アスカ「ほらっ、歩きなさいよ!」(298)

えヴぁQネタ
わりとてきとー

アスカ「いつまで歩けばいいのよ全く……」

シンジ「……」

アスカ「空気も悪いし最悪よ、最悪……」

シンジ「……」

アスカ「アンタも、いいかげん一人で歩けないの?」

シンジ「……」

アスカ「なんとか言いなさいよ」

シンジ「……」

アスカ「……はぁ。ほんと最悪ね……」

シンジ「……」



綾波「……」

綾波「……」

アスカ「……」

シンジ「……」


綾波「……」

アスカ「……」

シンジ「……」


綾波「……あの」

アスカ「!?」ビクッ

シンジ「……」

アスカ「な、なんなのよアンタ、もっと離れて歩きなさいよ!」

綾波「……私が、する?」

アスカ「なにをよ!」

綾波「碇君の手を引くの……私が、する?」

アスカ「はぁ!?」


シンジ「……」

アスカ「なんでアンタがやるのよ!」

綾波「嫌そうだったから」

アスカ「ガキシンジが嫌っていつ言ったのよ! 一言も喋ってないじゃない!」

綾波「碇君じゃなくて、あなたが」

アスカ「はぁ!?」


シンジ「……」

アスカ「私だって、嫌なんて一言もいってないじゃない!」

綾波「最悪って言ったわ」

アスカ「歩くのが最悪って言ったの!」

綾波「……嫌ではないの?」

アスカ「嫌よ!」

綾波「じゃあ、私が」

アスカ「嫌よ!」


綾波「……何故?」

アスカ「はぁ!?」



シンジ「……」

アスカ「ガキシンジが一人じゃ歩かないから、しょうがなく手を引いてあげてるの!」

綾波「質問したの、そこじゃないわ」

アスカ「どこよ!」


綾波「碇君の手を引くのを私が代わ」
アスカ「わー!! わー!! わーわー!!」


綾波「……」

アスカ「……どこよ!」



シンジ「……」

綾波「あなたのこと、よく分からないわ」

アスカ「ふん、他人のことなんて誰も分からないわよ」

綾波「……そう」

シンジ「……」

アスカ「……」

綾波「……」

シンジ「……」

アスカ「なによ、もうへばったの? ほんっとにガキね」

綾波「……え?」

シンジ「……」

アスカ「アンタじゃないわよ、ガキシンジよ」

綾波「碇君がどうかしたの?」

アスカ「疲れたから、少し休みたいって」

綾波「言ったの?」

アスカ「こいつが喋ったのをアンタは聞いたの?」

綾波「聞いてないわ」

アスカ「私だって聞いてないわよ」

綾波「じゃあ、どうして」

アスカ「はぁ!?」


シンジ「……」

アスカ「あんたが変なこと聞いてきたからでしょ!」

綾波「だから、違うわ。私が聞きたいのはそこじゃない」

アスカ「どこよ!!!」


綾波「……碇君が疲れたって」

アスカ「……はぁ? らしいわね」

綾波「でも、碇君は喋ってない」

アスカ「そうね」

綾波「じゃあ、どうして、あなたは碇君が疲れたって分かったの?」

アスカ「はぁ!?」


シンジ「……」

アスカ「なんていうか……分かるでしょ、それくらい」

綾波「分からないわ」

アスカ「なんで分からないのよ」

綾波「他人のこと、分からないって。あなたも言ったわ」

アスカ「言ってないわよ!!」

綾波「言ったわ」

アスカ「言って……!! ……いや、言ったわね」

綾波「言ったわ」



シンジ「……」

アスカ「そうね、他人のことは分からないわね」

綾波「ええ」

アスカ「でも、なんとなくシンジのことは分かるの。それだけ」

綾波「なぜ」

アスカ「知らないわよ、そんなの」

綾波「教えて」

アスカ「無理よ」

綾波「どうして」

アスカ「知らない!」



シンジ「……」

アスカ「分かるもんは分かるんだからしかたないの! 私にもわかんない!」

綾波「あなたにとって碇君は他人ではないの?」

アスカ「他人よ! これ以上ないってくらいに他人! シンクロ率0%!!」

綾波「でも」

アスカ「でも、も何もないの! ……そう、ガキシンジはガキだから分かるの! 子供の気持ちなんて単純でしょ! だからよ!」

綾波「子供の気持ちは分かるの?」

アスカ「そうね!」

綾波「そうなの……」



シンジ「……」

綾波「私には子供の気持ちも分からないわ」

アスカ「あっそ」

綾波「だから、碇君の気持ちも分からない」

アスカ「ふーん」

綾波「どうしたら子供の気持ちが分かるようになるの?」

アスカ「そりゃー、私みたいに子供にやさしくすることね」

綾波「子供に優しくすればいいの?」

アスカ「まぁ、私は誰に対しても聖母のような包容力を見せるけどね」

綾波「……」


シンジ「……」

綾波「……碇君の手」

アスカ「なによ」

綾波「碇君の手、私が引くわ」

アスカ「なんでよ!」

綾波「優しくすれば、気持ちも分かるから」

アスカ「それは子供の場合でしょ!! シンジは子供じゃないわよ!!」

綾波「……さっき、子供って言ったわ」

アスカ「言ってないわよ!!」

綾波「言ったわ」

アスカ「言ったかもしれないけど!!」

綾波「言ったわ」


シンジ「……」

アスカ「なに、なんなのよ、あんた。さっきからどうしてそんなにシンジの手を引きたがるのよ」

綾波「全て理由は伝えたつもりだけれど」

アスカ「……!! はっはーん! あんた、ただ単にシンジと手を繋ぎたいだけなんでしょ!」

綾波「……?」

アスカ「いやらしい! とんだスケベ女狐ね!」

綾波「よく分からないけど、違うわ」

アスカ「ぷぷっ! 必死になっちゃって!! みっともな~い!!」

綾波「違うって言ってるわ」

アスカ「やーいやーい! 変態おててフェチ! あんたのエ~ヴァはプロトタ~イプ!!」

綾波「……」



シンジ「……」

綾波「……」

アスカ「……なによ、やる気?」

綾波「……」スッ

アスカ「はい、唐突にしゃがみこむ」

綾波「……」ザッ

アスカ「そして砂を拾い」

綾波「……」ギュッ

アスカ「握ってポール状にする」

綾波「……」ザッ

アスカ「大きく振りかぶってー」

綾波「……フッ」ビュッ

アスカ「投げた!」




アスカ「痛い!!!」

アスカ「なにすんのよ!!!」

綾波「これは初めての気持ち。説明できない気持ち」

アスカ「説明の前に謝罪しなさいよ!!」

綾波「駄目。頭では理解していても、謝罪の言葉を発するのを体が拒否してる」

アスカ「訳わかんないこと言ってんじゃないわよ!!!」



シンジ「……」

綾波「それより、見て」

アスカ「あん?」

綾波「あそこ、休憩できそうな場所があるわ」

アスカ「……軍の仮設住宅かしら」

綾波「碇君、疲れているなら」

アスカ「……そうね、私も少し休みたいし」

綾波「じゃあ、行きましょう」

アスカ「その前に、まず謝りなさいよ」

綾波「嫌」



シンジ「……」

アスカ「うへー、分かってたけど、ぼろっちいわね」

綾波「……碇君は?」

アスカ「隅っこでうずくまってるわよ。隅とか狭い場所が好きなんて根暗の極みね」

綾波「そう」


アスカ「なんか使えそうなもんはないかしら……」

アスカ「地図、コンパス……こんなのあったところでって話よね」

アスカ「あれ、もしかしたらここってもうリリンが来れる場所かしら」

アスカ「いや、流石にもうちょっと歩かないと……」


アスカ「あれ、あいつは?」

綾波「碇君、保存食があったのだけれど」

シンジ「……」

綾波「私も一口食べてみたけれど、たぶん、平気」

シンジ「……」

綾波「……食べない?」

シンジ「……」

綾波「……一人では、食べれない?」

シンジ「……」

綾波「どうすれば……」

シンジ「……」

綾波「……私が、食べさせる?」

シンジ「……」

綾波「碇君、口あけて」

シンジ「……」アー

綾波「ありがとう。それじゃ……」



アスカ「あーん!!」パクッ

綾波「……」

シンジ「……」

アスカ「まっず。でも腹のたしにはなるかしら……」モグモグ

綾波「……」

シンジ「……」

綾波「なぜ」

アスカ「あん?」

綾波「なぜ邪魔をするの」

アスカ「なんの話よ」

綾波「碇君にご飯、食べさせるの」

アスカ「差し出されたから、私にかと思って」

綾波「私は碇君に口あけてって言ったわ」

アスカ「そう? 聞こえなかったの」

綾波「わざわざ走ってまで食べにくるなんて、変」

アスカ「Willeでは、食事も戦争なのよ」


シンジ「……」

綾波「碇君、はい」

アスカ「!」パクッ

綾波「……」

アスカ「んむんむ」モグモグ


綾波「碇く」

アスカ「!」パクッ

綾波「……」

アスカ「んぐんぐ」モグモグ


綾波「いか」

アスカ「!」パクッ

綾波「……」

アスカ「んぐ、んんっ(泣)」モグモグ

綾波「なぜ、そこまでするの」

アスカ「にゃんのはにゃしよ」モグモグ

綾波「……」

アスカ「ごっくん……ふー、満足満足」

綾波「……」

アスカ「……」

綾波「……」

アスカ「……え、うそでしょ……」ガクブル

綾波「……?」



シンジ「……」

アスカ「そんな……まさか……ありえない……」

綾波「……?」

アスカ「あ、あれは……」

綾波「なに」クルッ


アスカ「やっ!」ダッ

綾波「あっ」

アスカ「保存食ゲット!」

綾波「なにするの」

アスカ「はぁ!?」


シンジ「……」

綾波「……返して」

アスカ「なんでよ」

綾波「私のだもの」

アスカ「なんであんたのなのよ。ここに置いてあったものでしょ」

綾波「私が見つけたから」

アスカ「ふーん、見つけた人がその物の所有者になるんだ」

綾波「……そう」

アスカ「じゃあ、私はあんたが持ってたのを見つけたから、これは私の物ね」

綾波「……恐ろしいわ」

アスカ「なにがよ!」


シンジ「……」

はぁ!?じゃねぇよww

綾波「あんなに、食べたのに」

アスカ「そうね、そういえば私もうお腹いっぱいだわ」

綾波「じゃあ、返して」

アスカ「ちょっと黙って! ……なによ、ガキシンジ」

綾波「……」

シンジ「……」

アスカ「……え? お腹が空いて背中とくっつきそう!?」

綾波「……」

シンジ「……」

アスカ「全く……どうせ一人じゃ食べられないんでしょ? ほんっとーにしょーがないんだから!」

綾波「……」

シンジ「……」

アスカさん誰と喋ってるんすか

アスカ「ほら、口あけて、あーん……」


綾波「っ!」パクッ


アスカ「ちょっ!」

綾波「……」モグモグ

アスカ「なにすんのよ!」

綾波「……」モグモグ

アスカ「なんとか言いなさいよ!」

綾波「……」モグモグ

アスカ「早く飲み込みなさいよ!! モグ波!!」

綾波「……」ゴックン


シンジ「……」

モグ波だと!?

アスカ「……で、なんで邪魔したの?」

綾波「……お腹、すいたから」

アスカ「嘘、絶対に嘘」

綾波「嘘じゃないわ」

アスカ「あんた、あれでしょ、私がシンジにご飯を食べさせるのが、恋人同士みたいで我慢出来なかったんでしょ」

綾波「……」

アスカ「ほんっと色ボケ脳みそね! 私とシンジが恋人……ラブラブカップルにしか見えないとしても、そんなつもりは私にはさらさらないのにね!!」

綾波「……」

アスカ「そういう勘違いされるのは14年前から変わらないわ! ほんっとにもー、迷惑迷惑!」ニヤニヤ

綾波「……」


シンジ「……」

俺「……」ニヤニヤ

綾波「……」

アスカ「なによ、やる気?」

綾波「……」スッ

アスカ「はい、おもむろに立ち上がり」

綾波「……」ギシ

アスカ「ベッドらしきものの上に乗る」

綾波「……」ギン

アスカ「標的を見定め」

綾波「……」トッ

アスカ「ベッドから飛翔しー」

綾波「……」バッ

アスカ「フライングボディプレース!!」



アスカ「痛い!!!」

アスカが可愛すぎて生きるのが辛い

アスカ「なに顔に似合わないアクロバティックな動きしてくれてんのよ!!」

綾波「初めての動き。説明できない動き」

アスカ「うるさい!! もう我慢できない!! ぶっとばしてやる!!」

綾波「負けない。私はあなたを許さない」


アスカ「うがー!!」

綾波「……!!」



シンジ「……」

職員「目標を発見……及び、綾波シリーズ、第三の子供を確認。どうされますか」

「目標には帰還を指示。その他の対象は強制連行」

職員「ラジャー」





シンジ「……」

リツコ「お勤め御苦労、アスカ」

アスカ「はいはい、どーも」

リツコ「……それで、状況を確認しても良いかしら?」

アスカ「一目瞭然でしょ。私は帰ってきた。それだけよ」

リツコ「それはいいのだけれど……なぜあなたはシンジ君にしがみついているのかしら」

アスカ「違うわ。これは守っているの。私が離れたら、シンジのこと、抹殺する気でしょ」

リツコ「……そう、まぁ、その……そうね」

アスカ「ほら、やっぱり!」ギュー



シンジ「……」

ミサトさんは40超えてるBBAなんでお帰り下さい

リツコ「なんらかの理由で扉は閉じられたものの、またしても覚醒しかけたことには変わりないの。その子は私たちにとって脅威でしかないわ」

アスカ「脅威? この人畜無害を体現したようなやつが?」

リツコ「今はそうかもしれないけど……」

アスカ「……そう、じゃあ、しょうがないわ……」

リツコ「分かってくれたのね?」

アスカ「真実を話すわ。こいつはシンジじゃないの……シンジの形をした犬なのよ」


リツコ「……?」

アスカ「……」コクリ


シンジ「……」

アスカ を マツコデラックス に変換してお楽しみください

アスカ「私が故郷で飼っていた犬。名前はシンよ」

リツコ「……」

アスカ「ニアサードインパクトの影響で、姿かたちが変わってしまったの」

リツコ「……」

アスカ「なぜシンジの形をしているのかは知らない。ニアサードの中心がシンジだったからかもしれないわ」

リツコ「……」

アスカ「だからって、シンジの形をしているからって、殺すっていうの!? 私の愛犬を!!」

リツコ「……」

アスカ「ようやく、また巡りあえたっていうのに……」ポロポロ

リツコ「……」



シンジ「……」

>>61が使徒になる呪いをかけた

アスカ「うっ、うっ……」ポロポロ

リツコ「……そうね、そういうこともあるかもしれないわね……」

アスカ「信じて、くれるの……?」

リツコ「なにか、その子が犬だっていう根拠を示してくれれば」


アスカ「根拠……そうね、シンはね、芸が出来るのよ」

リツコ「芸……?」

アスカ「まぁ、いわゆる「お手」ってやつよ。ほら、シン、お手」


シンジ「……」

とりあえずアスカを俺の嫁にするって事でいいよね?

アスカ「ほーら、シン、お手よ、お手」

シンジ「……」

アスカ「やだ、この子ったら緊張してるのかしら。おー手!」

シンジ「……」

アスカ「おっかしーわね。いつもならすぐやるのに。餌がないからかしら」

シンジ「……」

アスカ「ほらっ、さっさとしなさいよ。お手!」

シンジ「……」

アスカ「お手っつってんでしょ! さっさとしなさいよこの愚図シンジ!! ぶっ飛ばすわよ!!!」

シンジ「……」ポス



アスカ「キャー! ほら見てやったわよ! ちゃんとお手出来た! 偉いぞシン!」ナデナデ

シンジ「……」

リツコ「……」

俺もアスカに頭撫でられたいです

アスカ「ふふん、どーよ!」

リツコ「……見事なものね」

アスカ「これで文句はないでしょ?」

リツコ「ええ、もはや何も言えないわ」

アスカ「やった! これでずっと一緒よ、シン!」





シンジ「……」

そりゃ何も言えないでしょうけども

ミサト「何をしているの」

アスカ「ミサト!」

リツコ「ええ、その……芸をね、見せてもらっていたというか」

ミサト「芸?」


アスカ「そうよ、ミサト! 私の犬がね、ちゃんとお手できたの!」

ミサト「そう、犬が……で、その犬はどこにいるっていうの?」

アスカ「これよ!」

シンジ「……」

ミサト「これが……犬?」

アスカ「ええ、ニアサードの影響でシンジの形をしているけど、私の愛犬のシンなの!」

ミサト「……」

BBAは帰って、どうぞ

ミサト「アスカ、ふざけたこと言ってる場合じゃないの」

アスカ「違うの! 信じてもらえないかもしれないけど、本当の話なの!」

ミサト「アスカ」

アスカ「ようやく……ようやく巡りあ」

ミサト「アスカ」



アスカ「……はい」

ミサト「ふざけている場合じゃないの」

アスカ「はい……」


リツコ(そりゃそうよ)

ミサト「碇シンジは抹殺。これは覆すことのない決定事項です」

アスカ「……」

ミサト「全ては私の甘さが招いたこと。今度こそは……」

アスカ「……シンジ、こっちきて」

シンジ「……」


ミサト「……私の目の前に碇シンジを連れてきて、どうするつもり?」

アスカ「……こうするのよ」

シンジ「……」

アスカ「くらえっ、シンジビーム!!」

シンジ「……」ジー

ミサト「……」

シンジ「……」ジー

ミサト「……」

シンジ「……」ジー

ミサト「……」

シンジ「……」ジー

ミサト「……」

シンジ「……」ジー

ミサト「……」

シンジ「……」ジー



ミサト「……くっ」クラッ

シンジ「(アスカの精神も相当病んでるなぁ)」

アスカ「ふふっ、シンジの強烈な熱視線……これでもまだ、シンジを抹殺なんて言えるのかしら?」

ミサト「ぐっ、うぐぅ……」

アスカ「ほらほら、こっちのシンジはあーまいぞ」

シンジ「……」ジー

ミサト「い、碇シンジは……」


アスカ「碇シンジは?」

ミサト「……碇シンジは……」

シンジ「……」ジー

ミサト「抹殺……」


アスカ「くらえっ、スーパーシンジアルティメットホールド!!」ゲシッ

シンジ「……」バタッ ギュー

ミサト「あっ、あああ」

アスカ「シンジの強烈な抱擁……ただし10秒以上は許可しないわ」

ミサト「10秒……10秒耐えきれば私の勝ち……!?」

アスカ「耐えられるものなら耐えてみなさい」

ミサト「くっ……」


アスカ「10……9……8……」

ミサト「負けない、私は負けない……」

アスカ「7……6……5……」

ミサト「絶対に……絶対に……」

アスカ「4……3……2……1……」


ミサト「負けないっ!!!」

アスカ「0! 」

シンジ「(ミサトさんから加齢臭がする……。父さんみたいだ)」

アスカ「流石ミサト、強靭な精神力ね」

ミサト「伊達にこの世界で生きてないわよ……」

アスカ「でもね、ミサト。私の勝ちよ」

ミサト「……えっ?」

アスカ「シンジ、離れなさい」


シンジ「……」スッ

ミサト「う、うああああああああ!!!」ブルブル



アスカ「シンジが離れた瞬間に訪れる強烈な孤独……これには流石に耐えられないでしょ?」

アスカ「ほら、ミサト。シンジをどうするって?」

ミサト「……保護、保護するわ! だから早く私にシンジ君成分を!!」

アスカ「しょうがないわねぇ」



シンジ「……」ギュッ

ミサト「ふわぁあああああ!!」





リツコ(何やってるのかしら、この人たち)

レイはどこいったん?

アスカ「ふわぁ……おはよ」

マリ「おはよーじゃないよ、お姫様。もうお昼過ぎ」

アスカ「シンジはどこ?」

マリ「わんこ君? 知らないなぁ」

アスカ「あっそ……一応言っとくけど、あんたがシンジに近づくのは許可しないから」

マリ「どうして?」

アスカ「初対面なのに臭いをかぐようなハレンチな女だからよ」

マリ「厳しーにゃあ」

アスカ「ふん」



マリ「……あれ、なんで知ってんだろ? まぁいっか」

綾波「ごはん、美味しい?」

シンジ「……」モグモグ

綾波「……美味しいのね」

シンジ「……」

綾波「もっと食べたい?」

シンジ「……」

綾波「分かったわ」

シンジ「……」

綾波「ごはん、美味しい?」

シンジ「……」モグモグ

綾波「そう、美味しいのね」

シンジ「……」

綾波「もっと食べたい?」

シンジ「……」

アスカ「ちょ、ちょっと、何やってるのよ!!」

綾波「……?」

アスカ「何やってんのって聞いてるの!!」

綾波「碇君にご飯、食べさせてる」

アスカ「なんであんたがやってるのよ!! 今日は私があげるつもりだったのに!!」

綾波「知らなかったから」

アスカ「知らないで済んだら警察はいらないのよ!」

綾波「警察なんていないわ」

アスカ「それは! ……そうだけど」

綾波「そう」


シンジ「……」

アスカ「と、とにかく、あんたはもうおしまい!」

綾波「なぜ」

アスカ「じゅうぶんあげたでしょ! 後は私があげるの」

綾波「ずるい」

アスカ「ずるくない! あんた同じ捕虜だからって四六時中一緒にいるくせに!」

綾波「でも、ご飯をあげられるチャンスは少ない」

アスカ「なによ、このあーんフェチ! キモオタ!」

綾波「……キモオタじゃない。ただご飯を食べさせてあげたいだけ」

アスカ「はぁ!?」

綾波「あと、服を着せかえてあげたり、お風呂に入れてあげたりしたい。歯も磨いてあげたい」

アスカ「お風呂は駄目!」

アスカ「!!」ギャーギャー

綾波「!!」ワーワー



シンジ「……」









シンジ「……」

終劇

おい
 




おい

え、マジで終わりなん?

じゃあ、少しだけ書くよ。マリさんのちょっと書きたいから。
でも、正直帰還した時点でネタ切れだからきっと蛇足だからね。でも、知らないもーんだ。ぷんっ。

いやっほおううううううううううううううう

流石>>1だぜ、愛してる

シンジ「……」

マリ「あれ、わんこ君一人なんだ?」

シンジ「……」

マリ「めっずらしーねぇ。いっつも誰かしらがくっついてるのに」

シンジ「……」

マリ「それにしても、なーんでわんこ君はあんなにモッテモテなのかにゃ?」

シンジ「……」

マリ「まぁーたしかに顔はいいけど、いい臭いもしなくなっちゃたし……」スンスン

シンジ「……」

マリ「臭いも……」スンスン

シンジ「……」

ゴクリ……

マリ「……」スンスン

シンジ「……」

マリ「……」スンスン

シンジ「……」

マリ「……」スンスン

シンジ「……」

マリ「……」スンスン

シンジ「……」


マヤ「……!?」

俺「……!?」

マヤ「ちょっとアンタなにしてんのよ!」

マリ「!! ……びびったー、お姫様かと思った」

マヤ「こんな往来の場で……不潔!」

マリ「いや、私もこんなことするつもりはなかったんだけど……」

マヤ「じゃあ、どういうつもりなのよ!」

マリ「いやほんと、魔性の臭いっていうか……自然と鼻を押しつけたくなる芳醇な香りっていうか……」

マヤ「はぁ!?」

マリ「嗅いでみれば分かるって。ほれほれ」

シンジ「……」


マヤ「い、いやっ! 男なんかを近づけないで!! イヤァ!!」

シンジ「……」ボスン

マヤ「あっ……」






シンジ「……」

マヤうぜぇ

綾波「碇君、どこ」

綾波「耳の掃除、してあげないと」

綾波「あと、洋服を着替えさせて」

綾波「爪も切ってあげるの」

綾波「碇君……」



マヤ「……」スンスン

マリ「……」スンスン

シンジ「……」



綾波「……?」

綾波がヤンデレっぽい

綾波「なに、してるの」

マヤ「!」ビクッ

綾波「あなたは、男の人が嫌いな人」

マヤ「……あ、ああ……違うの、これは体が勝手に……」

綾波「口では拒絶しているのに体は男性を求めるの?」

マヤ「い、いや、やめて、そんな言い方しないで……」

綾波「そうやって浅ましく男性にすがりついて興奮しているのね」

マヤ「ち、ちが、違う……」

綾波「最低」

マヤ「う、うわぁあああああああん!!」ダッ


シンジ「……」

今更だけどQだとミサトさんは43才なんだってさ

アスカの可愛さは破よりQの方が数倍上だったな

綾波「それで、あなたはなにをしているの」

マリ「いやぁ、なんていうか……離れるに離れられないっていうか」スンスン

綾波「やめて。碇君は嫌がってるわ」

マリ「女の子にしがみつかれて嫌な男の子はいないでしょー。なにも言わないよ?」スンスン

綾波「言わなくても分かるの。前の私とは違うわ」

マリ「おっ、なんかかわいげ出てきてるね。いいねいいねー」スンスン

綾波「なぜ離れないの」

マリ「そうはいっても離れられないからにゃー」スンスン

綾波「……」

マリ「お願いだからこんな状態、お姫様にだけは言わないでね」スンスン


シンジ「……」

アスカ≧マリ>レイ>その他 だよな

マリ「つっても、お姫様は今、任務で外に出てるからどうしようもないけどねー」スンスン

シンジ「……」


綾波「……」スッ

マリ「お?」スンスン

綾波「……」ピポパ

マリ「……?」スンスン


綾波「もしもし」

『なによ! 今忙しいのよ!!』

綾波「碇君が襲われているの。助けて」

『はぁ!?』


綾波「……」ブチッ

マリ「……」スンスン

シンジ「……」

これは……4pの流れ!!

マリ「いや、だって、まさか」






弐号機「―――どおおりゃああああああああああああ!!」ドンガラガッシャーン







マリ「……ウソでしょ」スンスン

流石アスカさんやでぇ

リツコ「という訳で事情を聞きたいのだけれど」

アスカ「はい、捕虜に危険が迫っていると聞き、敵勢力の接近だと判断。任務を放棄して帰還しました」

リツコ「なるほど。船を破壊した件については?」

アスカ「事態は緊急だと考え、エヴァで直接乗り込むのが時間的ロスもなく、また戦力も申し分ないと考えました」

リツコ「……ところで、あなたの判断に私的な要素が含まれている可能性は?」

アスカ「微塵もありません。私は至って公的に、正しい行動をしました」

リツコ「そう、まぁ、そうなのね……」



アスカ「……」ギュー

シンジ「……」

アスカが可愛すぎて生きるのがry

リツコ「ミサト。今回の件について、艦長として一言」

ミサト「……」

リツコ「ミサト」

ミサト「……アスカ、碇シンジは部屋から出すなと言ったはずだけど?」

アスカ「申し訳ありません。きっと私がいなくて寂しくなってしまったんだと思います」

ミサト「……」

アスカ「……」

ミサト「……」


シンジ「……」

ミサト「……レイ」

綾波「……はい」

ミサト「アスカが言っていることは本当?」


綾波「……碇君、どうして部屋から出てしまったの?」

シンジ「……」

綾波「……」


ミサト「……それで?」

綾波「はい、食事を与えられていなかったため、探しに行ったと……」


アスカ「……」

ミサト「……」

綾波「……」

シンジ「……」

アスカ!アスカ!アスカ!アスカぁぁああうわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!アスカアスカアスカぁああぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!
いい匂いだなぁ…くんくん んはぁっ!式波・アスカ・ラングレーたんのツーサイドアップの髪をクンカクンカしたいお!
クンカクンカ!あぁあ!! 間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!
カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!! 新劇:Qのアスカたんかわいかったよぅ!!
あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
新劇場版の制作も決まって良かったねアスカたん!あぁあああああ!かわいい!アスカたん!かわいい!
あっああぁああ! 新劇:?も予告で公開発表されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!アニメなんて現実じゃない!!!!
あ…コミックもゲームもよく考えたら… ア ス カ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?
にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!! そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!
はぁああああああん!!第三新東京市ぃいいいい!! この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?
見…てる?表紙絵のアスカちゃんが僕を見てる? 表紙絵のアスカちゃんが僕を見てるぞ!アスカちゃんが僕を見てるぞ!
挿絵のアスカちゃんが僕を見てるぞ!! アニメのアスカちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!
よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ! いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはアスカちゃんがいる!!
やったよ七光り!!ひとりでできるもん!!! あ、コミックのアスカちゃああああああああああああああん!!
いやぁあああああああああああああああ!!!! れっれいれれっれれんいレイぃい!!
シ、シンジー!!ミサトぉおおおおおお!!!マリィぃいいい!! ううっうぅうう!!
俺の想いよアスカへ届け!!第三新東京市のアスカへ届け!

ミサト「と、言っているけれど」


アスカ「……綾波レイは嘘をついています」

綾波「ついていません」

アスカ「それが嘘でしょ」

綾波「いいえ、私は絶対に嘘は言いません」

アスカ「ウソつけ」

綾波「嘘ではありません」

アスカ「あっ、ほら今「う」「そ」って言ったー! うそつきだー!」

綾波「そういう意味ではありません」


ミサト「うるさい!!」


アスカ「……」

綾波「……」

            _         _
                                  ィ77>: ´: : : : : :`: ..、 __〃⌒ミ }
                              ,. : ´: : : :./ : : : : : : : : : : : /7入  》 !
                          γニУ/:  ̄:  ̄: : ̄: `: < __ィ彡: /: : /} 《} |
                          ムイ: :i: : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ/: : /:∧、_.人__ _

                         r'´: : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∨ ,':/::小三二≡≧ミ`ヽ
                           _ノ: : : :.:.:.:/|: : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : :.:..:.∨/: :/:∧ //ハ -ァ、\
                     〃: イ:/: : : : : ; :i: : : : : : : : : : : : : :\: : : : : : :.∨:/:/: :.iⅣ: :.i: : : : ヾ: :ヽ

                     'ケ:.:/: : : : : : : :ヘ: : : : : : : : : : ト、: :}ハ: : : : : : :\,': : :.!ハ: : :!: :i: : : :ト.、:.:.、

                      {: :/: : : : : : : : : : i、: : : : :..:.:.i :|八: : {`ヽ: : : : : : :rヾ:.:.ル:i: : :!: :l: : : :| \: i
                      Ⅵ: : : : i: : : : : :∧、: : : : : : ヽ: ヽ-ヘ--.`、: : : : レ=、川:!:.:.:i:.: !: :.:.:.!   },′
                       i: : i.:.:.|: : : .:.:.:i--ヘ: : : : : : : ハ: レ |:::::::::::::|: ヽ: : :小く }/ ̄}´ ̄` ̄}、
                       ∨从:.!: : : : :.:レチ丐ミ: : : : : :ヽ ヽ |::::::::::/\ i: : /i  /,ィ   γ^;   ヽ
                            ∧: :.i/}: :: :.:.|{ ヾ:::リ \: :ト 、:i  \/'  ノⅣイ ./ ノ     / /    /
                         }:/: 从∧∧ `¨   \ `ヽ      乍彡 ム___./__/   ,レ- 、
                           /: : : : :/ ∧    i、          / ム /    `ヽ   /  _ノ
                                }:.:.:.:/: : 〃∧、   r- ァ    ,  //´  ̄ ̄`ヽ ヽ_ノ'i´
                            |:/: : ://: />x、 `ー '     イ_ム /´ ̄ `ヽハ  i: : : :!
                            /: : .∠∠: ∠: : : : : }爿ヽ、_  く二二彡/        ∨ ノ: :.: :|
                 _ _  . :´/´   /   `ーァァ .}777r=====┐ ./       /イ: : :.:.:.:|
              ,. :´: : : : : /:/     /    / く!l L ノ r==、 i ,       /:/: :i: : :.:.|
             /: : : : : :./:/ミァ    i   />'´   /ク.  └=┘  i      /:::::/_ !: :.:.:.|
            /: : : /:./:/レイノ __..,  〃\   ./イ         |     {:::::::i,′  ヽ: :|
           〃: : :イ > ´ ` ̄¨ /:::::::::::::i  ∧ヾ、\ ,  } _ _   - /:i       !::::::|     .Ⅵ
         /:.i: :> ´       ./::::::::::::::::! /   ヽ、 }  /  _ .  -/::リ       !::::::|     }:.!
        > ´   ___ ......イ:::::::::::::::::::|./⌒ヽ   } しケ /´     ,::::/        !::::::::, γヘ 从
    >ィ::´ー-::-´::::::::::::::::::::::::::::::::::>ヘ:/      ヾミ彡′       i::;′        ,::::::::} i  ii/:.:∧
 r '¨  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> ´: : : :/        /ミィシ/         レ          ';::::::| .しイ/i: :.∧
 i   /⌒ヽ::::::::::::::::::::::::>- ´: : : :/: : :.:.:,        L三ツ,         i           V: レ  /: |: :.:.∧
  ,  ,::::::::::::::ヽ:::ァ'´ ̄     /: : : :.i: : : :.:.:、          i   i        .|         }::::! /: :.:|: : : :∧

ミサト「このままじゃ埒が明かないわね……」

リツコ「そうね、ところで、一つ聞きたいことがあるのだけれど」

ミサト「なによ、リツコ」

リツコ「あなた達にとって碇シンジという存在はなんなの?」


ミサト「……深い質問をするわね」

リツコ「ええ、でもそういう認識の違いを明らかにしておかないと、話がこじれそうで」

アスカ「面白いじゃない。いっせーのせで言いましょうよ」

綾波「構わないわ」


リツコ「はい、それじゃ、いっせーの」



シンジ「……」

        /〈       /'⌒>ー───ヘ: : : : .\    │ / ⌒ヽ
          、|: :ヽl⌒>/  . :      : : : . . \: : : : .>r┬< . :<⌒ ー─: :/
          : : :厂 /  . .:        : : : : : . \/. :/: ハ  丶 : .ヽ   . :/    、
          ',:ノ      :/          : : : : : : . ヽ : : /: :;     : :. . :'  ̄ ̄`ヽ :.\
        /       .;            : : : : : : : . ',:/: : :| : :/   : : l : :     : : : . \ 、
        /   .;     :l     :.       : : : :丶: : :l、: : :| :/     : : :| : .      : : : : : .〉 〉
     / /  .:/     . :|: .    l       : : : : :l: : :l \: :|/    : ; :| : : .\ . . : : : : : : /
      /  .:/    : :/| :l    .:|、  丶  : : : : :l :l |/'⌒ヽ:.     : /:/ : : : : :.>─‐ 、<
     :/  .:/     : :/ | :l   : :l \_ ヽ: : : : :l八| ⌒〉 l:;    : :| ′、__/       \
      | : :l    . :\  l :|:.  : : l/// >、\: : :l    / l:l   : :|/|/         _  \
      | : :|l  : :/  >_、:ト: . : : l ∨////ヽ : : :l  、  丿|:.   : :l  l      l 〃⌒ヾ  \
      ',: :八 : / \厂|Jlト、ヽ: :│ \////,ハ : :|\| ̄l: :.|l   : :ヽ \    l |l \_l|     \
       :/  〉:八 ー‐ヽ V;リ  \|   ` ̄ ̄ l: :l  |  厂八    : : ` < __, ヾ=彳/    \
        '  /:/   . : ∧`¨ノ       />、  ∨ :l //  \     : : . . >─── /─ヘ、__ 丶
         /:/   : : /  :.   \´ /.イ: : : :.     厂八    \    : : : : : . . . /∠/////////> 、
       /:/   : : /    \   <   l: : : :;ハ   / /: : : :.、   .:>────<_/\ ` <////////
      ´  /   : :. l      > 、  \ 「 ー‐' / / /: : : : : 》  /  ∠二八_____\  ` < ///
       イ    : .ヽ__/∠⌒ > 、 ー─' /‐厂 ̄`ヽ  /  // / /  /  / : :/  ヽ
       丶 ____,  ⌒          ー‐'   l\厂\ ┘ / /  / /  /  / : :/    ヽ
                                        / :|   \_/ /  / /  /  / : :/      \

リツコ「せ!」


綾波「子供」

ミサト「天使」

アスカ「畜生」


リツコ「……なるほど」

ミサト「なかなか興味深い結果になったわね」

リツコ「ええ、この謎はとても複雑みたいだから、一つずつ紐解いていきましょう」


シンジ「……」

寝る前支援

リツコ「まず比較的分かりやすいレイからなのだけれど、その、子供というのは……」

綾波「愛すべき対象です」

リツコ「そうね。つまり、あなたがシンジ君に抱いているのは母性愛でいいのね」

綾波「母性愛がなにか分かりませんが、子供に対しての愛がそうだというなら、きっとそうです」

リツコ「そう……具体的にどういうことをしてあげたいの?」

綾波「ご飯を食べさせてあげたり、着替えを手伝ったり、頭を洗ってあげたり」

リツコ「そうね。小さな子供にするべきとはいえ、母性から来る行動ね」

綾波「母乳をあげたり、おしめをかえてあげたり、子守唄を……」

リツコ「待ちなさい、レイ。ちょっと待ちなさい」



シンジ「……」

綾波「……? 子守唄はいけませんか?」

リツコ「そこじゃない。そこじゃないのよ」

綾波「……?」

リツコ「レイ、一つ聞くけど、今のシンジ君に母乳を上げることは出来ないでしょ?」

綾波「はい……私は妊娠していないので」

リツコ「あなたがお乳が出るかどうかは関係ないの。母乳は赤ちゃんにあげるものであって、成熟した男性にあげるものではないの」

綾波「……」

リツコ「それからおしめも止めて。とても怪しい絵面になってしまうわ」

綾波「……はい」

リツコ「まぁそういう趣味の世界がないわけではないけど……」

綾波「あるんですか?」

リツコ「そこに食いつかないでちょうだい」


シンジ「……」

リツコ「次にミサトだけれど」

ミサト「……私は他の二人に比べたらマシな方だと思うわ」

リツコ「そう思えるあなたが心配よ」

ミサト「大丈夫よ、私は自我を失ったりはしないから」

リツコ「……そう、それは安心していいのか分からないのだけれど」

ミサト「シンジ君が天界に帰るまで保護者としてしっかり見守ってあげましょうね」

リツコ「……もう何も言わないわ。藪の中身はきっとパターン青だもの」


シンジ「……」

リツコ「それで、一番分からないのはあなたなのだけれど」

アスカ「なによ」

リツコ「畜生って……いったいどうして?」

アスカ「だってそうでしょ、人に世話されなきゃご飯も食べれない。なにも考えてない。堕落している生き物。畜生以外の何ものでもないわ」

リツコ「そう言われれば納得だけど……あなたがそれを言うの?」

アスカ「私が言っちゃいけないの?」

リツコ「だって、ねぇ。その……他の何よりもシンジ君を大切にしてそうじゃない」

アスカ「この私が? バカシンジを? はんっ、へそで茶を沸かすわね」

リツコ「そう……」


シンジ「……」

アスカ「……」ギュー

シンジ「……」

リツコ「それだけ言っておきながら、くっつくのは止めないのね?」

アスカ「なんの話よ」

リツコ「だから、シンジ君にくっつくのをよ」

アスカ「ああ、そういえばここのシンジがいたわね。忘れてたわ」

リツコ「そうね。私もアスカがシンジ君にくっついていること、すっかり忘れていたわ」

アスカ「目視しているのにね」

リツコ「不思議なこともあるものね」



シンジ「……」

リツコ「畜生に抱きつくその心理はいったいどういうもなの?」

アスカ「それは、その……」

リツコ「……」

アスカ「そう、暖房器具よ! 寒いから、湯たんぽ代わり!!」

リツコ「本物の湯たんぽ、用意しましょうか?」

アスカ「いらないわ。湯たんぽじゃ敵わないくらいあったかくなるもの」

リツコ「そうなの?」

アスカ「なんか体がぽかぽかしてくるもん」

リツコ「発熱してるのはアスカの方なんじゃ……」


シンジ「……」

             /)
           ///)

          /,.=゙''"/             人人人人人人人人人人人人
         i f ,.r='"-‐'つ____     <                  >
        /   _,.-‐'~/__,  , ‐-\    <     細けぇこ・・・ん?   >
        ,i   ,二ニ (●). (●) \   <                  >
       ノ    il゙フ   (__人__)    \  YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
      ,イ「ト、  ,!,!|       ̄`      |
     / iトヾヽ_/ィ"\           /



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    l ヽ. |   |  |   |
.   | __| | __ | |^)_ |    ,-、
   _ |  | |   | .|ノ  |.    i  ヽ
  i'i. ヽ. -‐、 !   !-! ‐- ヽ.  〉、 l
 / _ ノ.ヽ. `' (ノo(ヽ?/ ヽノ (ノ |

 ヽ. ,`ヽ,ソ    )ノ   ノ/o   |
   \ '  / / l     ()ヽ l
    ヽ.   '    |  (⌒ヽ  |
     ヽ.     |   しノ  /
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新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

まだかね

もうちょっとしら割と無理やりだけど完結まで書いたやつ投下するから待っててごめん

待ってる

リツコ「はぁ、もういいわ……認めるつもりはないんでしょ?」

アスカ「なにをよ」

リツコ「はいはい。もう私はなにも言わないわ。勝手にしてちょうだい」

アスカ「だから、なにを―――」


ピー!! ピー!!


アスカ「この音、まさか!」

リツコ「敵襲!?」

ミサト「……NERV、ね」



シンジ「……」

ミサト「総員、第一種戦闘配置!!」

アスカ「了解!!」

マリ「最終決戦ってやつだにゃー」


ミサト「守るのよ、世界を……シンジ君を!!」

アスカ「了解!!!」

マリ「やっぱりそこなんだにゃー」


シンジ「……」

綾波「……」

綾波「……碇司令が、来たみたい」

シンジ「……」

綾波「こういう時の為の命令。私は碇君を連れていく」

シンジ「……」

綾波「でも、碇君はここにいたいのね? そうなのね?」

シンジ「……」

綾波「命令……でも、碇君が……」

シンジ「……」

綾波「ごめんなさい。私、やっぱり命令には逆らえないから……」

シンジ「……」

綾波「来て、碇君」グイ

シンジ「……」

リツコ「残念ながら、逃がさないわよ」カチャ

綾波「……赤木博士」

リツコ「その子を、あの人の元に連れ帰ってどうするつもり?」

綾波「……」

リツコ「……」

綾波「……碇君と、子供を、作ります」

リツコ「……」


シンジ「……」

綾波「妊娠することで私は母乳が出るようになります」

リツコ「……」

綾波「碇君に母乳をあげるのは駄目みたいだから、碇君との子供に母乳をあげます」

リツコ「……」

綾波「名前は、二人の名前をとって、男の子ならレンジ、女の子ならシイ……」

リツコ「……」

綾波「……」

リツコ「……」




シンジ「……」

リツコ「レイ」

綾波「……はい」

リツコ「寝言は寝て言いなさい」パンッ

綾波「あっ!!」

リツコ「安心して。命まではとらないわ。単体のあなたにはさして力はないようだから」

綾波「う、うう……」



シンジ「……」

リツコ「さて、シンジ君、あなたを安全な場所に隔離するわ」

シンジ「……」

リツコ「大丈夫よ、アスカ達は負けないわ」

シンジ「……」

リツコ「……ちょ、ちょっと臭いをかぐ程度なら……」

シンジ「……」


ガッシャーン!!


リツコ「きゃっ!!」

シンジ「……」

猿です

量産型「……」


リツコ「エヴァ量産型!? アスカ達をもう突破してきたっていうの!?」

シンジ「……」

リツコ「どうやって……!?」

シンジ「……」

リツコ「まさか、その手に持っているのはロンギヌスの槍!?」

シンジ「……」

リツコ「模造品でない本物のロンギヌスは、綾波シリーズ及びダミープラグを搭載した量産型では持てないはず……」

シンジ「……」

リツコ「まさか!?」

wktk

量産型「……」


リツコ「そう、そういうことなのね……」

シンジ「……」

リツコ「その機体は自ら動いているのではなく、使途の力によって強制的に動かされている……」

シンジ「……」

リツコ「そして、魂は一つ。あなたの魂がロンギヌスの所有を認めさせている……」

シンジ「……」

リツコ「自らの体を捨ててまで、求めるのね。あの女を」

シンジ「……」

リツコ「憎らしくもあるけど、きっとそういうところに、私は、きっと」


量産型「……」グシャ

量産型「……シンジ」

シンジ「……」

量産型「……エヴァに乗れ」

シンジ「……」


量産型「……シンジ」

シンジ「……」

量産型「……エヴァに乗れ」

シンジ「……」


量産型「……シンジ」

シンジ「……」

量産型「……エヴァに乗れ」

シンジ「……」

量産型「……初号機はここにある」

シンジ「……」

量産型「……ロンギヌスも、ここに」

シンジ「……」

量産型「……全ての準備は整った」

シンジ「……」

量産型「……世界が嫌だというのなら、終わらせるのだ」

シンジ「……」

量産型「……シンジ」


量産型「エヴァに乗れ」

シンジ「……」ガタ

弐号機「―――さぁせぇるぅかぁああああああああ!!」

量産型「……!!」ガキィン

弐号機「くぉぬぉおおお!!!」

量産型「弐号機……四肢を失ってもまだ刃向うか」


弐号機「ガキシンジ! いつまでも親の言うことに従ってんじゃないわよ!!」

シンジ「……」

弐号機「そうやってぐずぐず悩んで、あげくこんな馬鹿親に利用されるくらいなら!!」

シンジ「……」

弐号機「私の言うことだけ聞いて、私のこと以外は考えないようにしなさいよ!!!」

シンジ「……」

アスカさんマジぱねぇっす

量産型「ふっ」グサッ

弐号機「あぐっ!!」

量産型「死に体が、調子に乗るなよ」


シンジ「……」

量産型「さぁ、シンジ、今度こそだ」

シンジ「……」ガタ

量産型「……そう、今度こそ、これで終わりだ」

シンジ「……」


量産型「ユイ……」

シンジ「……」ガタン

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……アスカ」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……綾波」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

「希望は残っているよ。どんな時もね」








シンジ「……君、は」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


量産型「なんだ、なにが起きている!!」

量産型「……!!」

量産型「―――そうか、この船自体が、カシウス!!」


量産型「だとしても、シンジに存在変換を行うことなど……!!」

量産型「いや、違う、13番目の置き土産か……!!」

量産型「くっ……だが魂の数が……!!」


量産型「……!! 初号機には、ユイが……!!」

量産型「私より、シンジの作る世界を選ぶというのか……!!」


量産型「私が、アダムと、イヴ、に―――」

熱すぎワロタ

まだ-?

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「……もう一度」

アスカ「ほっほっほっほっ」タッタ

アスカ「あ、碇さんどーもおはよーございます」


ユイ「おはようアスカちゃん。今日も早いわね」

アスカ「いえいえ」

ユイ「ほら、あなたも挨拶」

ゲンドウ「……おはよう」

アスカ「おはよーございます。二人で朝の散歩ですか?」


ユイ「そうなの。この人ったらこうでもしないと、一日中、日に当たらないから」

ゲンドウ「……仕事なのだから、仕方ないだろう」

ユイ「休みの日だって外に出ないくせに」


アスカ(……仲いいなぁ)

アスカ「あっ、それよりレイ見ませんでした?」

ユイ「レイちゃん? ああ、さっき公園の方に行くのを見たわ」

アスカ「やっぱり。あんにゃろー!」

ユイ「なぁに、また取り合ってるの?」

アスカ「そうなんです! 今日は私が散歩の日なのに!!」

ユイ「うふふ。姉妹仲がいいわねぇ」

アスカ「仲良くないです! ……もう、それじゃ」

ユイ「はい、さようなら」


ユイ「あなたも!」

ゲンドウ「……さようなら」

レイ「……楽しい?」

シンジ「……」

レイ「……そう」

シンジ「……」

レイ「……お腹、空いてない?」

シンジ「……」

レイ「……そう」

シンジ「……」

アスカ「ちょっと、レイ!」

レイ「……」

アスカ「今日は私の散歩の日でしょ!」

レイ「寝坊したのはあなた」

アスカ「五分だけでしょ!!」

レイ「五分でも、散歩の時間が減るのはかわいそう」

アスカ「あんたが散歩させたいだけでしょ!! いいからリード返しなさいよ!!」

レイ「……嫌」

アスカ「なんでよ!」

レイ「……シンジも、私と一緒がいいって」

アスカ「はぁ!?」


シンジ「……」

アスカ「……」

レイ「……」

アスカ「あっ!」ビッ

レイ「……」ピク

アスカ「……」

レイ「……その手にはひっかからない」

アスカ「……」

レイ「……」


シンジ「……」

アスカ「いいわ、わかった。好きなだけ散歩させなさいよ」

レイ「……いいの?」

アスカ「その代わり、私は今日学校サボって一日中シンジと一緒にいるから」

レイ「……!」

アスカ「しょうがないわよね。レイがわがまま言うんだから。うんうん」

レイ「……駄目」

アスカ「なにがよ」

レイ「不良は、駄目」

アスカ「はぁ!?」

レイ「一緒にいるのは、もっと駄目」

アスカ「はぁああ!?」


シンジ「……」

アスカ「じゃあ、リード返しなさいよ」

レイ「……駄目」

アスカ「じゃあ、私、学校サボるから」

レイ「……駄目」


アスカ「……」

レイ「……」

アスカ「……」

レイ「……」


シンジ「……」

アスカ「……」ゴソゴソ

レイ「なぜ、木に登るの」

アスカ「……」ギン

レイ「なぜ私を睨みつけるの」

アスカ「……とうっ」ザンッ

レイ「なぜ、飛び降りて」

アスカ「……やぁっ!」

レイ「ライダーキック」



レイ「……痛い」

レイ「なにするの」

アスカ「口で言って分からない子には足を出すしかないでしょう」

レイ「そんなルールはないわ」

アスカ「私の名前はルール。全世界の基準となるものよ」

レイ「……あなた、馬鹿なのね」

アスカ「はぁ!? あんたにだけは言われたくないわよ!!」

レイ「……やる気なの?」

アスカ「やるわよ!」



シンジ「……」

よくわからんけどアス可愛い

アスカ「隙ありっ!」バッ

レイ「あっ」

アスカ「へへーん。一度とっちゃえば私のもんよ」

レイ「返して」

アスカ「嫌よ。誰にも渡すもんですか」

レイ「待って……」

アスカ「いーやっ!」



シンジ「……」

アスカ「ほらっ、シンジ。歩きなさいよ!」








シンジ「……」コク


終劇

畜生END
猿で投下遅くてごめん
もう二度と続き書くよなんて言わないから許して

>>266くらいからいまいちよく分からなかったけど、終わったんだよな……?

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