まどか「過去、未来、全ての魔女を私の手で消し去りたい!」(142)

さやか「え……?過去……?」

まどか「ん?」

さやか「え……?過去の魔女を消すってどういうこと?」

まどか「え?言葉通りの意味だけど」

さやか「んん?」

まどか「うん?」

     ノ´⌒`\           ∩___∩    ━┓     /  
  γ⌒´     \          | ノ\     ヽ.   ┏┛   /
 .// ""´ ⌒\ \       /  ●゛  ● |   ・    /.    ___   ━┓
 .i /  \   ,_ i )\      | ∪  ( _●_) ミ     /     / ―  \  ┏┛
  i   (・ )゛ ´( ・) i,/ \    彡、   |∪|   |    /     /  (●)  \ヽ ・
 l u   (__人_).  | .   \ /     ∩ノ ⊃  ヽ /     /   (⌒  (●) /
_\  ∩ノ ⊃ /  ━┓\  ∧∧∧∧∧∧∧/     /      ̄ヽ__) /
(  \ / _ノ |  |.  ┏┛  \<         >    /´     ___/
.\ “  /__|  |  ・     <   ━┓   >    |        \
―――――――――――――<.   ┏┛   >―――――――――――――

      ___    ━┓     <    ・     >.          ____     ━┓
    / ―\   ┏┛     <         >        / ―   \    ┏┛
  /ノ  (●)\  ・       /∨∨∨∨∨∨\      /ノ  ( ●)  \   ・
. | (●)   ⌒)\      /            \     | ( ●)   ⌒)   |
. |   (__ノ ̄  |    /    / ̄ ̄ヽ  ━┓  \   |   (__ノ ̄   /
  \        /   /    / (●) ..(● ┏┛   \  |            /
    \     _ノ  /      |   'ー=‐' i  ・      \ \_   ⊂ヽ∩\
    /´     `\/        >     く          \  /´    (,_ \.\
     |      /      _/ ,/⌒)、,ヽ_         \ |  /     \_ノ
     |     /         ヽ、_/~ヽ、__)  \        \

さやか「いや、なんかそれ、おかしくない?」

まどか「おかしくないよ……」

まどか「私は全ての魔法少女の魂を救いたいの……」

さやか「まどか……」

さやか「……ん?」

まどか「んん?」

さやか「いや、やっぱりおかしくない?」

まどか「何が?」

さやか「いやさ、過去の魔法少女とか魔女ってさ」

まどか「うん」

さやか「もう死んでるじゃん」

まどか「うん」

さやか「でしょ」

まどか「うん」

まどか「ん?」

さやか「んんっ?」

まどか「ん?」

まどか「え?何?」

さやか「いや、だからさ、それ」

さやか「もう終わった話じゃん」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「まどか……」

まどか「今の私に出来ないことはないんだよ……」

さやか「ん……」

さやか「ん?」

まどか「んん?」

さやか「いや、そうじゃなくて……」

まどか「さやかちゃん……」

まどか「私……さやかちゃんが何を言いたいのかわからないよ……」

さやか「うーん……」

さやか「ねえ、まどかは何かおかしいと思わない?」

まどか「思わないよ……」

さやか「んん~」

さやか「ん?」

まどか「ん?」

さやか「あのさ、まどかの契約で魔女が最初からいなくなったら、なんか歴史とかヤバくない?」

まどか「ヤバくないよー」

さやか「いや、ヤバいって。魔女ってキュゥべえが作ったエネルギー回収システムじゃん」

さやか「私たちの文明を発展させたのって、キュゥべえがエネルギー回収のためにいろいろしたかららしいじゃん」

さやか「まどかが過去改変したら私んち洞穴になっちゃうかもしんないじゃん!」

まどか「大丈夫だよ。魔女の変わりの存在として魔獣がいたことになるから」

さやか「え?」

まどか「え?」

さやか「何それ、魔獣?」

まどか「この世の呪いが形になった存在だよ」

さやか「んん?」

まどか「ん?」

さやか「魔獣って怖いの?」

まどか「怖いよ?」

さやか「人殺す」

まどか「殺す殺す」

さやか「誰がやっつけるの?」

まどか「もちろん魔法少女に決まってるじゃない」

さやか「え?」

まどか「え?」

さやか「それって契約する意味あんの?」

まどか「そりゃあるよ」

まどか「あるから契約するんだよ」

さやか「んん~?」

さやか「ごめん、どう違うの?」

まどか「しょうがないなあ」

まどか「魔女は魔法少女が産むじゃない?」

さやか「うん」

まどか「つまり魔法少女は世界を救う正義の味方であると同時に、災厄を撒き散らす悪でもあるんだよ……」

さやか「うん……」

まどか「でもね、魔獣は違うの。魔法少女とは無関係に生まれてくるの」

さやか「うん」

まどか「つまりこの場合ね、魔法少女は純粋に正義の味方なの」

さやか「うん……」

さやか「うん?」

まどか「ん?」

さやか「いや、それってなんかおかしくない?」

まどか「え?」

さやか「魔女の代わりに魔獣がいたら意味ないじゃん!人襲われるじゃん!」

まどか「意味あるよ!!」ダン!

