レイア「ルドガーってエルとどういう関係なの?」ルドガー「……」(140)

レイア「ルドガー、今度ね、エージェントのことを記事にしようと思ってるんだけど、いい?」

ルドガー「うーん……」

レイア「勿論、記事にできないことは書かないし、ルドガーも言いたくないことは言わなくていいから」

ルドガー「……」コクッ

レイア「ありがとう!助かるよ!」

エル「で、レイアはルドガーに何を聞きたいの?」

レイア「エージェントの私生活をちょっとね」

エル「私生活?」

レイア「ルドガーって休みの日とかエルといつもなにしてるの?」

ルドガー「……」

レイア「え?これ、言えない事なの?」

ルドガー「……ああ」

レイア「どうして?休日の一日を言ってほしいだけなんだけど」

ルドガー「……」

レイア「……じゃ、じゃあ、エルにきこっと。エルー?」

エル「なに?」

レイア「えっと、休日はルドガーとなにしてるの?」

エル「んー……。ルドガーはエルとルドガーだけの秘密だって言ってるから、言えない」

レイア「……え」

エル「ねー、ルルー?」

ルル「ナァ~」

レイア「借金、返してるんじゃないの?」

エル「ずっとお金返してたら、ルドガー大変だし。エルも別に寂しくないけど、つまらないし」

レイア「そ、そっかぁ」

レイア「エル、じゃあ、質問を変えるね。ルドガーと最近、遊んだりした?」

エル「うん。した」

レイア「そういうことを知りたいんだよー。どんなこと?家で?それとも外?」

エル「家。というか、ルドガー、外行かないし。掃除とか料理とか洗濯で1日終わるし」

レイア「ふんふん。普通に家事をしているっと」

エル「終わってからいつもエルと遊ぶから。外には滅多に行かない。外はお金かかるからって、ルドガーが」

レイア「ああ、うん。そうだよね。外出すると大変だもんね」

エル「だから、エルとルドガーは家でする」

レイア「そうなんだ。で、どんな遊び?」

エル「それはね」

ルドガー「ああ!!!」

レイア「どうしたの?」

エル「あ、ごめん。これ秘密だった」

レイア「秘密なんだ」

エル「うん。エルとルルとルドガーの秘密っ!」

ルル「ナァ~」

レイア「……」

ルドガー「……」ピッ

ヴェル『なんでしょうか? ―――いえ、分史世界は探知できていません。今は待機しておいてください』

ルドガー「……」チッ

レイア「ねえ、ルドガー?こういこと、あまり言いたくはないんだけど……」

ルドガー「……?」

レイア「エルに変なことしてないよね?」

ルドガー「……」

レイア「ルドガー!!なんとか言ってよ!!」

ルドガー「……」ピッ

ヴェル『ですから、まだ分史世界は見つかっていません。何度もかけてこないでください』

エル「レイア、何怒ってるの?」

レイア「いや……」

エル「あ、もしかして嫉妬?でも、秘密のキョーユーはルドガーの相棒のエルの特権だし!!」

レイア「そうじゃなくて……」

エル「じゃあ、なに?」

レイア「エル、ルドガーとどんなことしてるの?隠さないで欲しいな」

エル「でも、レイアはルドガーに言いたくないことは言わなくてもいいって言った」

レイア「う、うん……」

エル「だから、エルは言わないっ」

レイア「ルドガー?何も、してないよね?ルドガーはそんな人じゃないもんね?」

ルドガー「……」

レイア「ルドガー……」

エル「だから、秘密なんだってば!」

研究室

レイア「っていうわけなんだけど」

ジュード「ふーん……」

レイア「どう思う?」

ジュード「それは……危ないかも」

レイア「やっぱり?」

ジュード「エルにまで秘密にさせるってことはよっぽどじゃないかな」

レイア「だよね……。もしかして、ルドガーって年下が好きなのかな?」

ジュード「どうだろう。ルドガーがエリーゼを頻繁に誘っているようなことはないみたいだけど」

レイア「エリーゼにも訊いてみる?ルドガーに何か言われたことはないかって」

ジュード「でも、ルドガーに限ってそんなことはないと思うけど?」

レイア「私も信じてるよ。でも……秘密にするのはどうしてかなって……」

ジュード「とりあえずエリーゼに話をしてみようか」

エリーゼ『はい、エリーゼです』

ジュード「エリーゼ、ちょっと時間あるかな?」

エリーゼ『はい。構わないです』

ジュード「エリーゼ。ルドガーと最近、二人っきりで会ったことある?」

エリーゼ『ルドガーですか?はい、何度か」

レイア「そうなの!?それどこで?!」

エリーゼ『カラハ・シャールを案内してほしいって言われて……』

ジュード「案内しただけ?」

エリーゼ『食事もしましたよ。あと、プレゼントも貰いました』

ジュード「プレゼントか。ほかには何か言ってなかった?」

エリーゼ『今度、家に招待してもいいかって聞かれましたけど』

ジュード「……」

レイア「エリーゼ、なんて答えたの?」

エリーゼ『勿論、喜んでって。そしたらルドガー、すごく喜んでましたよ。私もあそこまで喜ばれると少し嬉しくなりました』

