ミサト「二人共、仲がいいのね♪」アスカ シンジ「なっ////」(201)

 

アスカ「私はエリートパイロットなの!」

シンジ「うん、知ってるよ」

アスカ「エヴァの操縦に関しては私の右に出るものなんて誰もいないの!!」

シンジ「そうだね」

アスカ「だったら!なんで、こんなやつがテレビに出てるのよ~」

シンジ「芸能人だからしかたがないよ。それより、アスカはテレビに出たいの?」

アスカ「まさか、単にこんなヤツが注目されてるのが気に食わなかっただけ」

シンジ「そう」

アスカ「それにね、芸能界なんて汚れに汚れ切ってる穢らわしい世界なのよ?」

アスカ「絶対、芸能人なんかになりたくない」

シンジ「アスカなら女優とかになれそうだけどね」

アスカ「そう?でも、興味ないわ」

ミサト「あら、二人共、何の話してたの?」

アスカ「ミサトにはかんけいないっ」

ミサト「そう~?気になるなわ~」

シンジ「あ!今、いいところだったじゃないか!」

アスカ「ちょっと、ほかに何やってるか見たかっただけよ~」


ミサト(ふふ、あの子たち。本当に仲がいいのね♪)

学校

アスカ「」パクパク

アスカ「バカシンジの腕も少しは上がったかな」モグモグ

ヒカリ「碇くんがお弁当作ってくれるなんてすごいね」

アスカ「すごい?」

ヒカリ「うん!なんだか夫婦って感じで!!」

アスカ「なっ////違うわよ!あいつはこういう当番だから!!」

トウジ「ほうらセンセ、見てみぃ」

シンジ「?」パクパク

ケンスケ「また夫婦とか言われて式波が赤面してるよ」

シンジ「夫婦だなんて、僕たちはそういう関係じゃないよ」

トウジ「一緒に住んどるんやろ?なぁ、やっぱり裸とか」

シンジ「見てないよ!い、いや、事故で少し……って見てない!!////」

アスカ「ちょっと、事故って何よ!」

シンジ「え?アスカ」

アスカ「今の聞こえてたんだけど……詳しく話してもらおうかしら」

シンジ「いや、だから!あれは事故で!その…違うんだよ!誤解だよ!」

アスカ「だから!はっきり言いなさいよ!!事故って何よ?」

トウジ「やっぱり夫婦やないかい!」

ケンスケ「」ウンウン

シンジ アスカ「違うってば!!//////」

ネルフ本部

ミサト「今日のシンクロテストの結果だけど」

ミサト「なんと、アスカが一位よ!おめでと♪」

アスカ「へーん!どう?バカシンジ!」

シンジ「すごいよ。おめでとう」

リツコ「レイもシンジくんも決して悪くはない結果よ。次回からもその調子で頑張って」

アスカ「まぁ、私を超えることは無理だろうけどね!」

ミサト「そんじゃ、三人で帰りますか」

リツコ「レイ、調整があるから」

レイ「はい」

シンジ「ミサトさん、今日は早いんですね」

ミサト「まぁね~。昨日はとことん残業したし、たまには三人で帰るのもいいでしょ」

アスカ「~♪」

ミサト「アスカは今日のシンクロテストの結果で随分とご機嫌ね♪」

アスカ「べつにこれくらいのことで喜んでないわ♪」

アスカ「私はエリートパイロットなんだからこの程度満足しちゃだめなの」

ミサト「あら、いい心構えじゃない。シンジくんも見習いなさい」

シンジ「うん」

ミサト(この調子だと別に私が無理して明るく振る舞わなくてもいいわね)

アスカ「シンジー、今日の晩御飯、なにぃ?」

シンジ「えーと、まだ決めてないかな。何か食べたいものでもある?」

アスカ「ステーキ!」

ミサト「ダメよ~。そんなに余裕ないんだからぁ」

アスカ「ミサトのケチ!」

シンジ「ミサトさんは?」

ミサト「そうね~。あぁ!お鍋が食べたいかな」

アスカ「はぁ?こんなに蒸し暑い日なのに~?」

ミサト「年中夏なんだからしかたがないでしょ!たまには、いいじゃない♪」

シンジ「お鍋は料理するのが楽ですし、僕もいいと思います」

ミサト「じゃ、決定♪」

ミサト宅

イタダキマース

ミサト「ぷっは~////生き返るわ~!!」

アスカ「あつ!あっつ!」

シンジ「ちゃんと、小皿で冷まさないと」

ミサト「鍋なんて本当に久しぶりだわ~。早く仕事切り上げてよかった~」

シンジ「鍋料理はそんなにしたことなかったんで…味はどうかな」

ミサト「美味しいわよ♪」

アスカ「ま、バカシンジにしては上出来だと思うけど」

ミサト「もう、素直に美味しいって言ってあげなさいよ。アスカ」

数日後

ネルフ本部

リツコ「シンクロテストの結果、今回もアスカがトップね」

アスカ「当たり前よ♪」

リツコ「シンジくんとレイは相変わらずってところかしら」

アスカ「へーん!どうよ!バカシンジ!これがエリートパイロットの実力よ!」

ミサト「こら!アスカ!シンジくんもレイも頑張ってるのよ!」

アスカ「~♪」

ミサト「ごめんね、気を悪くしないでね」

レイ「別に」

シンジ「大丈夫ですよ。もう慣れてますから」

http://i.imgur.com/KALUJ.jpg
しえ

リツコ「どう最近?3人で暮らすの」

ミサト「そうねぇ、二人共何だかんだ言って仲良しだし問題ないわ」

リツコ「ふふ、子どもたちじゃなくてあなたはどうなの?」

ミサト「ちゃんと、保護者してるつもりだけど~」

リツコ「私が言うのもなんだけど、前に比べて随分、楽しそうに見えるわよ」

ミサト「初めは私が無理にでも明るく振る舞わなくちゃ、シンジくんはお葬式みたいにくらかったし」

ミサト「二人の時が一番気をつかったわね~」

ミサト「でも、アスカが来てからは本当に賑やかになったわ」

ミサト「私が明るく振舞わなくてもあの子たちが家を明るくしてくれてるわ」

リツコ「一番、救われてるのはミサトなのかもね」




ミサト宅

ミサト「ただいま~」

シンジ「あ、ミサトさんおかえりなさい」

シンジ「アスカがお風呂に入ってるんで、先にご飯にしますね」

ミサト「毎度、悪いわね~シンちゃん」

シンジ「いえ、アスカに料理は任せられないですし」

数日後

ミサト「新たな……チルドレンですか」

冬月「あぁ、ゼーレが送り込んできたのだ」

ミサト「ここにきて、ゼーレは何を……」

カヲル「はじめまして」ニコッ

カヲル「渚、カヲルです」

冬月「次のシンクロテストは彼も参加するのでな。よろしく頼むよ」

ミサト「はい」

数日後

ネルフ本部

カヲル「はじめまして、渚カヲルです」

アスカ「はぁあ?この期に及んで新しパイロット!?いらないわよ!!」

ミサト「こらっ!アスカ!」

カヲル「よろしくね。碇シンジくん」ニコッ

シンジ「え?あ、うんこちらこそ///よろしく渚君//」

カヲル「ふふ、カヲルでいいよ」

シンジ「えっと、じゃぁ、カヲルくん//」

アスカ「……」ジトー

リツコ「みんな、いい?はじめるわよ」

アスカ「どーんとこーい!」(私の凄さをあの新入りにみせつけてやる!)

カヲル「さぁ、始めよう」

シンジ「……」

レイ「」

リツコ「そ、そんな……ありえない!!」

マヤ「初めてのテストでこんな数値を出すなんて……」

ミサト(ゼーレが送りんできたチルドレン……あの子は何ものなの?)


リツコ「結果は渚カヲルくんが他の三人を抜いてだんとつのトップよ」

アスカ「な、なんですって……」

シンジ「……」

アスカ「嘘よ!!ありえない!!!」

ミサト「アスカ……」

アスカ「きっと何かの間違いだわ!!!」

リツコ「いいえ、エラーもバグも何も見当たらなかったわ」

マヤ「我々もおかしいと思って調べんたです。けど……」

アスカ「そんな……」

ミサト「まぁ、良きライバルができたってことで」

アスカ「一番じゃない私なんて……」

アスカ「」クルッ タッタッタッタ

ミサト「アスカ!!」

シンジ「……」

カヲル「シンジくん、ちょっといいかな」

シンジ「?」



シンジ「ここは?」

カヲル「僕の部屋さ」

シンジ「ピアノ……があるね」

カヲル「弾いてみるかい?」

シンジ「いや、遠慮しとくよ」

シンジ「それで、なにかな?」

カヲル「君に聞きたいことがあるんだ」

シンジ「僕に聞きたいこと?」

カヲル「どうして、君は――」



ミサト「リツコ……」

リツコ「いいわよ、早く帰ってあげて。アスカのために」

ミサト「恩に切るわ!!」

シンジ「え?」

カヲル「だから、君はどうして、エヴァとのシンクロ率を抑えようとするんだい?」

シンジ「してないよ!僕はいつでも全力だよ!」

カヲル「そう?でも、僕にはわかるんだよ」

シンジ「……」

カヲル「君は故意にエヴァとのシンクロを抑えている」

カヲル「何故なんだい?」

シンジ「それは……」

シンジ「だって、アスカに勝ちたくないから」

カヲル「勝つ?」

シンジ「アスカよりいい結果を出しちゃったらアスカが傷つくから……」

シンジ「そうしたら、不満とか怒りとか全部僕に向けられるんだ!!」

シンジ「それが嫌なんだよ!!」

カヲル「」

>>58
おーけー
主人公補正

シンジ「でも、もう終わりだよ。カヲルくんがアスカを抜いちゃったから」

シンジ「また、僕は辛い思いをしなくちゃ……」

シンジ「僕はどうすればいいのかな……」

カヲル「どうすることもできないさ」

カヲル「彼女はエヴァに心を開こうとしないからね」

カヲル「シンクロ率が今以上に上がることはない」

>>59
下げるのは案外簡単じゃね?

シンジ「なんとか、アスカのシンクロ率を上げることはできないの!?」

カヲル「僕達には無理だよ。これは彼女自身の問題だから」

シンジ「……」

カヲル「傷つけられるのが怖いなら、彼女の支えになってあげるといい」

シンジ「結果は同じだよ。嫌な思いをするのは避けられないよ……」

ミサト宅

シンジ「ただいま」

ミサト「おかえりなさい」

シンジ「アスカは?」

ミサト「部屋に閉じこもってるわ。今日はそっとしておいてあげましょ」

シンジ「……はい」

ミサト「大丈夫よ!明日にはきっと元気になってるから!」

次の日

トボトボ

シンジ「」

アスカ「」

シンジ「カヲルくん、すごいね。初めてでいきなり一番になっちゃうんだもん」

アスカ「そうね、私なんかただの落ちこぼれよ」

シンジ「そ、そうかな?僕はアスカもすごいと思うけど」

アスカ「どこがよ!?バカシンジにすごいって言われてもしかたがないでしょ!?」

アスカ「私よりシンクロ率低いくせに!!!」

シンジ「……」

ミサト宅

ミサト「ただいま~♪」

シンジ「」

アスカ「」

ミサト「どうしたのよ?二人共。元気ないわね~」

アスカ「もう寝る」

ミサト「え?まだ、早いんじゃない?」

アスカ「起きてても仕方がないし」

ミサト「……」

ネルフ本部

リツコ「結果はカヲルくんが一位で、シンジくんが二位」

リツコ「よくがんばったわね。シンジくん」

シンジ「……いえ」

アスカ「嘘!嘘よ!!バカシンジが私より結果が良い!?ありえない!!」

シンジ「嘘じゃないよ」

アスカ「なによ!!少し調子がよかったからって!!」グイッ

シンジ「離してよ。僕を殴っても結果は変わらないよ」

アスカ「くっ……」

次の日

学校

トウジ「なんや、センセ元気ないなぁ」

ケンスケ「式波も暗いけど、もしかして喧嘩でもしたの?」

シンジ「別に」

トウジ「絶対、喧嘩やんけ!」

エヴァのSSたちすぎやで!

乙!!!!!!

すまん
乙は誤爆
アスカのメル友のSS拝見してた

トウジ「仲直りせんかい!」

シンジ「喧嘩なんてしてないよ」

トウジ「じゃぁなんやねんな!あぁもう!むしゃくしゃするなー」

シンジ「アスカが僕に嫉妬してるんだよ。シンクロテストの結果が悪かったから」

アスカ「」ガタッ

スタスタ

アスカ「アンタに嫉妬なんかしてないわよ!!バカシンジ!!」

シンジ「してるじゃないか」

アスカ「違うわよ!!私はバカシンジに負けた自分自身にむかついてるのよ!」

シンジ「だったら!僕を巻き込まないでよ!」

アスカ「くっ……」

アスカ「ふん!」


トウジ「な、なんか悪いなセンセ……」

ケンスケ「ただごとじゃないみたいだね……」



ミサト宅

ガラッ

ミサト「シンジくんちょっといいかしら」

シンジ「…なんですか、ミサトさん。こんな時間に」

ミサト「ちょっち、ドライブに付き合って」

ミサト「ここ覚えてる?」

シンジ「はい、景色がとてもいいんで覚えてますよ」

ミサト「それで、アスカのことなんだけど……」

シンジ「なんですか」

ミサト「シンジくんが辛いのはよく分かるの。アスカはあぁいう子だから」

ミサト「どうしても、シンジくんに苛立ちをぶつけてしまう」

シンジ「」

ミサト「でも、言い換えればそれはアスカにとってシンジくんが必要な存在ってことなのよ」

ミサト「だから、シンジくんにはアスカの心の支えになってあげてほしいのよ」

ミサト「あの子を救えるのはあなたしかいないわ」

シンジ「もう、嫌なんですよ。アスカの機嫌を取るの……」

ミサト「機嫌をとるって……でも、今までは仲よかったじゃない……二人で一緒にテレビみたり」

シンジ「ずっと我慢してきただけだよ。アスカの機嫌さえ良ければ嫌味だって言われないし」

ミサト「シンジくん……でも、あの子の事…嫌いじゃないんでしょ?」

シンジ「わかりませんよ。そんなの……」

シンジ「アスカと二人でいるのもいいなって思えたこともありました」

シンジ「だけど……」

シンジ「今は……何も言えません」

ミサト「……」(3人で暮らすのが心地いいなんて想ってたのは私だけだったのかも……)

ミサト「それでも、今は優しくしてあげて。」

シンジ「」

ミサト「お願い……。シンジくん…」

シンジ「もう、帰りましょう。明日、学校あるんで」

次の日

アスカ「あぁあ~。悪いわね~毎日毎日弁当作らせちゃって」

シンジ「いや、いいんだよ。料理するの好きだし」

アスカ「さすがねぇ。シンクロ率が私よりも高いシンジ様は心も広いのね」

シンジ「また、すぐアスカに抜かれちゃうと思うけど」

アスカ「さぁ、どうかしらね!ふん!」スタスタ

シンジ「」

数日後

ミサト宅

シンジ「」イライラ

ミサト「ありがとう。シンジくん」

シンジ「僕が我慢してもどうせ、次のテストでまたアスカの機嫌が悪くなるだけだ」

ミサト「その心配はないわ。当分シンクロテストは実施しないようにしたの」

シンジ「え?」

ミサト「リツコに頼んだのよ」

ミサト「今はエヴァのことよりも家族のことが大切でしょ」

シンジ「ミサトさん……」

ミサト「シンジくんだけ辛い思いはさせないわ」

ミサト「私もアスカと色々話してみる」

シンジ「お願いします」

ミサト「さぁ、もう寝なさい。明日も早いんでしょ?」

シンジ「はい、おやすみなさい」

次の日

シンジ「行ってきまーす」

ミサト「アスカ、学校でしょ」

アスカ「眠いから寝てる…」

ミサト「ダメよ!早く起きなさい!」

アスカ「学校なんか行ってもシンクロ率は上がらないじゃない!」

アスカ「だから行かない!」

ミサト「アスカ……」

ミサト「どうして、そこまでシンクロテストの順位にこだわるの?」

アスカ「こだわって当然よ!一番じゃなきゃエリートパイロットじゃないじゃない!」

ミサト「アスカは十分エリートだと思うけど」

アスカ「お世辞なんていらない!」

ミサト「本当よ。確かにカヲルくんに比べたらシンクロ率は劣るかもしれない」

ミサト「でも、使徒を倒すのに必要なのはシンクロ率だけじゃないでしょ?」

ミサト「前線での立ち回りや洞察力、色々な高度な技術が必要よ」

ミサト「アスカにはそれが十分に備わってると思うわ。他の三人以上にね」

アスカ「ど、どうだか」

ミサト「私はあなた達の戦闘をずっと見てきたのよ」

アスカ「うぅ…」

ミサト「だから、もっと自分に自信を持って!学校へ行きなさい♪」

アスカ「ミサトぉ……」

アスカ「うん!なんか元気でてきた!!」

ミサト「よかった。今なら遅刻しなくてすむわ」

アスカ「でも、やっぱりバカシンジに負けたのが腑に落ちないわ」

ミサト「みんなに内緒でアスカだけ、シンクロテストさせてあげる」

ミサト「そこで、思う存分練習すればいいわ」

アスカ「ほんと!!?」キラキラ

ミサト「ええ、ホントよ♪」

シンジ「」トボトボ

シンジ(やっぱり、アスカ……今日は休むのかな)

アスカ「バカシンジ~」ポンッ

シンジ「アスカ!」

アスカ「急がないと遅刻しちゃうわよ」

シンジ「え、あ、うん」

アスカ「だったら!すぐ走る!」タッタッタ

シンジ「って、ちょっとアスカ!待ってよ!」

ミサト「シンクロ率を自由に設定出来るとわね…恐れ入ったわ」

マヤ「そんな…シンクロ率が400%を超えています!!」

カオル「…」ビシャー

数日後

ネルフ本部

ミサト「弐号機を凍結!?」

リツコ「バチカン条約によりエヴァの保有数に制限がかかったの」

ミサト「でも、どうして弐号機が……」

リツコ「弐号機のパスはユーロが所有しているの」

リツコ「残念だけど……」

ミサト「アスカになんて言えば……」

リツコ「損な役回りね……」

その夜

シンジ(ミサトさんと、アスカ遅いな)

シンジ「アスカも元気になったし、また鍋にしよう!」

シンジ「また、楽しくできたらいいな」


ネルフ本部

アスカ「なに?ミサト」

ミサト「実はね…アスカ」

ミサト宅

ガチャリッ

シンジ「あ、アスカ!おかえり!」

アスカ「」

シンジ「あれ?ミサトさんは?」

アスカ「今日は遅くなるって」

シンジ「そうなんだ…それは仕方ないね。」

シンジ「じゃぁ、二人で食べようよ!今日は鍋にしたんだよ」

シンジ「あ、でも前のとは味がちがうよ。」

アスカ「いらない」

シンジ「え?」

アスカ「いらない」

シンジ「せっかく、作ったのに……なにかあったの?」

アスカ「あんたはいいわよね……のんきでいられて」

シンジ「アスカ?」

アスカ「父親のコネでエヴァに乗ってるナナヒカリはいいわよね!!」ドガシャーン

シンジ「何言ってるんだよ?…アスカ?」

アスカ「もう!私はおしまいよ!!エヴァにも乗れない私なんて!!誰も見てくれない!」

シンジ「何のことを言ってるのかわからないよ……アスカ」

アスカ「バカシンジには一生わからないわ!!適当にエヴァに乗って」

アスカ「他人に流されて生きてるあんたに何がわかるのよ!!」

シンジ「もう…たくさんだよ」

シンジ「もういいよ!!!アスカに優しくても結局いいことなんてなかたんだ!!」ドンッ

シンジ「きゃっ!」バタンッ

シンジ「アスカなんか大嫌いだ!!!!!!!!!」

>>133
ミス
シンジ→アスカ「きゃっ!」バタンッ

アスカ「いたた……」

アスカ(皿の破片で手が切れた…)

アスカ「」ギロッ

シンジ「なんだよ!僕はアスカを受け入れようとしたよ!努力したよ!!」

シンジ「それでも、僕を拒んだのはアスカじゃないか!!」グイッ

アスカ「」

シンジ「なんとか言えよ!アスカ!!」

アスカ「ほんと、バカね」

シンジ「うわあああああああ!!!」ググググググ

ミサト「ちょっと!!なにしてるの!!!!シンジくん!?アスカを離しなさい!!」

シンジ「はぁ…はぁ…」

アスカ「」ゲホッゲホ

ミサト「何があったのよ!!」

ミサト「二人共!!」

シンジ「……」

―――
――

数日後

ネルフ本部

リツコ「とうとう、三人で暮らすのは諦めたのね」

ミサト「中学もやめさるなんて……アスカには可哀想なことしたわ」

リツコ「これで、シンジくんとアスカが接触することはないわね」

ミサト「模擬戦闘もシンクロテストも違う日にしてあるし」

ミサト「そもそも、アスカの弐号機は凍結されたままだし……」

夕方

ミサト宅

シンジ「今日は早いですね。ミサトさん」

ミサト「帰ってきてすぐなんだけど、ちょっち、アスカの様子見てくるわね」

シンジ「あ、はい」


アスカ宅

ミサト「どう?結構綺麗な部屋でしょ」

アスカ「そうね、広くはないんだけど狭い部屋で三人も暮らしてたのに比べたら」

アスカ「すごく広いなって感じになるわね」

ミサト「一人暮らしは慣れた?ちゃんと、ご飯食べてる?」

アスカ「うん、大分なれたわよ。もともと、一人なんて慣れっこだし」

ミサト「アスカ……」

学校

ケンスケ「なんだか寂しいね」

トウジ「式波のやつ!いきなり転校なんてなんやねん!」

ヒカリ「転校するなら言ってくれればよかったのに…さよならも言えなかった」グスンッ

シンジ「……」

夕方

ミサト宅

シンジ「ただいま」

シーン

シンジ「なんだろうな……この静けさ」


アスカ宅

シーン

アスカ「一人なんて慣れっこなのに……」

アスカ「あぁもう!落ち着かない!」

アスカ「荷物の整理も大方終わったし」

アスカ「散歩でもしようかしら」

アスカ「ん?」

ガサゴソ

アスカ「ヴァイオリン……」

アスカ(そういえば、日本に来てから全然弾いてなかったな)

アスカ(3人で暮らしてたし、あそこはここのマンションとは違ってあまり大きな音立てれなかったし)

アスカ「久しぶりに弾いてみるかな」

~♪

アスカ「ふぅ、喉乾いた」

アスカ「バカシ―」

アスカ「あ、何言ってんのよ…あの馬鹿はここにはいないでしょ」

次の日

ネルフ本部

ミサト「お疲れ様、二人共」

シンジ「シンクロテストもアスカとは別なんですね」

ミサト「そうよ。当然でしょ……あんなことしたんだから」

シンジ「……」

ミサト「アスカとレイは別の日にテストを実施するわ」

カヲル「シンジくん、僕の部屋においでよ」

シンジ「え?」

カヲル「いいから、ね?」ニコッ

カヲルの部屋

カヲル「やはり、セカンドとはうまく行かなかったんだね」

シンジ「アスカさえいなくなれば全部解決するって思ってたんだ……」

シンジ「でも、なんだか……心に穴が空いたみたいで」

シンジ「自分でもよくわからないんだよ」

カヲル「君はセカンドと共に過ごして、ほんの僅かでも彼女といて」

カヲル「心地いいと感じた」

シンジ「そう思ったことはあるかもしれない……もうずっと前だけど」

カヲル「きっと、その心地よさが君とセカンドを今でも繋ぎ止めているんだよ」

シンジ「確かに嫌なことばかりだったんだ。辛かった。我慢ばかりしてた」

シンジ「それでも、アスカと二人でテレビみて、みんなで鍋を食べて」

シンジ「そういうのが楽しいって感じてたんだ……」

シンジ「どうして、今になって……」

カヲル「失って初めてそれの大切さを知る。リリンはそういう生き物なのさ」

カヲル「知った大切さをそのまま受け入れればいい」

シンジ「……アスカに酷いことしたんだ。それでも、また三人で暮らせるのかな……」

カヲル「時間が解決してくれることもある」

カヲル「今の二人の距離がきっと、二人を再び巡りあわせてくれるさ」

シンジ「待ち切れないかも。ずっとこのままかもしれないし…」

カヲル「ふふ、大丈夫だよ」ニコッ

シンジ「どうして?」

カヲル「永遠に続く悲しみなんてないんだよ」

カヲル「どんなに長い悲しみでも、その先にあるのは希望なんだ」ニコッ

シンジ「カヲルくん……」

次の日

夕方 帰り道

シンジ(昨日のカヲルくんのおかげで少し希望を持てたきがするな)

シンジ「」トボトボ

~♪

ピタッ

シンジ「あれ?なんだろ?ヴァイオリンかな?」

ネルフ本部

リツコ「アスカとシンジくん、最近どう?」

ミサト「二人共、心に穴が開いてる感じだわ……」

ミサト「ねぇ、ひとつお願いしていいかしら?」

ミサト「テストパイロットでもなんでもいいの」

ミサト「もし、エヴァに乗る機会ができた、その時は」

リツコ「アスカを最優先で選抜してあげてほしいのね」

ミサト「うん」

リツコ「全く、本当に保護者らしくなっちゃって」

リツコ「任せておいて。ミサト」

ミサト「ありがとう!」

アスカ宅

~♪

アスカ(私はエヴァに乗るしかない……)

アスカ(だから、それ以外のことはどうでもよかった)

アスカ(結果さえだせばそれでいいと思ってた)

アスカ(だけど…そんなことしたくても私のことを真剣に考えてくれている人たちがいた…)

アスカ(また……三人で暮らしたい…)

リツコ「前にヤマアラシのジレンマの話したの覚えてる?」

ミサト「えぇ、覚えてるわ」


シンジ「カノン……」

シンジ「あそこのマンションから聞こえる。あそこって誰も住んでなかったような…」


リツコ「ヤマアラシノの場合、相手に自分の温もりを伝えたいと思っても身を
     寄せれば寄せるほど体中のとげでお互いを傷つけてしまう。」

リツコ「人間にも同じ事が言える」

ミサト「近づいたり離れたりを繰り返してお互いがあんまり傷つかずにすむ距離を見つけ出す」

リツコ「でもね、人は傷ついても尚、近づこうとすることもあるのよ」

リツコ「一度知った相手の温もり、それはどんなに鋭い体のトゲの痛みをも忘れさせてくれる」

ミサト「らしくないこと言うじゃない」

リツコ「ふふ、これでもあなた達を心配してあげてるのよ」

ミサト「ありがと、リツコ」

シンジ(なんだか、落ち着くな……)

シンジ(辛い思い出を全部忘れさてくれるような……)



シンジ「演奏、終わったみたい」

シンジ「あ、そうだ!夕飯の買い物!忘れてた!」

タッタッタッタ



おわり

最後は唐突でごめんね

もともとこういう感じで終わらせたっかたから
投げたわけじゃないよ

最後まで見てくれてありがと

説明不足かな?

近くにいるけど会えない二人

互いの思いは同じだったはずなのに上手く伝えられない

再びめぐり会える日を待とう

これが書きたかったんだ

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