池田「密着!荒川病院24時だし!」(166)

ID:rychJHeq0殿の代行にござるよ

>>1
ありがとうだし!
うちに来て文堂をファックしていいし!

ナレー「ここは北大阪にある荒川病院隔離病棟ナースステーション
    年間出勤日数365日を誇る驚異の看護師、池田華菜
    本日は彼女に密着してみることにする…
    深夜0時、池田華菜の新しい一日が始まる」


池田「キャップ!こんな時間にまた病室抜け出してるし!」

キャップ「あ、華菜…
     でも、上埜さんが私を呼んでる気がして…」

池田「きっと気のせいだし!
   こんな時間に呼びつけるような酷い人じゃないし!」

キャップ「…もし本当に呼んでいたら…」

池田「あとで電話して確認しておいてあげるし!
   だからキャップは病室に戻ってもう寝るし!」

キャップ「………。
     …わかったわ、もう戻るわね…」

池田「暖かい布団でゆっくり寝ればきっと落ち着くし
   おやすみだし、キャップ…」

キャップ「ええ、おやすみなさい華菜
     いつもありがとうね」

池田「(そう思ってるなら抜け出さないで欲しいし…)」


池田「ふぅ…今回も無事確保出来てよかったし」

久保「池田ァ!!」

池田「ひいっ!」

久保「脱走したキャップを確保したそうだなァ!!
   よくやった池田ァ!!」

池田「あ、ありがとうございますだし…」

久保「なんだ元気がないぞ池田ァ!!
   夜食でも食うか池田ァ!!」

池田「いえ…まだカルテの整理がありますし…」

久保「そうか池田ァ!!
   食える時にちゃんと食っとけよ池田ァ!!
   体が資本だからな池田ァ!!」

池田「わ、わかってますし…
   (コーチ…じゃない、久保さんはなんでいつもあたしの名前を叫ぶんだし…)」

久保「それじゃ頑張れよ池田ァ!!
   いつでも見守ってるぞ池田ァ!!」スタスタ

池田「(見守るだけじゃなくて手伝って欲しいし…)」

ナレー「深夜1時、カルテの整理を終えて一息つく時間…
    だが、ナースコールは容赦なく鳴り響く…」


池田「カルテ整理終わりだし!
   んー、やっと夜食を食べれるし…
   きょーおはーとーんこーつーらぁーめぇーん
   文堂がマカロニゆーでたーのでー」

prrrrrr

池田「ナースコールだし…
   この部屋は…あの子だし…」


池田「こんな時間にどうしたし?」ガラッ

灼「あ、ナースさん…
  今度こそ、妊娠したと思…」

池田「(まただし…)」

灼「うふふ…ハルちゃんとの子供…
  名前はもう決めてあるんだよ…」スリスリ

池田「わかったし…
   検査薬を持ってくるから確かめてみるといいし
   (陰性の結果を見ればきっと諦めるし…)」


池田「ほら、持ってきたし
   確認してみるし」

灼「うん…いってくる…」ガチャ


灼「………。」ガチャ

池田「どうだったし?」

灼「……今度こそハルちゃんの子供を妊娠したと思ったのに…」

池田「(ニャンニャンどころか会ってもいないんだから当然だし…)」

池田「ほ、ほら!
   そういう時は寝て忘れるし!」

灼「………うん」

池田「おやすみだし
   ぐっすり寝れば嫌なことも忘れられるし」

灼「………zz」


池田「(今は新子晴絵になってるなんてとてもじゃないけど言えないし…
    何するか判ったもんじゃないし…)」

カップ麺「………」ノビー

池田「あ……忘れてたし……」

ナレー「落ち着いて夜食を取れるのは1ヶ月に1度ほどという激務をこなす池田華菜
    一体何が彼女を動かしているのか…我々は直撃してみる事にした」

ーーどうしてこれほど過酷な環境でも続けられるんですか?

池田「……みんなに社会復帰して貰いたいからだし」

ーー社会復帰を手助けする仕事は他にもあるのでは?

池田「それは……」

ーーすみません、色々調べさせて頂きました
  現在入院中のキャップさんとは同じ麻雀部出身だそうですね
  しかも、特に仲が良かったとか…

池田「………考えてる通りであってるし
   みんな、なんてただの綺麗事だし
   キャップを助けてあげたい……それだけだし」

ーー綺麗事でも、助けられた人達はきっと感謝していると思いますよ

池田「もしそうなら…嬉しいし」

prrrrrrrr

ーーまたナースコールが…

池田「インタビューは終わりだし
   仕事に戻るし」

ーーはい、ありがとうございました

ナレー「一息付く暇もなく、また次のナースコールが鳴り響く
    たとえきっかけは個人に対してであっても
    今救われている人達は、きっと彼女に感謝しているだろう…
    深夜3時、まだ池田華菜は眠らない」


池田「こんな時間にどうしたし?」ガチャ

竜華「うううう……怜がおらんねん……
   膝枕したげるから出てきてーや…」

池田「園城寺さんは今頃グッスリ寝てるから安心するし」

竜華「でもな、怜はウチの膝枕が一番ええって言うてくれてん…」

池田「こんな時間に起こしたら可哀想だし
   今日のところはこのまま寝かせてあげるし」

竜華「わかれへんやん…
   今頃ウチの膝枕やないと寝られへんって泣いてるかもしれへんやん…」

池田「…休んでる所を無理に起こすと身体に障るかもしれないし」

竜華「でも、でもな……!」

池田「後で様子を見てきてあげるから、それで今日は我慢してほしいし」

竜華「泣いとったらすぐウチを呼んでな…?」

池田「わかったし
   華菜ちゃんは約束を破らないし」

池田「(約束は破らないし…
    …でも…嘘はついてるし…)」

竜華「……ううう…怜……」

池田「その時はちゃんと起こすし
   だから今は寝ておくし…」

竜華「………と…き…」

竜華「………………zzz」

池田「……おやすみだし
   ……せめて、せめて夢では園城寺さんに会えるといいし…」

池田「(いつか…園城寺さんの墓前に会いに行けるように
    ちゃんと快復してほしいし……)」

ナレー「午前4時、束の間の休息は突然の警報によって打ち砕かれた」

池田「コーヒー美味しいし…
   …クッキーは湿気ってたけど、美味しいし…」

ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!

池田「警報だし…!
   脱走したのは誰だし!?」

池田「3号室……原村さんだし…!」

久保「池田ァ!!捕獲してこいァ!!」

池田「わかってますし!」

池田「グローバルポジショニングシステム、略してGPSの出番だし!
   まだ近い…これならすぐ追いつけるし!」ダッ

池田「ハァ…ハァ…この辺りにいるはずだし…」

和「……もう少しで宮永さんに会えるんですね…
  ふふ…また一緒にお弁当を食べましょうね…」

池田「見つけたし!病室へ戻るし!」

和「……あなたは私と宮永さんの何なんですか?
  どうしていつもいつもいつもいつも邪魔をするんですか?」

池田「宮永咲は今ヨーロッパで大会に出てるし!
   会おうと思ってすぐ会える所には居ないし!」

和「宮永さんならきっといつもの場所で本を読んでいるに違いないです
  私が待たせすぎちゃったから…お腹を空かせてるに違いないんです」

池田「(まだ…あの頃のまま時が止まってるし…)」

和「今日は美味しいって言ってくれた卵焼きを作りましたから…
  ふふ…きっと喜んでくれる…」

池田「……看護師として外出は許可出来ないし
   病室へ戻って欲しいし」

和「待ってて下さいね宮永さん…宮永さん宮永さん宮永さん…」

池田「……これは使いたくなかったけど、仕方ないし…」

咲(声)「原村さん、病室へ帰ってもう寝よう?」

和「……!」

池田「…ほら、宮永さんがこう言ってるんだから戻るし」

和「はい…宮永さんがそう言うなら…」

池田「(声を録音させて貰っておいて助かったし…
    インハイでボコボコにされた事、ちょっとだけ許してあげるし…)」

和「…宮永さん、明日は何が食べたいですか?
  宮永さんの大好きなもの、なんでも作ってあげますからね…
  うふふふふふふふふふふ……」

池田「(この子はもう…
    …いやいや!華菜ちゃんが諦めてどうするし!
    諦めないのがポリシーだし!)」

和「……んん……宮永さぁん……zzz」

池田「ふぅ…ちゃんと寝付いてくれたみたいだし」

池田「ん、これはさっき持ってたお弁当箱だし…
   腐るといけないから冷蔵庫に…」ゴロン

池田「これは……
   石ころに、雑草に…ペットボトルのフタまで入ってるし…」

池田「(考えてみれば病室の設備で料理が出来る訳がないし…)」

池田「きっと…きっといつか…宮永さんに会わせてあげるし……
   だから今は少しだけ…少しだけ頑張ってほしいし……」

和「宮永さん……」

池田「……おやすみだし」

ナレー「午前8時、他の看護師も出勤してくる時間
    だが、彼女の仕事はまだまだ終わらない…」

泉「おはよーございまっす」

池田「あぁ…おはようだし」

煌「むむ、随分顔色が悪いですね…
  無理はすばらくないですよ池田さん」

池田「このぐらいなら全然大丈夫だし!
   本当に無理になったらちゃんと言うし!」

煌「…わかりました
  ちゃんと言って下さいね?」

池田「ありがとうだし、花田」

小走「ニワカは相手にならんよ」

池田「意味わかんないし!」

憩「みんな揃っとるー?」

池田「院長、おはようございますだし」

一同「おはよーございまーす」

憩「みんな元気ええねぇ
  今日もその調子で頑張ってなー」

小走「お任せあれ!」

池田「パクんなし」

泉「政治が悪い」

池田「お前もパクんなし」

ナレー「午前9時、ナースステーションが慌ただしくなり始める…」


prrrrrrrr
prrrrrrrr
prrrrrrrr

池田「ああもう!どんだけ鳴るんだし!」

小走「ニワカは」

池田「小走は5号室!さっさと行ってくるし!」

小走「おまk」

池田「だからパクんなし!」

煌「私は何処へ行けば良いでしょうか池田さんっ」

池田「花田は…8号室を頼むし!」

煌「了解ですよっ!」

池田「二条は7号室へ行ってくるし!」

池田「………。
   また逃げやがったし!」

prrrrrrr
prrrrrrr

池田「仕方ない…今行くから待ってるし!」


池田「まずは4号室からだし」

池田「どうかしたし?」ガチャ

玄「………なんでもないのです」

池田「何もなかったのならそれでいいし
   ……でも、何でもない時はなるべく呼ばないでほしいし」

玄「………はぁ」

池田「それじゃ、もう行くし」

玄「………はい」

池田「次は7号室だし
   二条は後で覚えとくし…」

池田「どうかしたし?」ガチャ

一「あ、看護師さーん
  こっちこっちー」

池田「これでも結構忙しいんだし…
   で、どうしたし?」

初美「この服はどう思いますかー?」

池田「ふ、服……?」

池田「(胸と股に小さな布が張り付けてあるだけだし…)」

一「ほらー、看護師さんも絶句してるし…
  やっぱり地味なんだよ」

初美「そうみたいですねー」

池田「(これで地味…だと…?)」

一「ここは絵画みたいに葉っぱ一枚にしようか」

初美「もう少し髪が長ければそれで覆ってみるんですけどねー」

池田「いやいやいやいや…
   もう十分前衛的だと思うし!」

一「うーん、そうかなぁ…?」

池田「地味だなんてとんでもないし!」

初美「それじゃ、今日はこれで出かけるのですよー」

池田「それは許可できないし…」

一「えぇ!?
  せっかく着たのに!」

池田「(確実に警察か裏ビデオ行きだし…)」

初美「折角着たのに誰も見てくれないのは寂しいですー」

池田「あ、あとで他の看護師達も呼んでくるし
   それで我慢してほしいし…」

一「うーん…しょうがないにゃあ」

池田「別に見抜きしないし!」

初美「ちょっとだけですよー」

池田「ネタが古いし!」

一「あはは、池田さんも着てみない?」

池田「遠慮しておくし
   それは流石に恥ずかしいし…」

初美「どこがですかー?
   あ、隠しすぎてて恥ずかしいって事ですねー」

一「あぁ、きっとそうだよ
  池田さんが満足するような服を作らないとね!」

池田「……もうそういう事でいいし…」

一「ふーむ、初美ちゃん、こんなデザインはどうだろ」

初美「ここは星よりハートの方がいいのですよー」

一「あ、それいいね…じゃあ色はピンクに…」

池田「…それで、用事はもういいし?」

初美「……もう少し面積を……」

一「ここは………こんな感じで……」

初美「いっそ……こんなのは……」

一「おぉ!………じゃあこっちは……」

池田「聞いてないし…
   それじゃあこれで失礼するし…」ガチャ

prrrrrr

池田「また4号室だし!」


池田「…やっぱり何かあったのかし」ガチャ

玄「…………チッ」

池田「(ついに禁断症状が出ちゃったし…!)」

玄「…………貧乳が喋ってんじゃねぇぞクソが」

池田「な、なんて事言うんだし!」

玄「……いいからさっさとおもちをお持ちの子を呼んでこい」

池田「何か用事なら華菜ちゃんが聞くし」

玄「…ほら、新人のあいつでいいや
  …すばらすばら言ってんのがいんだろ
  あれが一番マシだ」

池田「花田は別の業務についてるからダメだし」

玄「…………チッ
  他はどいつもこいつも小せえんだよ……」

池田「ち、小さくて何が悪いし!」

玄「良い悪いじゃねぇよ…
  私が満足するかしないかだ」

prrrrrrr

池田「ん…業務連絡だし…
   ちょっと待ってるし」

玄「貧乳は帰って来なくていい」

池田「はい、池田だし…
   はい…はい…
   わかったし、通してほしいし」

池田「いつもいいタイミングで来てくれるし…」

宥「あ…こんにちは、池田さん…」

池田「いつも本当に助かりますし…
   今のうちのメンバーじゃ妹さんを抑えきれないし…」

宥「いえ…玄ちゃんのためですから…」

池田「それじゃ…どうぞだし」

宥「はい…玄ちゃん、入るよ…?」ガチャ

玄「あ…おねーちゃん、いらっしゃーい」

池田「さっきまでと態度が全然違うし…」

玄「おもち…おねーちゃんのおもちぃぃぃ…」

宥「ちょ、ちょっと待って…まだ池田さんが見て…」

玄「おもちいいいいいいいい!
  この手触り、すごいよおねーちゃん…」

池田「お姉さん、後はお願いするし…」

宥「は、はい…あんっ…玄ちゃん…もうちょっと優しく…」

玄「おもちおもちおもちぃーー!」


池田「貧乳だって…生きてるんだし……」グスッ

--30分後--
宥「池田さん…終わりました…」

池田「いつも本当にありがとうだし…」

宥「いえ…これで1週間くらいは大丈夫だと思いますけど…
  もし途中で発作が起きたら、いつでも呼んでください…」

池田「いつもお姉さんに任せっきりで、申し訳ないし…」

宥「今度は…私が玄ちゃんを助ける番ですから…」

池田「……どっかの二条も見習ってほしいし…」

宥「あぁ…二条さんもこちらで働いてらしたんでしたっけ」

池田「もしかして知り合いだし?」

宥「昔インハイで対局した事があって…」

池田「きっと宿命のライバルって奴だし」

宥「いえ、弱っちかったですよ」ニッコリ

池田「」

宥「いけない…もうこんな時間
  今日はこれで失礼しますね」

池田「あ、ありがとうだし…」

池田「」ペターン
泉「」ペターン
小走「」ペターン
憩「」ペターン

ナレー「午後0時、人々が昼食をとる時間でさえ
    池田華菜に休む暇はない」

池田「花田と小走は今のうちに昼食をとってくるし」

煌「いえ、ここは私が見ておきますから池田さんが先に…」

池田「いいから行ってくるし
   あたしを気にしてくれてるのなら1秒でも早く行ってくるし」

煌「…はい、それではお先に失礼しますね」スタスタ

池田「……ふぅ、ああは言ったけどお腹空いたし」

泉「ただいま戻りましたー」

池田「二条ァ!今まで何してたし!」

泉「す、すいません…母校の後援会に呼ばれて…」

池田「………ロン(物理)」

泉「ひいっ!?」

池田「今度無断で居なくなったら……覚悟するし」

泉「す、すいませんっしたぁ!」

池田「(松実のお姉さんに色々聞いておいてよかったし…)」

ナレー「午後3時、池田華菜にはティーブレイクすら許されない」

ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!

久保「池田ァ!!またキャップが脱走したぞァ!!」

池田「キャップ……行ってきますし!」


池田「……居たし!キャップ、病室へ戻るし!」

キャップ「あ、華菜…
     ごめんね、上埜さんが呼んでるから…
     私、行かなきゃ…」

池田「…ダメだし、病室へ戻るし」

キャップ「本当なの、華菜
     どうしても上埜さんの所へ行かなきゃいけないの…
     お願い…」

池田「………許可は…出来ないし」

キャップ「どうしてもダメかしら…?
     少しで良いから、ね…?」

池田「もう少し落ち着けば、きっとすぐに会えるし…
   だから我慢してほしいし…」

キャップ「………わかったわ…」

キャップ「…………ごめんね華菜っ!」ドンッ

池田「ニャっ!?
   キャップ!戻ってくるし!」

池田「追いかけなきゃ……痛っ
   足を捻っちゃったみたいだし…」
   キャップ………」


久保「キャップに逃げられたァ!?
   池田ァ!の怪我は大丈夫なのかァ!」

池田「あたしは大したことないですし…
   それよりもキャップが…」

久保「キャップは心配いらないぞァ!
   院長お抱えの部隊が確保したそうだァ!」

池田「……あの人達に頼るのは嫌いですし」

久保「わかってんなら池田ァ!お前が捕まえろァ!」

池田「(前々から思ってたけど、捕まえろァ!とかどう発音するんだし…)」

池田「……次は必ず、確保しますし」

久保「それでこそ池田ァ!だァ!!」

池田「(………キャップ…)」

ナレー「午後6時、夜の帳が落ちる頃
    荒川病院・隔離病棟の明かりが落ちる事はない」

憩「はいはーい、みんな集まってやーぁ」

池田「…はいだし」

憩「ほんならミーティング開始するでー」
  何か報告事項はあるー?」

池田「4号室の松実さんは今日お姉さんが来て抑えてくれたし
   これでしばらくは大丈夫ですし」

煌「むむむ…私で良ければお相手致しますよ?」

池田「……花田の純潔を仕事で散らせる訳にはいかないし」

煌「池田さん…」

池田「患者達が社会復帰出来るように手助けするのがあたし達の仕事だし
   でも、その為にあたし達が犠牲になっちゃいけないし!
   あたし達も、患者達も…みんな幸せにならなきゃいけないし」

小走「ニワカは相手にならんよ」

池田「お前空気読むし」

池田「…そういえば、キャップはどうなったですし…?
   ……院長の部隊が確保したとは聞きましたけど、心配ですし」

憩「あぁ、キャップさんやね
  確保する際に少し暴れたそうやけど、怪我を負わせることもなく無事確保や
  今はお薬飲んでグッスリやでー」

池田「……よかったし」

久保「良かったなァ!池田ァ!」

憩「はーい、他になんかある人いてるー?
  ………うん、おらへんね
  ほんなら今日も残り6時間、がんばろな~」

一同「はい(だし)!」

小走「………ニワ」

池田「小走黙れし」

ナレー「午後11時、人々が眠りにつく時間
    それでも池田華菜は眠らない
    彼女がゆっくり休めるのは、いつになるのだろうか……」


池田「うう…眠いし…
   ていうか何十時間ぶっ通しで働いてるんだし…
   さすがの華菜ちゃんでもきついし…」

prrrrrrr

池田「ん…ナースコールだし…
   8号室…花田に任せたい所だけど、今日はもう帰らせたし…」

池田「居ない事を悔やんでも仕方ないし
   あたしが行くし」

池田「どうかしたしー?」ガチャ

哩「あぁ、煌やのうて池田さんとね
  悪いけどちょっと縛ってほしいとよ」

池田「……わかったし」ギュー

哩「あんっ…!
  そうそう、もっとキツく……!」

池田「…これで、どうだ、しっ!」ギュギュー

哩「ああ……こん感じ、最高よ…
  こん締め付けられる感じば無いと寝られんとよ」

池田「程々にしないと痕が残っちゃうし
   綺麗な肌がもったいないし」

哩「ふふ…全身に縄や鎖の痕か…
  それも悪くなさそうやね…」

池田「だ、ダメだし!
   というか病院で怪我を作ってどうするし!」

哩「残念……」

池田「ほら、これでもう寝られるし
   ちゃんと布団に入るし」

哩「わかっとーよ、ちゃんと寝るけん」

池田「それでいいし
   …おやすみだし」

哩「はいはい、おやすみおやすみー」

池田「1回ずつでいいし!」


池田「あたしには判らない世界だし…」

prrrrrr

池田「休む暇も無いし…次は11号室だし」

泉「すいませんっしたぁ!また後援会に(ry」

池田「………二条、11号室へ行ってくるし」

泉「11号室…って最近入った人ですよね
  どんな方でしたっけ?」

池田「行けばわかるし」

泉「今回はそれでチャラ…って事ですよね?」

池田「わかったし、これでチャラにしてやるし」

泉「はい!行ってきます!」ダッ

池田「病院内で走るなし!
   ……普段からそれぐらいやる気を出せし…」

泉「11号室っと…ここやな
  失礼しまーす」ガチャ

菫「ん、君はどこかで…」

泉「」

菫「まぁ誰でもいい
  両手を前に出して、毛糸を巻き取って欲しいんだ」

泉「……は、はい…」ビクビク

菫「すまない、途中で目を間違えてしまってな…」

泉「……は、はい…」ビクビク

菫「ふふ、もう寒くなってきただろう?
  早く編み上げて宥に届けてやらないと…」

泉「……は、はい…」ビクビク

菫「どうした?
  さっきから顔色が悪いが」

泉「い、いえ…何でも…アリマセン…」ビクビク

菫「ふむ…医者の不養生とは関心せんな
  尤も、君は医者ではなく看護師だが」

泉「……は、はい…」ビクビク

菫「……よし、これで全てほどけたな
  ありがとう、助かったよ
  急いで編まなければな…
  宥が寒い思いをしていることだろう…」

泉「ど、ドうイタしマシて…」ビクビク

菫「やはり顔色が悪いぞ
  看護師というのは激務だと聞くが…
  可能ならば早く休んだ方が良いぞ」

泉「……はい
  …失礼します…」ガチャ

泉「…………。」

池田「ロン(物理)」

泉「ひいっ!!」

池田「『この人たちから和了れる気がしーひん!』」

泉「うう……」

池田「まぁ、ちゃんと仕事はしたみたいだし
   今回は許してやるし」

泉「本っ当にすいませんっしたぁ!」

池田「わかればいいし
   あんまり調子に乗ってると11号室の専属にするし」

泉「それだけは勘弁してください…」

ナレー「深夜23時55分、荒川病院・隔離病棟ナースステーション
    池田華菜の一日が、ようやく終わりを迎えようとしていた…」

池田「うう…もう日付が変りそうだし…
   …ん?
   いつのまにかメールが来てたし」

From 緋菜
件名 ごくろーさま!
本文
今日も遅くまでごくろーさまだし!(緋
ちゃんとゴハン食べなきゃダメだし!(沙
また一緒にアイス食べるし!(城

池田「………。」グスッ

池田「…ニャー!!
   よっし、今日も一日頑張るし!」


ナレー「池田華菜の一日は、終わらない…」




咲「カン!」

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございましたし
それと部長とかアコチャーとかはるるとか期待してた方はごめんなさい
すっかり忘れてましたし


最初に戻ると永遠にお楽しみいただけますし

みはるん「えっ」

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