あかり「ごらく部に関わるな?」 (119)

あかり「おはよー」

ちなつ「あかりちゃんおはよー」

ガチャ

あかり「あれ、なんだろうこれ」

あかり「あかりに、お手紙?」

ペラ

「ごらく部に関わるな
もし今後関わればごらく部の誰かが不幸になる
この事を誰かに相談した場合も同様だ」

あかり「……え?」

あかり「こ、これ…」

ちなつ「あかりちゃんどうしたの?」

あかり「う、ううん!なんでもない!」

ちなつ「?」

あかり(この手紙ってやっぱり……)

あかり(でも、どうしてあかりに…)

あかり(そうだ、後でみんなに相談)

あかり(うぅ、そういえばお手紙には誰にも相談するなって書いてあったよぉ…)

あかり(どうしよう…)ウル

ちなつ「あかりちゃん?」

あかり「あ、ち、ちなつちゃん」

ちなつ「どうしたの?泣いてる見たいだけど?」

あかり「う、ううん!違うよぉ!ちょっとゴミが入っただけだから」

ちなつ「そっかー」

あかり(ほんとに…どうしよぉ…)

あかり(ごらく部に関わるなっていうと)

あかり(ごらく部のみんなとおしゃべりしちゃいけないってことかな…)

あかり(それは大げさだよね?)

あかり(でも、ごらく部に行くな…てことだよね)

あかり(そんなの…)

あかり「うぅ……」ウル

あかり「あんまり…だよぉ」ポロ

ちなつ「あ、あかりちゃん?!」

あかり「あ、ううん…なんでもないよぉ」

ちなつ「あかりちゃん今日ちょっと変だよ?」

あかり「そんなこと、ないよぉ…」

ちなつ「ほんとに?」

あかり「ほんとだよぉ」

ちなつ「じーっ」

あかり「……」

ちなつ「あかりちゃん?」

あかり「うん…」

ちなつ「私でよければいつでも、何でも相談乗るからね」

あかり「え?」

ちなつ「私、あかりちゃんの友達だから」

ちなつ「だから、いつでも頼ってね」

あかり「う、うん」

『この事を誰かに相談した場合も同様だ』

あかり

ちなつ「あかりちゃん?」

あかり「うん…」

ちなつ「私でよければいつでも、何でも相談乗るからね」

あかり「え?」

ちなつ「私、あかりちゃんの友達だから」

ちなつ「だから、いつでも頼ってね」

あかり「う、うん」

『この事を誰かに相談した場合も同様だ』

あかり(相談…できないよぉ…)

あかり(もし、もしちなつちゃんに何かあったら、あかり…)

あかり「こ、困ったことあったらいつでもちなつちゃんに相談するね」ニコ

ちなつ「うん、まっかせて!」

あかり「えへへ」

あかり「……」

キーンコーンカーンコーン

ちなつ「やっと放課後になった!」

ちなつ「結衣先輩、今会いに行きますからね!」

あかり「あはは、ちなつちゃんほんとに結衣ちゃん好きなんだねぇ」

ちなつ「当たり前でしょ!」

ちなつ「私と結衣先輩は前世、いえ、1億年も前から愛し合っているのよ!」

あかり「そ、そうなんだぁ」

ちなつ「さ、あかりちゃん急ぐよ!」ダッダッ

あかり「う、うん」

『ごらく部に関わるな
もし今後関わればごらく部の誰かが不幸になる』

あかり「うぅ……」

あかり「やっぱり、あかりごらく部行かない方がいいよね…」トボトボ

あかり「ぐす…ごらく部行きたい、よぉ…」トボトボ

あかり「でも、みんなのためだもんね…」

あかり「……帰ろう」

京子「あれ、あかりー!」

あかり「京子ちゃん?」

結衣「あかりも丁度ごらく部行く所だったのか」

あかり「結衣ちゃんも」

京子「あれ、私のちなつちゃんは?

