ララ「私、あなたと結婚する!」ヴァン「俺は童貞だ!」 (46)

※このssは
・ボンクラ濃度濃ゆめ、バカ数値高め、思いつきレベル強、調味料タップリで構成されています。サービスシーンはありませんのでご了承ください。
・なお、作中の内容を寒く感じる場合がありますが、そのような時は直ちにこのスレを閉じて酒か涙か男か女に逃避してください。
・最後に、読んでいる最中のラッキースケベ、ハーレム計画の進行、ヨロイの呼び出し等は他の方の迷惑になりますのでご遠慮ください。


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デビルーク星 王宮内

ペケ「た、大変です!ナナ様、モモ様!」

ナナ「どーしたペケ?」

ペケ「ララ様が王宮内のワープ装置を修理している最中、まぶしい光に包まれたと思った途端、ララ様と偶然通りかかったザスティン殿が消えてしまったのです!」

モモ「えっ!?」

ペケ「何故か私だけが取り残されてしまったのですが、おそらく二人は...」

モモ「その装置のところに案内して!飛ばされたポイントを探ってみるわ!」

ペケ「はい!」

モモ「......」カタカタ

ペケ「申しございません...私が不甲斐ないばかりに...」ウゥ

ナナ「大丈夫だって。姉上に敵うやつなんてほとんどいないし、ザスティンだってバカだけどアホみたいに強いだろ?」

モモ「ゲッ...」

ペケ「ララ様たちの居場所が分かりましたか!?」

モモ「これはちょっとマズイかも...」

ナナ「な、なにがマズイんだ?」

モモ「この装置が正しく作動したのなら...急いで迎えに行かなくちゃ」

ナナ「なんだよ、どこにとばされたっていうんだ?」

モモ「...見捨てられた流刑地、惑星・エンドレスイリュージョン」

―――――――――――――



ララ「ごめんね、ザスティン。王宮にあったワープ装置をいじってたら暴発しちゃって...」

ザスティン「いえ...ララ様は壊れかけの装置を修理しようとしただけです。そこになんら非はありません。それに、私が一緒に巻き込まれたのは不幸中の幸いでした」

ザスティン「ですが、今度からは一人で危険なものに触ろうとしないように!」

ララ「はーい」

ザスティン「それより、ここがどこだがわかりませんか?」

ララ「たぶん、デビルーク星じゃないと思うけど...」

ザスティン「仕方ありませんね。とりあえず、あそこの村におりて情報を得ましょう」

ガヤガヤ

ザスティン「すいません。私たち、デビルーク星のものなんですけど...」

村人「はい?どこの町だいそれは?」

ザスティン「いえ、この星ではなくて、宇宙から来た者なんですが...」

村人「宇宙?なにそれ?」

ザスティン「はぁ...失礼しました」トボトボ

ララ「どうだった?」

ザスティン「また駄目でした。皆さん、デビルーク星どころか、宇宙すら知らないようです」

ララ「装置はデビルーク星にあるから、そのうちナナとモモが逆探知してくれると思うけど...」

ザスティン「では...あまり動かない方がいいかもしれませんね」モゾモゾ

ララ「どうしたの、ザスティン?」

ザスティン「い、いえ!なんでもありません」

ララ「ひょっとして...おトイレ?」

ザスティン「ギクッ!そ、その...はい」

ララ「我慢はよくないよ。あそこにあるから行ってきて」

ザスティン「しかし...」

ララ「大丈夫!ザスティンが来るまでちゃんと待ってるから」

ザスティン「...では、失礼します」ダッ

ゴロツキ「宇宙人と名乗る男とガキだって?」

手下「へい。男の方は長身で珍妙な恰好、少女の方は、桃色の髪と臀部に尻尾のようなアクセサリーをつけていました」

