「男子校のよくある風景」 (38)


・これはオリジナル四コマ風SSです。

・この作品はハーフフィクションです。実在する人物、地名、施設、出来事とは関係ないこともあります。

・時系列や季節感なんてものは無かった。

・気分転換且つ思いつきで書く為、更新は不定期です。

・以上をふまえた上で、レッツエンジョイ男子校ライフ。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389464032


 私立堺井東高校。

 由緒正しき男子校、そして進学校として名を馳せる名門校である。

 とはいえ、そこにお堅さはまるでなく、今日もまた愉快な生徒たちと変な先生たちによってドタバタが繰り広げられている。

 では、その光景を少し覗いてみよう。

《朝から全力》


鈴木「ふわ~ぁ、大分早く来ちまっな。まだ始業一時間前かよ。まあ、」


ガラッ


鈴木「静かな朝に一人読書ってのも乙なもn 」






『ガチャガチャきゅ~っとふぃ○ゅあっと☆ このまーちーに降りたエーンジェル♪』







鈴木「」



《毎朝恒例》


鈴木「おぉう、余りの唐突さに呆気にとられてしまったぜ……ってか巻田! 朝っぱらから何流してやがる!」

巻田「んあ? 作業用BGMだけど」

鈴木「そうじゃなくてだな。そもそも、こんなん垂れ流してたら先生が飛んでくるだろ」

巻田「一ヶ月もやってたら、先生も諦めたみたいだから問題ないよ」

鈴木「毎朝やってんのかよ!?」

《アンリミテッド・ルールブック》


鈴木「毎朝やられたら流石にまいるのかねぇ……先生方には同情するわ」

巻田「正直今更な気もするけどな。校則もゆるゆるだし」

鈴木「『あって無いようなもの』とはよく言ったもんだ」

巻田「この学校、基本的に法にさえ触れなきゃなんでも有りだから」

鈴木「年齢詐称は法に触れてなくね?」


 こんな感じでダラダラと某男子校の日常生活を垂れ流すだけのSSです。新聞の四コマを流し読むくらいの気持ちでお読み下さい。



 台本形式って書き慣れてないとキツい……


 少しだけ投下。
 ちょいとタイトル括弧を変えます。

〈王様ゲーム〉

「「「「「王様だーれだ」」」」」

佐藤「お、俺か。んじゃ二番が三番にデコピンで」

小野「うげっ」

土橋「よーし、いくぜー」


ビスッ アデッ!


吉野「……ところでさ」

佐藤「ん?」

吉野「何が悲しくて、男だけで王様ゲームやってんだ?」

佐藤「聞くな。空しくなるだろ」

〈前門の虎〉

土橋「今度は俺か……んじゃ、三番には今までの男女交際経験を包み隠さず答えてもらおうか」

石田「げ」

土橋「別に答えなくてもいいぜ? その代わり処刑するけど」

石田「何それ怖い」

土橋「尚適当にでっち上げた場合、後日バレた時に処刑な」

石田「退路が断たれた!?」

[後門の狼]

石田「答えりゃいいんだろ、答えりゃよお……今までの交際人数は二人だ」

吉野「」チャキッ

石田「おいこらそこ、無言でカッターを構えるな」

土橋「今現在付き合ってんのか?」

石田「そうだけど」

小野「因みにいくつ?」

石田「中三」

土橋「…………」

石田「…………」



土橋「ロリコンがいるぞーっ! 警察を呼べー!」

吉野「ヒャッハー! ロリコンは処刑だー!」

石田「正直に答えてもやっぱりこうなんのかよチクショウ!! つか一歳違いでロリコン呼ばわりは納得できねー!」


[ある日の授業風景]

授業開始五分前

「いやだからあの時はさ……」

「なるほど、わからん」

「ちゃんと聞けよ」


授業開始五分後

「そこで俺は言ってやった訳よ、」

「『吾輩はロリコンである』と」

「違ぇよ!? いつまでそのネタ引っ張るんだよ!」


授業開始三十分後

「ここは左から踏んで捻るとスムーズに移行できるんだよ。右からいくと逆足になる」

「あー、だから今まで出来なかったのか、納得」


授業終了十分前

「さーて、先生来ないなー。そろそろ誰かが教官室に呼びに行かね?」

[こんなんでも博士号持ってたりする]

鈴木「そういえば、高橋先生はなんで来なかったんだろ」

佐藤「さあな。でも、ここまで遅刻するのは今まで無かっただろ」

鈴木「記念祭の準備で忘れてた……のは永井先生か。九月じゃないからどの道関係ないけど」

佐藤「昼寝でもしてたんじゃね?」

鈴木「いや、流石にそれは……」


ガラッ


高橋「いやー、すまん! 借りてた『涼○』読んでたら授業忘れてた!」

佐藤、鈴木「「もっと酷い理由だった!!」」

〈魔窟〉

吉野「巻田ー、こないだ貸した漫画そろそろ返してくれんか?」

巻田「あ、そういや返し忘れてたな。すまんすまん。えーと、確かロッカーに……」


ガチャッ ゴシャッ!


巻田「おー、あったあった。ほい」

吉野「何でロッカーからプレステやら64やらが出てくるんだよ!?」

[仁義なき戦い(昼休みの部)]

巻田「何でって、使うからに決まってんだろ」

吉野「え、何その『この程度の常識も分からんの?』とでも言わんばかりの表情は」

鈴木「吉野は食堂組だから知らんかったかも知れんな」

巻田「ああ、なるほど。……吉野よ、教室のテレビは何の為にあると思う?」

吉野「少なくとも、ゲームをする為ではないよな」

巻田「それは、昼休みにスマ○ラをやる為だっ!」

吉野「人の話を聞け。今さっき否定しただろが」

巻田「ス○ブラは駄目か? じゃあぷよ○よや地球防○軍なら可だな!」

吉野「そういう問題じゃねーよ」


 今回はここまで。



 自分で書いてるくせに、キャラがゴチャゴチャになってきた……


 登場人物まとめの前に。


〔堺東語録〕

堺東(かいとう):堺井東高校の略称。

内来(ないらい):附属中学から持ち上がりで堺東に入学すること。またその生徒。内来生。

外来(がいらい):高校入試を受験し、外部から堺東に入学すること。またその生徒。外来生。


〔ここまでの登場人物まとめ〕

鈴木:一番最初に登場はしたけど、別に主人公でもなんでもない。外来なのだが、堺東の空気にかなり毒されている模様。「あれ、お前って内来じゃなかったの?」と言われるのが常。文芸部。

巻田:堺東において、サブカル四天王と畏怖される四人のさらに上に君臨する帝王。その知識は四天王のそれを遙かに凌駕するが、その能力は勉学には全く生かされていない。内来。帰宅部。

佐藤:比較的常識人に近いのだが、やたら言動が大袈裟だからかよくネタにされる。外来。卓球部。

小野:堺東の空気に毒されず、リア充然とした雰囲気を纏う外来。おかげでいまいち影が薄い。バスケ部。

土橋:ノリと勢いで突っ走る内来。恐らくごく平均的な内来を体現している人物。意外にも成績は良好で侮れない。情報部。

吉野:佐藤と並び、よくネタにされる苦労人。但し、その種は自分でばらまいている模様。というか只の弄られキャラ。内来。オーケストラ部。

石田:中学時代の後輩と付き合っているが為にロリコン呼ばわりされる外来。リア充死すべし慈悲はない。帰宅部。

 以上は全て二年生。


高橋先生:古文担当。ある分野では割と名の知れた研究者。まあ、蓋を開けてみれば只のオタクなオッサンである。

永井先生:物理担当。教え方は悪くないのだが、やたら声が聞き取りにくいので生徒の評判はいまいち。以前、記念祭のクラス企画の方にかまけて授業を忘れた。





〔堺東語録〕

サブカル四天王(──してんのう):堺東において(色々な意味で)畏怖される四人のオタクたち。その言動は生徒たちだけでなく、教師からも(色々な意味で)注目される。実は四天王の座は自己申告制だという噂がある。


〈男は度胸〉


佐藤「」チーン

巻田「あれ、なんで佐藤のやつ成仏しかけてんの?」

土橋「いやさ、ちょっとした罰ゲームで『男は度胸500ml』を一分以内に飲み干すってのをやったんだわ」

巻田「へ? そんなんで死にかけるもんか?」

土橋「ああ、出てきたのが『ラムネやさん』でなけりゃな」

巻田「あー……」

佐藤「」チーン


〈それでも度胸〉


吉野「」チーン

巻田「今度は吉野かよ……」

土橋「うむ。前回の反省を生かして『男は度胸350ml』を一分以内に変えたんだが」

巻田「……今度は何出たの?」

土橋「よりにもよって炭酸コーヒー引きよった」

巻田「あー……」

吉野「」チーン



〔堺東語録〕

男は度胸(おとこはどきょう):堺東の正門前の自販機に存在する飲料。実際のところは、ただランダムに適当な飲料がセットされているだけの運試し要員。普通の飲料より安く設定されている為、当たりを引けばお得。当たりを引けば。

ラムネやさん:サンガリア発売の清涼飲料水。甘ったるい上、やたら炭酸が腹に貯まる。350mlの「ラムネくん」ですらキツいのに、500mlともなると最早苦行。
http://i.imgur.com/oe4zWz7.jpg

炭酸コーヒー(たんさん──):炭酸とコーヒーがそこにある限り、数年周期でどこかしらがやらかす所業。大体一発ネタ。



 こんな感じで語録織り交ぜつつやっていこうかな、と。

 というかそもそも、これ読んでいる人いるんですかね?
 やっぱりムサい男子校生活垂れ流しなんて需要ないんかね…… 



 一個補足。>>11の[後門の狼]は、あのメンバーが一年の時のエピソードということで脳内補完お願いします。

〈二月中旬〉


石田「~♪」

小野「石田の奴、何かご機嫌だな」

吉野「あれだ、今日の日付」

小野「……あー、なるほどな、納得」

吉野「おーおー、めっちゃ頬緩んでるし」

小野「まあ、取り敢えずあれだな」

吉野・小野「「あいつが生きて戻れることを祈ろう」」


〈明日は何の日?〉


石田「そろそろ時間に……」

巻田「やあ兄弟! 明日が何の日か覚えているかね?」バッ

石田「!?」

土橋「やあ兄弟! 明日は涅槃会だね!」ババッ

石田「!?」

巻田「YES!YES!YES! では、その前日たる今日は何をすべきかね?」

鈴木「徹夜で念仏フルコース!」バババッ

石田「いつの間にか囲まれているだとッ!?」

巻田「オーゥケィ! さあ兄弟、共にゆこうではないか!」

石田「あ、ちょ、こら離せ! おい、待ち合わせの時間が、はぁなぁせええええええぇええぇぇぇぇ………」(ドップラー効果)


〈何の日でもねぇよ……ぶち殺すぞ……〉


吉野「……」

小野「……」

吉野「無事生きて戻れよ、石田ェ……」

小野「では、同称十念」

小野・吉野「なむあみだぶなむあみだぶなm (以下略




〔堺東語録〕


涅槃会(ねはんえ):2月15日。御釈迦様の命日とされる日。寺院や仏教校では式典が開かれることも。

同称十念(どうしょうじゅうねん):南無阿弥陀仏×10

バレンタインデー:※今年も中止になりました

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