ほむら「一人暮らししていると色々な奇行にはしってしまうわね」(138)

ほむら「ただいま、なんて言っても誰もいないのだけれど」

ほむら「とりあえず、部屋に荷物を置いて。

とおっ! ササッ(ボタンフックエントリー)

……ふふ、そろそろ出てきたらどう? いるのはわかっているわ?」

ほむら「…………………………」

ほむら「……なーんて、漫画とかの侵入者に気が付いてるシーンごっこしてみたりして」

ほむら「さて、とりあえず、洗濯機かけて、夕食の準備しないと」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

ほむら「ふう、夕食も済んだし、一息ついたわね」

ほむら「……おっと電灯のひもが顔に(ぷらーん)」

ほむら「……シュッ!シュッ!」

ほむら「なーんて、ひもを避けつつシャドーボクシングしてみたりして」

ほむら(むむっ、何だかテンションが上がってきたわ)

ほむら(今なら、ネットで見たことのあるあれをやれるかも!)

ほむら(とりあえず服を脱いで)しゅるしゅる

ほむら(自分のお尻を両手でバンバン叩きながら)パンパン

ほむら「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」

ほむら「………………………」

ほむら「………………………って何やってるのよ。私は!
我に返ったら急に恥ずかしくなってしまったわ」

ほむら「まったく、一人暮らししていると色々な奇行にはしってしまうわね」

ほむら「万が一人に見られでもしようものなら、恥ずかしくて死んじゃうレベルだわ。
……待てよ?」

ほむら「巴マミも確か一人暮らししていたわね?
私でさえこうなら、あの巴マミはどんな奇行にはしるのかしら」

ほむら「時間は……午後九時か。
いつもならお風呂に入っているまどかを陰からそっと見守りに行く時間だけど
今日は趣向を変えて、マミの家に忍び込んでみようかしら」

ほむら「うん、面白そうね。よし、行くとしましょう!」

ほむら「時間停止して、魔法でカギを開けて窓から侵入っと」

ほむら(キッチンの方の電気はついている。水の音もするわ。
マミは食事の後の後片付け中ね。

……それじゃあ、リビングのクローゼットの中にでも隠れさせてもらおうかしら)

……

マミ「後片付けも終わったし、TVでもみようかな」

マミ「あ、音楽番組やってる」

マミ「♪……♪」

ほむら「む、リズムに合わせて体を動かしてる。踊りはじめた?」

マミ「……」

ほむら「部屋の隅っこの箒を持ってきて、あ、あれは!?
エアギター!?」

マミ「いええーい!」

ほむら(ノリノリね! マミ! おや? 今度は?)

マミ「♪……♪」

ほむら(TVを切って、CDをかけて、歌い始めた!? 箒もマイクみたいに持ち替えて……)

マミ「みんな! 私のデビューライブに来てくれてありがとう!」

ほむら(え!? みんなって誰? 脳内観客なの?
妄想ライブ!? あなたの頭の中では会場はオーディエンスでいっぱいってこと?)

マミ「でも、わたし今日で、引退して普通の女の子に戻ります!」

ほむら(デビューライブで引退宣言!? 斬新すぎる!
ぷっ、くくく。ふ、吹き出してはダメよ、私。 でも、は、腹が痛い)

マミ「今まで応援してくれてありがとう!
それじゃあ、次の曲はこのスローなナンバーよ!」

ほむら(ほほう)

マミ「いーち、にーい、さーん……」

ほむら(スローなナンバーってそういう意味?)

マミ「なーんちゃって! まじめに歌います」

ほむら(ええ、今のは、さすがに脳内観客も引いたと思うわ)

……

マミ「ふう! 充実したなぁ!」

ほむら(それは何よりね)

マミ「……さてと、例の練習してみようかな」

ほむら(……あら次は、何をするのかしら?)

マミ「えっと、こほん!『今日はティーパーティーに来てくれてありがとう!』」ササッ

ほむら(??? テーブルの反対側に回った?)

マミ「『いえ、マミさんに誘ってもらってうれしかったですし』
『そおですよお、いつでも誘ってくださいって』」

ほむら(あれは……まどかと美樹さやかのモノマネかしら?
何? 何かのシミュレーション?)

マミ「『そういってくれると嬉しいわ。お茶の準備するから、そこの雑誌でも読みながら待っててくれる?』」

ほむら(何なのかしら? これ?)

マミ「『はい、あ、星占いの特集記事が載ってますね。
……ちなみにマミさんは何座ですか?』」ササッ

ほむら(いちいち反対側に回り込んで忙しいわね)

マミ「『私? 私の星座はこれなんだけど』」ササッ

ほむら(……)

マミ「『ええ? じゃあ、誕生日今月じゃないですか。 いつなんですか?』」ササッ

マミ「『ふふ、実は今日なの』」ササッ

ほむら(!?)

マミ「『本当ですか!?』『なあんだ。言ってくださいよ! おめでとうございます!』」ササッ

マミ「『ありがとう! 二人とも!』」

マミ「うん! これなら、二人に自然な流れで誕生日を祝ってもらえるわ!」

ほむら(………………………………………………………………………………)

QB「ただいま、マミ。……また例のシミュレーションをしていたのかい?」

マミ「おかえり、キュウべえ」

QB「そんな回りくどいことしなくても、普通に言えばいいじゃないか。
訳が分からないよ」

マミ「あのねえ。
『今度の日曜日、私の誕生日なの。祝ってちょうだい』なんて自分から言えるわけないでしょう。
図々しい人間だと思われてしまうわ?
キュウべえったら、人間の心の機微が分かってないんだから」

QB「僕はただ、より確実な方法を提示しただけなんだけどな」

マミ「別に私の誕生日を教えて、みんなにパーティーを開いてほしいとか
何かプレゼントして欲しいとかそんなんじゃないの。

ただね、数年前まではお父さんとお母さんがお祝いしてくれて、お母さんはケーキ作ってくれて……」

QB「…………マミ」

マミ「毎年、この時期になればすてきな誕生日がくるんだって思っていたから。
……だからね。すこしでも楽しいものにしたいの。
ちゃんとしたお祝いなんてしてもらわなくてもいいから、せめて、誰かにいて欲しいの

美味しいケーキ作って、料理もたくさん作っておもてなしすれば
みんな楽しんでくれると思うし」

ほむら(そうか、巴マミの両親は……
そういえば、私も心臓病の関係で、元々暮らしていたところと離れたところに入院して
両親ともずいぶん会っていないけれど。
やっぱり、何かの行事の時に家族がいないと、寂しいものね)

ほむら(やれやれ、何だか、見るべきでないものを見てしまったわね。
さっさと、マミの家を出て、今日は帰りましょう)

数日後

さやか「ふーっ、今日の魔女は手ごわかったねえ!」

まどか「というか、最近魔女の出没件数増えてるよね」

杏子「あたしとしてはありがたいけどな」

さやか「あんたはそうでも、私たちは勉強とかやることも多いし
これ以上、魔女が増えたらたまったもんじゃないわよ。
……パトロール回数を一時的にでも増やした方が良いのかな」

マミ「……あ、あの、話変わるんだけど、みんな今度の日曜日ひま?
息抜きにティーパーティーなんてどうかなって」

ほむら(マミ! ……例のあれをするつもりなのね!?)

さやか「……マミさん。あの、私たちの話聞いてました?」

マミ「えっ」

さやか「ここの所、魔女の出没件数増えているから、パトロール回数を増やそうかなって話ですよ。
学校の勉強もあるし、こんな時にティーパーティーなんてやってる場合じゃないですよ」

まどか「……マミさん。
私は、マミさんの作るケーキ美味しいと思いますし、
ティーパーティーも悪くないと思いますけど……
それ、別に今度の日曜じゃなくてもいいんじゃないですかね?

魔女の出没数がもう少し、落ち着いてからの方が……」

マミ「……あ、そう。そうよね。ご、ごめんなさい。こんな時にどうかしてたわ」(ションボリ)

ほむら「……」

さやか「それじゃあ、とりあえず明日も同じ時間に集まるってことで、解散ね!」

杏子「ああ。また明日な! ……さーて、今日はどこで飯食うかな」

……

ほむら「杏子。 ちょっといい?」

杏子「あん? なんだよ?」

ほむら「いや、マミが言っていた今度の日曜にティーパーティーするって話なんだけど
私、折角だからお呼ばれしようと思うの。一緒に行かない?」

杏子「中止って流れじゃねえのか? さっきの話だと」

ほむら「マミはその、やりたがっているみたいだし。
それに、ケーキも作ってくれるみたいよ? どう?」

杏子「そりゃ、あたしは学校とか行ってないから、まあ時間に余裕はあるけどな。
……マミのケーキか。しばらく食ってないなー。
よし! あたしも行くぜ!」

ほむら「そう、それじゃ、マミにも伝えておくわ」

ほむら「マミ!」

マミ「……暁美さん。どうしたの? わざわざ追いかけてきて」

ほむら「さっきのティーパーティーの話だけど、もし良かったら参加してもいいかしら」

マミ「えっ! でも……」

ほむら「魔女退治も大事だけど、平日は学校以外は、ほとんどパトロールと魔女退治に明け暮れているんだし、息抜きも必要だわ。
あなたの作るケーキは美味しいし、杏子も参加するって言っているの。どう?」

マミ「ほ、本当!? 暁美さんと佐倉さんは来てくれるの?」

ほむら「ええ、あなたの都合は大丈夫かしら」

マミ「もちろん、大歓迎よ! それじゃあ、腕を振るって、ケーキと料理を準備させてもらうわ」

ほむら「そう、楽しみにさせてもらうわ」

マミ「佐倉さんは、アップルタルトが好きだったのよね。
暁美さんは何かリクエストある?」

ほむら「……すぐには思いつかないけど考えておくわ」

マミ「それじゃあ、次の日曜の午後3時に来てちょうだい!」

ほむら「わかったわ」

マミ「ふんふふーん♪」

QB「ご機嫌だね、マミ」

マミ「ええ! 暁美さんと佐倉さんが、今度の日曜日、遊びに来てくれるの!」

QB「そうかい。それじゃあ、誕生日に一人で過ごすことはなさそうだね」

マミ「おかげさまでね! あ、そういえば、キュウべえはどうするの?」

QB「僕は席を外させてもらうよ。女の子同士の集まりに僕が居たら場違いだろ?」

マミ「それもそうね! ふふ、料理は何作ろうかなー」

日曜日。

マミ「よし、ケーキにお茶に料理の準備もオーケー! ……でもこれだけだと間が持たないかもしれないわね。
ボードゲームでも準備しておこうかしら?」

QB「マミ!」

マミ「キュウべえ!? 一体どうしたの?」

QB「さやかが街で魔女に遭遇したんだ! 
結構苦戦していて、助けを呼んでほしいって頼まれたんだよ!」

マミ「! わかったわ! 今すぐ向かうわね!」

マミ(……今、12時だし、まだ、約束の3時には間に合うわよね)

マミ「美樹さん! 大丈夫!?」

さやか「マミさん!? 来てくれたんですか?」

魔女「…………」
使い魔(ウジャウジャ)

マミ「私が突破口を切り開くから、美樹さんはそれに続いて魔女に斬りかかってちょうだい。
露払いなら、私に任せて!」

さやか「はい!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

さやか「そりゃあああ!」

……
マミ「どうにか無事、倒せたみたいね」

さやか「はい! マミさんのおかげです」

マミ「……? ところで、今日は何だか、美樹さんずいぶんおしゃれしてるみたいね。
もしかして出かけるところだったの?」

さやか「! これは、あの、その……ごめんなさい! マミさん!」

マミ「?」

さやか「実は、恭介から
「今までお見舞いに来てくれたからお礼にバイオリンを聞かせたい」って誘われていて…
…今日、家に遊びに行くことになっていて」

マミ「……」

さやか「……この間、魔女退治と勉強が忙しいからとかって、
マミさんの誘いを断ったのは、言い訳なんです……」

マミ「……気にしないでちょうだい。というか、最初からそう言ってくれればよかったのに」

さやか「……怒ってないんですか?」

マミ「魔法少女であると同時に、女の子なんだから。年相応に人生を謳歌するのも大事だわ」(ニコッ)

マミ(……それに、私だって、魔女退治の息抜きにティーパーティーいうのは建前で
本当は自分の誕生日に誰かと過ごしたいっていう理由でみんなを誘ったのだもの。
美樹さんを責められないわよね)

さやか「……マミさん」

マミ「ほら、時間は大丈夫なの? その恭介っていう子の家に遊びに行くところだったんでしょう?」

さやか「あっ! はい、まだ急げば間に合います! ありがとうございました!」

マミ「さて、それじゃ、家に戻りましょうか。……あら? 
これは……また魔女の反応! 公園の方ね」

……
魔女「ギギギギィ」

タツヤ「うわあああん!」

ズダーン!(銃声)
魔女「!」

マミ「その子には指一本触れさせないわ!」

魔女「ギーッ!」

タツヤ「ふぇ!?」

マミ「今、助けてあげるわね! かかってきなさい! 私が相手よ!」

……

マミ「くらいなさい! とどめの一撃! ボンバルダメント!」

魔女「ギャアアアアア!」

マミ「ふう、少々手こずったわね」

タツヤ「うわあああん!」

マミ「大丈夫? ほら泣かないの。……近くにお母さんとかいないのかしら」

まどか「タツヤ! タツヤ!? こんなところにいたの!?
それにマミさんも!」

タツヤ「ねーちゃ!」

マミ「鹿目さん!? え、この子、鹿目さんの弟?」

まどか「公園で遊んでいたら、目を離したすきに、はぐれてしまって。
まさかタツヤが魔女に襲われていたなんて……。ありがとうございました!」

マミ「いいのよ、別に。当然のことをしたまでだわ」

まどか「それと、すみません。この前はお誘いを断ってしまって」

マミ「いや、そのことは別に……」

まどか「うちのママ、働いていて、パパはタツヤの世話と家事で普段忙しいし。
たまにはパパとママに夫婦水入らずの時間を作ってあげたくて……」

マミ「……」

まどか「それで、今日は、タツヤの面倒を私が見ることになっていたんです。
でも、私の事情で、断るのは何かいけないような気がして。
ついさやかちゃんの言葉に乗って……」

マミ「良いのよ、鹿目さん」

まどか「えっ」

マミ「前にも言ったでしょ? あなたたちには私にできなかったことをしてほしいって」

まどか「……マミさん」

マミ「私にはもう親孝行なんてできないもの。家族を思いやるのは大事なことだわ」

まどか「本当にありがとうございました。マミさん!
タツヤ! タツヤもお礼言って!」

タツヤ「ありがと。おっぱいねーちゃ!」

マミ「やれやれ、そろそろ家に戻らないと……約束の3時になっちゃうわ」

杏子「マミ! ちょうどよかったぜ!」

マミ「佐倉さん!?」

ほむら「魔女が現れたの。
私と杏子で、一緒にあなたの家に向かう途中でソウルジェムが反応して……」

マミ「暁美さんも……」

杏子「三人がかりならすぐ終わると思うんだ。手を貸してくれ!」

マミ「え、ええ!?」

杏子「ここが魔女の結界か。……広いな」

ほむら「どこまで続いているのかパッと見ではわからないわね。
……そうこういっているうちに使い魔の群れが現れたわ!」

杏子「こういう多数を一網打尽にする局面なら、マミの魔法だな!
頼むぜ! マミ!」

マミ「いや、その……」

ほむら「?」

マミ「実は、今日、すでに魔女と2回戦っていて……、でもたまたまグリーフシードを落とさなくって」

杏子「?」

マミ「……魔力があまり残っていないの」

杏子・ほむら「えっ」

数時間後。

杏子「ぜえ、はあ。……どうにか倒せたな。
使い魔はうじゃうじゃ出てくるし、結界はやたらと広くて、魔女の所まで行くのも時間かかったし。
……くたくただ」

マミ(……結局、今回の魔女退治では完全に足を引っ張ってしまったわ)

ほむら「……」

杏子「あーあ、マミがいつも通りに魔法を使えていればなぁ」

マミ「!」

ほむら「……杏子」

杏子「! わりぃ! 別にマミを責めてるわけじゃねえんだ。
そもそも命がけの魔女退治で、初めから他人の力をあてにするもんじゃないし、
あたしたちだって予備のグリーフシードを持ってきてなかったし、マミは別に悪くないさ。
……ただ、つい、いつもマミを頼りにしていたもんだからさ」

マミ「あの、その、ごめんなさい!」

杏子「いや、だから、いいって。
……もう夜か。ティーパーティーって時間でもなくなっちまったな。疲れたし、解散にするか」

マミ「!」

マミ(……そうよね。私のせいで、こんな時間になっちゃったんだもの。
無理に誘うことなんてできないわよね)

ほむら「……マミ」

マミ「ごめんなさいね。暁美さん、それに佐倉さん。
折角、二人とも参加してくれるって言ってくれたのに、私が魔女退治で足を引っ張ったから、こんな時間に……。
もうお開きにしましょう、ね?」

ほむら「……」

マミ「ただいま」

マミ「……キュウべえ? いないの?」

マミ「あ、そっか。女の子同士の集まりだからって、席を外すって言っていたものね。
……今日はいないのね」

マミ「……結局独りで過ごすことになっちゃったな。
料理もこんなにたくさん作ったのに、食べられるだけ食べて捨てるしかないな」

マミ「いいえ! 暗くなっちゃダメよ! こういう時こそ気分を盛り上げないと!」

マミ「こんなこともあろうかと! 自分で自分にプレゼント買っておいたんだものね!」

マミ「おめでとう! わたし!」ササッ

マミ「ありがとう! 中身は何なのかしら?」

マミ「ふふ、何だと思う?」

マミ「わあ! 欲しかったティーセット! ……って自分で買ったんだから知っていたけどね」

マミ「……気を取り直して! 誕生日と言えばバースデイケーキ!」

マミ「ハッピバースデイトゥミー♪ ハッピバースデイトゥミー♪
ハッピバースデイディア、私♪ ハッピバースデイトゥミー♪」

マミ「うん! やっぱり自分のために自分で作ったケーキは美味しいわ」

マミ「あれ、でも変ね?」

マミ「何だか……ちょっと、しょっぱくなってきちゃった。(グスッ)」

マミ「それに、楽しい誕生日なのになんで、こんなに胸が痛いのかしら」

マミ「泣いたら(ヒクッ)駄目よ。(グスッ)泣いたら、余計にみじめに思えてきちゃうもの」

マミ「そうよ。私は独りだけれど、でも今日は鹿目さんや、美樹さんの力にはなってあげられたんだもの。いいじゃない、ね?」

マミ「……もう、今日は寝ようかな。一人ゲーム大会をする気力はさすがにないし」

(ピンポーン)

マミ「あら? 誰かしら? こんな時間に」

ほむら「こんばんは」

マミ「暁美さん? どうしたの?」

ほむら「家に帰ったら、冷蔵庫が空で、買い物しようにも近くのスーパーも閉まっていたの。
……図々しい話だと自分でもわかっているのだけれど、夕飯、ご相伴させてもらってもいいかしら」

マミ「? ? いや、まあ、その、たまたま料理は多めに作ったのがあるから大丈夫だけれど」

ほむら「そう。それでは、お邪魔させてもらうわ」

ほむら「ごちそうさま。美味しい料理だったわ」

マミ「お粗末さまでした。……デザートにケーキもあるけど」

ほむら「いただくわ。あら……こんなところに雑誌があるわね。
星座占いの特集。ふーん」

マミ「!」

ほむら「今週の私の運勢は、っと。
「日ごろ世話になっている人を助ける機会がありそうです」?
これでは逆ね。助けるどころか、今こうして更にお世話になってるんだもの」

マミ「……」

ほむら「ところで、あなたの星座は? 何座?」

マミ「!! わ、私は、こ、これなんだけど」

ほむら「あら? じゃあ、誕生日もしかして今月なんじゃないの?
いつなのかしら?」

マミ「いや、実は、…………今日なの」

ほむら「そうだったの。……ああ、そうだわ。
ちょうどたまたま、自分のために買ったものがあるのだけれど、プレゼントとして受け取ってくれる?」

マミ「え?」

ほむら「はい」

マミ「あ、暁美さん? これ綺麗にラッピングしてあるんだけど?」

ほむら「そのまま持ち帰るのが嫌で、包んでくれるようにお願いしたら、
店員さんに、今この包装紙しかないっていわれたの。……開けないの?」

マミ「そ、それじゃ。(ゴソゴソ)……これは」

マミ(私が前から欲しかった高級茶葉!)

ほむら「マミ」

マミ「……」

ほむら「お誕生日おめでとう」

マミ「あ、……あ、暁美さん。あ……けみ……さん」

ほむら「? 気に入らなかった?」

マミ(フルフル)←首を横に振ってる

マミ「暁美さああああん!」

ほむら「きゅ、急に抱きついてこないでよ。……びっくりしたじゃない」

マミ「ふええええええん! だって! だって!」

ほむら「ほら、可愛い顔が台無しよ? 鼻水まで出して……
はい、ティッシュ」

マミ(チーン!)

マミ「えへへ、みっともないところ見られちゃったわね。
……でも、嬉しかったから、つい」

(ピンポーン)

マミ「あら、また誰か来たわ?」

まどか「こんばんわー」

さやか「お邪魔します」

杏子「上がるぞー」

マミ「? み、みんな? どうしたの?」

杏子ってまともに誕生日祝ってもらったこととかあるのかな
一度もなさそう

さやか「今日の昼間、マミさんに助けてもらったじゃないですか。
恭介の演奏も無事聞けたので、お礼を言いに来たんです」

まどか「パパとママが帰ってきたから、「はぐれたタツヤを保護してくれた先輩に会ってくる」っていって、夜間外出しちゃいました」

杏子「まあ、その、なんだ。腹が減って眠れなくてな。
マミの飯を分けてもらいに来たんだ」

マミ「……それはかまわないけれど」

まどか「それと……はい、これ」

マミ「?」

さやか「えへへ、私とまどかからプレゼントです」

マミ「! ……テーブルクロス、もらって良いの?」

まどか「もちろんですよ! 今日助けてもらったお礼です」

杏子「マミ」

マミ「?」

杏子「ま、ただで飯食うのもなんだから、ほら」

マミ「これは、ゲームセンターの景品のぬいぐるみ?」

杏子「前に、欲しいって言ってただろ?」

マミ「……ありがとう! 大事にするわ」

まどか「ほむらちゃんも、来ていたんだ? 何してたの?」

ほむら「私もおなかがすいたから、マミの家にご馳走になりにきたのよ。
……そしたら、今日がマミの誕生日だって知ったからお祝いしていたの」

さやか「へー、そうだったんだ!」

まどか「それじゃ、私たちもお祝いしなくちゃいけないね!」

ほむら(?……?)

ほむら(おかしいわね。なんだか不自然だわ。お礼をするなら明日学校ででもあった時にすればいいはず。
それなのに、わざわざこんな遅い時間に来るなんて。

……しかも、杏子も一緒に。贈り物まで持って。
今の声もなんだか、驚きかたがわざとらしかったような。

もしかして、みんな、誰かから今日がマミの誕生日だと聞いて知っていたの?)

マミ「みんな。……本当にありがとう!」

ほむら(でも、私以外に今日がマミの誕生日だと知ってるやつなんて……)

見滝原市のとあるビルの屋上

QB「やれやれ、やっぱり口で伝えるのが一番手っ取り早かったじゃないか」

QB「「今日はマミの誕生日なんだけど、
祝ってくれなくともいいから、せめてそばにいてあげてくれないか」
この言い方なら、祝うことを強制しているわけでもないし、まあマミの自尊心を傷つけることもないと思うけど」

QB「一応、僕がこの事を伝えたことは内緒にするようにもいっておいたし、
マミが僕にそれとなくアピールするよう頼んだんじゃないか、なんて勘ぐるような娘たちでもないしね」

QB「それにしても、いつもマミの布団で眠らせてもらっているせいか、久々の野宿はこたえるな」

次の日

QB「やあ、マミ。昨日はどうだった?」

マミ「ふふ、おかげさまで、楽しかったわ。
それにね、来られないと思っていた鹿目さんと美樹さんも来てくれたの!
みんなで遅くまで騒いで……鹿目さんたちは学校があるからって帰ったけど、佐倉さんは泊まっていったわ」

QB「そう、それは良かった。……みんな? 暁美ほむらも来ていたのかい?」

マミ「ええ」

QB(ほむらの家に行ったんだけど、いなかったから伝えられなかったんだよな。
どうやって知ったんだろ? まどかから伝え聞いたのかな)

マミ「みんな、プレゼントまで用意してくれたの。
まるで誰かに、今日が私の誕生日だとお・し・え・てもらったみたいにね」

QB「……そ、そうかい」

マミ「まあ、誰に教えてもらったのかは詮索しないわ。
ところで、キュウべえは私の誕生日なのに何もくれないのね」

QB「あげるものなんてないんだから、仕方ないだろ」

マミ「それじゃ、代わりに今日は一晩中、私の腕の中に居なさい。
それ位いいでしょう?」

QB「……それで、マミの気が済むのならそうするよ」

マミ「……キュウべえ(ぎゅっ)」

QB「?」

マミ「ありがとう。……本当に」

QB「……」

ほむら「やれやれ、昨日は冷静に考えたら、かなり危ない橋をわたっていたわね」

ほむら「いくらなんでも、星座の話題まで合わせてあげるのはやりすぎたわ。
せめて向こうが話題をふるのを待てばよかった。
一歩間違えたら、私が忍び込んで、のぞき見していたことがばれていたかもしれないじゃない。
酔狂も大概にしないといけないわね」

ほむら「……でも、マミがあんなに喜んでくれたんだもの。
結果オーライかしらね。それにしても、今日は暇ね。
魔女も出ないし、学校の勉強も終わったし……。

一丁、マミにならって、妄想ライブでもしてみようかしら」

ほむら「今日は集まってくれてありがとう!」

ほむら「みんな! 愛してるわ!」

ほむら「じゃあ恒例のやつ、いきましょうか! イエーイ!」

おしまい

乙レスどうもです。

支援してくれた方
お付き合いいただいた方
本当にありがとうございました。

ちょっとでも楽しんでもらえたら幸いです。

さよなら。

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

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