ゴロツキ「なるほど...よし、案内しろ」

手下「...ところで、宇宙ってなんですか?」

ゴロツキ「てめえで考えな」

トイレ

ザスティン「くそっ...今朝の卵かけご飯が傷んでいた所為か思ったより酷い...ぬああああぁぁぁ!!」ブリブリ

―――――――――――――

ララ「ザスティン...まだかなぁ?」

ゴロツキ「お嬢ちゃん。誰かをお待ちかい?」

ララ「おじさんたち誰?」

ゴロツキ「おじさんたちはねえ、迷子の宇宙人の力になってあげている優しいおじさんなんだよ」

ララ「本当!?」

ゴロツキ「ああ、本当さぁ」

ララ「よかったぁ~。いま、ザスティンがおトイレに入ってるからちょっと待って...」

プシュー

ララ「あ...れれ...?」ドサッ

ゴロツキ「超強力な催眠ガスだ...おい、運ぶぞ」

手下「へい!」

――――――――――――――――――
荒野

ヴァン「腹へったなぁ...もう何日食ってないっけ...?」ギュルルル

ヴァン「何か調味料...あと、ミルクが欲しい...」バキリ

ヴァン「何か踏んだな...牛の骨か。ったく、おまえもなぁ、どうせくたばるんなら俺に喰われて死ねよ」

カラァーーン

ヴァン「鐘の音...?ってことは、この辺りに町が...!」


教会

ララ「放して!放してよ!」ジタバタ

ゴロツキ「やっと縛れた...まさか、あの催眠ガスがすぐ切れるなんてな」

手下「ですがアニキ。この子、いったいどうするんで?」

ゴロツキ「決まってんだろ。ワイルドバンチ本隊と合流して、ラッキー様へ献上するんだよ」

手下「宇宙人だとかいう戯言、信じるんで?」

ゴロツキ「考えてもみろ。宇宙のうの字も知らないようなあんなド田舎で宇宙人だと名乗ってなんになる?それに、この尻尾!」グイッ

ララ「ひゃんっ!!」ビクン

ゴロツキ「どう見ても本物だ。...まあ、仮に偽物だとしても、ガキとはいえこれだけの上玉だ。売り飛ばせば、引き取ってくれる奴ならゴマンといるだろうぜ」

ララ「いいから放して!私はザスティンを待たなきゃいけないの!」

ゴロツキ「うるせえガキだなぁ。殴られなきゃわからねえのか?」ゴキリ ゴキリ

ララ「ふん!デビルーク星人にはあなたのパンチなんて効かないよーだ!」ベー

ゴロツキ「ほ・おぅ...だったらお望み通りに試して」



ガチャリ

ヴァン「あの~すみません。なにか食いものとミルクを...」

ゴロツキ「誰だてめえ!長身に妙な恰好...このガキの仲間だな!?」ガチャリ

ヴァン「わー違う!だから、撃たないでください」バッ

ゴロツキ「だったら、何しに来た?」

ヴァン「観光客です。たまたまここに入りました」

手下「今お取込み中だ。失せろ!」

ヴァン「はい」クルッ

ゴロツキ「待て、ついでに金目のものを置いていけ」

ヴァン「えぇ...?」

ゴロツキ「文句あるのか?」

ヴァン「...ありません」

ゴロツキ「両手を挙げたままこっちにこい」

ヴァン「はい。わかりました」

シスター「うぅ...」

ヴァン「あの...これは皆さんが?」

ゴロツキ「ああ、そうだ。文句あるか?」

ヴァン「ああ、いえ。そんなつもりは...全然...」

手下「俺たちが貸してくださいって頼んだらよ、すげえ形相で掴みかかってきたもんだからつい撃っちまった。まあ、正当防衛だよな」ヒヒッ

ゴロツキ「痛い目にはあいたくないだろ?だったら、おとなしく身ぐるみ剥がれろよ」

手下「そのタキシードもなぁ!」ヒャハハ

ヴァン「いやあ、これはちょっと...」

ゴロツキ「また文句か?あぁ?」

ララ「あなたたち...いい加減にしなさい!」ブチイ

