モバP「佐久間まゆがヤンデレという風潮」(62)

P「突然だが皆はヤンデレというものをご存知だろうか」

P「相手を一途に想うあまりその言動や行動に狂気をはらむ愛情倒錯者」

P「最早精神病といっても過言ではないそのキャラクター性は一部の者に根強い人気を誇る」

P「……が、それは異常性がウケているだけであり当人の魅力とは言い難い」

P「そんな中、うちのたった一人の所属アイドル『佐久間まゆがヤンデレではないか』と」

P「巷でまことしやかに囁かれている」

P「否! 断じて否!!」

P「うちの可愛いまゆがそんな狂った子なんかじゃない!」

P「そこで今日はまゆと俺の日常を見てもらい、その考えを改めてもらおう」


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          |三三ニ ̄ ̄`゙゙゙'''''''ー‐'-一''''''""´´ ̄ ̄フ三三<   欲 分
           |ミ三三、、  ィ三ヲ   :   (三ニ;    ノ三彡彡ヘ> し  が
          |ミミミツ″        .:  .        ゙ヾ彡彡彡l>   い 何
          rミミソ  ,. _,,-‐ 、 __ :, -‐‐_,,,..,_ 、   ヾ彡/   .か を
     .     { ミミ   .,ィ"で;)ヽ、 )  (: ,ィ"で;)`ゝ.    ニ∠_   よ
           ! lミミ   :: . ` ̄"´^ :  l::.、 `.. ̄"´. ::     彡'リ7   り
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     Z   何   /、 : : : :.  ,ィニニ=ニニ=、_  ', . : :: : :〃ゞ
     I    を  ∠,.ヽ: : : : :. /、^'^^T^^``ー、  i : :; : ://、
     .P   あ   /. ヽ: : : : | ト、_  .!  _,,ィiヲ′,': :,' : /ト:||ヽ、
    を.   げ   /_ ,. ヽ: : : ヾTエェェェエTン′ ,' /: / 〉′i::\
    語  る   /   ゝ: :  `ー-----‐´ ノ /:/  /  /::::::::ヽ-、
    れ  か  く  ィ‐':| |.\          /´ / /:::::::::::::::ヽヽ
    よ  で    > /:::| |  ` 、,,___,,../  / /::::::::::::::::::::ノ 丶_
    !!!      < /:::::ヽヽ           / /::::::::::::::::::::/  ノ `ー、

ピンポーン


ピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

P「Zzzzz……ん……こんな朝っぱらから……んー…Zzzz」

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

P「………はっ、もう起きる時間だ!」ガバッ


P「起こしてくれたのは……」ガチャッ

まゆ「おはようございます♪ Pさん」ニコッ

 
P「いやぁ……寝起きが悪くてまゆに起こしてもらえないと遅刻してしまいそうで、いつもありがとな」

まゆ「いいんですよぉ……まゆはPさんの為だったら早起きだってしちゃいます」

P「まぁ、起こしてもらっただけで帰すなんて悪いし、上がっておいで」

まゆ「それじゃあ……おじゃましまぁす♪」


スタスタ……
P「まゆ、そっちは台所のほうだぞ?」

まゆ「いいんです、今日は起こすだけじゃなくって、朝ごはんも作ってあげますよぉ」ガサッ

P「……来る途中で買い物まで済ませてきたのか…なんか色々本当に悪いな」

まゆ「悪いと思ってたら……ご褒美をくださいませんかぁ? まゆはそれで喜びますよぉ……?」

P「ん? ご褒美……んー……何も持ってないや」

P「……よし、これならどうだ? まゆ、いつもありがとうな」ナデナデ

まゆ「ん……ちょっと物足りないですけれど……今はこれで我慢しちゃいます」

まゆ「ご飯も作らないといけませんしねぇ」

P「そっか、それじゃあ頼んじゃおうかな」

まゆ「はぁい、お料理頑張っちゃいます」



まゆ「じゃあ戸棚失礼しますね…えっと……包丁と…まな板と……お鍋と………」ゴソゴソ

P「ん? うちにそんな鍋……あったっけ……?」


まゆ「何いってるんですかぁ? Pさんのおうちだからあるに決まってますよぉ……?」

P「そっか……? 料理なんて稀にしかしないから俺が忘れてただけか、すまんすまん」

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        ,';:``' ‐ョ 、 ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - '"l;:;:;:;:l   jpgを貼るだけなら三流

        l;:;:;:;:;:;:;ミ   ` ` '' ー -‐ '"    ,リ;:;:;:l
        l;:;:;:;:;:;:;:ゝ   く三)   (三シ  `ヾ;:t、
       fミ{;:;:;:;:f'´  , ---_,, _,ィ 、_,,ィ,.--、  };f }  言われてからzipを貼れて二流
       l トl;:;:;:;:l  、,ィ或tュ、゙:ミ {,'ィt或アチ l:l,/

       ゙i,tヾ:;:;:!  `ヽ 二ノ   ト ` ‐''"´  l:l:f
        ヽ`ー};:l       ,r'、   ヽ      リ_)  言われる前に自分からzipを貼れてようやく一流
         `"^l:l      ,/゙ー、  ,r'ヽ    l
           ゙i    ,ノ    `'"  丶.   ,'       
             ゙l、   ′ ,, ィrェェzュ、,_ 〉 } /        
            ',ヽ  ヘヾ'zェェェッ',シ' //ヽ         
             } 丶、 ` ー--‐ '"'´,/ノ:.:.:ヽ     
            /l   丶、      ,.イ:.:.:.:.:.:.:.:丶、、        
          ,r'"^l !    ` ー‐;オ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ノ  ,}、    ・・・・帝はともかく、そなたらは一体、いつになったら   
     ,. -ァ=く(:.:.:.l  l      //:.:.:.:.:.:., - '"  ,/ ヽ、 一流になるでおじゃるか?
  , - '"´ / ,/`>'t、_」___,ィ'゙,ィ,.: -‐ '" ,. -‐ '"    \

……グツグツ……トントントン……

チクッ…ジワッ


まゆ「指……切っちゃった……」

ポタッ

ピチョン

ポタッ

ピチョン

まゆ「…………お鍋の中に……」


ポタッ

ピチョン

まゆ「…………うふふ……うふふふ」

ポタッ

ピチョン

 
P「それじゃあ、いただきます」

まゆ「たんと召し上がってくださぁい♪ Pさんの為だけの朝ごはんですよぉ」

P「もぐ……まゆは食べないのか?」

まゆ「まゆは来る前に食べてきましたので……気になさらずに♪」

P「そか……ん……ズズッ……この味噌汁うまいな、こっちじゃ珍しい赤だしか」


まゆ「……っ…」ゾクゾクゾクッ


P「まゆ、どうした?」

まゆ「………いえ、Pさんがおいしそうに食べてくれるので嬉しくて…」

P「おいしそう、じゃなくて実際おいしい、だな」

まゆ「…………うふふ、ありがとうございます」ニコッ

P「まゆのお陰で朝から元気一杯だし、今日もライブバトル頑張るぞ!」

まゆ「はい♪ まゆに全部お任せください」

P「今日の相手は……んー……あの子か、ふむ……悪くなさそうだな」



まゆ「…………………………………………」


P「あとは外見だけでは分からないか……戦ってみないと……ってまゆ、どうした?」

まゆ「いまあの子見てませんでした? ねぇ?」

P「そりゃあそうだろ、戦う相手なんだから己を知り相手を知れば百戦危うからずって言うだろう?」

 
まゆ「それならまゆをもっと知ってください」

まゆ「全部見てください」

まゆ「いーっぱい見てください……Pさんになら全部教えちゃいます……全て見せてあげます」

まゆ「だからまゆだけを見て……」


P「まゆ……それは勿論!」

P「そこまで言わなくてもまゆは俺のアイドルなんだ」

P「それに俺はプロデューサーでありまゆのファン一号なんだ、まゆの事は全部見ているし、知っているとも」


まゆ「……Pさんはまだ全然分かってないませんよぉ?」

P「ははっ、それならライブバトルに勝利してまゆの魅力、見せておくれ」

まゆ「…………うふふ、分かりましたぁ…Pさんを虜にしてみせます♪」

P「その意気で他のファンも虜にして今日のバトル勝つんだ、任せたぞっ!」

まゆ「はぁい♪」

相手「フフン、この可愛いボクの対戦相手なんて残念ですね! 勝負は戦う前から決まってますよ!」

まゆ「……………………」



まゆ「あなた……邪魔」ギラッ



―――――
――――
―――

P「まゆ、よくやった! 快勝だったぞ。相手は震え上がってたぞ、まゆの凄さに」ナデナデ

まゆ「まゆの魅力、伝わりました?」

P「ああ、やっぱり俺の最高のアイドルだ、ってな」ナデナデ

まゆ「…………」ゾクゾクッ

まゆ「もっと……もっと褒めてください」

P「ははっ、嬉しそうな顔してういやつめ。もっと撫でてあげよう」ナデナデナデ

まゆ「………♪」


P「よし、今日のお仕事は終わったし帰るとしようか」

 
P「さて、まゆのうちの前まで着いたぞ、また明日な?」

まゆ「……………」

P「……? まゆ?」

まゆ「帰りたく……ありません」

P「ん、といっても明日も仕事があるし、帰らないままでいると親御さんが怒ってしまうぞ?」

まゆ「そんな事はどうでもいいんです……Pさんとずっと一緒に居たいんです……」

P「どうでも…ってまゆ、それだと親御さんが怒ってアイドルを続けられなくなってしまうじゃないか」

P「それに明日になればまたずっと一緒じゃないか」

まゆ「Pさんのおうち……泊めてください」

P「尚の事だーめ、スキャンダルで一発アウトだって……今日はやけにぐずるなぁ」

P「いい子にしてないとまゆを嫌いになっちゃうぞ?」

まゆ「!?」


まゆ「……………じゃあ、キスしてください……今は周りに誰も居ませんよぉ」

P「キスってお前それも……」


P(ん、まゆの左手、いつも何かしら隠してるけど……今はリボンで手首を巻いてるだけか…それなら)


スッ……

まゆ「あっ……」


チュッ

まゆ「…………」ピクン

P「今はここまでだ、お姫様はお休みの時間ですよ」

まゆ「……今日のところは、これで我慢しておきますよぉ……おやすみなさいです、Pさん……」スッ……バタン


P「ふぅ……やっと家に入ってくれたか」

P「俺も帰って風呂でも浸かって寝るとしよう……」




P「お風呂お風呂……っとその前に確かシャンプー切れてたんだっけな」

P「えっと……ストックがあった筈だがどこにしまったっけなぁ……? ここでもない」ゴソゴソ

P「うーん、ここでもない……」ゴソゴソ


ヴーッ ヴーッ ヴーッ

P「ん、メールか……何だろう」ポチッ


【From:まゆ
 Title:
 本文:お台所の足元右から2番目を開けて下さい】


P「ん……? 台所?」

スタスタ……ガチャッ


P「お……シャンプーの予備こんなとこにあったのか」

P「いやぁまゆは気が利くな、俺が困った時にはいっつも色々してくれるや……感謝感謝」

P「ってまゆにシャンプーの事言ったっけ……? んー物忘れ酷いなぁ、ボケるにゃまだ早いってのに」

―――――
――――
―――

P「うっし、それじゃあ今日も無事に終わりってことでおやすみーっと」パチン

P「………・・・zzzZZZZZZZ」

 
 
 
カシャン


キィィィ……パタン


ソソソ………


「うふふ………おやすみなさい……Pさん」

………ススス

キィィィ……パタン

カシャン



―――――――
――――――
―――――

-後日-

P「まゆ、今日はお前にいい知らせがあるぞ」

まゆ「なんですかぁ?」

P「今まではうちの事務所はまゆ一人だけだったが、なんとまゆにも後輩ができました!」

まゆ「……………ふぅん」

P「ということで、ほら挨拶してごらん」


美穂「は、はじめまして! こ、小日向美穂です。す、すみませんちょっと緊張しちゃって……」

美穂「ファンに愛されるアイドル目指して、がっ、頑張ります!」

美穂「よろしくお願いします! まゆ先輩!」


まゆ「…………………」



まゆ「Pさん、今日の晩御飯 ハ ン バ ー グ なんてどうでしょう?」

おしまい

-おまけ-

相手「……プロデューサーさん、ヤンデレって何でしょう?」

相手P「ん? どうした藪から棒に……そうだなぁ」

相手P「一言で言うと何があっても関わっちゃいけない相手、だな」

相手「な、なんでですか…?」

相手P「そりゃあおめぇ、障害になるような存在を相手にした場合ヤンデレは……」

相手P「何の躊躇いもなくこういう事をする」クイッ

相手(く、首を掻き切る仕草……)


相手「」ガタガタ

相手P「お、おい幸子どうした突然震え出して」

幸子「ぷ、プロデューサーさんは今後私にずっとついて一時でも離れないでくださいね! 可愛いボクからのお願いなんですからぁ!!」ガタガタ

ほんとにおわり

支援感謝感激、ありがとうございました

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