響「ちゃんと自分についてくるんだぞ!海老蔵!」海老蔵「ああ」 (66)

響「はいさーい!」ガチャ

P「おはよう響」

海老蔵「よう」

P「海老蔵もおはよう」

春香美希「」キャッキャッ
P「もーやめろよー」ハハ

響「(海老蔵どうしよう、また春香や美希に先を越されてるぞ……)」

海老蔵「なに、心配することはない。あの男篭落するいい手がある」

響「(どうすればいいんだ?)」

海老蔵「ふ、どんな人間も酔わせてしまえばそれで終わりだ」

海老蔵「小鳥、灰皿とテキーラだ」

小鳥「まさか……」

海老蔵「おいプロデューサー」

P「お、なんだ海老蔵?エサか?エサなら響に……」

海老蔵「違う、来い、座れ」チョイチョイ

P「なんだ?」ストン

海老蔵「つかぬことを聴くが、お前年収は?」

P「え。400ぐらいかな……」

海老蔵「そうか、ちなみに俺は人間国宝だから国から1憶貰える」

P「そ、そうか」

海老蔵「だから、酒を奢ってやろう。ホレ」

P「……灰皿」

海老蔵「テキーラだ」

P「海老蔵っ……!これはっ!」

海老蔵「…………」

海老蔵「」グイッ

P「!」

海老蔵「すまんなプロデューサー……俺はまた同じ過ちを繰り返してしまったようだ」

P「なにを……」

海老蔵「灰皿でなんて、飲めないよな……」

P「……」

海老蔵「だか、あの時も……酔っていたとは言っても、俺は確かに良かれと思ってやったことだったんだ……」

P「……海老蔵?」

海老蔵「すまん、プロデューサー、響!」ダッ

P「あっ!海老蔵!みんな、海老蔵が逃げた!」

カシャカシャ!

記者『麻央さん!灰皿テキーラの件は本当なんですか!?』

麻央『私の口から申せることはございません』



麻央『貴方、記者のみなさんお帰りになりましたよ』

海老蔵『……』

麻央『貴方、酔ってらしたのだから仕方がありませんよ。今はゆっくり休んでくださいな』

海老蔵『……』



團十郎『海老蔵』

海老蔵『……』

團十郎『私はな、歌舞伎で宇宙に進出したいんだ……』

海老蔵『……』ダッ

團十郎『!?海老蔵!?みんな、海老蔵が逃げた!』

ガヤガヤ

海老蔵『……』トボトボ

ギャル『ギャハハ!』

海老蔵『っ!おーい、ブス!』

ギャル『ああ!?なんだよクソオヤジ!』ブン

海老蔵『ぐっ!』バキッ

ドカッ!バキッ!

海老蔵『……』ボロボロ

響『━━蔵!━━蔵!』

海老蔵『……?』ボロボロ

響『━━蔵!……ハアハア……!』

響『おじさん!━━蔵を見なかったか!?』

海老蔵『……………━━蔵は、俺だ……』

海老蔵(あの日俺は、十一代目海老蔵は、二代目ハム蔵を襲名し、響に飼われることになった━━━━)

海老蔵「だが……駄目だな俺は。ハムスターの二代目もまともに努められない……」

ハムスター「……海老蔵」

海老蔵「!?」

ハムスター「もういいぞ。俺は十分自由を満喫できた」

海老蔵「な……お前がハム蔵か……」

ハム蔵「ああ、少しだけ自由になりたかったんだ。その間お前には替わりになって貰って悪かった」

ハム蔵「さ、もう替わろう」

海老蔵「ま、待ってくれ!俺はまだなにも!なにも響にしてやれてない!」


どうすればいいのこれ

海老蔵「あの娘は全てに絶望してた俺を救ってくれたんだ!だからなにか……」

ハム蔵「いや、十分だ」

海老蔵「なに!?」

ハム蔵「たまに陰から見てたんだ、お前と響の様子を」

ハム蔵「俺がいなくなって響がないていないか、と」

ハム蔵「しかし響は笑っていた。隣にお前がいたからだ」

海老蔵「でもそれだけだ!俺はただ飼われてただけだ!」

ハム蔵「それでいいんだ……」

海老蔵「!」

ハム蔵「命一つ、しかも、ペットにできることなんてそれだけ。飼い主をたまに笑顔にすること」

ハム蔵「それで十分なんだ」

海老蔵「ハム蔵……」

ハム蔵「さあ、わかったら替わってくれ…………俺も、仲良くしているお前たちを見て響に可愛がられたくなった……」

海老蔵「ああ……ああ、そうだな」

海老蔵「……そうだ、一つだけ俺にもできることがあった」

ハム蔵「?」

海老蔵「協力してくれ……」

響「━━蔵!━━蔵!」

ハム蔵「ヂューヂュー!」

響「あ!海老蔵!探したんだぞ!」

響「……?海老蔵……って、なんだ……?」

ハム蔵「ヂューヂュー!」

響「ああそうだった!ハム蔵!良かったハム蔵!無事でよかったぞー!」

ハム蔵「ヂューヂュー!」

P「よかった……ハム蔵見つかったか……」



海老蔵(…………フッ)ザッザッ

春香「さあ!今週も始まりました!生っすか!?まずは━━」

美希「響チャレンジのコーナーなの!」

響『はいさーい!今日はハム蔵と一緒にチャレンジだぞ!』

ハム蔵『ヂューヂュー!』

千早「今日の響チャレンジは、引いたクジに書かれた芸を響が番組中にハム蔵に仕込むことが出来たら成功です」

美希「それじゃあ響、クジ引いて!」

響『うーん……これだ!』バッ

響『なになに……?』ガサガサ

『歌舞伎』

美希『歌舞伎ってさすがに無理があるの!クジ書いた人頭おかしいの!』アハハー

春香『じゃあ響ちゃん、ハム蔵くん、頑張ってくださいね!』


響「歌舞伎……ハム蔵!頑張るぞ!」

ハム蔵「(……海老蔵……まさか、こんな日がくるとはな……)」

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