京子「大晦日の魔法の街で」 (51)

ガラガラ


ライバるん『ああ…ミラクるんの攻撃で秘密基地が…』

ガンボー『ボッ!』ゴツッ

ライバるん『ガンボー様!』



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389913319

ライバるん『ガンボー様、今、助け…』

ガンボー『逃げろ…』

ライバるん『えっ』


『早く逃げろ』


『私を置いて逃げろ』

ライバるん『そ、そんな… ガンボー様がいないと…』

ガンボー『ここはもうダメだ…』

ガンボー『私ももうダメだ…』

ガンボー『私を助けている所でお前まで巻き添えになってしまう…』

ガンボー『だから私を置いて逃げろ』

ガンボー『早く出口に向かって走れ』

ライバるん『ガンボー様…』

ライバるん『嫌です… 私、ガンボー様がいないと戦えません…』ポロポロ

ライバるん『ガンボー様がいたからこそミラクるんと戦えたのにガンボー様がいなくなってしまったら…』ポロポロ

ガンボー『泣くな… ライバるん』

ガンボー『生物は生きている以上、色んな形でお別れの時が来る…』

ガンボー『私だってライバるんとずっとずっと一緒に戦っていたかった…』

ガンボー『ずっとずっとライバるんのそばにいたかった…』

ガンボー『ずっとずっと…』

ライバるん『ガンボー様…』ポロポロ

ガンボー『お前は私と一緒に死にたいのか!』

ガンボー『私の気持ちを裏切って一緒に死にたいのか!』

ガンボー『早く行け!』

ガンボー『振り返るなーーー!私の事はもう気にするなーーー!』






『とっとと行けーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!』



ダッ

ライバるん『ガンボー様…』ポロポロ


ガラガラガラ


ガンボー『…』

ガンボー『行ったか…』

ガンボー『ライバるん、お前は私の分まで生きてくれボ…』

ガンボー『お前ならいつかミラクるんを倒せるボ…』

ガンボー『お前は時が経つごとに強くなっている…』

ガンボー『私を振り切る事が出来たからお前は精神面でも強くなった…』

ガンボー『もう私がいなくても大丈夫だボ…』

ガンボー『私がいなくても…』

ガンボー『…』

ガンボー『ありがとう… ライバるん…』

ガンボー『さらばだ… ライバるん…』ガクッ

京子「…」ダー

結衣「…」ウルッ

京子「私が作った物とは言え泣ける…」

結衣「制作に苦労したもんな…」

京子「いつもと作風を変えてライバるんとガンボーの絆を描いて見たけど」

結衣「映像にして見るとこんなに泣ける物だったとはな…」

ライバるん『もう絶望する必要なんてない!』

ライバるん『ガンボー様の願いを絶望で終わらせたりしない!』

ライバるん『私がミラクるんを倒す!』

京子「…」ダー

結衣「しかし、よくこんなストーリー作れたな」

京子「ゲームをやったり、他のアニメを見ていたら影響受けてさ」

京子「それでガンボー側の視点を書きたいと思って作ってみたんだよ」

京子「思ったより完成までに時間が掛かったけど、冬コムに間に合って良かったよ」

結衣「そういえばそろそろ冬コムだな」

結衣「今年は冬コムの後、そのまま帰らずに東京で年を越すのか?」

京子「うん、せっかくだからそのまま東京に残りたいと思って」

結衣「あかり達を呼ばなかったのもそのため?」

京子「うん、あかり達にあまり負担を掛けたくないからね」

結衣「綾乃や千歳は?」

京子「いや、今回は結衣と2人で売りたいんだ」

京子「だからさっき、綾乃たちに電話を入れたよ」

京子「綾乃は伝えた後、無言になっていたけど」

結衣「ところで、さっきから何で東京のガイド誌を読んでいるんだ?」

京子「冬コムの後に行きたい場所があるから確認をしたくて」

結衣「どこに行くんだ?」

京子「それはナ・イ・シ・ョ」

結衣「泊まる所は決めたのか?」

京子「さすがに結衣とマンガ喫茶には泊まりたくないからホテルを予約したよ」

結衣「おお、ホテルにしたのか」

京子「ホテルと言ってもカプセルホテルだけど、予約しておいたよ」


「ダブルベッドの所を」

結衣「カプセルホテルによくそんなのがあったな」

京子「という訳で結衣にゃん、ベッドの中で」

結衣「やらない」ビシッ

2013年12月31日 冬コム



結衣「ありがとうございました」

京子「やった…全部売れた…」ウルッ

結衣「京子、おめで…」


ダキッ

京子「ゆい… ゆい…」ポロポロ

結衣「京子…」

結衣「…」

結衣「色々苦労したもんな…」

結衣「いいよ… 今は好きなだけ泣いていいよ」ナデナデ

京子「結衣…」ポロポロ

結衣「完売おめでとう、京子」ナデナデ

京子「うぅぅ… ありがとう結衣…」ポロポロ

撤収後


京子「何か色んな人に写真撮られちゃったね」

結衣「係員にも注意されたね」

京子「「ここは三次元です!お台場ではありません!こんな所で百合百合しないでください」と言われちゃったね」

結衣「その係員の顔も真っ赤だったな」

京子「こんな事したの私たちが初めてかもね」

結衣「コムケの歴史に新たな物を刻んでしまったな」

京子「あと、千歳は大丈夫かな?」

結衣「そんなに鼻血が出ていなかったから大丈夫だと思うよ」

京子「綾乃と千歳が来ていたのには驚いたな」

結衣「千歳は来ると言ってたけど、綾乃と一緒に来るとは思わなかったよ」

京子「夏コムの時も千歳一人で来ていたからね」

結衣「で、これからどこに行くんだ?」

京子「バス乗り場に行くよ」

結衣「バス?りんかい線やゆりかもめじゃなくて」

京子「次向かう場所はバスで行きたいんだ」

バスの中


結衣「何とか席を確保出来たな」

京子「冬コムが終わってから少し時間が経ったとは言え、まだバス乗り場に列が出来ていたね」

結衣「ところでこのバスは「東京駅八重洲口」行きだが、終点まで乗るのか」

京子「うん、終点まで乗るよ」

結衣「…」

京子「結衣、どうして外ばかり見ているの?」

結衣「いやぁ、すっかり夜になったから東京の夜景が気になって」

京子「東京の夜景って綺麗だよね」

結衣「今、隅田川を渡ったけど、川沿いの夜景も綺麗だな」

京子「夜の橋って綺麗だよね」

京子「だから結衣、光輝く夜の橋の真ん中で…」

結衣「キスはしないぞ」

京子「ちぇっ、ケチ!結衣のヘタレ!」

東京駅八重洲口


京子「ちょっと歩くけどいい?」

結衣「いいけど、どこに行くんだ?」

京子「それは着いてからのお楽しみ」

ガード下


結衣「ガード下を通っているけど、まだなのか?」

京子「ガード下まで来たからもうすぐ着くよ」

しばらくして


結衣「ガードから出たけど、まだ歩くのか?」

京子「ガード出て少し歩いたからそろそろ着くよ」

結衣「何か前に眩しく光っている物があるな」

結衣「もしかして…」

京子「そうだよ」

結衣「うわーーー、街全体が輝いてる」

京子「写真で見るよりも凄い…」

京子「何か魔法に掛かったみたいだね」

結衣「いや、街全体が「魔法の街」になっているよ」

結衣「京子、もしかしてこれを見せに…」

京子「うん、結衣と一緒に見たかったんだ」

京子「いや」


「私の好きな人と一緒に」

京子「だから結衣、一緒に…」


ギュッ


結衣「京子、一緒に手を繋いで歩こう」

京子「結衣…」

イルミネーション散策中


京子「私が言う前に手を握るなんて」

結衣「京子が言いたい事はすぐに分かったよ」

京子「「キスする」とは思わなかったの?」

結衣「確かにこの場所でキスしたら一生心に残るけど」

結衣「そんな度胸、京子には無いから無いと思ったよ」

京子「うっ」

結衣「それにしても「丸の内」ってビジネス街のイメージがあるけど、夜はこんな魔法の街になるなんて…」

京子「イルミネーションやる所は富山や金沢にもあるけど、ここまでじゃないからね」

結衣「出口まで来たけど、後ろに引き返してもいい?」

京子「うん、いいよ。今度は反対側の出口に行こう」

すみません、>>26は取り消してください。

イルミネーション散策中


京子「私が言う前に手を握るなんて」

結衣「京子が言いたい事はすぐに分かったよ」

京子「「キスする」とは思わなかったの?」

結衣「確かにこの場所でキスしたら一生心に残るけど」

結衣「そんな度胸、京子には無いから無いと思ったよ」

京子「うっ」

結衣「それにしても「丸の内」ってビジネス街のイメージがあるけど、夜はこんな魔法の街になるなんて…」

京子「イルミネーションやる所は富山や金沢にもあるけど、ここまでじゃないからね」

結衣「出口まで来たけど、後ろに引き返してもいい?」

京子「うん、いいよ。今度は反対側の出口に行こう」

京子「出来たらゆっくり歩こう」

結衣「うん、いいよ」


「好きな人といつまでもこの「魔法の街」にいたいからね」

カプセルホテル



京子「まさか5往復するとはね」

結衣「おかげで疲れたよ」

京子「イルミネーションの中に色んな仕掛けがあったから探すのが楽しかった」

結衣「私も楽しかったよ」

結衣「ところでそろそろ年が明けるな」

京子「今年も色々あったね」

京子「でも、今年最後の日が今年最高の日だったよ」

結衣「私も」

京子「最後に好きな人と抱きついた状態で年を越してみたい」

結衣「うん、いいよ」

「2014年まであと10、9、8」


京子「結衣、今年も色々ありがとう」

結衣「京子こそ、ありがとう」


「7、6、5」


京子「そろそろ抱くよ」

結衣「いいよ」


「4、3、2」


京子「1!」


ダキッ


「0!」

京子「明けましておめでとう、結衣」

結衣「明けましておめでとう、京子」

結衣「いや」


「明けましておめでとう、私の恋人」


本編おしまい

一旦、少しお休み
この後、おまけを13レスほど投下します。

再開します

おまけ


綾乃「歳納京子に誘われなかった…」ズーン

千歳「綾乃ちゃん、元気出して」

綾乃「ねぇ、千歳、私、歳納京子に嫌われたの…」ウルッ

千歳「泣かない、綾乃ちゃん」

千歳「多分、歳納さんは綾乃ちゃんの事嫌ってないと思うで」

綾乃「…本当?」

千歳「そうや、綾乃ちゃんも大晦日に東京に行ってみない?」

綾乃「えっ」

千歳「ウチ、元々行く予定やったから、一緒に来てもええよ」

12月31日


綾乃「あそこに歳納京子のサークルがあるのね」ソワソワ

綾乃「だけど…」

綾乃「…」

綾乃「やっぱり行けない…」///

綾乃「恥ずかしくて行けない…」///

綾乃「こんな時に千歳はいないし、どんどん品物は売れて行くし、どうしたら…」



千歳「やっほー、みんな~」

京子「あっ、千歳」

結衣「千歳!」

京子「…」

結衣「…」

千歳「…」


綾乃「3人で何を話しているのかしら?」



千歳「…」チラッ

綾乃「えっ、千歳が指差した」

京子「…」

綾乃「歳納京子が私のいる所にやって来る」

京子「やあ、綾乃」


「隠れてないでこっちにおいでよ」

羽田空港


綾乃「ありがとう千歳」

千歳「綾乃ちゃん一人だと歳納さんの所に行けないと思って、歳納さんと船見さんと話をして綾乃ちゃんのいる所に
   歳納さんを迎えに行かせたんや」

綾乃「あの後、鼻血が出て医務室に連れて行かれたけど大丈夫?」

千歳「ああ、大丈夫や」

綾乃「そう… それは良かったわ」

千歳「(コミケ参戦のために鼻血を出来るだけ抑える訓練をしておいて良かったや)」

綾乃「まだ帰りの飛行機まで時間があるわね」

綾乃「ねぇ、千歳」


「展望デッキに行きましょう」

展望デッキ


千歳「うわー、凄い綺麗や」

綾乃「空港や道路、滑走路だけでなく、遠くの街並みなども光って見えるわ」

千歳「絶景や、絶景や」

綾乃「さっき乗ったモノレールから見た東京の夜景も綺麗だったけど、ここの夜景も凄い綺麗だわ」

千歳「…」

千歳「(照明に照らされた綾乃ちゃんの横顔も凄い綺麗やで)」

すみません、>>38は取り消してください

展望デッキ


千歳「うわー、凄い綺麗や」

綾乃「空港や道路、滑走路だけでなく、遠くの街並みなども光って見えるわ」

綾乃「さっき乗ったモノレールから見た東京の夜景も綺麗だったけど、ここの夜景も凄い綺麗!」

千歳「…」

千歳「(照明に照らされた綾乃ちゃんの横顔も凄い綺麗やで)」

千歳「綾乃ちゃん、何でここに連れ出したん?」

綾乃「それはね…」

綾乃「千歳…」


「ありがとう」チュッ

千歳「あ、綾乃ちゃん…」///

綾乃「私が歳納京子のいる所に行けずに困っている時に、千歳が歳納京子を私のいる所に連れて来てくれてありがとう」

綾乃「そして1年間、私の側にずっといてくれて、私をずっと支えてくれてありがとう」

綾乃「千歳がいたから私は生徒会副会長になる事が出来た」

綾乃「千歳がいたから可愛い後輩たちとも仲良くなる事が出来た」

綾乃「だから千歳…」


「来年もずっと側にいて」


「来年もずっと私を支えて」

千歳「…」ポロポロ

綾乃「ち、千歳…」

千歳「うちもや… 綾乃ちゃん…」ポロポロ

千歳「綾乃ちゃんが頑張ったからうちも頑張れたんや…」ポロポロ

千歳「うちも綾乃ちゃんがいないとダメや…」ポロポロ

千歳「だから綾乃ちゃん…」


「来年もまたその先もうちの側にいて欲しい」

「ずっとずっとうちの側にいてうちを支えて欲しいんや」

綾乃「いいわよ、千歳の頼みですもの」

綾乃「だって千歳は…」


「私の大切な人だから」

千歳「綾乃ちゃん…」ウルッ



影から見ていた女性「…」

千鶴「姉さん…」ダー

綾乃「そろそろ搭乗口に行かないといけない時間だわ」

千歳「素晴らしい本も沢山見つけたし、綾乃ちゃんから告白されたし、今日は東京に来て本当に良かったわ」

綾乃「ねぇ、中に入る前にここでもう1回キスしない?」

千歳「ええよ」

綾乃「今、人がいないし、絶好の機会だからやりましょう」

千歳「じゃあ、目を瞑るで」

綾乃「行くよ」

チュッ


チュッ



千鶴「姉さん、杉浦さん…」


「いつまでも幸せに」



おしまい

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom