勇太「それでなー六花のやつがなー」 樟葉「…………」(135)

勇太「まったく六花はいつもそうなんだよなー」

樟葉「…………」

勇太「ほんとに六花は困ったやつだよー」

樟葉「…………」

勇太「あっそうだ、他にも六花がなー」

樟葉「……お兄ちゃん」

勇太「ん、なんだ?」

樟葉「なんで小鳥遊さんの話ばっかりするの?」

樟葉「私のお兄ちゃんを盗らないでよこのメス豚!」

六花「・・・」


ってな展開ですかね

樟葉「なんで六花さんの話ばっかりするの?」

勇太「え、ダメか?」

樟葉「べつにダメってわけじゃないけどさ……
   なんか最近、その話ばっかりだし」

勇太「まあ、あいつと一緒にいると話題に事欠かないからな」

樟葉「ふーん……六花さんと一緒にいるの、そんなに楽しいんだ」

勇太「そうだな、振り回されることもあるけど……楽しいかな」

樟葉「へー」

勇太「ん、どうしたんだよ?」

樟葉「別にー。はやくご飯食べないと冷めちゃうよ」

勇太「わかってるよ」モグモグ

樟葉「はーあ……ごちそうさま」

樟葉(最近のお兄ちゃんは口を開けば六花六花六花六花……)

樟葉(学校でもずっと六花さんとべったりみたいだし……)

樟葉(あんな眼帯の人の、どこがいいんだろ)

樟葉(それに重度の中二病患者だし……)

樟葉(お兄ちゃん、六花さんと一緒にいたら色々思い出しちゃうんじゃないのかな)

樟葉(お兄ちゃんがダークフレイムマスターだった時は)

樟葉(お兄ちゃんのそばにいられたのは私だけだったのに)

樟葉(…………)

樟葉(このままじゃお兄ちゃんが六花さんに取られちゃう)

樟葉(それだけはなんとしても阻止しないと)

樟葉(お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんなんだもん)

はよ

勇太「そうだ、明日友達来るから」

樟葉「友達って、男子?」

勇太「男子も女子も。部活の皆で学園祭の打ち合わせするんだよ」

樟葉「部活って、夏の極東結社昼寝魔術の会だっけ」

勇太「極東魔術昼寝結社の夏、な。5人くらい来るから」

樟葉「六花さんも来るんだよね」

勇太「そりゃーあいつの部活だしな」

樟葉「ふうーん」

勇太「なんだよ?」

樟葉「別に。てゆーかお兄ちゃん、友達いたんだね」

勇太「なっ……失礼なこと言うなよ。誰だって友達くらいいるっての」

樟葉「中学の頃はいなかったじゃん。
   孤独こそが闇の力を強めるんだーとか言ってたよね」

勇太「うるさいよ、余計なこと思い出さなくていい」

樟葉「友達なんて煩わしいだけ、本当の信頼など築けるわけないって……」

勇太「それ以上人の黒歴史をほじくりかえすな!」

樟葉ちゃんは作中だとあんまり出番ないのにどこからヤンデレ要素が出たのだろう

樟葉(中学の頃のお兄ちゃん……正確に言えば14歳の頃から)

樟葉(ダークフレイムマスターを名乗り始めたお兄ちゃんは友達を失った)

樟葉(それまではよく家に友達を連れてきていたけど)

樟葉(DFMになってから中学を卒業するまで誰も家に来なくなった)

 樟葉『お兄ちゃん、それもうやめたほうがいいよ』

 勇太『何の話だ。妹よ』

 樟葉『その喋り方とか、変な服とか。みんな引いてるんじゃない?』

 勇太『フッ……確かに何の能力も持たぬ愚民どもは我が力に怯えている』

 樟葉『いや、そうじゃなくて……』

 勇太『いや、皆まで言うな。我が理解者は血を分けしお前だけ……それで充分』

 樟葉『別に理解はしてないんだけど。むしろやめてほしいんだけど』

 勇太『ダークフレイムマスターが滅するのはラグナロクが終わった時だ』

樟葉(ラグナロクが終わったのかどうかは知らないけど、
   中学3年の終わり頃になるとお兄ちゃんはダークフレイムマスターをやめた)

樟葉(それまではずっと、私はお兄ちゃんの唯一の理解者という立場だった)

樟葉(お兄ちゃんを独占できていたわけだけど)

おいまだか

樟葉(高校に入ってからお兄ちゃんは六花さんと出会い)

樟葉(部活にも参加して友達を作った)

樟葉(お兄ちゃんにとっては勿論良いことに決まっている)

樟葉(ダークフレイムマスターなんかやって孤高ぶっているよりは)

樟葉(私もお兄ちゃんが普通になってくれたことは喜ばしかったけど)

樟葉(同時にお兄ちゃんが遠くなってしまったことに気付いた)

樟葉(ダークフレイムマスターの頃は私しかいなかったけど)

樟葉(今のお兄ちゃんの周りにはいろんな人がいる)

樟葉(とくに六花さんと親密になって)

樟葉(もう私だけのお兄ちゃんではなくなってしまった)

樟葉(私はいいようのない寂しさを覚え)

樟葉(そして私はようやく気付いた)

樟葉(お兄ちゃんが好きだったということに)

樟葉(大事なものの価値は失ってから気づくと誰かが言っていた)

樟葉(私は失いっぱなしにはしない。
   取り戻してみせる……小鳥遊六花の魔の手から)

SAOでも書けそう

翌日

一色「おじゃましまーす」

森夏「おじゃまあします、あ、これつまらないものですが、母から……」

母「あらあら、ご丁寧にどうも」

森夏「いきなり大勢でおじゃましてしまってすみません」

母「いえいえいいんですよー、ごゆっくりしていってくださいね~」

一色「お前ホントしっかりしてるよなー」

森夏「あんたらがしっかりしなさすぎなのよ」

くみん「富樫くんのお母さん綺麗だねー」

凸守「ラースツヴィターリ ヤーブラニ イグルーシー♪」

六花「パプルィーリ トゥマヌイ ナドリェコーイ♪」

森夏「あんたらはちょっとは静かにしなさいよ」

勇太「ほーらほら、みんなはやく俺の部屋に入れー」


母「うふふ、勇太ったら隅に置けないわねー、ねえ樟葉」

樟葉「なにが?」

母「だって、今の子たちみんな可愛かったじゃない?」

樟葉「ああ……まあ」

母「茶髪の子なんか背がすらーっと高くて綺麗だしー」

樟葉「うん」

母「お嬢様っぽい子はぽわっとしてて可愛いしー」

樟葉「そう」

母「金髪の髪の長い子も、元気で可愛らしい感じよねー。
  あーもう、勇太と親しい女の子なんて六花ちゃんだけかと思ってたけど……
  目移りしちゃうわー」

樟葉「なんでお母さんがそんなに迷う必要があるの……」

母「息子の彼女のことだもん。
  あとでこっそり写真撮ってお父さんにも送ってあげないと」

樟葉「だめだよ盗撮なんて」

母「樟葉はどう思う? お兄ちゃんの彼女になるとしたら、誰がいい?」

樟葉「えー、うーん……お兄ちゃんの彼女ねえ……」


樟葉(そりゃあもちろん私が彼女になるのが一番だけど、
   それを抜きにして考えるなら……)

樟葉(あの茶髪の人はさすがにスペックが高すぎる……
   男の人なら全員振り向きそうなあの顔にスタイル……
   私なんかじゃ絶対勝ち目ないし……)

樟葉(お嬢様っぽい人も強敵……
   ああいうタイプは天然なフリして計算高いし……
   まともに勝負したら多分勝てない……
   でもお兄ちゃんと釣り合いとれてなさそうだし関係ないかな……)

樟葉(やっぱり目下の敵は六花さん……
   あの中でお兄ちゃんが一番親しくしてるのは六花さんだろうし……
   でもまだお互いにどう思ってるかは解らない……
   もしどちらかがどちらかを好きだったりしたら……
   六花さんと私を比べてどっちが勝ってるか……)

