三尋木「パジャマパーティー?」えり「ええ。二人きりで」(533)

ID:2CRo5IB10の代理なんですけど

まーだー?
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3636163.jpg

書いていい?

咏「べっつにいいぜぃ~」フリフリ

えり「急なお誘いなのにすみません」ペコリ

咏「いーのいーの。えりちゃんのお誘いだしねぃ~」

えり「ありがとうございます」

咏「でも、なんで二人なん?」

えり「…たまには、二人で話したいと思いまして」

咏「うっは~なになに~?」ニヤニヤ

えり「?」

咏「えりちゃんったらダイタンだねぃ~」ニヤニヤ

えり「だいたん・・・?」

咏「二人っきりで?パジャマパーティー?それってさぁ~♪」

えり「・・・・・・」

咏「うれしいこったねぃ~えりちゃんが積極的になってくれて!」

えり「・・・あ、ああ。なるほど、そういう意味で」

咏「ん~?照れんなよえりちゃ~ん♪」

えり「……照れてませんよ」イラッ

咏「まったまたぁ~♪」ニヤニヤ

えり「では、週末に」

咏「おう!楽しみにしてるねぃ~♪」

咏(いや~アノまさかえりちゃんからこーんなお誘いがあるなんてねぃ~♪)

咏(しかもわざわざ二人っきりで!うっひょーワクワクするねぃ!)

咏(どんなパジャマ持ってくかな?やっぱ普段使ってる浴衣?新しいの買うかね?)

咏(ジャージもあるけど・・・いや、論外だな)

咏(プクク・・・寝かせないぜ?えっりちゃーん♪)ルンルン

えり「……………」

パジャマパーティー当日
えりさん家

咏「おっじゃましまーすぅ♪」

えり「どうぞ、散らかっていますが・・・」

咏「……いやどこが。どっこも散らかってないけど」

えり「一応、片付けはしたんですがまだまだ・・・」

咏(どんだけ。えりちゃんぱねぇ)

ごめん、晩飯食べさせて
残ってたらちゃんと書きます

咏「さってっとぉ、それじゃあ…えりちゃん!」

えり「はい?」

咏「お腹空いた!」

えり「…それはまた、早速ですね」

咏「腹空かしてきたんだよ~ごっはんごはん~」

えり「はいはい。こちらへどうぞ」

咏「あ、飲み物は麦茶ねぃ♪」

えり「………はいはい」イラッ

食卓

咏「………これは」

えり「肉じゃがです。お口に合うと良いんですが…」

咏「・・・えりちゃん、勝負に出たねぃ・・・!」

えり「はい?」

咏(肉じゃがといえば、嫁に作ってほしい料理ナンバー1!)(※個人的に)

咏(くふふ・・・ガチだね、えりちゃん…今日は勝負に出る気満々だねぃ…!)

咏(オクテなえりちゃんをここまでさせてしまう自分が恐ろしいもんだ……)メラメラ

えり「・・・冷めますよ?」

咏「いっただっきまー…」パクッ

えり「いただきます」テアワセ

咏「・・・」モグモグ

咏「・・・」ゴックン

咏「・・・えりちゃん?」

えり「ふぁい?」モグモグ

咏「…合格ッ!!」ズビシッ

えり「は?」

咏「最高ッ!」グッ

えり「な、なにがですか?あと行儀悪いですよ」

咏「知らんしッ!最高ッ!」

えり「だから何がっ」イラッ

咏「うまっうまうまっ」ガツガツ

咏「もーえりちゃん最高!このじゃがいも味が滲みてるねぃ!」

えり「・・・お口にをあったようで良かったです」

咏「ご飯おかわりっ」

えり「…………」

咏(おっと。ここで怒らせるのはまずいねぃ)

えり「…はいはい」カタン

咏「え?」

えり「なんですか?」

咏「い、いや。自分で行ったほうがいいかなーって」

えり「ああ。いえ、座っていてください。まだたくさん食べますか?」

咏「う、うん」

えり「じゃあ、大盛りでよそいますね」

咏「あ、ありがと…えりちゃん?」

えり「はい?」

咏「怒ってないの?」

えり「どうしてですか?」

咏「いや、食事中の人にお茶碗急に突き出すとか。我ながら行儀悪かったなーって」

えり「考えすぎですよ、怒ってません。…むしろちょっと…」

咏「?」

えり「なんというか…ご機嫌です」

咏「ごきげん?」

えり「…肉じゃが…三尋木プロのお口にあって良かったなぁ…って」フワッ…

咏「おっ、おう!」ドキッ

えり「…ごはん、大盛りですね」ニコ

咏「おっ、おう!」ドキドキ

咏(あ、あぶねぇ・・・えりちゃんのデレ、恐るべし)ドキドキ

咏(とーとつにフィッとくるからなぁ…あのフワッとうかべる笑顔、たまらん)キュン

咏(もう私の嫁になっちゃえばいいんだよえりちゃん…!)

咏(早く告っちゃえばいいんだよ!こっちはもうウェルカムなんだからさぁっ!)ギラギラ

えり「お待たせしました。どうぞ」

咏「あんがとっ」ガツガツ

えり「…あんまりがっつくとむせますよ」

……食後

咏「ふぃーごちそうさま!」ポンポン

えり「お粗末さまでした」

咏「滅茶苦茶美味かった!また食べたいねぃ~」チラッ

えり「……まぁ、機会があれば……」

咏「っしゃ!」グッ

えり「…………」クスッ

ピピピピッ

えり「…!」ハッ

咏「ん?何の音?」

えり「……お風呂が、わいた音です」

咏「おおっ」

咏(風呂っ……風呂っっ……!!)キュピーン

咏「えりt」

えり「三尋木プロ」

咏「おうっ!!」

えり「?」ビクッ

咏(いけねーいけねー…イキオイ余ってでっかい声出ちゃった)

えり「あの・・・?」

咏「ダイジョブダイジョブ!で、なに?」

えり「お風呂、なんですけど……」

咏(え、えりちゃんからお誘いが・・・!)ワクワク

えり「・・・・」グッ

咏(言っちゃいナ?遠慮しないで、勇気を出して!ほらほらウェルカム!)

えり「………っ」

咏(ほら、『一緒に』?『一緒にお風呂がにh』)

えり「ちゃんと…自分のシャンプーや石鹸、持ってきましたか…?」

咏「もっちろッ………」

咏「……………」

咏「……」

咏「…………ん、持ってきたよ・・・」

えり「そう、ですか…」

>>49
× 咏(ほら、『一緒に』?『一緒にお風呂がにh』)

○ 咏(ほら、『一緒に』?『一緒にお風呂に入r』)

咏(おいおいえりちゃん・・・それは新しいギャグかい?わざとなのか?)

えり「すみません、わざわざ」

咏「良いってことさね。自分のシャンプーのが慣れてるしねぃ~」

えり「…そう、ですか」

咏「それで、えりちゃん」

えり「・・・・・・」

咏「えりちゃん?」

えり「えっ…あ、はい。そういえばお風呂なんですが」

咏「うんうん」(キターッ)

えり「三尋木プロ、先に入っちゃってください」

咏「えっ」

えり「えっ?」

咏「え、なに?もっかい言ってくれる?」

えり「三尋木プロ、先に入っちゃってください。お風呂」

咏「……あ、ああ!後で入ってくるんだねぃ?」

えり「三尋木プロの入ってる間に食器のお片づけしちゃいますから」

咏「うんうん。で、終わり次第…」

えり「私、片付けに時間がかかっちゃう方なので。三尋木プロに先に入って貰えればちょうど良いかと」

咏「えっ?」

えり「?」

咏「…ごめん、もう一回言って?」

えり「・・・・・」イラッ

お風呂

咏「ちぇーっ!」ザプーン

咏(なんだよなんだよー一緒に入ったっていいじゃねーかよぅー)ブスーッ

咏(これじゃーわざわざ二人きりとか言う必要なくねー?知らんけど~)

咏(……しかし、えりちゃんも変わってるよねぃ。自分のシャンプーとか石鹸持ってこいなんてさ)

咏(えりちゃんが大事な石鹸使ってるからとか、残りが少ないからとかだと思ったけど、普通に市販のあるし)

咏(ま、自分の使うにこしたこたぁないけどねぃ~♪特にシャンプーはっ)

咏(昔っからのお気に入りの、特注のすずらんの香りのシャンプーだったり~♪)

咏(やっぱこれだよねぃ~変に甘ったるくなくてさ~♪)

咏(・・・まさか)ハッ

咏(えりちゃん、この匂いが好きなのか!?)

咏(だからわざわざ持ってこいって言ったんだな!そうか!なるほどねぃ!)スッキリ

咏(うんうん、髪からいい匂いがするってキュンっとくるよねぃ~大事大事!)

咏(存分に楽しんでいいかんな~えっりちゃんっ♪)

咏「…じゃーま、出るとしますかねぃ」ザブ-

咏(この後は、えりちゃんと…パジャマパーティー(意味深)だからねぃ~♪)

~咏さん入浴中、キッチン

えり「…………」カチャカチャ

えり「………っと」キュッキュッ

えり「これで、最後」カチャン…

えり「…ふー。よし、終わったっと」

えり(三尋木プロは…まだかかるかな)

えり「・・・・・」スタスタ…

~リビング ソファ

えり「・・・・・」ストン

えり「………はぁあ………」

えり(………しっかりしなさい、針生えり…自分で決めたことでしょうが…)

えり(…今日は、ケリをつける日だって…決めたんでしょう…)

えり(……私は……)

えり「………………」ブルッ

えり(…三尋木プロと一緒にいるのは…嫌いじゃない……ううん、むしろ……)

えり(…………)

えり(……だから……だからこそ……)

えり(私は、ケリをつける。…そのための、今日なんだから……)

えり(自分で、確かめて……大丈夫。…大丈夫だから……)

えり「すぅ・・・はぁ・・・」

えり「…………よし」キリッ

咏「えっりちゃーん!」ガチャッ

えり「きゃあっ!?」ビックゥ

咏「・・・なに。どしたん」

えり「い、いいえ!なんでもありません!」ドキドキ

咏「そ、そうかい?よくわかんねーけど」

えり「ええ、気にしないでください…ちょっと、驚いちゃっただけなので!」ドキドキ

咏(ちょっとどころじゃねーよなー)

えり「………!」ハッ

咏「…ん?」

えり「……ゆか……た……」

咏「あ、ああ……寝るときは大抵浴衣なんだよねぃ~」フリフリ

えり「……昔、から……ずっと…?」

咏「そーだぜぃ~」フリフリ

えり「……そう、ですか……昔から……」

咏「?」

咏(なーんかヤケに思いつめた顔してるねぃ…)

えり「・・・あの」

咏「んー?」

えり「みひろ、………っ」

えり「…いえ、なんでもありません」

咏「どしたんだいえりちゃん?」

えり「あ…私、お風呂入ってきちゃいますね。ゆっくりしていてください」タッ

咏「お、おー…ごゆっくりー」フリフリ

咏「…どしたんかねぃ。知らんけど」

風呂入ってきま

咏(……さて……)

咏(えりちゃんは風呂に入ったわけだし…)

咏(…覗きにでも行くかね!)キラーン

咏(・・・・・)

咏(いやいや、違う違う)

咏(家探しでもするかね!)キラーン

咏(・・・・・)

咏(いやいや。ないない、ノーウェイノーウェイだねぃ。知らんけど)

咏(・・・・・)

咏(…家探しはアリだねぃ!ウェイウェイ!)

咏(えりちゃんの部屋は、二階かな~♪)タッタッ…

えり「っと忘れ物忘れ物…」ガチャッ

咏「うぇぃッ!?」ビックゥ

えり「・・・どうしましたか」

咏「いいいや!べっつに~知らんし!」

えり「はあ・・・」アヤシイ

咏「なんでもねーって!ジト目やめぃ!」

えり「……変なことしないでくださいね?」

咏「しねーからっ!ホントにっ!」

えり「……………」

咏「信じてくれよ~えりちゃ~ん」

えり「あ………」

咏「ん?」

えり「…そ、そうですね。すみません」

咏「わ、わかってくれたか!」

えり「ええ。じゃ!お風呂入ってきちゃいます」

咏「いてら~」フリフリ

パタン…

咏「・・・」

咏「・・・・・」

咏「・・・・・・・」

咏(大丈夫だよな?)

咏(よ~し、とっりあえず~)タッタッ…

ガチャッ

えり「・・・・・」ジトッ

咏「……ごめんなさい」

お風呂

えり(…たく、もう…)チャポン…

えり(流石にもう反省したとは思うけど……油断もスキもあったもんじゃない…)

えり(油断も……スキも…………)

えり(………………)

えり(寝るときは浴衣……か……)

えり(………………)ブルッ

えり「ッ……!」ギュゥ…

えり(…大丈夫よ…私は、…三尋木プロを信じてる…三尋木プロを……)

えり(………だい、じょうぶ…だから……)

えり(…きっと、違うはずだから…!)

えり(私は、………)

えり(……この、気持ちとも…やっと、離れられるかもしれない……)

えり(自分の…この、いやな考えから……)

えり(…今日…このあと…ケリが、つく)

~えりさん入浴中 リビング

咏「……ちぇーっ!」カシュッ

咏(ちょっとくらい家探ししてもいいじゃねーかよー)ゴクゴク

咏(ヤケ酒でぃヤケ酒でぃ!)プハーッ

咏(大人のパジャマパーティーっつったら酒とツマミでワイワイするもんだよねぃ~)

咏(さっすがにツマミはえりちゃんが出てきてからだけど…)

咏(ウォーミングアップ程度にビール一本くらい、いいよねぃ~♪)ゴキュゴキュ

咏「ぷはーッさいっこう!」

咏(しっかしこれじゃ、ただのお泊りだねぃ)グビ

咏(パジャマパーティーって響きかわいいけどさ~)

咏(えりちゃんの口からちょっと聞いてみたいもんだよね…お泊りのお誘いさー…なんつーか、こう…)

(妄想)えり『今晩…家に泊まって行きませんか…?少しでも、あなたと一緒に居たくて…///』モジモジ

咏「ぐはッ……!!」

咏(やべぇ・・・我ながらやべぇよ・・・自分の想像力が恐ろしい…!)キュンキュン

咏(かーッ!そのくらいにデレッデレなえりちゃん見てーっ!すっげぇ見てぇー!)

咏(……まてよ、えりちゃんってツンデレか?ツンデレでも無いのにデレとか考えてるのか?)

(妄想)えり『べ、…別に、好きなんかじゃありません…勘違いしないでくださいっ!』プイッ

咏(あ、アリだ)キュゥン

咏(アリっつーかえりちゃんツンデレか?今から考えるとツンデレっぽいよな?)

咏(いや、クール……むむ。一見そう、クール系なんだよな…)

咏(クールからの…Sっ気のある感じとかはどーだ?…あ、いいねぃ。悪の魔王的に冷たく鼻で笑うの似合いそう。フフンッって感じに)

咏(あとは…あーゆータイプが一番エロかったりするんだよなぁ・・・色んなプレイ教え込みたい)

咏「・・・・・・」グビグビー

咏「・・・けふっ」(←酔ってきた)

咏「・・・・いひひっ」ニヤニヤ

咏「~♪」(※妄想中)

咏「っ~~~!!」バシバシ

えり(……凄く入りにくい)

咏(やっぱツンデレをオトすならこっちから積極的になるのが手っ取り早いかねぃ~?)

咏(いや、でもこれはアレだぜ?えりちゃんから誘ってきたんだもんな?しかも“二人きり”)

咏(なんかしてくれるんじゃね~のコレはっ!)ワクワク

ガチャッ

えり「みひろg」

咏「あ、えっりちゃぁん」ニヤリ

えり(ちょ…)ゾクッ

咏「先に貰ったぜぃ~」

えり「あ、ああ…お酒ですか。いいですよ」

咏「して、えりちゃ~ん?」

えり「は、はい?」

咏「お泊りに誘ったからには、なんかリユーがあるんじゃねーのー?」

えり「・・・・・・」

咏「ほれ、言ってみ?ほれほれ~」

えり「…どう、でしょうね」

咏「うは、まだ焦らすのかよえりちゃ~ん」

えり「・・・・・・」

咏(迷ってる迷ってる)ニヤニヤ

えり「……………っ」

咏(ああぁぁもう焦れったいねぃ!!)

ガバッ

えり「えっ!?」

咏「捕まえたっ!」ギューッ

えり「みっ、みひろぎ……ッ」

フワ…ッ…

えり「――――ッ!?」ドクン

ドンッ

咏「え…っ…?」

えり(いま…の…間違いない…)

咏「え、えりちゃん…?」

えり(あの時と…同じ……)

咏「えりちゃんってば、どしたん?」

えり(同じ、すずらんの香り………!)

咏「お、驚かせちゃったなら……」

えり「……なた………た……すね……」ポツリ…

咏「え?」

えり「あなただったんですね!?」

咏「な、なにが」

えり「しらばっくれますかッ!昔…半年前……っ」

えり「私に、あんな…あんなヒドイことをしておいて…!」

咏「………え?」

えり「“え”じゃありません!信じてたのに!!」

咏「いや、ちょ、ちょっと待って?話が読めない」

えり「だから………ッ」ギリッ

咏「いやわっかんねー!マジでわっかんねーんだって!何の話!?」

えり「忘れたとは言わせませんよ!?」

咏「いやわかんねーって!なに?半年前!?」

えり「半年前!インターハイ終了の打ち上げの後です!」

咏「打ち上げ……?」

えり「…ほんとに…覚えてないんですか…?」

咏「え?わっかんねー全てがわっかんねー」

えり「……あ……」

えり「……あんまりですよ……」

咏「ちょ、ちょっと待ってね?順を追って思い出すからさ」

咏「えーっと、まず…打ち上げがあったじゃん?プロやらアナウンサーやらで飲みに行って……」

えり「……一部のヒトが、終電を逃したんですよ…」

咏「あ、あーあーそーだったそーだった。そんで……えっと、どっか泊まったんだ。えっと……」

えり「私と、あなたと…小鍛治プロ、福与さんは瑞原プロの家に泊まったんです」

咏「そーそーそー!よーっく覚えてんねぃえりちゃん」

えり「・・・・・」イラッ

咏「でー…あー思い出してきた。はやりん家すっげー広くてすっげーフリフリしてた」

えり「…いろんな意味で目に毒でしたね」

咏「んで……すこやんがベロンベロンになってたねぃ~」

えり「ぅ・・・・」

咏「ん?」

えり「…そう、ですね。小鍛治プロ……かなり酔ってらして……」

咏「・・・・・?」

咏「・・・ああ」ポム

咏「えりちゃんすっげー絡まれてたね」

えり「…………はぁ」アタマカカエ

咏「えーとたしか~」

えり「そこは思い出さなくても良いです!」

~回想~

健夜「ほにゃ~……」

えり「大丈夫ですか小鍛治プロ…」

健夜「らーぃじょぶッ!ぶいっ」ピース

えり「……お水、飲みます?」

健夜「心配性だなぁえりりんはぁ~」

えり「えりり……」

はやり「あ、いいね~えりりん☆」

恒子「ぃよっ!えりり~ん!」

咏「えりり~ん!」ニヤニヤ

えり(ああもう!これだから酔っぱらいは!)イライラ

えり「お水持ってきますから待っててください。瑞原プロ、冷蔵庫失礼しますね」

はやり「おーるおっけぇぃ☆」

えり「どうぞ。お水です」コトリ

健夜「はーぁい」

えり(これで少しでも小鍛治プロが正気になれば私の苦労も少しは…)

健夜「えりちゃんっておかぁさんみたいだね~」

えり「・・・はぁ。そうですか」

健夜「えへへ~おかーさーん」スリスリ

えり「こ、小鍛治プロ?ちょっと…」

健夜「ぎゅ~」ギューッ

えり「は、離してくだ・・・っ」グイグイ

えり(なにこの人…!?こんなに力が…!)グググ…

健夜「おかーさーん♪」

えり「お、おかーさんじゃないですから!小鍛治プロ!」

恒子(※えりちゃんちょっと羨ましいけど酔ったすこやんに絡まれるのは嫌)

はやり(※楽しんでる)

咏(※後ですこやんゴッ倒す)

えり「離してください!こか……ッ!?」

健夜「えりちゃん、おっぱいおっきー♪」モミモミ

えり「なっ、なななななっ///」アワワワワ

健夜「えへへ~」モミモミ

えり「離して、はなしてください!」

健夜「やーだー」モミモミ

えり「離さなくてもいいからやめてええええ!!」

健夜「やぁだぁ~」モミモミ

えり「だ、誰か助けてくださ…っ」

はやり「そういえばこの前ね~☆」

咏「うは、マジで~」

恒子「はやりんすげ~」

えり「助けなさいよおおお!!」

健夜「えへへ~♪」モミモミ

~~~

~現在~

咏「……あー、思い出してきた」

えり「なんで余計なことばっかり思い出すんですか…」

咏「いや知らんし」

えり「・・・・・・」ドンヨリ

咏「………なんかごめん」

えり「………そんな話がしたいんじゃないんですよ…思い出すならサッサと思い出してください…」

咏「お、おお…んで、すこやんを無理矢理ひっぺがして…」

えり「……………」

咏「えーっと、そーだそーだ。風呂入ったんだ。はやりん家の」

えり「ええ……」

咏「・・・あれっ?」

咏「えーっと……たしか……」

えり「・・・・?」

咏「すこやんに寝間着貸した記憶がある……」

えり「…そう、でしたっけね」

咏「あれーなんで寝間着なんて…」

えり「…その打ち上げが、泊まっていたホテルのチェックアウトの日でしたから…」

咏「あーそっかー。寝間着とか風呂グッズとか全部持ってたわ、たしかに」

えり「ホテルだから寝間着やアメニティのものはあったでしょうに」

咏「いやー自分のじゃないとなーんか嫌でねぃ」

えり「はぁ……」

咏「で、すこやんに貸して……んん?」

えり「・・・・あっ」

咏「で、ふくよんがTシャツ持っててー」

咏「たしかえりちゃんがー…」

えり「ちょ、待って、駄目!思い出しちゃだめ!!」

咏「はやりんに借りたパジャマ……あ」

えり「…………」

咏「……ネグリジェ、か」

えり「うぐぅ………」ガックリ

咏「しかもアレだ。はやりんのが身長低いから丈が短くて………」

えり「やめて・・・思い出さないで・・・」

咏「もう遅い。…すっげーエロかった」

えり「瑞原プロに無理矢理着せられただけなの…私は悪くないの…」サメザメ

咏「で、そのあとはー」

えり(思い出して欲しいけどこれ以上言われると私がメゲる気がする・・・)

咏「すこやんが寝落ちしたんだよね、たしか」

えり「え、ええ・・・たしか」

咏「ん?えりちゃんも記憶が曖昧?」

えり「……そうですね。この辺から少し……」

咏「なんで?」

えり「……瑞原プロが、少し飲み直そうと」

咏「あー!そーだそーだ、はやりん家の日本酒!旨いやつ!」

咏「んで、えりちゃんがおつまみ作ってくれたんだよねぃ」

えり「はぁ…作るというか、ベーコン炒めただけなんですけど」

咏「カリカリベーコン美味かったなぁ~」

えり「どうも……」

咏「んで・・・ふくよんが…」

えり「……………」

~回想~

えり「おまたせしました、どうぞ」

はやり「よっ待ってました~☆」

恒子「さっすがえりりーん」

えり「えりりんはやめてください、えりりんは」

咏「知らんし~えりり~ん」

えり「…………」イラッ

咏「そうカリカリすんなって~」

恒子「カリカリベーコンだけに?」

はやり「こーこちゃんさむぅ~い☆」

えり(もう寝ていいかな…)ズキズキ

えり(というか、少しでもこの場から離れたい・・・疲れた・・・)シュルッ

はやり「え~?エプロン取っちゃうの~?」

えり「そりゃあ、お料理済みましたし……」

咏「しばらくそのまんまでいろよ~」

えり「どうしてですか?」

咏「エロエロなパジャマにフリフリエプロンとかすっげーエロい」

えり「エプロン脱ぎます!!」シュルッ

咏「ちぇー」

恒子「ささっ、料理も終わったことだし、一杯」

えり「いえ、私は…」

恒子「えぇ~?」

えり(飲み会のときはサワーで誤魔化してたけど、ここには日本酒しかないし・・・)

~現在~

えり「ああああああ!!」

咏「え、何!?」ビクッ

えり「い、いえ・・・その・・・」

えり(お、おもいだした……これは………!)

咏「えっと、そんでー」

えり「だめッ!」

咏「ん?」

えり「思い出さないでください!お願いだから・・・!」

咏「いやいや、思い出してって言ったのえりちゃんだし」

えり「いらないところばっかり思い出してるんですよ!」

咏「だから順を追わないと思い出せないの!」

えり「カット!そのシーンカットです!」

咏「却下!知らんし!」

えり「だめえええええ!」

~回想~

恒子「大人の付き合いっつーのは酒だよ酒ぇ~」

えり「それはまぁ、否定はしませんが…」

恒子「ほらほら、飲んじゃいなよ~ほれほれ」

えり「飲みませんよ…私お酒弱いんです」

恒子「ちょっとくらいい~じゃ~ん?ねえ?」

はやり「い~じゃんい~じゃん☆」

咏「きーっみのいーいとっこ見ってみったいー!」

えり「いやいや・・・」イラ

恒子「さぁさぁ」グイグイ

えり「ちょ、飲みませんから…危ないですって」

恒子「口開けなさい!」

えり「こ、コップ傾けちゃ……あっ」

パシャッ…

恒子「ありゃりゃ…」

えり「あーもう……借り物なのに…」ビショ

恒子「えりちゃんが口開けないから~」

えり「そういう問題じゃ…とりあえず、拭くもの…」

はやり「……いいねぇ☆」

恒子「ほ?」

えり「は?」

はやり「ふくよーん!もっとやっちゃえーっ!」

恒子「ラジャーっ!」

えり「何を!?」

恒子「さ、お口を開けなさい?」

えり「なんで酒瓶持ってニヒルに笑ってるんですか!?カッコイイとでも思ってるんですか!?」

咏「わっかんね~」ケラケラ

恒子「さぁお口をお開け~さもなくば…」

えり「な、なくば……?」

恒子「そのまま瓶を傾ける」ビチャッ

えり「きゃあッ!?」

恒子「ほれほれ~」トポトポ…

えり「やぁっ!つめた…ッ…ひっ、服の中にぃ…」

恒子「ほら、もっと傾けちゃうぞ~」

えり「わ、わかりましたからぁ!」

恒子「良い子だね~」

えり「……ん」アーン

恒子「…いくよ?」スッ

えり「んっ……ん、ンくっ……んくっ……」コクッコクンッ

えり(お、多、すぎ、て……唇の、はしから…)ツゥ……

恒子「…ふふー良い子だね~」

えり「ん……ぷはぁ……はあ……はぁ……」

咏(…零れた酒が、えりちゃんのエロエロなネグリジェを濡らして…肌に貼り付いて…透けて…)

はやり(本人は、アルコールが入って頬を染め、無理矢理飲まされたせいか瞳には涙を浮かべ…)

恒子「…すっげーエロいなえりちゃん」

えり「ふ、ぁ……?」クラクラ

えり(……あつい……冷たいの…ほしい………)ボー…

恒子「あららーお酒結構飲んじゃったねーえりりーん」

えり(そういえば…あれ……)

恒子「んー、でもまだ残ってるかー」

えり「それ……」

恒子「ん?お酒?」

えり「かけて……」

恒子「えっ」

えり「からだ……あついの…とまらないの…だから……」

えり「わたしに……たくさん、かけて……?」

恒子「」

~流石にストップが入りました~

~現在~

咏「……うっわぁ……」

えり「うぅ……うぅぅうぅ……」ドヨーン

咏「…写真撮っときゃ良かったなぁ」

えり「冗談じゃありません!!」

咏「しかもあれだろ?そのあと、騒ぎに目を覚ましたすこやんが酔いもさめてたから」

咏「シラフのすこやんに濡れた洋服着たまんまシャワー浴びせられて…」

咏「はやりんが貸したネグリジェの一番大きいやつを濡らしちゃったから、次に着せられたのがもっと小さくて」

咏「えりちゃん、結構酔ってたから服装だけじゃなくて見た目も言動もなんかエロっちくて」

咏「…一人だけ別室に布団用意された、みたいな」

えり「ああああぁぁぁぁ!!!」

咏「…………つーかさ、えりちゃん」

えり「………なんですか」

咏「今んとこ私なんもしてないんだけど」

えり「………そうですね」

咏「しかもさ、アイツらのやってることもかなりヒドイと思うんだけど」

えり「………そうですね」

咏「……それでも?」

えり「………あんまりですよ………三尋木プロ…本当に、覚えてないなんて」

咏「あのさ。今までだけでえりちゃんさ」

咏「胸揉まれて、無理矢理サイズの合わないネグリジェ着せられて、おまけに酒まであびせられたのに」

咏「それよりヒドイの」

えり「……………」

咏「何その沈黙怖い」

えり「…たしかに…色々思い出したら…ヒドイことたくさんありましたが……」

咏(なーんで忘れてたかな私は…信じられん)

えり「私の言っているのはその後です!」

咏「後?あとっつーと…シャワー浴びせられた後はすぐに布団入ってなかった?」

えり「ええそうです。寝てました」

咏「終わりじゃね?」

えり「いいえ、終わりません!」

咏「んー?」ポリポリ

えり「・・・あなたって、人はぁぁ・・・!」

咏「えーっとぉ?」

えり「あなたは……ッあなたは……!!」

咏「それ、本当に私?」

えり「……お酒に酔っていたから、記憶はたしかに曖昧です」

えり「だから…唯一覚えていたのが・・・その人が、浴衣を着ていること。そして」

えり「…その、すずらんの香り」

咏「!」

えり「…かなり、変わった香りですよね。世間に出回っているようなものでは無いのでは?」

咏「……たしかに…特注だねぃ」

えり「…あなたで、決まりですよ…!」

えり「あなたは……あなたは………ッ」

咏(胸揉んで…無理矢理ネグリジェ着せて…全身びしょ濡れにするよりヒドイことといえば…)

えり「寝ているわたしに、無理矢理……!」

咏(……そう、なるよなぁ……)

咏(その頃、それよりも前からえりちゃんが好きだった)

咏(そのえりちゃんが、エロい格好で無防備に一人で寝てるんだ)

咏(酔っ払った私が、えりちゃんを襲っていても仕方が無い…)

えり「………ッ!」プルプル

咏「…ごめん、えりちゃん」

えり「……認めるんですね」

咏「ああ、認める。本当にごめん」

えり「…信じてたのに…あなたは、あんな事するような人じゃないって!」

えり「信じて…たのに……!」

咏「……ん。なんも言えねぇや。……本当に、ごめん……」

えり「…………して…………」ポツリ

咏「え?」

えり「……返して、くださいよ……」

咏「……それ、は……」

えり「…返して!私のファーストキス!!」

咏「・・・・・・」

咏「えっ?」

えり「“えっ”じゃありませんよ!寝込みを襲うなんて人間のやることじゃありません!人じゃありません!」

咏「いやそこじゃなくて…っつーかヒドくねぇ!?」

えり「知りません!三尋木プロなんかっ三尋木プロなんかぁぁっ!!」

咏「いや待て落ち着けっつの!ファーストキス?ちゅー?ちゅーだよね?」

えり「連呼しないでください!」

咏「なに?唇奪っただけ?」

えり「だけ!?だけってなんですか!こっちは本気でっ」

咏「なに、私抱いてないの?エッチしちゃったんじゃないの?えりちゃんはレイプされたから怒ってるんじゃないの!?」

えり「だ、エッ……ち、って、そん、れいっ………私はッ誰かに身体を許したことなど一度もありません!!」

咏「・・・・・おぅふ」

咏(キス……キス、か。そう考えれば……)

~回想~

咏(ったく…先に布団連れてくとかすこやんのやつめ…寝る前の挨拶くらいさせろよなー)

咏(ぬきあし……さしあし……しのびあし……)ソローリソローリ

咏(この部屋か…)コンコンッ

シーン…

咏(…寝てる…みたいだねぃ…)

咏「おじゃましまーす…」コソッ

カチャ…

咏(…うは、この部屋もまたフリフリファンシー…っつーか天蓋付ベッドとか……)

咏(さーてお姫様は…)

えり「すぅ……すぅ………」zzZ

咏「・・・・・」

咏(フリフリファンシーな部屋で、フリフリネグリジェで、いたいけな表情で眠るえりちゃんか……)キュン

咏(……………)ゴクリ

えり「んん………」ゴロン

咏(ふおぉぉお!なんだかわいいぞこの姫さん!かわいいぞ!)キュンキュン

えり「……すぅ……」

咏(……いやいや、落ち着け?自分は酔ってんだかんな……)

咏「すぅ……はぁ……」

咏「………………」

えり「ん……らめぇ・・・かりかり・・・こげちゃ・・・くぅ…」zzZ

咏(どんな夢なんだぁぁぁあ!)キュンキュン

咏(やっべぇなおい…コイツやっべぇよ…誘ってるようにしか見えねーよ…)ムラムラ

咏(サイズが小さいんだろ?足むき出しなんだろ?布団がはだけてチラッチラ白い肌に見えてんだよ!)

咏(……こりゃ、なにもやらずに帰ったほうが失礼ってもんだよねぃ~・・・)ムラムラ

咏(・・・・・)

えり「ん・・・べーこん・・・・むにゃ」

咏(・・・・・・)

>>198
× 咏(サイズが小さいんだろ?足むき出しなんだろ?布団がはだけてチラッチラ白い肌に見えてんだよ!)

○ 咏(サイズが小さいんだろ?足むき出しなんだろ?布団がはだけてチラッチラ白い肌見えてんだよ!)

咏(えいっ)

ちゅっ

咏(・・・・ん)

咏(えっへへ~♪ごちそうさんっした!)

咏「んじゃ、おやすみぃ~」コソッ

咏「♪」カチャ

パタン…

えり「・・・・・ふぇ?」

~~~~~

~現在~

咏(………あー)

咏「あーあーたしかに・・・したわ、ちゅー」

えり「今思い出したんですか!?」

咏「おー」

えり「さっきの謝罪はなんだったんですかっ」ガーン

咏「あれは、えっと・・・いやわかんねーけど…イキオイで?」

えり「イキオイって・・・」イラッ

咏「うん。ごーめんごめん」サラッ

えり「イキオイのほうが反省していたように見えるのは何故ですか!?」ガーン

咏「いや、だって・・・ちゅーだし?」

えり「・・・その、ちゅーに・・・半年悩まされた私は・・・!」プルプル

咏「つーかこっちがビックリだよ。なに、ファーストだったん?」

えり「うぐ…」

咏「えりちゃん、いくつだっけ?」

えり「………貴女よりは上ですよ」

咏「だよねぃ~で、ファースト」

えり「うぐぐ・・・」

咏「なんで?えりちゃんモテただろうに」

えり「……~~~っ!」プルプル

えり「…………はぁ」

咏「ん?」

えり「・・・実際にやってみましょう。三尋木プロ、私に手を伸ばして…」

咏「ああ」

えり「胸、触ってください」

咏「ああ・・・えええええええ!?」

えり「なんですか」

咏「いや、いやいやいや!だって、胸、えええ!?」

えり「さっさとしてください」

咏(誘われてんのコレ!?え、わっかんねー)ドキドキ

咏「・・・・・」ゴクリ

咏「い、いくよ?」

えり「どうぞ?」

咏(えりちゃんの、おっ、おもっ・・・)ソロッ…

えり「・・・・・・」

咏(おもち・・・・おもちっ!)ズイッ

グイッ  ばたーん!

咏「・・・・えっ」

えり「・・・ふぅっ」パンッパンッ

咏(なげ・・・飛ばされたー!?)

えり「・・・とまぁ、今まで私に危害を加えようとした方は片っ端からこう・・・」

咏「なに今の!?」

えり「私、護身術を習っていたものでして」

咏「初耳だー!?」

えり「そりゃ、言ってませんでしたし?」

咏「早く言えよ!なんで今投げ飛ばされたん!?飛ばされ損だよ!」

えり「え?痛かったですか?」

咏「いたっ・・・く、ねーや。なにこれ」

えり「他者を痛めつけたくて習ったわけではないですし」

咏「えりちゃん、なんでアナウンサーになったん?」

仕事いってきま
昼過ぎ戻ります
外寒いからみんなも気をつけて

咏「つーかさ、こんなこと出来んなら酔っ払ったすこやんとか投げ飛ばしゃ良かったじゃん」

えり「あれは・・・その、身体の内側から入ってきたもので・・・」

咏「あー。まず抱きしめてからの、乳揉みのコンボ技」

咏(今度なにかするときはそうしよう)

えり「しかもあの人、力かなり強くて…」

咏「何気に力持ちなんだよなぁ~知らんけど」

えり「・・・というわけでされるがままに」

咏「ほほう。はやりんは?」

えり「瑞原プロ?」

咏「ネグリジェ。無理矢理着せられてたやつ。えりちゃん元々着てた服で寝るとか言ってたじゃん」

えり「あ、あれは!着替えるときに瑞原プロが急に入ってきて・・・!」

咏「入ってきて?」

えり「うぐ・・・その、……お風呂上がり……だったものですから・・・」

咏「・・・裸!?」

えり「・・・はい」ガックリ

咏「あー…じゃー暴れられないわなー」

えり「くぅぅ・・・・」

咏「じゃーふくよん!ふくよんのときはどうよ」

えり「・・・いつも片手にお酒の入ったコップか蓋の開いた酒瓶を持っていたので・・・」

咏「投げるに投げられず、か。放っといて投げちゃえば良かったのに」

えり「一応、あそこは瑞原プロのお宅だったんですよ?」

咏「でも結局びしょ濡れだったぜ?」

えり「・・・うぅぅ・・・」

咏(麻雀のプロには気づかないうちに危機を回避する能力が備わってるんだねぃ~知らんけど。あとふくよんか)

咏(で。えりちゃんにはそれがない、と。・・・不憫だなおい。一番真面目なのに)

咏(・・・ま。えりちゃんらしいと言えばえりちゃんらしい、か)

えり「・・・なにニヤニヤしてるんですか」

咏「いや知らんし~」

えり「・・・」イラッ

えり「で!・・・どーしてくれるんですか!私の、……わたしの……ッ」

咏「・・・うーん、だーよねぃ~・・・」

えり「返してください!」

咏「無茶言うなよ。・・・つか、えりちゃん?」

えり「なんですかばか」

咏「ばかって、ひでぇ」

えり「ばか。へんたい」

咏「いやいや、乳揉むすこやんとかのがよっぽど変態・・・」

えり「寝込みを襲うようなヒトに言われたくありません。ばかっ」

咏「むむむ・・・」

咏「すこやんとかふくよんとかには怒ってないの?」

えり「もちろん、怒ってますよ」

咏「じゃーあいつらは・・・」

えり「・・・一応、後日謝罪されました」

咏「・・・あーなるほど。そっか」フム

えり「?」

咏「いやさ、えりちゃんがなんでそんなに怒ってるかわっかんなくてねぃ~」

えり「それはっ」

咏「いや、その、なんだ。悪いことしちまったって思ってるし、怒るのは当然だと思うぜ?けどさ~・・・」

咏「アイツらと比べたら、大した事してないと思ってたワケ。なるほど、すぐに謝らなかったからか」

えり「・・・・・・」

咏「ごーめんえりちゃん、まさかあの時少しでもイシキがあるなんて思ってなくてさ~」

えり「…こ………の…………」プルプル

咏「ん?」

えり「ばかぁぁぁああぁっ!!」

咏「なんなんだよ一体さぁぁぁぁっ!!」

えり「もーう頭にきました!」

咏「いやちゃんと言えって!なにが気に食わないのさ!」

えり「あなたが寝込みを襲って私のくっ……くちびる……を、奪ったことです!」

咏「謝ったじゃん!」

えり「むしろ火に油ですばかっ」

咏「火に油ぁ?」

えり「・・・鈍すぎますよばかっ」

咏(えりちゃんにだけは言われたくねーよ!)

咏「えぇー?火に油ぁー?」

えり「・・・・・・」

咏(えーっとまず何言ったっけ~…?)

咏『アイツらと比べたら、大した事してないと思ってたワケ。なるほど、すぐに謝らなかったからか』

咏(で、次に・・・)

咏『ごーめんえりちゃん、まさかあの時少しでもイシキがあるなんて思ってなくてさ~』

咏(・・・・ふむ)

咏(・・・・・・)

咏(わっかんねー・・・)

咏(火に油っつーことは・・・地雷踏んだっつーこったよねぃ?)

咏(つーことは、さっき言ったことにヒントがあるんだな?)

えり「・・・・・」ジトー

咏(えーっと、えーっと………)

えり「・・・・・」ジトー

咏(えっと、えっと、えっと!)アセアセ

咏『いやちゃんと言えって!なにが気に食わないのさ!』

えり『あなたが寝込みを襲って私のくっ……くちびる……を、奪ったことです!』

咏「!」ピンッ

えり「・・・・・」ジ…

咏「ね、……寝込みを襲って・・・ごめんなさい?」

えり「!」

えり「・・・・・・」

咏(お?おっ?)

えり「・・・はぁ」

咏(これは・・・)

えり「そこですよ……やっと、わかりましたか……」

咏(当たったぁぁぁぁ!!でもごめん!わかんねー!)

えり「………そう簡単には許せませんけどね」

咏「」

咏(あげて、…おとす、か)ガクッ

咏「えっと、寝込みを襲ったのが嫌だったの?」

えり「・・・イシキがない状態で、自分がナニかされた、でも何をされたかわからない・・・」

えり「・・・どれだけ怖いことかわかります?」

咏「うぐ・・・でもえりちゃん、イシキがあったんでしょ?」

えり「だからまだ良かったものの……あなたがさっきあんな事言うから」

咏「・・・ああ。イシキがあると思ってなかったってやつか」

えり「・・・故意的に、気づかれないようにやろうとしてたんですね?」

咏「そりゃ・・・気づいてたら怒られるし……つーか今怒られてるし」

咏(…なんかムカムカしてきたねぃ)ムー

えり「正直モラルを疑いますよ…酔ってるからってあんな」

咏「・・・じゃあ、さ~」

えり「はい?」

咏「寝込みじゃなかったら、良かったわけ~?」

えり「それは、・・・」

咏「それは?」

えり「・・・・・・・」

咏(え?…これ、まさか)

えり「・・・それ、は・・・」

咏(えっ……えええっ?マジで?マジでっ?)ドキドキ

ごめん、一時間ほど抜けますごめん

と思ったけど風呂沸かすの忘れてた
風呂が沸くまで続けます

~♪

咏「!?」

えり「…三尋木プロじゃないですか?携帯」

咏「あ、ああ・・・・」

咏(タイミングわっるぅぅぅ!!)ピッ

咏「もしm」

はやり『ぐぅぅうぅっ…となぁ~いと☆』

ナァーイトナァーイトナァーィ……(※エコー)

咏「…~~~っ」キィーン

えり(瑞原プロの声・・・)

咏「声でけぇよ…はやりん…」

はやり『テヘッ☆ごめんごめ~ん☆』

咏「で、なに?なんの用?」

健夜『あ、もしもし咏ちゃん?』

咏「おーすこやん?はやりんと一緒なんだ」

健夜『こーこちゃんも一緒に飲み屋さん。それで、咏ちゃんも来ないかなーって』

恒子『おいすこや~ん、咏ちゃんの声私にも聞かせろ~ぃ!』

健夜『ちょっと待ってよ、ちょ、なにしてるの瑞原さん!?』

はやり『え~暑いんだもん☆』

咏「行かねぇ」

健夜『私一人だと収集つかないの~っ!お願いっ助けてっ!』

咏「いや知らんし。無理無理無理」

健夜『そこをなんt』

恒子『うったちゃぁああん!』

健夜『ああああああもおおおおおお!!』

えり(断末魔………?)

風呂が沸いたよー
入ってきます

~とある飲み屋

恒子「咏ちゃんも来なよぅ~はやりんのおごりだよ~?」

はやり「あっはは~☆ふくよんったら冗談が上手だね~☆」

咏『行かねーっつの』

恒子「なんだと・・・」

恒子(奢りに釣られない咏ちゃんなど咏ちゃんではない・・・!)ピシャーン

健夜「ね?お願いっ咏ちゃんのは私がお金出すからっ!」

咏『しっつこいな~こっちは取り込み中なの!』

はやり「あれ?オフじゃなかったっけ?」

咏『…し、知らんし』

恒子(・・・ほほう?)

恒子「えりりん関係ですな?」

咏『な、なんでそrいや違』

ガタンッ

健夜「!?」

えり『み、三尋木プロ?携帯落としましたよ?』

咏『わ、わーってる!わーってるよ!』

恒子「よっし正解!」グッ

はやり「すごーいふくよん!でも奢らないからね☆」

咏『とりあえず行けねーし行かねーから!』

健夜「う、咏ちゃ~ん」

咏『助けが欲しいなら、かいのんでも呼べばいいんじゃないかねぃっあの子ザルだからっじゃっ!』

プチッ ツー ツー ツー

健夜「……はぁあ……」ガクゥ

はやり「ど~んまいっ☆」ポムッ

健夜「むぐぅ・・・」

恒子「ほう?ほうほう?ほほ~う?」フムフム

はやり「なぁにふくよ~ん☆」

健夜「もーほんとに呼んじゃおっかなぁ良子ちゃん・・・咏ちゃ~ん・・・」

恒子「ほほーすこやんはそんなに咏ちゃんに会いたいんだね~?」

健夜「え?ん~・・・そうなるかなー?」

恒子「ほほうほう♪」ニヤニヤ

はやり「ふくよんニヤニヤしてキモチワル~い☆」

~えりさん家

咏「…ったく」ピッ

えり「・・・どうしたんですか」

咏「わっかんねー」

えり「はぁ・・・」

咏「あー・・・」

えり「・・・なんというか・・・」

咏「・・・冷めちゃったねぃ・・・」

えり「・・・ええ。少し冷静になってきました」

咏「…なんか飲まねー?せっかくのパジャマパーティーだし」

えり「・・・そうですね」

えり「なに、飲みます?」

咏「チューハイで」

えり「……っと、おつまみ……あ、お菓子もありますよ」

咏「お菓子?」

えり「ケーキとか」

咏「洋菓子!?」

えり「冗談ですよ」クス

咏(お・・・)

咏(……えりちゃん……)

えり「どうぞ。チューハイ」

咏「サンキュ。えりちゃんは?」

えり「…カクテルを」

咏「相変わらず可愛いの飲むねぃ~」

えり「お酒弱いんですってば…」

咏「たまにゃ~酔ったえりちゃん見たいけどねぃ」カシュッ

えり「勘弁してください。もう御免です」トクトク…

咏「知らんし。…ほい、かんぱーい」

えり「…………乾杯」

チンッ

咏「んぐっんぐっんぐっ……」グビグビー

えり「………」コクコク…

咏「ぷはーっ!」

えり「…………ふー」

咏「チーズ貰いっ」

えり「どーぞー」

咏「……ん、んまい」

えり「カマンベール、好きですか」

咏「なんでも好きだぜ~?一番はチーかまだけどねぃ」

えり「……はぁ、チーかま……」

咏「おー」

えり「…………」コクコク…

咏「…………」モグモグ

咏「・・・なんつーか、さぁ~・・・」

えり「?」

咏「・・・パジャマパーティーか?これ」

えり「と、言うと」

咏「そんなカワイイ感じじゃないよねぃ~知らんけど」

えり「ああ……。まぁ、ただの口実でしたし」

咏「・・・口実?」

えり「今夜のコレは、私にとって勝負……というか、確認というか……」

咏「ん~?なにそれ」

えり「パジャマパーティーは建前。本当の目的は、半年前の、…その…(ボソボソ)…ヒト、を特定することで…」

咏「ん?なに?どんなヒト?」

えり「う……」

咏「半年前にえりちゃんにナニをしたヒトだってー?」ニヤニヤ

えり「そ、その・・・」

咏(ほれ、照れずに!“ファーストキッス”?それとも“クチビルを奪った”とか?)ワクワク

えり「……わ、わたしの……」ボソッ

えり「わたしの……ハジメテ、を……///」カァァ

咏「」ズキュン

咏(予想斜め上ーーーッ!)ドッキンドッキン

えり「ま……まぁ、犯人はあなたでしたが」

咏「~~~っっ!!」キュンキュン

えり「・・・なに悶えてるんですか?」

咏「いやーっ、わかんねーっ」ニヤニヤ

えり「はぁ……」コクコク…

えり「……ぷは……」

咏(あー、なるほど。ちょっと酔ってきたのね)

えり「…あーあ。本当に、三尋木プロだったなんて…」

咏「ん?」

えり「……あの……わたしの……その、…ココ」

咏(あえて小指をクチビルに当てるとか・・・上級者のやることだって・・・!)キュンキュン

えり(また悶えてる……)

えり「パジャマが浴衣ってところで、大体わかってはいたんですけど…」

咏「だ、だよねぃ~今どき浴衣で寝るのなんてホテルくらいじゃね~?」

えり「自分で言いますか…。あの時は、浴衣の方が二人、居たでしょう?」

咏「・・・ああ、すこやん」

えり「ええ。あの場で三尋木プロの服が着れる身長の方は小鍛治プロでしたから」

咏「だから、えりちゃんがはやりんのギセイになったと」ニヤニヤ

えり「・・・あえて訂正するほど間違いではありませんね」

咏「最高だったよ、胸張りな?」

えり「うるさいですよ」

咏「知らんし~♪」

咏「つーと、えりちゃんの中で犯人は二択だったわけだ」

えり「・・・一応、酔っていて曖昧なところもありましたから…そんなに決めつけてはいませんでしたけど・・・」

咏「だから今日私が浴衣で風呂から出てきた時に驚いてたんだねぃ~」

えり「驚いた、というか・・・ああ、やっぱりそうだったか、という感じで」

咏「ほう?」

えり「・・・本当に悩んでいましたからね。三尋木プロは疑いたくないけど、記憶と照らし合わせると…ね?」

咏「ほ~ん…」

えり「だから・・・すずらんの香りがしたときは、本当にショックでした」

咏「そういや突き飛ばされたねぃ」

えり「………謝りませんよ。急に抱きつくって何考えてるんですか」

咏「知らんし~」グビッ

えり「・・・ま、そのおかげで犯人がわかったわけですが」

咏「へっへっへークチビル泥棒だぜぃ」

えり「シャレになりません」

咏「ごめん、ノリで」

えり「はぁ、もう・・・」

咏「・・・!」ハッ

咏(…ショーゲキ的なことに気づいてしまった…)

えり「・・・・・」モグモグ

咏「・・・あの、さ」

えり「はい?」

咏「これ、この……パジャマパーティー?」

えり「…パジャマの確認がしたいからといって、パジャマパーティーとか言うのはちょっとアレでしたね」

咏「その実態は犯人探しってね。……いや、それは置いておいて」

えり「あ、すみません」

咏「こう・・・もし、さ。私が犯人じゃなかったとするじゃん?」

えり「はぁ」

咏「その場合はもしかして・・・」

えり「小鍛治プロに声をかける予定でした」

咏「・・・なんて?」

えり「え?一緒ですけど。……あ、パジャマパーティーって言い方はやめるかな……?」

咏「………と、言うと?」

えり「…無難に“泊まりにきませんか”…でしょうか」

咏(・・・っつーことは・・・)



(妄想)えり『あ、小鍛治プロ…あの、来週末とか…お暇でしょうか』

(妄想)えり『……そ、そうですか!よかった……。あ、いえ実は、その……』

(妄想)えり『……良ければ、家に……泊まりに来ませんか?…お話したいことがあるんです。…二人きりで』



咏(私が犯人で良かったぁぁぁああ!!)ドキドキドキ

えり「?」

咏「ち、ちなみに、犯人がすこやんでも無かった場合は……?」

えり「そうですね……瑞原プロに同じことをしたかと」

咏「・・・で、最後のふくよんで確定、と」

えり「……いえ、一応確かめたと思います」

咏(一番で良かった!疑われてて良かった!犯人で良かった!犯人万歳!)

咏「えりちゃんっ!コップ頂戴コップ!祝い酒だ!」

えり「は、はぁ・・・?」

咏「私が持ってきたやつあるから!開けちゃうぜぃ~♪」

えり「なんのお祝いなんですか?」

咏「しっらんし~!」

~遡って とある飲み屋

恒子「咏ちゃんとえりりんに、会いに行こうっ!」

健夜「えっ」

はやり「おおっ☆」

恒子「そうだなぁ~多分、えりりん家じゃないかなぁ~♪」

はやり「ふむふむ、そのコンキョはっ☆」

恒子「咏ちゃん家汚いし」

健夜「行ったことあるの?」

恒子「無いけどね!」

健夜「偏見だーー!?」

恒子「つーかねー、今日帰りえりりんに会ってさ~」

~回想~

恒子「・・・およ。あれは・・・」

恒子「えりさーん!」フリフリ

えり「あ、福与さん」

恒子「もう恒子でいいってば~」

えり「は、はぁ」

恒子「どしたんですか~こんな時間にお帰りとは」

えり「なにか変ですか?」

恒子「いや、早いなーって」

えり「ああ……実は今日、大切な来客が」

恒子「お客さん?えりさん家に?」

えり「ええ。だから色々準備を、と」

恒子「なるほどなるほど~」

えり「あの・・・」

恒子「おっと。引き止めちゃってスイマセン」

えり「いえいえ。では」

恒子「はいはい~また飲みに行きましょうね~」

えり「・・・いやです」

恒子「あん、いけずぅ」

晩御飯食べてきま

~現在~

恒子「……ということがありまして」

はやり「ふむふむ☆」

健夜「で、今咏ちゃんはえりさんと一緒にいるから・・・」

恒子「レッツゴートゥーえりちゃんハウス!」

良子「グッド。なかなか発音いいですねー」

恒子「どーもどーも。………おわぁ!?」

健夜「良子ちゃん!?」

良子「グッドナイト。小鍛治さん、福与アナ」

恒子「戒能プロ、どーしてここに?」

はやり「え?だめだったの?」

恒子「え?」

はやり「さっき咏ちゃんが良子ちゃん呼べって言ってたし、呼んでみました☆」

健夜「さっきの電話から大した時間経ってないよ!?」

恒子「なになに?ワープ?瞬間移動!?すっげー!」

良子「ないない、ノーウェイノーウェイ」

恒子「まっ、よくわかんないけどとりあえずっ・・・」

恒子「ゴートゥーえりちゃんはうs」

店員「ビール、お待ちィー!」

良子「サンキューでーす」

恒子「えっ」

良子「ヒトリ一品はメニューを頼むのがマナーですし」

恒子「た、たしかに・・・」

良子「ゴチになります、福与アナ」

恒子「えっ!?」

はやり「ゴチになりま~す☆」

恒子「・・・根に持つタイプだよね、はやりん」

はやり「はやりなんのことかわっかんな~い☆」

良子「んぐっんぐっんぐっ」グビグビー

健夜(一気・・・)

~えりさん家

咏「かっんぱーい!」チンッ

えり「か、かんぱい・・・」チンッ

咏「んぐっんぐっんぐっ…」グビグビー

えり「…相変わらずですね」

咏「ん~?」

えり「お酒。……強くなりたいなぁ……」

咏「まーまー。しゃーないしゃーない」

えり「……練習したら飲めるようになるでしょうか……」

咏「わっかんねー」グビッ

えり「ですよね・・・」ハァ

咏「練習するなら付き合うけど~?」

えり「・・・練習、ねぇ」

咏「とりあえず、コレ。いっとく?」

えり「いやいや、そんな急に」

咏「これあんまりアルコール入ってないやつだぜ~?」

えり「三尋木プロの基準でしょう?」

咏「いや、マジで。ほら、ここ」

えり「えっと……ああ、まぁたしかに・・・でも」

咏「このくらいへーきっしょ~。だって、日本酒全身にかけられてずぶn」

えり「うあぁぁっ!///」

咏「へへっ」ニヤニヤ

えり「お願いだから思い出させないでください・・・」

咏「知らんし~」

えり「…はぁ…ほんと、イイ性格してますね・・・」

咏「サンキュー」フリフリ

えり「褒めてませんよ」

咏「えりちゃんも、かなりイイオンナだぜ~」

えり「・・・三尋木プロ、酔ってます?」

咏「ん?別に?」

えり「は、はぁ・・・」

咏(ちょっとえりちゃんをからかいたい気分なだけだぜ~知らんけど~)ニヤニヤ

咏「まま、とりあえず飲んでみなよ~」トクトク…

えり「ちょ、勝手に・・・!」

咏「いーからいーから♪」

えり「飲みませんよ」

咏「強くなりたいんじゃないの?」

えり「それは…そうですけど…」

咏「なら、ほらっ!ちょっとずつでいいからさ」

えり「むむ・・・」

咏「それとも、飲ませてあげようか?」ニヤリ

えり「な……ッ!?」

えり「・・・な、なに言ってるんですか、三尋木プロ。冗談キツいですって・・・」

咏「おんやあ、本気かもしれないぜ~?」コトッ…

えり「ちょ・・・っと・・・」

咏「ほら、口開けな?じゃないと・・・」

えり「そんな、そんなばかみたいなこと・・・」

咏「口、開けな?」

えり「・・・・・っ」キッ

咏「ん?」

えり「・・・・・」ギュ

咏「・・・・・」

えり「………ん………」アーン

えり「・・・・・・」

咏「・・・・・・」

えり(……ま、まだ……?)チラッ

咏「……プッ…クッ…くく…っ…」プルプル

えり「ふぇっ!?」

咏「あははははははっ!!」ケラケラ

えり「え、な、ちょ、なんですかっ!?」

咏「マジにしてやんのー!も、ククッ、すっげー不安そうな、顔で、フフ…目ぇギューッと閉じて……!」

えり「なっ・・・なっ、なっ、なっ……!」

咏「顔、真っ赤で、口、恐る恐る開いて……!クッ…あっははははは!!」ケラケラ

えり「みっ・・・みっ、みっ、みっ・・・」プルプル

えり「三尋木プロぉぉぉおお!?///」

咏「あははははっ!」ケラケラ

…………

咏「あー・・・あーもー、腹痛てー、笑いすぎで腹痛い」

えり「ヒドイ・・・」

咏「ごめ・・・ブッ、ク、くくくっ…やば、また…っ」プルプル

えり「三尋木プロ!?」イラッ

咏「ごめんごめん、さすがにもうダイジョーブ」

えり「まったく・・・今のは酷すぎますよ・・・」

咏「ファーストキッス奪ったのとどっちがヒドイ?」

えり「三尋木プロ?」キッ

咏「おっと、怖い怖い」

えり「・・・そりゃ、き、き……きす、のがヒドイですよ」

咏「だよねぃ~」

えり「・・・反省してます?」

咏「さっきまではね」

えり「三尋木プロ?」イラッ

咏「えりちゃんこそ。怒ってる?」

えり「そりゃ、」

咏「おっと。今まで、じゃねーよ?今」

えり「はぁ?そりゃ・・・」

えり「・・・・・」

咏「ん?どうよ」

えり「・・・ちょ、ちょっと待ってください。考えをまとめているので」

えり(えーっと、たしかに私は怒ってた。だって、…あんな…ねぇ?)

えり(で、今?なに、今って。だって私は、半年間ずっと悩み続けてたのよ?)

えり(・・・“今”、私は、半年間に三尋木プロに!ファーストキスを奪われたことを!怒っているかどうか・・・)

咏「そういえばさー」

えり「だから、ちょっと待ってくださいよ。今必死に…」

咏「さっきの質問も、答えて貰ってないねぃ~」

えり「はあ?さっきの質問?」

咏「……“寝込みを襲わなかったら”」

えり「!」

咏「私は、えりちゃんのファーストキスを奪っても良かったのかい?」

えり「……え……ぇ……?」

えり(そんな・・・急にたくさん・・・質問されても・・・!)

えり(私は、えっと、私は怒ってて、嫌で嫌で仕方なくて、三尋木プロがしたって疑うのも嫌で、もう、ワケがわからなくて・・・)

えり(もう、このキモチをどうにかするためには、実際に確かめるしかないって、ケリを、つけようと思って・・・)

えり(三尋木プロってわかったときはショックで・・・でも・・・あれ・・・?)

えり(・・・どこか、……スッキリした、自分がいて・・・)

えり(・・・でも、それはすんなり犯人がわかったから・・・よね?それで、……それで……?)

えり(……今、わたしは・・・スッキリ、しているの・・・?)

えり(わたしは・・・怒って、ない?)

えり(・・・・ああもう。だめ。ぐるぐるする)

えり(とりあえず、落ち着きなさい針生えり。落ち着いて・・・)コトッ

咏(おや?)

えり(水でも飲んで・・・)グイーッ

咏「え、えりちゃーん?それ………」

えり「ん・・・ぷは・・・」ゴックン

咏「私の注いだ酒………」

えり(それで、えっと、・・・なんだっけ?)

えり(えっと、えっと・・・えっと?)クラクラ

咏「えりちゃーん?ダイジョーブ?」フリフリ

えり「んゅ・・・?」フニャ

咏「・・・・・」アチャー

咏(こりゃーいじめすぎたかねぃ…)

えり(えぇっと……なに、考えていたんだっけ……)ポケー

咏(……いや、いじめすぎたっつーか・・・)

えり(三尋木プロとの、・・・きすが、なんだっけ・・・?)

咏(えりちゃんの、自爆?)

えり(えーっと、そう。嫌なのよ。うん、多分、そう思ってたはずだし)

えり(三尋木プロとのきす、わたしは嫌だった。・・・なんでだっけ?)

えり「・・・・・・?」

咏「えりちゃーん。とりあえず、冷たい水でも飲むかい?」

 /  ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、 .:.::::::::::::::::.  /  // // 
.,′. ..: .:: :::::::::::::/|:::::/|:::::/|:| }::ト、:::|::| :::i  /   /   
:  .:::::::::::::|::::|: / j/  j/  j/ V ∨イ::::i|    / 
|  .: ::::::::::|::::|/    u            | :::i|              だ
| .:::|::::::::::::|::::ト .___,ノノ   廴___,.| :::i|         私  ま
| .:::|::::::::::::|::::|≫笊气ミ      ィ笊气ミ ::::i|      そ  の  さ
| .:::|::::::::::::|::::|  乂゚ノ      乂゚ノ |:::::i|      ん  え  れ
| .:::|::::::::::::|::::| `'ー一'′   ,   ー一 |::::八     な  り  な
| .:::|::::::::::::|::::| /ハヽ       /ハヽ{ ::::ト、\    子  ち  い
| .:::|::::::::::∧::|     /`¨¨¨´|  u ノ ::│ ヽ:ヽ    じ   ゃ で
| .:::|::::::::::|ーi ト .   {.:.:.:.:.:.:.:.ノ   イ::::::::i|   }:::}  ゃ  ん  !
| .:::|::::::::::|:∧∨ `> . `¨¨¨´ . イ ::: |:::::::::リ   |:::|   な  は
|_:::」 :::i::::|-‐ヘヽ    `ァ‐ャ┬‐- :、:|イ.:::/   |:::|   い
. . ..|:::::| ::!  _乂     ,′ V》.. .. .ハノ.:/   j::;′  !
. . ..乂:ト、|   `    ´ ̄   }..》.. . . .V    /'′       
. . . . .《{. |              |..》. .{. j .}           \    
. . . . . 《{`Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´|..》.. .Y..│    \\   \ \
. . . . . . 《{ 爻=====}><{====|.》 . . } . |   \   \\    \ \

えり「・・・・・」

咏「えりちゃん?」

えり「あっ」

咏「?」

えり「あ、わかった。わかりましたみひろぎぷろ!」

咏「お、おう。なにが?」

えり「どうしてわたしが、みひろぎぷろときすしたくなかったかです!」

咏「そ、そうなん?なに?」

えり「じゅんばんっ!」

咏「・・・ん?」

えり「そう、じゅんばんですよ!・・・ふふ。なんだぁ、かんたんなことだったんだ」クスクス

咏「ん?んん?」

えり「みひろぎぷろっ!」

咏「お、おお!」

えり「きすっていうのは、ちゃんと、すきなひととやらないとだめなんですよ?」メッ

咏「は、はい・・・」

えり「だから、こいびとでもないわたしにちゅーなんて、だめっ!」

咏「ご、ごめんなさーい…」

えり「わかりましたかー?」

咏「わ、わかりましたー」

えり「もう“わかんねー”なんて言いませんか?」

咏「それはどーなるかわかんねーけど」

えり「だめっ!」メッ

咏「ごめんなさーい」(←楽しい)

俺たち←楽しい

えり「だから、わたしがちゃんとおきてて、こいびとならちゅーしていーってことです」エッヘン

咏(・・・自分の言ってることわかってるのかねぃ?)

えり「ふふ……すっきりしました…やっとわかった。……ふふ……♪」

咏(持って帰っていいかな。この子)

えり(・・・あれ?)

咏「じゃー、早速だけど…」

えり(こいびとって、どんなひと?)キョトン

咏「えりちゃん?」

えり(こいびとっていうのは・・・すきなひと?りょうおもい?)グルグル

えり(りょうおもいなら、ちゅーしていいの?)

えり(・・・いやいや、そんなのだめ。“ふじゅんいせーこーゆー”ってやつ)

えり(……あれ?“いせい”じゃなくて“どうせい”ならいいの?)グルグル

えり(……ううん、だめだめ。ちゃんと“おつきあい”があるものよ。おつきあい……ぎゅー、とか?)

えり(・・・そうだ、そこで“じゅんばん”がダイジになるのね!)キュピーン

えり(こくはくして、こいびとになって、ぎゅーして、えっと…なんかして、やっとちゅー!)

えり(そうか!これが“コイビト”なのね!)スッキリ

咏「・・・もういいかい?」

えり「はいっ!」ニッコリ

咏(年上とは思えない純白スマイル)キュン

咏「よーし、じゃあー」

えり(・・・ん?コイビトはなにかわかったけど…なんでそんなこと、かんがえてたんだっけ)

咏「ちょっと、順番変わっちゃったんだけどー」

えり(えっと、みひろぎぷろとの、ちゅー…の、おはなし?)

えり(…ちゅーって、コイビトとするものだよね?じゃあ、みひろぎぷろはどうして・・・)

咏「針生えりちゃん」

えり(どうして、わたしに・・・)

咏「好きです」

えり(どうし・・・えっ)

咏「私とコイビトになってください」

えり「・・・・・」

えり「えっ?」

  /     . : : :/ :,イ . : : :/   ! !: : : : : : : : : :.| |: | : : : : .:ト、 . : : : :| : : .   | |
 ,′  . : : .: .: .:|: :| |: :. : /   | |: : : : : :. :. :. :.| |: ト、 .: .: .:| ヽ: : : :| : : : : . | |
 |  . .:.:|: : : : : :|: :トL_: :.|   | |: : : : : :. :. :. :.| |: | \: : |  :!: : : :| : : : : : |: .|

 |. :|. : : :|.: .: .:.イ:|: :| |:.:.:.`ト、   ! !: : : : : : : : : :.| |: | ,,斗匕´|.:,イ: :!: : .: .: .:|: .|
 |. :|.:. .:.i|.: .: .:.:| |: :| |: : :.:|   `トL______斗匕´   乂  |/ |: :| : : : : : |: .|  (このえりちゃんはちょろい・・・)
 |. :|: :|: i|.: .: :.小l:≧|zx; 」,__|           ___,,..ィzzz≦. :| : : : : : |: .|
 |. :|: :|: i|.: .: .:.{ヽj八| {:::::|/刀フTミ、        ,:怎テ乏///}} ア|: :! : : : : : |: .|
 |. :|: :|: i|: : : :.|ヽ   |: : : |cz:::ノノ/        八゚辷cz::ノノ / :jノ.: .: .: .: .:|: .| 
 |. :|: :|: i|.: .:.:.i| '.  |: : : ト--゚'′          `ー--゚'′   |i : : : .: .: .:|: .|
 |/'|: :|: i|.:. .:.八 '. |: : : |/ ̄\/ ̄| ̄\/ ̄\       从: : : .: .: .:|: .| 
 | |: :| 八.: .: .:.`ⅵ/ ̄ ゚,.    ゚,'///|,///,′   ./  ̄\  /. : : : : .: .: .:|: .|
 | |: :|: : ∧/ ̄¨’, ///∧.   ゚,///|//,'/    ///// , ’¨ ̄\: : : : : ノ: .|
 { 人_|/ ̄ \    ’,///∧.   ゚,,'//|//,'    /////, ’   / ̄\'´.:. :.|
   / \//// \   ’,//∧   ゚,'//|,',/    .////,, ’   ///// /\ : |

~その頃

恒子「・・・マジでお金出すことになるとは」

良子「ソーリーです。瑞原さんのメールにサイフはいらないとあって」

恒子「あはは、戒能プロはいーのいーの。そーじゃなくて……」

はやり「~♪」

恒子「・・・はっやり~ん?」

はやり「はーぁい、はやりんでぇーす☆」

恒子「まさかはやりんが年下にお金出させるようなヒトだなんてぇ~」

はやり「歳なんて、そんなチッポケなもの気にしちゃだぁ~め☆ね、すこやん☆」

健夜「なんでこっちに振るのかな?」

良子「それで、私まで行っちゃって良いんですかね」

はやり「ダイジョーブダイジョーブ☆気にしないのっ☆」

良子「まぁ、たしかにすっげー気になるから嬉しいんですけど。針生アナのハウス」

健夜「良いのかなぁ・・・こんな大人数で」

恒子「ヘーキヘーキ♪」

健夜「一応、電話入れたほうがいいかな・・・えっと」ピッピッ

恒子「えーどーせなら驚かせたいな~」

良子「サプライズ訪問・・・なるほど」

健夜「だめだよ・・・」

プルルルル……プルルルル……

健夜「あれぇ、出ないなぁえりさん・・・」

良子「お取り込み中ですかね」

恒子「お取り込み中(意味深)!!」

はやり「ふくよん、不純~☆」

恒子「こーしちゃいっられないね~はっやくっ行こっ♪」

良子「ラジャっ」

はやり「良子ちゃんが行くなら仕方ないなぁ~☆」

健夜(ごめん、えりさん・・・私に、この人たちを止めることは不可能だよ・・・)

健夜(と、いうか・・・誰か止めて。止められる人がいるもんなら止めて。今すぐ)

            /              __
        /            .  ´        `  :、
      __∧__    (⌒ヽ .:'    ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  ̄ ̄)
      `i,.、i´    ゝ /  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: f⌒ヽ  /
               /廴/ .:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.:.: ト、_,ノ ⌒ヽ
              / .:{ / .:.:.:.:/⌒  :.:.\.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.\  ト-イ.:\    ふくよん、不純~☆
          / イ人{.:.|.:.:.: |   \:.:.:.\.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|`¨´ У.:.::.:.:.
            /// .:.:ハ`|人≫=ミ、  `¨≫=ミ、 .:!.:.: |.:.:.:.| i.:.:.:.:.:.:.|
        ///.:.:.:.:.:.|.:l: 〉{ んハ     ん ハ Y}-、l.:.:.: | |.:.:.:.:.:.:.|
        〃 { .:.:.:.:.:.|.:| ハ 弋rソ    弋_rソ :|:|ん} .:.: | |.:.:.:.:.:.:.!
        {{  ヽ.:.:.:.:.|人 } .:.:.  '    .:.:.:.  }:}, イ.:.:.:.:| | .:.:.:. /
         ヾ.  } .:.:.:| .:.:.込、   ( ̄ )    イ/:|.:.|.:.:.:. | |.:.:.: /         /
              | .:.:.:|.:.:.:.:./.:.:`> . __   イ‐/、:|.:.|.:.:.:. | |.:.:./     ∧_/
              |.:.:.:/ .:..:/.:.:.:.:.ハ ‘┴─/ /`ヽ .:|.:.:.:. |人:.{   <  〈
            ノ .:/ 厂二ニ=┘}  }.........{  {   }‐く二二「}\、    {/ ̄
            /: / .:辷ニ=7 人__丿......人__廴ノ { てYV〉 \ 、_, イ
    ー==彡'  /:/ {_,7 /........................ , ┘  {__)....ヽ   `ー一'′
          /:〈...../    \.....Y....../     `ヽフ........〉

~戻って

えり「えっ?」

咏「私と、コイビトになってください」

えり「・・・・・・」パクパク

咏「えりちゃん?」

えり「え?あ、……ああ。えっと……コイビトって……あれですよね?」

咏「あれって、どれ?」

えり「りょうおもいで、ぎゅーっで、ちゅーって」

咏「ん~わかんねーけどそれなんじゃないかな~知らんけど」

えり「みひろぎぷろが、わたし?」

咏「うん。そうだよ」

えり「・・・・?」グルグル

えり(えーっと。みひろぎぷろが、わたしを、すきらしい。それで?)

えり(コイビトになりたい、と。…コイビトって?)

えり(ぎゅーで、なんかあって、ちゅー。……わたしと、みひろぎぷろが?)

えり(あ、でも、ちゅーはしたよね…じゃあ、もうコイビトなんじゃないの?)グルグル

えり(・・・あれ?よくわからなくなってきました)

えり「・・・えっと?」

咏「うん?」

えり「みひろぎぷろと、わたしは……コイビト?」

咏「・・・・・・」

えり(あれ?それはちがうきがする・・・)

咏「・・・それは、オッケーってことでいいのかねぃ?」

えり「えっ!?いや、そのっ」

咏「照れんなよ~」

えり「ち、ちがっ!違います!」

咏「え?嫌いなの?」

えり「い、いや!けっしてきらいなんてそんな、」

咏「じゃあ、好きなんでしょ?」

えり「え?」

咏「それって、両想いってことなんじゃね?」

えり「えっ、えっ」

咏「両想いってことは、コイビトなんじゃね?」

えり「え、ちょっと、まって、ついていけな……」

咏「コイビトってことはさ~」ジリジリ

えり「な、なんですか?」

咏「ぎゅーとかーしてもいいってことだよねぃ~!」ギュッ

えり「ひょわっ!?」

えり(え?え?そうなの?コイビトなの?)グルグル

咏(っし、内側取った!)

咏「……で、ちゅーしていい?」

えり「えええええええ!?」

咏「なんで?ダメなん?」

えり「い、いいいいいや!も、モノゴトにはじゅんばんがありまして…!」

咏「告白、コイビト、ぎゅー。あと、何がいる?」

えり「え?え、えっと、えっと、えっと・・・!」

咏「ねーえりちゃん・・・」

えり「ちっ……ちっ………」

咏「ちーぅ~……」ジリジリ…

えり「ちがうのおおおおお!!」

咏「・・・・・」

えり「はぁっ・・・はぁっ・・・」

咏「・・・よく言えました」ニッコリ

えり「・・・はッ!?」

咏「うーん、いつストップがかかるかな~って思ってたけど、ここか~」

えり「えっ、な、なんですか?」

咏「あのさ~えりちゃん?嫌だったらちゃんと嫌だって言わないとダメだぜ?」

えり「あの、えっと、つまり?」

咏「途中から悪ノリして、えりちゃんの反応見て遊んでた」

えり「・・・・・」

咏「あ、告ったのはホントだよ?マジで。本気で」

えり「・・・・・」

咏「ほんとはちょろっとからかうだけだったけど、イケるとこまでいっちゃえーって考えちゃってさ~」

えり「………みっ………」プルプル

えり「みひろぎぷろぉぉぉおお!!」

咏「あっはは~」

>>459
× 咏「あっはは~」
○ 咏「あっはは~」シレッ

            /. : . : . : : : : : : : : : :. '; : : . : . : . : .‘,
        / . : . : : : : : : : :\: : : :.i: : : : : : : . : . : .

        ,':. : .;' : : : : :__: : : : :.'; : :.:|: : : : : : : . : . :.i
         i. :!. :! : :γ´\: : : : :.i: : :.|:: : : : : : : . : :.:.!
        |i|: :i : :/ iヾ、_i\ : : i: : ::|: : : : : : : . : . :.i
.         i !l: :ト、:/ ,rf'斧 ‘,: :i: : ::l: : : : |i: : : . :.八
          !| i: :iハ ヽ   Vリ  !: !: : ::|: : : : !|: : : . : . :\
           ! i: :.! Vハ.  ´  ,!: !: : ::i : : : 从: : : . : . : ._`ニ== == 、
         __人_!:::∧く   / ! ! : : ;': : :.〃: :ヽ.: : : . : . ` ミヽ     )
.       / \  V | i i\` ー';' : :/ : : /: : : : : : : : : . : . : . \' 、
      / 丶 \ Vl l i __>'": :/: : :./i: : : : : : : : : : : : : ヽ: : :} }
    /≧=x \ \= i,/(_i, ィ≦7 : : ; ' ノハ: : : : : : : : : : : : } ヽノ ノ
  /三≧=- ≧ ニ ,': : /Vl/ /: :/イく)ぅ\__ _: : : ト、 i

  〉三三二ニ==‐-i{: : :! / / イ_): ̄\::. .(_乂_)|`ヽi )
   >‐――‐-=ニ二>'つ/i 〃乂_)::. .: .:(_\:. .: .::..i
 ∠)::. . :: j):. :. ..:.\/ ,fクぅ//::::;' .:: .. :: . . :..∧:.. . .:|
 !ヽ: .. . :: .. :: : :.:. ..\ /ソ' /: :%  _,..:: .. ::. :..(_ハ. .::::!__
. ‘,o)::.. :() . : . (⌒).::....\{イ! ..:x8''" .: く)ノ):. . .:. }.::::i|//∧

  |ソ)::. .::. .:.(⌒○⌒) :. : Y%"゚ .. . .: .(フ〈):. . :%:::::::i| }//!
  !:: . .:ノ). :...(__乂__)::... .:.|ミメ⌒Y⌒):. . . .::... ./::::::::/_,///i
  i .._::::::::::::::::::::::::::::....  . : {\ >Oく:. ...::. . .:::_r‐<|////,'
.  V 〉:::::::::::::::::::::::::::::::....  .:: . ヽ人_)::.. :. .::::}/ !//// //
.  !_)::.: . :   .(V) . ::::::&:.. (ハ::.. . .:: .::::::|//!/// //!
   !: ..:.. .. . .: く)O(フ. :::::::..\::.. . ..: .:.. ..<)(>}ニコ!/////|

えり「あなたってひとは!どれだけわたしをもてあそんだらきがすむんですかっ!!」

咏「ん~?」ニヤニヤ

えり「………ですかっ」ムー

咏「…………」ナデリナデリ

えり「んみゅ…っ…なんですかきゅうにっ!みひろぎぷろっ!?」

咏「いやいやー。やっぱ、えりちゃんと一緒にいる時間が一番好きだわ」ナデナデ

えり「・・・・?」

咏「えりちゃん。…好きだよ。本気で」

えり「……っ!?///」ドキィッ

えり「な、ぁ、ぅ……///」アワワ

咏「・・・さーってとぉ、もう夜も遅いし、寝るかねぃ~」

えり「!」

咏「ん~じゃ、えりちゃん。おやすみ~」スクッ

えり「ま、まっ・・・まって!」タッ

えり「っ……あ、れ……」フラッ

咏「ッ!?」

えり(急に立ち上がったら、立ちくらみが…)フラァ…

咏「えりちゃん!」パシッ

咏「あーやっぱり聞き手じゃない方で掴んだら無理だわー」グラァ

えり「きゃあぁっ!?」

バターン

えり「い、たた・・・」

咏「えりちゃん、ストップ」

えり「?なにが…」

咏「起き上がるな。・・・マジで」

えり「・・・あ」

えり(か、か、かお、ちかいって・・・!)

咏(えりちゃんを支えようとしたら、一緒に崩れ落ちてしまった・・・つーか、身長から考えても無理だったんだけとさ。条件反射ってこえー)

咏(……つーか、こりゃあ…ちょっと、やべーなぁ……)

>>466
× 咏(えりちゃんを支えようとしたら、一緒に崩れ落ちてしまった・・・つーか、身長から考えても無理だったんだけとさ。条件反射ってこえー)

○ 咏(えりちゃんを支えようとしたら、一緒に崩れ落ちてしまった・・・つーか、身長から考えても無理だったんだけどさ。条件反射ってこえー)

咏(えりちゃんを、押し倒してるカタチに・・・)ドキドキ

えり(か、…かお、ちかいってば……はやく、どいてよ…みひろぎぷろ・・・!)

咏(その、うえ・・・)

咏「あー・・・えりちゃん?言いにくいんだけどさ・・・」

えり「は、はい・・・?」

咏「・・・ちょっとさ。右足をちょっとやっちまったみたいで」

えり「えっ!?」

咏「いや、怪我とか大した事はねーんだけどさ。…体重、かけにくいわけさ」

えり「す、すみません!わたしが、ふらついたばっかりに・・・」

咏「いんや、酔ってたからしゃーねーっしょ。・・・酔わせたの、私みたいなもんだし」

咏「それより・・・」

咏「体重かけらんねーから、左膝だけで支えてんのよ。今」

えり「は、はぁ・・・」

咏「そんで、もう一個、言いにくいことが・・・」

咏「・・・えりちゃんが、気合入れて掃除してくれたおかげで、床ツルツルなんだよ」

えり「いや、そんな大袈裟な・・・」

咏「いや、マジで。手で実際に床とか触ったらツルッツル」

えり「・・・そ、それが?」

咏「・・・カラダ、支えるのにすっげー必死で、起き上がるどころの話じゃない」プルプルプル

咏(左膝が限界を迎えても、まだ手が残ってるけど・・・)

咏(手、のみだとぜってー滑る・・・)プルプル

咏「で、支えがなくなった瞬間・・・多分」

えり「なっ・・・なっ、なっ・・・///」

咏「ちょっと、体勢変える努力はしてみるから。…よっと…」

咏「・・・・ッ!」ピキッ

咏「く、……~~~っ!!」プルプル

えり「み、みひろぎぷろ?」

咏「・・・みぎひざ・・・つった・・・」プルプルプル

えり「みひろぎぷろおお!?」

咏「いや、なんかもう、だめだ。力尽きる」

えり「だ、ダメですよ?たえてください…!」

咏「あー・・・できるだけそーしたいけどさー・・・」

咏「あー・・・まー頑張るわー知らんけど~…」プルプル

えり「みひろぎぷろ……」

咏「あのさー…お願いしてもいいかなー?」

えり「は、はい・・・?」

咏「おーえんして。頑張ってって」

えり「は・・・?」

咏「ほら、なんか頑張れるかもしれねーじゃん。よくわかんねーけど」

えり「みひろ……」

咏「ほら、応援してくれないと頑張れないかもねぃ~」

えり「がんばってください!まけるなーふぁいとーいっばーつ!」

咏「うんうん!いー感じいー感じ」ニヤニヤ

咏「もう一個言うとさー」

咏「三尋木プロっつーのをもうやめてほしいかなー」

えり「と、言うと?」

咏「下の名前で呼んで、おーえんしてくれねー?」

えり「し、下の、名前………」

咏「ほら、そーすっと頑張れるかもー」

えり「・・・・・」

咏「・・・あっ!手が滑ってしまう!
やば………」

えり「頑張って!咏……さん!」

咏「ナイス」ニヤッ

>>477訂正
咏「もう一個言うとさー」

咏「三尋木プロっつーのをもうやめてほしいかなー」

えり「と、いうと?」

咏「下の名前で呼んで、おーえんしてくれねー?」

えり「し、したの、なまえ………」

咏「ほら、そーすっと頑張れるかもー」

えり「・・・・・」

咏「・・・あっ!手が滑ってしまう!
やば………」

えり「がんばって!うた……さん!」

咏「ナイス」ニヤッ

えり「うぐぅ………///」

咏「次はーそーだねぃ~」

えり「ちょっと、みひろぎぷろ?」

咏「“がんばってくれたら、ご褒美にちゅーしてあげますよ”とか言ってくれると・・・」

えり「みひろぎぷろ!?」

咏「あぁー手が!手がぁー」プルプル

えり「う、うぅぅうぅ・・・っ////」

咏「はーやーくー」

えり「・・・が、がんばって、くれたらぁ・・・っ」

咏(おっ!)

えり「ご、ごほうびに・・・っ」

prrrrrr!

咏「っ!?」ビクッ

えり「!?」ビクッ

咏「っ!」ズルッ

えり「!」

咏(やばっ………!)

咏「………っ!」グッ

咏「・・・・・」ピタッ

えり「・・・・・」ビクビク

咏「・・・せー、ふ」フゥ

えり「・・・ふざけてるからですよ」

咏「えりちゃんがケータイなんかの電源入れてるから…って・・・」

えり「……ぁ……」

咏(もっと、近くなって・・・)ドキッ

えり(こんな、こんな・・・っ)アワワ

咏(えりちゃんの、瞳の茶色は……赤みがかった茶色だったんだ・・・)

咏(・・・へへ。今、えりちゃんの瞳に映ってるのは、私だけなんだな・・・)

咏(私だけが、映ってるのがわかるほど、近くて・・・)

えり「・・・・ッ!!////」ギュゥ

咏(あ・・・目、閉じちゃった)

えり「……~~~っ///」

咏(・・・そんな、顔真っ赤にして目ぇ閉じられたら・・・まるで、『キスして』の合図だぜ?えりちゃん・・・)

えり(いき、が、かかるほど・・・ちかくて・・・)ドキドキ

えり(あなたの、かおが、めのまえにあって・・・)

えり(なにより・・・なにより・・・)

えり(こわくて、たまらなかった“すずらんの香り”が・・・とても、心地よくて・・・)

えり(わたしは・・・どうかしてしまったの・・・?)

えり(しんぞうのおとが・・・こんなに、うるさいなんて・・・っ)ドキドキ

えり(そんなこと、あるわけないのに…きかれているかもしれないって、すごく、はずかしくて・・・!)

えり(・・・おかしく、なって…しまいそう・・・っ)ギュゥ

~その頃の彼女たち

恒子「さて、えりりん家前に着きました!こーこちゃんでっす!」

はやり「みんなのアイドル、はやりんでっす☆」

良子「ルーキー、よっすぃーです」

健夜「・・・・・なにそれ」

恒子「ノリの悪い最強すこやんです!」

健夜「最強にノリが悪いみたいにいわないで!?」

恒子「んじゃ、インターホン押しちゃうよ~」

はやり「ノンノン!だぁめふくよん!」

恒子「え?」

はやり「ノーウェイノーウェイだよっ☆」

良子「ノーウェイノーウェイ」

健夜「?」

はやり「サプライズならサプライズらしく、インターホンなしでいこう☆」

恒子「いやいや、それこそノーウェイ」

はやり「チッチッチッ☆」

はやり「良子ちゃん、頼んだゾ☆」

良子「サーイェッサー」

恒子「?」

はやり「良子ちゃんはぁ・・・」

良子「・・・・はっ」シャキーン

健夜「!?」ビクッ

良子「・・・・・」カチャカチャ…

はやり「ピッキングがめちゃ上手なのだ☆」

健夜「犯罪だーーー!?」

はやり・良子「「ノーウェイノーウェイ(☆)」」

健夜「シャレになんないよ!」

恒子「うっはぁ、良子ちゃんぱねぇ~」

健夜「関心してちゃだめだよ!ところでこの短時間で凄い仲良くなったね!?」

恒子「良子ちゃんはもう立派な仲間だよ!」

良子「光栄です」カチャカチャ

~扉のこちら側

咏(・・・だめだ、何考えてんだろうねぃ・・・おちつけ、三尋木咏)

咏(たしかに…たしかにさ?好きな女を、今押し倒してるぜ?顔とかめっちゃ近いし、めっちゃかわいいし。なんかプルプルしてるし)

咏(・・・まぁ、プルプルなら私もしてるけど・・・)プルプルプル

咏(耐えろ。耐えるんだ。またえりちゃんを悲しませることになる)

咏(えりちゃんは、そういうことは“コイビト”とするって、決めてるんだから・・・!)

えり「……~~っ///」プルプル

咏(でも食いてぇぇぇえええ!据え膳ってレベルじゃねーぞ!いや誘われてねーけど!)

咏(なぁ・・・これ、いくべき?食べていい?・・・めちゃくちゃにしていいかなあ
?)

咏(・・・・いやいや、何考えてんだ・・・・落ち着けっつーの・・・・)

咏(耐えろ・・・耐えろ・・・)

咏(それに、手も足も・・・耐えろよ・・・)プルプル

咏「・・・えりちゃん?」

えり「っ!……なん、ですか……?」ビクビク

咏(かわいい・・・)

咏「あと、少しで痛みも引くから・・・もうちょい、待ってねぃ・・・」

えり「は・・・ぃ・・・」

えり(たえて・・・みひろぎぷろ・・・なにかあったら、わたし・・・)ドキドキ

えり(ほんとに、おかしくなっちゃいそうで・・・!)ドキドキ

良子「っ!」

恒子「どうした戒能隊員!」

良子「…ミッション…コンプリート…!」

はやり「よくできました!」

健夜「あーあーもう・・・ごめんねえりさん・・・」

恒子「・・・では・・・」ニヤリ

はやり「・・・・ふふ☆」

良子「・・・・イエス」

健夜「・・・ここまで来たしなぁ・・」」

>>500
× 健夜「・・・ここまで来たしなぁ・・」」

○ 健夜「・・・ここまで来ちゃったし、挨拶くらい・・・」

恒子「いっくよー!」


ガチャッ…


咏「うぇ!?」ビクッ

えり「ひゃッ!?」ビクッ


ズルッ


咏(あっ・・・!)


咏「んぅっ!」

えり「んん……っ」


恒子・はやり・良子・健夜「「「「あ」」」」


おしまい

こんな時間まですみません

読んでくれた方、支援、保守してくれた方ありがとうございました

おやすみなさい

>>474
× 咏「・・・みぎひざ・・・つった・・・」プルプルプル

○ 咏「・・・みぎあし・・・つった・・・」プルプルプル

膝はつらない・・・

>>476
× えり「がんばってください!まけるなーふぁいとーいっばーつ!」

○ えり「がんばってください!まけるなーふぁいとーいっぱーつ!」

寝ぼけてたからって誤字が多い・・・



えり「責任・・・とってください///」
まで読んだ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom