やよい「『カマキリは交尾の際、メスがオスを食べる事がある』?」(212)

やよい「そそそ、そんなーーっ?!」ガクゼンッ

やよい「………」ペラッ

やよい「『そういう習性だと一般的に言われていますが、実際には、オスと餌の区別がついていないだけ』……」

やよい「………」

やよい「うわぁん!!!」



やよい「つまり、つまり………っ」

―――――
――――
―――
――



やよい「うっうー! プロデューサー、大好きですー!」

P「はっはっは、俺もやよいの事が大好きだよ」ナデナデ

やよい「えへへっ、とっても嬉しいですっ!」

P「やよい……」ダキッ

やよい「ぷろでゅーさぁ……」ギュッ

やよい(……お腹空いてきたなー)

やよい(あ、なんか美味しそうなのがある!)

(ユラリ)

P「……やよい?」

やよい「……うっうー! おっきなもやしですー!」クワッ

P「どうしたんだ? ツインテールを逆立てて?」

まあ頑張れ
寝る

やよい「美味しそうですー! これだけあれば、もやし祭りどころかもやしカーニバルですよー!」

P「うん? やよい、髪の毛が俺の方に――」

やよい「はい、ターッチ!」

(ザクゥッ)

やよい「いぇいっ♪」

P「ぐあぁッ?! さ、刺さってるゥ?!」

やよい「いっただっきまーす!」

P「うわぁぁぁぁあああ――」

やよい「……もぐっもぐっ」

P「」ビクンビクンッ

やよい「うっうー、このもやし、不思議な味がしますー!」

P「」

やよい「えへへっ、プロデューサーも一緒に食べましょう!」

P「」

やよい「……プロデューサー………?」



―――――
――――
―――
――

やよい「食べ物だと思って食べちゃうなんてやだあああああああ!!!!!!」

やよい「うぅっ、ぐすっ……ぷろでゅーさぁ……うわぁん!!」

やよい「ぐすっぐすっ……カマキリさん……かわいそうでぅ……」ペラリ

やよい「次のページは……タガメ?」


やよい「『タガメは肉食性が強く、カマキリ同様、メスが同種のオスを食べてしまう場合があります』……?」


やよい「……」

やよい「うわぁん!!」

 
(ガチャッ)

貴音「おはようございます」

やよい「つまり、つまり………っ」



―――――
――――
―――
――

貴音「もし、あなた様」

P「ん、ああ、貴音か」

貴音「お仕事はまだ終わりませんか?」ソワソワ

P「悪い、ちょっとまだ事務処理が残ってるんだ。小鳥さんが風邪でダウンしちゃったからな……」

貴音「そうですか……」シュン

P「らぁめん食いに行く約束してたのにごめんな。もう少し待ってくれ」カタカタカタカタッターンッ

貴音「………」

P「………」カチャカチャカチャ


貴音「……待てません」

P「えっ?」

 
(パッ)


貴音「と舞って」


(ガッ)


貴音「とやって」


(チュッ)


貴音「と吸って」


P「はぁんっっ! たたたたかねぇ?!」

貴音(美味しそうな)

P「たか、ね、ぁ、あたまが、とけっ」

貴音(あなた様)

P「うあー」

貴音「じゅるるん」

P「………」ペシャン


(ビクッビクッ)


―――――
――――
―――
――

 
やよい「やだああああああああああああ!!!!」

貴音「や、やよい、どうしたのです?」

やよい「! 貴音さん!!」

貴音「は、はい」

やよい「プロデューサーに近寄らないでください!!!」

貴音「なんと!?」

やよい「うっうー、プロデューサーの事は私が守りますっ!!」

やよい「このカマでっ!!」ガルウィングッ!!

貴音「一体わたくしが何をしたと……」

やよい「あっ! そ、それだと私がプロデューサーを……!」

やよい「やだあああああああああああ!!!!!!!」

貴音「面妖な……」

やよい「ぐすっ……えっと、次のページはー」

貴音「それは……昆虫図鑑?」

やよい「うっうー! 学校の図書室で借りてきました!」

貴音「ふむ、『コラム:百舌の早贄』……?」


(ガチャッ)

小鳥「あら、おはよう二人とも。早いわねー」

やよい「これって……」

貴音「つまり………」


―――――
――――
―――
――

 
小鳥「だから分かってるから! 今度帰る時はちゃんと彼氏連れてくから!!」

小鳥「つ、強がってないわよ! 本当にいるんだからね!! ばいばいっ!」ガチャンッ

小鳥「はぁ、まーた強がっちゃった……どーしよ」

P「おはようございまーす」

小鳥「あ、おはようございます」

P「はー、今日も忙しい一日が始まりかー」

小鳥(『ちゃんと彼氏連れてくから』……)

小鳥「……ふふ、ふふふふ」

P「小鳥さん?」

小鳥「じゃあちゃんと確保しとかないとね……」

P「レッスンルームですか? 大丈夫です、予約は抜かりないですy」


(ズグッ)


P「………小鳥、さん………?」

小鳥「ふふっ、プロデューサーさん」

(ズブズブ)

P「え……これ、俺の腹……どうな、て」

小鳥「逃げないように、しっかりと捕らえておかないとね♪」

P「小鳥、さ、ん……?」

小鳥「プロデューサーさん、今度私、実家に彼氏連れてかなきゃいけないんです」

P「こ、か……」ビクンビクンッ

小鳥「来てくださいね♪」

P「」ビグッビグッ


―――――
――――
―――
――

やよい「やだああああああああああああああ!!! 」

貴音「す、すみません、つい……」

小鳥「人をイヤな喩えに使わない!!」

やよい「ひゃあああああっ?!」ヒシッ

貴音「だ、大丈夫ですよ、やよい! あなたのことは、わたくしが守ります故!!」ギュッ

小鳥「ふ、深く深く傷付いてるのはむしろ私の方なのに……色んな意味で!」ピヨォッ!!

小鳥「分かるかしら、この名前だけで百舌のぐろっちょシーンの役者にされたあたしの深い哀しみが!」

貴音「しかしそちらについては陳謝いたしますが、もう片方については」


小鳥「彼氏くらいっ……あっ、連れてくって電話しちゃったんだった……どしよ……」ヘタッ

貴音(南無)

貴音「しかし改めて考えてみると、まこと面妖な習性です」

小鳥「なんで串刺しにするのかはよく分かってないんだっけ」

貴音「食糧を取っておくため、などという説もあったと存じます」

やよい「ええと、『早贄は放っておくことも多い』……?」

貴音「きっと、忘れてしまうのでしょうね」

小鳥「なんだかリスみたいねー。リスも確か、食料を埋めて忘れちゃうのよね」

雪歩「おはようございますぅ。何を話してるんですか?」ガチャッ

やよい「あ、雪歩さんっ!」

小鳥「百舌の早贄とリスの餌埋めについて」

雪歩「な、なんだか早贄って怖そう……あ、お茶淹れてくるね」

小鳥「ありがとー」

やよい「埋めちゃう……埋めたまま、忘れちゃう………」

小鳥・貴音「「あ」」


―――――
――――
―――
――

雪歩「ぷーろでゅーさーっ♪」

P「ん? どうした雪h」


(ズボッッ)


P「おわぁっ?!」ズザザザッ

(ドシンッ)

P「いててて……お、落とし穴?」

雪歩「えへへっ」

P「珍しいな、雪歩が作ったのか? あんまり亜美真美に影響されるなよ」

雪歩「えへへ、プロデューサー、大好きですっ!」ニッコリ

P「お、おう?」

 


雪歩「だから、大好きなプロデューサーを誰にも取られない様に」

(ドバッ)

P「けぺっ?! つ、土?!」



雪歩「しっかり埋めておきますね♪」

雪歩「おーらいっ♪ きょおーがーわーらーえーたらー♪」ドサッ

P「ぶへぇっ!? や、やめろ! 本当に埋まっちまう!」

雪歩「おーらいっ♪ あしーたーはーきーぃーっとー、しあっわっせ♪」ザザッ

P「う、うわぁ! 土がっ、胸まできっ――」

雪歩「だーいじょーぉぶー♪ どーこーまーでーだぁってー♪」ザックザック

P「あぶっ! おごっ……うべぁ……お……」

雪歩「さーしゅっぱーつ♪ おーらーーい♪」ドザザザザザザ

P「」

雪歩「またプロデューサーのことが恋しくなったら掘り出してあげますね♪」ポンポン



雪歩「ふー! いい汗かいたっ! ……ってあれ、私、なんで穴埋めてたんだっけ……?」

雪歩「まぁなんでもいいよね。お茶淹れて飲もっと♪」

―――――
――――
―――
――

 
やよい「やだあああああああああああああ!!!!!!」

雪歩「なんでそんな事になってるんですかぁ!!!!!!!」

貴音「やよい、落ち着きなさい」

小鳥「ほらほら、雪歩ちゃんもお茶飲んで落ち着いて」

やよい雪歩((ゴクゴク))

やよい雪歩「「……ふぅ」」



(ガチャッ)

P「何騒いでんだお前ら」

やよい「ぷ、プロデューサー!」

P「お、どうしたそんな慌てて」

やよい「だ、大丈夫ですよね?」

P「おう俺の頭がやばいってか? ご挨拶だなーやよい」ウッウーウラゴエ


やよい「プロデューサーは食べられちゃったり殺されたりしないですよね?!」


P「は?」

やよい「大丈夫ですよね!」

P「お、おう、大丈夫だ。何のことか分からんけど」

やよい「よかった、です……」グスッ

貴音「少女を泣かせるとは……」

小鳥「紳士の風上にも置けないですね」

雪歩「プロデューサー……」

P「え? 俺のせいなの? 俺なんもしてないよね?」

P「とりあえず貴音、雪歩、お前らはさっさとレッスン行ってこい」

貴音「承知いたしました。では、ごきげんよう」

雪歩「あ、プロデューサーのお茶もここに置いておきますね。行ってきます!」

P「おうサンキュー。行ってらっしゃい」

小鳥「はぁ、お仕事やらないと……」キィッカチャカチャッ

P「よろしくお願いしますね。さて、やよいは俺と営業行くぞ」

やよい「うっうー……」

P「さて、ほら車に乗れ」

やよい「はい……」

P「まだ暗いな……今日はどうした? いつものやよいらしくないぞ」

やよい「えっと、その……」

P「ま、時間も押してるし話は車の中で聞こう。助手席乗りな」

やよい「は、はい」

(ブロロロロ)

P「さて、何を騒いでたのかな?」

やよい「……」

P「ん?」

やよい「ぷろ、プロデューサーが……」

P「うんうん」

やよい「プロデューサーが、カマキリな私に食べられちゃうんです!!」


(キキッ)


P「どういうことなのかキッチリ説明してもらおうか」

P「やよい! 小鳥さんに変なもん見せられたんじゃないだろうな?!」

やよい「ふえぇっ?! へ、変な小鳥さんなら想像しちゃいましたけど……」

P「よし、安心しろ。明日事務所に来たときには小鳥さんがイジェークトヽ(0w0)ノしてるからな」

やよい「あわわわわ! こここ、小鳥さんのせいじゃないですー!」

やよい「こ、これを読んでて……」ゴソゴソ

P「……昆虫図鑑?」

 
カクカクシカジカ!


P「なるほど……共食いと早贄なぁ」

やよい「うっうー、可哀そうかなーって……」

P「まぁ自然の摂理と言えばそれまでだが、気持ちは分かるよ」ナデナデ

やよい「ふあぁ……カマキリさん、食べられる時、どんな気持ちなんでしょうか……」キュッ

P「ふむ……」


P(やよいに食べられるとかご褒美です)

P「しかし、このツインテがカマか?」グイグイ

やよい「うあー、プロデューサーやめてくださいぃ」フラフラ

P「カマというにはあまりにも手触りが良すぎるな……」

やよい「えへへ、お徳用のシャンプーリンスですけど」

P「安心しろ、これで食われることはない」

P(この手触りの良さに捕まりそうだけど)

やよい「だったら、私、プロデューサーの傍に居ても大丈夫ですか?」

P「おう、大丈夫だぞ」

やよい「私がプロデューサーのこと大好きでも大丈夫ですか!」

P「おう、だいじょ……おう?!」

やよい「うっうー! これで何も心配いらないですー!」

P「何の心配をしてるんだキミは」

やよい「やっぱり、子どもはいっぱいいた方がいいですよね!」

P「ちょっと待とう」

やよい「私も妹弟いっぱいいて、苦労することもあるけど」

P「うん」

やよい「みんないてくれて良かったと思います」

P「いいことだ」

やよい「誰一人欠けても、高槻家じゃないんです。とっても幸せで」

P「イイハナシダナー」

やよい「うっうー、だから私達も大家族を目指しましょう!」

P「どうしてそうなった」

やよい「えっ、プロデューサー……私のこと、嫌い、ですか……?」ウルウル

P「そ、そんなわけないだろ! 」

やよい「じゃあ私のこと好きですか?」

P「う……」

やよい「どうなんですか!」

P「……ほら、営業行くぞ」

やよい「っぷろでゅーさぁ!」


(ガブッ)

P「ふひゃあ?!」

やよい「ほはへへふへはひほ」

P「一度放してから喋りなさい」

やよい「答えてくれないとカマキリな私が食べちゃいますー!」ガブゥッ

P「ひゃいっ?!」

やよい「あむあむ」

P(こ、これは)

やよい「はふはふ」

P(なんというか)

やよい「むーむーっ!」

P「……」ナデナデ

やよい(ビクゥッ)

P「かわいい」

やよい「違いますっ!」

P「ん?」

やよい「今の私はカマキリですーーっ!」

P「そうかそうか」ツインテグワシッ

やよい「ひゃんっ!」

P「俺食われちゃうなー」

やよい「うーっ」プルプル

P「かわいい」

やよい「うぅ……私、カマキリなのに勝てないです……」

P「はっはっは、じゃあ営業行くぞ」

やよい「うやむやにされちゃいましたー……」

P「だいじょーぶだいじょーぶ、大好きだよ」ナデナデ

やよい「うー」

P「よし行くぞー」




―――――
――――
―――
――

P「うーん……ふぁあぁぁ……いっけね、寝ちまってたか」

P「ええと……今の時間は……」

P「そうだ、やよいの営業終わって、事務所帰ってきて寝てたんだったな」

P「あー、疲れた」


(コンコン)


P「ん、誰だ?」

「わたくしでございます」

P「おう、どうした? 入れよ」

「では失礼いたします」

(ガチャリ)


P「……ん?」

「どうかなさいましたか、あなた様?」

P「いや、なんだか雰囲気がいつもと違う気がしてな」

「そうでしょうか? それよりあなた様! 今日という日こそは!!」ソワソワ

P「あぁ、そういやらぁめん食いに行くって約束したっきりだったな。待ってろ、今軽く片付けたら行くから」

「……」

P「えぇっと、書類をまとめて」ガサゴソ

「あなた様」

P「んー、なんだー?」ゴソゴソ

「待てません」

P「……ん?」

「……ふふ」

P「……なぁ貴音、さっきから思ってたんだが」

「何か?」

P「口に何か尖ったものが見えるんだが」


(ガシッ)


P「か、髪の毛がクローのように?!」

「あなた様」

P「な、何をするつもりだ、貴音!」ゾクゥッ


たがね「いただきます♪」


P「やめろおおおおお!!!!!!」

 
(ズグッ)



P「ほ、解けた!」

たがね「わ、わたくしの髪が!」

「……」

P「こ、小鳥さん! ありがとうございま――」

「駄目よ、貴音ちゃん」

(ブォッ)

P「ひっ! 尖った鉄パイプ?!」


こもず「プロデューサーさんは……私のモノ、なんだから……♪」

 

(ズォッ)


P「おわぁっ?!」

こもず「もー、空ぶっちゃうから避けちゃダメですよー、プロデューサーさん♪」


(シュルルッ)


P「た、貴音の髪がぁっ!!」ダッ

たがね「あと僅か、だったのですが……」

P「くそぉっ! 一体どうなってんだ!」


「プロデューサー、こっちですぅ!」


P「ゆ、雪歩!」

(ジリッ)

「? プロデューサー、どうしたんですかぁ?」

P「お前……」

「ほら、そっちに居たら危ないですよぉ? こっちに来てください♪」

P「……」カタアシヲアゲテ

(ズンッ)

(ボフッ)

「あー……」

P「落とし穴か。落としてどうするつもりだったんだ?」

「四条さんと小鳥さんから守ってあげるだけですよぅ」

P「底には、竹槍が立っているようだが?」


りすほ「えへへ、それなら二人は入ってこれないですから♪」

P「くそっ!」ダダダッ


りすほ「あっ、プロデューサー!」


P(狂ってやがる!)


P「何があったんだ! 俺が何かしたのか? 何なんだよ一体!!」


たがね「あなた様!」ジュルルン

こもず「プロデューサーさーん!」ブンブン

りすほ「プロデューサー♪」ザクザクザク


P「お、追っかけてくるぅ!! 雪歩は何を掘りながら進んでるんだよ!!」

P「くそっ、この角を曲がってっ……!」

 

(グワッ)


P「んぐっ?!」


(ズッ)



たがね「あなた様、どちらにいらっしゃるのですか!」シャキンシャキン

こもず「プロデューサーさん? どこですかー?」ブゥンッブゥンッ

りすほ「出てきてくださいよぅ!」ザザザザザザザ

P「んーんー!」

(パッ)

P「ぷはぁっ! し、死ぬかt「しっ!」」

P「ん?」


やよい「し、静かにしないと見つかっちゃいますー……」

P「や、やよいか? 段ボールに紛れてて全く気付かなかったよ」

やよい「うっうー。事務所に戻ってきてみたら、なんだか大変なことになってて……」

P「一体何があったってんだ……」

やよい「とりあえず、ここに隠れてたんですけど」

P「やよいは怪我とかはしてないか?」

やよい「はいっ! 元気いっぱいですよー!」ウッウー

P「そうか、それなら良かった」

やよい「でも、びっくりしちゃいました。三人があんなこと……」

P「全くだ。一体なんだってんだ……」

やよい「本当ですー! もー!」


「プロデューサーは、私のモノなのに!」


P「……ん? やよい」

「うっうー?」

P「そういえば……」

「なんですかー?」ニコニコ



P「その、カマみたいなツインテール、どうしたのかな……?」

 

(グァッ)


(ガシィッ)


P「うわぁっ!!」

「うっうー、プロデューサー、捕まえましたー!」

P「やよい、まさか、お前も……!」

「私がだんぼーるに似てたからって、油断しちゃダメですよー?」

P(いや擬態は全くできてなかったが)

P「なんて突っ込んでる場合じゃない! 放せ、やよい!」

「……やだ」

P「やよい!!」

「そんなこと言って、放したら逃げちゃうんでしょ。私、分かってるもん」

P「やよい……?!」

「最近プロデューサー、私のこと、あまり見てくれない」

P「そんなことは!」

「嘘。いつも春香さんや千早さんに付きっ切りで」

P「やよいの事だって大切だ!」

「放したら、また離れちゃうもん」

P「そんなことない……!」

「私、プロデューサーのこと大好きだもん」

P「お前、こんな時にっ?!」

「家のことが大変な私のスケジュール見てくれて、時々手伝ってくれて」

P「やよい……」

「うっうー、だから、プロデューサーとずっと一緒にいたいです」

P「……」

「プロデューサーは、私のこと、嫌いですか……?」

P「……やよい。俺は、お前が――」




やよきり「うっうー! なんだかお腹が空いちゃいました!」

P「え?」

やよきり「あっ、美味しそうなもやしですー!」ウッウー!

P「おいちょっと待て……いでででで! カニカm……じゃない、髪カマに力が入ってるぞ!」

やよきり「これだけあれば、もやし祭りどころかもやしカーニバルが出来ますー!」ギリギリ

P「な、なんでだよ! う、動けない! 身体が、やよいのカマから離れない!」

やよきり「それではっ! 本日のもやしカーニバルを開催しまーす!」クアッ

P「うっ、うあぁぁぁぁああ?! や、やめろ、やよいいいいい!!!!」

やよきり「いっただっきまーす!」

P「うわああああああ!!!!!」




(モシャリ)

やよきり「はむっはふっ」

P「や、よ……」

やよきり「むしゃむしゃ」

P「そ……か………」

やよきり「じゅるじゅる」

P「ご……め……ん……」

やよきり「あむあむ」

P「な……」

やよきり「おいしー!」

P「」


やよきり「プロデューサー……」

やよきり「えへ、えへへ…………」

―――――
――――
―――
――

 

P「うへぁぁぁぁぁぁああっ?!」

P「……」

P「あー……やよいを車で待ってるうちに寝ちまったか……」

P「疲れが溜まってんのかな……ノイローゼじゃないだろうな」

P「あとさっきの話のせいか……なんつー夢を……」

P「それにしても、なんか膝に柔らかい感触が……髪の毛?」


やよい「すぅ……すぅ……」


P「なんだ天使か」

P「いつの間に戻ってたんだ……」

やよい「んー……んぅ……」

P「こりゃ夢の中でも逃げられんわけだな……」

やよい「すぅ……ぷろでゅーさぁ……」

P「俺の悪夢の裏で幸せそうな寝顔だなぁおい」

P「おーい、やよい、起きろ」

やよい「んー……もーちょっと……」

P「起きなさい」

やよい「ふあぁ……ぷろでゅーさぁ?」

P「おはよう」

やよい「えへー、ぷろでゅーさーの膝枕、気持ち良かったでぅ」トローン

P「そりゃあ良かった」

やよい「ぷろでゅーさー、だいすきですー」

P「ああ、俺も大好き……ン?」

やよい「やったぁ、両想いー」ネムネムウッウー

P「お前まだ半分目が覚めてないだろ」

やよい「うっうー、覚めてますー」ネムネム

P「はいはい、助手席で寝てろ。家まで送ってやるから」



やよい「……」


(カチッ)


P「ん?」

やよい「プロデューサー、私、本当に大好きなんです」

P「ありがとう。さあ帰ろう」

やよい「はぐらかされてます」

P「いやいや、そんなことないって」

やよい「いいえ、そうです」

P「はっはっは、やよいも怖い雰囲気出せるようになったじゃないか」

やよい「うっうー」

P「芝居で活きるぞ」

やよい「うっうー」

P「……やよい?」

やよい「これはちゃんと、プロデューサーに分かってもらわないとダメです」

P「ど、どうした? 目が怖いぞ?」

(グルッ)

(ガチャッ)

P「ど、どうしてエンジン切って鍵を掛けるのかな?」

やよい「だって、途中で車が動いちゃったら危ないもん」

P「一応聞いておくけど、何の途中でかな?」

やよい「えー? それはもちろん」

 


「プロデューサーを」




「食べてる途中で、ですよ?」





\ウッウー/




―――――
――――
―――
――

 
~ソレカラドシタノ~


小鳥「うーむ、プロデューサーさんが行方不明になってから、早一週間……」

律子「もー! プロデューサーったら仕事ほったらかして何やってるのかしら!」

雪歩「大丈夫かな……ちゃんとご飯食べてるかなぁ……」

貴音「大丈夫でしょう、あの方ならひと月は」

美希「ハニー、きっとミキのためにマグロ漁業に行ったんじゃないかな!」

真「遠洋漁業かぁ! くーっ、ボクは山籠もり行きたいなぁ!」

亜美「これは事件の匂い!」ガタッ

真美「そ→きゅ→に対処が必要ですな!」キリッ

あずさ「迷子かしら~……」


響(一週間行方をくらませてもこの扱いなプロデューサーって一体……)

(ガチャガチャ)

やよい「うっうー! おはようございますー!」

伊織「あ、やよい、おはよう」

春香「おはよー」

千早「おはよう」

やよい「おはようございますっ!」ガルウィングッ

律子「あ、やよい。悪いけど、今日も一人でお仕事行ってもらえる?」

やよい「ふぇ? 私は大丈夫ですけど、どうして……?」


千早「そういえば高槻さんにはプロデューサーさんの事言ったの?」ヒソヒソ

伊織「言えるわけないじゃない! 言ったらあの子、心配で倒れちゃうわよ! 天使なんだから!」ヒソヒソ

律子「ごめんね、やよい。あの馬鹿プロデューサー、まだ会社に来なくて……」

美希「きっと今頃、ミキのためにダイヤの指輪を選んでるの!」

律子「それはないと思うわ」

やよい「んー、でももうすぐかなーって」

律子「え?」

美希「ダイヤ?!」


(ガチャッ)


高木「ウォッホン! 諸君、今日も体調管理は万全かね?」

律子「あ、社長」

美希「ハニーじゃないの……」

全員「おはようございまーす!」

高木「うん、元気でよろしい」

高木「あー、律子君。この一週間ほど、ご苦労だったね」

律子「え? 何がです?」

高木「何が、とは……勿論、P君の穴埋めの事だが」

律子「社長は何かご存じなんですか?!」バンッ

高木「どどど、どうしたのかね?!」

律子「だってプロデューサー、一週間も音信不通なんですよ?!」

雪歩「みんな心配してるんです!」

律子「こっちがどれだけ迷惑してたか!」

雪歩「えっ」

響「心配してる人は別にいなかった気がするさ」

雪歩「響ちゃん?! 私心配してるよ!」

響「一人ではみんなとは言わないさー」

雪歩「うっ」

響「それなら、自分もいつも、みんなさ……」

雪歩「……明後日のオフ、一緒に遊びに行こうね」

律子「で、どういうことなんです?」

高木「伝わってないのかね? 音無君伝手に連絡したはずだが……」

律子「へ?」

小鳥「ピヨ?」

高木「P君はここ最近、働き詰めだったからね。本人も了承の上、休暇を取ってもらっていたのだ」

律子「……小鳥さん?」

小鳥「のワの」

春香「私の真似しないでください!」

律子「して、プロデューサー殿は?」

高木「あぁ、それなら」


やよい「うっうー、うちにいますよー!」


伊織「やよいの家ェ?!」

高木「うむ、彼を一人にしておいても休まらん気がしてな……」

伊織「ちょっと! 何考えてるのよ!」

やよい「お父さん達に聞いたらオッケーしてくれましたー!」

伊織「う……ご家族と一緒なら……」

高木「というわけで、高槻家で一週間のバカンスを楽しんでもらっていたというわけだ」

律子「あーなーたーねぇー!?」ムニィィィイ

小鳥「すすすすびばぜんすっかりききながしてまひたぁー!」

高木「……はぁ。で、彼は今日から来る予定なのだが……」


(ガチャッ)


P「おはようございます」


亜美「おっ、出ましたな→ヒモオトコ!」

P「な、なんやとォ?!」

真美「それとも住み込みで婿入りしゅぎょ→ですかな→? んっふっふっふ~」

やよい「むむむ婿って!」カァァァア

P「婿入りの修行って何をやるんですかね真美さんや……ご教授願おうか」

真美「えっ?! いやっ、別にただ言ってみただけで……」

P「しかし、漠然としたイメージくらいあるだろう?」

真美「あう……」

P「ほれゆーてみぃ、ほぅれゆーてみぃ? Do-NanDai? ドシタ→ドシタ→?」

真美「うあうあ→!」


律子「はぁ……確かにリフレッシュは出来たみたいですけど」

伊織「……ウザさもパワーアップしてるわね」

やよい「…………」

やよい「プロデューサー!」グイッ

P「んあー?」

千早(ビクッ)

やよい「そ、そんなに真美にくっついちゃダメですー!」グイグイ

P「お、おぉ?!」ズルズル

あずさ「あらあら~。やよいちゃん、妬いてるのかしら~?」

やよい「う、うっうー!」プルプルカァァァア

P「ほう、そうなのかやよい?」

やよい「そんなことないですー!」

P「うんうんそうだよな。この一週間、あんなに甘えてたもんな」

やよい「!!」

美希「どういうことなの。ちょっと聞き捨てならないの」ガタァッ

千早「美希、落ち着いて」ガシッ

美希「千早さん放してーっ! ミキもハニーに一週間分甘えるのー!」ジタバタ

P「それはまた今度にしてくれ。一週間一緒にいてなんだが、今日は早速やよいの付き添いなんだ」

美希「えーーっ?!」

P「また今度飯でも連れてってやるから」

美希「むー」

P「今回は助かったよ、律子。今度埋め合わせするから」

律子「本当ですよ私にくらい直接連絡をですねえ! ま、埋め合わせは小鳥さんとの折半でいいですけど」

小鳥「ピヨォ……」

P「あと貴音もらぁめん行けてなくて悪いな。暇だったら今夜食いに行くか」

貴音「!! はい、是非とも!!」

美希「えーーーっ?!」

P「先約なんだ。美希は……それなら明日の夜連れてってやる」

美希「約束なの!」

雪歩「あ、お仕事前に、どうぞ……」

P「おっ、雪歩のお茶も久しぶりだなァ」ズズッ

P「うん、これを飲まんと始まらないな」

雪歩「! はいっ!」

P「で、小鳥さん」

小鳥「はい?」

P「実家への彼氏役の件はお断りで」

小鳥「なんでここで言うんですかー?!」

P「いやー、ちゃんと見てる前で言わないと納得しないのが約一名……」チラッ

やよい「…………」プクーッ

やよい「早く行きますよーっ!」プンプン

P「おわわっ?! じゃ、じゃあ行ってきまーす!」


(ガチャッ)

(バタンッ)


高木「……ま、元気が戻ったようで何よりだ」

律子「でもプロデューサー……そんなに疲れてたのに、あまり素振りを見せずに……」

高木「いや、疲れもそうなんだが」

律子「?」

高木「今回の場合、それよりも精神的なものが大きくてな……」

律子「え?」

高木「事務所に来れるようになるまで、一週間かかったということだ」

律子「はい?」

(ブロロロロロ)

P「機嫌直せよ」

やよい「むー」

P「一週間も一緒にいたんだから」

やよい「でも日中はお仕事だから、一緒にいられなかったもん」

P「毎晩添い寝してやっただろ……」

やよい「う……うー……」カァァァァァア

P「ま、これからはもう少しやよい担当の時間増やすからさ」

やよい「ほんとですかっ!」

P「おー、だから許してくれよ」

やよい「うっうー! 分かりましたー!」

P「しかし、やよいの家で休めと言われた時は驚いたな……」

やよい「私から社長にお願いしたんです」

P「やよいから?」

やよい「はい、そうすれば」

P「そうすれば?」

やよい「……ぷ、プロデューサーを、独り占めできると思って……」カァァァア

P「かわいい」

やよい「もーっ! そういうこと言わない!」プンプン

P(かわいい)

P「しかし良かった……今日あいつらと会った時にトラウマらなくて」

やよい「う、ごめんなさいー……」

P「もうあの図鑑は表紙も見せるなよ」

やよい「はい……」

P「まぁでも、やよい療法の成果はあったようだが」ナデナデ

やよい「ふぁっ……」

(キキッ)

P「おっし、じゃあ信号待ちの間に……」

やよい「?」

P「久しぶりに、仲直りも兼ねて、気合入れにアレをやるか!」

やよい「!」

P「せーのっ」


やよい「はいっ、たーーっち!」


Pやよい「「いぇいっ♪」」




やよい「よーっし、じゃあ今日もお仕事頑張りましょー!」

P「ウッウー!」ウラゴエ

やよい「あ、そうだ、プロデューサー」コソコソ

P「お?」

やよい「その……」

P「うん」

やよい「せ、先週の車でのことは、二人のヒミツですからっ!」

P「ほう、バラすとどうなるのかな?」

やよい「許しません!」

P「別に怖くないなぁ」

やよい「うーっ!」



やよい「うっうー! やよきりは強いんですよーーっ!!」





                    『おわ……

やよい「あ、プロデューサー、車止めてください」

(キキッ)

P「ん、どうした?」

やよい「今日はまだ、やってないです」

P「えっ」

やよい「……や、やよい療法」

P「あの、これから仕事なんですが俺達」

やよい「かんけーないですー!」

(グアッ)

P「お、おいやよい、こんなところでっ!」



\ウッウー/



                      ……り』

ということで、少々事故もありましたが何とか完走です
代行してくれた方、保守してくれた方、さるさんに付き合ってくれた方、そしてここまで読んでくれた方、ありがとうございました
まじこんな時間になってしまってホント申し訳ない
前回が前回なだけにもっとアホな感じにするつもりだったんだけどなんぞこれ

あと交尾勢は少し落ち着こうか、YESロリータNOタッチ
カニバリズムは好きじゃない、好きなのはカニはカニでもカブトガニだ

勿論交尾シーンはありません(※ウッウーの内容は想像にお任せします)

というわけで、お疲れ様でした

そうそうこのままだとイミフすぎると思うので
なんでこんなのを書いたかというと、自然界の厳しさを、知識ではなくて心で実感してみたいかなーって
あとやよいがかわいいから
ζ*’ヮ’)ζ<では改めておやすみなさいでぅ

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