結衣「お前のじゃないだろ」

あかり「ちなつちゃんは、結衣ちゃんに会いたくて急いで先行っちゃった」

結衣「あ、あはは」

京子「なにー!それじゃあ今部室はちなちゅ一人!」

京子「ちなちゅー!今行くぞー!!」ダッダッ

結衣「あ、おい京子!……ったく」

あかり「あはは」

結衣「しょうがない、私達も行こっか」

あかり「あ、その…」

結衣「ん?どうしたのあかり」

あかり「あかり、今日は…その…」

結衣「そういえばあかり、なもクエ2途中だったよね」

あかり「え?うん、そうだけど」

結衣「今度3出るからさ、次の休みうち来て今のうちにクリアしない?」

あかり「へぇ、続き出るんだぁ」

結衣「うん、だから新作出る前にクリアしといた方がいいかなって」

あかり「うん、そうだねぇ。ありがと結衣ちゃん」

結衣「さ、それじゃ部室行こう」

あかり「うん」

あかり「……」

あかり(どうしよう…。でも、もうしょうがないよね)

あかり(あのお手紙も、きっといたずらか何かだよね)

ガラ

ちなつ「先輩ー!」ダキ

結衣「ち、ちなつちゃん?」

ちなつ「うう、助けてくださいー」

結衣「おい京子、またお前何かしたな」

京子「えー、何もしてないよー」

京子「ただちなつちゃんいい匂いだったから、、全身の臭い嗅いだだけだってー」

結衣「してるだろ」ゴス

京子「いたー!」

結衣「ちなつちゃん、もう大丈夫だから」

ちなつ「うぅ、怖かったです」ウル

結衣「よしよし」

ちなつ「結衣先輩…」ギュ

京子「ちぇっ!何で結衣ばっか!」

京子「はー、今日も沢山遊んだなー」

結衣「そろそろ帰ろっか」

ちなつ「えー、私結衣先輩と離たくないですー」ダキ

結衣「ちなつちゃん、明日もまた、会えるから…」

ちなつ「うぅ、寂しいです」

結衣「さ、暗くなる前に帰ろう」

京子「ほーい」

ちなつ「はいっ」

結衣「あかり?」

あかり「あ、うん」

結衣「あかり、どうかしたの?」

あかり「う、ううん!何でもないよぉ」

結衣「?そう」

あかり「さ、帰ろぉ」

あかり「……」

あかり(結局ごらく部に行っちゃったけど)

あかり(でも、大丈夫だよね)

あかり(あのお手紙、きっと誰かのいたずらだよね)

あかり(それにしても、誰があんないたずらしたんだろぉ)

あかり(全く、あかり騒がせないたずらだよぉ)

あかり(もし犯人がわかったら、あかり特製でこぴんしちゃんだから)プススン

ガチャ

あかり「ただいまー」

あかね「おかえりなさい、あかり」

あかね「今日はあかりの好きなハンバーグよ」

あかり「わぁいハンバーグ、あかりハンバーグ大好き」

___

______

ちなつ「あかりちゃんおはよー」

あかり「ちなつちゃんおはよぉ」

あかり「今日も寒いねぇ」

ちなつ「うん、でもいくら寒くても結衣先輩への愛の炎は消せないんだから!」

あかり「あ、あはは」ガチャ

あかり「…!」

あかり「これ……」

ペラ

『ごらく部に関わるなと言ったはずだ
もし今日も関わるようであれば容赦はしない』

あかり「ど、どうして…」ガクガク

ちなつ「あかりちゃん?」

あかり「あ、ううん!何でもない!」

ちなつ「昨日から変だよ?」

あかり「ほ、ほんとに何でもないよぉ」

ちなつ「そう…」

あかり(昨日のお手紙、いたずらと思ったのに)

あかり(今日も置いてあるなんて…)

あかり(それに、あかりが昨日ごらく部行ったの知ってるんだ…)

あかり(あかり、怖いよぉ)

あかり(なんで、なんであかりなのぉ…)

あかり「ぐす…うぅ…」

ちなつ「あ、あかりちゃん?ほんとに、どうしたの?」

あかり「ちなつ…ちゃん」

ちなつ「ねえ、あかりちゃん何かあったんでしょ?」

あかり「……」

ちなつ「私に相談してよ」

あかり「えっと…その…」

ちなつ「うん」

『この事を誰かに相談した場合も同様だ』

あかり(もし、これが本当だったら…)

あかり(あかりのこと、いつどこかで見てるかわからないし…)

あかり(ちなつちゃんに何かあってからじゃ…)

あかり「あのね」

ちなつ「うん、何でも相談して」

あかり「ちょ、ちょっと、思い出し泣きしちゃって」

ちなつ「……え?」

あかり「えへへ、昨日お姉ちゃんに借りた映画がすごく泣けて」

あかり「それを思い出してたら、涙が出てきちゃったんだよぉ」

ちなつ「はぁ、心配して損した」

あかり「ごめんね、ちなつちゃん」

ちなつ「あかりちゃんって結構泣き虫なんだね」

あかり「え、えへへ」

あかり(つらいよぉ……)

キーンコーンカーンコーン

ちなつ「結衣先輩!今行きます!」ダッ

ちなつ「あかりちゃん、先行くね!」

あかり「あ、うん」

あかり(もう、あかりごらく部行かない方がいいよね…)

向日葵「吉川さん、廊下は走っちゃ行けませんのに」

櫻子「えー、別にいいんじゃない」

向日葵「生徒会員とは思えない発言ですわ」

櫻子「なにおう?」

向日葵「あれ、赤座さんは行かないんですの?」

あかり「あ、えっと、その」

あかり「ちょっと用事があって」

向日葵「そうですの、それじゃあまた明日」

櫻子「あかりちゃん、バイバイ!」

あかり「うん、バイバイ」

京子「お、あかりー」

あかり「あ、京子ちゃん、結衣ちゃん」

結衣「今日もちなつちゃん先行ったみたいだね」

あかり「う、うん」

京子「今行くぞちなちゅー!」ダッ

結衣「あ、おい!」

結衣「はぁ…」

あかり「あはは」

結衣「私達も行こっか」

あかり「あ、えと」

結衣「早く行かないとまたちなつちゃんが京子に何かされちゃうな」

あかり「あの」

結衣「急ごう、あかり」

あかり「あのね、今日、あかり用事があって」

結衣「え?用事?」

あかり「うん、だからごめんね」

結衣「そうなんだ」

結衣「うんわかった、それじゃあまた明日」

あかり「うん、バイバイ」

あかり「……」

あかり「つらい、よぉ…」ウルウル

あかり「……」キィキィ

あかり「えへへ、ブランコなんて久しぶりかも」

あかり「……」

あかり「…………」

あかりあかり、これからずっとごらく部行けないのかな…」

あかり「うぅ…そんなの…あんまりだよぉ…」

あかり「せっかく京子ちゃんと結衣ちゃんと一緒になれて」

あかり「ちなつちゃんともお友達になれて」

あかり「みんなで…ぐす…遊んで…うぇ…うぁあ…」ポロポロ

あかり「…ぁ、京子ちゃんに結衣ちゃんにちなつちゃんだ」

あかり「もう、みんな帰る時間になってたんだ…」

あかり「うぅ…もうあかり、あんな風に…ぐす…できな…うぅぅ」

あかり「うぁあ…ぁ…ひっく…うぇ…うぁ…うぅ…」ポロポロ

綾乃「赤座さん?」

あかり「…ぇ?」

綾乃「ど、どうしたのよ、そんなに泣き腫らして」

あかり「あ、ちが、何でもないんです」ゴシゴシ

綾乃「これが何でもないわけないでしょう!」

あかり「うぅ…ごめんなさい…」

綾乃「あ、違うのよ、ごめんなさい」

あかり「ほんとに、何でもない…ですから…」ヨロヨロ

綾乃「ねえ、待って」ガシ

あかり「大丈夫ですから…」

綾乃「……」ギュ

あかり「…ぁ」

綾乃「つらかったのよね?でも、大丈夫よ。大丈夫」ギュ

あかり「…ぁ…あぁ…ぅぁ…ぁ…」

綾乃「いいのよ、つらかったら泣いていいから」

あかり「うぁ…あぁ…うええええええええええん」

綾乃「大丈夫、大丈夫よ」ナデナデ

綾乃「落ち着いたかしら?」

あかり「はい…」

綾乃「そう、よかった」

あかり「あの、ありがとうございました…」

綾乃「いいのよ、泣きたいときは泣いたほうがいいわ」

あかり「……」

綾乃「それで、その…」

綾乃「赤座さん、何かあったの?」

あかり「……」

綾乃「悩みがあるなら、私でよければ聞いてあげられるけど」

あかり「……」

綾乃「私じゃ何もできないかもしれないけど、でもね赤座さん」

綾乃「困ってることがあったら、一人で悩むより、誰かと一緒に悩んだ方がいいこともあるのよ」

あかり「……はい」

綾乃「ね、だからもし何か悩みがあるなら、話してみない?」

あかり「でも…」

綾乃「大丈夫よ、誰もいないし、私誰かに喋ったり絶対しないから」

あかり「……それじゃあ」

綾乃「うん」

あかり「あかり、誰かに脅されてるんです…」

綾乃「……え?」

あかり「あの、この手紙」

綾乃「手紙?」

ペラ

綾乃「……これ」

あかり「最初はいたずらかなって思ったんです」

あかり「でも、今日も手紙が入ってて…ぐす…それで…」

あかり「うぇ…うぁあ…」

綾乃「大丈夫、大丈夫だから」ナデナデ

あかり「ごめんなさい、あかり…ほんとは誰にも話しちゃいけないのに…」

綾乃「ううん、ありがとう赤座さん」

綾乃「こんな手紙、タチの悪いただのいたずらよ」

綾乃「それにしても許せないわ」

綾乃「赤座さんをこんなに苦しめて」

綾乃「でももう安心して。私が犯人を探しだしてあげるわ」

綾乃「それで赤座さんに土下座してもらうわよ!」

あかり「で、でも…」

綾乃「大丈夫、心配はノンノンノントールダムよ!」

あかり「あ、えへへ」

綾乃「ふふ、そうそう、赤座さんは笑顔が一番よ」

あかり「はい」

綾乃「さ、そろそろ帰りましょう」

あかり「はい、今日は本当にありがとうございました」

綾乃「どういたしまして。それじゃあまた明日ね」

チュンチュン

あかり「お姉ちゃん、おはよー」

あかね「あかり、七森中の子が…」

あかり「え?」

『遺体が発見された現場から中継です。
昨夜遅く、七森中学の杉浦綾乃さんはこちらの陸橋の下に、
仰向けになった状態で亡くなっているのが発見されました。
第一発見者の証言によりますと…』

