照「私が変態だという風潮を払拭したい」(216)

はい

照「私が変態だという風潮を何とかしたい。その為に皆の知恵を貸してほしい」

菫「分かった。分かったけど、その前に私のスカートの中に入り込むのはやめろ。話はそれからだ」

照「無理。外は寒い。それに比べて菫の中はあったかい」

菫「誤解を招くような言い回しをするな」

淡「仕方ない。ここは高校100年生の私がテルの風潮を―――」

菫「おい、太股を舐めるのは止めろ。くすぐったい」

照「舐めてない。ペロペロしているだけ」

菫「意味は同じだろ」

照「違う。間違っているよ、菫。舐めるというのは、舌を這わす神聖なる行為。今の私のはただのペロペロ」

淡(―――風潮?)

尭深「……宮永先輩。やめ…て…んっ!」

照「尭深のおもちも暖かい。ずっと顔を埋めてたいくらい」

淡「うわぁ…」

淡(スミレに蹴飛ばされた直後にもうたかみー先輩にセクハラしてるよ)

菫「………」

誠子「宮永先輩、お風呂入ってきた方がいいんじゃないですか」

照「それはもしかして私のことを誘っているの?」

誠子「いや、そのままだと風邪を引きますよ」

淡「たかみー先輩がセクハラの過ぎるテルにお茶をぶっかけたもんね」

照「うん、尭深の熱いモノをぶっかけられた」

尭深「……そ、そんな卑猥に表現しないでください」

淡(―――というかあれだけ湯気が立ってたお茶を浴びたのに何で火傷一つ負ってないのかな、このひと)

照「菫、これは何だと思う」

菫「……は?」

淡「あれは毎週日曜日の朝にやってる魔法少女モノのアニメキャラの絵柄がプリントされているパンツ!」

尭深(…なんで説明口調なんだろ)

菫「おい、照。お前いつの間に私のパンツを脱がして…」

淡「え!? あれ菫のパンツなの?」

菫「しまっ…!」

尭深(意外…)

照「そして、尭深。これは何だと思う」

尭深「………それは私の」

尭深(いつの間に…)

淡(大きいブラだ。多分、たかみー先輩のブラジャーなんだろうな。羨ましい)

誠子「宮永先輩、お風呂湧きましたよ。ついでに釣ってきたピラニアも入れておきましたので、どうぞ」

照「……え」

誠子「私の尭深の下着を弄ぶとは、いくら宮永先輩でも許せません」

尭深「……誠子」

照「助けて、淡」

淡「冷たっ」

照「淡の頬っぺたペロペロ」

淡「ちょっ、濡れたままで抱き着かないで!それとペロペロもやめてよ、テルー!」

照「髪の毛クンカクンカ」

淡「だ、誰か助けてー」

菫「………」

照「…痛い。いきなりぶつなんて酷い。もしかしてヤキモチ焼いているの?」

菫「うるさい。とりあえず風邪を引くから早く風呂入れ」

照「え、いや、あの浴槽にはピラニアが」

菫「照、変態淑女のお前なら大丈夫だ」

照「ちょっと待ってほしい。変態淑女の前に私は一人の女の子。四方八方から襲い掛かるピラニアを捌くほどの力はない」

菫「大丈夫。明鏡止水だ。心を落ち着かせ、制空圏を築くんだ。そうすればピラニアの動き全てに対処できるはずだ」

照「菫の嘘つき。危うく噛み殺されるところだった」

菫「チッ、それはお前の心に煩悩が残ってたからだろ。完全にお湯と一体になるんだ」

淡(今、舌打ちしたね。そんなに自分の趣味をばらされたの怒ってるんだ)

尭深(………どうやってピラニアの群れから逃げ切ったんだろ)

誠子(……こ、これが尭深のブラジャー)ゴクリ

照「それより話を本題に戻す。私が変態だという風潮を何とかしたい」

菫「無理だな」

淡「無理だね」

尭深「……無理」

誠子「無理ですね」

照「うわぁああああああああん!! 咲ぃいいい! 皆がお姉ちゃんのことを虐めるよぉおおおお!!!!」

菫「おい、照!どこに行―――」

淡「行っちゃったね」

誠子「…出て行っちゃいましたね」

尭深「…うん。それより誠子。そのポケットにしまい込んだ私のブラジャーを返して」

照「―――というわけなんだ。その慎ましいおもちで私のことを慰めてほしい」

咲「…………慎ましいおもちの私にはお姉ちゃんを慰めることはできないよ」

照「…さきのおもちはおおきいよねー…だからなぐさめてもらいたいなー」

咲「私のおもちは大きくないよ。だから慰められない。ごめんね、お姉ちゃん」

久(……というかそんな理由で東京から長野まで来たの!?)

和「お義姉さん。何をしているんですか」

照「ほうほう、これは凄い弾力のおもちだね。この大きさ、尭深以上だ」

和「んっ、いい加減にしてください、お義姉さん! このおもちは咲さんだけのモノです!」

照「いいの、そんなこと言って」

和「な、何がですか」

照「私が原村和だけは嫁に迎えるのを反対するように親に提言しようかな。あることないことを吹き込んで」

和「くっ、卑怯ですよ、お義姉さん」

照「ふふふ、ここか、ここが良いのか」

和「っ、やっ、ひゃっ」

咲「その前に女の子同士では結婚できないよ」

照「え」

和「え」

照「ほうほう、このおもちもなかなかのなかなかだ」

久「ふふ、くすぐったいわよ」

照「くすぐったい!? おもちが性感帯じゃないとは、それなら…」

久「ひゃっ」

照「首筋ペロペロ」

久「ちょっ、と、やめっ、やっ」

咲「…………」

咲(お姉ちゃん、私に会いにきてくれたんじゃないの。なんでさっきから私以外の人にばっか)

照「…痛い」

咲「ごめんね、お姉ちゃん。手が滑った」

照「もう咲は相変わらずドジっ子」

和(咲さん、どんな滑り方をしたら麻雀の卓を投げることになるんですか。それにお義姉さんも…それで納得するんですか)

久「…はぁ…はぁ…はぁ…」グッタリ

優希「は、離してほしいじぇ」

照「幼女、幼女、ツルペタ幼女!」

咲「うわぁ…」

和(なんでもありなんですね、お義姉さん)

まこ「部長、お客さんじゃ―――ってなんじゃこの状況は!」

菫「………」

菫「照、やっぱりここだったか」

淡「テルー、探したよ」

照「くっ、もう見付かった。脱兎の如く」

菫「……逃がさな―――くッ」

淡「早い。また逃げられた。菫、早く追わないと」

菫「分かってる。行くぞ、淡」

淡「うん」

咲「白糸台の人達、大変だね」

久「…そうね」

照「―――そういうわけだ。匿ってくれ」

透華「どういうわけなんですの」

照「つまり女の子にもっとセクハ………もといスキンシップを取りたいから菫たちから匿ってもらいたい」

一(今、セクハラって言いかけたよね)

衣「お前も衣と遊んでくれるのか」

照「うん、たっぷりとそしてねっとりと」

透華「一!衣を安全な場所へ」

一「うん、分かったよ、透華」

照「させない」ガシッ

一「くっ、捕まった。純くん、受け取って!」

衣「わわわ」

純「おう、任せろ」

照「お臍ペロペロ」

一「ひゃう」

透華「一!」

一「透、華、ボクに構わず先に、行って、んっ」

智紀「………」

照「ペロペロ、露出狂少女のお臍ペロペロ、ペロペロ、ペロペロペロペロ――ハッ!」

一「……」グッタリ

照(しまった。ついついペロペロに夢中になってしまった。あの子たちの後を追わないと…)タッ

照(ふふふ、無駄だというのに……天江衣の発する強大なる気配を探れば居場所の特定なんて、朝飯前)ビュン

照「―――見付けた。逃がさない」

純「うわっ、もう見付かっ」タッ

照「…つかまえた」ビュン

純「くっ、オレはここまでか、智紀、パス」

衣「わーい!」

智紀「分かった。任せて」

透華「うっ、純までも…なんて…酷い」

衣(鬼ごっこ楽しい♪)

照「ふふふ、頬っぺたペロペロ、太股ペロペロ、二の腕ペロペロ」

純「やめ、ろ、このっ!」

純(なんだこれ、凄い力だ。押さえられてる場所がピクリとも動かない)

純「くっ―――」

照「ペロペロー♪」

純「あ、うっ…」グッタリ

照「ふぅー……まだまだお楽しみが残っている」ニヤリ

照(次に狙うのは誰にしよう)タッ

照(………ふふふ)ビュン

透華「はっ…はっ…はっ…っ…もしかして…撒けましたの?」タッ

智紀「…う…ん…撒いたみたい…」タッ

照「…誰を撒いたの?」

智紀「っ!?」

透華「そん、な」

衣「?」

智紀「……透華は先に行って」

透華「…っ…智紀」

智紀「衣を連れて…早く」

透華「分かりましたわ。ご無事で」

智紀「…うん」

透華「さっ、行きますわよ、衣」

衣「うん」

照「………」ニヤリ

照「ほう、これはなかなかのおもちをお持ちで」モミュモミュ

智紀「…んっ」

照「ふむ、この触り心地、凄い良い」モミュモミュ

智紀「……あっ」

照「大きさは尭深と同じくらいか」

智紀「……っ!」

照「ふぅ…」

智紀「………」グッタリ

照「さて、次は」

歩「あ、あの、何をしてるんですか」

照「………」

照(メイドさんktkr)

照「秘技・ロングスカートめくり」シュッ

歩「……え?」ファサ

照「白」

歩「…え…え…あ…い、いやぁあああああああ!」

照(そして、そのまま素早い動作でスカートの中に侵入する)スッ

歩「や、やめてください! んっ、そんなとこ舐めないで」

照(太股ペロペロ)

歩「あうっ、透華お嬢様。歩はもうお嫁に行けません」グスッ

照「大丈夫」スクッ

歩「ふぇっ」

照「その時は私がもらってあげる」

歩「!」ドキッ

照「それじゃー私は先に行く」

歩「は、はい…////」カァ

歩(い、今のはプロポー……ってダメ! 私には透華お嬢様がいるのに何を考えて)フルフル

照「ふふふ、最後の最後のお楽しみ」

照(次はどっちをペロペロモミモミクンカクンカしようか)

照「―――あの扉の向こうに二人がいる」タッ

照(すぐにペロペロしてあげるから待ってて)ビュン

ガチャ…バン!

照「見付け…た…」

菫「待ってたよ、照」

照「な、なんで、ここに」

淡「それはね龍門渕高校の沢村智紀という人から連絡があったんだよ、テルー」バタン

照(くっ、淡に扉を閉められた。逃げられない。前方の菫。後方の淡)

照(どうする。どうすれば、どうすれば残りの二人をペロペロできる)

照「菫、ここは見逃してほしい」

菫「断る。お前が好き勝手にしていると白糸台の悪評が広まるんだよ」

照「淡、お菓子あげるから」

淡「ごめんね、テルー。それは無理だよ」

照「!?」

照「くっ、仕方ない。後の二人は諦め―――るわけない」タッ

菫「なっ、そっちは窓だ。まさかあのバカ、飛び降りるつもりか。ここは3階だ。やめ―――」タッ

淡「テル―――」タッ

照「ふっ、今だ」ビュン

淡「あっ…」

菫「しまっ…た」

ガチャ…バタン…

衣の部屋。。。

衣「すぅー…すぅー…すぅー…」

透華「ふぅ、これでもう衣が襲われる心配は……」

透華(な、に、この感じ、これは)

照「………」ジィー

透華「ひっ!?」

透華(い、いつの間にベッドの下に潜り込んで……)

照(私は運が良い。菫たちから逃げ、隠れていた部屋に獲物がノコノコやってくるとは……)ニヤリ

透華「あ、あなたの望みは何ですの、目的は」

照「……私が変態だという風潮を払拭すること」

透華「こんなの、こんなことは変態ですわ」

照「私は変態なんかじゃない。その証拠に今からあなたをペロペロする」ガバッ

透華「きゃっ」ドサッ

照「大きさはないがこれは良いおもちだ」モミモミ

透華「…っ…やっ…やめ…んっ…」

照「ふむ、成程。足の指をペロペロ」

透華「ひゃん!」

衣「…ん~っ…トーカ…どうしたのだ…?」ゴシゴシ

透華「こ、ろも、んっ、ダメですわ」

照「今、トーカは私と遊んでいる。天江さんも一緒に遊ぶ?」

衣「おお、トーカと遊んであげてたのか! 咲の姉だけあって良い人間だ」ニコッ

照「…ッ」ズキッ

照(な、なに今の…物凄い罪悪感が)

衣「衣も一緒に遊ぶぞ」トテトテ

照「そ、そう」

衣「何の遊戯をしていたのだ」

照「えーっと、その………」

衣「??」

照「………」キュン

照(何、この罪悪感。そして、それを遥かに上回る背徳感)

照(ペロペロしたい。ペロペロしたくないけどペロペロしたい。チュッチュッしたい)

照(気が付いた時には私は天江さんの全身をペロペロしていました。龍門渕さんはどうやら私のペロペロには耐え切れず、気を失ってしまいました)

照(部屋の中に満ちる冷たい空気を浴び、ようやく私は自我を取り戻しました)

照(私の背後には無表情の龍門渕さんの姿がありました)

照(とりあえず私は逃げ出しました)

照(必死に逃げ、龍門渕高校から飛び出しました)

照(その結果、迷子になった)

照「ここはどこ」

照「あの旅館の人にここの場所を聞いてみよう」タッ

ガラガラガラ…

照「あのっ」

玄「松実館へようこ―――」バタンキュー

照「あっ」

照(この子、阿智賀の先鋒の…)

照(………)ジュルリ

照「おもちモミモミ」

玄「………」

照「……つまらない」ゴッ

玄「ひっ!」ビクッ

照「起きた」モミモミ

玄「み、宮永さん」ガクガクブルブル

玄(な、なんで私のおもちを揉んでるのかな)

玄「グスッ…ひどい」

照「ふぅ…」

照「松実さんのおもちを堪能したところで……」ニヤリ

玄「!」

玄「それはやめるのです!」キッ

照「ああん、良い、松実さん。その目、その表情…」ニヤリ

照(その全てが私を……更なる高揚に導いてくれる)ゾクゾク

照「この私を止めたくば、止めてみせろ。守ってみなよ、君の大切なお姉ちゃんを」ニヤリ

玄「うっ」ゾクッ

照「それじゃー私は先に行く」タッ

玄「あっ…」

数多の暖房器具が設置されてる和室。。。

宥「あったかーい」

照「もっと暖めてあげるよ、松実さん」スッ

宥「ふぇっ?」

照「私がもっと体がポカポカ温まる方法を伝授するよ、松実さん」

宥「…? なんで宮永照さんがここにいるの?」

照「妹さんの松実玄さんに招待されてきたんだよ」ニコリ

宥「玄ちゃんが?」

宥(玄ちゃんからは何も聞いてないけど、もしかして忘れてたのかな)

照「今年は寒いでしょ。だから寒がりの君に暖かくなる方法を教えてあげようと思って…どう?」

宥「……よろしくお願いします」ペコッ

照「任せて」ニヤリ

宥「それでどうすればいいの?」

照「まずは服を脱ぎます」

宥「え、でもそれは寒―――」

照「大丈夫。私を信じてほしい」

宥「うん、わかったよ」ニコリ

ちょろっとご飯いってきます

宥「うぅ…っ…さむい…」ブルブル

宥(それに、何だか恥ずかしいよ)

照「……」ジィー

照(脱いだらさらに凄い)

宥「あの、あんまり見ないで…恥ずかしい……」

照「それじゃー体をポカポカ温める方法を教えてあげる」ガバッ

宥「…え」ドサッ

照「ふむ、このおもちの柔軟性は、凄い」モミモミ

宥「んっ、あ、あの、なにしてるんですか?」

照「気にしないでいい。これは体をポカポカ温めるための下準備みたいなも―――」

玄「や、やめるのです!」

照「……やっと来た」

宥「玄ちゃ、さむい」ブルブル

玄(お姉ちゃん、今助けるからね)

照「松実玄、その目に焼き付けるがいい。実の姉が蹂躙される光景を!」

玄「そんな事、させない!」

照(さてと、脳内変換をしよう。松実宥を私にそして松実玄を咲に変換して、と)


照『咲、たすけ』

和『咲さん、そこで見ていてください。実の姉が蹂躙されるその様を』

咲『させない。そんなことは絶対にさせないよ』


照「ふぅ…」

照「させない? あなたに何ができるの」

玄「宮永さん、確かに私ひとりではどうにもならないかもしれないよ」

玄「だけど―――」

菫「こんにちは、ウチのバカを引き取りにきました」

淡「スミレー、もうおウチ帰りたい」

照「なっ!」

照「菫、淡、また私の邪魔をするつもり」

照(私はただ変態という汚名を背負って生きるのが嫌なだけなのに…)

菫「いい加減にしろ、もう淡も限界なんだ。さっきからおウチ帰りたいと駄々をこねてるんだよ。先輩なら後輩のことも少しは考えてやれ」

照「うるさい。私はこんなところで捕まるわけにはいかない。私の変態という風潮を払拭するまでは、絶対に捕まるわけには」

淡「テルー、もうおウチ帰ろうよー」

宥「あの一体何が」

玄「お姉ちゃんもう大丈夫だからね。お姉ちゃんは私が守る」

宥「玄ちゃん…」

菫「あまり我が儘を言うな、照」

静かに弓を構える弘世菫

照「菫、またパンツ脱がする」

腕に竜巻を纏わす宮永照

淡「もう帰りたいよ、テルー」

周囲の空間を漆黒に染め上げる大星淡

冷たい空気に震え上がる松実宥

震える姉を抱きしめる松実玄

照「ん?」

照(冷たい…空気)

照(え、え、まさか、え)


透華「―――衣―――私の大切な衣―――よくも―――許しませんわ―――宮永―――照―――」

照「…………あの」

透華「―――」

照「くっ、逃げる。脱兎の如く」

菫「逃がさん」シュッ

照「うぎゃ」グサッ

照「……うぅ」バタン

菫「ふぅー…」

淡「これで、これでやっと帰れるんだね、おウチに」

照(くっ、こ、こん、な、とこ、ろで、私は、まだ、揉んで、ない、おもち、や、ペ、ロペロ、し、てない女の子が、山ほどいるのに)

照(せめて、石戸霞のおもちを、あの史上最高の、おもちを―――)

透華「――――――」ゲシゲシ

照(―――ま―――だ―――私―――終わ―――らない)ギギギ

菫「…ん?」

照(終わらない。終わらせない。絶対に―――)ギギギギギギ

照「―――」ムクッ

透華「―――!?」

照「―――」ギギギギギギギギギ

照(全身の筋肉が悲鳴をあげる。だけど私は―――まだ―――終わらない)タッ

菫「くっ、また逃げた。追うぞ」

淡「えーっ! もう疲れたよー」

透華「―――逃がさない―――」ビュン

淡「今日はここに泊まっていこうよ、スミレ」

玄「!」

菫「くっ、だが」

玄「松実館は突然の予約も大歓迎です!」

照「しつこい」タッ

透華「―――逃がしませんわ」タッ

照「こうなったら」

憧「あれは宮永照…?」

照「移動しながらのおもちチェック」モミュ


憧「なッ!? い、いきなり何すんのよ、このっ!」


照「さらば」ビュン

透華「―――待ちなさい」タッ

照「移動しながらジャージめくり!」

隠乃「え…ッ!」

照(はいてない)

透華「―――――――――」


照「移動しながら頬っぺたペロペロ」

灼「…ひゃっ」ゾクッ

照(くっ、やはり移動しながらのペロペロには無理がある)タッ

透華「――――――――――――――――――――――――」タッ

照「―――やっと撒けた。本当にしつこかった」

照「それで、ここはどこ」

玲「なんやチャンピオン。こないなとこで何しとるん」

照「あなたは……千里山の…」

玲「園城寺玲や」

間違えた。普通に間違えた。済まん。園城寺怜さんでしたか。

照「……」ニヤリ

怜「ッ」ゾクッ

怜(な、なんや、今一瞬、チャンピオンにペロペロされるイメージが脳裏を―――)

竜華「あかん、怜!逃げ―――」

照「逃がさない」ガシッ

怜「…え」

照「ペロペロー」

怜「ちょっ、くすぐったい、やめ」

照「脇腹をペロペロ」

竜華「と、き、そんな……」

照「―――ふぅ」

怜「…も…だめ」グッタリ

竜華「よくも、よくもウチの怜に」

照「次はあなたの番」

竜華「…へ?」

照「大丈夫。痛くはしない」

竜華「いやや、いやや」

照「安心して私に身を任せて」

竜華「いややぁああああああああ―――」

竜華「……あ…う…」グッタリ

照「ペロペロしすぎて舌が痛い」

照「次は―――そういえば千里山は大阪だったはず。大阪……大阪といえば」

照「荒川さんのところに行こう」タッ

憩「な、なんか嫌な予感が…」

照「荒川さん」スッ

憩「!」

憩「み、みみみみみみみ宮永照様! い、いつの間に…」

照「おかしい。その呼び方はおかしい」

憩「い、いつ東京から出てきはったんですかご主人様…」

照「分からない。気が付いたらここにいた」

憩「あ、あの、もしかしてまたウチをペロペロするんですか?」

照「大丈夫。今日は荒川さんをペロペロするためにここにきたわけじゃない」

憩「そう、ですか」

照「残念そうだね。ペロペロしてほしかった?」

憩「い、いえ、別に…」

照「今日は荒川さんをクンカクンカしにきた」

憩「クンカクンカ?」

照「荒川さんの白衣をクンカクンカする」

照「荒川さんの白衣をクンカクンカ」

憩「な、なんやこれすごい恥ずかしいですね」

照「ついでに髪の毛もクンカクンカ」

憩「…っ」ビクッ

憩(ああ、去年の個人戦の時以来、久しぶりの感覚)

照「やっぱり首筋をペロペロ」

憩「…っ…んっ…」ゾクゾク

憩(ご主人様の舌、気持ちい―――)


透華「―――――見付けましたわよ」

照「!」ビクッ

憩(え?)

照「また、いい加減しつこい」

透華「―――あなたを捕まえ―――永遠に私の玩具にして差し上げますわ―――」

憩「……ご主人様?」

照「荒川さん、ごめんなさい。続きはまた今度」タッ

透華「もう―――逃がしませんわ―――」ビュン

憩「あっ…」

憩(行っちゃった)

数日後。。。

照「あのすいません。ここに匿ってください」

小蒔「えーっと、あの、宮永照さんですよね」

照「え、あ、はい」

照(大きいおもち。それにこの子どこかで見たことが…)

小蒔「どうしてここにいるのですか?」

照「金髪の冷酷無比な少女と生意気な後輩と弓を持った凶悪な狩人に追い掛けられている。助けてほしい」

小蒔「まぁ、それは大変。分かりました。全力で宮永さんを匿わせていただきます!」

小蒔「宮永さん、こっちです。そこは霞ちゃんのお部屋です」

照「あ、間違えた」

照(何故だ。何故かこの部屋に私の求める全てが眠っていると直感が告げる。
入りたい。入りたいけど今は我慢。ここを追い出されたら私は白糸台に連れ戻される。もしくは龍門渕の奴隷にされてしまう。それはそれでありだが、何となく困る)

小蒔「ふふ、宮永さんは案外おっちょこちょいなんですね」ニコッ

照「………」キュン

照(押し倒したい。押し倒して無茶苦茶にペロペロモミモミクンカクンカしたい。だけど今は我慢。今日の夜、この子が寝ている隙にペロペロモミモミクンカクンカする。それまでの我慢だ)

小蒔「着きました。とりあえず今日ここで寝てくださいね、宮永さん」

照「………あなたはどこで寝るの?」

小蒔「私は向こうの方にある部屋ですよ」

照「ごめんなさい。これは初対面のあなたに頼むべきことではないけど、恥ずかしいけど私はひとりでは寝れないの」

小蒔「え、そうなのですか。それは意外です」

照「いつもは妹や母が一緒に寝てくれるんだけど……」

小蒔「分かりました。宮永さん、私も今日はここで寝ます」

照「本当!? ありがとう、えーっと」

小蒔「小蒔です。神代小蒔。よろしくお願いします」ペコリ

照「神代さん、本当にありがと」ニヤリ

その日の夜。。。

小蒔「すぅー…すぅー…すぅー…」

照「………」

照(待ちに待ったこの時、この瞬間、私は今日一日ずっと待ってた。神代さんが眠る瞬間を―――)

照「さてと、まずはそのおもちの感触を―――ッ!」

照(な、なにこの感じ…)

小蒔「……すぅー……すぅー……」ゴゴゴゴゴ

その頃、宮永照を血眼で探す者たちは強大なる気配が突如現れた方角へ一斉に視線を向けた



透華「――――あの神社ですわね」




淡「スミレー」

菫「なんだ、淡。言っておくが照を見付けるまでは帰らないぞ」

淡「テルの居場所、多分あの神社だと思うよ」

照「っ!」

照(近寄るだけで弾かれる。これじゃー神代さんのおもちをモミモミすることができない。どうすれば、どうすればいいの)

その時、彼女の脳裏に今までペロペロモミモミクンカクンカチュッチュッしてきた少女たちの顔が過ぎる。

咲『お姉ちゃん、こんなところで自分の夢を諦めるの?』

照(違う。別に諦めたわけじゃ)

衣『それなら前に進むがいい。おまえは数多ある選択肢の中、その方法を選定したのだろう』

照(前に、進む)

咲『そうだよ。前進あるのみだよ、お姉ちゃん』

照(そう、だな)

衣『頑張るのだ、テル。衣も応援しているぞ』

照(ありがとう)

照「ッ、はぁああああああああ――――――――!!!!」ギギギギギギギ

パリーン…

何かが割れる音がした。小蒔をドーム状に覆う薄い膜のような壁が照の一撃により、粉砕された。

照「…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

照(くっ、力を使いすぎた。神代さんのおもちをモミモミする力がもう―――)

照(いや、何を弱気になっている。私はまだやれる)

小蒔「……すぅー…すぅー…すぅー…」

照(神代さんのおもち。これを揉めば私はまた一歩、目的に近付けるような気がする)

「「「そこまでだ」」」

照「ッ!?」

照「ま、た、私の邪魔を…」

菫「動くなよ、照。動けば射抜く」

弓を構える菫

淡「テルー、そろそろ帰ろうよ」

周囲の空間を侵食する宇宙を背にする淡

透華「――――もう――――逃がしませんわよ―――」

冷たい空気を辺りに撒き散らす無表情の透華

そして、

霞「私の小蒔ちゃんに手を出すとは、ふふふ」

史上最大のおもちを有する石戸霞

照(ここ、までか)

その夜、宮永照の逃亡劇が終わりを迎えた。

翌日、逃げられないように両手足を頑丈に縛られ、宮永照は龍門渕の地下室に監禁されていた

透華「今より一週間、あなたは私たちの玩具ですわ」

照「くッ」

智紀「あの時の仕返し」

純「あの時はよくも好き勝手にペロペロしてくれたな」

一「ボクもちょっとだけキミを虐めたくなっちゃったよ」

照「私は負けない」

照「私が変態だという風潮を払拭するまでは何度でもペロペロモミモミクンカクンカチュッチュッしてやる!」キッ


歩(照様…かっこいい////)

―カン―

長時間乙乙

宮守編は?

>>214
正直、アラフォーさんと宮守とちゃちゃのんは書きたかった。

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