和子「転校生を紹介します」真月「真月零です」ほむら「!?」 (572)

注意

遊戯王とのクロスです

ゼアルは遺跡のナンバーズまでのところです

最低でも毎週土曜日投下を目標

何番煎じかは知りません

次から投下します




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389391087

第1話

ほむら「……また、ここからやり直しね」

今日は転校初日。この場面を何回繰り返しただろうか。

ほむら「……まどか」



和子「最強のエースカードはスターダストですか? ホープですか? はい、中沢君!」

中沢「ブラックマジシャンです」キリッ

和子「その通りです! 皆さんも何も効果のないカードだからと言って、馬鹿にしないように!!!」

さやか「ネオスの方が強いんだけどなあ」



ほむら「何かがおかしい」

ほむら(目玉焼きの話は? 焼き加減は?)

???「緊張しますね」

ほむら「もう、慣れたわ。……誰!?」クルリ

???「あなたと同じ転校生ですよ」

ほむら「……転校生?」

ほむら(私の繰り返してきた時間軸では私の他に転校生はいなかったはずなのに……)

???「あなたも転校生ですよね。よろしく」

ほむら「……」

???「? どうしました?」

ほむら「あなたは? 何者なの?」

???「し、失礼しました」

???「僕の名前は真月零」

ほむら「真……月……零……」

ほむら(聞いたことがない。こいつは……)

スッ

真月「よろしく」

ほむら「……よろしく」

ぎゅう

真月「……」ニヤリ

和子「では転校生を紹介します」

真月「行きましょうか」

ほむら「…………ええ」



和子「では自己紹介から言ってみよう!」

真月「僕の名前は真月零です」

ほむら「……暁美ほむらです」



モブ♂「うわぁ、すげえ、美人」

モブ♀「男なのに可愛らしいわね」

ざわざわ

まどか「え!?」

さやか「どうしたの、まどか?」

まどか「あ、いや、何でもないよ」

さやか「!! ははーん。さてはあの真月って、子に一目惚れしたなあ」

まどか「ひと……!? ち、違うよぉ!」

さやか「浮気なんてけしからん! まどかは私の嫁になるのだー!」

まどか「まだ、ホームルーム中だよ、さやかちゃん!?」

和子「皆! 静かに!」

和子「それじゃ、席は……」




わいわいがやがや

まどか「どっちも大人気だねー」

さやか「どっちも美形だしねー。まどかが一目惚れするほどに」

仁美「まあ!」

まどか「ち、違うったら!」

仁美「暁美さんに一目惚れですのね!」

さやか「そっち!?」

仁美「違いました? 鹿目さんは禁断の恋に興味が……」

まどか「ないよ! どっちも違うよ!」

仁美「冗談ですわ」



モブ♀「どこの学校に」

ほむら(分からない。あいつは何者なの?)

モブ♀「暁美さんのフェイバリットカードは……」

ほむら「ごめんなさい。緊張して、頭が……保健室に行かせてもらうわ」

モブ♀「なら、私が……」

ほむら「結構よ。係りの人にお願いするから」

スタスタ



さやか「ん? 転校生がこっちに来たよ」

仁美「まさか、今の会話が聞こえて、まどかさんに告白を……」

まどか「あわわ」

ほむら「鹿目まどかさん」

まどか「は、はい!」

ほむら「? 保健係よね、このクラスの」

まどか「う、うん」

ほむら「連れていって、もらえる保健室に」

真月「なら、僕もお願いできるかな?」

ほむら「!?」

真月「転校してきたばかりだからね。案内もしてもらいたいし」

ほむら(こいつ……)

中沢「案内なら、俺がしようか?」

真月「手を煩わせるのも悪いからさ。暁美さんも保健室に用があるみたいだからね」ニヤッ

ほむら「……」

まどか「えっと……」

まどか(助けて、さやかちゃん!)チラッ

さやか(頑張れ!!)

まどか(さやかちゃああああああん!!!)



廊下

スタスタ

まどか「………」

真月「………」

ほむら「………」

まどか(空気が重い気がする……)

まどか「えっと……あ、暁美さん?」

ほむら「ほむらでいいわ」

まどか「じ、じゃあ、ほむらちゃん? か、変わった名前だよね。あ、へ、変な意味じゃないんだよ。燃え上がれーって、感じで格好良いなって」

ほむら「……」ギリッ

真月「たしかに! そんな感じがしますね!」

まどか「だ、だよね!」

ほむら「……名前負けしてるわ」

ほむら(まどかに忠告をしたいけれど、こいつが邪魔)

真月「そんなことないですよ! 暁美さんはクールで格好良いですよ! ね! え、えっと……」

まどか「あ、わ、私、か、鹿目まどか」

真月「自己紹介が遅れました! 僕は真月零! 鹿目さんもそう思いますよね!」

まどか「え、えっと………女の子に格好良いって、言うのはどうなんだろう。アハハ」

ほむら(……こいつ)

真月「あ、そうだ」

まどか「?」

真月「鹿目さん」

まどか「な、なに?」

真月「鹿目さんは自分の人生が、貴いと思いますか? 家族や友達を、大切にしてます?」

ほむら「!?」

まどか「え…えっと…わ、私は…。大切…だよ。家族も、友達のみんなも。大好きで、とっても大事な人達だよ」

真月「それは本当ですか?」

まどか「本当だよ。嘘なわけないよ」

真月「なるほど。もしそれが本当なら、その大切な物を守るためなら、自分を投げ出せますか?」

ほむら「!?」

まどか「え……?」

ほむら(……何なの、こいつは)

まどか「私は……」

ほむら「答える必要はないわ」ファサ

まどか「ほ、ほむらちゃん…?」

ほむら「貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今までどおり、これからも」

まどか「??」

ほむら「質の悪い質問はやめなさい」

真月「す、すいません! つい、良かれと思って!」

ほむら「……保健室ね」

まどか「あ、そ、そうだね」

ほむら「案内してくれて、ありがとう」

まどか「う、うん」

真月「じゃあ、僕達は戻りましょう。もう、時間ですから」

まどか「そ、そうだね」

ほむら「……」

真月「……」ニヤリ

放課後

喫茶店

さやか「ええっ!? なにそれ!?」

まどか「わけわかんないよね」

さやか「クールで才色兼備だけど、決闘は弱いあの転校生と男子のくせに妙に可愛らしい転校生が2人揃って、サイコで電波さんとは!」

仁美「2人は転校前から知り合いなのでしょうか?」

まどか「さ、さあ? そんな感じでもなかったけど」

さやか「しかし、そんなサイコな電波転校生達に好かれるとはまどかもやりますなぁ」

まどか「あはは……嬉しいような悲しいような」

仁美「まどかさんももしかしたら、会ったことがあるんじゃないかしら?」

まどか「常識的には……」

さやか「常識的には?」

まどか「あ、暁美さんとは夢の中で会った、ような」

仁美「夢?」

さやか「あはは。もしや、まどかまで、そっち側? あはは」

まどか「ひ、ひどいよ~。真剣に悩んでるのにー」

仁美「どんな夢だったんですの?」

まどか「えっと……」

まどか(私が魔法少女になって、三つ編みで眼鏡をかけた女の子を助けた夢、なんて、言ったら、笑われそう。あれ? でも、何で、暁美さんって、分かるんだろう。姿は全然、違うのに)

仁美「まどかさん?」

さやか「帰ってこーい、まどか」



仁美「あ、もう、こんな時間!」

さやか「大変だねー、仁美も。今日は何の稽古?」

仁美「決闘ですわ。今日は極東のチャンピオンと『それはどうかなと言える決闘哲学』の作者さんが先生として来るんですの」

さやか「おお! 私にサインもらってきて」

まどか「わ、私も……」

仁美「……さすがにそこまでは厳しいですわ」



さやか「まどか。この後、CDショップに寄っていかない?」

まどか「上条君だね」

さやか「あはは」

まどか「いいよ」

さやか「あんがと」




真月「………」

CDショップ

♪鏡のデュアルイズム

まどか「この曲、良いよねー」

???『たすけて……』

まどか「ん?」

???『たすけて……』

まどか「だ、誰?」

???『まどか……僕をたすけて……』

まどか「こ、こっちかな」タタタ

さやか「ん?」




真月「……ふっ」

工事現場

???「たすけて……」

まどか「ここから……」

ガチャッ

まどか「どこにいるの……」

ドガシャアアアアアン!!!!

まどか「ひい!?」

???「はあはあ……」

まどか「な、なに……?」

スタッ

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん!?」

ほむら「そいつをこっちに寄越しなさい」

まどか「だ、駄目だよ! この怪我してる……」

ほむら「そいつから離れなさい、鹿目まどか」

ちょっと、前

ほむら「どういうこと?」

QB「何がだい?」

ほむら「何なの、この世界は! 何で、遊戯王が流行ってるの!」

QB「別におかしい話じゃないよ。この世界ではトップクラスのカードゲームなんだから」

ほむら(どの時間軸でも流行ってないわよ! と言うのは今は得策ではないわね)

ほむら「………まあ、いい。質問を変えるわ。真月零。彼は何者?」

QB「? 誰だい、それは?」

ほむら「お前の差し金ではないの?」

QB「僕がどうして、そんなことをするんだい? わけがわからないよ」

ほむら(たしかに……でも、何かを知っているに違いない。今までのどの時間軸にも私以外の転校生はいなかったのだから)

QB「僕の方も是非、聞きたいね。君は魔法少女みたいだけど、僕は君と契約をした覚えはないんだ。君は一体……」

ほむら「黙りなさい」

バンッ

QB「」ドサッ

ほむら「なにも知らないなら、予定通り、鹿目まどかには接触させないわ」

QB「……」ヒョコッ

ほむら「待ちなさい!」



ほむら「……」コツコツ

まどか「ひいっ!?」

ぷしゅうううう!!!

ほむら「!?」

???「まどか! こっち!」

まどか「さやかちゃん!」

ダッ!

さやか「あれ……転校生だよね? 電波かと思えば、コスプレに通り魔かよ! っていうか、それ、何? ぬいぐるみ……じゃないよね? 生き物?」

まどか「分かんない! でも、怪我してるし……この子を助けなきゃ!」



ほむら「……油断したわ。追いかけ……」

ビシャアアアアアアン!!!!

結界

ほむら「……こんな時に」



さやか「……ねえ、まどか。な、なんかおかしくない? 非常口は? どこ、ここ?」

まどか「へ、変だよ! 道が変わってく……」

さやか「あーもう、どうなってんのさ!」

まどか「やだっ。何かいる」

クリボン「クリ~」

クリボー「クリクリー」

さやか「な、何なの、これ……じ、冗談だよね? わ、悪い夢だよね?」

まどか「うう……」

羽クリボー「クリ~!」

???「危ない!」

罠カード『激流葬』

クリボー「クリ~!?」

さやか「こ、今度はなに!?」

???「こっちです!」

まどか「あなたは……」

さやか「転校生の……」

真月「ここは危険です! 逃げないと……」

さやか「う、うん。でも、どうして、ここにいんの?」

真月「たまたま、ここにあなたが入るのを見て、着いてきたんです」

まどか「に、逃げるって……」

クリボー「クリクリ」

まどか「わ、私達……囲まれてるよ……」

真月「!?」

さやか「ま、まずいよ……転校生! さっきのもう一回……」

がしゃんっ!!

3人「!?」

???「危なかったわね。でももう大丈夫よ。あら? キュゥべえを助けてくれたの? ありがとう」

さやか「こ、こいつの知り合いですか?」

???「その子は私の大切な友達なの」

まどか「わ、私、呼ばれたんです。頭の中に直接この子の声が」

???「ふぅん…なるほどね。その制服、あなたたちも見滝原の生徒みたいね。2年生?」

まどか「そ、そうですけど……」

???「あら?」

真月「……」

???「あなた……どうして、ここに……?」

さやか「え、えーと、あなたは……」

???「そうそう、自己紹介しないとね。でも、その前に」ヘンシン

???「ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」

魔法カード『無限の魔弾』

クリボン達「うぎゃああああああ」

さやか「一撃で全滅……」

まどか「すごい……」

真月「……」

真月「……」ニヤリ

ぴしゃあああああああああん!!!

さやか「戻った……」

まどか「良かった……」



ほむら「……おそかっ……!?」



真月「……」



ほむら(あいつは!?)

???「魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい。今回はあなたに譲ってあげる」

ほむら(なぜ、あいつが……)

???「なにを黙ってるのかしら? 意味が分からなかったの? 見逃してあげるって言ってるの」

ほむら(現状を考えれば、ここは一旦、退いた方がいいわね)

マミ「お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」

ほむら「……」タッ

さやか「………はあ」

まどか「ふう……」



QB←回復

QB「ありがとう、マミ! 助かったよ!」

マミ「私はたまたま、ここを通りかかっただけよ。お礼はこの子達に」

QB「どうもありがとう! 僕の名前はキュゥベえ!」

まどか「あなたが私を呼んだの?」

QB「そうだよ! 鹿目まどか! 美樹さやか! それと……」

真月「……」

QB「………真月零!」

まどか「どうして、私達の名前を……?」

QB「僕、君達……あ、真月は違うよ。にお願いがあって来たんだ」

まどか「お…おねがい?」

QB「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ」



今回はここまでです

続きは来週の土曜日くらいに

ゲス化するのは最後の方かな

期待
これほど希望の見えないクロスもそうはないな

遊戯王クロスは沢山あるがこれもまたエタ臭がするな

>>26

訂正

続きは来週の土曜日くらいに→続きは月曜日に

マミ達から少し離れた場所

ほむら「……あいつは何者なの……」

ほむら(この時間軸はイレギュラーすぎる……でも)

ほむら「まどか……絶対にあなたを護ってみせる」ホムッ

河原

ほむら「……」テクテク

ピカーン

ほむら「? この光は……」

かっとび遊馬号「ウイーン」

ほむら「なに!? あれは!?」



遊馬「本当にここに遺跡のナンバーズはあるのかよ」

アストラル「分からない。しかし、ここに来いとある以上、何かはあるに違いないはずだ」

遊馬「しかし……ここはどこだ?」

小鳥「河原みたいよ」

アストラル「この見滝原は人目のない広い場所は少ない。最適な場所はここしかない」

遊馬「たしかにこんなの見られたら、大騒ぎだ……」

ほむら「」

全員「いた!?」

鉄男「か、かわいい……///」

遊馬「どうすんだよ! いきなり、見つかっちまったじゃねーか!」

アストラル「落ち着け、遊馬」

小鳥「とにかく、一度、降りてみましょう」

ほむら(まさか……宇宙人!? まあ、魔法少女がいる時点でいてもおかしくはないけど……)

ほむら「中から人が出てきたわ!?」

???「こ、こんにちは」

ほむら(8人も人がいる……き、緊張するわね)

???「え、えーと……」

???「言葉が通じてないのかしら?」

ほむら「つ、通じてるわ!」ファサ

ほむら「ただ、あまりのことに驚いていただけよ」ホムッ

???「あはは……」

ほむら「あなた達は何者なの?」

???「私の名前は観月小鳥よ」

???「俺の名前は九十九遊馬だ!」

???「私は神代 璃緒。ほら、凌牙も」

???「………神代 凌牙だ」

ほむら「同じ名字……あなた達は兄妹なの?」

璃緒「ええ」

???「僕は等々力孝です」

???「表裏徳之助ウラ!」

???「キャッシーにゃ」

???「お、おお俺は武田鉄男! よ、よ、よろしく」

遊馬「で、あんたの名前は?」

ほむら「……」ヘンシン

小鳥「姿が変わった!?」

ほむら「あなた達に名乗る名前はないわ」カチャッ

キャッシー「あれは!?」

いいんちょ「とどのつまり! け、拳銃です!」

凌牙「ちっ!」

ほむら「まだ、私の問いに答えていないわ。あなた達は何者なの? 目的は何?」

ほむら(宇宙人ということはもしかしたら、キュウベえの仲間でまどかを……)

ほむら「……」

遊馬「……」

小鳥「遊馬!」

遊馬「なあ、あんた」

ほむら「……」

遊馬「何で、そんなに悲しい目をしてるんだ?」

ほむら「!?」

小鳥「ゆ、遊馬! あんまり、刺激しちゃ危ないわよ!」

ほむら「……ず、ずいぶん、知ったようなことを言うのね」カチャッ

ほむら「怖くはないのかしら?」

遊馬「そりゃ、怖いさ。でも、俺にはあんたが引き金を引くとも思えないし、こんな脅しをいきなりする奴だとも思えないんだ。だから、それを下ろしてくれないか? 俺達はあんたの敵じゃない」

ほむら「………」

遊馬「………」

???「遊馬。船を隠してきた。……これはどういう状況なんだ?」

ほむら「………え? 身体が透けて……」

遊馬「?」

ほむら「ま、ま、まさか……幽霊!?」

アストラル「遊馬。幽霊とはなんだ? いつ、発動する?」

ほむら「ひい……」ドサッ

遊馬「あ、おい!」

ほむら「」

小鳥「気絶してる……」

いいんちょ「今のうちに逃げましょう!」

徳之助「そうするウラ!」

遊馬「おい、大丈夫か?」ペチペチ

いいんちょ「遊馬君!?」

遊馬「何でかは知らねえけど、ほっとけないんだ」

璃緒「たしかに女の子を置き去りにはできないわね」

小鳥「そうよね」

凌牙「……だけど、拳銃は奪っておけ。起きて、脅されたら、やばいからな」スタスタ

遊馬「おい、シャーク!」

凌牙「周りを見てくる。こいつの他に見てる奴がいたら、厄介だからな」

遊馬「……シャーク」

小鳥「あっちの木陰で休ませましょう」

遊馬「……ああ!」



ほむら「………んん」

小鳥「気がついた!」

ほむら「ここは……」

遊馬「よっ!」

ほむら「あ、あなた達は!?」

ほむら(油断したわ。幻覚を見て……)

???「落ち着け。私達は君に敵意があるわけじゃない」

ほむら「幻覚じゃない!?」

遊馬「やっぱり、あんたにアストラルが見えるのか?」

ほむら「あ、アストラル?」

遊馬「こいつのことさ」

アストラル「どうやら、君には私が見えるようだな」

遊馬「そんなことより名前だ、名前!」

ほむら「……名前?」

遊馬「あんたの名前だよ!」

ほむら「……」

ほむら(こいつらは……結局……)

凌牙「おい」

ほむら「!?」

遊馬「シャーク!」

凌牙「お前が何を警戒してるかは知らないが、敵対する気があるなら、とっくにお前に何かしてるぞ」

ほむら「…………………」

ほむら「………暁美ほむらよ」

遊馬「ほむらって、名前なのか! いい名前だな!」

ほむら「………そうかしら?」

遊馬「燃え上がれ~って、感じがして、かっけえじゃんか!」

ほむら「……」

遊馬「よし。早速、決闘(デュエル)しようぜ」

ほむら「え?」

小鳥「何を言ってるの、遊馬!?」」

遊馬「ほむらはまだ、俺達を警戒してるみたいだしな! 仲良くなるには決闘(デュエル)が手っ取り早いぜ!」

ほむら「………残念だけど、カードは持っていないの」

遊馬「ええっ!?」

小鳥「あらら」

ほむら「……ごめんなさい」

小鳥「気にしないで!」

ほむら「……ここじゃなんだし、家に案内するわ」

璃緒「家に? こちらは結構な人数がいるけど」

ほむら「かまわないわ。さっきのお詫びよ。ついてきなさい」

鉄男「は、はい!」

スタスタ

凌牙「おい、遊馬。あいつを信用する気か?」

遊馬「……」

凌牙「見たところ、同い年くらいだが、拳銃を所持してる時点で普通じゃないぜ

アストラル「ベクターの件もある。警戒はしておくべきだろう」

遊馬「………シャーク達の言ってることは分かる。だけど、俺はあいつを信用できる気がする。根拠はないけどさ」

凌牙「……」

アストラル「……遊馬」

徳之助「どうしたウラ? 早く来るウラ!」

遊馬「おう! 今いくぜ!」

璃緒「凌牙も早く!」

凌牙「……ああ」

ほむホーム

ほむら「あまり広くはないけど、座って。今、お茶を出すわ」

小鳥「個性的な部屋ね……」



ほむら「どうぞ」

遊馬「サンキュ」

しばし、談笑

鉄男「暁美さんの方が年上なんですね!」

小鳥「暁美先輩って読んだ方がいいかな?」

ほむら「せ、先輩はやめて///」

ほむら「それより、1つ、聞きたいことがあるわ」

遊馬「ん?」

ほむら「あなた達の目的はなに?」

遊馬「俺達は遺跡のナンバーズを探してんだ」

ほむら「ナンバーズ?」

遊馬「ここら辺に遺跡はないか?」

ほむら「……ごめんなさい。知らないわ」

遊馬「そっか……」

小鳥「これからどうする? 別の場所に行くの?」

遊馬「……いや。父ちゃんがここを示したってことはここには何かがあるって、ことだ。それを探さなきゃな」

小鳥「遊馬……」

ほむら「………」

凌牙「次はあんたの番だ」

ほむら「私?」

凌牙「あんたは何者だ? あのコスプレや拳銃。普通の中学生とは言い難いぜ」

遊馬「おい、シャーク!」

ほむら「………そうね」

スクッ

ほむら「あなた達は魔法少女って、知ってる?」

遊馬「魔法少女?」

アストラル「遊馬。魔法少女とはなんだ? いつ、発動する?」

遊馬「魔法少女ってのはだな……魔法を使えるんだ」

アストラル「魔法? まさか、魔法カードの使い手なのか?」

遊馬「似たようなもんだな」

小鳥「それで魔法少女がどうしたの?」

ほむら「信じてもらえるかは分からないけど、私の正体は……魔法少女よ」

全員「ええええ!!!?」

遊馬「マジかよ!? すげえ!!」

凌牙「待て。そんな話が信じられるか。もし、お前が魔法少女なら、なぜ、拳銃を持っている?」

ほむら「ごもっともな話ね。私は魔力が低いから、こういった武器に頼らないといけないの」

凌牙「それを信じろと?」

ほむら「信じてもらうしかないわね」

遊馬「俺は信じるぜ」

小鳥「遊馬が信じるなら、私も……」

璃緒「でも、これで分かりました。さっき、あなたの服装が変わった理由が分かりましたわ。あれが変身だったんですね」

ほむら「その通りよ」ファサ

鉄男「すげえ!」

徳之助「魔法少女なんて、初めて見たウラ!」

いいんちょ「でも、魔法少女って、何をするんですか?」

ほむら「魔法少女の使命は魔女を退治することよ」

遊馬「魔女?」

ほむら「魔法少女が希望を振りまくなら、魔女は絶望をもたらして、禍をもたらす。それを退治するのが魔法少女」

遊馬「正義の味方ってことか!」

小鳥「どうすれば、魔法少女になれるんですか?」

ほむら「私達が魔法少女になる方法は……キュウベえと呼ばれる白い猫みたいな生物と契約をするの」

璃緒「契約?」

ほむら「願い事を1つ叶えてもらえる代わりに魔法少女になって、魔女と戦うのよ」

小鳥「願い事は何でも叶えてくれるね?」

ほむら「ええ。例え、それがどんな願いでも」

遊馬「すげえな!」

いいんちょ「億万長者や不老不死にもなれるんですね!」

キャッシー「これで遊馬と……」

小鳥「むぅ」

ワイワイガヤガヤ

ほむら「………そんなに良いものじゃないわよ」

遊馬「ほむら?」

ほむら「戦いは命懸けだし、それに……」

遊馬「それに?」

ほむら「………何でもないわ」

ほむら「泊まっていきなさい。どうせ、寝る場所もないんでしょ?」

遊馬「いいのか!?」

小鳥「助かるけど……平気なの?」

ほむら「かまわないわ」ファサ

ほむら「出かけてくるから、ゆっくり休んでいていいわよ」

遊馬「どっかに行くのか?」

ほむら「魔女退治よ」

遊馬「おお! 早速か!」

小鳥「私、ついていきたい!」

キャッシー「私も!」

いいんちょ「魔女がどんなものなのか見てみたいですね」

徳之助「連れていくウラ!」

ほむら「………いい加減にして!!!」

全員「……」

ほむら「魔女との戦いは遊びじゃないのよ。下手をしたら……」



シャルロッテ『パクッ』

マミ「」



さやか「あたしって……ほんと、馬鹿」

さやか「」



杏子「一緒にいてやるよ」

杏子「」



まどか「」

ほむら「どうして……死んじゃうって、分かってたのに……」



ほむら「……魔女との戦いは遊びじゃない。これまでに……私は何度も見てきたわ。魔女との戦いで……魔法少女に関わって、無惨に死んでいく様をね」

全員「……」

ほむら「この部屋は自由に使ってもいいわ。ただし、私にはついてこないで」スタスタ

全員「……」

遊馬「……」タッ

小鳥「あ、遊馬!」タッ



ほむら「……」スタスタ

遊馬「おい、ほむら!」

ほむら「………まだ、何かあるの?」

遊馬「……お前に謝らなきゃいけねえ。遊び半分でついていきたいって言って……」

小鳥「ごめんなさい」

ほむら「……分かってもらえたならいいわ」ファサ

遊馬「でも、俺はそれでもついていきたい」

ほむら「!?」

遊馬「魔女退治が命懸けってのは分かった。たくさんの人がやられたのを見たんだよな。でも、それはほむらも死んじまうかもしれないってことだろ?」

ほむら「……そうね」

遊馬「俺、ほっとけないんだ……そんなの」

ほむら「……どうして、そんなことを思うの?」

遊馬「仲間だろ、俺達」

ほむら「……私達、ついさっき、会ったばかりのはずよ」

遊馬「それは……そうだけど」

ほむら「はぁ……」

ほむら「命の保証はできないわ。それでもいいならついてきなさい」

遊馬「!!」

小鳥「ありがとう!」

ほむら「……」ホムッ




結界

モブ魔女「……」



小鳥「これが……」

遊馬「魔女……」

ほむら「下がってなさい。ここは私が……」

モブ魔女「デュエルデュエル」

ほむら「ほむ?」

モブ魔女「デュエルデュエル」

ほむら「決闘(デュエル)って……」

遊馬「決闘(デュエル)なら、俺に任せな!」

アストラル「気をつけろ、遊馬。相手は只者ではないぞ」

遊馬「分かってるぜ! Dゲイザーセット!」

シャキーン

遊馬「いくぜ!」

遊馬・モブ魔女「「決闘(デュエル)!」」



遊馬「いっけえええ!!! ホープ!」

モブ魔女「ギャアアアアアア」

LP2000→0

遊馬「よし! 勝った!」

ほむら「訳がわからないわ」

グリーフシード『コトッ』

モブ魔女→カード

ぴしゃあああああああああん!!!

遊馬「元の場所に戻った……」

ほむら「何が起こったのかしら……」

アストラル「もしかしたら、ナンバーズの影響かもしれないな」

ほむら「どういうこと?」

アストラル「本来なら、命懸けの戦いのはずがナンバーズかあるいは何かの影響で今のようになってしまったということだ」

ほむら「……なるほど」

遊馬「まあ、何はともあれ。俺の協力が必要ってことだな」

ほむら「……」

遊馬「よろしくな!」

ほむら(絶対に決闘(デュエル)を覚えてやるわ)

第1話

夢の中で逢ったような

おわり



今回はここまでです

続きは今週の土曜日に

決闘(デュエル)の描写はさくさくした方がいいのかじっくりしたほうがいいのかしないほうがいいのか

モブ相手は省略で

ほむほむのデッキに期待

>>60

書き忘れたけど、決闘の描写をいれるなら、オリカも入ります

決闘描写は長くなるし、書き手の負担も増えるから本当に重要なとこ以外はカットで良いと思う

回復はやっぱりモウヤンのカレーかな?

真月実は良い子説が

乙です
別のSSですけど、ほむらは機皇帝を使ってました。



第2話

『それはとっても、嬉しいなって』

ほむら『鹿目さん、私、魔法少女になったんだよ』

まどか『え?』



まどか『やったああああ』ダキッ

ほむら『わっ』



まどか「あっ、ん」

まどか「はぁ~、また変な夢…」

QB「おはよう。まどか」

まどか「おはよう、キュウベえ」



詢子「まどか。昨夜は帰りが遅かったんだって?」

まどか「先輩の家にお呼ばれしちゃって」

詢子「まあ、門限とかうるさいことは言わないけどさ。晩メシの前には一報入れなよ」

まどか「うん…ごめんね」

QB「きゅっぷいきゅっぷい」

まどか「ほんとに人には見えないんだ」

マミ「私の名前は巴マミ」

QB「僕の名前はキュウベえ!」

マミ「あなたたちと同じ、見滝原中の3年生でキュゥべえと契約した、魔法少女よ」

さやか「魔法……」

まどか「少女……」

真月「……」

マミ「1度、私の家に来ない? ゆっくり、お話ししたいわ」



マミホーム

さやか「うわ…」

まどか「素敵なお部屋…」

真月「こんな立派な部屋で1人暮らしですか……」

マミ「…………いろいろあってね」

真月「す、すいません! 良かれと思って、変なことを聞いてしまって」

マミ「気にしないでいいわ。独り暮らしだから遠慮しないで。ろくにおもてなしの準備もないんだけど」

まどか「マミさん。すっごく美味しいです」

さやか「んー、めっちゃうまっすよ」

真月「紅茶も美味しいです」

マミ「ありがと」

マミさんとキュウベえの魔法少女説明+魔法少女体験コース案内

マミ「というわけよ」

さやか「どんな願いでも……か」

まどか「いざ、言われると迷うよね」

マミ「私からも聞きたいことがあるの。真月君」

真月「僕ですか?」

マミ「あなたはどうして、あそこにいたの? 普通の人があの空間には入れないはずなんだけど」

真月「それは……」

マミ「それは?」

真月「あまり、大っぴらには言えませんが、実は僕はバリアンなんです」

さやか「バリアン?」

まどか「何ですか、それ?」

マミ「私にも分からないわ」

真月「有り体に言えば、世界を護る者達……守護者(ガーディアン)の組織って、ところですよ」

マミ「守護者(ガーディアン)!」

さやか「へー、あんたがねえ。何で、見滝原に来たのさ」

真月「それはまだ、言えません。だけど、いずれ、分かります。いずれ……」

マミ「秘密の任務ってことね」

まどか「格好良い……」

真月「あはは……」

さやか「しかしー、同じ転校生でこっちは正義の味方であっちは悪党。えらい違いだね」

まどか「え、えーと……」

真月「彼女には気を付けた方がいいですね。何を考えてるか分かりませんから」

QB「たしかに。それは言えるね」



まどか「………ほむらちゃん、そんなに悪い感じじゃないんだけどなあ」




ほむホーム

ほむら「私は学校に行くから。好きに部屋は使ってくれて構わないわ」

凌牙「学校? 魔法少女も学校に行くのか?」

ほむら「当然よ」ファサ

凌牙「俺達を家に置いてか? 何かを盗むかもしれないぜ」

璃緒「凌牙!」

ほむら「心配には及ばないわ」ファサ

ほむら「貴重品は私が持ってるから。この家には盗む物もないから。それじゃ」

スタスタ

遊馬「さて! 早速、遺跡を探すか!」

小鳥「でも、学校があるってことは私達が彷徨いていたら、補導とかされちゃうかも」

遊馬「そんなこと気にしてたら、何もできねーよ!」

璃緒「でも、たしかに補導は厄介ですね」

凌牙「……はあ。…………ん?」

写真たて『伏せられてる』

凌牙「なんだ、これは……」

写真『メガほむとまどか』

凌牙(これは……濡れてる? 涙の痕か?)

遊馬「どうかしたか、シャーク」

凌牙「………何でもない。行くぞ」

遊馬「あ、おい!」



仁美「私は志筑仁美ですわ」

真月「僕は真月零です」

仁美「よろしくお願いします」

真月「よろしく!」

仁美「でも、びっくりしましたわ。いきなり、真月さんと一緒に登校するだなんて」

さやか「いやー、昨日、いろいろ、ありまして」

仁美「もしや、鹿目さんとお付き合いを!?」

さやか「あちゃー、いきなり、秘密がばれちゃったか」

まどか「ち、ち、違うよぉ! へ、変なこと言わないでよ!」

さやか「あはは」

仁美「うふふ」

タッタッタッ

真月「ま、待って下さい!」

まどか「まっ……」


ほむら「……」スタスタ

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「……」チラッ

ほむら「……」スタスタ

まどか「ま、待って!」

ほむら「……何かしら?」

まどか「え、えっと、昨日……」

ほむら「安心して。もう、あいつは殺さないわ。どのみち、もう、手遅れだし」

まどか「そ、そう。な、なら、安心だね」

ほむら「……鹿目まどか。1つだけ、約束して」

まどか「や、約束?」

ほむら「魔法少女にはならないで」

まどか「……それって」

さやか「おい!」

ほむら「……」チラッ

マミ「どういうつもりかしら? こんなところでキュウベえを襲うつもり?」

ほむら「そんなつもりはないわ。私は声をかけられただけよ」

さやか「でたらめ言うな!」

まどか「ほ、本当だよ、さやかちゃん!」

さやか「まどか……」

ほむら「それじゃ……」スタスタ

まどか「ま、待って!」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃんは……どんな願いで魔法少女になったの?」

さやか「何を聞いてるの、まどか。あいつのことだから、たいした願いじゃない……」

マミ「美樹さん。流石に言って良いことと悪いことがあるわよ」

さやか「す、すいません」

ほむら「………」

ほむら「……」スタスタ

まどか「……ほむらちゃん」



仁美「な、何なんでしょう、今の」

真月「さ、さあ……」

真月「……」ニヤリ



放課後

喫茶店

マミ「さて。魔法少女体験コース第1弾。張り切って行ってみましょうか。準備はいい?」

さやか「準備になるかは分からないけど、私の自慢のブラックマジシャンガールの杖を持ってきました!」

デデーン!!!

マミ「い、意気込みとしては十分ね。鹿目さんは?」

まどか「私は……」

ノート『魔法少女』

まどか「い、衣装を考えてみました」

マミ「……」

さやか「……」

真月「……」

全員(まどか除く)「あはははは」

まどか「え? え? あうー///」



マミ「で、真月君は?」

真月「僕は自慢のデッキを持ってきました!」

さやか「デ、デッキって……」

マミ「ふーん。あなたの実力は?」

真月「バリアン最恐の実力です」

さやか「あんたが最強ねえ。そうは見えないけど」

真月「ひ、酷いですよ、美樹さん!」

全員(真月除く)「あはははは」

パトロール開始

マミ「そういえば、重要なことを忘れてたわ」

さやか「何ですか?」

マミ「チーム名よ」

まどか「チーム名?」

マミ「今度から真月君も私と戦ってくれるわけだし、チーム名は必要かと思って」

真月「たしかにそうですね!」

さやか「一体感も出るからいいですね!」

まどか「さすが、マミさん!」

真月「でも、いきなり、チーム名と言われても……」

マミ「実はすでに決めてあるわ。ピュエラマギ・ホーリーカルテットよ」

さやか「カルテット? カルテットって、たしか、4人組じゃ……」

マミ「あなた達が魔法少女になるかどうかはともかく、一応、一緒に戦いに行くわけだし、チームってことにしたんだけど……いやかな?」

さやか「そんなことないです!」

真月「むしろ、光栄です!」

マミ「ありがと。……お喋りはここまででね。魔女は近いわ」

廃墟

マミ「ここね」

女「……」フラフラ

さやか「マミさん! あれ!」

マミ「任せ……」

真月「僕に任せてください!」

マミ「あっ……」

ツルッ

真月「あら……」

まどか「真月君!」

マミ「まったく!」ヘンシン

マミ「よっ」

リボンで女を助けるマミさん。

マミ「危なかったわね」

さやか「あんた、何やってんのさ」

真月「良かれと思って、つい……」

マミ「……気絶してるだけね

まどか「はあ……よかった」

マミ「魔女の結界は奥よ。行きましょう」

さやか「……い、いよいよだね」

まどか「う、うん」



ほむら「……」



マミ「これが魔女の結界よ」

さやか「ゴクリ」

真月「緊張してるんですか?」

さやか「ど、どうって、ことないわよ!」

マミ「ふふふ。じゃあ、行きましょうか」

びゅんっ



ほむら「……」

凌牙「何してんだ?」

ほむら「!?」

凌牙(さっきのピンクの女は……)

凌牙「何してんだ? 誰かの跡をつけてるみたいだったが」

ほむら「………」

ほむら「あなたには関係ないわ」

凌牙「さっきのピンクの女」

ほむら「!?」

凌牙「お前とはどんな関係なんだ?」

ほむら「……あなたが知る必要はないわ。帰りなさい」スタスタ

凌牙「………」



結界奥

ゲルトルート「デュエル、デュエル」



さやか「グロい……」

まどか「あんなのと戦うんですか……」

マミ「大丈夫。負けるもんですか。下がってて」



ゲルトルート「デュエル、デュエル」

マミ「いくわよ!」

マミ・ゲルトルート「「決闘(デュエル)!!!」」

さやか「あれ? まだ、ターンも始まってないのにフィールド魔法が発動してる……」

マミ「魔女との決闘(デュエル)ではこれがルールなのよ」



フィールド魔法『魔女結界』

このカードを破壊・手札に戻すことはできず、このカード以外のフィールド魔法を発動・セットすることはできない。エンドフェイズ時に魔女と名のつくモンスターカードがフィールドに存在する時、使い魔トークンを1体召喚できる。このトークンがいる時、相手プレイヤーは魔女と名のつくモンスターカードを攻撃をできない。また、モンスター・魔法・罠カードの対象にできない



マミ「私のターン!」

マミ「私はモンスターカードを伏せ、カードを一枚伏せるわ!」

マミ モンスター1枚 リバースカード1枚 LP4000 手札4枚



さやか「様子見だね」

真月「魔女との戦いは命懸けですからね。慎重にならざるを得ないですよ」

まどか「マミさん……」



ほむら「どういうこと? ここでも、決闘(デュエル)が行われているなんて。巴マミは大丈夫かしら?」

凌牙「心配なら、手助けをすれば、良いんじゃないか?」

ほむら「……ついてきたのね」

凌牙「俺も魔女には興味があったんでな」



ゲルトルート「ワタシハ魔法カード『魔女の誘い』を発動」

ゲルトルート「このカードはフィールド魔法『魔女結界』がアルトキニハツドウカノウ。アイテフィールド上のモンスターヲスベテ攻撃表示にスル。ソノトキ、リバース効果は発動しない」

ベベ→攻撃表示

ATK500

マミ「なっ!?」

ゲルトルート「サラニ! ロードポイズンを召喚。バトル!」

1600VS500

マミ「ぐわっ!?」

Lp4000→2900

ゲルトルート「カードをセット。ターンエンド」

マミ モンスター0 リバース1 LP2900 手札4枚

ゲルトルート モンスター1枚 LP4000 手札3枚

マミ「私のターン。モンスターをセット。カードを一枚伏せるわ。ターンエンド」

マミ モンスター1 リバース2 LP2900 手札3枚

ゲルトルート モンスター1枚 LP4000 手札3枚

ゲルトルート「ワタシノターン」

ゲルトルート「ワタシハイービル・ソーンを召喚。このカードの効果を発動。相手ライフに300ポイントダメージを与え、自分のデッキから「イービル・ソーン」を2体まで表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。ただし、この効果で特殊召喚した「イービル・ソーン」は効果を発動する事ができない」

マミ「ぐっ」

マミLP2900→LP2600

ゲルトルート「サラニイービル・ソーン2体ヲリリース。手札からゲルトルートを特殊召喚」

魔女・ゲルトルート ATK2500 DEF2000

このカードは植物族2体をリリースすることで特殊召喚することができる。フィールド魔法『魔女結界』がなければ、召喚・特殊召喚できない。このカードは相手モンスター全てに攻撃をすることができる。1ターンに1度、相手モンスターの表示形式を入れ換える。その時のリバース効果は無効になる。

ゲルトルート「効果発動!」

マミ ATK1000

ゲルトルート「コウゲキ!」

マミ「罠カード! 屑鉄の案山子! このカードでゲルトルートの攻撃は無効よ! さらに発動後、再び、セットされる!」

ゲルトルート「マダダ! ロードポイズンのコウゲキ。バトル!」

マミ「くわああああ」

LP2600→2000

ゲルトルート「サラニエンドフェイズ時、魔女と名のつくカードがいるため、トークンヲ特殊召喚」

トークン DEF500

破壊された時、相手に500のダメージを与える。



まどか「マミさん!」

さやか「ま、まずくない?」

マミ モンスター0 リバース2 LP2000 手札3枚

ゲルトルート モンスター3枚 LP4000 手札2枚



マミ「大丈夫。未来の後輩に、あんまり格好悪いところ見せられないものね」

マミ「私のターン!」

マミ「惜しかったわね。あなたに次のターンは来ないわ」

マミ「私はマミを召喚!」

マミ ATK1000

マミ「さらに! 魔法カード『キュウベえとの契約』」

マミ「このカードは魔法少女の素質がある者達を魔法少女にする」

マミ「私はマミをリリースし、デッキより、魔法少女巴マミを特殊召喚!」

魔法少女巴マミ ATK3000 DEF2500

マミ「手札から魔法カード。ティロ・フィナーレを発動。魔法少女巴マミがいる時のみ発動。魔法少女巴マミの攻撃力を1000アップして、破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える」

ゲルトルート「なに!? ダガ、オマエハトークンシカコウゲキデキナイハズ。コノターンにケッチャクハ」

マミ「それはどうかしら?」

ゲルトルート「ナニ!?」

マミ「さらにリバースカードオープン。速攻魔法『無限の魔弾』。このカードは魔法少女巴マミを対象に発動。相手モンスター全てに攻撃をすることができる!」

ゲルトルート「ナンダト!?」

さやか「出た! マミさんのティロ・魔法(マジック)コンボだ!」

マミ「終わりよ! ティロ・フィナーレ!」

ドガシャアアアアアアン!!!!

ゲルトルート「くわああああ!!!」

LP4000→0

マミ「うふ」

さやか「やったああああああ!!!」

まどか「すごい……」

コトッ

グリーフシード

モンスターカード「魔女・ゲルトルート」

真月「……」ニヤリ



ほむら「……」

凌牙「強いな」

凌牙(しかし、あの後姿……どこかで……)

ほむら「……そうね。もう、結界は消えるわ。あなたは隠れていなさい。見つかると面倒だから」



グリーフシードの説明

さやか「へえ……」

まどか「でも、そのカードは……」

マミ「これ? 魔女を倒すともらえるんだけど、私のデッキにはいらないから、いつも、キュウベえに渡してるわ」

さやか「マミさんが使わないなら、私が使おうかな?」

マミ「それは止めなさい。魔法少女以外が使うと穢れに汚染されてしまうから」

さやか「ひぇー、怖い」

真月「なら、僕が貰います」

マミ「真月君?」

真月「僕もバリアンの人間ですからね。これくらいのことには手慣れてるんですよ」

マミ「そう。なら、お願いするわ」

真月「ありがとうございます」

真月「……」ニヤリ

マミ「というわけで、カードはないの。グリーフシードで諦めてもらえない? 暁美さん」

ほむら「……」

さやか「おまえ!」

まどか「ほむらちゃん!?」

ほむら「……カードには興味はないわ。グリーフシードもあなたが使いなさい」



凌牙「ちっ……ここからろくに見えねえな……!? あのピンクの女は………」



マミ「そう。それが答えだってわけね」

ほむら「……」スタスタ

さやか「何なのよ、あいつ!」

まどか「魔法少女同士、仲良くできればいいんだけどなあ」

マミ「お互いにそう思えれば、ね」



女性「ここ…あれ、私は? やっやだ、私、なんで、そんな、どうして、あんな、ことを…!」

マミ「大丈夫。もう大丈夫です。ちょっと、悪い夢を見てただけですよ」

さやか「一件落着だね」

真月「ですね」

まどか「うん」



帰宅途中

まどか「……」

真月「……」

まどか(まさか、2人きり……さやかちゃんたら。変に気を使うんだから)

まどか「……」

まどか(叶えたい願いごととか、私には難しすぎて、すぐには決められないけれど。でも、人助けのためにがんばるマミさんの姿は、とても素敵で。こんな私でも、あんな風に誰かの役に立てるとしたら、それは、とっても嬉しいなって、思ってしまうのでした)

真月「鹿目さん」

まどか「え?」

真月「魔法少女になりたいって、考えてませんか?」

まどか「え、えーと……う、うん。ちょっとは……でも、願い事をどうしようかなって」

真月「………」

真月「やめた方がいい」

まどか「え?」

真月「せっかくの奇跡なんだ。願い事を無駄にしてはいけない」

ガシッ

まどか「ふぇ!?」

真月「あなたが魔法少女になるべき時はきっと来る。それまでは魔法少女にならないで下さい」

まどか「う、うん……分かった」

真月「じゃあ、僕の家はこっちですから! それじゃ!」

まどか「う、うん……バイバイ」


???「今のは困るなあ。約束が違うじゃないか」

真月「……違わなくないさ。俺の計画通りにことは進んでる。安心しな」

真月「ふふふ」

第2話 おわり



今回はここまでです

続きは来週の土曜日に

さかカスは信者は鋭いと言うがやはりカス


私にとっての最高のタイミングで契約してくださいとかなかなかに外道な事をおっしゃる

やはりさやかはクズだな



ふと思ったがシャークさんと杏子は気が合いそうな気がする

さすがQベクター腹黒いね

遊馬も来たのか、これは胸熱

第3話

『もう、なにも怖くない』

公園

ほむら(巴マミに忠告をしなくちゃ……)

凌牙「ずいぶん、嫌われたもんだな」

ほむら「………また、あなたなの」

凌牙「……」

ほむら「あなたもずいぶん、私に干渉するのね。そんな感じには見えないのに」

凌牙「たしかにな」

凌牙(あの写真を見なければな)

凌牙「願い事を叶えてもらうかわりに魔法少女になる。あんたも魔法少女なら、願いを叶えてもらったわけだ」

ほむら「……」

凌牙「おまえの願いはなんだ?」

ほむら「……」

凌牙「あの写真の女と関係あるのか?」

ほむら「!? あなた、あの写真を……」




???「こんなところで痴話喧嘩かしら?」

ほむら「!?」

マミ「暁美ほむらさん」

ほむら「……巴マミ」

マミ「転校早々に男と逢い引きかしら?」

ほむら「ふざけたことを言わないで」

マミ「でも、あんまり、感心しないわね。魔法少女に一般人を巻き込むなんて」

ほむら「あなたに言われたくはないわ」ファサ

ほむら「あなたは無関係な3人を巻き込んでいる」

マミ「3人は無関係ではないわ。彼女たちはキュゥべえに選ばれたのよ」

ほむら「貴女は二人を魔法少女に誘導している」

マミ「それが面白くないわけ?」

ほむら「ええ、迷惑よ。特に鹿目まどか」

マミ「ふぅん…。そう、あなたも気づいてたのね。あの子の素質に」

凌牙「なあ、あんた……」

ほむら「黙ってなさい」

ほむら「彼女だけは、契約させるわけにはいかない」

マミ「自分より強い相手は邪魔者ってわけ? いじめられっ子の発想ね。まあ、いいわ。私と戦う?」

ほむら(冗談じゃないわ)

ほむら「……」

マミ「ふん。2度と私と会うことのないように注意することね。話し合いで済むのは今日が最後だから」

スタスタ

凌牙「おい、あんた!」

マミ「……」

凌牙「聞いてれば、ずいぶん、勝手な言い草じゃねーか」

マミ「あなたが誰かは知らないけど、無関係なあなたが口を挟むことではないわ」

凌牙「たしかにな。だか、あんたの言葉を聞いてたら、イラッとくるぜ」

マミ「はあ。あなたの彼なんでしょ。しっかり、教育しなさい」

ほむら「彼じゃないわ」

マミ「あんまり、おいたがすぎると私が教育するわよ」

凌牙「上等だ。教育してもらおうじゃねえか」

マミ「……」ヘンシン

凌牙「……」

ほむら「ま、待ちなさい!!」

マミ「!?」

凌牙「!?」

ほむら「ここは引かせてもらうわ」

凌牙「おまえ……」

マミ「……そう。忠告を忘れないでね」



真月「どういうことだ!? なぜ、あいつが!?」

真月「ということは遊馬達もここにいるってことか」

ドンサウザント『だが、計画には影響はあるまい』

真月「まあな。多少のリスクはあるが、目論見通り、巴マミは暁美ほむらを敵対視してやがる」

???「本当に大丈夫なのかい?」

真月「ああ。鹿目まどかを魔法少女にする最高の舞台を用意してやるよ」



凌牙「なぜ、止めた」

ほむら「私は無駄な争いをしたいわけじゃない」

凌牙「……チッ」

ほむら「いいわ。あなたには全てを話してあげる。そのかわりに……」

凌牙「……」

ほむら「私に決闘(デュエル)を教えなさい」



まどか『もう嫌だよ……』

メガほむ『頑張ろう。2人でワルプルギスの夜を倒そう』

まどか『うん……』

まどか「んん……あ、あれ? また、変な夢……」

病院

さやか「じゃあ、ちょっくら行ってくるわ」

まどか「いってらっしゃい」

真月「ここに美樹さんの幼馴染みが入院してるんですか」

まどか「そうだよ」

真月「や、やっぱり、挨拶とかしたほうがいいんでしょうか? クラスメイトになるわけですし」

まどか「ティヒヒ。気にしなくてもいいと思うよ。さやかちゃんの邪魔をしちゃ悪いし」

真月「邪魔?」

さやか「なら、私もお2人さんの邪魔をしないようにしようかなー?」

まどか「さ、さやかちゃん!?」

真月「早かったですね」

さやか「いやー、なんか、都合が悪いらしくてさ。せっかく、来たのに、まったく」


さやか「帰り、お茶でも飲んでく?」

真月「いいですね!」

まどか「………あれ?」

さやか「どうしたの?」

まどか「あそこに……」

真月「あれはグリーフシード!?」

さやか「ええ!? こんなところに!?」

QB「これはまずいね! 孵化しかかってる!」

まどか「ど、どうしよう……」

さやか「マミさんの携帯の連絡先知ってる?」

まどか「し、知らない」

真月「僕もです」

さやか「まいったなあ………まどか。真月。マミさんを呼んできて」

まどか「さやかちゃん!?」

QB「無茶だよ! まだ、魔女は産まれてないけど、結界ができたら、君は戻れなくなる!」

さやか「こんなところで前みたいのがかが出たら、大変だよ。場所も分からなくなるし。だったら、誰かが見てたほうがいいよ」

まどか「さやかちゃん……」

真月「僕も残ります!」

さやか「平気だよ。あんた、頼りないし」

真月「うぐ」


QB「なら、僕が残ろう」

まどか「キュウベえ?」

QB「僕がいれば、マミが近くにくれば、テレパシーが遅れるからね」

さやか「よし。まどか! 真月! 頼んだよ!」

真月「任せてください!」

まどか「待っててね、さやかちゃん!」

遊馬「くっそー! 遺跡なんて、どこにもねえじゃねーか!」

小鳥「やっぱり、外れなのかな?」

アストラル「だが、この場所を指定してある以上、何かあるに違いない」

遊馬「それは分かってけどよお」

小鳥「……遊馬」

遊馬「ん?」



ほむら「コソコソ」



遊馬「なにしてんだ、あいつ」

小鳥「誰かの後をつけてるみたい」

遊馬「よし。俺らもついていくか」



結界

まどか「え?あっ」

マミ「言ったはずよね。二度と会いたくないって」

ほむら「今回の獲物は私が狩る。貴女達は手を引いて」

ほむら(決闘(デュエル)は昨日始めたばかりだけど。最悪、実力行使で潰せるわ)

マミ「そうもいかないわ。美樹さんとキュゥべえを迎えに行かないと」

ほむら「その二人の安全は保証するわ」

マミ「信用すると思って?」

リボン巻き巻き

ほむら「あっ……」

マミ「行くわよ、鹿目さん、真月君」

まどか「は、はい」

真月「………」



マミ「願い事は決まった?」

まどか「えっと……」チラッ

真月「……」

まどか「ま、まだです……」

マミ「そう」

まどか「私、駄目ですよね。なかなか願い事も決められなくて」

マミ「そんなことはないわ。こういうことはじっくり決めないと」

真月「巴さんの言う通りですよ。焦る必要はありません」

まどか「……でも、マミさんはすごいですよね。皆のためにすごい頑張って。私、憧れちゃいます」

マミ「憧れるほどのものじゃないわよ、私……」

まどか「え?」

マミ「無理して格好つけてるだけで、怖くても辛くても、誰にも相談できないし、一人ぼっちで泣いてばかり」

真月「……巴さん」ピタッ

マミ「? 真月君?」

真月「そんなこと言わないで下さい! 巴さんには……僕達がいます!」

マミ「え?」

まどか「真月君の言う通りです。マミさんはもう1人ぼっちじゃありません」

マミ「真月君……鹿目さん……」

まどか「とは言っても、私は魔法少女じゃないですけど」ティヒヒ

真月「行きましょう」ガシッ

マミ「あっ……」

真月「僕達……ピュエラマギカルテットで魔女を倒しましょう!」

マミ「……うん!」

QB『マミ! 急いで! 孵化するよ!』

マミ「任せて! もう、何も怖くない!」



遊馬「し、しかし、魔女の結界は不気味だよなあ」

小鳥「う、うん……」

アストラル「ここのどこかに暁美ほむらがいるはずだ」

遊馬「分かってる」

小鳥「あ、あれ!」

ほむら「くっ……」

遊馬「ほむら!」

ほむら「あなた達……」

小鳥「ど、どうしたの、これ!」

ほむら「どうして、ここに来たの?」

遊馬「街でほむらを見つけて、後をつけてきたんだ」

ほむら「悪趣味ね」

ほむら(私が人のことは言えないけど)

遊馬「うーん!」

小鳥「だめ……んんー、か、固い……」

アストラル「遊馬。ホープだ」

遊馬「ああ? 何でだよ」

アストラル「この結界の中では決闘(デュエル)のダメージが実際のダメージになる。ということは」

遊馬「ホープでこのリボンを切れるってことか!」

ほむら(わけがわからないわ)

スパッ

ほむら「ふう」

小鳥「やった!」

遊馬「よし! さっさと魔女を……」

ほむら「ごめんなさい」

かしゃんっ

かしゃんっ

ぐるぐる巻き巻き

小鳥「あ、あれ?」

遊馬「こ、これはどういうことだ!」

ほむら「この魔女は危険なの。悪いけど、拘束させてもらうわ」

遊馬「ほむら! おまえ!」

ほむら「使い魔には襲われないように隠しておくわ。後で迎えに来るから」

タッ!

遊馬「待て! ほむらああああああ!!」


マミ「え……」

シャルロッテ「アーン」

まどか「あっ……」

さやか「えっ……」

シャルロッテ「アーン」

なぎさ「これで私の勝ちなのです!」

真月「危ない!」ドンッ

マミ「あっ……」

バタンッ

真月「くっ……だ、大丈夫ですか?」

マミ「え、ええ……」

QB「今のは危なかったね。ライフが残っても、あの攻撃じゃ、マミは殺られていただろう」

まどか「ど、どういうこと?」

QB「魔女との戦いでは通常、ライフを0にすれば、決着は着く。しかし、ここでのダメージは実際に衝撃を受ける。ともすれば、ライフが残っていても、負ける可能性も十分にあるわけさ」

なぎさ「しぶといですね!」

マミ「私は負けないわ! 




マミ「ティロ・フィナーレ!」

なぎさ「ぐわああああああ」

LP2000→0

魔女『シャルロッテ』

グリーフシード『コトッ』

まどか「か、勝った!」

さやか「よっしゃー!」

真月「やりました!」

マミ「真月君。さっきのは危なかったわよ。あなたも一緒に殺られるところだったんだから」

真月「す、すいません。よかれと思って」

マミ「ふふ。冗談よ。正直、何とか勝てたわ……真月君のおかげよ」

真月「いやー、そんな」

ほむら「……」

全員「!?」

ほむら「………勝ったのね」

さやか「おまえ……いたのか」

まどか「ほむらちゃん……」

さやか「マミさんがピンチな時に現れないで………マミさんが殺られてた後で弱った魔女を倒して、グリーフシードを手に入れようとしたんだな! この人でなし!」

まどか「さ、さやかちゃん、それは違うよ……」

マミ「暁美さん。あなたは私が拘束したはずよね? まだ、魔法を解いてないのにここにいるってことは……あなたはすごい魔法少女で美樹さんの言ってる通り、下劣な考えを持ってるのかもしれないわね」

まどか「ま、マミさん!」

ほむら「………私が何を言っても、信じてはくれないでしょうね」

マミ「むしろ、信用されると思ってるの?」

ほむら「……」



真月「……」

魔女『シャルロッテ』

真月「ニヤリ」



ほむら「………」クルリ

まどか「ほむらちゃ……」

ぴしゃあああああああああん!!!

ほむら「……」スタスタ

まどか「………ほむらちゃん」

真月「彼女は何が目的なんでしょうか」

さやか「きっと、ろくでもないことだよ」

帰り道

まどか(ま、また、2人きりだ……)ドキドキ

真月「……鹿目さん」

まどか「は、はい!」

真月「実はお願いがあります」

まどか「お、お願い?」

真月「僕が前にバリアンだと言いましたよね」

まどか「う、うん」

真月「実は僕の目的は暁美ほむらさんの監視です」

まどか「か、監視!?」

真月「彼女は我々、バリアンからマークされる重要人物なんですよ」

まどか「ほ、ほむらちゃんが……」

まどか(でも、悪い子には見えないけど……)

まどか「ところで、バリアンって何なの? 世界を護る守護者って言ってたけど」

真月「………誰にも言わないでくれますか?」

まどか「う、うん」

真月「一口に世界を護ると言っても、世界にはいろいろな脅威があります。その脅威を裏から護る。それがバリアンなんです」

まどか「それがど、どうして、ほむらちゃんを監視するの?」

真月「僕達、バリアンの任務の1つに魔女退治と魔法少女支援。魔法少女の秩序の維持があります」

まどか「そ、そうなの? マミさんは何も言ってなかったけど……」

真月「でしょうね。あくまで、我々の仕事は極秘に行うものですから」

真月「暁美ほむらはイレギュラーな魔法少女なんです」

まどか「い、イレギュラー?」

真月「はい。イレギュラーであるがゆえに何をするかは分からない。だから、監視する必要があるんです」

まどか「ほ、ほむらちゃんは悪い子に見えないけど……」

真月「僕もそう思います。だから、鹿目さんに暁美さんをスパイしてほしいんです」

まどか「す、スパイ?」

真月「はい」

まどか「わ、私に? 無理だよぉ。こういうのはさやかちゃんの方が得意だよ」

真月「美樹さんは暁美さんを敵対視しすぎている。巴さんもね。僕も警戒されてます。となると、適任は鹿目さんしかいません。幸いなことに暁美さんはあなたには友好的ですからね」

まどか「で、でも、騙してるみたいだし……」

真月「ですが、これで暁美さんの無実が証明されれば、巴さんや美樹さんと協力して、魔女を倒すことができます」

まどか「!!」

真月「あなたにしかできないことなんです!」

まどか「私にしか……分かった! ちょっと、自信はないけど、頑張ってみる!」

真月「ありがとうございます!」



ほむら「悪かったわね」

遊馬「魔女は退治できたのか?」

ほむら「ええ」

小鳥「よかった……」

ほむら「……」

遊馬「どうした、ほむら? なんか、辛そうだけど」

ほむら「何でもないわ。行くわよ」スタスタ

第3終わり

今回はここまでです

続きは水曜日に

つ《支援》
ベクター今度はまどかを騙すのか。

ナッシュさんに恋愛フラグが

そんなもの認めませんわ!

落ち着け相手は「あの」ほむらだぞ?

よかれと思って支援しますよ!

>>1

注意に追加

カイトは出る予定がありません

ミス

>>1

注意に追加

カイトは出る予定がありません

真月がガチホモに目覚めた訳だが

ハルトォ!

第4話

良からぬことを始めようじゃないか

ほむらが転校する1週間前

見滝原

ベクター「こんなところにナンバーズに匹敵するカードが本当にあんのか?」

ドンサウザント『ああ。後、1ヶ月くらいにワルプルギスの夜という強力な魔女が現れる』

ベクター「ああ!? まだまだ、先の話じゃねえか!? なら、遺跡のナンバーズを探した方がマシだろ!」

ドンサウザント『話は最後まで聞け。ワルプルギスの夜の力も重要だが、ここには……』

???「おや? 君は……」

ベクター「あん?」

QB「見たところ、人間には見えないね。その姿は……君はバリアンだね」

ベクター「!? 貴様は何者だ!?」

ドンサウザント『狼狽えるな、ベクター。こいつらはインキュベーター。ある意味では死の商人だ』

QB「酷い言われようだね」

QB「なるほど。ドンサウザント。君は復活していたのかい」

ベクター「知り合いか?」

ドンサウザント『アストラル世界とバリアン世界の戦いを観測していた』

QB「君達の戦いは実に興味深かったよ」

ベクター「はん。そうかよ」

QB「君達がここに来たのは……さしずめ、魔女の力を使い、アストラル世界に優位に立ちたいと」

ベクター「てめえの知ったことじゃねえだろ」

QB「この時期にここに来たのは……なるほど。ワルプルギスの夜が目的か。たしかにワルプルギスの夜を使えば、かなりの力になるだろうね」

ベクター「はん。よくお分かりのことで。事情通ですって、自慢したいのか?」

QB「だが、この街にはワルプルギスの夜以上の魔女が出る」

ベクター「……なに?」

ドンサウザント『やはり、知っていたか』

ベクター「どういうことだ?」

QB「この街にはとてつもない魔翌力を秘めた少女がいる。もしも、彼女が魔女になれば……ワルプルギスの夜以上の力になるだろう。それこそ、世界を掌握できるほどの力をね」

ベクター「そいつはおもしれえ。だが、魔女とか魔法少女ってのは何なんだ?」

インキュベーターの楽しい説明

QB「というわけさ」

ベクター「かわいい顔をして、ずいぶんと鬼畜なことをするじゃねえか」

ドンサウザント『ベクター。鹿目まどかについて、実は面白い情報がある』

ベクター「なに?」

ドンサウザント『あいつには……』

ごにょごにょ

ベクター「なんだと? ……ふふふ。そいつはおもしれえ。おい、インキュベーター」

QB「なんだい?」

ベクター「ここは手を組もうじゃねえか。おまえの目的は鹿目まどかと契約する。俺はそいつの魔女とワルプルギスの夜の魔女のカードを手に入れる。利害は一致してる」

QB「君は何を企んでいるんだい?」

ベクター「鹿目まどかを魔法少女にし、魔女にする最高のショーを考えているのさ」

QB「……仕方がない。積極的には協力はできないけど、君達の行動には干渉はしない」

ベクター「それでいい」

ベクター「さあ! 良からぬことを始めようじゃねえか!」


現在

学校

真月(鹿目まどかと暁美ほむらには下地を作った。残りは巴マミと美樹さやか)

真月(正直、どうでもいいんだが……魔女はいくらいても問題ないからな)

真月「ん?」



男子「志筑さんにふられた……」

中沢「くよくよするなよ。女ってのは星の数ほどいるんだ。きっと、いい女に巡り会えるさ」

男子「中沢……」

モブ「しかし、これでこのクラスのほとんどの男子が振られたな。してないのは真月と中沢に上条くらいかあ」

モブ「好きな人はいるらしいけどなあ」



真月「……」

真月(志筑仁美、か)

放課後

まどか「ほ、ほむらちゃん!」

ほむら「……何かしら?」

まどか「い、一緒に帰らない?」

ほむら「………私と? 美樹さやかとかはいいのかしら?」

まどか「え、えっと、今日はほむらちゃんと一緒に帰りたいの! 昨日はけっこう酷いことを言っちゃったし」

ほむら「あなたが言ったわけじゃないし、気にする必要はないわ。それに用事があるから……」

まどか「そっか……」シュン

ほむら「……少しだけならいいわよ」

まどか「いいの!?」

ほむら「ええ」

さやか「まどか! 一緒に……あんた」

ほむら「……」

まどか「さ、さやかちゃん……」

さやか「そんなやつ、ほっといて帰ろう」

まどか「ご、ごめんね、さやかちゃん。今日はほむらちゃんと帰るから……」

さやか「はあ!? まどか。昨日のこと、忘れたの? こいつは……」

まどか「き、きっと、誤解だよ。ほむらちゃんはそんなに悪くないよ……」

さやか「………なら、私も……」

真月「美樹さん」

さやか「ん?」

真月「上条君のおみまいに行くんですよね?」

さやか「それが?」

真月「まだ、転校してから、会ってないから、挨拶したいなあって。昨日は会えませんでしたが」

さやか「……分かった」

さやか「……何か会ったら、マミさんに連絡するんだよ」ゴニョゴニョ

まどか「だ、大丈夫だよぉ」

さやか「んじゃ、行こうか」

真月「はい!」

真月「鹿目さん」ゴニョゴニョ

まどか「ん?」

真月「仲良く頼みますよ。ばれたり、喧嘩になったら、元も子もないので」ゴニョゴニョ

まどか「う、うん。頑張るよ」ゴニョゴニョ

さやか「何してんの? 早くいくよ」

真月「はい!」



まどか「私達も行こうか」

ほむら「ええ」

公園

凌牙「………」



ほむら「これが私の全てよ」

凌牙「………」

ほむら「信じられないわよね?」

凌牙「……たった1人の友達を救うために何度も時間を繰り返したってか」

ほむら「ええ」

凌牙「馬鹿じゃねえのか!? たった1人の友達のためにそこまでするか?」

ほむら「……馬鹿なことかもしれないわ。でも、私には大切な友達なの」

凌牙「……」ゴクリ

ほむら「その友達……まどかを救うためなら、私はどうなってもかまわない。たとえ、誰に嫌われようと。まどかが無事なら……」

凌牙「……」



凌牙「……俺も璃緒が意識不明になった時にそんなことを言われたら、同じことをしたかもな」

遊馬「何してんだ、シャーク」

凌牙「遊馬か。ナンバーズの手掛かりは見つかったか?」

遊馬「それが全然」

小鳥「この街には遺跡のいの字もないわ」

凌牙「そうか」

遊馬「シャークは何してんだ?」

凌牙「ほむらを待ってんだよ。決闘(デュエル)を教えるためにな」

カードショップ

まどか「た、たくさん、あるね」

ほむら「そうね」

まどか(き、緊張するなあ。スパイなんて、やったことないのに……というか、騙してるみたいで罪悪感が……)

ほむら「ねえ、まどか」

まどか「な、なに!?」

ほむら「お勧めのカードとかないかしら? 私、決闘(デュエル)はよく分からなくて」

まどか「え、えーと……そうだねえ……うーん……」

ほむら「そんなに難しい質問をしたかしら?」

まどか「デュエルモンスターズはたくさん種類があるからね。迷っちゃうよ」

ほむら「そうなの?」

まどか「うん。ほむらちゃんには機皇帝とかいいかなー」

ほむら(まどかと買い物……買う物がカードでなければ、よかったのに)

まどか「私も買おうかな」

ほむら(まどか……絶対にあなたを助けて見せるわ)ホムッ



ほむら「それじゃ。私は約束があるから」

まどか「うん。また、明日ね」

ほむら「さようなら」

まどか「バイバーイ(´・ω・`)/~~」

まどか「……さて」コソコソ



ほむら「……」テクテク



まどか「……ほむらちゃんの無実を証明するためにも跡をつけないと」コソコソ


公園

ほむら「遅くなったわ」

凌牙「……何してんだ? 待ちくたびれたぞ」

ほむら「カードを買いに行ってたのよ」



まどか(男の子と会ってる? まさか、決闘(デュエル)って、夜の……)

まどか「あわわわ」


遊馬「よお、ほむら」

ほむら「あなた達もいたのね」

遊馬「水くさいな。決闘(デュエル)なら、俺が教えてやるのに」

ほむら「遠慮するわ」ファサ

ほむら「あなたより、こっちの男のほうが信頼できそうだし」

遊馬「んだと!」

アストラル「一理あるな」

遊馬「アストラル!」



まどか「な、何だか、楽しそうに話してるなあ……一応、写真を撮っておこう」

病院

真月「真月零です。よろしくお願いします」

上条「………よろしく」

さやか「し、真月はね、つい、最近、転校してきたんだー」

上条「………そう」

さやか「え、えーと……」

上条「悪いけど……帰ってくれないか?」

さやか「え……?」

上条「1人になりたいんだ」

さやか「………何かあったの?」

上条「……」

さやか「わ、私じゃ、頼りにならないかもしれないけど、相談相手くらいにはなれるよ」

上条「………治らないって、言われたのさ」

さやか「え?」

上条「もう……治らないって、言われたんだ。僕の手は……現代の医学じゃ、無理だって……」

さやか「そ、そんな……」

上条「奇跡か魔法でもないかぎり……」

さやか「……あるよ」

上条「え……?」

さやか「奇跡も魔法もあるんだよ」

QB「……」

屋上

真月「本当に良いんですか?」

さやか「かまわないよ。それで、恭介を助けられるなら。魔法少女になれば、マミさんやあんたとも協力できるしね」

真月「……そうですか」

QB「さあ、美樹さやか。君は――――」



真月「………」ニヤリ

公園

ほむら「はあはあ……」

凌牙「……」



遊馬「これで30連敗か……」



ほむら「………まだよ。まだ……」



小鳥「まだ、やるの?」

アストラル「彼女からは鬼気迫る物があるな」

遊馬「ああ」

小鳥「何が暁美さんをここまで……」



まどか「す、すごい……」

まどか(こんなに熱い決闘(デュエル)をする子が悪い子なわけないよ)





真月「ところで、美樹さんは上条君が好きなんですか?」

さやか「え? き、き、急に何を言うの!?」

真月「だって、大切な願いで上条君の腕を治しちゃうんですから」

さやか「え、えーと……あはは」

真月「……」



夕方

まどか「……たいした情報は得られなかったなあ」

まどか(ずっと、決闘(デュエル)してただけだったし……)

仁美「らんらんるー♪」

まどか「あれ? 仁美ちゃんだ。お稽古じゃないのかな?」

仁美「らんらんるー」

まどか「おーい! 仁美ちゃ……」

仁美←魔女の口づけ

まどか「あれは……魔女の口づけ! た、大変だ! マ、マミさんに……」

仁美「あら? まどかさん」

まどか「ふえ!?」

仁美「どうなさったんですの?」

まどか「な、何でもないよ!」

仁美「そうですわ! まどかさんもご一緒しませんか? 素晴らしいところにご案内しますわ!」

まどか「え、えーと……」

仁美「さあ! 行きましょう! 行きましょう!」

テクテク

まどか「ど、どうしよう………」

まどか(ま、マミさんにメールを……)メルメル

廃工場

おっさん「ちくしょうめえ!」

まどか「こ、ここにいる人、皆……魔女の口づけに……」

いいんちょ「僕は……所詮、名前も……」

まどか「あの人も同い年くらいかな?」

ほむホーム

遊馬「いいんちょが帰ってこない!?」

鉄男「あ、ああ」

キャット「ちょっと、買い物に行ったきり……」

アストラル「遊馬」

遊馬「ああ。もしかしたら、魔女に……」

ほむら「……仕方がないわね。捜してくるわ」

遊馬「俺達も行くぜ!」

ほむら「そう言うと思ったわ」

廃工場

仁美「さあ、まどかさん。始まりますわよ」



いいんちょ「……」

女性「……」



まどか「な、何が始まるの?」

仁美「もちろん、決闘(デュエル)ですわ。負けたほうが地獄。勝てば、天国にいける、闇のゲームですわ」

まどか「ええ!?」

仁美「さあ、まどかさん。あなたの相手は私ですわ」

まどか「ま、まずいよ! 逃げなきゃ!」

ガチャッバタンッ!

ドンドンッ!

まどか「はあはあ……ど、どうしよう……」

魔女 H.N.ELLY(KIRSTEN) ハンドルネーム・エリー(キルシュテン)

まどか「!?」

エリー「ニヒヒ」

ぴしゃあああああああああん!!!

結界

まどか「しまっ……」

エリー「デュエル、デュエル」

まどか「だ、だれか……」

???「その決闘(デュエル)! この……」

さやか「さやかちゃんが相手になるよ!」

まどか「さ、さやかちゃん!?」

マミ「もう、大丈夫よ」

真月「危ないところでした」

まどか「マ、マミさん!、真月くん!」

エリー「デュエル、デュエル」

さやか「慌てなさんな。このさやかちゃんがボコボコにしてあげるよ」

さやか・エリー「「決闘(デュエル)!!!!」」

廃工場

ほむら「魔女の気配……」

いいんちょ「デュエル……」

遊馬「いいんちょ!」

おっさん「デュエル」

ほむら「魔女に操られてる……」

遊馬「ここは俺達が足止めをする! ほむらは魔女を!」

ほむら「言われなくても、そのつもりよ」

結界

さやか

LP4000 モンスター1枚 魔法・罠 1枚 手札2枚

エリー

LP1000 モンスター0 魔法・罠0 手札3枚

さやか「さやかちゃんのダイレクトアタック!」

エリー「ギャアアアアアアアア」

LP1000→0

魔女『エリー』

グリーフシード

まどか「勝った!」

マミ「お見事ね」

ペラッ

真月「………」ニヤッ

ほむら「あなた……」

さやか「遅かったじゃない」

マミ「本当にしつこいのね」

ほむら「どうして……」

さやか「これでこの街には2人の魔法少女に1人の正義の味方が揃ったわけ」

マミ「この意味が分かるかしら?」

ほむら「……」

マミ「無事でいたいなら、さっさとこの街から出ていきなさい」

真月「……」コソコソ

ガチャッ!

遊馬「ほむら! 魔女は……」

マミ「あら? 今度は別の男の子? 節操がないわね」

まどか「ま、マミさん……」

ほむら「……」

小鳥「遊馬! いいんちょは無事……」

ゾロゾロ

マミ「お仲間はたくさんいるのね」

遊馬「誰だ、あんたら」

さやか「悪党に名乗る名前はないわ!」

遊馬「悪党!? 俺達が!?」

アストラル「どうやら、状況は最悪だな」

さやか「ひ、ひい!?」

まどか「ゆ、幽霊!?」

遊馬「いや、こいつは……」

ほむら「黙りなさい。……ここは退くわよ」

遊馬「あ、おい!」

さやか「また、逃げる気?」

ほむら「……調子に乗らないことね。私の邪魔をするなら、私は容赦はしないわ」

スタスタ

まどか「ほっ……」

さやか「なんだ! あいつら!」

マミ「目的は何かしら? 悪巧みを考えてるなら、阻止しないと」

まどか「あれ? 真月君は?」



遊馬「何なんだ、あいつらは!」

璃緒「露骨に敵意を向けてましたね」

遊馬「おい、ほむら! あいつらと何か……」

???「……」タッタッタッ

遊馬「!? あいつは……」タッタッタッ

アストラル「遊馬!?」

小鳥「ど、どうしたの、遊馬!」

曲がり角を曲がる

遊馬「おい!」

ガラーン

遊馬「誰もいねえ……」

小鳥「ど、どうしたの、遊馬……はあはあ」

遊馬「今……見間違いかもしれないけど、真月……ベクターがいた」

全員(ほむら以外)「なんだって!?」

アストラル「馬鹿な! なぜ、奴がここに!?」

ほむら「あなた達は真月と知り合いなの?」

遊馬「!? 真月を知ってるのか!?」

ほむら「あなた達の言ってる真月と同一人物かは知らないけど、『真月 零』という人物なら、私と一緒に転校してきたわ」

小鳥「真月零!?」

遊馬「間違いない……真月……ベクターだ……」

小鳥「でも、ベクターが何で……」

遊馬「分からねえ。だが、あいつがここにいる以上、何か目的があるはずだ」

空き地

真月「ここなら、誰もいないな」

???「今のはまずくないかい?」

真月「あん? ……てめえか」

QB「彼らは君の正体を知ってるんだろ? もし、彼らに君の正体をばらされたら……」

真月「問題ない。いくら、あいつらが訴えようが暁美ほむらと一緒にいる時点で信用はされねえ。まあ、手は打っておくがな」

仁美「……」スヤスヤ

QB「彼女をどうする気だい?」

真月「見てれば、分かる。おい、起きろ」

仁美「んん……あ、あれ、私……」

真月「……」

仁美「あ、あれ? し、真月君……」

真月「俺の質問に答えな」

仁美「……え?」

真月『目がピカアアアアアアア』

仁美「……」

真月「お前には好きな人がいるか?」

仁美「はい」

真月「そいつの名前は?」

仁美「それは……」



遊馬「ベクターが何かを企んでるのは間違いねえ! だが! 絶対にあいつの思い通りにはさせねえ!」



真月「ふふふ、はははははは!!!! 最高じゃねえか! まあ、お前も計算の上でなんだろうけどな」

QB「何のことだい?」

真月「ふん。じゃあな。仁美。帰っていいぞ」

QB「……」

QB(ベクターはああ言ってるが不測の事態に対処する必要がある。となれば……佐倉杏子。彼女を使おう)

QB「きゅっぷい」

第4話 おわり




今回はここまでです

続きは土曜日に

支援。
巴マミってこんなに薄っぺらいんだね。

ほむのデッキは何だろ、時戒神? The World 主軸のスキップ?

なお叛逆後は…ユベルっぽい。

おおゲスイゲスイ

ベクターは遊戯王屈指の悪役やでぇ

第5話

後悔なんて、あるわけない

ほむホーム

ほむら「聞かせてもらえるかしら。ベクターとは何者なの?」

遊馬「……ベクターは」

遊馬「というわけだ」

ほむら「……」

遊馬「あいつの狙いは分からない。だが、きっと、良からぬことを企んでるに違いない! 俺達はそれを阻止した……ほむら?」

ほむら「……た、大変よ。皆、ベクターに騙されてる」

全員「え!?」


アストラル「なるほど。ほむらの学校に転校してきたとは聞いたが……」

遊馬「魔法少女に取り入ることになんか意味があんのか?」

いいんちょ「ベクターの狙いはどうあれ、簡単なことです!」

小鳥「え?」

いいんちょ「とどのつまり! 彼女達に真実を打ち明ければいいのです!」

小鳥「たしかに!」

璃緒「うまくいけば、あの人達とも、協力できますし」

鉄男「ベクターの奴、とんだへまをしたな」

凌牙「……そいつは無駄だな」

いいんちょ「え?」

凌牙「例えば、お前達が、真月の正体がベクターだと知る前にそれを聞かされたとしたら、信じられるか? ましてや、初対面の相手に」

小鳥「それは……」

ほむら「それにあなた達も見たでしょ? 私が話したとしても、信じてもらえない。それどころか、さらに険悪になるのは目に見えてるわ」

全員「………」

遊馬「……でも、俺は話したほうがいいと思う」

ほむら「……話を聞いていたのかしら?」

遊馬「たしかに信じてもらえないかもしれない。だけど、だから、話さないってのは違うと思う」

ほむら「……」

遊馬「一生懸命、話せば、信じてくれるかもしれないだろ?」

アストラル「遊馬……」

小鳥「……遊馬らしいわね」

ほむら「……………」

ほむら「……それでも、信じてもらえなかったら?」

遊馬「信じてもらえるまで、頑張るだけさ!」

ほむら「……」

凌牙「……ほむら」

遊馬「何、暗い顔してんだ!」

ほむら「……うるさいわね」

遊馬「やる前から、諦めてたって、仕方がないだろ! 物は試しにやってみようぜ! 俺も一緒に行くから!」

小鳥「じゃあ、私も……」

鉄男「なら、俺も……」

凌牙「集団で言っても、仕方がないだろ。行くなら、遊馬と小鳥。お前達で行け」

ほむら「……」

凌牙「ほむら。ベクターの思惑は分からないがあいつばかりに気をかけている場合じゃないだろ」

ほむら「……そうね」

凌牙「行くぞ」

ほむら「ええ」

スタスタ

璃緒「何だか、凌牙……すごいやる気ですわね」

小鳥「何かあったのかな?」

マミホーム

さやか「もう! どこにいってたのさ!」

まどか「私達、心配したんだよ?」

真月「す、すいません! 志筑さんを家に送ってて……」

マミ「今度からはちゃんと言ってね」

真月「は、はい」

真月「……」

真月「……実は皆さんに話さなきゃいけないことがあるんです」

次の日



マミ「~♪」

ピタッ

マミ「……気持ちの良い最高の朝なのに最悪の朝になったわ。責任を取ってもらえない? 暁美さん」

遊馬「……」

小鳥「……」

ほむら「聞きなさい、巴マミ。 あなた達は騙されているわ」

マミ「……え?」



ほむら「というわけよ。あなた達はベクターに騙されてるのよ!」

遊馬「ベクターの企みは分からねえ! でも、俺達は敵対する必要はないはずだ!」

小鳥「魔法少女の敵は魔女のはず! 魔法少女同士で敵対するなんて、おかしいはずです!」

マミ「……………そうね」

遊馬「!! 信じて……」

マミ「……」ヘンシン

カシャッ

マミ「昨日、真月君の言っていた通りね」

昨日

マミホーム

マミ「話したいこと?」

真月「はい。僕は以前、バリアンだと言いましたよね?」

マミ「ええ」

真月「実はバリアンには敵対する組織『アストラル』があるんです」

さやか「アストラル?」

真月「はい。バリアンを正義とするなら、アストラルは悪。昔、ネオドミノシティで大きな事件がありましたよね?」

マミ「え、ええ……たしか、チーム5D’Sが救ったとか」

真月「はい。その事件でも、暗躍していたのがアストラルという組織なんです」

さやか「かあー。なんか、映画みたい」

マミ「でも、急に何で、そんな話を……」

真月「あの時、僕が姿を隠したのは彼らに姿を見られたくなかったからです。もしかしたら、あなた達に危害を加えたかもしれませんから」

さやか「そんなに危険な奴等なの?」

真月「はい。この写真を見てください」

ギラク『写真』

アリト『写真』

真月「彼らは僕の……グス。同僚なんです……が、アストラルのメンバーに殺られました。うう……」

マミ「だ、大丈夫、真月君」

まどか「辛いこと話させて、ごめんね……」

真月「い、いえ……」

さやか「ということはあの転校生は……」

マミ「アストラルのメンバーの可能性が高いわね」

まどか「……」

まどか(ほむらちゃん……)

真月「もしかしたら、彼等はあなた方に接触してくるかもしれません。僕の正体がベクターだと言ってくるでしょう」

さやか「ベクター?」

真月「僕のバリアンでの呼び名……コードネームと呼んだほうがいいですかね。ともかく、僕はベクターと呼ばれてるんです」

さやか「コードネームねえ……でも、何で、ここで使わないのさ?」

真月「ここは日本ですからね。日本語の名前のほうが違和感がないですから」

マミ「たしかに」

真月「多分、彼等は『僕の正体はベクターだ。あいつに騙されてる。私達に協力しろ』みたいなことを言ってくるでしょう」

さやか「安心しなって! このさやかちゃん、簡単には騙されないよ!」

マミ「分かったわ。暁美さん達には警戒しておくわ」

真月「お願いします」

帰り道

まどか「……」

真月「……」

まどか「真月君……やっぱり、ほむらちゃんは」

真月「……鹿目さんは暁美さんがそんなことをする人間に見えますか?」

まどか「私は……アストラルって、悪い組織に入っているんだとしても、ほむらちゃんはそんなことをするとは思えないんだ」

まどか(毎日、夢に出てくるし)

真月「同感です。もしかしたら、彼女は利用されてるだけかもしれない」

まどか「り、利用されてる!?」

真月「それを確かめるためにも、鹿目さんには引き続き、監視をお願いします」

まどか「わ、分かった!」

現在

マミ「あなた達の企みは分かってるわ。私を引き込めるとは思わないことね」

遊馬「何でだよ! 俺達……いいや! 俺達は抜かしてもいい! でも、ほむらと敵対する必要はないだろ!」

ほむら「!?」

マミ「味方になる必要もないわ」

遊馬「お前達が戦う相手は魔女のはずだろ!」

マミ「そうよ。私達、普通の人達を襲う魔女をね」

遊馬「なら……」

マミ「でも、一般人に危害を加えようとする魔法少女なら、話は別よ」

遊馬「はあ!? ほむらはそんなことしねえよ!」

マミ「しつこいわね。いい加減に消えなさい。あなた達の話は聞きたくないわ」

ほむら「……仕方がないわ。ここは……」

遊馬「嫌だ! ここはどかねえ!」

マミ「……へえ」カチャッ

バキュンッ(上に向かって)

小鳥「遊馬!」

ドンッ

遊馬「わわ……」

ほむら「……巴マミ」

マミ「……もう2度と私の……私達の前に現れるべきじゃないわ。じゃないと……次は私と戦うことになるわよ」

スタスタ



アストラル「無事か? 遊馬、小鳥」

遊馬「ったく! 何すんだよ! いきなり、押し倒しやがって!」

小鳥「仕方がないじゃない!」

アストラル「無事でなによりだ」

アストラル「だが、状況は最悪だ」

ほむら「……分かってるわ。巴マミですら、あれでは美樹さやかは露骨に敵意を放ってくるでしょうね」

アストラル「それに教室にはベクターがいるだろう。そこで奴の正体を暴くのは無理だ」

遊馬「ちくしょう! なら、どうすりゃいいんだ!」

ほむら「もういいわ」

遊馬「ほむら?」

ほむら「もう、信じてもらうのは無理よ」

遊馬「何で、諦めんだよ! たしかに今日は失敗しちまったかもしれないけど、明日はきっと……」

ほむら「さっきのを見たでしょ? 次は本当に戦いになるわ」

遊馬「……」

ほむら「ベクターは私が何とかするわ。あなた達はあなた達の目的を果たしなさい」

遊馬「なっ……」

ほむら「それじゃ。私は学校に行くから」

スタスタ

遊馬「待てよ!!!」

ほむら「……まだ、何かあるのかしら」

遊馬「何で、そんな他人行儀みたいなこと言うんだよ! 俺達は仲間だろ!」

ほむら「仲間?」

遊馬「ああ!」

ほむら「……まだ、私達、会って、間もないのだけど」

遊馬「そんなの関係ねえ! 俺はお前の決闘(デュエル)を見てた! 必死な姿を! そんな決闘(デュエル)をするやつが悪い奴なわけがねえ!」

ほむら「そんな理由で私を仲間に……?」

遊馬「俺にはほむらが何を抱えてんのか、知らねえ。だけど、何でも、1人で抱え込むんじゃねえ! もっと、仲間を……俺達を頼れよ!!!」

ほむら「……」



ほむら『もう……誰にも頼らない』



ほむら「……」ギリッ

ほむら「……ふざけたことを言わないで。事情も知らないくせに」

遊馬「?」



さやか「あのさあ、キュウべえがそんな嘘ついて、一体何の得があるわけ?

ほむら「それは…」

さやか「私達に妙な事吹き込んで仲間割れでもさせたいの?」



杏子「」

ほむら「巴さん!」

マミ「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない! あなたも、私も…!」



ほむら「簡単に信じてくれるとか言わないで……私はもう、誰にも頼らないって決めたの」ウルッ

遊馬「ほむ……ら……?」

ほむら「……遅刻するから。それじゃ」

スタスタ

遊馬「……」

某所

???「はーん、あれがイレギュラーの九十九遊馬ねえ」

QB「アストラルに九十九遊馬。彼等は恐ろしい。下手をしたら、巴マミにも勝てるだろう」

???「あいつらがねえ……とても、そうは見えないけど……ところでさ、あんた」

???「何で、あたしを呼んだんだ? ここには巴マミがいる。まずはそっちに言うべきだろ? 新しい魔法少女も仲間にいるらしいし」

QB「現在、この街を渦巻く状況は複雑だ。だから、巴マミ達だけでは厳しいかもしれない。だから、ベテランの君に声をかけたのさ」

???「……あんた、何か企んでないか?」

QB「……」

???「まあ、いいさ。あたしはあたしで勝手にやらせてもらうよ」

昼休み

ほむら「……」

まどか「ほ、ほむらちゃん」

ほむら「……?」

まどか「い、一緒にお昼、食べない?」

ほむら「……」

屋上

ほむら「……美樹さやか達はいいの?」

まどか「き、今日はほむらちゃんと食べたいなあって」

ほむら「………そう」

モグモグホムホム

ほむら「……あなたは」

まどか「ん?」

ほむら「昨日のこととか気にならないの? あなたも聞いてるんでしょ? 私のこととか……」

まどか「……私はほむらちゃんがそんな悪いことをするとは思えない。きっと、何かの間違いだと思う」

ほむら「まどか……」

まどか「お、おかず、交換しよ?」

まどか(あんまり、深く話したら、スパイだって、ばれちゃうかもしれないから、誤魔化さないと)

まどか「す、好きなのを取っていいよ」

ほむら「ありがとう」ニコッ

まどか(か、可愛い……そして、嬉しそう。ざ、罪悪感が……)

ほむら「これをもらうわね。まどかも取っていいわよ」

ほむら(まどかは変わらないで優しく接してくれる……こんな時間、久しぶりね)

まどか「ほ、ほむらちゃんは今日の放課後、用事あるかな?」

ほむら「……どうして?」

まどか「い、一緒に買い物とか行きたいなあ、って」

ほむら「……かまわないわ」

ほむら(……本当はそんなことをしてはいけないかもしれないけど……少しくらいなら……)

まどか(一緒にいれば、ほむらちゃんの尻尾を掴めるかもしれない)


さやか「まどか。どういうつもりなの?」

まどか「え?」

さやか「転校生のこと。昨日の話は聞いたでしょ」

まどか「………ほむらちゃんは悪い人じゃないよ」

さやか「はあ? 本気で言ってるの?」

まどか「き、きっと、あの人達に騙されてるんだよ!」

さやか「……まあ、たしかにどこか抜けてそうだけどさ」

まどか「そ、それに! 魔法少女同士で敵対するなんて、そんなの、絶対おかしいよ!」

さやか「……まあ、気をつけてよね。……あんな転校生でも傷つけたくないし」

さやか(まどかを傷つけたら……その時は)



真月「………」ニヤリ

放課後

さやか「それじゃ、まどか。………気をつけてよね」

まどか「う、うん……」

ほむら「まどか」

まどか「い、行こうか」

ほむら「……」コク

病院

屋上

上条「~♪」

マミ「……綺麗な音色ね」

さやか「……はい。私が聞きたかった音色です」

マミ「………後悔してない?」

さやか「……マミさん。あたしの願い、叶ったよ。後悔なんて、あるわけない。あたし、今最高に幸せだよ」

マミ「美樹さん……」

真月「………」

ショッピングセンター

ほむら「まどか……」

まどか「なに、ほむらちゃん。……次はこれがいいよ」

ほむら「そ、そうかしら?」

ほむら(まどかと一緒に洋服を見に来たのだけど……)

まどか「やっぱり、ほむらちゃんにはこっちが似合いそうだよ」ティヒヒ

ほむら「そ、そうかしら?」

まどか「やっぱり、素材がいいからかな? 羨ましい」

ほむら「そ、そんなことないわ! あ、あ、あなたも可愛いわ」

まどか「そう? 照れちゃうな。ティヒヒ」



QB「……」

パトロール中

真月「巴さんとはパトロールを別にするんですか?」

さやか「見滝原は広いからね。別れた方が効率良いでしょ? 何かあれば、テレパシーなり携帯を使えばいいし」

真月「なるほど」

QB『ベクター』

真月『なんだ?』

QB『まどかとほむらは仲良く、買い物をしているよ』

真月『それがどうした?』

QB『まどかが彼女に接近しすぎたら、僕と契約しなくなるじゃないか。どういうつもりだい?』

真月『ぐだぐだうるさいやつだな。今のところは順調だから、問題はない。監視を続けな』

QB『やれやれ』

ほむホーム

遊馬「……」

鉄男「遊馬……」

いいんちょ「どうしたんでしょう? 今日は朝から元気が……」

遊馬「アストラル。俺は間違ってたのか?」

アストラル「……」

遊馬「ほむらは怪しげな俺達を何だかんだで家に置いてくれたし、悪いやつじゃねえ。たしかに出会ってから、日は短いけど、俺達は仲良くなれたと思う。俺はあいつを仲間だと思ってた。でも、あいつは……」

アストラル「……」

遊馬「魔法少女にしたって、そうだ。魔女って、いう共通の敵がいるのにどうして、魔法少女同士で争うんだ? あの、巴マミって、やつや美樹さやかって、やつも悪いやつには見えない。協力しあうこともできるはずなのに……」

アストラル「遊馬。私から言えることは1つだ」

遊馬「え? ………もがっ!?」

小鳥「デュエル飯よ。元気出た?」

遊馬「モグモグ、ゴクン。何すんだよ!」

小鳥「うだうだ、悩んでるなんて、遊馬らしくない」

アストラル「つまりはそういうことだ。いつも通り、がむしゃらにいけばいい」

遊馬「………そうだな。かっとびんぐだぜ、俺!」

凌牙「元気が出たようだな」

遊馬「シャーク」

凌牙「暁美ほむらの抱える物はでかい。本来なら、あいつ、1人じゃ、支えきれるもんじゃない」

遊馬「何か知ってるのか、シャーク!」

凌牙「……それは俺の口から話すべきことじゃない。本人に聞くんだな。お前らしく、正面からぶつかってな」

遊馬「……ああ! 行くぞ、アストラル! 小鳥!」

アストラル「やっと、らしくなってきたな」


まどか「ティヒヒ。楽しかったなあ」

まどか(やっぱり、ほむらちゃんは悪い子じゃないよ。きっと、アストラルって、組織に騙されてるんだ)

さやか「あれ? まどかじゃん」

まどか「あ、ほむらちゃんに真月君」

真月「どうしたんですか、こんなところで?」

まどか「えっと……」

さやか「まさか、転校生に何かされたんじゃ……」

まどか「だ、大丈夫だよ!」

さやか「そう? まどかは優しいからね。騙されないようにするんだよ」

まどか「う、うん……ところで、2人は何をしてるの?」

さやか「パトロールだよ」

まどか「マミさんは?」

さやか「別行動。その方が効率も良いしね。後で落ち合うの」

まどか「そっか」

ソウルジェム『反応あり』

さやか「早速だよ」

真月「行きましょう!」

まどか「わ、私も」


路地裏

QB「この感じは使い魔だね」

さやか「こっちは初心者なんだし、弱いに越したことはないわ」

使い魔「うきゃきゃ」

さやか「いた! 早速、デュエ……」

どがしゃああああん!!!!

全員「!?」

???「何しようとしてんのさ?」

さやか「あ、あんたは……」

真月(こいつは……)

ドンサウザント(焦るな、ベクター。おそらく、こいつは……)

真月(分かってる。呼んだのはインキュベーターの野郎だろ)

???「見てわかんないの? ありゃ魔女じゃなくて使い魔だよ。グリーフシードを持ってるわけないじゃん」

さやか「だって、あれほっといたら誰かが殺されるのよ?」

???「だからさぁ、4~5人ばかり食って魔女になるまで待てっての。そうすりゃちゃんとグリーフシードも孕むんだからさ。卵を産む前の鶏、絞めてどうすんの」

さやか「あんたは……魔女に襲われる人達を見殺しにする気!?」

???「アンタさぁ、何か大元から勘違いしてんじゃない? 食物連鎖って知ってる? 学校で習ったよねぇ。弱い人間を魔女が食う。その魔女をアタシたちが食う。これが当たり前のルールでしょ、そういう強さの順番なんだから」

まどか「そんな…」

さやか「あんたは」

???「それにうまくいきゃ、魔女に勝てるかもしれないだろ? ただの人間でもさ」

???「まさかとは思うけど。やれ人助けだの正義だの、その手のおチャラケた冗談かますために…アイツと契約したわけじゃないよね? あんた」

さやか「だったら、何だって言うのよ!」

???「遊び半分で首突っ込まれるのってさ、ホントムカつくんだわ。いっちょ、懲らしめてやるか」

???『決闘盤(デュエルディスク)セット』

さやか「望むところよ!」

さやか『決闘盤(デュエルディスク)セット!』

???「言っておくけど、これは闇のゲームだよ」

さやか「上等だよ!」



まどか「さ、さやかちゃん! や、やめなせなきゃ」

QB「無理だ。あれを止めるには同じ魔法少女になるしかない」

まどか「魔法……少女……」



さやか「戦う前にあんたの名前を聞いておいてあげる」

???「佐倉杏子だ。あんたは?」

さやか「……美樹さやか」

杏子「いくぜ」

さやか・杏子「「決闘(デュエル)!!!」」



ドンサウザント(まずいぞ。インキュベーターにしてやられた。このままでは鹿目まどかは契約を)

真月(安心しな。いざとなれば、俺が止める)



さやか「ぐわああああああ」

杏子 LP4000 さやか LP1200

杏子「弱いね、あんた」

杏子 モンスター1枚 魔法少女佐倉杏子 ATK2800 魔法・罠1枚 手札2枚



さやか「……舐めるんじゃないわよ!」

さやか モンスター0枚 魔法罠 0枚 手札3枚



QB「まずいよ、まどか! 僕と契約を!」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「私のターン!」

さやか「私はさやかちゃんを召喚! さらに魔法カード『QBとの契約』を発動! 魔法少女さやかちゃんを召喚!」

魔法少女美樹さやか ATK2400

杏子「たかだか、攻撃力2400じゃ、状況はひっくり返らないよ!」

さやか「私は装備魔法『巨大化』を発動」

杏子「!?」

さやか「私のライフが相手より下の場合、攻撃力が倍になる」

魔法少女美樹さやか ATK2400→4800

さやか「バトル」

杏子「甘いぜ! モンスター効果発動!」

杏子「魔法少女佐倉杏子はモンスター効果・魔法・罠及び、攻撃の対象になった時、このカードを隣接するモンスターゾーンに置くことでその効果・攻撃を無効にする!」

さやか「なっ……」

杏子「ロッソファンタズマ!」

どがしゃああああん!!!!

さやか「くっ……」

杏子「やるじゃん」

さやか「舐めるな……」





削除 ▲ページトップへ





>>217

削除 ▲ページトップへ はミス



まどか「キュウベえ! 分かった! 私、さやかちゃんを守るためなら、私、魔法少女に……」

???「その必要は」

???・???「「ねえ!!」」

第5話 おわり

今回はここまでです

続きは月曜日に

支援

騙されているとはいえ、この物言いじゃただのDQNだなデミさん


杏子ちゃんはポンコツ二人とは違うよね

この頃のあんこは基本誰も信用してないから真ゲスも信用しないだろうなぁ

魔法少女佐倉杏子の効果こそラインモンスター

第6話

『かっとびんぐだぜ』

???「その必要は」

???・???「「ない!!!」」

杏子「!?」

さやか「!?」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「……なぜ、あなたがここに……」

さやか「転校生に……『アストラル』の連中……」

アストラル「? 私を呼んだか?」

杏子「せっかく、人が楽しく、決闘(デュエル)をしてたのになに、邪魔をしてくれてんのさ」

遊馬「決闘(デュエル)をしたい気持ちは分かるさ! でも、魔法少女同士で命を賭けて、戦うのはおかしいだろ!」

さやか「あんたがそれを言うのか! あんたはその手で何人の奴を殺してきたんだ!」

遊馬「は? あんた、何を言って……」クルリ

真月「……」ニヤリ

遊馬「真月!!!!」

遊馬「てめえ! 今度は何を企んでる!」

さやか「企んでるのはそっちだろ……転校生と組んで、見滝原で何をする気さ!」

遊馬「はあ?」

アストラル「遊馬。どうやら、完全に真月のことを信じてるみたいだ」

遊馬「おい! あんた……美樹さやか! さやかはベクターに騙されてるんだ!」

さやか「はあ? 真月が? 何で? 証拠は?」

遊馬「そ、それは……」

さやか「だいたいさ。急に現れて、友達を悪く言わないでくれない? 気分、悪いだけど」

???「まったくね」

スタスタ

遊馬「お前は! 巴マミ!」

ほむら「……」

杏子「ちっ。せっかくの勝負に水をさされちまったぜ。悪いが、勝負はお預けだ」

杏子「あばよ!」ピョンピョン

マミ「あなた達はどうするの? 私達と戦う?」

ほむら「……遠慮するわ。行くわよ」

遊馬「え? おい、待てよ!」

まどか「………ほむらちゃん」


小鳥「遊馬! 平気?」

遊馬「当たり前だろ」

ほむら「どういうつもり? 何しにあの場に来たの?」

遊馬「……」

ほむら「あなた達には関係ないわ。自分達の目的を」

遊馬「関係なくねえ!」

ほむら「……」ビクッ

遊馬「俺達の仲間……友達が困ってんだ! 関係ないわけないだろ!」

ほむら「……私はなったつもりはないわ」

遊馬「つもりはなくてもなったんだ!」

小鳥「それは無茶苦茶よ、遊馬」

アストラル「だが、君らしいな」

遊馬「ほむら! 俺と決闘(デュエル)だ!」

ほむら「ほむ?」

遊馬「お前が勝ったら、俺はお前にもう、何もしない! だが! 俺が勝ったら、いろいろ話してもらう!」

ほむら「そんな条件、飲むわけないじゃない」

遊馬「負けるのが怖いのか?」

ほむら「……」ホムカッ

ほむら「いいわ」ファサ

ほむら「あなたの挑戦、受けてあげる」

遊馬「そうこなくっちゃ!」

ほむら「準備は良いかしら」ヘンシン

遊馬「いつでも来い!」

ほむら「それじゃ……」

ほむら・遊馬「「決闘(デュエル)!!!」」

遊馬「先攻は俺だ! ドロー。俺はゴブリンドバーグを召喚! このカードの召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスターカードを特殊召喚できる! 俺はゴゴゴゴーレムを特殊召喚!」

ゴブリンドバーグ ゴゴゴゴーレム



アストラル「仕掛けるか、遊馬」



遊馬「俺はレベル4、2体でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!」

遊馬「現れろ! No.39 希望皇ホープ!」

ほむら「……それがあなたのエースカードね」

遊馬「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド! さあ、ほむら! お前の決闘(デュエル)を見せてくれよ!」

杏子の口調が凌牙みたいだ

ゲームセンター

杏子『ダンス中』

凌牙「……あんたが佐倉杏子か?」

杏子「……あたしにあんたみたいな知り合いはいないぜ?」

凌牙「単刀直入に言うぜ。暁美ほむらと組め」

杏子「暁美ほむら? 誰だ、そいつは?」

凌牙「お前も会ったはずだ。黒髪のロングの」

杏子「あいつか。よっと」

『パーフェクト』

杏子「で。あんたが何で、そんなことを頼むんだい? 余計なお節介とかやらなさそうな奴だと思うが」

凌牙「……さあな。返事を聞かせな」

杏子「おいおい。それが人に物を頼む態度かよ。……まあ、何にしても」ピラッ

杏子「あたしより弱い奴はお断りだね」

凌牙「……上等だ」


杏子「ルールは簡単さ。あんたが勝てば、大人しく、仲間になってやるよ。だが、あたしが勝てば……そうだねえ。あんたのデッキをもらう」

凌牙「!?」

杏子「どうだい? 負けるのが怖いなら、やめてもいいけど」

凌牙「……かまわないぜ、俺は」

杏子「……ふん」

杏子・凌牙「「決闘(デュエル)!!!」

凌牙「俺の先攻! ドロー!」

凌牙「俺はハンマーシャークを召喚! ハンマーシャークの効果を発動! このカードはこのカードのレベルを1つ下げ、手札から水属性・レベル3以下のモンスター1体を特殊召喚できる。俺はキラー・ラブカを特殊召喚!」

杏子「一気に場に2体のモンスター……」

凌牙「俺はこの2体でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! ブラック・レイ・ランサー! カードを2枚伏せ、ターンエンド」

ブラック・レイ・ランサーATK2100

杏子「やるじゃんか。それでこそ潰しがいがある」


ほむら「私のターン! 私はワイズ・コアを召喚。カードを2枚伏せるわ。これでターンエンドよ」

遊馬 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札3枚

ほむら モンスター1枚 魔法・罠2枚 手札3枚



アストラル「攻撃力の低いカードを攻撃表示。あれは……」

遊馬「俺のターン! ほむら! お前が俺の攻撃を誘ってるのはお見通しだぜ!」

遊馬(狙いは分かっても……ここは突っ込むしかねえ)

遊馬「ホープでワイズコアを攻撃!」

ほむら「罠カード! サンダーブレイクを発動。手札を1枚捨て、カードを1枚破壊する」

遊馬「なに!?」

ほむら「けど、破壊するのはホープじゃないわ」ファサ

ほむら「破壊するのはワイズコア!」

遊馬「自分のカードを!?」

アストラル「破壊だと!?」

ほむら「ワイズコアが破壊されたことにより、デッキより機皇帝ワイゼル∞、ワイゼルT、ワイゼルA、ワイゼルG、ワイゼルCを特殊召喚」

ほむら「機皇帝ワイゼル∞はフィールドの「ワイゼル」・「グランエル」・「スキエル」と名のついたモンスターの攻撃力分アップすると名のつく攻撃力の合計になる。よって、攻撃力は2500」

遊馬「ホープと互角か!」

アストラル「なるほど。最初から狙いはそこだったのか」

遊馬「だけど、関係ねえ! ホープで攻撃!」

ほむら「!? 攻撃力は互角よ!」

遊馬「ホープの効果発動! オーバーレイユニットを1つ取り除き、攻撃を無効にする!」

ほむら「……無意味ね」

遊馬「それはどうかな? 速攻魔法『ダブル・アップ・チャンス』を発動! モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を選択して発動できる。このバトルフェイズ中、選択したモンスターはもう1度だけ攻撃できる。その場合、選択したモンスターはダメージステップの間、攻撃力が倍になる! もう一度、バトル!」

ほむら「そんなコンボを……やるわね。でも、無意味よ。ワイゼルGの効果発動。自分フィールド上に存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、このカードに攻撃対象を変更することができる」

遊馬「なに!?」

ほむら「良いコンボだったわ」

遊馬「俺は……ターンエンドだ」

遊馬 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札3枚

ほむら モンスター4枚 魔法・罠1枚 手札3枚


杏子「やるじゃねえか、1ターン目から。あたしのターン」

杏子「悪いが、あんたと遊んでるほど、暇じゃないんだ。悪いが速攻で決めさせてもらう。あたしは佐倉杏子を召喚。さらに魔法カード『QBとの契約』を発動。デッキから魔法少女佐倉杏子を特殊召喚」

凌牙「……」

杏子「さらに手札から魔法カード『ロッソ・ファンタズマ』を発動。このカードは魔法少女佐倉杏子が存在する時、魔法少女佐倉杏子を効果を無効にして、2体まで特殊召喚!」

佐倉杏子 ATK2800×3

凌牙「攻撃力が2800が3体……」

杏子「悪いが、あんたに次のターンはない」

凌牙「……」

杏子「どうした? 恐怖で声も出ないか?」

凌牙「……」

杏子「まあ、いいさ。じゃあな! バトルだ!」

魔法少女佐倉杏子 ATK2800 ブラックレイランサー ATK2100

LP4000→3300

杏子「2体のダイレクトで終わりだよ」

凌牙「……たしかにお前は強いな。だが! 罠カード発動! バブル・ブリンガー! 相手モンスター1体の直接攻撃宣言時にその攻撃を無効にして発動できる!」

杏子「チッ。だが、もう1体は止めきれないだろ!」

凌牙「うわああああああああああああああ!!!!!」

LP3300→500

杏子「ターンエンド」

凌牙「はあはあ……お前は俺がどうして、こんなことするかを聞いたよな?」

杏子「ん? ああ……」

凌牙「何も知らなければ、こんなことをしなかっただろうな」

杏子「は?」

凌牙「……」

なんで機皇帝のカードが普通に売られているんですか。

ほむら「私は心臓病で入院していたの」

凌牙「お前が?」

ほむら「ええ」

凌牙「とてもそうは見えないな」

ほむら「……そうね。それで私は退院して……」


ほむら「というわけよ」

凌牙「……………」

ほむら「信じられないわよね?」

凌牙「……お前はどれだけの時間を繰り返したんだ?」

ほむら「……数えるのも諦めるほど」

凌牙「……」

凌牙「………馬鹿か?」

ほむら「……否定はしないわ」

凌牙「おまえは……たかが1人のためにそこまでするなんて」

ほむら「たかがではないわ。私の大切な友達なの。何よりも代えがたい」

凌牙「……やっぱり、馬鹿な奴だぜ。おまえは」

ほむら「……」

凌牙「他のやつも同じような願いなのか?」

ほむら「さすがに違うわ。巴マミは交通事故、美樹さやかは幼馴染みの怪我を、佐倉杏子はたしか、お父さんの話を聞いてくれるように、だったかしら」

凌牙「最後はすごい曖昧だな」

ほむら「佐倉杏子は中々、心を開いてくれないのよ」

凌牙「原因はお前だろ?」

ほむら「ほむぅ」

凌牙「……なるほどなあ。願いを叶えて、最後に待つのは……」

ほむら「……ええ」

凌牙「……」

ほむら「これですべてを話したわ」ファサ

ほむら「約束よ。私に決闘(デュエル)を教えなさい」

凌牙「……ああ」


凌牙「……俺は知っちまったからな。胸糞悪くなる話を」

杏子「だから、さっきから何の話だ?」

凌牙「お前は絶対に倒すってことだ! 俺のターン!」

杏子「はん。何だか知らないがおもしれえ。来な!」

凌牙「俺はパンサー・シャークを特殊召喚! さらにイーグル・シャークを特殊召喚! この2体でオーバーレイ! 現れろ、シャーク・フォートレス!」

シャーク・フォートレス ATK2400

凌牙「オーバーレイユニットを1つ使う! 選択されたモンスターは2回攻撃が可能!」

杏子「だが、攻撃力は及ばないぜ」

凌牙「俺は魔法カード『アクア・ジェット』を発動。フィールドの魚族の攻撃力を1000アップ」

杏子「なに!?」

凌牙「バトル!」

杏子(杏子の効果は……両脇に杏子が!?)

杏子「くそおおお!!!」

LP4000→3400

杏子「ロッソファンタズマの効果で特殊召喚された杏子は本体を失った時、すべて、デッキに戻る」

凌牙「終わりだ! ダイレクト!」

杏子「ぐわああああああああああ」

LP3400→0

凌牙「俺の勝ちだ」

杏子「馬鹿な……」ガクッ

凌牙「約束だぜ。俺達と組んでもらう」

杏子「……待てよ」

凌牙「……なんだ?」

杏子「…………あんたの名前を聞かせてくれよ」

凌牙「…………神代凌牙だ」


遊馬 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札3枚

ほむら モンスター4枚 魔法・罠1枚 手札3枚

遊馬「これがほむらのデッキか……おもしれえ」

ほむら「ふん。私のターンよ」

ほむら「私は機皇帝ワイゼルG3を召喚」

ほむら「さらに手札から装備魔法『団結の力』を発動。私のフィールドにいるモンスターの数×800の攻撃力がアップする。つまり」

遊馬「4000アップだと!?」

ほむら「ワイゼルの攻撃!」

機皇帝ワイゼルATK6500 No.39希望皇ホープATK2500

遊馬「ホープの効果発動! 攻撃を無効にする!」

オーバーレイユニット1→0

ほむら「……ターンエンド」

遊馬 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札3枚

ほむら モンスター4枚 魔法・罠1枚 手札2枚

遊馬「楽しくないか、ほむら」

ほむら「は?」

遊馬「やっぱり、俺はお前が悪いやつとは思えねえ」

ほむら「……油断してると痛い目に合うわよ」

遊馬「分かってるさ! 俺のターン! 行くぜ! 俺は装備魔法『最強の盾』発動! このカードは戦士族モンスターにのみ装備可能。装備モンスターがフィールド上に攻撃表示で存在する場合、その攻撃力は守備力分アップする。これをホープに装備!」

ATK2500→4500

ほむら「まだ、足りないわよ」

遊馬「魔法カード『破天荒な風』を発動。自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。俺はホープを選択。選択したモンスターの攻撃力・守備力は、次の自分のスタンバイフェイズ時まで1000ポイントアップする」

ホープATK4500→5500

遊馬「バトルだ!」



小鳥「でも、まだ、ワイゼルの方が攻撃力が……」


遊馬「俺は速攻魔法『ナンバーズ・インパクト』を発動! 相手モンスターと戦闘を行う自分フィールド上の「No.」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。俺はホープを選択。その相手モンスターの攻撃力が選択したモンスターよりも1000ポイント以上高い場合」

ワイゼル ATK6500 ホープ ATK5500

遊馬「選択したモンスターの攻撃力は、その相手モンスターの攻撃力分アップする!」

ワイゼル ATK6500 ホープ ATK12000

ほむら「なっ!?」

遊馬「……お前のそのカード、良いカードだよな」

ほむら「!?」

遊馬「5枚の力で攻撃力が決まってくる。皆の力で……うまく言えないけど、巴マミや美樹さやか、さっきの赤い髪の女……皆で協力すれば、すごい力になれる。そうすれば、お前の悩み、苦しみも……」

ほむら「知ったようなことを言わないで!!! ……まだ、決闘(デュエル)は終わってないわよ」」

遊馬「……ほむら」

アストラル「遊馬」

遊馬「分かってる。この決闘(デュエル)で頑ななあいつの心を溶かしてやる。バトルだ! ホープの攻撃!」

ほむら「リバースカード発動! 罠カード『ほむほむシールド』。このターン、受けるダメージが半分になる!」

LP4000→1250

ほむらがいちいちあざとい

ほむら「ぐはっ」

遊馬「今のを耐えた……流石だぜ」

ほむら「……ほむほむシールドの効果。私はデッキから装備魔法を手札に加える」

遊馬「……ターンエンドだ」

遊馬 LP4000 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札1枚

ほむら LP1250 モンスター0枚 魔法・罠0枚 手札4枚

ほむら「私のターン。……胸糞悪いカードね。私は暁美ほむらを召喚。魔法カード『QBとの契約』。私はデッキから魔法少女暁美ほむらを特殊召喚」

暁美ほむら ATK2500

ほむら「QBとの契約は発動後デッキに戻る。私は装備魔法『ほむほむお手製爆弾』を装備」

ほむら「バトル!」

遊馬「……ホープはオーバーレイユニットがないときに攻撃対象になった時、破壊される」

ほむら「そう。なら、ダイレクトアタック」

遊馬「ぐわあああああ!!!」

LP4000→1500

ほむら「カードを1枚伏せ、ターンエンド」

遊馬「俺のターン!」

遊馬「ほむら! お前がどんな経験をしてきたのか、どんな辛い思いをしてきたのかは知らない。だけど……だからって、誰にも頼らないってのは間違いだ」

ほむら「……」

遊馬「決闘(デュエル)がそうだ。1枚のカードで勝利を手にするのは無理だ。モンスター・魔法・罠。自分のカード1枚1枚が勝利を掴む。それと同じで」

ほむら「……黙りなさい」

ほむら「誰も、未来を信じない。誰も、未来を受け止められない……人はそこまで強くはないのよ」

遊馬「………なら、ほむらはどうなんだ?」

ほむら「!?」

遊馬「お前はどうなんだ? 未来を信じられてるのか?」

ほむら「……私は」



まどか「ティヒヒ」



ほむら「……信じてるわ」

遊馬「なら、皆、大丈夫だ! お前が信じられてんだ! 他のやつだって、信じられる! 受け止めきれる!」

ほむら「……知った

遊馬「だから、ほむら! 1人ぼっちになるんじゃねえ!!!」

ほむら「!?」

遊馬「俺は装備魔法『エクシーズ・リバイバル』発動! 自分の墓地のモンスターエクシーズ1体を選択して発動できる。俺が選択するのは希望皇ホープ! そして、自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する!」

遊馬「希望皇ホープ。このカードはたくさんの仲間との絆と未来を切り開いてきた。ほむら。おまえは1人じゃねえ! だから、おまえの悩み! 苦しみ! 皆で乗り越えていけるはずだ!」

ほむら「……」ギリッ

ほむら「なら……私を倒してみなさい!!!」

遊馬「おう! 俺は魔法カード『RUM(ランクアップマジック)-ヌメロン・フォース》を発動! 希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築!」

ほむら「なに!?」

遊馬「エクシーズ召喚! 現れろCNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!!!」

ATK2800

ほむら「……」

ほむら(状況は最悪。でも、私の伏せカードは聖なるバリアミラーフォース。何の問題もないわ)

遊馬「俺はホープレイ・ヴィクトリーの効果発動! オーバーレイユニットを1つ取り除き、エンドフェイズ時まで、戦闘を行う相手モンスター1体の効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする!」

ATK2800→5300

遊馬「バトル! ホープレイ・ヴィクトリーで魔法少女暁美ほむらを攻撃!」

ほむら「罠カードはつど……」

遊馬「無駄だ! このカードが攻撃する時、相手は魔法・罠カードを発動する事ができない!」

ほむら「なっ!?」

遊馬「いくぜ! ホープ剣・ダブルビクトリー・スラッシュ!」

ドガシャアアアアアン!!!!

LP1250→0


ほむら「……」バタンッ

WIN 九十九遊馬

ほむら「………負けた」

遊馬「約束だ。ほむらのことを教えてくれ」

小鳥「私も……知りたい!」

アストラル「少なくとも、1人で悩んでいるよりはいいだろう」

ほむら「………仕方がないわ。約束は約束よ。長くなるから、家で話すわ」

ほむホーム

ほむら「ただいま」

凌牙「帰ったか」

杏子「おせーぞ」

ほむら「」

遊馬「おまえは!?」

鉄男「知り合いか?」

璃緒「……凌牙が連れてきたんです」プクー

杏子「あんたが事情を話すってから、待たせてもらってたんだ」モグモグ

ほむら「あなた……」ギロッ

凌牙「……」

ほむら「………仕方がないわ。まとめて、話す。信じるか信じないかはあなた達次第よ」



なんか色々と理不尽ですね。

ほむら「というわけよ」

全員「………………………」

杏子「………それが冗談なら、笑えねえな? 嘘をついてる……って、わけでもなさそうだが」

小鳥「ひどい……」

璃緒「………この前はごめんなさい。浮かれて、魔法少女のことを言って……」

ほむら「気にしないでいいわ」ファサ

杏子「つまり……あたし達はゾンビにさせられ、挙げ句にゃ、化け物……魔女になる運命ってことか」

ほむら「ええ」

遊馬「……ふざけんなよ」

小鳥「遊馬……」

遊馬「皆、希望を願って、魔法少女になって……でも、行き着く先が絶望って……」

ほむら「わかったでしょ? こんな話、誰も信じないわ」

杏子「だろうなあ。あたしも信じられねえし、信じたくないわ」

遊馬「……………」

ほむら「これで満足? 知りたいことが知れて」

遊馬「……満足できるわけねえだろ。なおのこと、巴マミ達と対立してる場合じゃねえ!」

ほむら「………ほむ?」

遊馬「一刻も早く、このことを皆に伝え……」

凌牙「それはやめておけ。誰も信じない」

遊馬「でもよ!」

杏子「あたしも話さないほうが良いと思うぜ。……マミが聞いたら、ショックで自殺でもしかねないしな」

遊馬「……」

ほむら「賢明な判断ね」

遊馬「それでほむらは……」

ほむら「私はまどかを助けられれば、命なんていらない。まどかを救うためだったら、世界を創り変えたっていいわ」

杏子「こえーな」

遊馬「…………」

ほむら「どう? 知らなかったほうが……」 

遊馬「かっとびんぐだぜ!!!」

ほむら「ビクッ!?」


遊馬がそのくらいで折れる訳無いでしょう。

遊馬「おまえ、すげえよ! 何度も何度も友達、まどかってのを助けるためにかっとび続けるなんてな!」

杏子「羨ましがることじゃねえだろ」

遊馬「俺に任せな! ワルプルギスの夜だかなんだか知らねえが俺が倒す!」

アストラル「だが、それではほむら達は救われないことに変わりはない」

遊馬「……それも何とかする!」

鉄男「おいおい」

いいんちょ「まったく、遊馬君は」

小鳥「でも、遊馬らしいわ」

ほむら「………馬鹿じゃないの?」

遊馬「ん?」

ほむら「何で……こんな話を……信じられる……の?」

ほむら「今まで……誰も信じては……」

スッ

杏子『ロッキー』

杏子「……食うかい?」

ほむら「……」

杏子「まあ、なんだ。馬鹿な奴らなんだろ」

遊馬「んだと!?」

杏子「あんたも運が良いな。こんな馬鹿な連中が仲間になるなんて、滅多にないよ」

ほむら「……」ホムホム

杏子「あたしも手を貸してやるよ。あいつに利用されっぱなしは癪にさわるわ」

ほむら「…………佐倉杏子」



QB「……」



真月「ああ?」

QB「佐倉杏子は向こうについてしまった。これは予想外だよ」

真月「てめえが勝手にやったことだろ?」

QB「どうする気だい?」

真月「どうもこうもない。たとえ、佐倉杏子が向こうにつこうが巴マミ達があいつらを信じる要素はないさ」

真月「安心しな。事は順調に進んでる……」




タッタッタッ

まどか「はあはあ……おはよう」

真月「おはようございます!!!」

真月「早速ですけど、暁美さんの様子は……」

まどか「………やっぱり、悪いことする子には見えないよ。きっと、悪い人達に騙されてるんだよ」

真月「……なるほど。でも、油断はできません」メモメモ

まどか「………こんなこと、いつまで、続けるの?」

真月「……もう、しばらく……少なくとも、安全と言えるまでは」

まどか「……何だか、騙してるみたいで……悪いよ」

真月「……ですが、もし、美樹さんや巴さんを傷つけられたら?」

まどか「それは……」

真月「彼女達の安全のためです」

まどか「……………分かった」

学校

真月「……志筑さん」

仁美「はい?」

真月「話があります」

真月『目がピカアアア』

放課後

病院

さやか「きょうす……け……?」



マミ「退院していたの?」

さやか「………はい」

マミ「………」

マミ「今日はパトロールは私がやっておくから、会いに行ってきなさい」

さやか「え? でも……」

マミ「いいから、いいから。パトロールは私と真月君で十分よね?」

真月「はい」

さやか「……じゃあ、お言葉に甘えて」


まどか「今日はどこに行こうか?」

ほむら「まどかが行きたい場所がいいわ」

まどか「うーん……そう言われると迷うなあ」

ほむら「じ、じゃあ……えっと……お茶でも……」

まどか「お茶? いいよ! いっぱい、お話しよ!」

恭介宅前

さやか「……」

杏子「迷ってねえでさっさと押しちまえよ」

さやか「!?」

さやか「……あんたは」

杏子「よお」

さやか「……何しに来たの?」

杏子「アドバイスをしにだよ」

さやか「あんたのアドバイスなんかいらない。さっさと消えなさいよ」

杏子「おいおい。あんまり、喧嘩腰になるなよ」

さやか「ふざけないで! …………そういや、まだ、私達、決着がついてないよね」

杏子「……仕方ねえな。決着をつけてやるよ」

さやか「上等だよ!」

杏子「ここじゃ、人目につく。場所を変えるか」


まどか「お喋りしすぎちゃったな」

QB「まどか!」

まどか「キュウベえ?」」

QB「大変だよ!」

まどか「え?」

杏子「ここなら、邪魔も入らないな」

さやか「決着をつけてやる」

杏子「……あたしが負けたら、この街から、出ていくよ。あんたが負けたら……私の言うことを聞いてくれ」

さやか「……なんか、調子が狂うけど、上等だよ!」

マミ「待ちなさい!」

まどか「さやかちゃん!」

真月「美樹さん!」

さやか「まどかにマミさんに真月!」

杏子「……」

マミ「佐倉さん。また、あなたなの? 人のテリトリーに入るのはいただけないわね」

杏子「……」

ほむら「どういうつもり」

杏子「……ほむらか。悪いが今はタイミングが……」

さやか「あんた達……まさか、グルなの!?」

杏子「遅かったな」

マミ「佐倉さん。あなたは誰に手を貸してるか分かってるの?」

杏子「……御託はいい。決闘(デュエル)だ」

さやか「マミさん! 下がっててください! ここは」

まどか「さやかちゃん、ごめん!」パッ

まどか「えいっ!」

ほむら「は!?」

かしゃんっ

ガシッ

杏子「てめえ! 何てことを!」

さやか「ちょっと! なにを……」バタンッ

まどか「さやかちゃん!?」

マミ「美樹さん!」

さやか「」

まどか「さやかちゃん! さやかちゃん!」

マミ「しっかりして!」

杏子「……」

真月「た、大変です! み、美樹さん……し、死んでます!」

まどか「え!?」

マミ「わ、わ、悪い冗談はやめて!」

QB「今のはまずかったよ、まどか。友達を投げ捨てるなんて、どうかしてるよ」

まどか「な、なにを言ってるの、キュウベえ! さやかちゃんを助けてよ!!!」

マミ「まさか、佐倉さんの仕業!?」

QB「それは違うよ。強いて言えば、まどかのせいかな?」

マミ「え?」

まどか「ど、どういうこと……?」

QB「つまり……」



マミ「そ、それじゃ、私達、ゾンビみたいなものじゃない!」

QB「むしろ、便利だろ? 生身の身体で戦うのに比べたら、よっぽど、ましだよ」

マミ「………ずっと、私を騙してたの?」

QB「聞かれなかったからね。特に知る必要はないだろ?」

マミ「……」

杏子「……」

コトッ

さやか「ドクンッ」

ほむら「はあはあ……」

杏子「……ご苦労さん」

さやか「あ、あれ……」

まどか「さ、さやかちゃん!」ダキッ

さやか「な、なに? 何なの」







第6話 おわり

さやか「……騙してたんだね、私達を」

真月「これでさやかは墜ちる」

遊馬「おまえの思い通りには絶対にさせねえ!!!」

ほむら「次回

    交錯する想い 破滅の兆し」

今回はここまでです

続きは水曜日

つ《支援族の聖域》
ついに「ジャンジャジャ~ン」が来ますか。

乙です

本筋と全く関係ないのに銀河眼決定戦おっ始めて、結局中断させられる
ミザちゅわんとカイトも見てみたかった


安定のさやかあちゃん

ほむらが時々別の生物になってる。


アクアジェットかと思った?残念浮上でした

さやかの「……騙してたんだね、私達を」という台詞で
「試してるんだね、この俺を。」を連想してしまったwww。

第7話

交錯する想い 破滅の兆し

さやか「……騙してたんだね、私達を」

QB「僕は魔法少女になってくれって、きちんとお願いしたはずだよ? 実際の姿がどういうものか、説明を省略したけれど」

さやか「何で教えてくれなかったのよ!」

キュゥべえ「訊かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね。マミも知らなくても、やってこれたわけだし」

QB「そもそも君たち人間は、魂の存在なんて、最初から自覚できてないんだろう? そこは神経細胞の集まりでしかないし、そこは、循環器系の中枢があるだけだ。そのくせ、生命が維持できなくなると、人間は精神まで消滅してしまう。そうならないよう、僕は君たちの魂を実体化し、手に取ってきちんと守れる形にしてあげた少しでも安全に、魔女と戦えるようにね

さやか「大きなお世話よ!そんな余計な事!」

QB「やれやれ。君は君は戦いという物を甘く考え過ぎだよ。例えば、この映像を見てごらん」



城之内『イワアアアアアアアアアアク』



QB「このダメージを実際に受けると」

ピカアアアアアアア

さやか「ぐ……うわあああああああああ!!! か、身体が……」

QB「これが本来の痛みだよ。ただの一発でも、動けやしないだろう?」

さやか「はあはあ……」

QB「慣れてくれば、完全に痛みを遮断することもできるよ」
Q
B「もっとも、それはそれで動きが鈍るから、あまりオススメはしないけど」

さやか「何でよ。どうして私達をこんな目に…!」

キュゥべえ「戦いの運命を受け入れてまで、君には叶えたい望みがあったんだろう? それは間違いなく実現したじゃないか」



真月「これでさやかは墜ちる」

QB「彼女よりも鹿目まどかだ」

真月「まあ、予定とは少し違うが、問題はない。暁美ほむらも巴マミも消える」

QB「君は実に有能だね。僕と契約しないかい? 君なら、優秀なキュウベえになれるよ」

真月「ごめんだね」

登校

まどか「………さやかちゃん」

仁美「さやかさん、来ませんわね。お休みかしら?」

まどか「……」

まどか(昨日の今日だもんね……辛いよね……)

真月「……」

さやかの家

さやか「……」

さやか「こんな身体じゃ……恭介に……」

杏子『しょぼくれてんじゃねえぞ』

さやか「!?」

杏子『話がある。ちょっと、面貸せよ』



まどか「マミさん、休みなんですか?」

クラスメイト「ええ」



まどか「……」

真月「やっぱり………衝撃の真実ですよね」

まどか「……当たり前だよ」

ほむら「………」スタスタ

まどか「………ほむらちゃん」

ピタッ

まどか「お話しない?」

ほむら「………」チラッ

真月「……僕は下がりますね」

まどか「ご、ごめんね」

屋上

まどか「……ほむらちゃんは知ってたの?」

ほむら「……ええ」

まどか「どうして、教えてくれなかったの?」

ほむら「……教えたところで、信じてくれると思う?」

まどか「それは……」

ほむら「今までに信じてくれた人は……」



遊馬『俺はお前を信じる!』

ほむら「………大馬鹿野郎のお人好しくらいかしら」

まどか「?」

まどか「キュゥべえはどうしてこんなひどいことをするの?」

ほむら「あいつは酷いとさえ思っていない。人間の価値観が通用しない生き物だから。何もかも奇跡の正当な対価だと、そう言い張るだけよ」

まどか「全然釣り合ってないよ。あんな体にされちゃうなんて。さやかちゃんはただ、好きな人の怪我を治したかっただけなのに……さやかちゃんだけじゃない。マミさんだって、叶えたい願い事があっただけなのに」

ほむら「奇跡であることに違いはないわ。不可能を可能にしたんだから。美樹さやかが一生を費やして介護しても、あの少年が再び演奏できるようになる日は来なかった。奇跡はね、本当なら人の命でさえ購えるものじゃないのよ。それを売って歩いているのがあいつ」

まどか「さやかちゃんやマミさんは、元の暮らしには戻れないの?」

ほむら「……諦めなさい。願いを叶えた時点で運命は変えられないわ」

まどか「さやかちゃんやマミさんは私を助けてくれたの」

ほむら「感謝と責任を混同しては駄目よ。貴女には彼女を救う手立てなんてない。引け目を感じたくないからって、借りを返そうだなんて、そんな出過ぎた考えは捨てなさい」

まどか「ほむらちゃん、どうしてそんなに冷たいの?」

ほむら「そうね……きっともう人間じゃないから、かもね」

まどか「………そんなことないよ」

ほむら「!?」

まどか「一緒に帰った時とか寄り道とかした時とか、ほむらちゃんは優しかったよ」

ほむら「………そうかしら?」

まどか「きっと、マミさんやさやかちゃんとも協力できるよ!」

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃん!」

マミ「それは無理よ」

まどか・ほむら「「!?」」

マミ「暁美さんに聞きたいことがあるの」

ほむら「……何かしら?」

マミ「美樹さんのソウルジェムが落ちた時、あなた、迷わず、取りに行ったわよね? どうして?」

まどか「ほ、ほむらちゃんは知ってて……」

マミ「事前に知ってた? どうして?」

まどか「どうしてって……」

マミ「よく考えてみて。普通に生活していたら、そんなことを知る機会がないわ。現に私も知らなかった」

まどか「それは……」

マミ「暁美さん。あなた……何者なの?」



真月「……」

ちょっと前

電話『ピ、ポ、パ、ポ』

マミ「……もしもし?」

真月「巴さんですか?」

マミ「……真月くん。何かしら?」

真月「実は気がついたことが……」

真月(悪いな、まどか。暁美ほむらと巴マミ達には対立していてもらう必要があるんだ。仲良くなるのはまずいんだよ)

ほむら「…………」

マミ「答えられないのね」ヘンシン

まどか「マ、マミさん!?」

ほむら「……何をするつもり?」

マミ「ここであなたを……」

真月「ま、待ってください!」ガシッ

まどか「マ、マ、マミさん!」ガシッ

ほむら「落ち着きなさい」

マミ「これが……」

ほむら「冷静になりなさい。ここで戦うことに意味はあるの?」

マミ「………ひっぐ。私は……ずっと……キュウベえと一緒に……いたのに……なんで……」

ほむら「……まどか。巴マミは任せたわ」

まどか「え?」

スタスタ

ほむら「真月、いや、ベクター」

真月「!?」

ほむら「あなたの思い通りにはさせない」

真月「……」

スタスタ

真月「……」

ほむホーム

遊馬「……」

小鳥「どうしたの、遊馬」

遊馬「……ほむらはさ。ワルプルギスの夜を倒して、まどかを救った後はどうすんだろうなって、思って」

鉄男「そりゃ、魔法少女を続けるんだろ?」

遊馬「だろうけど……今の状況でやっていけるのかってな」

小鳥「たしかに今の状況じゃ……ギスギスするわよね

アストラル「その心配はないだろう」

遊馬「どういうことだ、アストラル」

アストラル「おそらくだが、暁美ほむらはワルプルギスの夜を倒せたなら……自ら、死を選ぶだろう」

遊馬「なっ!? どういうことだ!」

凌牙「ありえない話じゃないだろ」

遊馬「シャーク!」

凌牙「あいつは魔法少女……自分の行き着く先を知ってる。それにあいつはワルプルギスの夜を倒したら、自らの力を失うこともな」

遊馬「そんな……」

???「やれやれ。君達はそんなことまで、知っているのかい」

全員「!?」

QB「初めまして、と言うべきかな」

凌牙「なんだ、こいつは……」

QB「僕の名前はキュウベえ! 今日は君達にお願いがあって来たんだ!」

遊馬「お、お願い?」

QB「君達の本来の目的はここにはないはずだ。さっさと出ていってくれないかな?」

遊馬「な、なんだと!? 何の権限があって!」

QB「九十九遊馬。君がどんなに頑張っても、暁美ほむらの運命は変わらない。無駄なことはやめて、本来の目的『遺跡のナンバーズ』を集めることに専念すべきだ」

遊馬「……」

QB「警告はしたからね。次に会う時は容赦はしないよ。あ、お礼を言っておくのを忘れたよ。今の会話で暁美ほむらの有用な情報が手に入ったよ。ありがとね」

スタスタ

遊馬「…………待てよ」

QB「……」

遊馬「おまえの思い通りには絶対にさせねえ!!!」

QB「………」

スタスタ

凌牙「あいつがキュウベえか」

遊馬「ふざけんなよ……」

アストラル「遊馬……」

教会

さやか「……こんなところで、何をすんの? 前の続き?」

杏子「……ここは昔、教会だったんだ」

さやか「は?」

杏子「ちょっとばかり長い話になる」

杏子「食うかい?」

さやか「……」ポイッ

ガシッ

杏子「食い物を粗末にするんじゃねえ、殺すぞ」

さやか「はあはあ……」

杏子「ここは……」



杏子「というわけだ」

さやか「……なんで、そんな話を?」

杏子「………」



杏子「しかし、あいつとあたしが仲良くなるねえ」

ほむら「あなたと彼女は似ていたから」

杏子「……似ているねえ」



杏子「………さあね」

さやか「は!?」

杏子「まあ、なんだ。これからは自分のために魔法を使ってけば、いいだろ? 対価としては十分なものをもらっちまったしな」

さやか「あんたみたいに?」

杏子「そうさ。アタシはそれを弁えてるが、アンタは今も間違い続けてる。見てられないんだよ、そいつが」

さやか「あんたの事、色々と誤解してた。その事はごめん。謝るよ」

さやか「でもね、私は人の為に祈った事を後悔してない。そのキモチを嘘にしない為に、後悔だけはしないって決めたの。これからも」

杏子「……」

さやか「私は私のやり方で戦い続けるよ。それがあんたの邪魔になるなら、前みたいに殺しに来ればいい。私は負けないし、もう、恨んだりもしないよ」

杏子(馬鹿野郎だ……)

さやか「あんた、転校生とつるんでるでしょ? やめておいたほうがいいゆ。あいつ、何を考えてるか分からないし」

杏子「……真月はどうなんだ?」

さやか「……あはは。あんたもやっぱり、『アストラル』なんだね。なら……次は容赦しないよ」スタスタ

杏子「……」



凌牙「真月には気をつけろ」

杏子「真月? 誰だ、それ」

凌牙「巴マミ達と一緒にいた男がいただろう?」

杏子「そういや……」

凌牙「あいつはな……」



杏子「……笑えねえな」

凌牙「おそらく、巴マミ達も騙されてるだろう」



杏子「……マミ」

杏子「……さやか」

杏子「真月……おまえの思い通りにはさせない」

放課後

ほむら「……巴マミは平気なの?」

まどか「……1人になりたいって」

ほむら「………そう」

ほむら「あなたは……どうして、私と一緒にいるの?」

まどか「え?」

ほむら「昼のこともあるのに……」

まどか(『ほむらちゃんが何かを仕掛けてくるかもしれない』と真月君は言ってたけど……)

まどか「何だか、安心するの。ずっと、ほむらちゃんに守られてるみたいで」

ほむら「え?」

まどか「ティヒヒ。変だよね。まだ、私達、会って、そんなに経ってないのに」

まどか(変な夢を見るからかな?)

ほむら「……」

まどか「今日はどこに寄ろうか」

ほむら「……カードを見ていきたいわ」


次の日

さやか「おはよう」

まどか「さ、さやかちゃん!」

仁美「お身体は平気なんですの?」

さやか「平気、平気! 一晩寝れば、治っちゃったよ!」

仁美「ふふふ。さやかさんらしいですわ」

まどか「さ、さやかちゃん……」

さやか『もう平気だよ、まどか。真月』

まどか「……」

真月「……」

仁美「あら?」



上条「……」

仁美「上条君。もう、退院なさったんですのね」

さやか「う、うん」

真月「…………」

真月(……ショータイムの始まりだ。ちゃんと、頼むぜ。仁美)

真月『目がピカアアアアアアア』

仁美「……」



仁美「さやかさん」

さやか「ん?」

仁美「放課後、お話があるんですの。空いてますか?」

さやか「……」

喫茶店

さやか「で、話って?」

仁美「恋の相談ですわ」

さやか「え?」

仁美 「私ね、前からさやかさんやまどかさんに秘密にしてきたことがあるんです。ずっと前から…私…上条恭介君のこと、お慕いしてましたの」

さやか「そ、そうなんだ。あはは…まさか仁美がねえ…。あ、なーんだ、恭介の奴、隅に置けないなあ」

仁美「さやかさんは、上条君とは幼馴染でしたわね」

さやか「あーまあ、その。腐れ縁って言うか何て言うか」

仁美「本当にそれだけ?」

さやか「え、えーと……」

仁美「私、決めたんですの。もう自分に嘘はつかないって。あなたはどうですか? さやかさん。あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか? 」

さやか「え、いや……」

仁美「もしかして、何か事情がありません? 例えば」

仁美「---もう、人間じゃないとか。あなたの身体はもうゾンビだとか」

さやか「え?」

仁美「もし、よければ、明日、公園に来てください。面白いものを見せて差し上げますわ」

さやか「ひ、仁美!」

スタスタ

さやか「……今のって」



仁美「これでよろしいんですか?」

真月「上出来だ。後は明日だ」



ほむら「うわああああ!!!」

LP1500→0

凌牙「俺の勝ちだな」

ほむら「はあはあ……まだよ」

凌牙「……残念だが、俺はここで終わる」

ほむら「……勝ち逃げする気?」

凌牙「そうじゃねえ」

鉄男「次は俺が相手だ!」

徳之助「その次は俺うらー」

璃緒「私も相手になりますわ」

いいんちょ「とどのつまり! 皆で暁美さんのために決闘(デュエル)の特訓です!」

ほむら「なっ……」

凌牙「俺1人が相手でも、仕方がないだろ。いろんなやつと経験して、強くなれ」

ほむら「……一理あるわね」

遊馬「……分かるだろ、ほむら! 皆、決闘(デュエル)を通して、わかりあえる! たとえ、巴マミや美樹さやかでも! おまえは1人なんかじゃねえ!!!!」

ほむら「………馬鹿なやつね」



凌牙「……ふっ」

杏子「……おい」

凌牙「?」

杏子「聞きたいことがある」

さやか「……」

まどか「さやかちゃん……」

マミ「美樹さん……」

真月「美樹さん……」

さやか「…………あちゃー、遅れちゃったねえ。めんご、めんご」

まどか「……大丈夫なの、さやかちゃん」

さやか「な、何が?」

まどか「……私には応援するくらいしかできないけど……さやかちゃんのそばにいたい」

さやか「まどか……」

マミ「鹿目さんだけじゃないわ。わ、私も……」ガクガクブルブル

さやか「あはは。マミさん。強がらなくてもいいですよー。震えてますって」

マミ「ご、ごめんなさい」

真月「仕方がないですよ。信じていたキュウベえにあんな形で騙されていたんですから」

さやか「よーし! 今日はこのさやかちゃんが魔女を張り切って、退治しちゃいますよ!」

工事現場

杏子「……」

ほむら「戦わないの?」

杏子「あれは使い魔でもねえし。マミもいるから、平気だろ」

ほむら「……そうね。変に出ていっても、こじれるだけだし」

杏子「……」

ほむら「どうかしたの?」

杏子「……今まで好き勝手に生きて……最後にゃ、魔女になって、好き勝手に暴れる。ふざけた人生だなあって、思ってさ」

ほむら「……あなたらしくないわね」

杏子「かもな」

杏子「………」

杏子「なあ」

ほむら「?」

杏子「聞かせてくれないか。あたしやさやか、マミのことをさ」

ほむら「……本当にらしくないわね」

杏子「あいつらの馬鹿が移ったのかもな」

さやか「ぐわあああああ!!!」

LP2500→800

エルザ「ふふふ」

まどか「さ、さやかちゃん!」

マミ「美樹さん! これ以上は危険よ! ここからは……」

さやか「……どいて。1人でやれるわ」

さやか LP800 モンスター1枚 魔法・罠0枚 手札4枚

エルザ LP2800 モンスター1枚 魔法・罠0枚 手札2枚

エルザマリア ATK2600

さやか「私のターン。ドロー。私は魔法カード『キュウベえとの契約』を発動。デッキより魔法少女美樹さやかを召喚」

まどか「さ、さやかちゃん?」

さやか「私は装備魔法『バーサヤカー』を発動。美樹さやかに装備」

さやか「このカードを装備したモンスターが戦闘を行う場合、私が受けるダメージは0になる。戦闘を行う度に戦闘終了後、私のモンスターの攻撃力が200ずつアップする」

さやか「バトル!」

魔法少女美樹さやかATK2400 エルザマリア ATK2600

エルザ「ダガ、オマエノモンスターハセントウデハカイサレルハズ」

さやか「魔法少女美樹さやかは戦闘では破壊されない」

魔法少女美樹さやかATK2400→2600

エルザ「まだ、コウゲキリョクはゴカク」

さやか「なに勘違いしてるの? まだ、私のバトルフェイズは終了してないわ」

エルザ「イマ、コウゲキシタハズ」

さやか「装備魔法『バーサヤカー』を装備してる時、戦闘によって、相手モンスターを破壊できなかった時、手札をすべて捨てる。その捨てた枚数だけ、追加攻撃ができる。よって、私は」

エルザ「3カイノバトル!?」

さやか「……行きなさい」

ズバシャアアアアアア!!!

ズバシャアアアアアアアアアアア!!!

エルザ「ギャアアアアアアア」

LP2800→0

さやか「まだ……直接攻撃に成功した時、自分のデッキからカードを5枚捨てることで、さらに攻撃が可能。カードを5枚捨て、追加攻撃!」

エルザ「ギャアアアアアアア」

さやか「もう1度!」

まどか「もう、やめて!」ダキッ

まどか「もう……相手のライフは0だよ……」

さやか「はあはあ……」

マミ「み、美樹さん……」

真月(いい感じに壊れてやがるぜ………後一押しだ……)



ほむら「今の決闘(デュエル)は……」

杏子「あいつ……」

第7話 おわり

次回

まどか「さやかちゃんが昨日から……帰っていない?」

ほむら「気をつけて……真月……ベクターの罠よ」

遊馬「さやかはどこだ!」

さやか「あんたのこと……気に食わないんだよね」

ほむら「奇遇ね……私もよ」

さやか「なら……戦うしかないね」

遊馬「次回!

ベクターの罠! ほむらVSさやか! 遊馬VSマミ!」







今回はここまでです

続きは土曜日の夜くらいに

マミさんは次で改心するんだね、良かった


バーサヤカーってとこで不覚にもクスッときた

つ《簡易支援》

次回に遊馬先生のカウンセリングがマミさんに炸裂するのか

バーサヤカーの性能が壊れ過ぎないか。

第8話

ベクターの罠! ほむらVSさやか! 遊馬VSマミ!

帰り道

ザーザー

さやか「……」

マミ「駄目よ、美樹さん。あんな戦い方をしちゃ……」

さやか「……勝ったんだから、問題ないですよね」

まどか「か、勝てれば、いいわけじゃないよ……あんなやり方で戦ってたら、勝てたとしても、さやかちゃんのためにならないよ」

さやか「あたしの為にって何よ」

まどか「えっ?」

さやか「こんな姿にされた後で、何が私の為になるって言うの? マミさんもそう思いませんか?」
マミ「み、美樹さん……」

さやか「今の私はね、魔女を殺す、ただそれしかだけ意味がない石ころなのよ。死んだ身体を動かして生きてるフリをしてるだけ。そんな私の為に、誰が何をしてくれるって言うの? 考えるだけ無意味じゃん」

マミ「……」

まどか「ち、違うよ……さやかちゃんは石ころじゃ……」

さやか「はあ……あんたはいいよね。人間で」

マミ「美樹さん。そんな言い方は」

さやか「だったらあんたが私を元に戻してよ」

マミ「え…」

さやか「元を辿れば、マミさんが私を魔法少女を誘ったんですよね? なら、責任を取ってくださいよ。こんな身体にしたね」

マミ「わ、私も……知らなくて……」

さやか「知らなかったらすむ話なんですか?」

まどか「さやかちゃん!!!」

さやか「………」

ビチャッ

まどか「待って!」

さやか「……ついてこないで」

タッタッタッ

必要なんかないんだ!」

>>315

1番下は間違い



まどか「ああ……」

マミ「……」

まどか「マミさん……ごめんなさい。さやかちゃん、ちょっと、頭に血が登ってるみたいで。あはは」

マミ「……気にしないで」フラフラ

まどか「ま、マミさん!」

マミ「へ、平気よ、私は……」

まどか「……マミさん」



さやか「バカだよ私。何て事言ってんのよ…。もう救いようがないよ…」

ほむホーム

ほむら「ワルプルギスの夜の出現予測は、この範囲」

杏子「根拠は何だい?」

ほむら「統計よ」

杏子「どんだけ、ループしてんだよ」

ほむら「さあ?」

QB「ずいぶん、和気あいあいとやっているね」

ほむら「……」

杏子「久しぶりだな」

QB「やれやれ。君には九十九遊馬達を潰してもらう予定だったのに。がっかりだよ」

杏子「……用がないなら、消えな」

QB「今夜は君たちにとって、重要なはずの情報を知らせに来たんだけどね」

杏子「はぁ?」

QB「美樹さやかの消耗が予想以上に早い。魔力を使うだけでなく、彼女自身が呪いを生み始めた」

杏子「ほむら!」

ほむら「……分かっているわ。消えなさい」

QB「……」スタスタ

杏子「どうする気だ?」

ほむら「………止めるしかないわ」



遊馬『おまえは1人じゃねえ!!!』



ほむら「利用できるなら、利用しましょう。皆を集めて」

杏子「あ、ああ」



学校

ほむら「……あら? 机のなかに手紙……!?」

まどか「………おはよう、ほむらちゃん」

ほむら「……おはよう、まどか」

放課後

屋上

ほむら「あの手紙はなに? 私に何か用なの? ……真月零」

真月「いやー、そんなに敵対視すんなっての。実はさ。俺も改心して、良いことをしたって、報告しようってな」

ほむら「改心……?」

真月「ああ」

公園

上条「あれ? 志筑さんの家って、こっちだったっけ?」

仁美「違いますわ。実は私……」



さやか「……」



仁美「ねえ……上条さん」

上条「ん?」

仁美「抱きしめてください……キスしてください」

上条「い、いきなり!?」

仁美「駄目ですか?」

上条「……いいの?」

仁美「ええ……私、穢れた身体じゃ」チラッ


さやか「……」



仁美「ありませんので」


屋上

真月「あははははは。どうだ? 俺も良いことをしただろ? 恋に悩める女の子の後押しをしたんだぜ?」

ほむら「あなた………外道ね」ヘンシン

ほむら「あなたは……私が」

真月「おいおい。俺と戦ってる場合かよ? 早くしないと美樹さやかは大変なことになっちまうぜ。何せ、親友に好きなやつを取られた上に見せつけられちまうんだからなWWWWWWWWWWWWWWWWWW」

ほむら「……何で、私にそれを教えるの?」

真月「このまま、すんなり行くのは面白くねえからな。遊びだよ、遊び。まあ、どうあがいても、遅いけどなWWWWWW」

ほむら「………」ダッ


まどか「さやかちゃんが昨日から帰ってない!? わ、分かりました」

まどか「私が……ちゃんと追いかけていれば……マミさんに連絡しなきゃ」



遊馬「なんだって!」

ほむら『美樹さやかは真月の……ベクターの罠で……はあはあ……精神的に追い詰められてるわ! 急がないと取り返しがつかないことになるわ!』

遊馬「わかった!」

小鳥「でも……この広い見滝原のどこを捜せば……」

遊馬「とりあえず、公園だ! ほむらの話なら、公園に何かあるはずだ!!!」

マミホーム

マミ「美樹さんが!?」

まどか『はい……昨日から、家に帰ってなくて……』

マミ「わ、分かったわ……私も捜すわ」

マミ「……美樹さん」

QB「やあ、マミ」

マミ「き、キュウベえ!? 何をしに来たの!」

QB「何を怒ってるんだい、マミ」

マミ「何をって……私達、家族みたいに仲良しだったのに、私にあんな隠し事を……」

QB「……それについては申し訳なかったよ。僕も反省してる。だから、君には全てを話してあげよう。魔法少女の結末をね」


QB「これでいいのかい?」

真月「ああ。さやかに気を取られてるうちに巴マミは魔女になる。美樹さやかも間に合わないだろうしな。万が一、間に合ったとしても、この事実で絶望するさ」

QB「だが、まだ、佐倉杏子がいる」

真月「安心しな。自分の師匠と友達になれるかも知れないやつが死ぬんだ。まともでいられるはずがないさ」

駐車場

さやか「うわあああああああ!!!!」

ズバシャアアアアアア

ほむら「………」

さやか「……あんたか」

ほむら「……」ポイッ

さやか「……」バシッ

ほむら「使いなさい。もう、あなたのソウルジェムは限界のはずよ。今すぐ、浄化しないと……」

さやか「……敵の施しなんかいらないよ」ポイッ

ほむら「……」パシッ

ほむら「いい加減にしなさい。今は敵対なんかしてる場合じゃないわ」

さやか「……ねえ。あんたはさ。何で、『アストラル』って、組織に入ってるの?」

ほむら「……まだ、そんな嘘を信じてるの? あなたは……あなた達は真月に騙されてるのよ」

さやか「あはは……そんなの信じられると思う?」

ほむら「………」

さやか「私はね……あんた達とは違う。自分のためには魔法を使わない」

ほむら「あなた……死ぬわよ」

さやか「魔女を倒せなくなった私に価値なんてないよ」

ほむら「……どうして、信じてくれないの? 私はただ……あなたを助けたいだけなのに?」

さやか「……何となく分かるんだよね」

さやか「あんたが嘘つきだって事。あんた、何もかも諦めた目をしてる。いつも空っぽな言葉を喋ってる。今だってそう。あたしの為とか言いながら、ホントは全然別な事を考えてるんでしょ? ごまかし切れるもんじゃないよ、そういうの」

ほむら「そうやって、貴女はますますまどかを苦しめるのよ」

さやか「まどかは関係ないでしょ」

ほむら「いいえ、何もかもあの子のためよ」

ほむら「貴女って鋭いわ。ええ、図星よ。私は貴女を助けたい訳じゃ……」



さやか「ということで、はーい、ノート」



ほむら「……」

ほむら(過去を思い出しすぎたわね。何を思い出してるの。ここで、私はさやかを……)



遊馬『皆、決闘(デュエル)を通して、通じあえる! たとえ、巴マミや美樹さやかでも! おまえは1人なんかじゃねえ!!!!』



ほむら「………決闘(デュエル)よ。あなたが勝てば、私はあなたを見逃してあげる。ただし、私が勝てば、私の言うことに従ってもらうわ」

さやか「……私の最期の相手があんたなんてね。いいよ。その挑戦、受けて……」

オクタ「あげるよ」

ほむら『ゾクッ』

ほむら(……まずいわね。早くしないと……)

さやか「いくよ……」

ほむら・さやか「「決闘(デュエル)!!!!」

公園

遊馬「くそ! さやかはどこにいるんだ!」

小鳥「そっちは見つかった?」

いいんちょ『今、ショッピングモールですが、いません!』

鉄男『こっちもだ』

璃緒『こちらもですわ』

遊馬「ちくしょう! 一体、どこに!!」

小鳥「ゆ、遊馬……」

遊馬「ん?」

マミ「……」フラッ

遊馬「あんたは……」

マミ「……あなた達は」

遊馬「おい! さやかを知らないか? 今、大変なんだ」

マミ「……そうね」フラッ

遊馬「……大丈夫か?」

アストラル「用心しろ、遊馬。様子が変だぞ」

遊馬「え?」

マミ「……敵であるあなた達に心配されるなんてね。私も……おしまいね」

遊馬「おい!」

マミ「……知ってた? 私達のソウルジェムが穢れを溜め込んでいくと魔女になるんですって。笑っちゃうわ……この街を護るために頑張ってたのに……傷だらけになりながら」

遊馬「……」

マミ「もう……みんな死ぬしかないじゃない! 私や美樹さん! 佐倉さんに暁美さんも!!」ゴゴゴ

アストラル「遊馬!」

遊馬「巴マミ。俺と決闘(デュエル)だ! あんたに他の魔法少女を傷つけさせねえ!!!」

マミ「私の邪魔をするなら……望むところよ」ヘンシン

遊馬・マミ「「決闘(デュエル)!!!」」

ほむら「私のターン! 私は機皇兵ワイゼル・アインを攻撃表示で召喚。カードを1枚伏せて、ターンエンド」

さやか「私のターン。私は手札から魔法カード『ダーク・フュージョン』を発動」

さやか「E・HERO フェザーマンとE・HERO バーストレディを墓地に送り、E-HEROインフェルノ・ウィングを融合召喚」

ほむら「その召喚に対して、罠カードを発動するわ」

さやか「無駄だよ。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン相手のカードの効果の対象にならない」

ほむら「なるほど。でも、残念だけど、私の罠は対象はとらないわ。罠カード『激流葬』。モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動。フィールド上のモンスターを全て破壊する」

さやか「自分のモンスターも破壊する気!?」

ほむら「かまわないわ。機皇兵ワイゼル・アインが破壊されたことで機皇帝ワイゼル∞を特殊召喚」

さやか「なっ!?」

ほむら「このカードは自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが効果によって破壊され墓地へ送られた時のみ手札から特殊召喚できる。前は別なカードを入れてたけど、こっちのほうが融通が効いてるから、こっちにしたわ」

機皇帝ワイゼル∞ ATK2500

さやか「あはは……やるじゃない。そんなカードを……だけど、私はまだ、私のターンは終わってないわ。私はモンスターをセット。カードを1枚伏せて、ターンエンド」

ほむら LP4000 モンスター1枚 魔法・罠0枚 手札3枚

さやか LP4000 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札1枚

さやか「ねえ。私のことなんて、ほっとけば、いいのに、何で、私を助けようとするわけ?」

ほむら「助けるのに、理由は必要?」

さやか「あんた、そんな柄じゃないし」

ほむら「すべてはまどかのため……」

さやか「……ふーん。あんたは何で、まどかに」

ほむら「だったわ」

さやか「!?」

ほむら「余計なことを思い出しすぎてね。あなたを助けたいと思ってしまったのよ」

さやか「それこそ、余計なことだね」

ほむら「……無駄話が過ぎたわ」

ほむら「私のターン。私は機皇兵スキエル・アインを召喚。このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する。「機皇」と名のついたモンスターの数×200ポイントアップする。よって、攻撃力は1400。バトル」

ほむら「ワイゼルの攻撃! ステンレス・スチール・スラッシュ」

さやか「悪いね。その攻撃は通らない。カウンター罠『攻撃の無力化』」

ほむら「くっ!?」

さやか「あんたのバトルフェイズは終了。どうする?」

ほむら「私はカードを2枚伏せて、ターンエンド」

さやか「私のターン。私はモンスターをリリース。E-HEROマリシャス・エッジを召喚」

マリシャス・エッジATK2600

さやか「相手フィールド上にモンスターが存在する場合、このカードはモンスター1体をリリースして召喚できる」

ほむら「くっ……」

さやか「ワイゼルに攻撃!」

マリシャスATK2600 ワイゼルATK2500

ほむら「ぐっ……」

ほむら LP4000→3900

さやか「ターンエンド」

ほむら LP3900 モンスター1枚 魔法・罠2枚 手札1枚

さやか LP4000 モンスター1枚 魔法・罠0枚 手札1枚

さやか「……やるじゃん。転校生」

ほむら「あなたもここまでやるとは思わなかったわ」

さやか「あはは……ずいぶん、舐められたもんだね」

ほむら「……私のターン!! 私は魔法カード『ブラックホール』を発動! フィールドのモンスターをすべて破壊する!」

さやか「くっ……またか!」

ほむら「私は機皇兵スキエル・アインが破壊されたことで機皇帝スキエル∞を特殊召喚!」

スキエル ATK2200

ほむら「ダイレクトアタック!」

さやか「きゃああああああああ!!!」

LP4000→1800

さやか「はあはあ……」

ほむら「美樹さやか……」

ほむら「こんな戦いを続けても、無意味だと思わない? 私達は真月に騙されてるのよ!」

さやか「……残念だなあ。あんたが敵だなんて……」

さやか「……私は戦うのをやめないよ。真月は人を裏切るような奴じゃないし。……それに、あんたとの決闘(デュエル)は楽しいからさ」

ほむら「……さやか」

さやか「私のターン。私は魔法カード『ダーク・コーリング』を発動。自分の手札・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、「ダーク・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できる。その融合モンスター1体を「ダーク・フュージョン」による融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する」

さやか「私は墓地のマリシャスエッジとクレイマンをゲームから除外。現れろ! E-HEROダーク・ガイア!!!」

ダーク・ガイア ATK???

ほむら「攻撃力がはてな?」

さやか「このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。マリシャスエッジは2600。クレイマンは800。よって、攻撃力は」

ダーク・ガイア ATK3400

ほむら「3400!?」

さやか「バトル! ダーク・カタストロフ!」

ダーク・ガイア ATK3400 スキエル ATK2200

ほむら「ぐわああああああ!!!」

LP3900→2700

さやか「ターンエンド」

ほむら LP2700 モンスター0枚 魔法・罠2枚 手札0枚

さやか LP1800 モンスター1枚 魔法・罠0枚 手札1枚

ほむら「私のターン! ……私は暁美ほむらを召喚! さらにリバースカードを発動! 『キュウベえとの契約』を発動」

さやか「来る……」

ほむら「暁美ほむらをリリースし! 魔法少女暁美ほむらを特殊召喚!」

ほむら ATK2500

さやか「切り札が出たようだけど、攻撃力が2500じゃ、どうしようもないね」

ほむら「まだよ。魔法少女暁美ほむらの効果を発動。このカードにより、フィールドの時間を止めるわ」

かしゃんっ

さやか「……? 何が起きたの?」

ほむら「この効果は召喚に成功した時、このターンの時を止め、フィールド上の全てのカードの効果を無効にし、効果を発動することもできない。また、このターン、私は魔法カードを使用することはできない。この効果は私のターンのメインフェイズ1の始めにに使うことができる」

さやか「効果を無効!? ということは!」

ダークガイアATK3400→0

ほむら「……今なら、まだ、間に合うわ」

さやか「……もう、遅いよ……何だか、自分が自分じゃなくなるような……そんな感じ」

ほむら「……」

さやか「ねえ……転校生。あんたが私に止めを指してよ」

ほむら「……さやか」

ほむら「ノートの借りは返してあげるわ。バト……」

杏子「何してやがる!」ガシッ

ほむら「き、杏子!?」

杏子「さやかを助けるんだろ! 早く、逃げろ!」

さやか「……」フラッ

ほむら「ま、待ちなさい!」

さやか「……ありがとう、転校生。あんた……案外、良いやつかもね」

オクタ「この借りは返してあげるわ」

さやか「……」トテトテ



杏子「何やってんだ!」

ほむら「……後少しだったのに、余計なことを」

杏子「?」

ほむら「追いかけるわよ」

杏子「分かってる!」

マミ「私のターン。私は魔導戦士ブレイカーを召喚。このカードが召喚に成功した時、このカードに魔力カウンターを1つ置き、このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、このカードの攻撃力は300ポイントアップする」

ブレイカー ATK1600→1900

マミ「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

遊馬「あんた……どうしちまったんだよ。まどかってやつやさやかに頼りにされる……正義のヒーローみたいだったじゃないか。……俺達は敵対してたけど、あんたの眼は正義に溢れていた。なのに……」

マミ「あなたに分かる? ずっと……信じてきたものに裏切られる辛さが」

遊馬「……」



ベクター「本物? 誰、それ? 俺、ベクター」



遊馬「……ああ。痛いほど、分かるぜ。その辛さは。でも、だからって、誰かを傷つけていいことにはならない!」

マミ「……皆、魔女になって、この世に災いを振りかけるなら、皆、死ぬしかないじゃない!」

遊馬「……くっ」

アストラル「遊馬」

遊馬「分かってるさ。俺のターン! 俺はゴゴゴ・ゴーレムを召喚! さらにカゲトカゲを特殊召喚! このカードはレベル4モンスター1体の通常召喚に成功した時、手札から特殊召喚する事ができる!」

小鳥「2体のレベル4のモンスター!!」

遊馬「俺はこの2体でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! 現れろ! No.39 希望皇ホープ!!!」

希望皇ホープ ATK2500

マミ「それがあなたのエースカードね」

遊馬「なあ……何があったんだ。あんたがそんなになっちまうなんて……」

マミ「……キュウベえに言われたのよ」



マミ「魔法少女の結末?」

QB「そう。マミはどうなるか、知っているかい?」

マミ「……戦い、傷ついて、魔女に敗れて、死んじゃったりするんでしょ? 考えたくはないけど」

QB「たしかに。それも結末の1つには違いない。君はソウルジェムが黒く、穢れきったら、どうなると思う?」

マミ「? 魔法が使えなくなるのよね……そうなれば、魔女と戦うことができなくなって」

QB「違うよ、マミ。ソウルジェムが穢れきり、黒く染まりきると、魔法少女は」

QB「『魔女』になるんだ」ニッコリ



マミ「……ショックだったわ。私とキュウベえはね。ずっと、一緒だったの。お父さんやお母さんを事故で亡くして、1人ぼっちだった。寂しかった。辛かった。そんな私にキュウベえは一緒にいてくれた。なのに……」

遊馬「………」

小鳥「ひどい……こんなの、あんまりよ……」

遊馬「あんたの気持ちは分かった。俺の父ちゃんや母ちゃんもいなくなっちまった。だから、あんたの気持ちは分かる。だけど! あんたは間違ってる! 俺はホープで魔導戦士ブレイカーを攻撃!」

マミ「罠カードを発動! 『魔法の筒』
相手モンスターの攻撃宣言時に発動! 攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える」

遊馬「なに!?」

マミ「反撃のティロ・フィナーレ!!!」

遊馬「ぐわあああああああああああ!!!!」

小鳥「遊馬!」

LP4000→1500

遊馬「………俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

マミ LP4000 モンスター1枚 魔法・罠0枚 手札4枚

遊馬 LP1500 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札3枚

マミ「私のターンよ。私はクイーンズナイトを召喚。さらに私は魔法カード『二重召喚(デュアルサモン)』を発動。このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。さらに私はキングス・ナイトを召喚。自分フィールド上に「クィーンズ・ナイト」が存在する場合にこのカードが召喚に成功した時、デッキから「ジャックス・ナイト」1体を特殊召喚!」

遊馬「一気に場に3体のモンスターを喚んだだと!?」

マミ「手札から魔法カード『融合』を発動!」

遊馬「まさか!?」

マミ「アルカナ ナイトジョーカーを融合召喚」

アルカナナイトジョーカー ATK3800

マミ「魔導戦士ブレイカーの効果を発動。カウンターを1つ、取り除き、あなたの場の伏せカードを破壊!」

遊馬「なに!?」

マミ「アルカナナイトジョーカーの攻撃!」

アストラル「遊馬!」

遊馬「分かってる! ホープの効果だ! オーバーレイユニットを1つ使い、攻撃を無効にする」

マミ「残念ね。この手札がモンスターならば、私の勝ちだったのに。ターンエンド」

マミ「さあ……かかってきなさい」ゴゴゴ

遊馬「……」

アストラル「遊馬。彼女は強いぞ」

遊馬「ああ。滅茶苦茶強い……だけど」

マミ「……」ゴゴゴ

遊馬「戦いたくない……」

アストラル「遊馬!?」

遊馬「俺はこんな形であんたと戦いたくない。お前と俺……ほむらとは対立する必要はない! お前は真月に騙されてるんだ!」

マミ「……そうかもしれないわね」

遊馬「!?」

マミ「じゃあ、私は何を信じればいいの? あなたを? そうして、また、裏切られるの?」

遊馬「マミ……」

遊馬「分かった。俺は俺を信じてくれなんて言わない。お前はお前自身を信じろ! お前が信じたいものを信じればいい!」

小鳥「遊馬!? 何を言ってるの!?」

遊馬「……今、俺を信じてくれなんて言っても、無駄だ。だったら……こうしたほうがいい」

マミ「私が信じたいもの……」



真月「さすが、巴さんです!」

真月「格好良いです! ティロ・フィナーレは!」



マミ「……私は真月君を信じたい……信じるわ」

遊馬「そうか……なら! お互いに信じるものを守るために戦うしかないな」

小鳥「遊馬! 早くしないと、美樹さんが……」

遊馬「分かってる。だけど、俺はマミを見捨てられない。全力でぶつからなきゃいけないんだ」

小鳥「遊馬……」

遊馬「俺のターン!」

遊馬「俺はゴブリンドバーグを召喚! さらにゴブリンドバーグの効果でガンバラナイトを特殊召喚!」

遊馬「2体のモンスターでオーバーレイ! 現れろ! HーCエクスカリバー!」

遊馬「効果発動! このカードのオーバーレイユニットを2つ取り除いて発動。このカードの攻撃力は、次の相手のエンドフェイズ時まで元々の攻撃力の倍になる。」

エクスカリバー ATK2000→4000

マミ「なっ!?」

遊馬「バトル! エクスカリバーでアルカナナイトジョーカーを攻撃!」

エクスカリバー ATK4000 アルカナナイトジョーカーATK3800

マミ「ぐっ……」

LP4000→3800

遊馬「ホープ! 魔導戦士ブレイカーを攻撃!」

ホープATK2500 ブレイカーATK1600

マミ「きゃあああああ」

LP3800→2900

遊馬「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

マミ LP2900 モンスター0枚 魔法・罠0枚 手札1枚

遊馬 LP1500 モンスター2枚 魔法・罠1枚 手札1枚

マミ「私のターン。私は……」

マミ(このカードは……)



お母さん「マミにプレゼントだよ」

マミ「何かな?」

お父さん「聞いて驚け。あの伝説の決闘(デュエル)チャンピオン。武藤遊戯の……」

キキードオオオン!!!



マミ「……」

遊馬「何を引いたんだ?」

マミ「……私は魔法カード『黒魔術のカーテン』を発動。ライフポイントを半分払って、自分のデッキから「ブラック・マジシャン」1体を特殊召喚!」

LP2900→1450

遊馬「ブラックマジシャン!?」

マミ「私はカードを1枚、伏せる。これでターンエンド。あなたのエクスカリバーの攻撃力はもとにもどる」

エクスカリバーATK4000→2000

遊馬「俺のターン! 勝つのは俺だ! ホープでブラックマジシャンを攻撃!

アストラル「No.はNo.でしか倒せない。よって、破壊されるのはブラックマジシャンのみ」

マミ「罠カード『六芒星の呪』発動。縛相手フィールド上のモンスター1体を選択。選択したモンスターは攻撃できず、表示形式の変更もできない」

遊馬「なに!?」

マミ「あなたの一手は封じたわ」

遊馬「……俺はエクスカリバーを守備表示に。ターンエンド」

マミ LP1450 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札0枚

遊馬 LP1500 モンスター2枚 魔法・罠1枚 手札2枚

マミ「私のターン。私はブラックマジシャンでエクスカリバーを攻撃!」

遊馬「ぐっ……」

マミ「ターンエンド」

遊馬「俺のターン!」

遊馬(迂闊にモンスターを出すのは危険だ……)

遊馬「ターンエンド」

マミ LP1450 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札1枚

遊馬 LP1500 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札3枚

マミ「私のターン。……私は巴マミを召喚」

遊馬「そのカードは……」

マミ「このカードは契約時、キュウベえにもらえるの。魂のカードとして」

遊馬「……」

マミ「私の大切なカードよ」

マミ「私は魔法カード『キュウベえとの契約』を発動。デッキより魔法少女巴マミを特殊召喚!」

魔法少女巴マミ ATK3000

マミ「いくわよ! ホープに攻撃!」

アストラル「遊馬!」

遊馬「ああ! リバースカード発動!」

マミ「リバースカード!?」

遊馬「罠カード『攻撃の無敵化』! バトルフェイズ時にのみ、以下の効果から1つを選択して発動できる。俺は下の効果を洗濯。このバトルフェイズ中、自分への戦闘ダメージは0になる」

マミ「なっ!?」

小鳥「遊馬!」

遊馬「はあはあ……」

凌牙「連絡がないから、捜しに来てみれば……どういう状況だ!」

小鳥「シャーク!」

凌牙「説明しろ」

小鳥「実は……」

凌牙「………胸糞悪くなる話だ」

マミ「あなた……ちょうどいいわ。次はあなたを倒すわ」

凌牙「それはこいつを倒してからいいな」

遊馬「はあはあ……マミ」

マミ「?」

遊馬「楽しくないか?」

マミ「は?」

遊馬「俺は馬鹿だから……どうしたら、魔女になる未来を変えられるかはわかんねえ。でも……結果は変えられなくても、過程は変えられる」

マミ「過程?」

遊馬「そう。あんたが今まで一生懸命、この街を護るために頑張ってきたこと、それは変わらない。これからも」

マミ「……でも、私は……」

遊馬「未来を考えるな! 現在(いま)を生きろよ!!!」

マミ「現在(いま)?」

遊馬「ああ。いずれ、魔女になっちまうとしても……今を一生懸命生きろ! そして、たくさんの人を護ればいいじゃねーか」

マミ「……」

遊馬「もし、魔女になっちまったら……俺があんたを倒してやる! 裏切られて、辛くなったら……俺が慰めてやる!」

遊馬「俺にはそれくらいしかできないけど……でも!」

マミ「……あはははははは」

全員「!?」

マミ「面白いわ…………あなたとは早く出会いたかった」

ソウルジェム←黒80%

マミ「私も……限界に……ターンエンド」

マミ LP2900 モンスター2枚 魔法・罠1枚 手札0枚

遊馬 LP1000 モンスター1枚 魔法・罠0枚 手札3枚

遊馬「はあはあ……俺のターン!」

アストラル「いくぞ、遊馬」

遊馬「ああ……俺はNo.39希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築! カオスエクシーズチェンジ! CNo.39希望皇ホープレイ!」

ホープレイ ATK2500

マミ「……その程度では無駄よ」

遊馬「ホープレイの効果発動! 自分のライフポイントが1000以下の場合、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除く事で、エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力を500ポイントアップ!!さらに相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンさせる! 俺は魔法少女巴マミを選択!」

魔法少女巴マミ ATK3000→2000

遊馬「さらに! ZW-一角獣皇槍をホープレイに装備! 攻撃力1900ポイントアップの装備カード扱いとして自分フィールド上の「CNo.39 希望皇ホープレイ」に装備できる。装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、
バトルフェイズの間だけその相手モンスターの効果は無効化される!!!」

ホープレイ ATK2500→4900

マミ「……九十九君だったかしら」

遊馬「遊馬でいいぜ」

マミ「遊馬君……楽しかったわ」

遊馬「俺もだ……」

マミ「最後にお願い……美樹さんを助けてあげて」

遊馬「……ああ!」

遊馬「ホープレイで魔法少女巴マミを攻撃!」

ズバシャアアアアア

LP2900→0

マミ「……」バタンッ

遊馬「……ふざけんなよ。皆、希望を信じて、戦ってんのに……待ってるのが絶望なんて、そんなのあんまりだろ……」

遊馬「そんな姿を見て……あいつらは何も感じないのかよ……」

小鳥「遊馬……」

アストラル「遊馬。君はある意味では残酷なことをした。巴マミは……」

遊馬「……分かってる。だけど、今のマミには……ああ言うしかなかったんだ」

遊馬「……人の心を……弄びやがって」

遊馬「絶対に許さねえ……ベクタアアアアアアア!!! キュウベええええええ!!!!」



まどか「マミさん!」

遊馬「あいつは……」

マミ「……」

まどか「しっかりして、マミさん! ……あなた達」

凌牙「いけ、遊馬」

遊馬「シャーク!?!

凌牙「お前には約束があるだろ?」

遊馬「……ああ! 行くぞ、小鳥!」

小鳥「待って、遊馬!」



まどか「しっかりして、マミさん!」

凌牙「落ち着け。寝てるだけだ」

マミ「(-.-)Zzz・・・・」

まどか「よ、よかった……」

凌牙「幸せそうに眠りやがって……じゃあな」スタスタ

まどか「待って!」

凌牙「……」

まどか「……ありがとう」

凌牙「それは俺に言うことじゃねえ。遊馬……さっき、走っていったやつと……暁美ほむらにでも言っておけ」

まどか「ほむらちゃん? なんで?」

凌牙「さあな。風邪、引かないように気を付けろよ」スタスタ

まどか「……さやかちゃんのところに行くの?」

凌牙「……」

まどか「私も連れて行って!」



杏子「はあはあ……やっと見つけた」

さやか「……」

ほむら「あの時、逃がしてなければ、こんな、苦労しなかったのにね」

杏子「あの時、逃がさなきゃ、さやかはどうなってたか、分かんなかっただろうが」

さやか「……遅かったね、2人とも」

オクタ「私の餌にしてあげる」

ぴしゃあああああああああん!!!

杏子「な、なんだ、こいつは……」

ほむら「おそらく……さやかの精神が魔女に支配されはじめてるのよ」

ほむら(この時間軸は厄介ね)

オクタ「どっちが相手? 私はどっちでもいいよ」

杏子「……ここは」

ほむら「私が」

杏子「いや、あたしが」

???「お前の相手は俺だああああああ!!!!」

杏子「てめえは!?」

QB「この国では、成長途中の女性のことを、少女って呼ぶんだろう? だったら、やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね」

真月「この戦いでオクタはさやかを取り込み、完全なる魔女になるだろうな」

真月「だが、なぜ、奴は完全に魔女にならねえんだ?」

QB「さあ? もしかしたら……暁美ほむらとの決闘(デュエル)のせいかな?」

第8話 おわり

遊馬「思い出せ、さやか! おまえはこんなことをしたかったはずじゃねえ!」

さやか「もう……遅いよ」

遊馬「遅くねえ!!!! 俺がお前に希望を見せてやる!」

ほむら「次回

オクタヴィアVSホープ 希望をつかめ! シャイニングドロー!!!」

遊馬「さやか! おまえは1人じゃねえ! 絶望する必要なんかないんだ!」

今回はここまでです

続きは水曜日

支援です
遊馬の選択は間違ってはいなかった。

流石歴代主人公屈指のメンタルの持ち主だよな

最期の最期でベクターすら救ってしまった遊馬先生。
叛逆後の色々摘んでる世界に送り込まれても、どうにかしてしまいそうだから困る。

第9話

オクタヴィアVSホープ 希望をつかめ! シャイニングドロー!!!

???「そいつの相手はこの俺だ!」

杏子「おまえは……」

ほむら「九十九遊馬……」



真月「遊馬だと!?」

QB「だけど、問題はない。美樹さやかは手遅れだ」







遊馬「ここは俺に任せてくれないか?」

杏子「お前に?」

遊馬「頼む」

杏子「………」

杏子「仕方ねえな」

遊馬「サンキューな」

オクタ「生け贄は決まった?」

遊馬「俺が相手だ!」

オクタ「そう。なら、早速」

遊馬・オクタ「「決闘(デュエル)!!!)」」

オクタ「私のターン」

遊馬「お前が絶望する必要なんかねえんだ。おまえは真月に騙されてるんだ!」

オクタ「訊くけど、あいつが人を騙すように見える?」

遊馬「それは……」

オクタ「まあ、どっちでもいいよ。私はこうして、出れたわけだし」

遊馬「? どういうことだ?」

ほむら「美樹さやかは魔女に精神を乗っ取られてるわ」

遊馬「なんだって!?」

オクタ「もう、魔女になってもおかしくないのにね。見てよ」

ソウルジェム『ほぼ真っ黒』

オクタ「一ヶ所……わずかに輝いてる。それが魔女化を邪魔する。無駄なのに」

遊馬「……無駄なんかじゃねえ。それは……さやかの希望だ! 絶望に堕ちながらも……わずかに見えた希望なんだ!」

ほむら・杏子「「!?」」

オクタ「希望ねえ……なら。そんな希望ごと、私が粉砕してあげる」

遊馬「ああ! かかってこ……」

杏子「待ちな」

遊馬「おっとと……なんだよ、おまえら」

杏子「あたしも決闘(デュエル)に参加するぜ」

ほむら「あなたとの決着はついていなかったわよね」

遊馬「おまえら……」

???「待って!」

3人「!?」

まどか「はあはあ……」

マミ「」

遊馬・ほむら「「「まどか!?」」

杏子「誰だ?」

遊馬「家に帰ったんじゃ?」

まどか「皆が戦ってるのにじっとなんかしてられないよ!」

杏子「いや、せめて、マミは休ませてやれよ」

凌牙「馬鹿な奴だぜ」

遊馬「シャーク!」

鉄男「見つかったなら、連絡しろよな」

遊馬「鉄男! 皆!」

小鳥「美樹さん……分かりますか? 皆があなたのために集まったことを」

オクタ「……ぐうう……」

ソウルジェム『ドクン』



オクタ「うざいな……いいよ。3人まとめて、相手にしてあげる」

まどか「おねがい、ほむらちゃん! 私にやらせて!」

ほむら「まどか……分かったわ」



凌牙「本当は俺が戦いたいが……」

杏子「……」

凌牙「お前に譲ってやるよ」

杏子「けっ。次はあんたを倒してやるよ」

マミ「すやすや」

遊馬「……約束は護ってやるからな」

オクタ「参加者は決まった?」

遊馬「ああ」

まどか「……」

杏子「……」

オクタ「ルールは私のLPは3人分のLP12000にして、先攻はもらうよ(後は元キン双子・アポリア戦と同じルール)」

遊馬「ああ。じゃあ、改めて……」

全員「決闘(デュエル)!!!!」

オクタ「私のターン。私はフィールド魔法『魔女結界』を発動。このカードを破壊・手札に戻すことはできず、このカード以外のフィールド魔法を発動・セットすることはできない。エンドフェイズ時に魔女と名のつくモンスターカードがフィールドに存在する時、使い魔トークンを1体召喚できる。このトークンがいる時、相手プレイヤーは魔女を魔女と名のつくモンスターカードを攻撃の対象にはできない。私は手札から魔法カード『ダークフュージョン』を発動。私はE・HERO スパークマンとE・HERO クレイマンを墓地に送り、E-HEROライトニング・ゴーレムを融合召喚」

ライトニング・ゴーレム ATK2400

オクタ「カードを2枚伏せて、ターンエンド」

まどか「いきなり、攻撃力が2400……」

杏子「上等だよ。あたしからいくぜ。あたしのターン! あたしは融合を発動! 手札からE・HERO オーシャンとE・HERO フォレストマンを墓地に送り、E・HEROジ・アースを融合召喚!」

ジ・アース ATK2500

杏子「1ターン目は攻撃できない。カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

遊馬「俺のターン! 俺はモンスターをセット。カードを2枚、伏せて、ターンエンド」

アストラル「遊馬。君にしては慎重だな」

遊馬「俺にしては、は余計だ」

まどか「わ、私のターン。私はモンスターをセット。カードを1枚、伏せるよ。これでターンエンド」

オクタ LP12000 モンスター1枚 魔法・罠2枚 手札0枚

杏子 LP4000 モンスター1枚 魔法・罠2枚 手札1枚

遊馬 LP4000 モンスター1枚 魔法・罠2枚 手札3枚

まどか LP4000 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札4枚

オクタ「私のターン。しかし、九十九遊馬。鹿目まどか。君達には分かんないよね。私の気持ちが」

遊馬「!?」

さやか「私の魂はね、こんな石ころにされたんだよ。もう、人間じゃない……ただの」

オクタ「ゾンビだもんな」

遊馬「……たしかに俺には分からない。でも……そんなの関係ない! さやかはさやかだ!」

まどか「そ、そうだよ、さやかちゃん! さやかちゃんだって、こんな戦いがしたかったわけじゃないでしょ!」

オクタ「……私はライトニング・ゴーレムの効果を発動。1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを破壊する」

杏子「どうやら、言葉は届かないようだぜ」

オクタ「対象はジ・アース」

杏子「くそっ!」

オクタ「ライトニング・ゴーレムでダイレクトアタック!」

杏子「うわあああああああああああ!!!」

LP4000→1600

遊馬「杏子!」

杏子「……あたしにかまうな。決闘(デュエル)に集中しな」

オクタ「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

杏子「……あたしのターン。……ターンエンド」

遊馬「杏子……俺のターン! 俺はゴゴゴゴーレムを反転召喚!」

遊馬「さらに! ガガガマジシャンを召喚! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! 現れろ! No.39希望皇ホープ!!!」

遊馬「希望皇ホープ でライトニングゴーレムを攻撃!」

ホープATK2500 ライトニングゴーレムATK2400

オクタLP12000→11900

オクタ「私のモンスターが……」

アストラル「チャンスだ。敵の手札は0。モンスターもいない。攻勢に出るのはここだ」

オクタ「だけど、まどかに攻撃できるかな? 親友のこの子を」

まどか「!?」

遊馬「まどか?」

まどか「私のターン………ターンエンド」

遊馬「まどか!?」

オクタ「あははは。それでいいよ」

オクタ LP11900 モンスター0枚 魔法・罠3枚 手札0枚

杏子 LP1600 モンスター0枚 魔法・罠2枚 手札2枚

遊馬 LP4000 モンスター1枚 魔法・罠2枚 手札3枚

まどか LP4000 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札5枚

オクタ「私のターン。私は美樹さやかを召喚。……さあ、始めようか」

遊馬「!?」

オクタ「魔法カード『キュウベえとの契約』。これにより、美樹さやかをリリースし、魔法少女美樹さやかを特殊召喚」

魔法少女美樹さやかATK2400

遊馬「攻撃力は2400。なら……」

オクタ「さらに罠カード『穢れきったソウルジェム』を発動。このカードは魔法少女を魔女に進化させる」

遊馬「なに!?」

オクタ「魔法少女美樹さやかをリリースし、魔女オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフを特殊召喚」

魔女オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ ATK3000

オクタ「さあ、遊馬、杏子、まどか」

オクタ「ここからが本当の闘いだ!」

オクタ「魔女オクタヴィアの効果は相手モンスター全てに1度ずつ、攻撃可能! まずは佐倉杏子にダイレクトアタック」

遊馬「俺はホープの効果を発動! オーバーレイユニットを1つ、取り除き、バトルを無効にする!」

オクタ「なら……次はまどかだ!」

遊馬「もう一度、ホープの効果を発動!」



鉄男「何でだ? 杏子はライフが0になるから、ともかく、まどかはまだ、大丈夫なはず……」

凌牙「考えてみろ。ライフはともかく、ダメージの衝撃にまどかは耐えられない」



オクタ「ホープに攻撃!」

遊馬「……ホープの効果により、ホープは破壊される」


オクタ「私のエンドフェイズに使い魔トークンを1体特殊召喚」

遊馬「エンドフェイズに罠カード発動! エクシーズ・リボーン! 自分の墓地のモンスターエクシーズ1体を選択して発動。俺は希望皇ホープを選択。さらにこのカードを下に重ねてオーバーレイユニットとする」

オクタ「しつこいね。ターンエンド」

杏子「……あたしのターン」

オクタ「風前の灯だね」

杏子「……あんた、信じてるって言ってたじゃないか! この力で、人を幸せにできるって」

オクタ「!?」

ソウルジェム『ドクン』

杏子「私は魔法カード『ミラクル・フュージョン』を発動。墓地のフォレストマン、オーシャンを除外。現れろ、アブソリュートZero」

アブソリュート ATK2500

オクタ「その程度のモンスターに何ができるのさ」

杏子「あたしはH-ヒートハートを発動。自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動。選択したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。そのカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える」

オクタ「……でも、攻撃力は同等」

まどか「……そうだよ。さやかちゃんは明るくて、優しくて、思い込みが激しいところもあるけど、私の大事な友達、親友だよ! 罠カード発動! スキル・サクセサー! 自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで400ポイントアップする。選択するのはアブソリュートZero!」

アブソリュートZero ATK3000→3400

杏子「バトル。あたしはトークンを攻撃!」

使い魔トークン ATK0

オクタ「ちっ……だが、この程度なら」

杏子「遊馬」

遊馬「俺はホープの効果を発動! 攻撃は無効にする!」

オクタ「馬鹿な!?」

遊馬「リバースカードオープン! ダブル・アップ・チャンス! モンスターの攻撃が無効になった時、
そのモンスター1体を選択して発動できる。このバトルフェイズ中、選択したモンスターはもう1度だけ攻撃できる。その場合、選択したモンスターはダメージステップの間、攻撃力が倍になる!」

アブソリュートZero ATK3400→6800

オクタ「なに!?」

杏子「アブソリュートZeroの攻撃!」

オクタ「ぐわああああああああああああ!!!!」

LP11900→5100

遊馬「さやか! 感じたか? 皆の想いを! おまえは1人じゃねえ! 絶望する必要なんかないんだ!」

さやか「……でも、私はこんな石ころに」

遊馬「関係ない!!!」

さやか「!?」

遊馬「たしかに……さやかは人間じゃないかもしれない。でも、だからって、皆、おまえを見捨てたりしない!!! おまえはおまえなんだ! 美樹さやかなんだ!」

さやか「!?」

遊馬「お前がどんな姿になっても、こうして、おまえのために戦ってくれる奴がいる! それはおまえが大好きだからだ!」

まどか「……」

さやか「まどか……」

遊馬「そして、それはさやかが人間だから、好きなんじゃい。そんなのは関係ない」



アリト「遊馬……」



遊馬「さやかがさやかだからいいんだ!」

さやか「……」

遊馬「いいじゃねえか。もし、それで嫌われたとしても……それは辛いけど、こうやって、大事にしてくれる人がいるなら。支えあっていける」

さやか「………あはは。まさか、敵に励まされるなんてね。ごめんね、まどか」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「でも……遅いよ。私の……身体の……自由が……」

遊馬「遅くなんかねえ! 俺のターンにお前の絶望の象徴。オクタヴィアを倒してやる!」

オクタ「なら、やってみな。佐倉杏子のターンは終了か?」

杏子「ああ…」

オクタ「なら、使い魔トークンを1体召喚できる」

アストラル「どうやら、魔女の結界の中なら、あれができるみたいだ」

遊馬「分かった! 行くぜ、アストラル!!」

アストラル「ああ。勝つぞ、遊馬」

遊馬「俺は俺自身と!」

アストラル「私で!」

遊馬・アストラル「「オーバーレイ!!!」」

遊馬「俺たち2人でオーバーレイ・ネットワークを構築!」

遊馬「真の絆で結ばれし2人の心が重なった時、語り継ぐべき奇跡が現れる!」

ZEXAL「「エクシーズ・チェンジ! ZEXAL!」」

まどか「が、合体した……」

杏子「ど、どういうことだ、おい」

ほむら「わけがわからないわ」

ZEXAL「最強デュエリストのデュエルは全て必然! ドローカードさえもデュエリストが創造する! 全ての光よ、力よ! 我が右腕に宿り、希望の道筋を照らせ! シャイニング・ドロー!」

ZEXAL「俺は手札からRUM-ヌメロン・フォースを発動。希望皇ホープを選択。モンスターカード1枚でオーバーレイネットワークを再構築! エクシーズ召喚! 現れろ、CNo.39! 希望に輝く魂よ! 森羅万象を網羅し、未来を導く力となれ! 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!」

ホープレイ・ヴィクトリー ATK2800

ほむら「ゆう……あれ、なに?」

徳之助「ゼアルⅡうら」

ほむら「ゼアルⅡうら!?」

杏子「だけど、トークンがいちゃ……」

オクタ「そのとおり。トークンがいる限り、魔女オクタヴィアを倒せはしない」

ZEXAL「関係ない! 俺は魔女オクタヴィアに攻撃!」

オクタ「馬鹿な!? 攻撃はトークンにいくはずじゃ」

ZEXAL「RUM-ヌメロン・フォースが発動した時、フィールド上の表側表示のカードの効果は無効になる」

オクタ「なっ!?」

ZEXAL「さらに! ホープレイヴィクトリーの効果! このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除いて発動。ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする! ビクトリー・チャージ!!!」

ホープレイヴィクトリーATK2800→5800

オクタ「馬鹿な!?」

ZEXAL「いけ! ホープレイヴィクトリー! 魔女オクタヴィアに攻撃! この一撃にみんなの想いを! ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ!!!!」

オクタ「ぎゃああああああああ!!!!」

LP5100→2300

オクタ『まだ、私のライフは残って………あ、あれ!? カードに戻ってる!?』

さやか「……」

オクタ『お、おい! 今すぐ、罠カード『魔女の復活』で私を復活させろ!』

さやか「……私のソウルジェムが」

ソウルジェム『ほとんど、青』

小鳥「さっきとは逆で黒いのが小さい……」

ZEXAL「さやか。おまえが選べ。まだ、俺達と戦うかどうか」

さやか「……」

オクタ『何をしてる!? 早く……』

さやか「……やめだわ。そもそも、3対1じゃ、勝ち目がないしね」

オクタ『なに!?』

さやか「サレンダーするわ」

オクタ『やめ……うぎゃあああああああああ』

WIN 遊馬杏子まどか

まどか「さやかちゃん!」

さやか「……心配かけちゃったね」

まどか「ううん! 良かった……」

遊馬「……」

アストラル「……」

小鳥「遊馬! アストラル!」

遊馬「小鳥……」



QB「そんな、馬鹿な!? こんな事態は想定外だ!」

真月「……胸糞わりい」

???「みなさーん!!!」

まどか「あ、真月君! って、服ボロボロ!?」

真月「さ、捜しましたよ! はあはあ……いろいろと転んじゃって」

さやか「あはは。心配かけちゃったね」

真月「もう、大丈夫何ですか、美樹さん」

さやか「おかげさまでね。あはは」

マミ「んん……」

まどか「マミさん!」

マミ「あれ……ここは?」

さやか「マミさん!」

マミ「み、美樹さん!? あなた……」

さやか「……あの時はごめんなさい。マミさんも立場は同じなのに、酷いことを……」

マミ「気にしないで」

遊馬「……」

小鳥「遊馬……?」

さやか「こ、この度は……なんつーの? あんがとね」

杏子「……」

さやか「あんたも。いろいろと迷惑かけたね」

杏子「……大したことはしてないさ。気にすんなよ」

さやか「あんたは『転校生』側何でしょ?」

杏子「ああ。あんたは真月に騙されてる」」

さやか「そうかな? あの服、見て? あんなにボロボロになるまで、私を必死に捜してくれたんだよ? あたしには嘘をついてるようには見えないよ」

杏子「……そうか」

遊馬「……」

さやか「あんたも。悪いね」

遊馬「……ああ」

さやか「んじゃ。マミさん家でさやかちゃん復活パーティだ!」

マミ「もう、美樹さん。勝手に私の家でパーティ会場にして」

さやか「駄目なんですか?」

マミ「良いに決まってるじゃない」

全員「あはははは」

アストラル「いいのか?」

遊馬「仕方ねえよ。あの様子じゃ、信じてはくれないさ」

杏子「………」



真月「……」ジロリ



杏子「真月……」

ワルプルギスの夜 2日前

真月「あったか」

魔女オクタヴィア

真月「これさえあれば……後はワルプルギスさえ、手に入れば……」

???「おい」

真月「てめえは……」

杏子「何を企んでやがる」

真月「佐倉杏子……」

杏子「てめえだろ? マミやさやかを追い詰めたのは?」

真月「なんのことやら」

杏子「惚けるなよ。ベクター」

真月「やはり、俺のことは聞いていたか」

杏子「てめえだろ? マミやさやかを嵌めたのは?」

真月「さあねえ?」

杏子「……絶対に許さねえ」ヘンシン

真月「おいおい。俺とおっぱじめようってか?」

杏子「ああ」

真月「なら、ちょうどいい。ワルプルギスの夜の前哨戦といこうか。いくぜ……」

真月・杏子「「決闘」」




ほむら「そういえば、杏子は?」

遊馬「そういや、帰ってないな」

鉄男「今度は杏子かよ」

小鳥「捜しに行ったほうがいいかな……」

杏子「ぐわあああああああああ!!!!」ポイッ

LP1800→0

杏子「ちく……しょう……」

真月「ゆっくり、眠りな、佐倉杏子」

QB「やれやれ。貴重な魔女候補を」

真月「てめえか」

QB「流石に計算外だよ。これで2人は魔女になると思ったのに」

真月「……」

QB「ベクター。君には残念だけど、九十九遊馬は僕がもらうよ」

真月「おまえが?」

QB「彼を生かしておくことは僕にとっても、都合が悪いからね」

真月「だが、お前に九十九遊馬を倒せるのか?」

QB「舐めてもらっては困るな。悪いけど、僕の強さは」

QB「---君達以上だよ」

第9話 おわり


真月「見せてやろうか? もっと、面白いものをよ」

遊馬「ベクター! 早く、ほむら達のところに!」

QB「残念だけど、君達にはここで死んでもらうよ」

遊馬「おまえは!?」

ほむら「次回

絶望を越えろ 遊馬VSインキュベーター!」


今回はここまでです

続きは土曜日

支援
インキュベーターが明らかな負けフラグを建設しちゃいましたね。


立候補したくせに龍亞以上のポンコツだったなwwww>まどか

まぁ、3v1とかガチでやったら即終わっちゃうし
デュエルにさえ勝てばいいって話でもないしな

ここまでされてまだ遊馬勢でなく真月を信じるなんて馬鹿は死にかけても治らないんだね


唐突に出現したアリト

QBのデッキを【エントロピー】と予想してみる

まどかカード引いただけで何もやってないなww
攻撃しなくても伏せたりしなきゃね

次回はついにベクターが本性を顕わにするのか
あの三人はもう遊馬達に頭が上がらなくなるな

サクセサーの伏せと発動はまどかだろ

第10話

絶望を越えろ 遊馬VSインキュベーター! 

ワルプルギスの夜 前日

鉄男「……結局、杏子は帰ってこなかったな」

遊馬「……どうしちまったんだよ」

いいんちょ「……とどのつまり! 逃げたんでしょうか?」

遊馬「あいつはそんな奴じゃねえ!」

璃緒「大変ですわ!」


杏子「」

遊馬「杏子!」

璃緒「……気になって、前のさやかさんとの戦いの場所に行ったら……すでに……」

ほむら「……杏子」

凌牙「…………ん?」

璃緒「どうしたの?」

凌牙「これは……………もしかしたら」

璃緒「凌牙?」

凌牙「……遊馬。俺は行く場所がある」

遊馬「行くって……どこにだよ!

凌牙「探し物だ」

遊馬「なら、俺も……」

凌牙「お前は駄目だ。明日にはワルプルギスの夜が来る。おまえはそれに備えてな」

遊馬「でも!」

アストラル「シャークの言う通りだ。ここは彼等を信じよう」

遊馬「アストラル……」

凌牙「お前らも来い。人手は多いほうがいい」

鉄男「何を探すんだよ」

凌牙「この死体にはあるべきものがない。とはいえ、それもわずかな可能性だが」

全員「え?」

凌牙「行くぞ」

小鳥「……」

凌牙「おまえは残ってろ」

小鳥「え?」

凌牙「……」

小鳥「………うん」

凌牙「行くぞ」

全員「おー!!!」

遊馬「頼んだぞ、皆……」

マミホーム

3人「ワルプルギスの夜!?」

真月「はい。魔女の中でも超大物です」

さやか「あんた、さあ。そんな大事なことはもっと早く言いなさいよね」

真月「僕もつい先日、本部より、連絡が入りまして」

真月「本部の情報によれば、ワルプルギスの夜の出現予測ポイントは3つ」

さやか「うひゃー。北に南東、南西。全部遠いなあ」

マミ「まずいわね。初動が大事なのに出遅れることになるわ」

まどか「えっと……なら、みん」

真月「方法はあります。1人ずつ、北、南東、南西に待機するんです」

マミ「1人ずつ? それは危険じゃないかしら」

真月「ワルプルギスの夜が相手です。ある程度の危険は付き物です」

さやか「まあ、そうだろうけど」

マミ「ねえ。暁美さん達に協力を仰ぐのはどうかしら?」

さやか「たしかに、転校生は分からないけど、遊馬達は信用できそうだし」

真月「……ですが、協力できますかね。彼等は私を敵対視してますから」

さやか「そこが変なんだよね」

まどか「……何でだろ? 真月君はこんなに良い人なのに」

真月「まあ、彼等にしても、何らかの手は打つはずです。彼らは彼らの判断に任せましょう」

マミ「……そうね。残念だけど」

喫茶店

まどか「いよいよだね。ワルプルギスの夜が来るのは」

ほむら「……何で、知ってるの?」

まどか「真月君が教えてくれたんだよ」

ほむら「……鹿目まどか。そいつの言うことに惑わされては駄目よ。あなたは騙されている」

まどか「真月君は良い人だよ? ほむらちゃんも話してみれば、分かるよ」

ほむら「……」

まどか「えっと……ほむらちゃんもワルプルギスの夜の対策はしてあるのかな?」

まどか(さすがに組織としてとは訊けないよね)

ほむら「もちろんよ」

まどか「良ければ、マミさん達と協力……」

ほむら「真月零を外してくれるならね」

まどか「……」

ほむら「……ごめんなさい。気分を暗くさせてしまって。帰るわ。お詫びにここは私が」

まどか「ふぇ!? い、いいよ! 私も悪いし!」

ほむら「でも……」

まどか「気にしないで。そうだ! これから、カラオケに行こうよ!」

ほむら「カラオケ?」

まどか「え、えっと、い、嫌なら、良いんだよ」

ほむら「……問題ないわ。行きましょう」

ほむら(行ったことないけど)

まどか「じゃあ、出ようか」

まどか「そういえば、変な夢を最近見るんだ」

ほむら「夢?」

まどか「遊の中で、ほむらちゃんが一生懸命、私を護るために頑張る夢。変だよね」ティヒヒ

ほむら「………そうね。変な夢ね」

ワルプルギスの夜 前日 深夜

鉄男「見つからねえ!」

いいんちょ「やっぱり、ベクターに壊されたんじゃ……」

璃緒「凌牙……」

凌牙「……」

徳之助「何で、俺が探さなきゃいけないんだウラ。サボるウラ」ツルッ

ドテン!

徳之助「いたた……何で、こんなところに石が……ん? あっ! あったウラ! 見つかったウラ!」



ワルプルギスの夜 当日

遊馬「……いよいよだな」

ほむら「あなた達は家にいなさい」

遊馬「何でだよ! 俺も戦うぜ!」

ほむら「あいつはこれまでの魔女とはわけが違うわ。何もかも規格外の存在よ」

遊馬「だったら……」

ほむら「と言っても、私の話は聞かないんでしょ?」

遊馬「当たり前だ!」

小鳥「威張るな!」

アストラル「やれやれ」

遊馬「そうと決まれば、出現予測地点に急ごう!」

ガチャッ

???「残念だけど、九十九遊馬。君は行かせるわけにはいかないよ」

4人「!?」

QB「やあ」

遊馬「てめえは!?」

ほむら「……インキュベーター」

QB「九十九遊馬。君はこのとてつもないイレギュラーだ。悪いけど、君はここを通させはしない」

遊馬「……先に行け、ほむら」

ほむら「……いいのかしら?」

遊馬「こいつの目的は俺だ! さっさと行け!」

ほむら「……分かったわ。気をつけて」

QB「無駄だね。彼女を先に行かせても、ワルプルギスの夜には勝てない」

遊馬「そんなことはねえ!!! ほむらは絶対に勝てる!」

QB「君は現実が見えていないね。ワルプルギスの夜の前に暁美ほむらは手も足も出ずに負けるだろう。ワルプルギスを倒すには鹿目まどかが僕と契約するしかないんだ」

遊馬「そんなことはやってみなきゃ、分からねえだろ!!!」

QB「君はワルプルギスの夜を知らないから、そんなことが言えるのさ。あれを倒すことができるとしたら、まどかかベクター、あるいは君だ」

遊馬「ベクターを知っているのか!」

QB「知っているも何も、彼と僕はとっくに手を組んでいた。いや、お互いに利用したと言うべきかな」

遊馬「おまえ……」

QB「彼も可哀想に。自分の運命さえ知らずに」

遊馬「? どういうことだ?」

QB「君もいずれは知る機会があるかもしれないね。もっとも、ここで僕にやられるだろうけど」

遊馬「俺はおまえなんかに負けねえ!!!」

QB「もう1度、忠告をしよう。ここで手を退くなら、僕は君達に手を出さないよ」

遊馬「嫌に決まってるだろ!!!」

QB「アストラル。君はどうだい? 君には関係のない話だろ?」

アストラル「たしかにな」

遊馬「アストラル!!!」

アストラル「だが。キュウベえ。君を生かしておいたほうがアストラル世界にとっても、マイナスだろう」

QB「やれやれ。観月小鳥。君から説得してくれないか?」

小鳥「そんなことするわけないじゃない! 遊馬はあなたに絶対負けないんだから! 頑張れ、遊馬!」

遊馬「任せな、小鳥!」

QB「はあ。仕方がないなあ。君達にはここで死んでもらうよ」

QB『ムキムキムキムキムキ』

QB『顔→キュウベえ 身体→マッチョ(キン○マン)』

QB「君達は幸運だね。僕が相手をするなんて、滅多にないよ」

アストラル「気をつけろ、遊馬。あいつから放たれるオーラは計り知れない」

遊馬「……ああ」

QB「では、始めようか。フィールドを変えよう」

遊馬「ここは……」

QB「邪魔者が入らないように簡易的なフィールドを使わせてもらった。では始めようか」

遊馬「行くぜ!」

遊馬・QB「「決闘(デュエル)!!!」」

QB「まずは僕のターンだ。ドロー」

QB「君には魔法少女の現実を見せてあげるよ」

遊馬「魔法少女の現実?」

QB「僕達には感情はない。だが、魔法少女が、皆、感じてきた絶望さ」

QB「僕達がどれくらい昔に君達、人類と接触したと思う?」

遊馬「そんなの、知るかよ」

QB「有史以前から君達の文明に僕達は干渉してきた。数え切れないほど大勢の少女が、インキュベーターと契約し、希望を叶え、そして絶望に身を委ねていった。祈りから始まり、呪いで終わる――これまで、数多の魔法少女たちが繰り返してきたサイクルだ。当然、暁美ほむら。巴マミ。美樹さやか。佐倉杏子。彼女達も同じ運命を遂げるだろう」

遊馬「ふざけんな! おまえの思い通りになんか、絶対にさせねえ!!!」

QB「まだ、分からないのかい。君のやっていることは彼女達の苦しむ時間を長くしてるだけ。つまりは」

QB「『無駄』なんだよ」

遊馬「無駄なんかじゃねえ!!! たしかに絶望が待ってるかもしれない! でも、最後まで、希望を持てば、結末は変えられるかもしれないだろ!!!」

QB「やはり、君には分からないみたいだ。なら、仕方がない。それなら、君達に見せてあげようか――インキュベイターと人類が、共に歩んできた歴史を」

遊馬「へ?」

QBの楽しい過去

小鳥「いやあああああああああああ!!!」

遊馬『ガクン』orz

QB「彼女達の中には、歴史に転機をもたらし、社会を新しいステージへと導いた娘もいた」

遊馬「……なんだよ、今のは」

QB「皆、希望を祈り、絶望に沈んでいってしまった者達さ」

小鳥「……みんな、みんな信じてただけじゃない。それを……信じてたのにあなた達は裏切ったんじゃない!!!」

QB「彼女達を裏切ったのは僕達ではなく、寧ろ自分自身の祈りだよ。どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、必ず何らかの歪みを生み出すことになる。やがてそこから災厄が生じるのは当然の節理だ。そんな当たり前の結末を裏切りだと言うなら、そもそも、願い事なんてすること自体が間違いなのさ。でも、愚かとは言わないよ。彼女達の犠牲によって、人の歴史が紡がれてきたことも、また事実だし。そうやって過去に流された全ての涙を礎にして、今の君達の暮らしは成り立っているんだよ」

遊馬「…………」

アストラル「………遊馬」

小鳥「あなた……ずっと、マミさんと一緒に暮らしてたんでしょ!? 仲良くしてたんでしょ!? それを……なんとも思わないの!?」

QB「さっきの話を正しく認識するなら、どうして今更、たかだか1人の運命だけを特別視できるんだい?」

遊馬「……」ビクッ

小鳥「あなた……」

QB「これが『過去』の絶望。彼女達の運命は変えられない。変えられた者もいない。君達がどうあがいてもね」

遊馬「……」

QB「僕は手札から永続魔法カード『インキュベーターの玉座』を発動」

遊馬「インキュベーターの玉座!?」

QB「このカードの効果は僕のライフが0になったとき、ライフを4000回復する」

遊馬「なんだと!?」

QB「僕の代わりは無数にいるからね。この肉体が滅びても、代わりの肉体が出るだけだ。つまり、君達に僕は倒せない。さらにこのカードは破壊することはできない。これが第2の『未来』の絶望」

QB「さらに僕は巴マミを召喚!」

遊馬「あのカードは!?」

QB「さらに僕はインキュベータの玉座の効果を発動。フィールド上のモンスターを魔法少女に進化させる」

巴マミ→魔法少女巴マミ

QB「3つ目。僕は全ての魔法少女カードを使うことができる」

遊馬「なに!?」

QB「君達に残された僅かな勝利条件は特殊勝利かデッキ切れ。だが、君のデッキには特殊勝利条件を満たすカードは過去の決闘(デュエル)からも存在しない。さらにデッキ切れを狙うようなデッキでもない」

遊馬「……」

QB「つまり、君は魔法少女の強力なカードの攻撃を防ぎながら、ライフを0になるまで、戦い続けていかなくてはならない。君が敗北するまで。さながら、魔法少女がいずれは魔女になる運命を抱えながら、魔女と戦え続けるようにね。これが『現在(今)』の絶望」

遊馬「…………」

QB「これが魔法少女の運命さ。僕はカードを1枚、伏せて、ターンエンド」

遊馬「………1つ、訊きたいことがある」

QB「?」

遊馬「おまえは……ベクターと組んでたんだよな? マミを裏切って」

QB「彼とは利害が一致したからね」

遊馬「……何とも、思わないのかよ。マミを騙して」

QB「それが僕達に理解できたなら、わざわざこんな惑星まで来なくても済んだんだけどね。僕達の文明では、感情という現象は、極めて稀な精神疾患でしかなかった。だから君達人類を発見した時は驚いたよ。全ての個体が、別個に感情を持ちながら共存している世界なんて、想像だにしなかったからね」

遊馬「俺が訊きたいのはそんなことじゃねえ!!! おまえ自身がマミのことをどう思ってんのかだよ!!」

QB「はあ………さっきから、その質問にこだわるね。まあ、答えるとしたら……例えば君は、家畜に対して引け目を感じたりするかい?」

遊馬「………インキュベータアアアアアアアアアアア!!!!!!」

遊馬「おまえは絶対に許さない。絶対におまえはこの俺が倒す!!!」

QB「この状況で絶望しないのかい」

遊馬「当たり前だ!!!」

遊馬「俺は俺が決闘(デュエル)を通して、繋いできた絆でおまえを倒す」

QB「かつて、同じように僕に戦いを挑んだ魔法少女達がいた。彼女達はこの事実に絶望に堕ちた。やはり、君達は危険だよ。九十九遊馬」

遊馬「俺のターン!!!!! 俺はゴブリンドバーグを召喚! このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。俺はゴゴゴゴーレムを特殊召喚!」

QB「2体のモンスター……また、あきもせずに希望皇ホープ かい?」

遊馬「……俺はこの2体でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! H-Cエクスカリバー!!!」

エクスカリバー ATK2000

アストラル「遊馬。あいつを倒すにはただ、ライフを削るだけでは無理だ」

遊馬「分かってるさ! エクスカリバーの効果を発動! 1ターンに1度、このカードのオーバーレイユニットを2つ取り除いて発動。このカードの攻撃力は、次の相手のエンドフェイズ時まで元々の攻撃力の倍になる」

遊馬「バトル!!!」

エクスカリバー ATK4000 魔法少女巴マミATK3000

QB「やれやれ」

QBLP4000→3000

QB「無駄なことだと知ってるくせに懲りないんだね、君も」

遊馬「うるせえ! 俺はカードを1枚、伏せて、ターンエンド」

QB LP3000 モンスター0枚 魔法・罠2枚 手札3枚

遊馬 LP4000 モンスター1枚 魔法・罠1枚 手札3枚

QB「僕のターンだ。僕は佐倉杏子を召喚。さらにリバースカードを発動。永続罠『血の代償』。このカードは500ライフポイントを払う事で、モンスター1体を通常召喚できる。僕は500のライフを支払う」

LP3000→2500

QB「僕は美樹さやかを召喚。さらにインキュベーターの玉座の効果。この2枚を魔法少女に進化させる」

魔法少女美樹さやか ATK2400

魔法少女佐倉杏子 ATK2800

遊馬「一気に2体のモンスター……」

QB「僕はこれでターンエンド。エンドフェイズ時、エクスカリバーの攻撃力はもとに戻る。事の重大性は理解できたかい?」

遊馬「まだだ! 俺のターン! 俺はゴゴゴジャイアントを召喚! このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の「ゴゴゴ」と名のついたモンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。俺はゴゴゴゴーレムを特殊召喚! その後、このカードは守備表示になる」

遊馬「俺はこの2体のモンスターでオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! 現れろ! No.39希望皇ホープ!!!」

QB「……希望皇ホープ。君の心の支えか」

遊馬「ホープで魔法少女美樹さやかを攻撃!!!」

QBLP2500→2400

QB「さやかの効果発動。このカードは戦闘破壊されない」

遊馬「なに!?」

QB「どうするんだい?」

遊馬「……俺はエクスカリバーを守備表示にして、ターンエンド」

QB「このターンのエンドフェイズ時に効果発動。魔法少女美樹さやかが戦闘によって、生じたライフを回復する」

QB LP2400→2500

遊馬「なんだって!?」

QB「これで分かっただろ? たった1枚でも強力なカード。これらが僕のデッキにはたくさんあるんだ」

遊馬「……」

QB「さらにこれらのカードを何とか攻略しても、僕のライフは0にはできない。君達に勝ち目なんて、初めから存在していないんだ」

QB LP2500 モンスター2枚 魔法・罠2枚 手札2枚

遊馬 LP4000 モンスター2枚 魔法・罠1枚 手札2枚

QB「僕のターン」

遊馬「……おまえは何で……何でこんなことをしたんだ!」

QB「そういえば、理由を説明していなかったね。勘違いしないで欲しいんだが、僕らは何も、人類に対して悪意を持っている訳じゃない」

遊馬「信じられるか!」

QB「全ては、この宇宙の寿命を伸ばすためなんだ」

遊馬「寿命……?」

QB「君達はこの宇宙は1枚のカードから始まったのを知ってるかい?」

遊馬「……ああ」

QB「ハジマリはは1枚のカードでも、維持は別問題。この宇宙を維持していくのは難しい。君はエントロピーっていう言葉を知ってるかい?」

遊馬「なんだ、そりゃ」

QB「簡単に例えると、焚き火で得られる熱エネルギーは、木を育てる労力と釣り合わないってことさ。エネルギーは形を変換する毎にロスが生じる。宇宙全体のエネルギーは、目減りしていく一方なんだ」

QB「だから僕達は、熱力学の法則に縛られないエネルギーを探し求めて来た。そうして見つけたのが、魔法少女の魔力だよ」

遊馬「お前らは……宇宙人なのか?」

QB「君達から見れば、そうかもしれないね」

QB「僕達の文明は、知的生命体の感情を、エネルギーに変換するテクノロジーを発明した。ところが生憎、当の僕らが感情というものを持ち合わせていなかった。 そこで、この宇宙の様々な異種族を調査し、君達、人類を見出したんだ」

QB「大変な苦労だったよ。だが、それに見合う成果は得られた。人類の個体数と繁殖力を鑑みれば、一人の人間が生み出す感情エネルギーは、その個体が誕生し、成長するまでに要したエネルギーを凌駕する。君達の魂は、エントロピーを覆す、エネルギー源たりうるんだよ。九十九遊馬。君なんかはすごいエネルギーになりそうだね。惜しむらくは君が少女ではないことだよ」

遊馬「……」

QB「とりわけ最も効率がいいのは、第二次性徴期の少女の、希望と絶望の相転移だ。ソウルジェムになった彼女達の魂は、燃え尽きてグリーフシードへと変わるその瞬間に、膨大なエネルギーを発生させる。それを回収するのが、僕達、インキュベーターの役割だ」

遊馬「ふざけんなよ!!! あいつらはお前らのエネルギーのために存在してんじゃねえ!!!!!」

QB「この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い、一瞬ごとにどれ程のエネルギーを消耗しているのか分かるかい?」

QB「君達人類だって、いずれはこの星を離れて、僕達の仲間入りをするだろう。その時になって、枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね? 長い目で見れば、これは君達にとっても、得になる取引のはずだよ?」

小鳥「そんな……そんな理由で!!! 苦しんでる人達に希望を見せて、絶望させてたの!?」

QB「ひどい言われようだね。僕達はあくまで君達の合意を前提に契約しているんだよ?」

小鳥「みんな……あなたを信じて、騙されてただけじゃない!!!」

遊馬「小鳥……」

QB「騙すという行為自体、僕達には理解できない。認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時、何故か人間は、他者を憎悪するんだよね」

QB「僕に言わせれば、君達、人類の価値基準こそ、僕らは理解に苦しむなあ。今現在で69億人、しかも、4秒に10人づつ増え続けている君たちが、どうして単一個体の生き死ににそこまで大騒ぎするんだい?」

遊馬「ふざけんじゃねえ!!! たしかに1人1人は小さいかもしれない。だけど、皆……皆、かけがえのないものなんだ!!! お前なんかが汚していいもんじゃねえんだ!!!」

QB「君達の命にそんなに価値があると思っているのかい? 69億人、人間がいても、価値がある人間はごくわずかだ。たいていの人間はいなくても、変わらない。代わりがいるからね」

遊馬「変わらなくなんてない! 俺は小鳥やアストラルや皆! 皆、かけがえのない大切な仲間だ! それがいなくなって、変わらないわけがないし、代わりなんているはずがない!!!」

QB「そう。人間はそう考えるね。だからこそ、観月小鳥。君は僕達を否定してはいるが、君は僕と契約するのは目に見えている」

小鳥「え?」

QB「ここで九十九遊馬は僕に敗れる。そして、アストラルとともに消滅をするだろう。そうしたら、観月小鳥。君は僕と契約するだろう。過酷な運命を受け入れてでも。人間はある意味では単純とも言えるんじゃないかな?」

遊馬「……おまえ」



ワルプルギスの夜「あはははは」

遊馬「あれは……」

QB「ワルプルギスの夜が現れたようだ。さて。お喋りはここまでだ。僕は手札から魔法カード『復活の祈り』を発動。手札からレベル4以下の魔法使い族を捨て、墓地より、魔法少女巴マミを復活!」

QB「さらに装備魔法『スプラッシュスティンガー』を美樹さやかに装備。このカードの効果で美樹さやかはフィールド上のモンスターを全て攻撃することができる」

QB「さらに巴マミの効果を発動。自分のライフが相手より1000以上、下の時、攻撃表示の相手モンスターをリボンで拘束し、攻撃力を0にし、効果は無効になる」

遊馬LP4000 QBLP2500

遊馬「なんだって!?」

QB「ただし。この効果の対象になったモンスターとの戦闘によって、発生するダメージは0になるけどね。美樹さやかで2体に攻撃!」

ズバシャアアアアア

ズバシャアアアアア

QB「これで終わりだ!」

遊馬「罠カード! エクシーズ・リボーンを発動! 自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動。俺はホープを選択! 選択したモンスターを特殊召喚し、このカードをオーバーレイユニットにする!」

QB「かまわない。佐倉杏子! 攻撃!」

遊馬「ホープの効果! 攻撃を無効にする!」

QB「忘れてはないかい。美樹さやかはもう1度、攻撃をできることを」

遊馬「……ホープは効果により、破壊される」

QB「美樹さやかは相手モンスターがいないことで攻撃はできない。しかし、巴マミでダイレクトアタック!!!」

QB「ティロ・フィナーレ!!!」

遊馬「うわああああああああああ!!!」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!!

小鳥「遊馬!!!」

遊馬「……うう……」

LP4000→1000

QB「僕はこれでターンエンドだ」

QB「大人しく、今の攻撃でやられてば、楽だったのにね」

遊馬「ぐっ……」

アストラル「遊馬。平気か?」

遊馬「……あ、当たり前だろ」orz

QB「まだ、諦めてはないのかい?」

遊馬「当たり前だ……俺にライフが残ってる限り、最後まで、諦めない。それが俺のかっとビングだ」

QB「九十九遊馬……」

アストラル「それでこそ、遊馬だ」

アストラル「現状、我々の勝つ確率は限りなく、0に近いだろう」

QB「君の狙いは分かるさ、アストラル。RUMーヌメロン・フォースだろう。しかし、残念だ。次のドローでそれを引けたとしても、ホープはフィールドにいない。君の狙いはエクシーズリボーンからのホープレイヴィクトリーでの勝利だったんだろう? 残念だったね」

アストラル「どうやら、我々の手は読まれていたらしい」

遊馬「そう……みたいだな」フラフラ

アストラル「なら、諦めるか?」

遊馬「……馬鹿……言うなよ」

遊馬「……いくぞ、アストラル」フラフラ

アストラル「ああ。絶対に勝つぞ。私達のためにも。暁美ほむら達のためにも。そして、過去に涙を流して、戦ってきた魔法少女達のためにも」

遊馬「……ああ!」

遊馬「俺は俺自身と!!」

アストラル「私で!!!」

遊馬・アストラル「「オーバーレイ!!!」」

遊馬「俺達2人でオーバーレイ・ネットワークを構築!」

アストラル「真の絆で結ばれし2人の心が重なった時、語り継ぐべき奇跡が現れる!」

ZEXAL「「エクシーズ・チェンジ! ZEXAL!」」

QB「無駄なことだって、知ってるくせに。懲りないんだな、君も。いや、君達かな」

ZEXAL「インキュベーター。おまえが宇宙のために戦ってるのは分かった。だが! だからといって、おまえのやっていることを許すわけにはいかない!!!」

QB「君に許してもらう必要はないよ」

ZEXAL「このドローに俺の……俺達、皆の未来を賭ける。俺のターン! 全ての光よ、力よ! 我が右腕に宿り、希望の道筋を照らせ! シャイニング・ドロー!」

ZEXAL「俺は魔法カード死者蘇生を発動。墓地よりホープを特殊召喚」

QB「死者蘇生……ま、まずい!?」

ZEXAL「俺はこの時を待っていたんだ」

QB「!?」

ZEXAL「俺はRUM-ヌメロン・フォースを発動」

QB「何だって!? まさか、君は……」

ZEXAL「お前を倒すには一瞬のチャンスに賭けるしかない。それが今だ。ヌメロン・フォースの効果により、この効果で特殊召喚したモンスター以外でフィールド上に表側表示で存在するカードの効果を全て無効にする。当然、インキュベーターの玉座もだ」

QB「き、君は……」

ZEXAL「俺は希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築! 1体のモンスターでオーバーレイ! カオスエクシーズチェンジ! 現れろ、CNo.39! 未来に輝く勝利をつかめ。重なる思い、つながる心が世界を変える! 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!」

QB「馬鹿な!?」

ZEXAL「俺が引いたのはこっちのカードだだ。俺はZW-阿修羅副腕をホープレイヴィクトリーを装備。このカードは手札または自分フィールド上のこのモンスターを攻撃力1000ポイントアップの装備カード扱いとして自分フィールド上の「希望皇ホープ」と名のついたモンスターに装備できる。装備モンスターは相手フィールド上の全てのモンスターに1回ずつ攻撃できる」

QB「なに!?」

ZEXAL「そのカード達はおまえが持っているべきカードではない。バトル! 魔法少女巴マミを攻撃!!! ホープレイヴィクトリーの効果発動! このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする」

ホープレイヴィクトリー ATK3800→6800

QB「馬鹿な……僕が……」

ZEXAL「ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ」

ズバシャアアアアア

ズバシャアアアアア

ズバシャアアアアア

QB「ぐわああああああああああ」

LP2500→0

ZEXAL「俺の勝ちだ」

小鳥「やった、遊馬!」

QB「馬鹿な……この僕が……」

ZEXAL→遊馬・アストラル

遊馬「……」ガクッ

小鳥「遊馬!」

遊馬「はあはあ……」

QB「……君達、人間には無限の可能性があるってことか」

遊馬「……ああ。俺達が希望を掴み取ってやる」

QB「なるほど。……だが」



ワルプルギスの夜『ぷしゅううううう』

QB「だが、もう、遅い。僕達の勝利だ」

遊馬「ワルプルギスが消滅していく……ほむらが勝ったのか!?」

QB「……どうだろうね。その目で確かめてくるといい」

遊馬「……行くぞ、小鳥」

QB「……最後に2つ、教えてあげるよ。1つは僕の個体は1つじゃない」

遊馬「……なに!?」

QB「言っただろ? 代わりはいると。もしかしたら、別の個体がまどかと契約したかもしれない」

遊馬「なんだって!?」

QB「2つ目はどうして、ただの人間である、鹿目まどかを僕らが狙うか分かるかい? 彼女には凄まじい魔力が秘められているからさ。この世界を創り変えるくらいにね」

遊馬「そんな力が……」

QB「それはなぜだと思う?」

遊馬「……分かるわけないだろ」

QB「君らの話から推測するに……」

遊馬「……なん……だと……」

QB「皮肉なものだね。護ろうとした相手をふげえ!?」

???「なにを道草喰ってんだよ」

遊馬「あんたは!?」

遊馬とQBが戦っている頃

ほむら「……来る」ヘンシン











ワルプルギスの夜「アハハハハハハハ」

ほむら「今度こそ……」

???「余計な手出しは無用だ」

ほむら「おまえは!?」

ほむら「ベクター!!」

真月「あいつは俺の物だ。ワルプルギス!!!」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハ」

真月「俺の元に来い。一緒にこの世界を滅茶苦茶にしようぜ」

ほむら「あなたは……まさか!?」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハ」

ほむら「ワルプルギスの夜が……」

真月「俺にはお前を扱いきるだけの力がある」ゴゴゴ

ほむら「この……禍禍しいオーラは……」

真月「来い! ワルプルギスの夜!!!」

ぷしゅううううう

ほむら「カ、カードに……ワルプルギスの夜が……」

真月「……ふふふ、はははははは!!! これでワルプルギスの夜の力は俺の物だ」

ほむら「……あなた」ガチャッ

真月「おいおい。そんな、危ない物を俺に向けるなよ」

真月(そろそろだな)

ほむら「あなたは……やはり、危険ね」

真月「なら、俺を撃ち殺してみな、暁美ほむら」

ほむら「!?」

真月「今ここで、俺を撃ち殺さなきゃ、鹿目まどかは……」

真月「鹿目まどかは――――どうなるかな?」

ズドン!!! ズドン!!!

真月「……足元に威嚇射撃か」

ほむら「……」

真月「だが、これで十分だ」

QB(ベクター。到着するよ)

真月「がはっ」プシャアアアア

ほむら「……え?」

???「今の銃声は……」

???「あ、暁美さん……」

???「あんた……」

ほむら「!?」

バキュンッ

ほむら「あいたっ!?」

ポトッ

マミ「暁美さん……あなた、自分のしたことが分かってるの?」

ほむら「わ、私は……」

さやか「転校生……あんたは良いやつだと思ってたのに……どうして、真月を!!!」

まどか「しっかりして!!! 目を開けてよ、真月君!!!」

???『マミ』

マミ「!?」

マミ『だれ!? 今は誰だか分からないけど、話してる場合じゃ……』

???『冷静になって聞いてほしい』

マミ『あなたは……』

???『一生の頼みがある』



ほむら「まどか! そいつは……」

マミ「ごめんなさい……暁美さん」

バキュンッ

パリーン

ほむら「あっ……」バタンッ

ほむら『変身解除』

ほむら「」

マミ「……ごめんなさい、暁美さん」

さやか「……転校生、なんで」

まどか「真月君! しっかりして! 目を開けてよ!」

真月「……鹿目さん……はあはあ」

まどか「真月君!」




真月「――――――――――――なーんちゃって」

第10話おわり

ベクター「楽しかったぜ、おまえらとの友情ごっこは!!!!」

さやか「あんた……」

まどか「そんな……酷いよ……」

ベクター「まどか。おまえが俺を責められるのか?」

まどか「え?」

ほむら「次回

ついに明かされる衝撃の真実!? ほむらVSベクター 引き裂かれた友情」

遊馬「見せてくれ。おまえのかっとビングを!!!」


今回はここまでです

続きは水曜日

キンタマンにみえた

キン○マンより、QBがまっちょしーの姿でイメージされて草不可避wwww

マッチョなQBwwwww
次回は遂にほむらとベクターが戦うのか。楽しみ。

つ《支援環の理》
ベクター劇場の開幕開幕~♪

当たり前のようにデュエルマッスルするなwww

七皇の剣一枚しか当たらなくてワロタ。ワルプルは効果なんだろうな

まさかQBがデュエルマッスルになるとはwww

そしてようやく明かされる衝撃の真実

>>436
私なんてアルティメットレアがノーブル・デーモンなんですよ(泣)

よかれと思って簡単なイメージ画像をお持ちしました!
http://i.imgur.com/MuGOHa2.jpg

>>魔女オクタヴィアの効果は相手モンスター全てに1度ずつ、攻撃可能

プレーヤーに攻撃したら、その後攻撃できなかった気が・・・・・・

第11話

ついに明かされる衝撃の真実!? ほむらVSベクター 引き裂かれた友情

真月「―――――――――――――なーんちゃって」

3人「!?」

まどか「し、真月君……」

真月「くくく……」フラフラ

さやか「真月……あんた……」

真月「……」テクテク

まどか「し、真月君……まだ、動いたら……」

真月「――――面白いな、おまえら。まだ、俺のことをWWWWWW」スタスタ

さやか「あ、あんた……何を言ってるの?」

まどか「ど、どうしたの、真月君」

真月「なら、見せてやろうか? もっと、面白い物をよ!!!」

真月「バリアルフォーゼ!!!!」

ピカアアアアア

にょきにょき

さやか「あ、あれは!?」

マミ「な、なにが起こってるの!?」

ベクター「……」

まどか「あ、あなたは何なの!? 真月君は?」

さやか「まさか……こいつは魔女!? 本物の真月は……真月はどこにやったの!?」

ベクター「本物~? 誰それWWWWWW 俺、ベクターWWWWWW鈍いなあ、俺が真月だよ」

まどか「し、真月君が……ば、化け物!?」

さやか「あ、あんたは一体……」

ベクター「最初に自己紹介したじゃねーか。俺はバリアンだよ」

さやか「まさか……転校生の言ってたことは……」

ベクター「すべて、本当だよ!」

ベクター「いやー、苦労したぜ。遊馬達が来た時にはばれるかとも、ヒヤヒヤしたが……お前らはWWWWWW本当に俺のことを信じてくれたよなWWWWWW」

ベクター「見滝原を護るWWWWWWピュエラマギホーリーカルテットWWWWWW楽しかったぜ! お前らとの友情ごっこはよおWWWWWW」

さやか「ずっと……ずっと、私達を騙してたの!?」

まどか「嘘だよね!? 真月君はそんなことなんかしないよね!?」

ベクター「まだ、そんなことを言ってるのか。まあ、いい。しかし、どんな気分だい、巴マミ」

マミ「……最低な気分よ」

ベクター「だろうなあ。正義の魔法少女が悪を助け、正義の魔法少女を殺しちゃうんだからなWWWWWW」

マミ「あっ………ああ……」

まどか「ほ、ほむらちゃん……」orz

ベクター「なんだあ? 今頃、気づいたってか? 薄情だねWWWWWW」

さやか「おまえが……おまえが仕組んだんだろうが!!」

ベクター「たしかに俺が仕組んださ。けど、俺は怪我をさせる程度だと、思ったが、まさか、殺しちゃうとは計算外だったぜWWWWWW」

さやか「ふざけるな!!!」

ベクター「だいたい、おまえに俺を責める権利があるのかよ。暁美ほむらを悪者扱いしてたおまえが」

さやか「ぐっ……」

まどか「ほむら……ちゃん……ぐすっ」

ベクター「何を無様に泣き崩れてるんだ? 鹿目まどか。おまえに泣く権利があるのかよ」

まどか「うう……」

さやか「まどかに関係はないよ! ……悪いのは私達だ」

ベクター「その様子じゃ、暁美ほむらがどんな願いで魔法少女になったかは知らないようだなあ」

さやか「転校生が……」

まどか「ひっぐ……」

マミ「魔法少女になるために叶えた願い……」

ベクター「教えてやるよ! ついに明かされる衝撃の真実~」

ベクター(真月ボイス)「私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」

まどか「!? 今の……」

ベクター「皮肉なもんだねえ。守りたいと思う人間に見捨てられ、無惨に殺されちまうなんてなWWWWWW」

さやか「……おかしい」

ベクター「ん?」

さやか「……今の話が本当だとしたら、どうして、あんたが知ってるのさ!」

ベクター「ほう。良いところに目をつけんじゃねえか。その目が暁美ほむらにも向いていればなあWWWWWW」

ベクター「まあ、なんだ。俺にも優秀なアドバイザーがいるのさ」

マミ「優秀なアドバイザー?」

ドンサウザント「……」

さやか「わけの分からないことを言って……また、私達を騙す気だね! 私達は騙されないよ!!!」

ベクター「ずいぶん、強気じゃねーか。だが、あいつはそうでもないみたいだぜ」



















よりによって復帰当日に一番待ってたスレが更新されるとはな

まどか「……」ガクガクブルブル

さやか「まどか!?」

まどか「あ、あの夢は……」

さやか「まどか! ベクターの言うことを真に受けちゃ、駄目だよ」

ベクター「まどかぁちゅわ~ん~。おまえ、夢で見たんじゃないかな~WWWWWW。暁美ほむらが繰り返してきた時間を!!!」

まどか「……」ビクンッ

さやか「なっ……どういうこと!?」

ベクター「なーに。人知れず、頑張るほむらちゃんのために俺からのちょっとしたファンサービスさ」

さやか「ファンサービス!?」

ベクター「ちょうどいい! 今からお前らにも見せてやるよ!!!」

ぴしゃあああああああああん!!!



和子「はーい。それじゃあ自己紹介いってみよ」

ほむら「あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…」



さやか「な、なに、何なの……」

ベクター「ここはな……『初めて』暁美ほむらが転校してきた光景さ」

さやか「初めて? どういうことよ」

ベクター「いずれ、分かるさ。いずれなWWWWWW」

まどか「もう……やめてよ……」

ほむら「私、その…あんまり名前で呼ばれたことって、無くて…。すごく、変な名前だし…」

まどか「えー? そんなことないよ。何かさ、燃え上がれーって感じでカッコいいと思うなぁ」

ほむら「名前負け、してます」

まどか「うん? そんなのもったいないよ。せっかく素敵な名前なんだから、ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ」



まどか「もう大丈夫だよ、ほむらちゃん」

ほむら「あ、あなたたちは…」

QB「彼女たちは、魔法少女。魔女を狩る者たちさ」

まどか「いきなり秘密がバレちゃったね」

まどか「クラスのみんなには、内緒だよっ」



まどか「ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。あなたが魔女に襲われた時、間に合って。今でもそれが自慢なの」

まどか「だから、魔法少女になって、本当によかったって。そう思うんだ」

ほむら「鹿目さん…」

まどか「さよなら。ほむらちゃん。元気でね」



まどか「あっ……ああ……」

ベクター「おいおいWWWWWW俯いて、泣いてるだけじゃ、せっかくのほむらちゃんの活躍が見られないぞWWWWWW」

さやか「おまえ……こんな……こんな、でまかせを見せて……どうする気よ!」



ほむら「あなたと契約すれば、どんな願いも叶えられるの?」

QB「そうとも。君にはその資格がありそうだ。教えてごらん。君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい?」

ほむら「私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」

QB「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!」



ベクター「でまかせねえ。じゃあ、聞くが、おまえらにこんなのを見せて、どうする気だ?」

さやか「それは……罪悪感を見せるため……」

ベクター「WWWWWW。たしかに巴マミは声も出ねえみたいだしなあ」

マミ「……」

マミ「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない! あなたも、私も…!」

ほむら「や、止めてっ!」

まどか「嫌だぁ~…もう嫌だよ、こんなの…」

ほむら「大丈夫だよ。二人で頑張ろ?一緒にワルプルギスの夜を倒そう?」

まどか「うん…」



ベクター「美樹さやか。おまえの言うことはもっともだが」



ほむら「まどか…!」

まどか「ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。嬉しい…な」

ほむら「はっ…ぅ、ぐっ……うぅ………うう゛ううううう゛うう゛うう゛う!!」

ベクター「罪悪感を生ませるなら、もっと、ましなシーンにするぜWWWWWW」

さやか「……もう、やめろおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

ベクター「おいおい。これからじゃねえか。暁美ほむらちゃんの長い長い時間旅行はよおWWWWWW」

さやか「………ふざけるな」

ベクター「何を怒ってんだよ? 俺のやることは信じないんだろ?」

まどか「ああ……ほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃん」

ベクター「なんだ、なんだ? 壊れちまったかあ? どうしようもねえな」

さやか「ベクター!!! おまえは私が倒す!!!」

ベクター「おまえが? おまえ、忘れてねえか?」

さやか「は?」

ベクター「今まで、入手した魔女は誰がもらったかな~WWWWWW」

さやか「あっ……」

ベクター「俺のデッキにはお前らが倒した魔女達。それだけじゃねえ。ワルプルギスの夜も俺のデッキには入ってる」

さやか「あ……ああ……」

ベクター「はたして、おまえに立ち向かえるかなあ? 美樹さやか!」

さやか「………やってやるわよ!!!」

ベクター「良い返事だ。力があるのに、使わないやつとはえらい違いだ。なあ、まどか」

まどか「ほむらちゃ……………力?」

ヒョコッ

QB「そうだよ。君には力がある」

さやか「インキュベーター!?」

マミ「……」

まどか「私には力が……」



回想

真月「あなたが魔法少女になるべき時はきっと来る」

回想終わり

 

QB「鹿目まどか。暁美ほむらを救いたくはないかい?」

まどか「……………救えるの?」

QB「君なら、造作もない」

さやか「やめなよ、まどか! そんなことをしたって、ほむらは喜ばないよ!」

まどか「じゃあ……じゃあ! さやかちゃんがほむらちゃんを生き返してよ! できる!?」

さやか「それは……」

まどか「私じゃなきゃ、駄目なの」

さやか「やめるんだ、まどか!」ガシッ

まどか「離して!!」

マミ「……」




さやか「ちょっ、マミさん! まどかを止めるのを手伝ってください!」

マミ「………真月君、いや、ベクター。あなたがここまで非道だとは思わなかったわ……うう」

ベクター「俺もあんたがそこまでの腰抜けだとは思わなかったぜ。こんな事態になっても、俯いて、黙ってるだけなんてな」

まどか「もがっ! もがっ!」

さやか「あ、暴れないで、まどか! マミさん!」

マミ「……あなたの演技は大したものよ。主演男優賞でも、何でも取れるわ」

ベクター「ああ? ショックで頭がおかしくなっちまったか?「

マミ「でも――――――――」



QB「美樹さやか。無駄ことはやめたほうがいい。まどかが契約しなければ、暁美ほむぷぎゃあああ」

???「その必要はないわ」



マミ「私の演技力も中々よね♪」

ベクター「暁美ほむらだと!? じゃあ、ここで寝ているのは……」

ほむら(死体)「………」

璃緒「―――私ですわ」

ベクター「な、何が起きたってんだ……」

???「それはあたしが説明するぜ」

ベクター「おまえは!?」

ベクター「佐倉杏子だと!?」

杏子「よお」

ベクター「おまえは……俺が殺したはずだ」

杏子「あん時は死ぬかと思ったさ。つーか、死んじゃったけどな」

ベクター「どういうことだ!?」

杏子「あたしは僅かな可能性に賭けて、ソウルジェムを放り投げたのさ」

ベクター「!?」

杏子「あの攻撃を受けて、ソウルジェムが砕けちれば、終わりだからな。まあ、放り投げても、やばかったけど、どのみち、死ぬなら、勝率の高いほうに賭けたのさ」

???「こいつの死体にソウルジェムがなかった。それを俺が気づいて、探したら、運良く見つけられたってわけだ」

ベクター「凌牙!?」

杏子「それで。おまえがほむらに殺されたと見せかけた時に」



杏子『マミ』

マミ「?」

マミ『あなたは……』

杏子『一生の頼みがある』

マミ『一生の頼み?』

杏子『やってもらいたいことがあるんだ』

マミ『……』

杏子『あんたとは昔、あんな形で別れちまったあたしがこんなことを頼めた義理じゃないことは分かってるさ。あたしを信じられないなら、かまわない』

マミ『……』

回想

遊馬『お前はお前自身を信じろ! お前が信じたいものを信じればいい!」

回想終了

マミ『……1つ、条件があるわ』

杏子『なんだよ。時間がないんだ』

マミ『……また、私と魔女退治に付き合ってくれる?』

杏子『………たまにだぞ』

マミ『それでいいわ♪ 私は何をすればいいの?』

杏子『暁美ほむらのソウルジェムを砕け』



杏子『ほむら。今から、巴マミはおまえのソウルジェムを撃ち抜く』

ほむら『えっ!? あなた、生きて……』

杏子『ぐだぐだ、うるせえ。撃った瞬間に時間を停止させて、あんたに変装した璃緒を身代わりにする』

ほむら『危険よ。万が一、ばれたら』

杏子『そこはうまく、あたしの魔法を使う。長くは使いたくないが……撃たれて、倒れたら、あいつは興味をしめさないだろうしな』

ほむら『……分かったわ』



杏子「マミがほむらに銃を撃つと同時に入れ替わり、あたし達はあんたの本当の狙いを知るために隠れてたのさ」

ベクター「……やってくれるぜ。あの僅かな時間で、まさか、この俺を騙すなんてなあ」

杏子「おまえには1度、殺されてるからなあ。借りは返させてもらったぜ」

さやか「酷いですよ、マミさん! 知ってたなら、教えてくださいよ」

マミ「美樹さん。敵を欺くには味方から。リアルな行動こそ、最高の演技なのよ」

遊馬「……ベクター」ヨロヨロ

ベクター「遊馬!? あいつめ、しくじったか!」

遊馬「もう……終わりだ。これだけの決闘者(デュエリスト)がいるんだ。お前に勝ち目はない」

ベクター「…………………………ひひ」

遊馬「!?」

ベクター「あははははははは。俺が追い詰められた? 俺の手の中にたくさんの魔女や最強の魔女ワルプルギスの夜がいることを忘れたか?」

遊馬「……そんなの俺が」フラフラ

ベクター「インキュベーターとの戦いのダメージが残ってるようだな、遊馬! 今のお前で俺を倒せんのか?」

凌牙「なら、俺が」

ほむら「―――どきなさい」

凌牙「おまえ……」

ほむら「あいつを倒すのは私」

遊馬「――――待てよ」

ほむら「?」

遊馬「このカード達を使え」

ほむら「!? このカード達は……」

マミ「暁美さん……」

さやか「……ごめん」

杏子「あいつをぶっ潰してこい」

ほむら「……皆」

まどか「………ほむらちゃん、私……」

ほむら「気にしなくていいわ」

まどか「私も……」

ほむら「ありがとう、まどか」

凌牙「……ほむら」

ほむら「……待ってなさい。あいつを倒したら、あなたと決着をつけてあげるわ」

凌牙「楽しみに待ってるぜ」

遊馬「ほむら。言っただろ? おまえは1人じゃねえ」

ほむら「………そうね」



ベクター「ホミュラちゅわーん。まずはお前が地獄行きですかWWWWWW」

ほむら「……1つ、訊きたいことがあるわ」

ほむら「……あなたの本当の目的はワルプルギスの夜の力や魔女の力じゃない。あなたの真の目的は――――まどかを魔女にすることね」

ベクター「………………くくく」

ほむら「ベクタアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

ベクター「まどかが魔女になれば、宇宙のためにもなって、俺様のためにもなる。良いことづくめじゃねーか」

ほむら「……おまえは絶対に許さない。おまえはこの手で」

ベクター「いいぜ、ほむら! まずは貴様から葬り去ってやる」

ほむら・ベクター「「決闘(デュエル)!!!」」

ベクター「まずは俺の先攻。俺は手札から永続魔法『ワルプルギス降臨』を発動。このカードは発動時にカウンターを5つ乗せる。俺のスタンバイフェイズにカウンターが1つ、取り除く。カウンターが0になった時、このカードを墓地に送り、ワルプルギスの夜を特殊召喚する」

ほむら「!?」

ベクター「お前の命は後、5ターンだ」

ほむら「……言ってくれるわね。おまえを倒すのに5ターンも必要ないわ」」

ベクター「言ってくれるな。だが、お前が5ターン持つかな?」

ベクター「俺は永続魔法『魔女の宴』を発動。このカードはデッキより魔女と名のつくカードを1枚選び、フィールドに特殊召喚する」

ほむら「魔女のカードを!?」

ベクター「さらにこの効果で特殊召喚された魔女に魔女の結界は必要ない」

ほむら「……」

ベクター「安心しな。ワルプルギスの夜は『ワルプルギス降臨』の効果以外では出せない。このカードの効果でモンスターを特殊召喚した場合、俺は魔女の効果以外でモンスターを召喚・特殊召喚できない。さらにこの効果で特殊召喚された魔女がフィールド上にいた場合、お前のターンのエンドフェイズ時に俺のデッキに戻る」

ほむら「……たかだか、1ターン。時間凌ぎにもならないわよ」

ベクター「さらにさらに! この効果は発動ターン以降は俺のスタンバイフェイズ時に俺のフィールドにモンスターがいなければ、発動できる。まあ、同じ魔女を続けて特殊召喚はできないがな」



遊馬「なんだって!? ということは……」

アストラル「毎ターン、強力な魔女が暁美ほむらを襲うということだ」



ベクター(さらにおまえはカードを託された。そのカードはおそらく、巴マミや美樹さやかなどの魔法少女かブラックマジシャンなどのエースカード。本来のデッキの動きはできまい。俺の勝ちは揺るぎない)

ベクター「俺は魔女シャルロッテを特殊召喚!!!!」

魔女シャルロッテ ATK1000

さやか「あれはマミさんを倒した魔女……」

ベクター「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

ほむら「………」

ほむら「私のターン!」

ほむら(防戦のままでは勝てない。かといって、ただ、迂闊にもいけないけど……)

ほむら「私はモンスターをセット。カードを2枚伏せるわ」

ベクター「おいおい。たかだか、攻撃力1000のモンスターの前で弱腰だな~」

ほむら「……黙りなさい。私のエンドフェイズ時にそのカードはデッキに戻る」

ベクター LP4000 モンスター0 魔法・罠3枚 手札3枚

ほむら LP4000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札3枚

ベクター「ふん。俺のターン。スタンバイフェイズ時にカウンターが1つ減る」

5→4

ベクター「お前の地獄まで、後、4ターン」

ベクター「さらに俺は魔女オクタヴィアを特殊召喚!!!」

魔女オクタヴィア ATK3000

さやか「あれは!?」

ベクター「そういや、言ってなかったな。あの時、仁美の行動はなあ。全部、俺がやらせてたんだよ」

さやか「……ベクター、あんた」

凌牙「どこまでゲスなんだ、おまえは」

ベクター「俺はオクタヴィアでセットされたモンスターを攻撃!」

ほむら「魔女……たしかに強力なカード。でも、時として、その力は大きな枷となるわ。罠カード『魔法の筒』」

ベクター「そのカードは!? 巴マミの!?」

マミ「そうよ。あなたのデッキが強力なカードが多いことは言動から分かったわ。だから、暁美さんに託したのよ」

ほむら「このカードは攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える」

ほむら「反撃の」

ほむら・マミ「「ティロ・フィナーレ!!!」」

どがしゃああああああああああん!!!!

ベクター「ぐわああああああああああああ!!!!!」

LP4000→1000

ほむら「たいしたことないわね」ファサ

ベクター「……てめえ」

ほむら「あなたのターンはまだ続いてるけど、どうする?」

ベクター「……俺はターンエンド」

ほむら「私のターン……私は裏側守備の機皇兵ワイゼルを攻撃表示に!」

ほむら「さらに私は機皇兵スキエルを召喚! この2体でオーバーレイ!!!」

ベクター「ま、まさか!?」

ほむら「来なさい! No.39希望皇ホープ!!!」



遊馬「出たぜ!」



ベクター「やってくれるじゃなねえか……」

ほむら「私はカードを1枚、伏せるわ。ターンエンド」

ベクター「……貴様のエンドフェイズに魔女はデッキに戻る」

ベクター LP1000 モンスター0 魔法・罠3枚 手札4枚

ほむら LP4000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札2枚

ベクター「俺のターン! スタンバイフェイズ時にカウンターが1つ減る」

4→3

ベクター「残りは3ターンだ。さらに俺は! 魔女 H.N.ELLY(KIRSTEN) ハンドルネーム・エリー(キルシュテン)を特殊召喚!」

エリーATK2400

ベクター「モンスター効果を発動! 手札から魔法カードを1枚捨て、相手モンスターの効果を無効にし、攻撃力を半分にする」

ホープATK2500→1250

ベクター「ホープを攻撃!」

ほむら「……罠カードを発動! ドレイン・シールド!!」

ベクター「なんだと!?」

ほむら「相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分だけ自分のライフを回復する」

ほむらLP4000→6400

ほむら「狡猾なあなたなら、皆からもらったカードはエースカードと思うはず」

さやか「その裏をかかせてもらったつーわけよ」

ベクター「……てめえら」

ほむら「あなたのターンはまだ、終わってないわよ。どうする気?」

ベクター「……カードを1枚伏せて、ターンエンド」


遊馬「すげえぜ! あのベクター相手にここまで優勢に決闘(デュエル)を進めるなんて!」

小鳥「このまま、押しきれば、勝てる!」

アストラル「だが、このまま、すんなりはいかないだろうな」

凌牙「たしかにな。ベクターのことだ。何かを仕組んでるはずだ」


ほむら「私のターン」

ほむら「私は手札から魔法カード『ブラックホール』を発動」

ベクター「ブラックホールだと!? おまえ、ホープを!?」

ほむら「フィールド上のモンスターを全て破壊する!」

ほむら「自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが効果によって破壊され墓地へ送られた時、手札から機皇帝グランエル∞を特殊召喚! このカードの攻撃力・守備力は自分のライフポイントの半分の数値分アップする」

グランエル ATK3200

ベクター「てめえ……それが狙いか」

ほむら「5ターンも必要なかったわね。グランエル∞の攻撃! 『グランド・スローター・キャノン!!!』」

ベクター「……うわあああああ」

ずがしゃああああああん!!!!


遊馬「やったか!?」

アストラル「いや……」


ベクター「……死ぬかと思ったぜ」

ベクターLP1000→4200

ベクター「俺は罠カード『魔女の悪戯』を発動していたんだよ。このカードは墓地の魔女を除外し、相手の墓地の罠カードを使用できる。俺はこの効果でドレインシールドを発動。ライフを回復したのさ」

ほむら「……ターンエンド」

ベクター LP4200 モンスター0 魔法・罠3枚 手札4枚

ほむら LP6400 モンスター1 魔法・罠1枚 手札3枚

ベクター「俺のターン! スタンバイフェイズ時にカウンターが1つ減る」

3→2

ベクター「これでお前の命も残り2ターンでちゅねー」

ほむら「……いいから、進めなさい」

ベクター「強がりやがって。俺はスタンバイフェイズに再び、シャルロッテを選択!」

ベクター「ターンエンド」

ほむら「……」



マミ「あのカードは攻撃対象になった時、攻撃力が2000上昇し、攻撃してきたモンスターの攻撃力を0にする効果を持っているわ」

さやか「なら、攻撃しなきゃいいじゃん」

杏子「攻撃しなきゃ、ワルプルギスの夜の降臨の時間を稼がれちまう」

さやか「あっ……」



ほむら「私のターン……」

杏子「……」

ほむら(杏子……)

ほむら「私は魔法カード『愚かな埋葬』を発動」

ほむら「私はネオスを墓地に送る。さらに死者蘇生! ネオスを特殊召喚」

ベクター「モンスターを増やしても無駄だぜ」

ほむら「リバースカード発動! 超融合!!!」

ベクター「そのカードは!?」

ほむら「杏子が私に託したカード。手札を1枚捨てて発動。私はあなたの場のシャルロッテと」

シャルロッテ 闇属性

ほむら「私の場のネオスを超融合!!!」

ほむら「私はE・HEROエスクリダオを融合召喚!!! このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する「E・HERO」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする」

エスクリダオATK2500→2600

ベクター「な、な、なんだと!?」



凌牙「強い。……まるで、別人だ」

遊馬「当たり前さ」

遊馬「今のあいつは1人じゃねえ。俺達、皆の力が詰まってんだ」



ほむら「終わりよ、ベクター。2体でプレイヤーにダイレクトアタック!!!」

ベクター「ちっ。俺は手札から使い魔アントニーを墓地に捨て、機皇帝グランエル∞の戦闘ダメージを0にする!!!」

ほむら「だけど、エスクリダオの攻撃は受けてもらうわ」

ベクター「うわあああああ!!!!」

LP4200→1600

ベクター LP1600 モンスター0 魔法・罠3枚 手札4枚

ほむら LP6400 モンスター2 魔法・罠0枚 手札1枚

ベクター「……くくく」

ほむら「何を笑ってるの? 敗北を前に頭がおかしくなったかしら」

ベクター「楽しかったかい? 愛しの愛しのまどかちゅわーんとお出かけできて」

ほむら「!?」

ベクター「楽しかったよな~WWW。何せ、長い長い、ループの間、中々、そんな機会がないもんなあ。お買い物。カラオケ。喫茶店でお茶。どうだった~?」

ほむら「………」

ベクター「でも、残念だなあ。ほむらちゅわーんは念願の友達と遊べて、ウキウキしてたけど、肝心のまどかちゃんはお前をスパイしてただけだもんなあ」

全員「!?」

まどか「あっ………あ、あれは……」

ほむら「………どういうこと?」

ベクター「どうもこうもねえよ。さやかやマミに危険が及ばないようにスパイしてくれって、頼んだら、喜んで、頼まれたぜ」

まどか「ちがっ……あの時、ほむらちゃんの疑いを」

ベクター「そうだったけか? じゃあ、おまえは親友のさやかちゃんや憧れの先輩のマミさんのことは考えなかったか?」

まどか「それは……」

ベクター「どうだい、ほむらちゅわーん。鹿目まどかってのはそんな奴なんだぜ。俺のことを非難しちゃいるが、まどかのやっていることは俺と変わらないぜ」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃ……ちが……わた……」

ベクター「さぞかし、楽しかっただろうな! 根が暗くて、友達がいない転校生に手を差しのべる優越感。相手は自分を友達だと思ってるけど、お前なんか友達なわけないだろって、心の中で、見下してたんじゃねえか?」



まどか「ち、違うよ……私……」

遊馬「てめえ、ベクター! 全部、お前が仕組んだんだろ!」

ベクター「俺が仕組んだ? まあ、そうだろうなあ。だが、そもそも、そんな策に乗るってことはそう思ってたんじゃないか?」



遊馬「ベクターのやつ……一体、何を」

アストラル「……なるほど」

遊馬「何か分かったのか?」

アストラル「ベクターは……暁美ほむらの根本を壊そうとしている」

遊馬「ほむらの根本?」



ほむら「……」

ベクター「お前、元々、眼鏡に三つ編みで退院したてだったんだろ。さぞかし、鹿目まどかちゅわ~んはお前と自分を比べて、優越感に浸ってたんだろうなぁ」

ほむら「………」

ベクター「可哀想になあ、暁美ほむらちゅわーん。ずっと、ずっと、見下されてたんだねえ。鹿目まどかに。今も」



まどか「わ、私……見下してなんか……うう……」ポタッ



ベクター「お前のループ、本当に意味あったのかな?」

ほむら「……」

ベクター「なあ。一緒に復讐しないか? お前を長い長い時間に閉じ込めた鹿目まどかに」



アストラル「ほむらの強さの根本は鹿目まどかを助けたいという想いからきている。そのまどかへの想いを揺さぶっている」

遊馬「……ほむら!」



ほむら「……」

ベクター「どうだ?」

ほむら「……言いたいことはそれだけ?」

全員「!?」

ほむら「まどかが私にあんなに優しくしてくれたのには裏があると思ったけど、やはり、あなたの差し金だったのね」

ベクター「……」

ほむら「だけど! そんなことはどうでもいいわ!」

ベクター「なんだと!?」

ほむら「まどかはあなたのような薄汚い理由で他人を騙すような子ではない。それは何度もまどかを見てきた私は知っている」

ほむら「あなたにまどかを汚させはしないわ」



アストラル「どうやら、ベクターは読み違えたようだな。暁美ほむらの想いはベクターの想像よりも遥かに凌駕することに」



ベクター「………そうかよ。俺の最後の温情を断るってか。後悔するぜ。俺のターン!」

ベクター「俺のスタンバイフェイズにカウンターが1つ、減る」

2→1

ベクター「さらに俺は! 魔女エルザマリアを特殊召喚!!!」

ベクター「このカードの召喚、特殊召喚に成功した時、自身をリリースすることでフィールド上のモンスターを全て破壊する!!!」

ほむら「なに!?」

ベクター「さらにさらに! 次の相手のターン! バトルフェイズをスキップする!!!」



遊馬「なんだって!?」

アストラル「ここまで、すべて、計算の上か」



ベクター「俺はターンエンド」

ほむら「………私のターン」

ほむら「……私はモンスターをセット。カードを1枚、伏せる。ターンエンド」

ベクター「ついに万策尽きたってか!?」

ベクター LP1600 モンスター0 魔法・罠3枚 手札5枚

ほむら LP6400 モンスター1 魔法・罠1枚 手札0枚

ベクター「俺のターン! スタンバイフェイズ時にカウンターが1つ減る」

1→0

ベクター「行くぜ! ワルプルギス降臨を墓地に送り、デッキより魔女ワルプルギスの夜を特殊召喚する!!!!!」

ワルプルギスの夜 ATK4000

ほむら「攻撃力が4000!?」

ベクター「このカードは魔法・罠・モンスター効果で破壊・除外されることはなく、デッキ・手札に戻ることはない」

ほむら「何ですって!?」



遊馬「じゃあ……奴を倒すには」

アストラル「……戦闘で破壊するしかない」



ベクター「ワルプルギスの夜の効果を発動! 自分のカード『魔女の宴』を墓地に送り、相手のカードを破壊する。俺はセットモンスターを破壊!」

セットモンスター『暁美ほむら』

ほむら「ぐっ……」

ベクター「さらに! 1000のダメージを与える!」

ほむらLP6400→5400

ほむら「うわあああああ!!!!」

ベクター「まだまだ!!! ワルプルギスの夜のダイレクトアタック!!!!」

ほむら「――――きゃああああああああああああああああああああああ!!!」

どがしゃああああああああん!!!

ほむらLP5400→1400



遊馬「ほむらあああああああああ!!!」


ほむら「はあはあ……」

ベクター「まだ、息があったか」

ほむら「んぐっ……」

ベクター「WWW。足がコンクリートに挟まれて、動けないってか。哀れだねWWWWWW。最期の最期までWWWWWW」

ほむら「くっ……」

ほむら(時間を……)

ベクター「ああん? 時間を戻す気か? 無駄なことはやめな。お前にまどかは救えねえ。いや、救うどころかもっと、苦しめることになるがな」

ほむら「!? どういうこと!?」



アストラル「遊馬! ベクターは!」

遊馬「やめろおおおおおお!!!」



ベクター「魔法少女としての潜在力はな、背負い込んだ因果の量で決まってくる。一国の女王や救世主なら兎も角、ごく平凡な人生だけを与えられてきたまどかに、どうしてあれほど膨大な因果の糸が集中してしまったのか分かるか?」 

ほむら「……知らないわ」

ベクター「ひょっとしてまどかは、お前が同じ時間を繰り返す毎に、強力な魔法少女になっていったんじゃないのか?」

ほむら「…ッ」

ベクター「図星かWWW」

ベクター「原因はおまえにあったんだよ!」 

ほむら「…どういうことよ?」

ベクター「おまえの魔法の副作用――おまえが時間を巻き戻してきた理由はただ一つ――鹿目まどかの安否だ。同じ理由と目的で、何度も時間を遡るうちに、君は幾つもの並行世界を、螺旋状に束ねてしまったんだろうなあ――鹿目まどかの存在を中心軸にしてな。その結果、決して絡まるはずのなかった平行世界の因果線が、全て今の時間軸のまどかに連結されてしまったとしたら、まどかの、あの途方もない魔力係数にも納得ががいくだろう。お前がが繰り返してきた時間――その中で循環した因果の全てが、巡り巡って、鹿目まどかに繋がっちまったんだ。あらゆる出来事の元凶としてな」

ベクター「ついに明かされる衝撃の真実ぅ~WWWWWWWWWWWW。お手柄だよ、ほむらぁ~。お前がまどかを最強の魔女に育ててくれたんだwwwwwww」

ほむら「………私が」

ベクター「分かっただろう、ほむら~WWW。おまえのやってきたことが如何に無駄だったか。お前さえいなければ、まどかは幸せだったろうに」

ほむら「………私がまどかを……苦しめ……」




遊馬「無駄なんかじゃねえ!!!!」

ほむら「……遊馬」

遊馬「ほむら! おまえは何度……何度も挫けそうになっても……友達のために頑張ってきた……その想いが無駄なわけない!!!」



ベクター「だが、結果がこのざまじゃなあ」



遊馬「まだ、終わってねえ!!!」

遊馬「ほむら。おまえはすげえよ……何度も……傷だらけになって、挫けそうになっても……たとえ、前の時間では仲間だったやつと敵対しても、まどかを救うため、頑張ってきた。最高の―――――かっとビングだ」

ほむら「……遊馬」

遊馬「そんなお前が! こんなところで諦めてんじゃねえよ!!! 」

ベクター「おいおい。状況を見てみろよ」

ベクター「手札0。モンスター0。唯一、あるのは伏せられた1枚。ほむらが勝つ確率はどれくらいかなWWW」



アストラル「たしかに。状況は絶望的だ」

アストラル(何か……あのカードを攻略する術はあるのか)

遊馬「諦めるな、ほむら!!! まだ、お前のライフは残ってる!」

ベクター「風前の灯火じゃねーかWWW」

遊馬「たしかにライフは風前の灯火かもしれねえ。だけど……デッキには……まだカードが残ってる。そのドローには希望がある!」

ほむら「……希望」

さやか「そうだよ、『ほむら』」

ほむら「………美樹さやか」

さやか「あんたとの決着はついてないからね!! 決着が着く前にやられちゃうってのはこのさやかちゃんが許さないよ!!!」

ほむら「……」

マミ「そうよ、暁美さん。この戦いが終わったら、パーティが待ってるわ」

ほむら「……パーティ?」

マミ「祝ワルプルギス征伐&暁美さんが仲間入りパーティと暁美さん、今までごめんなさいパーティがね」

ほむら「……2回もする気?」

杏子「ということはうまいもんが2回も食えちまうな。つーわけで、ほむら」

ほむら「……杏子」

杏子「勝てよ」

ほむら「……あなたらしいわね」

遊馬「感じたか、ほむら! 戦ってるのはおまえだけじゃない! ほむらは1人じゃないんだ!!!」

ほむら「私は………1人じゃない……」フラフラ

ほむら「んぐっ!?」

ベクター「そんな足でどうする気だ?」

ほむら「……私のターン」

ここで分岐点

エンドは2つあります。

ほむら「私のターン。カードド……」バタッ

遊馬「ほむら!?」

ガシッ

ほむら「………?」

まどか「大丈夫、ほむらちゃん」

ほむら「まどか……」

まどか「ごめんね……私のためにこんなに傷だらけになって……ごめんね」

ほむら「……気にしないで。私が勝手にやったことよ」

まどか「ずっと……ずっと、私のために頑張ってくれたんだよね。気づけなくて、ごめんね」ナデナデ

ほむら「……まどか」

まどか「――――だから」

ガシッ

スチャッ

ほむら「わ、私のデッキ……」

まどか「この決闘(デュエル)。私が引き継ぐ」

全員「!?」

さやか「まどか!? あんた……」

まどか「ごめんね。これが私にできる償いなの」

ほむら「償いなんて……」

まどか「私が負けても……きっと、遊馬君達がワルプルギスの夜を倒してくれる」

ほむら「何を……」

まどか「私が……ワルプルギスの夜を攻略する礎になる」

ほむら「ま、まどか……」

遊馬「やめろ、まどか!」

まどか「遊馬君、凌牙君、マミさん、さやかちゃん、杏子ちゃん……私の戦いから、ワルプルギスの攻略法を見つけて」

さやか「何を馬鹿なことを言ってるのさ!」

マミ「そうよ、鹿目さん!」

杏子「……あいつ」



ほむら「やめて、まどか……」



QB「そうだよ、まどか。僕と契約してから、決闘(デュエル)を」トコトコ

凌牙「引っ込んでろ」ポイッ

凌牙「……見させてもらうぜ。お前の生きざまを」



まどか「大丈夫。きっと、大丈夫。皆がついてるから。信じようよ」

ほむら「……まどか」

ベクター「ちっ。まあ、いいさ。まどかの力は手に入らなくても、ワルプルギスの力さえ、あればな」

まどか「……真月君の思い通りにはさせない」ブルブル

ベクター「あはははは。手が震えてるぜWWWWWWまどかWWWWWW」

まどか「……」

まどか(怖い……こんな……1枚、1枚が真剣勝負の中で、戦ってたんだ)

まどか「私の……」

ガシッ

まどか「!?」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃん!?」

ほむら「あなた1人に戦わせないわ」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「死ぬ時は……今度こそ、一緒よ」

まどか「………きっとね。今までの……ほむらちゃんにとってはこの時間の私とは真月君の言う通り、偽物の友情だった」

ほむら「……」

まどか「そんな私でも……ほむらちゃんは……」

ほむら「まどかはまどかよ」

まどか「……ティヒヒ。死ぬ覚悟はできて、思い残すことは何もないって、思ったのに、ほむらちゃんともっと、一緒に過ごしたいって、思っちゃったよ」

ほむら「まどか……」

まどか「もし、この決闘(デュエル)に勝てたら、いっぱい、いっぱい、お喋りして、買い物とかたくさんしたいな」

ほむら「……私も、遊園地とかいろんな場所に行きたいわ」

ベクター「与太話は終わったか?」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「……まどか」

まどか「最後は……」ギュッ

ほむら「一緒に……」ギュッ

ベクター「最後は仲良く、一緒にドロ……!?」

ホープ『ピカアアアアアアアアアアア!!!!!』

ベクター「この光は!?」



璃緒「希望に輝く心と心。2つを結ぶ強い絆が奇跡を起こす」

杏子(何言ってんだ、こいつ)

第11話 おわり

???「希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、私、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せます。きっといつまでも言い張れます」

ベクター「馬鹿が!! てめえらまとめて、絶望に叩き落としてやる!!!」

アストラル「最強の敵、ワルプルギスの夜を前に最期の戦いが始まる」

遊馬「見せてくれ! 2人の最高のかっとビングを!!!」

ほむら「次回」

まどか「私達の最高のかっとビング」




今回はここまでです

続きは木曜日

乙でした

よかれと思ってpixivから
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4907575.jpg.html


分岐って怖いわ

分岐するなら出来ればバッドな方から先にやってくれ、後味が悪くなる

ベクターの暁美さんごっこが脳内再生されて腹筋によろしくない

きっと遊馬はビッグアイを渡しているはずだ

つ《再起支援》
次回はシャイニング・ドローか

第12話

私達の最高のかっとビング

ホープ『ピカアアアアアアアアアアア!!!!』

ベクター「な、なんだ、この光は!?」

璃緒「希望に輝く心と心。2つを結ぶ強い絆が奇跡を起こす」

???『アルティメットまどか』



遊馬「ほむらが消えた?」

さやか「あれは……まどか?」

マミ「鹿目さんが神々しいわ……」

アストラル「ホープが……力を貸したのか」

ベクター「な、なんだ、こいつは!?」

アルティメットまどか「……鹿目まどか」

ベクター「まどかだと!?」

アルティメットまどか「決闘者変更に伴い、私のデッキは変えさせてもらったよ」

アルティメットまどか「私はあなたを倒す」

ベクター「はん! 俺を倒すだと? 笑わせるなよ」

ベクター「お前のライフは1400。フィールドに魔法か罠カード1枚あるのみ。それさえも、ワルプルギスの効果で次のターン破壊される運命だ。お前らの未来に希望なんてねえ。未来にあるのはワルプルギスの夜の絶対的な強さによる絶望だけだ」

アルティメットまどか「希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、私、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せる。きっといつまでも言い張れる」

ベクター「!?」

アルティメットまどか「皆……魔法少女になった子や遊馬君達、みんな、みんな、希望を、未来を信じて、戦っている。頑張っている」

ベクター「ほざくな! 貴様らじゃ、未来は変えられねえ! ワルプルギスの夜の前にひれ伏しな!」

アルティメットまどか「私のターン! カードドロー!」

アルティメットまどか「私はデッキからさやかちゃんを墓地に送り、円環の鞄持ちさやかちゃんを特殊召喚!」

円環の鞄持ちさやかちゃん DEF2000

アルティメットまどか「さやかちゃんの効果発動! 自分より攻撃力の高いモンスターがいる時、自分の攻撃力を半分にして、デッキより、オクタヴィアを特殊召喚!!!」

鞄持ちさやかちゃんATK2600→1300

オクタヴィアDEF2500

ベクター「2体のモンスターだと……!?」

アルティメットまどか「ターンエンド」

ベクター LP1600 モンスター1 魔法・罠3枚 手札6枚

アルティメットまどか LP1400 モンスター2 魔法・罠1枚 手札0枚

ベクター「俺のターン。俺はカードを伏せる。さらに! ワルプルギスの夜の効果発動! 今、伏せたカードを墓地に送り、邪魔な鞄持ちを破壊……」」

アルティメットまどか「させない。鞄持ちさやかちゃんは魔法・罠・モンスター効果では破壊されない! その効果は場にいるオクタヴィアにも及ぶ!」

ベクター「なら、リバースカードだ!」

どがしゃあああああん!!!

ベクター「さらに1000のダメージ!」

アルティメットまどか「うわああああ!!!」

LP1400→400

ベクター「ワルプルギスでオクタヴィアに攻撃!!!」

どがしゃあああああん!!!

アルティメットまどか「オクタヴィア……」

ベクター「次のターンてめえらも終わりだな」

アルティメットまどか「………」



アストラル「……たしかに次のターンをどう凌ぐかだな」

遊馬「違うぜ、アストラル」

アストラル「?」

遊馬「次のターンでどうベクターを倒せるかだ」



アルティメットまどか(……キーカードは3枚)

アルティメットまどか「私のターン! 最強決闘者(デュエリスト)の決闘(デュエル)は全て必然! ドローカードさえも決闘者(デュエリスト)が創造する!」

アルティメットまどか「シャイニングドロー!!!」

アルティメットまどか「私はアドバンスドローを発動! 自分フィールド上に表側表示で存在するレベル8以上のモンスター1体をリリースして発動。デッキからカードを2枚ドローする」

鞄持ちさやか レベル8

アルティメットまどか「シャイニングドロー! 私は貪欲な壺を発動! 自分の墓地のモンスター5体を選択して発動!」

希望皇ホープ
さやか
鞄持ちさやか
機皇兵ワイゼルアイン
機皇兵スキエルアイン

アルティメットまどか「選択したモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。その後、デッキからカードを2枚ドローする。シャイニングドロー!!!」

アルティメットまどか「……私の勝ちだよ」

ベクター「なに!?」

アルティメットまどか「私はまどかを召喚! さらに魔法カード」

『キュウベえとの契約』

ベクター「はん。最期はキュウベえのカード頼りかよ」

アルティメットまどか「少女の純粋なる思いが 世界を希望の未来に再構築する!」

アルティメットまどか「リ・コントラクト・ユニバース!!!」

キュウベえとの契約→円環の理

ベクター「カードを書き換えただと!?」

アルティメットまどか「私が書き換えたのはカードだけじゃない」

ベクター「なに!?」

アルティメットまどか「私の願いは全ての魔女を生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で! 円環の理の効果! 鹿目まどかをリリース! デッキよりまどか(円環の理バージョン)を特殊召喚」

ATK5000

ベクター「攻撃力が5000だと!?」

ベクター(だが、俺のリリースカードはワルプルギスの呪い。ワルプルギスの夜が相手によって、フィールドからいなくなる時、4000のダメージを与える。貴様はどのみち、終わりさ)

アルティメットまどか「まどか(円環の理)の効果発動! 特殊召喚に成功した時、自身を除外し、フィールド上のカードを全て除外する」

ベクター「なに!?」



アストラル「だが、ワルプルギスには効果によっては除外は」



アルティメットまどか「この効果は無効になる効果を無効になる」

ベクター「なら、リバースカード」

リバースカード『シーン』

ベクター「発動しないだと!?」

アルティメットまどか「私の祈りは誰にも邪魔させない」

ベクター「くっ!?」

ピカアアアアアアアアアアア!!!!

遊馬「周りの景色が……」

QB「この世界が……壊れていく!? いや、これは……」

アルティメットまどか「まどか(円環の理バージョン)の更なる効果! この効果で除外されたモンスターの数だけ、相手フィールド上のモンスターに魔獣を特殊召喚する」

魔獣 ATK3000

ベクター「ちっ。だが、この攻撃力なら、お前を倒すには十分だ」

アルティメットまどか「さらに! 私はデッキ又はエクストラデッキから召喚条件を無視して、モンスターを1体、特殊召喚できる! 私は! No.39希望皇ホープを特殊召喚!」

ベクター「ホープ? だが、そのカードじゃ」

アルティメットまどか「今の私には過去、未来、全てが見える。あなたはもう1度、このカードにやられる。魔法カード『RUM-ヌメロン・フォース』」

ベクター「何だと!?」

アルティメットまどか「私はホープでオーバーレイネットワークを再構築! エクシーズ召喚! 現れろ、CNo.39! 希望に輝く魂よ! 森羅万象を網羅し、未来を導く力となれ! 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!」

ベクター「ま、まさか……」

アルティメットまどか「バトル!!!」

アルティメットまどか「希望皇ホープレイ・ヴィクトリーの効果! このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除いて発動。ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする」

アルティメットまどか「ビクトリー・チャージ!!!」

ホープレイヴィクトリーATK2800→5800

ベクター「ば、馬鹿な……」

アルティメットまどか「あなた達の祈りを、絶望で終わらせたりしない。あなた達は、誰も呪わない、祟らない。因果はすべて、私が受け止める。だからお願い、最後まで、自分を信じて」

アストラル「世界が……」

遊馬「どういうことだよ、マ……あれ? 皆?」

小鳥「誰もいない……」

QB「もはや、この世界には僕達しかいなくなった」

遊馬「なっ!? どういうことだ!」

アストラル「どうやら、彼女達のせいらしいな」


アルティメットまどか「すべての絶望を希望に! ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ!!!」

ベクター「ぐわあああああああああああ!!!!!!」

LP1600→0

ベクター「この………俺が……」

ぴしゃあああああああああん!!!

遊馬「ベクターが消えた……」

QB「世界が……新しい理に基づいて、再構築されていく……」

遊馬「何なんだよ、一体」

アストラル「あのカード」

アルティメットまどか「……」

魔法『円環の理』

アストラル「あのカードがこの世界を改変している」

QB「馬鹿な!? たった1枚のカードが!? だが、ヌメロンコードの例が……」

遊馬「だけど、どんな世界に改変されてんだ?」

小鳥「さあ?」

アルティメットまどか「皆。お別れだね」

遊馬「まどか」

アルティメットまどか「この世界は魔女のいない新しい理に基づいて、再構築されていく。過去、未来、全てに」

アストラル「ということは我々の出会いもなかったことになるのか」

遊馬「!? どういうことだよ!」

アストラル「我々がここに来たのはおそらく、あのワルプルギスの夜のせいだろう。その現況がいなければ、我々はここには来なかった。となれば」

小鳥「世界が改変されれば、私達は出会わなかったことになる……」

遊馬「なんだって!?」

アルティメットまどか「ありがとう。あなた達に出会えて、本当によかった」

遊馬「…………ああ。まどか。ほむら。あんた達の最高のかっとビングを見せてもらったぜ」

遊馬「また……会えるよな」

アルティメットまどか「うん。こんな場所まで付いて来てくれたんだもん。元の世界に戻っても、もしかしたら私達のこと、忘れずにいてくれるかもね。ほんの少しなら、本当の奇跡があるかもしれない。そうでしょ?」

遊馬「……今度、会うときは最高の決闘(デュエル)をしようぜ」

アルティメットまどか「約束だよ」

ぴしゃあああああああああん!!!

エピローグ

屋上

ほむら「……という話よ」

QB「君の話は興味深いね。まさか、この世界が1枚のカードで書きかえられたなんて」

ほむら「すべて、本当のことよ」

QB「この宇宙が1枚のカードから生まれたのは知っていたけど、それに続くカードがあるなんて、君の話が本当なら、僕達にも想定外だよ。とはいえ、君が言うように、宇宙のルールが書き換えられてしまったのだとすれば、今の僕らにそれを確かめる手段なんてない訳だし。君『達』だけがその記憶を持ち越しているのだとしても――それは、君『達』の頭の中にしかない夢物語と区別がつかない」」

ほむら「ふん」

QB「まあ確かに、浄化しきれなくなったソウルジェムが、何故消滅してしまうのか――その原理は僕達でも解明できてない。その点、君の話にあった『魔女』の概念は、中々興味深くはある。人間の感情エネルギーを収集する方法としては、確かに魅力的だ。そんな上手い方法があるなら、僕達、インキュベイターの戦略も、もっと違ったものになっただろうね」

ほむら「そうね。あなたたちはそういう奴らよね」

QB「君が言う、『魔女』のいた世界では、今僕らが戦っているような魔獣なんて、存在しなかったんだろう? 呪いを集める方法としては、余程手っ取り早いじゃないか」

ほむら「そう簡単じゃなかったわ。あなた達との関係だって、かなり険悪だったし」

QB「ふうん――やっぱり理解できないなあ、人間の価値観は」

ほむら(たとえ、魔女が生まれなくなった世界でも、それで人の世の呪いが消え失せるわけではない。世界の歪みは形を変えて、今も闇の底から人々を狙っている)

まどか「--ほむらちゃん」

ほむら「まどか……」

まどか「危ないなあ、こんなところで」

さやか「あれだ。馬鹿となんとかは高いところがすきってやつですかあ」

ほむら「……うるさいわね」

さやか「今日の魔獣退治はあんたとペアなんだからね。足、引っ張らないでよ」

ほむら「私の台詞よ」

ほむら(悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど。だとしてもここは、かつて皆で守ろうとした場所。それを、覚えてる。決して、忘れたりしない。だから私は、戦い続ける)

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「?」

まどか「かっとビングだよ!!!!!」

おわり

今回はここまでです

続きは土曜日

次回は分岐点から

乙。

本編寄りの終わりかたで、もう一つのEDが予想付かなくなった…。

ヌメロン使って世界変えるのは本編では遊馬は拒否ってたから、なんか違和感あるな

おつー

まあ原作でも自分の都合の言い様に世界改変したまどかなら、ヌメロン使っても納得ないな

乙です。
さて、別ルートはどうなる...?

ほむら「んぐっ!?」

ベクター「そんな足でどうする気だ?」

ほむら「……私のターン」

ほむら「カードドロー……」

ほむら「!?」

ほむら「………ふふふ。神様も残酷ね」

全員「!?」

ほむら「私は魔法カード死者蘇生を発動。蘇らせるのは暁美ほむら」

ほむら「……」フラッ

遊馬「ほむら!」

ほむら「……リバースカード発動。『キュウベえとの契約』」

ほむら「これにより、魔法少女暁美ほむらを特殊召喚」

ほむら「この効果は召喚に成功した時、このターンの時を止め、フィールド上の全てのカードの効果を無効にし、効果を発動することもできない。また、このターン、私は魔法カードを使用することはできない。この効果は私のターンのメインフェイズ1の始めにに使うことができる」

ほむら「……」フラッ

ほむら「……ターンエンド」

遊馬「ほむら!!!」

ほむら「……私も馬鹿ね。あなたみたいな馬鹿を信じて、奇跡を信じた結果がこの様よ」



遊馬「ほむら……」



ほむら「……ワルプルギスの夜。私の最期には相応しいわ」

遊馬「諦めるな! 最期まで……諦めるな!」



ほむら「……私には希望は残されていない。だから……その希望はあなた達に託すわ」

ベクター「馬鹿が。お前らには希望なんか残されてねえ。あるのは全員敗北、まどかは魔女になる運命だけさ」



アストラル(希望……ほむらが残した……まさか!?)

凌牙「おい、ほむら」

ほむら「……」

凌牙「俺の弟子なら、こんなところで諦めるな……」

璃緒「凌牙……」

凌牙「おまえ……後少しだろ! 後少しでおまえが欲しかった未来が手に入るんだぞ! 諦めるな!!!」

ほむら「……悪いけど、あなたの弟子になったつもりはないわ」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「……最期にまどか……」

まどか「ほむら……ちゃん……」

ほむら「助けてあげられなくて……あなたを護ってあげられなくて、ごめんなさい」

まどか「あ、謝らなくて……ぐす……いいよ……私、ほむらちゃんと……うう……たくさん、お喋りがしたいよ……」

ベクター「俺のターン! 茶番は終わりだ! バトルフェイズ!!!」


遊馬「やめろ、ベクター!!! 俺が相手になってやる!!!」

ベクター「安心しな、遊馬。ちゃんと、戦ってやるよ。目の前で大切な仲間のほみゅらちゅわーんを殺してからな!!!」

遊馬「やめろ……やめてくれええええ!!!」

ベクター「ワルプルギスの攻撃!!!」

ほむら「その願いは叶えられないわ……ごめんなさい、まどか」

ほむら「そして……」

ほむら「ありがとう」ニコッ

どがしゃあああああん!!!!

LP1400→0

ほむら「………」

遊馬「ほむら!!!」

ほむら「………不様ね。結局、ワルプルギスの夜の前になす術もないまま……終わったわ」

アストラル「そんなことはない。君は残してくれた。ワルプルギスの夜を攻略する僅かではある可能性だが方法を」

ほむら「…………遊馬。アストラル。あなた達に託したわ」

遊馬「ほむら!」

アストラル「ほむら!」

ほむら「たの…………んだ………わ……」ガクッ

ソウルジェム『パリーン』


さやか「あ、あはは。こ、これも演技なんだよね? ベクターを騙すためのね」

マミ「………うう」

杏子「………馬鹿野郎」

さやか「え、演技なんだよね!? 演技って言ってよ!」

まどか「……さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃん」

3人「?」

まどか「………私に力を貸して」

QB「なにを泣いているんだい? 遅かれ、早かれ、いずれ、君達はこうなるんだよ」

ベクター「まったくだ」



遊馬「……………ベクタアアアアアアアアアアアア!!!! インキュベータアアアアアアアアアアアア!!!!」

遊馬「おまえはこの俺が……」

凌牙「怪我人は引っ込んでな」

遊馬「シャーク!?」

凌牙「奴を倒すのは俺だ」

???「どいて」

2人「!?」

小鳥「か、鹿目さん!?」

まどか「私が戦う」

遊馬「戦うって……危険だぞ!?」

アストラル「最悪、命が……」

まどか「私がやらなきゃ駄目なの!」

遊馬「!!」

まどか「ほむらちゃんは……私達に希望を託した。その託された希望で……私は戦いたい」

遊馬「……まどか」

ベクター「なら、2人がかりでいいぜ。ちょうどいいハンデだ」

凌牙「……だとさ。子守りはおまえに任せた」

遊馬「シャーク」

小鳥「遊馬……」

遊馬「小鳥……」

小鳥「……頼んだわよ」

遊馬「ああ!」



マミ「鹿目さん。あなたは私達の希望よ」

さやか「あんたにすべてを託したんだからね」

杏子「負けたら、飯な。近所にうまいラーメン屋があんだよ」

まどか「皆……うん」

ベクター「最期の別れはすんだか」

遊馬「ベクター! 俺達は絶対におまえには負けねえ!」

まどか「……ほむらちゃん」

ベクター「なら、やるか!」

3人「決闘(デュエル)!!!」

ほむら追悼ED

次回

アストラル「ついに始まった最終決戦」

まどか「皆……力を貸して」

ベクター「お前らの儚い希望は俺が消し去ってやるよ」

ほむら「次回

激闘必至!? 魔女軍団VSまどか・遊馬 最期に残った道標

遊馬「ほむらが残してくれた最期の希望は消させやしねえ!!!」

今回はここまでです

続きは月曜日


ほむらちゃん…

乙です
ほむらは焔紫竜ピュラリスになりました。

ほむらちゃんが全て壊すんだしてもうた...
ふ、復活するんだよな!(震え声)

死んでからドラゴンになった奴がいるらしい

どちらも本編でメインキャラ死にまくってるんだしこれくらいはやってもらわないと

ああ、それもそうか。

あばばばばば…

全て壊すんだ!(拳銃)

>>512
本編では死んだら物語終わりなほむらをSSで死なせると大抵クライマックスになるな。
しかし、ZEXAL本編もこちらも死人はどうなるんだ?

仮にまどか本編からシーンが選ばれるなら、
全て壊すんだ!(物理的介錯)
になって視聴者のハートを折りにきそう。

どうせヌメロンコードの力で皆復活するさ あ、このSSの話ね

全て壊すんだ!(マミる)

全て壊すんだ(皆死ぬしかないじゃない)

ベクターはゲスいままの方がやはり良いと再認識

全て壊すんだ(ソウルジェム破壊)

全て壊すんだ!(円環の理)

第12話

激闘必至!? 魔女軍団VSまどか・遊馬 最期に残った道標

ベクター「この決闘(デュエル)。おまえらは2人でライフは4000、フィールドは共有。各ターンは俺→お前らのどちらか→俺→もう、片方の順番で進められる、でいいよな」

遊馬「ああ」

ベクター「まずは俺が先攻! 俺はワルプルギスの予兆を発動。デッキより、ワルプルギスの降臨を手札に加え、発動!」

遊馬「あのカードは……」

アストラル「気をつけろ、遊馬」

遊馬「分かってるさ」

ベクター「まだ、俺のターンは終わってねえ。永続魔法『魔女の宴』を発動」

ベクター「このカードはデッキより魔女と名のつくカードを1枚選び、フィールドに特殊召喚する。俺が特殊召喚するのはシャルロッテだ!」

シャルロッテ ATK1000

ベクター「さらにカードを2枚伏せ、ターンエンド」

まどか「……」

遊馬「まどか。おまえに託したぜ」

まどか「……私のターン! 私は魔導戦士ブレイカーを召喚!」

ベクター「そのカードは!?」

まどか「このカードが召喚に成功した時、
このカードに魔力カウンターを1つ置く。このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、このカードの攻撃力は300ポイントアップする」

ブレイカー ATK1600→1900

まどか「さらにまた、自分のメインフェイズ時にこのカードに乗っている魔力カウンターを1つ取り除く事で、フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する」

ベクター「なんだと!?」

まどか「カウンターを1つ取り除き、私が破壊するのはワルプルギス降臨!!!」

ベクター「あまい! 速攻魔法禁じられた聖杯を発動。フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動。俺はブレイカーを選択。エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は400ポイントアップし、効果は無効化される」

ブレイカー ATK1600→2000

ベクター「お前の小さい頭で考えた攻略法は不発だったな」

まどか「……私はカードを1枚、伏せて、ターンエンド」

ベクター LP4000 モンスター1 魔法・罠3枚 手札2枚

まどか・遊馬 LP4000 モンスター1 魔法・罠1枚 手札まどか4枚 遊馬5枚

ベクター「お前らのエンドフェイズにシャルロッテはデッキに戻る」

ベクター「俺のターン! スタンバイフェイズ時にカウンターが1つ減る」

5→4

ベクター「さらに! オクタヴィアを特殊召喚!」

ベクター「まどか。おまえはこのカードの魔女にびびって、攻撃できなかったよな?」

まどか「……」

ベクター「バトル!」

オクタヴィア ATK3000 ブレイカー ATK1600

まどか「きゃあああああああああ」

遊馬「うわあああああああ」

LP4000→2600

さやか「まどか!」

まどか「………罠カード! ヒーローシグナル!」

まどか「自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。自分の手札またはデッキから「E・HERO」という名のついたレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。私はE・HERO フォレストマンを特殊召喚!」

ベクター「てめえ……」

ベクター(どういうことだ……前みたいな弱々しくない……)



マミ「強いわ……鹿目さん……でも、なんで……」

杏子「戦う理由、見つけたんだろ、あいつは」



アストラル(皮肉なものだな。暁美ほむら……友の死が鹿目まどかをここまでの決闘者にしたとは)



ベクター「……ターンエンド」

遊馬「俺のターン! 俺はゴゴゴ・ゴーレムを召喚!」

まどか「遊馬君」

遊馬「ああ! 俺はこの2体でオーバーレイ!! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! 光纏いて現れろ! 闇を切り裂くまばゆき王者! H-C エクスカリバー!」

遊馬「エクスカリバーの効果だ! 1ターンに1度、このカードのオーバーレイユニットをを2つ取り除いて発動。このカードの攻撃力は、次の相手のエンドフェイズ時まで元々の攻撃力の倍になる!」

エクスカリバー ATK2000→4000

遊馬「バトル! オクタヴィアに攻撃! 一刀両断必殺神剣!!!」

ベクター「ぐわあああああああ」

LP4000→3000

遊馬「カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

ベクター LP3000 モンスター0 魔法・罠3枚 手札2枚

まどか・遊馬 LP2600 モンスター1 魔法・罠1枚 手札まどか4枚 遊馬4枚

ベクター「ぐぐ………ふふふ………ふっはっはっはっは」

ベクター「強くなったじゃねーか、鹿目まどか」

まどか「……」

ベクター「やっぱり、あれか? おまえの強さの根源は自分のために頑張ってくれた友達を見捨てたことか?」

全員「!?」

ベクター「いやー、おまえも残酷だよなあ。友達を助けられる力があるのに使わないなんてなあ。そりゃあ、そうだよなあ。自分の命は大事だもんなあ」

遊馬「そんな言い方はやめろ! ほむらはまどかが契約してまで助けてもらうことなんて、望んじゃいねえ!!!」

ベクター「望まれなきゃ、助けねえってか? 遊馬~? おまえはどうなんだぁ?」

遊馬「ぐっ……」

QB「鹿目まどか。彼の言う通りだ。暁美ほむらを助けるためにはベクターに敵討ちをしてる場合じゃない。今すぐ、僕と契約だ!」



杏子「あいつ……」

まどか「………そうだね。2人の言う通りだよ」

遊馬「まどか!?」

ベクター「ニヤリ」

遊馬「やめろ、まどか! ほむらは……ほむらはそんなこと、望んじゃいない! あいつらは……おまえを魔女にすることが目的で……」

まどか「遊馬君なら……諦めるの?」

遊馬「!?」

まどか「遊馬君は私と同じ立場だったら……どうするの?」

遊馬「俺がまどかの立場だったら………………」

アストラル「遊馬?」

遊馬「…………契約はしない」

全員「!?」

遊馬「あいつはそんなことをされてまで生き返りたいとは思わない。まどか。おまえはベクターやインキュベーターの思惑に乗るな」

凌牙・小鳥「「遊馬!」」

アストラル「だが、それでは……」

遊馬「分かってるさ。ほむらは俺だって……けど、契約だけは……」

小鳥「遊馬……」

QB「まどか。九十九遊馬に乗せられ、ほむらを生き返らせなくていいのかい?」

まどか「………」チラッ

ほむら「」

まどか「……ごめんね、ほむらちゃん。遊馬君」

ベクター「イヒヒヒヒヒ」

まどか「……私、魔法少女になる」

遊馬「まどか!? やめろ!!!」

まどか「だけど………絶対にあなた達の思い通りにはならない

ベクター「せいぜい、ほざいてな」

まどか「キュウベえ。私の願いは『ほむらちゃんを生き返らせること!!!』」

QB「その願いは君の命を差し出すに足るものかい」

遊馬「やめろおおおおおおおおおおお!!!!!」



杏子「やめろ、まど……」

凌牙「やめておけ」

杏子「何で、止めんだ!」

凌牙「………止めても無駄だだからだ」

まどか「………これでほむらちゃんは蘇ることができる」

アストラル「今度は人間としてだ」

遊馬「…………どういう意味だ?」

アストラル「ほむらが生き返るなら、その肉体に魂が戻り、蘇る。つまりは」

遊馬「魔法少女から解放されるのか!!」



ぴかあああああああん!!!!

まどか『魔法少女』

ベクター「ぐふふ、はははははは!!!」



ほむらのソウルジェム『ドクン』



まどか・遊馬「「!?」」



さやか「ほむらのソウルジェムが……」

マミ「元に戻った!」

杏子「おい、てめえ! どういうことだ! ほむらを『人間として』生き返らせたんじゃないのか!?」

QB「僕はそんなことは1度も言ってないよ。だいたい、今のほむらの魂はソウルジェムだ。その身体は脱け殻。だとするなら、再生するのはソウルジェムさ」

ベクター「あはははは。残念だったな~WWWWWW」

ベクター「しかし、てめえは本当に暁美ほむらの気持ちをまるで理解してねえなあ」

遊馬「!?」

ベクター「まどかちゃん大好き暁美ほむらちゅわーんが喜ぶと本気で思ってるのかねWWWWWW」

ベクター「可哀想なほむらちゅわーん。自分のせいでまどかを魔法少女にしちゃったって、絶望しちまうんじゃねえかWWWWWW」

ベクター「生き返ったばかりで魔女になっちまうなWWWWWW」

まどか「………」

小鳥「………鹿目さん」

まどか「………あなたのターンだよ」

ベクター「ぐふふ。そうだったなあ。俺のターン!」

ベクター「スタンバイフェイズ時にカウンターが1つ減る」

4→3

ベクター「さらにスタンバイフェイズ時に永続魔法『魔女の宴』を墓地に送り、永続魔法『魔女の狂宴』を発動」

ベクター「このカードはスタンバイフェイズ時に魔女の宴がある時、魔女の宴を墓地に送り、発動。このカードは魔女の宴同様、魔女1体をを特殊召喚できる。だが、相手のエンドフェイズ時にデッキに戻る制約はない」

遊馬「なに!?」

ベクター「さらにさらに~WWWWWW。魔女がフィールド上に1体しか召喚できないという効果は無効!」

遊馬「ということは……」

アストラル「魔女の軍団が私達に襲いかかってくるということだ」

ベクター「俺はデッキより魔女H.N. EllyKirsten(エリーキルステン)を特殊召喚! さらに手札から装備魔法『魔女の口づけ』を発動。このカードをエクスカリバーに装備」

遊馬「エクスカリバーに!?」

ベクター「この装備魔法は魔女がいる時、相手のモンスター1体のコントロールを得る」

遊馬「なんだって!?」

ベクター「ワルプルギスを見ることなく、死ぬがいい、遊馬! エクスカリバーでダイレクットアタック!」

アストラル「遊馬!」

遊馬「俺はガガガガードナーを守備表示で特殊召喚!」

ベクター「往生際が悪い! ガガガガードナーに攻撃!」

遊馬「このカードが攻撃対象に選択された時、手札を1枚捨てる事で、このカードはその戦闘では破壊されない」

手札3→2

ベクター「エリーの攻撃!」

遊馬「もう一度、効果発動!」

手札2→1

ベクター「しぶといやつだな。ターンエンド。このエンドフェイズ時にエクスカリバーの攻撃力は元に戻る」



凌牙「今のターンで遊馬の手札は大分削られた」

杏子「勝負はこのターンだ」

さやか「……まどか」



まどか「……私のターン! 私は魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動! 手札からモンスター1体を墓地へ送って発動。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。私はブラックマジシャンを墓地に送り、チューニングサポーターを特殊召喚!」

まどか「さらに私はジャンクシンクロンを召喚! このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の
レベル2以下のモンスター1体を選択して、効果を無効にして、表側守備表示で特殊召喚!」

チューニングサポーター『』

まどか「……このカードはかつて、希望を運んだ伝説のカード」

ベクター「!?」

まどか「私はレベル1のチューニングサポーターとレベル4のガガガガードナーにレベル3のジャンクシンクロンをチューニング!!」

1+3+4=8

まどか「集いし願いが、新たに輝く星となる! 光差す道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ! スターダスト・ドラゴン!」

ベクター「シンクロ召喚!?」

アストラル「なんだ、あのモンスターは!?」

遊馬「シンクロ召喚……初めて聞いたぜ。だけど……すげえ」

まどか「さらにチューニングサポーターの効果により、1枚、ドロー! 私は魔法カード死者蘇生を発動! 私はブラックマジシャンを復活!」

スターダスト ATK2500

ブラックマジシャン ATK2500

ベクター「何なんだ、こいつは……」

QB「まどかはかなりの魔力の持ち主。魔法少女になると同時に決闘者レベルも格段に上昇したのだろう」

ベクター「ふざけやがって」

まどか「まだ、私のターンは終わってないよ。私は魔法カード『愚かな埋葬』を発動!」

まどか「デッキからE・HEROネオスを墓地に送る。さらに手札からO-オーバーソウルを発動。自分の墓地から「E・HERO」と名のついた通常モンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。私はネオスを選択!」

ネオス ATK2500

遊馬「一気に3体のモンスター……」

ベクター「……鹿目、まどかあ……」

まどか「バトル!」

状況

ベクター LP3000 モンスター2 魔法・罠3枚 手札1枚

まどか・遊馬 LP2600 モンスター3 魔法・罠1枚 手札まどか0枚 遊馬1枚

まどか「スターダストドラゴンでエクスカリバーに! ネオスでエリーに攻撃!」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

ベクター「ぐわああああああああ!!!!」

ベクターLP3000→2400

ベクター「てめえ……」

まどか「ブラックマジシャンでダイレクトアタック!」

ベクター「させるか! リバースカード発動! 罠カード『魔女の復活』。このターン、墓地に送られた魔女を特殊召喚!」

エリー DEF2000

まどか「なら、攻撃!」

ベクター「ぐっ」

まどか「ターンエンド」

ベクター LP2400 モンスター0 魔法・罠2枚 手札1枚

まどか・遊馬 LP2600 モンスター3 魔法・罠1枚 手札まどか0枚 遊馬1枚

ベクター「はあはあ……俺のターン!」

ベクター「スタンバイフェイズ時にカウンターが1つ減る」

3→2

ベクター「さらに魔女の狂宴の効果を発動! デッキよりシャルロッテを特殊召喚」

ベクター「さらにカードを2枚、伏せ、ターンエンド」

遊馬「俺のターン!」

遊馬「俺はガンバラナイトを召喚! さらにカゲトカゲを特殊召喚! 自分がレベル4モンスターの召喚に成功した時、このカードを手札から特殊召喚できる! 俺はこの2体でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! No.39 希望皇ホープ!」

ベクター「ホープまで!?」

QB「案ずることはないさ」

ベクター「インキュベーター!?」

QB「君のモンスターは相手の攻撃対象になった時、相手の攻撃力を0にし、さらに攻撃力を2000アップさせる。迂闊には攻撃できない。ワルプルギスの夜さえ、召喚すれば、彼らの小さい希望も潰える」

遊馬「潰えやしねえ!!!!」

遊馬「俺達がこうやって、優位に戦えてるのはほむらが頑張って戦ってくれたからだ」

遊馬「ほむらが残してくれた希望への道標はおまえらになんか消させやしねえ!!!」

まどか「遊馬君…………」

遊馬「俺はターンエンド。ベクター、お前のターンだ!!!」

ベクター LP2400 モンスター1 魔法・罠4枚 手札0枚

まどか・遊馬 LP2600 モンスター4 魔法・罠1枚 手札まどか0枚 遊馬0枚

ベクター「俺のターン! スタンバイフェイズ時にカウンターが1つ減る」

2→1

ベクター「さらにエルザマリアを特殊召喚! エルザマリアの効果! このカードをリリースし、相手のバトルフェイズをスキップする」

ベクター「ターンエンド」

アストラル「完璧な戦術だ。次のターンにはワルプルギスが召喚される」

まどか「私のターン。私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

ベクター LP2400 モンスター1 魔法・罠4枚 手札1枚

まどか・遊馬 LP2600 モンスター4 魔法・罠2枚 手札まどか0枚 遊馬0枚

ベクター「くはははは!!! もう、手段はないみたいだな」

ベクター「俺のターン! スタンバイフェイズ時にカウンターが1つ減る」

1→0

ベクター「さらに魔女宴で魔女ゲルトルートを特殊召喚」

ベクター「いくぜ。カウンターが0のワルプルギス降臨を墓地に送り、ワルプルギスの夜を特殊召喚!!!」

アストラル「来るぞ、遊馬」

遊馬「ああ……」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハ」

次回

ベクター「これでてめえらの儚い希望も終わりだ!」

遊馬「俺達の希望は潰えねえ……」

アストラル「ついに召喚されたワルプルギスの夜。私達に対抗手段はあるのか?」

ほむら「まどか……私のために……」

まどか「泣かないで、ほむらちゃん。私達……かつて、希望を抱いた魔女達も皆、皆、絶望なんてする必要はないんだよ。私のドローで運命を変えてみせる!!!」

遊馬「次回

私達の最高のかっとビング 友に託した絆」

まどか「あなたは私の最高の友達だったんだね」

今回はここまでです

続きは土曜日


土曜か遠いな、更新多いのかと期待したら外野が騒いでただけだし

大丈夫
気長に舞ってる

乙乙
楽しみに待ってますわ

第13話

私達の最高のかっとビング 友に託した絆


ワルプルギスの夜「アハハハハハハ」

ベクター「てめえらは終わりだ」

QB「君達の儚い希望もワルプルギスの前では無力だ」

ベクター「ワルプルギスの夜の効果! 1ターンに1度、自分のフィールド上のカードを墓地に送り、相手のカードを1枚、破壊する。さらに1000のダメージを与える!」

ベクター「俺はゲルトルートを墓地に送り、希望皇ホープを破壊する!」

まどか「スターダストドラゴンの効果発動! このカードをリリースし、カードの破壊を無効にして、破壊する!」

ベクター「だが、ワルプルギスの夜は破壊されない」

まどか「でも、ホープは破壊されない」

ベクター「たしかにな。しかし、1000のダメージは受けてもらうぜ」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハ」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

まどか「きゃあああああああ」

遊馬「うわああああああああ」

LP2600→1600

ほむら「………んん……」

マミ「暁美さん……」

ほむら←膝枕

ほむら「ここは……」

マミ「暁美さん! 気がついたのね!」

ほむら「巴マミ……私は死んだはずなのに……」

マミ「それは……」

QB「鹿目まどかが生き返してくれたのさ」

マミ「!?」

ほむら「まどかが……」ガクガクブルブル

ほむら「私の………せいで……まどかが……」



ベクター「お姫様のお目覚めだぜ」

まどか・遊馬「「!?」」



ほむら「な、なんで……」フラフラ

ほむら「私なんかを生き返すために……」



ベクター「ふははははは! おまえは本当にピエロだなぁ!」

ベクター「友達を助けるために何回もループして、結果はまどかを何度も苦しめ、最後にゃ、自分が魔法少女にするきっかけをつくっちまうなんてなあWWWWWW」



ほむら「あ……ああ……」ガクッ

ほむら「…………わ、私の」

杏子「うつむいてんじゃねえよ」

ほむら「……杏子」

杏子「あんたは自分の戦う目的のために必死に突っ走ってただけだ」

ほむら「………でも、私のせいで」

QB「たしかに君が原因……ぐへえ」

さやか「まあ、たしかにあんたのせいかもしれないね」

さやか「あんたを敵対視してきた私が言えた義理でもないんだけどさ。あんたの願いはまどかを苦しめるためにしたの?」

ほむら「……私は」

さやか「違うよね。転校生……『ほむら』はどんな時もまどかのために頑張ってきた。だから、まどかはほむらを助けた。そのことにまどかは後悔も何もないよ」

マミ「その通りよ、暁美さん」

マミ「あなたは1人で頑張り過ぎた。少しばかり、休んでもいいのよ」

ほむら「……巴マミ」



ベクター「WWWWWW。綺麗事ばかり言ってやがるが、結末は変わらねえ。お前らが敗北するのは変わらないし、鹿目まどかが魔女になる未来も変わらない」

遊馬「……………ほむら」



ほむら「!?」



遊馬「分かるだろ。おまえは1人じゃない。皆、初めは敵対してた。だけど、皆、決闘(デュエル)を通して、仲間になった。その仲間達の絆があるから。俺達は1人じゃないから。最後まで立ってられんだ。それはまどかも同じ。だから、絶望なんてするんじゃねえ、ほむら」

まどか「……そうだよ、ほむらちゃん」



ほむら「まどか……」



まどか「ほむらちゃんが頑張ってくれたから、今の私がいるんだよ」

ベクター「なら、その絆ごと、ワルプルギスが粉砕してやる! ワルプルギスの攻撃!」

まどか「ホープの効果で攻撃を無効!」

ベクター「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

まどか「エンドフェイズ時にスターダストはフィールドに戻る!」

遊馬「……アストラル」

アストラル「分かってる」

遊馬「俺は俺自身と!」

アストラル「私で!」

遊馬・アストラル「「オーバーレイ!」」

遊馬「俺たち2人でオーバーレイ・ネットワークを構築!」
アストラル「真の絆で結ばれし2人の心が重なった時、語り継ぐべき奇跡が現れる!」

遊馬・アストラル「「エクシーズ・チェンジ!ZEXAL!」」

ベクター「きやがったな。だが、一足遅かったな」

ZEAXL「遅くなんかない。このドローが俺達に未来をもたらす。俺のターン!」

ZEAXL「最強デュエリストのデュエルは全て必然! ドローカードさえもデュエリストが創造する!」

ZEAXL「シャイニングドロー! 俺は魔法カード『RUM-ヌメロン・フォース』を発動! 俺は希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築! 現れろ、CNo.39! 希望に輝く魂よ! 森羅万象を網羅し、未来を導く力となれ! 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!」

ベクター「何だと!?」

ZEAXL「ほむらが残した希望。たしかにワルプルギスは強力なカード。だか、それは効果を無効にすれば、ただのモンスターだ」

ベクター「だ、だが、ワルプルギスは攻撃力が4000もある!」

ZEAXL「ホープレイヴィクトリーで攻撃! この瞬間! 効果発動! このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除いて発動。ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする」

ホープレイヴィクトリー ATK2800→6800

状況

ベクター LP2400 モンスター2 魔法・罠3枚 手札2枚

まどか・遊馬 LP1600 モンスター4 魔法・罠2枚 手札まどか0枚 遊馬0枚

ZEAXL「ベクター! 終わりだ! いけ、ホープレイヴィクトリー! ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ」

ズガシャアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!



さやか「勝ったの……?」

もわもわ

ベクター「………ぐふふ」

LP2400

ZEAXL「ライフが減ってない!?」

ベクター「俺は使い魔アントニーを墓地に送り、ダメージは無効にしていたのさ」

ベクター「さらに! ワルプルギスの夜が墓地に置かれたことで罠カード『ワルプルギスの呪い』を発動。ワルプルギスが墓地に置かれた時、相手に4000のダメージを与える」

ZEAXL「なんだって!?」

QB「君達はワルプルギスの呪いを受け、まどかは魔女に。遊馬・アストラルは死んでしまうね」

ほむら「まどかあああああああああ!!!」

小鳥「ゆうまああああああああ!!!」

ZEAXL「……」

ピカアアアアアアアアア



遊馬「ここは……」

まどか「どこ……?」

遊馬「俺達、決闘(デュエル)をしてたはず……」

???「あの……」

遊馬「誰だ!?」

???「お、驚かせて、ごめんなさいなのです。私はあなた達とお話がしたかっただけなのです」

遊馬「話だって?」



なぎさ「私の名前は百江なぎさ。ここは魔法少女達の成れの果て、つまりは魔法少女の行き着く場所」

遊馬「つまり、魔女の……」

まどか「行き着く場所……」

魔女「うじゃうじゃ」

なぎさ「私達はかつて、希望を祈り、今は絶望を撒き散らすもの」

なぎさ「でも、私達は……お願いなのです! ベクターを倒してください!」

遊馬「……」

なぎさ「私達は……誰もが魔女にはなりたくなかった。誰も傷つけたくなんてないなのです!」

まどか「なぎさちゃん……」

なぎさ「ベクターは私達を利用している。それを止められるのはあなた達だけなのです! 勝手なお願いをしていることは重々、承知なのですがお願いしますなのです!!!!」

遊馬「………分かった。俺達に任せな!!!!!」

まどか「あなた達の願いは無駄にはしない」

アストラル「どのみち、我々には負けは許されないからな」

なぎさ「………ありがとうなのです」

ピカアアアアアアアアア!!!!



ベクター「これで終わりだ!!!!」

ZEAXL「まどか! 力を借りるぜ! カウンター罠『白銀のバリア-シルバーフォース-』」

ZEAXL「相手がダメージを与える罠カードを発動した時に発動する事ができる。その発動を無効にし、そのカードと相手フィールド上に表側表示で存在する魔法・罠カードを全て破壊する」

ベクター「なんだと!?」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

ベクター「魔女の狂宴がなくなったことで魔女の狂宴の効果により、シャルロッテは破壊」

ベクター「俺のカードが……」

ZEAXL「これでおまえはもう、魔女を召喚できない。俺は3体のモンスターでダイレクト……」

ベクター「だが、あめえよ! 罠カード『魔女の復活』。このカードは墓地の魔女を蘇らせる。再び、降臨しな! ワルプルギスの夜!」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハ」

ベクター「こいつは結界なんて必要ねえからな。他の雑魚な魔女とは訳が違う」

ZEAXL「エンドフェイズ時にホープレイヴィクトリーの攻撃力は元に戻る……ターンエンド」

ベクター LP2400 モンスター1 魔法・罠0枚 手札1枚

まどか・遊馬 LP1600 モンスター4 魔法・罠1枚 手札まどか0枚 遊馬0枚

ベクター「俺のターン! ワルプルギスの夜でホープレイヴィクトリーに攻撃!」

ワルプルギス ATK4000 ホープレイヴィクトリー ATK2800

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

まどか「きゃあああああああ」

ZEAXL「ぐわあああああああ」

LP1600→400

ほむら「まどか……」フラフラ

マミ「暁美さん、危険よ!」

さやか「ほむら……」

ワルプルギスの使い魔「アハハハハハハ」

ワルプルギスの使い魔「アハハハハハハ」

マミ「この使い魔達は……」

さやか「私達を足止めするってことね」



ベクター「足止めですめばいいなあWWWWWW」

さやか「舐めるんじゃないわよ!」



ベクター「さて。ワルプルギスの最後の効果だ! ワルプルギスの夜が相手モンスターを倒した時、そのモンスターの攻撃力、守備力が同じの使い魔トークンを特殊召喚!」

使い魔 ATK2800

ZEAXL「なに!?」

ベクター「スターダストドラゴンを攻撃!」

ZEAXL「うわあああああ」

ZEAXL→遊馬・アストラル

LP400→100

まどか「遊馬君!」

ベクター「無様だなあ、遊馬」



遊馬「はあはあ……」

凌牙「………遊馬! 寝てんじゃねえよ!!!」

遊馬「はあはあ……分かってるさ」

まどか「はあはあ……」



ほむら「まど……」トテンッ

まどか「ほむらちゃん!」ダッ



ベクター「悲劇、いや、喜劇のお姫様の登場だ!」

ほむら「…………私のせいで…………ごめんなさい」ポロポロ

まどか「泣かないで、ほむらちゃん。私、ちっとも、後悔なんてしてないよ」

ほむら「でも……」

まどか「大丈夫。私が……運命を変えてみせる」

QB「それは無理だ。契約前なら、ともかく、君はすでに契約してしまった。運命はかわらない」

ほむら「……あいつの言う通りよ」

まどか「だいじょうぶ。信じようよ。だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから。きっとほんの少しなら、本当の奇跡があるかもしれない。そうでしょ?」

遊馬「………………まどかの言う通りだぜ」

小鳥「遊馬!」

遊馬「まだ……終わらない。ライフが残ってんだからな」

ベクター「おまえら……」

まどか「ティヒヒ。とはいえ、私も怖いけどね」

ほむら「……まどか」

まどか「見てて、ほむらちゃん。ほむらちゃんや皆が繋いでくれたもの……無駄にはしないから」

まどか「私のターン! カード……」ギュッ

まどか「ほむらちゃん……?」

ほむら「このドローであなたは負けちゃうかもしれないのよ。そんなドローをあなたにさせるわけには……」

まどか「……ほむらちゃん」

ギュッ

ほむら「まどか……?」

まどか「………もし、この決闘(デュエル)に勝てたら、いっぱい、いっぱい、お喋りして、買い物とかたくさんしよ? ほむらちゃんは何かしたいことはある?」

ほむら「……私、遊園地とかいろんな場所に行きたいわ」

まどか「ティヒヒ。なら、約束だよ」

ほむら「約束……」

ベクター「与太話は終わったか?」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「……まどか。あなたを信じるわ」

まどか「ありがとう」

ベクター「お別れは終わっ……!?」

ブラックマジシャン『ピカアアアアアアアアア!』

ネオス『ピカアアアアアアアアア』

スターダストドラゴン『ピカアアアアアアアアア』

ホープ『ピカアアアアアアアアアアア!!!!!』

ベクター「この光は!?」



ZEAXL「マミやさやか……皆の力がまどかに……」


???『アルティメットまどか』



ほむら「あの姿は……」

さやか「あれは……まどか?」

マミ「鹿目さんが神々しいわ……」

凌牙「カード達が……力を貸したのか」



ベクター「な、なんだ、こいつは!?」

アルティメットまどか「……鹿目まどか」

ベクター「まどかだと!?」

杏子「どういう……ことだ……」

マミ「2人の友情が鹿目さんをあの姿にしたのね」

杏子「そんな理由で納得していいのか?」



アルティメットまどか「最強デュエリストのデュエルは全て必然! ドローカードさえもデュエリストが創造する! 円環ドロー!!!」

アルティメットまどか「私は魔法カード『貪欲の壺』を発動」

アルティメットまどか「墓地のモンスターを5枚、デッキに戻し、シャッフル」

ジャンクシンクロン
ホープレイヴィクトリー
チューニングサポーター
魔導戦士ブレイカー
ゴゴゴ・ゴーレム

アルティメットまどか「円環ドロー!!」

アルティメットまどか「私は魔法カード『円環の施し』を発動。互いの墓地のどちらかに魔女と名のつくカードがある時、すべてのプレイヤーは2枚、カードをドローする。ドローするのはあなたと私」

ZEAXL「いけ、まどか!!!」

ベクター「無駄な抵抗を」

アルティメットまどか「このドローでこの決闘(デュエル)、私達の未来、世界の仕組みさえも変えてみせる!!!」

ZEAXL「いっけええええ!!! まどかあああああああ!!!!!」

アルティメットまどか「円環のドロー!!!」

アルティメットまどか「リバースカード発動! 死者蘇生。ホープを特殊召喚! さらに私は鹿目まどかを召喚! 私は魔法カードを発動」

キュウベえの契約

ベクター「所詮はキュウベえ頼みかぁ?」

アルティメットまどか「重なった熱き思いが 世界を希望の未来に再構築する! リ・コントラクト・ユニバース!!!」

キュウベえとの契約→RUM円環の理

ベクター「カードを書き換えただと!?」

QB「そんな馬鹿な!?」

アルティメットまどか「カード? 違うよ。私が書き換えたのは世界」

ピカアアアアアアアアア!!!!

宇宙

小鳥「ここは……」

QB「そんな馬鹿な!? この宇宙が新しい理に書き換えられていく!?」

ほむら「な、なんなの!?」

小鳥「暁美さん!」

ベクター「これは……」

アルティメットまどか「私はアルティメットまどかを特殊召喚!!!」

アルティメットまどかATK5000

ベクター「攻撃力が5000だと!?」

アルティメットまどか「アルティメットまどかの効果発動! 特殊召喚に成功した時、自身を除外し、フィールド上のカードを全て除外する!」

ベクター「血迷ったか? ワルプルギスの夜は除外されねえ」

アルティメットまどか「この効果は無効になる効果を無効になる」

ベクター「なに!?」

アルティメットまどか「アルティメットまどかの更なる効果! この効果で除外されたモンスターの数だけ、相手フィールド上のモンスターに魔獣トークンを特殊召喚する」



魔獣 ATK3000×5

ベクター「ちっ。だが、この攻撃力なら、お前を倒すには十分だ」

アルティメットまどか「さらに! 私はデッキ又はエクストラデッキから召喚条件を無視して、モンスターを1体、特殊召喚できる! 私は! 魔法少女ほむらちゃん(リボン)を特殊召喚!」

ATK2500

ベクター「そんな攻撃力じゃ、俺には及ばないぜ」

アルティメットまどか「私はモンスター効果を発動! デッキより装備魔法『絆のリボン』を手札に加え、発動! アルティメットまどかが除外されている時のみ、発動可能。エンドフェイズ時まで、そのターン墓地に置かれたまたは除外されたモンスターの数だけだけアップする。このターン、墓地又は除外されたのはに置かれたモンスターは6体」

ブラックマジシャン
ネオス
スターダスト
ホープ
鹿目まどか
アルティメットまどか

アルティメットまどか「よって、攻撃力は2500から8500」

ベクター「やるじゃねえか」

ベクター(だが、俺の手札にはヒョードルがある。次のターンでおまえらは終わりだ)

アルティメットまどか「そして、最後の魔法カード『侵食する黒き翼』を発動!

アルティメットまどか「アルティメットまどかが除外されている時のみ発動。は攻撃力を1000アップし、すべてのモンスターに攻撃可能」

ベクター「なんだと!?」



QB「馬鹿な!? 現在の世界だけじゃなく、過去、未来の世界まで書き換えられていく!?」

ほむら「まどかは……なにをしたの?」

アルティメットまどか「私の願いは全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」

QB「君は願いを叶えたはずだ。だから、もう、願いは……」

アルティメットまどか「それはあなた達が勝手に決めたルール。皆の想いが、私にもう一度、力をくれて、ランクアップできた」

QB「わけがわからないよ」

アルティメットまどか「バトル!」

QB「分かってるのかい、まどか! そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない! 因果律そのものに対する反逆だ!」

QB「はっ」

QB「――君は、本当に神になるつもりかい?」

まどか「神様でも何でもいい。今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい。それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。これが私の祈り、私の願い」

QB「まどか。その願いが叶えば、君の人生は――始まりも、終わりもなくなる。この世界に生きた証も、その記憶も、もう何処にも残されない。君という存在は、一つ上の領域にシフトして、ただの概念に成り果ててしまうだろう」

小鳥「そんな!?」

ほむら「やめて、まどか!」

アルティメットまどか「………」

マミ「鹿目さん。それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?」

まどか「たぶん」

マミ「未来と過去と、全ての時間で、あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。死ぬなんて生易しいものじゃない。未来永劫に終わりなく、魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ」

さやか「無駄だよ、マミさん」

さやか「こうなったまどかは止められないからさ」

まどか「ティヒヒ」

まどか「…………希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、私、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せます。それを遊馬君や皆が教えてくれたから。きっといつまでも言い張れます」

杏子「いいんじゃねぇの。やれるもんならやってみなよ。逃げないって自分で決めたんだろ? なら仕方ないじゃん。後はもう、とことん突っ走るしかねぇんだからさ」

まどか「うん。ありがとう杏子ちゃん」

マミ「あなたは希望を叶えるんじゃない。あなた自身が希望になるのよ。私達、全ての希望に」



アルティメットまどか「……」

ZEAXL「……まどか」

アルティメットまどか「……遊馬君、アストラルさん」

ZEAXL「………やめるんだ、まどか!」

アルティメットまどか「………もう、私にはこの方法しかない」

アルティメットまどか「バトル!」

ベクター「てめえ! 怖くないのか! 存在を消されちまうんだぞ!!!」

アルティメットまどか「………怖くなんかないよ」

ベクター「!?」

アルティメットまどか「魔法少女ほむらちゃんで攻撃!」

ズガシャアアアアアアアアン!!!!!!

ベクター「ぐわああああああああああああああああ!!!!!」

LP2400→0

ピカアアアアアアアアア!!!

ベクター→消滅

アルティメットまどか「………終わった」

QB「まどか。もう誰も君を認識できないし、君もまた、誰にも干渉できない。君はこの宇宙の一員では、なくなった」

アルティメットまどか「……」

ZEAXL→遊馬・アストラル

遊馬「まどか、おまえ……ふざけんなよ……何で、おまえが犠牲に……」

アルティメットまどか「……」ニコッ

アルティメットまどか「私は犠牲になるんじゃない。私は戦いに行くの」

遊馬「戦いって……」

アストラル「その戦いは途方もないぞ」

アルティメットまどか「大丈夫。私にはかっとビングがあるから」

ほむら「ふざけないで!!!! 何よそれ……これがまどかの望んだ結末だって言うの? こんな終わり方で、まどかは報われるの!? 冗談じゃないわ!! これじゃ、死ぬよりも……もっとひどい…ひどい………」

遊馬「ほむら……」

アルティメットまどか→まどか

まどか「ううん。違うよ、ほむらちゃん。今の私にはね、過去と未来の全てが見えるの。かつてあった宇宙も、いつかあり得るかもしれない宇宙も、みんな」

ほむら「まどか…」

まどか「だからね、全部わかったよ。いくつもの時間で、ほむらちゃんが、私のためにがんばってくれたこと、何もかも」

まどか「何度も泣いて、傷だらけになりながら、それでも私のために」

まどか「真月君に見せてもらった時はちゃんと見れなかったけど。何度も泣いて、傷だらけになりながら、それでも私のために。ずっと気づけなくてごめん…ごめんね。今の私になったから、本当のあなたを知ることができた。私には、こんなにも大切な友達がいてくれたんだって。だから嬉しいよ」

まどか「ほむらちゃん、ありがとう」

まどか「あなたは私の、最高の友達だったんだね」

ほむら「だからって、あなたはこのまま、帰る場所もなくなって、大好きな人たちとも離れ離れになって、こんな場所に、一人ぼっちで永遠に取り残されるって言うの?」

遊馬「そいつは違う!!!」

小鳥「私達は忘れない。鹿目さんや暁美さん。皆の頑張りを」

まどか「皆の言う通りだよ。皆、皆いつまでも私と一緒だよ」

まどか「これからの私はね、いつでもどこにでもいるの。だから見えなくても聞こえなくても、私はほむらちゃんの傍にいるよ」

ほむら「まどかは…それでもいいの?私はあなたを忘れちゃうのに? まどかのこと、もう二度と感じ取ることさえできなくなっちゃうのに!?」

まどか「諦めるのはまだ早いよ。ほむらちゃんはこんな場所まで付いて来てくれたんだもん。だから、元の世界に戻っても、もしかしたら私のこと、忘れずにいてくれるかも。大丈夫、きっと大丈夫。信じようよ」

ほむら「まどか…」

遊馬「………俺はこんな終わり方、認めない。お前が犠牲になるのは間違ってる。だから、まどか。俺はお前を助ける」

まどか「……私を覚えたらね」

遊馬「忘れねえ。俺が忘れても、絶対に思い出す」

まどか「楽しみにしてるね」

まどか「時間だ。皆を迎えに行かなきゃ」

ほむら「待って……」

まどか「いつかまた、もう一度ほむらちゃんとも会えるから。それまでは、ほんのちょっとだけお別れだね」

ほむら「まどかあぁぁぁッ!!!」

ピカアアアアアアアアア!!!!

ほむら「……!?」

杏子「ん……さやかは? オイ、さやかはどうした?」

マミ「行ってしまったわ……円環の理に導かれて。美樹さん……さっきのあの一撃に、全ての力を使ってしまったのね」

杏子「バカ野郎……惚れた男のためだからって、自分が消えちまってどうするんだよ……バカ……やっと友達になれたのに」

マミ「それが魔法少女の運命よ。この力を手に入れた時からわかっていたはずでしょう。希望を求めた因果が、この世に呪いをもたらす前に、私達はああやって、消え去るしかないのよ」

ほむら「まどか……」

杏子「ん…?」

マミ「暁美さん…? まどかって…」

杏子「誰だよ?」

第13話おわり

エピローグ

QB「君の話は実に興味深いよ」

QB「この世界は1枚のカードが創造されたのは僕らにも分かっていたけど、世界のルールも1枚のカードで書き換えられてるなんてね」

QB「確かに君の話は、一つの仮説としては成り立つね」

ほむら「仮説じゃなくて、本当のことよ」

QB「だとしても、証明しようがないよ」

QB「君が言うように、宇宙のルールが書き換えられてしまったのだとすれば、今の僕らにそれを確かめる手段なんてない訳だし。君だけがその記憶を持ち越しているのだとしても――それは、君の頭の中にしかない夢物語と区別がつかない」
QB「しかし、実に興味深い。僕が願いを叶えたわけでもない。自ら、願いを叶えるなんて」

ほむら「……ランクアップしたのよ」

QB「なるほど。君の話によれば、アストラル世界の者にも出会っていたね」

QB「それはともかく、浄化しきれなくなったソウルジェムが、何故消滅してしまうのか――その原理は僕達でも解明できてない。その点、君の話にあった『魔女』の概念は、中々興味深くはある。人間の感情エネルギーを収集する方法としては、確かに魅力的だ。そんな上手い方法があるなら、僕たちインキュベイターの戦略も、もっと違ったものになっただろうね」

ほむら「そうね。あなたたちはそういう奴らよね」

QB「君が言う、『魔女』のいた世界では、今僕らが戦っているような魔獣なんて、存在しなかったんだろう?呪いを集める方法としては、余程手っ取り早いじゃないか」

ほむら「そう簡単じゃなかったわ。あなた達との関係だって、かなり険悪だったし」

QB「ふうん――やっぱり理解できないなあ、人間の価値観は」



ほむら(たとえ、魔女が生まれなくなった世界でも、それで人の世の呪いが消え失せるわけではない。世界の歪みは形を変えて、今も闇の底から人々を狙っている)

魔獣「デュエル!」

魔獣「デュエル!!」

QB「今夜はつくづく瘴気が濃いねら魔獣どもも、次から次へと湧いてくる――幾ら倒してもキリがない」

ほむら「ボヤいたって仕方ないわ。さあ、行くわよ」

ほむら(悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど。だとしてもここは、かつてあの子と皆で守ろうとした場所なんだ。それを、覚えてる。決して、忘れたりしない)

ほむら「デュエル!!!」

おわり

次回予告

QB「真実なんて知りたくもない筈なのに、それでも追い求めずにはいられないなんて、つくづく人間の好奇心というものは理不尽だね」



遊馬「ほむらってやつを助けてくれって、夢を見たんだ」



遊星「赤き龍の力が……!? また、この世界に危機が!?」



十代「何者かが世界を改変してるのか」



遊戯「これが……魔女」



遊星「インキュベーター、決闘(デュエル)だ!」

遊星「決着をつけよう!!!」



遊馬「まどかの想い、ほむらの想い、おまえが傷つけていいもんじゃねえ」



遊星「ほむら! おまえがしたかったのはこんなことじゃなかったはずだ!」



十代「ワクワクしてくるぜ。今から、おまえをぶっ倒せると思うと」



遊戯「人を犠牲にして、宇宙を救おうって考え、聞いていて、呆れるぜ」

遊戯王『叛逆の絆』(予定タイトルは変わるかもしれません)




これで終わりです

次スレは今日の夜か明日建てます

つ《支援の理》
いい最終回だった!そして次回作へ

>>564
乙。
最初がノーマルで、こちらがトゥルー的なのかな?

他のSSでは悪魔ほむに対してユベルが、「彼女の気持ちはわからなくもないよ」と実体験を基にしていた評価を下しててワラタ。


まどかは概念になるとわかってるにも関わらずほむらにお話しして買い物して遊園地に行く約束もしたの?
ほむら一人で遊園地に行っても概念だから一緒だよ的な?


次回からは更に大勢出てきそうで楽しみにしてますよ

続き

和子「転校生を紹介します」真月「真月零です」さやか「!?」

和子「転校生を紹介します」真月「真月零です」さやか「!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394917249/)

ここでもう書かないなら依頼出してくれ

>>570

もう出してます

割とどうでもいいが、
七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)を見て思ったが、円環の理に遊戯王的読み付けるならどうなるんだろう…。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月27日 (木) 00:54:31   ID: -mbA7vwr

続きが気になるので楽しみに待ってます

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom