P「アイドルの皆との生活も慣れてきたな」(102)

P「ふぁぁ~……もう朝か……」

響「あ、プロデューサーおはよう!」

P「おう、響おはよう」

響「朝食できてるから、温かいうちに食べてよねっ!」

P「ああ、ありがとう」






prrrrrrrr

P「朝早くにすみません、以前ピッキング対策について相談をしたPと申します」

P「ええ……今回もダメだったみたいで」

P「……はい、いつもありがとうございます」

P「ではカギの修理はまた後日よろしくお願いします」





響「プロデューサー? 誰と話してたの?」

P「ちょっと防犯について相談をな」

響「ふーん?」

P「ペット達のご飯はいいのか?」

響「これから一度帰って用意するぞ!」

P「そうか、仕事に遅れないようにな」

響「うん! じゃあ自分は先に行くから、朝ごはん残さず食べるんだぞ!」

P「おう、いってらっしゃい」






P「響の髪の毛は黒くて長いから取り除くのが楽でいいなぁ」モグモグ

P「おはようございまーす」ガチャ

春香「あっ、プロデューサーさんおはようございます!」

P「おはよう春香、今日は早いな」

春香「えへへー、実は早起きしてお菓子作ったんです! よかったら食べてくれませんか?」

P「おーありがとう。後で食べるよ」

春香「今食べて下さい」

P「いやー朝ごはん食べたばかりだからさーハハハ」

春香「今食べて下さい」

P「HAHAHA」

春香「……」

P「いやーでもちょっと小腹が減ったし食べようかな! うん!」

春香「はい、ドーナッツです! どうぞ!」

P「いただきまーす」モグモグ

春香「どうですか?」ドキドキ

P「うん、おいしいぞ。本当においしい」

春香「よかった~」

P「じゃあ俺は仕事に入るかな」

春香「あれ? プロデューサーさんなんともないですか?」

P「なんともないぞ」

春香「おかしいなあ……」

P「睡眠薬なら効かないぞ」

春香「ええっ!?」

P「皆が俺の飯に突っ込むから抗体出来たんだよ」

春香「そんな~ズルいですよ~!」

P「HAHAHA」

千早「おはようございます……」ガチャ

P「おはよう……ってうわっ、どうした千早、酷い顔だぞ!?」

千早「昨日悩み事があって眠れなくて……」




千早「プロデューサーは私たちの子どもの名前、何がいいと思いますか?」

P「あー」

千早「男の子だったら優の名前を貰うのもいいかな、と思ったんですけど」

千早「それだと優と息子を混同して見てしまうのかもと思って……」

千早「私たち2人の名前から取る、ってのを考えたのですが」

千早「少しありきたりな気もしてしまって……」

千早「最近流行りの世界に一つしかない名前なんかのほうがいいでしょうか?」

千早「それに女の子だったときと双子だったときのことも考えないと」

千早「とりあえず候補をここに247通り書き出してみたのですが……」




P「名前を考えるのは流石に早すぎるんじゃないかな!」

千早「でも子の一生に関わってくる問題ですし早すぎる、ということもないのでは?」

P「……ほら、そういう楽しみは病院のベッドまでとっておくんだよ。」

千早「後の楽しみ、ということですか?」

P「入院中にはどうしても時間が出来るからな。その時の楽しみにとっておくんだ」

千早「なるほど……そういう考えもあるんですね、ありがとうございますプロデューサー」

P「ゆっくり落ち着いて考えたほうが千早のお子さんのためにもなるだろうしな!」

千早「ええ、私たちの子ども……」サスサス

P(あれ? 俺の貞操帯無事だよね?)ゴソゴソ

小鳥「ふふっ、プロデューサーさんモテモテですね。あっ、この書類お願いします」

P「まったく、困ったものですよ」

小鳥「そんなこといって、内心嬉しいんじゃないですか?」

P「普通の関係で普通のアプローチだったら嬉しいんですけどね」

小鳥「この書類もお願いしますね」

P「了解です」

小鳥「普通の関係というと……アイドルとプロデューサー以外の関係ですか? あと、この書類もお願いします」

P「むしろ普通のアプローチ、ってほうが重要ですね」

小鳥「普通……というと?」

P「例えば大事な書類に婚姻届を紛れ込ませるなんて論外ですね」ビリビリ

小鳥「ふふふ、プロデューサーさんって結構わがままなタイプなんですね」

P「そうですよわがままなんです」

あずさ「こんにちは~♪」ガチャ

P「あずささんこんにちはー」

あずさ「~~~♪ ~~♪」

P「あれ、あずささんなんだかご機嫌ですね」

あずさ「ふふっ、わかりますか?」

P「何かあったんですか?」

あずさ「はい、実はさっき迷子になった所で偶然プロデューサーさんのお母様とお会いしたんですよ~」

P「へぇ」

あずさ「それで色々お話して、お嫁に欲しいだなんて言われちゃいました」

P「そうですか、すみません母が失礼なことを」

あずさ「うふふっ、全然そんなことないですよ~、むしろ嬉しいくらいです」

P「露骨に外堀埋めてきたなあ。どうしよう」

あずさ「お父様も私の出演作品を見て下さってるそうで、ありがとうございます~」

P「親父もチョロ男だしなぁ。どうしよう」

P「さて続きを……うわっ!?」ガシャン!!

???「だーれだっ!」

P「声を出したのは亜美、俺の目を隠してるのは真美。さあ早く手をどけて手錠を外しなさい」

亜美「ぶっぶー! 正解は反対でしたー!」

真美「間違えた兄ちゃんにはオシオキだねん」

P「嘘ついたってわかるんだぞ。お前らの手の感触も声帯の違いも完璧に覚えてるぞ」

真美「さっすが兄ちゃん!」パッ

亜美「身体に覚えこませた甲斐があったNE!」

P「間違えるたびにあんなことされればな……」

P「さあこの手錠を外しなさい」

真美「あのね、真美たちね、考えたんだ」ゴソゴソ

亜美「兄ちゃんは亜美たちがどう頑張っても逃げちゃうっしょ?」ゴソゴソ

P「なんで鉈とノコギリ取り出してるの?」

亜美「だからね? 2人で兄ちゃんを逃げられないようにして」

真美「半分こにしようと思ったのさ!」

P「あっ、これはちょっとあかん流れですね」

真美「真美が右半身でー」

亜美「亜美が左半身!」

P「OK、2人とも落ち着こう」

亜美「亜美たちは落ち着いてるよ」

真美「かつてないくらいにね」

P「その鉈とノコギリはどこで手に入れたのかな?」

亜美「ゆきぴょんのロッカーだYO」

P「この前処分したはずなのになあ……無断でとってきたのか?」

真美「まあバレちゃったら止められちゃうかんねー」

P「そうか……」






P「雪歩が怖い笑顔で立ってるのはそれが理由か」

亜美「なん……」クルッ

真美「だと……」クルッ

P「そぉい!!」トトンッ





亜美「」バタン

真美「」ドタン

P「当て身」

P「ふう、まだ手錠が通用すると思われてて助かった」

P「風邪引かないように毛布掛けとかないと」

Prrrrrr

小鳥「はい765プロです。あれ、どうしたんですか? ええ、居ますよ。代わりますね」

小鳥「プロデューサーさん、律子さんからお電話です」

P「はい」

P「どうした律子」

律子『ぷぅろでゅぅさああああ? なんで携帯の電源切ってるんですか?』

P「おっと、昨日切ってそのままだったよ」

律子『そんなわけないでしょう! 今朝電話してるのを見ましたからね!』

P「あれ、もうカメラ設置したの? この前片付けたばかりなのに」

律子『プロデューサーが私に嘘を付いたプロデューサーが嘘をプロデューサーが嘘を嘘をついたプロデューサーが』ブツブツ

P「やっべ選択肢ミスった」

律子『私が帰ったらその身体にしっかり覚えさせないといけませんねぇ?』

P「律子、俺が悪かった。だから調教は勘弁してください」

律子『ダメです、私が帰ったら覚悟して下さいね。それじゃあ』プッ ツーツーツー



P「…………」

P「一応電源つけとくか……」




P「受信メール730件、着信履歴84件」

P「今日は少ないな」

ジャアネナンテイーワナイーデー

P「さっそく美希からか」




P「もしもーし」

美希『あはっ☆ やっと出てくれたの。なんで出なかったのハニー?』

P「複雑な事情があったんだ」

美希『ミキね、寂しくて寂しくて心が壊れそうだったの』

P「そうか、それは悪いことをしたな」

美希『すっごくすっごく辛かったから、手首切っちゃおうかな、って思ったの』

P「はい」

美希『でもハニーの言うとおり我慢したんだよ?』

P「そうなのか、偉いぞ美希」

美希『ミキのカラダはハニーのものだから傷つけちゃダメなんだよね』

P「ああ、アイドルにとって身体は一番大事だからな」

美希『でもね、まだ美希は寂しくて寂しくて死んじゃいそうなの』

P「ウサギさんみたいだなあ」

美希『んっ……ミキね、ハニーと話してるだけで……んっ……んぅっ…………』

P「ますますウサギさんみたいだなあ」

アーターシハゲンキートリッパー

P「んっ? 今度はやよいか」




P[もしもーし」

やよい『うっうー! プロデューサーこんにちは!』

P「どうしたんだ? 今日は仕事は入ってないはずだけど」

やよい『えへへー、だからプロデューサーの家のお掃除してるんです!』

P「そうか、ありがとうやよい。鍵はどうしたんだ?」

やよい『初めから壊れてましたよ?』

P「そうだった、響が壊したんだったな。疑ってごめんよやよい」

やよい『でもお掃除は終わったんですけど、印鑑が見つからなくて困ってるんです……』

P「そうか。実は俺も困ってるんだ、やよいが印鑑を探してて」

やよい『どこにあるんですか、プロデューサー?』

P「俺が持ち歩いてるよ」

やよい『ええっ!? もし落としちゃったりしたらどうするんですか!?』

P「落とさなければ問題ないよ」

やよい『だめです! 危ないから私が預かっておきます!』

P「そっちのほうが危ない気がするなあ」

やよい『今すぐそこに行きますから待ってて下さい!』ガチャン!

P「さーて営業行ってくるかなー」

P「まあ本当に真のドラマ撮影の付き添いが入ってたんだけどな」

真「あ、お疲れ様です、プロデューサー!」

P「おう、お疲れ真! 凄くいい出来だったぞ。監督も褒めてくれてたよ」

真「ホントですか!?」

P「ああもちろんだ! この調子ならきっとドラマは大成功だぞ!」

真「へっへー、やーりぃ!」

真「ところでプロデューサー」

P「なんだい真」

真「どうして逃げるんですか?」

P「真が近づいてくるからだよ」

真「どうして逃げるんですか?」

P「真が近づいてくるからだよ」

真「どうして逃げるんですか?」

P「…………この前真が襲ってきたからだよ」

真「そんなことありましたっけ?」

P「おかしいなあ。あの時は俺の貞操が危機にさらされた重大な思い出なのに」

真「2人の心と体が繋がるはずだった思い出、ですよ」

P「よかった、ちゃんと覚えててくれたんだな」

真「ああっと、心はもう繋がってましたね!」

P「そうだな、だから体まで繋がる必要性はないと思うんだ」

真「ダメですよプロデューサー、心が繋がったカップルは体で確認し合うのがどのお話でも定番なんですから!」

P「少女漫画は相手を殴って気絶させようとしたりするのか?」

P「ふぅ、休日を削ってでも護身術を習っておいたのは正解だったな」

雪歩「あ、お疲れさまですぅプロデューサー」

P「お疲れさま雪歩、明日の話なんだがな」

雪歩「なんで昨日メールの返事くれなかったんですか?」

P「収録場所が変更になったから一度事務所に来てくれ」

雪歩「私ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと待ってたんですよ?」

P「場所は変わったけど台本とかには影響しないそうだから、それじゃあよろしくな!」

雪歩「……」

P「わかったわかった。本当に俺が悪かった。だからやめてくれ」

雪歩が「私まだ何もしてませんよ?」

P「カバンに手を突っ込んでるじゃないか。その手を出してくれ」

雪歩「手を入れただけですよ?」

P「そのカバンから何かが出てくるのを見たくないんだ」

雪歩「プロデューサーがいじわるするからですよ?」チラッ

P「その白い粉何処で手に入れたの」

雪歩「おうちで栽培してるんですぅ。これでプロデューサーが私に依存してくれれば……ふふっ…………」

P「その薬は抗体作れないからなぁ困ったなぁ」

P「よし、今日はこのまま帰ろう」

P「あー……やっぱ冬の夜は寒いなあ……早く家に着きたい」



ブロロロロロ キキィー



伊織「にひひっ♪ そういうと思って迎えにきてやったわよ!」

P「ありがとう伊織、わざわざ俺のために」

伊織「べ、別にあんたのためなんかじゃ///」

P「でも俺は自分の家に帰りたいんだ」

伊織「だから私たちの家に帰るんでしょう?」

P「俺はアパートに帰りたいんだよ」

伊織「何言ってんの、あんたの家はこっちでしょ。さあ早く帰るわよ」

P「いやー伊織に悪いよ。だから俺は自分の家に」クルッ

黒服A「」ズーン

黒服B「」ドーン

黒服C「」ババァーン





伊織「どうせ行くことになるんだから、痛くない判断したほうが身のためじゃないかしら?」

P「凄いこの人、腕が俺の太ももくらいある」

伊織「じゃあ私はシャワー浴びてくるから、大人しく待ってなさいよね。にひひっ♪」




P「伊織の部屋だ」

P「なんかいい匂いするけどさっさと帰らないとな……」

P「カギは……もちろん閉まってるよな」ガチャガチャ



P「新道さん新道さん、いるんですよね?」トントン

新道『はい、なんでございましょう』

P「帰りたいんでドア開けてもらえます?」

新道『それはお嬢様が許可されておりません』

P「そうですか……」

P「ところでこの前秘蔵のDVDを手に入れたんですが」

新道『ほう』

P「『禁断の未亡人シリーズ 真夏の夜の浴衣美人』」

新道『ほう……』

P「ドアを開けていただければ後日お渡しいたしますが」

新道『おっと手が滑った』ガチャッ

P「ありがとうございます」

新道「出口は覚えてておいでですかな?」

P「はい、大丈夫です」

新道「お荷物は玄関の近くのテーブルの上にございます」

P「ご丁寧にどうもありがとうございます」

P「新道さんにはいつもお世話になりっぱなしだな」

P「ただいま」ガチャ

貴音「おかえりなさいませ、あなた様♪」

P「やあ貴音、こんばんわ」

貴音「ご飯になさいますか?」

P「風呂にしてくれ」

貴音「お風呂になさいますか?」

P「風呂にしてくれ」

貴音「それとも」

P「風呂にしてくれ」

貴音「わ・た・し?」

P「風呂にしてくれ」

貴音「ふふっ、あなた様はいけずですね」

P「ふぅー……さっぱりした」

貴音「あなた様、何故お風呂場にあのような厳重な鍵がかかっているのですか?」

P「不思議だよなー。なんで男の一人暮らしの風呂場にそんなもの付いてるんだろうなー」

貴音「あなた様はいけずです……」




P「さあ、そんなことよりご飯を食べよう! な!」

貴音「クスッ、いいのですかあなた様、そちらは狼の張った罠かもしれませんよ?」

P「ダメなものは臭いでわかるから大丈夫だよ」

P「あー、旨い」

貴音「ふふっ、お気に召していただけたようでなによりです」

P「これで不法侵入じゃなければ完璧なのになあ」



ぐにゃぁああ



P「あ……れ……?」

P「……なんだか……頭が……」

貴音「ふふっ、いくらあなた様でも月の薬には抗体をお持ちでないようですね」

P「やばい……意識、g…………」

P「………………」






「お休みなさいませ、あなた様」

「ふふっ、ふふふふふっ♪」

終わり

なんか最近ヤンデレSSが多い気がしたのでつい皆一緒に
ヤンデレのタイプって色々あるけど千早はめだかのアレみたいにたくさんまくし立てるタイプで雪歩は多くは語らないけどずっと付いて回るタイプだよね
inferno的に考えて
小鳥さんは事務所のアイドルだからいいんだよ!

皆どこかで見てるから抜け駆けだけはさせないよ
たぶん

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