淡「先輩達! ちゃんと真面目に練習してください!」照「……は?」(227)

照「どうしよう……淡がおかしくなった……」

淡「何を言ってるんですか……おかしいのは先輩の方でしょう?
  先輩なんだからもっと後輩の規範になってくれないと!」

菫「大丈夫か淡? 熱があるんじゃないか? それとも疲れてるのか?
  いつも叱り過ぎて済まなかったな……」

淡「菫先輩まで……私はいつも通りですよ。からかってるんですか?」

ガチャ

尭深「謎は全て解けた。昨日の雷で時空の歪みが生じたんの原因。
  今の大星淡はパラレルワールドの別人格」



みたいな
久々に敬語あわあわが見たい

誰か頼んだ

照「別人格……」

菫「渋谷、それは本当か?」

尭深「おそらく」

菫「……お前、適当なこと言ってるんじゃないんだろうな」ジト

尭深「または、頭を打ったのかもしれません」

尭深「はたまた中国に4000年に伝わる不思議な泉の中に落ちてしまい」

尭深「水を被れば敬語人格、お湯を被れば天真爛漫に……」

照「淡、私と菫をからかってるとかじゃないよね?」

淡「何意味分かんないこと言ってるんですか!」

淡「私のことをからかってるのは照先輩たちでしょ!?」

淡「いつもいつも意味分かんないこと言いだしてめちゃくちゃばっかりして……」クドクド

待ってた

照「す、菫……淡がおかしくなった……」

菫「見れば分かる」

淡「ちょっと!?」

菫「しかしどうも胡散臭いだよなぁ……渋谷の口ぶりもあまりに適当過ぎるし……」

尭深「確かにさっきのは適当です」

菫「おい」

尭深「ただ、私が部室に来た時にはこうなってました」

照「尭深が来たときにはもう……?」

菫「いつもの悪ふざけにしか思えないんだが……」ジロジロ

淡「な、なんですか」

照「でも明らかに様子がおかしい。まるで人格が変わったみたいに……」

淡「はぁ……もうそういうのはいいですから練習始めましょうよ……」

菫「練習!?」

照「あ、淡の口から練習なんて単語が……」

淡「なんですかその反応。すっごく心外なんですけど」ジト

尭深「淡ちゃん本当に大丈夫……? 病院行った方が……」アワワ

淡「渋谷先輩?」ピキピキ

誠子「Yo♪Yo♪今しかねぇ♪生意気後輩♪大星淡にYAKUMANぶっ込むぜ!Year~♪」

菫「お、おい…大丈夫か?ぶっこんじゃ駄目じゃないか?」

照「誠子が壊れた…」

誠子「NonNonNon♪今ならやれるぜGEKOKUJYOU!たぎるsoulで魔王をKUTIKU!」

尭深「こ、これは重症…」

誠子「ふざけた部長に私がTENCHU!震えるheartを奮わせて♪纏めて跳ばすZE!先輩COMBI!」

淡「…。」

誠子「ついでにお前も入れよ淡♪見とけYo♪二軍のHIYOKOども!終わったら聞くZE?私Do!Yo!?」

書かないのかと思って…>>18は無かったことにしてください

菫「大星、お前本当に悪ふざけじゃないんだな?」

淡「ふざけてるのは菫先輩たちじゃないんですか」ジト

淡「また照先輩に唆されて訳の分かんないこと企んでるんじゃ……」

菫「ふぅ……キリがないな。しょうがない」

菫「照」

照「?」

菫「大星に抱きつけ」

淡「はっ!?」

照「ち、ちなみにどういった思惑で?」

菫「いつもの大星ならお前を拒むようなことは絶対にしない」

淡「ちょっ、何意味分かんないこと言って……」

亦野さんは今でもたまに傭兵だよ

尭深「いつもの淡ちゃんなら逆に抱き返すくらいしますよね」

菫「ああ」

照「私のこと買い被り過ぎだと思うけど……」

菫「効果的な確認方法なんて無いんだから、色々試すしかない」

菫「とっととやれ」

照「了解……」

淡「なに勝手に話進めてるんですか!? せ、先輩も何を本気に」

照「淡」キリ

淡「っ……」ドキ

照「抱きしめていい?」

淡「だ、ダメです……」

あわあわ可愛い

照(あ、あれ……?)

菫(おかしい……大星があんな小動物みたいな挙動をするわけが……)

淡「は、離れてくださいっ……肩から手も離して……」フルフル

照「淡、本当にどうしちゃったの……? いつもの淡らしくない……」

淡「ど、どうかしちゃってるのは照先輩の方です……」

淡「いつもの間抜け面はどうしたんですか……?」

淡「ど、どうしてそんな、キリっとした顔して……」カァァ

照「……」

照「菫、淡がよくわからないことを言ってる」

菫「いつものことだろ。いや、今の淡は正常ではないが……」

淡「す、菫先輩もどうしちゃったんですか……?」

淡「いつもなら照先輩が暴走するのを真っ先に止めるのに」

淡「今は私に抱きつけだなんて……」

淡「それに尭深先輩も普段の10倍くらい喋ってるし……」

渋谷「私無口キャラってわけじゃ……」

淡「先輩方おかしいです……何か変なものでも食べたんじゃ……」

菫「私たちはお前が変なものを食べたんじゃないかと心配してるんだが……」

照「菫、私はどうすれば……」

淡「は、離れてください! そんな目で、私を見ないで……」ナミダメ

照「っ……」

照(この淡……可愛い……)ドキドキ

今読んでも違和感はないな

誠子「私の存在感無さすぎ…」

尭深「演技であんな表情が出来るなら今すぐ女優になれますね……」

菫「まさか本当に……」

淡「せ、先輩っ……」ウルウル

照「その呼び方」

淡「え?」

照「ぐっと来た……」ギュゥ

淡「ひゃあっ……!?」

淡「や、やだっ……離れっ……!」

照「すんすん……シャンプーの匂いはいつもと同じなのに。何が違うんだろう……」

淡「ど、どうして私の髪の匂い知ってるんですか!?」アワワ

淡「は、離れてくださいっ……!」グググ

照「淡に拒まれるってすごく新鮮……」ギュウゥ

淡「なに気持ち悪いこと言ってるんですかっ……」グググ

淡「いつも抱きついてくる先輩を払いのけてるじゃないですか……!」

照「そんなことしたこともないしされたこともない」

照「いつもは淡が私にくっついてくる」

淡「そ、そんなバカなことあるわけっ……」

菫「照、もういいぞ」

照「はい」パッ

淡「えっ?」

淡「せ、先輩?」

照「?」

淡(こ、こんなあっさり……)

照「今の光景を見て二人はどう思った?」

照「少なくとも私には、この子が私たちの知ってる淡だとは思えない」

淡「だ、だから何を言って……」

尭深「同意です。私、淡ちゃんのあんな表情初めて見ました」

尭深「顔を赤くしたり、涙目になったり、声を震わせたり……」

菫「話し方や普段のクセ、私たちに対する呼称など……どれをとっても全くボロが出ない」

菫「最後まで疑っていたが……大星にここまでの演技が出来るとは到底思えん」

菫「事実は小説よりも奇なり、か……」

照「こんなことってあるんだね……」

淡(この人たち本当にどうかしちゃったんじゃ……)

双子の妹の小結(こゆい)です!

照「どうすれば元に戻ると思う?」

菫「生憎見当も付かない。原因すら分かってないしな」

尭深「淡ちゃん自身、何か覚えていることがあれば……」

淡(やっぱり何か違う……私の知ってる先輩たちとこの人たち……何かが……)

照「淡、ここに来る前に何か変なこととかなかった?」

淡「変なこと……?」

照「頭を打ったとか、誰かとぶつかったとか、変な光を見たとか……」

淡「な、何もありませんでしたよ。至って普段通りです」

淡「6限目の授業が終わって、いつもの道を通って部室まで来て……」

淡「あ。そういえば亦野先輩と途中で一緒になって、そこから……」

菫「亦野……?」

傭兵亦野さんがやらかしたのか

尭深「そういえば誠子ちゃんまだ来てない……」

照「いつもは一番か二番に来るのにね」

菫「一体どこで油を売ってるんだ」ハァ

菫「まさかアイツもおかしなことになって……」

淡「亦野先輩は普段通りでしたよ?」

尭深「普段通り?」

淡「はい。亦野先輩は普通でした。今の先輩方のがよっぽどおかしいです」

菫(嫌な予感が……)

亦野「遅れて申し訳ございません!!」バタン

照「ひぃっ!?」

亦野「校内に怪しい人物を見かけたので尋問していました!」

菫「は……?」

亦野「武器などは所持していませんでしたが、何分挙動不審だったもので」

淡「今日も精が出ますね、先輩」

亦野「大星。さっきぶりだな」

淡「いきなり走り出すから何事かと思いましたよ」アハハ

亦野「後を付けられている気がしてな。案の定正解だった」

淡「誰だったんですか?」

亦野「教員を名乗る見知らぬ男だ。取り押さえても大星に用があるとしか言わなくて……」


照「これもしかして……誠子も……」

菫「はぁ……」

傭兵亦野さんなら戦犯にはならなかった

尭深「せ、誠子ちゃん……いつもと明らかに様子が……」

菫「……亦野」

亦野「は! なんでありましょうか弘世殿!」

菫「……趣味はなんだ?」

亦野「銃器の手入れと読書であります!」

菫「……愛読書は?」

亦野「ジェーン海軍年鑑であります!」パァァァ

照「……」アゼン

尭深「……」アゼン

淡「どうしたんですか菫先輩? そんな今さらなこと聞いて」

淡「暇があればいつも読んでるじゃないですか」


菫(あの真面目な亦野がこんな悪ふざけをするはずがない……)

菫(頭が痛くなってきたぞ……)

亦野「弘世殿……? 顔色が優れませんが大丈夫でありますか……?」

菫「ああ、気遣いありがとう……出来ればこのまま横になりたい気分だよ……」

亦野「なんと!? 今すぐ保険医を召集して……!」ダッ

菫「ま、待て! 言葉の綾だから本気にするな!?」

亦野「し、失礼しましたァ!」ビシッ

尭深「せ、誠子ちゃんが……おかしくなった……」カタカタ

照(尭深の動揺が特に激しい……私も状況が把握出来てないけど……)

淡「あー、もう本当に良かったです……聞いてくださいよ亦野先輩ー」

淡「今日の先輩方すっごくおかしいんですよー……」

亦野「おかしい?」

淡「菫先輩は……そこまで変わんないですけど」

淡「尭深先輩がめちゃくちゃよく喋ったり、照先輩がカッコよかったり……」

亦野「???」



菫「はぁ……大星、亦野。今から事情を説明する。頼むから大人しく聞いてくれよ」

大好き僕らの亦野さん!

――――――――――――――――――――

菫「……以上だ。信じられないかもしれないが、全て事実だ」

淡「……あ、あはは。嘘ですよ」

淡「またそんなこと言って私のことからかおうとしてるんでしょ?」

淡「もう、やめてくださいよ本当に。そんなことありえないですよ」アハハ

亦野「……お言葉ですが、自分もにわかに信じられません」

亦野「いくら弘世殿の言葉と言えど、そんなことが……」

照「私たちも信じられない。でも……」

菫「現実に起こっている事象を、否定する訳にもいかない」

尭深「二人の気持ちはすごく分かるけど……」

亦野「貴様らさては機関の回し者だな!!」スチャ

尭深「ふぇええ!?」

照「ちょ、誠子っ!?」

亦野「どんな技術を使っているかは知らないが騙されんぞ!」ダンダンダン

尭深「きゃあああ!?」

菫「何いきなり発砲してるんだお前!? 」

亦野「宮永殿、弘世殿、尭深の姿を偽るなんて……絶対に許さん!」

亦野「その化けの皮を剥いでやる!」ダンダンダン

照「きゃあああ!?」

菫「頭を冷やせ馬鹿者!? どういう思考回路してるんだお前!?」

淡「いや、亦野先輩はいつもこんな感じだと思いますけど……」アハハ

菫さんはこのあわあわを味方につけるべき

尭深「淡ちゃん止めてぇぇ!!」

淡「やだなぁ。こうなった亦野先輩は力ずくじゃないと止まらないって知ってるでしょ?」

亦野「見ろ! やっぱり偽物じゃないか!」

亦野「弘世殿は屈強なソルジャーだ! 本物ならば銃器を持った私相手でも素手で制圧出来るはず!」

菫「お前の中の私は一体どうなってるんだ!?」

亦野「答えろ偽物! 本物の弘世殿たちをどこにやった!?」ダンダンダン

照「ひぃ!?」

菫「お前が今発砲してる相手が本物だ!!」

亦野「妄言を!!」ダンダン

亦野「むっ、弾薬が……」

亦野「ならば肉弾戦で……!」

照「す、菫頑張って!!」

菫「無茶言うな!?」

亦野「うおおおお!!」

亦野「フッ! ハッ!!」ガッガッ

菫「ぐっ……! コイツっ……!」

亦野「偽物め! 本物の弘世殿たちはどこにいる!」ガスッガスッ!!

菫「本物も何もそんなものは無い! 冷静になれ亦野!」

亦野「戯れ言を……!」



淡「あれ、おかしい……いつもなら一撃で菫先輩が亦野先輩沈めるのに……」

照「あ、淡たちの菫は強いんだね……」

尭深「あの攻撃を耐えてるだけでもすごいと思いますけど……」

菫「な、何やってる!? 早く助けろ!?」

照「鉄砲怖い……」ガクガク

尭深「死にたく無いです……」ブルブル

淡「私無関係ですし」シレッ

菫「お、ま、え、ら……!!」

菫「のわぁ!?」ブォン

亦野「くっ、今の一撃をかわすとは……!」

亦野「腐っても弘世殿の偽物なだけはあるっ!」シュッシュッ

菫「この大馬鹿者が……! いい加減にしろよ……!」ゴゴゴ

亦野「っ!!?」ビクッ

亦野(こ、この感じは……!)

全裸のあわあわを校内徘徊させるSSで何度抜いたことか

菫「亦野、これが最終通告だ。頭を冷やせ」ギロ

亦野「うぐっ……」

亦野(ま、まるで本物の弘世殿に睨まれたようなプレッシャー……!)


照「菫めちゃくちゃ怒ってる……」

淡「そりゃあんだけボコスカ殴られてたら怒りますよ」アハハ

尭深「はわわ……」


菫「分かってると思うが次は無いからな……」ゴゴゴ

亦野「そ、その手には乗らんぞ偽物めっ!」

亦野「セイッ!!」ブォン

菫「!」ガシッ

亦野「なっ!?」


菫「フッ!!」


亦野「へぶっ!!?」

亦野(こ、この感触……)

亦野「本物……」ガク


菫「はぁ……はぁ……ぁ……」




淡「おおー、流石菫先輩。綺麗な一本背負いです」パチパチ

尭深「ひ、弘世先輩どうしてあんな技……?」

照「家庭の事情だね……」

>>81
そのSS教えろ下さい

>>85
照「特訓するぞ。脱衣麻雀で」 淡「は?」

菫「……おいお前ら」ギロ

照「菫なら出来るって信じてた」

尭深「私、そろそろ助けに入ろうと思ってました」

淡「最初からしとけば良かったじゃないですか」

菫「あのなぁ……!!」


亦野「先ほどの無礼をお許しください弘世殿!」ビシィ

菫「うお!? って復活早いなお前……」

亦野「打ち倒されるまで本物と偽物の区別も付けられないなんて、恥以外の何物でもありません……!」

亦野「弘世殿の部下失格であります……」ウルウル

菫「も、もうやめろ……これ以上面倒臭くしないでくれ……」

亦野「鉄拳お願いします!!」

菫「……は?」

亦野「数々の無礼、私は自分自身のことを許すことが出来ません!」

亦野「鉄拳お願いします!!」ビシィ

菫「……こ、断る」

亦野「どうかこれ以上私を辱めないでください!」

亦野「鉄拳お願いします!!」



淡「うわぁ……亦野先輩のアレ久しぶりに見たなぁ……」

照「え。そ、そんなしょっちゅうやってるものなの?」

淡「麻雀の団体戦とかでも自分がマイナス収支だったときは毎回頼んでるじゃないですか」

照「そ、そうなんだ……」

尭深「……」ドンビキ

こっちの亦野さんの戦績を知ったら単身自殺くらいでは済まないなwwwww

菫「ふざけるな!? 大切な後輩を殴れるわけないだろ!?」

亦野「それはつまり、私に死ねとおっしゃっるのですか……?」

菫「どうしてそうなる!?」

亦野「……分かりました。弘世殿がそうおっしゃるならば、今この場で」スッ

菫「な、なにやってるんだお前!? 物騒な物を出すな!!?」ガシッ

亦野「自分自身に制裁を加えることも許されないのなら……私はどうしたら……」ポロポロ

菫「うっ……」



淡「いつもみたいにぶってあげればいいじゃないですか」

淡「その方が先輩は救われると思いますけど」

菫「し、しかしだな……」

照「竜巻旋風拳!」

淡「今さら女々しいこと言わないで。ほら、がつーんとやっちゃってください」

淡「上手いこと決まれば決まるほど亦野先輩喜びますよ」

亦野「……」ドキドキ

菫(こいつらにとっての私とこの亦野の関係性が本当に分からん……)

亦野「鉄拳お願いしますッ!!」

菫「わかったから大声を出すな……」

亦野「弘世殿……!」ウルウル

菫「どうしたって殴られたがるんだ……」ハァ

淡「ケジメってヤツじゃないんですか、知らないですけど」



菫「……やるからには加減はしないぞ」

亦野「よろしくお願いします!」ビシィ

ある意味設定が完成してたからな

菫「……シッ!!」

亦野「ごふぅっっ!!?」

ドンガラガッシャーン!!

尭深「」

照「」

淡「おおー。今日のは一段と綺麗ですねー。机に当たったのも+ポイントで……」

尭深「誠子ちゃぁぁん!!?」


菫(い、今の感触は流石に……)サァァ

菫「おい大丈夫かまた……」


亦野「ありがとうございましたァァ!!」ビシィ


菫「……お、おう」ドンビキ

亦野「おかげで目が覚め……ってあれ? 私、今まで何やって……」

菫「ま、亦野……?

叩けば直るとか昔のテレビかwwwww

亦野「あ、弘世先輩。おはようございます」

亦野「今日の練習は……」


照「……」

尭深「……」

淡「……」


亦野「な、なんですかこの空気……?」

弘世「……亦野、趣味はなんだ」

亦野「えっ? いきなりなんですか?」

弘世「いいから答えろ」

亦野「釣りと読書ですけど……」

キャラの立ちが一気になくなったな

菫「愛読書は?」

亦野「週刊日本の魚釣りです」

尭深「誠子ちゃん……」ウルウル

照「誠子……」ウルウル

亦野「えっ……え?」

淡「ま、亦野先輩までおかしくなった……菫先輩に殴られたせいで……」アワワ

菫「元に戻ったんだよ……はぁ……」

亦野(な、なんか先輩方めちゃくちゃ疲れてるような……)



―――校内放送です。今から名前を呼ぶ生徒は至急職員室まで来てください

2年B組亦野誠子さん。2年B組亦野誠子さん

亦野「!?」

至急職員室まで来てください。繰り返します。2年B組―――

なにやらかしたwwwwww

>>112
>>54

>>113
\(^o^)/

亦野「えええ!? ななな、なんで!?」

淡「亦野先輩が職員室呼び出されるとかしょっちゅうあることじゃないですか」アハハ

菫(そういえば教員を名乗る男を尋問したとか言ってたが……)

尭深「せ、誠子ちゃん……」

照「だ、大丈夫。謝れば許してくれるよ」

亦野「私自身まったく身に覚えがないのに、どうして先輩方は訳を知ってるような素振りを……!?」

菫「……早く行って来い。そして必死に謝れ。麻雀部の信用問題にも関わるからな」




尭深(その後、誠子ちゃんは1週間ほど学校を休みました)

停学……

――――――――――――――――――――――-

照「……」

尭深「……」

菫「……亦野の犠牲を無駄にしないよう、全力を尽くそう」

淡「何みんなして辛気くさい顔してるんですか」

淡「亦野先輩、警察にだってお世話になったことあるんですから今さら」

菫「お前らのとこの亦野と私たちの亦野を一緒にするな!」

尭深「誠子ちゃん……」ウルウル

照(不憫過ぎる……)

淡「な、なんですか私たちの亦野って……」

淡「もしかして、さっき言ってたこと本気で……?」

照「どうすれば淡は信じてくれる?」

淡「なにされても信じれませんよ……パラレルワールドの自分と人格が入れ替わってるなんて……」

…さて、この物語にはまだ続きがあります。
主人公は誰ですかって?

それはこのSSを読み切ったあなた方1人1人です

今の世の中、たくさん辛いこともある。たくさん嫌なこともある。もう誰も信じられない、信じたくない。そう思っている人がたくさんいるでしょう。

私もかつてその1人でした。でもこのSSの「男」のように(というかモデルは作者自身だったり…)懸命に生きて、今では細々とですが暮らしています。

開けない夜は、ありません。

これが、このSSで伝えたかったことの全てです。

最後の最後に、登場人物たちからのメッセージをお聞き下さい。

男「おう!まあなにやら辛いこともあるが、生きてみようぜ!開けない夜は、ないってな!」

作者「ちょっ、俺のパクったな!」

女「やれやれね、この二人は…クスッ」

友「見てくれて、ありがとな!お前らも頑張れよ!…イテッ!」

作者「(友の頭をはたきながら)読者様にお前らとか言うな!失礼だろが!」

まあなにはともあれ…

全員「読んでくれてありがとう!」

ありがとうございました!(続編をもしかしたら投下するかも…ゴホンゴホン)

菫「それはあくまで一説だがな」

淡「まあ確かに、宮永先輩と尭深先輩には違和感感じまくりですけど……菫先輩はともかく……」

照「向こうでも菫は菫なんだね」フフ

尭深「淡ちゃんと誠子ちゃんがここまで変わってるのに、不思議な話ですよね」

淡「大体今の私がそんなに変って言うなら、こっちの私はどんな子なんですか」

菫「こっちのお前は……アホだ」

淡「え」

尭深「て、天真爛漫なとっても良い子だよ?」

照「あとスキンシップが好き」

淡「いや、誰ですかそれ。完璧に別の人間じゃないですか」

菫「私たちからしたらお前が完璧に別の人間なんだよ」ハァ

菫「一刻も早くお前に元に戻って欲しいんだが……」

照(私はもう少しだけこの淡でも……)

淡「戻る方法があるなら戻してくださって構いませんよ?」

淡「私自身なんだかんだ違和感ありますし」

菫「その方法が分かってるなら苦労はしない……」

尭深「誠子ちゃんは弘世先輩に殴られた後、元に戻りましたよね?」

照「つまり……」

菫「私がお前を本気で殴れば……」

淡「なな、なに言ってるんですか!? 断固拒否に決まってるでしょそんなこと!?」

やーい、テルーのてるてるパー

淡「あれは亦野先輩と菫先輩だからこそ成立する儀式みたいなものであって……」

尭深「儀式……」

照「つまり。菫と誠子の間だからこそ、殴ることに意味があった。ってことだよね」

菫「まあ、そうである可能性は高いだろうな」

照「ならこの淡と誰かにとっての儀式をすれば、元に戻るんじゃ?」

尭深「!」

菫「なるほど……確かに説得力はある……」

淡「えっと、話が読めないんですけど……」

てるてるがペロペロすれば良いのか

照「淡にとっての特別な人って誰?」

淡「い、いきなり何をっ……」

菫「答えろ大星。恋愛感情でも親愛でもなんでもいい」

菫「お前らの亦野にとっての私のような存在が、お前にもいるんだろ?」

淡「い、いませんよそんな人!?」

淡「あんな頭おかしい間柄全人類探してもあなたたちだけです!」

菫「お前、ウチの大星より口が生意気だな……」

淡「私をこんな風にしたのは先輩たちなんですけど……!」

照「二人とも落ち着いて」

尭深「お茶飲みます?」

淡「要らないです!」

菫「大星、よく聞け」

菫「お前が知ってる宮永照も弘世菫も渋谷尭深も、今ここにいる人間とは別人だ」

淡「そ、そんなことっ……」

菫「あり得ない、そう思うかもしれないが事実なんだ」

菫「お前も無視出来ないレベルの違和感には気付いているんだろ?」

淡「それは、そうですけど……」

菫「ならいい加減認めろ」

菫「そうじゃないと話が進まないんだ」

淡「……」

宥姉狂いのポンコツ菫さんを見せてやりたい

淡「……私がそれを認めたところでどうなるですか」

照「淡にとっての特別な人を教えて欲しい」

淡「な……」

照「この中にいるんだよね?」

淡「い、いませんよ……いるわけないでしょ……」

菫「こっちの大星はめんどくさいな……」ハァ

尭深「乙女度高いよね」

淡「乙女度高いとかじゃなくて乙女なんです!!」

どんなに可愛くてももうこの淡ちゃんはいないんだ……いないんだよ……

>>135
俺たちの心の中にいつもいるよ……

菫「これ以上亦野のような犠牲者を出す訳にはいかないんだ」

菫「恥ずかしがらずにさっさと吐け。誰が好きなんだ?」

淡「だからいないって言ってるでしょ! 誰があなたたちなんて好きになるもんですか!!」

淡「長野に行くとか言ってるくせに福岡行き出す人とか!」

淡「その迷子になった人間の捜索を無理やり手伝わせる人とか!」

淡「全裸でジュース買いに行かせるような人たちとか!!」

淡「そんな最低限の常識すら持ち合わせて無い人なんか絶対に好きにならないんです!!」

尭深「く、苦労してるんだね淡ちゃん……」

淡「苦労しまくりですよ……16なのに白髪生える勢いですよ……」

淡「どっかの誰かさんたちのせいで」ジト


照(……わ、私?)

菫(いや、流石に私ではないと思うから、そう考えると照しか……)

( ;∀;)ナツカシイハナシダナー

菫「よ、よし。落ち着け大星」

菫「お前の苦労はよく分かる」

淡「嘘付かないでください。私、あなたにも結構色々されてますからね」ジト

菫「だ、だからその私と私は別人だと言ってるだろうが!?」

淡「それでも姿形声まったく一緒なんですからまったくの別人だと思うのは無理があります」プイ

菫(一体何をしてきたんだ向こうの私たちは……)

淡「……まあ。菫先輩は3歩譲って許せます」

淡「ただ!」

淡「そこにいる人は何万歩譲っても許せません……!!」ゴゴゴ

照「……」キョロキョロ

淡「あなたしかいるわけないでしょ照先輩!!?」ガー

照「あぅっ」

てるてるは仕方がない

淡「ほんっとうに信じられません。別人だと分かってても腹の虫が収まりません!」

淡「水に溶ける水着着せられて大恥かかされそうになったのとか全部覚えてるんですから……!」

照「ま、待って。今の私には本当に見に覚えがないし、言いがかり以外の何物でも……」

淡「そんなこと分かってます! でもあなたを見てるとイライラするしモヤモヤするんです!」

照「淡……」

淡「……ぐずっ」

菫(……照で決まりだな)

尭深「弘世先輩。淡ちゃんの特別な相手は分かりましたけど……」ボソ

尭深「肝心の行動が……」

菫(そこなんだよなぁ……)

久しぶりにブックマーク漁るか

菫「淡本人に訊くことが出来れば話は早いんだが……」ボソ

尭深「出来ませんよね……」

菫「あぁ……」

菫(もう照に任せるしか無さそうだな……)



照「……淡」

淡「……なんですか」

照「えっと、ごめんなさい」ペコ

淡「っ……どうしてあなたが謝るんですか」

照「パラレルワールドでも私は私だから」アハハ

淡「……私こそすみません。ちょっと感情的になり過ぎました」

淡「こちら側のいい分は少し理不尽だと思いますし」グズ

照(この淡は理性的だな……)

照「ねえ淡……私のこと好きなんだよね?」

淡「……はい。好きになってしまった自分が恨めしいです」

照「ふふ、そっか……」

照「じゃあ、向こうの私だとしてあげられないようなこと、今ここでしてあげるよ」

淡「え……ほ、本当に言ってるんですか……?」

照「うん……向こうの私が迷惑かけてる分のお詫び」

淡(ってことは……あんなことやこんなことも……)

照「なんでもリクエスト答えるから」

淡「な、なんでも……」ゴクリ

淡(どど、どうしよ……)

淡(いざそんなこと言われると、何も思いつかない……)

照「ゆっくり考えてくれていいから」

淡「あ、ありがとうございます……」

淡(こっちの照先輩、すごくしっかりしてる……)

淡(抜けてるところが無いというか、常時カッコいいときの照先輩だから、すごくドキドキするし……)

淡(うぅ……こ、これ想像以上にヤバいかも……)カァァァ



尭深「この淡ちゃんはすごく奥手ですね」アハハ

菫「まあ、私たちが知ってる大星が積極的過ぎるだけなんだろうが……」

照「……とりあえず抱きしめる?」

淡「と、とりあえずで抱きしめちゃうんですか……?」

照「うん。まあ……私自身、したいのもある」ギュ

淡「ぁ……」

淡(こんなにも近くに先輩が……)

照「向こうの私はこういうことしてくれないの?」

淡「それ以前に私の気持ちに気付いてくれないです……」

照「そう……」

淡「今なら全部、届くかもとか思ってます……」

照「……」

淡「先輩は先輩じゃないのに……おかしいですよね……」ギュ…

照「……」

淡「今……ちょっとヤバいです……」

淡「いろんなもの……ぐずっ。溢れそうで……」ウルウル

照「……」ナデナデ

淡「今の照先輩は至れり尽くせりですね……」

淡「優しくて、カッコ良くて……気が利いて……」



淡「でも、違うんです……」

淡「そうじゃないんです……」

照「……」

淡「私が好きなのは……」

淡「間抜けで、方向音痴で」

淡「すごく頼りなくて、1人だとなにも出来なくて」

淡「そのクセ変な好奇心だけは強くて、私に対してだけはすごくいじわるな……」


淡「そんなどうしようもない照先輩なんです」


淡「あなたのような素敵な人じゃなくて……」

淡「本当にどうしようもない、私の気持ちにもロクに気付いてくれないような……」

淡「そんなあなたが、私は好きなんです……」

照「淡……」

過去のあわあわを総括するに相応しいあわあわ

淡「……私と先輩だけの特別な儀式、教えますね」

淡「……」ボソ…

照「……そんなことが?」

淡「はい。私たちにはそれがちょうどいい距離なんです」

照「……」

淡「あなたとはこれでお別れですね」

淡「こっちでの私によろしくしてあげてください」

淡「きっと……あなたのことが大好きだと思いますから」

照「うん……」

淡「とっても幸せものだと思いますよ? こんなにも素敵な人に恋をするんですから」アハハ

照「淡も。向こうの私のことよろしくお願いね」

照「きっと淡にしか支えられないから」

淡「当たり前です」

淡「あんなどうしようも無い人の隣で歩けるのは、全人類で私だけですよ」クス

照「ふふ、そうだね……」

淡「……菫先輩、尭深先輩。短い間でしたけど、お世話になりました」ペコ

尭深「……お元気で」

菫「早く行け。もう二度と来るなよ」

淡「もちろんです」ニコ



淡「……さようなら。先輩」

淡「あなたに会えて……自分の気持ちを確かめることが出来て……」

淡「本当に良かったです」チュ…

20分ほど席離れます
すんません

…さて、この物語にはまだ続きがあります。
主人公は誰ですかって?

それはこのSSを読み切ったあなた方1人1人です

今の世の中、たくさん辛いこともある。たくさん嫌なこともある。もう誰も信じられない、信じたくない。そう思っている人がたくさんいるでしょう。

私もかつてその1人でした。でもこのSSの「男」のように(というかモデルは作者自身だったり…)懸命に生きて、今では細々とですが暮らしています。

開けない夜は、ありません。

これが、このSSで伝えたかったことの全てです。

最後の最後に、登場人物たちからのメッセージをお聞き下さい。

男「おう!まあなにやら辛いこともあるが、生きてみようぜ!開けない夜は、ないってな!」

作者「ちょっ、俺のパクったな!」

女「やれやれね、この二人は…クスッ」

友「見てくれて、ありがとな!お前らも頑張れよ!…イテッ!」

作者「(友の頭をはたきながら)読者様にお前らとか言うな!失礼だろが!」

まあなにはともあれ…

全員「読んでくれてありがとう!」

ありがとうございました!(続編をもしかしたら投下するかも…ゴホンゴホン)

遅れました
再開します

照(そう言って淡は私の頬に唇を落とした)

照(そっと触れるだけのキス)

照(スキンシップという一言でも片付けられるそれが)

照(淡自身が示した、彼女と私との距離感だった)


―――――――――――――――――――――


照「……淡?」

淡「……ただいま。テルー」ニコ

照「ふぅ……おかえりニコ」

菫「無粋だが……本当に私たちの知ってる大星か?」

淡「当たり前でしょー。何言ってるのさスミレ」

菫「はぁ。随分元気そうだな。心配して損したよ」

尭深「おかえり淡ちゃん。って言っても、昨日ぶりだけどね」アハハ

7行目修正
照「ふぅ……おかえり」ニコ

淡「ふふ、そうだね」

淡「あー。やっぱこの感じが安心するなー♪」

照「向こうの私たちはどんな感じだった?」

淡「んーっとね……テルがテルじゃなくて、スミレはあんまり変わらなくて」

淡「タカミがすごく無口で、セーコは途中からおかしくなった」アハハ

照「わ、私が私じゃない……?」

淡「このお話はとっても面白いから、また今度」ニコ

淡「こっちに来た私はどんな子だった?」

照「……みんなのことを先輩付けて読んでたyp」

菫「お前の5倍は頭が良さそうだったな」

尭深「あと喋ってるときはずっと敬語だった」

淡「うぇ。なんか委員チョーみたいだねー……」

9行目修正
照「……みんなのことを先輩付けで読んでたよ」

菫「あとお前より生意気だったぞ」

淡「まるで私が生意気みたいな言い方だねスミレ!」

菫「先輩に向かってタメ口呼び捨てなんて、白糸台麻雀部の長い歴史を辿ってもお前だけだと思うぞ?」

淡「それだけ私たちの仲が良いってことだよ!」

菫「本当に能天気だなお前は……」タハハ

淡「テルは委員チョーな私と今の私どっちが好き? もちろん今の私だよね?」

照「うーん……各々違った良さがあるってことで」

淡「えー。そういうの面白くないー……」

照「みんな淡のありのままを好きになってくれるよ」

淡「そういうのも面白くない……」

尭深「ならこれを機に敬語の練習でもしてみる?」クス

淡「敬語の練習……つまりこういうことですか?」

淡「照先輩」ニコ

照「!?」


終わり

お疲れ様でした
支援ありがとうございました

乙!
最高だった

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