偽街の子供達「明日はご主人様の誕生日」 (157)

イバリ「祝ってあげよう」

ネクラ「ほんとにやるの?」

ウソツキ「大好きなご主人様を祝おう」

レイケツ「おめでとうって言っとけば?」

ワガママ「やるなら立派なのじゃなきゃヤダ」

ワルクチ「うるさいチビ」

ノロマ「……あ、なに? なんの話?」

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ヤキモチ「祝ってもらうのいいなー」

ナマケ「でもどんな風に? 面倒くさくないやつがいい」

ミエ「ダメ、立派なのをしよう」

オクビョウ「立派じゃなきゃ怒られるかも」

マヌケ「わたし怒られるのやだな」

ヒガミ「じゃあ怒られない程度で」

ガンコ「すごく立派にしよう」

イバリ「どうやって祝うか考えよう」

ネクラ「でも何すれば喜ぶかわからない」

ウソツキ「わたし知ってるよ」

レイケツ「うそでしょ」

ウソツキ「うん」

ワガママ「誰も知らないんじゃ祝えない」

ワルクチ「調べればいいでしょ」

ノロマ「調べればいい」

ヤキモチ「でもどうやって?」

ナマケ「調べるのめんどくさい」

ミエ「めんどくさくない。ご主人様を観察しよう」

オクビョウ「バレたら怒られない?」

マヌケ「バレそう」

ヒガミ「バレないよ。こっそりやろう」

ガンコ「こっそりやろう」

偽街の子供達「じゃあそれで」

参考画像
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学校

さやか「まどか、ヘルプミー!」

まどか「わっ! ど、どうしたのさやかちゃん?」

杏子「さやかのやつ、英語で赤点取っちまったんだよ。
   さやか、いず、べりーふーりっしゅ」

さやか「何よ! あんただってギリギリだったじゃない!」

杏子「でもあたしは赤点じゃないもんねー」

さやか「ぐぬぬ……」

まどか「えーっと、それで……」

さやか「あぁそうそう。だからぜひ! まどかに英語を教えていただきたいと!」

まどか「そ、それはもちろん良いけど、でも上手に教えられるかなぁ。
    わたし人に何か教えることってあんまり無いから……」

さやか「まぁまぁそう言わずに。何事もやってみなきゃ! レッツチャレンジ!」

杏子「なんで上から目線なんだか」

まどか「あはは……うん、でもさやかちゃんの言う通りだね。やってみるよ!」

さやか「やった! ありがとうまどかぁ!」


ほむら「……」

偽街の子供達「……」

イバリ「見てるね」

ヤキモチ「カナメマドカばっかり」

ナマケ「すごい見てる」

レイケツ「相変わらず」

ワルクチ「ガチレズストーカー」

ワガママ「すごい見てる」

ガンコ「カナメマドカばっかり」

ウソツキ「やっぱり好きなの?」

ミエ「愛だよ」

ヒガミ「愛」

オクビョウ「怖いんじゃない?」

マヌケ「怖いのかも」

ノロマ「目覚めるのが?」

ネクラ「目覚めるのが」

ミエ「でも大丈夫でしょ?」

イバリ「大丈夫だよ」

ガンコ「もう安定してる」

レイケツ「目は覚めない」

ネクラ「覚めない」

ヒガミ「じゃあなんで見てるの?」

ガンコ「愛だよ」

ヤキモチ「愛」

イバリ「ご主人様はカナメマドカが好き」

ネクラ「でも誕生日と何か関係ある?」

ウソツキ「マドカをプレゼントする」

レイケツ「それはだめ」

ワガママ「なんで?」

ワルクチ「怒られるからでしょ」

ノロマ「何もしちゃだめ」

ヤキモチ「マドカには何もしちゃだめ」

ナマケ「じゃあどうするの?」

ミエ「マドカには何もしない」

オクビョウ「でももうちょっと見てみよう」

マヌケ「マドカを?」

ヒガミ「ヒントがあるかも」

ガンコ「ご主人様がどんなのが好きか」

イバリ「マドカを見てればわかるかも」

偽街の子供達「じゃあそれで」




放課後

さやか「あ~今日も勉強疲れたな~っと」

杏子「なあさやか! 今日は久々にどっか寄ってこうぜ!」

さやか「別に良いけど、どこ行くの?」

杏子「そうだなー、喫茶店とか?」

さやか「おお、いいね! じゃあ今日は喫茶店に行くってことで!
    まどかー、あんたも行くでしょ?」

まどか「あ、うん! えへへっ、楽しみだなー」

まどか「喫茶店かー。わたし何にしようかなぁ」

さやか「そう言えば、ちょっと前に新作のパフェが出たんじゃなかった?」

杏子「そうそう! こないだ食べたけどめっちゃ美味かったぞ!」

さやか「えっ、何? あんたいつの間に喫茶店行ったのよ」

杏子「ん? ははっ、まぁいいじゃんいつだって」

さやか「こっそり行ったのか!」

杏子「そんなことよりさ、ありゃここ最近じゃあイチオシだぜ?
   あたしは今日もあのパフェにするつもりだよ!」

まどか「そうなんだ! じゃあわたしもそれにしようかな」

さやか「そこまで言うんならあたしも気になってきたぞ……。
    よし、じゃああたしもそれに決めた!」




喫茶店

さやか「おぉ、これが!」

杏子「早速食おうぜ! いっただっきまーす!」

まどか「いただきまーす……わっ! ほんとだ、これすごく美味しい!」

さやか「ん~! 寄り道してこーんな美味しいパフェ食べられるなんて
    贅沢なご身分ですなぁ~!」

杏子「な、言ったろイチオシだって! んむっ、はぁ~うめぇ~!」

さやか「いやぁ~、やっぱり甘いものは乙女の嗜み!
    超しあわせ! 疲れた体に糖分が染み渡る~」

杏子「さやかが言うと乙女っていうよりおっさんみたいだな」

さやか「なっ、なんですとぉ~!」

まどか「あははっ、でもさやかちゃんの気持ちわたしも分かるなー。
    甘いもの食べると幸せな気分になれるよね!」

さやか「そりゃそうよ! 甘いものが嫌いな女子なんて居ない!」

杏子「あたしはなんだって好きだけどね」

さやか「あんたの場合は甘いものがってより食べ物が、だもんね」

杏子「まあねー」

偽街の子供達「……」

イバリ「甘いものが嫌いな女子なんて居ない」

ネクラ「甘いものが嫌いな女子なんて居ない」

ウソツキ「甘いもの?」

レイケツ「甘いもの」

ワガママ「プレゼントは甘いもの?」

ノロマ「甘いもの」

ヤキモチ「でもミキサヤカの言うことだよ」

ナマケ「信じていいの?」

ミエ「わたしサヤカきらい」

オクビョウ「わたしもきらい」

マヌケ「サヤカきらい」

ヒガミ「サヤカきらい」

ワルクチ「糞鯖」

ガンコ「サヤカきらい」

イバリ「でもマドカが言ってたよ」

ネクラ「甘いもの食べると幸せな気分になれるよね」

ワガママ「甘いもの食べると幸せな気分になれるよね」

ウソツキ「言ってた?」

レイケツ「言ってた」

ノロマ「じゃあやっぱり甘いもの?」

ヤキモチ「プレゼントは甘いもの?」

ナマケ「甘いものって何?」

レイケツ「砂糖」

オクビョウ「チョコレート」

マヌケ「キャンディー」

ヒガミ「キャラメル」

ミエ「パフェ」

ガンコ「ケーキ」

偽街の子供達「……」

イバリ「ダメじゃん」

ノロマ「わかんない」

ネクラ「どれがいいのかわかんない」

ウソツキ「全部にしよう」

レイケツ「無茶言わない」

ワガママ「じゃあどうするの?」

ワルクチ「訊くしかないんじゃない?」

ナマケ「誰に?」

ミエ「マドカ達に」

マヌケ「今から?」

ネクラ「今から」

オクビョウ「大丈夫なの?」

ガンコ「さっきマドカには何もしないって」

マヌケ「訊くのはいいの?」

ヤキモチ「訊くくらいならいい」

ヒガミ「それにバレなきゃいい」

イバリ「ご主人様は今は居ない」

偽街の子供達「じゃあ訊こう」




さやか「――そしたらその時マミさんが……ん?」

偽街の子供達「……」

杏子「なんだあんた達。あたし達に何か用かい?」

偽街の子供達「甘いもの!」

まどか「へっ?」

偽街の子供達「誕生日!」

さやか「……? もしかして、誕生日だからそのパフェをくれ、と?」

ワルクチ「違うわバカ」

さやか「!?」

さやか「な、何よこの子! ものすごく失礼じゃない!?」

杏子「ま、まぁ相手はガキなんだ、落ち着けよ。それに本当のことだろ?」

さやか「うるさいわ!」

まどか「え、えっと……それで、何の用事なの?
    ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ?」

イバリ「誕生日に甘いものあげるの」

ネクラ「でも甘いものって何?」

ワガママ「砂糖? チョコレート? キャンディー?」

ガンコ「キャラメル? パフェ? ケーキ?」

偽街の子供達「甘いものって何?」

まどか「誕生日にあげる、甘いもの? それはやっぱり……」

杏子「ケーキじゃねぇの?」

さやか「うん、ケーキでしょ」

偽街の子供達「ケーキ?」

まどか「誕生日って言ったら、ケーキをあげるのが普通……じゃないかな?」

ヤキモチ「ケーキ?」

オクビョウ「ケーキ」

ミエ「まあるいケーキ?」

まどか「うーん、そうだね。誕生日ケーキはホールケーキが結構多いかも……あれ?」

杏子「行っちまったな。なんだったんだ?」

さやか「わかんないけど……。なんであたしバカにされたの?」

杏子「あいつらたまにこの辺りで見かけるからね。
   向こうもこっちを見かけて、あんたのこと知ってんじゃないの?」

さやか「そんな見かける程度でわかる程バカじゃない!」

まどか「ま、まぁまぁ、落ち着いて……」

まどか(それにしても、誕生日って誰の誕生日だったんだろ?)




イバリ「誕生日と言えばケーキ」

ネクラ「ケーキをプレゼントしよう」

ウソツキ「でもどうやって?」

レイケツ「作るの?」

ワガママ「材料を集めなきゃ」

ワルクチ「材料って?」

ノロマ「知らない」

偽街の子供達「……」

ヤキモチ「ケーキ」

ナマケ「ケーキ」

ミエ「まあるいケーキ」

オクビョウ「ケーキと言えば?」

マヌケ「トモエマミ!」

ヒガミ「トモエマミに材料もらおう」

ガンコ「作り方も訊こう」

ミエ「ご主人様にバレないように」

ネクラ「こっそりやろう」

ノロマ「今から?」

ガンコ「今から」

ワガママ「マミはどこ?」

ナマケ「まだ帰ってない」

オクビョウ「捜しに行こう」

イバリ「手分けしよう」

偽街の子供達「そうしよう」

今日はこのくらいにしておきます




イバリ「ほら早く行くよ」

ノロマ「待ってー」

ウソツキ「トモエマミどこに居るんだろ」

レイケツ「簡単に見つかるとは思えない」

ウソツキ「あっ、居た」

イバリ「どこ?」

ウソツキ「うっそー」

レイケツ「しね」

ウソツキ「ごめんね」

レイケツ「許さない」

ウソツキ「許して」

レイケツ「許さない」

イバリ「真面目に捜しなさい」

ノロマ「トモエマミどこー?」

QB「……おや? 君達は……」

ウソツキ「ん?」

レイケツ「あっ」

レイケツ「インキュベーターだ殺せ!」

QB「僕が一体何をし」

ウソツキ「ごめんねーーー!」

QB「酷いじゃな」

イバリ「ヒャッハーーーーー!!」

QB「わけがわから」

ノロマ「あっ、ほんとだ! わたしも殺す!」

QB「やれやれ」




レイケツ「あっちにも居るぞ殺せ!」

ノロマ「待ってー」

QB「どうしてこんな」

イバリ「カッキィーーーーン!」

QB「理由を説明」

ウソツキ「かわいそうにかわいそうに!」

QB「やれやれ」

レイケツ「……もう居ない?」

イバリ「居ない?」

ノロマ「居ない」

ウソツキ「あっ、居た」

レイケツ「またうそでしょ」

ウソツキ「そうでもないよ」

ほむら「……」

イバリ「ご主人様だ」

ほむら「あなた達……インキュベーターをいたぶってたの?」

レイケツ「はい」

ノロマ「こんにちはご主人様」

ほむら「……そう。よくやってくれたわ」

イバリ「えっへん」

ほむら「それで、他の子たちは今どこに居るの?」

ウソツキ「インキュベーターを殺して回ってるよ」

ほむら「……。ならいいわ。この調子で、これからもよろしくね」

偽街の子供達「はーい」

レイケツ「……行った?」

ノロマ「行った」

ウソツキ「バレてない?」

イバリ「バレてない」

レイケツ「他のところ捜そう」

ウソツキ「捜そう」

ノロマ「インキュベーター?」

イバリ「トモエマミだよ」




一方その頃

マヌケ「もっとあっちを捜そう。もっとあっちに行こう」

オクビョウ「ちょっと待って」

ネクラ「ここどこ?」

マヌケ「あれっ?」

ワガママ「歩きすぎちゃった」

オクビョウ「見滝原から出ちゃった」

ワルクチ「何してるのバカ」

マヌケ「ごめんね」

ネクラ「戻ろう」

オクビョウ「見滝原に戻ろう」

ワガママ「早く戻ろう」

マヌケ「あっ、待って」

ワルクチ「なに」

魔獣「オオオオオオオ……」

マヌケ「魔獣がいっぱい居る」

ネクラ「ほんとだ」

ワガママ「でも今は関係ないよ」

オクビョウ「あっ、あそこ」

魔法少女「くっ……!」

マヌケ「魔法少女だ」

オクビョウ「ボロボロの魔法少女だ」

ワルクチ「弱そう」

ネクラ「ソウルジェムが濁ってる」

魔法少女「ぅおりゃあああ!!」

魔獣「ウオオォォ……」

ワガママ「魔獣が消えていく」

オクビョウ「勝ったの?」

マヌケ「勝ったみたい」

ワルクチ「でもダメ」

魔法少女「うぅ……」

ネクラ「ソウルジェム真っ黒」

ワガママ「もう消えちゃうね」

円環の理「……」

マヌケ「あっ、カナメマドカだ」

オクビョウ「違うよ」

ワガママ「もうカナメマドカじゃないよ」

ネクラ「円環の理だよ」

マヌケ「円環の理?」

ワルクチ「全自動魔法少女消し去り機」

オクビョウ「円環の理」

ワガママ「えいっ」

マヌケ「今なに投げたの?」

ワガママ「ザクロ」

ネクラ「わたしも投げる」

ワルクチ「わたしも」

オクビョウ「わたしも」

マヌケ「じゃあわたしも」

 ベチャッ ベチャッ ベチャッ

円環の理「ちょっとやめて」

オクビョウ「こっち見た」

ネクラ「気付かれた?」

マヌケ「気付かれた」

円環の理「あなたたち使い魔?」

偽街の子供達「……」

円環の理「使い魔でしょ」

ワルクチ「うるさいレイプ目」

円環の理「レイプ目じゃありません」

円環の理「一緒に来なさい。帰りますよ」

ワガママ「やだ」

ネクラ「やだ」

ワルクチ「レイプ目」

円環の理「レイプ目じゃありません」

オクビョウ「レイプ目怖い」

円環の理「レイプ目じゃありません」

マヌケ「レイプ魔?」

円環の理「レイプ魔じゃありません」

円環の理「もういい。知りません」

ネクラ「諦めた」

ワルクチ「帰れ帰れー」

円環の理「いつかちゃんと帰ってきなさい。さよなら」

オクビョウ「……行った?」

マヌケ「行った」

ワガママ「じゃあわたしたちも行こう」

ネクラ「帰ろう」

オクビョウ「見滝原に」

偽街の子供達「そうしよう」




そしてその頃

ナマケ「もう疲れたー」

ミエ「わたしは疲れてない」

ガンコ「でもなかなか見つからない」

ヤキモチ「……あっ。あそこ」

マミ「……」

ヒガミ「トモエマミだ」

ガンコ「やっと見つけた」

ミエ「ひとりぼっちだ」

ガンコ「ひとりぼっち?」

ヤキモチ「友達いないの?」

ナマケ「友達はいるでしょ」

ヒガミ「なーんだ」

ミエ「ミキサヤカとサクラキョウコ」

ガンコ「カナメマドカとモモエナギサも」

ヤキモチ「でも今は1人」

偽街の子供達「今は1人」

マミ(……何かしらあの子たち。じっと見て……)

ヤキモチ「こっち見てる?」

ガンコ「見てる」

ナマケ「見つかっちゃった」

ヤキモチ「見えちゃってた」

ミエ「見えちゃったんじゃないよ」

ガンコ「見せてたんだよ」

ヒガミ「見せなきゃ話しかけられないし」

ヤキモチ「ちょうどよかった」

ミエ「話しに行こう」

ヒガミ「ケーキのこと」

ガンコ「話しに行こう」

ナマケ「ガンバッテ」

ガンコ「あなたも行くの」

ミエ「みんなで行こう」

マミ(! こっちに来る……)

偽街の子供達「……」

マミ「え、えっと……?」

偽街の子供達「……」

マミ「私に、何か用?
  じっと見てるだけじゃ分からな……」

偽街の子供達「ケーキ!」

マミ「えっ?」

ミエ「ケーキ作るの」

ヤキモチ「誕生日のケーキ」

ヒガミ「まあるいケーキ」

ガンコ「でも材料知らない」

ナマケ「作り方も知らない」

マミ「つまり……誰かのお誕生日のためにケーキを作りたいから、
   それを私に手伝って欲しい……っていうこと?」

偽街の子供達「うん!」

マミ「でもどうして私に? 知り合いに手伝ってもらえば良いんじゃ……」

ナマケ「むり」

ヒガミ「それはむり」

ヤキモチ「マミしか居ない」

ガンコ「マミはケーキ作るの得意」

ミエ「手伝って」

マミ「……? 頼ってもらえるのは嬉しいんだけど……。
  でもどちらにしろ、今日はちょっとこのあと予定があるの」

偽街の子供達「!」

マミ「だからごめんね。もし手伝えるとしても明日になっちゃうの。
  その人の誕生日はいつ?」

ナマケ「いつ?」

ヒガミ「明日って言ってた」

ガンコ「言ってた」

ヤキモチ「明日?」

ミエ「明日」

マミ「明日……。明日の放課後から作り始めても大丈夫?
  多分晩ごはんの時間までには作れると思うわ。
  それでも良いなら、手伝ってあげられるかな」

ヒガミ「明日の放課後から作り始めても大丈夫?」

ナマケ「大丈夫?」

ヤキモチ「大丈夫でしょ」

ガンコ「大丈夫」

ミエ「大丈夫大丈夫」

偽街の子供達「じゃあそれで」

マミ「えっと……それじゃ、明日のこの時間に
  公園の噴水のところで待っててくれる?
それから、明日までにどんなケーキを作りたいかも決めておいてね」

偽街の子供達「うん!」

マミ「じゃあそういうことでまた明日……って、もう行っちゃった」

マミ(あの子たち、近所に住んでる子よね?
  話をするのは初めてだったけど……なんだか変わった子たちね)




ヒガミ「どうする?」

ナマケ「ケーキ?」

ヤキモチ「どんなケーキにする?」

ガンコ「考えよう」

ミエ「みんなで考えよう」

ヒガミ「でも知らないよ」

ナマケ「どんなのがあるか知らない」

ミエ「本屋さんに行こう」

ヤキモチ「調べるの?」

ガンコ「調べよう」

ヒガミ「どんなのがあるか?」

ミエ「どんなのがあるか」

ナマケ「ガンバッテ」

ガンコ「あなたも行くの」

ミエ「みんなも呼ぼう」

偽街の子供達「そうしよう」

今日はこのくらいにしておきます




本屋

ネクラ「トモエマミ見つけたんだ」

イバリ「やるじゃん」

ウソツキ「ほんとはわたしも見つけてたよ」

マヌケ「ほんと?」

レイケツ「うそでしょ」

ミエ「見つけたのわたしだよ」

ヤキモチ「違うよわたしだよ」

ワルクチ「みんなうるさい」

ガンコ「そんなことより早く調べよう」

オクビョウ「この本にたくさんある」

ノロマ「ケーキだ」

イバリ「ケーキの本だ」

ヒガミ「どれにする?」

ナマケ「どれでもいいよ」

ワガママ「わたしこれがいいな」

ガンコ「これってどれ?」

ワガママ「これ」

オクビョウ「イチゴのショートケーキ?」

ワガママ「イチゴのショートケーキ」

ナマケ「いいんじゃない?」

イバリ「あなたはどれでもそう言うでしょ」

ネクラ「でもわたしもそれでいい」

ミエ「わたしはこっちにあるやつがいい」

マヌケ「こっちってどっち?」

ミエ「こっち」

ヤキモチ「ウェディングケーキ?」

ミエ「ウェディングケーキ」

レイケツ「むり」

ワルクチ「アホか」

ミエ「えー」

ノロマ「……あっ、わたしこれがいい」

ヒガミ「どれ?」

ノロマ「これ。ウェディン」

レイケツ「しね」

ノロマ「そこまで言わなくても」

レイケツ「うるさい」

ガンコ「ウェディングケーキ以外で」

ミエ「でも立派なのがいい」

ワガママ「わたしショートケーキがいい」

ミエ「立派なのが」

ワガママ「ショートケーキ!」

ネクラ「立派なショートケーキは?」

ミエ&ワガママ「じゃあそれで」

イバリ「みんな立派なショートケーキでいい?」

ウソツキ「すごくいいと思うよ」

レイケツ「なんでもいいよ」

ナマケ「さんせーさんせー」

ヤキモチ「美味しそう」

ワルクチ「でも作るのはわたしたち」

ヒガミ「まずくなるかも」

ミエ「そんなことない」

オクビョウ「ちゃんと作れるかな?」

ネクラ「成功するかな?」

ガンコ「ちゃんと作るの。成功させるの」

ミエ「大丈夫だよ」

ワガママ「トモエマミも居るから」

ノロマ「大丈夫?」

マヌケ「大丈夫」

偽街の子供達「大丈夫大丈夫」




翌日、昼休み

さやか「――というわけでマミさん! マミさんも今度一緒に喫茶店行こうよ!」

マミ「そんなに美味しかったの?」

まどか「はい、とっても美味しいパフェでした!」

杏子「ありゃあマミの作る菓子にも負けてないぜ?
   いや、流石にあれと比べりゃマミの負けかもなー」

マミ「あら。ふふっ、そう言われると私もちょっと頑張りたくなるわね。
  それじゃあ今度連れて行ってもらえる?
  どんなに美味しいのかチェックしちゃうんだから! なんてね」

杏子「あたしは別に今日行ってもいいけど?」

さやか「えっ!? ふ、2日連続かぁ……どうしよう太っちゃうかも。
    いや、でも確かにあのパフェは2日連続でも食べる価値は……」

マミ「まあ。本当に美味しいパフェなのね……でも、ごめんね。
  今日はちょっと用事があるの。だからできれば明日以降がいいかな」

まどか「あ、そうだったんですか……」

杏子「マミが用事なんて珍しいじゃん。何があるわけ?」

マミ「えっとね、実は子供達と一緒にケーキを作るっていうことになって……」

さやか「こ、子供達? それは一体どういう……?」

マミ「うーん……たぶん近所の子だと思うんだけど。
  昨日突然、誕生日のケーキを作りたいから手伝って欲しいって言われちゃって」

杏子「はあ? なんだそりゃ。よくそんなの引き受ける気になったね」

マミ「あんまり一生懸命お願いするものだから断れなくて……」

まどか「……近所の子と誕生日のケーキってもしかして……」

さやか「あっ、まさか昨日あたし達のとこに来たのと同じ!?」

マミ「え? 美樹さん達のところにも……?」

杏子「あー、なんか誕生日がどうとかケーキがどうとか言ってたっけ」

さやか「ねえマミさん、その子達の中にすごく口の悪い子居なかった?
    背の高い子なんだけど」

まどか「さ、さやかちゃん、まだ気にしてたの?」

さやか「べっ……別にそういうわけじゃ」

マミ「口の悪い子? どうかしら、多分居なかったと思うけど……」

さやか「あれっ。じゃあ違う子達なのかな」

杏子「悪口は相手があんただったからってのもあるんじゃない?」

さやか「ええい、うるさい!」

まどか「でも誕生日って、誰のなんだろうね? お家の人なのかな?」

マミ「そうだと思うわ。きっと、こっそり準備してびっくりさせてあげたいのね」

さやか「だからって全く無関係の人に手伝いを頼むものかね」

杏子「まあガキだしね。深いことは考えてないんじゃない?」

マミ「とにかく、私も頑張らないといけないわね。
  あの子達のお祝いが成功するようにしっかり協力してあげなくちゃ」

まどか「マミさんが手伝うんだったらきっと大成功間違いないですよ!」

マミ「ふふっ、そう言ってもらえて嬉しいわ。ありがとう」




ほむら「……」

ほむら「まどか、今日も楽しそうね……良かった」

ほむら(それにしても随分盛り上がっているけど、なんの話をしてるのかしら。
    よく聞こえないわね。もう少し集中して……)

ワガママ「きゃーっ!」

マヌケ「わーい!」

ガンコ「わーっ!」

ほむら「突然なに」

ほむら「なんで急に騒ぎ出したの?」

偽街の子供達「……」

ほむら「……まあいいわ」

ほむら(それよりまどか達の会話の続きを……)

レイケツ「えいっ」

ナマケ「えいっ」

 ベチャッ ベチャッ

ほむら「……」

ほむら「なんで今トマト投げたの?」

偽街の子供達「……」

ほむら「……」

偽街の子供達「……」

ほむら「……いえ、そうね。それでいいのよね。
    私はトマトを投げられて然るべき存在なのだから。
    このタイミングで投げられるとは思ってなかったけど、いいわ」

偽街の子供達「……」

ほむら「さ、こんなところで盗み聞きしてないで教室に戻りましょうか。
    あなた達は外でインキュベーターでも苛めてらっしゃい」

偽街の子供達「はーい」

イバリ「危なかったね」

ネクラ「危なかった」

ウソツキ「聞かれるところだったね」

レイケツ「聞かれるところだった」

ワガママ「バレてない?」

ワルクチ「バレてない」

ノロマ「良かったね」

ヤキモチ「良かった」

ナマケ「これからどうする?」

ミエ「放課後までどうする?」

オクビョウ「わたしキュゥべえ殺しに行く」

マヌケ「わたしも」

ヒガミ「わたしご主人様見張ってる」

ガンコ「わたしも」

イバリ「じゃあ半分に分かれよう」

ネクラ「放課後になったら集まろう」

偽街の子供達「そうしよう」




放課後

オクビョウ「お待たせ」

ワルクチ「遅いよ」

レイケツ「この子のせいだよ」

ノロマ「ごめんね」

イバリ「でもインキュベーターたくさん殺したよ」

ミエ「死ぬほど殺したよ」

ナマケ「おつかれさま」

ウソツキ「楽しかったー」

マヌケ「トモエマミはまだ?」

ヒガミ「もうすぐじゃない?」

ガンコ「あっ、あそこ」

マミ「!」

ネクラ「トモエマミだ」

ワガママ「来た」

ヤキモチ「トモエマミだ」

マミ(あ、あら? 昨日よりずいぶん数が多いような……)

マミ「えっと……こんにちは。確か昨日居た子は5人くらいだったと思うけど……。
  もしかして、お友達を連れてきたのかな?」

ネクラ「お友達?」

ウソツキ「お友達」

レイケツ「そうなの?」

オクビョウ「お友達でしょ?」

偽街の子供達「じゃあお友達」

マミ「……? まあ思ったより数は多いけど……大丈夫よね。
  みんな、作りたいケーキはちゃんと決めてきた?」

偽街の子供達「立派なショートケーキ!」

ワガママ「果物たくさん乗せる」

ミエ「立派な飾りもたくさんつける」

マミ「それじゃあ、ショートケーキにフルーツを色々乗せてみたり、
  デコレーションをちょっと頑張ってみたりする、っていう感じでいくのね」

ヤキモチ「フルーツを色々乗せてみたり」

ヒガミ「デコレーションをちょっと頑張ってみたり」

イバリ「そんな感じで」

ナマケ「ガンバッテ」

ガンコ「あなたもやるの」

マミ「……ふふっ。それじゃ、今からみんなでお買い物に行きましょうか。
  まずは材料を買わなくっちゃね」

偽街の子供達「うん!」






マミ「さ、フルーツを選びましょうか。何か乗せたいものはある?」

ヤキモチ「何か乗せたいものはある?」

ナマケ「ザクロでいいんじゃない?」

レイケツ「ザクロはぶつける用でしょ」

ヒガミ「だよね」

ネクラ「ザクロ以外で」

ワガママ「わたしイチゴがいい」

マミ(……ぶつける用?)

マミ「ま、まあいいわ。とりあえずイチゴでいいの?」

偽街の子供達「うん」

マミ「じゃあ他には……」

オクビョウ「さくらんぼ」

マヌケ「もも」

イバリ「りんご」

ウソツキ「ラズベリー」

ワルクチ「バカじゃないの?」

ウソツキ「冗談冗談」

ミエ「メロンは?」

ガンコ「いる」

ノロマ「わたしもメロンほしい」

偽街の子供達「じゃあこれで」

マミ「えっと……確認するわね。乗せるフルーツは
  イチゴと、サクランボと、モモと、リンゴと、メロン、で全部?」

偽街の子供達「うん!」

マミ「ラズベリーは」

偽街の子供達「いらない」

マミ「そ、そう。分かったわ、それじゃあ他の材料を見に行きましょうか」




マミ宅

マミ「――ただいまー。みんなありがとう、荷物を持ってくれて」

ナマケ「どういたしまして」

イバリ「あなたは持ってないでしょ」

ミエ「それよりはやく作ろう」

ガンコ「立派なショートケーキ」

ワガママ「はやく作ろう」

マミ「ふふっ、はいはい。じゃあみんな手を洗ってね」

偽街の子供達「うん!」




しばらく後、さやか宅

杏子「オーイさやか、今何時?」

さやか「えーっと……ありゃ、そろそろパトロールの時間じゃん」

杏子「だよねえ。マミのやつはまだ用事終わらないわけ? 連絡は?」

さやか「あたしには何も……あ、ちょっと待って。今来たみたい。
    あんたにも行ってるよ」

杏子「ん、どれどれ」

   『思ったより時間がかかりそうだから、とりあえず2人で行ってて。
   私も出来るだけ早く合流するから』

杏子「……だとさ」

さやか「なるほど。じゃあそうしますか」

杏子「しっかし、パトロールに遅れてまでケーキ作りとはね」

さやか「まあ約束には律儀ってとこがマミさんらしいよね」

杏子「あいつも張り切ってたからなあ。
   名前も知らない誰かさんの誕生日のお祝いのためによくやるよ」

さやか「そこもまたマミさんらしいとこじゃん」

杏子「ははっ、まあね。じゃ、そろそろ行くか。
   2人でパトロールなんて久しぶりだけど、足引っ張んじゃねえぞ?」

さやか「何をー! そっちこそ!」

今日はこのくらいにしておきます
たぶん明日でおわります




マミ宅

マミ「そうそう、その調子よ。混ぜ方、とても上手だわ!」

オクビョウ「やったー」

ヤキモチ「わたしは? わたしは?」

マミ「ええ、あなたもとても上手よ。だから今度こそ成功させましょうね!」

ネクラ「もう何回失敗したか分からない」

マミ「そうね、だから今度こそ……あら? 何か変なにおいが……」

ワルクチ「くさい」

ナマケ「そう言えばちょっと前から焦げ臭いにおいがしてたよ」

イバリ「早く言ってよ」

マミ「ま、まさか……ああ! やっぱり焼き過ぎてる!」

ウソツキ「これやったの誰?」

ノロマ「……あっ」

レイケツ「あんたか」

ノロマ「ごめんね」

ヒガミ「今度はこの子のせいで失敗」

マミ(うう……どうしよう。まさかこんなに失敗しちゃうなんて……。
  流石にもう残りの材料も時間も危なくなってきたわね……)

マミ「つ……次こそは成功させるわよ、みんな!
  これだけ失敗してきたんですもの。次はきっと上手くいくわ!」

ヒガミ「次もまた失敗したりして」

マミ「も、もう! そんなこと言わないの!」

ガンコ「そうだよ。絶対成功させよう」

ワガママ「成功させよう」

マミ「そう、その意気よ! 私もちゃんと最後まで……。っ!」

偽街の子供達「?」

マミ(この反応……大変! 魔獣の群れが出てる……!)

マミ「ちょ、ちょっと待っててね、みんな!
  大切な電話をしてくるから……!」

マミ「……あっ、もしもし、佐倉さん!? そっちの方は……」

杏子『悪い、マミ! 今ちょっとゆっくり話してる時間は……うわあっ!』

さやか『杏子! このっ、次から次へとキリがない!』

杏子『あっぶね……おいマミ! そっちはまだ終わんねえのか!?
   この数、正直あたしらだけじゃ……』

マミ「えっ……佐倉さん、佐倉さん! き、切れちゃった……!」

マミ(大変……! 2人が危ないわ!)

マミ「み、みんな、ごめんなさい! 私、大切な用事があって出かけないといけないの!」

偽街の子供達「えー」

マミ「出来るだけ早く帰るようにはするけど、
   もしあんまり遅くなったらあなた達だけで……ご、ごめんなさい!」

偽街の子供達「……」

イバリ「行っちゃったよ」

ネクラ「行っちゃった」

ワルクチ「大切な用事があるんだって」

ネクラ「大切な用事」

ウソツキ「魔獣?」

ワガママ「魔獣」

ノロマ「どうするの?」

ヤキモチ「間に合わないかも」

ナマケ「今日までに間に合わないかも」

ミエ「わたしたちで作る?」

オクビョウ「ケーキを?」

ヒガミ「むりでしょ」

ナマケ「無理無理」

イバリ「じゃあどうするの?」

ミエ「倒しちゃう?」

ワガママ「魔獣を?」

ネクラ「魔獣を」

オクビョウ「わたし達が?」

ヒガミ「わたし達が」

マヌケ「倒しちゃおう」

ガンコ「邪魔な魔獣を」

イバリ「魔獣って邪魔だよね」

ネクラ「消えればいいのに」

ウソツキ「ご主人様のお祝いを邪魔するなんて」

レイケツ「魔獣は邪魔」

ワガママ「魔獣嫌い」

ノロマ「魔獣嫌い」

ワルクチ「モザイクハゲ」

ヤキモチ「魔獣嫌い」

ミエ「じゃあ倒そう」

オクビョウ「早く倒してケーキ作ろう」

マヌケ「トモエマミが居ないとケーキ作れない」

ヒガミ「トモエマミが居ないと何もできない」

ガンコ「早く倒そう」

ナマケ「わたし留守番してる」

レイケツ「もういいよそれで」

イバリ「わたし達で倒そう」

偽街の子供達「じゃあそれで」




マミ「くっ! なんて数が多いの、今日に限って……!」

杏子「久しぶりだね、ここまで瘴気の濃い夜はさ!」

さやか「ああもう! あとどれだけ居るってのよ!」

杏子「残念だがマミ! あんたの約束には間に合いそうにないよ!」

マミ「っ……それでも、少しでも早く片付けましょう!」

さやか「もちろんそのつもりだよ! だけど……!」

マミ(やっぱり、数が多すぎる!
  これじゃあケーキ作りを間に合わせることなんて、とてもじゃないけど……)

魔獣「オォオオオオオ……」

マミ「……えっ!?」

杏子「な、なんだ? 何か変だぞ!」

さやか「魔獣の反応がどんどん減っていってる……!?」

杏子「なんだか知らないが……好都合だ! 
   あたし達も数を減らそう! この調子なら思ったより早く片付きそうだよ!」

マミ「え、ええ、そうね!」




さやか「うはー、疲れたぁ。でもなんとか終わって良かったよ」

マミ「本当に……。それじゃ、私はもう失礼するわね」

杏子「なんだ、もう帰るのかい? もしかして例の約束の件か?」

さやか「でもマミさん。思ったより早く終わったって言っても、もう結構いい時間だよ?
    少なくとも子供が出歩くような時間じゃないと思うけど……」

マミ「そうね……もう帰っちゃってるかも。でも一応、ね」

杏子「律儀だね、ほんと。まああんたがそう言うんならいいけどさ」

さやか「んー、じゃあお疲れさまでーす。また明日学校で!」

マミ「ええ、2人ともお疲れ様」




マミ(――あの子達には本当に悪いことをしたわ……。
  やっぱりもう帰っちゃってるかしら。
  一応作り方の本はあるし、あの子達だけでなんとか作ってくれていればいいんだけど……)

マミ「!」

オクビョウ「あっ、トモエマミだ」

マヌケ「帰って来た」

マミ「あ、あなた達、まだ居てくれたの!?」

偽街の子供達「うん」

マミ「で、でも、もうこんな時間よ? ご家族が心配しない……?」

偽街の子供達「大丈夫大丈夫」

イバリ「でも早く作っちゃおう」

ワガママ「もう時間がない」

ガンコ「材料もない」

ウソツキ「チャンスはあと何回?」

ネクラ「あと1回」

ヒガミ「大丈夫なの?」

ミエ「大丈夫でしょ」

偽街の子供達「大丈夫大丈夫」

マミ「そ……そうね、早く作っちゃいましょう。
  そして今度こそ、成功させようね!」

ガンコ「今度こそ絶対」

ヤキモチ「成功させよう」

ノロマ「次は気を付ける」

レイケツ「もう変な失敗やめてよ」

ナマケ「そうだそうだ」

ワルクチ「あんたが言うな」

マミ「さ、みんな準備はいいわね? 最後のチャンス、頑張りましょう!」

偽街の子供達「はーい!」




マミ「――じゃあここにメロンを乗せて……」

ウソツキ「はい」

マミ「や、やっとここまで来たわ。
  あとはこのチョコプレートを乗せれば完成ね!」

ヒガミ「チョコレートプレートを乗せれば完成」

ヤキモチ「乗せれば完成」

偽街の子供達「乗せれば完成」

イバリ「わたしが乗せる」

ミエ「わたしが乗せたい」

ワガママ「わたしが乗せる!」

ネクラ「誰でもいいから早くして」

オクビョウ「間に合わなくなっちゃうよ」

マミ「そ、そうよ、もうこんな遅い時間なんだから……。
  3人で一緒に乗せましょう? それならいいでしょ?」

ミエ「3人で一緒に」

ワガママ「まあいっか」

イバリ「しょうがないなあ」

ヤキモチ「気を付けてよ」

ネクラ「失敗したりして」

ヒガミ「チョコレート割ったりして」

マミ「そ、そんなこと言わないの!」

マミ「でも……ほ、本当に気を付けてね」

ミエ&イバリ&ワガママ「はーい」

マミ「じゃあ同時に行くわよ。せーのっ」

ミエ&イバリ&ワガママ「えいっ」

マミ「!」

偽街の子供達「乗った!」

マミ「や、やった……おめでとう! これで完成よ!」

偽街の子供達「わーい!」

マミ(良かった……)

ヤキモチ「やっと完成した」

ナマケ「疲れたー」

ガンコ「珍しくがんばったね」

マヌケ「わたしあんまり何もしてない」

ワルクチ「あんたはそれでいいの」

ヒガミ「失敗するに決まってるし」

レイケツ「何もしない方がいい」

マミ「こらっ、この子も頑張ったんだからそんなこと言っちゃダメよ。
  みんなで大切な人をお祝いするんでしょ?」

ウソツキ「そうだよみんな。ひどいこと言っちゃダメだよ」

ヤキモチ「はいはい」

マミ「それよりみんな、早くおうちに帰らないと」

イバリ「そうだよ急がないと」

ノロマ「間に合わなくなっちゃう」

ミエ「急ごう」

ガンコ「早く行こう」

ワガママ「トモエマミばいばい」

偽街の子供達「ばいばい」

マミ「えっ! ちょ、ちょっと待って!
  もうこんな時間だし送って行くわ! 今準備するからもう少し……」

マミ(火元は大丈夫、窓も開いてない……よしっ)

マミ「さあみんな、帰りましょう……あ、あら? うそ、居ない!?」

QB「……おや? 珍しくちらかってるね、マミ。何かしてたのかい?」

マミ「キュゥべえ! 今たくさんの子供達が出て行かなかった!?」

QB「子供達? さあ、僕は見ていないよ。
  もしかしてさっきまで子供が居たのかい? もうかなり遅い時間だけど」

マミ「え、ええ。だから送って行ってあげようと思ったんだけど、
  少し目を離した隙に居なくなっちゃって……」

QB「へえ……。でも心配は要らないと思うよ。
  近くに人の気配はないし、魔獣が出る様子も……」

マミ「でも一応見てくるわね! 留守番お願いね、キュゥべえ!」

QB「わかったよ。君も気を付けてね、マミ」

マミ「ええ、それじゃ!」




QB「――それで、見つからなかったんだね」

マミ「ええ……無事家に帰れたってことでいいのかしら」

QB「そう考えるのが自然だろうね」

マミ「そう、よね。ええ、きっとそうだわ。
  ……みんな誕生日は無事祝えたかしら」

QB「誕生日?」

マミ「その子たち、今日誕生日の誰かを祝ってあげるんだって。
  だから色々手伝ってあげてたの」

QB「なるほどね。でも、ずいぶん遅いお祝いだね。
  日付が変わるまであと1時間もないじゃないか」

マミ「そうね。本当にギリギリだったけど、間に合ってよかったわ」




イバリ「ほら早く早く!」

ノロマ「待ってー」

ミエ「もうすぐ今日が終わっちゃうよ」

ガンコ「見えた。ご主人様の家」

ネクラ「明かりは?」

ヤキモチ「ついてる」

オクビョウ「まだ起きてる」

ワガママ「良かった」

ヒガミ「早く持って行こう」

ナマケ「ケーキ誰が持ってる?」

ウソツキ「わたし」

ワルクチ「うそでしょ」

ウソツキ「うん」

レイケツ「ほんとは誰が持ってる?」

マヌケ「わたし」

偽街の子供達「え」

ヒガミ「誰がこの子に持たせたの」

オクビョウ「いやな予感がする」

イバリ「あなたそれこっちに渡しなさ……」

マヌケ「よし、急ごう!」

偽街の子供達「ちょっ」

マヌケ「あっ」

 ポロッ  グシャッ

偽街の子供達「」

マヌケ「……」

偽街の子供達「Gott ist tot」

ヒガミ「落とした」

レイケツ「潰れた」

ネクラ「おわった」

ノロマ「あららー」

イバリ「どうすんのこれ」

ナマケ「わたし知ーらない」

ワルクチ「ばーかばーか! ばーか!」

マヌケ「ごめんね」

マヌケ「作り直すのは?」

レイケツ「無理」

イバリ「もう間に合わない」

ウソツキ「このケーキを渡すのは?」

ミエ「やだ」

ガンコ「こんなの渡せない」

オクビョウ「怒られちゃう」

ヤキモチ「じゃあお祝いは?」

ワガママ「もういいもん」

ヒガミ「諦めよう」

ヒガミ「しょうがない」

イバリ「お祝いは諦めよう」

ミエ「立派に祝えないくらいなら諦めよう」

ナマケ「しょうがないしょうがない」

ウソツキ「残念だなー」

ガンコ「これからどうする?」

ワガママ「わたしキュゥべえ殺してくる」

マヌケ「あっ、わたしも行く」

オクビョウ「みんなで行こう」

レイケツ「みんなで殺そう」

ウソツキ「八つ当たりしよう」

偽街の子供達「そうしよう」




翌朝

偽街の子供達「……」

ほむら「みんな集まったわね」

イバリ(なんで呼ばれたの?)

ナマケ(知らなーい)

レイケツ(昨日のことでしょ)

ノロマ(昨日のこと?)

ネクラ(誕生日のこと?)

ヒガミ(何もしなかったから?)

ウソツキ(お祝いしなかったから?)

ヤキモチ(口だけでも言えば良かったかな)

オクビョウ(怒られるのかな)

ほむら「あなた達……私の誕生日」

偽街の子供達「……」

ほむら「覚えていてくれたのね」

偽街の子供達「!」

ほむら「今朝起きたら、これがテーブルの上にあったわ。
    あなた達が置いたのでしょう?」

マヌケ(あっ、昨日のケーキ)

ノロマ(ケーキの上のとこだ)

ワガママ(つぶれてなかったとこだ)

ほむら「もしかしてあなた達が自分で作ったの?」

偽街の子供達「うん」

ほむら「そう……頑張ったのね」

偽街の子供達「うん!」

ミエ「本当は昨日作ってたの」

ワルクチ「でもこのバカが」

マヌケ「ごめんなさい」

ワガママ「本当は昨日できてたの」

ほむら「そうなの? 前日から準備してくれてたのね」

偽街の子供達「えっ」

ほむら「私もすっかり忘れていたけれど……。
    朝から誕生日を祝ってもらえるなんて、久しぶり。
    おかげでいい気分で1日を過ごせそうよ、ありがとう」

偽街の子供達「……」

ほむら「それじゃ、あなた達はキュゥべえでもいじめていらっしゃい。
    私は学校へ行ってくるわ。じゃあね」

偽街の子供達「……」

ウソツキ「あれっ?」

ガンコ「誕生日は今日?」

ノロマ「昨日じゃないの?」

イバリ「でもご主人様がさっき」

ネクラ「誕生日は今日?」

ヤキモチ「昨日だって言ってたの誰?」

ミエ「言ってたの誰?」

偽街の子供達「……」

ウソツキ「わたしじゃないよ? ほんとだよ?」

ワガママ「うん、知ってる」

ガンコ「この子じゃなかった」

ノロマ「じゃあ誰?」

偽街の子供達「……」

マヌケ「……あっ」

ナマケ「もしかして」

マヌケ「わたしだ」

オクビョウ「えー」

レイケツ「またおまえか」

ヒガミ「いいかげんにして」

ワルクチ「池沼」

マヌケ「ごめんね」

マヌケ「でも間に合ったんだし」

レイケツ「そういう問題じゃない」

マヌケ「でもわたしが誕生日のこと教えたんだし」

偽街の子供達「……」

マヌケ「ね?」

ガンコ「確かに」

ミエ「言われてみれば」

イバリ「許してあげる」

マヌケ「わーい」

ヒガミ「でも誰がやったの?」

ネクラ「何が?」

ヒガミ「誰がケーキ置いたの? わたしじゃないよ?」

ナマケ「わたしも違うよ?」

ガンコ「知ってる」

ウソツキ「わたしだよ」

レイケツ「うそでしょ」

ウソツキ「うん」

イバリ「わたしじゃないよ」

ネクラ「わたしでもないよ」

ヤキモチ「私も違うよ」

レイケツ「わたしも違う」

ガンコ「わたしも」

ワガママ「わたしでもないよ」

ワルクチ「わたしでもない」

ノロマ「わたしも違うよ」

ヤキモチ「わたし知らない」

ミエ「わたしも」

オクビョウ「わたしも違う」

マヌケ「わたしも」

偽街の子供達「……あれ?」




  おしまい

付き合ってくれた人ありがとう、お疲れ様でした

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月24日 (日) 23:34:46   ID: 63CbKFKn

なぜこれの評価が低い?

2 :  SS好きの774さん   2014年09月07日 (日) 13:55:27   ID: ib0_1vtf

うん、この作者のまどマギに対する愛が伝わる良い作品
……で?なぜにここまで評価を落とされなきゃいかんのだ?
全てじゃないけど、まどマギのssって作者の独断と偏見かつキャラ崩壊してるやつほど評価が良いってのが多く見受けられる
大半のまどマギssの読者はゲテモノがお好きで?

3 :  SS好きの774さん   2014年09月08日 (月) 18:08:05   ID: Gqc8vUZU

とりあえず、クララドールズはさやかが嫌いなんだなwwほむらが嫌ってるからなのか?
タグのマジキチと安価って…どこがだよ?

4 :  SS好きの774さん   2014年09月08日 (月) 22:37:49   ID: NbIODUwM

こんなほのぼのとして良い作品なのに評価1を何10件も入れた痕跡が見受けられる…
マジキチで失踪した作品が高評価で真っ当な作品が低評価とか…わけがわからないよ

5 :  SS好きの774さん   2014年09月16日 (火) 10:43:42   ID: zw38zavj

なんで300件も高評価あるんだろ
並びかえてみてびっくり

6 :  SS好きの774さん   2014年10月05日 (日) 13:57:19   ID: 8JGXsmfc

※5
一部の気の狂った荒らしが短時間に評価1を数百件あまり入れたからなんですよ

7 :  SS好きの774さん   2014年10月10日 (金) 07:08:03   ID: lmLz57i1

※6
それが※6と
ばれてるぞお前

8 :  SS好きの774さん   2014年10月10日 (金) 08:05:50   ID: Zqb6Hq3g

※7
とかいってるアンタが犯人かもな

9 :  SS好きの774さん   2014年10月12日 (日) 18:55:48   ID: 1KhPpdhn

※8
犯人自演乙

10 :  SS好きの774さん   2014年12月15日 (月) 17:27:45   ID: Z5hKcMEY

内容的に結構イケルと思うんだが…
偽街の子供たちがメインのほのぼのssって希少だし

11 :  SS好きの774さん   2015年01月08日 (木) 03:01:48   ID: EHvyiqxh

文いまいち、内容いまいち、いつも同じ様な内容、新しさもない
つまらん

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