美琴「白いのが、お、おっぱいを吸ってくる」インデックス「記憶にないんだよ?」 (50)

1作目
美琴「なんか白いのに慰められた」インデックス「白いの言うな!」
美琴「なんか白いのに慰められた」インデックス「白いの言うな!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376320209/l50)

2作目
美琴「白いのと沖縄行った」インデックス「短髪、パンツ見えてるよ」
美琴「白いのと沖縄行った」インデックス「短髪、パンツ見えてるよ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389529569/l50)

3作目
美琴「白いのがメイドになった」インデックス「お茶入れてみたんだよ」
美琴「白いのがメイドになった」インデックス「お茶入れてみたんだよ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389607853/l50)


一応続き物ですが、ほとんど単発ギャグssです
今回は、百合、コメディの予定です。書き溜めないので、亀更新です



常盤台女子寮――美琴と黒子の部屋


カーテンの隙間から漏れる月光に、二人の少女が薄ぼんやりと照らし出されている。
一人は上半身半裸ですやすやと船を漕ぎ、一人は一心不乱に何かに吸い付ていた。

ちゅる――ちゅるちゅるっ!

美琴「んっ……」

ちゅぱっ!
ちゅぱぱぱ!!

美琴「……っ」ビクン

インデックス「……チュー」

チュプププ!
チュルン!

美琴「……んァっ?!」ビク!

美琴は突然の刺激に、ベッドから思い切り跳ね起きる。

美琴「な、な……に?」

インデックス「……」

美琴「あ、あんた……?」

インデックス「ばぶうー」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389882069

美琴「……」ひやっ

美琴「はっ!? な、なんで私上半身裸なの? そして、なんで胸の先がこんなにジンジンしてるの?」

インデックス「ぶー?」クリン

美琴「可愛らしく小首傾げてんじゃないわよ……」

インデックス「……ばー」

よちよち――

美琴「げ、のしかかってこないでよっ」

インデックス「だあ!」

ガバっ

美琴「ぐえっ」

ちゅぱぱ!
ちゅるるる!

インデックス「うんまうんまっ」

美琴「ふっ……ざけんじゃ……!」

インデックス「大声出すと、黒子にバレちゃうよ? いいの?」

美琴「え」

インデックス「まんま……」クスっ


チュンチュン――

――朝

ガバっ!

美琴「確信犯?! ……え」キョロキョロ

美琴「……あ、れ」

美琴の上にインデックスの姿はない。
視線を転じると同じベッドの右隣に、規則正しい寝息を立てる少女がいた。
インデックスである。

美琴「ゆ、夢? それにしても、リアルな刺激だったわね……」サスサス

チクっ

美琴「? やっぱなんか痛い」

寝巻をまくる。

美琴「……あ」

インデックス「うー……もお食べられないんだよ」ムニャムニャ

美琴「……こ、このエロシスタああああ!……っ」ビリっ


ビリビリビリビリ!!



今日はここまでです。エロイけどエロくないを目指します


乳吸いって最高だよね!



何か憑いてる…?

続き待ってたぜ 乙なんだよ!

えろいけどえろくないけどえろいと思うよ!
乙乙

シリコン入れたな

>>6
変態、変態、変態なんだよ

>>7
いえ、催眠術です

>>8
ありがと

>>9
エロはこれからなんだよ

>>10
どこに?

バシ、バシ、バシ!!(枕を美琴に叩きつける音)

インデックス「どうして、朝起きたら髪がパンチパーマで全身痺れてないといけないのかな?!」

美琴「いたっ、ちょ、やめなさいよ!? もとはと言えばあんたが……」

ピタっ

インデックス「む、私が何したって言うのさ!?」

美琴「だから、その……わ、分からないの!?」

インデックス「何を分かって欲しいのか、言ってくれなきゃわからないかも!」

黒子「あー、お姉様とインデックスさん? 私、次の授業がありますので先に行きますわね……」

ギャーギャー!ワーワー!
ビリビリ!!
チョ、ナンデスグニデンキダスノカナ?!

黒子「朝からお元気ですこと……」

テクテクテ――ガチャ

――バタン

黒子「……」

ガチャ!

黒子「やっぱり寂しいので黒子も混ぜてくださいましいいい!!」

ヒュン!

ガバっ!

黒子「おねえたまああ! インデックスしゃあああん!」

美琴「あんたらいい加減にしろやごらあああ!!」ビリっ

ドオオオオン!!

数分後――


※黒子は美琴に追い出されました


インデックス「ちょっと、ちょっと、人を心臓マヒで殺す気なのかな?!」

美琴「殺す気なら、昨日の時点で始末してるわよ……」

インデックス「ひいいいっ……善良なる心を取り戻して欲しいんだよ!」

美琴「私は昨日からずっと善行を働いてきたつもりだけどね……とにかく、あんたが私のお、お……お」

インデックス「お?」

美琴「お……お」

インデックス「なにさ?」

美琴「……おっ……を吸ってくるのがいけないのよ……」ボソボソ

インデックス「はいい? なんてえ? 全然聞こえないかも」

美琴「だからっ……」ウルッ

インデックス「……な、なんで加害者が涙を」

美琴「こ……こ……これを見なさい!」

ガバッ!

インデックス「わ!?」

美琴「くッ……」カアア

インデックス「ハレンチ! スケベ! 視界に美琴の貧乳が飛びこんできたんだよ!? こんなの完全に記憶したくなかったんだよ!」

美琴「よ、よく見なさいよ」

インデックス「さらに、要求してきた?!」

美琴「ここ! 赤く腫れてるでしょ!? あんたがやったのよ!?」

インデックス「え、私……?」

美琴「あんたが、夜な夜な吸うからヒリヒリヒリヒリ……たまったもんじゃないわ」

インデックス「あ、あの……そこはもとから赤いかもって思うんだけど……」

美琴「……ッ」カア

インデックス「だいたい吸った記憶なんてないんだよ」

美琴「こ……この外道シスター……!」

インデックス「いわれのない罪に問われるなんて……魔女もびっくりかも……」

美琴「ううッ……」

美琴は服を下す。

美琴「……あんたがそれをコントロールできない以上、メイドとして雇う以前の問題よ……」

インデックス「ええ……それは困るんだよ。やっと、自分の飯代は自分で稼ごうと心を入れ替えた所だったのに……とうまの家に戻ったら、鋼の意志も砕けちゃうかも」

美琴「それは知らないけど……私の精神的疲労が溜まるのは勘弁だわ……」

美琴(……あの目ん玉しいたけ女に聞くのも癪に障るし……自分でなんとかするしかないか……)

インデックス「短髪?」

美琴「おーけー。記憶がないってんならしょうがない。ただし、あんたは今私に一応でも雇われてる身なんだから、私の指示にある程度は従ってもらうわよ」

インデックス「迷惑をかけたいわけじゃないから、極力、協力はさせてもらうけど……」

美琴「よし。とりあえず、そのふざけた乳吸い癖を封じてやるわ……覚悟してなさい」

インデックス「……全く身に覚えがないのに覚悟もへったくれもないっていう……」

美琴(……たぶん、こういうのにはアレしかないわよね)

インデックス「ところで短髪、授業はいいの?」

美琴「え、は!? しまった!」

インデックス「あとあと、私今日何したらいいかな?」

美琴「とりあえず学食行って、優秀なメイドに作法を教えてもらって、話はそれからよ」

インデックス「はーい」

美琴「やばいやばいやばい」

バタバタバタ!

インデックス(お腹空いた……)

学食――

インデックス「いっただきまーす!」ガツガツガツ!!

舞夏「……もう少し、品良く食べれないのかー」

インデックス「食事に品位を求めてたら、美味しい内に食べれないんだよ」

舞夏「おいおい、聞いてるぞー? この間から、御坂美琴のメイドになったんだろ?」

インデックス「うん、そう……んぐ……なんだけ……ごくッ……ど」ガツガツガツ!

舞夏「いいかー、仮にもメイドなら主人の品位を損なうような真似はしてはダメだぞー」

インデックス「短髪は友達なんだよ」ガツガツガツ

舞夏「根本的に働くとは何かから教えた方がいいのかもしれない……」

インデックス「それに、短髪に品位を感じたことなんてないかも」ガツガツガツ!

舞夏「ふむ……それも一理あるなー」

インデックス「ふうッ……満足、満足」ゴクゴクッ

コトッ

舞夏「しかしだなー、紅茶を風呂上がりの牛乳みたいに飲み干すのはどうかと思うぞー」

インデックス「てへ」

舞夏「……メイドとして主人に仕える上で、シスターとは勝手が違う部分があるから気を付けるよーに」

インデックス「何かな?」

舞夏「人に雇われているか、神に仕えているかということだなー」

インデックス「ふんふん」

舞夏「シスターは神の導きに従えばいいが、メイドは人間と人間のやりとりだ。そこには責任が生まれる。それがあるから、殴られたら右の頬を差し出すのではなく、主人がやり返せと言われたらやり返すし、許せと言われたら許せばいい。それが、仕事だからだ……まあ、今のは極端すぎる例だけど」

インデックス「そんなことになったら、ご主人様に噛みついてしまうかも……」

舞夏「うん、そうだよなー。でも、それで解雇一直線ということもあるぞー」

インデックス「クビは嫌なんだよ……」

舞夏「そうだろそうだろー。だから、美琴の指示に従うように頑張ってくれー」

インデックス「分かった! 私にも意地があるから、ちょっとだけ頑張る!」

舞夏(ちょっとだけかー。御坂美琴も苦労が絶えない人間だなー)

舞夏「さて、私から言えるのはそれだけだ。あとは、御坂美琴に聞いてからだ」

インデックス「えー、他にも何かメイドの必殺技とか教えて欲しいかも」

舞夏「次にすることは、御坂美琴に聞くんだなー」

インデックス「ふむ……はーい」

今日はここまでです。

とあるラウンジ――

インデックス(メイドって案外むずしいかも……)モグモグ

ダダダ――!

インデックス「ん?」

女生徒「……はあッはあッ」

インデックス(誰?)モグモグ

女生徒「し、シスター! た、助けて」

インデックス「なんなのかな?」

女生徒「お、追われてるんです! どうかお導きを!」

インデックス「シスターは逃亡の手引きをする職業じゃないんだよ?」

タタタタ――

女生徒2「ちょっと、何で逃げるのですか」

女生徒「だ、だって無理やりさせようとするんですもの!」

女生徒2「ちゃんと同意の上だったでしょう? それにあなたのためでもあるんですよ」

女生徒「アンケート用紙と偽って書かされたサインに何の効力があるのですッ」

インデックス「ちょっと、ちょっと。喧嘩は良くないんだよ」モグモグ

女生徒2「肉まんにかぶりつくあなたは誰ですか?」

インデックス「誰でもいいよ。弱い者の味方なんだよ」

女生徒「し、シスター」

女生徒2「他人の痴情のもつれに口を挟まないで頂きたいのですが」

インデックス「……とは言っても、その子が私に助けを求めてきたんだよ」

女生徒2「後で、ピザまん奢りますから放っておいてください」

インデックス「ぐぬぬ……」もぐもぐ

女生徒「し、シスター迷わないでください。彼女は、これから私に恐ろしいことをさせようとしているのですッ」

インデックス「なに?」

女生徒2「ちょっと人聞きの悪いことを言わないでくださる?」

女生徒「あ、あなたの胸を吸うだなんて私にはできません」

女生徒2「しょうがないじゃありませんか。操折様がこれで暗示が解けると仰るのですから。不本意ですが……」

女生徒「私は意識がなかったのです。身に覚えがないものに、はいそうですかと言えるわけ……」

インデックス(なにこのデジャブ)

女生徒2「これで、夜な夜なのあなたのおしゃぶり行為から解放されるなら、喜んでこの乳首差し出しますわ」

インデックス(……ひいい、また変態に遭遇してしまったんだよ)

女生徒2「さあ、行きますよ!」

ガシッ

女生徒「し、シスター!」

インデックス「え、え、えっと……その子も困っているみたいだし」

女生徒2「困ってます、困ってますとも。意識のないあなたに吸われるやるせなさと言ったら……」

女生徒「え……」

女生徒2「い、いいから部屋に行きますよ!」

ズルズル――


インデックス「……なんだったの、結局」ポツン

テクテク――

黒子「あら、インデックスさん。そのお姿ですと、この学園のシスターにしか見えませんわね」

光子「ど、どなたですの?」

黒子「えー……面倒なので説明を省略しますの」

光子「ちょっとおお」ウル

インデックス「あ、くろこ……そうだ、あの、ちょっと聞いていいかな?」

黒子「何ですの?」

インデックス「私って……みことのおっぱい吸ってるの?」

黒子「……」ピキ

光子「えええ?!」

黒子「その事実を、この黒子に認めさせようだなんて……インデックスさんも人が悪いですわね」ガクッ

光子「あ、あなた御坂さんとどういう関係なんです?」

インデックス「友達だけど」

光子「清く正しく生活すべき学園で、しかもお友達同士で、そんな淫らなこと行いませんよ?!」

インデックス「うッ……そんなことを言われても困ると言うか」

光子「そ、それとも、あなたもしかして御坂さんと関係が……」

インデックス「みことと関係?」

光子「い、いえ女性同士ですしね。そんな、まさか……」

黒子「あら、愛や忠誠を誓うことに、性別の壁何て関係ありませんの」

光子「それは、あなたの場合はでしょう……」

インデックス(何の話なのかさっぱりわからないんだよ……)

インデックス「あのー、それでね。さっき、ここの生徒がその夢遊病の治し方があるみたいなことを言っててね」

黒子「な、吉報・吉報・吉報ですわ! ついにあの悪夢から解放されるんですのね」ブワッ

インデックス「憶測の部分もあるんだけど、意識のあるうちに自覚して行為をすることで催眠が解けるっぽいんだよ」

黒子「なるほ……どういうことですの?!」

インデックス「うへッ」びくッ

黒子「そ、そんなことを私とお姉様の愛の巣でええええ?! さらにねっちょりぬっちょりとやるなんてええええ?!」

インデックス「そんなこと一言も言ってな」

黒子「黒子は灰を通り越して…………も、も、も、萌えつきてしまいます」ヒヒッ

インデックス「え」ビクッ

黒子「……その後、私が美味しく二人を頂けば……ウェッヒヒヒ!!!!」

光子「白井さんが壊れ……元からでしたね」

インデックス「怖いんだよ」

黒子「インデックスさん! やりましょう! 純潔ロリシスターとツンビリ女子高生の乳繰り合いを!」ヒヒ

インデックス「お、落ち着いて。人の顔をしてないんだよ」ビクッ

黒子「そ、そうと決まれば……カメラのスタンバイをしなくては! 私、所用がありますので、お先に失礼します!」

光子「し、白井さんちょっと!?」

黒子「ウエッヒヒ!」

シュン――

インデックス「行っちゃったんだよ」

光子「ええ……」

インデックス「……嫌な予感しかしないかも。どうしたらいいのかな」ビクビクッ

光子「そ、そう肩を落とさないでくださいまし。元気をお出しになって」

インデックス「ありがとう……」ニコッ

光子(……可愛らしい方ですわね)

放課後――

常盤台寮――エントランスホール

美琴「ちょっと、白いのどこ行ってたの? 探したじゃない」

インデックス「えーと、みつことまあやときぬほにケーキを食べさせてもらってたんだよ」

美琴「え、婚后さん達と? 会ったんだ。というか……いつの間に餌付けされる仲に……」

インデックス「失礼な! 彼女たちは善意で私に食べ物を分け与えてくれたんだよ」

美琴「ふーん……まあいいわ。これから出かけるわよ」

インデックス「どこに?」

美琴「保育研究会」

インデックス「……子どもでもできたの?」

美琴「……ええ、まあおっきいのがね」

インデックス「ええええ!?」

美琴「冗談よ。バカね」

インデックス「じゃあ、何しに……」

美琴「あんたをどうにかするためによ」

インデックス「あ、ああなるほど……あ、それなんだけど」

美琴「善は急げよ!」

ガシッ

インデックス「ふんぎゃッ」

ズルズルズル――

部室棟――保育研究会


美琴「頼もう!」

バン――!

部員1「御坂様? こんな所にどうされたんです?」

美琴「実は、おしゃぶりを貸してほしくて」

インデックス「はいい?」

部長「それは構いませんが、この研究会には普通のおしゃぶりはありませんよ」

美琴「どういうこと?」

部員2「全て自主制作ですから。それに御坂様に合うようなものは……」テレッ

美琴「ちょ、ちょっと私が使うんじゃなくてこっちの白いの」

インデックス「わ、私!? 短髪? どういうことなのか説明してもらえるかな?!」ビクッ

部長「困りましたね。貸すのはやぶさかではないのですが、大人サイズの物がないので、作らないと」

美琴「おっけ。費用なら出すわ。時間はかかるの?」

部長「いえ能力で作ってますのですぐに作れますが……」

美琴「なに? できることならするわ」

部長「使う方の型が必要でして……」

美琴「……」クルッ

インデックス「な、何かな」

美琴「背に腹は変えられないか」

インデックス「それは、短髪が言う台詞じゃないかなって」

美琴「型って言うのは」

部長「ちょっと待ってください……」

ゴソゴソ

部長「これです」

コト――

部長が取り出したのは、柔らかそうなピンク色の粘土のようなものだった。

部長「これをちょっと吸って頂ければすぐお作りします」

美琴「分かった」

インデックス「何、一つ返事で勝手に承諾してるのさ!?」

美琴「他に方法がないのよ……はい、すぐ済むから吸って」

インデックス「……こ、こで吸えと?」

美琴「あ……そうね。配慮に欠けてたわ。部長、これちょっと持っていくわね」

部長「はい」

美琴「トイレ行くわよ」

ガシッ

インデックス「ひょ?」

美琴「あんたも、さっさと済ませたいでしょ?」

ズルズル――

インデックス「わ、ちょ、たんぱつううう」

ちッょとぬけます

トイレ――

美琴「はい、どうぞ」

さッ

インデックス「いやいやいや! 私に納得のいく説明があってもいいんじゃないかな?!」

美琴「さっきのやりとりで察しがつくでしょ」

インデックス「つまり、私の口の形をしたおしゃぶりを作って、寝てる時もずっとはめさせておこうってことだよね?!」

美琴「うん、そこまで分かってるなら、はい」

さッ

インデックス「何でそんなこと思いついちゃったのさ!」

美琴「言っとくけど、あんたに拒否権はないの……あんたが悪いんだからッ」

インデックス「……別に短髪に借りを返そうって思った時から逆らおうとか思ってはいないんだよ」

インデックスは眉尻を下げて、美琴を見つめた。

美琴「え」ドキッ

インデックス「ちゃんと説明して欲しかっただけなんだもん……」シュン

美琴「……何、急にしおらしくなってるの」

インデックス「せっかく友達になったのに、相談くらいして欲しいかもッ」

美琴「相談……」

インデックス「うん……」

美琴「そうね……私、あんたとあいつ同じ扱いしちゃってたかも……」

インデックス「私と当麻を?」

美琴(あいつと重ねて見ちゃったのかな……ううん、私、この子なら許してくれるって甘えてる……変なの)

美琴「ごめん、強引だった」

インデックス「分かればよろしいんだよ」










美琴「じゃあ、改めて、はい吸って」

インデックス「う……そこまで堂々と言われるとむしろ清々しさを覚えるね」

インデックスは美琴の持っているピンク色のゴムまりみたいなものを少し見つめていた。
ついで、決心したように右頬に流れてくる髪を耳にかけ、それに顔を近づける。

インデックス「あー……ん」パクっ

美琴「……」ドキっ

インデックス「……っ……ちゅぱっ……ちゅぽんっ」

彼女は一度、美琴を見上げた。どこまで吸えばいいのか分からなかった。

美琴「あ……」ゾクっ

美琴「えと……もういいわよ」

インデックスはゆっくりとそれから口を外す。
唾液が一瞬橋のように口からそれにかかっていたが、すぐにぷつんと切れる。
少し艶光りしている。美琴はそこまで思って、すぐに視線を外した。

美琴「よし、行くわよ」

インデックス「無味無臭だった……」



保育研究会――

部長「オッケーです。じゃあちょっと待っててください」

美琴「そんなので良かったの?」

部長「大丈夫。後は企業秘密なので、部屋の外で待っていてくれますか?」

美琴「ええ」


バタン――


ウイイイイン!

ブルンブルンブルン!

ジュワ!

美琴「おしゃぶり一つに、なぜこんな物々しい音が……」

インデックス「怖いんだよ……」

美琴「仮にもおしゃぶりなんだから、人に危害があるとは思えないけど」

インデックス「それは分かってるけど」


ガチャ――

部長「ふー。お待たせしました。どうぞ」

美琴「ありがとう。お代はいくらかしら?」

部長「ふふっ……趣味の活動ですからお受け取りはしてないんです」

美琴「そうなの? 悪いわね」

部長「いえ、使ってもらえればそれで満足ですので」

インデックス「……あ、ありがたく使わせて頂くんだよ」ビクビク

部長「おしゃぶりというのは、母性をくすぐるものです。それを咥えれば、きっと最高のもてなしを受けることでしょう」

美琴「ん? どういう……」

インデックス「うー……それよりお腹空いたかも」

美琴「あんたはもう……どっか食べにいこっか」

インデックス「うん!」

部長「仲がよろしいんですね」

美琴「ははっ……そうみたいね」ポリポリ

インデックス「おお、そこで否定しないとは成長したんだよ」

美琴「悪かったわねっ」

部長「それではお気をつけて」

美琴「うん、ありがとう」

ジョセフ――

美琴「メニュー表とにらめっこしてないで、さっさと決めなさいよ」

インデックス「分かってるんだよ……もうちょっと」

美琴「それ、何度目だか……ん?」

ふと、窓を見ると変態がおでこと唇を張り付けて、こちらを覗いていた。

美琴「ぶ!? 黒子!?」

シュン――

黒子「こーんな所でえ、お二人で逢引きとはあ、お姉様、黒子はずっと待っておりましたのに! 全裸で!」

美琴「全裸で?!」

インデックス「決めた! ローストビーフにする! ご飯は大盛り!」

黒子「インデックスさんも、今日は二人のせめぎ合う姿を見せて頂く予定でしたのに……待って待って待ち続けたのに……ジャッジメントの仕事に行かなくてはならなくなったではありませんか!?」

インデックス「あと、エビフライ! え? 何か言ったの?」

黒子「ひどい!」

美琴「悪かったわよ。今度は三人で食べに行こ」

黒子「そこじゃないんですの!」

インデックス「えっと、ごめんねくろこ」

黒子「わけも分からないまま謝って欲しくもないんですの!」

美琴「よく分かんないだけど、外の初春さんがそろそろ切れそうよ?」

黒子「げっ」

黒子「今日は帰りが遅くなるかもしれないので、先にパーリーを始めてもらってもかまいませんが……一線だけは越えぬように」

美琴「あんたは……いいからさっさと行って来んかァ!」ビリビリ!

黒子「うわーん!」

シュン――

インデックス「ボタン押していい?」

美琴「どーぞ」

――ピンポーン!

帰り道――


美琴「そう言えば、舞夏から何か得られたの?」

インデックス「うーん……シスターとメイドの違いを教えてもらったんだよ」

美琴「へえ」

インデックス「主人の命令に背いたらクビチョンボなんだよね?」

美琴「クビチョンボて……」

インデックス「美琴は私に何をして欲しい?」

美琴「何かをして欲しいわけでもないけど」

インデックス「えー、それだと仕事無くなっちゃうかも。迷える子羊を救ってほしいんだよ」ウル

美琴「それはあんたの役目でしょ」クス

インデックス「あー、笑ったな……むー」

美琴「笑ってないわよ」ニヤ

インデックス「えー、まる分かりでウソなんだよー」

タタタ――

上条「お、ビリビリにインデックス!」

インデックス「とうま!」

美琴「あ」ドキっ

上条「おそろいで飯でも食いに行ってたのか?」

美琴「うん、まあ」

インデックス「とうまこそ急いでどうしたの? もしかしてまた何かに巻き込まれて」

上条「いや、タイムセールですことよ! 貴重なタンパク源の大特価祭り……って今何時!?」

美琴「あー、もうすぐ7時かな」

上条「うお、やべえ! じゃあ俺は急ぐから、インデックス、あんまり迷惑かけんなよ!」

インデックス「そんなこと……む……う……しないもん!」ガルルっ

上条「へいへい! それじゃ、御坂こいつのことよろしく頼むぜ!」

美琴「はいはい……」

タタタ――


美琴(……何か)

インデックス「とうまは失礼なんだよ全く」プンっ

美琴(変だな……いつもだったらもっと苛立ってなかったっけ)

インデックス「それに比べたら、みことはこーんなに優しいんだから。もう一生ここの家の子になりたいんだよ」

美琴「……みこ」ドキっ

美琴はふいに頬が熱くなるのを感じた。

インデックス「また? もう、いい加減慣れてもいいかも」

インデックスは美琴の顔を覗き込むように腰を下げる。

美琴「それだけじゃ……」

美琴(い、今、私……嬉しいって思ってる? な、何に対して?)

インデックス「でも、カエル好きの部分ではとうまの方がまだマシだし……」

美琴「……」ズキっ

インデックス「迷うんだよ……」

美琴「……いいんじゃない、私と一緒にいれば」ボソ

インデックス「やー、でもそういうわけにはいかないんだよ」

美琴「あ……」

美琴(私何言ってるんだろう……)

美琴「じゃあ、さっさとその借りとやらを返してもらうために、明日は部屋の掃除でも頼もうかしらね。メイドの根本も知ってもらったようだし」

インデックス「任せてもらってもいいかも。新聞紙一枚で、何もかも片付けることができるとうま直伝の掃除スキルがあるからね」

美琴「へえ……楽しみにしておくわよ」

インデックス「任せて!」ニコ

美琴「……ええ」


その夜――

常盤台女子寮――美琴と黒子の部屋

美琴のベッドにインデックスはちょこんと腰かけていた。
その肩はわずかに震えている。

美琴「さーて、じゃあ……」

ゴソゴソ

インデックス「う……」

美琴「はい、口開けなさい」

インデックス「じ、自分でできるんだよ」

美琴「あ、それもそうね……はい」

おしゃぶりを受け取って、一度深呼吸する。インデックスは、一思いにパクんとそれに食らいついた。

インデックス「うー………」

美琴「か、可愛い……」

取っ手の部分にかえるの顔が描いてあるのは、部長の配慮だったのだろうか。

インデックス「うーぶー(これは息がしにくい)」

美琴「何言ってだかわかんないわよ」

インデックス「ぶー(でも、閉じてる口に自然とフィットするから落ちる心配もないかも)」

美琴「……」

ナデナデ――

インデックス「うー!(なでなですな!)」

美琴「はっ……ごめん、つい。なぜか引き込まれるようにやってしまった……」

ナデナデ――

インデックス「ぶー!」

美琴「あ、あとちょっとだけ……」

ナデナデ――

インデックス(は、恥ずかしいんだよ……)

美琴「……う」ザワザワ

美琴(無性に抱きしめたい。抱きしめてイイ子イイ子してあげたい。だめ、衝動に負けたらダメ……ダメなんだから)

美琴は握りこぶしを作って、耐えてみたものの、やはり自身の奥から湧き上がる何かに勝てなかった。

美琴「はうっ……」

インデックスを抱き寄せる。

美琴「……」カア

インデックス「うぶ?!」

チュポン――

インデックス「ちょ、美琴何が起こったのかな?!」

美琴「……っはあ」

美琴はインデックスの手を取り、おしゃぶりを再度彼女の口にハメさせた。

インデックス「ふが!? ぶー!」

そして、今度は腕を動かせないくらいがっちりとホールドする。

美琴「……」モゾっ

インデックス「うー……(苦しいかも)」

インデックスは口だけでおしゃぶりを押し戻そうとしていた。
それに気づくや美琴は口を使って、取っ手部分を押し戻す。
こつん、と美琴の額がインデックスの額にぶつかった。

インデックス「んぐ!?(そこまでして、おしゃぶりを咥えさせたいの!?)」

美琴「……反則的に可愛い」

モゴモゴと美琴が言った。

インデックス「う……」ドキっ

美琴「やばいっ……わけわかんない……可愛い」

美琴が口を離す。その瞬間にインデックスはおしゃぶりを吐き出した。

インデックス「可愛いのは嬉しいけど変態めいたものを感じるんだよ!」

美琴「わ、私だって……こんなことするつもりじゃ」

インデックス「とにかくこのがっちりホールドを解除してくれるかなっ?」

美琴「え、ええ……そうね」

ギュウ――

インデックス「……」

美琴「……」

インデックス「こら!」

美琴「わ」びくっ

インデックス「離れてって言ってるのに」

美琴「……あ、うん」

グググ――

インデックス「……ダメ、全然ダメ……あー、もうこのまま寝てしまえ! てい!」

インデックスは思いっきりベッドに横に倒れた。

美琴「きゃっ」

インデックス「よいしょ」

インデックスは顎だけ動かして、落ちていたおしゃぶりを咥えた。

インデックス「うー(とにかく私が胸を吸わなければいいだよね。この体制なら吸いようもないし)」

美琴「ご、ごめん」

インデックス「うー(おしゃぶりからは魔力の痕跡もないし、呪術的な施しも見受けられない。これだから学園都市は怖いんだよ。もう、寝るに限るかも!)」

コテ――

美琴「白いの?」

インデックス「すー……」

数時間後――


パチっ

チュポン――

インデックス「……おお。みことが外れているんだよ。助かったかも」

美琴「すー……」

インデックス(何だか沖縄を思い出すかも……)ブルっ

インデックス(あ、くろこも帰ってる……)

黒子「おねえひゃま……そこ、ううん。もっと、し・た……」

インデックス(何を言っているのかな?)

美琴「んっ……」

インデックス「……」チラ

インデックス(昼間に言ってたこと……本当かな)

美琴「すー……」

インデックス(やるしかないよね……おしゃぶりは美琴があんなことになっちゃうし)ごく

インデックスは美琴のカエル模様のパジャマをそーっとめくり上げる。
暗がりでよく見えないが、少女的な下着をずり上げて、その胸の突起の部分を手で確認する。

美琴「ん」

ふにふにとした感触とこりこりとしたでっぱり。少女は、一度逡巡した後、しゃぶりついた。

インデックス「ちゅる……っちゅぱ」

美琴「ふっ……ン」

かれこれ数分、インデックスはその行為を繰り返した。

インデックス(……赤ちゃんになった気分なんだよ)

美琴「……はァっ」

インデックス(……これで怒られずにすむかな)

美琴「……インデッ……ス」

インデックス「げ、起きた?」

美琴「……やッ……恥ずかしい」

インデックス「……私に何をさせてるのかな?」ドキドキ

美琴「……ごめ……ゆるし」

インデックス「ちょッ……あ」ギクッ

美琴「ごめ……ごめんね」ポロポロ

インデックス(こ、今度は泣き出したんだよ……どうしよ)

美琴「ごめんね……私、また」ポロポロ

インデックス「……別の夢かな」

インデックスは美琴の耳元に口を近づける。

インデックス「……大丈夫。一緒にいてあげるから」ボソッ

美琴「……ぅんッ」ニコ

インデックス「……」ドキッ

インデックス(……みことも案外可愛い所あるじゃん)

朝――

ピ、ピ、ピ――

黒子「こ、これは……」

美琴「なに、カメラ?」

ヒョイ――

黒子「お、お姉様見てはいけませんの!」

美琴「あんた、まさか盗撮して……」


『ちゅぱ……ちゅる』


インデックス「なになに?」

ヒョイ――

インデックス「ひいいい?! こ、これはいつの間に! 隠しカメラ!?」

美琴「あ、あんたやっぱり確信犯だったの!?」

インデックス「ち、違うんだよ! 誤解なんだよ!」

美琴「今日は胸の方も特に違和感がなかったから、大丈夫だと思ったのに……やっぱりおしゃぶりじゃダメだったか、くそお!」

黒子「インデックスさん……お、お姉様の可愛らしい突起のしゃぶり心地をぐほお!?」

美琴「黙れ!」

ピ、ッピピ――

美琴「消去! 消去! 消去!」

黒子「や、やめてくださいましいいいい! 今夜の温もりがああ!」

美琴「ふざけんなあああ」ビリッ

ドオオオオン!!



その後、インデックスの乳しゃぶりはなくなった。
いずれの方法で治ったかは定かではない。







とある教室――


女生徒2「……本当に吸う気がなかったらこんなこと起こらないのかもしれないですわね」

女生徒「……私は別に……ちゅぱッ……ちゅる」

女生徒2「嬉しそうによだれを垂らして……」

クチュッ

女生徒2「やだ、もう濡れてるんですか?」

女生徒「言わないで……」

女生徒2「吸いたかったんでしょ? 心の底で、欲していたんでしょ? この温もりを」

女生徒「……ッちゅぱ」

女生徒2「暗示なんて言うけれど……操祈様は、そういう心の隙間の感情を取り出して、遊びを入れてくる方ですから……」

女生徒「知りません……」

女生徒2「……ふふ、さあどうでしょうか」ニコ




おわり

おしまいです。
ホントは大人のおもちゃのお店に行って、ステイルとばったり会って、
どっちが先におしゃぶりを手に入れるかみたいなのにしようと思いましたが止めました。

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