樟葉「……お兄ちゃんの彼女……釣り合い……勝ち負け……」ブツブツ

母「く、樟葉? そんな真剣に考えなくてもいいのよ?」

森夏「あのー、すみません」

母「はいはい?」

森夏「お手洗いお借りしたいんですけど」

母「あ、廊下を左に曲がったところよ」

森夏「はい、ありがとうございます~」

樟葉「…………」

モリサマー可愛いよぉ…今日も4回抜いてしまったお(´・ω・`)

モリサマー×幼なじみ設定最高だよぉふぇぇ…職場で妄想してるよぉ…

愛してるよぉ…

廊下

ガチャ
森夏「あーすっきりしたー」

樟葉「あ、あのっ!」

森夏「うわっ、びっくりした……えと、富樫くんの妹さん?」

樟葉「はい、富樫樟葉っていいます」

森夏「樟葉ちゃんね……何か用? 樟葉ちゃんもトイレ?」

樟葉「いえ、違います。ちょっとお聞きしたいことがあって」

森夏「何?」

樟葉「その……実は、お兄ちゃんと六花さんのことなんですけど」

森夏「えー、ああ、あの二人のことねえ……
   ふーん、やっぱり気になっちゃうかー、兄妹だもんねー」ニヤニヤ

樟葉「気になります、教えてください。
   お兄ちゃんと六花さんはもう付き合ってるんですか?」

森夏「まだ付き合ってはいないわね。でも時間の問題じゃないかしら。
   お互い意識しあってるような感じもするし……
   富樫くんが小鳥遊さんのことどう思ってるかはまだはっきり解らないけどねー」

樟葉(この人恋バナでテンション上がるタイプだ……)

森夏「でも小鳥遊さんは間違いなく富樫くんに惚れてるわね」

樟葉「えっ……」

森夏「富樫くん鈍感そうだけど、
   小鳥遊さんから猛プッシュがあれば……落ちるかもね~」

樟葉「うっ……」

森夏「私も焚きつけてはいるんだけど、なかなか」

樟葉「お兄ちゃんが学校で一番仲の良い女子は、六花さんなんですよね?」

森夏「そうね、もう四六時中べったりって感じ」

樟葉「四六時中べったり……!?」

森夏「席は離れてるけど、休み時間とか二人で喋ってるし。
   お弁当も一緒に食べてるし、部活でも……」

樟葉「ほ、他に仲の良い女子は?」

森夏「他は私たちみたいな部活の女子だけじゃない?
   それ以外の女子と仲良くしてるのって見たことないわよ」

樟葉「そ、そうですか……」

森夏「ま、とにかく小鳥遊さんよ、小鳥遊さん。樟葉ちゃんも応援してあげてね」

樟葉「ハイ…………」ガクリ

モリサマーハァハァ可愛いようっひょぉぉぉぉぉぉぉ日に日に自制できなくなるッ!!

ペロペロしたいお( ^ω^)幼なじみ設定はオススメ。たまらん…もう一回抜いてくるわ

樟葉(六花さんはお兄ちゃんが好き……か)

樟葉(はあ……このままじゃヤバイ)

樟葉(茶髪のお姉さんももう時間の問題だって言ってたし……)

樟葉(どうにかして……どうにかして六花さんを)

樟葉(お兄ちゃんから引っペがさないと……)

樟葉(でも引っぺがしたところで、結局……)

樟葉(私とお兄ちゃんは兄妹だから、意味ないんだけど……)

一色「おじゃましましたー」

森夏「長居してしまってすみませんでした、ご迷惑おかけして……」

母「ああいえいえ、お気になさらなくていいんですよ~」

凸守「くみんが寝入っちゃって起きないデース!」

一色「しかたない、俺が担いで……」

六花「勇太、今宵のサバトを忘れないで」

勇太「サバトなんか知らん知らん」


樟葉(お兄ちゃん……私の気も知らないで六花さんと……)

その夜

勇太「行ってきまーす」

樟葉「どこ行くの?」

勇太「コンビニだよ。なんか買ってきて欲しいもんあるか?」

樟葉「別にない」

勇太「そうか。じゃあ行ってくる」

樟葉「いってらっしゃ~い」

樟葉「…………」


  ガッシャーンバリバリバリバリ>

樟葉「!? な、何の音!?」

樟葉「お、お、お兄ちゃんの部屋から……」

樟葉「もしかして泥棒……? ま、まさかね……」

樟葉「でも、一応確認しとかないと……」

樟葉「だ、誰もいませんように……」ソーッ

六花「あ」

樟葉「り……六花さん? なにしてるんですか」

六花「勇太とサバトを開催するために顕現した」

樟葉「顕現した、じゃないですよ。なんですかこの大惨事は」

六花「いつもの入り方じゃマンネリだから、もっとかっこ良さを追求した」

樟葉「かっこよさ?」

六花「まずベランダに垂れたロープに捕まり、外側に思いっきり蹴りだす。
   そしてそのまま振り子の要領で勇太の部屋に突撃。かっこいい」

樟葉「網戸突き破るのもかっこいいと思ったんですか」

六花「それは……想定外の防御壁だった」

樟葉「はあ……」

六花「あとで直す」

樟葉(なんでお兄ちゃんはこんな人と仲良くしてんだろ……
   元中二病患者だから惹かれ合うものがあったりするのかな……)

六花「それより、ダークフレイムマスターの妹ぎみよ……
   名前は確か、えーと……くず……くず……」

樟葉「そこで区切らないでください。樟葉です、富樫樟葉」

六花「そう、樟葉」

誰かモリサマーの画像を…

六花「勇太は? どこ?」

樟葉「今でかけてます」

六花「ならここで待たせてもらう」

樟葉「怒られますよ、勝手に部屋に入って」

六花「大丈夫、ダークフレイムマスターとはそういう契約を交している。
   いつなんどきでも、邪王真眼の使い手はDFMのフィールドに顕現可能」

樟葉「仲いいんですねー、お兄ちゃんと」

六花「あたりまえ。血の盟約を結びし関係」

樟葉「……もう付き合ったりとかしてるんですか?」

六花「っ!」

樟葉「どうなんですか、もうお兄ちゃんの恋人になったんですか」

六花「…………」

樟葉「六花さん、どーなんですかー」ユサユサ

六花「せ、精神が汚染される……侵蝕魔法の使い手か……
   さすがダークフレイムマスターと血を分けた存在、あなどれない」

樟葉「ふざけてないで真面目に答えてくださいよ」

六花「わ、私と勇太はともに境界線上の戦いに身を投じる仲間……
   それ以上でもそれ以下でもない」

樟葉「じゃあ、お兄ちゃんが他に彼女作ったらどうしますか」

六花「……そんなことはありえない。
   ダークフレイムマスターが女に惑わされるなど」

樟葉「それだと六花さんとも付き合えないんじゃ」

六花「……つ、つきあうとか、つきあわないとか、
   そういう話をしなきゃいけない必要は、べつに、ない」

樟葉(さっきから顔が真っ赤……
   やっぱりお兄ちゃんのこと好きなんだ、六花さん)

樟葉(でもこの調子じゃお兄ちゃんに告白したりは……)

ガラッ
勇太「おーい、何やってんだ人の部屋で」

樟葉「あ、お兄ちゃん」

六花「勇太、おそい。サバトをすると言った」

勇太「ああ、お前が来るだろうと思ってコンビでお菓子買ってきたんだよ」

六花「ほんとに!?」

樟葉「…………」

勇太「ほら、お前の好きなやつ」

六花「お菓子、お菓子」ガサゴソ

勇太「それと樟葉、勝手に人の部屋入るなって言ったろ」

樟葉「えっ!?」

勇太「ほらほら、はやく出てけ」

樟葉「ちょっと待ってお兄ちゃん、それっておかしくない?」

勇太「なにがだ」

樟葉「違う家の人がお兄ちゃんの部屋に勝手に入ってきてるのに、
   なんで家族である私のほうが追い出されなきゃいけないの!?」

勇太「六花はいいんだよ、六花は」

六花「そう、私はダークフレイムマスターとの契約により……」

樟葉「六花さん、網戸突き破ってたよ」

勇太「えー……あ、ほんとだ。でも枠から外れてるだけか。この程度なら簡単に直せるよ」

六花「よかった」

勇太「ほら、樟葉は退出退出」

樟葉「うぐぐぐ……」

樟葉(六花さんにお菓子を買ってきてあげるだけじゃない)

樟葉(網戸を破ったことも怒らない、不法侵入にも何も言わない)

樟葉(お兄ちゃんも六花さんに相当好意を抱いてるってことだよね……)

樟葉(六花さんもお兄ちゃんが好きだって判明しちゃったし)

樟葉(こんな夜に二人っきりで部屋にいたら確実に間違いが……)

樟葉(ううう、このままじゃ……)

夢葉「おねーちゃーん」

樟葉「あ、ちょうどいいところに」

夢葉「ゆめはもあそぶー」

樟葉「そうだね、じゃあ六花さんと遊んでもらっておいで」

夢葉「りっかきてるー?」

樟葉「うん、今お兄ちゃんの部屋にいるよ~」

夢葉「ゆめはもゆうたのへやいくー」

樟葉「うん、行っておいで~。
   それで二人の邪魔と偵察、お願いね」

夢葉「ゆめはていさついくー」

樟葉(今後は六花さんがお兄ちゃんの部屋に来ないようにする方法を考えないと)

樟葉(やっぱり二人っきりの空間があるとそういうことに進展しかねない)

樟葉(でもお兄ちゃんが六花さんの部屋に行くようになったら……)

樟葉(小鳥遊さんは遅くまで帰ってこないみたいだしむしろそっちのほうが……)

夢葉「おねーちゃーん」

樟葉「あ、もう帰ってきた……
   お兄ちゃんと六花さんの様子、どうだった?」

夢葉「まさしく友達以上恋人未満といったこそばゆくも甘酸っぱい空気感。
   部屋に入った時はふたりともお菓子をつまみながらベッドに腰掛けて話していたが
   私が来たことにもしばらく気付かないほどに二人の世界に入り込んでいた。
   勇太は私を邪魔に思ったようだが私が六花に甘える素振りを見せると
   しぶしぶながら部屋にいることを許してくれたがその後は先ほどのように
   私の存在を無視して語らいを再開した。二人の表情を観察したが
   勇太は家族である我々も見たことがないような穏やかな表情で、
   六花のほうは頬をほんのりと赤らめ、恋する乙女という様相を隠そうともせず、
   勇太のほうはそれを意識しているのかいないのか、当たり障りのない話題、
   それに答える六花も一言一言を噛み締めるように勇太との会話自体を
   心底楽しんでいるというふうで、二人とも隣どうしに座っていながらも、
   ちらちらとスキを見ながらお互いの顔を覗き見る、目が合えば照れて反らす、
   お菓子に伸ばした指が偶然にも触れ合えば顔を真赤にして引っ込める、
   まさに青春、初恋を絵に描いたかのような二人、じれったい、やきもきする、
   しかしそんな関係性こそが幸せなのだと思わせるような二人だった」

樟葉「邪魔してくる!」ダッ

明日仕事なのに…どうしてくれるんだ…
ここ数日抜いてなかったから…

今から6回目してくる(´・ω・`)

モリサマー…オナノート見たらここ一月で2/3モリサマー×幼なじみで抜いてるや…

>>84
テクノブレイクに気を付けてな

>>87ありがとう。無事終了。

ガラッ
樟葉「お兄ちゃん、お風呂開いたよ!!」

六花「わっ、びっくしりした」

勇太「部屋に入る時はノックくらいしろよ」

樟葉「ごめんごめん、それよりお兄ちゃん、早くお風呂入ったほうがいいよ」

勇太「いやに急かすな」

樟葉「早く入っちゃわないとお母さん帰ってくるからね。
   ついでに夢葉も入れてあげて」

勇太「夢葉を風呂に入れるのは樟葉の役目だろ?」

樟葉「どうしてもお兄ちゃんと一緒に入りたいんだって。
   ほらほら、早く」

勇太「わかった、わかったから押すなって」

樟葉「それじゃ、ごゆっくり~」ガラッピシャッ

六花「…………」

樟葉「…………」

六花「むう……」

樟葉(あきらかに怒ってる……)

六花「樟葉……お前は確かに勇太の妹だが
   ダークフレイムマスターとは性質を異にする」

樟葉「……どういう意味ですか?」

六花「樟葉は明らかにサバトを妨害している。何が目的」

樟葉「六花さんこそ、何が目的でサバトなんかするんですか?」

六花「それは……」

樟葉「もっと正確に言えば、サバトをするっていう名目で
   お兄ちゃんの部屋に来た、本当の目的はなんですか?」

六花「……力を持たぬものに話す必要はない」

樟葉「ただお兄ちゃんとお喋りしたいだけじゃないんですか」

六花「ち、ちがう。そんなん……じゃない」

樟葉「はっきりさせてください。
   六花さんは、お兄ちゃんのことが好きなんですか?」

六花「好……とか、そーゆうのは、ない……
   契約により結ばれた……結ばれてるし」

樟葉「私は、お兄ちゃんのことが好きです。
   兄妹としてじゃなく、一人の異性として……」

六花「えっ!」

樟葉「だから……私は、お兄ちゃんと六花さんが
   そういう仲になるのを黙って見ているわけにはいかない」

六花「その愛は禁忌……いくら燃え上がらせても、幸福にはなれない」

樟葉「それは分かってます。こんなこと間違ってるって……
   でも間違ってはいても、この気持ちは嘘じゃないです。
   私は六花さんよりもずっと前からお兄ちゃんのことを見てきました」

六花「むう……」

樟葉「六花さんがお兄ちゃんを好きなように、
   私だってお兄ちゃんが好きなんです!
   お兄ちゃんと付き合いたいって、ずっと思ってたんです!」

勇太「えっ」

樟葉「えっ!?」

勇太「え?」

樟葉「え……なんで、ここに……お風呂入ったんじゃ」

勇太「……いや、着替えを取りに……」

樟葉「…………」

六花「……じゃ、私はこれで」

夢葉「しゅらばーはきょーりょくなけっかいまほー」

その後

勇太「な、なあ……樟葉?」

樟葉「……な、何?」

勇太「さっきのあれって……」

樟葉「っ……」

勇太「その、なんだ、あの……」

樟葉「…………」

勇太「俺と、その……」

樟葉「…………」

勇太「付き合いたい……とか、なんとか……」

樟葉「…………・」

勇太「あれって、冗談……なんだよな?」

樟葉「…………それは」

勇太「う、うん……」

樟葉「それは…………」

樟葉「……あ、あったりまえだよー! 冗談に決まってるじゃん!」

勇太「だ、だよなー! 冗談だよな、やっぱりな、うん」

樟葉「お兄ちゃんと付き合うとか、あるわけないでしょー!
   普通に考えたら分かるじゃん、何で真に受けてんの?」

勇太「いやあでも、なんか真剣な感じだったからさ……
   てゆーか六花と二人で、なんでそんな話になってたんだ?」

樟葉「それはまあ、アレだよ、ガールズトーク的なやつだよ」

勇太「お前らそんなトークするほど仲良かったっけ。
   だいたい六花がガールズトークなんて想像できないんだが」

樟葉「と、とにかく色々喋ってるうちにそういう感じになっちゃったの。
   だからもう気にしないで、この話終わり」

勇太「はいはい、わかったよ」

樟葉「お兄ちゃん、六花さんとのこと応援してるからね」

勇太「なんだよ応援って」

樟葉「またまたー、照れなくてもいいってば~」

勇太「な、なんだよ、もう」


樟葉(これで、よかったんだよね……)

樟葉(六花さんと話したことはぜんぶ本当)

樟葉(お兄ちゃんを好きな気持ちは嘘じゃない。でも間違いではある)

樟葉(こんなこと続けても、幸せにはなれない)

樟葉(もしかしたら、私のこの気持ちも中二病のようなものなのかもしれない)

樟葉(思春期に体が大人に変わっていく中で、心は不安定になる)

樟葉(お兄ちゃんを好きになったのも、そんな心のせいかもしれない)

樟葉(でもきっと大人になるに連れてこの気持ちは薄れていくんだろう)

樟葉(お兄ちゃんがダークフレイムマスターを捨てたように)

樟葉(人々が自然と中二病から抜け出すように)

樟葉(でも今の私は、現役の患者なのだ)

樟葉(現在進行形で、お兄ちゃんのことが、好きで)

樟葉(いつか薄れるとしても、今のこの想いは本物で)

樟葉(だから、失恋すると悲しい)

樟葉「ひぐっ……うあああああっ……」

夢葉「じんせいいろいろ、おとこもいろいろ」

数日後

勇太「樟葉、ちょっといいか」

樟葉「何、お兄ちゃん」

勇太「いや、その、実はな……」

樟葉「何よ」

勇太「……六花と、付き合うことになった」

樟葉「へえー、おめでとう。やっと告白したんだ」

勇太「はは、なんつーか……俺が告白しようとしたら、
   六花に先回りされちゃった感じなんだけどな」

樟葉「うわ、ダサッ」

勇太「し、仕方ないだろ。いきなり言われたんだし……」

樟葉「でもまあ、良かったね。お幸せに」

勇太「おう」

樟葉「ところで、なんで私に報告?」

勇太「六花がな、樟葉にも言っておけって。何でかは知らないけど」

樟葉「ふーん……」

樟葉(お兄ちゃんと六花さんが付き合い始めて、私の恋は本当の終わりを迎えた)

樟葉(きっと六花さんも、私と同じ……
   お兄ちゃんを誰にも渡したくないって思ったから)

樟葉(勇気を出してお兄ちゃんに告白したんだろう)

樟葉(そして私の気持ちを知ってたから、ちゃんとお兄ちゃんに報告させた)

樟葉(あれで意外と律儀な一面があるのかもしれない)

樟葉(お兄ちゃんと六花さんが幸せな交際を続けられるかは解らないけれど)

樟葉(うまくいくように、陰ながら応援させてもらうことにしよう)

樟葉(好きな人の幸せを願うのも、恋の形のひとつであるはずだ)

勇太「じゃあ、出かけてくるから」

樟葉「あれ、どこ行くの? 早速デート?」

勇太「う、うるさいな」

樟葉「あんまりハメ外し過ぎちゃだめだよ~」

勇太「わかってるよ。行ってきます」

樟葉「……頑張ってね、お兄ちゃん!」

      お        わ         り

樟葉!樟葉!樟葉!樟葉ぁぁああうわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!樟葉樟葉樟葉ぁあうぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!富樫樟葉たんの黒色ショートカットの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!クズクズモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
アニメ第1話から樟葉たんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
Liteで主役もやれて良かったね樟葉たん!あぁあああああ!かわいい!樟葉たん!かわいい!あっああぁああ!
OPで首を傾げる樟葉ちゃんもかわい…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!アニメなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
樟 葉 ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!京都アニメーションんんんん!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?中二病でも恋がしたいの樟葉ちゃんが僕を見てる?
OPの樟葉ちゃんが僕を見てるぞ!唇尖らせた僕を見てるぞ!どうしたのって聞いてくるの待ってみるぞ!!
アニメの樟葉ちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕には樟葉ちゃんがいる!!やったよ一色!!坊主にできるもん!!!
あ、中二恋の樟葉ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアストレアぁあ!!こ、衣ー!!つかさぁああああああ!!!るんんんんん!!
ううっうぅうう!!俺の想いよ樟葉へ届け!!中二病でも恋がしたいの樟葉へ届け!

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、樟葉達のみんなへのメッセジをどぞ

樟葉「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

森夏「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかしら?」

くみん「見てくれて嬉しいよぉ・・・」 ムニャムニャ

凸森「見てくれありがとうデス! 」

六花「・・・あ、ありがとう」

勇太「ありがとな」

では、

樟葉、森夏、くみん、凸森、六花、勇太、俺「皆さんありがとうございました!」



樟葉、森夏、くみん、凸森、六花、勇太「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

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