男「後部座席に違和感が・・・」謎の館的な何か編 (1000)

※このSSは半年程前まで進行していたSSの続きです









男「…あれ?」

女の子「目が覚めましたか?」

男「俺は…いったい…?」

女の子「少し休息を取っていただけです」

男「そうか…ところで…」

女の子「はい?」

男「お前誰だ?」

女の子「…!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1355917562

女の子「まさか…しばらく休んでいる間に私の事を忘れてしまったのですか!?」

男「くっ…どうやらそうらしい!!」

女の子「そんな…そんな…」

男「…?」

女の子「この…容姿端麗成績優秀好きな物は甘いスイーツ特技は超能力好きな言葉は自堕落あなたの車に突如現れなあなあな感じで無理矢理同乗しこれまで数々の珍プレー好プレーを繰り返しあなたを助け続けてきた自他共に認める超絶美少女(推定:10歳前後)の私を忘れたんですか!?」

男「…俺が忘れてるって設定だからって盛り過ぎだろ」

女の子「!?」

女の子「思い出したのですか!?」

男「いや、思い出したも何も正直最初から…ごふぉっ!?」ドスッ

女の子「…」

男「…」

女の子「思い出したのですか!?」

男「お、おう…お前の親切丁寧な自己紹介と内臓をえぐり取るようなボディブローのおかげで全部思い出したぜ…」

女の子「それはよかったです」

男「くそっ…」

男「最悪な目覚めだぜ…」

女の子「精一杯可愛らしく起こしたつもりなのですが」

男「寝起きの人間にボディブロー入れるのが可愛らしく起こすって事なら、この世の中可愛らしい事ばかりだな…」

女の子「よく覚えていません、ごめんなさい」ニコッ

男「ぐぬぬ…」

女の子「そんな事より…お早くお願いします」

男「…は?」

女の子「?」

男「え、なに?なんかするの?」

女の子「記憶が戻ったのですから、まずご自分の事を確認しなければ」

男「…まだその設定で話進めるのか」

女の子「セッ…テイ…?」キョトン

男(うわっ、こいつ意地でも引かない気だ)

女の子「さぁさぁ、お早く」

男「わかったわかった、やればいいんだろ」

女の子「はい」

男「ったく、なんでこんな事に…えーっと」

男「俺は…俺は…そう!!俺はこの世界に舞い降りし漆黒ノ堕天使!!そして俺の使命は…」

女の子「えいっ」ヒュッ

男「ぎやぁっ!?」ドゴッ

女の子「何故急に厨二病を発症されているのですか?」ニコニコ

男「す、すみません…調子に乗りました…」

女の子「もっと真面目にやってください!!」

男「何故俺は怒られているんだ…」

女の子「あなたが真面目にやらないからですよ」

男「真面目にやるような事かね…これ」

女の子「…いいんですか?真面目にやらなくて」

男「…?どういう意味だよそれ」

女の子「いいですか?今あなたは先ほどまで記憶を失っていたのですよ?」

男「お、おう…まぁ…そうだな」

女の子「つまり、あなたは一度自分を失っているのです!!」

男「な、なんだってーっ!!」

男「…つまり、どういう事?」

女の子「つまり…今からあなたは自分のキャラクターを作り直せるという事なのですよ!!」

男「な、なんだってーっ!!」

女の子「どうですか?事の重大さに気付きましたか?」

男「おう…驚きの余り同じリアクションをしてしまうほどの衝撃的事実だぜ」

女の子「そうでしょうそうでしょう」

男「…しかし、どんな感じで自己紹介すればいいのかまったくわからないぜ」

女の子「ふふふっ…簡単ですよ、先ほどの私のようにやればいいのです!!」

男「な、なんだってーっ!!」

女の子「…いい加減そのリアクションやめてください」

男「すまん」

女の子「つまり!!自分の自己紹介を脚色することにより本当にその通りの自分になれるのですよ!!」

男「くっ…しかし本当にいいのか?」

女の子「なにがですか?」

男「下手をすれば今まで俺が積み上げてきた数々の実績が…」

女の子「変な自己紹介をしなければこれ以上失う事は無い程あなたの実績など無いという事をわかった方がいいですよ」

男「なんか存在まで否定された気分だ!!」

女の子「さぁ!!早く新しい自分になるのです!!」

男「くっ、正直無駄な気がするがそろそろ話を前に進める為に自己紹介するぜ!!」

男「えーっと…俺は…」

男「年齢26歳超エリート大学卒テライケメソで年収推定10億円女の子にモテモテスポーツ万能特技はカラオケ好きな言葉は上から89、56、88で今もっとも注目を集める爽やかスタイリッシュ・ガイさ!!」

女の子「わぁ…」

男「!?」

復活しただと!
あ、9スレ目だか10スレ目を立てたヤツです。

女の子「本当にそこまで話を盛るとは…」

男「え、いや…え?」

女の子「八割嘘じゃないですか…」

男「で、でも、やれって…お前が!!」

女の子「流石の私でもここまでやるとは思いませんでしたよ、正直…どん引きです」

男「ぐふっ…」

女の子「そうですか…いえ、大丈夫です、気にしないでください、大丈夫、私は大丈夫です」

男「おい、俺は何も言ってないのに大丈夫連呼するのやめろよ!!」

女の子「安心してください、今まで通りに接する自信はありますから」

男「すでに若干の距離を感じてるよ!!」

>>11 生き返りました、その節はありがとうございました。




男「つーかお前だって盛ってただろ!!」

女の子「若干です、私のは若干です、あなたとはレベルが違います」

男「ぐぬぬ…」

女の子「そもそも私が弱点無しの完璧超人というのは周知の事実ですから」

男「…そっか、お前記憶力皆無だから都合のいい事言ってんのか」ボソッ

女の子「たぁっ!!」シュンッ

男「ごはぁっんっ!?」ドサッ

女の子「私の記憶力は53万です」

男「せ、戦闘力の間違いだろうが…」

男「とにかく、自己紹介はもういいだろ…」

女の子「いえ、まだですよ」

男「まだって…俺とお前の自己紹介終わっただろ」

女の子「私たちには、まだ仲間がいたはずです!!」

男「仲間…はっ!?」

女の子「思い出しましたか?」

男「おう!!」

男「そう…まだアイツがいた!!」

女の子「そう…あの方が!!」

男「俺たちの仲間…そうそれは…!!」

実況「僕か!!」

部長「私に決まっている」

母「私かも~」

同級生女「いや、私でしょ!!」

テスラ「…私」

召使「俺だったか…」

先輩「私しか有り得ないでしょ!!」

後輩「僕だったら嬉しいなぁ…」

男「そう…車だ!!」

女の子「えぇ、車さんです」

一同「!?」

車「…」

男「ん?今誰か…」

女の子「気のせいですよ」

男「そうか…じゃぁいいか」

女の子「はい」

男「そんな事より…聞きたいんだが」

女の子「はい、なんですか?」

男「車って…自己紹介できないよな?」

女の子「…っ!?」

男(今気付いたのかよ…)

女の子「考えていませんでした…」

男「成績優秀どこ行った」

女の子「ど、どうしましょう!?」

男「もう俺が説明すればいいんじゃね?」

女の子「な、なるほど!!」

男「よーし、張り切って紹介するぞー!!」

女の子「お願いします!!」

説明しよう!!車とは!!

これまで長きに渡る二人の旅を共にした、二人の相棒である!!

乗り心地最高!!冷暖房完備!!車内広々で睡眠も快適!!

さらにスペックはもちろん優秀!!雪道道路凍結雨霰砂パ晴れパなんのその!!スタッドレスってなんだっけ!!ダンロップより先行ってる!!

さらにさらに最高速度はスポーツカーを置き去りにする!!それなのに超低燃費で長旅の中給油した事など皆無!!まさにスーパーアルティメット万能カーなのだ!!



男「こんな感じか」

女の子「素晴らしいです!!嘘が一つもありません!!」

男「それはそれで問題なんだがな…」

男「さて、こんなもんか」

女の子「そうですね、前置きがいつも通りの長さです」

男「言うな…これでも短くしたんだ…」

女の子「よくできました」

男「感情がこもってない!!」

女の子「とにかく、また旅を再開できるのですね?」

男「おう、全力で再開だぜ」

女の子「ふふふっ、楽しみにしてますよ」

男「任せとけ!!」

女の子「はい!!」

男「…でも今日はもうおねむの時間だから寝るよ、おやすみ」

女の子「ぜ、全力で…再…開…?」

という訳で前置き終了、明日から思い出し次第更新します、ありがとうございました。

いつかの車版バウリンガル使えばよかったのに

帰ってきてるー!!

俺「女の子ちゃんおかえりーノシ ついでに男もおかえりwww」

思い出すのに時間が掛かった、書いてる奴です

なんか予想外に覚えてる人がいて驚きですね

>>23の人とかもう書いてる奴より覚えてるんじゃないかな、そんなアイテムあったの忘れてましたよ…

あと寒いから服は着ようね、書いてる奴との約束だよ

とりあえずリハビリ感覚で書いてみます

あと>>25はあとで屋上ね、男が待ってるってさ

だって特別編で車さん言い出したの俺だし

前回までのあらすじ
女の子ピンチ確変中




女の子「うぅ…お婆様遅いですね…」

男「そういやそうだな、飲み物取りに行っただけのはずだが…」

女の子「ま、まさか何か事件が…」

男「起きねぇよ」

女の子「わからないじゃないですか!!」

男「この屋敷には俺とお前と婆さんだけだろ、どうやったら事件が起きるんだよ」

女の子「それは…えと…刑務所から脱獄した凶悪犯が…」

男「どっかの少年の事件簿みたいな設定だな」

>>27マジですか、ありがとうございます



お婆さん「待たせたね、持ってきたよ」ガチャッ

女の子「っ!!」ビクッ

男「お、噂をすれば」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、暖かい紅茶だよ、飲んで温まりな」

男「ありがとうございます」ペコッ

女の子「…ありがとうございます」ペコッ

男「さて、早速…ん?どうした?」

女の子「…」ジーッ

男「…俺の顔になんか用か?」

女の子「いえ…早く飲んでください」

男「おう…?」

女の子「…毒味」ボソッ

男「おい!!今小声でなんて言った!!大声で言ってみろ!!」グニグニ

女の子「あうーっ!!頬を引っ張らないでくださいー!!」

男「疑い過ぎだろ…」

女の子「仕方ないじゃないですか!!怪しいんですから!!」

男「そう言われると俺まで不安に…」

お婆さん「おやおや、飲まないのかい?冷めてしまうよ?」

男「今すぐ飲みます」キリッ

女の子「!?」

男「…」グイグイッ

女の子「そ、そんな…」

女の子「な、何故飲んだのですか!?」

男「例え相手が高翌齢でも女性には紳士に…そう教育されてきたからな」キリッ

女の子「…」

男「どうした?」

女の子「いえ、その割には今までそういった扱いが少ないなと思いまして」

男「俺が女性と認知するかしないか…それが問題だ」

女の子「ていっ」シュバッ

男「ローッ」ガキィッ

男「うおぉ…俺の黄金の右が…」

女の子「次は幻の左を狙いますよ」

男「正直、すまんかった」

女の子「まったく、あなたは…」

男「それより、早く飲めよ」

女の子「しかし…」

男「俺を見てみろ、お前に蹴られた以外は何ともないだろ?大丈夫だって」

女の子「うぅ…」

男「そういや、お前の超能力でどうにかならないのか?」

女の子「はい?」

男「例えば、成分を調べるとか」

女の子「出来るんですか?そんな事」

男「いや、わからんけど…言ってみただけだから」

女の子「むぅ…」

男「とりあえず、やってみたらどうだ?」

女の子「そうですね…わかりました、やってみます」

寝落ちする癖も治ってない、そんな書いてる奴





女の子「…」

男「おい…」

女の子「静かにしてください、集中したいのです」

男「…わかった」

女の子「…」

男「…」

女の子「…ふぅ」

男「!?」

男「大丈夫か?」

女の子「はい…」

男「そうか…それで?わかったのか?」

女の子「いえ…失敗です」

男「流石のお前でも成分を調べられるような難しい事は…」

女の子「いえ、それは出来ましたよ?」

男「出来たの!?」

女の子「はい」

男「え、出来たの!?すげーなお前!!」

男「それじゃなんで失敗なんだ?」

女の子「まず紅茶の分析を開始したんですよ」

男「おう」

女の子「すると、私の頭の中に多数の成分情報が流れ込んできたのですよ」

男「おぉ…なんかすげー」

女の子「しかし、その時私は重大な事実に気付いたのです」

男「重大な事実…それはいったい…?」

女の子「私、どの成分にどのような効能があるのか、まったく知らなかったんです!!」

男「…なるほどな」

そういえばこれ張ってなかった…張れてるのかな?
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/kako/1301835968

なんか作業しながら書くので亀更新するお

男「それで失敗って言ったのか…」

女の子「はい…まさかこんなトラップが用意されているとは…」

男「バカには使えない超能力って事だな」

女の子「私はバカではありません!!」

男「いや、バカだ」

女の子「うぅ…で、ではあなたは使えるのですか!?」

男「ふんっ…その質問がすでにバカだと言うのだ!!言うまでもなく俺はバカだぞ!!」

女の子「むぅぅ…!!」

男「そんな当たり前な事を質問をするな!!」

女の子「うぅ…すみません」

男「わかればいい…気を付けろよ」

女の子「はい!!」

男「よし!!いい返事だ!!」

女の子「それで、結局この紅茶どうしましょうか?」

男「いや、もう飲んじまえよ…」

女の子「うぅー…まだ怖いです…」

男「そうは言ってもな…俺は飲んだがまだなんともないんだし」

女の子「遅効性かもしれません!!」

男「意外と難しい言葉知ってるな…」

女の子「とにかく私は…!!」

お婆さん「どうしたんだい?もしかして紅茶は嫌いかい?」

女の子「いえ、好きか嫌いかで言えば愛しています」キリッ

お婆さん「そうかい、それじゃぁ早く飲みなさい」

女の子「…はい」

男「お前ってやつは…!!」

女の子「うぅー…」

男「もう諦めて飲んじまえよ」

女の子「し、しかし!!」

男「大丈夫、怖くない…怯えているだけ」

女の子「むぅ…それもそうですね」

男(ね、ネタをネタと見抜けない人は…)

女の子「飲みます!!飲みますよ!!」

男「お、おう」

女の子「?」

女の子「…」

男「…」

女の子「!!」グイッ

男「おぉ!!」

女の子「はぁ…暖かいです…」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、それはよかったね」

女の子「ありがとうございます」

男「最初からおとなしく飲めばよかったんだ」

女の子「ほ、ほっといてください!!」

お婆さん「さて、そろそろ風呂の準備もできたかね…」カタッ

男「え?」

お婆さん「外は寒かっただろう?風呂で暖まりなさい」

男「おぉ、ありがとうございます」

女の子「ありがとうございます」

お婆さん「それじゃ、こっちじゃよ」

男「はい」

女の子「…」

お婆さん「…」スタスタ

男「しかし本当に広いな、この屋敷」

女の子「そうですね、お部屋たくさんです」

お婆さん「ほとんど使ってない部屋じゃよ」

男「…」

女の子「…」

男(なんだろうか…)

女の子(何故こんな屋敷に…と気になりますが、聞きづらいですね)

お婆さん「ほら、ここじゃよ」

男「ほおぉ…こりゃまた」

女の子「大きな浴室ですね」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、婆1人じゃやはり大き過ぎるけどのう」

男「しかし浴室一つか、こりゃ順番に入るしかないな」

女の子「!?」

お婆さん「いやぁ、すまんのぉ」

男「いやいや、用意していただいて感謝します」

女の子「だ、ダメですよ!!」

お婆さん「おや?」

男「急にどうした?何がダメなんだ?」

女の子「ひ、1人で入るなんて言語道断です!!2人で入ります!!」

男「…はぁ?」

お婆さん「おやおや…ワシは別に構わんが…」

男「落ち着け、お前は今混乱している」

女の子「わたしは しょうきに もどりました !!」

男「いや、どう考えても悪化してるぞ」

女の子「とにかく!!2人で入るのです!!」

お婆さん「こう言っておるが?」

男「でもなぁ…」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、レディのワガママを聞くのも、紳士の仕事じゃよ?」

男(さっきの会話、聞こえてたのか…)

男「よーし、それじゃパパとお風呂入ろうか!!」

女の子「誰がパパですか、気持ち悪い」

男「ぐふっ…冷静で心に刺さるツッコミだぜ」

女の子「さぁ、早く入ってしまいますよ」

男「へーい」

お婆さん「終わったらまたさっきの部屋に戻ってきなさい」

男「わかりました」

男「んじゃ、お前が先入ってくれ」

女の子「はい!?」

男「いや、流石に一緒に脱ぐのはどうかと思うからな」

女の子「な、何を言っているのですか!?あなたが先ですよ!!」

男「え?なんで?」

女の子「…」

男「…?」

女の子「これを言うと…バカだなと思われてしまうかもしれませんが」

男「おう」

女の子「…ま、魔物とかいるかもしれないじゃないですか」

男「…」

男「お前ってさぁ…」

女の子「…はい」

男「お前って、本当にバカなんだなぁ…」

女の子「そんなしみじみと言わないでください!!」

男「いや、でもさ、考えてみてくれよ」

女の子「…はい」

男「…魔物(笑)」

女の子「!!」ドンッ

男「べじっった!!」ドサッ

女の子「い、今のはバカにされた魔物さんの分です!!」

男「いや魔物さんの事はバカにしてねーよ…」

女の子「次は私の分をお渡ししましょうか?」

男「もうお腹いっぱいだよ!!」

女の子「そうですか」

男「ったく、とにかく俺が先に入ればいいんだろ?」

女の子「はい、お願いします」

男「こんな時ばかり素直に頭さげやがって…」

男「失礼しまーす」ガララッ

男「うおっ、案の定中も随分と広いな」

男「もう銭湯って感じだな、何人入れるんだよこれ…」

男「っと、そんな事よりさっさと頭と身体洗わないとな」

男「待たせ過ぎると鬼のように怒るからな、あいつ」

女の子(後で説教ですよ)ピリピリ

男「…そういや、超能力で監視されてんの忘れてた」

男「まてよ…?」

男「おい、今俺は監視されてるんだよな?」

女の子(そうですけど?)ピリピリ

男「映像は見えてるのか?」

女の子(はい…?)ピリピリ

女の子(…)

男「…」

女の子(な、何を言っているのですかあなたはー!!)ピリピリ

男「うおっ、うっせ!?」

男「そんな怒鳴ること無いだろ…あー頭痛い」

女の子(あなたがバカな事を言うからです!!)ピリピリ

男「気になったんだから仕方ない」

女の子(そんな事気にしないでください!!)ピリピリ

男「いや、そこは男としてだな…」

女の子(知りませんよそんな事!!)ピリピリ

男「そんな事より…もう入ってきていいぞ」

女の子(…そのようですね)ピリピリ

男「お、その様子だとやっぱり映像を…」

女の子(見てません!!)ピリピリ

男「へいへい…」

女の子(では、入りますね)

男「おう」

女の子「…」

男「…あれ?入ってこないのか?」

女の子「あのー」

男「ん?なんだ?」

女の子「念のために聞きますが、入り口の方は見てないですよね?」

男「いや、そりゃもちろんガン見してるけど」

女の子「なんでですか!?」

男「それはやっぱり、男としてだな…」

女の子「その言い訳はもういいです!!」

女の子「とにかく!!反対の方をみてください!!」

男「チッ」

女の子「露骨に舌打ちしないでください!!」

男「はっはっは、悪い悪い」

女の子「絶対に反省していませんね、これ…」

男「もちろんだ」

女の子「とにかく、入り口は見ないでくださいよ」

男「わかったよ」

女の子「…」コソコソ

男「やっと入ってきたか」

女の子「ど、どうやら本当にこちらを見ていないようですね」

男「そう言われたからな」

女の子「それは良い心掛けです」

男「ただ、今全力で妄想している」

女の子「あら?何をですか?」

男「お前の裸体」

女の子「何しているんですかあなたは!?」

男「いや、今言った通りお前の裸体の妄想を」

女の子「なんでそんな事を妄想しているのですか!?」

男「直に見れないから…仕方なく」

女の子「仕方なく無いですから!!妄想しないでください!!」

男「いや、こればかりは…俺も男だしな」

女の子「何かを悟ったように言わないでください!!」

男「そんな事より、早く身体と髪を洗えよ」

女の子「スッキリしませんが…わかりました」

男「俺の事は気にするな、男は黙ってムッツリだ」

女の子「全然ムッツリじゃありません!!」

女の子「…」クシクシ

男「なぁ、今も超能力で俺の考えを読み取っているのか?」

女の子「え?えぇ…まぁ」

男「そうか…」

女の子「何をされるかわかりませんからね」

男「俺は紳士だ、変な事はしない」

女の子「…一応、今のところはそのようですね?」

男「しかし、そうか…なるほど」

女の子「…?」

男(出来るだけリアルに妄想したらどうなるんだろうか)

男(うぉおおおお!!輝け!!俺のスピリア!!)

男「!!」キュピーン

女の子「!?」

男「ど、どうだ…?」

女の子「意外と小さい…」

男「え!?もっと大きいのか!?」

女の子「ち、違います!!今のは…その…身長の事ですよ!!」

男「俺はまだ何が小さくて何が大きいのか言ってないのだが?」

女の子「う、うぅ…」

女の子「そ、その妄想は禁止です!!」

男「えー、これから楽しくなるのに」

女の子「楽しく…?」

男「まず床から無数の太い触手が出てきてお前の手足を縛り付けアレが…」

女の子「きゃぁあああああああああ!!」ブンッ

男「桶は投げるもんじゃとうさぁあああああああああん!?」スコーン

女の子「はぁ…はぁ」

男「…」ピクピク

女の子「やっと静かになりました」

お婆さん「大丈夫かい?今悲鳴が聞こえたが」

女の子「大丈夫です、変態を一匹駆除しただけですから」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、それなら安心じゃ」

女の子「お騒がせしてしまい、申し訳ありません」

お婆さん「いいんじゃよ、久しぶりに賑やかで楽しいしの」

女の子「それはよかったです」

お婆さん「それじゃぁ、何かあったら呼びなさい」

女の子「はい」

女の子「まったく、柄にも無く大きな声を出してしまいました…恥ずかしいです」

女の子「…あら?」

女の子(そういえば、お婆様はなぜここに?)

女の子(先程の部屋に戻ったのでは…)

女の子(あの部屋までは随分距離がありますし、流石に聞こえないのでは…)

女の子(…ぐ、偶然通りかかったのでしょう)

女の子(そうですその通りですそういう事にしましょう!!)

男「くうっ…予想以上のダメージだぜ」

女の子「あら、目が覚めましたか」

男「おう…」

女の子「それはよかったですね」

男「くそっ…」

男(このままやられっぱなしではいかん)

男(何か反撃を…)

女の子「倍返しにしますよ」

男「あー、いい湯だなー、考えを読み取られてる事忘れちゃうくらいいい湯だなー!!」

今日はここまでか…三連休+クリスマスで浮かれてるリア充共を接客するバイト行ってくるよ!!泣いてないよ!!

ガンダムやりながら書くお、



男「しかし暇だな」

女の子「髪を洗っているのです、待ってください」

男「しかし、長すぎないか?」

女の子「レディは丹念に洗わなければならないのですよ」

男「キューティクル…だな?」

女の子「何故少しかっこよく言ったのですか」

男「かっこいいだろ、キューティクル」

女の子「そうですか…?」

男「うーん」

女の子「どうしました?」

男「いや、そろそろ別の妄想をしようかと」

女の子「はい?」

男「俺の肉体美を妄想する事で、お前の脳内に直接イメージを叩き込む!!」

女の子「そ、そんな…!?」

男「くくくっ、さぁやるぞ!!」

女の子「い、今すぐ止め…」

男「もう遅い!!くらえぇええええええええ!!」

女の子「いやぁっ」

男「…」

女の子「…あら?」

男「だ、ダメだ」

女の子「?」

男「例え自分の身体だとしても…野郎の身体なんて想像出来ない…」

女の子「…」

男「うわぁ…なんか逆に萎えてきた…」

女の子「あの…私のリアクション返してください」

女の子「ふぅ、終わりました」

男「おう」

女の子「それで、質問なのですが」

男「なんだ?」

女の子「どのように入ればいいのでしょうか」

男「…それ考えて無かったのかよ」

女の子「申し訳無いです」

女の子「仕方ないじゃないですか、とにかく一人では嫌だったのですから」

男「本当にお前は勢いだけで生きてるな…」

女の子「ほっといてください」

男「んで、どうするんだよ」

女の子「うぅ…それは…」

男「そのままじゃ風邪引くぞ?」

女の子「わ、わかっていますよ」

男「うーん、仕方ない…か」

女の子「?」

女の子「それで、背を向けて入るという発想ですか」

男「こうするしか無いだろう」

女の子「ふふっ、しかしこれは良い作戦です」

男「え?」

女の子「こうする事で背後をカバーできる…素晴らしいです」

男「…まだ怖がってんのか、お前は」

女の子「べ、別に怖くなんかないんだからね!!」

男「唐突にツンデレるなよ」

クリスマス用の特別編のネタが思い付かない…まぁやらなくても…



男「ところで一ついいか?」

女の子「なんでしょうか?」

男「俺もう出ていいか?」

女の子「何故ですか!?」

男「お前が遅いから」

女の子「うぅぅ…それは仕方なしに…」

男「それはわかるけどな…」

女の子「わ、私を見捨てるのですか?」

男「うっ、紳士はそういう言葉に弱い」

女の子「どうするのですか?」

男「しかし、正直のぼせてきたし…うーん」

男「あ、そうだ」

女の子「?」

男「ちょっと待ってろ」

男「よし、待たせたな!!」

女の子「…服を着てきましたか」

男「おう、とりあえず俺が居れば大丈夫だろ」

女の子「はい、大丈夫です」

男「よし」

女の子「…すみません、私の為に」

男「気にすんなよ、正直俺も1人じゃ怖いし」

女の子「そうなんですか?」

男「本当だよ」

女の子「ふふっ、それなら同じですね」ニコッ

男(…やっぱり笑顔は反則だな)

男「まぁ、俺はお前と違って2人なら別に怖くないけどな」

女の子「わ、私もあなたが居れば怖くないですよ」

男「その割にはかなりビビってるけどな」

女の子「そ、それはー…そんな事無いです」

男「目が泳いでるぞ」

女の子「…ごめんなさい」

男「いや、謝る事でも無いだろ」

女の子「しかし、服を着て浴場では変な気分がしませんか?」

男「服を着て欲情して変な気分だと!?」

女の子「は、はい?」

男「まぁ、確かに…」

女の子「ですよね!!」ニコニコ

男(こいつ…何故急にそんな事を…?)

男(しかも、なんかやたらと笑顔だ!!)

女の子「~♪」

男「なんか…凄い上機嫌だな」

女の子「あら?そうですか?」

男「おう」

女の子「ふふっ、嬉しかったので」

男(嬉しかった!?なにが!?欲情が!?)

女の子「あら、どうしました?」

男「な、ななななな、なんでもねーよ!?」

女の子「?」

男(落ち着け俺、ビークール、ビークール)

女の子「~♪」パシャパシャパシャパシャ

男(こいつ、どんどん上機嫌になってるな)

女の子「ふふっ、そんな…ダメですよー」

男(遂に電波まで受信か!?)

女の子「はぁ…本当にいい湯ですね」

男「お、おう…俺はもう出たけどな」

女の子「もう一度入ったらどうですか?」

男「服着たままか?」

女の子「いえ、流石に脱いでいただきますが」

男「お、俺に脱いでほしいのか!?」

女の子「そうは言っていないですよ」

男「そ、そうか…」

女の子「大丈夫ですか?」

男「俺は冷静だ、問題ない、大丈夫だ」

女の子「?」

女の子「もしかして」

男「な、なんだ!?」

女の子「…本当にのぼせてしまいましたか?」

男「…は?」

女の子「先程からぼーっとしたりしていますので…」

男「うっ…」

女の子「やはり私のせいで…」

男「あー、いや、大丈夫だって」

女の子「そうですか…それならばいいのですが」

男(いかんいかん、気を引き締めないとな)

男(まったく、心配性な奴だ)

男(何か話題をそらさないと…)

男「えーっと…」

女の子「…」

男「本当成長したよな、お前」

女の子「はい?」

男「出会ったばかりの頃と見違える程の進化だ」

女の子「そうでしょうか?」

男「おう」

男(胸が)

女の子(私も背が伸びているのでしょうか?実感無いです)

女の子「測ってみたら実感するでしょうか…」

男「え!?お前自分で測れるのか!?」

女の子「はい?」

男「そういうのは自分でやらないんじゃないか…?」

女の子「はぁ…でも道具があれば自分で出来ますよね?」

男「そういうもんなのか…」

女の子「はい」

男「そうか…すげーな、女子って」

女の子「!?」

女の子「あなたも成長してますよね」

男「え!?マジ!?」

女の子「は、はい」

男「え!?嘘!?」

女の子「微妙にですが…成長してますよ」

男「そ、そんなバカな…」

女の子「どうして落ち込むのですか?」

男「いや、だって…成長してるってお前…」

女の子「私は良い事だと思いますが」

男「え!?そうなの!?」

女の子「はい」

男「マジか…マジなのか…」

女の子「何故落ち込むのか理解出来ません」

女の子(背が高い人は背が伸びる事を嫌がるのでしょうか…?)

男(いや、ありえないだろ…え?胸囲?俺の胸囲が脅威なの?)

男「というか、お前俺の事よく見てるんだな」

女の子「え、えぇ…まぁ」

男「は、ははは…ありがとう」

女の子「どうして笑顔が引きつるのでしょうか?」

男「もうこの話題はやめよう…」

女の子「は、はい…」

女の子(そんなにショックだったのでしょうか?)

女の子「うらやましい悩みです」

男「いやいやいやいや!!どこが!?」

女の子「私は成長速度が遅いですから」

男「むしろお前の方が速いよ!?」

女の子「ほ、本当ですか?」

男「おう!!本当だ!!だからもっと誇れよ!!」

女の子「はい、ありがとうございます」

男(バカな、成長速度が速いだと…?)

男(つまり…このままでは俺は…)

男(ナイスボインに!!)

男「…」

男「うぇ…」

女の子「どうしました!?」

男「い、いや…想像したら吐き気が…」

女の子「…?」

女の子「やはりのぼせて…」

男「いや、大丈夫だって!!」

女の子「ですが…」

男「本当に大丈夫だ!!伊達に毎日腹筋してないし!!」

女の子「毎日腹筋してるんですか?」

男「まぁ…妹とか、悟リに釣られて」

女の子「妹…悟り…?」

や、"奴"がやってきたぞー!!

…まぁ、ブレずに続き書くれす(^q^)

クリスマスネタは思い付かないので振られたらその都度書こうかと…



オラにネタをわけてくれ\(^o^)/

女の子「そろそろ出ようと思います」

男「おう、そうか」

女の子「はい」

男「…」

女の子「…」

男「あれ?出ないのか?」

女の子「いえ、あの…そこに居られると出られないのですが…」

男「え?なんで?」

女の子「…」

女の子「私、今裸なのですよ」

男「まぁそうだろうな、服着て入るなんておかしいよな」

女の子「当たり前ですよ」

男「当たり前だな」

女の子「はい」

男「で?」

女の子「今の話が出られない理由だったのですが…」

男「そうだったの!?マジで!?」

女の子「マジです!!」

女の子「あなたわかっていて居座っていますね!?」

男「あえて言おう!!イエス!!」

女の子「力強い肯定です!?」

女の子「…では無く、バカな事はせず早くどいてください」

男「なんか冷たくね?ね?」

女の子「私はもう暑いです!!」

男「はっはっは、うまい事を言うな」

女の子「笑い話ではありませんよ!!」

男「でもな、俺、思うんだ」

女の子「あの…私の話聞いてください」

男「俺、女の裸体が…好きなんだ」

女の子「ただの本音じゃないですか!!」

男「そうだよ!!なんか悪いかよ!!」

女の子「全部悪いですよ!!」

男「そうだな!!なんかごめんな!!」

女の子「理解していただけたならよかったです!!」

男「ちくしょう!!」

男「ちっ、今回は見逃してやるか…文字通り」

女の子「何故上から目線なのですか…」

男「表に居るから、服着たら呼ぶんだぞ」

女の子「はい、わかりました」

男「おう、じゃぁまた後でな」

女の子「…」

男「…」

女の子「あの…」

男「ば、バカな…足が動かない!?」

女の子「いい加減行ってください!!」

女の子「やっと行きましたね…」

女の子「まったくあの人は」ザパッ

女の子「もう少し本音を隠せないのでしょうか?」

女の子「…」

女の子「ふふっ、それはそれで不気味ですね」

女の子「この館より不気味です」

女の子「さて、早く服を着て…」

女の子「…」

女の子「そこに居ますね?」

男「ギクッ!!」

女の子「浴室と脱衣所の間の扉で待ち伏せとは考えましたね」

男「何故バレた…」

女の子「念のために気配を察知していました」

男「くっ…」

女の子「表で待っているのでは無かったのですか?」

男「お、俺の表はここだ!!」

女の子「吹き飛ばされたく無ければ五秒以内に退室する事です」

男「それだけはぁあああああああああ!!」ドタドタ

女の子「はい、着替え終わりましたよ」

男「うっうっう…」

女の子「…何故泣いているのですか?」

男「みだがっだ!!はだがみだがっだ!!」

女の子「その熱意、正直引きます」

男「俺は冷めた人間になりたくない」キリッ

女の子「急にかっこつけないでください」

男「飾らない君が、一番素敵だ」ドヤァ

女の子「会話が出来ません…」

男「うっうっう…」

女の子「まだ泣いているのですか」

男「これが泣かずにいられるか…うっうっう…ん?」

女の子「どうしました?」

男「お前、ちゃんと髪乾かせて無いぞ」

女の子「あら?そうですか?」

男「毛先とか、ほら」

女の子「本当です」

男「これじゃ風邪引くぞ」

女の子「すみません、上手に出来なくて…」

男「まぁ、お前は髪が長いからな」

女の子「お手入れ大変です」

男「髪洗うのも時間掛かってたからな…仕方ない」

女の子「?」

男「こっちこい、俺がやってやる」

女の子「は、はい」

男「ドライヤーどこだ?」

女の子「あちらの洗面台にありました」

男「お、これか」

男「よーし、そこに座れ」

女の子「はい」

男「動くなよ、絶対に動くなよ」

女の子「フリ…ですね?」

男「なに芸人魂に火を着けてるんだよ」

男「よし!!これより着手する!!」

女の子「はい、お願いします」

男「まずは毛先からだな」カチッ

ブォオオッ

女の子「んっ…」

男「…」

女の子「ふふっ、くすぐったいです」

男「そ、そうか」

ブォオオッ

女の子「んっ…ふぅっ…」

男「…」

ブォオオッ

女の子「あんっ…あっ…ふふっ…んっ」

男「ストップ」カチッ

女の子「?」

女の子「どうしてやめるのですか?」

男「声」

女の子「声?」

男「声、出すな」

女の子「ダメですか」

男「ダメだ」

女の子「むぅ…わかりました」

男「頼むぞ」

女の子(急にどうしたのでしょうか…?)

男(前傾姿勢…前傾姿勢…)

男「よし、再開だ」

女の子「はい」

男「よっと」カチッ

ブォオオッ

女の子「…っ」フルフル

男「…」

ブォオオッ

女の子「っ……っ……!!」プルプル

ブォオオッ

女の子「……………!!」タユタユ

男「ストップストーップ!!」

女の子「!?」

女の子「あの、今度はなにが…?」

男「震えてる」

女の子「はい?」

男「震えちゃってる」

女の子「声を出さないように堪えていたので」

男「お前はカナ・ニシノか」

女の子「別にあの人は震えてませんよ」

男「というか、揺れてる」

女の子「揺れ…え?」

男「お前超揺れてる」

女の子「いえ、揺れては…」

男「いや、揺れてる」

女の子「はぁ…そうですか…」

女の子「しかしこれ以上我慢は…」

男「くっ…」

女の子「どうすればいいのですか?」

男「よしこうしよう」

女の子「?」

男「声を出さず震えず揺れるな」

女の子「それが出来ないので聞いたのですが」

男「なんとかしてくれ頼むお願いだ」

女の子「…頑張ります」

女の子「うぅっ…」

女の子「んぁっ…」

女の子「やっ…ん…」

女の子「ふぁぁ…」

プルルプルル

ブォオオッ

男「…」カチッ

男「終わったぞ」

女の子「ふぅ、ありがとうございます」ニコッ

男「いや、こちらこそ…ごちそうさまだ…」

女の子「ごちそうさま?あら?何故そんな前傾姿勢なのですか?大丈夫ですか?」

今日はこの言葉を言います

おやすみなさい

クリスマスは強敵でしたね…書いてる奴です

毎度おつありがとうございます、励みになりますね

最初からずっと見てくださってる人がいるとは…書いてる奴まんもすうれぴー

でもこのSS始まってから三年以上経ってるらしいよ!!書いてる奴バカだね!!

まだまだ全然終わりそうにないけど頑張って話進めます…

男「お?これは髪留めか」

女の子「ヘアピンもありますね」

男「婆さんが使ってるのか?」

女の子「おそらくそうでしょう」

男「…」

女の子「どうしました?」

男「よし、もう一度そこに座れ」

女の子「?」

女の子「何をするのですか?」

男「せっかくだからお前の髪を纏める」

男「基本いじらないからな、気分転換って感じで」

男「嫌か?」

女の子「いえ、いいですけど」

男「よし、それじゃやってみるか」

女の子「はい」

男「さてと、どんな髪型にするかな」

女の子「ふふっ、完成が楽しみです」

男「おう、俺の腕で可愛く仕上げてやるぜ」

女の子「まぁ、私は元から可愛いのですが」

男「お前のその自信はどこから来るのか…」

女の子「こう…心の奥底からですね」

男「結構絞り出してる感じの自信!?」

女の子「常に自分は可愛いと思うよりはマシかと」

男「まぁ、確かにな」

男「でもな、俺は常々こう思っているよ」

女の子「なんでしょうか?」

男「俺ってもしかしてイケメンなんじゃね?ってな」

女の子「…その疑問はいつ確信に変わるのですか?」

男「お前が365日毎日欠かさず俺の事をかっこいいと言った時だな」

女の子「なるほど…ではこの疑問は迷宮入りですね」

男「あれ!?」

男「迷宮入り早過ぎないか!?」

女の子「まず今日は絶対に言わないでしょう」

男「…」

女の子「そして明日、明後日も言わないです」

女の子「更にその次も、その次も…次も次も次も次も…」

男「も、もうやめろー!!」

女の子「…」

男「そんなに俺の事をいじめて楽しいか!?」

女の子「いじめではありません、カワイガリです」

男「余計タチ悪いぞ!!」

女の子「ですが、よく考えてみてください」

男「あ?」

女の子「ここで甘やかしては、あなたの為になりません」

男「そんなに俺の事を考えてくれていたのか!?」

女の子「もちろんですよ、ふふふっ」

毎度おつをありがとう、同じ人だよね…?



女の子「ところで、どのような髪型にするのですか?」

男「そりゃもう、出来てからのお楽しみだ」

女の子「むう、気になります」

男「安心しろ、たぶん可愛くなるはずだ」

女の子「たぶん…」

男「やった事無いからな」

女の子「急に不安になってきました…」

男「大丈夫だ、任せとけ」

女の子「あなたも、その自信はどこから来るのでしょうね…」

男「そういや、もうくすぐったく無いのか?」

女の子「はい、平気ですよ」

男「おかしいな…」

女の子「?」

男「さっきはあんなに感じていたのに…」

女の子「感じていた…?」

男「い、いや!!なんでもない!!」

男(髪じゃなかったのか?)

男(という事は…頭皮か!?)

男「…」ガッ

女の子「!?」ビクッ

男「…」ムニムニ

女の子「びっくりしました…何をしているのですか?」

男「何か感じないのか?」

女の子「いえ特には」

男「そうか…」

女の子「?」

男「くそっ…いったい何が…」

コロッ

男「ん?」

男「これは…ドライヤーか」

男「…いや、まさかな?」

男「しかし…一応やってみるか」

カチッ

変な時間に寝た…おつどうもです




女の子「あら?どうしてドライヤーを?」

男「えーっと…まだ乾いていない場所があってな」

女の子「なるほど、お願いします」

男「おう」

ブォオオッ

女の子「…」

男「…」

男「あれ!?」

女の子「どうしました?」

男「なんとも…無いのか?」

女の子「はい別に」

男「嘘…だろ…?」

女の子「何故ショックを受けているのですか」

男「いや、なんでも無いんだ…」

女の子「?」

男(やはりおかしい)

男(さっきは確かに反応していたはず…)

男(何か…何か理由があるのか?)

男(確かさっきは…)

男「ドライヤーを頭部に」

ブォオオッ

男「そして毛先を触る…」サッ

女の子「あんっ…」

男「え?」

男「つまり…」

男「ドライヤーを頭部に当て、毛先を触ると感じるのか!!」

男「謎、解明!!」

男「…」

男「わかるかぁあああああああああああ!!」

女の子「!?」ビクッ

女の子「な、なんですか!?」

男「…」

女の子「?」

男「謝って」

女の子「え?」

男「謝って!!」

女の子「い、嫌です!!」

男「ちょっと女子ー!!謝んなさいよー!!」

女の子「だ、男子うるさいー!!」

男「もう先生に言うかんねー!!」

女の子「男子すぐ先生言うー!!」

男「ミカ泣いてたんだかんねー!!」

女の子「ミカって誰ですか?」ジッ

男「て、適当に言っただけだよ…」

男「急に真顔になるなよ…」

女の子「気になりましたのでつい」

女の子「あなたが女性の名前を出すなんて滅多にありませんから」

男「うっ、妙に棘のある言い方だ…」

女の子「まぁ、万が一という事もありますからね」

男「追撃!?」

女の子「以後、気を付けてくださいね?」ニコッ

男「笑顔が怖いぞ…」

女の子「ところで、作業は進んでいるのですか?」

男「あ、忘れてた」

女の子「まったく、早く進めてください」

男「悪い悪い、はっはっは」

女の子「反省していませんね…」

男「てへぺろ」

女の子「次にその言葉を発した時が、あなたの最期ですよ」

男「…肝に銘じます、はい」

男「しかし、俺が可愛かったらいけないのだろうか?」

女の子「それは…」

男「ノー!!絶対にノー!!」

女の子「返答を聞いてください」

男「俺が可愛くたっていいじゃない!!」

男「うん!!そう思う!!」

男「だよな!!だよな!!」

女の子「一人で何しているのですか…」

男「俺だって可愛くなれる、そう思うよ」

女の子「いいですよ、可愛くなっても」

男「え?」

女の子「どうぞ」

男「いや、どうぞって…」

女の子「どうぞ、可愛くなってください」

男「お、おう…」

男「えーっと…そうだな…」

男「き、きゅーん」

女の子「…」

男「…」

女の子「それのどこが可愛いのでしょうか?」

男「小動物的な…」

女の子「はぁ、小動物的な、ですか」

男「そ、そうだよ」

女の子「今のは可愛いと思ってやったという事ですよね?」

男「…はい」

ねんまつつまんね…逆から読んでも同じ!!不思議!!




女の子「果たして今のは本当に可愛かったのでしょうか?」

男「そ、そういう意見もあるんじゃないだろうか」

女の子「ありえます」

女の子「しかし、よく考えてください」

女の子「確かに小動物と私は可愛いです」

男「おい、さらっと自分を混ぜるな」

女の子「黙ってください」

男「…はい」

女の子「よく考えてみましょう」

女の子「小動物が可愛いからといってあなたが可愛いという事になるでしょうか?」

男「し、小動物の力的なものを借りたんだよ」プルプル

女の子「声が震えてますよ」

男「悪かったよ!!勢いでやったんだよ!!反省してるよ!!」

男「だが、後悔はしていない」キリッ

女の子「羨ましい性格ですね…」

女の子「時々思うのですが」

男「なんだ?」

女の子「あなたには羞恥心は無いのですか?」

男「生まれたての時にへその緒と一緒に切り取ってもらったわ」

女の子「早過ぎませんか!?」

男「だから俺の母さんが俺の羞恥心持って行っちまったんだ…」

女の子「ではお母様は人の二倍羞恥心があると?」

男「そうなるな」

女の子「…とてもそうは見えませんが」

男「うん、俺もそれ思った」

女の子「では同じですね」

男「そうだな」

女の子「ふふふっ」ニコッ

男「はっはっは」ニヤッ

男「…」

男「この件は母さんに報告するからな」

女の子「ま、待ってください!!それだけは!!」

男「きっと母さんは報復としてコスプレ衣装を用意するだろう」

女の子「うぅ…嫌です…」

男「大丈夫だ、きわどいのはだいたいやっただろ?」

女の子「いえ、お母様ならもっと危ない物を用意しそうです…」

男「仕方ない…それじゃ今から耐性を上げておくか」

女の子「はい?」

男「こんな事もあろうかと車からゴスロリ服を持ってきたんだ!!」

女の子「はいっ!?」

女の子「何故そんな物を持ってきたんですか!!」

男「この館と雰囲気合うかと思って」

女の子「合いません!!合いたくありません!!」

男「いや、お前はこれを着るべきだ」

女の子「どうしてですか?」

男「俺が、見たいから…かな」

女の子「完全に私欲じゃないですか!!」

あけおめことよろ、新年だしまったり短編でも書きます

あけおめー!
楽しみにしてるぜ(`・ω・´)
母ちゃんに部長…彼らを登場させてくれい!!

某街

男「うーっす」ガララッ

女の子「こんにちは」

母「あら~、おかえりなさい~」

男「ただいま」

女の子「お久しぶりです」

母「今日は急にどうしたの~?」

男「いや、急にもなにも…」

女の子「新年のご挨拶に来ました」

母「新年~?あら本当だわ~」

男「気付いてなかったのか…」

>>146あけおめー




女の子「改めてまして、あけましておめでとうございます」

男「あけおめ」

母「うふふ、あけおめ~」

男「餅は?蟹は?おせちは?」

女の子「あなたは早速食べ物ばかり…」

男「お前だって食う気満々だっただろ」

女の子「わ、私は…その…」

母「新年早々と仲がいいわね~」

母「お料理はちゃんと用意しておいたわよ~」

男「よっしゃぁ!!」

女の子「蟹…蟹…」

母「すぐ用意するからちょっと待っててね~」

女の子「はい」

母「~♪」

女の子「お母様は相変わらずのようですね」

男「まぁ、年中めでたい奴だからな」

母「聞こえてるわよ~?」

男「…」

女の子「あなたも相変わらずですね…」

母「は~い、おまたせ~」

男「うーい」

女の子「ありがとうございます」

男「餅!!おいしい!!おいしい!!」ガツガツ

女の子「あまり急いで食べてはいけませんよ」

母「そうよ~、急ぐと喉に…」

男「…ぐふっ」ドサッ

女の子「!?」

男「…」ピクピク

女の子「本当に詰まらせてしまいました!?」

母「あらあら~、お約束ね~」

女の子「の、のん気に言っている場合では無いです!!」

女の子「ど、どどど、どうしましょう!?」

母「困ったわね~」

女の子「こんな時の対処法は…!!」

女の子「あ!!お母様!!新年早々空にツチノコが!!」

母「本当~!?」

女の子「今ですっ!!」パァッ

女の子(喉の中のお餅を…除去!!)シュンッ

男「…けほっ」

女の子「ふぅ…なんとかなりました」

女の子(これが…お餅を喉に詰まらせてしまった時の正しい対処法!!)

前やってた
上条「いろんな能力で物語すすめる」をもう一回やってくんねぇかなぁ。あ、KYだったかw

>>153 読んでなかったです…



母「空飛ぶツチノコなんていないわよ~」

女の子「すみません、見間違いでした」

母「あら~?お餅は出たの~?」

女の子「はい、どうにか出しました」

母「よかったわ~」

男「…」

あけおめおつ!!!

女の子「しかし意識が戻りませんね」

男「…」

母「これは~…大変かもしれないわ~」

女の子「大変!?」

母「このまま意識が戻らない可能性もあるわね~」

女の子「そ、そんな…!!」

女の子「何か助ける方法は…!?」

母「…人工呼吸よ~!!」

女の子「人工呼吸!?」

>>155 あけおつー




母「それしか救う方法は無いわ~」

女の子「そうですか…わかりました」

母「ふふふ~…」

女の子「ではお母様!!お願いします!!」

母「…え?」

母「えぇ~!?なんで私~!?」

女の子「私は人工呼吸のやり方を知りませんので」

母「そんな…ふ、不覚だわ~…」

女の子「?」

母「私の人工呼吸じゃ無理よ~」

女の子「どうしてですか!?」

母「その~…え~っと~…」

母「み、身内だから~…?」

女の子「…」

母「…」

女の子「そ、そうなんですか…」

母「そうなのよ~!!」

女の子「ではどうしましょう…」

母「やり方を教えてあげるわ~」

女の子「本当ですか!?」

母「もちろんよ~」

女の子「ありがとうございます」

母「ふふふ~、それじゃぁ、まず頭を持ち上げるのよ~」

女の子「はい」スッ

母「次は首の下に腕を入れるのよ~」

女の子「…上を向いてしまいましたが」

母「そうやって軌道を確保するそうよ~」

女の子「なるほど…」

母「さぁ、次は鼻を押さえて~」

女の子「こうですか?」ギュッ

母「そうよ~、いい調子だわ~」

女の子「ありがとうございます」

母「それじゃぁ最後はキスよぉ~!!」

女の子「はい!!…はい!?」

女の子「今…」

母「キスよ~!!」

女の子「…」

母「あら~?どうしたの~?」

女の子「お母様…私を騙そうとしていませんか?」

母「え、ど、どうして~?」

女の子「先程から楽しんでいるような気がしますし…それにデジャヴ感もあります」

女の子「そもそもこの人本当に気を失っているのですか?」

男「…」ビクッ

女の子「…どうやら決まりのようですね」

男「…」ダラダラ

女の子「汗が凄いですよ?大丈夫ですか?」

男「いや、これは…コタツが暑くてな…」

女の子「では、表へ出てはいかがでしょうか」

男「…は?」

女の子「外は涼しいですから」

男「いや、涼しいっていうより寒い…」

母「意訳すると~、出ていけって事よ~」

男「…ですよねー」

男「俺が悪かった!!許してくれ!!」

女の子「…」

男「あ!!頭が高いよな!!土下座する!!土下座するから!!」

女の子「はぁ…もういいですよ」

男「え?」

女の子「ちょっとしたいたずらですから、別に怒ってなどいません」

男「そうか…よかった…」

女の子「さぁ、食事の続きをしましょう」

男「おう!!」

食後

男「ふーっ…食った食った」

女の子「ごちそうさまでした、おいしかったです」

母「それはよかったわ~」

男「そういや母さん、年賀状は?」

母「年賀状~?」

男「そう、年賀状」

母「私にはたくさん来てたけど~」

母「あなたには一通も来てないわよ~?」

男「なん…だと…?」

男「嘘だろ…俺に年賀状が来てないなんて…」

女の子「その…元気出してください」

母「残念ね~」

女の子「さ、最近はあけおメールっていうのが流行っていますし…」

男「そ、そうか!!手紙じゃなくてメールの時代か!!」

女の子「はい!!」

男「どれどれメールは…」カチャッ

男「…来てねぇな」

女の子「…」

男「くそっ…何故だ…何故…」

女の子「えと…忘れてただけですよ!!きっと!!」

男「あいつら…あけおめ挨拶くらいくれてもいいじゃないか…」

母「くれそうなのに~、おかしいわね~」

男「ったく…あれ?そういえばお前は?」

女の子「あ、私は皆様からいただきましたよ、ほら」カチャッ

男「…」

男「ちょっと片っ端から訪ねてくるわ」

女の子「はい!?」

母「新年早々~?失礼じゃないかしら~?」

男「俺にあけおめしない方が失礼だろ!!」

女の子「どういう理屈ですか…」

男「うるさい!!俺はあいつらにあけおめさせてやるんだぁあああああああああああ!!」ダッ

女の子「あっ…」

母「行っちゃったわね~」

女の子「どうしましょう…?」

母「せっかくだから私達も追いましょうか~」

女の子「そうですね…そうしましょうか」

母「さぁ、準備よ~」

女の子「お母様、楽しんでいますね?」

母「ふふふ~、やっぱり正月は賑やかじゃないとね~」

男「さて、まずはあいつらだな…」

男「どうせ片方の家に集まってるだろうし…」

男「…まさかとは思うが」

男「姫始め、なーんて事してないだろうな?」

男「…」

男「はっはっは、あいつらに限ってそんな訳ねーか」

男「…でも一応急ぐか、急ごう」

某所部長家

部長「ごちそうさま」

実況「はいはい、お粗末様」

部長「すまんな、正月から料理をさせてしまって」

実況「大丈夫だよ、正月から出前よりマシさ」

部長「仕事が片付かなくてな…というか私は出前でもよかったぞ?」

実況「何言ってるんですか、正月から部長に出前なんて食べさせられないよ」

部長「ふむ…ありがとう、しかし一つだけ言っておくぞ」

部長「私を部長と呼ぶな」

実況「はははっ、すみません」

部長「まったく…今年こそその癖を直してもらいたいものだ」

実況「善処するよ」

部長「ふん…」

実況「…」

部長「ん?どうしたのだ?」

実況「いや、正月だしさ」

部長「うむ」

実況「俺、興味のある事が…」

ガンガンガンガンガンガンガンガン!!

実況「!?」

部長「むっ?誰だ?」

実況「インターフォンがあるのに野蛮な人だなぁ」

部長「貴様、意外と冷静だな」

実況「ああいう輩には慣れてますから」

部長「なるほどな」

ピンポーン

実況「あ、インターフォン使った」

部長「最初から使えばいいものを…」

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!!

実況「いや押しすぎでしょ!?」

部長「まったく、ここは私が」

実況「いや、危険な奴かもしれません、ここは俺が行きます」

部長「しかしだな…ここは私の家だぞ?」

実況「でも、部長の身に万が一の事があったら困るよ」

部長「だから部長と呼ぶな」

部長「それと…貴様の身に何かあれば、私も困る」

実況「そ、そっか…」

部長「うむ」

実況「はははっ、なんか嬉しいな」

部長「ふっ、それは私もだ」

男「おらぁ!!とっとと扉開けろやこのバカップル共がぁ!!」ガンガンガンガンガンガン!!

実況「あれ?今の声」

部長「…どうやら新年早々馬鹿が来たようだ」

実況「どうする?」

部長「ふん…無視しておけ」

実況「でもうるさいよ?ほら」

男「居るのはわかってんだぞ!!早く出てこい!!」

男「忙しいのか!!何かしてて今手が離せないのか!!何してんだろうな!!」

男「まぁバカップルが正月にする事なんて決まってるよな!!お姫様か!!そうなのか!!」

男「『あー、年も明けたし君のも開けようか』、ってか!!バカか!!早く開けろー!!」

部長「…少し黙らせてくる」

実況「永遠に黙る事にならないように祈っているよ」

ガチャッ

男「おっ、部長じゃん、ちゃーっす」

男「いつも通りムスッとした顔だな、うはは」

男「で、あいつも居るんだろ?奥?」

男「あ、さっきまで奥突かれてたんだっけ、はっはっは」

男「…あれ?なんで竹刀持ってんの?」

男「えっ!?まさかそれ使ったの!?チャレンジャーだなお前も!!」

男「そっかー、いつも持ち歩いてたもんなー、そんな事情があったのかー、納得だな!!」

男「あ、あれ?なんか怒ってる?さっきからずっと無言だけど…」

男「うーん、不機嫌にしか見えないな」

男「あ、もしかしてタイミング悪かった?」

男「はっはっは、ごめんごめん、途中でお邪魔しちゃったかな?」

男「はっ、それともまさか無理矢理迫られたとかか!?」

男「うわー、それは引くわー、無いわー」

男「教師の風上にもおけない奴だな!!俺が説教してやろう!!」

男「ん?どうした?なんか顔が赤いぞ」

男「え、ちょ、なんで竹刀振りかぶってんの?え?」

男「おいおい!!新年早々そんな事やめようぜ!!正月くらいは人類みな平和に…」

男「ま、待て!!謝る!!謝るからちょっ…」

ズバァンッ

男「にぎゃぁあああああああああああ!!」

実況(なんであいつは学習しないのだろうか)

そうですバイトです…3日までには終わらせます…

(アカン…)




10分後

男「まったく、ひどい目にあったぜ」

実況「自業自得だよ」

部長「まったくだ」

実況「で、今日はどうしたの?」

部長「何か私達に用があるのか?」

男「おっ、そうだそうだ」

男「まぁ、俺がお前たちに、じゃなくお前たちが俺にだな」

実況「?」

男「ほら、あるだろ?俺に言いたい事が」

実況「何かあったかな…」

部長「うーむ…」

実況「あ、あれか」

男「お!!」

実況「貸したままのFF13返して」

男「違う」

部長「では新技の実験台になってくれ」

男「違う!!」

実況「あれ?髪型変えた?」

男「変えてない!!」

部長「益々変態に磨きがかかったな」

男「それは確かに!!」

実況「ロリコン」

男「俺は別にロリコンじゃないぞ!!」

部長「頼んでおいた新しい竹刀はどうした」

男「頼まれた覚えがねーよ!!」

実況「そういえばスターオーシャン3も貸したままだった」

男「返すから!!ちゃんと返すから!!」

部長「私の好物は湯豆腐だ」

男「その情報いらねーよ!!」

実況「実は俺眼鏡萌えなんだ」

男「なんのカミングアウトだよ!!」

男「もういいよ!!もう疲れたわ!!」

男「お前ら真面目に考える気無いだろ!?」

実況「いや、真面目だけど」

部長「うむ」

男「くっ…こいつら」

男「ほら、新年じゃん!!あるじゃん新年にやる事!!」

部長「…あぁ、なるほどな」

男「わかった!?」

部長「貴様を割る、だったな?」スッ

男「いや俺じゃなくて鏡餅を…おいなんで構えてるやめろいやぁあああああああああああ!!」

ズバァンッ

男「…」ピクピク

部長「流石に割れないか」

実況「残念だったね」

部長「うむ」

男「全然残念じゃねーよ!!」ガバッ

実況「あ、生きてた」

部長「ふん、無駄に生命力は高いな」

男「無駄とか言うな!!」

男「まったく…斬り初めなんて聞いた事が無いぜ」

実況「俺も無いから安心しなよ」

部長「うむ、私も初めてやった」

男「ほー…?」

部長「む?どうした」

男「いやいや、ふへへ…」

実況「気味悪いな…」

男「言っていいか?」

実況「…言えよ」

男「初めて…貰っちゃった!!」

部長「…は?」

部長「まったく…何を言うかと思えば」

部長「貴様は本当に訳のわからん事を言うな」

部長「まったく意味が…」

実況「お前ぇええええええええええ!!」

部長「!?」

実況「よくも…よくもぉおおおおおおおおお!!」

男「はっはっは!!悔しいだろう悔しいだろう!!」

実況「表へ出ろぉおおおおおおおおお!!」

男「臨むところだぁあああああああああああ!!」

部長「まったく、何を始める気だこの馬鹿者共は…」

一方その頃母&女の子組…



女の子「見当たりませんね…」

母「そうね~」

母「どこへ行っちゃったのかしら~?」

女の子「皆様を探しに行ったようですが…」

母「なら、あの子の家に向かいましょうか~」

女の子「あの子…?」

某街某所

ピンポーン

????「はーい」ガチャッ

同級生女「あれ?珍しい組み合わせ」

女の子「お久しぶりです」

母「久しぶり~」

同級生女「久しぶりっ!!それとあけおめー!!」

女の子「あけましておめでとうございます」

母「あけおめ~」

同級生女「それで、どうしたのかな?」

女の子「それが…」

母「うちの息子を知らないかしら~」

同級生女「え?なに?行方不明なの?」

女の子「はい…」

同級生女「あらら、新年早々大変だね」

女の子「まったくですよ」

母「本当に困った息子なのよ~」

同級生女「うーん、私のところには来て無いけど?」

女の子「そうですか」

母「どうしましょうか~」

同級生女「もしかしたら、あっち行ったんじゃないかな?」

女の子「あっち?」

同級生女「ほら、あの二人」

女の子「あ、なるほど!!」

母「可能性はあるわね~」

母「早速向かいましょうか~」

女の子「はい!!」

同級生女「私も一緒に行こうかな」

女の子「いいんですか?」

同級生女「うん、暇だしね」

女の子「ありがとうございます!!」

母「ふふふ~、どんどん賑やかになるわね~」

女の子「お正月、ですからね!!」

母「でも、どっちの家に居るのかしら~?」

同級生女「たぶん部長の家だと思いますよ」

女の子「どうしてですか?」

同級生女「仕事が終わらないって話聞いたんだよね」

女の子「なるほど」

母「それじゃぁ部長ちゃんの家に向かいましょう~」

同級生女「はーい」

女の子「そういえば、初詣は済ませたのですか?」

同級生女「うん、夜中の内にね」

母「私はまだよ~」

女の子「私もまだですね」

同級生女「あらら、それなのにどっか行っちゃったんだ」

母「まったく~、ダメな息子ねぇ~」

女の子「仕方ありません…あの状態では…」

同級生女「?」

同級生女「そういえば、なんでいなくなったの?」

女の子「それはですね…」

母「皆があけおメールをくれなかったからなのよ~」

同級生女「…え?」

女の子「私は皆様から頂いたのですが…」

母「あの子、誰からも貰えなかったのよ~」

同級生女「あれ?…おかしいな…」

女の子「どうしました?」

同級生女「…ううん、なんでもないよ」

女の子「?」

女の子「まったく、心の弱い人です」

同級生女「でも、あけましておめでとうって挨拶は大事だと思うなぁ」

女の子「それはそうですよ」

同級生女「あけおめはね、礼儀だけじゃないんだよ?」

女の子「え?」

同級生女「んー…なんて言うか…繋がりみたいなものかな?」

女の子「…?」

同級生女「えっと…そのうちわかるよ」

母「ふふふ~、新年早々お姉さんっぽいわねぇ~」

同級生女「そんな事無いですよー」

女の子「私には難しいです…」

同級生女「そうだね…たぶんあなたが一番難しいんじゃないかな?」

女の子「そうなんですか?」

同級生女「うん」

同級生女「でも大丈夫、すぐにわかるようになるよ」

女の子「…はい」

寝落ち…これはもう間に合うかわからんね




女の子「初詣といえば、何かお願い事はしたのですか?」

同級生女「う、うん…まぁ」

女の子「?」

母「どんなお願い事をしたの~」

同級生女「えーっと…それはちょっと」

女の子「そうですか…参考までに聞きたかったのですが」

同級生女「…」

母「私は単純に興味あるわ~」

母「ちょっと予想してみましょうか~」

同級生女「!?」

女の子「いいですね、やってみましょう」

母「やっぱり無難に彼氏が欲しいかしら~」

女の子「いえ、そんな自分勝手なお願い事はしませんよ、きっと世界平和を願ったのですよ」

同級生女「そんな壮大なお願い事しないよ!!」

女の子「ではどんなお願い事を…」

母「もう片っ端からあげてみましょ~」

女の子「そうですね、そうしましょう!!」

母「え~っと、空を飛びたい~」

女の子「えと…FF13が欲しい」

母「悪魔の実が欲しい~」

女の子「実はスターオーシャンセカンドストーリーも欲しい」

母「彼女が欲しい~」

女の子「純粋にお金が欲しい」

同級生女「二人は私をどうしたいのかな…」

女の子「友達が欲しいとかですか」

同級生女「友達くらい居るよ!?」

母「新しいガンダムが欲しい~」

同級生女「まず古いガンダムを持ってないよ!!」

女の子「では新しいナイトメアフレームですね?」

同級生女「ナイト…メ…フレ…ごめんわかんない!!」

母「新しい爪楊枝が欲しい~」

同級生女「もうちょっと大きな夢抱くよ!!」

女の子「やっぱり彼女が欲しい!!」

同級生女「さっきはスルーしたけど私ノーマルだからね!?」

同級生女「もう当てる気が無いよね…」

女の子「ヒントが無いので」

母「わからないわ~」

同級生女「じゃぁもう諦めてよー…」

母「まぁ~、きっと影が薄のをどうにかしてほしいって願いだろうけど~」

同級生女「!?」

女の子「影が薄い?」

女の子「影はあるじゃないですか」

母「空気よ空気~」

女の子「あ、なるほど!!」

同級生女「…」

女の子「お願い…してしまいましたか…」

母「お願いしちゃったのね~」

同級生女「し…し…」

同級生女「仕方ないんだもーん!!」

女の子「!?」

同級生女「私だって目立ちたいんだもん!!」

同級生女「皆は強い個性あるからいいけど、私は何も無いんだよ!?」

同級生女「ずるいよ!!私をもっとおいしく料理しなさいよー!!」

女の子「…あの、一ついいですか?」

同級生女「…なに?」

女の子「言っている割には結構目立っていますよね…?」

同級生女「…え?」

女の子「私、前から思っていたのですが」

女の子「かなり目立っていると」

同級生女「そ、そうだったの!?」

女の子「はい」

同級生女「どうなの!?」

母「正直私も目立ってると思うわ~」

同級生女「本当!?マジ!?」

同級生女「すごっ!!やったー!!」

同級生女「そっか、私目立ってたんだ!!」

同級生女「いつの間に私はそんな優秀になったの!?」

同級生女「嬉しい!!もうこれから主役は私ね!!」

母「あらあら~、随分調子に乗っちゃったわね~」

女の子「相当に嬉しかったのですね…」

同級生女「よーし!!モブ達が私を待ってるわ!!二人とも急ぐよー!!」

母「は~い」

巫女さん達が新年明ける前から全く出てないのはなんだろう。

母「もうすぐ到着~」

同級生女「居るといいんですけど」

女の子「あら?あれは…」

同級生女「ん?」

男「…」

実況「…」

母「発見だわ~」

同級生女「でも、なんか雰囲気が険悪だよ?」

>>205 正直言うと忘れてましたごめんなさい




実況「お前だけは許さない!!修正してやる!!」

男「くっくっく、高校教員ですら匙を投げた俺を中学教員が修正などできるかよ!!」

実況「今の俺は、大原より本気だぁあああああああああああ!!」

男「本気になるのは生徒の方だろうがぁあああああああああああ!!」

実況「いくぞぉおおおおおおおおおお!!」

男「かかってこぉおおおおおおおおおおい!!」
部長「まったく…何をしているんだか…」

女の子「あのー…」

部長「むっ、君は」

女の子「お久しぶりです」

部長「うむ、久しぶりだな」

母「私も~」

同級生女「いるよー」

部長「どうしてここに?」

女の子「あの人を探して」

部長「なるほど」

同級生女「私は付き添いだよ」

母「とりあえずあけおめ~」

部長「これはこれは…あけましておめでとうございます」

同級生女「あけおめ!!」

女の子「あけましておめでとうございます」

女の子「…と、のんびり言っている場合では無いのでは?」

母「確かにそうね~」

女の子「早く止めなくては…」

部長「ふんっ、ほっとけばいい」

女の子「しかし、今にも始まりそうです…」

実況「やるぞぉ!!やるぞぉ!!」

男「だから早く来いやぁあああああああああああ!!」

母「青春ね~」

女の子「あのお二人は青春する年齢でも無いと思います…」

同級生女「私も年齢同じなんだけど…」

女の子「あ、ご、ごめんなさい!!」

女の子「とにかく、止めないと…」

母「でも~、どうするの~?」

女の子「それは…」

同級生女「ふっふっふ、ここは私の出番のようね!!」

女の子「え?」

母「え~?」

同級生女「あれ?微妙な反応?」

部長「正直力不足感が否めない」

同級生女「失礼じゃない!?」

同級生女「とにかく!!私に任せて!!」

女の子「わ、わかりました」

母「お願いするわ~」

部長「不安だが、任せたぞ」

同級生女「私の事嫌いなのかな…」

同級生女「まぁいいや…よーし!!主役の力見せちゃうぞ!!」

女の子(…不安です)

実況「やってやるぅううううううううううう!!」

男「なんかお前犯罪者みたいになってるぞ…」

実況「犯罪者はお前だ!!このロリコン!!」

男「相手がたまたまロリだっただけだ!!」

実況「くっ、減らず口をぉおおおおおおおおおお!!」

男「それはお前だろうがぁあああああああああああ!!」

同級生女「二人とも!!やめて!!」

男「!?」

男「あれ?お前…」

実況「どうしてここに?」

同級生女「二人を止めに来たの!!」

男「…」

実況「…」

女の子「お二人が止まりました!!」

母「凄いわ~」

部長「うむ、予想外だ」

女の子「これはもしかすると…」

部長「ありえるな」

母「やっちゃえやっちゃえ」

同級生女「ここはテコでも動かないよ!!」

男「どいてそいつ殴れない!!」

実況「そいつ蹴り飛ばすまで俺の新年は始まらないー!!」

同級生女「もう…私を取り合うのはやめてー!!」

女の子「え?」

母「え?」

男「え?」

実況「え?」

部長「え?」

同級生女「確かに私が可愛いのが悪いけどさ!!」

同級生女「でも、それで争うのはやめて!!」

男「…」

実況「…」

男「やめるか」

実況「そうだね」

同級生女「わかってくれた!?」

男「なんかテンション下がったし」

同級生女「え?」

実況「うん、そんな事より新年を祝おう」

男「そうしよう」

同級生女「ちょ、ちょちょ、ちょ」

同級生女「ちょっと待ってよ!?なんか、なんか違う!!」

同級生女「これじゃ私が空気読めないみたいじゃんー!!」

部長「その通りだろう…」

母「本当に期待を裏切らない子ね~」

女の子「ある意味すごいです…」

その後

男「え!?あけおメール送ってた!?」

部長「うむ、送ったぞ?」

実況「送ったよね?」

同級生女「送ったよ」

男「で、でも俺のところには…」

実況「あれ?でも確かに送ったはずだけど…パソコンに」

男「…へ?」

部長「うむ」

同級生女「全然ケータイ見ないからね」

部長「パソコンならば気付くだろうと思ったのだが…」

実況「…もしかして、気付かなかった?」

男「全然気付かなかった…」

母「結局あの子が一人で空回りしただけだったわね~」

女の子「いつも通りですね」

女の子「でも、なんだか…」

女の子「嬉しそうですね、あの人」

母「ふふふ~、それがあけおめの意味かもよ~?」

女の子「…やはり私にはわかりませんね」

女の子「でも…」

部長「さて、貴様の処分はどうするか」

男「え?え?」

実況「あれだけ騒いでおいて無事終わる訳無いよね?」ニコニコ

男「お、おい、笑顔が怖いぞ!!」

同級生女「まぁ、自業自得って事で」

男「ちょっ!?た、助け…」

女の子「こういうのも悪くないですね」ニコッ

男「どういう意味だぁあああああああああああ!?」

母「もう行くの~?」

同級生女「楽しかったのにー」

女の子「先に進まなければいけませんから」

部長「うむ、それがいい…だが」

実況「何かあればまた来てね、いつでも歓迎だから」

男「…もう来ねーよ、こんなとこ」

女の子「まだすねてるんですか?少し痛い目にあっただけですよ」

男「新年早々な!!もういい!!行くぞ!!」

女の子「はい!!それでは皆様」

女の子「本当に、あけましておめでとうございます!!」

ちょっと駆け足気味だったけど終わった…

他のサブキャラ達はどうしようかね…要望あって何か思い付いたらやろうか

まぁ無いか、無いよね

とにかく、ありがとうございました

某初詣会場



ガヤガヤ

男「はぐれるなよー」

女の子「わ、わかってますよ」

男「しかし、ここは毎年混んでるな」

女の子「大盛況です」

ガヤガヤ

女の子「まるでお祭りですね…」

男「そうだな…」

男「さーて、お目当ての彼女たちはどこだろうな?」

女の子「…その言い方最低ですね」

男「事実なんだから仕方ない」

女の子「まぁ、そうなんですが」

男「ふっふっふ、巫女巫女ー」

女の子「テンション高いですね」

男「当たり前だ!!」

男「巫女さんだぞ!!巫女さん!!」

男「可愛い!!美しい!!清楚可憐!!」

男「すげぇ!!なんだこれ!?全部揃ってるだろ!?」

男「もうこの国の宝だな!!国宝だよ!!」

巫女1「大丈夫なの?この人」

女の子「いえ、これはもうダメですね」

女の子「…」

女の子「え?」

巫女1「やほ」

女の子「ど、どうも」

女の子(びっくりしました…)

男「おぉ!!噂をすれば巫女さんだ!!」

男「サインください!!」

巫女1「…練習してないのでごめんなさい」

男「残念!!」

巫女1「なんとかならない?」

女の子「無理です」

巫女1「…そっか」

巫女1「新年早々げんなりするわね…」

巫女1「ともあれ、まずはあけましておめでとう」

女の子「おめでとうございます」

男「あけおめ!!」

巫女1「毎年来てくれて、ありがとうね」

男「いやいや!!当たり前だよ!!」

巫女1「あなたには言ってないけど」

女の子「やはり新年は皆様に挨拶しなければと思いまして」

巫女1「あはは、嬉しいよ」

女の子「それはよかったです」

巫女1「残りの二人は上の方に居るよ」

女の子「そうですか」

巫女1「どうする?屋台が出てるし、一緒に見て回る?」

女の子「お仕事はいいのですか?」

巫女1「もうやる事も無くて暇だったんだよねー」

巫女1「だから、正直ちょうどよかったんだ」

女の子「なるほど」

男「よし!!それじゃ早速見て回ろう!!」

女の子「そうしましょうか」

巫女1「うん、行こ」

女の子「屋台、たくさんありますねー」

巫女1「まぁ、毎年そんなに変わらないけど」

巫女1「あそこの角とか、毎年焼きトウモロコシの屋台だよ」

男「モロコシ食おうぜ!!モロコシ!!」

巫女1「斬新な略し方ね…別にいいけど」

男「俺が買ってくるから待っててくれ!!すみませーん!!」ダダダ

巫女1「元気ねぇ…」

女の子「余程いい所を見せたいのでしょう」

男「買ってきた!!」

巫女1「ありがとう」

女の子「ありがとうございます」

女の子「おいしいですね」

巫女1「お祭り効果よ、たぶん」

女の子「…結構ドライですね」

巫女1「そう?」

男「だがそれがいい」

巫女1「…」

女の子「気にしないでください」

巫女1「そうする」

巫女1「そういえば、今年の焼きそばの評判がいいのよ」

女の子「そうなんですか?」

巫女1「おいしいらしいよ」

女の子「それは是非食べてみたいです!!」

女の子「どこにあるのですか?」

巫女1「もっと奥の方だったと思う」

男「よーし、じゃぁ焼きそば目指して出発だ!!」

女の子「はい!!」

女の子「あ、あれおいしそうです」

男「お好み焼きか、確かに」

女の子「おいしいです!!」

女の子「あれもおいしそうです」

男「バナナチョコか」

巫女1「チョコバナナでしょ」

女の子「どちらでも構いません、食べましょう!!」

女の子「やはりおいしいです!!」

女の子「次はあそこの綿菓子ですよ!!」

巫女1「食べ過ぎじゃない?」

男「いつもの事だ」

女の子「食べ物ばかりで幸せです!!」

男「そりゃぁよかったな」

巫女1「正月太りするわよ?」

女の子「太るという言葉とは無縁で生きてきました!!」

巫女1「それはうらやましいわね…」

女の子「ここに来る前もおせちとお餅と蟹を頂いてから来ました」

巫女1「…あなたの胃袋を一度見てみたいわ」

男「あ、それは俺も思う」

巫女1「それで太らないという事は、何か運動をしてるの?」

女の子「いえ特に」

巫女1「じゃぁどうやって…」

女の子「あ、カロリーは消費してますよ」

巫女1「それはどうやって?」

女の子「えと…」

男「うーん、何と言えばいいのか」

巫女1「?」

女の子「えっと…その…」

巫女2「決まってるわ!!夜の運動よ!!」

女の子「!?」

新年入って初めての休みに爆☆睡…おかしいな、夕方じゃないか




巫女1「あんた、どっから湧いてきたのよ…」

巫女2「まぁまぁ、それは気にしないで」

女の子「ど、どうも」

巫女2「あけましておめでとー」

女の子「おめでとうございます」

男「出たな…変態巫女!!」

巫女2「だ、誰が変態よ!?」

巫女1「あんたよ、あんた」

巫女1「あんた仕事は?」

巫女2「もちろん無い!!」

巫女1「もちろんって…あんたねぇ…」

女の子「結構賑わってますけど…」

巫女2「それは屋台目当ての人だよ」

巫女1「お参りとかはもう無いの」

女の子「なるほど」

巫女2「どうしよっかな」

巫女1「暇なんじゃないの?」

巫女2「そうなんだけどー」

巫女2「お姉様に会いに行かないと」

巫女1「あー…なるほど」

女の子「先輩さんですか」

巫女2「そう!!私のお姉様!!」

男「あぁ、あの子か」

女の子「私も久しぶりに会いたいです」

巫女2「ナンデスッテ?」ギロッ

女の子「っ!?」ビクッ

巫女1「あちゃぁ…」

巫女2「アナタモシカシテワタシノオネイサマヲネラッテイルノ?」ガシィッ

女の子「ひ、ひぃっ!?」

女の子「そのような考えは一切ありませんー!!」

巫女2「…」

巫女2「そっか、ならいいんだ」ニコッ

女の子「助かりました…」

巫女1「あの子の前で姉さんの事は迂闊に言わない方がいいわ…」

女の子「肝に銘じます…」

巫女1「どうせ奥の方行くし、姉さんに会えるわよ」

巫女2「本当!?じゃぁ行く!!」

男「単純なやつだな」

女の子「あなたにだけは言われたく無いと思いますよ」

巫女2「ささっ、早く向かうよ」

巫女1「はいはい…あ、途中焼きそばの屋台寄るから」

巫女2「焼きそば?」

巫女1「ほら、あのおいしいって評判の」

巫女2「あ!!お姉様に聞いた!!」

巫女1「あんたは何でも姉さん絡みね…」

巫女2「それほどでも!!」

巫女1「別にほめてないわよ!!」

女の子「本当に個性の強い人ですね…」

巫女2「よく言われるよ」

男「お前、いつの間にそんなテンション高くなったんだよ」

巫女2「これが素だけど?」

男「嘘だろ…」

巫女1「最近、何かに目覚めてからおかしいのよね」

女の子「何かとは?」

巫女1「あなたは知らない方がいいよ…」

女の子「?」

巫女1「あったあった、あれが評判の焼きそば屋台よ」

男「おぉ、あれが」

ガヤガヤ

男「…めちゃくちゃ混んでるな」

女の子「そうですね」

巫女2「まぁ、評判だからね」

男「よし、気合い入れて並ぶぞおまえら!!」

女の子「頑張ってください!!」

巫女1「同上」

巫女2「私たちは座って待ってるね」

男「正直わかってたぜ!!行ってくる!!」

女の子「毎年思うのですが」

女の子「ここは有名な場所なのですか?」

巫女2「え?どうして?」

女の子「人がたくさん集まっているので」

巫女1「あー、なるほど」

巫女1「そんな事無いよね?」

巫女2「うん、むしろ無名だよ」

女の子「そうなんですか」

巫女2「でも、どんな無名な場所でも正月になればこうなるってー」

巫女1「うん、そうだよね」

巫女1「ここに来る人なんて毎年同じだよ」

巫女2「そうそう、なんか毎年変なカメラマンとか居るよね」

巫女1「あ、居る居る、あれどうにかなんないかなー」

女の子「変なカメラマン…?」

巫女1「なんか、遠くからすごい連写で撮られるんだよね」

巫女2「こっちが気付くと、すぐ逃げちゃうんだ」

女の子「…怪しいですね」

女の子「それは放置していていいのですか?」

巫女1「どうにかしたいけど、ねぇ」

巫女2「怖いしー…ねぇ」

女の子「…先輩さんには言ったのですか?」

巫女2「言ってないよ、不安になっちゃったらどうするの!!」

巫女1「そんなに深刻な問題じゃ無いと思うしね」

女の子「…」

女の子「甘いです!!」

女の子「危険の種を放置してはいけませんよ!!」

女の子「事件が起きてからでは遅いのですよ!!」

女の子「危機感が足りていないです!!」

巫女1「うーん…そう言われても…」

巫女2「大丈夫だと思うけど…」

女の子「むぅ…」

女の子「この件は先輩さんに報告しましょう」

巫女1「別にいいけど…」

巫女2「そんな必要あるかな?」

女の子「あります」

女の子「とにかく絶対に…」

男「よう!!焼きそばお待ち!!」

女の子「来ましたか!!」

女の子「早く!!早く食べましょう!!」

女の子「おいしいです!!」

男「本当だ、流石評判なだけはあるな」

巫女1「喜んでもらえてよかったわ」

男「ところで思ったんだが」

女の子「はい?なんですか?」

男「新年早々焼きそばってどうなんだ?」

女の子「…」

女の子「良いのですよ、新年早々焼きそばでも良いのです」

女の子「おいしい物にタイミングは関係無いのですよ」

男「なるほどな、確かにその通りだよ」

巫女1「私たちも毎年いろいろ食べてるしね」

巫女2「今年こそ私はお姉様を頂くのよ!!」

巫女1「いや、あんたの決意とかどうでもいいから」

巫女2「どうでも…いい…?」

巫女1「はいはい、そろそろ姉さんの所に向かうわよ」

巫女2「はーい!!」

男「いよいよか…」

女の子「?」

先輩巫女さん「ふぅ…こんなものね」

巫女2「お姉様ぁー!!」ダダダ

先輩巫女さん「あら?」

巫女2「ただいま戻りましたー!!」バッ

先輩巫女さん「…」スッ

巫女2「え!?回避って、お姉様ぁー…」ズザァァァァ

巫女1「いきなり飛び付こうとしたら、誰だって避けるよ」

先輩巫女さん「あらお帰りなさい、下の様子はどうだった?」

巫女1「うん、やっぱりそこそこ盛り上がってたよ」

先輩巫女さん「予想通りね」

先輩巫女さん「って、そこの二人は」

女の子「どうも、お久しぶりですね」

男「巫女さん巫女さん!!フフッフー!!」

先輩巫女さん「お久しぶりです、お花見以来ですか?」

女の子「そうですね、たぶんそうです」

男(あ、こいつ覚えてないな?)

先輩巫女さん「今年も来てくださってありがとうございます、それとあけましておめでとうございます」

女の子「あけましておめでとうございます」

男「あけおめ!!」

男「俺、思ったんだがよ」

女の子「なんでしょうか?」

男「もうそろそろあけおめ言うの飽きたわ」

女の子「…確かにかなりの回数言っていますからね」

巫女1「あら?そんな事言っていいの?」

巫女2「私たちなんか何十倍も言ってるよ」

男「…そりゃそうだろうな」

女の子「ここはあけましておめでとうございますが飛び交う場所ですからね」

巫女2「ふふんっ、あけおめの数じゃ負ける気がしないね!!」

男「参った」

女の子「参りました」

巫女2「何か優越感を感じる」

先輩巫女さん「こらっ、そんな事を言っちゃダメよ?」

先輩巫女さん「新年の挨拶で大事なのは回数では無く気持ちです」

先輩巫女さん「それを自慢してはダメですよ」

巫女2「ご、ごめんなさいお姉様!!」

女の子「流石先輩さんですね」

男「こらっ、とか言う巫女さん可愛い!!」

女の子「…」

先輩巫女さん「そうだ、お二人ともちょうどよかった」

先輩巫女さん「絵馬を書いてみませんか?」

女の子「絵馬?」

先輩巫女さん「えぇ、先程倉庫を整理してたら出てきたの」

先輩巫女さん「せっかくですから、書いてみませんか?」

男「書く!!」

女の子「…本当にこういう時は素直ですよね、あなたは」

男「しかし、残り物か…」

女の子「そうですね」

先輩巫女さん「まぁまぁ、残り物には福があると言いますから」

先輩巫女さん「きっと願いも叶いますよ」

男「うーむ、この人が言うともう何でも説得力あるな」

女の子「確かにそう感じますね」

先輩巫女さん「そ、そんな…照れます」

男「可愛い!!」

巫女2「お姉様ですよ?当然よ!!」

先輩巫女さん「ほら、あなた達も」

巫女1「はーい」

巫女2「ありがとうございますお姉様!!」

男「お前は何をお願いするんだ?」

女の子「もちろん、安全第一です」

男「…は?」

女の子「二人の無事を祈るのですよ!!」ニコッ

男「…もしかして、交通安全か?」

女の子「!?」

女の子「そ、え…えと…」

女の子「どちらも安全なのですからいいじゃないですかー!!」カァァッ

男「顔赤くなってるぞ…」

先輩巫女さん(可愛い!!)

女の子「あ、あなたは何を書くのですか!!」

男(露骨に話題変えやがったな)

男「もちろんお前がコスプレしてくれるよう願うぜ」

女の子「!?」

女の子「そんなお願いしないでください!!」

男「いいや、限界だ!!書くね!!」

サラサラ

女の子「あう…止められませんでした…」

男「くくくっ…やってやったぜ」

女の子「ちなみにお二人は何を?」

巫女2「私はもちろんお姉様との契りを交わす…」

巫女1「FF13欲しいって書く」

女の子「素晴らしい願いですね」

男「最高の願いだな」

巫女1「ありがとう」

巫女2「わ、私の願いは!?」

男「がんば」

巫女2「それだけ!?」

女の子「そういえば先輩さんはもう書いたのですか?」

先輩巫女さん「えぇ、書きましたよ」

先輩巫女さん「えーと…あったあった、これですよ」カランッ

男「どれどれ…なんて書いてあるのか…」

男「世界平和…だと!?」

女の子「せ、世界平和!?」

男「すげぇ…」

先輩巫女さん「毎年書いてますよ?」

男「毎年!?マジで!?」

先輩巫女さん「はい、マジです」ニコッ

男「もうこの人完璧過ぎるだろ…」

女の子「まったくですね…」

女の子「あら?」

男「どうした?」

女の子「この…右上の黒い物体はなんでしょうか?」

男「あ?…あ、本当だ、なんだろうなこれ?」

女の子「先輩さん、これはなんですか?」

先輩巫女さん「え?見ての通り猫さんですよ」ニコッ

女の子「!?」

男「え!?猫!?」

先輩巫女さん「は、はい」

男「え!?これ猫!?え!?」

先輩巫女さん「見えませんか…?」

男「いやー、とてもじゃないがこれは…」

巫女2「ミエルトイエ」キシャー

男「むしろ猫以外の何に見えるというのか」

先輩巫女さん「で、ですよね!!よかったー」ニコニコ

巫女2「素晴らしい笑顔だと思いませんか?」

男「まったくだ、この笑顔を守れて本当によかった」

巫女1「いや…そこは真実を教えてあげなよ…」

女の子「まさか先輩さんにこのような弱点があったとは…」コソコソ

男「いや、これは逆に長所だろ、完成され過ぎている」コソコソ

先輩巫女さん「こほんっ」

先輩巫女さん「お二人は絵を描かないのですか?」

男「せっかくだから描くぜ!!」

先輩巫女さん「ではこちらのペンをどうぞ」

ジャラッ

男「おぉ、カラフルだぜ」

女の子(何故ご自分で描く時は使わなかったのでしょうか…?)

男「さて、やろうか」キュポンッ

先輩巫女さん「どうぞー」

男「ちょいなぁ!!」キュキュキュッ

女の子「サクサク書きますね」

男「芸術は勢いだぜ」キュキュキュッ

巫女1「爆発でしょ」

巫女2「暴発よ」

先輩巫女さん「えっと…し、始発…」

巫女1「いや、そんな無理にボケなくても…」

とりあえずここまでという事で…

明日、というか今日中には終わらせようと思います

次回は昼過ぎからです、ではおやすみなさい

男「よし、完成したぜ!!」

巫女1「へー、上手だね」

巫女2「お姉様程じゃ無いけど上手ね」

先輩巫女さん「いや、私のより全然上手よ…」

男「はっはっは」

女の子「…あの」

男「ん?なんだ?」

女の子「これは何のアニメのキャラクターですか?」

男「いや、お前だけど?」

女の子「!?」

女の子「私になんという格好をさせているのですか!?」

男「いや、巫女さんだが?」

巫女1「これ私たちと同じ服?」

先輩巫女さん「少しアレンジがあるようですね?」

巫女2「いいなぁ、私この服にしたいー」

男「全員好評のようだな」

女の子「私に不評です!!」

男「何が不満なんだよ?」

男「あれか?スカート短すぎたか?」

女の子「そういう事では無いですよ!!」

女の子「私がコスプレしている事が問題なのです!!」

男「うーん、よくわからんな」

女の子「何故!?」

男「まぁいいや、とりあえずこれあそこに掛けてくるわ」

女の子「ま、待ってくださいー!!」

男「これでよし」

女の子「うぅ…また阻止できませんでした…」

男「気にすんな、コスプレするだけだ」

女の子「しませんよ!!」

男「ところで、お前は何か描かないのか?」

女の子「…」

男「?」

女の子「私も絵に自信が無いのですよ…」

男「そうだったのか」

女の子「ですので、私の絵馬にも絵を書いていただけませんか?」

男「俺が?」

女の子「そうです」

男「うーん、まぁ、別にいいぞ」

女の子「ではお願いします」

男「おう、任せろ!!」

男「何を書けばいいんだ?」

女の子「もちろん車さんです」

男「なるほど、わかったぜ」キュポンッ

男「よっと」キュキュキュッ

女の子「ワクワクです!!」

巫女1「せっかくだから私たちも書いてもらおっか?」

巫女2「うん、そうしよっか」

男「え!?」

先輩巫女さん「ふふっ、大人気ですね」

男「予想外だぜ…」

男「まぁ、悪い気はしないけどな」

先輩巫女さん「それはよかったですね」ニコッ

男「よーし、片っ端から片付けるぜ!!」キュキュキュッ

女の子「そういえば、先輩さん」

先輩巫女さん「はい?」

女の子「お話があるのです」

先輩巫女さん「私に?なにかしら?」

女の子「さぁ、お二人とも」

巫女1「うん」

巫女2「えっとね、お姉様…」

先輩巫女さん「…」

巫女1「…っていう事なの」

先輩巫女さん「あらあら、大変ね」

巫女2「お姉様、なんとかなりませんか?」

先輩巫女さん「でも、まだ被害は無いんでしょ?」

女の子「そのようですが…」

先輩巫女さん「それなら、どうしようも無いかなぁ」

女の子「そ、そんな…」

先輩巫女さん「その人を悪人と決めつけるのは良くありません」

先輩巫女さん「趣味は誰にでもありますし、新年は誰にでも来るのですよ?」

先輩巫女さん「私にそれを妨げる権利はありません」

巫女1「流石姉さんだなぁ」

巫女2「いい事言う!!」

女の子「むぅ…」

先輩巫女さん「どうしました?」

女の子「確かに先輩さんの考えはわかるのですが」

女の子「問題が起きてからでは遅いのでは…」

先輩巫女さん「んー、確かにそうね…」

先輩巫女さん「では、出来る限りの対策はしましょうか」

女の子「対策?」

先輩巫女さん「巡回は二名以上、男女合同で行うとか」

先輩巫女さん「不審な方の手荷物検査なども実施しましょう」

先輩巫女さん「警備の人も居るし、これで大丈夫よ」ニコッ

巫女2「流石お姉様!!無駄の無い完璧な対応です!!」

巫女1「確かに、それなら大丈夫そうだ」

女の子「はい、安心しました」

先輩巫女さん「ふふっ、これでも先輩ですからね!!」

先輩巫女さん「何かあったらすぐ言うのよ?」

先輩巫女さん「私がすぐに駆けつけるから!!」ニッコリ

巫女1「!!」ビクッ

女の子「どうしました?」

巫女1「いや、ちょっと過去の事を思い出して…」

女の子「過去?」

巫女2「お姉様かっこいいー!!」

先輩巫女さん「うふふっ、任せなさいー」

女の子「昔の事とは…?」

巫女1「うん…結構前の正月なんだけど」

巫女1「私が酔っ払いに絡まれどのよ」

女の子「!?」

巫女1「もうね、散々だったよ」

巫女1「新年早々ナンパなんて、まったく…」

巫女1「とにかく、貞操の危機だったのよ」

女の子「大変ですね…」

巫女1「でも、その時姉さんが来てくれたの」

巫女1「誰かが呼んだみたいで、すぐ来てくれたみたい」

女の子「有言実行ですね」

巫女1「でも、その後が問題で…」

女の子「え?」

女の子「助けにきたのに問題が?」

巫女1「姉さんが来た時、私はちょうど腕を掴まれてて」

巫女1「それを姉さんが見ちゃってねー…」

巫女1「もうね…すごかったよ…」

巫女1「相手に同情しちゃうくらい姉さんが怒っちゃって…」

巫女1「あれはもう鬼ね、鬼よ」

巫女1「思い出すだけで…う」ガクガク

女の子(そんなに怖かったのですか…)

巫女1「だから防犯なんて気にする必要は無いのよ」

巫女1「姉さんの存在が最高の防犯になってるんだから」

女の子「…なるほど、納得です」

女の子(その事があったから、あまり心配していなかったのですね)

女の子(先輩さん、やっぱりすごいです)

男「うーっす、全員分できたぞー」

女の子「あ、ありがとうございます」

巫女1「お、やった」

巫女2「早速見てみよう!!」

先輩巫女さん「ふふっ、焦っちゃダメよ?」

男「ほら」ジャラッ

女の子「車さんですー!!」

男「それが一番楽だったわ、まぁ毎日見てるからな」

女の子「ありがとうございます!!」

男「おう」

巫女1「完璧なFF13のロゴマークね」

男「忠実に再現したぜ!!」

巫女1(資料無し一発描きでこれって…)

巫女2「ねーねー」

男「なんだ?」

巫女2「なんで私の絵馬は、百合の花の絵なの?」

男「合ってる」

巫女2「え?」

男「それで合ってるんだ」

巫女2「う、うーん…わかった」

先輩巫女さん「ふふっ、みんな素敵な絵馬になってよかったわね」

先輩巫女さん「さぁ、あそこに掛けましょう」

巫女2「はーい」

女の子「…」

巫女1「あれ?どうしたの?」

女の子「いえ、あまりに完成度が高いので」

女の子「つい、持って帰りたいなと」

巫女1「なるほどね」

女の子「うぅ…どうしましょう」

巫女1「…掛けなよ」

巫女1「それで、来年も来ればいいんだ」

女の子「え?」

巫女1「そうすれば、また見れる」

巫女1「また来てくれると…その…私も嬉しいし」

女の子「…」

女の子「はい、そうですね!!」

男「これでよし、と」

男「よーし、完璧だ」

女の子「そうですね」

男「んじゃ、そろそろ行くか」

女の子「そうしましょうか」

男「それじゃぁな、巫女巫女ズ」

巫女1「急に変な呼び方しないでよ」

巫女2「もう行っちゃうんだー、残念」

先輩巫女さん「引き留めてはいけませんよ?」

先輩巫女さん「私達は、ただここで待つだけです」

女の子「必ずまた来ますね」

巫女2「うん、待ってるよ!!」

男「次回はこいつの巫女服を用意しておいてくれ」

巫女1「アレンジ版ね、任せて」

女の子「そんな服必要ありません!!」

先輩巫女さん「ふふっ、とにかくまた次回の来訪をお待ちしてますね」

先輩巫女さん「お二人にとってこの年が良い年になるよう願ってます」

巫女1「私もついでに願っとく」

巫女2「私も私もー!!」

女の子「ありがとうございます、さようなら」

男「またな!!良い年過ごせよー!!」

巫女2「行っちゃったね」

巫女1「そうだね」

先輩巫女さん「さぁさぁ、早く仕事に戻りますよ」

巫女1「え?もう仕事無いんじゃ…」

先輩巫女さん「ふふっ、あの子の服を作るのですよ」

巫女1「…なるほど」

先輩巫女さん「手伝ってくれる?」

巫女2「もちろんです、お姉様!!」

巫女1「ふぅ…新年早々なんか騒がしかったなぁ…」

巫女1「…ふふっ」

巫女1「今年も一年、楽しそうだ」ニコッ

よーしよーし、予定通りの終了だ

なんか巫女さん達のキャラが定まってないけど大丈夫だよね、ダヨネ

流石にもう行くところ無いよね…

とりあえず今日はここまでで、また明日

ネタ考えてたけど結局思い浮かばず




男「さぁ、早くこの服に着替えようか」

女の子「あの…私先ほど着替えたばかりなのですが」

男「大丈夫だ、そっちの服は俺が責任持って使用するから」

女の子「責任って…し、使用!?」

女の子「何に使うのですか!?」

男「それはまぁ…はっはっは」

女の子「笑って誤魔化さないでください!!」

男「とにかく、着替えようか」

女の子「…」

男「いやー、髪が完全する前でよかったぜ」

男「まさか本当に着替え始めるとは」

男「しかしさっきまで着てた服は持っていかれてしまった」

男「くそっ、残念でならない」

男「…」

男「まぁ、ゴスロリ見れるから別にいいか」

男「早く来ないかなー!!」

女の子「お待たせいたしました」

男「おう」

男「ちゃんと着替えたみたいだな」

女の子「…仕方なくです」

男「はいはい、わかってるわかってる」

女の子「…本当でしょうか」

女の子「まぁ良いです、髪の続きをお願いします」

男「おう、任せとけ」

男「ちょいちょいっとな」

男「そろそろ完成するぜ」

女の子「サイドアップですか」

男「おう、ワンサイドアップってやつだな」

男「昔見てから気になってたんだよな」

女の子「どこで見たのですか?」

男「アニメで」

女の子「…」

男「え?」

女の子「私にアニメのキャラクターと同じ事を求めたのですか…?」

男「いや!!何か誤解あるぞその言い方!!」

男「違うんだよ、そういう意図は無いんだよ」

男「ただちょっとアニメを参考にしただけで」

男「全然そんなつもりは無いんだ!!」

女の子「…」

女の子「言い訳は終わりましたか?」

男「言い訳じゃなくて事実だよ!!」

男「お前はもう少し俺の話を聞くべきだと思うぞ」

女の子「聞いた上での判断です」

男「信頼性皆無なのか!!」

女の子「このような恰好を強制する時点で既に…」

男「待て!!強制はしてないぞ!?」

女の子「いえ、あの目は本気の目でした」

女の子「きっと断ってもどこかの王様のように永遠と粘り、無限ループに嫌気が差し諦めるまで頼み続けるつもりだったはずです」

男「被害妄想デカ過ぎだろ!?」

男「とりあえず落ち着け、な?」

女の子「…」

男「俺はただ純粋にお前に似合うと思ってだな…」

女の子「では、その後ろに隠しているカメラはなんですか?」

男「!?」ビクッ

男「いや、これはその…だな…」

男「えーっと…せっかくだから記念撮影をしようかと思って」

女の子「そうまでして二次元にこだわりますか…」

男「いやその発想はおかしいだろ」

男「どうしたら信じてもらえるんだろうか」

女の子「証拠を示してください、証拠を」

男「証拠って言ったって…どうすりゃいいんだよ」

女の子「そうですね…では」

女の子「二次元よりも私の方が好きだと言えれば…」

男「二次元よりお前の方が好きだぞ」

女の子「!?」

女の子「ず、随分あっさり言いましたね…」

男「まぁな」

男(実際そうなんだからな)

男「さぁ、わかっただろ?」

男「いい加減信じてくれよ」

女の子「むぅ…まさかこれほどあっさり言ってしまうとは…」

女の子「あなたには二次元好きの誇りは無いのですか!!」

男「お前は俺をどうしたいんだよ!?」

寝落ち、寸前なので、寝ます、おやすみなさい

おつありがとうございます




女の子「あなたは二次元しか興味が無いと思っていましたが」

男「いやそんな事は無いぞ」

女の子「ふむ…意外ですね」

男「俺は可愛い子が大好きなだけだ!!」

女の子「…」

女の子「なるほど、見境無しですか」

男「え?」

女の子「これはいけませんね」

男「何がいけないんだ?」

女の子「例えば道端に可愛い子が落ちていたとします」

男「え、可愛い子って落ちてるもんなの?」

女の子「可能性としてはありえます」

男「マジか!!」

女の子「はい」

女の子「では、そんな時あなたはどうしますか?」

男「拾う!!」

女の子「そう、あなたは拾ってしまうでしょうね」

女の子「そして車さんに乗せ、進むでしょう」

女の子「すると、再び道端に可愛い子が落ちているでしょう」

男「また!?」

男「最近の道端ってすげーんだな…」

女の子「すると、あなたはどうするでしょうか?」

男「もちろん拾うぜ!!」

女の子「そうなりますよね」

女の子「そうやって可愛い子を拾って、どうなるでしょうか?」

男「どうなる…?」

女の子「きっと車さんの中は可愛い子で溢れかえってしまうでしょう」

男「マジで!?」

女の子「マジです」

男「すげぇ…桃源郷じゃねぇか…」

女の子「…」

女の子「しかし考えてください」

女の子「そうやって可愛い子を拾ってばかりいると…」

女の子「いつしか車さんには乗れない程の可愛い子で溢れかえるでしょう」

女の子「その時あなたはどうするのでしょうか?」

男「難しい問題だな」

女の子「そうでしょうね」

男「俺はどうすればいいんだ…」

女の子「ふふっ、簡単ではないですか」

男「なに?」

女の子「二次元!!二次元ですよ!!」

男「!!」

男「そうか…二次元ならばデータ!!」

男「つまりいくら俺の嫁が居ても何ともない!!」

男「リアル100人乗っても大丈夫!!」

男「よーし!!俺はこれから二次元に生きるぞー!!」

女の子「ふふっ」ニヤリ

男「!?」

女の子「やはり二次元に生きるようですね」

男「い、いや、今のは…」

女の子「私の言った通り、あなたは二次元にしか興味が無いのですね」

男「く、くそっ…」

女の子「まぁ、拾うのは私くらいにしてこれからは拾わないように気を付けてください」

男「わかったよ…」

男「…」

男「って、お前の場合は勝手に乗り込んで来たんだろ!!」

男「まったく…かなり話が脱線しちまった」

男「とりあえず、婆さんのところに戻るぞ」

女の子「そうしましょうか」

男「もう髪型には文句言わないんだな?」

女の子「えぇ、上手に仕上がっていますから」

男「それはよかった」

女の子「ですが…こう…普段と違う髪型とは落ち着かないものですね」

男「そうか?すぐに慣れるだろ」

女の子「バランスが…バランスが…」ソロリソロリ

男「…そんな簡単に崩れねーからちゃんと歩け」

女の子「危険です、この髪型は危険ですよ」

男「いや、安全だろ」

女の子「今崩れていませんか!?大丈夫ですか!?」

男「一ミリも崩れてねーよ」

女の子「本当でしょうか…大丈夫でしょうか…心配です…」

男「髪型変わると心配性になるって新しいな」

ガチャッ

男「うーっす」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、おかえり」

お婆さん「おや?」

女の子「…お風呂ありがとうございました」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、随分と可愛い恰好だねぇ」

女の子「あ、ありがとうございます…」

男「好評みたいだな」

女の子「…お世辞ですよ、きっと」

お婆さん「さて、そろそろ晩御飯にしようかね?」

お婆さん「準備は済ませてあるよ」

男「すんません」

女の子「ありがとうございます」

お婆さん「今運ぶから待っていておくれ」

男「あ、俺手伝いますよ」

お婆さん「おや、それじゃお願いしようかね」

男「うーっす」

女の子「あの、私も」

男「…動けるのかお前?」

女の子「うっ…それは…その…」

男「おとなしくそこで待ってろよ」

女の子「ひ、ひとりにしないでください」

男「…」

男「んじゃ、ついてこい」

女の子「はい…」

お婆さん「おや、あんたも手伝ってくれるのかい?」

男「いや、こいつはただの付き添いです」

女の子「…ごめんなさい」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、別に構わんよ」

お婆さん「さて、それじゃぁこの鍋を運んでおくれ」

男「おう、了解だぜ」

男「大きな鍋だな」

男「中には何が入っているんだ?」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、後のお楽しみだよ」

男「うーん、ますます気になるな」

女の子「…」

男「おっと、透視はするなよ?」

女の子「わ、わかってますよ」

まとまった時間が取れない…


男「とりあえず大きな鍋だし真ん中に配置すっか」

女の子「そうですね」

男「どうやら液体状の何かが入っているようだな」

男「さーて、とにかく次を運ぶか」

女の子「頑張ってください」

男「おう、お前も離れず着いてこいよ」

女の子「…はい」

お婆さん「次は皿を持って行っておくれ」

男「ういーっす」

お婆さん「これだよ」

男「結構良さそうな皿だな…」

女の子「綺麗な皿ですね」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、ただの古い皿だよ」

男「骨董品って事か…?」

女の子「きっととんでもない値段なんですよ」

男「うぉぉ…謎の緊張感が…あ」ツルッ

女の子「!?」

男(やべぇ!!落とした!?)

男「ああぁぁぁ…」

男「…」

男「あれ?」

フワフワ

男(さ、皿が浮いてる!?)

女の子(早く拾ってください)ピリピリ

男(すまん!!)

お婆さん「おや?今皿が…」

女の子「!?」

男「いやいやいやいや!!なんでもない!!なんでもないぞ!!」

お婆さん「そうかい…?」

男「おう!!大丈夫大丈夫!!」

お婆さん「ならいいが…」

男「よーし、はりきって運ぶぞー!!」

女の子「…」

男「ふぅ、なんとかごまかせたな」

男「悪かったな、助かったぜ」

女の子「いえ…それより」

女の子「怪しまれてしまいました、ごめんなさい…」

男「気にするなよ、割っちまうよりマシだぜ」

男「とにかく、ありがとな」

女の子「は、はい!!」

お婆さん「さて、準備は済んだね」

男「待ちに待った飯だな」

女の子「…それは私に向かって言っているのですか?」

男「もちろん」

女の子「私に食いしん坊キャラを定着させようとするのやめてください!!」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、食べないよりマシさ」

お婆さん「たくさん食べて大きくなりなさい」

女の子「わ、わかりました」

男「そうそう、俺もそれが言いたかった」

女の子「絶対に嘘ですよね…」

男「で、結局この鍋の中はなんなんだ?」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、これだよ」カチャッ

女の子「これはシチューですね」

お婆さん「ちょうど煮込んでいる時にあんた達が来てね」

男「なるほど…そういう事だったのか!!」ガタンッ

女の子「!?」ビクッ

女の子「どうしたのですか、急に」

男「わかっちまったんだよ…真実が」

女の子「…」

男「あ、今お前こいつくだらない事言うな、って思っただろ」

女の子「正直思いました」

男「まぁまぁ、そうでしょうな」

男「こういう時の俺は100%くだらない事を言うからな」

女の子「はい、本当にそう思います」

女の子「ですが、私も鬼ではありません」

女の子「聞くだけ聞いて差し上げましょう」

男「ありがたい!!」

男「俺の推理が正しければ…」

男「館、お婆さん、シチュー…」

男「これらの要素から導き出される結論は…」

男「このお婆さんは、クレアお婆さんだったんだよ!!」

女の子「…?」

男「…あ、あれ?」

時間ががが…



男「なんだよその反応は」

女の子「いえ、あのですね」

女の子「たぶんあなたは面白い事を言ったと思うのですよ」

女の子「それはわかります、わかりますが」

女の子「すみません、私の知らないネタです」

男「ジェネレーションギャップ!!」

男「くそっ、俺がスベったみたいじゃないか!!」

女の子「実際スベったじゃないですか」

男「確かにな!!はっはっは!!」

男「なにがおかしい!!」

女の子「急に開眼しないでください」

男「こっちはわかるのかよ!!」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、やはり賑やかだねぇ」

お婆さん「話をするのもいいが、そろそろ食べないかい?」

女の子「あっ、すみません」

男「飯!!飯!!」

女の子「…落ち着いてください」

男「いや、やっぱ作って貰ったからにははしゃがないといけないなと思って」

女の子「その使命感はいったいどこから来るのですか…」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、はしゃいでもらった方が嬉しいよ」

男「だとよ、おらはしゃげ」

女の子「むぅ…わ、わぁーい」

お婆さん「みんな揃ったかね?」

女の子「はい」

お婆さん「それじゃぁ食べようか、いただきます」

男「いただき!!」

女の子「…ます」

男「お、今回は素直に食べるんだな」

女の子「疑う事は失礼な事ですからね」

男「…少し前のお前に言い聞かせてこいよ」

男「おぉ、うまいなこれ」

女の子「…」モグモグ

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、時間を掛けて作った甲斐があるよ」

男「野菜がいい味してますよ」

お婆さん「この屋敷の裏にある畑で育てたんだよ」

女の子「…」モキュモキュ

男「畑仕事は大変じゃ?」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、見た目程衰えていないよ」

男「はははっ、元気なんですね」

女の子「…」ガツガツ

男「箸を置けー!!」

女の子「!?」ビクッ

女の子「あの、これ…スプーン…ですけど」

男「はぁあああああああしを置けぇええええええ!!」

女の子「…」コトッ

男「加藤家ー、家訓」

女の子「誰ですか加藤さんって」

男「いいから復唱しろ!!」

女の子「…」

女の子「加藤家ー、家訓」

男「食事時は積極的に会話に参加しよう!!」

女の子「食事時は積極的に会話に参加しよう」

男「よし!!ジャイアントスイングだぁあああああああ!!」

女の子「はい!?何故そんな罰ゲームのような事を!?」

男「いや、この流れのお約束だから」

女の子「予想外過ぎますよ!!」

男「再びジェネレーションギャップ!!」

女の子「その言葉気に入ったのですか」

男「おう」

女の子「…」

女の子「とにかく申し訳ありませんでした」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、いいんだよ」

お婆さん「それだけこのシチューを気に入ってもらえたって事だからねぇ」

女の子「という事らしいです」

男「いや、という事って言われてもな…」

男「しかし雨止まないな」

女の子「そうですね」

男「やっぱり不思議な力が…」

女の子「あ、ありえませんよ」

男「お前みたいな前例がいるからな、油断はできない」

女の子「むぅ…」

お婆さん「どうしたんだい?手が止まってるよ?」

女の子「あ、すみません…」

男「…」

女の子「おかわりお願いします」

男「おう」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、本当によく食べる子だね」

女の子「そ、そうですか?」

男「しかし成長の兆しは無い」

男「やっばり栄養が一点に集中しているのか…?」ジーッ

女の子「どこを見ているのですか?」

男「いや別に」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、やはり男は男だねぇ」

男「いやいやいや、はっはっは」

女の子「?」

お婆さん「おっと、そういえば寝室の準備をしてなかったよ」

お婆さん「ちょっと待っていておくれ、すぐに準備してくるよ」

女の子「あ…ありがとうございます」

男「手伝いますか?」

お婆さん「大丈夫さ、慣れているんだ」

男「そうっすか…」

お婆さん「じゃぁ行ってくるよ」

女の子「はい」

女の子「お婆様はどうしてここまでしてくださるのでしょうか…?」

男「さぁな…別に目的とかは無いんじゃないか?」

男「とにかく今は素直に好意に甘えようじゃないか」

女の子「そうですね、今はここに居させていただく他ありませんから」

男「おう」

女の子「…誰かさんが雨に怯えなければ話は別なのですが、ね」

男「お、おう…」

男「雨はダメだ、危険過ぎる」

男「マンホールや側溝の蓋、全てが事故へ誘うトラップになるんだ」

女の子「確かに言いたい事はわかりますが…」

女の子「そういえば、お仕事していた頃はどうしていたのですか?」

男「雨の日は電車通勤してたぞ」

女の子「…普通逆じゃないですかね」

男「ほら、雨って食べ物も湿気るだろ?」

男「だから、雨は悪なんだ」

女の子「むぅ…」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、それはどうかね?」

男「!?」

女の子「お、お婆様!?」

男「い、いつの間に…」

お婆さん「この館の裏に、畑がある話はしたね?」

女の子「はい、聞きました」

お婆さん「雨が降らないと、畑は枯れてしまうんだ」

お婆さん「雨には感謝しないとねぇ」

男「…」

男「確かに」

男「畑の野菜、確かにうまかった」

男「雨は、悪くないよな」

女の子「わかっていただけましたか」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、よかったよかった」

男「…」

男「まぁ嫌いな事には変わりないけどな!!」

女の子「…期待した私が馬鹿でしたね」

お婆さん「ところで、晩御飯は食べ終わったかい?」

男「俺は食べ終わったけど…まだ結構余ってるな」

男「あれ?お前は?」

女の子「えと…余らせてしまってはもったいないので食べます」

男「…本当によく食うな、お前」

女の子「お、おいしいからです!!」

女の子「おいしいからたくさん食べてしまうのですよ」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、嬉しいねぇ」

男「俺は手伝わないぞ?」

女の子「いえ、1人で食べきれるので大丈夫です」

男「…おかしいな、俺3人分くらいあるんだが?」

女の子「あなた、本当に少食ですね」

男「え!?そういう発想なの!?」

女の子「はい?」

男「…いや、なんでもない」

女の子「しかし、飽きない味ですね」

女の子「食欲が止まりません」

男「お前の食欲は前から止まる事を知らないだろ」

女の子「失礼ですね、ブレーキは常にかかっていますよ」

男「…ブレーキ壊れてんじゃねーのか?」

女の子「しかし本当においしいシチューです」

女の子「食べても食べても食べたりないです」

男「うーん、すごい食欲だな…」

男「もうシチュー中毒と言っても過言じゃないな」

男「…」

男「ん?中毒?」

男「まさか…なんか入ってんのか?このシチュー…」

男「いやいや、そんなはずはない…」

男「全員同じ鍋からシチューを取ったはずだ」

男「つまりシチューに何かを混ぜるなんて事は…」

男「…皿か?」

男「皿に何か仕掛けていたとしたら…」

男「いやそれも難しいはず」

男「皿を運んでテーブルに並べたのは俺だ…」

男「確率は三分の一だが、そんな賭けをするはずがない…」

男「じゃぁ、いったいどこで…?」

女の子「何をブツブツ言っているのですか?」

男「へ?」

女の子「ごちそうさまでした」

女の子「次はカレーがいいですね!!」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、考えておくよ」

女の子「あら?どうしました?」

男「…」

男「思わせぶりかよ!!」

女の子「!?」ビクッ

男「まったく、無駄な時間を使ったな…」

男「満足したならさっさと寝ようぜ」

女の子「…よくわかりませんがわかりました」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、それじゃぁこっちだよ」

男「うーっす」

女の子「了解です」

お婆さん「寝室は二階だよ」

女の子「上ですか」

男「信頼の案内だな」

男「どっかの誰かさんにも見習ってほしいぜ」

女の子「…それはお母様の事でしょうか?」

男「もちろんだ」

男「奴は自分の家で迷子になるような奴だからな」

男「婆さんの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいぜ」

女の子「あの家も大きいですから、仕方ないですよ」

女の子「それより、今の件をお母様に報告しますね」

男「ばかなっ!!」

男「あのな?この程度の事をいちいち報告してたらキリがないぞ?」

男「だから報告はやめておけ、な?」

女の子「ふふふっ、今更命乞いですか」

女の子「まぁ私も鬼ではありませんからね」

女の子「あなたの態度次第でしょう」

男「ぐぬぬ…」

男「こっちが下手に出ていれば調子に乗りやがって…」

女の子「今からメールを作成します」

男「俺が悪かった!!なんでもするから許してくれ!!」

女の子「あら?」

男「え?」

女の子「今なんでもするって言いました?」

男「あ、いや…」

女の子「今なんでもすると言いましたよね?」

女の子「そうですか、なんでもしてくださるのですか」

女の子「では何をやっていただきましょうか」ニヤリッ

男「ち、違う!!今のは…」

女の子「言ってしまった言葉を無かった事にしようと?」

男「ぐっ…いや…そういう訳じゃ…」

女の子「ふふふっ…楽しみです」

男「ふ、ふぇぇ…」

女の子「やはりこういう時は屈辱的に攻めませんと…」

女の子「至急内容を考えなくてはいけません」

男「いや、そういうのはいいから」

女の子「中途半端にしてしまっては、あなたに申し訳無いですよ」

男「変なところで責任感じるなよ!!」

女の子「ですが…あら?」

女の子「お婆様がいません」

男「…へ?」

男「ほ、本当だ…いない…」

女の子「話をしているうちにはぐれてしまったようですね」

男「しまった、まったく見覚えの無い景色だ」

女の子「どうしましょう…」

男「とにかく探すしかないだろ」

女の子「うぅ…現在地がわからないのにですか?」

男「仕方ないだろ、ほら行くぞ」

女の子「…わかりました」

男「おーい婆さーん」

女の子「ど、どこですかー?」

男「くそっ、広過ぎだろこの館」

女の子「声が軽く響いてますからね…」

男「それに部屋も曲がり角も多い…参ったな」

女の子「うぅー…迷子ですー…」

男「落ち込むな、大丈夫だろ」

男「館の中であるのは確かなんだからな」

男「まさか、どこかの部屋に入ったんじゃないか?」

女の子「廊下に見当たらない以上、ありえるかもしれませんね」

男「とりあえず手近な扉開けていくか」

女の子「勝手に開けて大丈夫でしょうか…?」

男「大丈夫だろ、たぶん」

男「いざって時は、任せたぜ!!」

女の子「はい?何をですか?」

男「戦闘とか」

女の子「…無い事を祈っています」

男「んじゃまずはこの部屋から…」ガチャッ

男「おっ、開いてるな…失礼しまーす」

女の子「ど、どうですか?」

男「普通の客間だな、誰もいない」

女の子「よかったです…」

男「いや、よくは無いだろ…」

女の子「そ、それもそうですね、ごめんなさい」

男「うーん、この辺は全部客間っぽいな」

女の子「そのようですね」

男「さて次はどうかな…」ガチャッ

男「…ん?」

女の子「どうしました?」

男「いや、ただの客間だ」

女の子「そうですか…驚かせないでください」

男「…」

女の子「あの…」

男「いやなんでもない、驚かせて悪かった」

女の子「いえ、それは別にいいのですが」

男「次行くぞ」

女の子「ま、待ってくださいー!!」

男「…」ガチャッ

男「…」ガチャッ

男「…」ガチャッ

女の子「本当に客間が多いですね…」

男「そうだな」

女の子「…先程から様子が変です」

男「あぁ、変だ」

女の子「あなたの事を言っているのですよ?」

男「…」

女の子「やはり変です…」

男「…」ガチャッ

男「!!」

女の子「ど、どうしました?」

男「やっぱり、何か変みたいだぜ、この館」

女の子「どういう事ですか?」

女の子「まさかその部屋に何か…?」

男「いや、普通の客間だ」

女の子「では変ではありませんよ」

男「そうなんだが…」

男「この部屋、さっきも開けたんだ」

女の子「!?」

女の子「そ、そんなはず無いです」

女の子「私達は引き返すような進み方をしていないのですよ?」

男「そのはずなんだが…間違いない、さっき開けた部屋だ」

女の子「…」

男「それだけじゃない、おかしな事がもう一つある」

女の子「な、なんですか?」

男「実は俺、さっきも違和感を感じたんだ」

女の子「あっ…先程様子が変わった…?」

男「そうだ」

女の子「この扉を開けるのは三回目という事ですか?」

男「あぁ、そして俺は二回目の時…扉を閉めていないはずなんだ」

女の子「!?」

女の子「それは…つまり…」

男「…わからん、俺の思い過ごしかもしれないしな」

女の子「うぅ…」

男「…」

男「とにかくまだまだわからない事だらけだ」

男「いろいろと試してみるぞ」

女の子「わ、わかりました…あの」

男「なんだ?」

女の子「えっと…あ、安全!!」

男「…は?」

女の子「安全のために…その…手を繋いでください」

女の子「私達まではぐれてしまっては大変ですから!!」

男「えーっと、怖いのか?」

女の子「そ、そうではありません!!安全のためです!!」

男「あー…わかったよ、ほら」

女の子「…ありがとうございます」ギュッ

女の子「…頼りにしていますからね?」

男「おう、任せとけ」

男「しかし、いろいろ試すとは言ったものの…どうすりゃいいんだ?」

男「廊下はほぼ一本道…角をどう曲がっても戻っちまう」

男「…うーん」

女の子「とりあえず、逆走してみるのはどうでしょうか?」

男「おっ、いい案だな、試してみるか」

女の子「はいっ」

男(…よかったぜ)

男(正直パニックにならないか心配だったが、冷静みたいだな)

男(こいつメンタル弱いからなぁ…とにかく気を付けないとな)

女の子「…」

男「なぁ」

女の子「!?」ビクッ

男「!?」ビクッ

男「あー…すまん、驚かせて」

女の子「い、いいいえ大丈夫です…なんですか?」

男(予想以上に強がってた)

女の子「早く要件をいってください!!」

男「おう…その…歩くスピード早くないか?」

女の子「そうですか?ふ、ふふふっ、普通ですよ?普通」

女の子「私五歳の時からこの速度で歩いていますから!!」

男「そうか…ならいいんだがよ」

男(まずいな…かなり限界が近いようだ)

男(なんとか空気を明るくしなければ!!)

男「お前五歳の時ってどんな奴だったんだ?」

女の子「女性に過去の話題を振るのは失礼ですよ」

男「…ごめん」

男(せっかく気を遣ってやったのに…)

男(冷静なんだか慌ててんだかわからない奴だぜ)

女の子「しかし、窓も無いとは少し不気味ですね」

男「ん?あぁ、そうだな」

男「完全に密閉空間って感じだな」

男「時間感覚もよくわからな…ん?」

女の子「どうしました?」

男「あまりのパニックに忘れてたんだが…そういえばお前ケータイ持ってたよな?」

女の子「!!」

女の子「…」ガサゴソ

女の子「持っていました!!」

男「おお、よくやったぞ!!」

女の子「これを使ってー…」

男「使って…」

女の子「えーっと…何をするのですか?」

男「…」

男「そういえば、別に俺ら遭難したとかそういう類では無いんだよな」

女の子「はい、ただの迷子です」

男「つまり、警察とかに連絡する話でも無いと…」

女の子「よくわからない館で無限ループ」

男「よし、間違いなくイタズラと勘違いされるな」

女の子「ですね…」

男「うわっ、しかも圏外じゃ無いのか」

女の子「そうですが…何か問題が?」

男「いや、こういう時は圏外で外界との繋がりが絶たれるのが相場だろ?」

女の子「ドラマの見過ぎですよ」

男「いや、アニメだ」

女の子「…あ、そうですか」

男「おい、若干引いてないか?」

男「…あ、そうだ」

男「ちょっとケータイ貸してくれ」

女の子「はい?いいですけど…」

男「ありがと、えーっと…」ポチポチ

女の子「?」

男「…」

男「『迷子なう。』っと」

女の子「人のケータイで勝手につぶやかないでください!!」

男「すまん、暇だったからつい」

女の子「まったく、こんな時に何を考えているのですか!!」

男「こんな時だからこそ、心にゆとりをだな」

女の子「私はゆとり世代では無いので」

男「俺だって違うぞ!!あれ、どうだったかな…」

女の子「この話題は危険なのでやめた方がいいですよ」

男「えー…」

男「あ、反応来た」

女の子「まだやってたんですか!?」

男「えーっと…『ドンマイドンマイ☆落ち着いて深呼吸だよっo(^o^)o』だってよ」

女の子「…女性ですか?」

男「ん?あぁ、そうだな」

女の子「むぅー…」



同級生女「迷子って、あの二人も大変なんだねー」

部長「むっ?」

部長「何をしているのだ?」

同級生女「んー?pixiだよー」

部長「pixi?」

実況「SNSですよ」

部長「SNS…?」

実況「えーっと…ネットでコミュニケーションを取れるサイトだよ」

部長「おぉ、それは便利だな」

同級生女「部長もやってみるー?」

部長「うむ、是非やってみたい」

同級生女「それじゃぁまずはー」

実況(俺には聞いてくれないのか…)

女の子「そろそろ返しなさい」ニコッ

男「な、なんか怒っていないか?お前…」

女の子「そんな事無いから、早く」ニコニコ

男(絶対怒ってるだろこれ…)

男「ん?また反応が」

男「なになに?『ふつつかものだがよろしくたのむ』…?」

女の子「!?」

同級生女「はい、今ので送れたよ」

部長「ふむ、メールより簡単だな」

同級生女「でしょでしょ?」

部長「うむ」

同級生女「これで後は返事を待つだけだよー」

部長「そうか、では待つとしようか」

実況「くそぅ…完全に蚊帳の外じゃないか…」

女の子「誰よ!!誰よそれは!!」バシバシ

男「いたっ!?し、知らねーよ!!急に来たんだから!!」

女の子「うぅぅ…むぅー!!」

女の子「貸しなさい!!」バッ

男「うおっ!?ケータイが!?」

女の子「このっ!!このっ!!」ピピピッ

男「す、すげぇ…普段の10倍は早く打ち込んでやがる…」

女の子「送信よ!!」ポチッ

男(な、何を送ったんだ…?)

部長「むっ?反応したぞ?」

同級生女「読んで読んで!!」

部長「…『二度と送ってこないでください』」

同級生女「…へ?」

部長「そう…書いてある…」

部長「…私が何かしただろうか」ガクッ

同級生女「えーっと…な、何かの間違いだって!!きっと!!」

実況(なんだろう…なんとなく何故こうなったのかわかる気がする)

同級生女「ぼーっとしてないで一緒に慰めてよ!!もう!!」

女の子「ふぅ…」

女の子「さぁ、先に進みましょうか」ニコッ

男(何をしたんだこいつは…)

男(後で自分のケータイで確認するしかないな…)

女の子「何をグズグズしてるの?私の言葉聞こえなかった?」ジッ

男「心に響く程聞こえてたよ、今すぐ進もう」キリッ

女の子「えぇ、そうしましょう」

男(しばらくはご機嫌取りだな…)

男(なんか手を離しちまったけど…いいのかな?)

女の子「…」

女の子(先程の勢いで手を離してしまいました…どうしましょう)

女の子(怒ってしまったので自分から握ってほしいとは言いづらいですね)

女の子(…この際ですから少し様子を見ましょう)

女の子(そうです、そもそも私から言い出す事では無いのです)

女の子(間違いなくそうです、足りないのですよ愛が)

女の子(…)

女の子(!?)

女の子(違います違います!!今のは違います!!)アタフタ

女の子(つまりその…そう!!忠誠心!!)

女の子(そうです!!忠誠心です!!私は今忠誠心を確かめているのです!!)

女の子(決してやましい気持ちなどは…うぅぅ…)

男(なんか百面相してんな…テンション高いのか?)

女の子(しかしなかなか握りませんね…)

女の子(仕方ありません…少し助け舟を出して差し上げましょう)

女の子(さり気なく…さり気なく…)プラプラ

男「…」

女の子「…」プラプラ

男「どうしたんだ手をそんな振って、いい事でもあったか?」

女の子「違いますよ!!」ドガッ

男「ふげっ!?」

寝落ちしましたおやすみなさい

男「急にキレるなよ…なんなんだよ…」

女の子「あなたが悪いのですよ」

男「心当たりがまったくない…」

女の子「それがいけないのです」

男「?」

女の子「もういいです、早く進みますよ」スタスタ

男「あ、おい待てよ」ギュッ

女の子「!?」

男「先行くなって、何かあったら大変だろ」

女の子「…」

女の子「…」カァァ

男「ん?どうした?顔赤いぞ?」

女の子「そ、そんな事ありません!!」

男「そうか?」

女の子「お、驚いた…だけ、ですから…」

男(勢いで手を握ったけど…怒ってはないみたいだな)

男「いいか?焦るのもわかるが、俺から離れるなよ?」

女の子「私は焦ってなど…」

女の子「…っ!?」

女の子(俺から離れるなよ俺から離れるなよ俺から離れるなよ俺から離れるなよ)

女の子「…」ボーッ

男「おい?話聞いてるか?」

女の子「はい…もう一生離れません」ボーッ

男「いやそんな重い事言ったかな俺」

男「…」テクテク

女の子「…」テクテク

男「…」テクテク

女の子「…」テクテク

男「なぁ」

女の子「なんでしょうか?」

男「俺は手を握ったはずなんだが」

女の子「はい」

男「いつの間にか腕を組む形になっているんだが?」

女の子「はい」

男「はいじゃないが」

女の子「照れなくてもいいのですよ?」

女の子「私達の他に誰もいないのですから」

男「いや、そうは言ってもだな…」

男(正直歩きにくい)

男(身長差があるんだから腕組むのも一苦労だろ)

男(普通に手を繋ぐだけにしていただきたい)

男(…とは口が裂けても言えないな)

男(いやしかしこの状況は打破したい)

男(それとなく言ってみるか…)

男「あのさ」

女の子「はい」

男「その…腕組むのも疲れるだろ?」

女の子「そうですね、あなたは少し高過ぎますよ」

男「だったら…」

女の子「お気になさらず」

男「いや…だから」

女の子「お気になさらず」

男「…おう」

男(あの一生離れませんっての、まさか本気じゃないだろうな…?)

女の子「ふふっ…ふふふっ…」

男(ダメだ、時々陥る一人の世界状態になってやがる)

男(早く現実に帰ってきてくれないだろうか)

女の子「あの」

男「うおっ!?」

女の子「?」

女の子「どうしたのですか?そんなに驚いて」

男「急に帰ってくるなよ…」

女の子「私はずっとここに居ましたが?」

男「…そうだったな、すまん忘れてくれ」

男「それで、何か用か?」

女の子「はい、えっと…私達今どの辺りを歩いているのですか?」

男「…あ」

男「しまった、すっかり忘れてた」

女の子「まったく、私では無いのですからしっかりしてください」

男「…自分で言って虚しくないか?」

女の子「…少し」

女の子「こほんっ、今はそんな事どうでもいいのです」

女の子「それより現在地を特定しなければ」

男「それなら、簡単だぞ」

女の子「?」

男「部屋の中は似た構造になってるけど若干の違いがあるからな」

男「適当に開けてっと」ガチャッ

男「中を確かめればわかる」キョロキョロ

女の子「…なるほど」

男「どうやらまだ一周してないみたいだぜ」バタンッ

女の子「凄いです、よく覚えていますね」

男「まぁな」

男「それこそ誰かさんとは違うからな」ニヤニヤ

女の子「一言余計ですよ」ジッ

男「うっ…すまん」

女の子「わかればいいのです」

女の子「それで、後何部屋分なのですか?」

男「五部屋だ」

女の子「なるほど…」

女の子「今のところは普通に進んだ時と変化は無いようですね」

男「そうだな」

女の子「やはりこのままでは…」

男「希望は捨てるもんじゃないぜ」

男「ダメだったらまた他の手段を考えるさ」

女の子「…そうですね」

男「さて、ここが最初に開けた部屋な訳だが」

女の子「結局変化ありませんでしたね」

男「そうだな…ん?」

女の子「どうしました?」

男「いや、少し試してみたい事があるんだが」

女の子「試したい事?なんですか?」

男「まず、この部屋の扉を開ける」ガチャッ

男「よし、ちょっと逆走するぞ」

女の子「はい」

男「…」スタスタ

女の子「…」スタスタ

男「…」チラッ

男「やっぱり」

女の子「どうしました?」

男「振り返ってみろ」

女の子「?」クルッ

女の子「…あっ」

女の子「扉が閉まってます!!」

女の子「どういう事でしょうか?」

男「これは仮説なんだが…」

男「この辺りを境に、状況がリセットされるようになっているんだと思う」

女の子「リセット?」

男「うーん、言葉じゃ説明できないな」

男「もう一度実際にやってみるぞ」

女の子「はい」

男「まず、最初の部屋の前に戻る」

女の子「はい」

男「次に、そうだな…ケータイ貸してくれないか?」

女の子「…やましい事に使いませんか?」

男「使わねーよ!!真面目に説明してんだろ!!」

女の子「わかりました、どうぞ」

男「くそっ、さっきの事まだ根に持ってやがるな…」

男「このケータイを扉の前に置く」

女の子「?」

男「よし、もう一度逆走するぞ」

女の子「あの…ケータイは…?」

男「悪いが少し待ってくれ」

男「後、何かあったら教えてくれ」

女の子「わかりました…?」

男「よし、ゆっくり戻るぞ」ソロソロ

女の子「はい」ソロソロ

男「…」ソロソロ

女の子「…」ソロソロ

女の子「…」

女の子「!?」

女の子「あの!!」

男「どうした?」

女の子「急にポケットの辺りが重くなったのですが…」

男「よし、調べてみてくれ」

女の子「大丈夫ですかね…?」

男「俺の予想通りなら、な」

女の子「…」

女の子「わかりました、信じます」

女の子「…」ガサゴソ

女の子「!?」

女の子「これは…私の携帯電話です!!」

男「やっぱりな…」

女の子「そんな…携帯電話は先程確かに扉の前に置いたはず…」

男「扉の方見てみな」

女の子「!?」

女の子「携帯電話が無くなっています!!」

女の子「という事は、これは間違いなく私の携帯電話…」

男「これがリセットって意味だ」

女の子「…なるほど」

女の子「先程まで私達がやった事は全て無かった事になるのですね」

男「そうだ、そしてそれが起きる境界線が…たぶんここだ」トントン

女の子「それで私達はループに陥っている、と?」

男「…」

女の子「どうしました?」

男「たぶん…違うんじゃねーかな」

女の子「?」

今日はここまでの様子、また次回、お疲れ様でした

男「まずは時間を確認してくれ」

女の子「時間ですか?えっと…深夜の一時ですね」

男「俺らが婆さんとはぐれてから三時間が経過してる訳だな」

女の子「そうですね…時間はループしていないのですね」

男「あぁ、次に…さっきの俺のつぶやきが残ってるか確認してくれ」

女の子「?」

女の子「わかりました…」カコカコ

女の子「これですよね?残っていますよ」

男「つまり、この館外の情報はループしていないという事になる」

女の子「ループはこの館の仕業という事ですか?」

男「もしくは…婆さんだな」

女の子「それは…」

男「可能性の一つって事だ」

女の子「…はい」

女の子「お婆様が要因だと思う根拠は?」

男「これは仮説なんだが…お前やテスラちゃんのような存在なのかもしれん」

女の子「…超能力、または魔法ですか」

男「そうだ」

男「…たぶん、婆さんとこの館の両方がこのループを発生させている」

女の子「!?」

女の子「どういう事ですか!?」

男「この境界線って要素が気になるんだ」

男「たぶんループを作っている要素はこの館が作り出している」

男「いくら歩いても同じ場所に戻る、廊下のループだ」

男「しかしこの境界線…こいつがおかしい」

男「この境界線は直接ループしている事とは関係無い」

男「状況をリセットしているだけ…元の状況に戻しているだけだ」

女の子「つまり…どういう事ですか?」

男「閉じ込める事が目的なら、こんな境界線必要無いんだ」

男「廊下がループしている時点で脱出は不可能なはずだからな」

女の子「確かにそうですね…ではこの境界線の意味は?」

男「…俺たちを閉じ込める為」

男「つまり、脱出方法を隠すために意図的に用意されたんじゃないかと俺は思う」

女の子「!!」

女の子「…確かに信憑性はありますね」

男「あくまでも勘だ、正しいとは言い切れないだろ」

女の子「あなたの言う事だから、信じられるのですよ」

男「嬉しい事言うな、今日はデレ日か」

女の子「なっ、なっ!?」

女の子「そんな事ありません!!」

男「そ、そんな怒鳴るなよ」

女の子「あなたが変な事言うのが悪いのです」

男「反省してまーす」

女の子「絶対に反省していませんね…」

女の子「それで、具体的に脱出方法はわかるのですか?」

男「いや、わかんね」

女の子「…」

男「という訳で…救難信号を出すぞ」

女の子「救難信号…?」

部長「うぅ…」

同級生女「ほらほら、いつまで落ち込んでるのよ」

部長「しかし…しかしだな…」

同級生女「あー、もう…」

実況「…」

同級生女「ちょっとー、慰めるの手伝ってよ!!」

実況「へー…面白い事になってるみたいだね」

実況「俺に助けを求めるなんて、余程余裕が無いんだなぁ」

同級生女「…?」

実況「でも…あぁそっか」

実況「あの子が一緒だから頼めるのか」

実況「本当にあいつは…」

同級生女「なにしてるの?」

実況「んー?人助け…いや馬鹿助けかな?」

同級生女「どういう事?」

実況「まぁ、とにかく忙しいからそっちはがんばって」

同級生女「えー!?夜更かしは美容の敵なのにー!!」

実況「埋め合わせはするよ…ははは」

実況「せっかく俺を頼ってくれたんだ…応えてみせようじゃないか」

実況「さてと、僕にできるアドバイスは…」

ジカイヘ、ツヅク

せふせふ?



男「よし、返事が来たぞ」

女の子「どなたに連絡したのですか?」

男「馬鹿」

女の子(あの人ですね…)

女の子「何かわかりましたか?」

男「…」

女の子「?」

男「…」ピポピポ

女の子「あの…なにを?」

実況『もしもーし』

女の子「あ」

男「お前文章が回りくどくて全然意味わかんねぇよ!!」

女の子「っ!?」ビクッ

実況『…』

実況『いきなり大声出さないでよ』

男「お前が悪い」

実況『ガキ大将か』

男「いいから本題に入るぞ、本題に」

実況『はいはい…ちょっと文章だけじゃわからないから説明よろしく』

男「おう、いいかまずは…」

男「という事だ」

実況『なるほど…厄介だね』

男「どう思う?」

実況『たぶんだけど、超能力では無いんじゃないかな?』

男「どうしてだ?」

実況『君も知っての通り超能力は常にエネルギーを消費するんだ』

実況『つまり、維持には向かないんだ』

男「なるほど…つまりこれは」

実況『魔法…だと思うよ』

男「魔法はエネルギー使わないのか?」

実況『もちろん消費するさ』

実況『でも、そうだな…例えば漫画なんかでよくある魔法陣とかあるでしょ?』

実況『あんな感じの物を用意すれば、エネルギーが必要なのは発動する時だけなんだ』

男「…詳しいんだな」

実況『まぁ、いろいろとね』

実況『もちろん、君の推測通り脱出する手段はあると思うよ』

男「本当か?」

実況『うん、ただその場にいない以上探すのは無理だ』

男「それは俺たちがやる、それより…」

実況『…ごめん、流石に方法まではわからないよ』

男「そうか…」

実況『ただ』

男「ん?」

実況『隠しているって事は、見えないって事だよ』

男「そりゃそうだろ、見えたら隠せてないんだからよ」

男「…ん?そうか」

実況『そういう事』

男「ふっ…人の心理の裏に隠していたということか!!」

実況『いや全然かっこよくないからねそれ』

男「なに!?」

女の子「あの…話の内容がまったくわからないんですが…」

男「説明するからちょっと待っててくれ」

女の子「…わかりました」

てすてす

(スマホアカン…)




男「お前のおかげでなんとなくわかった、感謝してやる」

実況『はいはい、まったく素直じゃないね君も』

男「うっせ」

実況『まぁ、あの子の為に俺を頼ったのは偉いと思うよ』

男「…うっせ」

実況『まったく、本人への気持ちもそうやって素直に伝えればいいのに』

男「うっせー!!」

実況『リアクション全部一緒だね』

男「うっせ!!」

実況『まぁいいや、君達の無事を祈ってるよ』

男「あぁ、余計な心配ありがとよ」

実況『実際今ピンチなんだから余計では無いと思うけど…』

男「わかったよ!!俺が悪かったよ!!ありがとな!!」

実況『あはは、それでいいよ』

男「くそっ…もう切るぞ」

実況『うん』

男「じゃ、またな」

実況『!!』

実況『うん、またね』

男「まったく、相変わらずふざけたやつだぜ」

女の子「あなたにだけは言われたく無いと思いますよ」

男「…確かに」

男「いや、今はそんな事どうでもいい」

女の子(自覚はあったんですね)

女の子「脱出方法はわかったのですか?」

男「あぁ…まぁなんとなくな」

女の子「?」

男「なんせあいつもこっち方面は専門じゃないらしいからな」

女の子「なるほど」

男「だが、ヒントは得たぞ、このラインだ」

男「状況をリセットするこのライン、これが必要な理由…それはやっぱり脱出方法を隠す為だろう」

女の子「元に戻す事に意味があるのですね?」

男「そうだ、つまり…時間が経過する事で脱出方法が現れるって事だろう」

女の子「な、なるほど!!」

男「脱出方法を探す為に動けばリセットを繰り返し、永遠に脱出方法は現れない」

女の子「正解は動かない事だったのですね!!」

男「そういう事だな」

女の子「ではこのまま時が過ぎるのを待ちましょうか」

男「…いや、それも得策じゃ無いかもしれん」

女の子「え?」

女の子「どういう事ですか?」

男「確かに動けば脱出は出来ない」

男「だが閉じ込められたこの状況でずっと動き続けるやつもいないだろう」

女の子「…確かにそうですね」

男「つまり、これはいつかは脱出出来るようになっているって事だ」

男「つまり、閉じ込める以外にも意味がある可能性がある」

女の子「そ、その意味とは?」

男「例えば…獲物を弱らせるとかな」

女の子「!?」

女の子「それはつまり…」

男「脱出した後が問題って事になる」

男「だからこそ!!一刻も早く脱出しなければならない!!」

女の子「なるほど!!」

女の子「それで、具体的に何をすればいいのでしょうか?」

男「…それはわからん」

女の子「…」

女の子「これでは相手の思うつぼです」

男「まったくだな!!」

女の子「…」

男「…とりあえず、なんか時間で変化が現れるものを探すか」

女の子「そうですね」

女の子「どこから探しましょうか?」

男「とりあえず、手近な部屋から調べようぜ」

女の子「了解しました」

男「さてと、何があるかな?」

女の子「一見普通の寝室ですが」

男「そうだが…まぁ、とりあえず時間経過と言えば…時計か?」

女の子「確かに、一番変化しますからね」

男「時計は壁掛けか…ん?」

女の子「どうしました?」

男「この時計、時間ずれてないか?」

女の子「確かにそうですね」

男「つまり、こいつはリセット対象って事か」

女の子「怪しいですね」

男「とりあえずいじってみるか」

女の子「どのように?」

男「今の時間と合わせてみよう、ケータイ貸してくれ」

女の子「わかりました」

男「これでよし」

女の子「変化はありませんね」

男「他の部屋もやるんだろう、次行くぞ」

女の子「わかりました」

男「時計を元の位置に戻してっと…」

男「よし行くぞ」

女の子「はい」

男「やっぱりどの部屋にも時計があるな」

男「それに、やはり全て時間がずれている」

女の子「いよいよ怪しくなってきましたね」

男「よし、この部屋も終わりだ」

女の子「次行きましょう!!」

男「おう!!」

男(希望が見えて元気が戻ってきたか…よかった)

男「しかしどの部屋も薄暗いな」

女の子「照明が蝋燭ですからね、仕方ないです」

男「こう薄暗いとあれだな…変な気分になるな」

女の子「!?」

女の子「こ、こんな時に何を言っているのですかあなたは!!」

男「お、おう、すまん」

女の子「まったく…」

女の子「…」ドキドキ

男(探検してる気分だったが、確かに今はそんな場合じゃなかったな)

女の子「まったく、時と場所を考えない人ですね」

男「考えた結果だったんだが」

女の子「全然ですよ!!ムードも何も無いじゃ無いですか!!」

男「あると思うけどなー」

女の子「た、確かにつり橋効果というものもありますが…」

男(…それは関係無いのではなかろうか)

女の子「と、とにかく今はダメですからね!!」

男「後ならいいのか」

女の子「だ、ダメに決まっているじゃないですか!!」

男「なんなんだよもう…」

男「しかし部屋数多いな」

女の子「まったくですね」

男「これも弱らせる為なんだろうか」

女の子「可能性はありますね」

男「まぁ、それももうすぐ終わるけどな」

女の子「え?」

男「この次の部屋でラストだ」

女の子「!!」

女の子「長かったですね」

男「部屋数が部屋数だからな」

男「とにかく、さっさとこんなところからオサラバしようぜ」

女の子「はい!!」

男「よし行くぞ…なっ!?」

女の子「どうしました?」

男「この部屋…時計がない」

女の子「!?」

こーこーまーでー

女の子「そ、そんなはずは…」

男「…」

女の子「ほ、本当に無いです…」

男(今のところ通路に変化は無かった…ということは)

女の子「間違っていたようですね…」

男「…みたいだな」

男「完璧な推理だと思ったんだがな」

女の子「また振り出しですね…」

男「こいつは困ったな」

女の子「…冷静ですね?」

男「考え自体は悪くなかったと思うんだよ」

女の子「確かにそうですね」

男「時計じゃ無かったんだ…時計以外の何かが…」

てすてす

何か書き込んでもすぐに更新されない…なんぞ、てすてす

男「くそっ、何も思い付かない」

女の子「…」

男(急がないと相手の思う壺だ…だが時計じゃなければなんなんだよ!!)

女の子「あ、焦ってはいけません!!」

男「!!」

女の子「大丈夫です、冷静に考えればきっと脱出できます!!」

女の子「ですから、落ち着いてもう一度考えましょう?」

男「…あぁ、そうだな、すまん」

男(まったく、心配されてしまうとは情けない)

女の子「何かヒントがあればいいのですが…」

男「ヒントならあの馬鹿が…」

男「ん?待てよ…?」

男(思い出せ、あいつとの会話…確か…)

女の子「?」

実況『隠しているって事は、見えないって事だよ』

男「そりゃそうだろ、見えたら隠せてないんだからよ」
男「…ん?そうか」

実況『そういう事』

男「ふっ…人の心理の裏に隠していたということか!!」

実況『いや全然かっこよくないからねそれ』


男「…余計なところまで思い出しちまった」

男「しかし、ありえなくは無い…か?」

女の子「どうしました?」

男「もしかしたら、だが…わかったかもしれん」

女の子「!?」

女の子「本当ですか!?」

男「じ、自信は無いぞ?さっき失敗したばかりだからな」

女の子「…まったく、普段は謎の自信ばかり溢れていますのに」

女の子「とにかく聞かせてください、こうなったら試せる事は全て試しましょう」

男「それもそうだな…次は、こいつだ」

女の子「…蝋燭?」

男「そうだ、時間経過でこいつも変化するだろ?」

男「それに、終わりがちゃんと決まっている」

女の子「確かにそうですね…」

男「さらに、まさか部屋の唯一の照明を消すやつもいないだろ」

女の子「な、なるほど!!」

男「という訳で…消していくぞ」

女の子「はい!!」

男「まずはこの部屋からだ」スッ

女の子「く、暗いですね…」

男「これも心理的な罠だろ」

男「しかし、暗くなる以外に変化が無いな」

女の子「やはり全て消さなければならないのでしょうか?」

男「まぁ、最悪ダメだったらリセットすればいいし」

女の子「ゲーム脳ですね?」

男「それは違うだろ!?」

男「まったく、確かに某ゾンビゲーみたいな仕掛けだがなぁ」

女の子「CAPC○Mギミックですか」

男「それ隠せて無くね?」

女の子「さぁ、次の部屋ですよー」

男「お、おう…」

女の子「まだまだ部屋はたくさんありますからね!!」

男「…そうだな」

女の子「この部屋で半分くらいは消化したでしょうか?」

男「あぁ、蝋燭を消すだけにな」

女の子「はい?」

男「…すまん忘れろ」

女の子「わかりました…?」

男「…」

男「しかしあれだな、こう暗いと…変な気分に」

女の子「またですか!?」

男「いや、さっきとはまた違う感じだ」

女の子「うう…やめてください!!」

男(肝試し的な雰囲気だ)

女の子(先程と違うとはどういう事でしょうか…)

女の子(やはり蝋燭ですし…あ、あぶのーまるな…?)

女の子(無理です!!流石にそんな事!!)

男「どうした?」

女の子「…私はやられる前にやりますよ?」

男「意味わかんねーけど怖いぞ!?」

ふぇぇ、こそこそ更新するよぉ…



男「よし、次の部屋で最後だな」

女の子「そのようですね」

男「…わかってないだろお前」

女の子「わ、わかっていますよ!!」

男「へいへい」

女の子「むぅ…」

また書いても更新されない…なんだろうねこれ



男「よし、ちゃんと蝋燭あるな」

女の子「唯一の照明ですからね」

男「よっし、それじゃ消すぜ?」

女の子「お願いします」

男「…」カチャッ

女の子「…」

男「…」

男「なんか変わったか?」

女の子「暗くなりました」

男「いや、それはわかってんだけどよ」

女の子「…強い気配を感じます」

男「は?」

女の子「実は先程から定期的に気配を感知していたのですが…」

女の子「それが強くなっています」

男「…とにかく変化はあったって事だな」

女の子「良いか悪いかはわかりませんけど」

男「…」

男「とりあえず、部屋出るか」

男「すぐそこに居る訳じゃ無いだろ?」

女の子「はい、詳しい場所はわかりませんが」

男「それじゃ、行くぞ」ガチャッ

男「!?」

女の子「これは…!!」

男「廊下の照明まで消えてやがる…!!」

男「まずいな、道がまったくわからん」

女の子「そうですね…」

男「くそっ、マジでどうなってんだよ」

女の子「落ち着いてください」

男「?」

女の子「このような状況で慌ててはいけません」

男「そ、そうだな…」

女の子「とりあえず、まずは…」

男「まずは?」

女の子「て、手を繋ぎます」

男「…」

男「…なんだかんだ怖いのな」

女の子「そ、そうではありません!!」

女の子「暗いので離れてしまう危険がある為です!!」

男「あーあーわかったわかった」

男「一瞬かっこよかったのになぁ」

女の子「むぅぅ…」

男「まぁ、言っている事はもっともだしな、手を繋ぐか」

女の子「…はい」

男「とりあえず、さっきまで歩いていた廊下ではあるみたいだな?」

女の子「そのようですね」

男「先は見えないが…仕方ない、右手を壁に作戦で行くぞ」

女の子「迷路での奥義ですね?」

男「そうだ、これさえやれば…」

女の子「…ゴールがあればいいですけど」

男「言うな!!考えないようにしていたんだから!!」

男「現段階じゃ状況悪化しただけだもんな…」

男「どうすりゃいいかわかんねーままだし…」

女の子「お、落ち込まないでくださいよ」

女の子「とりあえず変化はあったのです、行動する事をやめてはいけません」

男「…それもそうだな」

女の子「そうです!!」

男「よし!!それじゃ行くか!!」

女の子「はい!!」

男「…でも危ないから忍び足でな」

女の子「…」

男「…」ニジリニジリ

女の子「…」ニジリニジリ

男「点呼!!」

女の子「いち」

男「よし、全員居るな!!」

女の子「はい」

男「よし、進行!!」

男「…」ニジリニジリ

女の子「…」ニジリニジリ

男「点呼!!」

女の子「いち」

女の子「に」

男「あれ!?1人多い!?」

女の子「あの、これ必要ですかね?」

男「雰囲気だよ」

女の子「…わかりました」

男「ん?あっち明るくないか?」

女の子「確かに、少し明るく感じますね」

男「よし、慎重に進むぞ!!」

女の子「了解です」

男「…」ニジリニジリ

女の子「…」ニジリニジリ

男「点呼!!」

女の子「いち」

男「よし!!」

女の子「これは…!!」

男「ビンゴだったみたいだな…」

男「さっきまでリセットさせられてたラインが暗闇で光って見えるようになってる」

男「しかし、これどうすりゃいいんだろうな」

女の子「…通過すればいいのではないでしょうか?」

男「しかしなぁ…」

男「さっきまでこいつのせいでリセットされてたんだ」

男「またリセットなんて事もありえるぜ?」

女の子「確かにそうですが…」

男「…」

男「何か感じるのか?」

女の子「はい、このラインの向こう側に…先程話をした気配を感じます」

男「…なるほどな」

男「条件を満たした事で、こいつが元の館に戻るラインになっているって事か」

女の子「その可能性はあります」

男「…」

男「まぁ、またリセットされても同じ事やって状況再現すればいいだけの話だからな」

男「よし!!通過してみるか!!」

女の子「はい!!」

男「そんじゃ行くぞ!!」

男「1…2の」

女の子「さん!!」ダッ

男「あっ!!俺が言いたかったのに…くそぉ!!」ダッ

キラキラバシュゥーン!!

女の子「きゃぁっ!?」

男「うおっ!?」

ドサッ

女の子「ここは…?」

女の子「先程の廊下とは違うようですが…」

女の子「あら?あの人は?」

男「こ、ここだ…ここ」

女の子「きゃぁっ!?」バッ

女の子「す、すみません!!踏んでしまって!!」

男「大丈夫だ、柔らかかったからな」

女の子「な、なんの話ですか!?」

男「尻に決まってるだろ!!」

女の子「なんの臆面もなく言わないでください!!」

男「さて、とりあえずその話は置いといて」

女の子「…納得出来ませんが、そうしましょう」

男「戻ってきたみたいだな」

女の子「そのようです」

男「とりあえず、助かったってことか」

女の子「…安心するのは早いようですよ」

男「は?」

女の子「…」スッ

男「な、なんだあいつは…!?」

寝落ちしました、そのうち起きます、お休みなさい

古長ss少ない、長古ssも少ない、古長ss書きたい、むしろ長古ss書きたい、でも今更需要が無いと気づいたので諦めた、このss全然終わらないしね…

なんという事だろうか…謎の空間から出た俺たちを待ち構えていたのは、現実のものとは思えない化け物だった

黒い塊に無数の眼、全体から生えている無数の触手…これはまるで…

女の子「…ドラ○エの」

男「言うな!!俺も言いたかったけど我慢したんだから!!」

女の子「それよりも、冒頭の語りはなんですか」

男「情緒を出してみた、深い意味はない」

女の子「そうですか…」

男「まさか現実にこんな化け物が居るとはな…」

女の子「超能力も魔法もあるのですから、不思議ではありません」

男「それ感覚麻痺しちゃってるぞお前」

女の子「…」

男「なんかの間違いか、夢ならいいのになぁ…」

女の子「現実見てください」

男「見るべき現実が夢みたいな事になっているから言ってるんだろ!!」

男(そういえばテスラちゃんはこんなようなやつらと戦ってるのか)

男「魔法使いvs触手…か」

女の子「急にどうしました?」

男「実は、今まで隠していたんだがな…」

女の子「はい」

男「俺、触手物だけはどうしてもダメなんだよ」

女の子「…はい?」

女の子「なんの話ですか?」

男「いや、詳しくは言えないが…とにかくダメなんだ」

女の子「普通の人間なら誰だってこのような触手嫌だと思いますが」

男「えっ!?割りとメジャーなタイプだろ!?」

女の子「そうなのですか!?」

男「結構見掛けるぜ?」

女の子(イソギンチャクとかでしょうか…?)

男「でも苦手なんだよなぁ…」

女の子「私も苦手ですね」

男「そうか…なら気を付けろよ」

男「こういう時はそういうやつから堕とされるからな」

女の子「はい…?」

女の子「ですが、あなたも苦手なんですよね?」

男「そうだ、あいつらグロいし」

女の子「ではあなたから狙われる可能性もあるのでは」

男「野郎と触手とかどんな悪夢だよ!!やめてくれ!!」

女の子(男性と女性で何が違うのでしょうか…)

男「とにかく、今考えるべきはお前の身の安全だ、わかったな?」

女の子「…よくわかりませんが、了解です」

男「しかし、あいつ全然動かないな」

女の子「まったくですね」

男「やる気ないのか?あいつ」

女の子「やる気があっても困りますけどね」

男「そりゃそうだ、卵とか見たくないしな」

女の子「?」

男「とりあえず、どうすっかねあいつ」

女の子「無視していいのではないでしょうか?」

女の子「襲ってこないのでしたら、こちらから攻撃する必要も無いでしょう」

男「それもそうだな」

男「よし、ゆっくり横を通り抜けるぞ」

女の子「はい」

男「…」コソコソ

女の子「…」コソコソ

男「よし、動く気配は…」

シュルッ

女の子「!?」

女の子「危ない!!」バッ

男「は?」

シュルルルルッ!!

男「うわっ!?」

シュバーンッ!!

咄嗟の事で反応出来なかった俺は、無理矢理引っ張られた事でどうにか触手を回避する事に成功した

さっきまで俺が立っていた場所は、鋭く振られた触手によって深く抉られていた…

男「あ、危なかった…」

女の子「大丈夫ですか!?」

男「ああ、助かった…ありがとよ」

女の子「いえ、無事でよかったです…」

男「しかしあの威力…当たっていたらと考えるとぞっとするぜ…」

男「くそっ、結局アクションかよ」

男「描写が難しいからやむなく地の文が入るから嫌いだぜ」

女の子「今度はなんの話ですか?」

男「なんでもない、気にすんな!!」

女の子「…わかりました」

男「よし!!」

女の子「しかし、何故急に攻撃してきたのでしょうか…?」

男「わからんが…通したくないって事だろ」

女の子「…まだ閉じ込めるつもりですか」

男「いや、わからんな」

男「さっきの攻撃は十分な殺傷能力があった…つまり」

女の子「通さない為なら生きていようがいまいが関係ないという事ですか?」

男「だろうな…あくまでも目的は通さない事なんだろう」

長古好きがいるとは…このssも捨てたもんじゃ無いね



男「また動き止まったな」

女の子「そうですね」

男「もしかしたら意志が無いのかもしれん」

女の子「どういう事ですか?」

男「与えられた命令だけを守る…まぁ、機械みたいなもんって事だな」

女の子「なるほど…納得です」

男「ったく、迷惑な話だ」

女の子「どうしましょうか?」

男「うーん、あんな攻撃されたら通れないし」

男「反対方向に進むってのはどうだ?」

女の子「素晴らしい提案だとは思いますが…残念ながら出来ません」

男「どうしてだ?」

女の子「後ろ…見てください」

男「…」

男「行き止まりになってるな」

男「え!?いつの間に!?」

女の子「私達が脱出した後、すぐにです」

男「くそっ、退路は絶たれたって事か…」

男「しかし前方には謎の素敵触手…」

男「あー、どうしてこんなファンタジーな事に」

女の子「素直に現実を受け入れましょう」

男「まさかツンデレに言われるとは」

女の子「誰がツンデレですか!!」

男「っと、こんな感じでコントをやっていても動かないみたいだな」

女の子「私は本気でしたが」

男「いよいよ真面目にどうすればいいか考えないといけなくなったな」

女の子「私は真面目でしたが」

男「…そういえば」

女の子「なんですか?」

男「お前、あいつ平気なのか?」

女の子「平気とは?」

男「いや、怖くないのかと思ってな」

男「ほら、風呂場で魔物がー、とか言ってただろ?」

男「あいつどう見ても魔物じゃね?」

女の子「…」

男「…」

女の子「こ、ここここ、こわわわわわ」ガクガク

男(ヤバい地雷だった)

男「大丈夫か?」

女の子「あなたは馬鹿ですね、この世に魔物など居る訳無いじゃないですか」ガクガク

男「とりあえずその震え止めろ」

女の子「これは震えではありません!!これは…その…ステップです」ガクガク

男「誘導切ってるのか」

女の子「ふ、ふふふ、ふふ」ガクガク

男(完全にダメなパターンのやつだこれ)

女の子「あの触手なかなかやりますね…私にここまでステップさせるとは…」ガクガク

男「いや今は何もしてねーよ」

女の子「むぅ…」ガクガク

男「しかし困ったな…頼みの綱のお前がここまでビビっちまうとは」

女の子「そのような事実はまったくありません!!」ガクガク

男「うーん、どうすっかなー」

女の子「話を聞いてください!!」ガクガク

男「震えが止まったらな」

女の子「ですから震えでは無いと…」

男「あの数の触手を避けきるのはかなり厳しいな…正面突破は無謀か」

男「かといって迂回出来る通路は無いしまず通路が狭い」

男「あの触手の長さなら全範囲カバーだろうし…いよいよまずいか」

女の子「…」

男「どうした?」

女の子「いえ、急に真面目になったのでどうすればいいのかわからなくなってしまいました」

男「…」

男「あれ?震え止まってね?」

女の子「ですから震えでは…と、ととと、止まってます!?」

男「自分でびっくりするなよ…」

女の子「恐らくあなたが珍しく真面目になったので緊張感が出たのでしょう」

男「珍しくとか言うな」

女の子「ふふふ…これで自由に動けます」

男(いろいろ言いたい事はあるが、ややこしくなるだろうから黙っていよう)

ちょっとだけ



女の子「ふふふ…」

男「おい、なんか怖いぞ」

女の子「私が復活したからには、もう大丈夫ですよ」

男「やっぱりビビってたんじゃねぇか…」

女の子「何か言いましたか?」

男「いんや、なんにも」

男「で?どう大丈夫なんだ?」

女の子「あの触手…私が倒します」

男「できるのか?」

女の子「私を誰だと思っているのですか?」

女の子「あなたのお陰でエネルギーは十分です、勝ってみせますよ」

男「…そうか」

女の子「はい、やりますよ…!!」

男(すごい気迫を感じる!!)

女の子「では…あら?」

男「どうした?」

女の子「髪止めが…いけませんね、壊れてしまったようです」

男「…」

女の子「大変です、ブーツの紐も一部切れてしまっています」

女の子「まぁ大丈夫でしょう、あんな弱そうな触手、私が軽く倒して差し上げます」

女の子「そうそう、これが終わったらあなたに言いたい事がありますので、ちゃんと覚えていてくださいね?」

男(これでもかというくらいフラグを建てやがる…!!)

男「おい…本当に大丈夫か?」

女の子「大丈夫です、なんだか今日は身体が軽いんです」

女の子「こんな気持ち初めてで…もう何も怖くありません、一人じゃありませんから」

男(まだ建てるか…!!)

女の子「では、今度こそいきますね」

男「お、おう…気を付けろよ」

女の子「了解です!!」

男(なんか心配だな)

女の子「…やります!!」バサァッ

男(あれは…あいつお気に入りの白い翼!!)

男「説明しよう!!あのエスパー少女はその力により背中から翼を生やして攻めや守りに使うのだ!!」

男「超能力者が翼ってどこかで見たことある?初めてやったときは知らなかったんだ、許してくれ!!」

女の子「…誰に向かって話しているのですか?」

男「気にするな、お前は戦いに集中しろ」

女の子「はぁ…?」

女の子「手加減は、しませんよ!!」バサァッ

勢い良く羽ばたかせた翼から無数の羽が飛ぶ、一つ一つが鋭利な斬撃になり触手を襲う!!

バシュウッ

男「おぉ!!斬れてる!!」

女の子「まだまだいきますよ!!」バサバサッ

ザシュザシュッ

ザシュザシュッ

ザシュザシュッ!!

男「…」

羽は確実にヒットしている、しかし触手が減る様子は一向に無かった

男「どうなってるんだ…?」

女の子「…」

効いていないと判断したのか、一度落ち着いて観察してみる

切断された触手は床に落ちると、黒い煙になってその場から消え去った

しかし蠢く触手の塊は、その数を減らしてはいなかった

女の子「どうやら、イソギンチャクとは訳が違うようですね」

男「それは見ればわかる」

男「斬った端から新しく生えてるのか?」

女の子「…そのようですね」

男「どうなってんだあの触手」

女の子「わかりませんが…あれもまた魔法の仕業かもしれません」

男「つまり…どういう事だってばよ?」

女の子「あの触手は存在自体が魔法によるものなのかもしれません」

男「なるほど…実体が無いのか?」

女の子「その可能性が高いです」

男「ちっ、厄介だな…」

女の子「どうすればよいのでしょうか…?」

男「うーん…ベタな話だと、核を破壊するとか、どうだ?」

女の子「核?」

男「あぁ、さっきのリセットする廊下と考え方は同じだ」

男「魔法を維持する為に何かしらを利用している可能性はある」

女の子「その何かを探す…という事ですね?」

男「そういう事だ」

更新遅すぎワロエナイ



女の子「核というと…急所ですよね?」

男「そうだな」

女の子「外見的に怪しいのは、やはりあの目ですかね?」

男「そうだな…あのタタリガミも目が弱点だったしな」

女の子「…何の話かわかりませんが、今絶対に関係無いですよね?」

男「メンゴ」

男「狙えるか?」

女の子「私を誰だと思っているのですか」

男「コスプレ美少女」

女の子「これはさせられているのです!!」

男(美少女のところの訂正は無いのか)

女の子「とりあえず…やります!!」バサッ

男「おう、頼んだぜ」

男(…しかし、俺はこれでいいのだろうか)

男(自分より年下の、しかも女の子に頼りっきりで)

男(俺にも出来る事があるんじゃないか…?俺だって…)

女の子「えいっ!!」シュババババッ

ザスザスザスザス!!

男「うん、ねぇな」

女の子「はい?」

男「いや、なんでもない」

女の子「むぅ…」

男「どうした?」

女の子「当たりません」

男「割りとでかい的だと思うが」

女の子「違います、見てください」

男「ん?」

触手の塊を見ると、目にはまったくダメージは無さそうだ、代わりに切断されたばかりの無数の触手が床に落ちていた

男「なるほど、ガードされてるのか」

女の子「そうです」

男「しかし、これではっきりしたな」

女の子「えぇ、ガードしたという事は、やはりあそこが弱点のようですね」

男「しかし当たらないと意味が無いからなぁ」

女の子「羽根の攻撃では威力が足りないようで、触手を貫通できません」

男「うーむ、そいつは困ったな」

女の子「…割りとのんきですね」

男「いや、本気で困っているけどな」

男「他に技は無いのか?」

女の子「もちろんありますが…」

男「どうした?何か問題があるのか?」

女の子「えぇ、その…」

女の子「他の技はまだ慣れていないので、力加減ができないんです」

女の子「下手をすればお屋敷を壊してしまうかもしれません」

男「…そいつは大問題だな」

男「もういっそのこと屋敷ぶっ壊してもいいんじゃね?」

女の子「だ、だめに決まっているじゃないですか!!」

男「でもよ、それ以外に何か脱出方法があるのか?」

女の子「…実は、一つだけ」

男「え?あんの?」

女の子「はい…」

男「なんだよ、それならそうと早く言ってくれよな」

女の子「…」

男「じゃぁ早速…って、なんでそんなに浮かない顔しているんだ?」

女の子「えと…この方法ですが…私はやりたくないんです」

男「…はぁ?」

男「どうしてやりたくないんだよ?」

女の子「私が考えた策は…身体強化なんです」

男「身体強化?」

女の子「はい」

男「なんかこう…肉体的に強くするって事か?」

女の子「そういう事です」

男「それの何が嫌なんだ?」

女の子「…」

男「あれか?身体強化っていうくらいだからめっちゃマッチョになっちまうとか?」

女の子「いえ、そのような変化はありません」

男「じゃぁあれか、久しぶりすぎてやり過ぎてしまうかもしれんからか」

女の子「そのようなヘマもしません」

男「じゃぁなんだってんだ?」

女の子「…肉弾戦になりますと、あの触手に直接触らなければいけないじゃないですか」

男「…おい」

男「今はそんな事言ってる場合じゃないだろ」

女の子「大事な事ですよ!!絶対に触りたくありません!!」

男「だから遠距離攻撃してたのか…」

女の子「苦渋の選択です」

男「なんだその私だって辛いんです精神」

女の子「とにかく、この手は使いたくありません」

男「でも他に手は無いんだろ?」

女の子「…思い付きませんね」

男「じゃぁやってくれ頼む」

女の子「絶対にNO!!」

男「ラチがあかねぇな」

女の子「まったくですね」

男「お前のせいだろ!!」

女の子「私の意志はテコでも動きません、私はやりませんよ、ふふふ」

男「くそっ!!思考停止してレイプ目みたいになってやがる!!」

男「…衣装に合っていてかなりかわいい!!」

男「はっ!?それどころでは無かった!!」

女の子「忙しい人ですね」

男「とりあえず目を戻せ」

女の子「嫌です」

女の子(かわいいと言われましたし…)

男「やらなきゃ出られないだろ」

女の子「もうここに住みましょう」

男「…その目で言われると冗談に聞こえねぇよ」

女の子「あら、よく冗談だとわかりましたね」

男「お前が一ヶ所に留まりたいって考える訳無いだろ」

女の子「ふふふ、よくわかったいますね」

誤 字 が あ る



女の子「八方塞がりとはこの事ですね」

男「お前が塞いでるんだよ!!」

男「ったく…本当に厄介だぜ」

女の子「まったくですね」

男「…お前の頑固さについて言ったんだがな」

女の子「そうだったのですか?」

男「わかっている、お前は絶対にわかっているぞ」

男「いい加減俺は先に進みたいんだが」

女の子「あの触手さんに相談してはどうでしょうか?」

男「それもそうだな、よーしやるか」

男「おーい!!どいてくれー!!」

男「…ダメかぁ」

女の子「お話聞いてくれない系触手さんですか」

男「そのようだな…」

男「他になんかねーのか?」

女の子「歌で解り合うという素晴らしい文化もあるようですよ」

男「なるほど…銀河の果てまで抱き締めるんだな?」

女の子「突撃、愛の心です」

男「よーし、やったるぜー!!」

俺は歌ったら、ただひたすらに

時間にしたら一時間くらいかな、俺は溢れる想いを全部ぶつけた…でもダメだった

触手には何も変化が無いって、俺の声なんて最初から届いていなかったんだ

それもそうだ…だって…

男「あいつ耳ねぇじゃん!!」

女の子「盲点でしたね」

男「なんなんだよ!!俺の一時間帰せよ!!」

男「モノローグまで入れたのによ!!ちくしょう!!」

女の子「最高にピエロでしたね」

男「思わず両手を挙げちまうぜ」

女の子「声は出てましたよ?」

男「そういう事じゃねぇよ」

男「なんなんだよ!!俺の一時間帰せよ!!」

男「モノローグまで入れたのによ!!ちくしょう!!」

女の子「最高にピエロでしたね」

男「思わず両手を挙げちまうぜ」

女の子「声は出てましたよ?」

男「そういう事じゃねぇよ」

何 故 二 回 書 い た



男「もうダメだわ、詰んだ」

女の子「そのようですね」

男「…お前も何かしろよ」

女の子「こういうときはヒーローさんが助けてくれるものですよ」

男「…俺はそういう感じじゃ無いけどな」

女の子「そうでしょうか?」

女の子「あなたはいつでも私のヒーローですよ」

男「そうだったのか?」

女の子「はい、いつもいつも頼りにしているのです」

男「なんてこった…知らなかったぜ」

女の子「ですから…」

男「うぉおおお…!!」

男「やるぞ…俺はやってやるぞぉおおおおおおお!!」

男「って騙されるかぁあああああああああああ!!」

女の子「あと少しでしたのに…」

男「危うく騙されるところだったぜ」

女の子「騙すつもりはありません、ただ少しお願いを通しやすくしたかっただけなのです」

男「タチが悪いな!!」

女の子「許してください」

男「語尾ににゃん、を付ければ考えてやらん事も無い」

女の子「少し目を抉りますねー」

男「許す許す許す許すからやめろその目恐いぃいいいいいいいいい!!」

男「これ絶対脅しだよな」

女の子「お願いです」

男「…そうかい」

男「それより話が進んでないぞ」

女の子「あなたが動かないからですよ」

男「…お前が動けば終わる話だろうよ」

女の子「明日から本気出します」

男「おい日付変わったばかりだぞ」

女の子「とりあえず寝る場所の確保からですね」

男「落ち着け、何を言っているんだお前は」

女の子「少し狭いですが、重なって寝れば問題はありません」

男「ここで寝る事が問題だよ!!」

女の子「…変な事するつもりですか?」

男「何故お前の思考はそっち方面に吹っ飛びやすいんだ?」

女の子「あなたの毒牙で…ううっ…」

男「俺じゃどうしようも無いくらいお前はたくましいから安心しろよ」

男「頼むよぉ、このままじゃ朝になっちまうよ」

女の子「私はあなたにお願いしたいです」

男「俺になにしろってんだ」

女の子「それは…あ」

男「どうした?」

女の子「そうです、あなたが戦えばいいのです」

男「…はぁ?」

男「ついに頭がおかしくなったか?」

男「俺はお前らとは違って何も出来ない小市民だぞ」

男「戦闘は全て任せるのさ、これまでも、これからも」

女の子「やる気の無い発言ですねー」

男「事実だ、俺は自分のダメさに絶対の自信を持っている」

女の子「しょうがないですねぇ、ダメ太くんは」

男「どっかのたぬきみたいな台詞だな」

女の子「そんなあなたにおすすめの超能力が御座います!!」

男「本当かナンシー?」

女の子「ナンシーって誰ですか?」ジロッ

男「適当に言っただけだよ!!反応し過ぎだろ!!」

女の子「わかりません、可能性は全て潰します」

男「なんの事だよ!!」

寝てた…寝る…

女の子「冷静に考えてあなたに外人の知り合いなんていませんよね」

男「だろ?」

男(まぁ仕事柄交流あったりしたけどな)

女の子「それで、なんの話でしたか?」

男「…なんだっけ?」

女の子「忘れたんですか?まったく、しっかりしてくださいよ」

男「お前にだけは言われたくない、マジでお前にだけは言われたくない」

男「そうだ、俺に戦えとか言ってたな」

女の子「そうでしたか?」

男「そうだったんだよ…」

男「まったく、お前は何を考えているんだか」

女の子「もちろん、あなたの事ですよ」

男「なにどや顔で言ってんだよ」

女の子「本気ですよ」

男「寝言は寝て言ってくれ」

女の子「では寝ましょう、狭いのであなたが下ですよ」

男「そいつは勘弁だな」

女の子「私が重いと…?」

男「そういう事じゃねぇよ!!」

女の子「まさか…乗るのがお好きですか?それならば頑張りますが」

男「マジでぶれないなお前は」

女の子「誉めても私しか出ませんよ」

男「出ちゃうのかよ!?」

男「話変えようぜ、今日の晩飯なんだっけ?」

女の子「私です」

男「おい話変わってねーぞ」

女の子「おかしいですね」

男「お前の頭がな」

女の子「不思議とよく言われている気がします」

男「不思議でもなんでもねーよ!!」

男「話戻すぞ!!俺に戦えとか言ってたな」

女の子「そういえばそのような会話がありましたね、そのままの意味で、あなたに戦っていただきたいのです」

男「しかし俺には奴の触手の攻撃がまったく見えなかったんだぞ?」

女の子「もちろん、そのままではあなたが挽き肉になるのは明らかでしょう」

男「おい、もうちょっといい言い方無いのか」

女の子「…ミンチ」

男「更に酷いじゃねぇか!!」

女の子「では高級和牛で」

男「俺は人間だよ!!」

男「ん?そのままではって言ったか?」

女の子「はい」

女の子「確かにあの触手さんに普通の人間ではまったく歯が立ちません」

男「じゃぁどうすんだ?」

女の子「あなたを普通の人間から凄い人間にするのです」

男「なんだと…?」

男「俺を普通の人間から凄い人間にって…?」

女の子「…」

男「ん?」

女の子「賞味期限…賞味期限…」

男「ど、どうした?」

女の子「…私の賞味期限っていつですかね?」

男「…意味わかんねーけどまだまだ腐るようには見えないぞ」

女の子「ですよね!!」

男(また変な電波でも拾ったのか?)

女の子「私はぴちぴち、私はぴちぴち…」

男(そして何故あんな死語をぶつぶつつぶやいているんだろうか)

男「いい加減話が進んで脱線しすぎだと思う」

女の子「まったくですね」

男「だからお前のせいだっての!!」

男「話を戻すぞ、俺をどうするって?」

女の子「先程身体強化のお話をしましたよね?」

男「したな」

女の子「その超能力をあなたに施します」

男「な、なんだってー!?」

男「そんなことができるのか!?」

女の子「やった事は無かったなありませんが、自信はあります」

男「…お前の自信とか若干恐いな」

女の子「失礼ですね、あなたの謎の自信よりマシです」

男「まぁな」

女の子「常に装備状態ですからね」

男「自分で外せないんだわ」

女の子「…呪われてるんじゃないですか?その装備」

男「しかし本当にできるならすげーな」

男「俺も憧れの超能力戦士になれるんだな」

女の子「憧れていたんですか」

男「当たり前だ、サイキックウェーブとか赤い玉使えたりするんだろ?」

女の子「…そういう超能力では無いのですが」

男「じゃぁ何ができるんだ?」

女の子「身体を強化するだけなので何も出せませんよ」

男「…なんだ、案外ショボいな」

女の子「…」ピクッ

男「ロマンが無いんだよ、ロマンが」

女の子「…」ピクッピクッ

男「やっぱりこう、派手さがよぉ…」

女の子「…わかりました」

男「え?」

女の子「あなたの容貌通り、派手に超能力が使える強化を施しましょう」

男「マジで!?」

女の子「はい」

男「やったぜ!!」

女の子「では、やりますがよろしいですね?」

男「おう!!やってくれやってくれ!!」

女の子「はい、いきますよ…!!」

女の子「えいっ」パァッ

男「おお?」

女の子「ふう…やりましたよ」

男「…なんか変わったのか?」

女の子「確かに変わったはずです」

男「しかし見た目にも変化が無いからなぁ」

女の子「それはあなたがそうしないからです」

男「ん?どういう事だ?」

女の子「超能力とはオートマではなくマニュアルなのです、ただ所持するだけでは何も変わりませんよ」

男「なるほどな」

男「しかし使い方も何もわからんのだが」

女の子「ふふふ、簡単ですよ、ただイメージするのです」

女の子「自分が実現したい事を願う、とても簡単な事です」

男「そうなのか、早速やってみるぜ!!」

男(イメージ…イメージ…)

男「おりゃっ!!」バッ

シュインシュインッ

男「おお!!本当にできた!!」

女の子「おめでとうございます」

女の子「…ところでそのオーラみたいなものはなんですか?」

男「スーパーな野菜的な黄金小宇宙だ」

女の子「…それ両方とも超能力じゃ無いですよね」

男「マジですごいな…俺にこんな事ができるとは、信じられねぇ」

女の子「信じられない事をやっちゃうのが超能力ですから」

男「そういやそうだったな」

男「しかし、これで戦えるってもんだぜ」

女の子「今のあなたは無敵です、頑張ってください」

男「おう!!任せとけ!!」

よーし、寝るぞー

最近読み直した新説ブレイブストーリーが面白すぎてssの妄想楽しすぎる、妄想するだけなんだけど


男「触手!!貴様の運命もここまでた!!」

男「このスーパーサイキッカー様が貴様に引導を渡してやる!!」

男(決まったな…)

女の子「触手さんには耳がないという事は随分前に判明していますよね?」

男「気持ちだよ!!勢いだよ!!お約束だよ!!」


男「…あれ?」

Σ様「目が覚めましたか?」

男「俺は…いったい…?」

Σ様「少し休息を取っていただけです」

男「そうか…ところで…」

Σ様「はい?」

男「お前誰だ?」

Σ様」「http://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/と申します」

男「気を取り直して…やるぜ!!」

男「かーめーはーめ…」

女の子「ですからそれは超能力ではなく気です」

男「石破…」

女の子「それは武術です」

男「ダオス…」

女の子「あれは…魔法なんですかね?」

男「いいからやらせろよ!!」

女の子「危険ですからやめてください」

男「お前はことごとく俺のやる気を削いでくれるな」

女の子「館壊す気ですか」

男「奥義の為だ、それもやむ無し」

女の子「いやダメでしょう」

男「じゃぁなんならいいんだよ!!」

女の子「殴る蹴るなどの暴行を加えてください」

男「イメージ悪すぎだろ!!」

こういうの久しぶりで、どんな顔すればいいかわからないの…


女の子「あなたは私以上に超能力に慣れていません、技は危険です」

男「しかしだなぁ」

女の子「なんですか」

男「実際俺でもあれに触るのは少し抵抗あるぞ」

女の子「もう何のための強化かわかりませんね」

男「俺の空気化阻止」

女の子「必死ですね…」

男「まぁ、正直お前にばかり危険な仕事させたく無いしな」

女の子「はい?」

男「たまには俺が助けてやりたいって事だ」

女の子「そ、そうですか…」

男「おう」

女の子「べ、別に気にしなくても…」テレテレ

男「という訳で奥義を使わせてくれ」

女の子「…結局それですよね」

女の子「とにかくダメです」

男「くそっ!!折角の超能力なのに!!」

女の子「諦めてください」

男「仕方ない…普通に殴るか」

女の子「そうしてください」

男「はぁ…俺が空飛んだり時を止めたりして世界を救う話はいつ来るんだ…」

女の子「…一生来ませんよ」

男「それじゃ最初から…」

女の子「まさかのリテイクですか」

男「気持ちの問題だぜ」

女の子「…もう何も言いません」

男「よし」

男「俺の覇気が貴様を討つ!!」ドッ

女の子「あ、あの構えは…!!」

男「守るべき者の為に、俺は今一度阿修羅の道を往く!!」ゴゴゴッ

女の子「間違いありません…あれは機神拳の構え!!」

男「うぉおおおおおおおおお!!」ドドドドドドドドド

男「行くぜ!!真覇光拳!!」バババババ

女の子「あぁ!!結局光弾を!?」

ズドドドドドド

女の子「やりましたでしょうか…?」

ウネウネ

女の子「ま、まだ無事なようです…触手さんも建物も」

男「たぁっ!!」バッ

女の子「懐に飛び込みました!!」

シュルシュルッ…シュバッ

女の子「触手さんの攻撃です!!」

男「甘い!!」バシィッ

女の子「うまく受け流しました!!」

シュバッシュバッ

男「!!」バシバシッ

女の子「完全に見切っています…身体能力は上げましたが、ここまでとは…」

男「ここだ!!真覇剛掌閃!!」

シュルシュルッ…ドゴォッ

男「…ちっ、防がれたか」

女の子「あの触手さんを軽く吹き飛ばすなんて…機神拳ってすごいです…」

女の子「やはりあの数の触手は厄介ですね…」

男「もう再生してやがるしな」

女の子「どうすればいいのでしょうか…」

男「簡単だ…いくらでも触手を再生するってんなら、いくらでも触手を引きちぎってやるぜ!!」

男「往くぞ、お前に死を告げてやる!!」ドォッ!!

女の子「こ、この覇気は…!!」

男「おぉおおおおおおおおお!!」

ゴゴゴゴゴッ

女の子「覇気の形が…龍に!!」

男「双覇龍!!」ブンッ

ゴォオオオオオオオ!!

女の子「ま、また飛び道具です…」

女の子「と言っている間に触手さんが双覇龍に閉じ込められて…!?」

男「おりゃぁっ!!」ガガガガガガガガガガッ

シュル…シュバッ…シュルシュル

女の子「凄い勢いで触手が吹き飛んでいきます!!」

男「だりゃぁっ!!」シュバァンッ!!

女の子「遂に触手が…残りは目玉のみ!!今です!!」

男「喰らえぇええええええええええ!!」バッ

男「真覇猛撃翌烈破!!」ジャキィンッ!!

ズズ…ズドォン

女の子「や、やりました!!」

シュゥウウウウ…

女の子「完全に消滅しましたね」

男「勝ったな…」

女の子「お疲れさまです」

男「…ただいま」

女の子「…」

女の子「おかえりなさい」ニコッ

男「ふっ…」

女の子「で、なんですかこの茶番は」

男「正直すまんかった」

女の子「あんな事をしなくても倒せましたよね」

男「そりゃそうだけどよ」

女の子「まったく、すぐに調子に乗るんですから…」

女の子「建物が破損していないのが不思議なくらいです」

男「お前だってノリノリだっただろ」

女の子「…好きな主人公でしたので」

女の子「とりあえず、身体強化は解除しますね」パァッ

男「あぁ、もったいない、楽しかったのに」

女の子「やはりあなたに超能力は必要無いです」

男「無きゃ闘えないだろ」

女の子「戦わなくていいんです!!」

男「触手復活しねぇかなぁ」

女の子「…そんなに気に入ったんですか」

意味わかんなくなってきたし、寝る…

男「いやぁ、触手は強敵でしたね…」

女の子「総士君を返してください」

男「他になんか気配とか無いのか?」

女の子「少し待ってください」

女の子「…」

女の子「大丈夫です、先程のような気配はもうありません」

男「ふぅ…危機は脱したか」

女の子「それはどうでしょうか」

男「ん?」

女の子「確かに先程のような気配は感じませんが…」

女の子「人の気配は感じられます」

男「…クレアおばさんか」

女の子「クレアクレアって馬鹿みたい」

女の子「…そ、そのお婆様ではありません」

男「若干乗ったな?」

女の子「は、話をそらさないでください!!」

男「すまんかった」

男「そうか…ここの主は婆さん…つまり」

女の子「敵である可能性があります」

男「うーん、しかしなぁ」

女の子「…なんですか?」

男「あの婆さんが悪者だとは思えないが」

女の子「で、ですよね!!」

男「うおっ!?」

女の子「私もそう思っていたのですよ!!」

女の子「そもそもあのお婆様が人を騙したり傷付ける罠を仕掛けるはずがありません!!」

女の子「私たちにあれほど優しくしてくださいましたし、どこにも悪者の要素などありませんでした!!」

女の子「それにお婆様はー」クドクド

男「わかった、わかった、お前の気持ちはよーくわかった」

女の子「…そうですか?」

男「おう」

女の子「それならばよろしいのですが」

男(こいつめちゃくちゃあの婆さんになついてるな…)

男(しかし…なんというフラグなんだろうか)

男(こうなってくると婆さんが敵だった場合が怖いな)

男(こいつは若干ひねくれているが根は純粋だ…裏切られたりしたらどうなるかわからん…)

男(戦えるのはこいつだけなんだ、戦えなくなれば…二人とも終わりだ)

男(もちろん、俺だってあの婆さんが仕掛人だなんて思いたくはない)

男(だが、最優先はこいつだ…)

男(もしもの時の事も…考える必要があるな)

女の子「ところでここはどの辺りでしょうか?」

男「そういや、舘内である事以外わからんな」

女の子「どうしましょうか?」

男「とりあえず、進むしかないだろ」

女の子「そうですね」

男「一応、警戒は怠るなよ」

女の子「はい」

男「あんなトラップがあったんだ、何があるかわかったもんじゃ無いからな」

女の子「そうですね、慎重に行きましょう」

男「あぁ、まぁ、早々困るような事は無いだろうが…」

ガコンッ

男「ノォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」ヒューッ

女の子「言ってるそばから一番原始的な落とし穴に!?」

三分後

ドドドザザザザ

男「も、もうダメかと思った…」

女の子「翼があってよかったです…」

男「助かった…ありがとうよ」

女の子「いえ…あなたを失う訳にはいきませんから…」

ドドドザザザザ

女の子「えと、一人では寂しいとか、そういう意味ではありませんからね!!勘違いしないでくださいね!!」

男「…悪い、今そんな余裕無いから」

女の子「…すみません」

ドドドザザザザ

男「…で、この水攻めどうすっか」

女の子「…どうしましょうかね」

ドドドザザザザ

男「まさか降りた先が八方塞がりで、しかも水攻めとはな…」

男「飛んでもらって逃げようにも、穴の天井からの水で出られない、と…」

女の子「あの水の勢いでは、飛ぶのは厳しいですね」

女の子「完全に詰みました」

男「諦めるなよー、なんとかしてくれよー」

女の子「むぅ、そう言われましてもね…」

男「どうにもならんのか?」

女の子「何も思い付きません」

女の子「困りましたね」

男「…結構余裕そうに見えるが?」

女の子「まぁ、最悪の場合全部壊してしまえばいいだけですし」

男「マジで最悪だな…そうならない事を祈るぜ」

女の子「まったくですね」

ねおち!!

男「あぁ、俺がいったい何をしたというのか」

男「ちょっと2次元が好きな極めて無害などこにでもいる普通の旅芸人だというのに」

女の子「いつ旅芸人になったんですか」

男「何言ってんだよ相方」

女の子「私まで旅芸人にしないでください」

男「ショートコント、館」

女の子「急に始まりました!?」

女の子「えぇと…流石大きな館ですね」

女の子「こんな立派なシャワーまであるんですね!!」

男「本当だ!!よーしちょっと浴びてくか!!」

男「うわぁ、このシャワー勢い激しいなぁ!!」バシャバシャッ

男「…って、これ水攻めやないかーい!!」

女の子「…」

男「…」

女の子「大火傷じゃないですか!!」

男「旅芸人たるもの、この程度の滑りをいちいち気にしてはいけないぞ」

女の子「ですから、旅芸人ではありません!!」

女の子「そうこうしている間に水嵩が上がってきましたね」

男「もうお前の腰くらいか」

女の子「…まったく対策を考えないままこの様ですよ」

男「俺はまだまだ余裕だかな」

女の子「むぅ…」

男「はっはっは、悔しかったら早く大きくなる事だな」

女の子「な、なりますよ!!すぐに1hydeくらいには…」

男「おいやめろhydeさんの身長今関係無いだろくらいとか言うな」

男「しかし、身長が伸びたお前に需要があるだろうか」

女の子「少なくとも、私には」

男「もうヒールとかにすればいいじゃなかろうか?」

女の子「…負けた気がするじゃないですか」

男「お前は何と戦っているんだ」

女の子「世間の目でしょうか?」

男「敵が予想以上に強大だ…!!」

男「しかしこの水攻め容赦ねぇなぁ」

女の子「やはり一杯になるまで止まらないんですかね」

男「あぁ、こんな時に話を聞こうとしてくれる心優しい王女様がいればなぁ」

女の子「…その人結局助けてくれませんよ」

男「お母さんが悪い」

女の子「庶民の声は届かないものなのですよ」

男「くそっ、これだから貴族は…」

女の子「…今の私達にはそんな貴族様もいらっしゃらないですけどね」

男「いい感じの水嵩だな」

女の子「私の胸の辺りまで来ましたね」

男「マジか、ちょっと触らせてくれ」

女の子「はぁ…って、何ナチュラルにセクハラしようとしているのですか!!」

男「ちっ、バレたか」

女の子「まったく、油断も隙もありませんね」

男「お前は油断も隙も有り余っていいんだぞ?」

女の子「絶対に出しません!!」

女の子「あうぅ…いよいよ考えないと大変な状況です…」

男「どうした?背伸びが辛いか?」

女の子「していませんよ!!」

女の子「どうしてそんな余裕なんですかね…」

男「いやぁ、なんというかだなぁ」

女の子「はい?」

男「そんなに心配いらねぇと思うんだ」

女の子「どうしてですか?」

男「まぁ、こいつは勘なんだが…っと」

男「思った通りだな、あそこか」ザバザバ

女の子「あ、どこに行くのですか?」

男「まぁ、見とけって」

女の子「…?」

男「この辺か…?」グイグイ

女の子「あんな壁際で何を…?」

男「よっと」ガコンッ

女の子「壁の一部がはずれました!?」

男「やっぱりな、このレバーか」ガコッ

男「どうだろうか?」

ザザ…ザザザザ


女の子「水が…減っていきます…!!」

男「ふぅ、なんとかなったな」

女の子「どういう事ですか?」

男「別に確信があった訳じゃ無いんだけどな」

男「ここは普通じゃ脱出が難しいだろ?」

男「だから、もしもの時の為の保険が隠してあるって思ったんだ」

男「水が溜まったお陰で、隠し場所から空気が出てるのが見えたんだ」

女の子「なるほど…それで見つけられたんですね」

男「おう」

女の子「凄いですね、よく考えてたんですね」

男「ふっふっふ、見直したか?」

女の子「はい!!」

男「そうだろうそうだろう、はっはっは」

男「…」

女の子「どうしました?」

男「いや、よく考えたらこの後上に戻る方法は考えていなくてよ」

男「…結局お前頼みだと思ってな」

女の子「…」

男「あーあ、最後までかっこよく決めたかったんだがなぁ」

女の子「気にする事はありません、あなたは十分かっこよかったですから」

女の子「むしろ、まだ私にお手伝い出来る事があってよかったです」ニコッ

男「…珍しく気を遣ってくれるな」

女の子「むぅ、そういうつもりはありませんが」

男「そうか…まぁ、とりあえず上まで頼むわ」

女の子「はい、任せてください!!」

館の廊下

男「ふぅ、無事に戻れたな」

女の子「はい、あなたのお陰ですよ」

男「あぁ…うん」

女の子「どうしました?」

男「いや、冷静に考えたんだけどよ」

女の子「はい」

男「…俺が落とし穴に落ちなきゃそもそもあんなピンチ無かったよな」

女の子「…それは言わぬが花ですよ」

女の子「気を取り直しましょう!!」

男「お、おう」

男「しかしお互いずぶ濡れだな」

女の子「確かにそうですね」

男「このままじゃ風邪を引くかもわからんぜ」

女の子「大丈夫です」

女の子「…えいっ」パァッ

男「おぉ、服が乾いた」

女の子「ふふっ、これで安心です」

男「何から何まで頼って悪いな」

女の子「むぅ、何やら先程から随分とネガティブですね」

女の子「私は私に出来る事をしているだけですよ」

女の子「あなたはあなたに出来る事をよろしくお願いします」

男「…それもそうだな」

男「よし、それじゃセクハラするわ」

女の子「それはやらなくていいです!!」

寝落ちのせいで書きたいところまで書けなかった、寝落ちが悪い


男(しかし、こいつも超能力使いこなしてきてるな…)

男(しかし、流石に使いすぎじゃないか…?)

男「なぁ、お前エネルギーは…」

女の子「あぅ…」クラッ

男「お、おい!?」ガシッ

女の子「うぅ…」

男「大丈夫か!?」

女の子「すみません…たくさん食べたとはいえ使いすぎました…」

男「って事は…」

女の子「お腹…減りました…」カクッ

男「やっぱりか…」

男「くそっ、困った事になったな…」

男(こんな何が起こるかわからない状況でこいつを失うのは…)

女の子「すみません、こんな時に…」

男「き、気にするな!!むしろここまで助けられてばかりで…」

女の子「ふふふっ…珍しく気を遣っていますね…」

男(それはお前だろ…)

男「ここからは、超能力無しって事か…」

男「立てるか?」

女の子「それが、予想以上に体力を使いすぎたようで…」

男「…無理か」

男「よし、そんじゃとりあえず背中に来い」

女の子「え?」

男「背負って運ぶんだよ」

女の子「そ、そんな…悪いですよ」

男「そうは」

そしてこの途中送信である


男「そうは言っても、お前を置いてく訳にもいかないだろ」

女の子「それは…うぅ、わかりました…」

男「よーし、いい子だ」

女の子「よ、よろしくお願いいたします」

男「こちらこそ、胸の押し当てよろしくお願いします」

女の子「…お願いしたくなくなるのでやめてください」

男「すまんかった」

男「お前って本当に軽いな」

女の子「むっ、乙女に体重の話をしないでください」

男(軽いってのもダメなのかよ…)

女の子「ふふふっ、しかし快適ですね、あなたの背中は」

女の子「やはり車さんの運転手だからでしょうか?」キリッ

男「いやそんな真面目な顔で言われても…絶対関係無いだろ」

女の子「絶対そうだと思いますけどねぇ…」

男「あー…もうそれでいいよ」

女の子「むっ、面倒になってますね?」

男「はっはっは、あっはっはっは」

女の子「もう少し誤魔化す努力してください」

男「話題変えようぜ、将来何になりたい?」

女の子「そうですね、ドライバーですかね、あなたが車ですよ」

男「話題変えるっつってんだろ」

男「はぁ…」

女の子「どうしました?何かお悩みですか?」

男「悩みって言うか…まぁそうなるのかな」

女の子「仕方ないですね、さぁどうぞ」

男「何で聞いてやるスタンスなんだよ、別に言わねぇよ」

女の子「むぅ、隠し事ですか?」

男「謎があったほうがかっこいいだろ?」

女の子「※…」

男「おいやめろ泣くぞ」

男(まったく、人の気も知らずにのんきなもんだぜ)

男(まぁ、気付かれなくてラッキーだがな)

男(しかし…どうしたもんかね)

男(まさか…ここまで背中に当たる感触が柔らかいとは!!)カッ

女の子(何故でしょう、いつもよりキリッとした顔をしていますね…?)

バイト戦士なので今日はここまでですお疲れ様でしたまる

男(落ち着け俺、クールになれ)

男(これは下心あっての事じゃ無い、俺はこのおっぱ…間違えた、このチビッ子の為にやっているんだ…)

男(こいつのおっぱ…間違えた、こいつの体力が戻るまで俺が守るんだ!!)

女の子「急に静かになりましたね、大丈夫ですか?」

男「おっぱ…大丈夫だ」

女の子「…今変な事を言おうとしませんでしたか?」

男「気のせいだ、俺は正気だ」

女の子(不安です…)

女の子「しかしこの館、どこまで進んでも同じ光景ですね」

男「あぁ」

女の子「窓から景色が見えるので、ループしていない事はわかりますけどね」

男「あぁ」

女の子「…話聞いていますか?」

男「あぁ」

女の子「…ダイヤモンドだねー」

男「あぁ」

女の子「絶対聞いていませんね…」

男「左折しまーす」

女の子「はーい」

男「右折しまーす」

女の子「はーい」

女の子「ふふふっ、楽しいです」

男「そいつはよかった」

女の子「しかしやたらと曲がりますね?」

男(体勢変わるときに胸の感触がいい感じに伝わるからって言ったらたぶん命は無いな)

男「お?これ浴室じゃね?」

女の子「そのようですね」

男「ようやく来た事のある場所まで戻って来たな…」

女の子「長く苦しい戦いでした」

男「いや、まだ終わったかわからないんだが…」

男「ん?そういやここからなら…」

女の子「どうしました?」

男「確かこっちだったな」

女の子「?」

男「えーっと、ここか」

女の子「ここは…夕御飯をいただいた場所ですね」

女の子「どうしてここに?」

男「いやぁ、何か食料があるかと思ってな」

女の子「お腹減っているのですか?」

男「お前がだよ」

女の子「なるほど」

男「さてと、何かあればいいんだがな…」

男「おっ、野菜があるぞ」

女の子「たくさんありますね」

男「そういえば裏の畑が…とか言ってたな」

男「よし、食え!!」

女の子「え?」

男「え?」

女の子「お婆様が頑張って育てた野菜を勝手に食べるなんて、そんな事出来ませんよ!!」

男「えぇー…」

女の子「人の物食べたらドロボー、です」

男「しかしだなぁ、夕飯のシチューはお前が全部食っちまったじゃねぇか」

女の子「うっ…」

男「他の食べ物で補給するしか無いだろ」

女の子「そうは言いましても…」

男「大丈夫だって、あの婆さんなら許してくれるだろうよ」

女の子「…わかりました」

男「という訳でサラダにしてみたぞ」

女の子「ありがとうございます」

女の子「それでは、いただきます」

男「おう」

女の子「おいしいです!!」

男「婆さんの野菜だからな」

女の子「あなたは食べないのですか?」

男「俺はお前と違って低燃費だから平気だよ」

女の子「むぅ…」

女の子「野菜以外は無いのでしょうか?」

男「食べるとなると積極的だな、お前」

男「ちょっと待ってろ、今探すから」

男「えーっと、この戸棚には…」

男「!?」ガタンッ

男「な、なんてこった…!?」

女の子「どうしました!?」

男「ポテチがあった…!!」

女の子「…」

男「婆さん、こういう物も食べるんだな…」

女の子「お婆様の自由じゃないですか」

男「これ、食うか?」

女の子「せっかくなのでいただきます」

男「ほらよ」

女の子「申し訳ありませんお婆様…いただきます」

男「…ポテチ一つで大袈裟だな…」

男「ベーコンとかあったぞ」

女の子「食べます」

男「もう開き直ってやがるな…」

女の子「仕方ないのです…背に腹は代えられないのです…」

男「切実だな」

女の子「食べるとはそういう事です」

男「いやそれは違うだろ…」

そろそろ特別編の季節ですな…今まででもうやり尽くした感があるけど、今年はどうしようかな…



男「どうだ、体力戻ったか?」

女の子「はい、少し物足りませんが致し方無しです」

男「あれで足りないのかよ…」

女の子「私は高燃費ですからね」ジトッ

男(気にしてたのか…)

男「まぁ、お前は高燃費な分、高性能だから問題ないだろ」

女の子「ふっふっふ、任せてください」

男(そして簡単に機嫌が元に戻る、と…)

男「さてと、そんじゃ次は婆さんを探すとしますかね」

女の子「えぇ、お婆様も私達を捜しているかもしれません」

男「問題は下手に動くと俺らが迷子になる事だな…」

女の子「本当に広いですからね…」

男「うちの母さんじゃ無いが、遭難する自信があるぜ」

女の子「しかし、動かない訳にはいきませんからね」

男「まったく、厄介な館だぜ」

男「お前の気配を探知してる能力じゃなんとかならないのか?」

女の子「正確な位置が判明しません」

女の子「恐らく、私がこの館自体を把握出来ていないのが問題だと思います」

男「なるほどな…」

男「気配はまだあるんだな?」

女の子「はい、確かにあります」

女の子「この館のどこかに…確かに」

男「まぁ、ここでうだうだ言っていても仕方ない、捜しに行くか」

男「こういう時は、行動あるのみだぜ」

女の子「そうですね」

男「とりあえずさっきとは違う道で行くぞ」

女の子「お婆様…早く見つかるといいのですが」

男「…本当にな」

男「相変わらず代わり映えのしない廊下だぜ」

女の子「それもまた、迷いやすい要因でしょうね…」

男「声もなんか響く感じがするし…嫌でも広さを思い知らされるな」

女の子「先程の落とし穴の件もありますし、まだ罠があるかもしれません」

女の子「油断しないでくださいよ」

男「俺は産まれてこの方油断なんぞした事無いぞ?」

女の子「…あなたは油断の塊でしょう」

書いてる奴が書き始めた頃によく見てたssが完結しまくってる、そして参加型ssが流行ってるのかな?コミュ力低い書いてる奴には辛い世界だぜ…



女の子「あちらの廊下が明るいようですが」

男「ん?あぁ…ここは入り口だな」

女の子「ここまで戻ってきていたのですね」

男「…なぁ」

女の子「ダメですよ」

男「いやまだ何も言ってねぇよ」

女の子「ここから出て逃げる気でしょう?」

男「ぐっ…何故バレた」

女の子「あなたの考えなど超能力を使わずともお見通しです」

男「なんという以心伝心、結婚しよう」

女の子「いいですか?お婆様にご挨拶もせず逃げ帰るなど失礼ですよ」

男(スルーされた…)

女の子「お婆様に出会うまで、外には出ませんよ、いいですね?」

男「出会うという表現がおかしい事に気付いてくれ…」

男「絶対に逃げた方がいいと思うけどなぁ」

女の子「それはどうでしょうか?」

男「どういう事だ?」

女の子「こういう場合、謎を残したままその場を後にするのはかなりのフラグだと思います」

男「ゲームに毒され過ぎじゃなかろうか?」

女の子「あなたに言われたくありません」

女の子「それに…果たして本当に外に出られるのでしょうか?」

男「なんだと?」

女の子「試しに扉を開けてみたらどうですか?」

男「いいのか?」

女の子「どうぞ」

男「やったー!!出られるぞー!!」ガッ

男「ん?」ガチャガチャッ

男「あ、あれ?おかしいぞ…」ガチャガチャッ

男「押してダメなら引いてみろ…」ガチャガチャッ

男「上に上げるタイプかぁああああああああああああああ!!」グイグイッ

男「だ、ダメだ…全く開かない…」

女の子「予測通り、閉じ込められているようですね」

男「外に出られないじゃないですか、ヤダー!!」

男「この俺が…たかが扉一枚に…」

女の子「諦めてお婆様を捜しましょう」

男「くそっ、くそっ、ちくしょう…」

女の子「大丈夫です、私が一緒ですから」

男「それもそうだな」

女の子「切り換え早いですね」

男「俺は過去を振り返らないタイプだ」

女の子「過去と言う程でも無いのですが…」

男「さて、それじゃ行くぞ」

女の子「はい」

男「…」

女の子「…」

女の子「ところで先程の」

男「わかってた、俺わかってたよ、なんだかんだお前が俺のボケをスルーしない事わかってたよ」

女の子「ボケでプロポーズしないでください」

男「申し訳無いと思っている」

男「あーもう、本当に広いなこの館」

女の子「正直どれ程進んだか私には不明です」

男「因みに今歩いている場所は既に1度通っているのだ」

女の子「なんと」

男「うーむ…これは…」

女の子「何か閃きが?」

男「いや全く」

女の子「…」

男「考えたって仕方ない、とにかく前進あるのみ!!あるのみ!!」

女の子「進展が無さすぎてテンションがおかしくなっていますね…」

男「お?これは…」

女の子「階段ですね」

男「もしかしてこの階段を登った二階に居るんじゃなかろうか?」

女の子「確かに、ここまで遭遇しないとなると可能性はありますね」

男「そんな野生の動物みたいな言い方するなよ」

女の子「不適切な表現があった事をお詫び致します」

女の子「どうしますか?」

男「これ以上この階じゃ何も見付からないだろうし…行くしか無いだろう」

女の子「それもそうですね」

男「よし、行くぞ!!」

女の子「はい」

男「…」ギィッギィッ

女の子「…」キィッキィッ

男「こう静かだと、階段を登る音すら気になるな…」

女の子「やめてください、気にしないようにしていたのですから」

男「すまん」

女の子「…」キィッキィッ

男「…」ギィッギィッ

男「そういえばこんな話を知っているか?」

女の子「どのようなお話でしょうか?」

男「真夜中の13階段と言ってだな…」

女の子「それは、もしかしなくても怖い話ですね?」

男「そうだ」

女の子「その話をされた場合、あなたをこの階段の新しい一段とするのもやぶさかではありません」

男「いやお前が新しい階段の怪談作ってどうすんだよ」

女の子「ギャグですか」

男「ちげーよ!!」

女の子「というショートコントをしている間に登りきりましたね」

男「さてさて、この階に婆さんは居るのかね」

女の子「わかりませんね…気配は相変わらずありますが遠くも近くもなっていません」

男「お前というナビタイムが無いと不便だなぁ」

女の子「声出し作戦しますか?」

男「それは違うナビタイムだろ」

男「一応窓はあるのな」

女の子「しかし灯りがありませんね」

女の子「外は相変わらず雨ですし…とても暗いですね」

男「うーむ、ギリギリ廊下がどんな感じかわかる程度しかわからんし」

男「このままじゃ厳しいか?」

女の子「灯りになる物があればいいのですが…」

男「そう都合よくは…ん?」

女の子「どうしました?」

男「そういや、あのループ中の部屋の灯りは蝋燭だったな」

女の子「そうでしたね」

男「って事は…近くの部屋に入るぞ」

女の子「なるほど、わかりました」

男「都合よく見える位置に部屋らしき扉もあるしな」

男「邪魔するぜ」ガチャッ

男「うーむ、少し暗いな、よくわからん」

女の子「あ、私の携帯電話を使いますか?」

男「お、その手があったぜ、貸してくれ」

女の子「どうぞ」

男「ありがとよ、えーっとライトは…これか」カチカチ

男「よし…これで見えるな」

女の子「あれ燭台じゃないですか?」

男「よし、予想通りあったな」

女の子「ところで…火はどうします?」

男「そういや持ってないな…タバコと一緒に持ってくればよかったぜ」

男「とりあえずその辺の棚を探すか」

男「蝋燭使っているんだ、何かしらあるだろ…」ガサゴソ

男「よっしゃ、マッチがあったぞ」

女の子「やりましたね」

男「よっと」カシッ

男「これで灯りは大丈夫だな」

女の子「灯りがあるだけで少し安心感が増しますね」

男「そうだな」

女の子「しかしまだまだ不安ですね…」

男「…」

男「まぁ、これだけ捜しているんだから婆さんももうすぐ見付かるだろ」

女の子「そ、そうですよね…」

男「…」

男(流石に弱ってきているな…どうするか)

男「とりあえず、また手でも繋ぐか?」

女の子「素晴らしい提案ですね是非そうしましょうすぐしましょう」

男「予想以上に食い付いた」

女の子「また背負ってくださってもよろしいのですよ?」

男「いや、燭台持ってるしそれは危ないだろう」

女の子「むぅ…確かにそうですね」

男「また今度な」

女の子「…約束ですよ?」

男「まぁ、お前が覚えていたらな」

女の子「わ、忘れませんよ!!」」

男「ところで、ふと思ったんだが」

女の子「なんですか?」

男「今の約束もフラグになるんじゃないか?」

女の子「…確かにそうですね」

男「やはり無かった事に」

女の子「大丈夫です、私が必ず今のフラグを折ってみせます」

男「本当かよ」

女の子「えぇ、約束します」

男「おい、舌の根も乾かない内に新しいフラグ建てるなよ」

女の子「ではそのフラグも必ず…」

男「無限ループって怖くね?」

女の子「どうすればいいんですか!!」

男「急にキレるなよ…」

女の子「と、とにかく大丈夫なのです!!大丈夫です!!」

男「わかったわかった」

女の子「むぅ…」

女の子「本当にわかっていただけたのでしょうか…」

男「お前の事は俺が一番わかっているに決まっているだろ」

女の子「…よくそんな恥ずかしい台詞を真顔で言えますね」

男「どや顔がよかったか?」

女の子「とてつもなくウザいのでやめてください、お願い致します」

男「そこまで強い拒否反応を示すとは…!!」

誰かに書き込まれる前に書き込めば、それは寝落ちでは無いのだ…のだ



女の子「蝋燭の長さにも限界があります、先を急ぎますよ」

男(いざとなればその辺の別の部屋でも調達できそうだけどな)

男「ん?なんだこれ」

女の子「どうしました?」

男「机の上に紙が…こりゃ新聞か?」

女の子「?」

女の子「それがどうしたのですか?」

男「いや、何か気になってな」

男「何々…随分古いな…記事も殆ど読めないぜ」

女の子「本当です…あ、この辺り読めそうです」

男「これは…絵画の記事だな」

男「…賞を受賞した…さの…美…うーん、読めん」

男「それにしても、この絵画…どっかで見た事あるな…」

女の子「?」

女の子「記事の写真の部分は無事なのですね」

男「あぁ、しかしなんでこんな記事が…?」

女の子「わかりませんが…これ私が産まれる前ですよ」

男「どうしてわかるんだ?」

女の子「日付です、まぁ何年かしかわかりませんが」

男「なるほど…俺は産まれているな、中学だな」

女の子「あなたはまだ中学生みたいなものじゃないですか」

男「…」

女の子「その上、事故の記事ですね」

男「みたいだな、随分派手な事故っぽいぜ」

女の子「写真を見る限り鉄道での事故ですか」

男「しかし内容がまったくわからんぞ」

女の子「記事がボロボロです…」

男「これ以上は何も得られなさそうだな」

私は寝落ちなどしない、しないのだ…



男「さてと、捜すはいいがどう進むか…」

女の子「ここは勘に頼るしかないですね」

男「お前は妙に勘が鋭いからな、頼むぜ」

女の子「こちらのような気がします」

男「よし、行くぜ!!」

女の子「はい!!」

男「まずは第一コーナー…曲がるぜ!!」

壁「やぁ」

男「はい行き止まりー!!コーナー曲がっていきなり行き止まりー!!」

女の子「おかしいですね」

男「あーあ、お前に期待した俺が馬鹿だったぜ」

女の子「まだわかりません、この壁を壊せば新しい道が…」

男「やめろぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

女の子「人間誰しも間違いはあるものですし、ね?」

男「お、おう…」

女の子「気を取り直して反対側へ行きましょう」

男「そうするしかねぇな」

女の子「大丈夫です、道は無限に続いているのです」

男「もうループは勘弁だけどな…」

女の子「…そういう意味ではありません」

男「よーし、今度こそ気持ちよく第一コーナー曲がるぜー!!」

壁「また会ったね」

男「はい行き止まりー!!またもや行き止まりー!!」

女の子「困りましたね」

男「うーむ、部屋も俺達が入った1つしか無かったし…」

男「どうなってんだこの階」

男「こりゃもう詰んだかね」

女の子「諦めては行けません、周囲をよく見ましょう」

男「そんな事言われても、そんな都合よく解決策が…」

女の子「スイッチがありました」

男「…あるのかよ」

女の子「あるのですから仕方ないです」

女の子「どうしますか?」

男「俺はスイッチと呼ばれる物はなんだって押す、そういう生き方をしてきた」

女の子「本当ですか」

女の子「すみません、ちょっと5億年ボタン探してきます」

男「おいおい冗談キツいぜ」

女の子「大丈夫です、記憶は残りません」

男「こいつ、マジだぜ…!!」

男「とりあえず、押すぞ」

女の子「承認します!!」

男「ファイナルフュージョン!!」

男「ぽちっとな」ポチッ

男「…」

女の子「…」

壁「前に進みまーす」ゴゴゴゴゴゴゴ

男「!?」

男「ど、どどど、どうなってんだ!?」

女の子「この壁…動きます」

男「ネタ言ってる場合かよ!!とりあえず逃げるぞ!!」

女の子「はい」タタタッ

男「くそっ、とりあえず曲がればなんとか…」ダダダッ

壁「曲がりまーす」

男「なんだとぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

女の子「角を曲がる迫る壁とは斬新ですね」

男「悠長に構えてる場合かい!!」

女の子「どうしましょうか」

男「まだ俺達には階段がある!!」

女の子「どこですか?」

男「そりゃ、すぐそこに」

男「…あれ?」

女の子「無くなっていますね」

男「なんでだよぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

男「くそっ、案の定さっきの部屋の扉まで消えてやがる!!」

女の子「このまま進んでも行き止まりですよ」

男「こうなったら窓を突き破るしか…!!」

女の子「もっと簡単な手がありますが?」

男「…」

女の子「あなたが許可してくださるなら、私は何でもやりますよ」

男「…ったく、わかったよ」

壁「待ってよー」ゴゴゴゴゴゴゴ

男「頼む、あの最新型迫る壁type-zeroをぶっ壊してくれ」

女の子「バスクード・クライシス!!」パァッ

壁「俺はアネモネ派ぁああああああああああああああ!!」ドガァッ

女の子「ふぅ…」

男「なんだろう…あの壁には凄い親近感を感じてしまった…」

女の子「ストーカー気質なところですか?」

男「俺はストーカーじゃねぇよ!!」

男「なんとか助かったな」

女の子「やはり最初から壊すべきでしたね」

男「お前が壊そうとしていたのは逆側の壁だろ!!」

女の子「そうでしたっけ?」

男「くっ…都合のいいやつめ…」

女の子「とにかく、これで先に進めますね」

男「まぁ…そりゃそうだな…」

男「ったく、使い古された罠ばかり用意しやがって…」

男「どうせならこう…赤外線とか新しい感じの罠を作れよ」

女の子「対応出来るだけマシですよ」

男「普通ならかなり厳しいけどな」

女の子「そうですか?」

男「…」

女の子「?」

女の子「どうしました?」

男「最初の罠はリセットされる廊下だった」

女の子「はい?」

男「次に出てきたのは触手の塊だったな?」

女の子「そうですね」

男「その次が落とし穴だ」

女の子「はい」

男「そして今、迫ってくる壁の罠が出てきた」

女の子「それが?」

男「…共通点があったが、今のでその共通点が無くなった」

女の子「?」

女の子「共通点とは?」

男「今までの罠は、足止めが目的の罠だった」

女の子「確かにリセットされる廊下はいずれ解放される仕組みでしたね」

女の子「触手さんは…こちらが動かなければ何もしませんでした」

女の子「しかし、水攻めは閉じ込めるというよりかは…」

男「廊下と触手を突破してからのあれだ、停止させるスイッチなんて気付いて当たり前なんだ」

女の子「なるほど…確かに前2つよりは難易度が低いかもしれません」

男「だが今の迫ってくる壁は…そうじゃ無かった」

男「足止めならわざわざ迫ってくる必要は無い、動かない方が足止めとしては機能する」

男「それプラス退路を絶つように階段と扉を消してやがった…つまり」

男「今のは足止めじゃなく、排除するのが目的の罠だったんだ」

女の子「な、なるほど…」

男「…もしかすると、罠を仕掛けた相手に近付いているのかもしれないな」

女の子「私達に見付かるのは望んでいないと?」

男「あぁ、たぶんな」

男「とにかく、まだ罠があるとすれば更に厳しい可能性がある」

男「気を引き締めないといけないな」

女の子「ふふふっ、大丈夫ですよ」

男「ん?」

女の子「どんな罠だろうと私が全部蹴散らして、あなたを守ってあげますよ」

男「…今の壁以外は結局俺がどうにかしているけどな」

女の子「し、触手さんは半分でしょう…!!」

男「まぁ、お前ならどうにかしてくれるってのは俺も考えているさ」

男「という訳で、頼むぜお姫様?」

女の子「ふふふっ、エスポワールに乗ったつもりで任せてください」

男「不安しかねーよその船」

女の子「緊張感は持ちましょうという事です」

男「船側の奴等も持つべきだと思うけどな…」

寝るとかじゃないの、ちょっと気絶するだけ…また次回

男「扉とか復活しているな」

女の子「壁が無くなったからでしょうか?」

男「…今なら下の階に逃げられるな」

女の子「逃げてはお婆様に会えませんよ」

男「この階に居るとも限らないけどな」

女の子「むぅ…それはそうですが…」

女の子「ですが、下の階はもう望みが薄いでしょう?」

男「まぁ、確かに」

女の子「やはりこの階を調べるべきです!!」

男「」

女の子「ほら、行きますよ?」

男「へいへい…わかったよ」

女の子「…はい」スッ

男「おっと、そうだな、手を繋ぐのを忘れずに、だな?」

女の子「その通りです」

女の子「あなたもわかってきましたね?」

男(そりゃあれ程不安そうな顔されればな…)

女の子「あれ程走ったのに燭台は無事だったんですね」

男「これが俺達の最後の希望だからな」

女の子「そこまで言いますか…」

男「お前ももっと燭台の有り難さをだな…」

女の子「はいはい、進みますよー」

男「…おう」

女の子「やはり先程の壁の先に道がありますね」

男「まだ続くのかこの廊下…」

女の子「さすがにウンザリですね…」

男「普通の廊下ならもう少し気が楽なんだけどな…」

女の子「もう罠が無い事を祈りましょう」

男「どうかね…とりあえず油断はしないようにな

男「今のところ一本道になってるな」

女の子「罠も見当たりませんね」

男「まだ気は抜けないけどな…ん?」

女の子「どうしました?」

男「あの突き当たり…大きな扉だな」

女の子「あら、本当ですね」

男「うーん、いかにもな扉だな」

女の子「正しくボス部屋の扉といった感じです」

男「やめろよ、考えたくも無い…」

女の子「しかし他に道もありませんし、入るしか無いでしょう」

男「…セーブポイントとか無いのか?タイプライター的な」

女の子「ありませんよ…人生一発勝負なのです」

男「ちくしょう…変な敵が出ませんように…」

男「よし!!入るぞ!!」

女の子「はい!!」

男「おらぁ!!」ガチャッ

女の子「!!」

お婆さん「おや二人とも、ここまで来たのかい」

女の子「お婆様!!」

男「ようやく見つけたぜ…」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、二人とも捜してくれたのかい?」

お婆さん「悪い事をしたねぇ」

男「…」

女の子「し、心配しました…しかしこれで」タッ

男「待て」

女の子「はい?」

男「婆さん、聞きたい事がある」

お婆さん「おやおや、なんだい?」

男「婆さん、あんたここまでどうやって来たんだ?」

お婆さん「?」

女の子「あなたは突然何を…」

男「大事な事だ」

女の子「…」

男「答えてくれ、婆さん」

お婆さん「どうやっても何も…普通に歩いて来ただけじゃよ?」

男「本当だな?」

お婆さん「うむ」

男「…婆さんの言葉、真偽わかるか?」コソコソ

女の子「はい?嘘を言った感じはありませんが…?」

男「そうか…」

男(雰囲気もだが、こいつが言うなら間違い無いだろう)

男「悪かったな婆さん、急に変な質問して」

お婆さん「いやいや、ワシは気にしとらんよ」

女の子「どうしたんですか急に?」コソコソ

男「…最悪の事態かも知れん」

女の子「え?」

男「婆さん、とりあえず今すぐここを…」

バタンッ

女の子「!?」ビクッ

男「…チッ」

女の子「と、扉が急に閉まりました…?」

お婆さん「おやおやなんじゃろうね?」

男「婆さん!!今すぐこっちに!!」

お婆さん「ふぉ?」

スゥッ

女の子「!?」

男「くそっ!!」ダッ

男「おぉっ!!」バッ

お婆さん「ひゃっ!?」

ドサッ

お婆さん「いたたた…」

男「すまん婆さん、大丈夫…うぉっ!?」バッ

ヒュンッ、ドガァッ

男「あ、あぶね…」

お婆さん「な、なんじゃこれは…!?」

そこには、お婆さんの後ろに突如現れた、黒い影がいた

男「くそっ、やっぱりか…!!」

女の子「だ、大丈夫ですか!?」

男「なんとかな…ってやべぇ!!」

黒い影はその手に持つ鎌を振りかぶった

男「俺達をそっちに!!」

女の子「!!」バッ

女の子「えいっ!!」グイッ

男「うおっ!!」フワッ

お婆さん「なんじゃなんじゃぁ!?」フワッ

ヒュンッ、スカッ

男「あ、危なかった…助かったぜ」

女の子「な、なんでしょうかあれ…?」

男「…よくわからんが、ボスなんだろうよ」

女の子「そんな…」

お婆さん「あんなよくわからんもの、この館にあったじゃろうか?」

男「…今まで隠れてたんだろうよ」

女の子「どういう事ですか?」

男「今まで俺達が突破してきた罠…婆さんは遭遇してないみたいだ」

男「そして今までの罠…それが俺達を足止めしてたって話はしたな?」

男「それを踏まえて考えると…」

男「こいつの目的は…婆さんなんだろう」

お婆さん「ワシが…?」

女の子「…なるほど」

話していると、影が揺らめいた

影「グゴゴッ」

男「来るかっ…!?」

影「グワァッ!!」ブンッ

女の子「させま…せん!!」バッ

ガギィンッ

勢い良く振られた鎌は、俺達に当たる前に弾かれた…

影「グオォ…」

お婆さん「な、何をしたんじゃ…?」

影「…」

女の子「様子見ですか…どうしましょう?」

男「とりあえず…扉は開かないのか?」

お婆さん「ダメじゃ、開かん」ガチャガチャ

男「やっぱりボス戦は逃げられないって事か」

女の子「倒すしか無いようですね…」

男「みたいだな、やれるか?」

女の子「やるしか無いです…!!」

お婆さん「だ、大丈夫なのかい?」

女の子「大丈夫ですよ、こう見えても私、結構強いんです」

女の子「…あなたはお婆様から離れないでくださいね」

男「あぁ、だが避けるのが精一杯だからな?」

女の子「十分です」パァッ

女の子「行きます…覚悟しなさい!!」バッ

影「ゴアァ!!」

影「グガァッ!!」ブンッ

女の子「甘いですよ!!」バサッ

ガギィッ

お婆さん「つ、翼が生えておる…」

男「すまん婆さん、後で説明する」

女の子「次はこちらのターンですよ!!」バサァッ

シュババババッ

影「グギガァッ!!」ザスザスッ

男「効いてるみたいだな」

女の子「このまま押し切りますよ!!」バババッ

影「ギギャァッ!!」ズババッ

男「…なぁ婆さん」

お婆さん「なんじゃ?」

男「あの影…何か覚えは無いのか?」

お婆さん「ワシは初めて見たが…」

男「そうか…」

男(何だ…?何かが気になる…)

影「グオォ…」

女の子「し、しぶといですね…」

影「グッ…ギィッ…」

女の子「な、なんでしょうか…?」

男「わからんが…おとなしくなったな…」

お婆さん「…もしかすると、あの子は話がしたいんじゃないかい?」

男「話…?」

男「どうしてそう思うんだ?」

お婆さん「よくわからんのじゃが…あの影からは懐かしい…そんな感じがするのじゃ」

男「…マジか」

女の子「どうします?それにしても危険だと思いますが…」

男「そうだな…しかし婆さんの話も気になる」

男「動きを封じられるか?」

女の子「わかりました」バッ

キュインッ

影「ガァッ!?」ギュゥゥ!!

女の子「とりあえずそれっぽい光の鎖で動きを封じてみました」

男「ありがとよ」

男「…婆さん」

お婆さん「うむ」スタスタ

お婆さん「…お主、話は出来るかの?」

影「…」

男「…いつでも対応出来るよう、頼むぞ」コソコソ

女の子「了解です」コソコソ

影「グッ…ガッ…」

お婆さん「?」

影「迎えに…来…た」

女の子「喋りました!!」

男「まさか本当に喋るとはな…しかし」

お婆さん「迎えに来たとはどういう事じゃ?」

影「…」

影「グガガッ…」

男「ここは一つずつ質問していった方がいいか」

男「おい、迎えに来たって言ったな、それがお前の目的か?」

影「そうだ…」

男「何故攻撃したんだ?」

影「…邪魔をされたく無かった」

男「お前は…婆さんの命を狙っているのか?」

影「ある意味ではそうだ…が、違うと言える」

女の子「どういう意味でしょうか…?」

お婆さん「わからん…」

男「罠はお前がやったな?」

影「…そうだ」

男「何で俺達が居るタイミングで婆さんを狙った?」

男「お前、ずっとここに居たのか?」

影「…そうだ」

影「ここには居たが…これ程の実態を持つまでには至らなかった」

お婆さん「では何故じゃ…?」

男「原因は俺達…というか、こいつなんじゃ無いか?」

女の子「わ、私ですか!?」

影「…」

影「その通りだ」

影「その者の力が影響したのだろう…突如私にこれ程までの力が宿った」

影「そこで二人を隔離し、目的を達しようとしたのだ…まともにやっては勝てそうも無い」

影「…命を奪うつもりは無かったが、危険に晒して悪かった」

男「けっ、最後の罠はやる気満々だったじゃねぇか」

影「ふふっ、あれくらいやらねば止まるまい」

男「まぁ、自慢の相棒だからな」

女の子「こ、こんな時に恥ずかしい事言わないでください!!」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、照れているのかい?」

女の子「そうではありません!!」

男「話が逸れたな」

男「本題だ、結局お前は何をしたいんだ?」

影「…迎えに」

男「それは聞いたぞ、もっと詳しく話せって事だよ」

影「…わかった、冷静に聞いてくれ」

影「この館は、存在してはならないんだ…」

男「…」

女の子「ますますよくわかりませんね…」

男(嫌な…予想ばかりが…!!)

お婆さん「話の繋がりが見えないのぅ…」

影「…やはり、何も覚えていないか」

お婆さん「何の話じゃ?」

影「…お前は、もう死んでいるんだ」

お婆さん「なんじゃと…!?」

女の子「そんな…嘘…」

男「…本当なんだろう」

女の子「ど、どうして!?」

影「信じられなくとも、事実なんだ」

男「…あの昔の新聞」

男「あれは、婆さんが死んじまった時の新聞なんだろう」

男「あの古い新聞…あの当時か婆さんは」

影「そう…ここでさ迷ってしまっているんだ」

お婆さん「自分の事じゃが…信じられんのぉ…」

男「確か、鉄道…列車事故か?」

影「…そうだ」

女の子「ではあなたは…」

影「迎えに…来たんだ」

婆さん「…」

女の子「ど、どうすれば…」

男「…婆さんに任せよう」

女の子「しかし!!」

男「俺達がどうこうしていい問題じゃ無いだろ」

男「…拘束も解いてやれ、今のこいつは無理矢理やらかしたりしねぇだろ」

女の子「…わかりました」スッ

影「…」

影「すまんな、有難い」

女の子「いえ、こちらこそ理由もわからず…すみませんでした」

影「…優しい子だな」

男「自慢の」

女の子「それはもういいです!!」

影「…さて」

お婆さん「…ワシの答えはもちろん決まっておるよ」

お婆さん「連れていっておくれ」

影「…あぁ」

女の子「お婆様…いいのですか?」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、この人は私の為に来てくれたんじゃ」


お婆さん「断るなんてできないよ、のう?」

影「…」

お婆さん「じゃが…お別れくらいさせてくれないかい?」

影「永い間待っていた、まだまだ待てるさ」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、ありがとう」

影「…」

お婆さん「すまんのぉ、二人を妙な事に巻き込んでしまって」

女の子「いえ、そもそも私が来なければこんな事には…」

お婆さん「何を言っておるんじゃ、いつかはこうなる予定だったのじゃろう」

お婆さん「それに、来たのがこんな可愛い子で、ワシは本当に嬉しいよ」

女の子「お婆様…」

お婆さん「さぁ、笑顔で送り出しておくれ?」

女の子「…はい!!」ニコッ

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、本当に可愛い子じゃな」ニコッ

お婆さん「お前さんも、ありがとう」

男「…別に何もしていませんよ」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、お礼を言いたい気分なんじゃよ」

男「そっすか…んじゃ有り難くお礼されるよ」

お婆さん「それでいい、しかしお前さんはよく似とるのぉ」

男「はい?」

お婆さん「爺さんに…よく似ておる」

お婆さん「最初見た時から、お主にも懐かしい感じがしてのぉ」

お婆さん「きっと、爺さんの事を思い出したんじゃろうな」

男「…」

男「それなら、行ってやるといい」

男「きっと、婆さんの事を待っているよ」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、ボケて忘れてなければいいんじゃがのぉ」

男「忘れる訳無いさ、きっと婆さんの傍にずっと居てくれたんだ…な?」

影「…」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、おかしな事を言う子じゃ」

男「ふっ、そうかもな」

お婆さん「それじゃぁ、そろそろ行こうかね?」

お婆さん「…連れていってくれ」

影「…わかった」

影「改めて…二人とも、すまなかったな」

男「だから気にすんなって」

女の子「えぇ、こうして無事なんですから」

女の子「あ、ですがお婆様に失礼な事をしてはいけませんよ?」

女の子「もし何かあれば、私が成敗しに行きますからね!!」

影「ふっ…肝に命じよう」

影「…さよならだ」

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ、二人とも、元気でのぅ」

女の子「さ、さようなら!!さようならー!!」

男「…じゃあな、あんたらも元気でな」

影「…」スゥッ

お婆さん「ふぇっふぇっふぇ…ワシは…幸せじゃなぁ…」スゥッ

女の子「あっ…」

お婆さん「さようなら、とっても可愛い…お二人さん」

パァッ

女の子「…消えちゃいました」

男「…そうだな」

女の子「お婆様…優しい人でしたね」

男「…そうだな」

女の子「…他に何か言えないのですか?」

男「…そうだな」

女の子「もういいです…」グスッ

男「…」

男(ったく、婆さんも気付いていたんだろ?)

男(だから、あの時…あぁ言ったんだよな…)

男(そっちも二人で、元気でな)

お婆さん「それで、具体的にどこに向かっておるのじゃ?」

影「行けばわかるさ…怖く無いかい?」

お婆さん「独りなら…でも、あんたが居るからねぇ」

お婆さん「のぅ?爺さん」

影「…」

お爺さん「あぁ、婆さん」

本当に久し振りじゃのぅ

ワシの方はずっと傍に居たがな

気付かなくて、すまんかったのぅ

気にしていないさ、それより

なんだい?

あの男とワシが似てるなど、冗談じゃろ?

ふぇっふぇっふぇ、それはどうかの?

ワシの方が男前に決まっとる!!

変わっとらんなぁ…そういうところは

しかし、不思議な子達じゃったのぅ

そうだな…だがおかげでこうしてまた一緒に居られる

ふぇっふぇっふぇ、感謝しないとねぇ

きっと伝わっているさ、だから…

うむ、安心して一緒に行こうかね

あぁ、そうだな婆さん

そうだよ、爺さん、ふぇっふぇっふぇ

男「…そろそろ行くか」

女の子「そうですね…きゃっ!?」ガンッ

男「うおっ!?」グラッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

女の子「な、なんでしょうか!?」

男「いや俺に聞かれても…あ」

男「…そういやあいつ、この館は存在しちゃいけないって言ってたよな?」

女の子「…言っていましたね」

男「まさかとは思うが…」

男「婆さん居なくなって、崩れるとか…な?」

女の子「そんなぁ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

バァンッ

男「くっそ!!こんなオチがあるなんてな!!」ダダダッ

男「立つ鳥後を濁さずって言葉を知らねぇのかよ!!」ダダダッ

女の子「とにかく走ってくださいー!!」タタタッ

男「うおあぶねっ」サッ

ガシャァンッ

男「全力で塔をかけ降りる緑色の勇者の気分だぜ!!」

女の子「では私は知恵の紋章を頂いたお姫様ですね!!」

男「自分から罠に掛かるなよ!!絶対だぞ!!」

女の子「あれは緊張感を出すためきっとわざとー!!」

男「よし!!一階に来たぞ!!」

女の子「出口はもうすぐですね!!」

男「うぉおおおおおおおおおおお!!」

男「…って、待てよ?」

女の子「どうしました?」

男「確か扉開かなかったよな?大丈夫だろうか…?」

女の子「あれは大丈夫ですからダッシュですー!!」

男「お、おう!!」

男「あった!!玄関だ!!」

男「おらぁ!!」ドガンッ

女の子「脱出成功です!!」

男「た、助かったぜ…」

女の子「あっ、館が…」

ガァァァァン…

男「…完全に崩れたか」

女の子「…」

女の子「はぁ…流石に疲れました…」

男「…なぁ、聞きたい事があるんだが」

女の子「なんでしょうか?」

男「お前、なんで扉が開くって知ってたんだ?」

女の子「っ!!」ビクッ

男「…まさかお前」

女の子「ふ、ふふふっ、気付かれてしまっては仕方ないですね!!」

女の子「あなたの予想通り、あの時開かなかったのは私の超能力で閉めていたからなのです!!」

男「てめぇええええええええ!!」バッ

女の子「きゃぁあああああああああ!!」タタタッ

男「待てこらぁあああああああああ!!」ダダダッ

男「はぁっ、はぁっ…」パタンッ

女の子「お疲れ様でした」パタンッ

男「ったく、無駄に走ったぜ…ようやく車に帰って来た」

女の子「あなたが追いかけるのがいけません」

男「お前が原因だろ!!」

男「あーあ…しかしあれだな」

男「…空、晴れたな」

女の子「…ふふふっ、当然です」

女の子「お婆様を送り出すのに雨は似合いませんから、空が空気を読んだんですよ!!」

男「…」

男「ははっ、そうに違いないな!!」

男「さてと、とりあえず一旦道を戻るか」

女の子「そうですね、これ以上は進めないですからね」

女の子「…」ジーッ

男「…ここも、また来ような」

女の子「!!」

女の子「はい!!もちろんです!!」

男「よっし、そんじゃ進むぞ!!」

女の子「…一旦戻りますけどね」

男「うっせ!!」

切りがいいからここまでだね!!

謎の館的な何か編が終わった訳ですが、微妙な余り方をしてしまった

とりあえず季節的に特別編でもやろうかと思いますがネタが思い付きません

という訳で誰かネタをください、切に、切に

まぁ、何も無ければ適当にやります…それではまた次回、おやすみなさい

オッス、オラ書いてる奴!!みんなありがとう!!

勢いだけで特別編を始めるよ!!ものすごく残念な構成だけど、今更気にしないでね!!書いてる奴との約束だよ!!

途中で寝落ちする予定だけどそれも気にしないでね!!じゃぁまったり始めるよ!!

某所・男の実家にて

女の子「せ、宣誓ー、僕達、私達はー」

男「スポーツマンシップに則ってー」

同級生女「正々堂々ー」

部長「闘う事を」

テスラ「…誓います」

母「は?い、よく出来ました?」

実況「…なんぞこれ」

召使「で?これはなんなんだ?」

先輩「呼ばれたから来たけど!!」

後輩「何をするか聞かされていないんですよね…」

母「あら??知らせてないの??」

男「あれ?言ってなかったか?」

女の子「まったく、あなたは…」

男「ふっふっふ、ならば教えてやろう…今日は」

男「マラソン大会を開催するのだ!!」

先輩「マラソン…」

後輩「大会…?」

実況「…なんぞそれ」

男「なんだマラソンも知らないのか?馬鹿だからか?」

実況「いやそれは知ってるよ!!なんでそんな事やる事になったんだよ!!」

男「冬と言ったらマラソンだろ、マラソン」

実況「それは学生までだよ!!」

テスラ「…私は学生」

先輩「私もだよ!!」

後輩「大学生ですけどね…」

男「な?」

実況「何が、な?なんだよ!!」

部長「まぁまぁ、そう序盤からツッコミばかりするものでもあるまい」

実況「部長…」

部長「マラソン、結構じゃないか、健康に良い」

部長「それと私を部長と呼ぶな」

実況「でも今日は…」

男「おい」

女の子「それ以上は言ってはいけません」

実況「…なんで?」

男「悲しんでいるやつもいるって事だよ!!」

実況「そ、そう…?」

実況「そもそもなんでこんな企画考えたんだよ」

男「そう、それは三日前の事じゃった…」

実況「…長くなりそうだから簡潔に」

男「そろそろあの季節じゃろ?俺には無縁じゃろ?でも街は無理矢理でも参加させようとするじゃろ?嫌じゃろ?逆らうしか無いじゃろ?」

男「そうだ、マラソンしよう」

実況「いやマラソンになる意味がわからないんだけど!?」

男「うるさい!!やるったらやるんだよ!!」

実況「やるったって、皆は…」

テスラ「…準備体操」

召使「よし、監督してやろう」

先輩「ほら引っ張って!!引っ張って!!」

後輩「ちょ、ま、ぐぎぎぎ!!」

同級生女「いやー、こういうのは久し振りだねー!!」

部長「私もだ、楽しみだな」

実況「…」

男「超乗り気だぞ」

実況「そんな馬鹿な…」

母「やりましょうよ?」

同級生女「そうそう、楽しいよきっとー」

実況「…君が一番やる気満々だね」

同級生女「まぁね」

同級生女「もうリア充様の邪魔を出来れば何でもいいかなって、そう思うの」

実況「完全に私怨じゃないか!!」

男「素晴らしい精神だ、敬服するぜ」

同級生女「あんたもね!!」

実況「ダメだこいつら…」

実況「はぁ…やるしか無いのか…」

実況(せっかく部長と二人でクリスマスを過ごそうと思ってたのに…)

男「お前にはもちろん実況の仕事をしてもらうぞ!!」

実況「おっ、走らなくていいんだ?ラッキー」

男「は?何言ってるんだ?」

実況「え?」

男「走りながら実況してもらうに決まってるだろ?」

実況「そんな実況聞いたこと無いよ!?」

男「ちなみに母さんは中継ポイント担当だ」

実況「走らないの!?」

母「美味しい飲み物とか用意しているわ?」

実況「…まぁ、それはそれで」

男「よし、それじゃ早速準備体操に入れ!!」

部長「私が見てやる、キッチリやれ」

実況「…はーい」

女の子「あなたもやりますよ」

男「おう!!ガッツリやるぜ!!」

女の子「…準備体操で体力使いきらないでくださいね」

テスラ「…」

召使「どうした?」

テスラ「…体操着、寒い」

召使「普段の服で走る訳にもいかないだろう?」

テスラ「…魔法で」

召使「ここで使うなよ、一般人が居る」

テスラ「…」ジーッ

召使「そんなどうにかしろって目で睨まれてもな…仕方ない」

召使「こんな事もあろうかとジャージも持ってきた、これを上から着ればいい」

テスラ「…ありがとう」

女の子「あ、テスラさんはジャージにしたのですね?」

テスラ「…うん」

男「くっ、せっかくのブルマが!!」

召使「すまないな、本人が寒いと言って聞かないんだ」

テスラ「…そこまでは言ってない」

召使「くくくっ、どうだったかな」

男「お前もジャージか、似合わないな」

召使「あんた程じゃ無いさ」

男「…」

女の子「傷付いてしまいました!!」

テスラ「…謝って」

召使「…そこまで酷い事を言っただろうか?」

女の子「ところで疑問なのですが」

男「なんだ?」

女の子「何故私は体操着にスパッツなのでしょうか?」

男「俺の趣味だ」

女の子「…清々しいくらい力強く言い切りましたね」

男「ブルマと悩んだが、苦肉の策だな」

女の子「意味はわかりませんが、熱意は伝わりました」

母「我が子ながら素晴らしい趣味だわ?」

女の子「はい、限りなく将来が不安です」

同級生女「皆は学校のジャージなんだね」

部長「うむ」

実況「僕達のジャージは学校の教員用のジャージなんだ」

同級生女「そういえば学生時代使ってたのとちょっと違うかも」

先輩「私達は高校時代のジャージだよ!!」

同級生女「こっちは二人ともデザイン違うね?」

後輩「高校は別でしたから」

同級生女「なるほど」

部長「貴様は学生時代のとは違うようだな?」

同級生女「うん、流石に入らなくてね」

同級生女「お母さんと二人で買いに行ったんだ」

母「お揃いよ?」

男「…お前うちの母さんと仲良すぎだろ」

同級生女「まぁね!!」

母「お友達だもの?」

男「というか、母さんは走らないからいらなかったんじゃないか?」

母「気持ちは皆と一緒にあるのよ?」

男「…そっすか」

男「しかしジャージが入らなくなるとは…太ったか?」

同級生女「ふ、太っては無いよ!?」

同級生女「ちょっと、その…胸が」

男「けしからんな、俺に触らせるべきだ」

女の子「ていっ」ズビシッ

男「にぎゃぁっ!!」ドサッ

女の子「失礼しました」ズルズル

男「…」ズルズル

同級生女「…相変わらずな二人だね」

部長「うむ、奴に成長の兆しは無いからな」

男「さてと、全員準備体操は終わったなー?」

一同「はーい」

男「それじゃコースの説明だ」

男「この街の外周一周、以上だ」

男「ルールは特に無い、とにかく走る!!以上だ!!」

実況「…計画の甘さが透けて見えるね」

部長「奴は馬鹿だ、仕方ない」

男「そこ!!リア充カップル!!聞こえているぞ!!」

部長「リア充…とはなんだ?

実況「あいつみたいな寂しい人間では無い人ですよ」

部長「なるほど、理解した」

男「聞こえてるって言ってるだろぉおおおおおおおおおおおお!!」

男「ったく、あー…とりあえずそろそろスタートの準備に入れー」

女の子「若干やる気無くなってますね?」

男「今、冷静に考えたんだがな?」

女の子「はい」

男「知ってると思うが、俺は運動嫌いなんだよ」

女の子「…話の腰を折らないでください」

同級生女「…」

母「それじゃぁ皆位置について?」

女の子(困りましたね、せめてやる気を出して楽しんでいただきたいのですが…)

同級生女「ふっふっふ、悩んでいるようね」コソコソ

女の子「あ、その…はい」

同級生女「私にいい考えがあるわ!!」

女の子「本当ですか!?」

同級生女「うん」

女の子「是非教えてください!!」

同級生女「まっかせなさーい!!」

実況(絶対くだらない作戦だよ…)

同級生女「…って言えば大丈夫よ」

女の子「意味はやはりわかりませんがわかりました!!」

母「それじゃぁ、よ?い?」

男「適当にやりますかぁ」

部長「貴様が言い出したというのに…まったく」

男「俺のベストを尽くすって事だよ」

女の子「あの…」

男「ん?」

男「どうした?」

女の子「わ、私に…」

男「?」

女の子「私に追い付いたら…イイコトして、あ・げ・る、はーと」

男「!?」

母「ど?ん!!」

女の子「私を捕まえてご覧になってくださいー!!」タタタッ

男「うぉおおおおおおおおおおおお!!」ダダダッ

後輩「す、凄いスタートダッシュ!!」

先輩「大変!!負けてられないよ!!」

実況「さぁ始まったよ第一回身内だけの町内マラソン大会!!」

実況「選手兼実況担当はもちろん俺さ!!よろしくね!!」

実況「まず飛び出したのは旅芸人コンビ!!もう開幕からトップスピードじゃないかってくらいのダッシュだ!!」

実況「その後に続いて走っているのは大学生コンビ!!やっぱり現役は違うね!!軽快に走ってるよ!!」

実況「その後ろは俺達同級生トリオ!!正直実況しながらはダルいからやめさせてほしい!!」

実況「そして最後尾はテスラちゃんとその下僕!!体力温存かな?乞うご期待って感じかな!!」

実況「そんな感じの出だし、この後どうなっていくのか、お楽しみにー!!」

部長「…貴様は誰に言っているんだ?」

実況「…気にしないで」

こんな感じで次回に続く…正直すまんかった

ところで書いてる奴のスマホだと母の伸ばし棒が正しく表示されないんだけど大丈夫なのかな…PCだと普通なんだけど…

問題あれば何かしら考えます…それではまた次回、寝落ち

寝落ちを持ち越すとは新技を身につけたようだねww

伸ばし棒というのが「~」の半角だと文字化けの代表みたいなもんだから諦めたほうがいいかも
うちだとこんな感じだからどうして疑問形?と悩んだり悩まなかったり

>>751 母「は?い、よく出来ました?」

いやぁ、クリスマスは強敵でしたね

?なのか?なのか…まぁ化けたらごめんなさいで

ちょっと意識してやるのがダルいんでお母さんの語尾は自粛されます、ご了承ください…


第三グループ

実況「あぁ、ダルいなぁ」

部長「まだスタートしたばかりだぞ」

実況「俺は走るだけじゃないからね」

同級生女「そっか、実況もやるんだよね?」

部長「それならば、こんなところで油を売っている場合では無いんじゃ無いか?」

実況「…とりあえず前のグループのところ行ってくるよ」

部長「うむ、頑張れ」

実況「あぁ、自分のペースで走りたい…」

第二グループ

先輩「ふふふーん」

後輩「先輩、余裕ですね」

先輩「まぁね!!そりゃもう余裕だよ!!」

実況「やぁやぁお二人さん、元気だね」

後輩「あ、どうも」

先輩「お疲れ!!」

実況「いやまだ始まったばかりだよ」

実況「とりあえずコメントでも聞こうかな」

後輩「そういうのってスタート前に聞くものじゃ…?」

実況「ツッコミで忙しかったから…」

後輩「…大変ですね」

実況「まぁ、俺の事は置いといて」

実況「どうよ?なんか意気込みとか」

後輩「そうですね、とりあえず先輩が迷子にならないように頑張ります」

実況「…君、完全に保護者だよね」

後輩「よく言われます…」

実況「で、君は…」

先輩「地上最速に、私はなる!!」

実況「目標でかいな!!」

先輩「言ってみただけ!!」

実況「…無理はしないように」

先輩「ありがとう!!」

実況「それじゃ俺は他の奴らのところに行くよ、またね」

先輩「頑張ってねー!!」

後輩「先輩、一応御近所に配慮した声量にしてください…」

第一グループ

実況「結構飛ばしたけど、あの二人はどこだ」

実況「あ、居た…」

女の子「早く捕まえないとすぐゴールですよー」タタタッ

男「そこを動くな!!貴様は既に包囲されている!!ホールドアップ!!」ダダダッ

実況「は、速い…完全にマラソンのペースじゃ無い…!!」

実況「ちょっと二人ともー!!」

女の子「はーい?」タタタッ

男「なんだよ今忙しいんだよ!!」ダダダッ

実況「コメント、コメントをくれー!!」

女の子「私自身が風となるのです」タタタッ

男「俺にとってゴールはゴールじゃない、その先の栄光(性的な意味で)こそ本懐だ!!」ダダダッ

実況「よし、ありがとう!!もうあとは二人で楽しんでね!!」

男「おらおら待ちやがれー!!」ダダダッ

女の子「私は風、風なのです!!」タタタッ

実況「えーと…真っ直ぐ行けよ、バカヤロー!!」

第二グループ

後輩「あ、あの人は」

実況「…」テクテク

先輩「なんで歩いてるの?」

実況「前の二人を全力で追い掛けてたら疲れた」

先輩「ご苦労様!!」

実況「本当にな…」

実況「とりあえず後ろのメンバーに合流するから、君達も頑張ってね」

後輩「はい、それじゃぁまた」

先輩「ゴールで待ってるよ!!」

後輩「先輩、前の二人じゃないんですからペース考えてください」

先輩「言ってみただけ!!」

第三グループ

実況「やぁ」

部長「むっ、戻ってきたのか?」

実況「うん、流石に疲れた」

同級生女「あはは、お疲れー」

実況「今更なんだけど、皆に意気込みを聞いて回っているんだけど」

部長「ふむ、意気込みか…」

部長「私は自分のペースを崩さず、ベストを尽くす、ただそれだけだ」

実況「流石部長、アスリートだね」

部長「次に私を部長と呼んだら走れない身体にするぞ」

実況「怖いよ!?」

同級生女「それはまさか性的な…」

部長「だ、断じて違うぞ!?」アタフタ

実況「早速ペース崩してるね」

部長「黙れ!!」ブンッ

実況「いでっ!!」

実況「まさかマラソン中でも竹刀の帯刀を忘れないとは…」

同級生女「竹刀は帯刀って言うのかな…?」

部長「ふんっ、貴様のような馬鹿が出ると困るからな」

実況「はぁ…信用無いなぁ」

実況「気を取り直して、意気込みを」

同級生女「私の狙いはもちろん優勝ただひとつ!!」

実況「おぉ、ハングリー精神だ」

同級生女「優勝して、今度こそ目立つの!!」

実況「…相変わらず出番にもハングリーなんだね」

実況「さてと、それじゃ次は後方の二人かな」

同級生女「忙しいねー」

実況「代わってくれてもいいんだよ?」

同級生女「頑張ってね」

部長「応援しているぞ」

実況「期待通りの反応だよ、じゃぁまたね」

部長「うむ、気を付けろ」

同級生女「バイバーイ」

部長「ところで…奴の役目を継げば目立たのではないか?」

同級生女「…あ」

第四グループ

実況「やっほう」

テスラ「…おはようございます」

実況「何故朝の挨拶!?」

召使「うちの子は礼儀正しいんだよ」

テスラ「…挨拶は大事」

実況「そうだけど、タイミングは選ぼうね…」

テスラ「…気を付ける」

召使「それで?何か用事か?」

実況「そうだった、今選手…っていうか皆に意気込みを聞いて回っているんだ」

召使「今更じゃないか?」

実況「その手のツッコミは受付終了しています」

テスラ「…仕事無くなった」

召使「いやお前はどう考えてもボケだろう」

実況「とりあえず、意気込みどうぞ」

テスラ「…怪我しない」

召使「こいつに怪我させない」

実況「…君らも仲が良いね」

テスラ「…そうでもない」

実況「だってさ、下僕くん」

召使「あんたらはいつまで誤解し続ける気なんだよ」

実況「無論、一生」

召使「帰っていいか?」

テスラ「…ダメ」

テスラ「…あなたが帰ったら誰が私の面倒を見るの?」

召使「お前は一人で生きる力を付けてくれ」

実況「まぁまぁ、頼ってもらえる内が華だよ、お父さん」

召使「誰がお父さんだ」

テスラ「…あなたは父に向いていない」

召使「お前も娘に向いていないぞ」

実況「お?これはまさか険悪な空気に…」

テスラ「…父と娘だと色々問題があるから」

実況「だ、大スクープやで…!!」

召使「おいまた何か誤解されているぞ」

実況「こうしちゃいられない!!皆に早く知らせないと!!」

召使「おい待て、話を…」

実況「じゃぁね!!二人でごゆっくり!!マラソン中なんだけどね!!」

召使「…」

テスラ「…行っちゃった」

召使「まったく、また面倒な事になった」

テスラ「…変な事言った?」

召使「少なくとも、面白いネタだったんだろう」

テスラ「…私、面白い?」

召使「本当に面白い奴だよお前は」

テスラ「…嬉しい」

召使「甘やかし過ぎだろうか…」

テスラ「…?」

第三グループ

実況「ただいま」

同級生女「おかえりー」

部長「後ろの二人はどうだった?」

実況「結婚前提のお付き合いだったよ」

同級生女「え!?」

部長「なんだと!?」

部長「それは本当なのか!?」

実況「間違いない、言質は取れた!!」

同級生女「この年末に今年最大の大スクープね!!」

部長「やはりそのような関係で…む?」

実況「どうしました?」

部長「あの二人、年齢的に大丈夫なのか?」

実況「…どうなんだろう」

同級生女「テスラちゃんって高校生だよね?」

実況「下僕くんは…どう見ても年上だよね?」

部長「これは…まさか不純異性交遊になるんじゃないか…?」

同級生女「そ、そんな!!」

実況「でもあの二人って一緒に住んでるみたいだし…何か事情とかあるんじゃない?」

部長「ふむ、一理あるな」

同級生女「二人ともしっかりしてるし、大丈夫だよねきっと!!」

部長「とりあえず、本人達の意向を聞くべきだな」

第三、第四グループ

召使「ん?あれは…」

同級生女「やっほー」

テスラ「…追い付いた?」

召使(待っていたようにも見えたが…)

部長「テスラ君」

テスラ「…なに?」

部長「君に聞きたい事がある」

テスラ「…?」

部長「デリケートな問題で、あまり聞くのも憚られると思うのだが…私も教員だ」

部長「すまないが聞かせてくれ」

テスラ「…どうぞ」

部長「やましい事は無いんだな?」

テスラ「…?」

部長「頼む、答えてくれ」

テスラ「…無い」

部長「本当か!?」

同級生女「彼に無理矢理求められたりしてない!?」

召使「それは俺の事か?」

同級生女「他に誰が居るのよ!!」

テスラ「…彼は、こう見えて私に優しい」

テスラ「…いつも私の面倒を見てくれて、とても頼りになる」

テスラ「…今の生活が出来るのも彼のおかげ」

部長「やはり事実であるようだな」コソコソ

同級生女「それに事情ありなのも当たりっぽいね」コソコソ

テスラ「…」

テスラ「…変?」

同級生女「ううん!!そんな事無い!!とっても素敵よ!!」

部長「うむ、私は応援するぞ!!」

テスラ「…ありがとう?」

同級生女「いつもなら妬む私も、テスラちゃんの事となると嬉しいな!!」

部長「何かあれば私達に相談するといい、いつでも力になるぞ」

テスラ「…わかった」

同級生女「ささっ、邪魔し過ぎちゃ悪いし私達はペース戻そうか!!」

部長「それもそうだな、それではテスラ君、失礼するよ」

テスラ「…また後で」

同級生女「いやー、心暖まるね!!」

部長「ふっ、幸せになってほしいものだ」

テスラ「…」

実況「うんうん、二人とも納得したようでよかったよかった」

召使「いや、全然良くないだろう」

実況「え?どこが?」

召使「完全に何か誤解している様子だったぞ」

召使「あんた、あの二人に何を言ったんだ?」

実況「事実を伝えただけだよ?」

召使「確実にねじ曲げられた事実だろう」

実況「はっはっは」

実況「じゃぁ俺も先に行くから!!またね!!」

召使「ちっ、逃げたか」

召使「…」

テスラ「…機嫌悪い?」

召使「別に悪くは無いさ」

テスラ「…そう」

召使「しかしお前も災難だな」

テスラ「…何が?」

召使「やはり気付いていないか…いいか?あの三人はどうやら俺達が恋仲だと勘違いしているようだぞ」

テスラ「…カップル」

召使「下僕も納得していないが、これはお前にも問題がある」

召使「面倒だが後でしっかり弁明するぞ」

テスラ「…」

第三グループ

実況「さて、そういえば前方はどうなってるのかなぁ」

部長「確かに、スタートしてから結構経ったが」

同級生女「トップがあれだし、私達も前に追い付いていないから順位は変わってないのかな?」

実況「とりあえず、前のグループを見てこようかな」

実況「トップには追い付け無さそうだけどね…」

部長「あの二人はどこまで行ったのだろうな…」

第一グループ

男「くっそ、全然追い付けない!!」ダダダッ

女の子「ふふっ、まだまだですね」タタタッ

男「これだから体育会系は…ん?」

母「いらっしゃいー」

女の子「あら、お母様」ピタッ

男「こんな所で何してんだよ?」

母「ここは中継ポイントよー」

女の子「なるほど、もう半分走りましたか」

男「走るのに夢中で気付かなかったぜ」

母「はーい、ドリンクと食べ物をご用意したわよー」

女の子「ありがたいです」

男「ずっと全力疾走だったからな」

母「はいどうぞー」

男「…おい、これはなんだ」

母「ケーキとシャンメリーよー」

男「なんでこんな所でクリスマス要素入れてくるんだよ!!」

女の子「流石の私も予想外です」

女の子「まぁ、せっかくですので頂きましょうか」

男「それもそうだな」

母「たくさん食べてねー」

女の子「お母様の手作りですか?」

母「そうよー」

男「久し振りだな…母さんの手作りケーキ」

男「まさかこんな形で食べる事になるとは思わなかったが」

女の子「疲れた身体には甘い物ですよ」

男「この場合ケーキは正解じゃ無いと思うけどな」

女の子「とても美味しいです」

男「あぁ、流石だぜ母さん」

母「うふふ、ありがとー」

男「さて、シャンメリーも飲むか」

女の子「せっかくですので乾杯を」

男「よし、はっけよーい…」

女の子「やめてください、リアルにやったらあれは絶対に割れます」

男「じゃぁ普通に、乾杯」

女の子「乾杯です」カンッ

男「…」ゴクッ

女の子「…」コクコク

男「ぶふぉあっ!?」

母「どうしたの急に吹き出してー」

男「母さん!!これシャンメリーじゃなくてシャンパンだぞ!!」

母「あらあら、それは大変ー!!」

母「うっかり間違えちゃったわー、こっちがシャンメリーよー」

男「ったく、無駄にドジッ子スキル出しやがって…」

男「ケーキもそうだが、マラソン中にアルコールなんて…」

男「…ん?アルコール?」

男「お、おい!?まさかお前飲んで…」

女の子「はい?」カラーンッ

男「グラスが空になってやがる…!!」

女の子「なんだかフラフラしますねー…」

母「それは大変ねー、大丈夫ー?」

男「くそっ、完全に油断していた…」

女の子「それに気持ち良く…ふっ、ふふふっ…♪」

男「は、始まったか…」

男「まずい、逃げないと…」

女の子「どこに行くんですかー?」ジリジリ

男「いやちょっと…マラソン再開しないとな」ジリジリ

女の子「私の事を捕まえてくださるのでは?」

男「その…マラソンの大事さに気付いて…」

女の子「捕まえたら、イイコトして差し上げると言いましたよね?」

男「そ、そうだな」ジリジリ

女の子「でも、私もう待てなくなってしまいました…なので♪」ジリジリ

女の子「今すぐイ・イ・コ・ト、しましょー♪」タタタッ

男「く、来るなー!!」ダダダッ

母「あらあら、もう行っちゃうのねー」

母「二人とも、頑張るのよー」

女の子「はい♪直ぐにお孫さんをご用意致します♪」タタタッ

男「のぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!」ダダダッ

第二グループ

先輩「走るって気持ちいいねー!!」

後輩「そうですね、あまり他の人に会わないからほとんど二人きりですけど」

先輩「わ、私は二人きりでいいけど…」ボソボソ

後輩「先輩…?」

先輩「な、なーんちゃって言ってみただけ!!」

後輩「そ、そうですか」

先輩「う、うん…」

後輩「…」

先輩「…」

実況「甘酸っぱい空気の中邪魔するよ!!」

先輩「!?」

後輩「またこちらまで上がってきたんですね」

実況「仕事だからね、仕方ないね」

先輩「…」

実況「あ、告白まだ?」

先輩「な、何言ってるのー!!」

実況「言ってみただけさ!!」

先輩「それ私の!!」

後輩「まだまだ元気ですねー」

先輩「元気だけが取り柄だし!!」

後輩「いや、そんな力一杯言わなくても…」

実況「調子を見に来たけど全然余裕だね」

後輩「このペースなら完走も大丈夫そうですよ」

先輩「超余裕っす!!」

実況「おー、これは期待大かな?」

後輩「まぁ、トップの二人には追い付け無いかもしれないけど出来る限り…あっ!!」

実況「ん?」

後輩「先輩!!あんな所に良さげな川が!!」

先輩「あっ!!本当だ!!」

実況「…え?」

実況「え?何どうしたの?」

後輩「すみません!!ちょっと釣りしていきます!!」

先輩「私も!!」

実況「いや急に何言ってるの!?」

後輩「川が僕達を呼んでいるんです!!」

実況「いやいやいやいや!!君はそんな事言うキャラじゃ無かったじゃん!!」

先輩「竿はある?」

後輩「こんな事もあろうかと持ってきています」ニュイッ

先輩「流石!!」

実況「部長の時はスルーしたけど、それどこから出したの!?」

後輩「それじゃぁ失礼します!!」

先輩「そっちも頑張ってね!!」

実況「あぁ…行っちゃった…」

部長「むっ、追い付いたか」

同級生女「へーい」

実況「あ、二人とも」

部長「前方のグループはどうだった?」

実況「トップには追い付けなくて、大学生コンビはあそこ」

同級生女「え?川?」

先輩「この辺でいいかな?」

後輩「そうですね、少し水が冷たいようですけど、ここはブロックが多いので大丈夫だと思います」

先輩「隠れている魚狙いね!!覚えてるよ!!」

後輩「流石です先輩」

先輩「前に教えてもらったからね」

後輩「先輩は才能ありますから、教え甲斐がありますからね」

先輩「そ、そうかなー?」

後輩「はい!!」

先輩「よ、よーし!!それじゃぁ頑張っちゃうよー!!」

後輩「僕も負けません!!」

部長「…何故あの二人は釣りを始めている」

実況「そこに川があったからじゃないかな…」

部長「登山家でもあるまいに…」

同級生女「そういえば釣りのサークル?みたいな事聞いたけど」

部長「なるほどな」

実況「どうします?」

部長「まぁ、邪魔するのも悪いからな…そっとしておこうか」

実況「そうですね、俺も何だか絡みづらいし」

第二グループ・中間ポイント

実況「やっと中間か」

母「お疲れ様ー」

部長「奥様、こちらに居られましたか」

同級生女「わっ、これケーキ?シャンメリーもある!!」

母「ここでちゃんと補給していってねー」

実況「いやケーキとシャンメリーって…こんな所でクリスマス要素出しても…」

母「さっきも同じこと言われたわー」

実況「あの二人、もう通過してたのか」

同級生女「よく体力続くね…」

部長「どうでしたか?あの二人は」

母「とっても元気だったわよー」

母「でもうちの子が追いかけられてたわねー、大丈夫かしらー?」

実況「え?」

同級生女「逆じゃなく?」

母「そうよー」

部長「どういう事だ…?」

第一グループ

男「来るなー!!」ダダダッ

女の子「あーん♪待ってくださいー♪」タタタッ

男「待てるかー!!」ダダダッ

女の子「先程まであんなに追いかけてくださったじゃ無いですかー♪」タタタッ

男「さっきまでとは事情がちげーだろ!!」ダダダッ

女の子「まぁまぁ、そんな小さな事気にせず私と愛し合いましょー♪」タタタッ

男「断る!!」ダダダッ

女の子「同意は求めていませーん♪」タタタッ

男「ちくしょぉおおおおおおおおおおおおおお!!」ダダダッ

第二グループ

部長「まぁ、どうでもいいか」

実況「冷たっ!!」

部長「どうせあの馬鹿者が彼女に何かしたのだろう」

実況「まぁ、そうなんだろうけどね…」

同級生女「…」

実況「ん?どうしたの?」

同級生女「ううん、別に!!」

実況「?」

同級生女(これ、1本だけシャンパンの瓶があるよね)

同級生女(…たぶん、お母さんが間違えちゃったんだろうな)

同級生女(という事は、さっきの話は本当ね)

同級生女(酔っ払っちゃったあの子に追いかけ回されちゃってるのか)

同級生女(…)

同級生女(なんか面白そうだし、ほっといても大丈夫ね!!)

実況「あの二人が一番仲良しだよね」

部長「うむ、素晴らしき事だ」

同級生女「そういえばさっきテスラちゃん達の話をしている時に思ったんだけど」

部長「むっ?なんだ?」

同級生女「あの二人の方が問題ありそうな組合せだよね」

部長「…」

実況「…」

部長「た、確かに…!!」

部長「どう考えてもあの二人の方が年齢差があるだろう…」

実況「まぁ、そうだね」

同級生女「ほとんど二人きりだから止める人いないだろうしねー」

部長「うーむ…」

部長「…」

部長「まぁ、大丈夫だろう」

実況「まさかの心広い発言!?」

同級生女「予想外!!」

部長「流石に今更だからな」

部長「二人を信じる他あるまい」

母「うふふ、ありがたいわねー」

母「そういえば残りの子達はまだかしらー?」

実況「あー…」

母「?」

同級生女「テスラちゃん達は来ると思うけど…」

実況「大学生コンビは来るかわからないね…」

母「どういう事かしらー?」

第四グループ

召使「結構走ったな、どうだ?体力は」

テスラ「…大丈夫」

召使「そうか、寒さはどうだ?」

テスラ「…大丈夫」

召使「もうそろそろ半分に到達する頃か、その辺りで一度休憩するか?」

テスラ「…大丈夫」

召使「しかしだな」

テスラ「…過保護」

召使「お前に倒れられた俺が困るからな」

テスラ「…」

テスラ「…勘違いされた理由」

召使「ん?」

テスラ「…あなたにある、と思う」

召使「くくくっ、珍しく憶測を語るじゃないか」

召使「しかし、お前の言う通りこれはただの過保護だよ」

テスラ「…困る?」

召使「問題はそこでは無いだろう?」

テスラ「…はぐらかした」

召使「お前にしては話題を引き摺るな、珍し事ばかりだよ今日は」

召使「とにかく今は走る事に集中しろ、転ぶぞ」

テスラ「…転ばない」

召使「それはどうかな?俺は知っているぞ、あれは二ヶ月前体育の授業で…」

テスラ「…」ジーッ

召使「くくくっ、悪かった、黙ればいいんだろう?」

テスラ「…その話題は嫌なだけ」

テスラ「…沈黙は退屈」

召使「まったく、俺も喋るのは苦手なんだが」

過去作全部載ってるサイトってないですかね?

しまった寝落ちした!!

>>829
>>38にある前スレの1にたぶん全部貼ってありますが、vipでやっていた1.2スレ以外はパー速なのでまとめられていません

よーし今度こそ張り切って書くぞー(フラグ)

召使「おっと、あれは」

先輩「きたきたフィーッシュ!!」グイグイッ

後輩「こっちも来てますよ!!」グイグイッ

召使「何をしているんだあの二人は」

テスラ「…釣り」

召使「いや、それは見ればわかる」

テスラ「…では何故?」

召使「お前はもう少し言外の意図を読めるようになるべきだな」

テスラ「…?」

召使「まぁ、彼らが釣りをしていても何ら不思議は無いかもしれないが」

召使「何故マラソン大会中の今、釣りをするのか理解できないと言いたいんだ」

テスラ「…なるほど」

テスラ「…あなたは真面目」

召使「お前達と違って普通なんだよ」

テスラ「…確かに私は普通では無い」

テスラ「…魔法が使える」

召使「だから今の論点そこじゃ無いだろう」

召使「それで、彼らはどうするんだ」

テスラ「…楽しそう」

召使「そうだな、それじゃ邪魔せず先に行くか」

テスラ「…待って」

召使「どうした?」

テスラ「…彼らの後方」

召使

途中送信でぁある


召使「おい、あれは熊ってやつじゃないか?」

テスラ「…そう」

召使「ちっ、この時期は冬眠しているんじゃ無いのか」

召使「仕方ない、お前はあの二人を誘導してくれ」

テスラ「…わかった」

召使「さてと、今夜は熊鍋だな」

テスラ「…仕留めちゃダメ」

第三グループ・第四グループ

テスラ「…二人とも」

先輩「あれ?テスラちゃん」

後輩「どうしたのかな?」

テスラ「…中間ポイントがすぐそこ」

後輩「あ、そうだったんだ?」

テスラ「…待ってる」

先輩「そういえばマラソン中だった!!」

後輩「釣りに夢中で忘れてた!!」

後輩「結構楽しんだし、マラソンに戻ろうか」

先輩「そうだね!!」

テスラ「…魚」

後輩「え?」

テスラ「…どうする?」

先輩「釣った魚の事じゃない?」

後輩「あぁ、川に戻すよ」

先輩「キャッチアンドリリースってやつよ!!」

テスラ「…そう」

後輩「よし、片付け終わったよ」

先輩「それじゃぁ行こっか!!」

テスラ「…うん」

召使「…よし、行ったか」ガサッ

召使「しかしテスラも成長したな」

召使「このまま成長すれば友達100人も夢では無いだろう」

召使「くくくっ、あいつが真人間になれば俺の手間も減るからな」

召使「次はもう少し感情を表に出せるよう促すか…」

召使「…さてと」

召使「問題はこの熊をどうするかだな…面倒だが山奥にでも捨ててくるか」

召使「しかし人里まで降りてくるとは…世も末だな」

中間ポイント

テスラ「…ここ」

実況「あれ?テスラちゃん」

先輩「どうもー!!」

後輩「やっと半分か…」

同級生女「あれ?大学生コンビと一緒?」

部長「釣りはもういいのか?」

後輩「はい、すみませんマラソン大会の途中で」

部長「気にするな、自分の好きな事を前にして我慢出来ない気持ちはわかる」

実況「そりゃこれだけケーキ食べればね…」

部長「…何か言ったか?」

実況「いや!!何にも!!」

実況「あれ?そういえば下僕くんは?」

同級生女「見当たらないね?」

後輩「僕達と合流した時から居ませんでしたね」

先輩「迷子?」

後輩「いやそんな馬鹿な…」

テスラ「…動物と」

部長「動物と?」

テスラ「…遊んでいる」

実況「…え?」

同級生女「へ、へー…意外だね」

部長「う、うむ…まぁいいんじゃないか?」

実況「猫とかかな…」

テスラ「…すぐに合流する」

部長「そうか、ならば問題もあるまい」

後輩「僕達も少し休憩して先に進みましょうか」

先輩「腹ペコ!!」

母「はーい、たくさん食べてねー」

先輩「ケーキだー!!」

後輩「ケーキ!?え、ケーキ!?」

実況「…そうなるよね、うん」

後輩「僕達マラソンしているんですよね…?」

先輩「今更何言ってるの?あ、もうひとつ!!」

母「どんどん食べてねー」

部長「私ももうひとつ…」

同級生女「まだ食べるの?大丈夫?」

部長「これだけ走ったのだ、少しくらい食べ過ぎても問題あるまい!!」

同級生女「いやそういう問題じゃ無いと思うけど…」

後輩「あ、あれ…皆普通だ…」

後輩「僕がおかしいのか…?」

実況「君はおかしくない…おかしくなんか無い…!!」

先輩「食べないの?食べないなら私が食べちゃうよ?」

後輩「えっと…食べますけど」

母「はいどうぞー」

後輩「ありがとうございます」

先輩「メリークリスマス!!」

後輩「あ、はい、メリークリスマス」

同級生女「なんだか初々しいねぇ」

部長「うむ、微笑ましい事だ」

実況「相変わらずマラソン中とは思えない光景だけどね」

部長「貴様はマラソンに囚われすぎているようだな」

実況「皆が自由過ぎるんだよ!!」

先輩「ごちそうさまでした!!」

後輩「美味しかったです」

母「そう言ってもらえると嬉しいわー」

テスラ「…」

同級生女「テスラちゃんは食べないの?」

テスラ「…待ってる」

実況「あぁ、下僕くんね」

部長「ふっ、一途なのだな」

同級生女「熱々だねー」

テスラ「…」

先輩「よーし、後半戦も頑張っちゃうよー!!」

後輩「あんなに食べたのに元気ですね…」

先輩「補給だからね!!補給!!」

先輩「それじゃお先ー!!」

後輩「あぁもう先輩…それじゃ僕達はこれで」

同級生女「はーい、頑張ってね」

実況「また後で様子見に行くよ」

部長「最後まで気を抜くなよ」

テスラ「…」フリフリ

同級生女「ふー、結構食べたなー」

部長「私もだ、体力も戻っただろう」

実況「それじゃ俺達もぼちぼち行く?」

同級生女「そうだねー」

部長「テスラ君、大丈夫か?」

テスラ「…私は元気」

部長「…寂しさ故の強がりだろうか?」コソコソ

同級生女「そうだね、早く旦那さんが戻ってくればいいのに」コソコソ

実況「いや単純に意味勘違いしてるだけでしょ…」

同級生女「それじゃテスラちゃん、また後でね」

実況「下僕君を見かけたら待ってるって伝えとくよ」

部長「では奥様、テスラ君をよろしくお願いします」

母「任せてー」

テスラ「…また」フリフリ

部長「うむ、またな」フリフリ

同級生女「またね!!」フリフリ

母「皆行っちゃったわねー」

テスラ「…」

母「大丈夫ー?やっぱり何か食べるー?」

テスラ「…大丈夫」

テスラ「…先に食べると悪い」

母「うふふ、いい子なのねー」

母「でもマラソンなんだから、早さも大事よー?」

テスラ「…確かに」

母「皆行っちゃったわねー」

テスラ「…」

母「大丈夫ー?やっぱり何か食べるー?」

テスラ「…大丈夫」

テスラ「…先に食べると悪い」

母「うふふ、いい子なのねー」

母「でもマラソンなんだから、早さも大事よー?」

テスラ「…確かに」

最近の連投ミスはなんなんだろうね、酷いね



第三グループ

部長「今のところ予定通りのペースだな」

実況「走っている時間はね…」

同級生女「中間ポイントで思ったより止まっちゃったからねー」

部長「まぁそれは仕方ない」

実況「この分じゃ、トップの二人はゴールしちゃってるかな?」

同級生女「あのペースならあり得るね」

部長「まったく、マラソンと短距離走を間違えているんじゃないか?」

実況「もう俺はマラソンだと思っても無いけどね…」

第一グループ

女の子「いつまで逃げるのですかー♪」タタタッ

男「お前が追わなくなるまでだよ!!」ダダダッ

女の子「それはあり得ませーん♪」タタタッ

女の子「ですが、追う恋というものも燃える物です♪」タタタッ

男「くそっ、完全気が狂ってやがる!!」ダダダッ

女の子「あなたに狂わされたのですよー♪」タタタッ

男「アルコールの間違いだろうが!!」ダダダッ

召使「ふぅ、なかなか面倒な作業だったな」

召使「ん?あれは?」

女の子「待ってくださいー♪」タタタッ

男「絶対にノー!!」ダダダッ

男「あ?お前は…」ダダダッ

召使「久し振りだな」タタタッ

男「スタートしたのそんな前じゃ無いだろ」ダダダッ

召使「くくくっ、違いないな」タタタッ

召使「ところでこんな所で何をしているんだ?」タタタッ

召使「この道はコースから外れていると思うが」タタタッ

男「見てわかるだろ、後ろの酔っ払いから逃げてんだよ」ダダダッ

女の子「なかなか追い付けませんねー♪」タタタッ

召使「なるほど、あんたも大変だな」タタタッ

男「お前の方こそこんなところで何してんだよ」ダダダッ

召使「ちょっとした慈善事業さ、まぁ終わらせて戻るところだがな」タタタッ

男「意味わからねぇ」ダダダッ

男「あ、慈善事業って言うなら俺の事も助けてくれ!!」ダダダッ

召使「残念だがそれは管轄外だ、他を当たってくれ」タタタッ

男「くそっ、使えないやつめ!!」ダダダッ

召使「おっと、そういえば俺は急いでいたんだ、悪いがそろそろ失礼させてもらう」タタタッ

男「別に呼び止めてもねぇよ」ダダダッ

召使「くくくっ、そいつは悪かったな」タタタッ

召使「そうだ、最後に」タタタッ

男「?」ダダダッ

召使「やぁ、テスラのそっくり嬢さん」タタタッ

女の子「これはこれは、どうもどうも♪」

召使「頑張れ、応援しているぞ」タタタッ

女の子「はい!!ありがとうございます♪」タタタッ

男「おいおいおい!!」ダダダッ

男「てめぇ裏切ったな!!」ダダダッ

召使「人聞きが悪いな、俺はそもそもあんたの味方じゃ無いさ」タタタッ

召使「俺は最初からテスラが味方する人間の味方さ」タタタッ

男「くそっ、ペット野郎め…!!」ダダダッ

召使「応援はするが、テスラが待っていると思うから俺は戻る」タタタッ

女の子「テスラさんが?それは大変です、すぐに戻ってあげてください♪」タタタッ

召使「あぁ、手伝いが出来なくてすまんな」タタタッ

召使「それじゃまた後でな、是非報告を聞かせてくれよな」タタタッ

女の子「任せてくださーい♪」タタタッ

男「あの野郎煽るだけ煽って帰りやがって…!!」ダダダッ

街中

召使「予定より時間が掛かってしまったな」

召使「まったく、人付き合いというのも大変だ」

召使「…ん?あれは?」

先輩「うぅー…」

後輩「大丈夫ですか先輩?」

召使「やぁお二方」

後輩「あ、あなたは…」

第二グループ

召使「どうしたんだこんな所で立ち止まって」

後輩「それが…」

先輩「お、お…お腹痛い…」

召使「…」

後輩「中間ポイントで食べ過ぎちゃったみたいで…」

召使「なるほど、それは大変だな」

召使「また少し遅くなるか…」

後輩「え?」

召使「いや何でもない、それより…」

召使「お嬢さん、お腹が痛いんだな?」

先輩「お嬢さんだって、えへへ…」

後輩「先輩、喜んでいる場合じゃ無いです」

先輩「言ってみた…だけ…」

先輩「私が倒れたら…私を置いて走りきってね…」

後輩「いや、そんな事出来ませんよ、普通に病院です」

先輩「や、優しいねうちの後輩は…」

後輩「そもそもそんな酷い状態じゃないんですから」

先輩「私は大変なのー!!」

先輩「うぅ、大声出したらまたお腹が…」

後輩「あーもう、何してるんですか」

召使「…」

召使「いやぁ美しい絆だ、感動したよ」

先輩「美しいだなんてそんな…それほどでも」

後輩「先輩、調子に乗らないで」

先輩「言ってみただけ」

召使「うんうん、辛いのに強がって元気に振る舞う、実に健気なお嬢さんだ」

召使「そんなお嬢さんに、俺からこれをプレゼントだ」シャカッ

先輩「これなに…?」

召使「腹痛に良く効く薬さ」

後輩「あの、これは…」

召使「テスラにどんな事があっても対応出来るようにと持ち歩いてる物の一つだよ」

召使「予想外ではあるが、持っていてよかったよ」

先輩「あ、ありがとう!!」

後輩「本当にありがとうございます」

召使「いやいや、一緒にマラソンをする仲なんだ、当然の事だよ」

召使「テスラと…な」ボソッ

召使「ちなみにカプセルだから水は不要だ、すぐに飲むといい」

先輩「はーい…」パクッ

後輩「これで安静にすれば…」

先輩「復活!!」バッ

後輩「早っ!?いや早すぎるでしょ!?」

先輩「本当だよ!!もう全然痛くない!!」

先輩「薬ってすげー!!」

召使「くくくっ、治ったみたいだな」

先輩「ありがとう保護者の人!!」

召使「別に保護者って訳でも無いんだがな」

後輩「世の中凄い薬があるんですね」

召使「くくくっ、そうだな」

後輩「?」

召使「さて、俺はテスラが待ちくたびれる前に戻るとするよ」

後輩「あ、すみません時間を取らせてしまって」

召使「気にしないでくれ、テスラもわかってくれるだろう」

召使「それじゃお二人さん、また後で」

先輩「バイバーイ!!」ブンブン

召使「あぁ、バイバイ」ヒラヒラ

後輩「うーん、テスラちゃんもだけど、あの人も謎めいた人だなぁ」

後輩「そういえば、なんで逆走してるんだろ…?」

先輩「謎めいてるからに決まってるじゃん!!」

後輩「…なるほど」

街中

召使「くくくっ、我ながら素晴らしい対応だったな」

召使「これで俺を通してテスラの好感度も上がるだろう」

召使「外堀は完璧だ、後はテスラに成長してもらうだけだ」

召使「…さて、この流れならば次はあの三人か」

召使「すんなりと終わればいいんだがな」

第三グループ

実況「あれ、下僕君じゃない?」

同級生女「あ、本当だ」

召使「予想通り、あんたらか」

部長「何故逆走している?」

召使「少し人助けをしていてな」

部長「ふむ、動物と遊んだり人助けしたり大変だな」

召使「動物と遊ぶ…?」

同級生女「テスラちゃんが言ってたよ?」

実況「君が居ないから理由を聞いたら動物と遊んでるって」

召使「…なるほどそういう事か」

実況「あれ?違うの?」

召使「いや、その通りだよ」

召使「迷子の猫が居たのさ、可哀想だろう?」

部長「なるほど、猫は無事帰れたのか?」

召使「あぁ、ぐっすり寝てしまったから大変だったけどな」

同級生女「優しいねー」

召使「それ程でも無いさ」

実況「いやぁ、やっぱり保護者気質なんだね」

召使「俺は保護者って訳でも無い…こればかり言っているな」

部長「そうだぞ、彼はテスラ君の…」

同級生女「未来の旦那さんでしょ?」

召使「…そういえば誤解されたままだった」

部長「なに?」

召使「俺とテスラはそんな仲じゃ無い」

召使「まったく、面倒な話を吹聴されたものだ」

実況「はっはっは、大変だね」

召使「…あんたが言うな」

部長「…」

同級生女「…」

召使「ん?」

部長「皆まで言うな、わかる、わかっている」

同級生女「強がっちゃってるんだね」

召使「何の話だ?」

部長「確かにテスラ君と貴様ならば年齢差やお互いの立場が気になるだろう」

同級生女「でも、そんな事で自分の気持ちを曲げちゃダメだよ!!」

召使「…彼女らの言葉が理解出来ないんだが、通訳してもらえないか?」

実況「ごめんパス」

部長「大丈夫だ、この程度で私達は偏見を持ったりはしない」

同級生女「むしろ応援してるからね!!」

召使「どうやら思い込みが先走っているみたいだな…」

実況「こうなるとどうしようも無いね、諦めて受け入れよう!!」

召使「あんたがどうにかしてくれ、元凶」

実況「もちろんパス2」

あぁ寝落ち

部長「むっ、そういえばこんな所でゆっくりしている場合では無いだろう?」

同級生女「そうそう!!テスラちゃんが中間ポイントで待ってるよ!!」

召使「中間ポイントか、わかったよ」

部長「さぁ、私達に構わず早く行ってあげるといい」グイグイ

同級生女「ほらほら、のんびりしてないの」グイグイ

召使「わかったと言っているだろう、頼むから背中を押すのはやめてくれ」

部長「いいか?まず待たせてしまったのだから謝るのだぞ!!」

同級生女「その後抱き締めてあげたりすると喜ぶと思うよー!!」

召使「まったく、喧しい限りだな…」

街中

召使「結局誤解は解けないままか」

召使「まずいな、このままでは俺の計画が台無しだ」

召使「修正が必要だな…その為にはテスラの協力が必要か」

召使「まったく、面倒な連中だ」

召使「さてと、到着だな」

母「あらあらいらっしゃいー」

召使「どうも奥さん」

テスラ「…」

中間ポイント

テスラ「…おかえり」

召使「あぁ、ただいま」

テスラ「…遅かった」

召使「途中で人助けやら弁明やらで忙しかったんだ、許してくれ」

テスラ「…そう」

召使「休憩には十分な時間だっただろう?すぐにでも出発するか?」

テスラ「…待って」

召使「どうした?」

テスラ「…これ」

召使「これは…ケーキか?」

母「ここで配っている補給物資よー」

母「テスラちゃん、食べないで待っていたのよー」

母「一緒に食べたかったのねー」

召使「なるほど、そういう事か」

テスラ「…食べる」

召使「そうだな、頂くとするか」

母「はいどうぞー」

テスラ「…メリークリスマス」

召使「お前と祝う事になるとはな」

テスラ「…メリー」

召使「わかったよ、メリークリスマス」

テスラ「…うん」

母「それにしても驚かないのねー、マラソン中なのにケーキが出てきてもー」

召使「くくくっ、疲れた身体には甘いものと昔から言いますからね」

召使「それにクリスマスを意識したサプライズでしょう?粋な計らいに敬服しますよ」

母「あらあらー、そこまで言われると照れるわねー」

テスラ「…」

召使「ほら、お前もちゃんとお礼しろ」

テスラ「…ありがとう」

母「いえいえー、どういたしましてー」

テスラ「…美味しい?」

召使「あぁ、奥さんケーキ作りなんて出来るんですね、お上手だ」

母「まったくー、あなたは誉め上手ねー」

召使「くくくっ、そんな事は無いですよ」

召使「ほら、生クリーム付いているぞ」コシコシ

テスラ「…ありがとう」

母「うふふー、仲良しさんねー」

召使「そう見えますかね?」

母「えぇー、兄妹みたいだわー」

召使「なるほど、そういう見方もあるのか」

テスラ「…違う、私達は」

召使「おっと余計な事は言うなよ?またややこしくなるからな」

テスラ「…わかった」

テスラ「…ご馳走さま」

召使「美味しかったです」

母「お粗末様ー」

召使「俺達はマラソンに戻りますけど、奥さんはどうするんですか?」

母「私は一足先にゴールの我が家に戻るわー」

召使「わかりました、ではまたゴールで」

テスラ「…さようなら」

母「えぇ、待ってるわよー」

第四グループ

召使「ようやくマラソンに戻れたな」

テスラ「…後半分」

召使「面倒だな…ショートカットでもするか?」

テスラ「…ダメ」

召使「くくくっ、お前も真面目じゃないか」

テスラ「…皆真面目にやっている」

召使「…トップの二人はそうでも無かったがな」

テスラ「…?」

テスラ「…二人に会ったの?」

召使「あぁ、熊を捨てに行った帰りにな」

召使「トップだけじゃなく、参加者全員に会った」

テスラ「…変な事してない?」

召使「もちろんだ、さっきも言った通り人助けやら弁明やらしただけさ」

テスラ「…ならいい」

召使「弁明で思い出したが、お前のせいで本当に面倒な事になっているぞ」

召使「もう俺の話は意味を成さない、お前にしっかりと弁明してもらうからな?」

テスラ「…困る?」

召使「もちろんだ」

召使「お前には一人立ちして貰わないといけないからな」

召使「その為にはまずコミュニケーションだ、そこを鍛えるんだ」

召使「しかし俺とでは意味が無い、という事だ」

テスラ「…面倒」

召使「そういう所を直せと言っているんだがな…」

テスラ「…私はちゃんとやれている」

召使「そうは見えないけどな」

テスラ「…証拠を見せる」

召使「どうやってだ?」

テスラ「…あれ」

召使「前のグループか」

召使「くくくっ、お前が率先してコミュニケーションを取ろうとするとはな、喜ばしい成長だ」

テスラ「…」

第三グループ・第四グループ

テスラ「…こんにちは」

同級生女「あれ?テスラちゃん」

部長「むっ、無事合流出来たのか」

テスラ「…うん」

部長「それはよかった」

同級生女「どう?抱き締められたり愛を囁かれたりした?」

テスラ「…ううん?」

部長「…どうなっている?」

同級生女「話が違うじゃない!!」

召使「落ち着け、それはあんたらが勝手に言っていただけだ」

召使「それに愛を囁くという話は聞いていないぞ」

実況「いやー、君が戻って来てくれてよかったよ」

召使「どういう事だ?」

実況「さっきからテスラちゃんの話で二人とも盛り上がっちゃって、相手するのが大変だったんだ」

召使「身から出た錆びという事か」

実況「という訳でどうにかしてくれ」

召使「あんたがどうにかしろよ元凶」

実況「いや面倒だし」

召使「まったく、自分勝手な奴ばかりだ」

召使「仕方ない、ここは俺が…」

同級生女「テスラちゃんは彼のどういう所が好きなの?」

召使「…早速あり得ない会話をしている」

実況「ガールズトークって割って入りづらいよね」

テスラ「…私の事を一番に考えてくれる」

部長「ふっ、そういう所にやられたという事か」

テスラ「…確かに最初は負けた」

テスラ「…でも最近は私も負けていない」

同級生女「もうっ、ラブラブね!!」

部長「はっはっは、羨ましい限りだ」

同級生女「そっちだってラブラブじゃない」

部長「そ、そんな事は!!」

同級生女「照れない照れない」

実況「いやいやいや、はっはっは」

召使「喜んでいる場合か、誤解を解くどころかますます変な事になっているぞ」

召使「しかしこれ以上好きにはさせておけないな」

召使「ちょっと待ってもらおうか」

同級生女「どうしたの?彼氏君」

召使「呼び方すら変わっている…」

召使「それより…テスラ」

テスラ「…なに?」

召使「そろそろ事実を伝えてくれ、お前が言えば終わる事だ」

テスラ「…」

部長「どういう事だ?」

召使「どうもこうも無い、あんたらの思い違いを正すんだ」

召使「さぁ、テスラ」

テスラ「…私と彼はカップルでは無い」

部長「なにっ!?」

同級生女「そんなっ!?」

実況「なんてこった!?」

召使「いや、あんたは知っているだろう」

召使「そういう訳で悪いが…」

同級生女「彼の事好きじゃ無いの?」

テスラ「…好き」

召使「…おい」

同級生女「やっぱりそうじゃない!!」

部長「まったく、驚かせてくれる」

召使「待て、落ち着け、今説明する」

召使「テスラ、正直に答えろよ」

テスラ「…うん」

召使「この二人の事は好きか?」

テスラ「…好き」

同級生女「あら嬉しい」

部長「ありがとう」

召使「よし」

召使「そっくり嬢さんとあの馬鹿は?」

テスラ「…好き」

召使「ケーキを作ってくれた奥さんは?」

テスラ「…好き」

召使「この兄さんは?」

テスラ「…普通」

実況「ちょっと待って」

召使「釣り吉大学生コンビは?」

テスラ「…もっと仲良くなりたい」

召使「よし、良い解答だ」

実況「ちょっと待って」

ババババーイト

他所様のSSを見てたらこんな時間である


実況「ねぇ」

召使「今聞いてもらった通り、こいつは皆の事をとても大事に思っている」

実況「ねぇ」

召使「つまり、何も俺だけを特別視している訳では無いという事だ」

実況「ねぇ」

部長「どう思う?」

同級生女「うーん、二人とも誤魔化してる感じはしないね」

実況「なんで無視されてんの俺?普通だから?普通だからなの?」

部長「テスラ君、今の話は本当か?」

同級生女「正直に話してね?」

召使「俺が前以て正直に話すよう言った筈だが…まぁいい、テスラ」

テスラ「…皆大切」

召使「くくくっ、この通りだ」

部長「むむむ…」

同級生女「ふむふむ」

実況「今の皆ってところに俺も入ってるんだよね!!入ってるよね!?」

同級生女「どうやら本当のようだね」

部長「うーむ、そのようだ」

召使「わかってくれたか?」

同級生女「でも同じ好きでもラブとライクがあるよね」

部長「なるほど、それか」

召使「…諦めが悪いなあんたらも」

テスラ「…」

同級生女「さぁテスラちゃん、またまた質問よ」

部長「どっちなんだ?」

召使「テスラ、わかっているな?」

テスラ「…うん、大丈夫、任せて」

テスラ「…聞いて、私は彼と」

同級生女「と?」

部長「と?」

実況「と?」

召使「と?」

テスラ「…超ラブラブ」ビッ

部長「なんと!!」

同級生女「きゃーっ!!遂に言ったわーっ!!」

召使「テスラちょっと来いいいから来い、とりあえずその立てた親指下げてこっちに来い」

召使「何故あんな事を言った!!」

テスラ「…コミュニケーション」ビッ

召使「何故親指を立てる、気に入ったのか?」

テスラ「…うん」

召使「とりあえずやめようか」

テスラ「…わかった」ヌッ

召使「おい親指をそこに指すな意味が変わる」

テスラ「…?」

召使「いや意味は知らなくていい、とにかく止めるんだ」

テスラ「…うん」ビッ

召使「気に入り過ぎだろう…」

召使「それで?コミュニケーションとはどういう事だ?」

テスラ「…サービス」

召使「成る程…あいつらが喜ぶ解答を与えたという事か?」

テスラ「…そう」

テスラ「…見て」

部長「これはもうカップルなどという段階では無いのかも知れないな」

同級生女「やっぱり結婚直前って感じ!?」

実況「こうしちゃ居られない!!教会持ってこい!!司会進行は任せろ!!」

テスラ「…凄く嬉しそう」

召使「あぁ…俺はお前の成長が嬉し過ぎて頭が痛いよ…」

テスラ「…でしょ?」ビッ

召使「気付いてくれ、嫌味だ」

召使「いいかテスラ?嘘は良くないぞ?」

テスラ「…でも喜んでいる」

テスラ「…嘘も方便」

召使「時と場合を考えてくれ」

テスラ「…今、この場で求められていた」

召使「確かにそうだが…くそっ」

実況「ねぇねぇ」

召使「何だ?今忙しいんだが」

実況「三次会なんだけどテスラちゃん未成年だしカラオケとかにする?」

召使「いつの間にそこまで話が進んだ!?」

同級生女「でもやっぱり卒業までは結婚待った方がいいよね?」

部長「うむ、学業を疎かにしてはいけないぞ」

テスラ「…わかっている」

実況「我慢しろよ、旦那くん」

召使「あんたまで呼び方を変えるな」

テスラ「…親しくなった」ビッ

召使「俺は今付き合いを考えている所だがな」

召使「テスラ、俺は面倒になってきた」

テスラ「…?」

召使「という訳で先に行ってとっととゴールしてさったと帰る事にする」

召使「もう好き勝手やってくれ、じゃぁな」

テスラ「…待って」

召使「待たん」タタタッ

部長「待て!!貴様テスラ君を捨てて行く気か!!」

同級生女「酷い!!テスラちゃんがこんなに引き留めてるのに!!」

実況「いいのかそんなんで!!未来の子供に恥ずかしく無いのか!!」

召使「好き勝手言ってくれるじゃないか…!!」

テスラ「…酷い」

召使「テスラ…」

テスラ「…私を置いていこうとした」

召使「いや、今のは」

テスラ「…最低」

召使「話を聞いてくれ」

部長「修羅場か」

同級生女「修羅場ね」

実況「修羅場だ」

テスラ「…もう知らない」

テスラ「…好きにすればいい」

召使「ありがとう、さようなら」タタタッ

テスラ「…あれ?」

同級生女「ちょ、ちょっとー!?」

部長「待たんか馬鹿者ー!!」

実況「好きにしろと言われて本当にする奴があるかー!!」

召使「言われてもいないのに好き勝手やってるあんたらには言われたくない」タタタッ

テスラ「…」

部長「テスラ君、どうする?」

テスラ「…追いかける」

同級生女「流石ね!!」

部長「うむ!!行くがいい!!」

テスラ「…うん」タタタッ

実況「ふっ…若いね」

同級生女「羨ましい限りね」

部長「だが、それでこその青春だな」

街中

テスラ「…」タタタッ

テスラ「…!!」

召使「やっと来たか」

テスラ「…待ってた?」

召使「俺が本気で走ったらいくらお前でも魔法無しでは追い付けないからな」

テスラ「…怒っている?」

召使「そんな訳無いだろう?むしろその逆さ」

テスラ「…?」

召使「お前は確実に成長しているよ」

召使「少し前のお前ならあそこまで積極的に話したりはしなかっただろう」

召使「くくくっ、順調過ぎて怖いくらいさ」

テスラ「…寂しい?」

召使「馬鹿を言うな、これは俺が望んでいた事さ」

召使「しかし…やり過ぎではあるからな?」

テスラ「…それくらいが、面白い」ビッ

召使「面白い、か…くくくっ、違いない」

召使「しかしとっととゴールしてさっさと帰りたいのは本当だぞ」

召使「さぁ、先に進もうか」

テスラ「…わかった」タタタッ

召使「ペースを上げるのか?」

テスラ「…優勝」

召使「狙っていたのか?」

テスラ「…誉めてもらう」

召使「確かに皆誉めてくれるだろうな」

召使「くくくっ、いいだろう、付き合おう」

テスラ「…性的な意味で?」

召使「…成長ではなく毒されたのかも知れないな」

第二グループ

先輩「うえー…疲れてきたなぁ…」

後輩「そろそろ三分の二程ですからね、ペース落としますか?」

先輩「こ、ここまで来たら最後まで…!!」

召使「いやいや、無理は良くない、ペースを落とすべきだろう」

先輩「そうかなぁ…って、うひゃぁっ!?」

後輩「あなたは!?」

召使「くくくっ、また会ったな」

テスラ「…久し振り」

先輩「テスラちゃんも一緒だ!!」

後輩「無事合流出来たんですね」

テスラ「…少し遅かった」

召使「それについては謝っただろう?」

先輩「保護者の人はね、私を助けてくれたんだ!!」

後輩「その節はどうも」

召使「いやいや、元気になって何よりだ」

テスラ「…人助け?」

召使「あぁ、このお嬢さんをな」

召使「どうだい?腹痛の方は」

先輩「もうバッチリシャッキリポンだよ!!」

召使「それは何よりだ」

召使「しかし無理は良くない、あぁ、良くないぞ?」

召使「なぁテスラ君」

テスラ「…そうだね、旦那くん」

召使「…二度とその呼び方をするな」

テスラ「…善処する」

召使「いや誓ってくれ」

召使「あそこを見てみたまえ、自動販売機があるだろう?」

後輩「あ、本当だ」

召使「中間ポイントで休憩したとはいえ、ここまで走って喉が渇いていないか?」

先輩「どうだろ?そうでも無いかな?」

召使「いいや渇いている筈だ、現に君は今汗を流している、暑いだろう?喉が渇いただろう?」

先輩「うぅーん…確かに!!暑いし喉渇いた!!」

召使「くくくっ、そうだろうそうだろう」

テスラ「…」

召使「喉が渇いたのなら水分補給をするべきだ」

召使「別に恥ずべき事では無い、それは当然の事なのだから」

召使「そうだね?テスラ君」

テスラ「…そうだね、あなた」

召使「…言い方を変えれば良いという事では無い」

テスラ「…油断した」

召使「という訳で、水分補給する事を推奨するよ」

先輩「そうだね!!私、水分補給する!!」

先輩「そうと決まれば早速…」

召使「おっとその前に、お嬢さんは財布を持ってきたかい?」

先輩「…あ」

先輩「しまった!!少しでも軽くしようと置いてきた!!」

後輩「そういえば僕も置いてきちゃったな…」

先輩「どうしよう…買えない…喉渇いたのに…」

召使「くくくっ、心配はいらない」

召使「こんな事もあろうかと、財布を持ってきた」

召使「これでジュースを買うといい」スッ

先輩「本当!?いいの!?」

召使「あぁ、勿論だ、人助けの為に使えるなら本望さ…くくくっ」

先輩「ありがとう保護者の人!!」

後輩「助けていただいてばかりで…」

召使「気にする事は無い、困った時はお互い様と言うだろう?」

先輩「なるほど!!それじゃぁ保護者の人とテスラちゃんが困った時は私が助けてあげるね!!」

召使「あぁ、その時はよろしく頼むよ」

テスラ「…よろしく」

先輩「まっかせて!!」

召使「それでは、ジュースを買おうか」

先輩「うん!!」

先輩「ふぃー、生き返るー!!」

テスラ「…よかった」

先輩「よーし、元気になったし、ラストスパートかな!!」

召使「いや、少し待ってくれ」

先輩「ん?なーに?」

召使「先程の腹痛を覚えているか?」

先輩「凄く痛かった…」

召使「理由は中間ポイントで飲食してからすぐに走ったからだったね?」

先輩「そういえば…」

後輩「そっか…今また走れば…」

召使「そう、先程と同じ状況になる可能性が高いだろう」

先輩「そ、そんな…!!」

先輩「ど、どうすればいいの!?」

召使「焦る必要は無い、少し休めばいいだけだ」

先輩「なるほど!!すぐに走らなければいいんだね?」

召使「くくくっ、そういう事さ」

先輩「そうと決まれば休憩!!」

後輩「そうですね、僕も少し休憩するよ」

先輩「マラソンだよ?先に行かなくていいの?」

後輩「先輩と走った方が楽しいですから」

先輩「そ、そう?仕方ないなぁ!!」

先輩「それじゃぁ隣座っていいよ!!ほらほら!!」ポンポン

後輩「はいはい、失礼します」

召使「くくくっ、仲良き事は美しい」

テスラ「…」ギュッ

召使「…どうして腕に抱きついた」

テスラ「…負けていない」ビッ

召使「真剣な顔で何を言っているんだ」

先輩「確かに、テスラちゃんと保護者の人も仲良しだね!!」

召使「そう見えるか?」

後輩「はい、とても」

召使「実際遊ばれているだけなんだがな」

テスラ「…」

召使「さてと、俺達はそろそろ行くとしようか」

後輩「すみません、また足止めしてしまって」

召使「気にしないでくれ、君達とはもっと仲良くなりたいと思っていたんだ」

召使「そうだろう?テスラ」

テスラ「…うん」

テスラ「…もっと色々話したい」

先輩「私もだよ!!」

後輩「勿論僕もね」

召使「ありがとう、二人とも」

先輩「今はマラソン中だし、終わったらまたゆっくり話そうね!!」

テスラ「…うん」

召使「よろしく頼むよ」

後輩「いえいえこちらこそ」

召使「それじゃ、また後で」

先輩「うん、バイバーイ!!」フリフリ

召使「あぁ」フリフリ

テスラ「…バイバイ」フリフリ

後輩「頑張ってください」フリフリ

第二グループ

召使「くくくっ、完璧だったな」

テスラ「…何が?」

召使「友好関係を築くと同時に、足止めにも成功した」

召使「これでマラソンをやっていないあの二人を除けば俺達がトップだ」

テスラ「…腹黒」

召使「おっと、勘違いをするなよ?」

召使「足止めをする事になったのは偶然だ」

召使「俺がやりたかったのは単純にコミュニケーションを取る事だった」

召使「そのついでに、足止めをしただけさ」

テスラ「…どうして?」

召使「お前が言っただろう?もっと仲良くなりたいと」

テスラ「…」

召使「それにしても素直な二人だったな」

テスラ「…悪質な誘導」

召使「くくくっ、間違った事は言っていないさ」

テスラ「…催眠術に近い」

召使「悪い意味では無く、単純なんだろう」

召使「お前もあの純粋さを少しは学ぶといい」

テスラ「…あなたも」

召使「くくくっ、そんな歳でも無いさ」

第三グループ

先輩「本当にいい人だよね!!」

後輩「うん、助けてくれたし」

先輩「ゴールしてから話をするのが楽しみ!!」

先輩「ゴールするの楽しみだなー」

後輩「それでも、今は休まないとね」

先輩「うん!!わかってる!!」

実況「おやおや?あれって大学生コンビじゃない?」

部長「むっ、そのようだな」

同級生女「あんな所で止まってどうしたんだろ?」

第三・第四グループ

後輩「あ、どうも」

先輩「中間ポイント振り!!」

部長「うむ」

実況「休憩中かな?」

後輩「はい、色々ありまして」

同級生女「色々って?」

先輩「テスラちゃんと保護者の人に会ってね、助けてもらったの!!」

部長「どういう事だ?」

後輩「…という事で」

実況「ななるほどー、あの二人は先に行ったんだ」

部長「しかし前評判と違い優しさに満ち溢れた人だな」

同級生女「そうだね、やっぱり前評判って宛になら無いね

後輩「…そもそも前評判なんてあったの?」

先輩「もうね!!あの人が居なかったら危なかったよ!!」

実況「うーん…」

実況(ここまで来ると何か裏を感じるなぁ)

よし、寝落ちしよう!!

先輩「さてとっ、そろそろ走っても大丈夫かな!!」

後輩「そうですね、結構休憩しましたから」

先輩「残り三分の一くらいだし、全力で走っちゃうよ!!」

部長「ふむ、ならば我々もそろそろ本気を出すか」

同級生女「そうだね!!よく考えたら私ってトップを目指していたんだった!!」

実況「俺はあまり興味無いけど、仕事しないといけないからなぁ」

第二グループ

召使「このまま進めばトップは安泰だろう」

召使「くくくっ、よかったなテスラ」

テスラ「…うん」

テスラ「…あなたは?」

召使「俺?」

テスラ「…トップ」

何故途中送信してしまうのか


召使「俺は順位に興味は無いさ」

召使「そもそも今回参加したのもお前の付き添いだからな」

テスラ「…あなたなら楽勝」

召使「全力で走るのも悪くは無いだろうな」

召使「だが、今回俺にとってそれはどうでも良い事なんだよ」

召使「これに関しては全員同じだろう」

召使「さっきの会話にもあっただろう?一緒の方が楽しいと」

テスラ「…うん」

召使「実際、全員がグループを作って走っている」

召使「つまり、最初から皆競走する気なんて無かったんだよ」

テスラ「…ならどうして?」

召使「単純さ」

召使「ただこの年末に皆で馬鹿騒ぎしたい、それだけだろう」

テスラ「…」

召使「俺からすれば、そうだな…少し大掛かりな散歩といった感じか」

召使「だから俺はトップに興味無いんだよ」

テスラ「…なら私も」

召使「おっと、お前にはトップを取ってもらわないと困るんだ、トップになってもらうぞ」

テスラ「…どういう事?」

召使「後で解るさ」

テスラ「…怪しい」

召使「俺がお前の不利になる事をすると思うか?信じておけ」

テスラ「…」

召使「さて、もう少しで…」

先輩「テスラちゃーん!!」

召使「…まさか」

部長「追い付いたか」

同級生女「結構ペース上げたからね」

召使「くそっ、ゆっくり走り過ぎたか」

召使「このままでは抜かされてしまう」

テスラ「…ピンチ」

召使「テスラ、こっちもペースを上げるぞ」

テスラ「…わかった」

第二・第三・第四グループ

後輩「向こうもペース上げたみたいですね」

部長「逃げ切るつもりか」

先輩「むむっ、そうはさせないよー!!」

同級生女「ここまで来たら優勝よ!!」

召使「ちっ、奴等予想以上に速いぞ」

テスラ「…厳しい」

召使「テスラ、手を!!」

テスラ「…?」スッ

召使「離すなよ!!」パシッ

実況「おぉっと!!ここで前方テスラちゃんチームペースを上げたぁ!!」

先輩「急に何!?」

実況「いや、実況だしそれっぽい事言おうかと」

先輩「なるほど!!私もやる!!」

先輩「二の腕の乳酸地獄ー!!」

後輩「それは競技が違うしそもそも腕は酷使してないよ」

先輩「言ってみただけ!!」

部長「しかし手を繋いで仲良く走るとは」

同級生女「本当にラブラブなんだから!!」

先輩「何の話だろ?」

後輩「さぁ…?」

実況「あー、君達は気にしなくていいから」

実況「とか何とか言ってる間に、残り四分の一を切ったぞぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」

後輩「急にスイッチ入りますね…」

召使「テスラ、大丈夫か?」

テスラ「…平気」

召使「そうか、しかし差を縮められると厄介だな…」

召使「どうする?抱き抱えて走ってもいいが」

テスラ「…自分の足で走りたい」

召使「くくくっ、熱い台詞じゃないか」

テスラ「…負けず嫌いだから」

召使「あぁ…俺もだよ!!」

実況「ここに来てテスラちゃんチーム、更にペースを上げてくるぅううううううううううううう!!」

部長「くっ、速い…!!」

同級生女「でも、こっちも負けていられないよ!!」

部長「うむっ、行くぞ!!」ビュンッ

同級生女「おっけー!!」シュバッ

実況「ちょっ、速っ!?」

部長「ここまで体力温存は完璧だ!!」

同級生女「私の本気見せちゃうよー!!」

実況「うおぉおおおおおおおおおおおおおおお!!追い付くこっちの身にもなれぇええええええええええええええ!!」タタタッ

先輩「私も本気を出さないといけないみたいだね!!」

後輩「何か解らないけど僕も!!」

召使「これでも引き剥がせないとは…!!」

テスラ「…皆速い」

召使「あぁ、特に厄介なのは…あの二人か」

部長「ふっ、この距離…捉えた!!」

同級生女「あーん、優勝したら目立ちに目立って皆に持て囃されちゃう!!どうしようー!!」

召使「一般人とは思えない走りだな」

テスラ「…」

テスラ「…あなたの方が速い」

召使「ん?まぁ、あれくらいならな」

テスラ「…手を離してもいい」

召使「何を言っている、お前を置いて行けるか」

テスラ「…あなたが勝てる」

召使「くくくっ、これは少し大掛かりな散歩と言っただろう?」

召使「俺にも楽しく散歩させてくれ」ギュッ

テスラ「…」

テスラ「…意地になってる」

召使「くくくっ、男なんてのはそういう物さ」

テスラ「…難しい」

召使「これは理解しなくても良い事かも知れないな」

テスラ「…わかった」

召使「それよりもう少しペース上がるか?」

テスラ「…頑張る」

召使「よし、行くぞ!!」

最近外道な女騎士さんが活躍(?)するSS読んだんだけど面白いね、おかげで手が止まるね、仕方ないね


先輩「全然追い付けない!!」

後輩「更にペース上げたみたいだね」

部長「くっ、やるではないか」

実況「このまま逃げ切りかぁああああああああああああ!?」

同級生女「そんな事、させないよ!!」シュバッ

部長「勿論だ」ビュンッ

実況「二人もまだ上げるの!?」

召使「俺達をここまで追い詰めるとはな…」

テスラ「…万事休す」

召使「いや、そうでも無いさ」

テスラ「…?」

召使「前を見ろ」

テスラ「…あれは」

実況「あれ?人混みだ!!」

部長「なんだと!?」

部長「何故コース上に人混みが!?」

実況「いや、何か許可取ってやってる訳じゃ無いし不思議じゃ無いでしょ」

同級生女「思わぬ障害物ね…」

先輩「何の人混みだろ?」

後輩「ね、年末セールとか?」

実況「え、皆突っ込む気!?」

部長「ここまで来てスピードを緩める訳には!!」

召使「テスラ、ちょっとすまん」スルッ

テスラ「…?」トスッ

同級生女「あれは…お姫様抱っこ!?」

部長「何をする気だ!!」

実況「まさか…」

召使「こうするのさ…!!」バッ

後輩「と…」

先輩「跳んだぁああああああああああああ!?」

実況「ちょっ、俺の仕事!?」

召使「よっと」シュタッ

召使「すまなかった、大丈夫か?」

テスラ「…うん」

召使「よし、それなら行くぞ」

部長「くっ、まさかあのような行動に出るとは…!!」

同級生女「どうする!?私達も跳ぶ!?」

実況「いや無理だから!!あの人常人五人分くらい跳んでたよ!?」

先輩「保護者の人ってスーパーマン!?」

後輩「どちらかと言うとエージェント的な…」

部長「仕方ない…このまま突入する!!」

ワイワイガヤガヤ

先輩「通りまーす!!通りまーす!!」

ワイワイガヤガヤ

後輩「うぅ、思うように進めない…」

ワイワイガヤガヤ

部長「これが時代の流れか…!!」

実況「いやそんな大層な事じゃ無いと思うけど」

ワイワイガヤガヤ

同級生女「二人が遠退いていくー…」

同級生女「やっと抜けた!!」

部長「あの二人は!?」

先輩「あそこ!!あそこ!!」

召使「ちっ、もう抜けたか」

召使「予想より早かったが…距離は稼げたな」

テスラ「…逃げ切る」

後輩「追い付けるのかな…」

同級生女「やるしか無い、つーかこれからっしょ実際!!」シュバッ

部長「負けはしないさ!!」ビュンッ

実況「本当に元気だなぁこの二人は!!」

召使「まだ追い上げて来るか…」

テスラ「…あれ」

召使「ん?」

実況「おっと!!ゴールが見えてきたぞぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」

部長「くっ、距離があまりない!!」

同級生女「早く追い付かないと!!」

召使「テスラ、あと少しだ…頑張ってくれ」

テスラ「…任せて」ビッ

召使「くくくっ、その意気だ」ビッ

先輩「ふぇぇ、皆速いよぉ…」

後輩「このままじゃ追い付けないね」

先輩「うぅ…どうしよ…」

ビュンッ

先輩「わわっ!?」

後輩「先輩!?」

先輩「ビックリした…今の何!?」

後輩「解らないけど…人影…?」

実況「うーん、このデッドヒート、盛り上がるね!!」

部長「このスピードを維持すれば…!!」

同級生女「ギリギリで抜ける!!」

実況「二人とも目がギラギラしちゃってるよ…」

ビュンッ

実況「ん?」

ビュンッ

部長「なっ!?」

同級生女「きゃっ!?」

部長「くっ…何だ今のは!?」

同級生女「物凄い速さで解らないよ!?」

実況「今のって…まさか…」

召使「よし、このままなら逃げ…」

テスラ「…ねぇ」

召使「ん?どうした?」

テスラ「…音がする」

召使「音?どうした急に」

…キーーーーーーーーーーーーン

召使「…いや今俺にも聞こえた、ジェット機のような音が」

テスラ「…あれ」

召使「あれは…!?」

女の子「すみません、通りまぁああああああああああああす!!」キーン

ゴォッ

召使「くっ!?」

テスラ「…あ」

部長「そんな馬鹿な!?」

同級生女「ここに来てまさかの乱入者」

実況「いや最初から参戦はしてたし!?」

先輩「何あの速さ!?」

後輩「それより、あれって」

女の子「到着ですっ!!」ファサッ

母「はーい、一着でゴールよー」

女の子「…はい?ゴール?」

実況「おーい」

女の子「あ、皆様…」

実況「凄い速さだったね」

同級生女「何が通ったのか解らないくらいだったよ」

部長「うむ、ぶつかれば事故として処理されそうな勢いだったな」

女の子「えと、あの…急いでいたので…」

母「でも一着なんて凄いわー」

女の子「あの、何の話で…」

実況「いや、マラソン…」

女の子「…そうでした、そういえばマラソンをしているのでした」

先輩「はぁー、やっと追い付いた!!」

後輩「ですね…あれ?」

同級生女「どうしたの?」

後輩「その子が抱えてるの…」

男「…」

実況「あっ!!」

部長「なんと!?」

同級生女「居たの!?」

男「…」

部長「…むっ?様子がおかしいな」

実況「気絶してるみたいだね」

同級生女「どうしたのこれ?」

女の子「それが…解らないのです」

部長「どういう事だ?」

女の子「私、気付いたら山奥に居まして」

女の子「見回すとこの人が倒れていて…目を覚まさないので危険かと思ってここまで運んできたんです」

部長「なるほど…」

同級生女「どうして気絶したんだろうね?」

実況「いや、まず突っ込もうよ、山奥とか」

少し前、山奥にて

男「どこまで追って来る気だぁああああああああああああ!?」ダダダッ

女の子「地の果てまででも追いますよー♪」タタタッ

女の子「…しかし疲れてきましたねー」

男「よ、よし、チャンスだ…このまま…」

女の子「なので…奥の手を使いましょう♪」

男「奥の手!?」

男「何だよ奥の手って!?」

女の子「そんなに怖がらずとも大丈夫ですよ、痛くはありませんから♪」

男「嫌な予感しかしねぇ…!!」

男「こんな所に居てられるか!!俺は家に逃げるぞ!!」

女の子「残念ですが、逃げれませーん♪」パアッ

ピキーン

男「んなぁっ!?」

男「身体が…動かない!!」

女の子「ふふっ、奥の手金縛りの術です♪」

男「くそっ、超能力のくせに忍術みたいに言いやがって!!」

男「ぬぉおおおおおおおおおおおおおおお!!首から下が動かないぃいいいいいいいいいいいいいいい!!」

女の子「ふふっ…♪」ジリッ

男「ひぃっ!?」

女の子「本当はいつでも出来たのですが、街中では人目がありますからね♪」

女の子「ここなら誰も来ないでしょう…邪魔者はいないのです♪」

男「来るな…来るなぁ!!」

女の子「嫌でーす♪」ダキッ

男「ひぁぁっ!?」

女の子「ふふっ、そんなに情けない声を出して…♪」

女の子「安心してください、私はあなたに危害を加えたりはしません♪」

女の子「むしろ…ふふっ♪」ジュルリッ

男「やめろやめろ…今のお前はおかしいんだ…目を覚ませ…!!」

女の子「私は正気ですよ、今から夢を見るのはあなたです♪」

女の子「さぁ…愛し合いましょう…♪」キュッ

男「やめっ、まっ、それは…!!」

男「オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーッ!!」

その後

女の子「うぅーん…頭が痛いです…」

女の子「あら?ここはどこでしょうか?」

女の子「山の中ですかね…何故私はここに?」

女の子「えぇと…あら?」

男「…」

女の子「よかった、この人さえ居れば…」

女の子「もしもし、起きてください」ユサユサ

男「…」

女の子「むぅ…起きませんね…」

女の子「起きないと幼馴染みよろしくキスで起こしちゃいますよー」ユサユサ

男「…」

女の子「…もしやこれは、寝ているというよりは気絶しているのでは?」

女の子「た、大変です!!何とかしなくては!!」

女の子「ど、どうすれば良いのでしょうか…?」

女の子「私一人ではどうしようもありません…」

女の子「そ、そうだ!!皆様に頼みましょう!!」

女の子「どこに居るか解りませんが、探知すれば大丈夫でしょう」

女の子「えぇと…この人の実家に停めてある車さんを探知すれば確実ですね」

女の子「行きましょう…きっと助けてみせます!!」

男「…」

現在

女の子「とにかく、目を覚まさないのです!!」

母「大変ねー」

実況「こういう時は…」

部長「ショックを与えるに限るな」スラッ

実況「いや何自然に竹刀出してるのかな!?」

同級生女「今やったら確実に永遠に気絶しちゃうから!!」

部長「むっ、そうか…」

同級生女「なんで少し残念そうなのよ…」

先輩「私知ってるよ!!そういう時は水を掛ければいいんだよ!!」

後輩「それ合ってるの?」

先輩「間違いない!!」

母「ここに余ったシャンメリーならあるわよー」

女の子「行幸とはこの事です!!」

実況「うわぁ…可哀想…」

同級生女「シャンメリーは…流石に…ねぇ?」

部長「ならばやはりショックか…」

先輩「えー、シャンメリーにしようよー」

実況「それ以外の選択肢は無いのか…」

母「どうしましょうかー」

同級生女「こうなったら両方やればいいんじゃない?」

後輩「え?」

女の子「なるほど、天啓を聞いた気持ちです!!」

女の子「起きてくださいー!!」ガシャァンッ

後輩「えぇええええええええええええええ!?」