咲「部員が足りないね」 照「どうしよう」(303)

照「あと1ヶ月で県予選大会なのに」

咲「部員が足りないね」

衣「照は今年で卒業だからなんとしても出場したいところだが……」

照「あと1人どうしよう」

小蒔「Zzzz」

咲「私のクラスは誰も麻雀に興味ないらしいし……」

衣「衣のクラスもだぞ……」

小蒔「Zzzzz……はっ!」

照「小蒔が起きた」

以前に全く同内容のSSを読んだ気がするが
あれは完結したんだっけ

>>2
まじか。ネタかぶった……


小蒔「みなさんっ」

3人「?」

小蒔「今麻雀の神様からお告げがあったのですが」

小蒔「明日3年生に麻雀の王者が転校してくるそうです!」

衣「おお!」

咲「麻雀の王者?」

小蒔「はい。王者の打ち筋を見せてくださる方だそうです」

照「強そう」

衣「だが衣たちは初心者同然の小蒔と同じ実力で、大会はおろか練習試合もしたことがない。
  そのような者が部員になってくれるだろうか」

咲「でも頼れるのはその人だけだし」

照「うん、3年生なら明日私が頼んで部室に来てもらう」

小蒔「おねがいします」

衣「頼んだぞ、照」

照「小蒔! 衣! 咲が合格したぞ!」
照「小蒔! 衣! 咲が合格したぞ!」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340031386/)
健夜「先鋒・照、次鋒・咲、中堅・小蒔、副将・淡、大将・衣」
健夜「先鋒・照、次鋒・咲、中堅・小蒔、副将・淡、大将・衣」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340365567/)

確認したら、全く同内容ってほどではなかった

次の日

咲「おねえちゃんまだかな」

衣「小蒔のおっぱいおいしいぞー」チュウチュウ

小蒔「Zzzzz」


ガチャッ!!


照「みんな、遅れてごめん! 転校生連れてきたよ」

咲「その後ろにいる人が……」

衣「麻雀の王者……!」

やえ「3年の小走やえだ。にわかチームの部員にはならんよ!」

咲「え、部員にならないんですか?」

やえ「ふっ、にわかだな」

照「どうやら私たち4人の半荘戦を観戦して、弱そうなら部には入るけど部活には参加しないってことらしい」

衣「幽霊部員か」

やえ「にわかと打つと腕が落ちるからな」

照「幽霊部員といっても大会には出てくれるんだよね」

やえ「ああ、だからあんた達は気楽に打って本当の実力を見せてくれ」

咲「わかりました」

照「じゃあ早速4人で打とうか。小蒔起きて」

小蒔「ふぁーあ……。まだ眠いです……」

咲「あ、靴下脱がないと」

衣「そういえば今日は夜になれば満月だったな」

やえ(お見せしてもらおう……にわか高校の打ちしゅじを!)

東一局

やえ(まずは3年の宮永の打ちしゅじから見よう)

小蒔「……」パシッ

衣「……」パシッ

咲「……」パシッ

照「……」パシッ

やえ(ふむ、可もなく不可もなく。特に変わったことはしないな)

咲「……ねえ、お姉ちゃん」

照「何?」

咲「私たちとは何回も打ってるんだから様子見はいらないんじゃ?」

照「大会での打ち方をしたほうがいいかなって思って……」

小蒔「……」パシッ

衣「……! リーチだ!」パシッ

照「ポン」

やえ(一発消して、タンヤオ聴牌)

小蒔「……」パシッ

照「ロン。1000点」

小蒔「あらら」

やえ(うん、宮永照は普通の打ち手っと)

東二局

やえ(次はこの子供の打ちしゅじを見よう)

衣「照に1000点上がられたか……」パシッ

咲(聴牌できない……)パシッ

照(衣も本気……)パシッ

小蒔(今回は運がわるいのでしょうか、手が進みません)パシッ

衣「……」ニヤリ

やえ(タンピン一盃口ドラ2の三面張聴牌! リーチすればハネ満)

衣「……」パシッ

やえ(リーチしないだと?)

東二局・17順目

やえ(この子供……当たり牌が来ても切るとは相当なにわかだな)

衣「~~♪」パシッ

咲(このままじゃ……)パシッ

照「……」パシッ

小蒔「……」パシッ

衣「……リーチ!」パシッ

やえ「にわかっ!?」

やえ(ここで!? フリテンで山はあと4枚。にわかじゃなくてただのアホか)

咲「くっ……」パシッ

やえ(そして何故この人らはこんな行動を見て悔しそうな顔してるんだ)

小蒔「……」パシッ

照「ダメだったか……」

衣「ツモ!」

衣「リーチ一発メンタンピン一盃口ドラ2 海底撈月! 4000・8000!」

咲「さすが衣ちゃん、でも今度は支配から抜け出してみせるよ」

やえ(結果オーライだが子供がにわかなのは変わらないな)

東三局

やえ(次はこの巫女の打ちしゅじを見よう)

小蒔「次は私が親ですねっ」ボイーンプルルン

やえ「王者のおっぱい……!」


小蒔「……」パシッ

やえ(胸に似ず打ちしゅじは純粋なにわかだな)

衣「……」パシッ

咲「……」パシッ

照「リーチ」パシッ

やえ(三順目でリーチ。なかなかのなかなか……)

小蒔「……」パシッ

やえ(五萬を切っただと?)

照「ロン。リーチ一発 2000点」

小蒔「うーん……眠たくなってきちゃいました……」

やえ(宮永も三順目ならもう少し手を伸ばしてもいいと思うのだが)

やえ(とにかくこの巫女はにわかだな)

東四局

やえ(最後は宮永の妹とやらの打ちしゅじを見よう)

衣「……」パシッ

咲「……」パシッ

やえ(聴牌したが役無し。ここからどう手を伸ばすのか)

照「……」パシッ

やえ(そういえば子供は見た目通りだけど宮永姉妹は胸小さいな)

やえ(にわかおっぱいか)

咲「……」パシッ

やえ(さっきから手が進んでない……)

照「……」パシッ

咲「カン」

照「!」

やえ「!」

やえ(役がないのに何故鳴いた。こいつもにわかか?)

咲「ツモ。嶺上開花」

やえ(これまた結果オーライ。ビギナーズラックだな)

小蒔「……Zzzz」

南一局

やえ(一通り見たが宮永姉以外にわかだな)

やえ「少しウンコしてくる。麻雀は続けていてくれ」

照「わかった」

小蒔「Zzzz」


バタンッ


衣「月が出てきたな……」ゴッ!

照「あれ? 小蒔が寝てる。これは本気をださないと」ギュルルルルル!

小蒔「Zzzzz」ゴッ!

咲「肩慣らしの嶺上開花もしたしそろそろ……」ゴッ!

30分後

ガチャッ!

やえ「ただいま、試合はどうだ?」

小蒔「Zzzz」

照「あ、小走さん。今終わったところ」

やえ「終わっちゃったのか。結果はどうだった?」

照「結果は

照 25800
咲 25000
衣 24700
小蒔 24500

だよ」

やえ「ふむ、意外と接戦だな」

衣「衣たちが打つといつも接戦だぞー」

照「みんな実力が同じくらいだしね」

やえ(ということは宮永姉もにわかということか)

やえ「ちなみにネット麻雀での勝率は?」

衣「ネット麻雀は嫌いだぞ。何か牌がおかしい」

照「私も咲も小蒔も衣に操作のしかた教えてもらったけど4人とも一度も勝ってない」

やえ「一度も勝てないのか……。で、牌がおかしいとは?」

咲「ネット麻雀で打つと次にツモる牌や嶺上牌がわからないんです」

やえ(当たり前だろ何言ってんだこいつ)

照「有効牌がたまにしか来ないし」

衣「相手の手の大きさもわからないし」

咲「神代さんが寝ても麻雀を打たずに寝るだけですし」

小蒔「Zzzzzz」

やえ「」

照「あまり現実の麻雀を再現できてないから今は誰もやってない」

やえ「とりあえずにわかってことか」

照「それで小走さん。私たちの実力はどう?」

やえ「はっきり言って、にわかだな。県予選1回戦突破も怪しいレベルだ」

咲「じゃ、じゃあ……」

やえ「残念ながら君たちと練習はできない」

衣「そ、そんなぁ……」

照「仕方がないよね……。これも約束だし、私たちの実力が不足してるってこと」

小蒔「Zzzzzz」

やえ「まあ心配しなさんな。私を大将にしてくれるなら、どんな状況でもまくってみせるよ」

衣「大将は衣だぞー!」

やえ「ふっ、子供。あんたは手にマメのあとすら見えないが、私は小3の頃からマメすらできない」

衣「? それはすごいのか?」

照「小走さんが言ってることだから、きっとすごいことだよ。衣、この大会は小走さんに任せよう」

衣「照が言うなら仕方ないな。やえ、任せたぞ。衣は副将で我慢しよう」

やえ「おまかせあれ。では諸君、私はそろそろ帰る。1ヵ月後の県予選の日に会おう」


バタンッ!

1ヵ月後・県予選会場

やえ「諸君、久しぶりだな」

衣「やえー、久方ぶりだぞー」

照「私とやえはクラスで毎日会ってたけどね」

小蒔(どなたでしたっけ)

やえ「あれ? 照の妹の姿が見えないが」

照「今、ウンコ行ってる。もうすぐ帰ってくると思うけど……」

県予選会場・トイレ付近

優希「いやー、部員が5人揃ってよかったじょ」

京太郎「よくねえよ! なんですかこれ!」

久「あら京子ちゃん、似合ってるじゃない(大嘘)」

まこ「よりにもよってミニスカかい……」

京太郎「TV中継されてるんですよ! 絶対出場しませんよ!」

和「制服が嫌なら、私の服ですがこちらのフリフリのやつにしますか?」

京太郎「なんで和がノリノリなんだよ……」

久「大丈夫よ、絶対にバレないって、たぶん」

優希「犬! 心配ならあそこにいる人に似合ってるか聞くといいじぇ!」


咲「ふぇぇ、迷ったよぉ……」トコトコ


京太郎「じゃあ、あの人に似合ってないって言われたら、俺帰りますから」

久「うん」

久(まあ無理やりにでも出場させるけど)

>>61
>和「制服が嫌なら、私の服ですがこちらのフリフリのやつにしますか?」

淫ピの服って……痴女仕様のヤツか('A`)
あとモンプチはどーなってんだろ?
照たちがモンプチで出てるのか?


しえん

京太郎「あのー、すいません」

咲「はい?」ゴッ!

京太郎「」ジョロロロロロ バタッ

和「あら、須賀くんがおしっこ漏らして気絶してしまいましたね」

咲「え、京ちゃん!? 中学以来だけど、こんな趣味があったなんて……」


京太郎は意識不明、清澄は棄権となった

>>69
なにがあったんだ……(;´д`)
激弱だから、ボワッは感じないはず

あとニワカ先輩は過少評価だなぁ
ドラ置き場さんは、初見殺しで、アニメじゃ、かじゅにも見切られてたから、決勝とかで当たってたら、勝ててたんじゃない?(震え声)

県予選会場内

咲「おねえちゃーん」トテトテ

照「咲、すっきりした?」

咲「うん、快便だったよ。迷っちゃったけど、見つかってよかった」

小蒔「咲ちゃん、キャラメルコーン黒糖味あるけど食べる?」

咲「あ、いただきます。これウンコみたいな見た目なのにおいしいですよね(ステマ)」

照「じゃあ、皆揃ったしオーダーを発表するね」

照「先鋒・私。頑張って稼ぎたいと思ってる」

照「次鋒・小蒔。私が勝てればちょっとくらい失点しても平気だから」

小蒔「全力以上で、あたらせてもらいます!」

照「中堅・咲。小蒔の失点が酷かったら点数調整してね」

咲「うん」

やえ(点数調整ってなんだよ)

照「副将・衣。高火力で押し切ってね」

衣「任された!」

照「そして大将……」

やえ「私、小走やえ……だな」

照「頑張ってね」

やえ「ああ、大船に乗ったつもりでバトンを繋いでくれ」

衣「やえは頼りになるなー」

咲「私も緊張が解けてきたよー」

アナウンス「あと15分で県予選大会第一回戦を開始します」

やえ「では、ゆくぞ! まずは肩ならしだ!」

4人「うん!」

第一回戦・先鋒戦

下家「ダブリーですなwwww聴牌即リー以外ありえないwwwwww」パシッ

照「ポン」パシッ

対面「いきなりポン……?」

下家「んんwwww鳴きは打点を下げる糞技ですぞwwwww」パシッ

照「ロン。1000」

下家「ぺゃっwwwwww」

照「ツモ。500・1000」

照「ツモ。1300・2600」

照「ロン。7700」

照「ツモ。4100オール」

照「ロン。18600」

照「ツモ。8300オール」

照「ロン。37200」

照「ロン。49500」

照「おつかれさまでした」

咲「すごいよおねえちゃん! 東風だけで勝っちゃうなんて!」

衣「大儀であったぞ!」

小蒔「お祝いに海行きましょう!」

照「みんなありがとう。あと長野に海はないよ」

やえ「どうやら今年の大会はレベルが下がっているようだな」

照「ということは私が強くなったわけじゃないのか」ガッカリ

次の日・県予選会場

やえ「まさかにわか校で決勝までいけるとは、今年の大会は本当ににわか揃いだな」

咲「どどどどうしよう……! 私たちが決勝まで来ちゃったよう……!」

照「おおおお落ち着こう咲、ああ焦ったらダメだよ……!」

衣「決勝まで来たのにまだ照しか打ってないぞ、衣も打ちたいぞー!」

小蒔「ふああ……緊張してあまり眠れませんでした……」

やえ「照、今まで君はいろんな選手をとばしてきたが、照がにわかなことは変わらない。
   油断せずにいこう」

照「わかった」

県予選決勝・先鋒戦

照「リーチ」パシッ

純「くっ……ポン!」パシッ

照「ツモ。400・700」

純「なん……だと……!?」

睦月「私なりに精一杯……」

美穂子(最初から全力で行かないと……)カイガン

後半戦・南三局

照「ロン。12000」

睦月「残りの持ち点は3000点……」ナミダメ

純(このままじゃ鶴賀がとばされちまう……)


南四局

睦月(倍満聴牌したけど……河で染め手がばればれ……)パシッ

美穂子「……」パシッ

睦月「! ロ、ロン! 16000です!」

美穂子「はい」ニコッ

次鋒戦

智紀(あの高校は全試合先鋒だけで他校をとばしている。ここからは未知の領域)パシッ

未春(宮永照から凌ぎきったここからが勝負!)パシッ

佳織「3つずつ……」パシッ

小蒔「ふあーあ……」パシッ

佳織「あ、ロン……です。トイトイ……でしょうか?」

未春「それは四暗刻だよ!」

小蒔「あらら……zzz」

後半戦・南四局

智紀(点棒が残り少ない……)パシッ

未春(鶴賀が巫女さんと競りあってて飛び火が……)パシッ

佳織「?」パシッ

小蒔「ロン。九蓮宝燈(寝言)」

佳織「ふぇぇ……点棒が全部無くなっちゃいました……」


アナウンス「県予選大会早くも決着ぅーー!!」

控え室

咲「やったー! 優勝だよー!」

衣「小蒔よくやったぞー!」

小蒔「それが寝ていてあまり覚えて……」

照「決勝も他校をとばして終わるとはびっくり」

やえ「ふっ、当然だ。私がいたからな」

衣「インタビューが来たぞ!」

西田「先鋒の宮永照さん! すごい連続和了でしたね!」

照「はい、練習じゃあまりあがれないので運がよかったんだと思います!」ニコッ

西田「先鋒と次鋒だけで優勝ですがやはり部で一番強いのは宮永さんですか?」

照「いえ、私、小蒔、咲、衣は同じくらいの実力で」

西田「宮永さんレベルの選手が4人も!?」

照「そして大将のやえは私より遥かに強い選手ですっ」

西田「宮永さんより強い選手がいるの!?」

やえ「どうも、小三の頃からマメすらできない小走やえだ」

西田「あなたは宮永さんより強いとのことだけど……?」

やえ「まあ、私から見れば我が部員たちは全員にわかだな」

西田「このあと大会であまり出番のなかった次峰から大将の4人の練習を見せてもらえたり……」

やえ「おっと、それはダメだな。全国に出る以上、私の打ち筋は安易に見せれんよ」


咲「すごいなあ、小走先輩。あんなにちゃんとしゃべれてるよ」

小蒔「なんだか尊敬しちゃいますね」

衣「やえはやっぱりすごいぞ!」

夜・ラーメン屋

やえ「全国出場おめでとう!」

照「学校からも東京行くための費用もらえるようになった」

咲「まさか私たちが全国にいけるとは思わなかったよお」

小蒔「やえさんが言うには今年の大会はレベルが低いらしいですが」

やえ「ああ。こんなにわかチームが全国にいけるくらいだからな」

衣「じゃあ衣たちでもこのまま全国優勝できたり……」

やえ「可能性はある。だが全国は私一人の力では勝ちあがれない」

やえ「おまえらっ、全国で無様なマネしたら承知しないかんな!!」

なんやかんやあって

全国大会決勝当日・控え室

咲「ついに決勝まできたね……」

小蒔「またまた緊張であまり眠れませんでした……」

衣「全国大会でも咲が他校をとばして衣の番が来なかったぞ」

照「けど今回はそう簡単にはいかないだろうね」

やえ「ああ、準決勝で当たった臨海の先鋒。あいつはにわかじゃない」



臨海キャラはよくわからんからイメージでかく

照「あの人が私を押さえ込んであんまり稼げなかった」

やえ「ああ、逃げずに真っ向勝負して照とほぼ同点……」

咲「さすが去年の個人戦2位の人だったね」

照「今日は昨日以上に強い人たちがいるんだよね……」

咲「おねえちゃん、がんばってね!」

やえ「後ろには私たちが控えている。落ち着いていこう」

照「うん、ありがとう!」

アナウンス「あと15分で全国大会決勝戦を開始します」

照「じゃあ行ってくる!」

試合会場

辻垣内「昨日ぶりだな」

照「うん、今日もよろしく」

辻垣内「昨日は不覚をとったけど今日はそうはいかないぞ」ゴゴゴッ!

照(すごい気迫……。昨日とは比べ物にならない……)ギュルルル!

淡「二人で盛り上がってるところ悪いけど、今日は私もいるんだよ」ゴォォッ!

辻垣内「今年こそは私たちが王者の座をもらう。一年であろうと手加減はしない」

淡「じょーとーだよ!」

玄「……」

玄(おもちが足りない!)

衣ちゃんまでが勝負
そこまでに決められなかったら終わりかw

玄(まあ、おもちが足りないのはしょうがないとして)

玄(今日は準決勝までいた園城寺さんがいないのです!)

玄(私が収支マイナスになりはじめたのは園城寺さんと打ってから……)

玄(つまり園城寺さんがいない今、私の収支がプラスになる!)

玄(阿知賀のみんなにもお任せあれって言ってきたし)

玄(先鋒戦はドラ爆でトップ通過させていただくですのだ!)

                    / : : : : : :.:/:/: : /.: : : : : : : :| : : : : : : : | : : : : : : : :ヽ
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                  /:/.::.:: :.:: i/ :i_;.::イ| ::.::.::| ::.::.:: |.::.::.ト.::.;_|.:| .::|.::.::.::.i:.::.::.::.:.   /)
              /:/::.::.::i::.::.:i/| .::.::|八::.:八.::.::.::.|.::.::.|.::.::/|/\|.::.::.::.i.::.::.::.:.i  〈 <00
  rュ             φ:.::./:.::.i::.::.:i::斗テ宀ミ .::.::.:\.::.∨斗宀弌ミ:/j|::.::.: j :.::i::.:.|   \) ∩
┌─ 、        ○ o:.::./i ::.::i::.::.:〃 んuノハ \|\|\| んuノハ ∨|.::.::.リ.::.::i::.:.|   ⊂ニ  ⊃
  ̄)丿         {.::.:;.: i .::人 ::.:{i {::.. ..:::}       {::.. ..:::} レ.::.::.::.i.::.::i::.:.|   ( ○ |
  /> __     __ xく>'|:.::i::.::.::.::.ト、| とつ_ノ         ゝ._(つo厶ィj .:: i.::.::i :八      ̄∪
  \> ゙っ) /::.::.::.::.:/ |:.::i::.::.::.::.i:|////   ′    ////|:! ::.:i.::.::i::.::.::.:、
       '⌒ア.::.::.ノ  ノ:.::i::.::.::.::从                   从:: ノ.:: 八:.::.::.:\

東一局

淡「……」パシッ

玄「……」パシッ

玄(そういえば……)

辻垣内「リーチだ」パシッ

玄(ドラは来ないんだった!)

照「……」パシッ

玄「なんもかんも貧乳が悪い……」ボソッ

照「……!」ギュルルルルルルルッ!

白糸台は鉄板!

淡「……」パシッ

玄(うーん、一順前に臨海さんが捨ててるし大丈夫だよね)パシッ

照「ロン。1300」

玄「!?」

辻垣内「……」

玄(えっ……えっ? な、ななんで狙い撃ち……?)ナミダメ

照(東一局から本気を出してしまった……。けどなぜかスッキリする)

辻垣内「……逃げたんだな」

辻垣内「この4校で実力が一歩劣る高校を狙い撃ちして早期決着を狙うつもりか」

照「えっ」

辻垣内「作戦としてはまあ有りだが……それは逃げだ」

辻垣内「強い相手から目をそらし、弱い奴を狙う」

辻垣内「組の人間に手は出さず、先に周囲の人間を狙う」

辻垣内「そんな奴は許せないな」

辻垣内「真っ向勝負だ、宮永照」

辻垣内「私はお前がどんなに強かろうと絶対に逃げない」

照「?」

玄「?」

淡「?」

最強は小走先輩ということになってるからな
この照にとっては全員が格上だと思ってそうだし言いがかりもいいところw

照「ツモ」

淡「ロン」

辻垣内「ツモ」

淡「ツモ♪」

玄「か、カンです……」

辻垣内「悪いな、槍槓だ」

玄「ふぇぇ……」

照「ツモ」

照「ロン」

アナウンス「先鋒戦終了ぉーー!!」

照「ありがとうございました」

辻垣内「お疲れ。今回も追いつけなかったか」

淡「テルーもサトハも強すぎだよー」プンプン

玄「……」ヤキトリ

淡「これ私の携帯番号! またリベンジするからね!」

辻垣内「やっぱり強い日本人と打つのはいいな。あと目上には敬語使え」

照「これ私の番号。いつでも連絡してね」

淡「クロも一緒にリベンジしよ!」

玄「う、うん……」

淡「今日は調子悪かったみたいだけど、クロが本調子だったらすごいんだよお!」

辻垣内「ほう」

照「それは楽しみ」

控え室

やえ「先鋒戦1位通過おつかれ、照」

照「ありがと、やえ。でも2位と3位と点があまり変わらない」

衣「白糸台と阿知賀の点差は七万点。阿知賀の一人沈みとなったわけだ」

咲「次は神代さんだけど……」

小蒔「照ちゃんすごいですねっ。私興奮して目が覚めちゃいました!」

照「」

やえ「目が覚めるのはいいことだ、小蒔。点差を離していこう!」

小蒔「はいっ!」

次鋒戦・東一局

菫(準決勝のこともあるし、様子見無しで点棒の少ない阿知賀を狙い撃ちするか)

菫(阿知賀には何故か矢が当たらなかったが、まあ偶然だろう)パシッ

宥(指が動いた……)パシッ

小蒔「……」パシッ

慧宇(アメリカのラーメン盗み食いしたから今日は調子いいアル)パシッ

菫(次に阿知賀が切る牌であがる……!)バシュンッ!

すかっ

宥「その八萬ロンです。8000」

菫「」

菫(まだだ! もう一度阿知賀をねらう!)パシッ

宥「あ、ロンです」

菫「ぐぬぬ」


慧宇「変な服の人、それロンアル」

小蒔「あらあら」


宥「ロンです」

小蒔「今日は調子が悪いようですね……」


アナウンス「次峰戦終了ぉーー!!」

慧宇「多謝アル。1位抜けアル」

菫「何故避けられる……」

小蒔「なんとか3位で踏みとどまりました……」

宥(まだ4位だけど白糸台高校とは5千点差。4位でごめんね、玄ちゃん)

宥「あ、そういえば弘世さんっ」

宥「あ、あの、狙い撃ちするときに指が動くクセがあるので、その、直したほうが……」

菫「なんだと……? 指摘は嬉しいがいいのか、敵にそんなこと教えて」

宥「う、うん。私は個人戦出ないし、弘世さんの麻雀かっこいいからいっぱい勝ってほしいの」ニコッ

菫「そうか……/// ありがとう、松実さん」テレッ

宥「ゆ、宥でいいよ……ってなんだかあったかいねっ」テレッ

控え室

小蒔「本当にすみません……」

やえ「こういうときもある、気にしなくていいよ」

小蒔「ですが私のせいで優勝が危うく……」

やえ「まあ心配しなさんな、私は小3の頃からマメすらできない」

小蒔「ふえ?」


やえ「1位臨海、そこから少し離れて2位白糸台で、すぐ後ろに私たちと阿知賀」

やえ「咲、アンタは臨海との差をできるだけ埋めてくれ」

咲「はい、わかりましたっ。じゃあいってきます」

照「がんばってね。いってらっしゃい」

中堅戦・東一局

明華「あの舞台を転げまわぁって~ 奏でちゃってよMyセレナーデ~♪」パシッ

憧(傘ジャマ……)パシッ

尭深(騒がしくてお茶がおいしくない……)パシッ

咲「夢みたい……こうしていろんな強い人と戦えて。今日は皆麻雀を楽しもうねっ」パシッ

明華「ゆぅめぇじゃないあれもこれも~♪ その手でドアを開けましょぉお~♪」

咲「……」イラッ

明華「(表情が)残酷すぎてーこーわーいー♪」パシッ

咲「ロン。4400」

咲「カン! もいっこカン! ツモ!」

明華「諦めたーら おーわーりー♪」


憧「ロン。3900」

明華「気持ちをー リセットして~♪」


尭深「ツモ。大三元」

明華「……」←親


アナウンス「中堅戦終了ぉーー!!」

控え室

咲「ただいま。すみません、2位止まりでした」ペッコリン

やえ「とは言っても、1位の白糸台との点差は僅か。いい仕事をしたぞ」

小蒔「咲ちゃんありがとう、私の失点を……」

咲「チームですから気にしないでくださいっ」

照「私たちと2万点差で3位の阿知賀、私たちと4万点差で4位の臨海」

衣「初めて衣の番が来た! やえにトップで繋いでみせるぞ!」

アナウンス「1時間の夕食休憩のあと副将戦をはじめます。しばらくお待ちください」

衣「なんだと、休憩などいらぬというのに」

やえ「衣、少し時間あるし外行こう。今夜は満月らしいから気分転換になるぞ」

1時間後・副将戦

衣「やっと衣の出番だ。精々衣を楽しませてくれ、この有象無象!」

灼「よろしく」

灼(ハルちゃんと優勝するんだ、負けられない!)

誠子「よろしく」

誠子(阿知賀と臨海は要注意、ちっこいのは無名だしマークする必要はないな)

ダヴィン「よろしくデス」

ダヴィン(ガイトさんにあの時の恩返しをするまで負けられまセン)

回想・全国大会前日

辻垣内「くそ、ダヴァンの奴どこいったんだ……!」

黒服「お嬢! 街中探しましたが見つかりません!」

辻垣内「チッ……試合にビビって逃げたんだな」

子供「師匠ぉー、太郎がそれっぽい人見つけたってー」

辻垣内「ホントか! ってお前らは探さなくていいのに。大変だろ」

子供「師匠のためならへっちゃらだよ」

辻垣内「そっか、ありがとな。じゃあ太郎のところに案内してくれ」ナデナデ

子供「うん!」トテトテ

ダヴィン「……」グッタリ

辻垣内「こいつは似てるがダヴァンじゃないな。浮浪者だし」

ダヴィン「……! o...oh......助けて……くだサイ……食べ物を……」

辻垣内「ああ、ベビースターラーメンならある」ドウゾッ

ダヴィン「センキュー……あなた恩人です……なにか私に、恩返しを……」

辻垣内「!」

辻垣内「ならひとつ頼みがあるんだが」

辻垣内「頼みを聞くなら生活が安定するまで私の家に置いてやってもいい」

ダヴィン「ホントでスカ!? あなた、すごくいいヒト!」

辻垣内「まあ私のシマで不自由させるわけにはいかないしな」

現在・副将戦・東一局

誠子「……」パシッ

灼「……」パシッ

衣「……リーチ!」パシッ

ダヴィン(あのあとダヴァンという選手が逃げたことを聞きまシタ)

ダヴィン(デスがワタシは逃げまセン! たとえ親のリーチであろうとも!)パシッ

衣「ロンだ! リーチ一発タンピン三色ドラ1 18000!」

ダヴィン「oh......」

東一局・一本場

灼「リーチ」パシッ

衣(夜が更けてないから支配は完全ではないが……力が漲る!)

衣「追っかけリーチだ!」パシッ

ダヴィン(この子供……トップなのに逃げずにリーチ……!)パシッ

誠子(阿知賀を警戒……。今日のために徹夜でボウリングの勉強をしたんだ……)

誠子(これは通るはず……!)

衣「ロン。24300」

誠子「」

衣「ツモ。海底撈月!」


ダヴィン(逃げまセン!)パシッ

灼「ロン」


誠子「ポン ポン ポン!」パシッ

誠子(これで一安心……)

衣「おっと、それロンだ」


ダヴィン「絶対に逃げナイ、リーチデス!」パシッ

衣「ロン。12000」


ダヴィン「に……逃げまセン……」パシッ

衣「ロン。8000」

>>125
>やえ「おっと、それはダメだな。全国に出る以上、私の打ち筋は安易に見せれんよ」

なんで「打ちしゅじ」って言わなかったの?
伏線?

後半戦・南四局

ダヴィン(残り4400点……トップは断トツで子供……)パシッ

誠子(臨海の持ち点が少なくてツモあがりしにくい……)パシッ

灼(あのウサギの子に直撃ならギリギリまくれる……)パシッ

衣「……」パシッ

ダヴィン(来まシタ! 四暗刻聴牌! デスが切るべき四萬は危険牌……)

ダヴィン(いえ、気にすることはありまセン! ワタシは逃げナイ!)パシッ

衣「……」ニヤリ

衣「ロン! 24000!」

衣「あめりかのお主。麻雀は打たされるものじゃない、自分で打つものだぞ」

アナウンス「全国大会ついに決着ぅぅーーー!!!」

そら(マタンゴ含む副将のメンツじゃ)そうなる(衣に飛ばされる)よ

表彰式

咲「衣ちゃんすごいすごい! 決勝戦でとばしちゃうなんて!」ナデナデ

衣「衣だけの力では……って、なーでーるーなー!」

小蒔「私たちが全国優勝……」

照「もしかして夢なんじゃ……」

咏「夢じゃないよんっ、知らんけど」

健夜「優勝おめでとうございます、皆さん」

照「でも、私たちなんかが……ほんとに……」

やえ「皆で勝ちとった優勝だ、もっと誇ってもいいんじゃないか」

照「う……うんっ! ありがとうございます、小鍛治プロ、三尋木プロ!」

プロテストで地獄みて終了?w

戒能「ではこちらが優勝カップとなります」

健夜「わっ、戒能プロいたんですか」

戒能「いえす」

咏「私が呼んどいたんっすよ」

衣「うわー金ピカだぞー!」

咲「優勝カップなんて初めて見た……」

小蒔「キラキラしてますっ」

やえ「じゃあ私が代表してカップを受け取ろう」

トシさんみたいなスカウター持ってる人が見たら
即ガラクタだと看破されそう

咏「いやーでもこんなチームを見たらねぇ、小鍛治さん」

健夜「そうだね、私もちょっと打ちたくなってきたよ」

咏「ということだけど戒能ちゃんも来たし皆で打たないかい、宮永ちゃん」

照「いえ、そんな私がプロの人たちに……」

健夜「大丈夫、宮永さんならある程度までなら私たちと渡りあえると思う」

戒能「つまり宮永さんは小鍛冶さんには絶対勝てないと」

健夜「そ、そんなこといってないよっ! 普通に褒めたのっ!」

チーム代表はやはり最強の人ですよね(ゲス顔)

咏「で、どう? 個人戦出ないなら手の内見せてくれてもいいんじゃないかい?」

照「でも……」

咏「なんかあるん?」

照「私より大会でまだ打ってないウチの大将が……」チラッ

やえ「?」

咏「なるほどねぃ、確か宮永ちゃんよりもつよいんだったよね」ニヤリ

健夜(全く威圧感を感じない、私たちを前にしてそんなに気楽でいれる打ち手……)

照「やえー。かくかくしかじか」

やえ「ふむ、プロと私が勝負。おもしろいじゃないか」ニヤリ

小鍛治プロ「この王者は出来損ないだ、食べられないよ」

アナウンス「おーっと! ここでイベント戦が始まってしまったぁぁぁああ!!!」

アナウンス「優勝校の最後まで抜くことのなかった秘密兵器、小走選手とプロ達の試合!!!!」

アナウンス「最強の高校生はプロを相手にどこまで戦えるのか!!!!」

戒能「では、今日こそは小鍛冶さんの技をコピーして見せましょう」ゴォッ!

咏「私も小鍛冶さんに勝つために手加減はしないよ、悪いね小走ちゃん」ゴォッ!

健夜「まあプロを目指すときのためにもプロの強さは知ってたほうがいいかな……?」ゴォォォォッ!!

咏戒能「!?」

やえ「ふっ、プロだろうが王者の打ちしゅじの前ではにわか同然」

健夜(動揺はなし……!?)


やえ「私は小3の頃からマメすらできない」

やえ「にわかは相手にならんよ!!」


カン!

終盤gdったり早足だったりでごめんね
先鋒戦のために臨海出したけど後々扱いに困ったの
あと読んでくれた方ありがとうございました
飯食ってお仕事行くので続きは勘弁

憧「あれ? もう終わっちゃったー? 和に呼ばれて来たんだけど」

いい終わり方だった
乙乙

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