ほむら「いっしょに」(251)

●全100レスくらいのまどほむのソフトな百合的なSS

●信号機トリオは出ません

●さるさんが怖いのでのんびりやります。&支援してくれるととっても嬉しいなって。

はやく捕まれ

最近見ないと思ったら

1.日没後に雨降る学校で

まどか「あーあ…委員会の仕事が伸びたと思ったら、もうこんな時間……」

まどか「さすがに、さやかちゃんたちはもう帰っちゃったよね…」

まどか「わ……ママからも電話来てたんだ……」

まどか「はやく帰ろっと……」スタスタ


まどか(…あれ?教室の電気がまだついてる?こんな時間なのに誰か残っているのかな…?)

まどか(もう、下校時刻はかなりすぎちゃってるのに……)

まどか(…お化け?)ブルッ

まどか(……そんなわけないよね。きっと誰かさんが電気を消し忘れたんだね、きっと)


まどか「……大丈夫」

ガタッ!!!!

まどか「きゃっ……!!」

まどか「………」

まどか「………うん…大丈夫」


ガラガラ

まどか「……あ」

ほむら「……………」カリカリ

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら「…鹿目まどか?」

まどか「どうしたの…?こんな時間に残って…それは…宿題?」チラッ

ほむら「ええ…時間を持てあましていたし…」パタン

まどか「さすがだね、ほむらちゃん……でも、どうして、こんな時間まで?」

ほむら「…あなたを待っていた…と言って信じてもらえるかしら?」

まどか「えっ!?」ドキッ

ほむら「…雨だったし、あなたの仕事がなかなか終わらないようだったから」

ほむら「……あなた、傘を持ってきてないでしょ?」

まどか「も、もしかして…私を心配してくれたの?」

ほむら「…………」コクリ

まどか「そ…そうなんだ……えへへ……そうなんだ…///」ドキドキ

叩かれても煽られてもめげずに最後まで投下し切る鋼のメンタルを持っていると自信を持って言えるなら支援してやろう

ほむ

ほむら「さあ…帰りましょう?あんまり遅くなると、あなたのご両親が心配するわ」スクッ

まどか「う、うん…」

まどか(あ…でも……)

ほむら「どうかしたの?鹿目まどか」

ほむら「……もしかして、巴マミや美樹さやかから私と関わるなと言われているのかしら?」

まどか「ち、違うよ!」

まどか(…本当は、そう言われてるけど)

まどか(でも、私は……ほむらちゃんと仲良くなりたい)

ほむら「……信用できないのであれば、それで構わない。」

ほむら「…ごめんなさい、一方的にこんなことしてしまって」

まどか「ち…違うってば!!私、ほむらちゃんが待っていてくれてとても嬉しかったよ!」アセアセ

ほむら「……そう」

しえん

まどか「た、ただ…ほむらちゃんの家って…私の家とは反対方向だったような気がするんだけど…」

ほむら「心配には及ばないわ…」

まどか「だって…ほむらちゃんのパパやママも心配しちゃうよ…?」

ほむら「………私は、一人暮らしだから、大丈夫。」

まどか「あ…」

まどか(私って、ほむらちゃんのこと…何も知らないんだ……)

ほむら「それに、私がこうしたいだけだから。だから、あなたさえ良ければ…」

まどか「………うん」

まどか「じゃあ、ほむらちゃんの言葉に甘えてもいいかな?」

ほむら「ありがとう、まどか」

まどか「えへへ……私の方こそほむらちゃんにこんなに心配してもらって嬉しいよ」

ほむら「………………」ファサッ

ほむら「はい…この傘を使ってくれる?」

まどか「…ありがとう」

ほむら「じゃあ…行きましょう。」

ほむほむ

2.雨の暗い通学路で

まどか「………………」トボトボ

ほむら「………………」トボトボ


まどか(…どうしよう、何を話したらいいか分かんない)


まどか「ありがとうね…ほむらちゃん。」

ほむら「何のことかしら?」

まどか「いっしょに帰ってくれて…こんなに暗い道を一人だったらって、考えるだけでも怖いもん」

ほむら「ええ…私もあなたに何か間違えが起きて欲しくないから」

まどか「ほむらちゃん……!!」

ほむら「そんなつまらないことのために、あなたに契約されたら、たまったものではないからね」

まどか「え…あ……」

まどか「そ、そうだよね…」シュン

まどか(そうだよね…ほむらちゃんは、私に契約されたくないんだものね)

まどか(前みたいに、魔女に襲われたら、私は契約しちゃうかもしれないから…)

まどか(うん……なんだろう、舞い上がっていた私、バカみたい)


ほむら「……自分勝手なことばかり言ってごめんなさい」

まどか「そんなことないよ!」

ほむら「ありがとう…鹿目まどか」フサァッ


まどか(あれ……?)

まどか(ほむらちゃん……いつもよりも嬉しそう?)

まどか(表情とか声色とか、全然変わらないけど…)


まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「……でも、私も」

まどか「うん」

ほむら「あなたといっしょにいられて嬉しいわ」


ほむら「…まどか」


まどか「!!」ドキッ


まどか(ほむらちゃんが私を名前だけで呼んでくれた!!)


まどか「てぃひひ…」

ほむら「どうしたの?」

まどか「ほむらちゃんが、名前だけで呼んでくれたから」

ほむら「あ…」

まどか「…どうしてかはわからないけど、ほむらちゃんが名前で呼んでくれるのって、とっても嬉しいな」

ほむ

ほむら「ごめんなさい、鹿目まどか」

まどか「…名前だけで呼んでくれないの?」

ほむら「…名前だけで呼んでしまったのは、ただの間違えよ…」

まどか「間違え…なの?」シュン

ほむら「…………………」

まどか「…………………」


ほむら「……雨が嫌いなの、私」

まどか「え?」

ほむら「…雨が怖いから、何となく気弱になってしまって、間違えてしまっただけ」

まどか「…じゃあ、雨が続いて欲しいな」

ほむら「……………」ジィ

まどか「……………」ジィ

>>11で既に名前だけで読んでるじゃん

ほむら「……いじわるね。あと2,3日は雨が止まないどころか、もっとこれから激しくなるのに…」

まどか「それならほむらちゃんこそ素直にならなくちゃね」

ほむら「……………」ジィ

まどか「……………」ジィ


ほむら「…まどか」

まどか「はい」ニコッ


ほむら「……………」ジィ

まどか「……………」ジィ


まどか「てぃひひ……///」

ほむら「……………」


ほむら「雨は嫌いよ、早く行きましょう、まどか」

まどか「あ…待ってよ、ほむらちゃん…」

まどか(ほむらちゃんは、雨が嫌いと言っていたけど)

まどか(ほむらちゃんと仲良くなれるきっかけをくれるのであれば)

まどか(こんな雨も悪くないなあなんて、私は思ってしまうのでした)


まどか「ごめんね、ほむらちゃん」

ほむら「…何を謝るの?かなm…」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「…まどか」

まどか「てぃひひ……やっぱり、ごめんね、だね!」

ほむら「そう…」

ナーイテッタテワラッテ-♪アーシタムカエニユコ-♪


まどか「あ……ママから電話だ…」ソウイエバカケナオスノワスレテタ...

ほむら「遠慮しないで、電話にでてくれて構わないわ」

まどか「ご、ごめんね…?」ピッ

まどか「あ、もしもし、ママ…?」

まどか「うん…まだ、学校の近く…うん、うん……」

まどか「ううん、一人じゃないよ」

まどか「友達と…」チラッ

ほむら「………」コクリ

まどか「いっしょ!!」パァッ


まどか(ほむらちゃんが「友達」ってうなずいてくれた!)


まどか「え……?いいの?うん、わかった。うん、あとでね!」

ほむら「…どうしたの?」

まどか「ママが仕事が早く終わって、私を迎えにきてくれるんだって」

ほむら「そう…」

まどか「でも、もうちょっと時間が掛かるから、どこかのお店で『友達』と待ってていいって!」

ほむら「……………」

まどか「あ……ごめん…嫌だった…?

まどか「…『友達』なんていって…?」

ほむら「嫌じゃない」フサァッ

ほむら「…いっしょに私が行っていいの?」

まどか「ママがね、『こんな時間まで待っていてくれる友達にお礼できないでどうするんだ?』って。」

ほむら「…………」

まどか「…………」ジィ

ほむら「ふふふ……じゃあ…甘えてしまおうかしら」ニコッ

まどか「あ…ほむらちゃんが笑った……」

ほむら「そうね……」

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ほむら「雨のせいよ……雨が、嫌いで、気弱になっているの、だからよ、きっと」

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3.夜の雨、ファミレスで

ほむら「…本当に、いいのかしら。ここまでくれば、あなた一人でも大丈夫でしょう?」

まどか「ほむらちゃん!私のママのいうことを聞かないと怖いんだよ!」ジトー

ほむら「どう返事をしたらいいものかしら…」

まどか「だから、ここでいっしょに…ね?」

ほむら「………わかったわ」

まどか「えへへ……嬉しいなぁ…」ニコニコ

まどか「ねえ、ほむらちゃんは何を注文するの?」

ほむら「そうね…ホットコーヒーをお願いするわ」

まどか「え……食事はいいの?」

ほむら「…私は元々少食だから」

まどか「そう……じゃあ、私の注文したカルボナーラ分けてあげるね」

ほむら「……………」

まどか「…カルボナーラ嫌い?」

ほむら「そうじゃなくて…」

まどか「ここのカルボナーラ、とってもおいしいから、ほむらちゃんにも食べてもらいたいなって」

まどか(…きっと、ほむらちゃんは遠慮しているんだよね)

まどか(気を遣わせちゃって…ごめんね)


ほむら「…ええ。じゃあ、少しだけ分けてもらおうかしら。」

ほむら「……今日あなたを待っていたお駄賃ということで」

まどか「え……それは、ちょっと、なんだか嫌…」

ほむら「ふふ……冗談よ」ニコッ

まどか「!!」

ほむら「どうかしたの?」

まどか「ううん……」


まどか(ほむらちゃんがまた笑ってくれた…)

まどか「…………」マキマキ…ポロッ

ほむら「…………」

まどか「……………………」マキマキ…ポロッ

ほむら「…………」

まどか「む………………………」マキマキマキマキ

ほむら「……今度は量が多すぎね」

まどか「むむむ…………」

ほむら「貸してみて?」

まどか「えぇ……むぅ……」

ほむら「ほら…こうしてお皿の空いている部分を利用して…」

ほむら「フォークの先をつけながら巻き付けると上手くできるわ」マキマキ

マキマキほむほむ

まどか「わ!ほむらちゃん、すごーい!!綺麗に巻けてる!!さすが、カッコイイなあ!!」

ほむら「……練習したの」

まどか「でも、ほむらちゃんが上手く出来ないところって想像できないや」

ほむら「そんなこと…ないわ」カタッ

まどか「え…?せっかく巻いたのに食べないの?」

ほむら「……これは、あなたの注文したものよ?あなたが一口目は食べて」

まどか「…………」

まどか「……じゃあ、その巻いた部分は、ほむらちゃんが巻いたのだから、ほむらちゃんだけのものにすればいい!」キリッ

ほむら「…私の真似?」

まどか「ティヒヒ…いつだか、マミさんと話していたときのほむらちゃんの真似!あんまり似てなかったかな。」

ほむら「ええ…とっても」

まどか「そ、そんなぁ……自信あったんだけどな…」ガーン

ほむら「冗談よ」

まどか「むー!!!!」プクー

まどか「どうしても、食べてくれないの?」

ほむら「…あなたに悪いわ」

まどか「むむむ………」


まどか(これは手強いよ!!ほむらちゃん、絶対、私に遠慮しているだけだと思うんだ)

まどか(…………そうだ!)


ほむら「……まどか、どうしたの?黙り込んで。具合でも悪いの?」

まどか「じゃあ……最初は、私が好きにしようかな?」

ほむら「ええ…そうしなさい。それが一番よ。」

まどか「じゃあ……ほむらちゃんに食べさせる///」アーン

ほむら「…………どうつもりなの?鹿目まどか」

まどか「ほむらちゃんの言っていることと、私の言っていることの妥協案だよ!」

まどか「あと、鹿目まどかって呼ぶのは禁止だよ!///」

ほむら「……まどか」

まどか「うん///」ニコニコ

ほむら「………どのへんがどう妥協になっているのかわからないのだけど」

まどか「………調子に乗り過ぎちゃったかな」シュン

ほむら「いいえ…ただ……」

まどか「ただ?」

ほむら「………しい」

まどか「え?」

ほむら「……はず……かしい……///」モジモジ

まどか「うぇひひひひ………そんなこと言わないで」

まどか「…私はもっと…恥ずかしいんだから…///」

ほむら「なら…なんで言うのよ……もう!!」

まどか「ふぇ!?」

ほむら「あ、あーん……?」アーン

まどか「!?!?!?」


まどか(あのほむらちゃんが、顔を真っ赤にさせて、口元をパスタを近づけてくれてる!?)

まどか(え、え、え!?ほむらちゃんってこんな表情するんだ!?)

まどか(それに、私のこんなワガママまで聞いてくれちゃうの!?)


まどか「……あーん」

ほむら「…………///」パクッ

モグモグ

ほむら「…おいしいわ」

ほむら「ま…まどかも……」マキマキ

ほむら「あーん…」オソルオソルソーット

まどか「あーん///」

モグモグ

まどか「うぇひひひ…おいひい……」モグモグ

詢子「そりゃあそうだろ、こんな美人に食べさせてもらえりゃなんだって旨いはずさ!」

ほむら「!?!?」

まどか「みゃ……ママ!?」

詢子「ずっと、さっきから声かけてんのに、二人とも返事しやしないんだもん」ニヤニヤ

詢子「よっぽど二人で楽しんでいたんだな、まどか」ニヤニヤ

ほむら「……………」プイッ


まどか(あ……ほむらちゃんがそっぽむいちゃった……)


まどか「ママ!!ママが変なこと言うから、ほむらちゃんを怒らせちゃったよ!!」

ほむら「え……ちが……」アタフタ

詢子「へぇ……アンタが噂の『ほむらちゃん』かい。毎日、まどかから聞かされていたから、一度会ってみたかったんだよね」

ほむら「……いつもまどかさんにお世話になっています。クラスメートの暁美ほむらです。」

詢子「ほぉ…なかなか肝が据わった自己紹介じゃないの。まどかの言うとおり、ほむらちゃん、カッコイイねえ」

ほむら「…今日は、まどかさんをこんな形で連れ回してしまって、お母様にご迷惑を掛けて申し訳なかったです。」ペコリ

詢子「ん…?逆だろ?ほむらちゃんが、まどかのこと待っていてくれたと聞いてるよ?」チラッ

まどか「そ…そうだよ!私、ほむらちゃんに連れ回されてなんていないよ?」

ほむら「でも、教室で少しおしゃべりしてしまって…帰るのが遅くなったのは事実よ」

ほむら「…それに、まどかとお話ししたくて、少し歩くペース遅かったかもしれない」

まどか「!!」

まどか(ほむらちゃんが私と「話したい」って言ってくれた!!!)

詢子「あーはいはい。いいっていいって」

詢子「まどかがこれだけ嬉しそうにしてるんだから、ほむらちゃんには何も非はないさ」

ほむら「そう…ですか?」

詢子「そうさ!さ…今日はパパに悪いけど、女同士仲良くここで食事にするか!!」

まどか「え?」

ほむら「え?」

詢子「それとも、私はお二人にはお邪魔虫かな?」ニヤニヤ

まどか「そ…そんなことないよ!む、むしろほむらちゃんの予定だとか…」アセアセ

ほむら「予定は大丈夫だけど…まどかがそこまで困っているのであれば、私は…」アセアセ

まどか「ううん!!ほむらちゃんが良ければ、いっしょにいてほしいな」

詢子「なんだったら、泊まっていってもいいぞ?ほむらちゃんならまどかも歓迎するだろうしね」

ほむら「…いいえ。今日は用事があるので、家には帰ります」

まどか「…ほむらちゃん」

ほむら「…でも、せっかくのお誘いですから、お茶くらいであれば、ご一緒させて下さい」

ほむら「私も……もう少し、まどかと話していたい」

まどか「ほむらちゃん!!」

詢子「……自分で言い出したことながら、自分がお邪魔虫なカンジがするわ。…はは、参ったな」

支援

まどか(その日の夕ご飯は、私にとっては夢のような時間でした)

まどか(ずっと、「仲良くなりたい」と思っていた、ほむらちゃんとこんなに楽しい時間を過ごせるなんて)

まどか(ありがとう…ママ。きっと、私の気持ちを汲んでくれたんだね)

まどか(それにほむらちゃん……ほむらちゃんも、私を大切にしてくれていたんだね)

まどか(ありがとう、ほむらちゃん)

まどか(…本当は、あの後、ママがほむらちゃんを送っていくときに、いっしょについて行きたかったんだけどな)

まどか(…また、いつかいっしょに帰れるよね?)

4.よく晴れた日の教室で

まどか「ほむらちゃん、まだ、残っていたの?」

ほむら「ええ……あなたを待っていたのよ、まどか」

ほむら「さやかたちは先に帰ってしまったから…」

ほむら「委員会の仕事で遅くなる貴女一人を残してはおけないもの」ニコッ

まどか「そういわれると…なんだか照れちゃうな…///」モジモジ

ほむら「それじゃあ、帰りましょう?まどか」

まどか「うん、ありがとうね、ほむらちゃん。」

まどか「ねえ、今日もどこかで遊んでいく?」

ほむら「…あなたさえ、良ければ、私はそれでいいわ」

ほむら「でも、今日はもう少し時間が遅くなると雨が降り出すから、早めに帰りましょ?」

まどか「えー……そんな話ニュースでやっていたかな?」

ほむら「ふふ…あなたは、朝ニュースなんて見てないじゃない」

まどか「そ、そんなことないもん!!」

ほむら「じゃあ…今日の朝、遅刻ぎりぎりにやってきたのは何でかしら?」

まどか「きょ……今日は、たまたまだよ!!普段はちゃんと見てるもん!」アタフタ!!

ほむら「そうね…」クスクス

ほむら「でも、今日はこのあと雨が降るのは本当よ。明後日には嵐になるわ」

まどか「えー…嵐は嫌だなぁ…」

ほむら「じゃあ、いい子にしてないとね、まどか」ナデナデ

まどか「むぅ……そうやってすぐ子ども扱いして///」モジモジ

ほむら「ふふっ。だから、今日は雨が降る前に帰りましょう?まどかは傘を持っていないでしょ?」

まどか「そ…それはそうだけど」

ほむら「まどかが雨に濡れてしまうなんて嫌だわ……それに」

まどか「それに…?」

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ほむら「雨が嫌いなの…私」

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5.夕暮れの薄暗い通学路で

まどか「それでね、せっかくケーキを食べられると思ったら、結局、夢で…」

ほむら「そんなにいい夢を見ていたから、今日は遅刻しかけたのね」クスクス

まどか「で…でも、ちゃんと間に合ったでしょ?私、寝坊しても、遅刻はしないんだよ!?」

ほむら「ええ…そうね。いつだか、そんな特技があるって言ってたわね」

ほむら「……一日一膳」ボソッ

まどか「わー!わー!わー!!///」

まどか「もう……それは言わないでよぅ///」

ほむら「ふふふ…ゴメンね。慌てるあなたが可愛いから、意地悪してみたくなったの」

まどか「むむむ……」プクー


ヒュー…


まどか「…さっきほむらちゃんの言っていた通りだね。だんだん、雲の量が増えてきて、気温も下がってきたね」

ほむら「そうね……もう帰りましょうか?」

まどか「うーん……まだ、いっしょにいたいな…」

ヒュー…


まどか「うううん……ちょっと風が肌寒いね」ブルッ

ほむら「…あなたの家まで送るわ。行きましょう?」

まどか「ねえ…ほむらちゃん、寒いから…近くにいってもいいかな?」

ほむら「ええ……」


ヒュー…


まどか「やっぱり…ちょっと寒いね…」

ほむら「…さすがに、風よけになるほど私も大きくないしね」

まどか「うぅん……えい!!」


ギュッ

ほむほむ

ほむら「まどかっ!?」

まどか「うぇひひ……ほむらちゃんの手って温かいね」ギュゥ

ほむら「もう……びっくりするじゃない…」ドキドキ


ギュゥ…


ほむら「…言ってくれれば、手ぐらい繋いであげるのに」

まどか「それじゃあ、ムードも雰囲気もないんだよ!」

ほむら「…だって、恥ずかしいじゃない。いきなり手を握られたら」

まどか「えへへ……ほむらちゃんが照れてる」ニギニギ

ほむら「もう!……まどかったら」


まどか「……ほむらちゃんの手が暖かいよ」

ほむら「ええ…私も、とっても暖かいわ」

まどか「……………」


まどか「ねえ、ほむらちゃん…?」

ほむら「…なあに?まどか」

まどか「……ずっ…」



ヒカリガ~ユメノヨウナウタガ~♪ キミノホホヲヌラシ~♪



まどか「と…っとと……ママから…」

ほむら「…電話ね。私に気にしなくていいから出ていいわよ?」

まどか「むむむ……ごめんね、ほむらちゃん」ピッ

ほむぅぅぅぅぅぅ

まどか「もしもし…ママ?」

まどか「うん…まだ、学校の近く…うん、うん……」

まどか「ううん、一人じゃないよ」

まどか「友達といっしょだよ!!」

まどか「え…?…ええ!!なんで、ほむらちゃんだって分かったの!?」

まどか「そ…そんなことないよ///」モジモジ

まどか「え…いいの?うん…じゃあ、ほむらちゃんに聞いてみるね?」

まどか「うん、バイバイ。あとでね!」ピッ


ほむら「……どうしたの?まどか。何だか慌てていたようだけど?」

まどか「そ…そんなことはないんじゃないかな?///」モジモジ


ほむら「…………」ジトー

支援

ほむ

まどか(うっ……明らかに怪しがってるよ、ほむらちゃん……)


まどか(うぅ…ママったら、『こんな時間にいっしょにいるのは、まどかの恋人さんだろう?』なんて言うから…)


まどか(ほむらちゃんが『恋人さん』なんて…///)


まどか「…………」ボーッ


ほむら「……?どうしたの?熱でもあるの?」ピトッ


まどか「ひゃい!?」

ほむら「きゃあ……ご、ごめんなさい。そんなにおでこを触って驚かれるとは思わなかったわ」

まどか「こ…こっちこそ、ごめんなんだよ」

まどか「だ…大丈夫だよ!」


まどか(いきなり、ほむらちゃんの手がおでこにあるんだもん……びっくりしたぁ…)


ほむら「………大丈夫?」

ほむーっ!

まどか「うん、大丈夫……そ、それより、ほむらちゃん。このあと時間ある?」

ほむら「ええ……私は大丈夫だけど……あなたは体調良くないようだし……」

まどか「だ、大丈夫だよ!!」

まどか「あのね……ママが、私を迎えに来てくれるんだって」

まどか「でも、もうしばらく時間が掛かるから、ほむらちゃんといっしょにどこかのお店で待っていれば?って」

ほむら「…そう。でも、私がいっしょにいて、迷惑じゃないかしら?」

まどか「そんなことないよ?ママだって、ほむらちゃんに会ってみたいから誘ってくれたんだと思うよ?」

ほむら「…そう。なら、いっしょにいこうかな…」


まどか「やった!」ギュゥ

ほむら「ちょ…ちょっと、まどか!?」アタフタ

ほむらちゃんかわいい!

まどか「あ…///」

まどか「ごめん、嬉しくて、つい、抱きついちゃった…//」モジモジ

ほむら「…わ、わたしは構わないわ」ファサッ



まどか「じゃ…じゃあ、改めて……///」

まどか「わたしといっしょに、ごはん、いってくれませんか?」

ほむら「ええ……よろこんで」ニコッ

homuhomu

ふむ

6.雨の降り出した夜、ファミレスで

まどか「…雨が降り出したね」

ほむら「そうね…」

まどか「…ごめんね、付き合わせてしまって。」

ほむら「…大丈夫よ。私は傘を持っているから…むしろ、あなたが傘、ないでしょ?」

まどか「でも、ほむらちゃん『雨が嫌い』って言っていたし…」

ほむら「………………」

ほむら「ええ…雨は嫌いよ……」


ほむら「でも、まどかに申し訳なさそうにされる方が嫌よ」

まどか「ほむらちゃん……」


ほむら「だから…ね?いっしょにおはなしをして、私を楽しませて?」

まどか「……うん」

ほむら「ありがとう、まどか」ニコッ

まどか「うん!!」ニコニコ

ほむほむ

まどか(やっぱり…ほむらちゃんは大人だなぁ…)

まどか(わ…わたし、いっしょにいて変じゃないかな!?)


ほむら「…?どうしたの、注文をしましょう?」

まどか「う…うん!」


まどか(うう…やっぱり、ほむらちゃんと並んでいると私ってちんちくりんなのかなぁ)ショボーン

まどか「うーん……」

ほむら「ふふ……」

まどか「どうしたの?」

ほむら「まどかが、メニューに向かってとっても真剣に悩んでいるんだもの」

ほむら「かわいいなって…」

二人ともまだ成長してないと思うの…

まどか「!!」

まどか「そ…そんなぁ…///」


まどか(うぅ…メニュー悩んでいるって勘違いされたぁ…)

まどか(まるで、私が食いしん坊みたい…)

まどか(も、もしかして、ほむらちゃんは私に対して食いしん坊イメージもってる!?)


まどか「……///」モジモジ

ほむら「…まどか?」

まどか「わ、私、食いしん坊じゃないよ!」

ほむら「…?」

ほむほむ

まどか「あ……注文だったよね?私は、カルボナーラにするよ!」


まどか(うぅ…食いしん坊イメージから離れるためには、食事、頼まなかった方が良かったかな…?)

まどか(でも、ここのカルボナーラ美味しいから、つい、反射的に注文しちゃった…)

まどか(私ってほんと食いしん坊)モジモジ


ほむら「……何だか、変なまどかね?」クスクス


まどか「ほむらちゃんは何にするの?」

ほむら「私は…コーヒーでいいわ。」

まどか「え…食事はいいの?」

ほむら「私、少食だから…まだ、一人前食べるほどおなかすいて無くて…」

まどか「!!」


まどか(うぅ……やっぱり、私、食いしん坊……)

ほむら「…だから、少し、まどかの食事を分けて貰えたら…それはとっても嬉しい///」

まどか「…ほむらちゃん?」

ほむら「ダメ…かしら?」

まどか「うん!私も、ここのカルボナーラ、とってもおいしいから、ほむらちゃんにも食べてもらいたいなって」

ほむら「ありがとう…まどか」

ほむら「…食いしん坊は、私も同じかもね」

まどか「!!」


まどか(ほむらちゃん、私の考えていることに気づいてたのね…///)


まどか「って…結局、食いしん坊って、言っちゃったら…!」

ほむら「ふふふ……ごめんなさい」

まどか「もう……ほむらちゃんったら!」

さるよけ

まどか「…………」マキマキ…ポロッ

ほむら「…………」

まどか「……………………」マキマキ…ポロッ

ほむら「…………」

まどか「む………………………」マキマキマキマキ

ほむら「……今度は量が多すぎね」

まどか「ううう……」

ほむら「ほら、まどか。スプーンを使って……」

まどか「で、でも、さやかちゃんが、『本場ではスプーンを使って食べるのは赤ちゃんだけ』ってバカにするんだもん…」

ほむら「ここは、本場では無いわ。それよりも、冷めてしまう前に美味しく食べましょう?」

まどか「うーん…なんだか、負けた気がする」

ほむら「巻けないのにね」クスクス

まどか「もう!!ほむらちゃん!!」

ほむーっ!

ほむら「ごめんなさい…いじけているまどかが可愛いから」

まどか「そ、そんなこと言っても、許してあげないんだから!」プクー

ほむら「まどかがいじけているなら、私が先に食べさせて貰おうかしら?」

まどか「むー。仕方ないなぁ…ほむらちゃんったら食いしん坊さんなんだから!」

ほむら「あら?さっきの意趣返しかしら?…ありがたくお先にいただくわ」


マキマキ


まどか「あ…ほむらちゃん、スプーン使ってる」

ほむら「え……何かまずかったかしら?」

まどか「てぃひひ…ほむらちゃんなら、カッコよく巻いてくれると思ったのに!!」

ほむら「…私の格好良さってパスタ巻けるかどうかだけなの?」

まどか「てぃひひ…普段がカッコイイから意外なだけだよ!!」

マキマキ

ほむら「あなたと同じよ。私も、まだ、そんなに上手く巻けないもの……はい」サッ

まどか「………?」

ほむーっ!

ほむら「……あーん」

まどか「!?!?!?」

まどか「ほみゅら…ほむらちゃん!」

ほむら「ああ!私の名前を噛んじゃうほど慌てないで!恥ずかしくなっちゃう…」


ほむら「………だめ?」

まどか「!?」


まどか(ううう……ほむらちゃんの上目遣いは反則だよ……)


まどか「だめじゃない!!」

まどか「……あーん」パクッ



モグモグ



まどか「…おいしい」

ほむ

詢子「そりゃあ…それだけ、恋人とイチャつけば、何だって美味しいだろうよ…」ニヤニヤ

まどほむ「!?」

まどか「ママ!!」

ほむら「まどかのお母さん!?」

詢子「…いくら携帯に電話しても、まどか、気づかないなぁなんて思っていたら、こういうことね」ニヤニヤ

まどか「ママも近くに居たなら声を掛けてよ…///」

ほむら「あ、あ、暁美ほむらです!まどかさんにはお世話になっています!!」ペコリ

詢子「あーほむらちゃんね…そんなに慌てなくていいよ?」

ほむら「で…でも……!?」

詢子「なーに、これがろくでもない男だったら『娘はやらん』ってごねてみたかったけど」

詢子「ほむらちゃん相手じゃねぇ……もう、まどかの方がメロメロだ!」ニヤニヤ

ほむら「そ…そんな……///」

まどか「ママ!?」

詢子「うちの娘を骨抜きにした相手が、こんなに可愛くて、しかも、文武両道で礼儀も正しいときたら、文句のつけようもないじゃない?」

詢子「責任とってくれよ、ほむらちゃん♪」

ほむら「は…はい……ずっと、まどかといっしょに居たいです!」

まどか「ちょ…ほむらちゃん!?」

詢子「ははは…やれやれ。こりゃあ、パパが聞いたらびっくりするだろうね。仕方ないから、今日は三人で親睦会といこうか!」

まどか「えぇ…もっと私たちをからかうつもり?」

ほむら「…………」

詢子「…なんだい?ほむらちゃん、難しい顔して。時間が心配かい?」

ほむら「いえ…そうではなくて…」

詢子「なんだったら、うちに泊まって行きなよ、ほむらちゃんもさ。まどかもその方が喜ぶよ?」

ほむら「ごめんなさい…」

ほむぅ

まどか「え………嫌な思いさせちゃった?」

ほむら「いいえ……大丈夫よ。」ニコッ

ほむら「…………」

ほむら「これから用事あるから、お泊まりはできないけど…」

詢子「…………」

ほむら「少しだけでも、まどかといっしょに楽しみたいな」

まどか「ほむらちゃん!!」ニギッ

ほむら「わっ……///」

詢子「ははは…まどかに手を握られたくらいで、そんなに焦らなくてもいいじゃん」

ほむら「///」

まどか「///」

詢子「あー……これは、アタシはお邪魔虫かね……」

まどか(このあと、散々、私とほむらちゃんは、ママにからかわれてしまいました)

まどか(普段はとっても大人なほむらちゃんが、あんなにママに乗せられちゃうなんて想像もしなかったです)

まどか(でも、ほむらちゃんが『ずっといっしょに居たい』って言ってくれたのは…)

まどか(ママに言われたからではないよね?)

まどか(……臆病な私は、それを確かめることが出来ないで、ほむらちゃんとお別れしてしまいました)

7.ファミレスからの帰り道

詢子「……今日は、悪かったね。何だか、まどかが迷惑を掛けたみたいで」

ほむら「いいえ……私が勝手にまどかを待っていただけですから。お母様にもご迷惑をかけてしまったようで…すみません」ペコリ

詢子「…………」

ほむら「……………」

詢子「………なぁ?」

ほむら「はい」

詢子「ほむらちゃんさぁ……何か隠してるだろ…?」

ほむら「…………」

詢子「…嘘が下手だね。沈黙は肯定って受け取るよ」

ほむら「…………」

homuhomu

詢子「…何を考えているか、詮索する気は無いけど」

詢子「まどかのほむらちゃんに対する気持ちには、嘘はないよ」

ほむら「…………」

詢子「…『それくらい、知っている』ってか」

ほむら「…………」

詢子「うちの娘を骨抜きにした相手が、こんなに可愛くて、しかも、文武両道で礼儀も正しいときたら、文句のつけようもないじゃない?」

ほむら「……………」ピクッ

詢子「……でも、肝心のほむらちゃんの心がどこにあるかわかんねえ」

ほむらちゃんかわいい!

詢子「まどかは、もう十分、一人前だ。だから、私がまどかとほむらちゃんの関係についてあれこれ言う気はないよ」

詢子「でも……親バカで悪いんだけど」

詢子「……あれだけのいい子だから……」

詢子「……ほむらちゃんも、まどかに本当の気持ちを伝えて、頼ってくれていいんだ」



ほむら「…………ッ」ギリッ

ほむらちゃんかわいい!

詢子「悪い、今のはナシ。聞かなかったことにしてくれ」

詢子「ほむらちゃんの気持ちをまったく考えられてなかったわ」

ほむら「いえ……」

詢子「まどかを大切にしてくれているのは、様子を見ればわかる。親の私が嫉妬してしまうくらいに、まどかを上手に愛してくれてる」

詢子「だから、私がとやかく言えることじゃないんだ…わかってるんだ……」

ほむら「……優しいんですね。まどかといっしょ」

詢子「……すまないね。でも、言っておかないと、いけない気がするんだ」

詢子「『まどかをおいて、どこにいくつもりなんだ?』って」

ほむら「………………」


ほむら「………………」ファサッ

ほむら「…………さい」

詢子「え…?」

ほむら「信じて下さい。私のこと」

詢子「どういうことだ…?」

ほむら「………………」

詢子「理由は説明できないってか……」

ほむら「…明日、私は学校を休みます。明後日は、見滝原をスーパーセルが襲います」

詢子「…なぜ分かる?」

ほむら「………………」

詢子「言う気は無いと」

ほむら「スーパーセルが通過した次の日…今から三日後に、また、まどかといっしょに出かけたい……」

ほむら「……いいですか?」

詢子「………わかった。まどかに伝えておく」

ほむら「……ありがとうございます」

ほむら「そうしたら…私はここで大丈夫なので……」

ほむら「本日はありがとうございました、とても楽しかったです」ペコリ

詢子「……三日後にね。」

ほむら「いつでも…私のことまで……本当にありがとうございます…」ダッ

詢子「あ…ほむらちゃん…」

詢子「………行っちまったか」

ほむぅ

まどか(次の日…ママが言っていた通り、ほむらちゃんは学校を休みました)

まどか(…雨が嫌いだと言っていたほむらちゃんは、こんな雨の中で何をしているのでしょう?)

まどか(私も……雨が少し嫌いになりそうです)

まどか(結局、あの雨の夜の出来事は夢だったのでしょうか)

まどか(不器用に…私を一人教室で待ち、雨が嫌いだとお話ししてくれたあのほむらちゃんは…)

まどか(私の見ていた夢だったのでしょうか?)

まどか(せっかく…やっと仲良くなれたと思ったのに)







まどか(「あの夜」以来、私がほむらちゃんに逢えることはありませんでした)

ほむらちゃんかわいい!

8.夕暮れの保健室で
まどか「………………………」ナデナデ

ほむら「……………………ん」

まどか「………………………」ナデナデ

ほむら「ううん………………」パチッ


まどか「あ……起こしちゃったかな…ほむらちゃん?」

ほむら「ふぁぁぁ…………」グシグシ

ほむら「かなめ……さん?」パチパチ

10年後



俺「幸せになろう、まどか」

まどか「俺くん大好き!」

私は俺くんと結婚しました。
これからは毎晩俺くんと交尾します。


おしり

ほむ

まどか「てぃひひ………おはよう、ほむらちゃん」

ほむら「ふぁああ!?」ジタバタジタバタ!!!

まどか「ちょ……ほ、ほむらちゃん!!落ち着いて!?」

ほむら「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

まどか「ほむらちゃん!落ち着いてって!?ね!?」アワアワ

ほむら「あわわわ……」

まどか「はい、ほむらちゃん、深呼吸!!」

ほむら「すーーーーーはーーーーー」

まどか「……落ち着いた?はい、メガネ」サッ

ほむら「…はい」カチャ

しえn

まどか「てぃひひ…ごめんね、びっくりさせて」

ほむら「私は………?」

まどか「今日、五時間目の体育で、ほむらちゃん具合悪くなっちゃって…そのあとずっと保健室で寝てたんだよ?」

ほむら「そう…ですか……」シュン

まどか「もう、具合は大丈夫そうだね」

ほむら「はい……なんとか」

ほむら「でも……」キョロキョロ

ほむら「……こんなに周り真っ暗なんて、今、何時ですか!?」

まどか「大丈夫だよ。ちょうど私も委員会の仕事があったから、ほむらちゃんを待つにはちょうど良かったし。」

ほむら「…待っていてくれたんですか?」

まどか「うん……迷惑だった?」

ほむら「いいえ………その…………鹿目さんが居てくれて、嬉しかったです」

まどか「そう言われると私も待っていた甲斐があるよ!それにね…窓の外を見て?」

ほむぅぅぅぅぅぅ

ほむら「……雨?」

まどか「ほむらちゃん、傘持ってきてなかったよね?」

ほむら「はい……」

まどか「だから、私がほむらちゃんのおうちまで送ってあげる」

ほむら「え!?そんな……悪いです………」

まどか「大丈夫だよ!ちょうどね、私のママも近くにいて、これから私たちのところに来るから、いっしょにご飯食べて待ってなさいって」

まどか「だから、ね?このあといっしょにご飯に行こう?」

ほむら「……でも」

まどか「お願い、ほむらちゃん。こんなチャンス、もう無いないから」

ほむら「…え?」

まどか「ううん!何でも無い!」

まどか「それにママに事情を話したら『困っている友達を見捨てたら鹿目家の名折れだ』って」

ほむら「そんな…名折れなんて……」

まどか「てぃひひ…それに、私のママのいうことを聞かないと怖いんだよ!」

ほむら「え……怖い人なんですか……鹿目さんのママ…」ブルブル

まどか「なーんてね」ティヒヒ

まどか「そんなにほむらちゃんおびえないでよぉ…私のママなんだから」

ほむら「…ごめんなさい」シュン

まどか「私のママは…優しくて、格好良くて、とっても強くて……一度決めたことは絶対に曲げないんだよ」

ほむら「…鹿目さんがカッコイイのは、鹿目さんのママに似ているからなんですね」

まどか「そんなことないよぉ」テレテレ

まどか「ママは私なんかより……ずっと、ずっと、ずーっと凄いんだから!!」

ほむら「…なんだか羨ましいです」

まどか「ほむらちゃん!ほむらちゃんも格好良くなるんだよね!」

ほむら「ふぇ!?」

まどか「もう…!私と約束したよね?」

ほむら「…まだ、名前負けさせてください」

まどか「…じゃあ、ママを見て、どうしたら格好良くなれるか、私といっしょにお勉強だね!」

ほむら「はい…!」ニコッ

9.雨の降り出した夜。ファミレスで。

まどか「ここのお店はカルボナーラがとっても美味しいんだよ!」

ほむら「そうなんですか。私もカルボナーラ大好きです!」

まどか「てぃひひ…良かった。学校の近くにほむらちゃんに紹介できる美味しいお店があって良かった」

まどか「…傘も、一本じゃ二人とも濡れちゃったしね」

ほむら「私は……大丈夫でした///」


ほむら(むしろ…濡れてもいいからもっといっしょに歩きたかったよ)


まどか「…身体、冷えていない?」

ほむら「ひゃい!?」

まどか「…大丈夫?」

ほむら「だだだ大丈夫です」

まどか「本当?」ジィッ

ほむら「……本当ですよぉ///」テレテレ

ほむほむ

ほむら「そ…それより、注文を頼みましょう?あ…私は、ホットココアで」

まどか「え…?カルボナーラ注文しないの?」

ほむら「私…あんまりご飯食べられないんです…だから、外食の時はどうしても残しちゃうから…」

まどか「……そっか。なんだか…ごめんね」

ほむら「いいえ……でも、私も、カルボナーラ大好きですから…鹿目さんが、このお店を紹介してくれてとっても嬉しい」

まどか「そうだ!なら、二人でいっしょにカルボナーラを食べよう?」

ほむら「え…?それは…鹿目さんに悪いかな……」

まどか「ううん!ほむらちゃんといっしょにご飯食べられたら、それだけで私、嬉しいなって」

まどか「それに………」

ほむら「…それに?」

homuhomu

ほむぅぅぅぅぅぅ

 

ワルプルさんひどい

ほむぅ

ほむほむ

シェーン

まどか「最近、魔法少女の仕事が忙しくって、いつもよりご飯食べていたら、体重が……ゴニョゴニョ」

ほむら「……っ」クスッ

まどか「ほ…ほむらちゃん!!笑わないでよ!!これでも、体重気にしているんだからね!?」

ほむら「…鹿目さんには必要ないと思うけどなぁ」

まどか「ほ…ほむらちゃんみたいなスラッとした女の子といると、私だって気にしちゃうの!」

ほむら「///」

ほむら「わ…わたしは……ただ、病弱なだけで……///」

ほむら「わたし…鹿目さんのように柔らかくて、暖かい人、好きです」

まどか「むぅ///でも、それって私がプニプニしてるってことだよね!?」

ほむら「はぅ……違います」ブンブン

まどか「むむむむ……」ジィ

ほむら「そんなに……見つめないで下さい……恥ずかしい///」

読み始めた
支援

さるにひっかかってる……。

しばらくペースを落とすので、保守をしてほしいです…。

19:00すぎくらいには、どうにかテンポ良く再開できれば…

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

さるよけ

いま>>1から読んでる私怨

a

まどか「じゃあ、私といっしょにカルボナーラ食べてくれるよね?」

ほむら「はい……///」

まどか「てぃひひ……ありがとう。ほむらちゃん」

ほむら「…何だか、丸め込まれちゃったのかな私」

まどか「なら、私の強引なお誘いに付き合ってくれたお駄賃ということで!」

ほむら「……それは、なんだか嫌です。」

ほむら「わ…わたしも……鹿目さんといっしょに居たかったから///」

まどか「はう……不意打ちってずるいよ、ほむらちゃん///」

さる

まどか「…………」マキマキ…ポロッ

ほむら「…………」

まどか「……………………」マキマキ…ポロッ

ほむら「…………」

まどか「む………………………」マキマキマキマキ

ほむら「……今度は量が多すぎですね」

まどか「あぁ……もう!上手く出来ないよぉ~。ほむらちゃん、パスっ!」ヒョイッ

ほむら「え…?あ…あ、はい!?」

まどか「ほむらちゃん、まきまきしてみて?」

ほむら「えぇ……でも、私も上手くやれてことないし……」

まどか「ね…?試しに、お願い!」

ほむら「鹿目さんがいうなら……」オソルオソル


ほむら(うーん…あんまりとったら鹿目さんに悪いかな…?)マキマキ

ほむら(汁が飛んだら悪いから…お皿の端の方によせて……)マキマキ

ヨケ

まどか「あ…」

ほむら「あ……」

まどか「とっても上手………」

ほむら「わぁ……こんなに上手く巻けたの初めてです!!」

まどか「スゴイよ、ほむらちゃん!!格好良くなるために一歩前進だね!」

ほむら「えぇぇ…私の格好いいところは、パスタを上手にまけるだけ……ですか?」



ほむら(…それに今回はたまたま上手く出来ただけだし)


まどか「てぃひひ…冗談だよ!」

まどか「でも、ほむらちゃんのやり方見てコツが分かったよ!」

まどか「ほら…こうやって、お皿の空いているところを使って…」マキマキ

マキマキ

ほむら「わぁ……」

まどか「ね!上手く出来たでしょ?」マキーン

しえんぬ

まどか「二人とも上手く巻けるようになりましたぁ!」パチパチ

ほむら「ましたー」パチパチ

まどか「じゃあ…せっかく二人の『初めて』だし……」

まどか「はい…あーん」

ほむら「!?!?!?!?かにゃめひゃん!?」

まどか「そんなに慌てないでよぉ…照れてきちゃうじゃん///」

ほむら「うぅぅぅ……どうしてもですか?///」

まどか「うん…二人の初めて記念!」アーン

ほむら「うう……あーん」パクッ

モグモグ

ほむら「か…鹿目さん……あーん」

まどか「あーん!」パクッ

モグモグ

まどか「おいしい!!」

猿よ

詢子「おーおー…それだけ可愛い女の子に奉仕させれば、食事も旨かろうよ、まどかお嬢様」

まどか「ぎゃ………ままま、ママ!?」

ほむら「ひゃああ………鹿目さんのママ!?」


ほむら(お……怒られちゃうの!?)ガクガクブルブル


詢子「おーい……なんで二人ともそんなに驚いてんだ?」

詢子「…特に、そっちのお下げの子……まどか、私のことなんて説明したんだ?」

ほむほむさるさる

改めて契約後まどかは可愛いな

ほむぅ

まどか「……というわけで。私のママです。」

ほむら「は…はじめ…まして………」

詢子「お名前は…?」

ほむら「あけ…あけみ……ほ……」プルプル

詢子「……いいかい?暁美さん」

ほむら「はい…」

詢子「人見知りなのは…まどかから聞いているからわかるけど」

詢子「自己紹介くらいきちんと出来なきゃダメだ」

詢子「女は外見でナメめられたら終わり!ってね」

ほむら「はい……」

まどか「ほむらちゃん!深呼吸!!」

ほむら「すーはー」

詢子「落ち着いた?」

ほむら「はい…」

詢子「じゃ、テイク2いってみよー!」

ほむぅ

ほむら「あけみ…ほむらです……よろしくお願いします」ペコリ

詢子「はい、よく言えました。んー79点ってところかな?」

ほむら「えぇ……」

詢子「もっと堂々としてればいいんだよ。ほむらちゃん。カッコイイ名前なんだから。」

ほむら「名前負けしてます……」

詢子「だからさ!『暁美ほむらです』キリッって一言言って、周りを黙らせるくらいの自己紹介でいいんだよ」

詢子「ほむらちゃんさぁ…美人なんだから、クールに振る舞えば、男の子も女の子もメロメロだよ」

ほむら「はぅ……そんな………私になんて……むり…」ウジウジ


ほむら(でも…鹿目さんにカッコイイって言われるように…今度からは、そうしたほうがいいのかな…?)

さるさん

ほむーっ!

まどか「ちょっとママ!!ほむらちゃんが困っているでしょ!?」

詢子「おーおー…愛しのほむらちゃんを取られちゃって……怒ってる?」

まどか「ママ?ほむらちゃんが嫌がることするなら本気で怒るよ!?」

ほむら「あ…あの……鹿目さん?」グイッ

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「私……かっこよくなります!」

まどか「へ?」

ほむら「………でも、今は鹿目さんの側がいいかな///」

まどか「ほむらちゃん!!」

詢子「はぁ……どうして、ここまで親の目を憚らずにイチャイチャできるかねぇ…」

ほむまど
まどほむ
どっち?

ほむぅ

ほむら「イチャイチャなんて……」

詢子「いいっていいって…どっちにしたって、まどかは毎日ほむらちゃんのことしか話さないんだから」

まどか「…それは、ほむらちゃんにはナイショだよっていったのに!」

詢子「ほむらちゃん…うちのこんな娘だけど、末永く仲良くしてやってあげてな」

ほむら「ふ…ふつつかものですが…私も……」ペコリ

まどか「ほ…ほむらちゃん!それ、間違ってる!!それ、お嫁さんになる時の挨拶だから!?」

ほむら「////」

詢子「こんな可愛くて大人しい子になら、うちのおてんばなまどかを任せてもいいんだけどな」

まどか「ママ!?ほむらちゃん困ってるよ!困ってるからね!?」

ほむら「///」

詢子「……そうでもないみたいだけどな」

まどか「えぇ……うぅ…ううん…///」モジモジ


詢子「はは……参ったね。自分で追い詰めておきながら、完全に私、お邪魔虫じゃん…」

やっと追い付いた

.

ほむら(そのあと、鹿目さんのママと鹿目さんと私の三人で、楽しい楽しい夕食会を開きました)

ほむら(いつもカッコイイ鹿目さんも…鹿目さんのママの前だと形無しでタジタジしちゃって…)

ほむら(とっても可愛かったです)


ほむら(でも、楽しい時間はあっという間に過ぎて…私はおうちまで、鹿目さん達に送ってもらいました)

homu

ほむらちゃんかわいい!

支援

何かのSSだかまどポだかで、ほむらが詢子さんとファミレスで話すのがあった気がするが内容を思い出せない

10.ファミレスからの帰り道。三人で。


まどか「すっかり…遅くなっちゃってゴメンね…」

詢子「…ほむらちゃん、体調は大丈夫なのかい?」

ほむら「ええ……お二人と過ごせて元気を貰えました」

まどか「よかったぁ……」

詢子「ごめんな…まどかがほむらちゃんと振り回しちゃって。もう少し早ければ、こんなに雨が強くならないうちに帰れただろうに…」

ほむら「………………」

ほむら「いいえ……」

ほむら「こうやって、雨が降ってくれたおかげで…今日は、半日楽しく過ごせました」

ほむら「だから……私…」

良いぞ、

homuhomu

-----------------------------------
----------------
-------


ほむら「私、雨が好きになりました」


-------
----------------
-----------------------------------

homu

homu

ほむら「…だから、大丈夫です」ニコッ

詢子「ホント…ほむらちゃんはまどかに優しいな」

まどか「えへへ……いいでしょ?ママにはあげないよ?」

詢子「む……生意気言うようになって!このぉ!」

まどか「きゃっ!ほむらちゃん、助けて!!」サッ


ほむら「!?」


詢子「…………」ジリッ

ほむら「…………」



ほむら「……鹿目さんをいじめたら」

最初は好きだったのに、これだけ目的を阻まれればな…

ほむほむ

ほむら「めっです」キリッ!


詢子「ぷ……」

まどか「んっ……」


詢子&まどか「あははははっ……」


ほむら「!?」


詢子「はは…ははは…わりぃ……あまりに可愛くて」

まどか「ごめん、ほむらちゃん……あまりに可愛くて……」



ほむら「………////」

微笑ましい

二人どころか詢子さんまでかわいい・・・だと!?

詢子「はぁ…はぁ………お…そこを曲がれば、ほむらちゃんの家か」

ほむら「あぁ……本当……」シュン

詢子「うちにお泊まりしてもいいんだよ?ほむらちゃん」

ほむら「……ごめんなさい。お薬のことだとかもあるので、事前に準備しないとお泊まりできないんです」

詢子「そっか……残念だな」

まどか「………じゃあ、ほむらちゃん。ここでお別れかな?」

ほむら「はい……じゃあね…鹿目さん。また、あした……」


ほむら(ホントはまだ話し足りないけど…)


まどか「……うん、それじゃあ『またね』」

ほむら「バイバイ!」タタタタ…


まどか「…………」

ほむーっ!

まどか「…さようなら、ほむらちゃん」

詢子「…どうした?まどか」

まどか「ううん!何でも無い!!私たちも帰ろう?ママ」

詢子「何か隠してないか…?」

まどか「そんなことないよ!行こ!!」ニコッ


詢子「…………嘘が下手だよ」

ほむほむ

まどほむ支援

ほむほむ

ほむら(次の日、鹿目さんは、学校に来なかった)

ほむら(そして、その日の夜……私は、鹿目さんを探して、夜の街に飛び出して)

ほむら(あの…恐怖の夜と出会ってしまって……)



ほむら(鹿目さんを見つけて…)




ほむら(……………)


ほむら(………まどかのために)

ほむら(…魔法少女になった)



ほむら(そして、同じ時間を繰り返して繰り返して……)




ほむら(わたしは、いま、どこにいるのだろう?)

「また あした」の歌詞は分かりやすい直球でグッと来るよなあ

ほむほむ

11.誰も居ない教室の中で

ほむら「……………………………」

ほむら「まどか…」


ほむら(来るわけない……か。いつもなら、待っているだけでここに来てくれるのにね)

ほむら(来るわけないじゃない……今日は、美樹さやかの通夜で、学校自体早引きなんだから……)

ほむら(いつの頃からか…まどかを誘い出していっしょに帰ることも出来なくなって…)

ほむら(それでも…ヤツが来る前には、怖くなって…まどかに甘えたくなって……)

ほむら(こうして…この教室で、まどかを待っていたんだけど……)


ほむら(いまは……それさえもできなくなるほど……私とまどかは離れてしまったの?)

(´・ω・`)

ほむぅぅぅぅぅぅ

ほむほむ

ほむら「まどか……」





ほむら「鹿目さん………」


ほむら(はじめは……まどかが私を待っていてくれたのにね)

ほむら(いまは…私が待っていてもまどかは来てくれさえもしない)


ほむら「大好きよ……まどか。私の、たった一人の…大切なともだち」


ほむら(だから……今度こそ、絶対にまどかを守る)


ほむら「…帰りましょう。雨の中を」

ほむら「こんな雨……吹き飛ばしてみせるわ」


ほむら「……雨なんて、嫌いよ」

ほむーっ!

12.ほむらの家への帰路

詢子「ほむらちゃん!!」


クルッ


ほむら「まどかのお母さん……」

詢子「はぁ…追いついた………」

ほむら「どうして……ここに?まどかは?」

詢子「まどかは、うちに送ったよ………ちょっと、ほむらちゃんとお話ししたくて戻ってきたのさ」

ほむら「はぁ………」

詢子「なあに……大した話じゃ……ないよ。ほむらちゃんの家までの道すがら話していこう?」

ほむら「……………」

ほむほむ

詢子「なあ、ほむらちゃん。まどかのこと大切に思ってくれているのは間違いないよな?」

ほむら「…はい」

詢子「なら、まどかに対してなんで隠しごとをしているんだ?」

ほむら「そんなこと……」

詢子「ほむらちゃんさ…『用事があるから泊まれない』って言ったよな?」

詢子「中学生の女の子が一人で、こんな時間からどんな用事があるっていうんだい?」

ほむら「……プライベートですから」

ほむぅ

詢子「そうか…なら、もう一つ質問だ」

詢子「なぜ、今日は雨が降ると知っていたんだ?天気予報じゃやっていなかったはずだよ」

詢子「私も当然知らなかったし、周りの人でほむらちゃん意外に傘を持っている人は皆無だ」

ほむら「……………」

詢子「今日の雨は誰にも予想できないことだったから、パパもまどかに傘を持たせなかったんだ」

詢子「それなのに、二人でいっしょに使えるような傘を今日持って歩いているのは…」

詢子「まるで、今日、雨が降ることを知っていたみたいだね」

猿ヨケ

追いついた、支援

ほむら「……たまたまです」

詢子「そうか……そう言われたら、これ以上、私からは何も言えないな」

ほむら「……………」

詢子「ほむらちゃんが怪しいのは間違いないと私は思ってる」

詢子「……でも、ほむらちゃんなら信じていいって思ってるんだ」

ほむら「え……?」

詢子「まどかがあれだけ信頼している友達なんだろ……?それだけで親としては十分信頼できるさ」

詢子「それに…『ずっといっしょにいたい』というほむらちゃんの言葉は本心だろ?」

ほむら「………はい」

詢子「なら…十分だ。まどかをよろしく頼むよ」

ほむら「……………」

詢子「まどかと…いっしょにいてやってくれよ」

ほむら「もちろん…今度こそ……」

詢子「……頑張れよ、ほむらちゃん」

ほむほむ

ほむ

13.嵐の後に。

ほむら「…結局、ワルプルギスの夜をあなたに倒させてしまったのね」

まどか「ごめん…魔法少女にならないという約束、守れなかった」

ほむら「いいの……私のせいだから。あなたの祈りがなければ、ワルプルギスの夜に一度殺された私が、こうして生き返ることもなかったから」

ほむら「…いつだか、あなたが美樹さやかを生き返らせたことをあれほど憎んだのにね」

ほむら「今度は、私が生き返らせられるんだもの……嫌になるわ」



カツカツカツ...



まどか「ほむらちゃん……行っちゃうの?」



ほむら「ええ…私の戦場はここじゃない」

ほむら「あなたを魔法少女にしてしまった私は、また時間をやり直すだけ」


カツカツカツ……

ほむぅ…

(´・ω・`)

まどか「ねえ!!ほむらちゃん……」

まどか「あなたは…どこへ行こうとしているの?」


クルッ


ほむら「…大丈夫よ。私はあなたを救うためなら、この時の迷路に閉じ込められても構わないもの」フサァッ

ほむら「私は…まだ……」






ほむら「また、明日にさえなれば…いっしょに笑いあえると…信じているもの」





カチッ…ギュイイイイイイイイイイイイン……

フサァッってのは止めろ髪生えたみたい

14.恐怖の前夜に


ほむら「あなたを救う。それが私の最初の気持ち。今となっては…たった一つだけ最後に残った、道しるべ」

ほむら「わからなくてもいい。何も伝わらなくてもいい。それでもどうか、お願いだから、あなたを私に守らせて」


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ほむら「…………送っていきましょうか、まどか」

まどか「…ううん。大丈夫」

まどか「…明日、大切なんでしょう?早く…休んで……」

ほむら「……………ごめんなさい」

まどか「大丈夫だよ……」



まどか「…止まない雨はないものね」

15.恐怖の夜に。

まどか「ほむらちゃんが一人でも勝てるっていうのは、ホント?」

QB「それを否定したとして、君は僕の言葉を信じるかい?」

QB「今更言葉にして説くまでもない」

QB「その目で見届けてあげるといい――『ワルプルギス』を前にして、暁美ほむらがどこまでやれるか」

まどか「どうしてそうまでして戦うの?」

QB「彼女がまだ、希望を求めているからさ」

QB「勝ち目のあるなしにかかわらず、ほむらは戦うしかないんだよ」

まどか「…………」

QB「その表情は……契約を決意してくれたのかな。まどか?」

フサフサ

まどか「……うん」

まどか「今までのほむらちゃんの頑張りを無駄になんてさせない」

まどか「今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい」


QB「…………」

QB「まどか…君が何を考えているか、僕には予想がつく。」

まどか「え……?」


QB「でもね、まどか。その願いの代償はあまりに大きすぎる。」

まどか「…………どんな覚悟だって、もう私はできてるよ」

QB「…僕は、僕にとって不都合な祈りであっても、君が望むならば、叶えてあげるよ」

QB「感情がないおかげで、後悔することもないからね。それ以上に目の前の膨大なエネルギーの方が魅力的だ」

まどか「……………」

QB「でもね、まどか。君たち人間は、僕達のように感情を割り切って生きていけるのかい?」

まどか「…どういうこと?」

フサァッ ファサッ ファサァッ

QB「暁美ほむらさ」

まどか「ほむらちゃん……?」

QB「暁美ほむらは、昨日の夜、君に告白したように、『君』という存在のためだけに、この時間を何度も繰り返してきた」

QB「もし、君が自分自身の存在を投げ捨てて、目の前から消え去ってしまったとき」

QB「彼女は……暁美ほむらは、何を思うだろうね?」


まどか「……………」


QB「君という存在が宇宙から消え去っても、何度も時間をやり直して……」


QB「『君』という概念を探し続けるという、無意味な時間を繰り返すのか」




QB「……それとも、すべてを諦めてしまうか」

綺麗なQB

彡⌒ミ∩
( ゚ω゚)彡 フッサフサ!フッサフサ!
 ⊂彡

まどか「…大丈夫だよ。ほむらちゃんなら、私の想い……わかってくれる」

QB「暁美ほむらは、『君』ではなく『鹿目まどか』という存在そのものにしか興味が無いというのに、なぜそうやって言い切れるんだい?」


QB「それに、暁美ほむらに君の想いが伝わるというのであれば、なぜ、君は今の今まで彼女の想いを理解できなかったんだい?」

まどか「それは………」


QB「結局、君も他の少女達と何も変わらない。自分自身のための『ワガママ』な祈りのために、まわりを不幸にしたいと言っているだけだ」


QB(…その結末が、僕たちにとって、少しだけ都合が悪いから、こうして君を揺さぶっているのだけどね)


まどか「…私の『ワガママ』?」


QB「君がどんな結論を出そうと、僕は君に契約を迫られたら、契約するよ」

QB「でも…今の君は………自分のワガママに気づいてしまった君の顔は……」

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 -絶望を見ないふりしているだけにしかみえないよ

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QB必死だな

まどか「っ………!!!!」

QB「そんな君が『すべての魔法少女の希望』になんてなれるのかな?」

まどか「わたしは……そんな………」

QB「僕は行くよ。僕は君が宇宙のために、より有益な死に方を選んでくれることを期待しているよ」タッ

まどか「うぅ…ううぅぅ……」

homu

また、さるった…あと少しなんだけど…

保守力が試される

がんばれ

詢子「まどか……?」

まどか「…ママ」

詢子「どうしたんだ…こんなところで………何しようってんだ?」

まどか「私……わからなくなちゃった…」

詢子「…………言ってみな」

まどか「私…大切にされているって…知ってる」

まどか「みんなに愛されているって…痛いほど分かっている」

まどか「でも…でも……私は悪い子だから………」

まどか「私が…私が思っているよりもずっと……みんな私を大切にしてくれているんだって」

まどか「間違えそうになってから……気づいてしまったの」

まどか「でも……バカな私が…ダメな私が…いくら考えても、もう、残された道しるべは」

まどか「『間違えること』しかないんだって…」

まどか「そう気づいたら……急に怖くなって………」

まどか「どうしたらいいのか……失いたくないものばっかりで……」

まどか「…わたし……ずるい子だって……」

ほむ

サルーイン

詢子「まどか………」ダキッ

まどか「…ひぐっ…えぐっ………ママぁ……私………後悔したくないよ」ダキッ

詢子「っ……なんで……まどかがこんなに背負っちまっているんだよ…」

詢子「…私にもその重荷を背負わせろよ」

まどか「…ひぐっ……ううん………私にしかできないの」

詢子「……バカヤロウ」


まどか「……ごめんね、ママ」

まどか「ママにこうやってギュゥってされて……私の気持ちを思い出せたよ」


詢子「まどか…?」


まどか「私ね………ほむらちゃんを迎えに行かないと」

まどか「それで…私の答えを…伝えに行かないと」


詢子「…どうするつもりなんだ?」

頑張れまどっち!

まどかが全魔法少女救う必要なんてないのに
やりたいからって辛いしな

円環の理に導かれすらしないまどか一家は悲惨

まどか「……………」



まどか「私ね、たっくんに嫉妬していた頃があったの」

まどか「ママもパパもずっとたっくんにつきっきりで…私のことなんて忘れちゃったみたいで」

まどか「この世界でわたしはたったひとりになってしまったような気がしていたことがあって…」

まどか「でも、そんな私の気持ちに気づいて、ママはこっそりこうやって今みたいに…ギュゥってしてくれたよね」


詢子「…………」


まどか「それで…私分かったの。『ママは私のことを愛してくれている』…」

まどか「…『忘れたりしないんだ』って」

まどか「…私、ずっとそのこと覚えていて。だから、私は愛されているって知っていて……」



まどか「…だから、今度は、私が『愛してる』って伝えなきゃいけないんだ」



まどか「ほむらちゃんに……」

猿よ毛

まどか「そのために……私は行くね」

詢子「………………」

詢子「絶対に下手打ったりしないな?誰かの嘘に踊らされてねぇな?」

まどか「うん」

まどか「ありがとう、ママ」


まどか「……またね」

サルティンバンコ

ほむらちゃんかわいい!

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QB「やあ…まどか。来たんだね。」

まどか「…QB」

QB「どうするんだい?」

QB「君は魔法少女になって、この世界のルールを書き換えるのか……」

QB「それとも………別の答えで、暁美ほむらの運命を救おうというのかい?」


まどか「…………」コクリ




まどか「……私は」

homuhomu

サルヨケ

まどか「私の祈りは………」


 私は…ずっと得意な学科なんかもなくて、誰の役にも立てなくて…ウジウジしていた私

 そんな私でも……ママやパパに愛されて


 そして


 ほむらちゃんに望まれて

 今日まで生きてきた

 そんな私が…真剣に悩んで選んだ答え



 『この祈り』がほむらちゃんのために、ほむらちゃんを信じて、出した答えだから

 ごめんね、ほむらちゃん。わたし、魔法少女になるよ。





まどか「さあ、叶えてよ!インキュベーター!!!!」

ほむ

まだやってんのか

-エピローグ・草原で椅子に座る二人の少女


 ここで 休んでいきませんか

 すこし お話しませんか



まどか「ねえ、ほむらちゃん…?」

ほむら「…なあに?まどか」



まどか「ずっと…いっしょにいてくれる…よね?」

ほむら「…あなたがずっといっしょにいてくれるならね」


 ゆっくり

 うなずきあって

 しばらく いっしょに

 過ごしませんか


ほむら「いっしょに」完


ルミナスエンドか

乙乙

乙乙乙

乙乙乙乙

まさか、こんなに時間が掛かるとは思わなかった……さるがうざすぎる…。
支援してくれた方々本当にありがとうございました。

内容については、「なんでここで終わるんだよ?バカなの?」という意見もあるかもしれませんが、リドルストーリーっぽくしたかったんだよ…。
まどかの願いが原作通りのものを選ぶのか、それとも>>192のような願いになるのか、それともまったく新しい希望になるのかは、どうぞご想像下さい。
書き手の結論は、SSの中の伏線から読み取って貰えれば…。

あと、まどほむのいちゃつく場面の時間軸は、いくつかのまとまりで、バラバラになってるので、どの順番が正しいのか考えてもらえると嬉しいです。

あと、「ファサッ」を突っ込まれるとはおもわなんだ…

ほんと、こんな長時間おつきあいいただき、ありがとうございました。

何かあればどうぞ…

フサフサァッ

後書きはいらないと思う

ご想像にお任せしますエンドとな
まぁ二人が幸せそうならそれで良いんだぜ

久々にまともなまどほむSS見れて良かった

>>237
よければ今までの作品を

ファサッならともかくフサァッなんて言われたらドキッとしちゃうの…

>>241
まあ、野暮なのでやめときます。
まあ、タイトルとエピローグは合唱曲ですと言えば、わかる人には分かるかと…

乙ほむ

>>242
こんなにいじられるとは…誤字脱字をなくせない

次回から気をつけます

まあ乙だな
また何か頼む

>>243
てかごめん特定したわ
あの作者だなww

今回の合唱曲はttp://www.youtube.com/watch?v=XO54_YBnlHcです。
毎度のことながら、この曲をモチーフにするようにSS書いているので、興味がある方はどうぞ。
個人的にはまどほむにぴったりだと思ってる

さるに負けずによく頑張った乙

なんだかよくわからなかった(小並感)

乙でした

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