穏乃「吸血鬼伝説?」(161)

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憧「知らないのしず!?この地域に昔からある伝承よ?」

穏乃「うーん・・・初耳だなー」

穏乃「どんな伝承なの?」

憧「・・・しずがよく行くあの山に、古い協会があるのは知ってるわよね?」

穏乃「うーん・・・?そんなのあったけ?」

憧「・・・まぁいいわ、とにかくそこに古い協会があるのよ」

穏乃「ふむふむ」

憧「でね、そこにいるらしいの・・・」

穏乃(何がって聞いた方がいいのかな?)クスクス

憧「・・・大昔に封印された、吸血鬼が・・・」ゾゾゾッ

SOA!

穏乃「・・・ぷくぅっ・・・」ニヤニヤ

憧「ちょっと!何笑ってるのよしず!」

穏乃「だって・・・ぷすっ・・・あこ・・・吸血鬼って・・・」クスクス

穏乃「吸血鬼ってさぁ、ドラキュラの事だよね?」ニヤニヤ

憧「そっ、そうよ」

穏乃「憧、ここ日本だよ?」プッ

穏乃「ヨーロッパならまだしも、日本で吸血鬼は無理があるよ~」フフフフッ

穏乃「怖い話するなら、もう少し現実味を持たせてよー」ププッ

穏乃「今時そんなのじゃ、小学生でも怖がんないよ~」

アハハハハハハハ

憧「・・・」

しえー

憧「・・・今から、二百年前くらいの話よ」ポツン

穏乃「あははははっは・・・、ん?憧?」

憧「このあたりに、ある若い夫婦が住み着いたの・・・」

穏乃(なんか語りだしちゃってるよ憧・・・)あはっ・・・

憧「どこから来た人たちかはわからなかったそうだけど、日本人では無かったそうよ」

憧「・・・そして、その二人はそのうち教会を開くようになったの」

穏乃(う~ん、これは最後まで聞いてあげた方がよさそうだね)ヤレヤレ

憧「異国の宗教ってのが、その昔は珍しかったみたいで」

憧「すぐに辺りの人が集まるようになったそうなの・・・」

穏乃(ちゃんと聞いとかないと、後で怒られるのかな~?)

憧「そして、たくさんの人がその教会に通ったそうよ・・・」

憧「その謎の夫婦の住む教会に・・・」

穏乃(・・・ちょっと、怖くなってきたかな?)ははっ・・・

憧「すると、教会に通って人たちにある変化が訪れたの・・・」

穏乃「変化?」

憧「まず一つは、日の光、つまり太陽の光を嫌うようになったの」

穏乃「・・・ほう、如何にもそれっぽいね」

憧「そしてもう一つ、目に見えて分かる身体的な変化・・・」

穏乃「・・・」ゴクリ

憧「・・・瞳が真っ赤に染まるようになったの・・・」

穏乃「・・・・・・・えっ?」

穏乃「・・・それだけ?」

憧「それだけって・・・」えっ・・・

穏乃「もっと他にないの?牙が出てきたとか、羽が生えてきたとか?」

憧「そういった話は・・・」あの・・・

穏乃「・・・・・・それって、みんな目が充血してただけなんじゃないの?」

憧「ちっ、違うわよ!みんな吸血鬼の手で、そんな風に変えられちゃったの!」

穏乃「吸血鬼って・・・その夫婦?」

憧「・・・いえ、その夫婦は普通の人だったらしいわ」

憧「それに、その目が赤くなった人たちも別に吸血鬼になった訳じゃないの」

穏乃「えっ?・・・どういうこと?」

憧「・・・その夫婦は、吸血鬼という生き物を飼っていたのよ」

穏乃(・・・話がこんがらがってきた・・・)あわわ

憧「その教会では、吸血鬼を神の使いとして崇めてたの」

穏乃「はー、なんだか罰当たりだね」

憧「・・・吸血鬼は、一応は不死身の存在よ」

憧「そういったものに、たくさんの人が惹かれたんじゃない?」

穏乃「・・・それで、普通の人たちはなにされたの?吸血鬼になった訳じゃないんだよね?」

憧「それは、・・・わかんない」

穏乃「はっ!?なんでなのさ!」

憧「話を最後まで聞いてよ!」

憧「そうやって、たくさんの人たちに異常が見つかってから」

憧「異変に気づいた他の人たちによって、その吸血鬼は封印されたの!」

穏乃「ありぃまー、なんだかいきなりだね」

憧「他の人たちは、その変化してしまった人たちを見て」

憧「異常な恐怖に苛まれたそうよ・・・」

憧「・・・あの人が・・・あの人じゃなくなったって・・・」ゴクリ

あこちゃあこちゃ

穏乃「・・・それで、その夫婦や目が赤くなってしまった人たちはその後?」

憧「まず夫婦たちは、村から追い出されたそうよ」

穏乃「まあ、そうなるかー・・・」

憧「その教会で赤目になってしまった人は、それぞれいろいろあったそうよ」

憧「その夫婦に着いていった者、一生を日陰で暮らしたもの、封印を解こうとしたもの・・・」

憧「・・・様々な違いはあるけど、その人たちは今までとは全く違う人生を送るようになったそうよ」

穏乃「ふーん・・・それがオチ?」

憧「オチって・・・あんたちゃんと私の話聞いてた!?」

穏乃「聞いてたよ!・・・でも、怖い話としては微妙かなー」

憧「・・・はぁっ」

穏乃「だってさ、別に人が襲われたり、誰かが死んでしまったりした訳じゃないんでしょ?」

憧「そうだけど・・・」

穏乃「それだけで、封印されちゃった吸血鬼の方が少し可哀想だと思うなー」うーん

憧「・・・じゃあしず、もし私が赤い目になってしずの目の前に現れても」

憧「私と普通に接してくれる?」

穏乃「そりゃー、目どうしたの?充血したのって・・・」クスクス

憧「そうじゃなくて・・・」イライラ

穏乃「ははっ、わかってるよ」

穏乃「憧が突然いつもとちがう風になったらってことでしょ?」フフッ

憧「・・・そういうこと」

穏乃「う~ん・・・そうだな~・・・」ふむ

憧 穏乃「・・・」

穏乃 憧「・・・わかんない」

穏乃「・・・えっ?」

憧「・・・そうよね、わかんないわよねそんなの」はぁっ

憧「・・・そうなって見ないとね」

穏乃「・・・確かに私は今そう思ったけど、大丈夫だよ!」

穏乃「私と憧は、いつまででもずう~っと親友だよ!」ニコッ

憧「・・・ありがとう、しず」ニコッ

穏乃「へへっ・・・」テレテレ

憧(・・・でもやっぱりわかんないと思う、・・・あたし)

憧(もししずが、いつものしずじゃなくなったら・・・)

憧(あたし・・・どうするんだろう?・・・わかんないわ・・・やっぱ)

憧(・・・だから怖いんだ・・・わかんないから・・・)

憧(わかんないから・・・怖い・・・)

穏乃の家

穏乃「たっだいま~」

穏乃母「おかえりなさい、穏乃」トントン

穏乃「お母さん、今日の晩ご飯なに~?」♪~

穏乃母「ミネストローネよ」トントン

穏乃「へーっ、ミネストローネかぁー」

穏乃「なんだか珍しいね、今日の晩ご飯」

穏乃母「赤いものは元気になるからね~、今日は真っ赤なミネストローネよ♪」クルッ

穏乃「へーっ・・・・・・あれ?」

穏乃母「どうしたの穏乃?首傾げて?」はて?

穏乃「・・・お母さん・・・なんか目、・・・赤くない?」

穏乃母「あら、穏乃はまだなのね」スッ

穏乃「えっ・・・おっ・・・お母さん・・・?」ビクッ

穏乃(お母さん・・・お母さんだよね?・・・でもなんだか・・・)ゴクリ

穏乃母「穏乃もはやくお母さんみたいになりなさい、とっても元気になるから♪」

穏乃「・・・えっ?」ゾクッ

穏乃母「晩ご飯前に済ませちゃいましょうか、・・・それじゃあ行きましょうか穏乃」ニコッ

穏乃「行くって・・・」

穏乃母「教会よ?」

穏乃「!?」

穏乃「あっ・・・わっ・・・わああああああああああ!!!」

タッタッタッタッタ

穏乃母「穏乃ー!どこに行くのー!帰ってらっしゃーい!」

タッタッタッタッタ

穏乃「はぁっ・・・はぁっ・・・」

穏乃(あれ、お母さんだよね?・・・でも、・・・違う)

穏乃(お母さんだけど、お母さんじゃない・・・)

穏乃(・・・・・・ああっ!頭が変になっちゃうよ!!)うぅっ・・・

穏乃「とりあえず、怖くなってて逃げて来ちゃったけど・・・」タッタッタ

穏乃「・・・どうしたらいいんだろう、私・・・」グスン

?「しず!こっちよ!」

穏乃「!?」

穏乃(この声・・・!!)

穏乃「憧!?」キョロキョロ

憧「しず!こっちよこっち!」

穏乃「あぁっ・・・憧・・・良かった・・・」

穏乃(憧の目・・・赤くない・・・)ホッ

タッタッタッタ

穏乃「憧ぉ~~~!!!」ダキッ

憧「良かった・・・しずは無事だったのね」ホッ

玄「しずちゃんが無事で良かったよ」ホッ

穏乃「玄さん!」はっ!

宥「穏乃ちゃんまで、あんな風になってたら私・・・」グスン

灼「・・・この辺りにはもう他に無事そうな人はいないね」くっ・・・

穏乃「宥さん!灼さんも!」

憧「・・・ここにいるみんなは大丈夫よ」

穏乃「憧!お母さんが!!」

憧「・・・」

穏乃「・・・もしかして、みんなも・・・」

憧「・・・」コクン

穏乃「・・・そっ、そんなぁ・・・」へタァッ

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憧「しずにあの話をしたらと思ったら・・・まさかね・・・」

穏乃「・・・憧、あれ本当の話だったの・・・?」カタカタ

憧「・・・」

穏乃「・・・みなさんは、あの話・・・」ちらっ

玄「・・・さっき、憧ちゃんに聞いたよ」ガタガタ

宥「家に帰ったら、お父さんの様子がおかしくて・・・」ブルブル

灼「・・・気づいたら、周りの人みんながあの赤い目に・・・」

穏乃「・・・憧!これからどうしよう!私たち・・・」

憧「・・・わかんないわよ、あたしにも・・・」カタカタ

穏乃「えっ?・・・なんで!?どうして!?」

穏乃「憧はあの話を前から知ってたんでしょう!?」はぁっはぁっ

穏乃「なんでわかんないなんて答えんのさ!?」

穏乃「憧・・・お願いだよ・・・お母さんを・・・元に戻してぇ・・・」グスグス

憧「・・・しず」

憧「・・・とにかく、逃げましょう」

穏乃「・・・」グスン

宥「逃げるって、どこまで?」

憧「・・・とりあえず、人のいる安全な所まで」

憧「私たちの力だけでは、どうにもならないわ」

憧「とにかく、この事態を知らせて、助けてもらわないと」

玄「・・・それって、警察とか?」

憧「それは・・・」

穏乃「わかんない、・・・でしょ?」

穏乃「ほんと、わかんないことだらけだよ・・・」グスグス

灼「穏乃・・・」

穏乃「うぇっ・・・おかあさぁ~ん・・・」ひぐひぐ

しえ

憧「しず!しっかりして!みんな怖いの!」ガッ!

穏乃「憧ぉ・・・」

憧「でも、みんなを救えるかもしれないはあたしたちだけなのよ!」

穏乃「救える・・・?」グスン

憧「そう!でもあたしたちまでああなったら、誰がみんなを元に戻すの!?」

憧「みんなを救うためにも!あたしたちは逃げなきゃいけないの!」

穏乃「憧・・・わかったよ・・・!」グスッ

穏乃「私!絶対お母さんを元に戻す!」

憧「そうよしず、希望を捨てちゃ駄目よ」

玄「・・・しずちゃん落ち着いたみたいだね」

宥「良かったね・・・」

灼(・・・でも、本当に元に戻るかもわかんないんだよね・・・憧)

憧(わかんないから怖いけど・・・わかんないからこそ希望を持てるのよ・・・!)

宥「・・・とりあえず、どうやってどこに逃げるの?」

憧「そうね・・・隣町まで行ってみましょうか、あそこまでなら・・・」

(相談中)

穏乃「・・・どうして、あんなに怖かったんだろう・・・」

玄「えっ?」

穏乃「お母さんです・・・見た目はいつもとそんなに変わんなかったのに・・・」

穏乃「でも・・・これはお母さんじゃないって言うか・・・」

穏乃「ちょっと違うなって思ったら、なんだかだんだん怖くなってきちゃって・・・」

玄「私もそんな感じだったよ、しずちゃん・・・」

玄「口では上手く言えないけど・・・お父さんがなんだか・・・人じゃないって言うか・・・」

玄「・・・ううん、今のは言い過ぎちゃったよ・・・」グスン

穏乃「玄さん・・・」

灼「・・・不気味の谷現象って知ってる?」

穏乃「えっ・・・?なんですかそれ?」

灼「ロボット工学の概念なんだけどね、人に近いものってある一定のラインまで」

灼「人に近づきすぎると、あるところで突然不気味見えたりするんだって」

灼「・・・まぁ、そのラインも超えたらそれはなくなるんだけど」

玄「ロボットて・・・灼ちゃん・・・」

穏乃「それじゃあなんですか!?お母さんはもう人間じゃなくなったんですか!?」

灼「いや、そう言うことが言いたいんじゃなくて・・・」

灼「ようするに、その不気味の谷現象みたいに」

灼「元と似ているからこそ、少しの変化が怖く感じるんじゃないかな?」

灼「・・・自分の知ってるその人と違うから・・・って」

穏乃「突然いつもとちがう風になったら・・・」ゴクッ

灼「そう、そう言うこと」

灼「そのいつもと違うって言うのが怖いんだと思う・・・多分」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
憧「・・・じゃあしず、もし私が赤い目になってしずの目の前に現れても」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

穏乃「・・・そうかもしれませんね」

玄 灼「・・・」

憧「みんな集まって!これからの事を話すわ!」

玄「どうやって逃げるか決まったんだね?」

憧「ええ、とりあえず二手に分かれることに決めたわ」

穏乃「えっ!?なんでみんな一緒に逃げないの!?」

憧「さすがに5人で行動しちゃ、気づかれるでしょ?!」

憧「あれを見なさい、あれ」クイッ

穏乃「・・・気づいたら外真っ暗だね」キョロキョロ

灼「そういう季節だからね」

玄「・・・ん?暗闇の中に赤い光が見えるね?なんだろあれ?」

憧「・・・赤い目が月の光に照らされてるのよ」

ふむー

火掻き棒

          ,___
        /゙      ` ̄ ̄`-,―ー,ハ、 _ ,--、 ,_
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穏乃「ってことは・・・あれ全部・・・」ゴクリ

憧「そうよ、みんな変わっちゃった人ね・・・」

玄「みんな、何をしてるんだろ?」

宥「・・・多分、まだ赤い目に変わって無い人を捜してるんだと思う」

灼「私たちだよね・・・みんなと一緒の目にするために・・・」

5人「・・・」

憧「だから、出来るだけ目立たないようにしないといけないの」

玄「・・・みんな捕まっちゃ意味ないもんね」

灼「どうやって分けるの?」

憧「さっき宥姉と話してたんだけど、あたしとしずのペアと」

憧「宥姉、玄、灼さんの二人と三人に分けようと思うの」

穏乃「・・・これに分けた理由は?」

憧「ルートの問題よ」

玄「ルート?」

宥「私たちは大通りを隠れながら進むつもりだけど、憧ちゃんたちは山に行ってもらうの」

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.  /              |  ,仁ニ≧ー''゛''"'ヘ|l i i|l| |i| | li ll トl  /           ヽ
 │    く  誰 一     l. /彡ィ',r=-_、、、 ,,jNHトl、_lトl、l |l |l|l| /     正 君       |
  |     れ が 体     | k彡イr;≦ニ_ミk==衫ニ仕ミNトl、| |l |l l|│     気. ら     |
  |    る 保 .ど     l,/´-ト《 '┴゚'ヾソl;=t{く(_句ヾYl}ト|l | l|l l| |    は の      |
  |    の 障 こ    j{ { rj ` ー=彳{  `ヽ二≧'人lハlリハリ│       神      |
  |    だ .し の    /ヘヽ!|      ヽ) ゝ   ` ̄  lKイナ"  !        の    │
 │    ね て     /  ト、l   ^ー‐--、、____,う フ ム'/    ヽ             /
.  l    ?       〈   ヽl.      ̄`ー-     jノ     厶         /
  ヽ           /ヽゝ   」l 、            /        \ ____ /
    \ ___    /   _ノ>'´小、ヽ、      ,.  /\_
       _,.二ニ-‐フ´ / /!| \ ` ー --‐ '´ , イl、 丶、ト、__
  ,r‐<´     /  '  /´ |j    ヽ、   __/ ' ハl、   ヽ  `丶、   /⌒〉
 ノハ   \   /    /   jl|  ,'  jゝィ厂   ′/l∧   \    \/   /
∧丶ヽ   V       /    /リ ;   /⌒l|   ; / / ヘ    ヽ   /   /、
l l、 、 }   ヽ     /     ハノノ  /  ∧  ,' / /   ハ     \丿   厂\
、_}/ノレー‐-、\  / 、    |/'´ / ン=c'、{ヽl  ' / /    }、     レ- '⌒ヽ__ ヽ
´ /´{    `ヽV___、>--、 く  /7个i/ ヘ.0/ /      ハ     /   _,. イへ\ \
 ∧0 ノヽr─-、___)一´- 、/ ) ∨ / / jl   ∨/=-、  (⌒>‐イ  _∠´ /l /! \ \
 {. ハ |  {、_     ____) / /   / |    /    \ (⌒(   __`二´-‐┬' 7/l |   ハ ヽ
 ヽ、ハ   \ ̄ ̄ - '´ /i /  '  / 'l   /       ヽ\  ̄ヽ、  _, / /∧リ--  〉 〉
、 〈 `>‐-`ニ>─<   !/     /  | /        \\,_  ̄ 丿_∠´  厂丶 / /

穏乃「・・・山ですか?全く逆の方向ですね・・・」

憧「どうせ分けるなら、別々の方向がいいと思ったのよ」

憧「山のルートは、あたしたちなら昔から遊んでたからある程度は道や方角は分かるでしょ?」

玄「二人以外だと、山のルートは大変そうだね」

灼「それに同じところに助けを求めるより、いろんな所に助けを求めた方が効率もいいもんね」

穏乃「・・・でも」

憧「しず、あたしたちはみんなのようになっちゃいけないの」

憧「言ったでしょ?あたしたちがみんなを元に戻すんだって」

穏乃「・・・そうだったね」

宥「・・・それじゃあ、行こっか」ブルブル

玄「おねーちゃん、大丈夫だよ私が守ってあげるからね」ぎゅうっ

灼「二人とも、絶対捕まっちゃ駄目だからね、絶対また会おうね!」

憧「みんなも・・・ちゃんと逃げとうしてね!」グスン

穏乃「大丈夫、私たちならきっと大丈夫ですよ・・・きっと・・!」

アコチャー!

山ルート

憧「はぁっ・・・はぁっ・・・」

穏乃「憧、大丈夫?ちょっと休憩する?」

憧「いえ、大丈夫よ・・・先を急ぎましょう・・・」はぁはぁ

憧(私のせいでしずの足を引っ張るわけにはいかない・・・)

憧(だってもし、しずが捕まったら・・・私は・・・)

憧「・・・!しず!行くわよ・・・!」

穏乃「うっ、うん・・・」

穏乃(憧、だいぶ苦しそうだな・・・)

穏乃(このペースで進んでって大丈夫なのかな・・・)

ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・

大通りルート

玄「うわわ、真っ暗だね・・・」ゴクリ

灼「憧の話じゃ、太陽の光が嫌いみたいだけど・・・」

宥「・・・真っ暗でも見えてるのかな?」

灼「・・・おそらく、そうじゃないと私たちを捜すことは出来ないと思います」

玄「う~ん、それじゃあ私たちもこの真っ暗の中を進まなきゃ行けないの?」

灼「そういうこと」

宥「大変そうだね・・・」

灼「まぁでも、向こうの位置は目が赤く光ってるおかげで分かります」

灼「あの目の光りに気をつけて進んでいきましょう」

ジリッ・・・ジリッ・・・

宥「何だか赤い光の数が増えてきたね・・・」

灼「人が増えてきますね・・・早くこの通りを抜けないと・・・」

カラン

玄「ごっごめんなさい!!」ドキッ

宥「玄ちゃん!」(小声)

灼「大きな声出しちゃ駄目だよ玄!」(小声)

玄「うわわ・・・」ドキドキ

?「誰かそこにいるのか?」

宥 灼 玄「!?」

宥(気づかれた・・・)

?「あれ?お前ら・・・」

玄「あっ・・・赤い目・・・」

灼「・・・はるちゃん」あぁっ・・・

晴絵「や~っと見つけた、探したぞお前たち!」ニコッ

あらたそ動揺

灼「やっぱり、はるちゃんも・・・」グスッ

晴絵「後はお前たちだけだぞ、ほらはやくお前たちも私みたいになれ」

玄「赤土さん・・・」ビクビク

晴絵「怖がらなくていいぞお前等、私も最初はそうだったけどな」ケラケラ

宥「怖い・・・怖い・・・」ブルブル

晴絵「この姿になると世界が変わるんだー、・・・なんていうか体が活発になるっていうか」

晴絵「小さい悩み事なんか、すぐに吹っ飛んじゃうくらい」

晴絵「前向きになれるんだよ!」

灼「違う・・・はるちゃんだけど、・・・はるちゃんじゃない・・・」フルフル

晴絵「・・・だからほら、はやくお前たちも・・・」

スッ・・・

宥 灼 玄「!?」

山ルート

憧「・・・!!いたっ!」ズキッ

穏乃「憧!?どうしたの!?大丈夫!?」タタッ

憧「足を挫いちゃったみたい・・・」イタタ・・・

穏乃「歩けそう?」うーむ・・・

憧「・・・少し休んだら・・・」

穏乃「そっか、それじゃあ・・・」

憧「しず!先に行って!」

穏乃「・・・何言ってんの憧?」

憧「この足じゃどうせ山道を歩くのは無理よ、それに逃げるとき走るのも・・・」

憧「だから!私を置いて先に・・・!」

穏乃「・・・そんなの!できるわけないじゃん!!」

ヒョイ

憧「!?」

憧「しず!何してるの!?降ろしなさい!!」

おんぶー

穏乃「憧!!私を一人にしないでよ!!」よっと

憧「しず・・・」

穏乃「私一人じゃ・・・逃げる事なんて出来ないよ・・・」グスン

穏乃「だから・・・担いででも憧を連れていく!!」スンスン

憧「・・・分かったわよ、・・・それじゃあせめておんぶにして」

穏乃「憧・・・!」ぱぁぁ

憧「追っ手が来たら、すぐに私を放って逃げるのよ」ぎゅぅ

穏乃「出来るわけ無いじゃん!そんなこと!!」ダキッ

穏乃「私がおとりになるから、憧の方こそ逃げるんだよ!」

ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・

憧(しず・・・ありがとう)ぎゅぅっ

憧(私はさっき、本当に私を置いていってと思った・・・)

憧(でもしずはやっぱり・・・)グスン

穏乃「二人で一緒に・・・逃げるんだ・・・!」はぁはぁ

数十分後

穏乃「はあっ・・・はあっ・・・」

憧「Zzz・・・」クークー

穏乃(憧は寝ちゃった・・・相当山道が堪えたんだな・・・)はぁはぁ

穏乃(無理もないか・・・私は中学の時も一人で山遊びしてたけど)

穏乃(憧は小学生以来だもんね・・・)

穏乃「っていうか、さすがに私も疲れてきたな・・・」はぁはぁ

穏乃「少しどこかで休憩を・・・」キョロキョロ

穏乃「・・・ん?あれは山小屋かな?」

穏乃「こんなとこに山小屋なんてあったけ・・・」

穏乃「・・・まあいいや、少しあそこで休憩しよう・・・」はぁはぁ

穏乃「・・・お邪魔しまーす・・・」

ギイッ・・・

寝ちゃうあこちゃかわいい

穏乃「あれここ、山小屋じゃない・・・ここって・・・」

憧「んん・・・むにゃむにゃ・・・」Zzz

穏乃「っと、先に憧を寝かせて・・・」

憧「Zzz・・・」スヤスヤ

穏乃「よしっ!・・・ここってやっぱり・・・」キョロキョロ

穏乃「・・・教会だよね」

穏乃(・・・!?あれってもしかして・・・!)

タッタッタッ

穏乃「やっぱりこれ・・・棺桶だ・・・」ゾクッ

穏乃「・・・開いてる」

そろーり・・・

穏乃(中には何も入ってない・・・)

穏乃「それじゃあこれが・・・!!」

ギシッ

穏乃「!?」ビクン

穏乃「だっ、誰!?」

ギシッ・・・ギシッ・・・

穏乃「憧!?憧なの!?」ガタガタ

穏乃(いやっ!違う!憧が起きたんならあっちから来るはずない!)

穏乃(つまり・・・あれは・・・!!)

ボヤァ・・・

穏乃「あっ、・・・赤い・・・目」

ギシッ・・・ギシッ・・・

穏乃(暗がりでまだよく・・・)んっ・・・

ギシッ・・・ギシッ・・・

?「待ってたよ、しずちゃん」

穏乃「あっ・・・」

穏乃(月明かりで姿が・・・)あぁっ・・・

穏乃「・・・・・・玄さん」ゾクッ

街の方からこの短時間で追ってきたってこと?無理じゃね?

>>108
あこちゃ背負ってたから
もしかしたらレジェンドの車使ったのかも

穏乃「どうして・・・玄さんがここに・・・」カタカタ

玄「へへっ・・・捕まっちゃいました」テヘッ

穏乃「宥さんと灼さんは・・・」ガタガタ

玄「後ろにいるよ?・・・赤土先生も」ニコッ

穏乃「!?」ドキッ

宥「穏乃ちゃん、私今とってもあったか~いの」

灼「穏乃、穏乃も早くこっちにおいでよ?間違ってたのは私たちだったんだよ」

晴絵「穏乃、怖がらなくていいぞ?みんな初めはそうだったんだから・・・」

穏乃「あっ・・・あぁっ・・・」カタカタ

玄「さぁしずちゃん、あなたも私たちみたいに・・・」

憧「しず!!こっちよ早く!!」

穏乃「あっ・・・憧ぉ・・・」ぐしゅん

玄「憧ちゃん・・・」

宥「しずちゃん逃げないで、私たちは・・・」

憧「しず!!いそいで!!」

穏乃「うっ、うん!」

タッタッタッ

灼「憧も穏乃も誤解してるよ、私たちはね・・・」

憧「化け物にでもなったって言うんでしょう!!」

晴絵「駄目だよ灼、口じゃきっと分かってくれないよ」

玄「そうだね、二人もきっとすぐに分かってくれるよ」

玄「・・・私今、とっても生き生きしてるもん♪」

憧(なんなのよ・・・なんだっていうのよ!!)

憧(どうしてこんなにみんなが怖いの・・・私・・・)ゾクゾク

穏乃「憧!急ごう!」

憧「・・・うん、そうね」ズキズキ

タッタッタッタッ

穏乃 憧「はぁっ・・・はぁっ・・・」

憧「しず・・・ごめんなさい、あたしが寝ちゃってたせいで・・・」

穏乃「ううん、そのおかげで助かったんだから・・・」

穏乃「あそこで憧が注意を逸らしてくれてなきゃ、今頃私・・・」

憧「・・・みんな捕まっちゃったのね」

穏乃「うん・・・、私たちが最後の希望だね・・・」

憧「そうね・・・」ズキズキ

穏乃「・・・そういえば憧、足は大丈夫なの?」

憧「そのことなんだけど・・・」ズキン

バタン

穏乃「憧!?どうしたんだよぉ!!」

憧「ははっ・・・ごめんしず・・・私・・・もう走れないや・・・」ははっ・・・

流血鬼だな

穏乃「憧!?嘘でしょ!!・・・嘘って言ってよ!!」

憧「ごめん・・・もう限界・・・動かないわこれ以上・・・」はぁはぁ

憧「お願い・・・しず・・・あたしを置いて逃げて・・・」グスッ

穏乃「・・・いやっ・・・いやだよ憧!そんなこと私できない!!」ひぐひぐ

憧「お願いしず・・・あたし、しずを怖がる目でなんて見たくないの・・・」グスグス

憧「しずから逃げるなんて・・・」ポロポロ

穏乃「憧・・・」

\シズチャーン、アコチャーン!!ドコー!!/

穏乃 憧「!?」

憧「来たわしず!お願い!早くあたしを置いて・・・」

ヒョイ

穏乃「無理だよ・・・憧・・・私にはそんなことやっぱできない」

穏乃「捕まる時は・・・二人一緒だ・・・!」

憧「しず・・・お願い、もういいの・・・もうあたしを・・・お願い」ひっくひっく

タッタッタッタッ

穏乃「はぁっ・・・はぁっ・・・」

憧「お願いしず・・・あたしを見捨てて・・・そうじゃないとあたし・・・」

タッタッタッタッ

穏乃「はぁっはぁっ・・・行き止まり・・・」

穏乃「・・・この崖の下は確か川だけど・・・!!」

穏乃(憧は足を怪我してるし、危険なことはできない・・・)はぁはぁ

憧「しず・・・」

玄「見~つけた♪」

穏乃 憧「!?」ドキッ

宥「捜したよ?二人とも・・・」

灼「大丈夫?憧怪我してるみたいだけど?」

晴絵「穏乃も憧も、親御さんが心配してたぞ?」

玄「二人とも、もうお家に帰ろ?」ニコッ

穏乃(ここまでなの・・・)はぁはぁ

晴絵「何度も言うが、決して怖いことじゃないんだ」

灼「生まれ変わるっていうのかな?とにかくこれはなってみないと分かんないよ」

宥「とってもとってもあったか~いんだよ」フフッ

玄「お願い二人とも、ちょっとだけでいいから私たちの言うことを聞いて?」

穏乃「はぁっ・・・はぁっ・・・」

憧「・・・」

憧「しず・・・私を降ろして」

穏乃「はっ!?何言ってるの憧!?」はぁはぁ

憧「この状況を打破する方法を思いついたのよ、だからお願い・・・」

穏乃「わっ、分かった・・・」よいしょ

穏乃「それで、その方法って・・・」

トン

穏乃「えっ・・・」

憧「しず・・・絶対にあんたは捕まっちゃっ駄目・・・絶対に逃げ延びて・・・」

穏乃「憧・・・」

憧「ごめんね、一緒には逃げられないや」ニコッ(泣き笑顔)

ヒューーーーーーー

穏乃「あこおおおおぉぉーーーーーーー!!!」

バシャン

玄「あ~あ、しずちゃん落ちちゃったよ」うわわ

宥「大丈夫かな?」

憧「下は川みたいだし、しずの運動神経なら大丈夫でしょ」

憧「・・・だからお願い!しずだけは見逃してあげて!!」

灼「大丈夫だよ、憧」

憧「えっ?」

晴絵「憧も私たちみたいになればわかるさ、きっと穏乃にもなってもらいたいと思う」

憧「・・・」ゴクリ

玄「私たちみたいにね♪」

憧(・・・・・・しず)

数時間後

穏乃「・・・・・うぅっ・・・」ちゃぷちゃぷ

穏乃「・・・寒い・・・・」ぱちっ

穏乃「・・・」ちゃぷちゃぷ

穏乃(あれ・・・たしか私・・・)

穏乃「!?」ザバァッ!

穏乃「憧!?憧!?どこにいるの憧!?」キョロキョロ

穏乃「嫌だよ・・・駄目だよ・・・嘘だよ・・・無理だよ・・・」

穏乃「私・・・憧がいなかったら・・・私・・・」フルッ・・・

穏乃「あこぉ~~~~~~!!あ~~~~こぉ~~~~!!」うわ~ん

穏乃「私の・・・私のせいだ・・・」グスッ

穏乃「あこぉおおおおお~~~~~!!!!」うえ~ん

穏乃「・・・」ひっくひっく

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
憧「でも、みんなを救えるかもしれないはあたしたちだけなのよ!」

憧「お願いしず・・・あたし、しずを怖がる目でなんて見たくないの・・・」グスグス

憧「しず・・・絶対にあんたは捕まっちゃっ駄目・・・絶対に逃げ延びて・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

穏乃「・・・そうだ、私は最後の希望なんだ」グスン

穏乃「泣いてる場合じゃない・・・」

穏乃「もうすぐ隣町だ、そこまで行けば助けを・・・」

穏乃(お母さんやみんなや・・・憧も・・・!!)

穏乃「みんな待ってて!」ゴシゴシ

タッタッタッタッタ・・・

がさっ

?「・・・」ジーッ

タッタッタッタッタ

穏乃「もう少しだ・・・」はぁはぁ

\・・・ズー!!・・・ッテーーー!!シー・・・/

穏乃「!?」ピタッ

穏乃(・・・今の声!!)

タッタッタッタッタ(逆走)

穏乃(今の声・・・絶対そうだよ!!)はぁはぁ

穏乃(無事だったんだ・・・良かった・・・)はぁはぁ

\シズー!!マッテー!!アタシヨシズー!!/

穏乃「憧の声だ!!」ぱぁぁ

穏乃「憧ぉーーー!!!待っててぇー!!」

穏乃「今行くからーーー!!!」

\シズーーーーー!!!/

穏乃「はぁっ・・・はぁっ・・・」タッタッタッタ

穏乃(憧!憧!!憧!!!早く憧に会いたい!!)はぁはぁ

タッタッタッタッタ・・・

穏乃「!?」ハッ!

穏乃(人影・・・あの髪型・・・やっぱりそうだ!!)

穏乃「あぁーーーーこぉーーーー!!!」おーい!

憧「しぃーーーーずぅーーーー!!!」

ダキッ!

穏乃「うえーん!!あこぉーーー!!!」グスグス

憧「しず・・・無事で良かった・・・」ぎゅぅっ

憧「崖から突き落としたあたしが言うのもあれだけど・・・本当に心配してたんだ」

憧「ごめんね・・・しず、・・・怖い思いさせて」ナデナデ

穏乃「あこぉーーーー!!!!あぁーーこぉーー!!!」えーんえーん

憧「・・・もう大丈夫だからね」ニコッ

憧の真っ赤な美しい目が、優しく優しく・・・穏乃を見守り続けていた・・・

エピローグ

穏乃「きれいだねー、憧」

憧「そうねー」

穏乃「私、星空がこんなにきれいだなんて知らなかったよ・・・」うわー

憧「そうね、今になって分かることがたくさんある気がするわ」

穏乃「生きていること、それでさえ素晴らしいことなんだね」

憧「きっと前のまんまじゃ分かんなかったわね」

穏乃「私、今なんだかとっても幸せな気持ち♪」

憧「あたしも」クスクス

穏乃「あぁーっ・・・この目で見る星空、ほんときれい・・・」

暗い夜の山のふもと、月夜に照らされた赤い四つの瞳がキラキラと光っていた

まるで、夜空の星のように・・・

カン

以上お疲れさまでした

元ネタは昔やってたアニメ
たしか週刊ストーリーランドかな?

といっても、エピローグのとこしか覚えてなかったんですがね・・・

藤子不二雄の漫画でこんな話あったね
吸血鬼になるのを拒んで戦い続けるけど、無理やりされたら悪くなかったってオチの

>>153
多分それかな?なんか藤子絵だったの覚えてる・・・

うーん・・・あんまり怖くできなかったかな?
ネタ的要素も全然ないし・・・

流血鬼だっけ?
おつおつ

>>124>>155
調べてみたらそれでした
サンクス

次からは自分で考えるかな

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