美希「みんなでお昼寝」(117)

―――半月前・765プロ


P「ミキ、23日の誕生日イベントだけど、会場の都合で入りが結構ギリギリになりそうだ」

美希「うん、大丈夫だよ」

P「スマンな、あと……なんだ、ファンから色々貰うだろうけど……」

P「もしなんか、欲しいものとかあったら」

美希「あはっ、ハニーにおまか……あ」

P「どうした?何見て――スケジュール表?」

美希「………」ジッ

P「な、なんだ?」

美希「ハニー、ミキのワガママ、聞いてくれる?」

P「?」


美希「みんなでお昼寝、しよ?」

※スキンシップ過剰
ぐだぐだ、なかなか寝ない
一週間前の世界から来た

―――11月24日・765プロ

ガチャッ

春香「おはようございまーすこんばんはー」

小鳥「いらっしゃ~い」

響「うわっ、なんかすごいな」

律子「この大量の布団は一体どこから……」

伊織「床が見えないじゃない……」

やよい「小鳥さん、もうパジャマなんですねっ」

小鳥「あ、いや、こういう感じ久しぶりで、つい……」アハハ

亜美「亜美たちも着替えよっか」

真美「そだね→」

あずさ「あら~千早ちゃん、パジャマ、新しいの買ったの?」

千早「え、ええ、一応」

春香「すごくかわいいよ!珍しいね、千早ちゃんが自分でこういうの買うの」


響「貴音、その格好で寝るのか?」

貴音「おかしいでしょうか?わたくし、寝るときはいつもこうなのですが……」

響「んー…おかしくはないぞ。似合ってるし、貴音っぽいしね」


真「ね、これどうっ?ぷりぷりかわいい大人の女ってカンジでしょ」

雪歩「えっ」

真「へへーっ、家じゃ絶対こんなの着れないし、ちょっと思いきっちゃった」

雪歩「ま、真ちゃん……これじゃ痴女さんだよ……」

真「え゛っ」

雪歩「これって、新婚さん用だよね?」

真美「ス、スケスケだ~」

亜美「こんなの兄ちゃんに見せようなんて、まこちんダイタンすぎだYO!」

真「ええっ、プロデューサー来るの!?」

春香「そうなの!?」


雪歩「えっ、来るような気がしてたけど、違ったかな……」

あずさ「たしか、プロデューサーさんも来るっていう感じの口ぶりだったわ~」

伊織「予定変更で美希のお祝いは事務所でパジャマパーティー、としか聞いてないわよ」

律子「そもそも何でこんなことに……」

あずさ「美希ちゃんがみんなと寝たいって話じゃなかったかしら」

やよい「お疲れのハニーをいやすためって言ってましたよ?」

響「プロデューサーと美希がみんなと寝たいってことか?」

伊織「はあっ!?」

亜美「え?兄ちゃんと一晩明かすの?」エッチィ

雪歩「プロデューサーは途中で帰るんじゃないかな?」

春香「どっちにしてもプロデューサーさんいるのにパジャマって、はずかしいよ~」

真美「ミキミキ企画だし、兄(C)いないはずないじゃん?」

千早「直接聞いたけれど、プロデューサーも来ると言ってたわよ」


一同「「「「………」」」」


春香「ね、ね、この格好大丈夫かな?」

やよい「かわいーですよー?」


真「うわわ、どうしよう……何か代わりになるもの……」

貴音「水着より露出は少ないではないですか」

あずさ「見せブラ見せパンだって言えば、どうかしら~?」

律子「いや、ダメでしょう」

ガチャッ

小鳥「みんな、おかえりなさい」

美希「あっ、みんなそろってる?」


亜美「あっ、ミキミキ」

真美「まこちんがもう少しかかるかな」

雪歩「美希ちゃん、なんだか久しぶりだね」


響「自分は千早のが久しぶりだぞ」

千早「そう言われると、そうね」

春香「こんな機会でもないともうなかなか集まれないしね」

P「うんうん、たまに集まれるとやっぱり嬉しいな」

律子「普通にいるし……」

伊織「この伊織ちゃんのパジャマ姿を目にしてまったく照れる素振りもないってどういうことよ」ボソ

真「はぁ……お待たせ」

P「真、ジャージかぁ」

真「……」

P「な、なんだか分からんけどスマン」

春香「ドンマイ、真」


美希「静粛に!これからみなさんには、お昼寝をしてもらいます、なの!」


小鳥「えっ、本当に寝るの?」

美希「ホントだよ?」

真「雑魚寝するってこと?」

美希「よこならびだと、フコーヘーがイチジルシイの。はじっこの人がかわいそうだし……」

美希「輪になって寝よう!これしかないの!」

P「はいちょっとどいてー」

貴音「まあ……中にいるのはあなた様ですか?」

千早「ふふっ……布団が歩いてる……ふふふふっ」

P「特注円形布団!俺と社長から美希へのプレゼントだ」

律子「二度と使わないでしょ……なんて無駄なものを」

響「みんなでコタツにもぐるみたいな感じになるってことか」

やよい「わ、楽しそうですねっ」

あずさ「う~ん、これだと、誰かは必ず北枕になってしまうわ……?」

美希「常識なんて時には邪魔なだけ、だよ」


美希「ミキの隣はモチロンハニーなの」

P「断る」

美希「……反対隣の人はミキの抱き枕になってもらうの!」

P「無視かー。俺本当に好かれてんのかな?」

美希「だからこっち側は、一番抱き心地のいい人ね!」

小鳥「抱き枕!?」

貴音「抱き心地というと……」

美希「モチロン、これから確かめるの」

伊織「あんたねぇ、好き勝手しすぎよ」

ソウダー

ブー ブー

美希「今日はミキの日なの!文句はまた今度!」

千早「こういう時の美希には、手がつけられないわね……」



美希「最初は誰にしようかなー」チラ

ビクッ



ワワッ

どんがらがっしゃーん!

春香「あいたた……」

亜美「さすがはるるん」

真美「ぶれませんな」


美希「うん、最初は春香ね!」

ダキッ

春香「わっ」

美希「うーんなかなかの抱き心地なの」フニフニ

春香「ちょ、ちょっと美希っ」

美希「ふふん、春香には負けないよ?」フニュン

春香「何の話!?」


P「……おうふ」

伊織「何鼻の下のばしてんのよ」

美希「いかにも女の子って感じだね」

春香「そりゃ、女の子だもの」

美希「ミキも自分を抱きしめられたらこんなふーなのかな?」

春香「さあ……美希、恥ずかしくないの?」///

美希「何が?」

春香「顔近いし……こんなにくっついて」

美希「春香もよく千早さんにくっついてるよ?」

春香「あ、そっか。なんか千早ちゃんが照れてくれるせいか、あんまり恥ずかしくないんだよね」

美希「春香はずるいの。ミキももっと千早さんにくっつくヒツヨーセーを感じるな」


やよい「仲いーですねっ」

千早(なんだか釈然としないけれど……)

千早「そうねっ」ニコ

美希「むむむ……立ってたら抱き枕にいいかよく分からないの」

春香「そんなこと言われても……」

エイッ

キャッ

ゴロン

春香「いたっ、もう~」

美希「これでヨシ!」ダキ

春香「からみつかないでよー」

美希「ミキのほうが足細いの……でもこのくらいのほうがハニー好みかも?」ススス

春香「ひゃっ!美希っ!」

美希「むにむに柔らか枕……でも油断してると寝首をかかれそうかな」

春香「ヒドイ!やりたい放題しといてヒドイこれ」

春香「ね……そんな柔らかい?絞らないとまずいかな?」

美希「んーヘーキだと思うよ。チェックしてあげようか」

春香「しなくていいよ」

美希「遠慮はいらないの」サワサワ

春香「しなくていいーっ」

美希「あはっ、ちょっとピンチなとこ発見ー!」プニ

春香「ひんっ!ちょちょ、つまむなーっ」

バッ

春香「ち、違うんですよ?」

春香「寒くなってきてちょっと食べ過ぎたなんてことは決して」

P「個人的にはそのくらいのが好きだけどな」

春香「ふえっ!?」

P「アイドル的には、ダンスレッスン追加」

春香「……はぃ……」


あずさ「あらあら、元気出して~」

やよい「春香さん、スリムですよっ」

ウウ…

美希「次の抱き枕コウホは~」

チラ

ビクッ

伊織「し、しょうがないわね、私のうさちゃん、特別に貸してあげるから」

美希「うさちゃんよりでこちゃんがいー」

伊織「でこちゃん言うな!」

美希「カモンなの!」

伊織「くう、私の誕生日覚えてなさいよ……」オズオズ

美希「んふふー」

美希「あんまり強くすると壊れちゃいそうだね」キュ

伊織「そんなに弱かないわよ」


千早「美希……絶好調ね」

響「もしかしなくても、全員やる気だよな……」ウウ

やよい「楽しみですねっ」

美希「パジャマかわいーの。お人形さんみたい」

伊織「と、当然よ。寝間着にだって手は抜かないんだから」

美希「でこちゃ~~ん」スリスリ

伊織「もぉ、あんまり引っ付かないでよ」

美希「でこちゃんのいけずー」

伊織「ぁっ……撫でまわすなぁ」

美希「チューしていい?」

伊織「ひっぱたくわよ」

美希「じゃあほっぺになら」

伊織「同じよ!ていうかどこにする気だったのよ……あ、言わなくていいわ」

美希「うん、これはしっくり来るね」ベター

伊織「私は背中が暑くてイヤよ」

美希「でこちゃんロボ、発進!」

伊織「亜美真美みたいなことしてんじゃないわよ」

美希「マリオネットの心が分かるかも?」

伊織「それ分かんなきゃいけないのあんたでしょうが」

美希「あ……手、つめたいよ?」

伊織「……あんたはあついわね」

美希「あっためたげる」ハーッ

ギュ

伊織「どうも……何考えてんだか」

伊織「たまーにあんたになりたいと思うわ」

美希「あはっ、ムネとか?」

伊織「違うわよ!どーしてこの流れでそうなるのよ!」

美希「牛乳飲むといいと思うな」

伊織「だから」

美希「カルシウムが足りないと怒りっぽくなるんだって」


伊織「…………」プルプル

P「い、伊織落ち着け?かわいい顔がだいn」

伊織「うるさい変態!」


アレー?


ソリャソウデショ

美希「次、真クーン」

真「ボクか……」

美希「ぎゅーっ」ギュー

真「うわわっ、ミキぃ……」

美希「まことく~ん」ゴロゴロ

真「もう、仕方ないなあ…」ソッ


亜美「抱き返した!さすがはまこちん!」

真美「そこにシビれる、あこがれるゥっ」

雪歩「はわわ……」

真「うーん……やっぱり美希と比べるとボクはかたいかなぁ」

美希「真クンもやらかいよ。ちょっと春香やデコちゃんとはカンショクが違うけど」ギュム

真「抱きしめるなら……やっぱり、春香や伊織のほうがいいよね」

美希「そんなことないよ?肩とかミキより細いし、ミキじゃなくても抱きしめたくなるの!」

真「……そう?」

美希「そうだよ。腰も細いし、これは手を回さざるを得ないってカンジ」

真「そっかな、なんか恥ずかしいな~」エヘヘ

美希「~~~~っ、真クンかわいーのっ」ギュッ

真「うふふっ、ホントォ?きゃぴぴぴ~」

美希「それはかわいくないの」

真「あ……うん……ごめんなさい」

美希「ね、ミキの抱き心地はどうかな?」

真「え?そうだなぁ……比べたことないからよく分かんないけど」

ギュッ

美希「ん」

真「うん、いいんじゃないかな。抱きしめ甲斐があるし、あったかくて、落ち着く」

美希「そっか!」

真「そんなに嬉しいものかな?」

美希「真君に言ってもらえるとカクベツなの」

真「あはは……これでも女なんだけどなー」

美希「男っぽいとかじゃなくて、ミキはかっこいい真君が、好きなの」

美希「だからほめられるとやっぱり、うれしいな」

真「………」

真「あーあ、美希はかわいくていーなー」ナデナデ

美希「ふあ……」

真「ボクも美希みたくなりたいよー」

美希「真クン」

真「なに?」

美希「……なんでもなーい」

ナンダヨー

イーノ

美希「ちーはやさん」

千早「わ、私ね……スゥ、ハァ……いいわ、来なさい美希」

美希「わーいっ」ギュッ

千早「きゃっ、そんな勢いよく来たら、危ないわよ」ドキドキ

美希「はーい、気を付けますなの」

千早「よろしい」

美希「あ、ねぇねぇ」

千早「なに?」

美希「髪触っていーい?」

千早「髪?構わないけれど……」

美希「キレイな髪……冷たくて気持ちいいのー」サラサラ

千早「もう……」


やよい「千早さんの髪、きれいですよねー」

小鳥「千早ちゃんのことだから、特別な手入れとかはしてないんだろうな~いいな~」

美希「つやつやのさらさら……ミキ、こればっかりはちょっとうらやましいって思うな」

千早「美希は癖っ毛だものね」

美希「そうなの。ガンバってもこうはならないの」


美希「いいニオイ」スンスン

千早「ひゃっ!?み、美希!」

美希「千早さん、シャンプー替えた?」

千早「新製品が安かったか――ちょ、ちょっと」

千早「クビスジ、は、ダメ」

美希「肌もきれー…千早さんの髪の毛になってここに入り込みたいな」

千早「何を言ってるの!?」

美希「千早さん~」

千早「ん、耳にっ……息が」

千早「くすぐっ……やっ!」バッ

美希「あ……」

美希「千早さん、怒っちゃった……?」

千早「怒ってまでは、いないけど」

美希「ごめんなさい……」シュン

千早「……」

千早「そんな顔しないの。美希の気持ちは……嬉しいんだから」

美希「ホント!?じゃあ、またこういうふうにしていーい?」

千早「……たまになら、ね」

ヤッター,ヤクソクナノ-


律子「千早……変わったわね」

貴音「良い方向に、ですね」フフ

美希「次はー…あっ」

美希「りーつっこっ、さん」

律子「………」サッ

美希「………」ササッ


美希「今なのーっ」ガバッ

律子「ちょ、やめーっ」


真美「おっとミキミキ後ろを取ったぁ!」

亜美「すかさず攻勢に入るっ」

律子「うわわわわ」

美希「あったか~い」

律子「ソデに手ぇつっこむな!」

美希「ぶーっ」

律子「なーっ!暑い、息を吹き込むなっ」


あずさ「ふふっ、仲良きことは美しきかな~」

真「なんかだんだんエスカレートしてない?」

雪歩「怖いよぉ……」

春香「この終わっちゃえば気楽な感じどっかで……あ、ちっちゃいころの予防注射だ」

美希「カンネンして美希に抱かれるの!」

律子「大声で何を言ってるのあんたは……」

美希「と言いつつ抱かせてくれるとこが好きだな」

律子「………」ハァ

美希「さっすが律子さん、抱き心地もバツグンなの」キュ

律子「これっぽっちも嬉しくないわ」

美希「こんなにプロポーションもいいのに裏方なんてもったいないって思うな」モミ

律子「揉むなっつーに」ペシ

律子「あんたみたいなモデル体型に言われても嫌味にしか聞こえないわよー」

美希「千早さんも前、律子にスタイルをほめられてもって同じこと言ってたよ?」


千早「……くっ」

P「みんな違ってみんないい、なのに」

伊織「あんたはちょっと黙ってなさい」

美希「ふふ、トドメだよ。くらうがいいの」グ

律子「うっ」

ググ

律子「あっ、そこ、ダメ」

律子「きもちイイ……」///


美希「律子、肩こりすぎだよ?ハニーみたい」モミモミ

律子「さん……まぁいいわ……」

律子「結構うまいわね」ムゥ

美希「ふふん、律子って呼ばせてくれたら弟子にしてあげるの」

律子「調子に乗るなっ」

パシッ

美希「カイジュウ作戦失敗……」

律子「ま、気持ち良かったわよ。ありがと」

美希「今度はぁ……ひーびき」

響「うう、自分の番か……」

響「戦わなきゃ生き残れない、先手必勝だ!」

ガバッ

美希「わっ」

響「み、美希~」スリスリ

美希「よしよし、響は甘えんぼだね」ナデナデ

響「なふ……」

響「……はっ!違うぞ、甘えんぼなんかじゃ」

美希「ほらほら~」コショコショ

響「やうっ!や、めろぉ……自分ネコじゃ……」

美希「わしゃわしゃわしゃー!」

響「ふっ、ふふっ、くすぐったいっ」

美希「いいコいいコ」

響「ううっ、お腹撫でるなぁ」ピクッ

美希「動くな!」ガシッ

響「ちょっ、ワキもダ……」

美希「言うこと聞かない悪い子はお仕置きなの!」

コチョコチョコチョ

響「や、ハハハハハッ、美希ぃっ」

美希「ほらほらほらー」

アハハハハハハ

ヤメ,ヤメー

響「うあ……ふふっ、う、もうっ」ヨジリ

美希「参った?」

響「降参、降参だぞっ」

美希「じゃあ許すの」

響「ふぅ」

美希「ほら響、こっちおいでー」

響「あ、うん」


P「手なずけられてどーする」

真美「ひびきん落つ!」

亜美「ヤツは四天王のなかでも最弱ぅ」

美希「ぎゅー」

響「なんか恥ずかしいぞ」

美希「ちっちゃいちっちゃいひーびーき」

響「そんな小さくない!」ウガー

美希「いい抱き心地なの。でも髪の毛がくすぐったい」

響「それにーにーにも昔よく言われたなー」

ポンポン

響「自分のほうが年上なんだからな?」ムー

美希「分かってるよ?またオネガイね、響おねーちゃん」

響「おね……」

モッカイ! モッカイダケヨンデ!

美希「次の方―」

雪歩「美希ちゃん……ダメだよ……」

美希「モンドームヨウ!」ダキッ

雪歩「ひっ」

美希「やわらか~い」

雪歩「ミキちゃん、どこ触って、ひゃっ、揉んじゃダメ」

美希「ガッとやって、ギュッっとして、さらにギュー」

雪歩「ふぁぁぁ……」フルフル


真「雪歩ガンバレ!」

伊織「ちゃんと嫌って言うのよ!」

美希「ふふふ、ゆきほ~~~」ギュゥゥゥゥゥ

雪歩「あ……ぅ」

美希「赤くなっちゃってかわいいね」スリスリ

雪歩「もうダメ、穴掘って……」

美希「耳たぶおいっそー…噛んでいい?」

雪歩「ヒィっ!?」ビクッ

美希「ん、逃がさないよ」ガシ

雪歩「み、美希ちゃん、私たち女の子同士で、こんなのおかし……」

美希「女の子同士だからじゃないの?」

雪歩「ええっ!?あれ……そうかな?そうかも……?」


千早「騙されてるわ萩原さん」

あずさ「どっちも、間違えてはないように聞こえるわねぇ」

雪歩「みんな見てるのにかな…?こんなところで?いやいや……好きでもないのに?」

美希「え………雪歩、ミキのこと、嫌いだったの…?」

雪歩「あっ、違うよ!そうじゃなくて」

美希「そっか。ミキ、馴れ馴れしかったね」シュン

雪歩「そ、そんなことないよ!私、美希ちゃんのこと大好きだよ!」

美希「…………ウソツキ」

雪歩「嘘じゃないよ!スコップに誓うよ!」

美希「ホント!?うれしーの!」ギュウ-

雪歩「あ、あれ?おかしいな、こんなはずじゃ……」

美希「雪歩、どこもやらかいの」ムニムニ

雪歩「ひ~~~~ん」


律子「優しいバカ……」

やよい「助けてあげなくていーんですか?」

貴音「それでは、彼女のためになりません」

美希「フフフ……次はどうしようかな~」

雪歩「や、だめ……」ピクンッ

美希「ん~よく聞こえないの」

雪歩「や……」

雪歩「やっ、やめて! 」

美希「……雪歩?」

雪歩「こういうことは、恋人同士じゃなきゃしちゃダメです!」

美希「………」

美希「そっか……雪歩はもう、大丈夫だね」ス

雪歩「あっ……美希ちゃん……」


雪歩「ありがとう」


貴音「萩原雪歩……成長しましたね」

小鳥「イイハナシダナー」

律子(絶対突っ込んでやるもんか)

美希「それじゃあ、亜美ー」

亜美「あっあっ、ねえ、今日は真美の日だよね?」

真美「いつの話さ!オジョウギワ悪いぞ妹よ」

亜美「うあーんハクジョーな姉だよ~」


美希「亜美、うすいのー」ギュー

亜美「ひっ、ヒドいよミキミキ!亜美たちはまだまだこれからなの!」

亜美「っていうか亜美よりやよいっちとか、まこちんや千早おねえちゃんのほうがうすいっしょ!」

美希「そのみんなはしっかりしてるの。ギュッとしても受け止めてくれるカンジ」


やよい「わー、ありがとうございますっ」

真「誉められて、るのかな?」

千早「違う気がするけれど」

美希「亜美はうすくてやわこいの。抱き枕より敷き布団がいいな」ヨイショ

亜美「ぐえっ!」

美希「うん、きもちーの」

亜美「重いぃ……」

亜美「ミキミキ、ムネ当たってるってレベルじゃないッスよ」

美希「当ててるの~」


P「……いいなぁ」 

律子「頼めばやってくれるんじゃないですかー」フンッ

亜美「亜美の胸がこれで縮んだら呪ってやる~」

美希「ダイジョーブ、ミキのおっぱいにはご利益あるよ。きっとね」

亜美「くそー……くらえミキミキっ」コチョコチョ

美希「やんっ」ピクッ

美希「やったな~これはお仕置きが必要なの」

ガシッ

美希「ぐ~り~ぐ~り~」ウィンウィン

亜美「えっ、ちょ、ミキミキ?何する気――」

美希「ぐりぐりぐりぐり~」

亜美「キャハハハハッハハハ!!!なっ、なにこれーっ」

アハハハハハハハハ,ヤメテ-


貴音「体を押さえつけて……アゴで首元をくすぐっているのでしょうか?」

響「あれはヤバイぞ……あれの使い手がにーにー以外にもいたなんて……」ガタガタ

亜美「アハハハハハッ、やっ、お願いっ」

美希「ん?もっと?」

グリグリ-

亜美「キャハハハ、ゲホッ、うあ~」

美希「参ったは?」

亜美「誰か助けっ、にゃっ、んーーーーーっ」

美希「言わないなら続行~」

亜美「ちょ、これっ、ムリっ死んじゃう~~~」ヒクッ

美希「諦めて楽になるの」

亜美「こう、ううっ、ャハハハハハハッ」

ハァ ハァ

亜美「い、いわせてよおおあはははははははは」

真美「このままでは亜美が……ええい、そうはさせんぞ!亜美を倒すのはこの真美だっ」

ダッ

真美「ミキミキ、サンドイッチの具になってもら――あり?」

ガシ

P「あ、あぶねえ」

真美「な、なにすんのさ兄ちゃん!セクハラだよ!」

P「アホか、サンドイッチになんかしたら下のパンが死んじゃうわ!」

美希「ナイスなのハニー!そのまま真美を押さえといて!!」

P「えっ」

真美「えっ」

美希「くらうがいいのっ!」ダッ

ガシッ

美希「ふふふ……具になるのは自分だったね」ギュゥゥゥ

真美「わっ、わわわっ、離してっ!兄ちゃん!」

P「俺はもう離してる!」

真美「く、くっつきすぎ……ダメだよぉ……」

美希「反抗しようとしたバツなのー」

真美「ちょ、ちょちょとっと」ジタバタ

P「あ、あんまり暴れるな真美……」

美希「ぶー」

真美「おなか……やっ」ピクン

美希「さすがに抱き心地に関してはほとんどおんなじかな?」

真美「うあ、兄ちゃんごとじゃ分かんないっしょ?ミキミキ……」

真美「真美は亜美とは一味違うナイスバデーだよん?」ウフン

美希「そうかもね?」

真美「っしょっしょ?だからいったん離してさ」

美希「でもその手は食わないの」キリッ

真美「うあうあ~!兄ちゃん何とかしてよお~」

P「美希、いい加減にしないと」ガシ

美希「いやん」

P「いやんじゃないっ」

美希「ハニー、抵抗すると真美がどうなっても知らないよ!」

真美「ええっ」

美希「この抱きしめたタイセーからでもグリグリはできるの……」

真美「に、兄ちゃあん……」ジワ

P「と、とりあえず余計な抵抗はやめるんだ」

美希「真美のナイスバデーチェックー」ムニ

真美「うああああセクハラだよおお!」ウワーン

真美「亜美っ、亜美助けて」

美希「亜美はしんだの」

真美「ひうっ!兄(C)何してんの!?」

P「いや、背中突き飛ばして無理矢理引き離しちゃおうかと」

パシャ

P・真美「「え?」」

伊織「証拠写真確保……プロデューサー、世話になったわね」

美希「あ、デコちゃん後でミキにもおくってー」

P「嫌だーっ!こんなアホなことで辞めたくない、助けてくれーっ」

律子「はぁ……まったく……」


イイカゲンニブレイク!

ハナシテリツコー

サンヲツケロヤァァ

真美「…………」ドキドキドキドキ


真美「亜美、真美もうダメっぽい」パタ

亜美「奇遇だね真美、亜美ももうダメ」ガク


千早「あの亜美真美が音を上げるなんて……」

小鳥「オソロシイところに迷い込んじゃったわね……」ドキドキ

美希「やよい!」

やよい「美希さん!」

ギュー

美希「やよい!」

やよい「美希さん!」

ギュー


春香「こーわれるくーらいにだきーしめてー」

千早(音外した……)


美希「やよいかわいいの~ちっちゃくて抱きしめやすいし、あったかいの~」スリスリ

やよい「えへへー、私も美希さんに抱きしめられるの好きです!」ギュー


雪歩「あ、あんな対抗法があったなんて」

あずさ「う~ん……あれはやよいちゃんにしか無理じゃないかしら~」

美希「や~よ~い~」

やよい「抱きしめられるのって、いいですよね。あったかくて、ほわほわーって気持ちになります」

美希「だよねだよね。やっぱりやよいは分かってるの」

やよい「今日美希さんにいっぱい抱きしめて貰った分、うちに帰ったらみんなをいっぱい抱きしめてあげようかなーって」

美希「やよいいい子!じゃあじゃあ、ミキもやよいの弟君たちの分、追加しちゃうの!」

ギュー

やよい「うっうー!」

キャー

ゴロゴロ

チュッ チュッ

伊織「ちょおっ、ななな何してっ」

真美「ああ、やよいっちのジュンケツが散らされたあっ」

美希「はっ……やよいがカワイすぎて気がついたらチューしてたの。ごめんねやよい?」

やよい「ダイジョーブですよー?うちでもときどきしますし」

亜美「さすがやよいっちだ、なんともないぜ」

やよい「あ、でも長介は最近してくれなくて」

P(長介ぇ……)ホロリ

やよい「家族なのに照れてるのかな?あのくらいの男の子ってそういうものなんですかね?」

P「えっ……いや……そりゃまあ」

P「うぇーい!」ダット

やよい「!?」


小鳥(プロデューサーさん……強引に逃げましたね)

律子(まあ、どう答えても長介君が割を食う流れでしたからね)

美希「はっ……小鳥!?」

小鳥「ひゃん!?あ、私?」

美希「どうしてメイクしてるの?」

小鳥「え……だって……そんなの」

美希「今から寝るんだよ!?メイクは落としてくるの!」

小鳥「そんな!こんな十代だらけの場でプロデューサーさんの前でスッピンをさらせなんて」

P「そんなに気にすることないと思いますけど」

小鳥「プロデューサーさん!不用意な発言は女性の敵を増やしますよ!」

美希「いいから行ってくるの」

小鳥「うっ……美希ちゃんのばか~」

美希「小鳥は後でいいとして残りは、と」

美希「決めた!たかね~」

貴音「わたくしですか……ええ、覚悟は出来ています」

美希「いい心がけだね、じゃあ遠慮なく」

ギュウ

貴音「あ……」

美希「おお、すごいの」ムニュ

貴音「ふふ……悪くないものですね」

美希「そーいえば、貴音とはあんまりくっついたことないの」

貴音「実は少し寂しく思っていた、と言ったら、どうします?」フフ

美希「こうするっ」ギュウウウウウ

貴音「ん……少し痛い、けれど、それが心地好い……不思議なものです」

美希「あはっ……苦しいけど、気持ちいいの」

響「な、なんか……すごいな」

亜美「ひびき~んどこ見ながら言ってんの?」

真美「こいつぁとんだエロヒビキだぜ」

響「だっ、誰がエロだよーっ」ウガーッ


美希「外野がうるさいの……」

ピト

貴音「美希?」

美希「うん、貴音、心臓の音がする」

貴音「わたくしは妖でありませんよ?」

美希「でも面妖なの」

貴音「ふふっ、そうかも知れません」

美希「スキンシップは大事なの。みんなのいつもと違う姿が見れるから」

貴音「すきんしっぷ……なるほど、勉強になりますね」

美希「でもここまでは、初心者さん用の手加減!」

美希「こっからが本番だよ。貴音、おカクゴー」ガバッ

貴音「きゃっ」

美希「む~これはさすがのミキも負けるの」モミモミ

貴音「あの、美希、どこを触って」

ツツツ

貴音「ああっ」ゾクッ

美希「あ、貴音の弱点発見~」

貴音「だ、駄目です、背中は、ひっ」

美希「これは今まで気付かなかった貴音の姿……もといミリョクなの」

美希「背中がキレイ……しかもさわり心地がいい!」

貴音「そんな……」

美希「すべりだい~」ススス

貴音「美希ぃっ!!」///

貴音「いけませんっ、戯れは」

美希「良いではないか良いではないか」ウリウリ

貴音「ああっ」

貴音「あ~~れ~~」

ヘタリ

貴音「申し訳ありません……あなた様……」ウルウル

P「………」

P「えーと、言ってみたかったのか?」

貴音「少々……///」

伊織「どいつもこいつも……」

美希「貴音けっこう面白いの」

あずさ「ふふ、たしかに普段は見れない一面ね」

美希「あ、小鳥みーっけ」

真「わっ、ホントだ、いつの間に」

美希「そんなとこにうずくまってないでこっち来るの」トトト

ガシッ

小鳥「やめて、お願い、タンマ、ちょっとぉ」

美希「まあいいから来るの」

ズルズル


雪歩「こ、これが小鳥さんの」

P「すっぴん……?」

小鳥「ううっ見ないでぇ」

春香「小鳥さん、キレイじゃないですか!」

小鳥「うわーん!かけらのシミもシワもない小娘がっ」

小鳥「お願い見ないで触らないで比較しないで~」

美希「小鳥の肌、モチスベだよ?」サワサワ

小鳥「ハリが足りないのよ!このモチモチがプヨプヨになってシワシワを呼ぶのよ~~~」

春香「小鳥さん小鳥さんその発言も十分敵を作ってると思いますよ」

伊織「怖いわ……童顔だしこの肌、十代って言ってデビューしても通じるんじゃないかしら?」

小鳥「ううっ……慰めなんて……。もうお嫁にいけない」

美希「小鳥、ちょっと来なさい!」

小鳥「えっ」

美希「小鳥はシツレーなの!もっと胸を張るべきなの」

小鳥「えっえっ、だって、あたしなんか……」

美希「なんかじゃないの」

美希「一流アイドルの美希たちがキレイって言ってるんだよ?それをなんか呼ばわりされたら、今まで乗り越えてきたヒトたちに顔向けできないよ」

小鳥「美希ちゃん……」


伊織「ま、そーね……。この伊織ちゃんがいい加減なおためごかしを言うようだと思われてちゃ、沽券に関わるわ」

やよい「小鳥さん、すっごくキレイですよ」

小鳥「ううっ」

小鳥(とほほ、一回り以上も年下の子にお説教されてしまうとは)

小鳥(グウの音も出ませんし)


小鳥「ごめんねみんな……あたしが間違ってた!」

美希「うん、という訳で抱き心地チェックのお時間なの」ダキッ

小鳥「台無しいっ」ヒー

 
美希「うーん、むちむちしててたまんないね」

小鳥「ムッ!ムチムチって言った!ムチムチって!」

小鳥「今度こそ褒めてない~」

美希「小鳥、今何キロ?」

小鳥「」ピシッ


P「お、鬼だ……可愛い顔した鬼がいる」

エッ,カワイイ?

貴音「悪気はないのでしょうが……」

響「あんまりフォローになんないね」

小鳥「な……何の話だったかしら?」ピヨピヨ

美希「小鳥の抱き心地のハナシ」

小鳥「そ、そう。思う存分たしかめてちょうだいね」

美希「わ~いっ」ギュー

小鳥「うっうっうっ……」

P(あわれ……)

美希「やわらか~もちもち~♪」

小鳥「あうー」

美希「小鳥のほっぺ、気~持ちい~の~~~」ムニュムニュ

小鳥「やめてぇ」

カプ

小鳥「ちょ、何してっ、噛んじゃダメッ」

美希「ひただいてまふ」

小鳥「ミキちゃぁん 」

アグアグ

ダメェェェェェェ


小鳥「うう……こんなこと……彼氏にもされたことないのに」

伊織(突っ込みづらいわ)

律子(放置でいいか)

小鳥「こうなったら……」ガシッ

美希「わっ、何?」

小鳥「こっちも全力で楽しませてもらいマス!」

美希「えっえっ」

小鳥「えいっ」ギュウウウウウウウウ

美希「ぐえ~~~~小鳥、強すぎなの」

小鳥「あー……やっぱり若い子は弾力が違うなー。美希ちゃんいいわ~」

美希「あ、足しめすぎなの……顔、苦しいの……」ムニィ

小鳥「かわいいなー」ススス

美希「ひっ」

小鳥「舐めまわしていい~?」

美希「ごっ、ごめんなさいなの!降参……許して」ウル

小鳥「ふふ、まだまだね美希ちゃん」


小鳥(勝ったけど……また何か大切なものを失ったような)

あずさ「最後は私ね美希ちゃん」

美希「あずさ……」ヨロヨロ

あずさ「どうぞ~美希ちゃん」

ダキッ

ムニュッ

美希「おおっ」

あずさ「どうかしら~」

美希「抱きしめてるじゃなくて、受け止められてる……」

プニュプニュ

美希「包まれてる感じなの」


小鳥「まあ、見るからに包まれてますし」

春香「す、すごいですね……さすがはあずささん」

美希「あずさ~」ムニムニ

あずさ「あらあら、今日の美希ちゃんは甘えんぼさんね」

美希「そうかな…?ミキはいつもケッコーみんなに甘えてるよ」

あずさ「みんなと比べたら、そうかもしれないわね」

美希「あずさもミキに甘えていいよ?」

あずさ「あら、それじゃあ遠慮なく~」

ギュ~

美希「さっきまでとかわんないの」

あずさ「ふふっ、そうかも」

美希「む~」

美希「えいっ」モミッ

あずさ「きゃっ!?み、美希ちゃん!」

美希「照れあずさ、いただきなのっ」

あずさ「もうっ、めっ!」

美希「オッパイだけじゃなくてオシリもやーらかいの」オソルベシ

あずさ「こら、いい加減にしないと……」

美希「サコツが色っぽい」ナデナデ

あずさ「美希ちゃん!!」///


響「プロデューサー?うずくまって何してるんだ?」

貴音「見ざる言わざる聞かざる……と」

小鳥「さっきの反省を活かして君子危うきに近寄らず作戦ですね」

 
あずさ「ほら、お昼寝するんでしょ?」

美希「うん、そうだよ」

トサッ

あずさ「いらっしゃい」

美希「うんっ」

タユン

あずさ「美希ちゃんは~良い子だ~ねんねしな~」

ポン ポン

美希「あ……すごいの……ふにふになの……」

美希「あったかい、の……」

スゥ… スゥ…

あずさ「あらあら」


真美「ついにミキミキ落つ!」

亜美「やっぱりあずさお姉ちゃんには勝てないか~」

 
美希「はっ、少し寝てたの。これはあずさの優勝かな」

雪歩「よ、よかったぁ」

貴音「残念ですね」

律子「これほど負けて本望なことそうないわよ」

美希「さて、じゃあそろそろホントに寝よっか」

P「おお。じゃあ俺は帰るよまたな」

ガシ

グイ

 
美希「ハニーの反対隣はやよい、ね」

やよい「うっうー!リョウカイですっ、任せて下さい!」


一同((((いろいろ言いたいけどこれは何も言えない……))))


ンショ

モゾモゾ

やよい「えへへー、しつれーしますっ」

P(顔が近いよ!死んでしまう)

伊織「よからぬ真似が出来ないように縛っときましょうか…!?」

P「頼むわ」

伊織「えっ」

P「頼む」


……ヘンタイ

オトコノコデス

美希「ヒーター止めて~」

小鳥「はいはいー」

亜美「ああっ!ハロゲン様がぁ」

響「あっ!律子がメガネを外したぞ!」

律子「当たり前でしょ。騒がないでよ……」

真美「ハイパー誰だこの美女タイム!」

P「美人だよなぁ」

律子「そういうこと言うのやめてくれません?」

P「メガネも好きだけどな」

律子「そういうこと言うのやめてくれません!?」

 
春香「う……さむさむさむっ」

雪歩「暖房なくなると、急に来るね」

真「ボクらも布団入ろっか」

やよい「いらっしゃーい」

あずさ「こっちはあったかいわよ~」

ヒナンヒナン-

フユゴモリー


千早「……あったかい」


響「ゅわぁっ!?貴音!?」

貴音「響……あたたかいですね」

響「自分の背中であったまるなぁ!」

美希「しゃらっぷ!ちゃんと寝るの!」

春香「こんな時間じゃなかなか眠くならないよ~」

小鳥「枕違うと寝づらいなぁ」モゾモゾ

 
真「あ、プロデューサーの足発見。おっきいですね」ペタ

春香「え、どこどこ?」

亜美「あ、みっつけ」

P「やめなさい。水虫うつるよ」

ザザッ

P「嘘だよ……しかし薄情な」


真美「あっ、いいこと考えた」

亜美「多分、同じこと考えたよ」

律子「言わなくていいから黙ってなさい」

亜美「律っちゃんひどっ」

真美「ねえ、手ぇつなごうよ」

雪歩「手?」

春香「どうして?」

 

亜美真美「「みんなで輪になって手を繋いだらさ」」




真美「真ん中から出るよ、虹色のビーム的な」765ビーム!

亜美「違うよ!回転して敵を真っ二つだよ!」765カッター!


一同「「「「………」」」」

千早「アイドルが敵を真っ二つにするのはまずいんじゃないかしら」

伊織「そこじゃないっ!……あ」

律子「伊織ー」

伊織「く……」

P「何をやってんだ……」

 
小鳥「ひゃっ!今誰かおしり触ったっ!?」

真「まあ考えるまでもないでしょう」

貴音「犯人は双海…」

響「むしろアマミというか」

春香「冤罪です!」

あずさ「………」クスクス

「「「ええっ!?あずささん!?」」」

響「意外な真犯人だぞ」

あずさ「ごめんなさい小鳥さん、ちょっと悪戯心が……」

真美「深く傷付いたぁ」

亜美「シャザイとバイショウ!」

P(縛られてなきゃ俺にも容疑かかってたんだろうなぁ……セーフ)

 
やよい「こうしてると、みんなで旅行に行ったときのことを思い出すねっ」

伊織「そうね……さすがにもう、おいそれとああいうことは出来ないけど」

貴音「夢に近づくことも……良い事ばかりではないですね」


ぷう


「「「「………」」」」


P「スマン」

美希「もお、ハニーったら」

小鳥「ちょっとしんみりした空気が台無しですよ~」


千早(音の方向からしてプロデューサーじゃないわね)

あずさ(この足の震えてるコが犯人……きっと顔は真っ赤ね~)

 
響「それにしても、眠れないぞ……」

春香「千早ちゃん、子守唄歌ってー」

千早「子守唄……そうね」スクッ

美希「千早さん!寝るのに立っちゃダメなの」

千早「だって、寝たままじゃちゃんと声が出せないわ」 

小鳥「千早ちゃん、気合いを入れるばかりが歌じゃないわ」

P「子守唄は歌ってる側も歌いながら寝ちゃうようなやすらかさが大事だと思うぞ」

千早「……なるほど」コロン

スゥ


ららる

ららる

森のことりさん

夜が来ました

こもり……うたを……


聞いてねむれよ……


みんな…………


ねんね…………


亜美「あれ?」

真美「千早お姉ちゃん、寝ちゃった?」

P「千早……マジメな」

伊織「マジメとかいう問題?」

律子「何人か寝ちゃってるわ、さすが千早の歌ね」

あずさ「でも、美希ちゃんは真っ先に寝ちゃったわ」

雪歩「助かりましたね」

真「今のうちにプレゼントおいとこ」

春香「千早ちゃん、起きて起きて」コソコソ

 
やよい「あれ?春香さん昨日のイベントで渡したんじゃ?」

春香「あれは仕事用のフェイク。こっちが本命ですっ」

小鳥「枕元にプレゼントだと、一月早いクリスマスみたいね」

真美「ひびきん製の靴下の中に入れていい?」

響「やめてよ、ちゃんと美希のサイズに合わせてあるんだから」

あずさ「可愛い寝顔ね~」ウフフ

真「……今日の美希、テンションおかしかったよね」

貴音「寂しかったのかも、知れませんね」

雪歩「美希ちゃんがみんなを集めるってのも、珍しいよね」

千早「美希なりに私たちのことを気づかったんじゃないかしら」

春香「そうかも、私も今日久しぶりにみんなとはしゃげて嬉しかったし」

伊織「確かに最近は忙しくて、みんなで集まれないし、寝不足気味ではあったけど……」

 
亜美「そんなに気をつかうタイプだっけ?」

真美「どちらかというと気を遣わせるタイプだよね」

響「ていうか今日も、楽しかったけど、むしろ疲れたしなー」アハハ

あずさ「そうね、最近の美希ちゃんはいつも一所懸命だから、時々周りが見えないこともあるけど」

小鳥「でもちゃんとみんなのことにも一所懸命で、だから周りが見えなくなってて大迷惑……あら?」

P「みんなを休ませようと無理矢理スケジュール調整したあおりで明日からまた死ぬほど忙しく……あれ?」


律子「えー結論、私たちは今回も美希に振り回されて疲れたので寝ます」

P「ああ疲れてるのか、スマン美希……起きたらフォローする」


一同「「「「おやすみなさーい」」」」



「目覚まし三時間後でいいかな?」

「生活リズム狂いそ~」

雪歩(プロデューサーと一つの布団でなんて……もし)

雪歩(でもみんないるのに私みたいなちんちくりんが相手にされるはずないよね) 

雪歩(でももし…………そしたらどうしよう?気づかないフリ?いや、ビシッとしなきゃ駄目だよね)

雪歩(……優しく手をつかんで、悪い子ね、とか……)

雪歩(かっこいい!やってみたいです!でも絶対ムリだろうな……)

真(雪歩、何もぞもぞしてるんだろう?)


やよい(ひつじが五匹……ひつじが六匹……)

やよい(………ジンギスカン)

やよい(違います違いますっ)フルフルッ

やよい(ひつじが七枚……ひつじが八きれ……)

やよい(………)

P(よだれたらしながら寝始めた)

……


律子「……」スゥスゥ

亜美「うぅ……もうダメ……ミキミキィ」ウッウッ

千早「……」スー…

春香(みんな寝付きいいなぁ……)

春香(亜美、トラウマになってない……?)

春香(……)

春香(少し寝たふりして後でこっそりみんなの寝顔とっちゃお)

春香(寝たふり寝たふり……)

春香(……ふ、り……)

スピー


小鳥「人肌……あったかいよぅ」ギュウウ

真美「ぐぇ……ダメだよ……真美まだ中学生……」ムニャ


あずさ「ううん……ここはどこかしら~?」ムニャ

 
……


真「えへへ……王子様、目覚めのキスを……」

雪歩「駄目ですよー、えっちな人にはおしおきです……」ウフフフ…

真「そんなぁ……」グゥ

Zzz…

フフッ、フフフフフフフ……

P「zz…シルエットクイズって……えっ外したらクビ?」


響「そんなとこ舐めちゃダメだぞいぬ美~」

貴音「むむ……シーソルトアイス……沖縄の塩味ですか」メンヨウナ

スゥスゥ

伊織「んん……なんであずさがここに……良くないわょ……」

 

美希()スヤ…

春香()スピー

真()クゥクゥ

千早()スー…

律子()…ウゥン…

響()グー…

雪歩()スゥスゥ

亜美()スヤスヤ

真美()スヤスヤ

やよい()スカー

小鳥()スピー

あずさ()スゥ…

P()zzz…

 

美希「ん……」

モゾモゾ

美希「……あはっ」

美希「みんな、大好きなの」

美希「………」チラ

美希「ダイスキだよ」

美希「おやすみハニー♪」

モゾモゾ

スゥ…


スゥ

スピー

Zzz

Zzz



……

………



ガチャッ

社長「キミ、すまないんだが――」

社長「む?」


社長「……おやおや」フフ


カチ…



パタン

終わりです
おやすみなさい良い夢を

千早が歌ってた子守歌はディズニー映画わんわん物語の挿入歌lalaluの日本語版です。
いくつかバリエーションがあるんですが使ったのは↓の歌詞

ララルー ララルー 森のことりさん 夜がきました
ララルー ララルー おやすみなさい 朝になるまで
ララルー ララルー 風も寝ました ブナの林で
子守唄を聴いてねんねよ 
みんな みんな ねんね

ララルー ララルー 月の光も 差してきました
ララルー ララルー 夢のこびとも すぐに来るでしょう
ララルー ララルー おやすみなさい 静かにママと
森の 森の 小鳥さんたち 
あした あした またね


ホントは音源を出したかったんですがこの歌詞で歌っているものはiTunesでもようつべでも見つけられなかったので歌詞だけ。

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