勇者「普通に冒険したい」(223)

勇者「というわけで王様に呼ばれて勇者になった」

勇者「なんか北の方に現れた魔王を倒して来いとのことらしい」

勇者「だから酒場で仲間を集めた」

勇者「その結果……」

サキュバス「は~い♪」

精霊「…………」

魔王「早く行こうよ」

勇者「何でだよ!」

勇者「いや、普通に冒険がしたかったのは事実だ」

勇者「でも俺はどんな変人でも受け止めるつもりだった」

精霊「なら良くないですか?」

勇者「全員人外じゃねーか!!」

勇者「まずお前!サキュバス!!」

サキュバス「何よ」

勇者「お前魔族やろ!何で魔王討伐するパーティーはいってんの?!」

サキュバス「だって私淫魔よ?」

サキュバス「男の精を喰らって生きてるの、わかる?」

勇者「で?」

サキュバス「でも私魔物の精液とかあんまし好きじゃないのよねー」

サキュバス「人間が一番旨いと思うわ」

サキュバス「だからよ」

勇者「いや、分かんないけど」

サキュバス「鈍いわねぇ」

サキュバス「つまり、魔王討伐の為に長旅するんだし性欲処理の為についていけば屈強な男共の熟成されたお◯んぽみるくが飲めそうだから入ったのよ」

サキュバス「ま、男は一人しか居ないしその男も屈強とは言い難いけどねー」

勇者「お気に召さないならどうぞお帰りください」

サキュバス「でも勇者何だし下の方もすごい気がしない?」

勇者「しらんやめろ」

サキュバス「というわけで、お姉さんとイイコトシナイ?」

勇者「お断りします」

サキュバス「チッ!」

勇者「分かった……こともないが一応良しとしよう」

勇者「で、次」

精霊「私達って何か問題ありますか?」

魔王「ないよなー」

勇者「ありまくりだ!」

勇者「精霊!何で出てきちゃってんの!?」

勇者「普通は勇者に加護とか祈り捧げて待ってる役だろ!」

精霊「そんなのあり得ませんよ」

精霊「世界の危機ですよ。待ってるだけなわけ無いでしょう」

勇者「それで直接魔王倒しに来ちゃったの?!すごいな!!」

精霊「誉めても何も出ませんよー」テレッ

勇者「皮肉が通じないッ!」

勇者「……まぁ精霊何だし魔王倒す理由はあるもんな」

勇者「で」

魔王「んー?」クビカシゲ

勇者「ラスボス来ちゃった?!」

勇者「ホントに魔王なの?」

魔王「そーだよ。ただ」

勇者「ただ?」

魔王「人間が現在魔王と呼んでいるものではないよ」

勇者「そうなの?」

魔王「あんたらが魔王って呼んでる……うちらでは魔皇って呼んでるけど」

勇者(字が違う)

魔王「そいつとは同種何だよ」

魔王「でも一人で暴走してるから私が倒しに出てきたって訳」

勇者「なるほど」

勇者(あれ、普通にまともなやつやった)

勇者「ん?じゃあ何で自分のこと魔王とか言ったの?」

魔王「え?いやその……」

魔王「か、格好いいから///」

サキュバス「カワイイッ!」

精霊「愛でたいです」

魔王「へっ!?」

勇者「あ、そう」

勇者(突っ込みずらい)

勇者「というかお前ら戦えんのか」

勇者「見た目普通の女の子じゃん」

サキュバス「サキュバスって上級魔族よ?」

精霊「神のお力を借りています」

魔王「まぁ、強いと思うよ」

勇者「自信はあるのな」

勇者「まぁ、良いか。戦えないなら置いていけば……」

サキュバス「さらっと酷いわね」

人物紹介のコーナー

勇者
魔王討伐を王に命じられた勇者。一応勇者の血を受け継いでいるらしい。幼少時代はボッチで鍛えてばかりいたため能力はかなり高い。やる気も実力もあるのだが勇者によると何か足りないようだ。武器は鋼の剣。得意魔法は雷撃魔法、炎撃魔法。

サキュバス
上級魔族淫魔の一人。淫魔のみの村で暮らしていたが、食料確保、及び男漁りの為に街へ出てきた。淫魔なので生物の精液を摂取しなければ死んでしまう。またそれにより能力も強化される。戦闘は基本後衛をこなす。武器は鞭(調教用)。得意魔法はチャーム、基本攻撃魔法、状態異常魔法等万能タイプ。

精霊
魔王討伐の為に神が送り込んだ精霊。いわば天使。精霊にとって神とは上司的なものらしく、神に祈りを捧げる僧侶や神官を見ているとバカらしいとのこと。精霊の肉体は神が作った模造品な為に身体能力は低め。武器は持っていない。得意魔法は回復魔法。また神の力を借りて様々な奇跡を起こせる。ただその奇跡は自然界で起こることのみ。

魔王
このパーティーの目標である魔皇と同種。一人暴走し世界をてにいれようとしている魔皇を叩き潰す為にパーティーへ加入した。見た目は少女であり実年齢も少女。人間より長生きな訳ではないそうだ。最上級魔族なので身体能力、魔法能力共に高い。武器は大斧。得意魔法は破壊魔法。ガンガン攻撃するアタッカー。

というわけで出発した四人

勇者「斬!!」ズバッ

勇者「一文字斬り!!」バシッ

勇者「雷撃魔法!!」ズガァン

勇者「ハァ……ハァ……」

サキュバス「あ、スライム石じゃん。ラッキーね」

精霊「へんな猪みたいなのって食べれませんか?」

魔王「焼いてみたら割といけるぞ」ムシャムシャ

勇者「おまえら戦えよ!!」

サキュバス「いや……だって」

精霊「ここらの魔物弱すぎて相手になりませんから」

魔王「私は単にめんどかっただけ」

勇者「それでも挑んでくるやつは放っとけないだろ」

勇者「流石に一人はきついんだが」

サキュバス「じゃあローテーション組みましょう」

サキュバス「最初は勇者、次はサキュバス、精霊、魔王って感じで」

サキュバス「十体ごとに交代ね」

サキュバス「という訳であと十体頑張って」

勇者「いや代われよ」

勇者「確実に十体以上倒してるけど」

精霊「正確な数がわかりませんし」

サキュバス「そーいうこと♪」

勇者「ハイハイ」

勇者(まぁ十体位すぐ倒せるだろ)

しばらくして

勇者「雷鳴斬!!」スビガァン

勇者「よし!十体目!!」

勇者「交代しr」

サキュバス「あ、次の町ついたわね」

精霊「結構近かったですね」

魔王「王都ほどじゃないけどでかいな」

勇者「」

魔王「勇者が拗ねた」

勇者「いいよもうおまえら」

勇者「一人で行って途中で勝手にのたれ死んでくるから」

サキュバス「明日はちゃんと私から始めるから、ね?」

精霊「えっとほら美味しそうなもの一杯ありますよ?何か食べます?」

勇者「……ホットドッグ」

精霊「わかりました!魔王!ホットドッグ買ってきて!」

魔王「私も食べたい」

精霊「好きにして!はいお金」チャリン

魔王「よっしゃあ」ダッシュ

勇者「ホットドッグ美味しい」パクパク

魔王「ウマイ」ムシャムシャ

勇者「二人は?」

サキュバス「基本食べ物要らないからね」

精霊「私もです」

魔王「じゃあ何も食べれないの?」

サキュバス「食べる必要がないってだけで食べれるわよ」

精霊「私もです」

精霊「というか勇者様メンタル弱くないですか?」

勇者「ムシャムシャ」ギクッ

勇者「昔色々あってさ」

勇者「だからほっといてくれると……」

魔王「苛めか?」

勇者「何でしってんの?!」

魔王「当たった?!」

勇者「……うん、まぁそれで一人でずっと鍛えてばかりいたからさ」

勇者「精神面が全く育ってないですごめんなさい」

サキュバス「勇者……」

勇者「はい……」

サキュバス「ドンマイ!!」キラッ

勇者「うっせえ黙れ!!」グスン

なんやかんやあって宿

精霊「部屋はどうします?」

勇者「俺一人とお前ら三人な」

魔王「ずるっ!」

サキュバス「一人で部屋占領?」

精霊「職権乱用ですか……」

勇者「性別考えようか」

魔王「気にしない」

魔王「勇者が襲ってきたところで熨せる」

精霊「私を襲うことは可能でしょうが」

精霊「そのあと確実に天罰で死にますよ」

サキュバス「むしろ私はバッチこいよ」

勇者「分かった正直に言う。サキュバスがやだ」

サキュバス「なん……だと……」

サキュバス「一体どこに私が嫌われる要素があったんだ……」

精霊「自覚ないんですね」

勇者「というわけだ分かったか。分かったら部屋は俺の言う通りに」

サキュバス「そうか!勇者お前……」

サキュバス「ロリコンだな!」

勇者「何でだよ!」

勇者「ほら疲れたから早く寝たいんだよ」

サキュバス「疲れてんの勇者だけでしょ!」

勇者「誰のせいで疲れたとおもってんだ」

ギャーギャー

精霊「全く、なにやってるんだか」

魔王「今のうちに部屋とっておくよ」

魔王「ここに泊まりたいんだけど」

宿店主「今四人部屋しか空いてないよ」

魔王「それでいいよ。」

宿店主「40Gです」

魔王「ほい」チャリン

魔王「部屋あったよ」

精霊「そうですか。なんGかかりました?」

魔王「40」

勇者「安いな。行こうぜ」

サキュバス「ぶー」

部屋

精霊「なかなか広いですねー」

勇者「ちょっと待て」

勇者「ここ四人部屋だな?!」

サキュバス「よっしゃあ!4Pと洒落こもうぜぇ!」

精霊「あなたは黙ってなさい」

魔王「ごめん、でもここしか空いてなかったみたいで」

魔王「……やっぱり変えるか?」シュン

勇者「い、いや大丈夫だ」

サキュバス「つまり夜はフィーバーナイト!」

勇者「やらねえよ」

精霊「でも、確かにこれは不安ですね」

魔王「だったら封印すれば?」

勇者「あ、そうだな」

精霊「私やりますよ」

サキュバス「え、ちょっと待ってよマジで?」

精霊「もちろん」

勇者「寝る前にしといてやるから勘弁な」

サキュバス「ごめんなさい自重するので封印はやめてください」

精霊「どうします?」

勇者「やったら殺す」

サキュバス「把握」

魔王「そんなこんなで夜だね」

勇者「明日早いしちゃんと寝ろよ」

サキュバス「ただいまー」ツヤツヤ

精霊「お帰りなさい遅かったですね……ってなにこれ?」

魔王「変な臭い……ウプッ」

勇者「チェストー!!」ドガン

サキュバス「うおっとお!何するの!」

勇者「おめえこそ何ハメてきてんだよ!」

サキュバス「しょうがないじゃない!食事よ食事!!」

サキュバス「私に餓死しろと?」

勇者「せめてシャワー浴びてきてくれない!?」

サキュバス「あ、そう?分かった」サササ

精霊「勇者様」

勇者「何?」

精霊「寝るってどうするんですか?」

勇者「なん……だと……」

精霊「私前まで肉体がなかったので寝たことが無いんです」

勇者「じゃあ今も寝なくても良いんじゃ」

精霊「それが神が睡眠はとれと言うので」

精霊「だったら方法位教えろって思いますが」

魔王「寝る方法?眠くなったら寝てたから分かんない」

勇者「よし、まずベッドに入れ」

精霊「はい」

勇者「そしたら目を閉じろ」

精霊「はい」

勇者「そしてそのまま何も考えないでいろ。たぶんそれで寝られる」

精霊「はい」

精霊「……zzz」スー

勇者「寝んの早いな」

魔王「私も眠い」フワァー

勇者「おやすみ」

魔王「おやすみー……スヤァ」クー

勇者「……俺も寝y」

サキュバス「さぁて皆寝たしこれからは大人のじ・か・ん」

勇者「zzz」

サキュバス「なん……だと……」



勇者「……ふわぁ」

勇者「ナニしてんだサキュバス」

サキュバス「いや朝の生理現象で苦しくないかな、と」

勇者「ふ、そんなことしとらんよ」

サキュバス「すきありっ」フニッ

サキュバス「…………」

サキュバス「硬くなってない……」

精霊「朝からナニやってるんですか」

勇者「お前も字がおかしいぞ」

魔王「zzz」クークー

勇者「魔王も起きろ」ユサユサ

魔王「!ろーるぱん!!」

勇者「美味しそうな夢だな」

魔王「美味しい」ムシャムシャ

勇者「食ったら出発だけど」

勇者「お前ら何も食わなくて大丈夫か?」

サキュバス「昨日たっぷり搾ってきたし」

精霊「私は魔力で動いているので」

勇者「そ、食べたいなら正直に言えよ」

サキュバス「あなたの精液ください」

勇者「魔王、頬に何かついてるぞ」フキフキ

魔王「えへへー」フカレフカレ

サキュバス「無視された!正直に言ったのに!」

勇者「飯も食った」

魔王「まんぷく」ケフゥ

勇者「薬類は?」

精霊「使ってませんしね」

勇者「その他消耗品」

サキュバス「ゴムとか?」チャキ

サキュバス「ごめんなさい冗談です」

勇者「よし出発だ」

魔王「しゅっぱーつ」ゴーゴー

第一話 前途多難な旅路 終

第二話 村娘救出作戦

魔王「必殺!大斬波!」ズガァァァン

魔物「」チーン

精霊「相変わらず強いですね」

精霊「全部一撃じゃないですか」

魔王「この辺はまだレベル低いからね」

魔王「余裕余裕♪」

勇者「若干一名死にかけてるけどな」

サキュバス「そういうこと言うなら協力してよ……」ハァハァ

勇者「もうすぐ村につくし我慢しろ」

サキュバス「……うぅ」

魔王「淫魔って大変だな。男の……がないと弱るなんて」

サキュバス「そういうものだし仕方ないわよ……」

精霊「先を急いだ方が良いですね」

勇者「あぁ、俺も搾られたくないんでな」チャキ

魔王「交代か?分かった」

勇者「ガンガン行くぜぇ!!」ドゴォン

小さな村

村人1「ど、どうしよう」

村人2「助けにいくしかないだろ!」

村人3「でもあんなのに勝てるわけないだろ!?」

村長「下手に送り込んでも死んでしまってはどうにもならん」

村長「今は様子を見るしか……」

ガシャァァァン

村人2「何だ!今の音」

村人4「皆大変だ!」

村長「どうしたんだ?」

村人4「勇者が、勇者がきたぞー!」

村人1「勇者が?!」

村長「勇者……だと」

村長「お前!早く案内しろ!!」

村人4「は、はい!こっちです」

村の外れ

精霊「なにやってるんですか」

魔王「思い切り壊したなww」ケラケラ

勇者「わざとじゃ無いんだ!」

勇者「スライム八体も出てきたから殲滅しようとしてちょっと張り切っちゃっただけなんだよ!」

サキュバス「何でも良いから早く私に精液プリーズ……」

サキュバス「限界近い……」

村長「お前たち!」

勇者「ごめんなさいわざとじゃないです弁償はしますのでどうか訴えないで下さい」ズサァ

魔王「土下座はやっ!」

精霊「とても勇者には見えませんね」

村長「……お前たち勇者のパーティーなのか?」

魔王「そうだよ」

村長「……お前たちに頼みがある」

精霊「頼み……ですか?」

村長「ああ。もしやってくれるのなら」

村長「そこの壊した防壁のことはチャラにしよう」

勇者「やらしていただきます」キリッ

魔王「即答した!!」

精霊「いいんですか?それで……」

勇者「それで?俺達に何を」

村長「……村娘がリザードマンにさらわれた」

勇者「助けに行ったものは?」

村長「何人かは行こうとした」

村長「しかし私が止めた」

魔王「っ!どうして!!」

村長「助けに行った所で殺されるのが落ちだ」

村長「私達が奴に勝てる道理はない」

精霊「……一介の村人がリザードマンと戦うのは無謀ですね」

村長「頼む……村娘は親を亡くしていてな」

村長「皆あいつを自分の娘のように思ってるんだ……」

村長「……どうか助けてくれ」

勇者「任せてください。必ず僕たちが助け出してみせます」キリッ

魔王「誰だこいつ」

精霊「きれいな勇者様ですね」

魔王「ま、茶々っとこなしてくるか」

精霊「人を救うのも神の使いとしての役目です。サキュバスさんも手伝って……サキュバスさん? 」

サキュバス「」チーン

魔王「し、死んでる……」

精霊「そんな……遂に力尽きて……」グスッ

精霊「……彼女にどうか神の祝福を」

サキュバス「……勝手に殺さないでくれる?」

勇者「だけど死にそうじゃないか。お前はここで待ってるか?」

サキュバス「いや……ちょっとそこのあなた」

村人2「オレェ?」

サキュバス「うん、向こうの物陰に私を運んでくれない?」

村人2「な、何で」

サキュバス「いいから、早く」

村人2「……まったく」ズルズル

サキュバス「引きずらないでよ……」

ホラハコンダゾッテナニシテワッヤメロアフゥゥゥゥン!!

サキュバス「おまたせー」ツヤツヤ

村人2「そこに天国はあったんだ……」ゲッソリ

勇者「……何をしたかは聞かないでおこう」

勇者「じゃあ行ってきます」

村長「よろしく頼む……おそらく奴は東の洞窟にいるはずだ」

勇者「分かりました、いくぜお前ら」

サキュバス「マカセナサーイ」

精霊「人助けを断る理由は無いです」

魔王「べ、別に村の人たちの為じゃないんだからねっ!」

勇者「ツンデレおつ」

魔王「てへっ」

東の洞窟への道

精霊「しかしリザードマンとなると強敵です。油断はできませんよ」

魔王「余裕だとは思うけどね……でも珍しいよな」

サキュバス「何が?」

勇者「リザードマンは元々北の大陸出身の魔物だ。滅多にこの辺には居ないはずなんだがな」

魔王「村娘をさらう理由も分からないしな」

精霊「嫁にでもするのですかね?」

勇者「┐('~`;)┌」

東の洞窟

勇者「着いたな」

サキュバス「陰気な洞窟ねぇ」

精霊「陽気な洞窟は無いかと」

魔王「いくつか魔物の気配もある。気を引き締めてよ」

勇者「……入るぞ、精霊明かり出せるか?」

精霊「了解です。陽光魔法」ピカー

サキュバス「明るいわね」

魔王「普通の魔法じゃ無いね。何なの?」

精霊「神の力を借りて太陽の光を生み出しているんです」

精霊「神の使いだから使えるんですよ」ドヤッ

勇者「おいてくぞ~」

精霊「ちょ……置いてかないで下さいよー」

洞窟内

勇者「オラァ!」ズバン

精霊「火炎魔法!」ボォォ

サキュバス「螺旋打ちぃ!」バシィン

魔王「爆裂魔法!」ドガァン

ドドドドドシャァァァン

勇者「……こんな場所でそんなもん使うなよ」

サキュバス「生き埋めになるとこだったじゃない」

魔王「い、一網打尽だもん!」

洞窟最奥部

勇者「結構きたな」

精霊「!何かいます……」

魔王「人?女の子が倒れてるよ」

サキュバス「村娘ちゃんじゃない?」

勇者「……死んでないよな?」

村娘「…………」

精霊「大丈夫。気を失っているだけです」

サキュバス「じゃあリザードマンと会わないうちにかえtt」

グルルルルルルル

魔王「……どうやら来たみたいだね」

???「グゥアァァァ」

魔王「あれ?リザードマンじゃなくてとかげ男だよ」

精霊「どう違うのですか?」

魔王「リザードマンとよりも知能が低いし魔法も使えない」

魔王「その代わり力はリザードマンよりも強いよ気をつけて」

勇者「……来るぞ!」

とかげ男「グルアアアア」

とかげ男の突進!

勇者「当たるかよっ!」

精霊「キャッ」ドガッ

魔王「精霊?!」

サキュバス「マズイっ!鞭縛りッ!!」ブンッ

とかげ男の動きを封じた!

とかげ男「アガァァァァ」ギチギチ

勇者「大丈夫か!」

精霊「魔法で防御したので……イテテ」

精霊「こいつ早いです」

魔王「精霊は私達の後ろに、勇者!まだ行ける?」

勇者「当然!二人は援護を!」

精霊「分かりました。旋風魔法!」フォォォォン

サキュバス「喰らえ!氷結魔法!」カチーン

とかげ男「グルゥアァァァ」

サキュバス「こっち来た!」

魔王「やらせない!」

魔王の回転斬り!

とかげ男「ウゲッ」ズシャッ

勇者「これで……トドメェ!!」バチィン

勇者の雷鳴剣!!

とかげ男「アグァァァァァァァ」ズギャァァァァン

勇者「やったか?」

とかげ男「ウギィィィィィ」ダッ

サキュバス「逃げていった……わね」

精霊「……しまった!向こうには村娘さんが」

勇者「!ヤバい助けないと!!」ダッ

とかげ男「ガルゥゥゥゥ」

村娘「ぅ……うぅ」

とかげ男は村娘を盾にしている

勇者「あいつ……卑怯だぞ!」

サキュバス「頭悪いんじゃないの?」

魔王「あくまでもリザードマンと比べてってことだよ」

精霊「どうしましょう。これでは攻撃出来ません」

勇者「ね、眠らせるとかできないの?」

魔王「そんな器用なことできない」

精霊「魔物に効くか分かりません……それに村娘さんにどんな影響があるか」

サキュバス「ねぇ皆」

三人「ん?」

サキュバス「私に任せてくれない?」

勇者「やれるのか?」

サキュバス「もちろん♪報酬は村人さんフルコースでお願いね」

魔王「フ、フルコース?」

精霊「突っ込むのも嫌になります」

とかげ男「グラァァァァァァ」

サキュバス「とかげごときが私に逆らえるとでも?」

サキュバス「チャーム!」ズキュゥゥゥゥン

とかげ男「ぐる?」

サキュバス「メスだと……」

勇者「え?マジで?」

精霊「どうするんですか?!」

とかげ男(♀)「オグァァァァァァァァァ」

とかげ男(♀)の回転タックル!

魔王「しまった!早い」

サキュバス「くそ、こうなれば……」

サキュバスの秘技調教打ち!

とかげ男(♀)「グラー」

とかげ男(♀)は動きを止めた!

魔王「何したの?」

サキュバス「調教打ちっていう淫魔秘伝の奥義」

サキュバス「知能の低い奴なら基本的に従わせられるのよ」

勇者「それって猛獣使いの技だろ」

サキュバス「SMは淫魔の基本よ」

精霊「しかし見事に効きましたね」

精霊「効果が解けることは無いんですか?」

サキュバス「私が能力を解除すれば……」

とかげ男(♀)「GUAAAAAAA」

サキュバス「こういう風にね」

勇者「ちょっと待て」

精霊「何で能力解除しちゃったんですか」

サキュバス「しまったー!!ついノリでやってしまった!」

とかげ男(♀)の回転クr

ズシャ

とかげ男(♀)の頭部「ヒューグチャ」

魔王「こんだけ近づければ余裕だよ」

勇者「お見事」

精霊「よし村娘さんをパパっと連れ帰りましょう」

サキュバス「じゃあ目をさまさせてあげるわね」

魔王「もう必要ないよ」

魔王の覚醒のつぼ!
村娘は目を覚ました!

村娘「う、う~ん」フワァ

精霊「えっとー大丈夫ですか?」

村娘「誰ですかあなたたち」

サキュバス「私達は旅してるパーティーなのよ」

勇者「そう、魔王を倒すためのな」

村娘「え!じゃあ勇者なんですか?!」

勇者「そうだよ」

村娘「すゴーい!本物の勇者だ!サインください」

勇者「分かった……後でやってあげるから今は洞窟から出よう」

サキュバス「オッケー」

サキュバスは脱出魔法を唱えた
五人は東の洞窟から脱出した

小さな村

村長「本当にありがとうございます」フカブカー

勇者「いや、お気になさらないでください」

勇者「人々の平和を守るのも勇者の務めですから」

精霊「よくあれだけのこと言えますね」

魔王「弁償は嫌みたいだな」

村長「何かお礼をさせていただきたいのですが」

勇者「でしたら今日は遅いので一晩村に泊めてもらえないでしょうか?」

村長「それくらいならお安いご用です」

そして夜

魔王「ご飯美味しかった~」ボフン

精霊「しかしあれだけのご馳走……頂いても良かったのでしょうか?」

勇者「大丈夫……ちゃんとお礼をさせてあげるのも勇者の務めさ」

魔王「そして今日もサキュバスはいないのな」

精霊「あの人はいつ寝てるのでしょうか」

魔王「もう放っておくべきだね」

勇者「明日も早い……寝るぞ」

精霊「おやすみなさい」

魔王「おやすみ~」

勇者「ああ、お休み」

フッ

第二話 村娘救出作戦 終

第三話 一攫千金を夢見る勇者パーティーは大金を掴めるか



勇者「お世話になりました。ありがとうございます」

村長「いやいや礼を言うのはこちらです」ゲッソリ

村長「本当に村娘を助けてくださりありがとうごさいました……」

精霊「気にしないでください」

魔王「私達も泊めてもらったしね」

サキュバス「そうそうギブアンドテイク!」ツヤツヤ

勇者「それでは」

村娘「また来てくださいねー」フリフリ

勇者「良い村だったな」

魔王「そうだな」

勇者「また行きたいな」

精霊「村娘さんに会いにですか?」

勇者「何でやねん」

サキュバス「と言いつつ下半身は正直……反応がないだと……」

勇者「お前とは違う」

勇者「元気になったみたいだな……昨晩はお楽しみでしたねww」

サキュバス「勇者もこればよかったのに……楽しかったよ24P」

勇者「……一瞬ヤバイかと思ったがよく考えると女ってお前一人…………すごいな!」

魔王「で、次はどこに行くんだ?」

勇者「次は砂漠の町にしようかと思う」

サキュバス「砂漠の……!」

精霊「町……!」

魔王「?」

サキュ、精霊「勇者様お願いです」

勇者「どうした急に」

二人「カジノへ行かせてください」

勇者「」

魔王「かじの?」

サキュバス「ねぇ、良いでしょ。やっぱり息抜きは大事だと思うの」

精霊「砂漠の町の代表的なものですしね。体験しても損は無いかと」

勇者「えー、やなんだけど」

二人「そこをなんとか!」

魔王「なぁなぁ、かじのってなんだ?」

勇者「カジノ?簡単に言うとな」

勇者「いくらかのお金を元にお金を増やすことだ」

魔王「だったら良いんじゃ……」

勇者「でも大抵0になる」

魔王「」

魔王「なんだそれこわい」ガクブル

勇者「だろ?だから行かないほうが」

魔王「がじのかー……」

勇者「いや、やっぱ行くか」

サキュバス「マジで!ヤッホー!!」

魔王「え、行くのか!」ワクドキ

精霊「でもなんで急に?」

サキュバス「ん、あーなるほど」

勇者「……ほら行くなら急がないと」

三人「アイアイサー」

砂漠の町

魔王「ついたー……でっけぇ」

サキュバス「す、すごいわね」

精霊「これは、想像を越えていました」

勇者「そうか、良かったな」

精霊「勇者様は始めてじゃ無いのですね」

勇者「おう、何回か来てるぜ」

魔王「ら、らくだだ」スゲー

サキュバス「……あっちに色々とあるみたい」

勇者「ほら、宿いくぞ」

サキュバス「宿も豪華ねぇ」

精霊「同じ部屋で良かったんですか?」

勇者「野宿で慣れた」

精霊「なるほど」

魔王「ベッドもふかふかだー」ボフン

勇者「で、どうするもう寝るか?」

三人「カジノ!」

勇者「わかった……少し準備があるから着替えといてくれ」

三人「ハーイ(^o^)/」

しばらくして

サキュバスverドレス「勇者遅いわね」

精霊verドレス「それより……よくこんなもの何個も持ってましたね」

サキュバス「まぁ数少ない趣味だしね。服作るの」

精霊「えっ?手作りなんですか、これ」

サキュバス「あだぼうよ!」

精霊「すごいですね」ハー

魔王verドレス「ひざまづきなさい!」

精霊「それはなんか違いませんか?」

勇者「待たせたな……ってどうしたんだその服」

精霊「サキュバスさんから……手作りだそうですよ」

サキュバス「似合ってる?」

勇者「おう似合ってる。三人とも元が良いしな。綺麗だぞ」

サキュバス「でしょー」

精霊「当然ですね」フフン

魔王「き、きれい……///」ポッ

サキュバス「え?」

精霊「え?」

勇者「え?」

魔王「……え?」

勇者「気を取り直して……ほい」ジャラ

サキュバス「お金?」

精霊「なんですか?これ」

勇者「軍資金、やる」

魔王「10万Gが3袋だから全部で30万」

サキュバス「なん……だと……」

精霊「え、詐欺ですか?これ」

勇者「なわけあるか」

サキュバス「勇者!借金はあかんで!」

精霊「はっ!もしかしてホモに体売ったんじゃ……自分の体は大事にしてください」

勇者「一体お前らは俺のこと何だと思ってんだ」

勇者「ちゃんとした……かは知らんがまともな金だよ」

サキュバス「よっしゃあ!遊び倒すぜぇ!!」ダダダダダダダダダダ

精霊「神の奇跡……みせてやりますよぉぉぉ!」ダダダダダダダダダダ

勇者「うわっ……」

魔王「勇者ー?私達も行こ?」

勇者「おう」

カジノ

ジャラジャラ オォォォォ!! ジーザス!!

魔王「ここがカジノかー……騒がしいな!」

魔王「でもここで10万Gが無くなるのか……恐ろしい所だ」

魔王「で、何するんだ?」フリムク

誰もいない

魔王「勇者?勇者ー?」

魔王「……勇者ぁ」グスン

勇者「こんでんなー……全く」

勇者「魔王飲み物持ってき……」

勇者「あれ?」

勇者「いない」

勇者「魔王の奴……どこいった?」

勇者「外には出てないよな?」

モブ「何やあのねぇちゃん裸やな」

モブ2「はっは……質草にでもされましたかな?」

勇者「そんなやつもいるんだな……一体こんなののどこが楽しいのか……」チラッ

サキュバスver半裸「次こそは……」ブツブツ

勇者「うぉぉい?!」

サキュバス「あら勇者どうしたの?」

勇者「どうしたもこうしたもねぇよ!どうしたんだその格好!」

サキュバス「いやー敗けが込んだからさー。質に入れたのよ」

サキュバス「もちろん取り返すわよ」キリッ

サキュバス「というわけでまかせなさーい」ピュー

勇者「え、あ、ちょ」

勇者「……大丈夫……じゃねぇよな」

勇者「魔王も探さなきゃならんのに仕事増やすなよ」

勇者「こっちはスロットか」

???「なんですか!不良品じゃ無いんですか?!これ?!」

???「ぜんっぜんでないじゃないですか!!」ダンッ

モブ3「exciteしとるのぉ」ホッホッ

モブ4「ギャンブルとは自分との戦い……騒いでいては勝てんさ」

勇者「勝てない位で騒ぐなよ……全く品が無いのか……」

精霊「このやろう……調子に乗って……」

勇者「やっぱりこうなりますよね」

勇者「おい精霊……」

精霊「げっ!勇者様……」

精霊「こ、これはマシンが壊れてるから」

勇者「ソーデスカ」

勇者「で、敗けてると」

精霊「うっ」

勇者「ま、諦めてさっさと引き上げるんだな」

精霊「こうなれば……!神の奇跡をみせてやるんじゃー!!」パァァァァ

勇者「あ、馬鹿っ……」

ピーピーピー

精霊「へっ?」

ガシッ

ガードマン「カジノ マホー キンシ」

ガードマン2「ルールヤブル タイジョウ」

精霊「え、ちょ、やめ、あっ……どこさわっ、うおっ引きずらないで~」ズルズル

カジノ外

精霊「」

ガードマン「モークンナヨ」ペイッ

精霊「……何でです」

勇者「カジノ内での魔法使用は禁止……入口にでっかく書いてあんだろ」

精霊「……遊び足りない」

勇者「諦めろ」

モブ5「おい!見ろよあいつ」

モブ6「何や真っ裸やな……何々肉便器一回1000G……安いな!」

勇者「嫌な予感しかない」チラッ

サキュバス「よってらっしゃい見てらっしゃい」

サキュバス「肉便器格安1000Gだよー」

勇者「突進斬りぃ!」ズバァン

サキュバス「うわっ」

サキュバスver全裸「何すんのよ」

勇者「こっちの台詞だっ!!」

精霊「何してるんですか?」

サキュバス「お金なくなっちゃったから稼いでるの」

勇者「だからって体売るなよ」

サキュバス「だってもう売れるものないし」

勇者「はぁ……とりあえずこれ着ろ」パサ

勇者「魔王探してくる……精霊見張っといてくれ」

精霊「了解しました」

サキュバス「……なんでここにいたの?」

精霊「……追い出されました」

サキュバス「……ドンマイ」

その頃

魔王「こんなん止まって見えるよ」ポチポチポチ

ジャララララララララララ

ワァァァァァァァァァァ!

モブ「あの嬢ちゃんすげーなぁ」

モブ4「あいつは……戦ってすらいない、格が違う」

魔王「でもカジノって楽しいなぁ」フッフー

魔王「次はなにやろう?」

???「おいそこの」

魔王「ん?」

ガシッ

魔王「!むー!!」

じじい「ふぇふぇ、捕まえたぜ」

大男「…………」

じじい「ガキのくせして大金なんぞ稼ぐからよお」

じじい「俺らみたいな悪い大人捕まっちまうんだぜ」

魔王「むー!」

魔王(こんなやつら、私の超級覇王電影斬で!【斧の名前】)スカッ

魔王「む?」スカッスカッ

魔王(あ、置いてきたんだっけ)

行く前

サキュバス「魔王ちゃん武器はダメよー」

魔王「えー?」

精霊「まぁ危険防止のためですね」

魔王「むー、むぅぅ!」

大男「…………」

魔王(だったら魔法で!)

さっき

ガードマン「カジノ マホー キンシ」

ガードマン2「ルールヤブル タイジョウ」

精霊「え、ちょ、やめ、あっ……どこさわっ、うおっ引きずらないで~」ズルズル

魔王(魔法もダメだった~!)

じじい「にしても良い女じゃないか」

じじい「あっちの趣味の奴等に高く売れるぞ」

魔王「む?!むーむー」

じじい「処女じゃなきゃ安くなっちまうがどれ、少し味見を」ジュル

魔王「む?むまむ!?。むみめ?!」

魔王(ひっ、やめて助けて!)

魔王(助けて勇者!)

ドゴォォォォォォン!!!

大男「エブッ」ポーン

じじい「ひっ!」

魔王「キャッ!」

勇者「おいお前、俺の仲間に何してやがんだ?」

じじい「な、なんだ貴様!大男殺ってしまえ!」

大男「」

じじい「大男!?」

勇者「フッフ、我がてに宿れ雷の閃光よ……」

勇者「滅せよ!!雷天滅煌!!」

ズビガァァァァァァァァァァン!!

じじい「」

勇者「大丈夫か?魔王!」

魔王「う、うん」

勇者「怪我ないか?」

魔王「うん、平気」

従業員「どうされました?!」

勇者「あ、俺勇者何だけど実は……」

というわけで奴隷商人兼強盗とその部下は捕まりました。
勇者があれだけ無茶したのに生きてたのは凄いと思う。生命力が。
カジノは半壊状態。でも前からあいつらに頭を悩ませていたカジノは、
責任をあいつらにおっかぶせることにしたそうです。
でも、勇者は自分の責任だからとカジノの修繕費用をポンと持ってきました。
お金持ちだったみたいです。
まぁ今回の一件でほとんど使いきったみたいですが。
そして……

次の日

勇者「それじゃあ」

経営者「ホントによろしいのですか……あのような大金」

勇者「良いんですよ……どうせ泡銭ですし」

勇者「それに……」

勇者「いや、何でもないですお世話になりました」

ディーラー「またいらしてください、カジノに」ニコッ

魔王「むー……」

精霊「昨日から魔王ちゃんの様子がおかしい」

精霊「やはりあのくそじじいのせいか」

サキュバス「ニヤニヤ」

勇者「魔王平気か?」

魔王「う、うん大丈夫」

勇者「にしては顔赤いぞ……風邪か?」

魔王「だから平気だか……ふゃっ」コツン

勇者「熱は無いな」

魔王「ぬ}めてのかのむめ{しのあお」

精霊「魔王ちゃん壊れた!」

サキュバス「ふふふ、青春ねぇ」

第三話 一攫千金を夢見る勇者パーティーは大金を掴めるか 終

第四話行く前に勇者の大金ゲットした話読みたいひといますか?
需要あるならやります。

番外編 勇者には神の加護があるか

注意 この話は過去の話です。
魔王 サキュバス 精霊は出てきません。

砂漠の町出発前夜

勇者「はぁ……」

カジノ経営者「本当によろしいのですか」

カジノ経営者「一億Gもの大金を援助してもらうとは」

勇者「……気にしないでください」

勇者「どうせ使う当ては無いですし」

勇者「カジノねぇ」

勇者「久し振りに来たけどやっぱわかんねぇな」

五年前

先輩戦士「おい勇者!ついたぜ、砂漠の町だ!」

若勇者「テンション高いんですよ……おぉデカイ町っすね」

戦士「そして砂漠の町といやぁ……カジノだ!!」

勇者「えー……そうっすか?」

戦士「異論は認めん!行くぞ!」

勇者「はぁ……分かりましたよ」トボトボ

戦士「よっしゃあ見てろよ!百万倍にしてやらぁ!」ダッシュ

勇者「なんでそこまで元気何だよ……砂漠越えてきたばかりだぞ」

勇者「……ルーレットやってみるか」

っ100G

勇者「これで」

モブ7「兄ちゃんそれでやんのかい!漢だねぇ」ウワッハッハッ

勇者「はいはい赤にしとくよ」ペイッ

勇者「先輩はよ帰ってこないかな?」

コロコロコロ……

勇者「お、赤だ」

しばらくして

戦士「くっそ、何で勝てねぇんだよ」

戦士「こうなれば勇者から金巻上げつつ八つ当たりしてやる!」

ワァァァァァァァァァァァ!!!

戦士「なんだなんだ」

戦士「何の騒ぎなんだ」

モブ8「ルーレット色だけで何百倍にもしてる奴がいるんだよ」

戦士「まじか!羨ましいなー」

戦士「どんなやつだ?」チラッ

勇者「あー、じゃあ次は黒で」

戦士「なんだと」

勇者「あ、先輩……どうしましょ」

戦士「どうなってんだよ」

勇者「いや100Gから始めていまが……15回目で3276800Gになった」

戦士「半端ねぇ」

勇者「お、また当たった」

ウォォォォォォォォォォォォ!

勇者「ねえそろそろ切り上げていい?」

戦士「ダメだ!限界まで稼ぐんだ」

勇者「えー……じゃあまた黒で」

宿

戦士「おめぇスゲーな」

勇者「偶然ですよ」

戦士「たった100Gから始めて最終的に?」

勇者「104857600G」

戦士「大金持ちだな」

戦士「あーもう俺はふて寝する!おやすみ!」バサッ

勇者「…………俺も寝よ」

現在

勇者「本当に何だったんだろうなあれは」

勇者「神でも宿ってたのかね」

勇者「でも、これですっからかんかぁ」

勇者「…………」

勇者「旨いもん位はたべときゃよかったかな?」

番外編 勇者には神の加護があるか 終

第四話 エルフの里に行こう!

モンゴリアンデスワーム「ウジャァァァァァァァァ!!」

精霊「気持ち悪い!火炎魔法」ボオー

モンゴリアンデスワームには効果が無いようだ

精霊「えぇぇぇぇ?!」

モンゴリアンデスワームの溶解液!

ブジャァァァァァ

魔王「あれのせいで迂闊に近づけない!」

サキュバス「私もチャーム効かない……性別あるかも疑わしいんだけど」

モンゴリアンデスワーム「ウジャァァァァァァァァ」

勇者「……本当どーしよ電気も効かないし」

魔王「このままじゃじり貧だよ!」

モンゴリアンデスワーム「うばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

モンゴリアンデスワームのガス吐き

精霊「!毒?」

サキュバス「……違うみたい」

モンゴリアンデスワームは歯を鳴らしている

魔王「なにしてんだ?」

勇者「…………!ヤバイ!!伏せろ!!!」

ドゴァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

四人「うわぁぁぁぁぁ!」ピューン キラーン

「……ぅ、うぅん……」

勇者「いってぇ」ズキズキ

勇者「生きてるか~?」

魔王「な、何とか」

精霊「奇跡的に」

サキュバス「……死んでるかと思った」

勇者「全員無事か……回復しないと……バックは?」

精霊「あれ?」

魔王「無いよ」

サキュバス「ねぇ……あれ」

消し炭と化したバッグ

勇者「oh……」

魔王「アイテムは全部……」

サキュバス「あそこね」

精霊「わ、私が回復を……」

勇者「いや、全員幸いなことに大きな怪我はないしここは魔力を温存するべきだ」

精霊「そうですか」

勇者「とりあえず……ここはどこだ?」

魔王「森の中……ってことしかわかんないよ」

サキュバス「近くに村のある様子もないわね」

勇者「……もう日も暮れる。野宿か」

サキュバス「えー」

精霊「……テントも無いですよね」

勇者「燃えた」

魔王「仕方ないよな……とりあえず水と食料を」

ガサゴソ

勇者&魔王「!!」

魔王「静かに」

勇者「……魔王」

魔王「分かってる」

勇者「夕飯だからな……逃がすなよ」

魔王「りょう……かいっ!」

魔王のアックスブーメラン!

ヒュィィィィィィン キィン!!

魔王「えっ!?」

勇者「弾いたっ!」チャキ

???「ストップ!!やめてくれ」

魔王「ん?」

精霊「人の声?」

サキュバス「女ね」

???「すまない!敵意は無いんだ」ガサッ

勇者「お前はだれだ?」

???「私はエルフ戦士」

エルフ戦士「名乗ったんだし武器を納めてくれないか?」

勇者「すまんな、俺は勇者だ」

精霊「精霊です」

魔王「魔王だよ」

サキュバス「サキュバスよ」

エルフ戦士「なるほど勇者パーティーなのか……魔王もいるが」

勇者「そこは突っ込まないでくれ」

精霊「ところでエルフ戦士」

エルフ戦士「なんだ?」

精霊「エルフってことはもしかしてここは?」

エルフ戦士「そうだここは隠しの森」

エルフ戦士「エルフの里を守るいわば結界のようなものだ」

エルフ戦士「だがそもそもここへの入口を見つけることすら不可能なはずだ……一体どうやって」

勇者「実は……」

カクカクシカジカ

エルフ戦士「それは災難な……」

エルフ戦士「モンゴリアンデスワームのだす可燃性ガスは大爆発を引き起こすからな」

エルフ戦士「しかしここまで飛んでくるものとは」

サキュバス「あんなもの倒せないじゃない!」

エルフ戦士「いや、奴は低温が非常に苦手だからな」

エルフ戦士「氷魔法で瞬殺できる」

勇者「そうだったのか」

魔王「私達の苦労って……」

エルフ戦士「しかしそれでは大変だろう」

エルフ戦士「荷物も燃えてしまったようだし……どうだ?良かったら家に来ないか?」

勇者「え?いいのか?」

エルフ戦士「遠慮するな。困ったときはお互い様だ」

勇者「どうするお前ら」

サキュバス「ここは甘えさせて貰いましょう」

魔王「何のお礼もできないけどね」

エルフ戦士「そんなこと気にすることはない」

勇者「精霊は?」

精霊「…………」

勇者「精霊?」

精霊「……エルフ戦士さん、あなたの家ってエルフの里にあるのですね」

エルフ戦士「ああ、そうだが」

精霊「勇者様、エルフは人間を嫌っているものが多いと聞きます」

精霊「エルフ戦士さんがよい人でも人間に対し害意を持つ輩がおるやもしれません」

精霊「ここは遠慮するべきでは」

勇者「そうなのか?エルフ戦士」

エルフ戦士「そこの方は少しは詳しいらしいが」

エルフ戦士「少し古いな」

精霊「古いとは?」

エルフ戦士「確かに私らエルフは人間に対して偏見があった」

エルフ戦士「しかし三年前に来た勇者達によってその誤解は説かれたと言ってよい状態になっている」

エルフ戦士「事実積極的とまではいかないが人間との貿易も始まっている」

エルフ戦士「心配なのわ分かるが既に危険はないよ」

精霊「そ、そうですか……ありがとうございます」

勇者「ありがとう……お言葉に甘えさせて貰う」

エルフ戦士「では案内しよう……着いてきてくれ」タッ

精霊「…………」

魔王「精霊?大丈夫か?」

サキュバス「なんか顔色悪いけど」

精霊「へ、平気です、早くいかないと置いていかれますよ」

魔王「へーい」

精霊(大丈夫……そう簡単に会うこともないはず)

エルフの里 入口

エルフ戦士「今戻った」

エルフ門番「戦士さん。お帰りなさい」

エルフ門番「そちらは?」

エルフ戦士「森に迷い混んで居たもの達だ」

エルフ戦士「私の家に泊める」

エルフ門番「そうですか。一応女王の方にも知らせますがよろしいですか?」

エルフ戦士「問題ない」

エルフ門番「はい……ではお通り下さい、ようこそエルフの里へ」

四人「お、お邪魔しまーす」

ワイワイガヤガヤ

サキュバス「……案外普通の街ね」

魔王「綿菓子……だと」

勇者「……買ってくるか?」

魔王「うん!」ダッ

エルフ戦士「おーい、はぐれるなよ


エルフ子供「わー人間だよー」

エルフ子供2「サインちょうだい!」

勇者「俺の?……ほい」φ(..)

エルフ子供2「わーい」

精霊「皆元気ですね」

サキュバス「そうねぇ」

魔王「わふぁふぁふぃうふぁい」ハムハム

エルフ戦士「ここが私の家だ」

勇者「ログハウス」

サキュバス「お洒落ねぇ」

魔王「初めて見る」

エルフ戦士「どうぞあがってくれ」

四人「お邪魔しまーす」ギィ

精霊「おぉー……また中もお洒落な」

エルフ戦士「そこらに座っていてくれ」

エルフ戦士「コーヒー飲むか?」

勇者「お願いします」

エルフ戦士「砂糖とミルクは?」

勇者「ブラックで」

サキュバス「砂糖を少し」

精霊「牛乳を……」

魔王「両方ともたっぷりがいいです」

コポコポコポ……

エルフ戦士「ほい」

勇者「ありがとう」

エルフ戦士「それでどのくらいいるんだ?」

勇者「今日は泊めてもらうとして」

勇者「明日準備を整えたら出発したい」

エルフ戦士「ふむ、魔王打倒の為だしな」

サキュバス「でも準備と言ってもお金ないわよ」

勇者「え?」

サキュバス「全部燃えちゃったじゃない」

勇者「……そうだった」

勇者「エルフ戦士……」

エルフ戦士「何だ?」

勇者「しばらく泊めてください」ドゲザー

エルフ戦士「フフッ……分かった。ついでに働き口も探してやろう」

勇者「ありがとうございます」

エルフ戦士「今日はもう遅い。ご飯食べたら寝よう」

次の日

カンカンカン

エルフ戦士「起きろー!!お前ら朝だぞー!!」

勇者「ふわぁ……」

魔王「むにゃ……あと五分」

サキュバス「うーん……起きたー」

精霊「私はすでに起きていますよ」

エルフ戦士「ほら早く食わないと冷めるぞ」

勇者「大丈夫だ問題ない」シュピッ

魔王「ご飯一粒逃さない」キリッ

サキュバス「皆元気ねー……私夜型だし朝きついわー」

モグモグ

魔王「うまいなー朝からうまいご飯とか幸せだなー」

勇者「そーいやサキュバスって普通に飯食えるんだな」

サキュバス「一応栄養補給にもなってるわよ……気休めだけど」

精霊「ちなみに私もご飯作るの手伝ったんですよ」エヘン

エルフ戦士「ふふっおかわりもあるからなー」

魔王「おかわりっ!」

エルフ戦士「はいはい」

勇者「ふう食った食った」ゲフー

精霊「もう、下品ですよ」

魔王「で、どうするんだ?これから」

サキュバス「まずは働き口を探さなきゃね……なんなら私が体で稼いで来てもいいわよ」

エルフ戦士「やめておいた方がいいぞ。ここでは水商売禁止」

エルフ戦士「破ったら牢獄行きだ」

サキュバス「えー」

勇者「とりあえず町に……」

コンコン

エルフ戦士「ん?誰だ」

ガチャ

エルフ戦士「あれ?エルフ兵。どうした」

エルフ兵「姐さん実は、女王から勇者パーティーの方々をお招きするようにと伝令です」

エルフ戦士「女王が?わかった」

エルフ戦士「勇者、今から城に行く。準備しろ」

勇者「え?城?」

エルフ戦士「そうだ。女王様直々のご招待だ。有難がっとけ」

魔王「お城に!すげー」

サキュバス「随分と物好きな女王様なのね」

精霊「へぇーそうですが。楽しんできてくださいね」

勇者「は?お前も行くんだぞ」

サキュバス「えっと招待されたのは……?」

エルフ兵「勇者パーティーの方々なので皆さんですね」

エルフ兵「ついでに姐さんも来てくれだそうです」

エルフ戦士「私はついでか」

精霊「えーっと、行かないってのは」

エルフ戦士「断ると里にいられなくなるかもな」

精霊「えー……」

エルフ城

サキュバス「デカイわねー」

魔王「……こんなデカイのに何で里に来たときに気づかなかったんだ?」

エルフ戦士「この城には結界が張ってあってな」

エルフ戦士「女王の許可する者以外は入ることはおろか認識すらできない」

エルフ戦士「私も入るのは三度目だよ」

勇者「今までは?」

エルフ戦士「外のパトロール係に任命されたときと成人の儀式の時だな」

エルフ戦士「儀式と言ってもほぼ宴会なんだが」

エルフ魔術師「お待ちしておりました」

エルフ戦士「魔術師か。こいつが件の結界張ってる奴だよ」

精霊「すごいんですねー」

エルフ魔術師「いえ。原案は女王様の考え出したものです」

エルフ魔術師「私はその再現をしているに過ぎません」

エルフ魔術師「ではこちらへ」スイイ

魔王「動く床……」

サキュバス「随分とハイテクなのね」

勇者「魔法にハイテクって……いや間違ってないか?」

勇者「ところで精霊」

精霊「はい?何ですか」

勇者「何でフード被ってんの?」

精霊「い、いやー少し寒くて」

勇者「いや、城の中暖かいから」

勇者「今までもフードなんて被ったことなかったくせに」

精霊「べ、別に良いじゃないですか!」

精霊「ファッションですよファッション!!」

精霊「文句ありますかー!」ガルル

勇者「なぁ、なんか精霊変じゃね?」ヒソヒソ

魔王「なんか情緒不安定だしさっきも行きたくないとか」ヒソヒソ

エルフ戦士「え?いつもあんなんじゃないのか」ヒソヒソ

サキュバス「もちっと賢そうな感じよ。ちょっとね」ヒソヒソ

エルフ魔術師「着きました。この部屋が『女王の間』です」

勇者「またこれはデカイ」

魔王「……開けていい?」ワクワク

サキュバス「いいわよ、多分」(ワクワクしてる魔王かわいい)

エルフ戦士「ワクワクしてる魔王かわいい」(いいんじゃないか?多分)

魔王「え?」

エルフ戦士「あ……///」

魔王「むー、かわいいって……」

勇者「いや、かわいいぞ」

魔王「……あっそ///」

精霊「イチャイチャしてんじゃねーよ!」

勇者「なんか柄悪くなってる」

ガチャ

勇者「?」

???「あーもういつまでも入ってこないから私が開けちゃったよ」

???「皆さんはじめまして……エルフが王。エルフ女王でーす!」パンパカパーン

勇者「」

魔王「」

サキュバス「あら、元気ね」

精霊「…………」

エルフ女王「皆ー?テンション低くなーい?あげあげでいこーよ!」

勇者「帰っていい?」

エルフ女王「なんで!?」

エルフ魔術師「女王。来客の度に変なキャラになるのはお止めください」

エルフ女王「はいはい」

エルフ女王「改めて、私がエルフの里の長。エルフ女王だよ」

勇者「あーっと勇者です宜しく」

エルフ女王「うんよろしく」

エルフ女王「で、他のお三方……どうやら人間じゃないみたいだけど」

エルフ女王「自己紹介してくれる?」

サキュバス「私が淫魔が一人サキュバス」

魔王「私が魔王だ」

エルフ女王「ふーん」

勇者(すげー微動だにしねー)

エルフ女王「で、そこのフード……フードとりなさい」

精霊「え!?いやなんで」

エルフ女王「挨拶するときに失礼とは思わないの?それとも傷を隠してるとか?」

精霊「えっはいそうです。そうなんです」

勇者「嘘つくなよ」

エルフ女王「嘘じゃないの!ほらとりなさい」

精霊「い、いやだ!」

エルフ女王「こうなれば魔法で……えいっ」念動魔法

精霊「キャッ!」パサッ

エルフ女王「えっ!?あなた精霊?」

精霊「……久しぶりですエルフ女王」

勇者「……知り合い立ったのか」

サキュバス「つまり女王に会いたくなかったの?」

エルフ戦士「え?え?」

エルフ女王「せ、精霊」プルプル

魔王「なんか震えてるよ?」

勇者「感動の再開か?」

エルフ女王「……うっ、くっ………………うふっ」

エルフ女王「アーハッハッハッハ!!」

勇者「爆笑した!?」

エルフ女王「あひゃひゃ……ひぃ、お腹いたい……くふっ」

精霊「相も変わらず失礼な人ですね」

エルフ女王「笑うに決まってんだろ。祈るのが仕事の精霊の癖に……ウフッ」

エルフ女王「最前線の勇者パーティーにいるとか!」

エルフ女王「流石は落ちこぼれの精霊ちゃん!レベルが違うわ!」

エルフ魔術師「ちょ……女王?」

サキュバス「何あれ……気分悪いわ」

魔王「殴っていいか?」

勇者「やめとけ……悪いが帰らせてもらうぜ女王」

エルフ女王「好きにして……アハハ」

勇者「だとよ、帰ろうぜ」

エルフ戦士「あ、ああ」

精霊「……………………」

エルフ戦士の家

サキュバス「あんなやつの言葉聞かなきゃいいのよ」

魔王「そうだよ、気にしたら負け!」

エルフ戦士「えっと、何かたべるか?」

勇者「……まぁうん、忘れろ。あんなやつ録な死に方しないって」

精霊「……いえ、彼女の言う通りです」

精霊「私は落ちこぼれでしたから」

五年ほど前 精霊の村

神「さて今日から君たちには修行してもらう」

神「君たちの使命はこの私、神の力を祈りによって勇者に伝えることだ」

神「そのためにはまずは祈りとは何かを知ることが必要だ」

神「一年間、まずは知識を身につけろ」

神「そして次は神の力を自ら行使するための魔法技術。これに二年」

神「最後に祈祷魔法により他の者に神の加護を伝える……これに二年」

神「合わして五年!お前たち精霊見習いが立派な精霊となるための期間だ」

神「しっかりついてこい」

ワァァァァァァァァ!!

幼精霊「神さまはすごいんだねー」

>>150ミスったorz

一年目

神「つまり神の加護は魔力によるものだ」

神「私の魔力を変換し死を非絶対的なものにするための対概念結界を張る」

神「これが精霊の使命の1つであり一番重要なものだ」

幼精霊「しをひぜったいてき?いみがわかんないよ」

友精霊「き、きあいでどうにかするんだよ」

二年目

神「魔法とは魔力を様々なものに変換するものだと教えたな」

神「そしてそれを行うには想像することだ。ただひたすらに」

神「例えば……大火炎魔法」

ゴオォォォォォォォォ!!

神「このように大きな炎を生み出すことも可能だ」

神「魔法の名称を呼ぶのは必要ではない」

神「しかし想像を補助するものとして有効に使うべきだ」

少精霊「す、すごいよ!魔法すごい!」

友精霊「私は精霊のテンションがすごいと思うな」

三年目

先輩精霊「ハロー神さま」

神「久しぶりだな……何をしに?」

先輩精霊「後輩の成長を見に……つか後釜探し」

神「……さすがは最聖の精霊と呼ばれしものだな。女神へと昇華するのだったか」

先輩精霊「そ、だからね」

神「……今回の中では精霊が飛び出ているな、今のところ」

先輩精霊「へぇーどんなの?」

神「見ていればわかる」

精霊「天翔魔法!」スィィィィィ

先輩精霊「……あの子何年目?」

神「まだ一年だよ、驚異的な魔法センスだ」

神「周りが魔法の発現にすら四苦八苦するなか一人で様々な魔法を使いこなす」

神「次期最聖の精霊候補だな」

四年目

神「さてお前たちの最大の使命」

神「勇者への加護だ」

神「これが対概念結界の魔法式」

神「これを私が発信する魔力で構築しそれを勇者へ送信する」

神「魔力を送信する魔法こそが祈祷魔法」

神「既に魔法の実践を乗り越えた君たちには容易いと思うが頑張ってくれ」

友精霊「多分精霊が一番早いんだろうね」

精霊「そ、そんなことないよ」

精霊「とても難しい魔法式だし……」

友精霊「あれより難しいのいくらでもやってたじゃん」

精霊「それはそれでしょ」

五年目

モブ精霊「ではいって参ります」

神「あぁ頼んだ」

イッテラッシャイ ガンバッテナー

精霊「また、一人行ったね」

友精霊「うん……」

モブ精霊2「あら、そこにいるのは精霊さんじゃない」

精霊「………………」

モブ精霊3「本当だ落ちこぼれの落第精霊じゃないですかー」

友精霊「い、いいの?」

精霊「放っておけばいいんですあんなの」

モブ精霊2「チッ……いくら魔法ができたって重要な送信ができないんじゃ意味ないんだよ」

精霊「……っ!」

しばらくしたあと

神「貴様らに知らせがある」

神「今度エルフの王がこの村へ見学に来る」

精霊長「しかしそれは毎年の恒例」

精霊長「普段は伝令などなかったでは無いですか」

神「あぁそうだったんだが……実は今度来るのは新王でな」

神「余興を見たいんだそうだ」

神「そこで精霊」

精霊「はい?」

神「お前に任せる」

精霊「え……?でも私は…………」

神「魔法に関してはお前が一番腕がたつ」

神「期待している」

精霊「は、はい!!」

図書館

友精霊「で、なにしてるの?」

精霊「余興ってことは見た目がド派手な魔法にしなきゃ……ってことで少しね」

友精霊「ほんと、精霊は魔法が好きだよね」

精霊「だって楽しいんだもん!精霊としては役にあまりたたないけど」

余興の場

精霊「天水魔法!」

キュワーン

オー!

精霊「氷天魔法!」

ピキーン

キラキラ

エルフ女王「すごいなー!」キャピキャピ

モブ精霊2「チッ」

神(やはり魔法センスは圧倒的だな)

精霊「ホッ!」

ワァァァァァァァァァ!!

神「もういいぞ、下がれ」

精霊「はい」

エルフ女王「少し待って」

精霊「はい?」

エルフ女王「精霊の加護を受けてみたい」

精霊「え……」

エルフ女王「加護を受ければ死んでも復活するんでしょう。興味があるのよ」

エルフ女王「ほら?早く」

精霊「え、えぇと……」

神「すまないがエルフの王。それは……」

???「できるわけねぇよなぁ!」

エルフ女王「あら?どうして」

エルフ女王「彼女なら信頼できそうだけど?」

神「誰だ!やめろ!」

モブ精霊2「だって精霊は……」

モブ精霊2「いくら魔法ができても祈祷を行えなくて」

モブ精霊2「加護を送ることができない欠陥品なんだもんなぁ!」

エルフ女王「加護を……送れない?」

精霊「……………………」

エルフ女王「あなた、それは本当なの」

精霊「……………………はい」

エルフ女王「……………………プッ」

エルフ女王「アハハハハハハハハハ!」

エルフ女王「それじゃあ精霊としての価値がないじゃない!」

エルフ女王「面白い冗談ね!ハハハハハハ!!」

精霊「………………カチガナイ」

神「…………ふざけおって」

友精霊「…………精霊」

アハハハハハハハハハ!!

そして3ヶ月前

友精霊「じゃあ……いってくるね」

精霊「………………」

友精霊「……また会おう」

精霊「…………友精霊」

友精霊「!!!」

精霊「…………がんばってね」

友精霊「…………うん!!!!」

精霊「………………価値がない」

神【精霊】

精霊「ふぇ!?交信魔法?」

神【悪いが私の部屋まで来てくれないか?】

精霊「え、わかり……ました」

精霊「……もう誰もいないなぁ」

コンコン

精霊「入ります」

神「……よく来てくれた」

精霊「……なんてしょうか、抹消処分ですか?」

神「……その話も出ている」

神「しかし私がさせない」

神「……だがな、やはり何もしないわけにはいかんのだ」

精霊「……つまり、祈祷以外の使命と」

神「お前には魔王を直接討伐する旅に出てもらう」

精霊「え?」

精霊「無理ですよ……精霊には肉体がありません」

精霊「ゆえにこの土地もしくは聖地にしかいられません」

神「……これを使う」

精霊「……なんです?これ」

神「精神体、魔力体専用特殊物理ボディだ」

精霊「…………まさか」

神「その通り……お前にはこれの実験台になってもらうとのことだ」

神「……………………すまない」

現在

精霊「皆さんこそ気にしないでください」

精霊「今は私の居場所はここなんです」

精霊「あんな場所に未練なんかないですよ」

魔王「…………精霊」ウルウル

精霊「ほら魔王ちゃんも泣かないで」ナデナデ

勇者「ま、今はそれより金を稼がなきゃまずいぜ」

勇者「あんなやつの顔みたくないし」

勇者「さっさと稼ごうぜ」

エルフ戦士「うむ、いくつか仕事を見繕って来たが」

コンコンコン!

エルフ戦士「ん?誰だ」ガチャ

エルフ兵「大変です姐さん!」

エルフ戦士「どうした?城にはもういったぞ」

エルフ兵「それが子供たちが山賊に連れ去られたらしいんすよ!」

エルフ戦士「なに!?」

エルフ兵「今すぐ来てくれって兵長さんが!」

エルフ戦士「分かった!お前らは待っていて……」

勇者「いや着いていく」

勇者「これでもそこそこ腕は立つつもりだ」

勇者「もしもの時は役に立てる」

エルフ戦士「分かった!ついてこい!」

兵舍

エルフ戦士「待たせた!」

エルフ兵長「エルフ戦士!……後ろの方々は?」

エルフ戦士「勇者達だ。力になってくれるそうだ」

エルフ兵長「心強い……しかし」

エルフ戦士「どうかしたのか」

エルフ貴族「いやだからさぁ平民ごときの為に力を貸す気は無いって」

エルフ兵2「きさまぁ……何を言っている!」

エルフ貴族「へぇ……僕にそんな口聞いていいのかい?」

エルフ兵長「あのようなことになっておる」

勇者「ちょっと待て。何であの偉そうな奴の力を借りようとしてるんだ」

勇者「兵隊がいるんだろ?」

エルフ兵長「あくまでわしらは自衛の為の兵」

エルフ兵長「数がほとんどいない」

エルフ兵長「だから私兵を借りるしかないんだが」

サキュバス「あのぼっちゃまが拒否ってる……ってことね」

サキュバス「勇者、許可もらえれば一肌脱ぐけど?」

勇者「いや、もっと手っ取り早く出来る」

魔王「どうするんだ?」

勇者「皆さん!!」

エルフ貴族「何だね」

エルフ兵's

勇者「私達は王国から魔王討伐を言い渡された勇者一行」

勇者「腕はかなり立つと自負しております」

勇者「この里での恩を返すためどうか」

勇者「子供たちの救出を任せては頂けないでしょうか?」

エルフ戦士「……おい、あれは誰かが操ってんのか?」ヒソヒソ

精霊「意外とああいうの得意らしいですよ……普段柄わるいですが」

魔王「…………かっけー」キラキラ

>>172
上から三つ目
エルフ兵's→エルフ兵's「なんだなんだ」
に訂正

エルフ貴族「あのさぁ……余所者が口だしてんじゃ……」

勇者「あ、貴方には聞いてないです」

勇者「そこで聞いているお母様方と」

勇者「この里の安全を守っている兵士さん達に御聞きしています」

勇者「あなたは引っ込んでろ」ニコッ

エルフ貴族「き、貴さm」

エルフ兵長「それでまだ何かありますかね勇者様」

エルフ兵長「何もないのなら早急に!救出に向かって欲しいのですが」

エルフ貴族「」

勇者「しかしタダというわけにはいきません」

エルフ兵長「何か……条件が?」

魔王「ちょ、何を頼むの。時間無いんじゃ」

サキュバス「あ、なるほど」

精霊「え?」

勇者「実は私達変な芋虫にやられてここに来たのですが」

勇者「その時にバッグごと道具を燃えてしまいまして」

勇者「そこで旅に必要な道具をいくつか頂けないかと」

魔王「なるほど、賢いな」

サキュバス「一石二鳥ってやつね」

エルフ兵長「その程度ならいくらでも……お願いできますか?」

勇者「わかりました……行くぞお前ら」

魔王「オーキードーキー!」

サキュバス「私の出番あるかしら」

精霊「私も頑張りますよ!」

エルフ戦士「私も連れていってくれないか?」

勇者「どうしてだ」

エルフ戦士「戦士としてお前たちの戦いを見たい」

勇者「分かった、いいぞ」



勇者「それで山賊とやらは何処に?」

エルフ戦士「森の外れで遊んでいたところを捕まったらしい」

エルフ戦士「急がないと……森から出られたら見つけるのが難しくなる」

サキュバス「でも探すってどうやって?」

精霊「私がやります」

勇者「できるのか?」

精霊「ここは森です……木の精から聞き出せると思います」

魔王「そんなのいるのか」

勇者「よし……さっさとやってくれ」

精霊「了解です……旧き木の精よ……神の名の元に姿を現してください」ポワァァァァァ

木の精「…………」フリフリ

精霊「木の精さんエルフの子供をさらった山賊がどこにいるかわかりますか?」

木の精「………………」ムコウ

精霊「なるほど結構ありますね……ありがとうございました」

木の精「………………」ドウイタシマシテ

精霊「わかりましたよ」

勇者「あ、もう終わったの」

魔王「何も喋ってないよね?」

精霊「まあ、木ですし人の言葉は知らないんですよ」

精霊「それより急がなきゃ……皆さんこちらに」

サキュバス「?」

精霊「高速魔法を使います……転送魔法は一度いった場所でなければ使えないので」

キュイイイイイイン

エルフ戦士「体が軽く……すごいな」

精霊「ただ普通の五倍位体力を使います……気をつけて」

勇者「問題ない、急ぐぞ」

その頃

山賊「へっへー、やっぱりこの辺にエルフが住んでるっていううわさはマジだったんすね」

山賊2「売ったらしばらくは遊んで暮らせるな」

賊長「あ?エルフのメスガキだったら一生は暮らせるぜ」

賊長「まぁ、それで終わらねえのが俺だけどな」

山賊「流石ボス!かっこいいっす!」

山賊2「一生ついていきます!」

賊長「ふっ……それよりガキ共に手を出すなよ」

山賊「え?」

賊長「バージンじゃなきゃ価値下がるだろうが……ちょっと待て見張りは山賊3か?」

山賊「そうっすよ」

賊長「馬鹿野郎っ!あのロリコンに任せてたら即貫通だぞ!早く連れもd」シュタ

賊長「へ?」

エルフ戦士「……ゆ、弓は苦手なんだ」

魔王「ど、どんまい」

精霊「す、すいません勇者様……この体体力なくて」

勇者「気にすんな……流石に鍛えた方が良いと思うけどな」

サキュバス「……子供たちは別に閉じ込められてるみたいね」

山賊「な、なんだあの変な集団!?」

山賊2「エルフの女戦士と色っぽいねーちゃんとかわいらしい子供とイケメン糞野郎とそいつにお姫様抱っこされてる……魔法使いっぽいやつ!?」

魔王「むぅ……」

サキュバス「羨ましいのね」

勇者「サキュバス!作戦通りにやる……頼むぞ」

サキュバス「了解!さっさとやっちゃって」

精霊「任せてください!閃光魔法!」

ピカァァァァァン

賊長「くっ、前が見えねえ」

山賊「目がぁ目がぁ」

山賊2「ふざけてる場合じゃないでしょ」

山賊「テヘペロ」

山賊「くっ、いきなり目眩ましとは卑怯な!」

山賊2「色っぽいねーちゃんがいまなくなりましたね」

賊長「あいつはほっとけ。向こうには山賊3がいる」

賊長「俺達はこいつらをやるぞ」

勇者「なかなかできるみたいだな」

勇者「エルフ戦士と魔王がしたっぱを。精霊は援護頼む」

勇者「行くぞ!」

サキュバス「さて……うまくいったみたいね」

サキュバス「子供達を助けなきゃ」サッ

サキュバス「あそこかしら?」

山賊3「うひひひ……こんなちっこい奴を頂けるとは山賊様々だぜ」

山賊3「さっさとやっちまうべ」ボロン

エルフ子供「ガタガタ」

サキュバス「」

サキュバス「ろ……ロリコンだと」

サキュバス「待ちなさい!性犯罪者!!」

山賊3「あ?てめえみてぇな脂肪の塊には興味ねぇんだよ」

山賊3「どっか行けや」

サキュバス「あ?」

サキュバス「この私に向かってその態度……粛正してやるわ」

サキュバス「乱れうちぃ!」ビシバシビシ

山賊3「当たるか!」ヒョイ

山賊3「毒吹き矢!」ヒュッ

サキュバス「リラクゼーションスモーク!」ボフン!

山賊3「っ!?なんだこれは」

サキュバス(時間稼ぎにしかならないけど今の内に……)ササッ

サキュバス「大丈夫?あなたたち」

エルフ子供「は、はい」ガタガタ

サキュバス「もう平気。すぐ助けてあげるからね」

サキュバス「今すぐ向こうの茂みに隠れてて」

エルフ子供「で、でも」

サキュバス「私はあいつをとっちめてくるから」ウインク

山賊3「おら!出てこいや!」

エルフ子供「は、はい!」タタタッ

山賊3「くそっ!久々の上玉だったのに……」ギンギン

サキュバス「……さっきのスモーク鎮静作用あるのになぁ」

サキュバス「さて、いっちょやりますか」キュルリーン

山賊3「ん?煙が晴れてきやがった」

???「ふふっ♪お兄さん下半身丸出しだよ?ギンギンに勃っちゃってるねー」

山賊3「誰……だ………………」ズキューン

幼サキュバス「ねぇねぇお兄さん……私とえっちぃことしよ?」

勇者「はぁぁぁぁぁ!」

賊長「おらぁぁぁぁ!」

ガキィン!!

勇者「くっ!」

賊長「おらおらどうしたぁ!」ガンッ

勇者「バカにするな!火炎魔法!」ボォ!!

賊長「ぐわっ!あちゃちゃ」

山賊「賊長!このっ!!」

魔王「いかせないっ!」

魔王のフルスイング

しかしかわされた

山賊「そんなの当たるか!」

エルフ戦士「この、どけぇ!」

エルフ戦士の連続斬り

山賊2「遅いですよ」

エルフ戦士「当たらないっ?!」

山賊「こちとら逃げ続けて早10年」

山賊2「そう簡単には当てられませんよ」

魔王「……勇者」

勇者「まだだ……もう少し」

「ハァ……ハァ……助けてくださいっ!」

賊長「なっ!?エルフの餓鬼ども!?」

勇者「君たちこっちに来い!!」

賊長「させるかよ!」ブンッ

精霊「勇者様!援護します!」バァン

賊長「くっ!山賊3は何してる!」

勇者「大丈夫か!君達!」

エルフ子供「それよりお姉ちゃんが!」

精霊「お姉ちゃん?サキュバスのことですね」

勇者「わかった……それよりここにいるだけで全員か?」

エルフ子供「う、うん。そうだよ」

勇者「よし……魔王!エルフ戦士!あれをやるぞ」

魔王「了解!」

精霊「子供達とエルフ戦士さんは私の後ろに」

エルフ戦士「おりゃ、今行く!」ザッ

山賊「逃がすと思うか?手投げ爆弾!」ポイッ

勇者「氷結斬り!」シュパッ

手投げ爆弾は凍った!

山賊「嘘だろ!」

精霊「防御結界展開!!」キィィィィン

魔王「行くよ!フルパワー!!」

山賊2「この!食らえっ!」

勇者「だからやらせねぇよっ」シュバッ

山賊2「くっ、ことごとく邪魔を」

魔王「必殺奥義!!」

勇者「やべっ、防御魔法全開!」

魔王「魔王インパクト!!!」

ドゴォォォォォォォン









エルフ戦士「……すごいな、あれだけの威力だったのにびくともしないとは」

精霊「この魔法結界は対衝撃用に特化させてるのです」ドヤッ

精霊「皆、怪我はない?」

エルフ子供「う、うん」

魔王「おーい、無事か?」

エルフ戦士「こっちは平気だ……勇者は?」

魔王「え?勇者?」

精霊「勇者様が消えた?」

オーイ タスケテー

エルフ子供「ふえっ!」

精霊「あの辺りから聞こえた……生き埋めになってる!?」

魔王「は、早く助けないと!??!」アワアワ

エルフ戦士「おおおおおおまえらおちちちつけ」

オーイ マダカー

しばらく経って

ズポッ

勇者「ふう、ひどい目にあった」ボロボロ

魔王「勇者怪我ない?」

勇者「いや、咄嗟に防御魔法唱えたけど吹っ飛ばされてな」

精霊「ダメージは減らせても衝撃はそのままですからね……無事で良かった」

エルフ戦士「山賊もあそこで転がってるしな」

賊長「くそう、俺達があんなださい名前の技にやられるなんて……」

魔王「ダサい!?」

山賊1「」
山賊2「」

勇者「まぁ死んではないし大丈夫だろ」

魔王「ねぇ!さっきの技ダサかったの?!」

勇、精、戦、子 「……………………」

魔王「うわぁぁぁぁぁぁぁん」

エルフ子供「あっ、お姉ちゃん!」

勇者「ん?……あ」

精霊「……忘れてましたね」

魔王「ふぇぇ、グスッ」

エルフ戦士「な、泣くなよ……ごめんな」



勇者「こっちの方か?」ザッザッ

エルフ子供「うん、僕達を逃がすのに一人で残って……」

精霊「あの方が簡単にやられるとは思えませんが、急ぎましょう」

魔王「ダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイダサイ」

勇者「いい加減立ち直れ」ペシッ

魔王「ふえっ!?あれ、私……」

ガサガサ

エルフ戦士「……!、向こうの茂みから音がする」

勇者「お前たち武器を構えろ、子供たちは……精霊、頼む」

精霊「分かりました。皆、こっちに」

勇者「行くぞ……」ソロー

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