あかり「あ……え?」

あかね「怖いわね、何かの事件かしら」

あかね「それに、あかりと同じ中学だし、お姉ちゃん心配だわ」

あかり「杉浦…先輩…」

あかり「嘘…なんで…」

あかね「あかり?」

『この事を誰かに相談した場合も同様だ』

あかり「あれって…でも、まさか…しんじゃうなんて…ちが…あかりじゃ…」

あかり「あかりじゃ…あかり…うわ、うわあああああああああ!」

あかね「あ、あかり?!どうしたの!」

あかり「違う!あかり違うの!違うの!」

あかね「あかり!落ち着いて!」

あかり「あかりじゃない!あかりじゃない!」

あかり「うあああ!うああああああ!」

あかり「あああああああああ!」ガク

あかね「あかり?!ねえ、あかり!!」

あかり「…………」

あかね「あかり、お友達がお見舞いに来てくれたわよ」

あかり「うん……」

ガチャ

結衣「あかり、調子どう?」

ちなつ「あかりちゃん、もう学校来れそう?」

京子「あかりがこないとごらく部は成り立たないんだぞー」

あかり「えへへ…みんなありがとう」

あかり「ちょっと、気分が悪いだけだから」

結衣「その、綾乃のことは…」

京子「……」

ちなつ「……」

結衣「私達も、みんなショックでさ…」

結衣「死因も心臓麻痺で、事件なのかもわかってないみたいだし」

結衣「でも、あかりがいつまでもショックで寝込んでたら、綾乃も悲しむと思うよ」

あかり「……うん」

あかり「ありがとう、みんな」

あかり「あかり、明日から学校行くから」

京子「おお、そうこなくっちゃ」

結衣「ほんとに大丈夫?まだ体調よくないんじゃ」

あかり「ううん、いつまでも寝てても、みんなに心配掛けちゃうし」

あかり「それに、あかり学校で早くみんなに会いたいなぁって」

ちなつ「うん、それがいいよあかりちゃん」

ちなつ「学校来て、みんなと会った方が元気になるよ」

結衣「でも明日になって無理そうなら、休んでも大丈夫だからね」

あかり「うん」

京子「それじゃあさっそく明日あかりの家に迎えに来よう!」

あかり「えへへ、ありがとぉ」

__

____

あかり「あかり、最低だよね…」

あかり「杉浦先輩が死んだの…あかりのせいなのに…」

あかり「それなのに、あかりだけまた普通に学校行こうとして…」

あかり「ぐす…ごめんなさい…ごめんなさい…」

あかり「あかり…卑怯で…ごめんなさい…」ポロポロ

あかり「ごめんなさい…ごめんなさい…」

あかり「うぅ…ぐす…」

ピンポーン

京子「あかりー!」

ガチャ

あかり「あの、おはよう」

京子「おはよう!」

ちなつ「あかりちゃんおはよう」

結衣「おはよう、体調大丈夫?」

あかり「うん」

結衣「でも、少しでも悪くなったらすぐ言いなよ」

あかり「うん、ありがと結衣ちゃん」

京子「さあレッツゴー!今日は特別にちなつちゃんも来てくれたから」

あかり「えへへ、ありがとう、ちなつちゃん」

ちなつ「こんなのお安い御用です!」

結衣「それじゃあまた放課後」

京子「あかり、ちなつちゃん、またごらく部で会おうー」

ちなつ「はい、ではまた」

あかり「うん、またねぇ」

ちなつ「あかりちゃん、大丈夫そう?」

あかり「うん、大丈夫だよぉ」

ちなつ「そう、よかったー」

ガチャ

あかり「えへへ、ありがとうちなつちゃ…」

あかり「ひっ」

ちなつ「ん?どうかしたの?」

あかり「あ、い、いやなんでもないよぉ」

ちなつ「それじゃあ先教室行ってるね」

あかり「うん」

あかり「………また」ガクガク

ペラ

『この手紙の内容を破るとどうなるかわかっただろう
ごらく部に関わるなというのは、ごらく部員と喋ることも許さない
勘違いするな、この事を誰にも相談するな』

あかり「う、うぅぅぅ」ガチガチ

あかり「もう、もうやだよぉ…」ポロポロ

あかり「あかり…もう…あんなこと…」

あかり「ぐす……」

あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん、ちなつちゃん…」

あかり「ごめんね…」

あかり「もう、あかりおしゃべりできないみたい…」

ガラ

あかり「お、おはよぉ」

櫻子「あかりちゃん!」

向日葵「もう大丈夫ですの?」

あかり「うん、心配掛けてごめんね」

櫻子「よかった、あかりちゃんいなくて寂しかったし」

向日葵「ほんと、よかったですわ」

あかり「ありがとう、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん」

ちなつ「あかりちゃん、体調悪くなったら言ってね?」

あかり「……」

ちなつ「あれ?あかりちゃん?」

ガラ

先生「はいそれじゃあHR始めるわよー」

ちなつ「ねえ、あかりちゃん」

あかり「……」

ちなつ「これ、あかりちゃんが休んでた間のノート」

ちなつ「まだそんなに進んでないけど」

ちなつ「ノート写しててわからない所があったら言ってね?」

ちなつ「あかりちゃん?」

あかり「…………」

ちなつ「ね、ねえ」

先生「ほらそこ、おしゃべりしない」

ちなつ「あ、はい…」

ちなつ「…………」

あかり「…………」

あかり(つらい、よぉ…)

俺の綾乃ちゃん…

キーンコーンカーンコーン

ちなつ「ねえあかりちゃん」

ちなつ「さっきは授業中に話しかけてごめんね」

ちなつ「はい、さっき言ってたノート」

ちなつ「あかりちゃんがいつ戻ってきてもいいように、いつも以上に綺麗に取っておいたんだー」

ちなつ「チーナってば偉い!」

あかり「……」

ちなつ「あ、あの、あかりちゃん?」

あかり「……」

ちなつ「そ、その、ご、ごめんね?」

ちなつ「何か私しちゃったかな」

ちなつ「えっと、下駄箱で別れて、それで…」

ちなつ「あ、もしかして先行っちゃったからかな?」

ちなつ「ごめんね、そうだよね、久しぶりだから一緒に行ってあげればよかったよね」

あかり「……」

ちなつ「あの……」

あかり「……」スッ

ちなつ「あかりちゃん……」

あかり「……」テクテク

あかり(こんなの…あんまりだよぉ…)

あかり(……休み時間中、今度からずっとトイレにいよう)

あかり「あかりのお友達はアリさんだけだよぉ」

あかり「今日も花瓶とおやつを持っていくよぉ」

キーンコーンカーンコーン

ちなつ「ふー、今日も終わったね」

ちなつ「それじゃあ、ごらく部行こう?」

あかり「……」スッ

ちなつ「あ、あかりちゃん」

向日葵「あの、赤座さん、どうかしたんですの?」

あかり「え?」

向日葵「その、今日はずっと吉川さんとお話していないような」

あかり「……」

向日葵「あの…」

あかり「気のせい、だよぉ」

あかり「それじゃあまた明日ね、バイバイ」

向日葵「え、ええ」

櫻子「またねー、あかりちゃん!」

ちなつ「どうして……」

京子「あかりー」

結衣「あかり、今日一日大丈夫だった?」

あかり「ぁ……」

あかり「……」

結衣「あかり?」

あかり「……」テクテク

結衣「…え?」

京子「おいおいあかり、どうしたんだー?」

あかり「……」テクテク

京子「ちょ、どうしたんだよー」ガシ

あかり「!」

京子「まだ調子悪いの?それなら私達も一緒に帰るよ」

あかり「……」

ブン

京子「あ、あかり?」

あかり「……」ダッダッ

京子「ど、どうしたんだろう」

結衣「あかり……」

あかり「ぐす…ひっく…」

あかり「なんで…あかりにこんなことさせるのぉ…」

あかり「あかり…もうやだよぉ…」

あかり「つらすぎるよぉ…」

あかり「……でも、みんなきっとあかりに何かあったか聞いてくるよね」

あかり「そしたらあかり、また杉浦先輩のときみたいに甘えちゃうかも…」

あかり「……」

あかり「明日、みんなの下駄箱にあかりにもう話しかけないでって手紙置こう…」

あかり「あかり、一人だけど…がんばるよ…」

ピンポーン

京子「あかりー!」

結衣「あかりー、学校行くよ」

ガチャ

あかね「おはよう」

結衣「あ、おはようございます」

京子「おはようございます」

あかね「あかりならもう学校行ったわよ」

結衣「え?」

京子「あれ」

あかね「あら、あかり二人に先行くって言ってなかったのね」

結衣「いえ、それじゃあ私達二人で行きます」

あかね「ごめんなさいね」

結衣「あかり、昨日から何か様子おかしいね」

京子「うん、どうしたんだろう」

結衣「あかりに会ったら直接聞いてみよう」

京子「うん、そうしよう」

~下駄箱~

結衣「さてと、さっそくあかりの所に行こうか」ガチャ

京子「おー、善は急げってね」ガチャ

結衣「ん?手紙?」

京子「私の所にもある」

ペラ

『二度とあかりに話しかけないでください
あかりはもう顔も見たくありません』

結衣「これ、あかりの字だ…」

京子「……なんで」

結衣「京子、あかりの所行くよ」

京子「う、うん」

あかり「……」アッカリアッカリ

結衣「あかり!」

あかり「……」

結衣「ちょっとこれどういうこと」

ペラ

あかり「……」

結衣「これ本気なの?」

あかり「……」

結衣「黙ってちゃわからないでしょ!」ガシ

あかり「!」

結衣「なんとかいったら」

バチーン

結衣「いた!」

京子「あ、あかり?!」

あかり「……」

京子「あ、あの、あかり、落ち着いて」

結衣「……もう、知らない」テクテク

京子「あ、ちょ、結衣」

あかり「……」テクテク

京子「あ、あかり」

京子「ま、待ってあかり」ガシ

あかり「……」

京子「その、あかりが心配で」

京子「だ、だから!」

バチーン

京子「うっ」

あかり「……」テクテク

京子「あかり……」

ちなつ「あ、あの、あかりちゃん」

ちなつ「これ、読んだんだけど」

ペラ

ちなつ「嘘、だよね?」

あかり「……」

ちなつ「あかりちゃん……」

あかり「……」

向日葵「……」

櫻子「うげー、次の時間長距離走だー」

向日葵「あの、赤座さん」

あかり「え、なあに向日葵ちゃん」

向日葵「どうして吉川さんのこと無視してるんですの?」

あかり「……」

櫻子「え、あかりちゃん、ちなつちゃんと喧嘩中?!」

向日葵「あなたはお願いですから黙ってて」

櫻子「なにおう!」

向日葵「赤座さん」

あかり「……」

ちなつ「……あかりちゃん」

向日葵「何か怒っているのなら、その理由だけでも言ってくださらないと」

向日葵「急に吉川さんのこと無視されたら、こちらも気になってしまいますわ」

向日葵「赤座さん、理由だけでも」

あかり「それは」

向日葵「それは?」

あかり「……」

あかり「ち、ちなつちゃんのこと」

向日葵「吉川さんが?」

あかり「……」

あかり「き、嫌い…だから」

向日葵「え?」

あかり「ちなつちゃんのこと、ずーっと前から大嫌いだから!」

あかり「だから、あかりはちなつちゃんとお話したくないんだよぉ!」

向日葵「あ、赤座さん」

ちなつ「そんな……」

あかり「くっ…」ダッダッ

櫻子「ええー!あかりちゃんちなつちゃんが嫌いだったんだ!」

向日葵「お願いだから、黙ってなさい!」ドゴ

櫻子「かはっ」

ちなつ「わた…し…」ポロポロ

キーンコーンカーンコーン

ちなつ「……」

あかり「……」

ちなつ「……」スッ

あかり「……」

向日葵「櫻子、生徒会行きますわ」

櫻子「あ、ちょっと待ってよ」

櫻子「あかりちゃん、また明日ー!」

あかり「あ、う、うん、またね」

あかり「……帰ろう」

あかり「……」トボトボ

あかり「……」

あかり「あかり、本当に一人になっちゃった」

あかり「でも、これでみんなは助かるよね」

あかり「あかり一人我慢すればいいんだから」

あかり「あかり一人が…」

あかり「ぐす……うぅぅ……」

あかり「泣いても、いいよね…」

あかり「うぅ…ううぅ…」ポロポロ

京子「あかりー!!」ダッダッ

あかり「え、京子ちゃん?」

あかり「だ、だめ、話しちゃダメだから」

京子「あかり!」

あかり「……」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

あかり「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

ちなつ「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

結衣「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

杏子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

りせ「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

京子「おーいあかり」

あかり「……」

京子「この手紙」

ペラ

あかり「……」

京子「これ、あかりの本心じゃないだろ?」

あかり「……」

京子「ねえあかり、何があったの?」

あかり「……」

京子「……」

あかり「……」

京子「あかりはさ、いつも自分のことより人のことを優先するよね」

京子「人のためだったら、自分が犠牲になったっていいって考えちゃう」

京子「だからさ、今あかりがすっごく無理してるの、私にはバレバレだよ?」

あかり「……」

京子「あかりのこと、ちゃんとわかってる人もいるんだよ?」

京子「だからさ、あかり」

京子「一人で背負わないで、私に相談してよ」

京子「ね、あかり?」

あかり「……」ポロポロ

京子「あかり…」

あかり「……」ダッダッ

京子「!」

京子「あかり!行かせないよ!」ダッダッ

あかり「はあはあ」ダッダッ

京子「はあはあ」ダッダッ

ガシ

京子「捕まえた!」

あかり「!」

京子「絶対離さないから」

あかり「……」

バチーン

京子「つっ」

あかり「……」

京子「へへー」

バチバチバチーン

京子「いた、痛いよあかり」

あかり「……」

京子「でも、あかりはもっと苦しいんだもんね」

ギュ

あかり「……ぁ」

京子「あかり、がんばったね」

あかり「……ぁ……ぁ…」

京子「あかりは、一人じゃないんだよ」ギュウ

あかり「ぅ…ぁ…ぁ…ぁ……」

京子「私が、私がずっといるから」

あかり「う…うぅ…うあ…う…」

あかり「うわああああああああああああああん!」

あかり「京子ちゃあああああああん!」

あかり「ごめ、ごめんなさあああああい!」

京子「よしよし」ナデナデ

京子「あかり、落ち着いた?」

あかり「うん…」

京子「でも、よかったぁ」

あかり「え?」

京子「また、こうしてあかりと話すことができて」ニコ

あかり「あ…その…ご、ごめんね」

京子「ううん、気にしてないよ」

京子「あかり、何か事情があったんでしょ?」

あかり「……」

京子「よかったら私に話してくれない?」

あかり「でも…話したら京子ちゃんが…」

京子「本当は私と喋ってもダメだったんでしょ?」

京子「それならもう事情話そうが一緒じゃん」

あかり「それは…その…」

男と

京子「もーお、そんなんだから存在感薄いって言われるんだよ」

あかり「ちょ、京子ちゃん!それは関係ないでしょ!」プススン

京子「あはは、よかった、ようやくあかりらしくなった」

あかり「あ…」

京子「あかりお願い」

京子「私、あかりにまた前みたいに笑っててほしいんだよ」

京子「だから」

あかり「京子ちゃん…ありがとう…」ポロポロ

京子「お、おい泣くなよー」

あかり「あのね…実は…」

___

_______

京子「あかり…大変だったね」

あかり「……」

京子「綾乃もあかりの力になりたかったんだ」

あかり「でも…でも…杉浦先輩…あかりのせいで…」

京子「あかりのせいじゃない」

京子「悪いのはあかりにこんなことさせてる奴だろ!」

京子「許せない…」

京子「あかりを脅して、それに綾乃を……」

京子「あかり、私が絶対犯人見つけてやるから!」

あかり「だ、ダメだよぉ!杉浦先輩もそう言って…」

京子「大丈夫!天才的な頭脳を持つこの京子リーンにまっかせなさい!」

あかり「でも……」

京子「さ、今日はもう帰ろうあかり」

京子「あかりの家まで送っていくからさ」

京子「それじゃまた明日なー」

あかり「うん、あの、京子ちゃん」

京子「ん?」

あかり「色々ありがとう」

あかり「それと、本当に気をつけてね?」

あかり「あかり、もし京子ちゃんに何かあったら…」

あかり「うぅ…ううう…」

京子「大丈夫だって!だから泣くなよあかり」

あかり「うん…」

京子「んじゃばいばーい!」

あかり「うん、また」

あかり「……京子ちゃん」

あかり「大丈夫…だよね?」

チュンチュン

あかり「おはよー」

あかね「おはよう、あかり」

プルルルルル

あかね「あら?誰かしら朝から」

ガチャ

あかね「はい赤座です」

あかね「ええ、はい」

あかね「今日はお休み、ですか」

あかね「……え?襲われた?」

あかね「は、はい」

あかね「わかりました」

あかね「……」

あかり「お姉ちゃん?」

あかね「……京子ちゃん、通り魔に襲われたって」

ガチャ

あかり「京子ちゃん…」

京子「おお、あかり」

あかり「ごめん、ごめんね…」ポロポロ

京子「泣くなよー」

あかり「だって、だってぇ…あかりのせいでぇ…」

京子「あかりのせいじゃないってー」

あかり「京子ちゃん、しんじゃってたら、あかり…あかり…」

京子「何かバットみたいなので頭殴られたけどさ」

京子「でも当たりどころが良くて、助かったんだって医者に言われたよ」

あかり「ほんとに大丈夫?」

京子「うん、後1周間もしたら退院できるって」

あかり「よかった、よかったよぉ」

京子「ところであかり」

あかり「?」

京子「私を殴った犯人わかったよ」

あかり「え?!」

京子「倒れる直前、はっきり顔見たから」

あかり「そ、それじゃあその人が…」

京子「うん、ほぼ100%あかりを脅してたのと同一人物だと思うよ」

あかり「そ、それで…犯人は…」

京子「犯人は」

京子「全然知らない20歳くらいの男の人だったよ」

あかり「え?」

京子「あかり、知り合いに20歳くらいの男の人いる?」

あかり「…いない、よぉ」

京子「あ、ちなみにこれがその人の似顔絵」

京子「どう?見覚えある?」

あかり「全然…ないよぉ」

京子「うーん、それじゃあ顔はわかっても、見つけるのが難しいね」

あかり「でも、なんでこの人あかりのこと…」

京子「うん、それもわからないんだよね」

あかり「それじゃあこれからもあかり、この人に…」

京子「大丈夫だよ」

あかり「でも…」

京子「ボディーガードとして私達の傍にしばらく何人か付くみたいだし」

京子「それに、あかりは今度から私とずっと一緒にいよう?」

あかり「え?」

京子「ほら、お互い一人じゃ危ないかもしれないし」

京子「それに、あかりが脅されてるの知ってるの今のところ私だけでしょ?」

京子「今後、新たに他の誰かにあの話ししたら、襲われる対象になっちゃうかもしれないし」

京子「だから、あかりの傍に居れるのは私以外いないかなって」

京子「……もしかして、迷惑?」

あかり「ううん!すっごく嬉しいよ京子ちゃん!」ウルウル

あかり「あかり、あかりこれからずっと京子ちゃんの傍にいるね!」

京子「うん、これからはずっと一緒だよあかり」ギュ

あかり「うん!ありがとう、京子ちゃん」ギュウ

京子「あかり……離さないから……」

京子「…………」

京子「……………………」ニヤ

~Fin~

くぅ?疲れましたw
書き溜めしてないからめっちゃ時間かかったけど、見てくれてありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom