【安価】京太郎「活躍しますよ!」小蒔「は、はい!」【2nd6スレ目】 (1000)


□目的

・咲に登場する女の子(プロ含む)と仲良くなって、

・(あわよくば)同じ屋根の下で暮らしたり、

・あんなこと(入部や部の設立)やこんなこと(大会優勝)をするまでの過程を逝くスレ

・略してSOA安価スレ

・イチャイチャが目的ではありません(棒)

□能力―ステータス―


・精神――

その場の空気に耐えるための重要な能力。低いとプレッシャーに押し負けて気絶や逃走もある
また、好感度が高い状態で相手の精神を傷つけると、病んだり、ひねくれたり、
それは安価を反映する主人公自身にも起こりうる

・麻雀――

麻雀においての強さを表し、これが高ければ高いほど麻雀で勝ちやすくなる
ただし、異能相手にはなかなか勝てない

・異能――

麻雀における異能を判定する
一定以上になると、異能習得イベが発生する

こんな感じ。あとは、

・連投は原則禁止(コンマ判定は連投に含まず)

・5分経ってレスなしであれば連投も可

・コンマ運は無いものとして考えた方が幸せです

・安価連続取得は1度のみ

・ルート入った場合、>>1がルーザーとみなしたものは安価下にします


>>1000について

・本編にて影響を与えるものも可(~が転校してくる。など)

・番外として、本編無関係の小ネタも可

・ただし、本編に影響与えるものをとったとしても、

・ちょっとダメかな(暴力系統など)。と>>1が判断した場合は小ネタになります

新らしいsswiki http://goo.gl/hddKF8

前週sswiki http://goo.gl/AY8HR

【安価】京太郎「俺が活躍する!?」淡「2ndシーズン!」【1スレ目】
【安価】京太郎「俺が活躍する!?」淡「2ndシーズン!」【1スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387007461/)
【安価】京太郎「俺が活躍する?」小蒔「憑いてますから」【2nd2スレ目】
【安価】京太郎「俺が活躍する?」小蒔「憑いてますから」【2nd2スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387718951/)
【安価】京太郎「俺が活躍する……」【2nd3スレ目】
【安価】京太郎「俺が活躍する……」【2nd3スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388321838/)
【安価】京太郎「俺は活躍してみせる!」 霞「私も手伝うわ」【2nd4スレ目】
【安価】京太郎「俺は活躍してみせる!」 霞「私も手伝うわ」【2nd4スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388586990/)
【安価】京太郎「……俺は、活躍しなきゃならないんだ!」【2nd5スレ目】
【安価】京太郎「……俺は、活躍しなきゃならないんだ!」【2nd5スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388858625/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389198907


京太郎>=(精神11(54/100)、麻雀99(105/150) 、異能68←67(045/150) )

>各キャラ  名前(相手視点関係  好感/信頼)


5月 第1週 3日目 (途中)

   本日          >     前日

Ss>大星淡   (深愛 10.0/10.0) >大星淡  (深愛 10.0/10.0)

Ss>宮永咲   (親友 6.2/7.9) >宮永咲   (親友 6.2/7.9)

Ss>宮永照   (親友 7.3/8.2) >宮永照   (親友 7.3/8.2)

√>神代小蒔  (深愛 10.0/8.9)  >神代小蒔  (好意 0.0/5.0) 

石戸霞   (親愛 8.3/8.0) >石戸霞   (好意 7.7/7.5)

滝見春   (信用 3.0/5.8) >滝見春   (信用 3.0/5.8)

狩宿巴   (部員 1.9/3.4) >狩宿巴   (部員 1.9/3.4)

薄墨初美 (部員 1.7/1.4)  >薄墨初美 (部員 1.7/1.4)


Ss=従妹/幼馴染(関係は初期から深く、頼れるけれど恋愛関係になりにくい)

SP=恩人等(特殊条件下の関係。判定なしで遭遇したりもする)

×=制限(特殊な状態。特殊イベントをクリアしない限り変動なし)


前スレ>>1000

埋めて



>ココロのスキマ お埋めしますver黒づくめのセールスの人

>願いなら、僕が叶えてあげようver白い獣っぽい生物


どっちがいいですか?


お母さんには悪いけど

ここははっきり言わせてもらおう

申し訳なさそうに俺の言葉を待つお母さんを見つめ

俺は正直に言わせて貰うことにした

京太郎「原因はお母さんでも、振ったのは俺です。勝手に背負うとか言わないでください」

「だけど……」

京太郎「そもそも。お母さんに背負える部分なんてこのことに関してはありませんよ」

確かにお母さんが霞さんまで切り離したせいで

俺達2人はより深い関係になって、こんなことになってしまったかもしれない

でも、こんな関係になるまで積み上げたのは俺たちだ

短い期間の中で

誰よりも長く、密接に接してきてしまった

奪われたものを取り返そうとしながら

その隙間を埋めようと、たくさんある選択の中から

俺達は互いに依存しあうというものを選んでしまっていたんだ

だからその時点でもう、お母さんにかぶせるような罪なんてない

京太郎「霞さんのあの悲しげな表情も、言葉も全部背負いながらも、俺は小蒔さんを幸せにするって決めたんです」


京太郎「俺はお母さんに当たったりしない。それは、霞さんの気持ちから逃げることだって思うから」

「……須賀くん」

お母さんは握り締めた手を

胸元に留め、そのまま俯いてしまった

罪だということを咎めない

それはお母さんにとって

優しいことなのか、きつい事なのか

俺には解らない

でも、俺の考えで言うなら

きっと優しいものなんかではない

「ごめんなさい……」

京太郎「俺は謝られても困ります。むしろ……助けられたようなものなんですから」


霞さんとは最終的にはこんなことになってしまったけど

もしも霞さんと仲良くなることができなければ

神社での儀式なんてあり得なかった

ここまで支えてくれる人も、近くにはいなかった

だから、俺に対して謝る意味なんてない

京太郎「俺は――」

小蒔「京太郎さーん、どこですかー?」

俺の声を遮って

小蒔さんの優しい声がどこからか響く

部屋のことか、なんなのか

とりあえず……

京太郎「……小蒔さんが呼んでるので、俺は行きます」

「………………」

京太郎「俺はお母さんに対して、恨んだり憎んだりはしてませんよ。だからもう、謝ったりしないで下さい」

それだけを言い残し

俺は小蒔さんの所へと向かった


いつの間にか時間があれですね、ありがとうございました



小ネタは本編と本編の間に挟みたくはないんだよね

かといって方っておくと忘れそうだし……


そうか、本編にすればいいんだ


このあと、

霞さんサイド描写→夢で京太郎と添い遂げる→現実に絶望→ココロノスキマ お埋めします→

→霞さんから逃げるために奈良へ亡命


……だめですか。はい


開幕コンマ!

安価した判定


4 小蒔「あの……お爺様がお呼びです」

0 小蒔「お風呂が空きましたよ」

7 小蒔「あの、京太郎さん」

ゾロ目 別イベント

44=4

77=別イベント


小蒔「あっ、京太郎さん」

廊下に出ると

すぐに小蒔さんと遭遇した

巫女服でも、制服でも、私服でもない

寝巻き姿の小蒔さん

いつものように髪を束ねていない小蒔さん

お風呂上がりで

少し上気した表情で、ぬくぬくと温かそうな小蒔さん

小蒔「お風呂、空きましたよ」

京太郎「そ、そうですか……解りました」

小蒔「?」

それは直視してはいけない

直視しろと心と頭と精神と、色々なものが迫る中で

理性だけで首を回し、危険を回避したが、思考は侵されているようで

小蒔さんのあとですか……そうですか……そうですか……


浴槽には

前回までの暖かい空気が残っていて

扉を開けた瞬間に

その空気と、小蒔さんの使ったシャンプーとかとかとか

良い匂いが漏れ出し、逃げていく

京太郎「………………」

本当に直視しなくて良かった

してたらどうなっていたことか

さて、さっさと済ませてしまおう

それがいい、そうした方がいい


とか言いつつ

ゆっくりと湯船に浸かりながら

浴室の靄のかかった天井を見つめる

今まさに自分の頭の中と同じような状態だ

まぁ、もやというかもやもやというか

このまま流れに身を任せたらどうなるんだろう

と、少し先が見えないだけ

人生そんなものだなんて言われたら終わりなんだろうけどな

京太郎「……どうするかなぁ」

ここを出ないと理性的にやばいけど

ここを出ると同室かどうかを決めないといけないという……


小蒔さんと付き合うことになった

小蒔さんと同じ家に住むことになった

小蒔さんと……同じお風呂に入った

そりゃ関係ないか

……そこに、同じ部屋で過ごすを加えてもいいものなのかどうか

今日一日で一気に動きすぎて

正直混乱しそうだ

いや、混乱しちゃってるよな

京太郎「………………」

小蒔さんと同室になることで

何が変わるのか

それを考えよう

その上で、どうするかを決めるんだ


小蒔さんと同じ部屋を使うということは

寝るのも、勉強するのも

漫画や小説などを読むのも

パソコンを使うのも

着替えたりするのも

全部……同じ場所になるってことだ

勉強するのは学校と変わらない

本を読むのだって変わらない

ただ、学校とは関係ない

プライベートなことが全て共同の部屋で行われる

それは心の中以外

すべての秘密を晒してしまうということだ


小蒔さんへの隠し事

俺はあまりしたくない

そして、小蒔さんもそれは一緒だと思う

勘違いしてしまったからというのもあるだろうけど

最終的には、自分がしたいことだと言った

京太郎「…………」

部屋を共同する

部屋を別にする

ただ壁をひとつ作るだけなのに

全く違う事なんだ

京太郎「……これは相談。できないよな」

相手がいないのではなく

答えはきっと……お前が決めろ。それ以外にないからだ


1、小蒔と同じ部屋を使う
2、小蒔とは別の部屋を使う
3、その他、自由

10分

部屋まで一緒にする必要はないと思うんだよな

するもしないも好きのうち


いきます

高校生らしく2で

あっ

縺ゅ▲...(蟇溘@)

ごめん部屋じゃなくて寝る方だった

修正待って

電話レンジ造るから


安価下コンマ判定

4 爺さん

7 小蒔

繧上@縺倥c

コンマ神「休みボケなんてないぜ」


……って

そういや同室することは決めちゃったんだよな

京太郎「……色々ありすぎて混乱してるな」

いや、ほんと

小蒔「京太郎さん、お背中お流しします」

京太郎「あ、どうも」

お風呂に入ったはずの小蒔さんが

タオルで身を包み

俺の背中をゴシゴシと

背中の感触までリアルな幻想を見る

そのくらいには混乱してるんだ

…………

…………………

いや、ねーよ!


京太郎「な、何してるんですか!?」

小蒔「や、やっぱりダメですか?」

やっぱりダメとか

そういう問題ではなく?

もっとこう、言葉にし難いものがあるんですよ

タオルで押さえ込まれた胸とか、胸とかッ

小蒔「その、お爺様が言うには……伴侶として当然だと」

京太郎「なん……だと……」

お爺様……

あんたは自分の孫娘に何を言ってるんだ

いや、今までの言動からして何らおかしくないが……

何言ってるんだよ、マジで


小蒔「京太郎さん……私ではまだ不足ですか?」

京太郎「ふ、不足?」

むしろ満ち足りてるんですが

色々な意味で……と

思考と一緒に動く視界が捉えたやっぱりアレで

慌てて正面を見ると

鏡に映る俺と小蒔さんが目に映った

小蒔「私は、京太郎さんになら構いません。どんなことだって……」

京太郎「…………………」

唇と唇を合わせる行為は

巫女にとっては契約――本当に大切な人としか交わしてはいけないこと

小蒔「京太郎さんが望むなら……このタオルだって、外すこともできます」

小蒔さんはそう言うと

体を包むタオルに指をかけた


京太郎「は、恥ずかしいとかないんですか?」

小蒔「そ、それは恥ずかしいです。でも、嫌じゃ、ないですよ?」

鏡に映る小蒔さんは

顔を赤らめながらも

俺の背中と鏡の中の俺の顔を見つめて微笑んだ

小蒔「外しますか? 外しませんか?」

京太郎「なんでそれを俺に聞くんです?」

小蒔「お爺様が男は脱がせる方が好きだと……」

あのおっさん何考えてんだよ!

いや言うまでもなく

あれな方向に考えてるんだろうけど

京太郎「…………」

小蒔「京太郎さん?」

外すか外さないかのこともあるけど

ほかにもいろいろ……あるんだよな。するかしないか、言うか言わないか

選択しなくちゃいけないことが


1、是非とも外したいですね
2、外さなくていいですよ
3、覚悟してるんですね
4、今日……一緒に寝ますか?
5、部屋は同じでも、一緒に寝るのは止めましょう
6、小蒔さん……意外と積極的なんですね
7、その他自由


30分


ごめん、選択肢変更


1、是非とも外したいですね
2、外さなくていいですよ
3、覚悟してるんですね
4、今日……一緒に寝ますか?
5、部屋は同じでも、一緒に寝るのは止めましょう
6、小蒔さん……意外と積極的なんですね
7、実は……霞さんに告白されたんですよ
8、その他自由


姫様ぺろぺろしたい気持ちはもちろんあるがもっと大切に扱いたい気持ちもある
うーんこの

>>106だと二行目まで入りそうだからなぁ…
流石に  8、無言で抱き締める→大切にしたいんです  だけで十分かな


いきます!


1、是非とも外したいですね
2、外さなくていいですよ
3、覚悟してるんですね
4、今日……一緒に寝ますか?
5、部屋は同じでも、一緒に寝るのは止めましょう
6、小蒔さん……意外と積極的なんですね
7、その他自由
8、抱きしめる
9、今度、ゴム買いに行きましょう


安価下~下5


>>120=8みたいだから

88

66

5票で8先取

6票目を参考としても8なので

8でいきます


俺は何も言わずに抱きしめた

小蒔「京太郎……さん?」

衣服という隔たりはなく

タオル一枚だけの空間が俺と小蒔さんの間に出来てはいても

それは押しつぶされ

無いのと同じようなものだった

京太郎「………………」

言葉にする必要はない

ただ、これだけで十分だ

包み込む、抱え込む

絶対に放さないと、離さないと

強く……けれど優しく

小蒔「……えへへっ、温かいです」

小蒔さんは、嬉しそうに笑った


安価下コンマ判定

4  





奇数ゾロ=7

偶数ゾロ=4

今回はぞろ目分けないっていったじゃないですかー!


小蒔さんには先に部屋に戻ってもらい

俺は脱衣所でお父さんの予備の寝巻きを借りることで

なんとか下着または制服で寝ることは回避できた……が

京太郎「さっきは結構やばかったな……」

ほとんど裸の状態で抱き合い

小蒔さんの良い匂いが鼻腔を擽って

ほんと、理性を保てたことを褒めて欲しい

最悪そのまま押し倒すとかしてたかもしれないし

男の子にしかない例のアレを

押し当ててしまっていたら……終わってたな


変なことは歩きながら投げ捨てていき

部屋の前で大きく息を吸い、叩いた

京太郎「は、入りますよ」

小蒔「はい、どうぞ」

自分の部屋のドアをノックすると

別の人の声がするっていうのは不思議な気分だ

いや、自分の部屋にノックして入るっていうこと自体

異質な事なんだろうな

京太郎「ほとんど何もないですね」

小蒔「物を移すのは明日にするそうです……今日は、布団だけを」

小蒔さんはそう言いながら

未だに畳まれたままの布団を見つめた


一応2組あるから

同じ布団で寝るなんていうこともできるし

当然別々の布団で並んで寝ることも

別々の布団で別々に寝ることもできる

京太郎「小蒔さんは……」

小蒔「私は京太郎さんと眠りたいです。いい夢が見れそうですし」

京太郎「布団はどうします?」

小蒔「京太郎さんがご一緒でも構わないのでしたら……1組で」

ということらしい

つまり、

全部俺が決めちゃっていいということだ

うん、それが一番困るんですよね


1、一緒に寝る(1組)
2、並んで寝る(2組)
3、離れて寝る
4、俺もどっちでもいいですよ(コンマ判定)


45分


>>141

小蒔さんが全裸になるか

京太郎くんの太郎君が姫様にダイレクトアタックするかの違いだから


いきます


1、一緒に寝る(1組)
2、並んで寝る(2組)
3、離れて寝る
4、俺もどっちでもいいですよ(コンマ判定)


安価下~下5


京太郎「…………一緒に、寝ましょうか」

小蒔「はいっ!」

これはかなり勇気のいる答えだった

とは、必ずしも言えない

なにせ、全部小蒔さんに先を越されたんだからな

のんびりしている人だと

侮っていたから、こんなことになるんだ

でもどうせ

そうじゃなかったらヘタレてたんだろ? 京太郎

自問しながら小蒔さんを見つめ

俺はその言葉に答えを紡ぐ

いいだろ、ヘタレたって

女の子が好きな相手に奥手になるのが決められていないように、

男が好きな相手に対して積極的じゃないことだってあるんだから


お屋敷とあって

2人用として用意された部屋は

たとえタンスとかがあったとしても

2人用というには広すぎるものだと思う

京太郎「……アンバランスですね」

小蒔「2人いるのに、1つしかありませんから」

広い部屋に1組の布団

普通は2つだもんな

たった一つの違いでも、だいぶ変わってくる

小蒔「京太郎さん」

京太郎「どうかしました? やっぱりやめます?」

小蒔「ふふっ、意地悪な質問ですね。京太郎さん」

小蒔さんはそう言い俺の顔を見上げた


小蒔「私はもう、心に決めてるんです。決心してるんです」

京太郎「覚悟も、ですか?」

小蒔さんは首を横に振ると

俺の腕をつかみ、強く引く――が

当然、小蒔さんに俺が動かせる訳もなく

諦めたのか、小蒔さんは小さく笑った

小蒔「決心してれば覚悟は要りません」

京太郎「要らないんですか?」

小蒔「貴方が相手なら、不要ですよ」

決心と覚悟

それに違いがあるのかどうか

咲達ならともかく、俺には解らない

でも、小蒔さんに認めて貰えている

それだけは確実だった


安価下コンマイベント判定

4 再判定

0 なし

7 小蒔「京太郎さん」


ゾロ目 別イベント

44=4


4=再判定


安価下コンマ

01  咲
823 淡
945 照
67  霞
 


小蒔「それでは……京太郎さん」

ぎこちない足取りで

小蒔さんが布団へと入り込む中

俺のポケットで眠っていた携帯が震えた

京太郎「………………」

小蒔「電話ですか?」

京太郎「ええ、まぁ……」

相手は霞さんだ

コールは考えているあいだも

1つ、2つと増えていく

小蒔「私に構わずお話して良いですよ? 霞ちゃんはお話があるから電話をしてきたはずですから」


京太郎「……霞さんだって、分かるんですか?」

小蒔「いえ。ただなんとなく……霞ちゃんかなって」

小蒔さんはクスッと笑う

俺が驚いている反応を見て

小蒔さんは察したのだろうか

いや、違う

小蒔さんが知る俺の知り合いの中で

一番仲が良いのが霞さんってだけの話だ


1、電話には出ない
2、電話に出る(移動なし)
3、電話に出る(別室へ)
4、その他


30分


行きます



1、電話には出ない
2、電話に出る(移動なし)
3、電話に出る(別室へ)
4、その他


安価下~下5


京太郎「ちょっと失礼しますね」

小蒔「はい」

別にやましい事なんて何もないんだ

小蒔さんの前でしたら困る話なんてない

いや、そもそも

同室であることを決めた時点で

何かを隠そうとなんてしちゃダメだろう

電話が切れるよりも早く

俺は通話ボタンを押した

京太郎「もしもし」

霞『須賀くん、こんばんは』

京太郎「こんばんは、霞さん」


京太郎「どうしたんです? こんな時間に」

霞『貴方のことが気になったから』

京太郎「………………」

霞『誤魔化したって、仕方がないでしょう?』

霞さんは電話の向こうで微笑む

俺に尽くし続けてくれた人

尽くし続けた結果

神代家のお爺さんに不要と言われてしまった人

それでもまだ……俺のことを心配してくれる人

霞『ほら。やっぱり……種は根付く前に刈ってしまうべきだわ』

霞さんは俺のことを見ているわけでもない

なのに……そう言ってきた


霞さんは想定していたのか……

貴方のことが気になった

そう言われた俺が考え込むことを

いや、考え込んでしまうということを

京太郎「種……ですか?」

霞『貴方は私が帰っていいと言われた時。酷い顔をしていたわ』

京太郎「………………」

霞『分かっていたことでしょう? 私が、貴方にはもう不要であると』

霞さんの真面目な声が

電話のノイズさえも弾いて響く

霞『私のことは心配しないで。分家の娘だと切り捨てなさい』


分家の娘だと切り捨てなさいって……だれを?

霞さんを?

京太郎「なに、馬鹿なこと言ってるんですか」

霞『貴方は小蒔ちゃんと一緒になる選択を選んだ。それはつまり、貴方は本家の人間であるということ』

京太郎「だ、だからって」

霞『須賀くん』

俺の声を遮った霞さんの声は

小石を投げ込まれた水面のように

静かに空気を震わせ、何もなかったかのように消えていく

霞『私の好意は貴方を悩ませるためにしたことじゃないの。苦しまれる方が……私は嫌よ』

京太郎「………………」

霞『本家にいる以上、分家である私達のことで酷い話を聞くことになるかもしれない。だから、分家だと切り捨てるべきなのよ』

もう聞いた

所詮は分家の娘なんだと

俺にとっては不要な存在なんだと……言われた

霞『聞くたびにあんな酷い顔をしていたら。小蒔ちゃんまで苦しめることになるわ』


いつの間にか、布団の中ではなく

上に座っていた小蒔さんは

俺の視線に首をかしげた

小蒔「京太郎さん……?」

京太郎「……………………」

小蒔さんはまだ知らない

俺がそんなこと言われたなんてことも

霞さんがこんなことを言っていることも

霞さんが俺に……告白したことだって

霞『須賀くん。他人とは言わないわ。でも、これからはもう部長と副部長。それだけにしましょう』


1、それ。小蒔さんにも言えますか?
2、嫌ですよ。絶対に……それじゃ小蒔さんが霞さんに変わっただけだ!
3、……解りました。でも切り捨てたりしない。ただ、今までのまま、関係が部長と副部長そうなるだけですよ
4、お断りです。そんなの
5、……霞さんがそう望むのなら
6、電話を切る
7、電話をスピーカーモードへ
8、その他自由


35分


行きます


1、それ。小蒔さんにも言えますか?
2、嫌ですよ。絶対に……それじゃ小蒔さんが霞さんに変わっただけだ!
3、……解りました。でも切り捨てたりしない。ただ、今までのまま、関係が部長と副部長そうなるだけですよ
4、お断りです。そんなの
5、……霞さんがそう望むのなら
6、電話を切る
7、電話をスピーカーモードへ
8、その他自由


安価下~下5




下5までで同数票が2つ以上あった場合

+60秒以内にもう一票あればその6票目で決めます

6票目が61秒以上または同数票のどちらでもない場合は

先に多く票を得た選択で進めます


京太郎「っ…………」

ここで声を荒げても

態度に表しても、全部小蒔さんにバレてしまう

そうなったら、もっとダメになる

京太郎「……解りました」

静かに声を出す

囁きのような、隙間風にさえ劣るような

小さな声で、霞さんに答えた

霞『須賀く』

京太郎「でも」

さっき、俺の言葉を遮ったように

俺は霞さんの声を遮って言い放った

京太郎「切り捨てたりしない。ただ、今までのまま、関係が部長と副部長。そうなるだけですよ」


霞『…………馬鹿な人ね。貴方は』

霞さんはそう返して電話を切ってしまった

しばらくは黙りこんだままの気不味い空気が流れ出し

小蒔「京太郎さん、霞ちゃん。どうかしたんですか?」

小蒔さんが不安そうに俺のことを見つめ、呟く

京太郎「いえ、部活のことですよ」

小蒔「京太郎さんは副部長ですからねっ、頑張ってくださいっ」

俺のごまかしを疑うこともなく

小蒔さんは笑顔でそう言った

京太郎「……………………」

霞さんの期待していた答えじゃないことは解ってる

霞さんが期待してたのは、今までの触れ合いを切り捨てたただの部長と副部長という部活だけの関係

一方で、俺の答えは今までのことを切り捨てない親交の深い部活だけではない、関係

怒るのも無理はない

でも……それでも

俺は霞さんを切り捨てられない。

あんなにも世話になった人を切り捨てられるわけがない!

切り捨てるのが勇敢であるというのなら……俺は小心者でいい

馬鹿な人間でだって……いてやるっ!


安価下コンマ判定


4 小蒔「……京太郎さん」

0 なし

7 小蒔「2人だと、ちょっと狭いですね」


ゾロ目 小蒔「私のこと、抱きしめてくれますか?」


44=4  


小蒔「暖かいですね、京太郎さん」

京太郎「2人で1つの布団ですからね」

子供と大人であるならまだしも

俺達はどっちも高校生

しかも、小蒔さんの胸は大きいしな

小蒔「京太郎さん」

京太郎「なんです?」

小蒔「私の方を向いて、眠ることはできませんか?」

京太郎「………………」

無理だ

今の俺はきっと

小蒔さんを正面から見たら抱きしめてしまう

抱きしめられたいと……思ってしまう

だから……

京太郎「それはもうちょっと、心の準備をさせてください」

小蒔「そうですか……えへへっ。おやすみなさい。京太郎さん」

小蒔さんの体が俺の背中に密着し、柔らかさと、暖かく湿った吐息がぶつかってくる

布団から飛び出さないように……気を付けないとな


安価下  小蒔

安価下2 初美

安価下3 霞

安価下4 春

安価下5 巴


それぞれ一桁 雀力  二桁 異能  半分のコンマ分成長

ゾロ目半減打ち消し

巴(79+22)→巴(81+24)  
春(74+35)→春(76+39)  
霞(74+39)→霞(75+43)  
小蒔(53+66)→小蒔(52+67) 
初美(68+53)→初美(68+53) 


安価下(雀力)

コンマx2x0.85


安価下(異能)

コンマx2x0.6


(雀力)

38x2x0.85=64


麻雀99(105/150)→麻雀99(169/150)→麻雀100(019/250)

(異能)

2x2x0.6=2

異能68(045/150)→異能68(047/150)

小蒔は雀力が下がったのは伏線...?


オカルト習得により異能値変動


異能68(047/150) →異能18(047/200)


習得オカルト


□憑依(効果は不明)

18?下がるのか

下がる男かぁ・・・


>>252

ごめん、ミス

本来は53+2で55


とりあえずここまでにします

お疲れ様でした


確か、大会ルールではダブル役満なしだから

天和って九蓮宝燈と変わらない……か?


後で確認しとかないとなぁ


>>254

異能の数値は、容量みたいに考えて貰えるといいかな


オカルトを習得しなければ減らないけど、空っぽだから効果は特にない

ぎゃくに

オカルトを習得すると減っちゃうけど、代わりに効果が付く

>>236
肩の力抜けよw
創作の中くらいは夢ってか願望を実現しても良いと思うけどな 安価スレの場合ヒロイン戦争なんてのもあるし
まあここはその辺をきっちりさせないとペナルティーがデカいからな その辺も理由だろ
その点はこれからも続いてほしいが


>>264

おやおや……願望を実現したいんですかぁ?>黒服のセールス

それなら、僕が願いを叶えるよ?>白い獣

生き物が信用できないなら、願いを叶えてくれる杯もあるけど……



別にハーレム目指してもいいんですよ?

京太郎さんへのプレゼントを揃ってお腹を撫でながらこの子かしら。とかいうEDを目指しても良いんだよ?

僕は止めない。だって、それがキミ達の願いなんだろう?


……そうだ
キミ達には以前僕と契約していた魔法少女
巴マミの称号を授けようじゃないか

彼女は僕と自身の正義を信じて最期まで戦い続けたんだ
さぁ、栄誉ある英雄の名を受け継ぐと良い!


このあとはどうしようか

4日目だから土日潰れるけど……翌日行く?

それとも、土曜か日曜をやる?

土曜日だけやっちゃう?


>>305

翌日の金曜日か

翌々日の土曜日か

そのまた翌日の日曜日か


いずれにしろイベント判定して

イベントないなら休日に飛ばすって形でいいかな?

とりあえず巴さん達に何があったか
説明したほうが良いんじゃ?

>>311
それもそっか、じゃぁ金曜日かな

21時頃から再開

安価下コンマ判定

4 6 でイベント

7 ゾロ目でイベント


イベント無し、では金曜日を開始する

諸君、健闘を祈る


5月第1週、4日目


小蒔「んぅ……」

京太郎「………………」

目を覚ました俺の耳に入り込むのは

鳥の声よりも、小蒔さんの寝息

視界に映るのは真横で眠る小蒔さんの無防備な寝顔

小蒔「すぅ………すぅ……」

京太郎「そっか……」

そういえば、俺は小蒔さんの家に住むことになって

小蒔さんと寝たんだったな……

そしてそれよりも前に

俺達は付き合うことになったんだ


冷静に考えてみればっていうか

考えるまでもなく激動の1日だった

お昼には神社で神様降ろして

神社で霞さんに告白されて……断って

こっち戻ってお母さんと話して

爺さんと話して、小蒔さんと話して……

京太郎「………………」

小蒔「…………………」

となりで眠る小蒔さんは幸せそうな寝顔だ



1、髪を撫でる
2、体をゆする
3、黙って見つめる
4、小蒔さん、朝ですよ
5、ほっぺにキス
6、その他自由


安価下3


別に今すぐ起きなくちゃ間に合わないっていう時間でもないしな

それに、もう少し見ていたい

対局中とは違う

もっと安心して緩んだ寝顔

京太郎「………………」

小蒔「んっ……ふふっ……」

頬の上に垂れていた髪の毛を自分で払うと

嬉しそうに笑った

一体どんな夢を見ているのだろう

……いや聞かなくても解る

幸せな夢だ

小蒔さんが笑うことのできる……幸せな夢だ


そこにはきっと霞さんもいるだろう

でも、今はどうだろうか

現実ではどうだろうか

果たして、今小蒔さんが見ているような

仲の良い関係でいられるのだろうか

霞さんは切り捨てろと言う

でも、俺は切り捨てたりなんかしない

京太郎「………………」

布団から抜け出すと

急激な寒さに襲われ、体の芯から冷えていく

それが現実だと

体に染み込ませるかのように……空気は冷え切っていた


寒い、冷たい、暗い、悲しい……

そんな負の感情で埋め尽くされそうな空間を

小蒔「……きょう、たろーしゃん?」

そんな腑抜けた声がかき消す

京太郎「……起こしちゃいましたか?」

小蒔「ぁ……いえ……」

眠そうに目をこすりながら

小蒔さんはゆっくりと上体を起こし、微笑んだ

小蒔「おはよーございます、きょうたろーさん」

京太郎「おはようございます、小蒔さん」

小蒔さんの何も知らないからこその

呑気な声に、心は穏やかにされていく

京太郎「もう少し寝てていいですよ。俺は早く出ないとダメなだけですから」


小蒔「早く……?」

京太郎「ええ。教材とか全部寮に置きっぱなしですから」

それをとってこないと

学校で授業が受けられないし

小蒔「もし……必要なら教材は私の1年生の頃のものをお貸ししますよ?」

京太郎「え?」

小蒔「まだ残してあるんです。復習に使えるかと思って」

小蒔さんの教科書か……

それを借りたらどうなるんだろう

バレなきゃ問題はないだろうけど、バレたら面倒だしな……

京太郎「…………」


1、じゃぁ、貸してください
2、いえ、大丈夫です
3、小蒔さんさえよければ、一緒に行きますか? 早いし寄り道になりますけど……
4、その他自由


安価下2


京太郎「それはさすがに悪いですよ」

小蒔「そうですか……」

なにより

小蒔さんの教科書を使ってるなんて知れた際の

面倒な事にはなりたくないからな

とはいえ

落ち込んだ小蒔さんは見たくないし

とりあえずは誘ってみることにした

京太郎「小蒔さんさえよければ、一緒に行きますか? 早いし寄り道になりますけど……」

小蒔「は、はい! 是非!」

小蒔さんは大喜びでそう答え

俺のことを見つめた

小蒔「お弁当、急いで作るので少しだけ待っていてくださいねっ」


京太郎「……どうしようか」

小蒔さんはお弁当のついでに

朝食も作ると言って台所に行ってしまった

部屋には俺一人

あるのは小蒔さんと一緒に寝た、畳まれた布団

もう一度広げて寝る?

邪な気持ちありで……いやいや

そんなことよりも……だ


1、電話(淡、咲、霞、照)
2、メール(淡、咲、霞、照)
3、布団くんかくんか
4、台所へ
5、元小蒔の部屋へ
6、お爺さんの処へ
7、お母さんのところへ
8、その他自由


安価下3


安価下コンマ判定






1、お爺さん

2、お母さん

3、小蒔さん

4、なし


誰に目撃されたい? 安価下2


京太郎「……ゴクッ」

目の前の間だぬくもり残る布団を抱きしめると

ふわっ……っと

小蒔さんのほんのり汗の匂い混じる香りが広がった

やっぱり、2人で1組の布団では

暖かいを通り越して

体は暑いと感じてしまうらしく

そのせいで汗をかいてしまっていたようだ

いやしかし

俺も一緒の布団で寝たというのに

小蒔さんの匂いの方が強いのはあれか

小蒔さんの方が長く入っていたからだろうか

京太郎「まぁ……どうでもいいや」

今はこの匂いに溺れてしまおう

そう、強く息を吸った時だった


小蒔「きょ、たろ……さん?」

音もなく

いや、俺がただ単純に聞き逃していただけだろうけど

小蒔さんが部屋に入ってきていた

小蒔「なにしてるんですか?」

京太郎「えっとですね……」

さっきまで寝ていた布団を抱きしめて深呼吸をしていたわけだが

なんて言い訳したらいいんだろう?

胸が大好きで力説しちゃうような俺でも好きと言ってくれる小蒔さんだし

布団に染み付いた小蒔さんの良い匂いを堪能してました

そう、嘘偽りなく話しても大丈夫だろう


でも、何も100%の邪な心だったわけじゃない

30%くらいは

現状の辛さに耐えかねて壊れるかもしれない心を癒すために

小蒔さんの匂いに包まれたいと思ったからだ

抱きしめてといえば小蒔さんは抱きしめてくれるだろう

たとえ、理由を述べなかったとしてもだ

でも、何かあるということは察してしまう

察してもなお、何も言わずに小蒔さんは笑うんだろうな……


1、小蒔さんって良い匂いですよね
2、……小蒔さんの匂いが嗅ぎたくて
3、落ち着きたかったんです
4、抱きしめてくれませんか?
5、汗かいちゃってましたし、匂いを嗅いでダメそうならスプレーでもしようかと
6、小蒔さんの匂いに包まれたかったんです
7、……引きました?
8、その他自由


47分


いきます


1、小蒔さんって良い匂いですよね

2、……小蒔さんの匂いが嗅ぎたくて

3、落ち着きたかったんです

4、抱きしめてくれませんか?

5、汗かいちゃってましたし、匂いを嗅いでダメそうならスプレーでもしようかと

6、小蒔さんの匂いに包まれたかったんです

7、……引きました?

8、その他自由



安価下~下5


調子悪くて欝展開書きそうだからここまで

お疲れ様でした


ヤッタネ京太郎、小蒔さんに心配かけられるよ!


京太郎「小蒔さんの匂いに包まれたかったんです」

正直に言ってしまった……

小蒔さんの暖かくて柔らかくて

なにより優しい香りに包まれたかったと。

そんなことを言われた小蒔さんは

良く解らないといった感じで首を傾げた

小蒔「私の匂い、ですか?」

京太郎「そ、そうです……」

小蒔「………………」

小蒔さんは

何を考えているんだろうか

いやいや、俺が何を考えてるんだ

付き合って翌日に別れる可能性があることしてんじゃねえよ……

どうするんだよ、どうすんのさ……


もちろん、今から言い訳をしても

小蒔さんには通用しないだろうし

通用したとしても、ぎこちなくなってしまうのが

普通だろう

なんてことをしてしまったんだ

お母さんに見られなかったことを喜ぶポジティブシンキングで行くべきか……?

小蒔「きょ、京太郎さん」

京太郎「はい?」

小蒔「その……今は私も色々しているので、抱きしめてあげられません」

小蒔さんは恥ずかしそうに俺から視線を外し

自分の着ている寝巻きに触れた

小蒔「寝巻きでも……良いですか?」

京太郎「えっ」


小蒔「お布団よりは私の……えっと……」

京太郎「小蒔さんストップ!」

受け入れてくれるとは思ったけど

まさか布団よりも寝巻きの方が良いとか言い出すとは……

嬉しいけど

なんかこう……罪悪感感じちゃうよな

小蒔「寝巻きではだ、ダメですか? その、さすがに……下着は」

京太郎「ま、待って! 小蒔さんの思考一旦止めて!」

小蒔さんは多分、加減というものを知らない

男と付き合うにあたって

どこまでならセーフで、どこまでがアウトなのか

小蒔さんはそれを知らないから、俺に対して出来ることはなんでもしたい

そう考えてるんだろうな


小蒔「京太郎さん?」

小蒔さんは不思議そうに首をかしげながら

俺の名前を呼んだ

さて、なんて言うべきだろう

言えば下着さえ貸してくれそうな

この無知な女の子になんて言おうか

無知……無知だよな

俺がなんで包まれたいと言ったのか

その理由も、小蒔さんは知らないんだよな……



1、冗談ですよ。さっきの
2、下着借りたいです!
3、寝巻き、借りていいですか?
4、いえ、布団で大丈夫です
5、あとで大事な話があります(霞の件)
6、抱きしめていいですか?
7、抱きしめる
8、あとで接し方について話し合いましょうか
9、その他自由


安価下2


京太郎「寝巻き、借りてもいいですか?」

小蒔「は、はい」

シュルッ……っと音が鳴った

寝巻きに隠れていた小蒔さんの鎖骨が露わになって

そのまま肩が露出して

腕が見えてきて……って……

京太郎「こ、ここで脱がなくていいですって!」

小蒔「え、あ……そ、そうでした! ごめんなさい!」

小蒔さんは逃げるように部屋を出て行ったあと

制服に着替え

寝巻きを抱きしめながら、部屋に戻ってきた

小蒔「ど、どうぞ」

京太郎「ありがとう、ございます……」


匂いを嗅ごうとしている相手の物を

その本人から渡されるという意味のわからないシチュエーション

何が起きてるのか俺には解らないぞ

と、考えに耽っていると

小蒔さんが声をかけてきた

小蒔「か、嗅がないんですか?」

京太郎「………………」

これ、なんて羞恥プレイ

匂いを嗅ぐ姿を本人に見せるとか

出来るわけないだろ

いや、もう見せちゃったし後の祭りだけどさ

京太郎「小蒔さん」

小蒔「は、はいっ」

京太郎「料理の方は……大丈夫なんですか?」


小蒔「あっ……忘れてました! 寝巻きは好きにして構いませんので……あぁっ、どうしよう」

慌てて部屋から去っていく小蒔さんを

耳だけであとを追い

近くに誰もいないことを確認してからため息をついた

京太郎「……ごめんなさい。小蒔さん」

寝巻きの匂いを嗅ぐことへの罪悪感ではない

なにせ、本人から匂いを嗅いで良いですよと渡されたんだしな

それは何も話すことができないことへの謝罪

小蒔さんが関係していることでありながら

何も知らされていないことへの謝罪

寝巻きには小蒔さんの温もりが確かに残っていて

強く抱きしめればさらに強く感じられる

息を吸えば小蒔さんの香りが引き込まれ、心が引き込まれていく

優しく、柔らかく、温かい小蒔さんの香り

こんなにも悩んで、苦しんでいるのに

悪い夢を見たりしなかったのはきっと……これのおかげなんだろうな


・小蒔の寝巻きを手に入れた(精神を最大まで回復できる)


安価下コンマイベント判定


4 「ちょいと話があるのだが」

0 小蒔「どうですか?」

7 小蒔「京太郎さんっ」

ゾロ目=7

44=4


小蒔「どうですか?」

京太郎「……めっちゃうまいです」

お母様のネタバレがあったからこそ

俺は今平常心でいられるのかもしれない

もし、なんの前触れもなく

彼女の作る料理が物凄く美味しいとなんてなったら

飛び跳ねていても不思議ではない

小蒔「そ、そうですか。そうですか……えへへっ」

京太郎「これならお腹一杯でも別腹になりそうです」

「太るわよ? 結構細めだし少しなら大丈夫だとは思うけどね」

彼女の作るご飯が美味しくて太る

なるほど、幸せ太りってやつですか

冗談じゃなくなりそうだから困る


「ところで……京太郎くん」

京太郎「はい」

「もう、したのかね?」

京太郎「はい?」

もうしたのかってなにを?

そう思って聞き返してから気づく

同じ部屋で男女が寝た翌朝

もうしたのか? なんて聞くことといえば

アレしかない

「おや、無垢な少年の皮でも被っておるのか?」

京太郎「い、いえ……そういうわけじゃ」

「お父様。今は食事中ですよ。慎んでください」


お母さんは少し威圧するような声で

お爺さんへと言葉をぶつけたものの

「はっはっはっは。つまらんのう」

と、ただ笑っただけ

父親だから当たり前と言えば当たり前なのかもしれないけど

お母さんの凄みのある声で何にも感じないなんて……

当主であることに偽りなしって感じだな

「そうじゃのう……お前が小蒔の代わりを務めても良いのだぞ?」

「っ、な、何を言い出しますか!」

力強く叩かれた机が揺れ

跳ねたお味噌汁の雫が、お椀の外へと逃げ出した

「そう怒るでない。軽い冗談ではないか」

「冗談でも良し悪しがあることを忘れないでください、お父様」

お母さんはそう言うと、食事を止めようとしたのか席を立ち、

小蒔さんを一目見てまた席に戻った


小蒔「お母様、私の代わりとは……」

「貴女が気にすることないわ。言っていたでしょう? 冗談だって」

お母さんは小蒔さんを見ることなく答え

即座に話を切り替えた

「寮に戻って準備をするなら急いだ方が良いんじゃないのかしら」

小蒔「あ、京太郎さん!」

京太郎「い、急ぎます!」

かき込んで食べるには

惜しいほどの料理だが、これからも食べれるというのなら致し方なくと、

ものの2、3分で朝食を食べ終え

急いで準備をし、小蒔さんと一緒に家を飛び出した


小蒔「冗談とは言われても……気になってしまいます」

家を出て暫くして

小蒔さんは不意にそんなことを言い出した

小蒔「私に関係しているようでしたし、なにより。お母様が怒るなんて……」

京太郎「お母さんが怒ることってあまりないんですか?」

俺からしてみれば

昨日以外の接触は全て

お母さんが怒っているようにも感じられたんだよな

お帰りください。この一言の鋭さといったらもうね……

小蒔「当然あります。でも、お爺様に対してあんな風に怒るのは……初めて見ました」

京太郎「しかも、こっちにまでビリビリとくる感じで……」

思い出しただけでも体が震えてしまう

それほどに威圧感のある怒りだった……にも関わらず

あの爺さんは平然としてたんだよな


それが当主に必要なものだと言われると

俺では相応しくないんじゃないかなと思ってしまう

正直、あのお母さんでたじろがないとか無理な話だ

小蒔「京太郎さん」

京太郎「はい?」

小蒔「京太郎さんはあのお話、理解できましたか?」

俺ももう高校1年生の男だ

そういう関係の知識はある

経験なくても知識だけは豊富だ

だから、爺さんが言っていたことは理解できてるんだけど

果たして、それを小蒔さんに言うべきなのかどうか


1、さ、さぁ?
2、俺もわかりませんでしたよ
3、昨日のお風呂みたいなやつですよ
4、えっと……プロレスです
5、せ、性交渉ですよ
6、そ、そんなことより、お父さんは何時頃帰ってくるんです?
7、そういえば……寝巻きありがとうございました
8、その他自由


20分


いきます


1、さ、さぁ?
2、俺もわかりませんでしたよ
3、昨日のお風呂みたいなやつですよ
4、えっと……プロレスです
5、せ、性交渉ですよ
6、そ、そんなことより、お父さんは何時頃帰ってくるんです?
7、そういえば……寝巻きありがとうございました
8、その他自由


安価下~下5


安価下コンマ判定


4 小蒔「え……」

0 小蒔「きょ、京太郎さんっ!」

7 小蒔「せ、せい……」

ぞろ目ーイベント

44=4


ま、まぁ

変に誤魔化して

余計な人……特に爺さんに聞かれても困るからな

外であることも考え

小蒔さんの耳元へ口を近づけた

京太郎「せ、性交渉ですよ」

小蒔「えっ……」

小蒔さんは足を止めて固まり

一瞬で顔を真っ赤にして顔を覆った

小蒔「きょ、京太郎さん! つちゅ、慎んでください!」

京太郎「すいませんっ!」

聞かれたから答えたんだけど

だよなぁ、外では慎むべきだよなぁ

でも、聞かれたら答えてあげるが世の情けだよな

夜のことなだけに……


小蒔「せ、せいこ……せ……ぅぅっ」

京太郎「む、無理しなくていいです。というか女の子が言っちゃいけません」

小蒔「と、とにかくですね、そういうのは早いと思います……」

そりゃそうです

まだ付き合ってから1日も経ってない

それなのにしちゃうとか

そんな馬鹿な話あるわけない

そうなりかけただろと言われれば

何も言い返せないんだけどな

京太郎「小蒔さん」

小蒔「は、はい……っ」

京太郎「今のことは忘れましょう」

小蒔「……そ、そう、ですね」

小蒔さんは赤くなったまま静かに頷いた


さて、寮についたは良いけど

小蒔さんはどうしよう

女子禁制の寮だけども

そこはやはりあの爺さんの根回しが済んでいるようで

普通に通しても問題はないらしい

俺の部屋にあるのは、大量の本と寝具とかゲームとかで

見られて困るようなものは多分無い

というか、小蒔さんはガサ入れとかするタイプじゃないだろうし

例えベッドの下にアレな本があったとしても

ベッドの下に手を入れて本発見! なことにはならないはずだ


ただ、男子寮の前に小蒔さんを置き去りにして平気なのかどうか

それが問題である

一緒に部屋に入り、部屋から出る

この動きを見られただけで

男子からは大騒ぎされることになるだろうけど

俺がいる以上

相当な奴じゃない限り

小蒔さんに手を出したりはしないはずだ

でも、1人で寮の前にいるとなれば話は変わる

登校に誘うことをナンパかといえばそうではないかもしれないけど

悪い奴らに連れて行かれる可能性だって十分ある

なにせ、周辺は森林だし連れ込んで――……いや、考えたくないな


京太郎「小蒔さんは、どうします?」

小蒔「せっかくですし……見たいです。でも、京太郎さんがダメというなら。ここで待ってます」

小蒔さんはそう言って笑う

その中には微かな恥じらいが隠れていて

どうやら、さっきまでの話は忘れられていないらしい

高校2年生ということもあって

性交渉の意味や目的は知っているんだろうから

それも仕方がない……って、今はそうじゃないだろ

小蒔さんを連れて行くか、置いていくか

それを考えなくちゃダメだろ



1、連れて行く
2、おいていく
3、その他自由

00分


いきます


前周は和が通った道。きゅっぷぷ



1、連れて行く

2、おいていく

3、その他自由


安価下~下5


連れて行って起こる何かよりも

連れて行かずになにか起こる方が悪いことになりやすいのは明らかだ

許可も出ていることだし

なにより、こういうことでもなければ見ることもできないだろうしな

京太郎「解りました。じゃぁ、行きましょうか。部屋」

小蒔「京太郎さんのお部屋……片付いてます?」

京太郎「一人暮らしですけどね。それなりには慣れてるんですよ。それなりには」

照姉達に出会ったおかげで

雑用に慣れてるんだよな……悲しいことに

麻雀で負けたら言う事を聞く

それで何回散らかった部屋を片付けたことだか……

京太郎「だからまぁ、部屋は汚れてませんよ」

ただ、しまいきれない大量の本があるけど



小蒔「お、お邪魔します」

京太郎「どうぞ」

小蒔さんは少し緊張しているのか

ゆっくりと敷居を跨いだ

京太郎「普通にしてていいですよ?」

小蒔「それは解ってるんです……でも、京太郎さんの匂いがして。だから……えへへっ」

京太郎「小蒔さ――」

後ろから

小蒔さんは急に抱きしめてきた

やわらかすぎる感触が背中から伝わってくる

温かすぎる感覚が、伝わってくる

小蒔「私のこと……抱きますか?」


京太郎「急にどうしたんですか……?」

小蒔さんは少しだけ強く締め

その分だけ背中の感触が広がっていく

恥ずかしいというか嬉しいというか

複雑な心境の中で

小蒔さんの言葉が揺れた

小蒔「寝巻きだけで、満足できましたか?」

京太郎「えっと……」

匂いを嗅いでいたことを

俺は匂いに包まれたかったと言い

挙句、着用していた寝巻きを借りてまで匂いを嗅いだ

言うまでもなく変態である

そんな俺が満足したかしていないか

小蒔さんは気にしていたということなのだろうか


小蒔「寝巻きはお部屋の匂いで貸し借りなしです」

京太郎「え……?」

小蒔「なので……抱きしめる理由があれば京太郎さんは私を抱いて下さいますか?」

いや、そうじゃない

きっと、匂いが云々のことじゃない

小蒔さんは昨日

俺が霞さんからの電話を受けて

小蒔さんの方には向かず、背中を向けて寝たことで

なにか思うことがあったのかもしれない

小蒔「ここなら。京太郎さんと私だけです。誰にも見られません。好きなだけ……私を吸い込んでも平気です」

京太郎「吸い込むって……」

いや、解らない

思うことがあったのか、なかったのか

解るのはただ……ここでなら小蒔さんを抱きしめても誰にも邪魔されることはないということだ


1、抱きしめる
2、平気です
3、遅れちゃいますよ
4、小蒔さんが抱きしめてくれただけで十分です
5、……ごめんなさい
6、霞とのことを話す
7、キス……しましょう
8、その他自由


15分

いきます


1、抱きしめる
2、平気です
3、遅れちゃいますよ
4、小蒔さんが抱きしめてくれただけで十分です
5、……ごめんなさい
6、霞とのことを話す
7、キス……しましょう
8、その他自由

安価下から下5

安価下コンマ

4 小蒔「い、今はダメです!」

0 小蒔「京太郎さんが望むのでしたら」

7 イベント

ゾロ目=イベント

44=4


京太郎「キス……しましょう」

小蒔さんの方は見ず

抱きしめられたまま呟く

小蒔「…………」

京太郎「………………」

黙り込み、締め付けられ、

押し付けられる力だけが強くなっていく

なぜそんなことを言ってしまったのかと

僅かに後悔し始めるころ

ようやく、小蒔さんが口を開いた

小蒔「ちょっと意外で、答えに困ってしまいました……」

京太郎「すみませ」

小蒔「でも、良いですよ……キス」

京太郎「え?」

小蒔「昨日はちゃんと……出来ていませんから」


体を締め付ける力が弱くなって

柔らかさと、暖かさが逃げていき

それに引っ張られるように体が回った

小蒔「京太郎さん」

京太郎「な、なんですか……?」

小蒔「ただ静かに、心を落ち着けてください」

小蒔さんはそう言うと

気恥かしそうに自分の唇をなぞり

俺を見上げ

小蒔「………………」

京太郎「………………」

ゆっくりと近づく

約30cmの距離が変に長く感じ

少しだけ動くのが早くなった瞬間

唇が押しつぶされ、鼻がぶつかった


京太郎「っ」

小蒔「ぁぅっ」

鼻と鼻の衝突で離れ

2人揃って小さく呻く

不慣れなのは仕方ないけど

まさかこんな失敗するとは思わなかった

本とか、ドラマとかでは普通にやってんのに

小蒔「きょ、京太郎さん屈んで貰えませんか?」

京太郎「そ、そうですね……」

さっきまでの気恥かしさは

変な失敗によってどこかへと消え

屈んだ俺と、小蒔さんの顔が並んだ


小蒔「えっと……えへへっ」

京太郎「わ、笑わないでくださいよ」

緊張感のない空気

でも、俺達はこれで良いんだと思う

そうじゃないと恥ずかしくて出来ないだろうしな

京太郎「……じゃぁ」

小蒔「はいっ」

小さく息を吐いて目を閉じると

自分の呼吸と、小蒔さんの呼吸がバラバラに聞こえ

それは次第に重なり、交わっていく

目を閉じていて

どこに小蒔さんの顔があるのか判らないはずなのに

なんとなく、平気だと解っていた


すぅーっと

呼吸が完全に重なって

2人いるはずなのに、1人しかいないようで

自然と唇が重なった

小蒔「んっ……」

柔らかな感触が神経を駆け巡り

屈んでいるという姿勢でさえ忘れさせるような

フワッとした感覚に包まれていく

京太郎「…………」

小蒔「…………」

つながったままの唇

止まったままの呼吸

入り込むものが何もない中で

何かが小蒔さんの中から俺の中へと吹き込まれた


温かく、優しい

風のようななにか

それは肺に行くわけでも、胃に行くわけでもなく

口の中で広がって

全身へと染み渡っていく

そんな感覚の後、

小蒔さんからか自分からかは解らないが

湿った唇がゆっくりと離れ

俺達は同時に目を開いた

京太郎「…………」

小蒔「…………」

2人して唇をなぞり呆然と見つめ合う

京太郎「今……なにかが」

小蒔「入ってきました……」

出てきた言葉は、同じものだった


・神代小蒔と契約しました


昨日したキスとは全然違う、余韻の残るキスだった

呟いてから暫くは呆然と見つめ合いながらも

だんだんと感覚と、感触と記憶が戻ってきて

小蒔さんが顔を真っ赤にしてはにかんだ

小蒔「キ、キスはどうでした? あ、味とか……しました?」

京太郎「あ、味って……いや、わ、判らないですね」

小蒔「えへへ……」

京太郎「あははは……」

俺達はキスをした

女子禁制である、学生寮の俺の部屋の中で……してしまった

周りの部屋からドタバタと音がし始める中

俺達はぎこちなく笑いながら

教材を鞄に纏めて、急いで部屋を飛び出した


なんか上手く行かない……調子悪いかな



安価下コンマ判定


4 「おいおい、なにしてんだぁ?」

0 霞「あら……」

9 巴「えっ?」



その他スルー   ゾロ目もなし


幸いというべきか

男子寮から逃げ出す姿を

誰かに見られることはなかった

小蒔「良かった……誰にも見られませんでしたね」

京太郎「でも、付き合ってること言うなら結局バレますよ?」

小蒔「それはそうですけど……もっとしっかりした場所で言いたいじゃないですか」

小蒔さんはえへへっと笑うと

俺の手に触れた

京太郎「小蒔さん?」

小蒔「下校の時は、手……繋いで帰りたいですね」

俺とは逆の方を見ながら

耳元の赤さだけでその感情を示す

小蒔さんはやっぱり……可愛い

考えるまでもなく解ってる事だけどな


小蒔さんと並んで歩くのは2週間ぶりだ

たった2週間、されど2週間

言葉では短いのに、感覚では随分と長く感じていた

でも、これからは……どうなんだろうか

その2週間お世話になった人がいて

その人とはどう付き合うべきか

それが頭を悩ませていた

霞さんを振って隣にいる小蒔さんを選んだ

その結果、俺は本家の人間になった

それによって分家に対しての酷い話を聞くことになるだろう

だから……分家の娘は切り捨てろ

それが霞さんの話だ


俺はそれを断り

今までのことは決して忘れず、部長と副部長の関係でいることを選んだ

でも、霞さんはそれを快く思っていない

どうすれば説得でき――

小蒔「京太郎さん?」

京太郎「はい?」

小蒔「なにか……悩みでも?」

小蒔さんの不安そうな声

不安そうな表情

俺はそこから目をそらし、前を見つめた

京太郎「どうしてそう思うんですか?」

小蒔「京太郎さんは思い悩むと顔に出ますから」


思い悩むと顔に出る。か

……なんて理不尽なんだ

まぁそれが癖なんだから仕方ないんだろうけどさ

小蒔さんに話してしまうべきだろうか

それとも

誤魔化してしまうか

心配してくれる彼女に

不安に思ってしまう彼女に嘘をつくか

心配させないために、不安にさせないために

悲しませないための……嘘を


1、キスした時に移ったのは何なのかなと……
2、お昼はどうしようかなと
3、いつ、暴露しようかなって
4、実は……霞さんが(電話のことを話す)
5、俺、霞さんに告白されたんですが振っちゃって……どう接したらいいのかなって
6、俺達……付き合ってるんだなって
7、キスは良いんですね
8、団体戦の配置を考えてたんです
9、その他、自由


55分


いきます


1、キスした時に移ったのは何なのかなと……
2、お昼はどうしようかなと
3、いつ、暴露しようかなって
4、実は……霞さんが(電話のことを話す)
5、俺、霞さんに告白されたんですが振っちゃって……どう接したらいいのかなって
6、俺達……付き合ってるんだなって
7、キスは良いんですね
8、団体戦の配置を考えてたんです
9、その他、自由


安価下から下5


京太郎「深刻な問題ってわけじゃないですよ?」

小蒔「そうなんですか?」

本当は……深刻だ

でも、話せるようなことじゃない

気になることを探して頭を切り替え

思い出してしまった感触と感覚が

顔を真っ赤に染め上げてしまった

小蒔「京太郎さん? もしかして熱が……」

京太郎「いえそうじゃなくて……キスした時に移ったのは何なのかなと考えてたら思い出しちゃって」

小蒔「ぁ……っ!」

小蒔さんは自分の唇を指でなぞると

無意識の行動だったのか、ハッとして手を降ろした


京太郎「こ、小蒔さんなら解るかなと……」

小蒔「え、えっと……うぅっ」

小蒔さんは恥ずかしそうに髪を撫でて

キスのことを振り払うように首を横に振った

小蒔「えっと……私のような巫女の契約の話は知っていますか?」

京太郎「接吻によって霊力やら妖力を移すっていうアレですよね」

小蒔「はいっ、それですけど……誰から?」

京太郎「お母さんから聞いたんです。力の説明ついでに」

霞さん云々はさすがに言えるわけもなく

適当に繋げたのだが

小蒔さんは納得してくれたらしく、頷いた


京太郎「っていうことは、俺達は一時的な力の貸し合いをしてるんですか?」

小蒔「そこから一時的を取った、契約をしたんだと思います」

京太郎「思うって……」

小蒔「……京太郎さんは、私が幾人もの男性を愛していると?」

少しむすっとしながら

小蒔さんは俺を睨んだものの

残念ながらお母さんにさえ及ばない威圧感だった

いやむしろ可愛いさが増してさえいたが

それはともかくとして……幾人?

幾人って何人だ!?

小蒔「きょ、京太郎さん?」


幾人ものってことは

意外と多い人数ってことだよな

そんな一杯いたっていうのか?

いやいや、小蒔さんがまさかそんな……あの爺さんか!

あの爺さんが無理やりお見合いとか……

あ、ありえなくないぞ

小蒔「ふ、深く考えないでください! たとえ、例えですから!」

京太郎「たとえ……?」

小蒔「け、経験がないから思うとしか言えないってことだったんです!」

小蒔さんはそう怒鳴ってから

恥ずかしそうに顔を逸らしてしまった


京太郎「そ、そういうことだったんですか」

小蒔「すぐに察して欲しいです……」

その悲しげな物言いに

変な考えばかりの頭が痛んだ

小蒔「ところで……京太郎さんは能力については何か判っていますか?」

京太郎「え?」

小蒔「契約前の能力が判っていれば、比較することで調べることもできるんですけど……」

京太郎「すみません、まだ憑依させたことしかないので……」

残念なことに

麻雀の能力ですらまだ判明してないんだよな


京太郎「お母さんに聞いてみます?」

小蒔「お母様は知っているかどうか……」

京太郎「え?」

小蒔「知っていたら、本当の契約のことについても教えてくれていると思うんです」

確かに……

いや、もしかしたら

1日足らずで契約するまで行くとは思わなかった

ということもあり得そうだ

だとしたらお母さんには言いづらいな

小蒔「毒とかではありませんから。とりあえずは気にしないでおきましょう」

京太郎「そうですね、判らないものは仕方ないですし」

放課後の部活で試してみるしかないな


安価下コンマ判定


2 巴
4 霞
6 春
8 初美


44 クラスメイト


学校に到着すると

ちょうど見知った後ろ姿が目に入った

小蒔「霞ちゃん!」

霞「小蒔ちゃん?」

小蒔さんは止める間もなく駆け寄っていく

ようやく普通に話せるようになったんだもんな

嬉しくもなるか……けど

霞「どうかしたの?」

小蒔「霞ちゃんっもう、もうお話できますっ!」

霞さんはどう思ってるんだろうか

昨日、あんな話をしてきた霞さんは――……

霞「……………………」

京太郎「………………」

霞さんの鋭い視線

小蒔さんはともかく、俺に対しては……ダメか


小蒔「霞ちゃんが神社で儀式をしてくれたんですよね?」

霞「え、ええ……そう、だけれど……」

霞さんは言い淀み、少し悲しそうに頷く

そんな態度を見せたら

小蒔さんは……気づいてしまう

小蒔「霞ちゃん?」

霞「なにかしら」

小蒔「なんだか……悲しそうです」

小蒔さんは霞さんの心の内を悟ったのか

同調して悲しそうに言った

霞「……そんなことないわ」

小蒔「本当ですか? なにか……あるんじゃないですか?」


ほらやっぱり

少しでもおかしいと

小蒔さんには聞かれてしまう

付き合いが長いならなおのことバレやすい

霞「ええ……ただ、団体戦のことで悩んでいただけだから」

小蒔「団体戦……ですか?」

霞「そうよ。誰かが出るということは誰かが出れないということ。その……切り捨てを決めなくちゃいけないの」

霞さんは悲しそうに言いながら

俺のことを見つめた

霞「貴方も悩んでくれるかしら? 副部長」


京太郎「俺も決めるんですか?」

霞「貴方は特別コーチなのよ? 出来れば大将などの配置を決めるのも手伝って欲しいわ」

霞さんは

始めからそのことを考えていたかのように

スラスラと言葉を並べていく

霞「小蒔ちゃん、そういうことだから。ごめんなさいね心配させて」

小蒔「ううん。霞ちゃんが平気なら良いんです」

霞「それでね、副部長」

霞さんは須賀くんとも、須賀さんとも呼ぶことはなく

ただ、副部長とだけ呼ぶ

霞「お昼に時間頂けるかしら」

小蒔「え?」


お昼か……

約束は誰ともして無いけど

お弁当は小蒔さんに作って貰ったものだしな

感想を言うためにも

一緒に食べたいとは思うが

霞さんとの話も

本当に部活のことであっても

誤魔化して隠した話だったとしても

どちらにしろ……大事ではあるだろう

……2人とも誘うっていうのはありだろうか


1、ごめんなさい、小蒔さんと食べる予定なんです
2、はい、良いですよ
3、どうせなら3人で食べませんか?
4、いえ……今日はちょっと
5、その他自由


40分


いくよ、マミ!


1、ごめんなさい、小蒔さんと食べる予定なんです
2、はい、良いですよ
3、どうせなら3人で食べませんか?
4、いえ……今日はちょっと
5、その他自由


安価下~下5


安価下コンマ判定


4 小蒔「わ、私も……」

0 小蒔「そう、ですか……」

7 小蒔「大変ですね。部長も副部長も」


ゾロ目=7

44=4 


了解

とりあえず今日はここまでにします。お疲れ様でした

明日も早い時間からになるかもしれません



第5話 嫉妬なんて、するわけない 

別れたりすることもあるんだろうか?
溜め込み過ぎるとありそうで怖いんだが

ハーレム√の確率は0パーセントと表示されるが、このゲームでは小数点以下を切り捨てているため、
実際は小数点以下の確率で可能。気が遠くなるほど低い確率だがゼロではない。
十分に好感度を上げ、不快感や反転を防ぐフラグを完璧に揃え、何度も何度も挑戦すればハーレム√が可能。
精神を壊すことができれば依存率が上がるため、ハーレム√の確率が多少上がる。


>>544

霞「京太郎さん、一緒に眠りましょう。永久に……」

小蒔「やめて、やめて霞ちゃん! いやぁぁぁあぁぁぁぁ!」



>>551

霞「ほら、私のソウルジェム……こんなに濁っちゃっているわ」

小蒔「私じゃない……神様がやったんです……神様が降りてきて、降りて……降り……て」

的な展開を回避しないとね


>>557

(精神)崩壊後の同意ならOKか……検討しよう


再開


京太郎「はい、良いですよ」

小蒔さんには悪いけど

部活の話だけじゃなく

色々と話したいことはあるからな

小蒔「そう、ですか……」

京太郎「小蒔さん?」

小蒔「ぁ、いえ……大切なお話なら仕方がないですよね」

寂しそうに呟き

俺を見上げて笑う

小蒔「お勤め、頑張ってくださいね」

そう言い残し、

一足先に学校の中へと入っていってしまった


京太郎「………………」

霞「………………」

霞さんはなぜか申し訳なさそうに俯き

小蒔さんの去っていた道をみつめた

霞「………………」

京太郎「霞さん?」

霞「昼休み、部室で待っているわ。副部長」

それだけしか言わず

霞さんもまた去っていき

残された俺はただ立ち尽くすしかない

京太郎「小蒔さん……お昼は一緒の方が良かったよな……」

頑張って作ってくれたお弁当

それを小蒔さんは一緒に食べたかったんだ……

でも今更、小蒔さんは誘えない

俺まで沈んだ気持ちになるわけには行かないと思いながらも

思わずため息が溢れた


安価したコンマ接触判定


2 巴
4 小蒔
6 春
8 初美


嫌な考えを振り払うために

真面目に授業を受け

そしてやってきた昼休み

部室までの道中誰かに会うこともなく

俺は部室の取っ手に手をかけ……止まってしまった

以前、霞さんにここで告白されたんだよな……

あれは冗談ってわけではなかったけど

小蒔さんのためであって自分のためではなかった

……さすがに今回はありえない

それが分かっていても……中々開けることができず

立ち止まっていると、扉が勝手に開いた


霞「副部長、何をしているの?」

京太郎「……いえ、少し考え事を」

来てしまった以上は仕方がない……か

誘われるままに部室へと入ると

当然の如く霞さんと2人きりだった

霞「ごめんなさい、お昼に呼び出しちゃって」

京太郎「いえ……大事な話なら先延ばしにもできませんし」

霞「そうね……あと4週間後に団体戦があるものね」

取ってつけたような言葉の返し

それでも、準備をしてあったのか

部内のことをまとめたノートを取り出した


霞「女子のメンバーはもう決めてあります」

京太郎「というより、実力的に霞さんたち5人で決まりでしょう」

小蒔さん、霞さん、薄墨先輩、狩宿先輩そして滝見さん

女子のメンバーはこれで固定

誰かが退部したりしなければ

これが変わることはまずない

京太郎「問題は並びですね」

霞「ええ、去年は中堅に別の子がいたのだけど……今年は春ちゃんがいるから」

霞さんの予定では

小蒔さん、狩宿先輩、滝見さん、薄墨先輩、霞さん

この流れで行くつもりってことか


霞「副部長はどう思う?」

京太郎「基本的に先鋒に強い人を持ってきますからね……」

予選ならどんな適当な采配であっても

突破することは容易だろう

ただ、予選だろうとなんだろうと

配置変更が認められていない

京太郎「あえて大将に強い人を配置する手もあるんだよなぁ……」

小蒔さんの憑依と、霞さんの憑依が恐らくツートップ

その次に薄墨先輩、滝見さん、狩宿先輩

ただ、能力があるという前提での話で

それがない場合は実力的に狩宿先輩だ

1、霞の予定通りで行く(原作通り)
2、配置変更(1キャラごとに安価で配置していきます)
3、まだ決めなくてもいいかと。もう少し様子を見ましょう
4、その他

15分


1、霞の予定通りで行く(原作通り)
2、配置変更(1キャラごとに安価で配置していきます)
3、まだ決めなくてもいいかと。もう少し様子を見ましょう
4、その他


安価下~下5


京太郎「霞さんのオーダーで問題ないかと」

霞「そうかしら……」

京太郎「なにか?」

霞「ううん。自分で大将にしておいてあれだけど、大丈夫なのかなって」

霞さんは実力あるし

憑依の関係もあって、十分に強い

だから、先鋒でも通じるんだよな……でも

京太郎「不安定な小蒔さん、攻撃特化の薄墨先輩、流しの滝見さん、祓いの狩宿先輩では大将は無理です」

霞「え?」

京太郎「必要なら攻める、必要なら守る。それができるからこそ、霞さんが大将であるべきなんだ」

霞「でも、貴方は判っているはずだわ。攻撃状態では守りが弱いって」

京太郎「打たれたら打て、打たれなくても打て。攻撃しかできないなら、攻撃し続ければいいじゃないですか」


霞「凄い大雑把な言葉だわ」

京太郎「まぁ……攻撃モードで守りを意識しても、防げない相手もいると思いますし」

咲とか、照姉とか、淡とか……

淡は原理に気づかずヒートアップして

自滅しそうな気もするけど

咲と照姉は確実に適応するだろうからな

京太郎「それならいっそ、攻めまくるってことです」

霞「攻めまくる……」

霞さんは復唱するように呟き

俺のことを見つめた

京太郎「どうかしました?」

霞「……なんでもないわ。ええ、なんでもないの」


京太郎「ところで霞さんの用事は……」

霞「私よりも、貴方が言いたい事あるんでしょう?」

霞さんはそう言うと椅子に座り、

俺とは逆を見つめ、目を合わせようとはしない

霞さんもそれがわかってて誘ったのだとしたら

霞さんの本当の要件は

昨日の電話で話したこと

そして俺も……同じような話がある

霞「ねぇ、副部長」

京太郎「…………」

霞「私達は部長と副部長。それだけでしょう?」

霞さんは何か辛そうに顔をしかめ

そう、訊ねてきた


京太郎「そうですね……仲の良い部長と副部長です」

霞「……貴方からしたら、そうなのね」

霞さんはやっぱり辛そうに言う

なんで、なんでそんな辛そうにするんだよ

俺と小蒔さんが付き合うことになった

それだけで……なんでここまで変わるんだよ

霞「分家は本家に成り代わることを狙う醜悪な一族」

京太郎「きゅ、急に何言って……」

霞「もしそう言われたとき。貴方はそうですねと……本家に逆らうことなく頷けるの?」

頷けるわけがない

そんなわけのわからないこと、認められるわけがない

京太郎「そんなわけないですよ」

霞「それではダメなのよ」

霞さんは俺を見ることなく

悲しそうに、でも力強く言い放つ

霞「貴方が分家に肩入れすることで、貴方達にも私達にも良い事は何一つないのよ」


良い事が何一つないって

俺たちが仲良く過ごすこと

それさえもいいことじゃないってことなのか?

いや、それ以前に肩入れってなんだよ

仲良くしたい。そう思うことが肩入れだなんて

霞さんはそう思ってるっていうのか?

霞「……貴方は本家の人間として生きて。それが一番貴方達に優しい選択だわ」

京太郎「………………」


1、俺の気持ちは昨日伝えましたよ
2、俺達に優しい。じゃぁ、霞さんたちには?
3、俺は嫌だ。霞さんを分家の娘だなんて見たくはない!
4、霞さんは……それで平気なんですか?
5、だったら……だったら小蒔さんはどうなんですか?
6、なんだよそれ……俺が霞さんを選んでればよかったってことじゃないですか……
7、その他


30分

ごめん、選択肢足りてない

これに変更で


1、俺の気持ちは昨日伝えましたよ
2、俺達に優しい。じゃぁ、霞さんたちには?
3、俺は嫌だ。霞さんを分家の娘だなんて見たくはない!
4、霞さんは……それで平気なんですか?
5、だったら……だったら小蒔さんはどうなんですか?
6、なんだよそれ……俺が霞さんを選んでればよかったってことじゃないですか……
7、……解りましたよ。そうします
8、俺があの爺さんの座を奪えば良いって事ですよね?
9、その他


いきます


1、俺の気持ちは昨日伝えましたよ
2、俺達に優しい。じゃぁ、霞さんたちには?
3、俺は嫌だ。霞さんを分家の娘だなんて見たくはない!
4、霞さんは……それで平気なんですか?
5、だったら……だったら小蒔さんはどうなんですか?
6、なんだよそれ……俺が霞さんを選んでればよかったってことじゃないですか……
7、……解りましたよ。そうします
8、俺があの爺さんの座を奪えば良いって事ですよね?
9、その他



安価下~下5


京太郎「俺達に優しい。じゃぁ、霞さん達には?」

霞「……私たちには少し優しくないかもしれないわ」

少し?

そんな疑問を抱いたものの

聞くよりも早く、霞さんは続けた

霞「貴方のこと丁寧に扱わないといけないもの……初美ちゃん辺りは嫌がるかもしれないわね」

京太郎「それだけ……ですか?」

霞「他に何か影響あるかしら? 貴方がならないことで悪影響はあっても。なったことでの悪影響なんてそんなものだわ」

霞さんにはっきりと言われてしまった

確かに、薄墨先輩達とはそこまで仲が良いわけじゃない

だから……正直言ってそこまで変わることはないだろう

でも、それは薄墨先輩たちだ


京太郎「でもそれ、霞さん自身のことは何も言ってないですよね」

霞「え?」

いつもそうだ

自分のことに関してはあまり語らない

全部、ほかの人のことを話して

妹がどうだとか

小蒔さんがどうだとか

京太郎「俺が本家の人間になったら……霞さんはどうなんですか?」

霞「………っ」

目を瞑り、拳を握り締め

霞さんは口を強く結んだ

霞「なにも……ないわ。貴方が本家になっても……なにも、何も変わらないっ」


霞「……副部長」

霞さんは悲しそうで

寂しそうで、なにより辛そうな瞳で俺を見つめた

霞「私達のことは気にしなくて良いわ。貴方と、貴方の大切な人のためにどうするべきかを決めて」

京太郎「え?」

霞「だって、貴方はもう……決めてくれたでしょう?」

霞さんは俺の横を抜けて歩いていく

振り向き

見えた背中は寂しそうで……何も言えなかった

俺が決めたこと

それは霞さんとではなく

小蒔さんと付き合うということ

霞「……京太郎くん」

霞さんが振り向いたことで、重なった視線

俺が戸惑うのに対して霞さんは薄く笑う

霞「お願いだから。これ以上優しくしないで……」

そう言い残して、霞さんは部室を出て行った


これ以上優しくしないでって

優しくしちゃいけないならどうすればいいんだよ

きつく当たって

霞さんのこと傷つけろっていうのか?

京太郎「そんなこと……できるわけがない」

爺さんと話してみる必要があるかもしれないな

分家とか本家じゃなくて

霞さんたちへの対応とかを

京太郎「………………」

弁当、霞さんと食べようと思ったんだけどな

小蒔さんとでも霞さんとでも

友達とでもなく……一人での弁当

それでもかなり美味しかったけれど

久しぶりの孤独な食事は……少し、辛かった


イベント判定

安価したコンマ判定


4 巴「どういうことですか!」

9 初美「霞ちゃんが来てないのですよー」


8 霞「………………」

7 巴「姫様とお付き合い……するんですか?」


44=4

ゾロ目=7

そして放課後

本日2度目の部室に向かうと

みんな揃っていた……が

小蒔「あ……京太郎くん」

京太郎「どうも」

まだ小蒔さんと呼ぶわけにもいかず

小蒔さんも………って、あれ?

京太郎「……先輩?」

小蒔「え、えへへ……バレ、ちゃってました」

バレ、ちゃってた?

もしかして、言うまでもなく?

巴「須賀くん」

京太郎「は、はい……」

巴「姫様とお付き合い……するんですか?」


まさかのド直球に

暫く言葉を失っていると

薄墨先輩は俺から小蒔さんへと視線を向けた

小蒔「は、初美……ちゃん?」

初美「姫様、須賀くんが来た今、言い逃れはさせないですよー」

小蒔「えっと……その」

春「別に認めないわけじゃない……頼りにはなると思うし」

初美「は、はるる……?」

薄墨先輩はともかく

滝見さんは認めてくれるっていうのか?


巴「そもそも、姫様のお家が認めている以上、私達にはどうしようもないですし」

初美「それは……」

嫌だとしても

俺なんかに、小蒔さんを委ねたくないのだとしても

本家が認めた以上は逆らえない

本家であるだけで、言葉は強制力を持つ

それが……現実なんだ

巴「私は姫様が幸せならそれで構いません」

春「私も」

初美「っ……」


1、俺は小蒔さんと付き合ってます
2、俺が小蒔さんを幸せにしますよ
3、俺が本家になることが……嫌ですか?
4、小蒔に任せる
5、薄墨先輩、言いたいことがあるなら言ってください
6、その他自由


45分

いきます


1、俺は小蒔さんと付き合ってます
2、俺が小蒔さんを幸せにしますよ
3、俺が本家になることが……嫌ですか?
4、小蒔に任せる
5、薄墨先輩、言いたいことがあるなら言ってください
6、その他自由

安価下から下5


京太郎「俺は小蒔さんと付き合ってます」

いつかは話さなくちゃいけないことだし

なにより、小蒔さんの目の前で

付き合ってないだとか

付き合うつもりないだとか

そんなことが言えるわけなかった

巴「そう……ですか。ちょっと意外ですけど祝福しますよ」

春「私はなんとなく解ってた」

初美「姫様! 胸について熱く語っちゃうような人ですよ!? 危険ですー!」

未だに変態を引きずっているらしい

いや、匂いを嗅いでいた身として、もう否定のしようがないんだが……

小蒔「それでも。私は京太郎さんを愛していますからっ」

初美「うわっ、頭が痛くなりそうですねー……」

小蒔さんの満面の笑みに対して

薄墨先輩は乾いた笑い声を漏らし、俺を見つめた


初美「私は姫様を任せられるほど信じてはいませんよー」

京太郎「解ってますよ……つい最近まで、俺は変態扱いだったわけだし」

初美「だけど……姫様がそれでもって言うなら。私は特に何も言わないのですよー」

薄墨先輩は首を横に振ると

俺と小蒔さんを交互に見てから

ため息をついた

初美「だけど、節度は守ってくださいねー?」

小蒔「ま、守ります! そんな、みんなの前でくっついたりとか……できませんよ……」

顔を赤くしながら

小蒔さんはもじもじと俺のことを見上げ、微笑む

小蒔「……ね?」

京太郎「は、はい」

初美「守れてないですよー!」

巴「あははは……まぁまぁ」

少しお怒りな薄墨先輩は

狩宿先輩によって沈められ無事に交際発表は終わった


霞「……話は終わったかしら」

一人、俺たちから離れていた霞さんが

不意に声をかけてきた

巴「霞ちゃん……? 知っていたんですか?」

霞「少し前にね」

霞さんはそう言いながら

俺たちに対して微笑む

霞「おめでとう。小蒔ちゃん、須賀くん」

小蒔「ありがとうございますっ、霞ちゃん」

飛び込んだ小蒔さんを

霞さんは笑顔のまま抱きしめた

京太郎「………………」

その笑顔の下には何を隠しているのか

俺には……解らない


春「……ところで」

京太郎「はい?」

春「特訓はどうするの?」

京太郎「そうですね……」

今日はどうしようか

できる限り俺は打ちたいんだけど

みんなの特訓も必要なんだよな

男子の方も……

「……ガルルル」

止めておこう


1、会話(小蒔、霞、春、初美、巴 から選択)
2、対局(小蒔、霞、春、初美、巴 から 1人以上、3人まで選択)
3、その他自由言動


安価下3


安価したコンマ判定


4 9  でイベント


京太郎「とりあえず滝見さん、狩宿先輩、薄墨先輩。やりましょうか」

小蒔「私は一応、けい……様子見ですね」

小蒔さんは言いかけて顔を赤くし、

小さく首を振って言い直した

契約について口止めしてなかったけど

そういえば契約=接吻なんだよな……

うっかり漏らさないように注意しないと

バレたら結構面倒くさいぞ

特に薄墨先輩が

変態とか不純だとか

前の先輩には言われたくないけど

ちゃんとした巫女服を着るようになった今

そんなことは言えなくなってしまった


霞「副部長」

京太郎「はい?」

霞「力を使うつもりなら、神様を降ろさないとダメでしょう?」

京太郎「あ……」

俺はまだ降ろし方を習っていない

つまり、誰か巫女さんに降ろしてもらう必要があるのだが

それを頼めるのは霞さんか小蒔さんだ

狩宿先輩と滝見さんも出来るけど

神様について知ってるのは霞さん、契約したのは小蒔さんだから

そのどちらかの方がいいだろう


1、小蒔
2、霞
3、春


安価下3


京太郎「部長、お願いします」

霞「私……?」

京太郎「今のところ、神様を一番知ってるのは部長じゃないですか」

霞「……わかったわ。小蒔ちゃん、次からは貴女がやるのよ?」

霞さんはそう言うと

卓についた俺の後ろに立ち、耳元で囁いた

霞「これで……私の役目は終わりだわ」

京太郎「っ!」

ゆっくりと、静かに降りてくる

言葉にし難いフワッとした感覚

京太郎「………………」

霞「……はい」

小蒔「京太郎さん、頑張ってください」


何がこれで私の役目は終わり。だよ……

そのために神様を降ろしてないとか言ったのか?

いや、ただ俺が降ろし忘れていただけだ

京太郎「………………」

霞「………………」

後ろにいた霞さんを見ると

微笑むことさえなく、見つめ返してきた

巴「須賀くん、始めないんですか?」

春「早く、少しでも多く打ちたい」

京太郎「そうですね。始めましょう」

今は考えるな

対局に集中しよう

力を試さなくちゃいけないんだから


京太郎「………っ」

神社の時よりも

本家の時よりも

ずっと、ずっと重い

ほか2回は能力を使おうとしなかったから?

それとも……これは……

山から配牌を集めていく中で

まるでそう決められているように

手牌は飛び飛びに置いていき

それは、最後の1つで形となる

その最後の牌は手牌には加わらず

表向きに、横へと倒す

京太郎「ツモ」

巴「え……?」

春「天和……?」

初美「そんなっ」

京太郎「大会ルールで……48.000です」


天和を和了ることができる能力なんじゃないかと

最初から疑ってはいた

だからこそ、天和を和了りたいと

意識しながら配牌を集めた

たったそれだけのことで……手配は完成してしまった

京太郎「…………………」

初美「誰か自動卓の整備してくださーい!」

霞「……天命に逆らった神が天の神様から和了を貰う」

京太郎「さすがに連荘は無理だと思うので………そのまま行ってみましょうか」

初美「巴ちゃん、ちゃんと抑えて欲しいですー」

巴「で、でもこれは……」

春「やってみるしかない」


安価下コンマ判定


ゾロ目、7  4  で


初期で25.000点

天和は16.000点だから

春(9000)

巴(9000)

初(9000)

京(73.000)

京太郎「このあとでどれだけ戦えるか……」

とりあえず天和を意識しながら集めてみたものの

残念なのか、嬉しいのか

天和を和了することはなかった……が

初美「こ、これは……酷いですー」

巴「抑えるとか、抑えないとか……そういう問題なのかしら」

春「………………」

京太郎「…………これは酷い」

配牌の時点でドラ6だー


安価下コンマ判定

巴の祓い屋影響値

2=1割減
4=5割減
6=3割減

その他で失敗


コンマ判定

安価下2 京太郎
安価下3 初美
安価下4 巴
安価下5 春


巴(81+24)  
春(76+39)  
初美(68+53) 
京太郎(100+18)


巴の祓い屋:失敗

京太郎の荒の名を冠する者:相手コンマ-20

京太郎の龍を討つ者:コンマ+60(ドラ6)

初美の方角の主:コンマ+50

以下、集計


京太郎(100+18+60+21)=199

初美(68+53-20+12+50)=163

春(76+39-20+63)=158 

巴(81+24-20+30)=115 

未完成でこれだと…

狙い撃ちと重複可能?


これは確かに強い

いや、強すぎるって言うべきか

でも、強いからこそ重い

すごく、重い……

霞「須賀くん?」

雀卓が斜めに傾いていく

狩宿先輩たちの上半身が見えなくなり

スカートと閉じた脚が視界に映り

一瞬の浮遊感の後、叫び声が耳に響く

小蒔「京太郎さん!」

背中に当たった柔らかい感触と

包まれていく温かさ

その感覚さえ、闇に引きずり込まれていく

舞台の幕が降りるように……視界はだんだんと暗くなり

そして――何も感じなくなった


            ―to be continued―



とりあえず今日はここまで

お疲れ様でした


今のままじゃ、麻雀のやり方に多様性がないので

ちょっとやりにくい

もしかしたら他のスレのをお借りした麻雀になるかもしれません



>>701

併用可能(あくまで狙い撃ちは技術のため)


>>699

ヒント:契約


00~60 25,000
61~70 20,000
71~80 15,000
81~90 10,000
91~100 8,000
101~120 7,000
121~140 6,000
141~160 5,000
161~180 4,000
181~ 3,000


普通の特訓とかはともかく大会とかだとあれだし

京太郎の能力とか巴の能力が少し変になっちゃうので

今の数局一括判定を、1局ずつに変えるって感じかな……予定では


安価下コンマイベント判定


  4、ゾロ目=イベント

  7=霞

  280 小蒔
  9135 小蒔   


暗い、暗いほの暗い世界

誰かが名前を呼ぶ声がする

慌てていて、呆然とする頭には痛い声

「京太郎くん! 京太郎くん!」

泣き出しそうな声

いや、もう泣いてしまっている声

京太郎「っ…………」

小さく呻きながら

ゆっくりと視界に光を取り戻していく

霞「京太郎くん!」

真っ先に目に映った霞さんは

涙の溢れ出る目を見開いて

俺の方に飛び込むように抱きしめてきた

ここで4は(アカン)


霞「良かった、良かった……死んじゃったんじゃないかって……私」

京太郎「死……?」

死ぬようなことをした覚えはない

ただ、麻雀を打っただけだ

麻雀で力を使って

その負荷に体が耐えられなくて……俺、どうなったんだっけ

巴「須賀くん、今の状況が理解できていますか?」

京太郎「えっと……」

初美「対局中に倒れちゃったんですよー? 発作でも起きたのかってもう大慌てでしたよー」

対局中に倒れた……か

じゃぁ、ここは保健室か病院かな……

霞「京太郎くん……っ、よかった………」

涙混じりの声で、霞さんは名前を呼び

俺の存在を確かめるように、さらに強く抱きしめてきた


見渡してみれば

保健室というには広く

病院であることは一目瞭然だった

京太郎「お、大袈裟ですよ……」

霞「貴方が無事だからそう言えるのよ……もし、もし、もしも何かあったら……」

京太郎「………………」

初美「霞ちゃんは自分が神様を降ろしたせいだーって。凄く慌ててたんですよー?」

春「かなり意外な姿だった」

霞さんが、慌ててた?

俺のために?

俺が扱い方も知らずに無茶しただけなのに……


京太郎「…………」

霞「……っ」

霞さんの嗚咽が頭に響く中

視界には、一人の女の子しか映っていなかった

小蒔「………………」

嬉しいけれど、悲しくて苦しい

そんな複雑な表情の小蒔さんは

俺の視線に気づいて微笑んだ

小蒔「……無事で、良かったです。本当に」

京太郎「すみません……心配させてしまって」

小蒔「本当ですよ……もぅっ」

困ったように言いながら

溜め込まれていた涙がぽろっとこぼれ落ちていく

特別変わったようには思えないみんなの様子

しかしながら、部屋の中の空気は軋んでいるように感じた


巴「霞ちゃん、そろそろ離れないと……」

霞「え、ええ……そうね……ごめんなさい」

霞さんはゆっくりと離れていき

涙で濡れた俺の肩のあたりがひんやりと冷たくなっていく

初美「これに懲りたら用法用量を守ることですねー。じゃないとまた病院のベッドでおはようですよー」

京太郎「すみません」

正直、あそこまでキツいものだとは思っていなかった

今までは無意識下であり、神様自身が気まぐれで色々としてくれたのに対し

これからは体の内側に宿した力を、自分の意識で行使しなければいけない

疲労感は何十倍、何百倍といったところだ

小蒔「でも、京太郎さんなら経験を積めば大丈夫だと思います」

霞「そうね……経験を積んでもないない貴方に説明しなかった私が悪いわ……ごめんなさい」

京太郎「いやいや、そのくらい言われなくても気づくべきだったんですよ」

自分の能力を扱いきれずに自滅するなんて

どこかのファンタジー小説の三流魔法使いだな……


小蒔「とにかく京太郎さん、お体は寝かせて下さい」

京太郎「え、でも」

小蒔「京太郎さんは気絶したんですよ? それほどの負荷を受けたんですから……」

小蒔さんの悲しげな物言いに

俺は少し慌てて起こしていた上半身を寝かせた

京太郎「ね、寝ます!」

春「ところで、須賀くんには入院して貰わないといけない」

京太郎「入院ですか……」

様子見の1日だけ入院

気絶するほど心身ともに負荷がかかった以上

油断はしたくないらしい


初美「それに伴ってですねー? 誰か1人付き添いでお泊りする必要があるんですー」

京太郎「えっ」

小蒔「私が一緒にいるって言ったんです……でも、私だと何があるか解らないって」

何があるか解らないって……

ナニか?

いやいや……病院でそんな、ねぇ?

小蒔さんと見合って顔が赤くなってしまう

だって、今朝あんな話したんだ

忘れようとはいったけど、忘れられるわけがない

巴「……1日とはいえ、多少身の回りのお世話も必要なので。姫様がもし間違えたら危ないってことですよ?」

京太郎「わ、解ってます。それでなんですか?」

春「誰か選んで」

京太郎「えっ」


1、当然、小蒔さん
2、罪悪感で胸いっぱいな……霞さん
3、日頃のお礼をしたいらしい……滝見さん
4、恩返しをしたいらしい……狩宿先輩
5、ほかの人が危ないから身代わり……薄墨先輩


45分


1、当然、小蒔さん
2、罪悪感で胸いっぱいな……霞さん
3、日頃のお礼をしたいらしい……滝見さん
4、恩返しをしたいらしい……狩宿先輩
5、ほかの人が危ないから身代わり……薄墨先輩
6、だ、大丈夫ですよ。一人で


僕としたことが一つ忘れていた
ごめんよ、上のに変更だ
もちろん、追加したからと気にしなくて良いからね


落ち着ける場所着いたので

そろそろ安価いきますー

1か4だな……1行くか


1、当然、小蒔さん
2、罪悪感で胸いっぱいな……霞さん
3、日頃のお礼をしたいらしい……滝見さん
4、恩返しをしたいらしい……狩宿先輩
5、ほかの人が危ないから身代わり……薄墨先輩
6、だ、大丈夫ですよ。一人で

安価下から下5

1

もしかして1まずいか?直前読み直して不安になってきた


京太郎「そんなの、小蒔さんを選ぶに決まってるじゃないですか」

薄墨先輩たちはそこまでして貰うような間柄じゃないし

お礼をしたいとは言うけれど

1日だけとはいえ、

付き合ってもらうほどのことをした覚えはない

霞さんは……

霞「小蒔ちゃん、ごめんなさい……私のせいで」

小蒔「そんな、良いですよ霞ちゃん。私も説明してない責任はありますから」

霞「京太郎くんも……本当にごめんなさい」

体を起こさせては貰えず

横を向いてみれば

頭を下げた霞さんの顔が見えてしまった


本当に申し訳なさそうな表情だった

霞さんが悪いわけじゃないのに

なのに……

霞「責任もってお世話しようとは思ったけど……そうよね。私じゃダメなのよね」

初美「んー?」

霞さんは顔を上げると

涙の跡を拭って微笑んだ

霞「貴方が無事で……本当に良かったわ」

京太郎「男なんでね、そう簡単には死にませんよ」

霞「ふふっ、そうよね」

霞さんはいつもの調子に戻ったらしい

これならもう大丈夫……なんだろうか……


安価下コンマ判定


4 初美「ところで……」

0 何も無し

7 小蒔「霞ちゃん、すごく心配していたんですよ」


ゾロなし


いつも帰宅している時間からだいぶ過ぎているということもあり

霞さん達はそのあとすぐに帰っていき

俺と、小蒔さんだけが残された

小蒔「………………」

京太郎「………………」

小蒔さんはさっきまで霞さんが座っていた椅子に座り

黙り込んでいて

俺もまた

何を言えば良いのか解らなくて黙り込んでしまっていた


小蒔さんになんて言えばいいか……

無茶したことに怒っているのかもしれないし

小説とかで見る、他の女の人と抱き合ったことに

苛立ったりするアレかもしれない

それらについて謝るべきか

それとも、全然関係ない話題で気を晴らすか

京太郎「…………」

霞さんとのあんな場面を見せてしまっては

簡単に振れる話題なんて……ないかもな


1、霞さんとは……なんでもないですよ
2、心配させてごめんなさい
3、みんなに迷惑かけちゃいましたね
4、家の方には連絡しましたか?
5、霞さんは心配しすぎなんですよ。俺が小蒔さんの彼氏だからって
6、怒ってます?
7、俺は小蒔さんのことが好きですよ。それは変わりません
8、憑依ってこんなに大変なんですね
9、霞さんに……告白されたことがあるんです。好きだって
10、その他自由


10分


聞かれなかったのにどうして言わないといけないんだい? 訳が解らないよ

知りたいなら聞くべきだ。だって、僕らの個人情報じゃないか



そろそろいきます


1、霞さんとは……なんでもないですよ
2、心配させてごめんなさい
3、みんなに迷惑かけちゃいましたね
4、家の方には連絡しましたか?
5、霞さんは心配しすぎなんですよ。俺が小蒔さんの彼氏だからって
6、怒ってます?
7、俺は小蒔さんのことが好きですよ。それは変わりません
8、憑依ってこんなに大変なんですね
9、霞さんに……告白されたことがあるんです。好きだって
10、その他自由


安価下~下5


京太郎「俺は小蒔さんのことが好きですよ。それは変わりません」

寝たままではあるけれど

小蒔さんの方を見つめて微笑む

いつもなら気恥かしそうな反応を見せてくれるそれに対して

小蒔さんはぎゅっと拳を握り締めて答えた

小蒔「京太郎さんに……愛される資格はあるのでしょうか」

京太郎「え?」

小蒔「霞ちゃんは京太郎さんが気を失ってからずっと……名前を呼んでいたんです」

名前を呼ぶ

それは、副部長でも、須賀でもなく

京太郎という……下の名前だ

小蒔「今まで積み上げてきた霞ちゃんの印象なんて投げ捨てて、ただただ。京太郎さんのために泣いていたんです」


小蒔さんは悲しそうに言葉を紡いでいく

力強く拳を握り締めながら悔しそうに……言葉を漏らす

小蒔「だから……負けてるって、思ったんです」

京太郎「負け……? なにがですか?」

俺の質問に対して

辛そうな表情を一瞬だけ見せると

自分の胸に手を置いた

小蒔「京太郎さんへの気持ちです」

京太郎「………………」

小蒔「霞ちゃんは私なんかよりもずっと……京太郎さんを愛してる……」

ポタポタと、涙が滴り落ちていく

小蒔「それが……解ったんです……解ってしまったんです……」

胸に置かれていた手が

痛むのを押さえ込むように沈み込んでいき

涙だけが溢れていた部屋に、小さな嗚咽が溢れて響く


安価下コンマ判定


4、44  イベント

0  なし

7 イベント

ゾロ目=7


小蒔さんが隣で泣いている

自分よりも霞さんの方が気持ちが上なんだと……

小蒔「うっ……うぅっ……」

京太郎「………………」

小蒔さんのスカートに涙が滴り落ちて

濡れた部分が色濃く跡を残していく

どっちの方が気持ちが上だったのか

尽くしてくれたっていうことを見れば

それは明らかに霞さんだった……



1、それでも俺は、貴女を選ぶ
2、それはこれから強くしていけばいいじゃないですか
3、だから……どうしろと?
4、俺が愛すべきは霞さん。そういうことですか?
5、抱きしめる
6、キスをする
7、その他自由言動

30分


ん? 契約? 僕と?



そろそろ行きます


1、それでも俺は、貴女を選ぶ
2、それはこれから強くしていけばいいじゃないですか
3、だから……どうしろと?
4、俺が愛すべきは霞さん。そういうことですか?
5、抱きしめる
6、キスをする
7、その他自由言動


安価下~下5


安価下コンマ判定

4 小蒔「止めてくださいっ」

0 小蒔「っ!」

7 小蒔「京太郎……さん?」


ゾロ目=7

44=4

あっ...(察し)


俺が小蒔さんのことを抱きしめると

ビクッと強く震えた

小蒔「っ…………」

京太郎「小蒔、さん……」

考えて、考えて

導き出した言葉が喉元で突っかかる

小蒔さんの辛い気持ちの震えが

俺の心までも揺らしてしまう

小蒔「……京太郎さん、温かいです」

京太郎「小蒔さんだって」

小蒔「でも……これを受けるべきは……私なのですか?」


小蒔さんは自分よりも霞さんの方が

俺に相応しいと思ってるんだ

だから……今、こうしていることも

小蒔さんにとっては、されるべきではないこと

そういうこと、なんだろうか

小蒔「私は京太郎さんが好きです。愛しています」

京太郎「それは俺だって……」

小蒔「でも、私よりもずっと、ずっと……京太郎さんを愛している人がいるんです……」

京太郎「それでも俺は……貴女を選ぶ!」

絶対に手放さないという意思を込めて

体を強く抱きしめたが

小蒔さんは俺の背中にまで腕を伸ばしながらも

抱きしめ返そうとはせず、そのまま……腕は垂れ下がってしまった


小蒔「嫌な命令すら逆らえないような私を。ですか?」

京太郎「そんなの……」

小蒔「霞ちゃんは今まで築き上げてきた石戸霞という他人への姿を捨ててまで、京太郎さんのことを思っていたんですよ?」

それは知ってる

あの人が人前で慌てふためくなんて普通はしない

あんなふうに泣き出して

抱きしめてきたりなんてしない

そういう人だっていうのは

たった1ヶ月と少しの付き合いでも良く解ってる

小蒔「……それなのに私を選ぶのですか?」

京太郎「………………」

小蒔「本家に縛られる私が可哀想に見えた同情なら……止めてください。そんなことで京太郎さんを縛りたくありませんっ!」


可愛そうに見えた同情……?

俺のことを縛りたくない……?

そんな理由で俺が小蒔さんを選んでるなんて思ってるのか?

関係ないだろ……

初めから……4月のあの日

小蒔さんから永遠の友達という提案を断ったあの日にすでに

小蒔さんのことが好きなんだって、そう言ってあったはずだ

小蒔さんは自分の気持ちが霞さんには及ばないって言うけど

そんなことはないはずだ

付き合いたいと、好きなんだと、愛しているんだと

そう言いながら、霞さんの方が俺のことが好きだなんて言い出して

霞さんの方が俺を幸せにできるとか考えてるんだろ……?

でも霞さんのために自分の気持ちを犠牲にしようとしてるじゃないか

霞さんが積み上げてきたものを投げ出したことが強い気持ちだというなら

小蒔さんが今しようとしてることは何なんだよ……


あんなにも嬉しそうに、幸せそうに

小蒔さんは笑ってたじゃないか、喜んでいたじゃないか

それを……自分よりも尽くしてくれるであろう人のために

投げ出そうとしてるじゃないか……

それは霞さんのためなのか?

それとも、俺がより幸せになるであろう未来のためなのか?

小蒔「………………」

京太郎「………………」



1、強引にキスをする(前回選択肢を続行)
2、小蒔から離れる
3、俺の気持ちは考えてくれないんですか?
4、引っぱたく
5、小蒔さんだって自己犠牲しようとしてるじゃないですか!
6、なるほど……小蒔さんは俺のこと、そこまで好きじゃないってことなんですね
7、縛られてない! 俺は自分の意志で小蒔さんを選んだんだ!
8、その他自由


50分

1と2はないかなぁ
4は状況が……


さっきのは、5、6が危険牌で、1がギリギリ+補正だったかな

愛される資格がないって思ってるわけだから
愛してるっていう感じの言動は>>882の選択肢では基本的にNG

2>4≫1≧3>5≧6

こんな感じかな


攻めて攻めて攻めるか

守られているから攻めるのか

攻められているから守るのか

つまり、そういうことだって僕は思うんだ



じゃぁ、行きます


1、強引にキスをする(前回選択肢を続行)
2、小蒔から離れる
3、俺の気持ちは考えてくれないんですか?
4、引っぱたく
5、小蒔さんだって自己犠牲しようとしてるじゃないですか!
6、なるほど……小蒔さんは俺のこと、そこまで好きじゃないってことなんですね
7、縛られてない! 俺は自分の意志で小蒔さんを選んだんだ!
8、その他自由


安価下~下5


安価は7で

続けたいけど明日も早いのでここまで

お疲れ様でした


スレ立ても明日なので、埋めないようにお願いします


ごめん、コンマのせいで難易度上がってる


【安価】京太郎「俺と活躍してくれますか?」小蒔「………………」【2nd7スレ目】
【安価】京太郎「俺と活躍してくれますか?」小蒔「………………」【2nd7スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389644342/)


次スレ

こっちは埋めでお願いします


京太郎「小蒔さん……」

小蒔「っ」

抱きしめていた小蒔さんを手放して

まっすぐ見つめる

涙を流したままの小蒔さんの目が見開かれ

顔を顰め、逸らされてしまった

でも、それでも

京太郎「……縛られてなんかいない」

小蒔「………………」

京太郎「俺は縛られてない! 自分の意志で小蒔さんを選んだんだ!」

そう、気持ちを怒鳴った


小蒔「じゃぁ、どうして……」

京太郎「霞さんがどれほど愛してくれてるとしても、俺が愛しているのは小蒔さんなんですよ」

小蒔「………………」

霞さんは俺のために尽くしてくれた

2週間もの間

ずっとそばにいて、支え続けてくれた

だけど、それでも

俺は小蒔さんを選んだんだ

京太郎「だから、他の人の方が自分よりも愛してくれるだろうって、そんなこと言わないでくださいよ」

小蒔「っ……だって」

京太郎「……霞さんの気持ちは関係ない。小蒔さんがどうしたいか。俺達に関係あるのはそっちですよ」


あの愛情深さを見て

俺に対して命令一つ破けず

ただただ待つことしかできなかった事を

すごく、後悔させられているのかもしれない

だけど……仕方がないことじゃないか

本家の命令を切れば何が起こるか解らなかった

自分ではなく、俺たちに被害が出る可能性があったんだ

だから小蒔さんはむしろ

命令に背かず自分の気持ちを押さえ込むことでみんなに尽くしてくれていた

そして今も

気持ちを押さえ込むことで

自分に尽くしてくれていた霞さんに尽くそうとしているんだ

自分よりも愛がある

俺の気持ちを考えてないようなこと言って、気持ちが流れるような事を……でも

もしかして姫様のなかで京太郎よりも霞さんのほうが優先度高いのかしら


京太郎「こんなことで流れたり、折れたりするなら。俺は本家に抗えてないですよ」

小さく笑いながら、小蒔さんを見つめると

震えを握りこぶしに留めて

俯いてしまっていた

京太郎「俺は小蒔さんを愛したい。今までも。これからも」

小蒔「私……私も……それは、でも……」

小蒔さんは優しすぎるんだと

俺はかなり前に気づいていた

こんな場面でも、自分よりも他人の幸せを優先しようとしてしまうとは

本当……馬鹿な人だ

その優しさが邪魔をして

あと一歩が踏み出せないのなら

手を差し伸べよう。小蒔さんが踏み出せるように……


こっちではここまで


>>984

元々、霞には尽くされ続けてきたっていうのもあるし

京太郎を優先したいけど=自分を優先になるから

京太郎よりも霞を優先してしまってる感じかな


前スレは埋めてください、お願いします



安価下コンマ判定


44 イベント

 4 小蒔「そういえば……」

 0 なにもなし

 7 小蒔「京太郎さん、看護服とかお好きですか?」

ゾロ目 別イベント


なしなし

この判定は無し

>>1000なら>>995

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