たまこ「みどりちゃんが王子のお妃様!?」 (4)

みどたまの百合SSです。
スローペースでやっていきます。

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とある南国の島。
さざ波の心地よい音が響く砂浜の端にぽつんとたたずむ小屋のテーブルに顔を突っ伏し、鬱屈とした雰囲気を醸し出す少女。

チョイ「はぁ……」

少女は自分が何故こんな状況になっているのかを回想する。

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副王「そこで、君には占いをして欲しいのだ」

チョイ「鳥占いで王子の妃を見つけるのですか……?」

副王「ああ」

チョイ「しかし……」

副王「国や王家の体裁も保たなければならないのだ。後数年もしないうちに王子は王位を継承しなければならない
   そうなった場合、王のイメージというものにも関わってくる」

チョイ「ですが、私の力量では個人の特定や具体性のある結果は出せないと思いますが」

副王「心配には及ばない。国中のシャーマンを招集して君の占いのサポートをしてもらう」

チョイ「……」

副王「私だって王子の気持ちを無視はしたくないのだがな……分かってくれ」

チョイ「……はい」

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チョイ「デラ」

ジジジ・・・ジジジ・・・

デラ『むにゃむにゃ……わたしはおもちではないぞぉ……』Zzz...

チョイ「デラッ!」

デラ『は、はいィィ! ち、チョイ様!? どうなされたのですか?』

チョイ「国へ帰って来い。副王からの命令だ」

デラ『えっ、えぇぇぇ!?』

チョイ「王子の妃を占いで見つけるそうだ」

デラ『……!? 本当なのですか?』

チョイ「ああ、本当だ」

デラ『しかし、私達ではそこまで精度の良い占いは出来ないのでは……』

チョイ「国中のシャーマンが手伝ってくれるそうだ」

デラ『左様でございますか……』

デラ『……あまり浮かれない表情をしておりますな』

チョイ「そう見えるか?」

デラ『あっ、いえ、別にお顔を貶している訳ではありませんぞ?』

チョイ「分かっている。……鳥占官である私が言うのもなんだが、王子の妃を占いなどで見つけてしまうのは気が引けてしまって」

デラ『同感ですが……国の事情もありますでしょう。王子も自分が王子であるが故に自分に自由が無い事は承知のはず。
   きっと王子も分かってくれます』

チョイ「ああ……。そうだな。じゃあ早速だが明日には戻って来い」

デラ『えぇぇぇぇ!? チョイ様、それはあまりにも無理が』

チョイ「つべこべ言うな! それとも、その羽は飾りなのか?」

デラ『い、いえ……しかし私、また少しだけ丸くなった……と言いますか』

チョイ「なら丁度いい。ダイエットの一環だ。それじゃ、通信を切るぞ」

デラ『チョ、チョイ様ぁぁぁぁぁ!」

ピッ

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