手下「なっ!?」

ヴァン「ふんっ!」ガスッ

手下「ぐあっ!」

手下B「て、てめえ!」パァン

ヴァン「ああ、すいません。つい!」ヒョイッ ゴッ

手下B「ぐあっ!」

ゴロツキ「このやろう!」パン パン

ヴァン「ふんっ」シュルル

スパッ

ゴロツキ「なっ!?拳銃が切られ...」

ヴァン「...すみません、つい!」ゴッ

ゴロツキ「ぐあああ!」

手下(もらった...!)

ララ「!危ない!」

ゴンッ

ヴァン「!?」

ララ「」クラッ

手下「や、やべえ、ガキを...!」

ララ「...えーい!」ドゴォ

手下「ぐぼろおあああぁぁ―――!!」ヒュー キラーン

ヴァン「...とんだなぁー」

ララ「だから、私にはそんなもの効かないっていったでしょ!」パン パン

ララ「誰だか知らないけど、助けに来てくれてありがとう!」

ヴァン「別に。助けたわけじゃない」

ララ「私、ララ。ララ・サタリン・デビルーク。あなたの名前は?」

ヴァン「ヴァンだ。人...呼ん...で...」ギュルルル

ドサッ

ララ「だ、大丈夫!?大変...早くおばさんとこの人を病院に運ばないと!」

―――――――――――――

トイレ

ザスティン「やっと全て出し終えた...よし、あとは尻を拭くだけ...」

カラン

ザスティン「......」

ザスティン(か、紙がぁぁぁ――――――!!!)

―――――――――――――
病院

ララ「ごめんなさい、おばさん。私のせいで...」

シスター「あなたのせいじゃないよ。悪いのはあいつらさ」

ララ「でも...」

シスター「いいのいいの。それより、運んでくれてありがとうね。少ないけど、これでなにか美味しい物でも食べなさいな」

ヴァン「ありがとうございます」

ララ「ありがとう、おばさん!」

シスター「元気でね、お嬢ちゃん、お兄さん」

ヴァン「...それで、お前はいつまでついてくるんだ?」

ララ「私、攫われてきたから、ここがどこだかわからなくて...」

ヴァン「俺についてきてもどうにもならないぞ」

ララ「えぇ~いいじゃん。一緒にいようよ」

ヴァン「だめだ」

ララ「お願い!」ウルウル

ヴァン「駄目だったらだめだ!俺は腹が減ってんだ!」

ララ「おばさんは二人で食べなさいって言ってたよ?」

ヴァン「...メシを喰い終わるまでだからな」

ララ「やったあ!どこで食べる?」

ヴァン「おっ、あそこの店...ミルク飲み放題か!よし、あそこに決めた!」


――――――――――――――

トイレ

ザスティン(最悪だぁぁぁ!!まさか紙が切れているなんてえええぇぇ!!)

ザスティン(いや...落ち着けデビルーク王室親衛隊長ザスティン。ここはトイレ。さらに、他の個室は三つもある。それら全てのトイレットペーパーが切れている確率など、天文学的数値にも等しい!)

カラン

ザスティン(いる!私以外にトイレに入っている者がいる!これは勝機だ!)

ザスティン「助けてください!紙が切れてしまって身動きがとれないんです!少しでいいので、紙を恵んでいただけないでしょうか!?」



左端のトイレ

カラン

レイ「......」

レイ「紙も仏もあるものか」

―――――――――――――――

ララ「」ジー

ヴァン「......」ドボドボ

シェフ(私の作ったピザにあんなにもケチャップとソースを...だと!?)

ヴァン「そのあたりのやつ、全部とってくれ」

ララ「はい」つマヨネーズ ドレッシング 塩 胡椒 ポン酢 醤油 タバスコ

シェフ「!?」

ドブチュルルルルル

ヴァン「よぉし、できた。いただきまーす」

ララ(おいしそう...)

ヴァン「うまあああぁぁぁぁい!!」

ララ「」ジュルリ

ヴァン「...喰うか?」

ララ「うん!」

モグモグ

ララ「うまーーい♪」

ヴァン「だろ?どいつもこいつも喰う前からマズイって決めつけやがるんだ」

――――――――――

ゴロツキ「あいつら...絶対に許さねえ!」ヨロヨロ

手下B「しかし兄貴、手下Aはどっかにブッ飛ばされて、こっちは二人だけですぜ。三人がかりでもどうにもならなかったのに...」

ゴロツキ「バッカ野郎。あれは不意打ちだっただろうが。それに...俺たちには切り札がある」

手下B「あ、アレを使うんで!?」

ゴロツキ「ああ、使う。目にもの見せてやるぜ...!」

―――――――――――

トイレ

現在の状況
レイ―?―ザスティン―?


レイ(くそっ...以前大安売りしていた際に大量に買った豆パン...アレが腐っていたというのか...!?)

ザスティン(なんということだ...まさか、他にも紙が切れて動けない者がいたなんて...!)

ザスティン(ララ様を呼ぶか?いや...まだ年端もいかない少女とはいえ、女性を、しかも王女を男性トイレに入らせるのはマズイ...一体どうすれば...!)

ガチャリ バタン

ザスティン(!今、誰かがトイレに入っていった!今度こそ...!)

ザスティン「すいません、今トイレに入った方!助けてください!紙がきれ(略)!」


左から二番目のトイレ

カラン

カイジ「......」

カイジ「このスリル、たまらないね...」

―――――――――――――
ララ「ねえ、ヴァンはどこから来たの?」

ヴァン「どこって...憶えてない。お前の方こそどうなんだ。攫われたとか言ってなかったか?」

ララ「あー...うん。ザスティンのトイレが終わるのを待ってたら、いつの間にか眠らされてて...」

ヴァン「そいつは災難だったな。まあ、頑張れよ」

ララ「捜すの手伝ってくれないの?」

ヴァン「なんで俺が手伝う必要がある。お前の問題なんだ。お前がやれ」

ララ「!...うん。そうだね、これは私の問題なんだ。私が自分で解決するべきだよね。ありがとうね、ヴァン」ニコッ

ヴァン「なんで嬉しそうなんだ」

ララ「えへへ。私の周りの人たちはみんな優しいけど、ヴァンみたいに言ってくれる人はいなかったから」

ヴァン「そうか...ッ!」

パァン

ヴァン「ぐぁっ!」ドサッ

ララ「ヴァン!」

ゴロツキ「おまけだ」

ララ「!」バッ

パァン パァン

ララ「うぅ...」ポタポタ

「キャアアアァァァ―――!」

手下B「ちっ、庇いやがったか...けど、これでお前も動けないはず。へへへっ、さあお嬢ちゃん。俺たちについてきて」

ララ「えーいっ!」ビーム

手下B「シビレっ!?」ドサッ

ララ「あなたたち、もう許さないんだから!」

ゴロツキ(こ、こいつ...撃たれたのにピンピンしてやがる!?...いよいよアレを使う時がきたみてえだな)ダッ

ララ「待ちなさーい!」ダッ

タタタ

ウィィィーーン

ララ「!」

ゴロツキ「ふははは!見ろ、このヨロイを!こいつの名は、黒くて固くてブッとい『ビッグマグナム』!こいつさえあればてめえなんざ敵じゃねえ!」

ララ「カッコイイ...!」キラキラ

ゴロツキ「さぁて、下らん余興も終わりにしちまおうか」

――――――――――――――

トイレ

レイ―カイジ―ザスティン―?

カイジ(カイジ思うの...この下痢の理由、昨日獲った後すぐに食べたフグなんじゃないかって。でもさぁ...毒があるからって正面から向き合わないのは、海の英雄...つまりカイジ的にナンセンスなわけ。YOU see?)

レイ(クソッ...いっそのこと、地下に待機させてあるヴォルケインに退避するか?いや、シノの形見を汚すわけにはいかん...)

ザスティン(...もう、いらない。プライドも大人としての尊厳も体裁もいらない。ここは外に待機しているララ様に頼むしかない!)

コンコン

「あの~、皆さん、長時間入ってらっしゃるようですが...大丈夫ですか?」

ザスティン(!)

ザスティン「すいませ(略)」

「それは災難でしたね。空きの個室には紙はありませんでしたが、私のティッシュがありますから、どうぞ使ってください」

ガサガサ

「あぁ...爪が刺さってティッシュが破れてしまう。すみません...恥ずかしさのあまり穴があったら埋めたい気分です」

レイ「そんなことはどうでもいい。早く紙を貰ってきてくれ」

「そうでした。では、急いで村の人から貰って...」

グギュルルル

「うっ!」

――――――――――――――――



ヴァン「ぐっ...」

シェフ(い、生きてる...?)

グチョグチョ

シェフ「だ、弾丸が身体から押し出されて...」

ヴァン「...ったく、エライ目に遭ったな。これ以上ここにいてもロクなことがなさそうだし、さっさとズラか...」


*************************

ララ『!危ない!』

ゴンッ

ヴァン『!?』

ララ『』クラッ


――――――――――


ララ『!』 バッ

パァン パァン

ララ『うぅ...』ポタリ ポタリ


*************************


ヴァン「...チッ」

―――――――――――


ゴロツキ「ブワァ―――カめ!俺の太くてカッターイビッグマグナムに、丸腰で勝てるワケねえだろ!」ウィィィン

ゴロツキ「俺のヨロイは...太いんだよ!」ドウッ

ララ「わっ!」

ゴロツキ「固いんだよ!!」ドウッ

ゴロツキ「暴れっぱなしなんだよ!!!」

ドウンッ

ララ「こうなったら、受け止めてやるんだから!」

ゴロツキ(かかったな、そいつは実弾じゃねえ。そいつの中身は...)

ドパァ

ララ「!?」

ゴロツキ「特製粘液だ!!」

ベトォ

ララ「身体が重い...あと臭いよぉ...」

ゴロツキ「へっへへ...こちとら仲間が二人やられてんだ。まあ、殺しはしないけどよ、少しは楽しませてもらおうじゃねえか」

ララ「やだぁ...」

ゴロツキ「後悔するんだな!俺たちにたてついたことを!」





―――チリン



ゴロツキ「!?」

ヴァン「......」

ララ「ヴァン...?」

ゴロツキ「て、てめえ...生きてやがったのか!?」

ヴァン「一応、そいつには借りがあるんだ。それに、俺のメシ代はそいつが持っている。だから...」チャキッ

ゴロツキ「ハッ、そんな剣一本で俺のビッグマグナムを止められるわけねーだろうが!」ウィィィン

ヴァン「俺は俺の都合でお前を叩き潰す!」

ゴロツキ「発射(ファイアー)!!」




カッ

―――――――――

宇宙船

モモ「もう少しで着くはず...お姉さま、無事だといいけど...」

ナナ「でも、そこの星の奴らって、ヨロイとかいうのに気をつけてれば大したことないんだろ?」

モモ「ほら、お姉さまは良くも悪くも純粋だし、ザスティンさんはアレだし...」

ナナ「あぁー...言われてみたらそうかも...そもそも、なんで姉上はわざわざ壊れたワープ装置なんか修理しようとしたんだよ」

ペケ「そ、それはそのーー...気まぐれではないでしょうか。王宮内とは、中々に暇を持て余しますから」アセアセ

ペケ(言えない...立て続けに行われるお見合いに疲れたからリフレッシュするためだなんて言えない...)

ナナ「お、おい見ろよモモ!あそこの衛星、なんか変だぞ!?」

モモ「なにか落ちていった...あれは...巨大な剣?」

――――――――――

ゴゴゴゴ

ゴロツキ「な、ななっ!?ヨロイ!?まさか、てめえもヨロイ乗りだってのか!?」

ヴァン「WAKE UP、ダン」

ダン『』ジャキン

ゴロツキ「て...てめー、動くんじゃねえ!」

ヴァン『ふんっ』

ガキィィン

ゴロツキ「弾きやがった!?」

ヴァン『悪いが...さっさと終わらさせてもらうぜ』バッ

ゴロツキ「!跳びやがった!馬鹿め、空中では身動きとれねえだろうが!」

ジャキィ

ゴロツキ「今度は実弾だ!跡形もなく、粉々に散らしてやるぜぇぇぇぇぇ!!!」

ヴァン『チェス』

ガキィィン

ゴロツキ「弾丸ごと...俺のマグナムに突き刺した!?そんな...そんなぁぁぁ!!」

ドガァァァン


ララ「凄い...」




―――チリン

ヴァン「よう。大丈夫か?」

ララ「うん...強いんだね、ヴァン」

ヴァン「...これで借りは返したからな。じゃあな」

ララ「待って、ヴァン!」

ヴァン「なんだ」

ララ「あのね、私今まであなたみたいな人、見たことないんだ。だから...」

ララ「私、あなたと結婚する!」

ヴァン「......」




ヴァン「ウェェェエエエェェェ!?なんだそれは!?」


ララ「だから、私あなたと結婚したいの!」

ヴァン「結婚って、お前...どういうもんか知ってるのか!?」

ララ「知ってるよ。男の人と女の人が」

ヴァン「言うな、はしたない!そもそも、俺は童貞だ!」

ララ「ドーテイって...なに?」

ヴァン「うぇ?」

ララ「ドーテイって、悪いことなの?」

ヴァン「お前、さっき結婚のこと知ってるって...」

ララ「だから、男の人と女の人が一緒に暮らすことでしょ?」

ヴァン「まあ、間違っちゃいないけどよ...」


ララ「私の家だとね、強い人としか結婚できないの。お金持ちだったり、喧嘩が強い人だったり...そんな、パパが選んだ人たちとほとんど毎日のようにお見合いばっかりさせられてるんだ」

ララ「でもね、なんとなくわかるの。そういう人たちは、私じゃなくて、別のものを見てるんだって」

ヴァン「......」

ララ「でも、ヴァンは違う。強いんだけど、他の人とは違うと思うの。だから私...」

ヴァン「あのな、違うんだ。そういうもんじゃないんだ」

ララ「?」

ヴァン「お嫁さんは、そうやって逃げるためのもんじゃない。お嫁さんってのは、幸せで、幸せで、幸せの絶頂の時になるもんだ」

ララ「......?」

ヴァン「だから...その...アレだ。家がどうとか責任がどうとかじゃなくて、自分で決めろってことだ」

ララ「...とりあえず、ヴァンは結婚したくないってこと?」

ヴァン「まぁ...そういうことにもなる。俺はあいつだけを愛していたいんだ」

『姉上―――!!』

ララ「この声は...」

ヴァン「...なんだ、ありゃあ」


プシュウウ

ララ「ナナ、モモ!」

ナナ「姉上、大丈夫だった!?」

ララ「うん、ヴァンが守ってくれたからね」

モモ「あら、そちらの殿方は...?」

モモ(ほのかに香るこの匂い...まさかお姉さま、この殿方と!?)

ヴァン「ヴァンだ。人呼んで無職のヴァンだ」

ペケ「胸張って言う通り名ではありませんね」

ナナ「さっそくだけど、もう帰るよ、姉上。この星は物騒らしいから」

モモ「それに、お父様にバレるわけにはいきませんからね」

ララ「うん、わかった。でも、ちょっと待ってて。ヴァンと二人で話したいことがあるから」

ヴァン「まだ何か用があるのかよ」

ララ「ヴァン、今日はありがとう。ご飯、とっても美味しかったよ!」

ヴァン「そうか。じゃあさっさと帰れ」

ララ「あっ、そうだ。確かデダイヤルに...あった」ピッピッ ポン

ララ「はいっ、ヴァン。これ今日のお礼の、デビルーク星産の特製調味料。すごく美味しいんだよ!」

ヴァン「あぁ...ありがとよ。えっと...」

ララ「ララだよ。覚えてなかったの?」

ヴァン「...すみません」

ララ「もう、ヴァンってば」アハハ

ララ「...ねえ、ヴァン。まだ私、あなたの言ってたことうまくわからないや」

ララ「でも、もしそれがわかって、幸せのぜっちょーっていうのがわかったら、もう一度あなたに会いに来ていいかな?」

ヴァン「止めとけ。俺はお前と結婚するつもりはまったくない」

ララ「そっか...でも、友達として会いにくるのはいいよね?」

ヴァン「誰が友達だ」

ララ「...駄目?」

ヴァン「...勝手にしろ。俺はもう面倒はみないからな」

ララ「うん、勝手にする!」

ヴァン「まあ、その...アレだ。きっといい奴ならすぐに見つかるさ」

ララ「...ありがとう。またね、ヴァン」ニコッ

ペケ『行きますよ、ララ様』



ドヒューン

ヴァン「すげえな...あの飛行船、もうどっかに行っちまった」

宇宙船内

ペケ『ララ様、随分と上機嫌ですね』

ララ「うん。友達ができたからね」

ナナ「さっきの男?...あのヴァンって奴、何者だったの?」

ララ「えっと...たしか、ドーテイって言ってたよ」

ペケ『!?』

モモ「まあ///」

ナナ「ドーテイ...なんだそりゃ」

ララ「私もわかんない。ねえペケ、ドーテイって」

ペケ『ししししし、知りません。私はそんな破廉恥な言葉一切知りません!』

モモ「動揺しすぎですよ、ペケさん」

ララ「ペケでもわからないんだ...お嫁さんって、奥が深いね」

とある町の屋台

店主「へい、塩ラーメン一丁」コトッ

ヴァン「すみません、調味料ありったけ。あとミルクもください」

店主「悪いが、ウチはこの塩ラーメン一筋で勝負しているんでね。こいつの味を邪魔するモンはおいてねえのよ。ミルクもな」

ヴァン「はぁ...そうですか。仕方ねえ、今回はこれで喰うしか...」

ゴトリ

ヴァン「...そういや、コレがあったな」つデビルーク星産の特製調味料

ドボドボ モワァ

店主「うわっ!?なにか匂ってきた!あんた、なに入れたんだ!?」

ヴァン「いただきます」ズルズル




ヴァン「からぁぁぁああああああああい!!」


人は生きている限り必ず『出会い』という現象に遭遇する。

出会いは前触れもなく訪れ、別れもまた前触れもなく訪れる。

そんな出会いと別れが無意味に繰り返される。

惑星・エンドレスイリュージョンはそんな星。

所詮、宇宙の吹き溜まり。




ララ「あれっ、なにか忘れてるような...?」

トイレ

ギュルルル

カギ爪「いやあ、まさか急にお腹を下してしまうとは思いもよりませんでした。季節の影響って怖いですね」

カイジ「まいったね...どうも」

レイ「紙を...紙を奪われた者がどうなっているか知っているか?どうにもならない。決して埋まらない苦しみに、怒りに、無力さに、心と身体を苛まれるんだ...!」

ザスティン「ら、ララ様!至急紙をお願いします!ララ様...ララ様ぁ!?」


終わり

完全に思いつきです。スレタイと調味料をやりたかっただけです。
元ネタは「TOLOVEる」と「ガン×ソード」です。
ちなみに、不味くはありませんでしたよ、>>20のアレ。

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