赤犬「ゆっりゆっららららゆるゆり♪」(146)

なぜ開いた

なぜか開くだろ

※赤犬がまだ大将の頃


ザッ


赤犬(ここがごらく部の部室か)

赤犬(それにしても……)

赤犬(大将であるわしが直接派遣されるたぁ、どんな強者が潜んどるんじゃ)

赤犬(総帥には慎重に事をすすめろと言われたが……)

赤犬(さっさととっ捕まえて帰っちゃるわ)


ガラッ

赤犬「入部希望じゃ」

あかり・京子・結衣・ちなつ「!?」

赤犬(あぁ……? おなごの餓鬼しかおらんじゃねぇか……)

ちなつ(な、なにこの人……?)

結衣(や、ヤクザ……!?)

あかり(渋いおじさんだぁ)

赤犬「とりあえず入部させてもらうけぇな」ノソノソ

結衣「は、はい…… (身かじめ料的なものが目的か……?)」ガタガタ

ちなつ(こ、恐いけど……断るのも恐い……)ガタガタ

京子「……」

結局誰かが始めてくれる
って>>1が自分で始めとるやん

赤犬「んじゃあ、まず名乗るけぇの」

結衣・ちなつ「は、はい……」

赤犬「わしの名は、サカズキじゃ」

あかり「サッカー好き……?」

赤犬「サカズキじゃ。球蹴りはせんわ」

結衣「サカズキ……さんですね」

赤犬「あぁ (通称の方は広く知られてるけぇ、伏せておく)」

ちなつ「えぇっとじゃあこっちも……ちなつです」

結衣「結衣です」

あかり「あかりです」

京子「京子です」

赤犬「……あぁ。おいおい覚えちゃるわ」

ちなつ(よくわかんないけど……)

結衣(恐喝とかしてくるわけではなさそうだな……)

京子「……」

大事件

赤犬「んで……このごらく部ってのは、普段なにをしとるんじゃ」

結衣「(いざそう聞かれると困るな……)えぇっと……適当に、その日の気分でやる事決めて……遊んでますね」

赤犬(海賊ではないっつう話じゃが……遊んでるってどういう事じゃ。組織の中身が見えん)

赤犬「具体的にはなにしとるんじゃ」

ちなつ「えぇっと…… (いざ具体的に聞かれると……)」

あかり「その……(困るよぉ……)」

結衣(話題BOXでお話ししてるとか言えば良いのか……?)

京子「……」

赤犬(……口篭っとる。やっぱりそれなりの事はしちょるんじゃな、こりゃ)正義感ムラムラ

赤犬「……まぁえぇ。んじゃあ、今日はなにするんじゃ」

結衣「えぇっと……(特に決めてないよ~……)」

赤犬「わざわざ集まっとったんじゃから、なんかしようと思っとった事があるんじゃろ」

結衣「いや、その……(どうしよう……)」

京子「……」スッ

赤犬「?」


京子「K-1やろう!」


赤犬「!」

あかり・結衣・ちなつ「!?」

俺の正義感もムラムラしてきた

赤犬(K-1……? なんじゃそれは……?)


あかり「京子ちゃん!」コソコソ

結衣「いきなりなに言ってんだよ?」コソコソ

ちなつ「そうですよー」コソコソ

京子「いやーよく見てみてよ、サカズキさんの体」コソコソ

あかり・結衣・ちなつ「……」チラッ

京子「筋肉半端無いだろー?」コソコソ

結衣「た、確かに……」コソコソ

ちなつ「ガタイが良いってレベル越えてますねー……」コソコソ

京子「だから、サンドバッグみたいに殴らせて貰おうって事だよ。きっと、私達のパンチなんて屁でもないだろう?」コソコソ

あかり「えぇ~?」コソコソ

結衣(そう言えば京子の奴、昨日の夜K-1見て感化されたとか言って、今日は朝からしきりにエアーパンチしてたな……)

京子「よーし、じゃあ今日はK-1をしよう!」スッ

結衣(い、良いのかよ……勝手に……)

ちなつ(殴らせてもらう遊びで決定しちゃって……)

赤犬「K-1っつうのはなんじゃ」

京子「! (知らないのかー) えぇっと……簡単に言うと、喧嘩ですかねー?」

赤犬「!」

赤犬(宣戦……布告か?)

京子「って言っても、もちろんガチでやるわけじゃなくて……」

赤犬「……」


京子「その鋼の肉体をお持ちのサカズキさんに、私達のパンチを受けて貰おうかと! (いきなり厚かましいけど許してー)」ドドーン


赤犬「!!」

なるほど京子天才

京子「お願いします!」

赤犬(どういう事じゃ……)

京子「サカズキさんのボディーなら、ただの女子中学生のパンチなんて、多分なんでもないと思うんで~」

赤犬(宣戦布告した上で、攻撃は一方的にさせろと……一体どういう要求じゃ)

京子「お願いします!」手パンパン

赤犬「……」

赤犬(……まぁえぇわ)

赤犬(わしは、海軍本部最高戦力。ここは胸を貸しちゃる)

赤犬(とりあえずここは言う通り、事を進ませてちゃるわ。最後は絶望の中で縛につかせちゃるけどな)

赤犬「……」スッ

あかり・京子・結衣・ちなつ「!」


赤犬「どっからでも打ってこんかい!」

俺「どっからでも打ってこんかい!」

ちなつ「じゃあ私からですね」スッ

京子「よーし、ちなつちゃん、行けー!」

結衣「サカズキさんの言う通り、遠慮するなよー」

あかり「体重乗せてどーんだよぉ」

ちなつ(人を殴るなんて初めてよ……緊張する……)ドキドキ

赤犬(一番手っつう事は、一番の格下か?)

赤犬(んじゃあ、覇気も一切纏わぬ完全な生身で受けちゃるわ)

ちなつ(でもちょっと楽しみかも……)

赤犬「おら、こんかい!」

ちなつ「よーし!」グッ

赤犬(どんなもんか見極めちゃるわ)

ちなつ「おりゃあ!」ダッ

赤犬(総帥も警戒する組織の力ってもんをな……!)


ちなつ「ていっ!」ペチッ

赤犬「」

ちなぺち

京子「ちなつちゃん、ワンツー!」

ちなつ「とりゃあ!」ペチッ ペチッ

赤犬「……」

結衣「腰を入れて!」

ちなつ「せいっ!!」ペチッ

赤犬「……」

ちなつ「ふぅー……」

赤犬「……」

ちなつ「ありがとうございましたー! (なんか超すっきりしたー!)」ペコッ


赤犬「……」


京子「どうだったー?」

ちなつ「脳汁出まくりでしたよ~」

あかり「ちなつちゃん、顔が晴れ晴れとしてるよぉ」

結衣「サカズキさん、ビクともしないのがすごいよなー」

京子「じゃあ次は結衣!」

結衣「よーし!」


赤犬「……」

赤犬(……どういう事じゃ)

赤犬(なんじゃ今のパンチは……)

赤犬(強いとか弱いとかいう次元じゃないけぇのぉ……)

赤犬(なんかの作戦か……?)


京子「結衣は結構身長もあるから、サカズキさん、ちょっと気をつけてねー」

結衣「いや、サカズキさんからしたらこんなの誤差の範囲だろー」


赤犬「……」

赤犬(いつ本命の攻撃をするかわからなくして、錯乱させる作戦か……?)

結衣「よーし、行きますよー」腕グルングルン

赤犬「……」

赤犬(見た目では、こいつが一番の格上っぽいが……)

赤犬(わざわざこんな手の込んだ作戦仕込んできてるんじゃから、そんなわかりやすい話のわけはないけぇな)

赤犬(こいつも本命じゃないと踏むべきじゃ)

赤犬(ここも流す)

赤犬「どっからでも打ってこんかい」

結衣「いきますよー」グッ

赤犬(構えは悪くないが)

結衣「……」ダッ


結衣「せいっ!」パンッ

赤犬「……」

結衣「とりゃあ!」パンッ パンッ

京子「おぉ、良い音!」

結衣「せいや!」パンッ

赤犬(やはりな。さっきのよりは当たりが良いが、ダメージで言ったら同じく0じゃ)

結衣「ていっ!」パンッ

ちなつ「結衣先輩、素敵ですぅ~」

結衣「ふぅー……(これ気持ち良いなぁー……)」

結衣「ありがとうございました!」ペコッ


京子「結衣のパンチでもぴくりともしないとわなー」

あかり「すごいねぇ」

ゆいパンあけぼのぼの

京子「じゃあ次は私だねー(わくわくやばい!)」ドキドキ


赤犬「……」

赤犬(残りの2人のどっちかが本命の攻撃をしてくるって事じゃ)

赤犬(そこを見極めんといかん)

赤犬「……」

赤犬(……よく考えてみれば、ここでこの黄色髪の攻撃が本命じゃなかったら)

赤犬(自動的に赤髪の攻撃が本命っちゅう事になる)

赤犬(それじゃあ錯乱の意味がなくなる)

赤犬(っちゅう事は、この黄色髪が本命の攻撃してくるっちゅう事か?)

赤犬(いや、でも結局こうやって決まって来ちまうなら、これはこれで錯乱の意味がなくなる……)

赤犬「……」

赤犬(どっちじゃ……!)

京子(昨日からうずうずしてたまらないんだよー)ニヤッ

赤犬「!」

赤犬(なるほどなぁ……こうやって3番目でいよいよ選択に困るってのがこの作戦の肝か……!)

予測の出来ない「今週抜きうちテストだぞ」みたいになってる赤犬さん

京子「よーし、行くぜー!」腕グルングルン


赤犬「……」

赤犬(……なんつって悩んでる間に、本命の攻撃叩きこんじゃるっつう作戦なんじゃろ)

赤犬(決定じゃ。本命はこの黄色髪)

赤犬(次にいよいよ”攻撃”がくる……!)


京子「おりゃあぁぁぁぁぁ!」ダッ


赤犬(力の程は知らんが、このわしが直接派遣され、総帥が気をつけろと警告するほどの上物じゃ)


京子「せいっ!」シュッ


赤犬(覇気は纏わせてもらうけぇの)覇気!


京子「!」

どうなるのっと

京子「うっ……」フラフラ

結衣「きょ、京子!?」

ちなつ「京子先輩!?」


赤犬(なんじゃ……? たったこれだけの覇気で……)


京子「……」パタッ

結衣「うっ……」フラフラ パタッ

ちなつ「あっ……」フラフラ パタッ


赤犬(……気絶かい。……ったく、期待はずれも良い所じゃ)

赤犬(歯ごたえ無さ過ぎて、ちっとばっかし寂しいが……早急に済むに越した事ぁない。……これでこのまま捕まえて帰れば……)


「ダメだよぉ。みんなの前で覇気なんか使っちゃ」


赤犬「!」


あかり「ねぇ、赤犬?」ニコッ

あかり覚醒だと・・・

赤犬「……お前じゃったか。本命は」

あかり「なにがかなぁ?」ニコニコ

赤犬「詳しくは知らんが……赤髪海賊団にちょっかいかけてるそうじゃな」

あかり「なにを言ってるのかよくわからないよぉ」ニコニコ

赤犬「……なにが目的じゃ」ギロッ

あかり「あれれぇ? 海軍さんなのに、海賊さんの肩を持つのぉ?」

赤犬「こっちとしても、新世界のパワーバランスが崩れるのは困るけぇのぉ」

あかり「そっかぁ……」

赤犬「……目的はなんじゃ」

あかり「……だってさぁ、ただでさえあかり目立たないんだから」

赤犬「……」


あかり「赤髪は2人もいらないよぉ」

あかり「って言っても、メインの目的は他にあるんだけどねぇ」ニコニコ

赤犬「……なんじゃ」

あかり「赤犬も関係してる事だよぉ」

赤犬「……!」

あかり「あのね」

赤犬「……」

あかり「あかりねぇ」

赤犬「……」


あかり「大将さんになりたいんだぁ」

目立ちたいって思えばすごい原動力だよな

赤犬「大将……だと?」

あかり「うん!」

赤犬「それと赤髪がどう関係するんじゃ」

あかり「手土産だよぉ。いきなり手ぶらで行っても、相手してもらえないかなぁって」

赤犬「……」

あかり「だから四皇の1つを落とせば、手土産になるかなぁって思ってたんだけど……」

赤犬「……」

あかり「それは海軍さん的にも困っちゃうんだねぇ。じゃあそれはやめるよぉ」

赤犬「……」

あかり「だからもう次のステップに進むねぇ」

赤犬「……次のステップ?」

ぼのぼのSSから何SSに

あかり「うん! だからちょうど良かったよぉ、赤犬が来てくれて」

赤犬「……どういう事じゃ」

あかり「あかり、大将になりたいって言ったよねぇ?」

赤犬「……あぁ」

あかり「でも、今は3つともポストが埋まってるよねぇ」

赤犬「……」


あかり「あかり、待つのは嫌なんだよねぇ」ニコッ


赤犬「……どういう意味じゃ」グワッ

赤犬「どういう意味じゃ……!」ギロッ

あかり「ちょっと待っててねぇ……」トコトコ

赤犬「……?」


押し入れガラッ


あかり「……」スッ ファサッ

赤犬(なんだあれは……?)


あかり「ほら、わんわんのパジャマだよぉ」クルッ


赤犬「……!?」

あかり「髪の赤いあかりがこのパジャマを着れば……」


あかり「”赤犬”になれるんだよねぇ」

赤犬「!!」


あかり「じゃあ、次のステップ……」


あかり「サカズキ消しを始めるよぉ」


赤犬「!!」

パジャマでほのぼの・・・じゃなかった!

強固がワンピの同人に手を出したという電波を

赤犬(やはり元帥の警告通り、かなりの危険因子じゃったか)ニヤッ

あかり「ふふ」ニコッ

赤犬「大将の首狙うたぁ、でかく出たもんじゃな」

あかり「引退してくれるなら良いんだけどねぇ」ニコニコ

赤犬「……ふっ。生憎まだまだ……」ボッ

あかり「!」


赤犬「衰えんけぇの!!」冥狗!


パシッ


赤犬「!!」


あかり「ダメだよぉ」

あかり「部室が燃えちゃったら困るからねぇ。表に出るよぉ」トコトコ


赤犬(冥狗が……片手で……)

――部室の前――


赤犬「……」

あかり「……」


赤犬「じゃあ始めるとするか (……全身全霊を懸け無きゃいかん相手のようじゃな)」

あかり「うん」


赤犬「久し振りの、本気の殺し合いじゃ」ニヤッ

あかり「……」


赤犬「なんじゃ、ここまで来て怖気づいたか」

あかり「ううん」

赤犬「……?」

あかり「殺し合いはしないよぉ」

赤犬「殺し合いはしないじゃと……?」

あかり「あ、でも赤犬はあかりの所を殺すつもりなら、それはそれで良いんだけどねぇ」

赤犬「……どういう事じゃ」

あかり「あかりは赤犬を殺したいわけじゃないんだよぉ」

赤犬「……わしを”消す”言っとったじゃろ」

あかり「うん」

赤犬「殺すんじゃなかったら…」


お団子フワフワ


赤犬「!?」


あかり「文字通り、消すんだってば」ニコッ


赤犬「!?」

赤犬(2つの髪玉が……浮いた……?)


あかり「……」ダッ


赤犬(本人が来たか……!)


あかり「よいしょ」帽子パシッ


赤犬「なっ……」

あかり「帽子は貸しておいてねぇ」

あかり「それで……」指パチンッ


お団子ビュンッ ビュンッ


赤犬「!! (髪玉が……わしの方に……)」


赤犬「……」お団子シャキーン!


赤犬「……」アッカリーン

赤犬「……」

あかり「あははは。お団子似合ってるよぉ」

赤犬「くっ……」お団子カシッ グイッ グイッ

あかり「それはあかりにしか取れないよぉ」ニコニコ

赤犬「くそっ……」ハァハァ

赤犬(じゃ、じゃが……消されたわけじゃないけぇ……)

赤犬(まだなにか……)

あかり「これで終わりだよぉ」

赤犬「!?」

あかり「正確に言うと、消したわけじゃないねぇ」

赤犬「……どういう事じゃ」

あかり「そのお団子が頭に付くと、あかりと存在感が逆になるんだよぉ」

赤犬「存在感が……逆に……!?」

あかり「だから”消える”っていう表現は、自虐だねぇ……」トホホ

あかり「自分たちじゃ自覚出来ないけど」

赤犬「……」

あかり「今、赤犬の存在感はあかりと同じになってて、逆にあかりの存在感は赤犬と同じになってるんだよぉ」

赤犬「なっ……」

あかり「ポジションも入れ替わるから、周りの人は普通に接してくるからねぇ」

赤犬「つまり……今のわしは、周りからは貴様の姿に見えるって事か……?」

あかり「ううん。赤犬のままだよぉ。上手く言い表せないけど……人物自体はそのままで、本当にポジションと存在感だけが入れ替わる感じかな」

赤犬「って事は……」

あかり「うん。今あかりが海軍本部に行けば、赤座あかりとして普通に大将の椅子に座れるんだよぉ」

赤犬「なっ……」

あかり「逆に、赤犬はそのまま普通に七森中の生徒として授業に出られるし、ごらく部にも出られるんだよぉ」

赤犬「……」

あかり「一週間だけで良いんだよぉ。どうしても大将やってみたいんだぁ」

赤犬「……」

――海軍本部――


海軍部下「あかり大将! 報告です!」

あかり「なんだね?」ドヤァッ

海軍部下「イーストブルーでかくかくしかじか」

あかり「ふむふむ」

海軍部下「以上です!」

あかり「うむ。御苦労であった」ドヤァッ

あかり「……」


あかり(大将楽しいよぉ)ニコニコ

――七森中――


京子「赤犬ー! タイトルコールとOPやるぞー!」

赤犬「……」ムクッ

赤犬「……」ノソノソ




\アッカイーヌ/


赤犬「は、はーい……」


赤犬「ゆ、ゆるゆり、はっじまっるけぇー……」


京子「赤犬、ウインクウインク!」


赤犬「……」パチッ

結衣「すぐOPだぞー」

ちなつ「いきますよー。せーっの!」


京子・結衣・ちなつ「ゆっりゆっららららゆるゆり♪」

赤犬「……」


京子「おい、赤犬もしっかり歌いな! 昨日しっかり教えただろ?」パンッ

赤犬「……」


赤犬「……ふぅ」


赤犬「ゆっりゆっららららゆるゆり♪」




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