ハヤテ「彼女なんて居ませんよ?」(16)

マリア「あれ?居ないんですか?」

ハヤテ「まぁ年頃ですけどね…」

ナギ「居るわけないではないか!マリアは何を言いだすのだ!」

マリア「けどモテるんじゃないんですか?」

ナギ「!?」

ナギ「(言われてみれば…ハムスターといえ伊澄といえ…ついにはヒナギクまで最近それっぽい言動を見せているな…)」

ハヤテ「じゃ、僕は食器片付けます」

ナギ「私は寝る」

マリア「ハヤテ君手伝います!」

~台所~

ジャ- フキフキ カチャカチャ

ハヤテ「でも何でさっきはあんな質問を?」

マリア「…秘密ですわよ」

ハヤテ「(何を考えているんだ…?)」ゾク

マリア「ハヤテ君」

ハヤテ「何でしょう?」

ハヤテは彼女ならアーたんがいたはずだが…はて?

>>5 そこはハヤテが秘密にしてる方向で。

マリア「好みのタイプは?」

ハヤテ「え…?(今日は何でこんなことばかり…)」

マリア「女性の好みですよ!好み!」

ハヤテ「特に好みといったタイプは無いのですが…」

ハヤテ「信じあえる人なら…誰でもいいんですよ…」

マリア「それって誰の事です?」

ハヤテ「マリアさんとか…西沢さん…ヒナギクさん、アーt…とかですね」

マリア「(私もチャンスが…)」ドキ

マリア「あ、あれ?ナギは…」

ハヤテ「いえ、嫌いでも無いのですが…。その、変質者でもありませんし」

マリア「確かに今流行りのロリコンになりますからね」

ハヤテ「そ、そうですね」

マリア「あ、洗い物、終わりましたわ」

ハヤテ「では、寝ましょうかねー…遅いですし」

マリア「そうですね、おやすみなさい」

ハヤテ「おやすみなさい、マリアさん」

~ベッド~

マリア「(信じあえる人…か…)」

マリア「(ハヤテ君の事…いつのまにか好きになって…)」

マリア「(私だってまだピチピチの女の子ですし)」

マリア「(私も恋をしてみたいのですが…)」チラッ

ナギ「…ZZ」スースー

マリア「(あの子の事を考えるとそうはいかないんですよね)」

~ベッド~

ハヤテ「(もう…今日は変な事ばっか聞かれて…)」

ハヤテ「(マリアさんは誰が好きなんだ…?)」

ハヤテ「(けど…今なら…)」

ハヤテ「(僕はマリアさんが好きなのだろう)」

ハヤテ「(けど告白したいなんて思ってはいない)」

ハヤテ「僕は…ここで働くだけ…で…幸せ…」

ハヤテ「…ZZ」グーグー

~翌朝~

マリア「さて、朝食を作らなければ…」

マリア「あ!あれはハヤテ君!」キュピーン

マリア「たまには大人の魅力でおどろかせちゃいましょう!」タッタッタッ

ハヤテ「あ、マリアさん。おはy」

マリア「(どうでしょう?)」クルッ ヒラーッ

ハヤテ「あ…はい」

マリア「!?(何だか今、すごく冷たい顔された気が…)」

ハヤテ「…朝食作りましょうか(スカート舞わせてくるっと回って…何がしたかったんだ…)」

マリア「あ、作りましょうね!」

ハヤテ「では…僕は弁当を」

マリア「あ、必要ありませんよ」

ハヤテ「え?」

マリア「今日から冬休みですから!」

ハヤテ「し、知らなかった…」

マリア「生徒なのに知らないってどういうことですか…」

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