教官「貴様!名前は?!」イェーガー「…名前など無い…」 (13)

兵士1「懐かしいな。お前も訓練の時はあれだったろ?」

兵士2「ええ、ですが、これに何の意味が?」

兵士2「通過儀礼だ。今までの自分を全て否定して、真っ白な兵士に適した人格に矯正するんだ。」

兵士1「何も言われていない子がいるようですが?」

兵士2「あぁ、必要のない子もいる。おそらく地獄を見てきたんだろう。」


教官「おい貴様!!名前は!!?」

イェーガー「……」

教官「貴様ァ!!!名前を言わんか!!!!」

イェーガー「…名前など無い…。貴様と同じだ…」

教官「貴様、上官に向かって大層な口利きだな。訓練を楽しみにしていろ!!」



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獲物を屠る〜

コニー「オイ、あの芋女と無口、まだ走らされてるぞ」

マルコ「え?本当だ。凄いな、5時間ぶっ通しだ」

コニー「でもよ、死ぬまで走れって言われた時より、晩飯抜きって言われてたほうが死にそうな顔してたよな。」

マルコ「イェーガー君は何も言わなかったけれどね。」

コニー「それよりも、イェーガーの傍にいた娘が離れろって言われた時死にそうな顔してたよな」

マルコ「はは、そうだね」



食堂

マルコ「そういえば、君出身聞かれなかったけれど、どこの出身なんだい?」

イェーガー「…シガンシナ区だ…」

アルミン「僕とミカサと一緒だよ。小さい頃から遊んでたんだ。」

コニー「ってことはよ、いたんだよな!あの日に!!」

アルミン「え?」

マルコ「お、おい!」

コニー「巨人だよ!超大型巨人!!」

アルミン「…見たよ、この目でね」


コニー「そうか!やっぱでけーのか!?


アルミン「壁から頭一つでる位だったよ。噂ほどじゃない。」

コニー「そうか!!じゃあ鎧のほうは!?」

イェーガー「…見た目は他のものと大差ない」

コニー「おお、お前喋れんのか!」

マルコ「やめなよ、死ぬかもしれなかったんだから。」

コニー「でもよ!」

イェーガー「…あんなもの大したことない。」

ジャン「へぇ。随分頼もしいな。じゃあ巨人はイェーガー様にお任せってか。」

マルコ「ジャン!やめなよ!!」

イェーガー「憲兵団希望の腰抜けか…」

ジャン「俺は正直者なんでね。無口で気取りながら必死に怖さを隠してる誰かよりはマシさ」

ジャン「おっと、怒らせる気はなかったんだ。済まないな」

カンカンカン

コニー「晩飯おわりだ。片付けようぜ」

ジャン「別にあんたの考えを否定した訳じゃないんだ。ま、これからよろしくな」

イェーガー「…ああ」



訓練場

教官「まずは貴様らの適性を見る!!」


教官「両側の腰にロープを繋いでぶら下がるだけだ!!腰の支点だけで身体のバランスを取れ!!」

兵士「今年はできる人が多いようですね…」

兵士「見ろ…あの娘だ身体に全くのブレがない。」

兵士「あれこそ素質というものだ。身体がどうすればいいか分かるのだろう。」

兵士「こればかりは仕方のないことだ。まったく出来ない者もいれば…」


グレイフォックスか
超期待

これは期待

はよ

おい

hayo

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