勇者「賢者。戦士に蘇生呪文かけてくれ」賢者「はい」(77)

賢者「オナザル…!!!」


勇者「・・・は?」
魔法使い「え?」


賢者「・・・
   すみません
   呪文かみました。」

勇者「あぁ…あぁ~
   ザオラルか
   ザオラルと言うつもりだったのか」

賢者「はい」

勇者「そういうつもりで言い間違えた、と。」

賢者「はい」

勇者「まぁ 間違いは誰にでもあるよな」

賢者「はい」

魔法使い「それにしても…」

賢者「はい?」

魔法使い「いやぁ~
     賢者の口から
     オナザルなんて言葉が出るとはねー」

賢者「はい?
   そういう言葉があるんですか?」

魔法使い「え?」

勇者「ん?
   そういう言葉があるのか?魔法使い。」

魔法使い「…いやぁ~…
     もしかしたら あるかもなぁ、と。」

勇者「もしかしたらの話か。
   …魔法使い。
   もう一回 言ってみてくれないか?」

魔法使い「え?」

賢者「私も言ってほしいです」

魔法使い「は?」

勇者「なんというか
   今後こういうミスがないように
   確認の意を込めて
             もう一回」

魔法使い「なんで私が?
     私、ザオラル使う機会ないんだけど」

勇者「なんでと言われると困るわけだが」

賢者「あれです あれ
   他人の口から聞くと
   すんなり入ってくるというか あれ」

魔法使い「えー…
     じゃあ勇者が賢者に言えばいいじゃん」

勇者「…ら行苦手なんだよ、おりぇ
   ほらな
   『おれ』すら たまにこうだ
   全く、我ながら嫌になりゅぜ。」

賢者「あー 確かに。
   勇者さんは ら行苦手ですよねー」

魔法使い「えー
     今初めて知ったよ そんなこと」

賢者「勇者さん勇者さん
   赤スライム 青スライム 茶スライム
   って三回言ってみてくださいよ」

勇者「赤スライム青スりゃイム茶しゅライム
   赤スライみゅ青スライム茶スりゃイム
   あきゃスりゃイム青スりゃいむちゃすりゃいみゅ

   な?だめだろ?」

賢者「だめですねー」

勇者「てことで 魔法使い。
   もう一回 さっきのを。」

魔法使い「えー…
     …やだ…」

勇者「なぜ」

魔法使い「なんでも」

勇者&魔法使い「・・・」

賢者「あー 魔法使い」

魔法使い「なに?」

賢者「さっきは
   もしかしたらあるかもと誤魔化してましたが
   ほんとは、そういう言葉があるんじゃないですか?
   しかも 言えないようなたぐいの。」
勇者「ん?そうなのか魔法使い
   どうなんだ?ん?」

魔法使い「し、しらないよー
     あんな言葉~」

賢者「あんな言葉とは?」
   私 物覚え悪いから 忘れてしまいました
   あんな言葉が どんな言葉だったのか
   もう一度言ってほしいです」

勇者「魔法使い。賢者の真剣な頼みだぞ?」

魔法使い「ちょ、ちょっと待ってよー
     そ、そうだ!
     戦士を蘇生させてから
     戦士に言ってもらって
     それで覚えればいいんじゃない??」

勇者「いやいや、それは無い。
   生き返った戦士に経緯を説明したのちに
   魔法使いが戦士にさっきの言葉を告げるんだろ?
   手間がかかる上に
   戦士ずるいぞ」
賢者「ですよね」

魔法使い「ずる…?」

勇者「それに 筋肉ダルマな戦士に言ってもらってもなぁ
   もはや 戦士自体がそうだろ って話だろ」
賢者「ですよね」

魔法使い「…戦士自体?」


勇者「とにかく その提案は却下だ。
   おれは魔法使いに言ってもらいたいんだよ」

魔法使い「えー」

勇者「そんなに嫌がるとなにか隠してるみたいであやしいぞ?」
賢者「ですよね」

魔法使い「な、なにも隠してないし!」

勇者「じゃあ 言えるだろ」
賢者「ですよ」



魔法使い「ううう…」

勇者「おれが
   3、2、1、はい。 って言ったあとに言ってくれ」

魔法使い「ゆ、言うなんて言ってないしっ」

賢者「世にない言葉なんですよね?
   ならなにもそんな恥ずかしがらなくてもいいでしょう」

魔法使い「うう…」

勇者「じゃあ いくぞ。」
魔法使い「ま、

勇者「3、2、1…はいぃいいいい!!!!」


魔法使い「・・・


     …オ、オナザル…」


賢者「ふぅ…」

賢者「魔法使い 顔真っ赤ですね」
勇者「だな 顔真っ赤だな
   なんで顔真っ赤なんだ?」

魔法使い「ウルサイ」


勇者「ところで魔法使い」
魔法使い「なに」

勇者「1つ提案があるんだがな。

   今言った言葉の前に
   『私は』 って付けて もう一度言ってくれないか」

魔法使い「は??」

賢者「あー
   そっちの方が記憶に残りますもんね
   ミスがないようにですよね 勇者さん」

勇者「そうだ
   ミスがないようにだぞ 賢者

   …な? 魔法使いもう一度」

魔法使い「…絶対言わない!」

勇者「ん?
   世にない言葉の前に『私は』って付けるだけだぞ?
   なぁ?賢者」
賢者「はい そうですよね 勇者さん」

魔法使い「そ、そうだけど~…」

賢者「勇者さん勇者さん
   試しに
   世にない言葉『ぺけろんす』の前に『おれは』を付けて言ってみてくださいよ」

勇者「おれは ぺけろんすです。
   な?魔法使い。
   世にない言葉だからなんともないよな?

   ほら、賢者も言ってみ」

賢者「私は ぺけろんす です。
   わー 世にない言葉だからなんともないですねー」

魔法使い「ぺ、ぺけろんすなら 私も言えるわよっ
     私はぺけろんすです私はぺけろんすです私はぺけろんすです!」

賢者「同じ世にない言葉なのだから
   さっきの言葉でも言えますよね?」

魔法使い「さっきのとは…ほら…」

賢者「同じ世にない言葉なのだから
   さっきの言葉でも言えますよね?」

魔法使い「あああもぉ…」

勇者「て事で

   さぁ 魔法使い
   さっきの言葉の前に『私は』を付けて言ってくれ」

魔法使い「やだよぉ…」

賢者「魔法使い
   顔真っ赤にしながら そんなに否定して…
   …なにか、言えない理由があるのですか?
   あるならはっきり言ってほしいです。

   私たち 仲間じゃないですか。ね?」

魔法使い「うう…
     なんでもない…」

賢者「では言えますよね。
   勇者さん、魔法使いは言えるそうですよ。」

魔法使い「ちょっ」

勇者「じゃあ魔法使い
   さっきと同じく 3、2、1、はい で言ってくれ」

魔法使い「んー…うん…」

勇者「じゃあ いくぞ…
   3…2…1…」
賢者「はい!」


魔法使い「…わ、
     わたしは…」

勇者「…魔法使いはなんなんだ…?」

魔法使い「わたし…は…
     お、おな…お…」

賢者「魔法使いはなんなんですか?」

魔法使い「…わたしは…おなざ…
     …る…で…」

賢者「もっと はっきり言ってほしいです。
   私たち…仲間じゃないですか…
   …ね?」
勇者「そうだぞ魔法使い
   もっとはっきりと
   おれたちの方をちゃんと向いて」

魔法使い「…あああ…!
     …わたひは…わたひは…!

     わらひは おなざる でふ…!!!」

勇者&賢者「…」

魔法使い「あぁぁ…はずかひはずかひはずかひはずかひ……!!!」

勇者&賢者「…ふぅ…」

賢者「魔法使い
   なにを恥ずかしがる必要があるのですか?
   これで私は もう言い間違えないですみます」
勇者「そうだぞ魔法使い
   これで ミスが1つ減ったんだ
   世にない言葉なんだし
   なにも恥ずかしがることはない」

賢者&勇者「ありがとう魔法使い」

魔法使い「うっう…
     そ、そうだよねそうだよね
     恥ずかしがる必要ないよね…
     …えへへ…」



《わらひは おなざるでふ…!》



魔法使い「えぅ…!!?」

魔法使い「な、なん…

賢者「ふっふっふっ
   じゃじゃーん!」
勇者「声を記録するアイテムのちからだ!」

《わらひは おなざるでふ…!》

魔法使い「え、ちょ…」

賢者「買っといて良かったですねー」
勇者「だな。買っといて良かった」

魔法使い「けし…けしてください…」

勇者「ん?
   世にない言葉に一人称が付いてるだけの音声だぞ?
   消す必要ないじゃないか」
賢者「そうですともそうですとも」

魔法使い「あぁぁ…」

勇者「ああ、あとついでに
   こっち向いたときの顔も記録しといたぞ」

魔法使い「はぇっ…!」

勇者「密かに光景を記録するアイテムだ
   記録した光景を…紙に写せる」

賢者「…う、うわぁ~…
   こういうのも なんですけど…
   魔法使いったら
   すんごくやらしい顔してますねぇ…」
勇者「紅潮した顔 うるんだ瞳
   上目遣い 胸元で結んだ手
   内股になった足元
   切なそうにやや開いてる口元」

魔法使い「や、やだぁ…燃やして燃やして…」

勇者「戦士に見せたら
   戦士は、例の、世にない言葉そのものになるな はっはっは」
賢者「ですね
   例の、世にない言葉そのものですね ふふっ」

魔法使い「…あぁ……」

勇者「魔法使い、なにをそんなに落胆してるんだ?」
賢者「そうですよ
   ちょっとやらしいですけど いい顔してますよ」

勇者「町で配りたいくらい いい顔してるよな」
賢者「配りたいですねー」

魔法使い「やめて…」

勇者「ほら、自分で見てみろよ
   な?いい顔してるだろ?
   落ち込むことないだろー」

魔法使い「うー…
     こんな変な表情してないもん…
     うそのだもん…」

賢者「そんな顔しながら 魔法使いは…
   《わらひは おなざる でふ…!》
   って言ってたんですよ ふふっ」

魔法使い「うあぁあああ…!!
     どっちも消して消して消して…!!」

賢者「嫌です」

魔法使い「…
     あとで壊してやる…!」

勇者「まぁまぁ、そんな熱くやるなよ魔法使い」

魔法使い「だって!賢者が!!」

賢者「そうですよねー
   全部私が悪いんですよね
   魔法使いがこんなやらしい顔をしてしまったのも
   私が 言い間違えたせい…。
   ごめんなさい 魔法使い…。」

魔法使い「えっ…あぁ~…うん…
     顔のも 声のも
     消すなら 許s《わらひは おなざる でふ…!》
賢者「ふふ」

魔法使い「けんじゃ!!

     もう絶対に許さn《わらひは おなざる でふ…!》

賢者「ふふふ」

《 わらわらわらわらひは おな
  わらわらひは わらひ わらひは
  お わらわらひは おなざる で わらわらひは お》

魔法使い「・・・」

《 なざ わらひは おなざる でふ…!わら
  わらひは わらひは わらひは わらひは
  おなざる で わらひは おなざ わ》

魔法使い「・・・」

《 らひは おな
  わらひは おなざる わらひは おなざる
  わらひは おなざ わわわわらわらわら

  わらひは おなざる でふ…!》

賢者「ぷふーっっっ!!!」
魔法使い「うわぁぁああああああん!!!1111111111」

賢者「・・・
   走っていっちゃいましたね…魔法使い…」

勇者「ああ」

賢者「すこし やりすぎちゃいました」

勇者「まぁ この先の町に いるだろうさ
   
   それにしても…」

賢者&勇者「いいもん見れたなぁ…」

ところでオナザルって何なんですかねいったい

勇者「…こんなに計画通りにいくとはな。
   戦士に毒盛ったかいがある」

賢者「ですねー。

   …あの顔うつった紙と 記録した声で
   私 当分 例の、世にない言葉状態になりますよー」
勇者「おれもだなぁ」

賢者「こうやって
   魔法使いを いじめるのは
   魔法使いを おもらしさせて以来ですよね?」

勇者「そうだな。
   あの時もよかったなぁ…
   戦士に毒盛ったかいがあったわ あの時も…」

賢者「ですねー」

勇者「次は どうする?」

賢者「んー、同じ感じで
   ザオリクを 言い間違えて
   ペニクリとかどうです?」

勇者「全然響きがちがうじゃないか はっはっは」
賢者「ですねー ふふふっ」




勇者&賢者「ああ…
      魔法使いいじるのたのしいわ」



おわり

れす くれた人
読んでくれた人
ありがとありがとー

>>28
きっと だれかが 教えてくれるぜ

ちなみに性別をだな

>>35
勇者は男
賢者は女
魔法使いは
ショートヘアで ひんぬーで背伸びしたい年頃で声が中性的
ってことしか想像してなかったから
性別どっちでも大丈夫そうだわ

────────
──────
────
──




勇者「…ん、んー……」


「あー 勇者ー 目が覚めたかー」


勇者「ん? まほう…つかい…?」


魔法使い「そそ。
     おはよう勇者」

勇者「ああ、おはよう…


   って、なんでおれは鎖に繋がれてるんだ?」





魔法使い「勇者は 魔王に 負けたんだ」

勇者「なんだと…?
   まだ魔王城にすら着いてな…
   あ、あ
   魔王城には 着いたか…
   魔王城に入って…
         入ったか…?」

魔法使い「記憶曖昧だよね
     1週間くらい寝てたしね 勇者」

勇者「おれは そんなに寝てたのか…」

魔法使い「寝てたというより
     眠らせてたわけなんだけどね」

勇者「眠らせてた?魔法使いが?」

魔法使い「そそ」

勇者「なんでお前が」

魔法使い「私 魔族 がおー」

勇者「は?」

魔法使い「魔王さまの作戦の一端を担う魔族だぞ がおーがおー」

勇者「…。
   詳しく…詳しく説明しろ。」

魔法使い「そりゃあ何もわからないよねー」

勇者「ああ
   まだこの状況を夢だとすら思っている
   ところで賢者と戦士は?」

魔法使い「それはまぁ のちのちあとあと」

魔法使い「ごほんっ
     えぇー 本日は大変お日柄もよく
     この陰鬱とした魔王城の地下からも
     城上空のあたたかな日射しを感じられるほどです!」

勇者「…。
   城の上空は常に障気が覆ってるだろが…」

魔法使い「冗談冗談!
     勇者ったら 固いなぁ~
     スマイルスマイル!」

勇者「…チッ」

魔法使い「さすが勇者
     この状況でも まだ反抗心があるんだねー
     よっ!選ばれし者よ!」

勇者「・・・」

魔法使い「そんな選ばれし者が各地にいるわけですよねー
     一定の条件に合致し 女神の加護を受けた選ばれし者。
     出自、背格好、性格、性癖、能力は さまざま。
     勇者は 南の村からだよねー」

勇者「…ああ」

魔法使い「そんな 各地の勇者どもが 魔王さまを倒しにやってくる。
     魔王さま めんどくさがりだから
     いちいち相手してられない ってことで
     私が作られたのですよ」

勇者「…面倒なら さっさと死ねばいいのにな」

魔法使い「あはは
     死ぬのも死ぬで めんどくさいんだってさー」

魔法使い「簡単に言うと
     たくさんの私が 各地の勇者の仲間になり
     感情を揺さぶり 心を取り込む
     心を取り込むために 特殊な魔法が私には組み込まれてるの」

勇者「おれは 取り込まれてなんかいない」

魔法使い「私をかわいいと 私を魅力的だと
     そう思うような状況になるように
     私に快楽を感じるように 勇者たちの思い通りになる そんな魔法。
     勇者…、私のことかわいいと思ったでしょ?
     女性にいじめられてる私を見て興奮してたでしょ?
     それがあなたの 気持ちのつーぼっ」

勇者「・・・」

魔法使い「自分以外の男が知らないところで
     自分が興奮する状況になってく
     それも快感だったんだよねー?
     戦士かわいそですぅー」

勇者「くっ…」


魔法使い「まぁまぁでも気を落とさずにっ
     勇者だけじゃないからねっ
     各地の勇者が 違う形で 同じように取り込まれてるからねっ


     そんな勇者たちの末路が こちら!
     おーぷん壁!」



━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”
━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛



勇者「…なっ…!」

そこに  あったのは

  透明な入れ物の中で液に浸かっている



 頭  頭  頭  頭  頭  頭



あたまあたまあたまあたまあたまあたまあたま
あたまあたまあたまあたまあたまあたまあたま
あたまあたまあたまあたまあたまあたまあたまままままままま・・・・・・…





魔法使い「すごいよね!ね!」


勇者「なん…だよ…
        これ…」

魔法使い「勇者とその仲間たちたちですっ
     と言っても全てのじゃなくて
     女神の加護が継続してる人たちや
     何かしらのエネルギー源になる人たちですっ」

勇者「エネルギー…源…?」

魔法使い「そそ エネルギー源っ

     勇者研究部門が研究に研究を重ねた結果
     女神の加護やその他の精霊の祝福が
     脳の特定部位にかけられていて
     感情の起伏によって強まったり弱まったりすることがわかったのですっ」

勇者「・・・」

魔法使い「今 勇者は恐怖を感じてるよね~?
     勇者の場合、恐怖を感じると女神の加護が弱まりますー」

魔法使い「勇者たちの気持ちを取り込みながら
     各勇者の感情パターンなんかの情報を
     私を介して集めてたのよー」

勇者「く、くそが…!!!!」

魔法使い「…


     糞 は

     お 前 ら 人 間 だ ろ … ?」

勇者「…ひっ…」

魔法使い「と、今みたいに
     勇者がどんな対応に弱いのかなどの情報も分析してるのです!」

魔法使い「手短にいうと
     それぞれの脳に液を介して
     女神の加護が強まるような刺激を与え
     強まったエネルギーを魔族社会のために利用しているのですっ
     すばらしい技術なのですよっ
     おかげで、田舎にある私の実家にも電気がきましたっ」


勇者「・・・

   な、なぁ…。
   おれも こうなr
魔法使い「なりますよ。確実に。」

勇者「う…」

魔法使い「心配しなくても大丈夫ですよ~
     けっこう気持ちいいみたいですしっ
     ほらっ、あそこの勇者なんて笑ってますよ?ね?」

勇者「うう…!」

魔法使い「もぉ~そんなに怯えた顔されてもねぇ…
     決まってることだからねぇ…


     あっ! そうだっ!
     戦士と賢者のことも話さないとですね!」

勇者「う…?」

魔法使い「…残念ながら
     戦士は息絶えたんだよ…

     まぁでも…
     勇者も何回も殺してたし いいよねっ」

勇者「ううう…
   戦士…ごめんよ戦士…」

魔法使い「謝るなら最初からするなよクズが。」

魔法使い「で!
     賢者は 精霊の加護を受けていたので
     めでたく エネルギー源になることが決まりました~
     なので まだ生きています~
     ぱちぱちぱち」

勇者「…今は どこに…?」

魔法使い「会いたいですか?
     ならすぐに用意できますけど?」
勇者「…あ
魔法使い「会いたいですよね!

     でも…
     ちょっと…変わっちゃったんですよね…
     この話がちょっとショックだったみたいで…
     …ま、まぁでも賢者も勇者に会いたいでしょうから連れてきますねっ」


        ウゥ  

ダァ


              アー

 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

魔法使い「はい~
     台車に乗せて連れてきたよー

     ほら、賢者。勇者におはようはー?」

勇者「けん、じゃ…?



賢者「あー うーうー」

魔法使い「はいはいそうでちゅねー
     久々の勇者でちゅねー」

勇者「…くっ…!」

魔法使い「勇者ったら目を背けるなんてひどいでちゅねー
     ちょっと幼くなっただけなのにねー」

賢者「だぁーぁー」

魔法使い「あと
     賢者の隣でシーツにくるまれてるのが…


     戦士ね。」

勇者「あぁ……」

賢者「えへへへー」
魔法使い「そうでちゅねー
     これでパーティーが揃いまちたねー」


勇者「・・・。
   な、なぁ…魔法使い…」

魔法使い「なに?」

勇者「これから…
   おれたちどうなるn
魔法使い「生首」


勇者「…う、うう…やd
魔法使い「なーまくび!なーまくび!」
賢者「あーうーうー♪」


勇者「うぅあぁあああ…!!!」

魔法使い「えーと…

     …そろそろいいよね?」

勇者「…うううう……」

魔法使い「まぁ、ほんと痛みは無いから安心していいよっ
     専用の機械
     ユーシャプロセッサーで
     スイッチ1つのちょちょいのちょいー」

勇者「…こんな馬鹿げた話がぁぁ……」

魔法使い「もしかしたら夢かも?
     なんて思ってるうちに終わるからねー」

勇者「…たすけてくれぇ…!
   女神さまぁぁ……!」
法使い「声は山彦にすらならずに むなしく響いた!

    て事で 準備してくるから
    勇者も賢者もちょっと待っててねっ」

勇者「ああああ…!」

賢者「あ~ う~」

勇者「…

   賢者…賢者…」

賢者「う~…?」

勇者「賢者…。戦士に蘇生呪文かけてくれ…」

賢者「う~あ~…?

勇者「戦士が生き返ったら…
   この鎖を壊せるかも知れない…
   そしたら3人で逃げ出せるかも知れない…」

賢者「うー…」

勇者「だから…。なぁ…。
   戦士に蘇生呪文かけてくr
魔法使い「無駄だよ勇者」

勇者「…!」

魔法使い「賢者はもう 呪文なんて唱えられない」

魔法使い「…

     そんなに死ぬの…いや?」

勇者「…」

魔法使い「いやだよね…
     だれだって死ぬのいやだよね…」

勇者「…」

魔法使い「…ねぇ。
     勇者のこと逃がしてあげようか…?」

勇者「…
   本当か…?」

魔法使い「うん。
     勇者がどうしてもって言うなら
     どうしてもたすけてってお願いするなら」

勇者「…。

   …たすけてくれ…」

魔法使い「もっとちゃんと」

勇者「魔法使い、たすけてくれ」

魔法使い「もっとおっきい声で」

勇者「…。
   おれを…おれを…
   おれをたすけてくれ!!!
   逃がしてくれ!!」

魔法使い「…わかった
     勇者がそんなに言うなら…。」

勇者「…!
   ううう…。魔法使い…。
   ありがとう…
   本当にありがとう…
   魔法つk
《おれをたすけてくれ!!逃がしてくれ!!》

勇者「…なっ…」

魔法使い「ふっふっふっ…」

勇者「それ…おま…」

魔法使い「いやぁ~
     一度使って見たかったんだよねぇ~」

勇者「おい…」

魔法使い「なつかしいでしょー」

勇者「おい…!!!
   ふざけんn
《おれをたすけてくれ!!逃がしてくれ!!》

魔法使い「ふふ」

勇者「…くそ…
   ちくしょう…ちくsy
《おれをおれをおれをたすけてく
  おれをたすけおれをたすけてくれ!!
  逃がしてお・お・お・お・お・おれを    たすけてくれ!!逃がしてくれ!!》

魔法使い「ふふ」

勇者「…くそ魔族が…!!
   くそ…。くそ…!!」

魔法使い「…冗談冗談」

勇者「…へ?」

魔法使い「約束は守る」

勇者「…ま、魔法使い…」

魔法使い「あとで…

     賢者の代わりに
     戦士に蘇生呪文かけておくからねっ
     さっ!
     勇者も賢者も隣の部屋でユーシャプロセッサーに入りましょうねー!」

勇者「あ…
   いやだ…
   いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ…!!」
賢者「だぁ~う~」

魔法使い「もぉーわがまま言わないのー

     ではではっ
     オークさんたちっ
     勇者たちを連れてってちょうだいなっ
     あぁ~、戦士の死体はそのままにしといてねー」

オークさんたち「「「「おk」」」」
勇者「あ あ
        あ あ あ

           あああああ…!!!」

・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・・






魔法使い「いっちゃったか」








     ああ・・・・・・…






         さみし










おわり

続いたのも読んでくれた人
レスくれた人ありがとー

続き書きたいと思いながら
思いついたのが
こんな感じのだけだったんよー
いたずら期待してた人すまんねすまんね。

おつありがとー

今さらながら
蘇生呪文かけてくれ じゃなくて
蘇生魔法かけてくれ だったなぁと思いました

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