P「アイドルたちによる特別授業……?」(337)

P「学校っていいですよね」

小鳥「え?」

P「最近プロデュース活動も落ち着いてきて、ある欲求が湧いてきまして」

小鳥「は、早まらないでください! 事務員はどうですか!?」

P「何の話ですか!」

小鳥「じゃあ……青春を味わいたい、みたいな?」

P「はは、さすがにそれもあきらめてます。むしろ勉強とかですね」

P「大人になった今、学校の授業っていうのをもう一度体験したくて」


高木「話は聞かせてもらったよキミィ!」

小鳥「社長!?」

高木「フフ、少し早めのクリスマスプレゼントを贈ろうじゃないかP君」

高木「今回君のために特別に用意させてもらったよ、アイドル諸君が開く学校を!」

P「アイドルたちによる特別授業……?」

小鳥「いったいどういう……?」

高木「うむ、そもそもの発端は、私の情報網にある情報が引っかかったことでね」

高木「なんでも遠い田舎の一つの学校が廃校になるらしい」

小鳥「どういう経緯で引っかかるんですかその情報!」

高木「そこで私はティンときた。頑張る君への恩返しは考えていたからね」

P「いえ、そんな」

高木「その学校を特別に貸してもらい、事務所総出で君のための臨時授業を開校しようじゃないかと!」

P「そ、そこまで大げさにしなくてもいいですよ!」

高木「なぁに、遠慮をするな。それにこれはアイドル諸君の願いでもある」

高木「彼女たちも同じように、君への恩返しの機会をうかがっていたようだよ」

P「いい子たちだ……それだけに心の痛みが」

小鳥「でもなんだか面白そうですね!」

P「いやいやでも」

高木「これは社長命令だ。特別休暇でその学校へ向かってくれたまえ」

高木「彼女たちはそこで教師として君を待ち、もてなしてくれるだろう」

P「ですが仕事も」

小鳥「細かいことは言いっこなしですよ!」

P「……わ、わかりました、そこまで言ってくれるならありがたく行ってみることにします」

高木「おおそうか! 彼女たちも喜んでくれることだろう!」

高木「ニッ」

小鳥「にっ♪」

【休日・遠い田舎】



P「地図によるとここら辺みたいだけど……お、あった、アレかな」

小鳥「ずいぶん離れたところまで来ましたね、自然もたくさんありますし」

P「俺のためっていうのはすごくうれしいけど、近場でもよかったのに」

小鳥「こういうのはムードからですよ!」

P「それもっと違うシチュエーションで言ってほしかったですよ!」

小鳥「え……? それって……///」

P「いやいやいや!」

小鳥「そういえばこれって……よく考えたらデート……///」

P「全然デートじゃないです!」

小鳥「やだぁ/// こんなひなびた土地に連れこんで一体」

バタン


小鳥「ちょっ、車の中に置いていかないでプロデューサーさぁんっ!」

春香「はい、プロデューサーさん、ここ読んでください」

P「なになに?えーっと……アイラブユー……」

春香「やだっ/// なにどさくさに紛れて告白してるんですかっ///」

P「やだもなにも教科書を読んだだけなんだが……」

春香「照れなくていいですよ、プロデューサーさん///」




春香さんあざとい

真美による保健体育

P「ふぅ、ふぅ、坂道キツいですね……」

小鳥「ぜぇええぜぇえええ……」

P「疲れ方がエグい……そういえば音無さんナチュラルにココにいますけど、もしかして仕掛け側?」

小鳥「ふふん、秘密です♪」

P「絶対一枚噛んでますよね……お?」

小鳥「あら」

P「あれは、貴音じゃないか」


貴音「ようこそおいでくださいました……貴方さ、いえ、P殿」


貴音「私はここ、聖765ぷろ女学園の理事長を務めております、四条貴音と申します」

P「女学園、理事長……え!? 俺は女子校に入学するのか!?」

小鳥「確かに先生は女の子ばかりだし、その方がクるわ!」

貴音「問題ありません。P殿は特例扱いですゆえ」

P「そ、そうか、いやそれより貴音、その格好は……」

小鳥「『聖』というだけあってシスター服! むっはー似合いまくりよ貴音ちゃん!」

P「うん、きれいだけど……」

貴音「らぁめん」

P「アーメンだぞ貴音!」

貴音「遠路はるばる、聖765ぷろ女学園へようこそ。長旅でお疲れでしょう、さぁこちらへ」

小鳥「それちょっと旅館みたいね……」

P「ノリノリだな……ひょっとして皆こんな感じなのか?」

デデーン、Pアウトー。

P「小鳥も笑っていたやん」

貴音「ところでP殿。P殿のお出迎えを務めますのは私だけではございません」

P「え?」

貴音「わたくしは理事長。そして……」

「うっうー!」

P「おぉ!?」


やよい「聖765ぴゅっ――プロ女学園の学園長! 高槻やよいですーっ!」


P(これは……)

P(まだ幼いやよいがつけヒゲをつけて背伸びしている……!)

やよい「ふぉっふぉっふぉ!」

小鳥「ロリロリしい! ロリロリしくてギャップがキュートよやよいちゃん!」

笑ってはいけないのノリだと真が蝶野だな。

Pの元嫁として美希も良いんじゃないか?

美希「新ハニー」とか

やよい「えへへ、ありがとうございますー! プロデューサー似合ってますかー?」

P「可愛いぞ! よくこのサイズのスーツがあったもんだ」 

やよい「そ、そうですかー……」シュン

小鳥(プロデューサーさん、やよいちゃんはヒゲの方をほめてほしいみたいです)ボソッ

P「ヒゲすごく似合ってる! 威厳もある!」

やよい「ほんとですかー!?」パァッ

貴音「あ、あなた様……わたくしも……」

P「ああ、貴音も綺麗だよ」

貴音「今日はまこと良き日です……」

やよい「よかったですねー貴音さん! ふぉっふぉっふぉ!」

貴音「――はっ! お役目を忘れるところでした」

お尻の大きなシスターとか最高だよな。

貴音「申し訳ありませんでしたP殿。やよい、例の物を」

やよい「はわわっ、そうでしたー! プロデューサー、これを持っててください」スッ

P「え?」


『ひゃくおくまんドルまんえん』


P「あ、うん」

やよい「それを理事長さんのしすたー貴音さんにわたしてあげてくださいっ」

P「こうか?」

貴音「はい、確かに受け取りました」

P「………」

貴音「これにてP殿の入学は受諾されました」

P「……」

P「裏口入学じゃないか!!」

P「もっとクリーンに入学させてもらえないか! いいのかこれで!」

貴音「よいのです、げんなまも大事です」

P「やよいっ、今の意味わかってないよな!?」

やよい「? 大丈夫ですよー、これ本物じゃありませんから!」

P「そういうことじゃないんだ!」

小鳥「現ナマも大事です」

P「お前か吹き込んだの!」

貴音「さぁ、校舎へご案内いたしましょう。学園長とお二人は私についてきてくださいまし」

やよい「わ、わたしも案内できますじゃ!」

小鳥「学園長かわいい!」

P「先行き怪しいぞ……今さらながら不安になってきた……」

【始業前・校舎外観】



P「おおー、思ったより全然広いところなんだな」

P「こんなに立派なのに廃校だなんて。やっぱり生徒数か……」

貴音「さてP殿。これからささやかではございますが入学式を開こうかと」

P「はは、わざわざありがとうな」

P「でも……生徒といっても俺だけだろ? 張り合いがないんじゃないか?」

貴音「その心配には及びませんよ」

P「え? あれ、そういえば音無さんの姿が見当たらな……」


「――ぐふふ」


P「なっ、音無さん!?」

P(こ、これは!)

P(あの音無さんが見るからに顔を真っ赤にしながらぴちぴちの黒セーラー服を――)


小鳥「私の正体、それは聖765プロ女学園に通う花も恥らう高校一年生、音無小鳥(15)!!」

小鳥「つまりこの私も――ここの生徒ということなんですよっ!」キャピッ!

P「………」

小鳥「ここの生徒ということなんですよっ!」キャピッ!

P「………」

貴音「つまり小鳥嬢もここの生徒なのですよ」

P「ああ、そうなのか」

小鳥「ちょっとぉ!! なんで私の口からじゃ信じてくれないんですか!」

小鳥「ううぅ、せっかくがんばったのにぃ……このためにダイエットしたのにっ……」

P「まさかその制服、自分の高校時代の」

小鳥「ばかぁっ!」

小鳥「罰としてプロデューサーさんも制服着用です! あっちで着がえてきてください!」

P「えぇっ、俺も!?」

【入学式・体育館】


貴音「新入生の皆様、あなた方は本日から聖765ぷろ女学園の生徒です」

貴音「理事長のわたくし、学園長ともども、ご入学を心より歓迎いたします」

やよい「ふぉっふぉっふぉ!」

小鳥「ううぅ~~……」モジモジ


P(銀髪シスターとちびっこ学園長とセーラー服の美女)

P(なんだこの空間は……)

Pの制服は左門豊作みたいなツギハギの制服だな。

貴音「この学園で勉学に励み、たくましくかしこく育ってほしいと願っております」

小鳥「いいもん……いいんだもん……」

P(だいぶもう育ってるけど)

貴音「我が校の校訓、『特濃・背脂・魚粉』の精神にのっとり」

貴音「社会の荒波にも負けぬほど、こしの強い、それでいてほどよく絡む――」

P(……あれ、他のアイドルたちは来てないのか?)

貴音「人材のえでゅけいしょんを目指します」

貴音「あなた方の進む道に幸多からんことを」

やよい「さちおーからん! ふぉっふぉっふぉ!」

貴音「では学園長、一言願えますか」

やよい「ふぉっふぉっ……えっ!?」

やよい「は、わわっ……わっ……はぅ」

P「なんだ、やよいが戸惑ってるぞ、もしかしてアドリブ?」

小鳥「あれは――」


貴音『そのひげをつけたかったのはあなただけではないのですよ……』ゴゴゴゴ


小鳥「的な!」

貴音「そのひげをつけたかったのはあなただけではないのです……」

P「言ってる! 大人げないぞ貴音!」

やよい「うぅ……あのっ……」

小鳥「理事長と学園長が早くも仲間割れ!?」

やよい「べ、勉強はたいへんですけど……」


やよい「ふぁいとなのじゃ!!」

P「やよいがかわいかった」

小鳥「ごちそうさまでした」

貴音「ひげ……」

P「にしても詰襟なんてそれこそ中学以来ですよ、気恥ずかしいな」

小鳥「よく似合ってますよプロデューサーさん! な、なんだかこうしてみると……」

小鳥「学生同士のカップルみたいですね……///」

貴音「ひげ……」

P「お、音無さんはだんだん吹っ切れてきてますね!」

小鳥「ええ! こうなったらとことんです!」

P「そういえば入学式にアイドル先生たちは出てませんでしたよね。音無さんはご存知で?」

小鳥「私も実はどの子がどの教科を担当するかは知らないんです。だから楽しみで」

P「あくまで授業まではわからないってことか。ともかくおっしゃる通りだ」

P「彼女たちが見せてくれるものを楽しむしか!」

小鳥「その意気ですよ!」


【教室・1年P組】


貴音「ではP殿。これから始まるれっすんをどうか満喫されますことを」

P「ああ、ありがとな」

やよい「がんばってくださーい……ですじゃ!」

貴音「こちらが本日の時間割となっています」


P「音無さん、最初の授業は?」

小鳥「えぇと――」

【1時間目・英語】



P「けっこうハードなのから始まるんだな、ヤバいちょっと緊張してきた」

小鳥「ピヨォ……英語なんて『not found』か『forbidden』くらいしか……」

P「相手は現役の学生だったりしますからね、これは勉強になりますよ。というか」


貴音「……」

やよい「……」


P「理事長と学園長もこっち側なのか!?」

貴音「自由な校風がうりですゆえ」

やよい「さびしいので……」

小鳥「みんなで受けた方が楽しいからOKよ!」

P「いいんだけどな……にしてもウチで英語のできるアイドルって……」

「「んっふっふ!!」」


P「!? その声は――」


「ヘイヘイちょっとヒドいんじゃねえかいブラザー?」

「ウチらのことを忘れんじゃねーぜレディースエンドオフィスマン!」


亜美・真美「「ハワーーユーーエブリワンっ!?」」


P「いや英語できないだろお前ら」

亜美「ミスターP! ユーはマイナスポイント!! ハーワーユー!?」

P「あっ、アイムファイン!」

亜美「エンドユー!?」

P「アイムファインだって!」

亜美「ア~ハン?」

P「アイムファインだっつってんの!!」

亜美「オーケーオーケー、イカれたガイだ、でも覚えときな」

真美「この授業を担当するのはヘヴンなキューティガールズだ! 逆らうと血を見るぜ?」

小鳥「亜美ちゃんと真美ちゃんが英語の先生なのね!」

やよい「はわわ……心配だよ……」

亜美「スタンダップ!!」

やよい「わわっ!」

真美「ガルーン!!」

やよい「」ガルーン!

真美「オーケーオーケー、シッダウン」

やよい「はふぅ……」

P「やりたい放題だ……」

亜美「ア~ハン?」

P「それで全部押し通せるわけじゃないからな!」

亜美「ウオッホン、まー早速だが授業の方を始めさせてもらうぜベイベッ」

亜美「ユーたちには基本中の基本、自己紹介からしてもらおうか!」

真美「このグローバルでインターナショナルな社会、自己紹介もできないんじゃ血を見るぜ?」

やよい「こ、こわいですっ……」

貴音「いんたぁなしょなるとは恐ろしいものなのですね」

小鳥(真美ちゃんから邪気の気配を感じる……!)

真美「さあ! まずはそこのクレイジーヒップリンセスから自己紹介プリ→ズ!」

貴音「わかりました」

貴音「私の名は四条貴音です」

亜美「お姫ちん趣旨ガン無視!? 英語で言わなきゃ意味ないよ!」

貴音「うっかり」

真美「あーもー次つぎ! そこのアラサーロンリーバード!」

小鳥「ちょっヒドくないかしら!?」

亜美「ハリーアッ!」

小鳥「えっ、まっ、マイネームイズ コトリオトナシ! アイ、アイライク」

小鳥「I like SASOIUKE」

P「何を言い出してるんですか!」

真美「日本語にしても意味わかんないよ! ええいミスターP!!」

P「mai nemu izu purodhusa」

亜美「うあうあーーなんかゾワゾワするぅーー!!」

真美「ストップストーーップ!!」

亜美「なんてことだい……このアタイらを圧倒するほどダメダメだなんて……」

P「完璧な英語だと思ったんだが」

貴音「我ながら冴えたじょーくでした」ドヤァ

やよい「さそいうけってなんですかー?」

小鳥「Kotori Temporalily Unavailable」

P「自分から暴露したのに赤くならないでください音無さん!」

真美「えぇいシャラーップ! まったくユーたちは手に負えない劣等生だNE!」

亜美「まあいい、こんなこともあろうかと」

真美「今回我々は特別講師をお呼びしていたのだー!」

P「ほ、他にもいるのか?」

亜美「さあ! 先生お入り下さい!」


ガララッ


P「な……」

小鳥「!?」


律子「………」


P(律子が……)

小鳥(コントで使う外国人の鼻メガネみたいなのを……)

亜美「先生! お名前を!」

律子「オ、オータムムーン律子デス」

P「ぐっ」プルプル

P(何だ……いったい何が起きているんだ!?)

やよい「はわっ、もしかしてその髪型は……律子さんですかー!?」

小鳥「プッフ!!」

律子「」ギロッ

小鳥(すごいにらまれてるけど鼻メガネなんです律子さんっ……!)

P(どうして彼女はあんなことに!)


律子『プロデューサーのためとはいえ……この格好、本当に意味あるんでしょうね……!』


小鳥(的な!)

P(ないよ!)

亜美「こちらがユーたちのために来てくれた特別講師、オータムムーン律子さんだ! みんな拍手!」

律子「ヨ、ヨロシクオネガイシマース」

P(くそ、なんてことしてくれたんだ亜美真美! 趣旨変わってきてるぞ!)パチパチ

P(あと何でこれ引き受けたんだ律子!!)パチパチ

真美「ところでオータムムーン律子さんは南米からいらしてくれたんですよね?」

小鳥(いちいちフルネームで呼ぶのやめて……!)

P(アメリカとかじゃないのかよ!)

律子「ハイ、キ、キマシターナンベイカラ」

貴音「なんと」

貴音「はるばる遠路を……長旅を押してのお気遣い、まこと感謝にたえません」

律子「エ゛ッ」

P(貴音、気づいてないのか!?)

やよい「? 律子さんじゃないんですかー?」

律子「……」

律子「リツコジャナイデス」

小鳥(律子さーーーーん!!!)

律子「イソガシイミタイ、リツコ。キテナイデス、キョウ」

P(テンパると倒置法になるのやめてくれ!)

貴音「なるほど、では律子嬢に代わっておうたむむうん女史が教鞭を執られるのですね」

やよい「すごいですっ、律子さんにそっくりかもー!」

亜美「お、オータムムーン律子さんはりっちゃんの親戚の弟の娘のりっちゃんなんだよねー!?」

P(結局律子じゃないか!)

貴音「ぜひとも異国の地の話をお聞きしたいものです」

やよい「ナンベーってどんなところなんですかー?」

律子「ア、アタタカイ。ミナミニアリマス」

小鳥(もうやめてあげて!)

真美「オータムムーンさんは南米には2分くらいしかいられなかったんだよ!」

貴音「お忙しい方なのですね。この機を逃しては」

やよい「きょうだいはいらっしゃるんですかー?」

貴音「南米に二十郎は……」

律子「ウ……」

律子「うがーーーーーー!!!!!」

やよい「はわぁっ!?」

律子「どぅあああぁれがオータムムーンじゃいコナクソがぁっ!」ベリィッ!!

貴音「鼻が!!」

亜美「わぁありっちゃんおさえて! 授業がメチャクチャになっちゃうよー!」

律子「ぬわぁあにが授業よ! 元はと言えばアンタたちのせいじゃないのよぉ!」

真美「りっちゃんだって引き受けたじゃ……持ち上げてすいませんでしたゆるしてーー!!」

律子「逃がすかゴルァア!!」

貴音「鼻が……面妖な……」

小鳥「今までの律子さんを誘い受けって言うのよ」

やよい「ほぇー」

P「うまくまとめたつもりですか!」

律子「ダレが誘いうけじゃワレェッ!!」

小鳥「律子さん知ってるの!?」

【2時間目・物理】



P「はぁああ……、一時間目はてんやわんやでしたね……」

小鳥「最初から濃密すぎましたね……だいぶ疲れがきてます私」

P「でも今度の授業は」


 シーン


P「静かですねー理科室」

小鳥「はい、あ、懐かしいなーこの備えつけの水道、勢いすごいんですよね」

貴音「」ビシャァアアア

P「さっそく盛大にぶちまけてるんじゃない!」

やよい「貴音さんっ、このハンカチをつかってください!」

貴音「はい……」ウルウル

美希「うーん……ちょっとうるさいの……」ムクッ


P「おわっ! 美希そこにいたのか」

響「自分もいるぞー!」ヒョコッ

小鳥「響ちゃん!? それじゃあ」

貴音「こたびのれっすんは美希と響が担当ですね」

美希「すぅ……」

響「うがー! 寝ちゃったらダメだぞ美希! ちゃんと授業やらなきゃ!」

美希「よろしくなの……」ムニャムニャ

P「二人とも白衣姿に眼鏡……健康的なギャップというか、意外と似合ってて、うん」

小鳥「これはよいものだ」

美希「ハニーの視線をかんじる!」クワッ

美希「あはっ☆ ハニー見ててね? ミキはオトナなセンセーでキラキラしちゃうよ」クルリン

P「はは……でも物理なんて難しそうだけど……」

響「美希っ、気を引き締めるんだぞ! 今からやる実験は――」

美希「そうだったの! オトナでキラキラとか言ってる場合じゃねえの!」バンッ!

美希「このために徹夜もしちゃったのに!」

響「その『らしさ』は今じゃない『いつか』のためにとっておいてくれ」クイッ

美希「平和ボケしていたさっきまでの自分を呪うのっ……!」

響「いいんだ美希、後悔は誰にでもあるさ」

響「大事なのは」クイッ

美希「前を向くこと……!」クイッ

P「ど、どうしたお前たち」

美希「ハニー……ミキたちは今から、キンキに足を踏み入れようとしてるの」

P「そんなに危険な……!?」

やよい「近畿?」

響「大丈夫、人体に影響は及ばないぞ。だけど……」

美希「もしかしたらこの実験がジンルイの歴史を塗り替えてしまうかもしれないの」

貴音「まことですか……!」

美希「カガクがこの地平に敷いたジョーシキを裏切る覚悟……」クイッ

響「それが今問われてるんだ……」クイッ

小鳥「な、何をする実験なの?」

響「それは……」

響「くぅっ……」ギリッ

美希「響、無理しちゃダメ。ミキの口から言わせて」

美希「……エーキューキカンなの」

P「永久機関!?」

小鳥「SFでしか見たことないオーバーテクノロジーよ!?」

響「――美希! もう時間がないぞっ」

美希「ごめんねハニー巻き込んじゃって……でも究めることこそがミキの往く道なの」

美希「いちごみたいに純粋なのっ!!」バサァアッ


ハム蔵「ぢゅ!!」


P「覆いが取れて……ハム蔵!?」

小鳥「それにハムスターの回し車、モーターが豆電球につながって……!」

やよい「おにぎりもあります!」

美希「お姉ちゃん許して……ミキはマッドサイエンティストなの!!」

響「うちなーのみんな、自分は好奇心に素直でいたかっただけなんだー!!」

P「おい、これって」

響「ハム蔵、いっけえええええええ!!」


ハム蔵「ぢゅぅううううう!!」


ガラガラガラガラガラ


美希「いっけええええええなの!!」

ハム蔵「ぢゅぅううううう!!」


ガラガラガラガラガラ


響「美希っ、電気っ、電球に電気がきたぞ!!」

ハム蔵「ぢゅぅううううう!」ガラガラガラガラ

美希「すごいの! やっぱりミキたちの考えは間違ってなかったんだね!」

響「徹夜した甲斐があったぞ!」

ハム蔵「ぢゅう……ぢゅぇええ……」カラカラカラカラ

響「ああっ、ハム蔵が疲れを見せ始めた!」

美希「おにぎり! おにぎりを食べれば100%元気なの!」

さすがやで

すまんねむい
残ってたら続き書かせて

保守ありがとう
ぼちぼち書いてく

キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

やよい「もうやめてください二人とも! ハム蔵がかわいそうですっ」

貴音「響、無理をさせるなどあなたらしくないですよ!」

響「でもここまで来たらっ……ハム蔵の頑張りを無駄にできないよ!」

美希「これが完成すればミキたちは新しいステージに上れるんだよ!?」

P「そのステージとは違うやつに登ってほしい!」

美希「大丈夫、ハニーはミキが養ってあげる! トッキョがあれば莫大なトミーなの!」

ハム蔵「ぢゅぇええ……」カラカラカラカラ

美希「やよい! もやし庭園造りたくない!?」

やよい「もやし庭園……」ホワホワ

響「765プロ月面基地!」

貴音「765ぷろ月面基地……」ホワホワ


「「「「ハム蔵、いっけええええええ!!」」」」


P「待て待てオマエら!!」

小鳥「ありったけのドギツい薄い本……」ホワホワ

P「あなた止める役目でしょうが!」

美希「ハム蔵! おにぎりを食べるの! そう、とってもいい子!!」

響「頑張れば特上のエサを買ってやれるからな!!」 

やよい「ふれーふれー!」

響「ああっ! 電球が暗くなってきてるぞ!!」

貴音「ふっ」

ペカー!

響「よーしその調子だぞ!!」

美希「また暗くなってきてる!」

貴音「ふっ」

ペカー!

美希「ハム蔵キラキラしてるって感じ!」

P「どっちかっていうと貴音の方がすごいよ!」

P「というかお前らが作ってるの永久機関じゃないんだって!」

美希「…………」

響「…………」

美希「…………」

響「…………」

美希「……マジなの?」

P「いやハム蔵がいる時点でもう……」

ハム蔵「…………」

P「いや、ハム蔵が悪いとかじゃなくってさ……ごめん、でも違うんだよ……」

響「………」

美希「あぅふ」

やよい「……」

貴音「ふっ」

ペカー!

【3時間目・技術】



チュイイイイイン、ガガガガガガガガ

ギャルォオオオオオオ!!!!


P「………」


ドドドドドドド

ドギュァアアアアアアアアアア


小鳥「………」

P「……あの」


雪歩「ふぅ、今のがオーソドックスなロータリーボーリング工法ですぅ」

雪歩「このように、ボーリングロッドの先端に取り付けたビットを回転させて掘削します」ドギュァアアアアア

雪歩「既存の掘削工法の中で、最もコンパクト性にすぐれた工法といえますね」

雪歩さん何教えてるんすか

P(3時間目の授業が始まったはいいがガチすぎる)

小鳥(心なしか雪歩ちゃんの様子も冷淡な気が)

P(でもオータムムーン律子よりは全然)

小鳥「プッフ!!!」


 シン……


雪歩「なんでしょうか小鳥さん」

小鳥「え……」

雪歩「なにか面白いところでもあったんでしょうか、とっても不思議ですぅ」ドギィイイアアアアア

小鳥「あっありません全く毛ほどもぉ!! その機械止めてこわいひぃいい!!」

雪歩「BH工法(※)は施工時の騒音・振動がきわめて低レベルなんですよ」
                       (※)ロータリーボーリング工法のこと

P「こ、これでか!!?」        

雪歩「授業中の私語は慎んでくださいね?」ニコッ

雪歩「では次にトップドライブリバース工法の説明に移りますぅ」

P(――雪歩が止まらない!)

雪歩「この工法はトップドライブ方式を採用していて」ドドドドドド

やよい「う゛っう゛~゛~゛~゛~゛~」

雪歩「狭小、低空間での大口径掘削を可能にしています」ドドドドドド

貴音「め゛ぇ゛んよぉ゛ぉおな゛ぁぁ~゛~゛~゛~゛~」

P「お前たち近づきすぎ!」

雪歩「TBH工法(※)にはBH工法と比べて明確な違いがあるんですが」
                     (※)トップドライブリバース工法のこと

雪歩「さて、その違いって何だったかな? 助手の伊織ちゃん」


伊織「どぅえっ!?」


P(そして今日は普段強気な女性がヒドい目に会う!)

いおりん(´・ω・)カワイソス

伊織「はっ、あ~……そ、そのことね……」

雪歩「………」ニコニコ

伊織「わ、わかってるわよ……わかってるんだから……」

雪歩「………」ニコニコ

小鳥(伊織ちゃんの冷や汗と雪歩ちゃんの笑顔)

P(今日はアイドルたちの違う一面が見れてうれしいな)

小鳥(プロデューサーさん白目ですよ)

小鳥(でも確かに、作業着姿で見つめ合ってる二人は可愛いけどシュールですね)

雪歩「……」ニコニコ

伊織「時間……時間があれば思い出すんだから……ナメないでよね……」

ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ

P「いかん! 雪歩のマシンがビートを刻み始めてる!」

伊織「――BH工法が正循環であるのに対し、TBH工法は逆循環 (リバースサーキュレーション)!」

小鳥「答えたァ!」

雪歩「……正解です」

P「伊織すげえ!」

伊織「ふんっ、ナメないでって言ったでしょ? この授業に向けて私だって勉強してきたんだから!」

P「もしかして、俺のため?」

伊織「へ……?」

流石いおりんやで!

伊織「!!」

小鳥「ちちちっ、ちがうわよバッカじゃないの何でアンタなんかのために!」

伊織「何でアンタが言うのよ!」

伊織「というか……今日はその……そういう日なんでしょ?」

伊織「だから……あんたのためよ」

P「!!」

P「お、おう///」

伊織「なに照れてるのよっ! こっちが恥ずかしくなるじゃないまったく……」

P「うん、ありがとな伊織」

伊織「べっ、別にわざわざ感謝されるようなことなんかじゃ」

小鳥「にやにや」

伊織「なによ!」

やよい「にやー」

伊織「やよいぃ!」


雪歩「……むぅ」

雪歩「次にダウンザホールハンマー工法です」

雪歩「高圧コンプレッサーから打撃力を送りこんで掘削するんですが」

雪歩「このDH工法の進化型、何だったかな伊織ちゃん」

伊織「まっ、また私!?」

小鳥(雪歩ちゃん……?)

伊織「ノバルハンマー工法!」

雪歩「それじゃあDH工法の利点は?」

伊織「安定液を使用しない!」

雪歩「他にもあるよね?」

伊織「っ、水中施工が可能!」

雪歩「ほ、ほかにもっ!」

小鳥(雪歩ちゃん、もしかして嫉妬してるんじゃ)ヒソヒソ

P「え?」

伊織「ほかに……ほかに……ぐぬぬぬっ」

小鳥(雪歩ちゃんの得意分野なのに伊織ちゃんだけ褒めちゃったから!)

P「あ!」

雪歩「どうしたのかなっ、さ、さすがにわからないかな伊織ちゃん」

P「雪歩ごめ――」

伊織「分解組み立てが容易!」

雪歩「ま、まだあるもん!」

伊織「ぐぬぬぅ、ほかにぃい!」

P「あの」

雪歩「わからないよね、残念だな、けどしかたないよ、伊織ちゃんは専門外だもん!!」

伊織「なっ、まだよ雪歩! 私はまだあきらめたりしないんだから!!」

伊織「ぬぬぬぬっ!!」

雪歩「むむむぅ!!」

P「……」

伊織「に、二重スクリューで」

雪歩「ぶー!」

伊織「スライム沈殿の問題をっ」

雪歩「ぶぶーっ!!」

伊織「正循環掘削への切り替えが!」

雪歩「伊織ちゃん惜しいけど、それトップドライブリバースの方だと思うなっ!」

伊織「ふぬぬぬ……!!」

雪歩「さすがにもう降参だよね? 残念だけどここは私が」 

やよい「ふ、二人ともなかよく……」オロオロ

ポン

小鳥「やよいちゃん……女の子にはね、戦わなければならない時があるのよ……」

貴音「まことですか?」

P「聞かないで……」

二人共可愛すぎ

雪歩「DH工法の他の利点は、垂直精度が高いことなんだよ」

伊織「あ……」

雪歩「あとはそうだね、段差地や狭い現場で威力を発揮することかな」

伊織「ぐ……」

雪歩「とってもいいところまで来てたけど惜しかったね、でもすごかったよ伊織ちゃん」

雪歩「だって、この日のためにたくさん勉強してきたんだもんね?」

伊織「っ」

雪歩「でも私にはあと一歩ってところで届かなかった……あ、ショックを受けたりしないでね?」

雪歩「いくらがんばっても急ごしらえじゃ無理なことだってあると思うから」

P「お、おい……」

雪歩「今日は私に勝てなかった、ほんのちょっとだけ勉強不足だった」

伊織「……」

雪歩「一生懸命努力したけど、もともと得意な私にはその分だけかなわなかった」

雪歩「プライドだけじゃ補えなかった」

雪歩「残念だけど、そういうことだよね、伊織ちゃん?」

伊織「………」

伊織「……ぐすっ」

P「!!??」

伊織「わ、わたし……すんっ、わだしだってっ……」

P「いいい伊織!?」

伊織「ばかプロデューサーのだめに何かしてあげだいってっ……!!」ポロポロ

P「わぁああ泣くな大丈夫だから! こ、こら雪歩!!」

雪歩「………」

雪歩「はっ! あの私、今まで何を……?」

小鳥(雪歩ちゃんハイライト消えてたわ!)

伊織「何も……できでないっ……してあげられないの……?」ポロポロ

P「いやいやお前たちの気持ちは伝わってる、ただ今のは雪歩が言い過ぎだったよな!?」

雪歩「はぅうう私何てことをっ、ごめんなさい伊織ちゃんごめんなさいぃ!」

雪歩「穴掘って埋まってますぅうっっ!!」ドギィアアアアアアア

伊織「ぐすっ……ひっく……」ポロポロ

貴音「お゛や゛め゛な゛さあ゛ぁあ~゛~゛い゛」

小鳥「カオス!(●REC)」

P「撮るな!」

伊織「すんっ……すんっ……」

やよい「伊織ちゃん……」

伊織「大丈夫よ、もう平気だから……」

雪歩「ううぅ、伊織ちゃぁん」

伊織「……」

スッ

雪歩「あ……」

伊織「バカね、何であんたまで泣いちゃってるのよ……」

伊織「ごめんね雪歩、私ったらちょっと厳しく言われたくらいで取り乱して」

雪歩「そんなっ、私の方こそヒドいこと言って、ごめんなさいっ!」

伊織「いいわよもう……それに、ちょっとだけうれしかったわ」

雪歩「え……?」

伊織「雪歩がまっすぐぶつかってきてくれることって少ないじゃない、だから、その」

雪歩「伊織ちゃん……!」

小鳥「ふふっ、二人がプロデューサーさんを想ってることに変わりはないものね?」

伊織「し、しらない!」

P「雪歩もありがとう。頑張ってくれたんだな」

雪歩「えへへ……」

やよい「みんな笑顔でよかったですー!」

貴音「美しき親愛ですね」

小鳥「『ゆきいお』からの『いおゆき』……そういうのもあるのか」

P「おい」

【4時間目・体育】



小鳥「さぶぶぶぶ!!!」

小鳥「心温まるやり取りでほっこりしたのに今度は外ですかぁ……さぶぶ!!」

P「……」

やよい「運動はりきっちゃいますよー!」

貴音「ふっ、ふっ」グッグッ

小鳥「年の瀬の冷気が柔肌に沁みるわぁー!」

P「あの、聞いてもいいですか」

P「どうして音無さんだけブルマなんですか?」

小鳥「………」

P「ほかの子たちはジャージですよね……?」

小鳥「わ、笑わないでくれますか」

P「ええ、もちろん」

小鳥「私にも同じようにジャージは用意されていたんですけど」


小鳥「ふ、太もものところが少しきつくて……みっともないかなって……」


P「………」

小鳥「笑えよ!!!」

P「えぇっ!?」

P「それでどうしてブルマ!? そっちの方がダメージでかいような!」

小鳥「乙女の体育といったらブルマじゃろがい! それが鉄板じゃろがい!!」

P「そういう時代はもう終息したんですよ音無さん!」

貴音「ふふ、小鳥嬢は、おっちょこちょい、なのですね」グッグッ

貴音「わたくしはこうして入念に準備運動も……」 \ビリィッ/

P「……貴音」

貴音「……」

P「お尻のとこ破けてるぞ……」

貴音「……」


【四条貴音 退場】

お尻ちんェ…

小鳥「体育の先生は誰なんでしょうね」


春香「はいはーい! 私ですよー!」


P「げぇっ!?」

春香「何で雲長がいたようなリアクションなんですか!」

小鳥「春香ちゃん意外に詳しいのね……」

春香「ふっふーん、あちらをごらんくださいっ」

P「あれは……」

春香「今日の種目はハードルですよ、ハードル! 元気よく体を動かしましょうねー!?」

やよい「はーい!」

春香「まずは私がお手本を見せますからね~、よーく見ててくださいよ~?」

P「もうオチが予測できるんだけど!」

春香「はぶぇっっ!!!」ガッシャーン!


春香「あぁ゛っつ!!」ドンガラー!!


春香「おぶっふぇええ!!!!」ドンガラガッシャーン!!

【5時間目・家庭科】



P「そろそろ学校だと昼休みの時間だな」

小鳥「そうですね……少しお腹もすいてきちゃったかも」


真「きゃっぴぴぴ~~ん まっこまっこり~ん!!☆☆」


P「エ、エプロン!」

真「そんな頃合いかなーと思って、家庭科ではお料理教室を開いちゃいますよっ!」

あずさ「助手のあずさです~」

小鳥「ぱっつんぱっつんメイド服ぅ!」

P「あんまり驚かなくなってきた自分が怖い……」
真「プロデューサー……似合ってますか……?」


真「え?」

P「あ」

真「……ボクっ、あんまり似合ってないですかっ?」

P「いや違っ――」

真「大丈夫です、気にしてませんからっ」

真「つーん」

P「真ぉ……」

小鳥「プロデューサーさんってたま~に油断してやらかしちゃいますよねー」

あずさ「そうですねぇ、お仕事というより普段のこうした時に……」

やよい「プロデューサーらしいかなーって!」

P「うああ、さっきのはそういう意味じゃなくって」

真「別にもういいですからっ」

やよい「真さんは普段からお料理をするんですかー?」

真「……うん、最近少し練習してて」

小鳥「ダレのために練習してるんですかね~、ぐへへ、おじさん気になるな~」

真「や、やめてくださいよ小鳥さん……」モジモジ

小鳥「よっ、新妻!」

真「もう!」

やよい「うっうー! 楽しみですー!」

真「えへへ、じゃあさっそく料理を始めちゃいましょうか!」

真「今日は簡単お手軽な豆腐のハンバーグの作り方を教えちゃいますね!」

あずさ「できあがったものがこちらになります~」


真「あずッ、あずささん!?」

P「それやるの早くないですか!?」

あずさ「え、えぇと」

真「というよりやる必要ないですよぉっ! みんなと一緒に作りたかったのに!」 

あずさ「ごめんなさい~……律子さんが『巻きで』っておっしゃって……」

P「巻き方が違うような!」

真「ヒドいですっ、ボクに一言あってもいいじゃないですか!」

あずさ「ま、真ちゃんには伝えて返事ももらえ……あっ」

あずさ「そういえばあの時の真ちゃん、一生懸命エプロンを選んで……」

真「うわぁあああっ!?」

やよい「ふりふりがついててかわいいですー」

真「ありがとうでも今はやめてぇ!」

小鳥「必死で選んでて生返事しちゃったのね……ダレのためなんですかねえ」

あずさ「本当にごめんなさい……」

真「大丈夫ですから……でも、ボクが作ってあげたかったんですよぅ……」

P「真! 材料さえ余ってれば!」

真「ああっ! そうだそれなら」


貴音「まこと美味な冷奴でした」


【四条貴音 入場】


真「それ材料だよおおぉっ!!」

真「……」

真「いいです……もういいんですボクなんか……」


P「部屋の隅にフリルのエプロンでうずくまってる……」

小鳥「真ちゃん、完全にいじけちゃいましたね……」

P「本当に『の』の字を描く子初めて見たぞ……」


貴音「このわたくしの舌がっ、ひょのわらくしのひたがっ」

やよい「自分をせめないでくださいー!」

あずさ「私がこれ以上謝っても、元気を出してくれるかはわからないわ」

あずさ「……プロデューサーさん、お願いできますか?」

P「! わかりました……やってみます」

P「真……」

真「……」

P「その、なんと言っていいか……ごめんな」

真「プロデューサーが謝ること……ないです」

P「でも」

真「……」

P「げ、元気出してくれよ、な?」

真「……」プイッ

P「うーむ、その……」

P「エプロン、本当に似合ってるぞ」

真「っ」

真「ほ、ほんとうですか」

P「ん?」

真「ボクのエプロン……か、かわいかったですか」

P「ああ、もちろん」

P「というか真は何着ても可愛いと思うけどな」

真「っ、ボクの料理……」

真「たべてくれますか……?」

P「こっちからお願いしたいくらいだ、よろしく頼むよ」

真「……」

真「や、やくっ、そく……」

P「うん、指きりだ」

真「……ゆーびーきーりげーんまーん」

P「うーそつーいたーら」

真「はりせんぼんのーます」

P「ゆーびきった!」

真「……」

P「……ま、真」

P「指、離さないと……指きりにならないぞ……」


ギュッ


真「えへへ……」

真「プロデューサーの手……あったかい……」


小鳥「あれ? 家庭科ってこんな甘酸っぱいやつでしたっけ?」

P「真を連れて帰ってきたぞー!」

真「みんな……我がままを言ってごめんなさい……」

小鳥「なんで手をつないだままなんですかねえ……」

やよい「真さん、なんだかうれしそうですっ」

真「いやぁ、へへっ……そう? そうかなぁ?」

真「だってプロデューサーにあんなにお願いされちゃあ、しょうがないよー」ニヘニヘ

P「調子のいいやつめ」

あずさ「ご、ご主人様っ!」

小鳥「急にメイドアピール!?」

あずさ「あのっ、私がお作りしましたハンバーグがまだありますので~、ぜ、ぜひとも……」

貴音「承りました」

あずさ「貴音ちゃんそれだめぇええっ、だめなのよぉお~~~っ!!」

【6時間目】



P「次がいよいよ、最後の授業みたいですね……」

小鳥「おかしい……」

P「えっ?」

小鳥「こんなのおかしいですよプロデューサーさん」

P「何がですか?」

小鳥「この学校が始まって以来、ずっと心待ちにしていた授業がまだないんです」

P「……そんな楽しそうなやつってありましたっけ?」


<ガラッ

P「お? 最後は誰――」


千早「………」


P「ち、ちーちゃんが……」


千早「~~~っ」


小鳥「ナース服を着ていらっしゃる!! 顔から湯気が昇りそうになって!」

P「おお……目をうるませて俯き加減で……」

ほう…続けて

千早「うぅ……」モジモジ


小鳥「スカートの裾あたりで指をからめて……」

P「ナースキャップの純白が髪色に映えて……」


千早「あ、あまり見ないでください……はずかしい……」


P「こちらにすがるような視線をちらちらと……」

小鳥「やよいちゃんひそひそ」

やよい「がんぷくですなー」

千早「何を言わせてるんですか!」

千早「というか、あの、ちょっといいですか……お話が……」


小鳥「プロデューサーさん見ました? 生足ですぜ?」

P「しなやかなスタイルも手伝って、余計にスカートが際どく……」

千早「こんなっ、身体の線が出るものだなんてしらなかったんですっ! もう……」

P「自分の身体を抱き締めて縮こまっててかわいい」

千早「じゃなくて、あの」

貴音「似合っていますよ千早……らぁめん」

千早「ら、らーめん? その、授業を……」


???「ふふふっ……ふーーっはっはっは!!」

P「!? その声は!」


???「千早ちゃんのその格好をプロデュースしたのは何を隠そう――」

春香「この私ですよ!!」


P「春香、生きていたのか!」

やよい「じゃーじがぼろぼろですーっ!」

春香「千早ちゃんの恥ずかしそうな声が私を甦らせる――何度でもよォ!」

小鳥(二代目小鳥にふさわしい者が現れたか……)

千早「何なのもう……」

春香「ほら千早ちゃんっ、もっとプロデューサーさんにアピールしなきゃ、アピール!」

千早「ふぇっ!? でも、授業が」

春香「そんなのあとあと!」

千早「あ、あのプロデューサー、これは私が選んだわけじゃなくて……」

千早「この足も、こっちの方がプロデューサーの好みだって春香が……だから……」

P「……」

千早「プロデューサー?」

P「いや、確かに俺の好みですっごく可愛いんだけど」

P「俺そんなこと前に言ったっけ……?」

千早「……」

千早「っ!?」バッ

春香「のヮの」

千早「春香っ! だっ、だだ、だましたのねっ!!」

春香「結果オーライだよ千早ちゃん! ほら、このタイミングであのセリフだよ!」

千早「へっ!?」

春香「教えたじゃない! ほら早くぅ! プロデューサーさんが待ってるよ!」

千早「ぅ……」

P「なんだ……?」

千早「可愛いだなんて……不用意に言わないでください……」

千早「…わ」


千早「わるい子には……お注射ですよっ……」


P「」

小鳥「」

千早「あぁもう、こんなことに何の意味がっ」


P「ぐふぅうっ!!」ドサッ

小鳥「頬の筋肉ヲ……持っテ行かレるッ!」

春香「わしが育てた」

P「老師! 老師と呼ばせてください! そしてちーちゃん可愛い!!」

千早「何でこんなことでよろこんでるの……みんなも、私も……」

春香「わしの役目は終わった。そろそろ迎えが来るころだ……」ガクガク

小鳥「ああっ! 体育の時のダメージがまだ残っていたんだわ!!」

P「そんな! いかないでください老師!!」

春香「乙女よ……大志を抱け……」

春香「」ガクッ


【天海春香 リタイア】


P「老師ぃいいいーーーー!!!」

千早「ようやく本題に移れるわ」

春香「」

やよい「あの、春香さんは」

P「こういうのは触れない方がオイシイんだ」

小鳥「その前に千早ちゃん、一つ確認させてほしいの」

小鳥「ずっと気になって仕方なかった……この授業、千早ちゃんのコスチュームから察するに」


小鳥「……『保健』ね?」


千早「はい、そうですけど」


小鳥「キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━!!!!!!」

P「おわぁあっ!! うるさい!!」

小鳥「キタァきたきたっ、キタワァ.*・゚・*:.(n‘∀‘)η゚・*:.。. !!!!!☆」

小鳥「私はずっとこの時を待っていたのよォオウウィァアア!!」

小鳥「最後にしてその願いが叶ったぁあーーーーっ!!」

P「落ち着いてください音無さん!」

千早「一体何が……」

小鳥「はーいはいはいはーい!! 先生しつもん質問ですぅっ!」

千早「はあ……」

小鳥「ぐ、ぐへっへ、あ、」

小鳥「赤ちゃんってどうやったらデキるんですかねぇ……?」

P「……」

千早「……」

やよい「あうぅ……///」

P「お、音無さん……」

小鳥「これは授業! 授業ですからまったく何の問題もありませんよ、ええ!!」

小鳥「さぁさぁ先生さぁあ! 恥ずかしがらないで! アカデミーなんだから!」

P「貴音、やよいの目と耳をふさぐぞ」

貴音「承知しました」

小鳥「今はアイドルも事務員も関係ないのよ! 神聖な教室の女生徒と女教師!!」

小鳥「迷える子羊に答えを! カモっ、HEYカモーン! バッチきちゃってもオッケーよ!!」   

千早「あの、よくわかりませんけど」


千早「音無さんの方が詳しいんじゃ……」


小鳥「」

P「ちょっ――」

小鳥「ふぅうううアブないあぶない、さっきの千早ちゃんとの思い出がなかったら死んでたわぁ……」

小鳥「って千早ちゃんダメじゃない! 先生なんだから答えてくれないとぉ!」バンバン!

千早「はあ……」

小鳥「もっ、もう一度聞くわよ? いえここは質問を変えてみようかしらねぇぐへへ」

小鳥「赤ちゃんをツクる時に、オトナの人がしちゃうことって……」

P(質問変えてねえ!)

千早「あの、何か勘違いなさってるんじゃ」

千早「今日の保健の内容は、音無さんが話されているようなことではありませんけど」


小鳥「えっ」

小鳥「じゃ、じゃあ何……」


千早「美容です」


小鳥「えっ」

千早「アンチエイジングです」

小鳥「」

千早「まずはこれから、この測定器で」スチャッ


千早「生徒たちの肌年齢を調べていきます」


小鳥「」

\ピーッ/


千早「高槻さんの肌年齢は……ふふ、すごいわね、剥きたてのたまごみたいだもの」

やよい「な、なんだか照れちゃいますー……///」

貴音「私の結果も出ました」

千早「受け取るわ……測定不能!? あ、相変わらずみたいね……」

\ピーッ/

P「うおっと俺のもか」

千早「プロデューサーは……やっぱり少し疲れていらっしゃるんでしょうか」

P「はは、そういうことかなぁ」

P「……で」

小鳥「ちょっとお花摘みに行ってきますね」

P「待てや」

小鳥「うぉおおおなんでじゃぁあああああ!!」ジタバタ!

P「音無さん暴れないでください!」

小鳥「私に死ねと言っているのかよ!」

貴音「小鳥嬢、これは前へ進むために必要なこと。逃げてはなりません」ガシッ

小鳥「ひいっ、でもでもだってぇ!」

やよい「小鳥さんっ、ちゃんと大人しくしてなきゃ、め、ですよっ」ガシッ!!

小鳥「ぅゎ ゃょぃ っょぃ」

小鳥「ううぅっ、プロデューサーさぁん……」シクシク

P「まあ、今日はいろいろとヒドいこと言ってましたし、その報いでは」

小鳥「……」

小鳥「ばーか! プロデューサーさんのばーか!!」 

P「小学生ですか!」

千早「じゃあ、測定器を近づけて……」

小鳥「ひぃいいーーーっ助けてうばわれるぅうーーっ!!」

P「何をですか!」

小鳥「やだやだやだぁっ、もっと女の子がえっちなのがいいんですぅ!」


ピピピ……

小鳥「こんなはずじゃ! こんなはずじゃぁああ!!」


ピピピピピピピ

小鳥「恥じらいをたたえた少女に性のこととか教えてもらうはずだったのにぃっ!!」


ピピピピピピピピピ

小鳥「あ……ああ……」

小鳥「あqwせdrftgyyふじこlp;@:!!!!」


\ピヨーッ/

IDよく変わるなぁ

――――――――――……



P「……てなわけで」

P「いろいろとメチャクチャ大変だったんですよ……あの特別授業」


高木「ハッハッハ、楽しそうで実によかったじゃないかキミィ!」

P「はい、まあ……とっても楽しかったんですけど」

P「あんまり授業って感じのを受けた気には……」

高木「うーむ」

高木「では、やらない方がよかったかね?」

P「……」

P「そんな聞き方ズルいですよ、社長」

高木「ハハ、君ならそう答えてくれると思っていたよ」

高木「私はね……人生とは学びの連続だと思っている」

P「え……?」

高木「ある一人の男がいた」

高木「彼は一つのチームを任され、そのチームを成長させ、世に知らしめることが仕事だった」

高木「最初、彼は不安そうだった。右も左もわからない状態だったからね」

高木「『こんな自分に何かを教えることができるだろうか』と、私に聞いてきたりもした」

高木「その時私は……」

P「『君に彼女たちから学ぼうという姿勢があれば、彼女たちも君から学ぼうとするだろう』」

高木「……」

P「『教えるということはすなわち、教えてもらうことと同じ意味だ』」

高木「……うむ、よく覚えていたね」

高木「その子たちから大切な何かを受け取ったからこそ、君は今ここにいるのだろう」

高木「彼女たちもまたそれは同じ」

高木「その貴重なやり取りこそが、人生の輝きだ」

高木「一瞬を大事にしたまえ」

P「……」

高木「君たちが臨時授業を開いたあの学校も、やがては取り壊されてしまう」

高木「かつてあそこで学んだ生徒たちは、それで全てを失うだろうか」

高木「いいや違う。常に学ぶ気持ちさえあれば」

高木「人はどこにいたって輝けるのだよ」

P「……はい」

高木「フフ……7時間目、道徳の授業、といったところかな」

SSでまともなこと言ってる順二朗ちゃん久しぶりに見たよ

高木「ところでP君」

P「はい?」

高木「音無君の肌年齢は……いくつだったのかな?」

P「よりによってそこですか!」

高木「いやいや冗談だよ! ……でもちょっとだけオフレコで」


小鳥「………」ぬぼ~っ


P「ヒィイイ!? 顔面白塗りお化けっ!?」

小鳥「……」ぬぼ~っ

高木「あ、あれは……パックというやつだったかな?」

P(さっきの話はもうやめにしますよ!)ヒソヒソ

高木「う、うむ、すまなかった」

バァンッ!!


春香「ぜぇえ……ぜぇ、ぜぇえ……!!」

P「春香っ、またランニングに行ってたのか!?」

春香「こんなもんじゃないですよぉ……まだまだ鍛えて、アイツを飛び越えてやるんですからぁ!」

春香「待ってろ憎きハードルっ!!」ダッ!

P「やりすぎないようにな……」


律子「アリスルックスアップ! ほらほらリピートアフターミーッ!!」

亜美・真美「「ひぃい~~ん覚えらんないよ~~!!」」

美希「ハム蔵! もう少しなのっ、頑張れ!」

響「いやダメだ美希、こっちの回路を何とかしなくちゃ!」

雪歩「伊織ちゃん、お茶が入ったよ」

伊織「あ、ありがと……///」

高木「フフ、彼女たちはまた色々なものを得てきたようだね?」

P「そ、そうみたいですね……」

高木「これからの成長が楽しみだ、ハッハッハ!」


真「うーん、炒める前にさっとゆでて……」

あずさ「こほんっ、ゴシュジンサマ~」

やよい「貴音さん、そのひげ似合ってますー!」

貴音「やよいも素晴らしいしすたぁぶりですよ」

千早「高槻さんかわいい……私も、がんばらなきゃ……」


P「……例によって騒がしい毎日になりそうだな」

P「……ふふ」

P「またたくさん勉強させてもらうとするか」


                         

                                       
                                         おしまい

おつでござった

長い間支援ありがとうございました
見てくれた方に感謝

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、P達のみんなへのメッセジをどぞ

雪歩「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

春香「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

律子「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

響「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

千早「・・・ありがと」ペタン

では、

雪歩、春香、律子、響、千早、俺「皆さんありがとうございました!」



雪歩、春香、律子、響、千早「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

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