ジュード「そうか……」

エリーゼ『ジュード?ルドガーがなにか?』

ジュード「ううん。なんでない。ありがとう、エリーゼ」

エリーゼ『いえ。あ、そうだ。ジュード、今度カラハ・シャールに遊びに来てくださいです』

ジュード「え?いいの?」

エリーゼ『偶にはジュードと二人っきりで……あ、いえ、なんでもありません』

ジュード「う、うん。機会があれば行くよ」

エリーゼ『うふふ。待ってますね』

レイア「……」

ジュード「―――ルドガーはエリーゼにもアプローチをかけていたみたいだね」

レイア「やっぱり……」

ジュード「でも、ほら、エリーゼもルドガーの仕事を手伝うこともあるからそのお礼をしただけかも」

レイア「ジュード、これって調べたほうがいいかな?私、ちょっと不安で……」

ジュード「うーん……」

トリグラフ

ジュード「ルドガー」

ルドガー「……?」

ジュード「今、時間あるかな?」

ルドガー「ああ」

ジュード「良かった。エルは一緒じゃないの?」

ルドガー「……」

エル「ど、れ、に、し、よ、う、か、なっ?」

ジュード「アクセサリーを買ってあげるんだ」

ルドガー「ああ」

ジュード「どうして?」

ルドガー「……?」

ジュード「あ、ごめん。深い意味はないんだけど、どうしてプレゼントしてあげるのかなって。ほら、ルドガー、借金で大変でしょ?」

ルドガー「……」

ジュード「エルに強請られたとか?」

ルドガー「……」フルフル

ジュード「違うの?じゃあ、純粋にあげたくなったから?」

ルドガー「ああ」

ジュード「そっか。確かにエルは……えっと……協力……してくれてる……かな?」

ルドガー「……っ」

ジュード「う、うん!!そうだね!!エルがいるとみんな元気になるもんね!!」

ルドガー「うん」

ジュード「ねえ、ルドガー?聞きたいことがあるんだ」

ルドガー「……?」

ジュード「あっちを見て」

ルドガー「え?」

ミラ「ここで立っていろって言われたけど、どういうことなの?」

レイア「さぁ……」

エリーゼ「なにがあるんでしょうか?」

ジュード「ミラさん、レイア、エリーゼがいるでしょ?」

ルドガー「ああ」

ジュード「一人、選択してこっちに連れて来てほしいんだ」

ルドガー「……?」

ジュード「うん。深い意味はないんだ。お願い」

ルドガー「……」

ミラ「ルドガーとジュードがこっち見てるけど?もう、どういうことなのかしら」

レイア「……」

エリーゼ「ルドガー」

ティポ「こっちだって暇じゃないんだぞー!!」

ジュード「さあ、ルドガー。連れて来て」

ルドガー「……」コクッ

ジュード「……」

ルドガー「―――ん」

エリーゼ「あの、なんでしょうか?」

ジュード「ルドガー……やっぱり……」

ルドガー「……?」

エリーゼ「ジュード?なんですか?ルドガーがどうかしたんですか?」

ジュード「ルドガー、良く聞いてね。エリーゼも」

エリーゼ「は、はい」

エル「ルドガー!!これ!!エル、このブローチがいい!!」

ルドガー「……」コクッ

エル「わーい」

ジュード「エル、ちょっといい?」

エル「どうしたの?」

ジュード「聞いて欲しいことがあるんだ。とても大事なことだから」

エル「う、うん……」

エリーゼ「なんですか?」

ジュード「ルドガーは……重い病気を患っている可能性がある」

エル「え……」

ルドガー「な……!?」

エリーゼ「病気!?ルドガーが病気なんですか?!」

エル「ほんと……なの?」

ジュード「うん……」

エリーゼ「な、治りますよね?ジュード、治るんですよね?」

ジュード「それは……」

エル「ルドガー……ビョーキなの?」

ルドガー「……」

エル「ジュード、ルドガーはどうなるの?」

ミラ「病気がどうのって聞こえたけど?どういうこと?」

レイア「ジュード……やっぱり、そうなんだ……」

エル「ジュード、ホントに?」

ジュード「これでも僕は医学者だからね」

エル「ルドガーはどうなるの?」

ジュード「最悪の場合、死ぬ」

エリーゼ「死ぬって……!!」

ティポ「いやぁぁぁ!!!!」

エル「……そんなことない!!!」

ジュード「……」

エル「だって、ルドガー!!エルと約束した!!一緒にカナンの地に行くって!!約束した!!死ぬわけないし!!」

ジュード「エル、落ち着いて。最悪の場合だから。きちんとした治療を行えば大丈夫だから」

エル「……」

ミラ「病名はなんなの?」

ジュード「それは……」

ミラ「不治の病ってわけ」

ジュード「ミラさん!!」

エル「ふじのやまいって?」

ミラ「死ぬまで治らない病気のことよ」

エル「え……じゃあ……ルドガーは……」

ルドガー「……」

エル「ルドガー……」

エリーゼ「ジュード!!ウソですよね?!治るんですよね!?」

ジュード「うん。きっと」

レイア「そ、そうだよ。それに早期発見なら完治できると思うし!!」

ミラ「ジュード?随分と深刻な顔をしているけど、本当のところは……」

ジュード「……」

ミラ「そう。やっぱり、無理なのね」

エル「もしかして、怖いルドガーになっちゃうから?!あんな変身するからルドガー、死んじゃうの?!」

ルドガー「……」

エル「やだ!!ルドガー、エルのこと必要っていった!!エルもルドガーにいてほしい!!」

ルドガー「……」

エル「ルドガー!!死なないで!!」

ジュード「エル……。ルドガーの病気の原因は……エルなんだ」

エル「……え?」

ジュード「エルがルドガーの傍にいると……病気はそれだけ進行が早くなっちゃうんだ……」

エル「エルが……いけないの……?」

ジュード「うん……」

レイア「ジュード、そんなはっきり言わなくても」

エル「どうして……エル……何も悪いことしてないのに……」

ルル「ナァ……」

エリーゼ「ジュード、教えてください。エルが傍にいるだけで病状が悪化するってどういうことですか?」

ティポ「そんな病気なんてきいたことないぞー!!」

ミラ「もしかしてHIVとか?エルも女だから……」

ジュード「違います」

ミラ「じゃあ……赤痢?エルぐらいの年頃ならそういうこともあると思うけど」

ジュード「違うんです、ミラさん。そんな単純なものなら深刻にはなりません」

ミラ「じゃあ、なに?」

ジュード「……小児性愛の疑いがあるんです。ルドガーには」

ミラ「なにそれ?聞いたこともない病名だけど」

ルドガー「……」

ティポ「なんか、どっかできいたことある気がするー」

エリーゼ「ええ……。確か、ローエンから……」

ミラ「どういう病気なの?」

エリーゼ「えっと……子どもが大好きな大人のこと……だったと思います」

ミラ「あら、素敵じゃない。私はそういう人、信頼できると思ってるけど」

ジュード「ミラさん。ニ・アケリアではそういう人は優しくて面倒見がいいって言われているかもしれませんが、都会では違うんです」

ミラ「私が田舎者っていいたいの!?」

ジュード「とても危険なんです」

ミラ「どうしてよ?子どものことを気にかけてくれるならいいじゃない。何が危ないの?」

エリーゼ「ローエンの話では小さな女の子に対してわいせつな行為を働く人をそう呼ぶらしいです」

ミラ「わいせつ?例えば?」

エリーゼ「そこまでは……。スカートをめくるとかじゃないですか?」

ミラ「好きな相手だったらそれぐらいの悪戯するんじゃないの?」

ジュード「20歳前後の男性が10歳ぐらいの女の子に対してやってたらおかしいですよ!!!」

ミラ「……」

レイア「うん……。というか、きっと、気持ち悪い光景になると思う」

ミラ「そう……かもね……。でも、それって相手が嫌がっていなければ問題ないんじゃないの?」

ジュード「え?」

ミラ「嫌がってるなら女の子が小さくてもお婆さんでも犯罪でしょうけど、合意の上でならいいじゃない」

エリーゼ「はい。私も、ジュードにならスカートぐらいめくられても大丈夫です!!恥ずかしいけど……」モジモジ

ミラ「そもそもエルはルドガーにそういうことをされていたの?」

エル「ううん……。エル、ルドガーにスカートめくられたことなんてない」

ミラ「ですって。ジュードの思い過ごしじゃない?」

ジュード「じゃあ、ルドガー。答えて欲しい。休日はエルと何をしているの?」

ルドガー「……」

ジュード「ルドガー!!」

エル「それ、エルとルルとルドガーの秘密だし!!ジュードにだって言えない!!」

ミラ「まるで恋人ね」

ジュード「どうして秘密にするの?やっぱり、人に言えないことをエルに……」

レイア「ルドガー……そんなことしてないよね?休日も依頼をこなして、借金返してるんだよね?そうならそうって言ってほしいな……」

ルドガー「……」

エル「もうやめてよ!!エルたちの秘密だっていってるでしょー!!!」

ジュード「だけど!!エル!!ルドガーに何かされているんじゃないの?!」

エル「なにかってなに?!」

ジュード「それは……えっと……」

レイア「私が訊いてみるよ」

ジュード「レイア……うん、お願い」

レイア「女だけで話そう。ね?エル?」

エル「……」

ミラ「秘密だって言っているんだし、好きにさせたらいいじゃない」

レイア「そういうわけにも」

ミラ「待ってよ。レイアとジュードはつまるところ、ルドガーがエルに対してわいせつな行為を働いているかどうか、そして小児性愛かどうかを疑っているわけでしょ?」

レイア「そうじゃないよ。ただ……ちょっと……うん……」

ミラ「なら、秘密を明らかにするより、今現在、ルドガーとエルがどういう関係なのか訊いたほうがいいと思うわ」

エリーゼ「そうですね。もし二人が恋人ならそれは私たちが口を出すことじゃないですし、小児性愛っていう病気でもないですもんね」

ミラ「ねえ、エル?」

エル「なに?」

ミラ「ルドガーとは恋人なの?」

エル「違うし。エルはルドガーの相棒だし……」

ミラ「相棒……。でも、ルドガーはエルが必要だって言ったのよね?」

エル「うん」

ミラ「で、エルもルドガーが必要だって言った」

エル「そうだよ。だって、ルドガーはエルがいないとダメだもん」

ミラ「あら、じゃあ、もう解決じゃない」

レイア「え?」

ミラ「二人は恋人。よって、休日に人に言えないことをしていても問題はないわね」

エリーゼ「じゃ、じゃあ……エルは……」

ティポ「エルはエリーゼよりおねえさん?!」

レイア「待って!!それは違うよ!!大人の男性が小さな女の子を恋人にする時点でもう色々間違ってると思う!!!」

ミラ「いいじゃない。10歳程度の歳の差なんてなんの障害にもならないでしょ?私が読んだ小説では20歳差で身分も全く違う二人が結ばれていたけど?」

レイア「フィクションの話を持ち出されても困るんだけど!!」

ミラ「ねえ、エル?こっそり教えて。ルドガーとはどんなことしてるの?」

エル「言えない。秘密だし」

ミラ「私のスープ、いらないの?」

エル「それは……えっと……」

ミラ「一緒にお風呂とか入ったことはある?」

エル「それは、あるよ」

レイア「?!」

エリーゼ「ほ、本当ですか!?」

ティポ「わー!!すごーい!!!」

ミラ「エル……。私よりも数歩先を歩いていたのね」

エル「エル、ちょっとだけ頭洗うの苦手だから。本当は自分でできるけど、まだ洗えない場所とかあるし。手が小さいから」

エリーゼ「じゃあ、ルドガーに洗ってもらってるんですか?いつも?」

エル「うん……」

レイア「……ルドガー……信じてたのに……」

ミラ「まぁ、恋人だからお風呂ぐらいは当然として……」

ティポ「じゃあ、寝るときはどうしてるのー?!」

エル「一緒のベッドで寝るよ。ルドガーの家、ベッド一つしかないし」

ティポ「そんなバホなー!!!!」

エリーゼ「そ、それから?!どうなるんですか?!」

ミラ「エリーゼ」

エリーゼ「あ……。ごめんなさい」

ミラ「興味があるのはわかるが、はしたないわよ」

エリーゼ「ですね」

ティポ「エリーゼはお年頃だからしかたないよねー」

エリーゼ「もう!ティポは黙ってて!!」

レイア「一緒に寝るんだ……」

エル「うん」

ミラ「抱きついたりしてるの?」

エル「し、してない!!ちょっと寒いときあるからくっついてるだけだし!!」

レイア「ルドガーのイメージが……崩れていく……」

ミラ「ルドガーは優しい?」

エル「……うん」

ミラ「どういう風に?」

エル「雷鳴るとき、聞こえないようにしてくれたり……」

ミラ「それって……」

エリーゼ「……」

ティポ「エルとルドガーはもうすごすぎー!!ジュードと同じことしたーい!!!」

エリーゼ「ティポ!!やめて!!」

レイア「……やっぱり、ダメだよ。こんなの……」

ミラ「レイア?」

レイア「ルドガー!!」

ルドガー「……?」

レイア「エルは私が引き取るから!!!」

ルドガー「え!?」

ジュード「レイア、何言ってるの?!」

レイア「こんなのダメ!!ルドガーの目を覚まさせてあげないと!!」

ルドガー「……」

ミラ「レイア、恋人を引き離すなんて酷いと思うけど?」

エリーゼ「そうです!!」

レイア「全部、ルドガーのためだもん!!ルドガーの病気治さないと、本当に死んじゃうから!!」

ジュード「……そうだね」

エル「エル……ルドガーと一緒にいたら、ダメなの?」

レイア「エルが大人になったらいいんだけど……」

エル「大人?」

ジュード「あと5年は必要かな」

エル「でも、エルはルドガーと一緒にいたい」

レイア「一緒に住むことはないとおもうなー」

ジュード「レイアの自宅でもいいじゃないか」

エル「エルはルドガーがいい!!」

ジュード「エル……」

エル「ルドガー!!!」ギュッ

ルドガー「……」キリッ

ジュード「ルドガーもエルと一緒に居たいの?」

ルドガー「ああ」

ジュード「でも、はっきり言ってどっちのためにもならないよ。こんなの」

ルドガー「……」

ジュード「ルドガー、まだ間に合うよ。治療すれば治るから!!僕を信じて!!」

ルドガー「……」

エル「ルドガー……エル、ルドガーといたい……」

ルドガー「……っ」シャキン

ジュード「ルドガー……」

レイア「戦うつもりなの?」

ルドガー「……ああ」

ジュード「そこまで……エルのことを……?なら、あと5年ぐらい待てるでしょ!?ルドガー!!エルのことが本当に好きなら!!」

     L1                 R1
「エルとの生活を守る!」   「エルとの生活を守る!」

ミラ「それは違うと思うわ」

ジュード「ミラさん?!」

ミラ「好きだからこそ、片時も離れたくない。そう思うんでしょ?小説に書いてあったわ」

エリーゼ「わ、私もそう思います!!」

レイア「どうして?!エリーゼ!?」

ティポ「愛に年齢なんて関係ない!!!」

エリーゼ「です!」

ジュード「時と場合によるんだ!!この場合はダメだ!!ルドガーが死ぬかもしれないのに!!」

ミラ「愛に生き死んでいった者も少ないでしょ?」

レイア「それ小説でしょ!?」

ミラ「うん」

ジュード「小説では許されても現実ではダメなんですよ、ミラさん!!」

ミラ「どうして?」

ジュード「ルドガーが欲望に駆られてしまえば、エルの命だって危なくなるんです!!」

ミラ「む……。確かに今、エルが懐妊したら……エルが危ないわね……」

>>56
ミラ「愛に生き死んでいった者も少ないでしょ?」→ミラ「愛に生き死んでいった者も少なくないでしょ?」

ジュード「そうです!!」

ミラ「でも、ルドガーのことだし、そんなだいそれたことはしないでしょ?」

ルドガー「……」

エル「ルドガー?」

ルドガー「……ああ」

ミラ「ほら、そういう事態にならないようにするのが恋人の務めじゃない」

ジュード「でも……!!」

ルドガー「……」キリッ

ジュード「ルドガー!!目を覚まして!!こんなの間違った選択だよ!!!」

レイア「そーだ!!そーだ!!」

エリーゼ「間違ってません!!」

ティポ「愛してるならいいじゃないかー!!!バホー!!」

ミラ「年齢で正義か悪かなんて決まらないわ」

エル「ルドガー……」ギュッ

ルドガー「……」

ルドガー「……ん?」

ヴェル『ヴェルです。分史世界が探知されました。座標を送りますので至急向かってください』

ルドガー「……」コクッ

ヴェル『場所はトリグラフです。では、お気をつけて』

ミラ「仕事のようね」

エル「ルドガー、いこ」

ルドガー「ああ」

ジュード「……僕も手伝うよ」

レイア「私も」

ルドガー「……」コクッ

ミラ「私も行くわ。あなたの仕事、もう少し見てみたいし」

エリーゼ「私もお供します」

ティポ「みんなでいこー!!」

ルドガー「ああ」

ジュード「……」

ミラ「―――じゃあ、時歪の因子の情報を集めないといけないわね」

ジュード「ミラさん、僕と行きましょうか」

ミラ「ええ」

レイア「エリーゼ、エル。私といこっ」

エリーゼ「はい」

エル「エルはルドガーといく」

レイア「それは……」

エル「エルはルドガーの相棒だし!!」

ルドガー「……」

レイア「ルドガーは一人でも大丈夫だよね?」

ルドガー「……」フルフル

レイア「エルと一緒がいいの?」

ルドガー「ああ」

エリーゼ「レイア、いいじゃないですか。二人は恋人ですし」

レイア「それじゃあ、四人で行こう!!そうしよう!!」

エリーゼ「どこから見て回りますか?」

エル「ルドガー、ルドガーの家、すぐそこだよね。言ってみる?」

ルドガー「ああ」

レイア「でも、こっちのルドガーと出会ったら面倒じゃないかな?」

ルドガー「あ……」

ティポ「じゃあ、エリーゼとレイアだけでいってみるー?」

エリーゼ「勿論、ティポも一緒、ですよ」

レイア「そうしよっか」

ユリウス「ルドガーじゃないか」

ルドガー「!?」

エル「眼鏡のおじさん!!」

ユリウス「なんだ、今日もデートか。いいのか?エルに無理をさせて。まだ2ヶ月とはいえ母体のことを考えればあまり無理はさせないほうがいいんじゃないか?」

ルドガー「?!」

レイア「母体ってどういうことですか?」

ユリウス「なんだも何もエルのお腹には命が宿っているんだ。まさか兄貴よりも先に所帯をもつとは。複雑な気分だよ」

レイア「ちょっと待ってください!!!それって……エルが妊娠……!?」

ユリウス「ああ。そうだけど?」

レイア「……」

エリーゼ「この世界のルドガーとエルは結婚してるんですね」

ティポ「なんかすごー!!!」

レイア「あ、あの!!」

ユリウス「なにかな?」

レイア「反対しなかったんですか?!」

ユリウス「反対できるものならしたかったさ。でも、ある日突然、告白されてね」

レイア「告白?」

ユリウス「ああ。神妙な顔で「ユリウス、俺は結婚する」と。な、ルドガー?」

ルドガー「……」

エル「エル……こども産むんだ……」

ユリウス「なんだ。今更実感したのか?無理もないが」

レイア「兄として、あの……どう思いました?」

あれ、じゃあこの世界のタイムファクターって

えっ

>>69
いやそれはあまりにも
ほら適当なモブとかさ!

ユリウス「初めはこんな少女になにをしたんだと激昂した」

レイア「ですよね!?」

エリーゼ「で、でも!!それも愛の形です!!」

ユリウス「まぁ、過ぎたことを怒っても仕方ないからな。なんとか無事に出産できることを祈るしかない」

レイア「世間体とかどうするんですか!?」

ユリウス「できるだけ隠すさ」

レイア「問題が多いと思いますけど……」

ユリウス「しかし、二人はとても真剣だった。とても二人の仲を裂くことはできない」

レイア「でも!!エルの年齢を考えたら!!」

ユリウス「それがルドガーの選んだことなら、兄として応援する。それだけだ」

ルドガー「……!」

エル「じゃあ、エル、ルドガーの子ども産んでもいいの?!」

ユリウス「辛い道を行くだけの覚悟があるのだろう?なら、止めはしない。いけ、ルドガー」

ルドガー「……ああ!!」

レイア「ああ!!じゃないよ!!!犯罪でしょ!?」

>>70
本編BADでも見た↓が再びなの……?

        L1                     R1
「やめてくれ! やめてくれ!」   「やめてくれ! やめてくれ!」

>>72
あれは戦慄した
あらすじ見たら案の定…

エリーゼ「もう、レイアは無粋です」

ティポ「だまってろー」

レイア「これが粋なことなら大変だよ!!私なんて行き遅れじゃない!!」

エリーゼ「違うんですか?」

レイア「なんだとー!?」

ユリウス「とにかく、あまり無理をさせるなよ?」

ルドガー「……」コクッ

ユリウス「また、あとでな。エル」

エル「うん」

エリーゼ「でも、びっくりですね。まさかこの世界のエルが……」

レイア「おかしいよ……こんなの……」

エル「でも、エルが結婚ってパパはどう思ってるんだろう?」

レイア「そうだよ!!エルのお父さんは絶対、ぜーったい、怒ってるよ!!」

エリーゼ「案外、応援してくれているかもしれませんよ?」

レイア「そんなわけなーい!!そんな父親なんていなーい!!」

>>74
あらすじだときっちり「邪魔するなら、絆も世界もぶっ壊す」って言い切っちゃう
ルドガーさんマジブラコンの鏡

ジュード「ルドガー」

ルドガー「……?」

ミラ「何か情報はあったの?」

エル「きいて、きいて!!あのね!!エル、ルドガーの子ども産むんだよ!!」

ミラ「え?そうなの?いつのまに……って、お風呂入った後に決まってるわよね?」

ジュード「ルドガー!!!どういうこと?!やっぱり、君はエルを!!!」

ルドガー「……」フルフル

エリーゼ「違います!分史世界のルドガーとエルがそういうことになっているだけです!」

ミラ「なんだ。そういうことなの」

ジュード「はぁ……なら……。よくはないよね」

ミラ「それにもしかしたらこちらのエルが時歪の因子の可能性もあるわね」

ルドガー「……!!」

エル「え……それって……」

ティポ「エルを倒さなきゃいけないってことー?!」

ルドガー「……っ」

エル「ルドガー……」

ルドガー「……」

ジュード「でも、これは戒めかもしれない」

ルドガー「……?」

ジュード「年端もいかない女の子を妊娠させるなっていうことなのかも」

ルドガー「……」

ミラ「それは考えすぎじゃないの?」

ジュード「時歪の因子は正史世界と最も違うモノに憑くんでしょ?つまり……」

レイア「エルみたいな少女が妊娠するなんて正史世界でありえちゃいけない」

ジュード「それを時歪の因子が証明してくれているんだ」

エル「じゃあ、エルはルドガーの子ども産んじゃだめなの?」

ジュード「今は、ね。あと5年、いや8年はまたないと」

エル「そうなんだ……」

ルドガー「……」

ミラ「とにかくこちらのエルを探してみましょう。何かわかるかもしれないわ」

ジュード「ルドガー。もし、エルが時歪の因子だったら……。ううん。エルのお腹にいる子が時歪の因子だったら……」

ルドガー「……」

エル「ルドガー……」

ルドガー「……」コクッ

エル「無理、してない?」

ルドガー「ああ」

ミラ「殺せるの?分史世界のとはいえ、貴方の嫁か子どもよ」

ルドガー「……」キリッ

ジュード「それでも……やるしかない……」

エリーゼ「そんな……」

ティポ「やだよー!!」

レイア「これはみんなの罪だよ」

エル「レイア……」

レイア「ルドガーだけが背負っちゃだめだよ!!ルドガーが正史世界で背負うのはエルに変なことをした罪だけでいいから!!」

ジュード「うん。そうだね」

ルドガー「え……」

エリーゼ「別にいいじゃないですか!!妊娠はしていませんよ!!」

ジュード「検査してみないと分からないよ」

エル「え?!エル、妊娠してるの?!」

ルドガー「!?」

ミラ「あら。クルスニク一族の血が絶えないのはそういうことなの?」

ティポ「どーゆーことー?」

ミラ「量が多いんでしょ」

エル「量が多いって?」

ジュード「ミラさん!!何を言ってるの!!!」

ミラ「こういう知識は早い時期に教えておいたほうがいいって言っていたわ」

ジュード「時と場所を考えてください!!」

エル「ねー、どういうことー?」

レイア「それは……えっと……」

ノヴァ「―――見つけた!!ルドガー!!!たいへんたいへん!!!」

正直、喋らない制約のせいでリザルトとかチャットとかで池沼っぽいのは確か

ここ最近のテイルズでストーリーが評価高いっていうのは珍しいね。ハーツと同じライターなんだっけ?

ルドガー「え?」

ジュード「ノヴァさん?どうしたんですか?」

ノヴァ「い、今、駅のほうに所用で行ったんだけど……そ、そこにね……エルのお父さんがいたのー!!!」

エル「パパが?!パパがいるの?!」

レイア「落ち着いて、エル!!分史世界のお父さんだから!!」

エル「でも!!」

ミラ「それで、何が大変なの?」

ノヴァ「何が大変ってルドガーが殺されちゃうからじゃないですかー!!」

ジュード「ルドガーが殺されるって!?」

ルドガー「……?」

ノヴァ「どうしてって、エルを妊娠させた上に反対されたから駆け落ちしたのルドガーじゃん!!そりゃ親御さんは怒るよ!!」

レイア「だよね」

エリーゼ「でも、怒っているだけで殺すなんて……」

ノヴァ「いや……何度もルドガーの勤め先に電話あったんでしょ?娘を返せ。でないと殺しにいくって」

ミラ「それは……本気かもね……」

>>90
らしい。俺はHやってないから良く知らんけど、Hも評判悪くなかったな

X2が評価されればされるほど、Xの評価と木賀の評価が落ちていく

ノヴァ「だから、早く逃げてー!!もうこっちまで来てるかもしれないし!!」

ルドガー「……」

ジュード「どうするの、ルドガー?」

ルドガー「……」キリッ

エル「ルドガー?」

レイア「まさか、エルのお父さんと話すつもりなの?」

ノヴァ「だめ!!絶対に死ぬって!!ルドガーやめてー!!!」

ルドガー「……」

ミラ「どちらにしてもエルの父親は邪魔な存在になるんじゃないの?」

エリーゼ「どうしてですか?」

ジュード「エルかエルの子が時歪の因子だとしたら……」

レイア「そっか。エルのお父さんは必死で妨害してくる」

ミラ「むしろ、父親の手にエルが渡ってしまったときのほうが厄介になるわね。簡単には近づけなくなる」

エル「じゃあ……パパを……?そんなのやだー!!!」

ルドガー「……っ」

レイア「エル……」

エル「やだ!!やだ!!どうしてそうなるの?!ルドガー!!!」

ルドガー「……」

エル「パパは……エルのことを心配して……」

エリーゼ「なんとかならないのでしょうか?」

ジュード「これが分史世界を破壊するってことだから」

ミラ「ふん……。ほんと、勝手ね」

ジュード「ルドガー、分かったでしょ?エルに……ううん、小さな女の子に手を出すことの恐ろしさが」

ミラ「確かに最悪、死ぬわね」

ルドガー「……」

ジュード「ルドガー」

レイア「ルドガー、正史世界に帰ったら考え直してくれるよね?」

ルドガー「う……」

ノヴァ「やば!!きた!!きちゃったよ!!ルドガー!!!」

ルドガー「な!?」

ビズリー「エル!!!!」

エル「え?」

ビズリー「ここに……いたのか……」

ルドガー「?」

ジュード「まさか……!!」

ミラ「ビズリーがエルの父親?!」

エル「……」

ビズリー「さあ、エル。帰ろう。知人に腕のいい医者がいる。体を傷つけなくても胎児を―――」

エル「パパじゃない!!」

ビズリー「なに……」

エル「ルドガー!!エルのパパじゃない!!やっつけて!!!」

レイア「この世界でのエルのお父さんはビズリーさんなんだ……」

ジュード「でも、どうしてそんな世界が可能性としてあるんだろう……」

ビズリー「ルドガー……。そうか、お前か……。お前が娘を……ふふふ……」

ルドガー「……っ」

術技とか、秘奥義の叫び声はくそかっこいいから、ぜひとも普通に喋ってほしかったわ
喋れない制約のせいで「うおおおおおおおおおおおおおお!!(技名)!」なのが寂しい

どういう関係になってるんだこれ
つまり兄妹姦なのか?

ビズリー「娘を誑かしたか……。ケダモノめが!!!」

ジュード「まさか!?」

ビズリー「殺してやるぞ!!!!ルドガー!!!!!」

ノヴァ「きゃぁぁぁ!!!」

ビズリー「ムスメをカエせぇぇぇぇ!!!!!!」

ミラ「時歪の因子か!?」

レイア「じゃあ、ビズリーさんを倒せば!!」

エリーゼ「は、はい!!」

ティポ「よっしゃー!!こーい!!!」

ミラ「ということは、エルは時歪の因子ではない、ということになるわね」

ジュード「それって……」

ミラ「話はあとね。くるわよ!!」

ビズリー「オォォォォ!!!!!!」

エル「ルドガー!!!」

ルドガー「うおぉぉぉぉ!!!!!」

そもそもまさかのボクシングスタイルに目を疑ったよ、パパ

ビズリー「―――がは……!?」

ルドガー「……」

ビズリー「お……のれ……ルド、ガ……きさま……だけは……ころ……し……て……」

ルドガー「……ッ」ザンッ!!

ビズリー「ごほっ!?―――貴様はエルを愛してなどいない……!!愛しているのは……エルではなく……少女……だけ……だ……」

ジュード「ビズリーさん……」

レイア「同感です」

エリーゼ「そんなことありません!!二人の愛は本物です!!」

ミラ「エルではなく少女を愛しているってどういうこと?」

ビズリー「どうせ……5年もすれば……エルをすて……る……。そうだろう……ルドガー……!!!」

エル「ルドガー?違うよね?」

ルドガー「ああ」

ビズリー「どの口がぁぁぁぁ!!!!」

ルドガー「はぁぁぁ!!!」グリグリ

ビズリー「ごふっ?!」

ジュード「これで終わりだね」

ルドガー「……」

エル「ありがとう、ルドガー」

ノヴァ「ルドガー!!いくらなんでもこれは!!」

ルドガー「……」

ノヴァ「今からでも遅くないよ!!自首しよ!?出所したあとは私が面倒みてあげるし!!」

ルドガー「……」フルフル

ノヴァ「ルドガー……やっぱり……あなたは……ロリ―――」

―――パリィィン

ミラ「……」

ジュード「戻ってきたね」

エリーゼ「はい」

レイア「ねえ、ルドガー?分かったでしょ?だから、もうエルとは一緒に住むなんてやめよ」

エル「やだ!!エルは……エルはルドガーとじゃなきゃやだ!!!」

ルドガー「……」

ミラ「ルドガー次第じゃないの?」

エリーゼ「そうです。ルドガーが選ぶことです」

ジュード「でも、さっきのことが正史世界でも起こるかもしれないのに!!」

ミラ「だからこそじゃない。あれだけの現実を目の当たりにしてもエルと共に歩くというのなら、それは応援してあげるべきよ」

ジュード「それは……」

エリーゼ「ルドガー、どうですか?」

ティポ「男ならはっきりしろーい!!」

ルドガー「……」

レイア「ルドガー……」

エル「ルドガー、約束……したよね?エルと……一緒に……」ギュッ

ルドガー「……ああ」

エル「ルドガー!!」

ルル「ナァ~」

ジュード「ルドガー、エルと一緒に進むんだね。何があっても」

ルドガー「……」コクッ

ジュード「なら、正直に話して欲しいんだ。ルドガー、エルになにをしているの?」

レイア「うん。もし……あの……子どもができちゃうようなことしてるなら……」

ルドガー「……」

エル「ねえ、ルドガー?言ったほうがいいんじゃない?」

ルドガー「う……」

ジュード「ルドガー?」

ルドガー「……」

レイア「もう!!はっきり言って!!エルの体のことだってあるんだから!!」

ジュード「そうだよ。僕も医学の知識で何かアドバイスできるかもしれないし」

ミラ「私も書物で得た知識から助言ができるかもしれないわ」

エリーゼ「保健体育も学校で勉強しました!!」

ティポ「でも、エルのほうがエリーゼよりお姉さんだし、意味ないかもー」

エル「ルドガー」

ルル「ナァ~」

ルドガー「うぅ……」

ジュード「ポーカーの練習?!」

ルドガー「あ、ああ……」

ジュード「エルに教えてたの?どうして?」

ルドガー「……」

エル「あのね。一度、エルがポーカーで勝って大もうけしたことあったから」

レイア「じゃあ、エルにポーカーで荒稼ぎさせようとして……?」

ルドガー「……!!」フルフル

エル「違うの!!エルが教えてっていったの!!ルドガーは悪くない!!」

ミラ「それだけしか教えてもらってないの?」

エル「うん」

エリーゼ「でも、どうして秘密にしたんですか?」

エル「話すとみんながルドガーを怒るから内緒にしようって」

ジュード「あ……」

ミラ「今の状況のことね」

エル「秘密にしたことは謝るけど、ルドガーは悪くない!!エルは……その……ちょっとだけ悪い」

俺は信じてた

ジュード「……そっか」

レイア「でも、お風呂に一緒に入ってるんでしょ?!」

ルドガー「あ……」

ジュード「そっか。ルドガー、エルとどういうことをしているの?」

エル「ルドガーはエルが洗いにくいところを洗ってくれてるだけだし」

レイア「一緒に寝てるんでしょ?」

エル「それは……ルドガーと一緒に寝ると……すっごくよく眠れるから!!!」

エリーゼ「……」

ティポ「運動するからー?」

ミラ「なるほどね」

エル「運動?」

ミラ「ベッドの上でしないの?」

エル「しないけど。だって、ベッドの上じゃ、走れないし」

ジュード「……」

レイア「な、なんだか……恋人っていうよりは……親子?」

ミラ「なんだ……つまらないわね」

ジュード「ミラさん!!」

ミラ「冗談よ」

レイア「はぁ……でも、よかった。私の信じたルドガーで……」

エリーゼ「レイアは完全に疑ってたました」

ティポ「猛省せよー」

レイア「はーい……ごめんなさい」

ジュード「ルドガー、ごめん。変な勘違いをしちゃって」

ルドガー「……」フルフル

レイア「いえないことは誰にでもあるのは分かるけど、ポーカーぐらいの秘密は教えて欲しいな」

ルドガー「ああ」

エリーゼ「ルドガーは真面目だから仕方ないですよね」

ジュード「……」

ミラ「どうしたの?」

ジュード「いや……。何かを忘れているような……。でも、もういいか。解決したしね」

エル「それじゃあ、バイバーイ!!」

レイア「うん!!またねー!!」

エリーゼ「また、連絡しますねー!!」

ルドガー「ああ」

ジュード「とんだ思い違いだったね」

ミラ「そうね。最初に呼び出されたときは何事かと思ったけど」

ジュード「……あ!!!」

ティポ「なにー?」

エリーゼ「ど、どうしたんですか?」

ジュード「エリーゼ!!ルドガーにカラハ・シャールでプレゼント貰って、そのあと自宅に遊びにこないかって誘われたんだよね!?」

エリーゼ「はい。それがなにか?」

ミラ「それは日頃の感謝でしょ?エリーゼはルドガーの仕事をよく手伝っているもの」

ジュード「そ、それもそうですね……」

エリーゼ「変なジュード。ふふ」

ジュード(でも、ルドガーはミラさん、レイア、エリーゼの中から迷うことなくエリーゼの手をとった……これって……。いや、僕の思い過ごしだ。ルドガーはそう、子ども好きなんだ……きっと)

ルドガーの自室

エル「……」ウトウト

ルル「ナァー」

ルドガー「……?」

エル「ルドガー……もう寝る?」

ルドガー「ああ」

エル「じゃあ……だっこ……」

ルドガー「ふっ……」ギュッ

エル「ルドガー……エル……ずっと……ルドガーの……」ギュッ

ルドガー「ああ……」

エル「ルド……ガー……すぅ……すぅ……」

ルドガー「ああ……寝ようか、エル……」

ルル「ナァ~……」


LudgerEpisode
『エル、ペロペロ』 
   FIN

乙←これは乙じゃなくて朧鼬の軌跡だからうんぬん

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