宥「ヘイ! シャープシュート野朗」(127)

立たんだろ

建ったな

宥「お前がエース・スナイパーらしいが……麻雀の腕は平凡だな、ガッカリだぜ」

菫「おもちがデカイだけの女は口が軽い……準決勝は生き残れても」

菫「次は必ず仕留めてやる」

はよ

菫「……私のシャープシュートを笑ったな」

菫「……弘世菫だ」

菫「お前を……いつも狙っているぞ!」ドドドドドドド

宥「松実宥」

宥「常に周りの空気に気を配ってな。暑苦しくなったと感じたら……」

宥「私が来た合図だ」ゴゴゴゴゴゴゴ

B級の洋画みたいなノリでワロタ

コークスクリュー支援ぞ!

なんだこのノリ
おもしろい

野朗?

恒子『Aブロック準決勝・次鋒戦終了ーーーー!!!』

恒子『こちらはふくすこ放送席! テレビ局と麻雀界、どちらの常識にも囚われない自由な解説放送よ♪』

健夜『それってダメだよねぇ!?』

恒子『この後は中堅戦が始まるからチャンネルはそ・の・ま・ま』

恒子『実況はわたくし、ふくよかじゃないスーパーアナウンサー福与恒子!』

恒子『解説はすこやかじゃないスーパーアラフォー小鍛冶健夜でお送りしています!」

健夜『アラサーだよ!? わかってて言ってるんでしょ!?』

恒子『こちらはふくすこ放送席! もうすぐ中堅戦のゴングが鳴ります!』

恒子『No Mahjong No Life!』

─────────── … ……

_________




淡「それでそれで?」

照「その後二人は何度も刃を交えていくうちに、なんやかんやで愛情が芽生えていきましたとさ」

淡「何その適当! そのなんやかんやが聞きたいんだよー」

菫「何の話をしているんだ?」

照「げ、菫」

淡「あ、スミレ! 今テルからスミレとユウの馴れ初めを聞いてたんだよ」

支援

菫「ほーう。私は宥に初めて会った時、そんな台詞を喋っていたんだなぁ、初めて知ったよ」

照「き……聞いてたの?」ダラダラダラ

菫「お前か! あることないこと噂をたてて、私と宥の関係を面白おかしく吹聴してまわっていたのは!」

淡「えー!? じゃあ今テルが言ったこと嘘なの!?」

菫「当たり前だ! 道理で今日一日周りの私を見る視線が変だったわけだ!」

照「う……嘘は言ってない。私はただ真実を元にちょこっと話を盛って脚色しただけ」

菫「あれのどこがちょこっとだ! 宥はそんな粗暴なしゃべり方はしない!」

菫「大体なんだ馴れ初めって! 私はまだ、その……」

菫「宥とはその、つ……付き合ってないんだからな……!」

淡「え、そうなの?」

照「え、そうなの?」

菫「淡はともかく、何だお前まで」

照「私はてっきりもう付き合ってるかと思ってた」

菫「馬鹿! 大体、夏の大会が終わって分かれてからまだ何回も会ってないじゃないか」

すばらですね
支援

すみたそ~

かわいい

照「それでも何回か奈良までわざわざ会いに行ってたから、てっきり進展してるものだと」

菫「そんなに私は急いでないよ。宥とのことはゆっくりと大切に育んでいきたいんだ」

照「でもそんなことで良いの?」

菫「何?」

照「そんな悠長に事を進めていては、トンビに油揚げを掻っ攫われる」

菫「急いては事を仕損じるとも言う」

淡「恋愛は弱肉強食だよスミレー」

菫「うっ……だ、大丈夫、宥に限ってそんなこと……」

ふんふむ

照「そもそも菫は松実さんの何?」

照「まだ恋人でもないのに、松実さんが他に恋人作るのを咎める権利があるの?」

菫「うっ」

照「ゆっくりと育めてると感じてるのは菫だけかもしれない」

照「松実さんにとって菫は、東京で知り合ったただのお友達」

淡「そーそー」

菫「そ、そんなこと……」

照「ないと言い切れるの?」

菫「ううっ」

照「友達という関係の上に胡坐をかいてる今の菫から松実さんを奪い取るのなんて、淡でもできるよ?」

淡「そーそー……って、テルー! どういう意味ー!?」

貴重な宥菫や
しえ

スレタイで今週再登場したペンタゴンを思い出した

照「高校生活も残りわずか。後悔しないように行動しなきゃ」

菫「……すまん。ちょっと電話してくる」





菫「もしもし、宥? 私だ。突然で悪いが明日そっちに遊びに行っていいだろうか? ああ」

菫「そうか、ありがとう。いや、いつもこちらの勝手ですまない。それと」

菫「大切な話もあるんだ。いや、それはそのときのお楽しみ。いや、ははっ、そんなことはないよ」

淡「あんなに楽しそうに話してるスミレなんて初めてみた」

淡「いつもはガミガミ怒ってばかりなのに」

照「淡は菫のこと嫌い?」

淡「まさか! からかったら顔真っ赤にして照れるスミレはカワイイし大好きだよ」

照「ふふ、淡らしいね」

淡「ぶー! 何それぇ。テルだっていつもスミレのことからかってるじゃん」

照「それは置いといて」

淡「置くな!」

なんだかんだ後押しする照淡もかわいい

照「このままじゃ埒が明かないと思う」

淡「スミレとユウのこと?」

照「うん。ねぇ……淡?」

淡「何? テル」

照「あの笑顔……守りたいと思わない?」ニヤ




菫「ははは、楽しみにしているよ。うん、じゃあまた明日」

何を企んでいる…

照が最後お仕置きされる姿が目に浮かぶ

次の日

松実館



菫「こんにちは」

宥「いらっしゃい菫ちゃん。遠いところお疲れ様」

菫「いやいや、宥に会えると思ったら旅の疲れなんてどうということないさ」

宥「ふふ、菫ちゃんたらぁ」

菫「それよりすまないな。いつも急にお邪魔して」

宥「ううん、菫ちゃんならいつでも歓迎だよ。ゆっくりしていって」

玄「あっ」

菫「やあ、お邪魔するよ玄ちゃん」

玄「ど、どうも……いらっしゃいませです」ペコリ

支援

宥菫すき

宥「玄ちゃん。旅館のお客様じゃないんだからそんな他人行儀にならなくても」

玄「あっ、わわわ、ごっ、ごめんなさい!」

菫「はは、そんな畏まらないでほしいな」

菫(うーん。やっぱりあまり好かれてないのかな? 無理もないか……)

玄(菫さんまた来てる……やっぱりお姉ちゃん目当て、だよね……?)

宥「菫ちゃん温泉に入ろう?」

菫「おっ、良いな。じゃあ宥の部屋に荷物置いてくるよ」

宥「新しい効能のお湯が増えてねぇ」

宥「とってもポカポカあったかいんだよぉ」

菫「宥にとって、とても暖かかったら私が入ったら火傷しちゃったりしてな」

宥「そ、それは大丈夫だよぉ」

菫「ふふ、冗談」

宥「もう菫ちゃん」プンプン

菫「すまんすまん」ハハ

玄(どうしよう……まだ二人は付き合ってはいないみたいだけど……)

玄(別に……お姉ちゃんに恋人ができたからって……それは良いことのハズなのに……)

ふむ

宥菫良い雰囲気可愛い
玄ちゃん…

玄(でも、なんでだろう……モヤモヤする……)

穏乃「すみませーん!」

玄「はっ! はい! いらっしゃいませ! って、穏乃ちゃん?」

穏乃「あ、玄さん。松実館に泊まりたいっていう人を連れてきましたよ」

玄「え?」

照「ども」

淡「こんにちわー!」

玄「え? え? あ、白糸台の……!?」

やつらが来たか

穏乃「なんか松実館に行きたいっていうのに京都行きのバスに乗ろうとしてたから連れてきたんですよ」

玄「そっ……そうなんだ……」

照「あのー」

照「二人なんですけどお部屋空いてますか?」

玄「あ、はい! 二名様ご案内でーす!」

照「それと……夜布団敷く時なんですけど……」ゴニョゴニョ

玄「え? あ、はいそう致します」

淡「?」

ポンコツコンビ

寝る前支援

穏乃「それじゃ私は帰ります、玄さん」

玄「あ、うん。バイバイ穏乃ちゃん」

照「ここまで連れてきてくれてありがとうございます鴨川さん」

穏乃「いやいやお安い御用です。あと、高鴨です」

淡「ありがとー! 鴨川東署さん!」

穏乃「おみやさん!?」ガーン

昨日は淡と尭深がきてたな

おみやさん懐かしい

照「ところで松実妹さん」

玄「は、はい。あの……玄です」

淡「クロちゃん!」

照「今、うちの菫がこちらにお邪魔してると思うのですが」

淡「史上最強ドラロークロちゃんまたまた登場ー♪」

玄「あ、はい……菫さん、お姉ちゃんに会いに何回か遊びにきてるみたいで」

照「実は私達は、菫の後押しをするためにここにきたのです」

淡「ぐるぐるニャー! ぐるぐるニャー!」

玄「後押し……ですか?」

ボンボン読んでたなあ

淡のテンションどうなってん

懐かしすぎワロタ

照「気付いてるかもしれませんが、菫は宥さんのことが好きなのです」

玄「!」

玄「ええ……それは……」

淡「ドラネコクロちゃん♪ 発進だーー♪」

照「淡うるさい」ポカッ

淡「痛っ! ひどいよテルー!」

淡「もう怒った! カソクソーチ!」

照「淡、それ違う」

淡「じゃぁよく見える眼と聞こえる耳!」

照「それ正解」

玄「あのぉ……」

あわあわ可愛い

照「あ、すみません」

照「それでですね、菫はどうしようもないへタレ野朗なので告白する勇気がないのです」

照「だから私達が後押ししてやろうと思ってここまでやってきたのです」

照「協力してくれますか?」

玄「え……あ……はい」

玄(どーーしよーー! 返事しちゃったよぉーー!)

玄(お姉ちゃーーん……)グスン

照「ありがとう。姉さんと菫は今どこに?」

玄「温泉に入るって言ってました……」

淡「温泉!? 温泉いこうよテルー」

照「そうだね」

玄(このままじゃいけない……!)

玄「あ、あの!」

照「何?」

玄「私も一緒に入っていいですか?」

しえー

温泉



カポーン……

菫「はあ~あ。お湯が身にしみる」

宥「ふふ、菫ちゃんおばあちゃんみたぁい」クスクス

菫「んな!?」ガーン!

宥「ふふ、かわいい……」

菫「かわっ……て、うう……」カァー

宥「そういえば菫ちゃん」

菫「なんだ?」

宥「大事なお話って何?」

菫「うっ……そ、それはだな」

菫「そのぉ、何だ。お風呂入ってるときにいうことじゃないよ、うん。後で言うから」

宥「そう……」

スレタイの大塚芳忠っぽい人はどこ行っちゃったの?

ガラ

淡「わーい! 温泉だー!」

照「こら淡、はしゃがないの」

玄「あはは……」

菫「んなぁ!?」

宥「あれぇ? 白糸台の……それに玄ちゃん」

宥「どうしたの玄ちゃん?」

玄「いや……! せっ、せっかく白糸台の人達が来たから親睦を深めようと思っただけだよお姉ちゃん!」

宥「そうなんだ」

菫「なっ……なっ……何でお前達がここにいるんだ!!」

照「突然、奈良観光がしたくなって」

菫「嘘をつけ! 絶対私をおちょくる為に尾けてきただろう!」

照「何のこと? 菫は自意識過剰過ぎ」

菫「お前って奴は……!」

菫「というか、お前達二人だけか? それでここまで無事辿り付けたとか……奇跡だな」

淡「私が頑張ったからねーー!」

菫「全く……」

宥「まあまあ菫ちゃん。大勢いた方が楽しいよぉ」

菫「宥がそう言うなら……」

玄(むぅ……)

支援

淡「テルー、流しっこしようよー」

照「あ、こら、引っ張らないで」

菫「お前ら、他のお客さんもいるんだから静かにしろ……」

玄(そうだ……!)

玄「お、お姉ちゃん! 流しっこしようよ!」

宥「ごめんね玄ちゃん? さっき菫ちゃんと洗いっこしちゃったから……」

玄「そ、そっか」

玄(むむむ)

支援ぞ

淡「テルーー!」バッシャーン!

照「こら淡、湯船で暴れないの」

菫「お前達、ホント何しにきたんだ……」

玄(これなら……)

玄「お……お姉ちゃーん!」ガバッ

宥「きゃっ!」ステンッ

菫「宥!」ダキッ

菫「ふう、危なかった」

宥「す、菫ちゃん、ありがとう……」

宥「玄ちゃん? お風呂でふざけたらダメだよ?」

玄「ご……ごめんなさい……」

その後


淡「あっついーー、のぼせちゃうーー。テルーもうあがろうよー」

照「そうだね。菫はまだ入ってるの?」

菫「ああ」

淡「すごいねスミレ! 私達がくるより前から入ってたのに!」

照(菫……松実さんに合わせるために風呂に長時間入る特訓してたから)

照「また後でね」

菫「ああ」

玄(うう……あついよぉ……)

玄(どうして菫さんは平気なの? お姉ちゃんと一緒に入ってたら大抵の人はのぼせちゃうのに)

玄(これも愛故なの……? でも、それなら私だって……)

宥「あったかいねぇ……」

菫「ふふ、そうだな」

玄(でも私もまだお風呂から出るわけにはいかない。お姉ちゃんと菫さんを二人きりにさせちゃ……)

菫「ん? 玄ちゃん大丈夫か? 顔が赤いけど」

玄「だ……大丈夫でぇ~す……」

宥「玄ちゃん? 無理は良くないよ?」

玄「うう……無理なんてしてな……」クラクラ

宥「くっ、玄ちゃん!?」

菫「おい大丈夫か!?」

しえしえ

玄「うう……ぐるぐるにゃぁ~~」フラフラ

宥「玄ちゃん!?」

菫「おい! しっかりしろ!」

玄「」バタンキュー



─────────── … ……

支援やね

_________



玄(あれ?)

玄(私、どうしたんだっけ……?)

玄(そうだ、私のぼせちゃって)

玄(あれ……? ここどこ?)

玄(顔にやわらかいものがあたって……)

玄「はっ!?」ガバッ

菫「おっ、気がついたか?」

玄「あれ……私なんで……」

菫「のぼせて倒れたんだ。ほら、水飲めるか?」

玄「あっ、ありがとうございます……」ゴクゴク

玄(って、私膝枕されてたんだぁ……/// さっき顔にあたってたのはおもち……///)

玄ちゃんうらやま

こんなときでもおもちとは流石玄ちゃん

菫「その……すまないな……」

玄「……どうして謝るんですか?」

菫「……君が無理して風呂に入り続けたのは、私に宥をとられたくなかったからだろう?」

玄「どうして……わかったんですか?」

菫「私が遊びに来るたびに、そんな寂しそうな顔してちゃバレバレさ」フフ

玄「それは……失礼をば致しました」

菫「君はお姉さんが本当に好きなんだな」

玄「それは……そうです。菫さんもそうですよね?」

菫「そうだな」

玄「でも……違うんです」

菫「なにが?」

玄「菫さんがお姉ちゃんを好きっていう意味と、私がお姉ちゃんを好きっていう意味は違うんです」

菫「……」

玄「なのに、どうしてこんなに悲しくなるのかわからないんです」

玄「お姉ちゃんだって恋人の一人できて当たり前です。それはいいんです」

玄「でも……お姉ちゃんが遠くに行ってしまうみたいで寂しくて……」

菫「無理もない。君達みたいに仲のいい姉妹なら」

菫「でも大丈夫」ナデナデ

玄「え?」

菫「恋人ができたからって、大切な妹をほったらかしにするような奴じゃないだろ? 宥は」

玄「菫さん……」

菫「なーんて、単なる宥の恋人志望が何言ってるんだって感じだな」ハハ

母親いないから姉妹の仲も強くなるよね

菫「私はこんな奴さ。私欲の為に好きな人の妹をこんな風に懐柔しようとしてる」

菫「君のことを心配する宥に無理言って、私が君を介抱してるのも、話をするいい機会だと思ったからさ」

玄「いいえ……」

玄「菫さんは優しい人です。お姉ちゃんにぴったり」

菫「……」

菫「玄ちゃんは……本当にそれでいいのかい?」

玄「はい! お姉ちゃんの幸せが私の幸せです!」

玄「それに私、意地張ってただけなんです。菫さん、お姉ちゃんをよろしくお願いします」ペッコリン

菫「よ……よせ……/// まだ決まったわけでもないのに」

玄「いいえ。お姉ちゃんも菫さんのこと大好きです」

玄「妹が言うのだから間違いないのです!」

菫「玄ちゃん……」

菫「ふふ、こんな可愛い義妹ができるなんて私は幸せ者だな」

玄「え……///」





淡「テルー、何だかいけそうな雰囲気だよ」コソコソ

淡「わたし達が来た意味なかったんじゃないー?」

照「そんなことない。菫は極度のへタレだから、最後の後押しが必要」

すばらな雰囲気です

ちょっと松実館でのぼせて来るは

ガラガラ



照「ほら菫、いけそうな雰囲気だよ? 告白しないの?」

玄「!?」

菫「なっ!? お前ら覗いてたのか!?」

照「ほらほら、妹さん公認だよ。グイっといっちゃいなよ」

菫「う、うるさい……! お前に言われなくたって」

照「菫が踏み切れないなら協力するよ? なんなら私が代わりに伝えてあげようか?」

菫「やっ、やめろ余計なことはするな! わかった、告白するから!」

菫(こいつらならもっと悪質なイタズラすると思ったが……案外普通に応援してくれてるのか?)

淡「ユウならあっちにいたよー」

これでふられたら面白いな

──── … ……

菫「あっ、宥」

宥「あ、菫ちゃん……玄ちゃんは……?」

菫「ああ、大丈夫。意識は取り戻したよ。今、照達が看てる」

菫「ごめんな? 宥も玄ちゃんのこと心配だろうに、二人きりにしてもらって」

宥「ううん。でも玄ちゃんと大切な話って何だったの? 私にしたい大切な話と関係あるのかな?」

菫「そ、それは……あれだよ……宥?」

宥「なあに?」

菫「もう一回、お風呂入らないか?」

再び風呂



カポーン……

宥「露天風呂……誰もいないね」

菫「ああ」

宥「それで菫ちゃん? 大切な話ってなんだったの?」

菫「そ……それはだな……」モジモジ

宥「……」

菫(うう……勇気をだせ私!)

宥「……」

菫「……」モジモジ

宥「あのね、菫ちゃん」

菫「な……なんだ?」

しえ

菫さん頑張れ

宥「どうして……菫ちゃんはいつも、私なんかにわざわざ会いに来てくれるの?」

菫「宥は……嫌か……?」

宥「ううん。とっても嬉しいよ。でもね」

宥「私みたいな暑苦しい子と一緒にいて、菫ちゃん息苦しくないかなって心配で」

菫「友達になるのに……理由がいるか?」

宥「……ううん」

菫「……すまん、嘘ついた」

宥「え?」

なんだろうドキドキしてきた

菫「本当は友達になりたいんじゃなくて」

菫「宥の、こっ……恋人になりたかったんだ」

菫「大切な話ってのはそういうことさ……」

宥「菫ちゃん、それって……」

菫「こんな下心で私は宥に会いに来てたんだ」

菫「軽蔑したか?」

宥「……まさか」

菫「宥、好きだ」

菫「こんな私でよかったら、付き合ってくれませんか?」

宥「こんな……」

宥「年中、冬を生きてるような私で……良いの?」

菫「宥じゃないと駄目なんだ」

宥「……」

支援

宥「えへへ……私も……」

宥「私も菫ちゃんが良いな」

菫「宥!」ギュッ!

宥「菫ちゃん、あったかぁい……」ギュゥ

菫「宥の体も……あったかいよ」

菫「暑苦しくなんてない、素敵な温もりだ」

宥「うん……」

菫「冬の時代がきても大丈夫。私が……宥のそばでずっと温めるから」

宥「菫ちゃん……」

チュッ

キマシタワー

どうでもいいけど菫と宥って字が縦に連続すると直線連続でゲシュタルト崩壊する

玄(私……間違ってたよ)

玄(お姉ちゃんをとられるんじゃなくて)

玄(お姉ちゃんがもう一人増えるってことに気付けば良かったんだ)

玄「ふふ。これからよろしくね、お義姉ちゃん」

──── …

淡「ふぅー! スミレも無事ユウとくっついて良かったね!」

照「そうだね」

淡「今日はいろいろあって疲れたよ。部屋帰って寝よう!」

照「そうだね」

淡「もう部屋に布団敷いてあるハズだよねー」

ガラガラ

淡「あれー? 布団一つだけ。旅館の人間違えたのかな?」

淡「それに何? このこれ見よがしに置かれたティッシュ……」

照「淡……」

淡「て、テル……? どうしたの?」

照「もうゴールしてもいいよね」

淡「え?」

こっちもきましたわ

照「菫には感謝してる。淡と二人きりで旅館に泊まれる口実をくれた」

淡「え? え? ちょ、待ってテル?」

淡「どうして服を脱がそうとしてるの?」

照「何も怖いことはない。天井のシミを数えている間に終わる」

淡「あ、あっ、ちょっ、ちょっまっ! テル! 心の準備が! ああーーーーーー!!」



カン!

おつ

その後のラブイチャも書ければ良かったけど、こんなオチでごめん
ここまで付き合ってくれてサンクス

乙乙
いい菫宥だった

乙乙

乙乙
こうもすばらだと後日談が欲しくなっちゃう

おつ

乙!
宥菫いいねー

追い付いた乙!

後日談も書ければってことは書く気はあるんだね?
ならば保守だ!

最高だわ

いい宥菫だった
乙乙

ラスほ

寝る

おつ~

すばら!
照菫派だったがいいもんだ

おつ

福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい

完結しててワロタ
コークスクリュー乙ぞ

乙乙

まだ残ってた

完結してるのになんで保守したんだ

>>126
後日談書くかな~みたいなこと言ったからだろ
しらんが

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