美穂子「血盟百合団を抜けたいと思います」和・憧・竜華「は?」(149)

竜華「・・・」

憧「・・・」

和「・・・」

美穂子「お世話になりました」ペコリ



竜華「それなりの覚悟と理由があるんやろな?」

和「アイスティーでも飲みながら、ゆっくり話しましょうか」

憧「手伝うよ」

和「ありがとう、憧」





竜華「さて、聞かせて貰おうか。うちらは、魂レベルで繋がってるソウルシスター。聞く権利はあるやろ?」ズズズ

美穂子「もちろんです」ズズズ

憧「わかった!竹井さんに告白されたとか!?」

和「ホントですか!?」ガタッ

美穂子「残念ながら、まだですね」

和「確かに。福路さんが部長に告白されてたら、一晩で私達の耳にも入って来ますよね」

美穂子「親兄弟、先輩後輩、コーチ、全てに言いふらしますね」

憧「んー、じゃあ…。もしかして、諦めたの!?竹井さんを!?」

竜華「ふむ。それなら、抜けたいってのも納得やな。血盟百合団は、女の子に恋する女の子を応援する団やからな」

美穂子「それこそとんでもないです。私が上埜さんの事を諦めるなんて…。トリプル役満を出す確率より低いでしょう」

憧「だよねー」

竜華「じゃあ、何やろ?抜けんでええやん。また今日も会議しようや」

和「えぇ。どうやって、意中の相手に告白させるか会議、始めましょう」

憧「あっ、その前に見てよ、これ!シズが要らなくなったらしいジャージを回収して、ハンカチにしてみた!」

竜華「おおっ、なかなかやるやん。うちのはipodケースや。怜が捨てた靴下を拾って、改造したんや」

和「二人ともなかなか器用ですね」

憧「和は裁縫とか苦手なの?」

和「あまり得意ではありませんね」

竜華「福路さんに教えて貰ったらいいやん。福路さんと言えば、家事なら何でも出来るお嫁にしたい女子ナンバーワンやで」

美穂子「い、いえそんな…照れます///」

和「ではまず、咲さんのグッズから入手ですね。ホテルで着てる浴衣は持って帰りますけど」

美穂子「あ、あの!それで、理由なんですが!」

竜華「…その先は聞きたくないな」

憧「福路さんのために、話題を逸らしてあげたのに…」

和「ですね。私達の気づかいです。辞めておいた方がいいですよ」




美穂子「・・・」

美穂子「・・・」

美穂子「私、決心しました。上埜さんに告白します」

竜華「…やっぱりか」

憧「まだ早いと思うよ…」

和「福路さん、私達は普通の恋をしてるのではありません。同性愛なんですよ?」

美穂子「…十分に承知してます。覚悟の上です」

竜華「レズをノーマルの子に告白して、仮に失敗したら…、友達に戻る事さえ叶わないかもしれんのやで?」

憧「そうそう。気まずくなったりしてね。もう以前の友達関係には戻れない」

美穂子「24時間ずっと、上埜さんのことを想うたび、もどかしいこの気持ちで溢れかえるんです…」

竜華「わかるよ、うちもその気持ちはわかる。早く楽になりたいんやろ?玉砕覚悟で」

憧「ダメ!私は10年以上隠して来た!わざと離れてみたりした。だから、今、シズの隣に居られるの」

和「…穏乃が鈍感で助かりましたね」

竜華「今は我慢の時や。福路さんは竹井さんと付き合いがそんなに長いわけではないやろ?」

美穂子「時間は関係ありません」

憧「今は、その気持ちをグッと我慢して、心の奥に閉まっておく方がいいよ」

和「…それは私にも言ってるんですよね」

竜華「ライバルを排除する事とかを考えた方がええよ。あんた所、ライバルが一番多いやろ」

和「えぇ、部長は女好きですから…。あの人だけ、ホテルを一人部屋で取ったのは…」

憧「とっかえひっかえなのかなー」

美穂子「・・・」ムスッ

美穂子「上埜さんがいくら浮気しても、最後に私の所に帰ってくれればいいです。浮気は甲斐性です」

竜華「はぁ~~~~~~~!?」

憧「う~ん、その考え方は…、アリと言えばアリなのかな…」

和「もし咲さんが…」


咲『今日は京ちゃん家に泊まって来るねー、☆(ゝω・)vキャピ』

和『わかりました。先回りして、須賀君をブチ殺しますね』


和「私には無理ですね」

竜華「それでええんかい?福路さんは」

美穂子「私が我慢すればいいだけです。私は上埜さんだけしか考えられないので、浮気とか絶対にありえませんが」

竜華「う~ん、まぁ…福路さんがそれでいいなら…。ってか何で、告白しようと思ったんや?」

美穂子「…私のお弁当を食べてくれたので///」ポッ

憧「えっ…それだけ?」

和「見てましたけど…、アレは…池田さんが作っても受け取ってくれたと思いますよ」

美穂子「そんな事無いです!」バン

竜華「まぁ…胃袋を攻めるのは間違ってないな。うちも、合宿in怜シフトの時はお弁当作ってたし」

憧「お弁当くらいで告白なら、私なんか制服を貸し借りしてるつーの」

和「私なんか、一緒に『寝た』事もありますけど」

竜華「なんやて!?」ガタッ

憧「どーせ、一緒に睡眠とかでしょ」

竜華「びっくりしたー。それなら、うちなんか怜を膝枕したら、スヤスヤ眠ってるで!」

憧「シズは…、どこでも寝るからなあ…。膝枕したいなー」

竜華「肉体的接触なら、うちの圧勝やで」ドン!!

憧「ぐぬぬ」

和「むむむ」

美穂子「・・・ました」


竜華・憧・和「えっ?」

美穂子「抱かれました///」

竜華「ぎょええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

憧「あばばばばばー」

和「そんなオカルトあり…あり…ありえ…ま…せん」

美穂子「///」

美穂子「だから、今日をもって、血盟百合団を卒業します」ペコリ

美穂子「みなさんの恋が上手く行くように、祈ってます」

竜華「ちょっと待ったーーーーー」

憧「もう止めても無駄ってわかった」

和「ですが、私達は桃園の誓いを交わした、百合の義理姉妹」

竜華「覚悟は出来てるんやろな?」ギロリ



美穂子「はい、出来てます。恋の生死を共にする宣言しましたね…」

美穂子「好きにして下さい」ペコリ



憧「ふーん」ポキポキ

竜華「残念やわ」ポキポキ

和「これも掟ですからね、恨まないで下さいね」ポキポキ

そして…個人戦決勝戦

咲「福路さん、遅いなー」

憩「せやね。何してるんやろか?」

照「福路さんとは一度対戦した記憶がある…。強かった…」

憩「この面子で、弱い人なんかおらんでー。今年は二位もかなり危ういなーうち」



バタン

美穂子「すいません、遅れました」ペコリ

咲「うわっ!?福路さん、どうしたんですか!?その右腕」

憩「あーあー、雀士が利き腕にギブスはめてるとか…、大丈夫かいな」

照「麻雀出来る?棄権は…、ありえないか」

美穂子「すいません、迷惑かけるかもしれないですけど…、左手で精一杯頑張ります」




咲「次…、福路さんですよ」

美穂子「はい。あっ」ポロッ

憩(ドラね…。って事はあーでーこーでー…)

照(ドラ筋は危険かな)

清澄控室

久「あら…、美穂子の右手、昨日はギブスなんかしてなかったのに」

池田「何でも朝、階段から落ちて怪我したらしいです。コーチがめちゃくちゃキレてたし」

まこ「災難じゃったな。左手一本じゃ、やりにくいじゃろ」

和「咲さん!頑張れ!頑張れ!」





美穂子「あっ…」ポロッ

咲「それ、カン!カン!カン!三倍満です」


実況「福路選手、三倍満を振り込んでしまってトビ終了だーーーー」

美穂子「はぁ…」ガックシ

試合後


久「美穂子、個人戦4位おめでとう。いや、残念だったと言うべきかしらね」

美穂子「いえ、悔いは残してませんよ。私なりに精一杯やりましたし」

久「そうね…。たら、ればは、全国大会にないわね」

美穂子「はい」



咲(いい雰囲気だね)

和(さぁ…、どうなる)



竜華(うちらも居るでー)

憧(見つからないわよね?)

美穂子「大事な話があります」

久「な、なにかしら。随分、真剣な顔してるのね」

久(うーん、マズイ雰囲気だわ)




美穂子「私、上埜さんの事をずっとお慕いしてました!好きです」ペコリ

久(あっちゃ~、つい手を出したのは間違いだったかな…)

久「…気持ちはうれしいわ。後、お弁当もありがとう」

美穂子「・・・」

久「私、異性にも同性にも、何度か告白された事あるのよ」

美穂子「上埜さんはモテますよね」

久「んー、そうでもないかな?まぁ…、この大会でも仲良くなった子とか居たりね…」

美穂子「知ってます」



美穂子「愛宕洋榎さん、滝見春さん、鹿倉胡桃さんですね?」

久「うっ…、よ、よく知ってるわね」タラー 

美穂子「一人部屋の上埜さんが何をしてたかも…、その…察しました」

久「あはははー(棒)若いってやーよねー」タラー

美穂子「女性関係にだらしない上埜さんでも…、私は愛してます」キリッ

久「うっ…、そんな真剣な目で見つめないでちょうだい…。少し罪悪感が…」




美穂子「浮気するなとは言いません!私の事を少し考えてくれるだけでいいです。私とお付き合いをして下さい」ペコリ



咲(うわぁー、すごい現場に遭遇しちゃったよ…。見てていいのかな)

和(眩しい…とてつもなく眩しい…。ものすごく妬ましいとも思ってしまいます)

お風呂入って来ます、すいません

久「ふ~ん、そんな事言われたのは初めてだわ」

美穂子「私は他の誰よりも上埜さんを愛してる自信があります」

久「うーん、そこまで言われるとね…。ちょっと付き合ってみようかなって気になるわね///」

美穂子「お弁当、毎日作りますよ?」ニコッ




竜華(アホか!そこは重い女の子苦手なのよねーで、断る所やろ!)

憧(私なんて…、10年以上幼馴染やってるから、告白なんて出来ないのよ!振られろ!振られてしまえ!)ポロポロ

こんなん義理姉妹とちゃう!
裏切り姉妹や!

久「う~ん、う~む、むむむ」

美穂子「・・・」ドキドキ

久「よし、決めたわ!とりあえず、付き合ってみましょう」

美穂子「本当ですか!?」

久「うん、私の事嫌いになったら、振ってくれて構わないし」

美穂子「上埜さんの事を嫌いになるなんて、オカルトありえませんよ!!!!!!」

久「前から言おうと思ってたけど、上埜じゃなくて久か竹井って呼んでね」


咲「やったーーーーーーーー!」ガタッ

和「・・・」

和「・・・」

和「先に帰りますね」

久「あら~、咲。盗み見かしら?趣味が悪いわね」

美穂子「もー宮永さんったら///誰かに話したければ、言っても構いませんよ?」チラッ、チラッ

咲「ごごごごご、ごめんなさい。和ちゃんも謝って…」

咲「あれ?居ない?」

久「咲一人じゃない」

咲「あれぇー、おかしいな」

美穂子「バニラソルトで~Burning Love、甘いだけなら~ソルトかけましょう~♪」ルンルン




竜華「アホらし…帰ろ…」トボトボ

憧「リア充爆ぜろ」トボトボ

チームiPSはそろそろ報われても良いと思うんだ

>>90

憧チャー、最近、セーラセーラ言ってるらしいから、書くなら竜華とピンクしか書かぬ

そして、クリスマスがやって来た。


竜華「また今年もクリスマスがやって来たでー」ガクン

憧「予想通り、このメンバーか…」

和「仕方ないですよ。来年から頑張りましょう」

竜華「せやな…。来年から本気出す」

憧「大学生頑張ってね。大学生は合コンとかよくあるらしいけど」

竜華「誰が怜に合コンなんか行かせるか!?アホゆうな!」

憧「クーリスマスが今年もやってくる…」

竜華「悲しかった出来事っを…」

和「消し去るように…」

憧「まぁ、千里山は女子校だったわけで…、大学は共学?」

竜華「せやな…」

和「大学生で初体験を迎える女子が多いとか言うデータが…」

竜華「こら、ピンク!笑えん冗談は辞めろ!」

憧「まぁ、今日は楽しいクリスマスだしね。ケンタッキー買って来たよ」

和「私はミスタードーナツを」

竜華「うちは家を提供したからええやろ」

美穂子「私は手作り料理を…」



竜華・和・憧「ん?」

美穂子「どーも、寒いですね、暖かい料理をすぐ作りますね」

竜華「おいおい、幻影か?」

憧「リア充がなぜここに?」

和「血盟百合団は三名のはず…。今、一名(灼)勧誘中ですが」



竜華「もしや!?」

憧「なるほど…。リアルが爆ぜたか…」

和「部長はたらしですからね。飽きて捨てましたね」

美穂子「」トントン


竜華「あー、そのなんや…」

憧「今日はクリスマスだし、忘れよう!忘れよう!」

和「腕を折ったのは流石にやり過ぎたと思いました…。反省してます。あの時はすいませんでした」ペコリ



美穂子「ん~、何の話ですか?」ニコニコ

竜華「だってな…。クリスマスやのに…」

憧「一度付き合って、振られる方が辛いよね…」

和「やっぱり福路さんは、ソウルシスターですね。はっきりわかりますね」


ピンピロリン

美穂子「あっ…メールだわ。すいません、誰かメールを代わりに見て貰えませんか?私は使い方わからないので」

憧「あっ、私が見るよ」



竜華「えー、どれどれ」

和「ふむふむ」

久『スキーしに岩手にやって来たわ!偶然、宮守女子の人達と遭遇したわよ!偶然よ、ホント偶然なんだからね』

久『クリスマスは…とゆーか、年内は長野に帰らないかも。心配しないでねー』

久『また来年、初詣でも行きましょう!愛してるわよ、美穂子v(*´∀`*(`〃 )チュッ♪』




和「・・・」

憧「・・・」

竜華「なんやこれ」

美穂子「聞いて下さいよー、久さんってば初めてのクリスマスを…」

憧「えっ…、別れたんじゃないの?」

美穂子「毎月、誰かと浮気するけど、順調です」

和「順調なんですかね…それ…」

竜華「なんか可哀想になって来た。今日は許してやるか…」

美穂子「本当ですか!?私も寂しいんですよ。華菜は妹達とクリスマス会してるし。入りづらいし…」




竜華「たまにはうちらを、爆発させたくなるような話してみーやー。今日は聞いたるで」

憧「微糖でよろしく」

和「参考になりますかね」

美穂子「はい!文化祭の時に久さんが…」



終わる

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