さやか「ひゃあ!」

まどか「魔法少女が魔女になるという事実のせいで、魔法少女は苦しんでるんだよ!苦しんで来たんだよ!」

まどか「10話を見てよ!マミさんが苦しんでる!私も苦しんでる!」

まどか「みんな苦しんでる!」

さやか「んん?」

まどか「んんん?」

さやか「んーと」

さやか「魔獣がいるいみあんの?」

まどか「あるよ。魔女に代わるエネルギー回収システムが存在しないと、人類みんな洞穴生活だよ」

まどか「さやかちゃんさっき自分で言ってたじゃない」

さやか「そーいえば……」

まどか「もーさやかちゃんてば、あわてんぼさん!」

さやか「あはは!私としたことが」

まどか「うぇひひひっ」

まどか「……」

まどか「ありがとうさやかちゃん」

まどか「いいの。私、魔法少女を救済したいから」

まどか「ほむらちゃんやマミさん、杏子ちゃんに私の知らない魔法少女たち」

まどか「……何より、さやかちゃんの戦いを意味あるものにしたいの」

まどか「そのためなら、私はどうなってもかまわない」

さやか「まどかぁ……!」ギュウ

まどか「さやかちゃん……!」ギュウ

さやか「あんたって子は……!」ポロポロ

まどか「うぇひひひ……」ポロポロ

さやか「……」

さやか(何かがおかしい)

さやか「……」

さやか「……」

さやか「……」

さやか「ん?」

まどか「ん?」

さやか「違うよまどか、私が確認したかったのはこんなことじゃないよ」

まどか「あ、そうなの」パッ

さやか「あのさ、まどかの契約で最初から魔女がいなかったことになったとするじゃない」

まどか「うん」

さやか「その場合、魔女がいるこの世界はどうなるのよ」

まどか「最初から魔女がいなかったことになるよ」

さやか「うん」

まどか「うん」

さやか「ううん?」

まどか「うん?」

さやか「え、それってどういうこと?」

まどか「どういうことってどういうこと?」

さやか「いやさ、この世界にはもう魔女いるじゃん」

さやか「最初から魔女がいなかったことにするなんて不可能じゃん?」

まどか「私には不可能じゃないじゃん?」

さやか「んんん?」

まどか「んんんん?」

さやか「いや、不可能じゃん!?」

さやか「既に魔女いるじゃん!?」

まどか「だから私が過去を改変するじゃん!?」

さやか「んん!?」

まどか「んん!?」

さやか「んんんん!??」

さやか「……」

さやか「ねえ、まどか」

まどか「何?さやかちゃん」

さやか「まどかは、最初から魔女がいなかったことにするつもりなんだよね」

まどか「そうだよ」

さやか「それってさ、同じ世界とは言えないんじゃないの?」

まどか「え?」

さやか「だって魔女いないんでしょ?」

さやか「それってもはや別世界じゃないの?」

まどか「大丈夫だよ。新しい世界にもさやかちゃんはいるよ」

まどか「魔女の代わりに魔獣がいるだけだから」

まどか「誤差の範囲だよ」

さやか「誤差って何よ!誤差あっちゃ不味いでしょ!?」

まどか「いや、そこは重要じゃないでしょ」

さやか「え?」

まどか「ん?」

さやか「重要じゃないの?」

まどか「重要じゃないよ」

まどか「さやかちゃんの昨日の夕ご飯が何であろうが、今のさやかちゃんへの影響なんてあってないようなものでしょ?」

さやか「うーん、そうかも」

まどか「それと同じ同じ」

さやか「なるほど!」

まどか「うぇひひひっ」

さやか「……」

さやか(そういう話なのかな……)

さやか「ん?」

QB1「~♪」テクテク

QB2「やあ兄弟」

QB1「やあ。まどかとは契約出来そうかい?」

QB2「わからないね。さっきから阿呆が絡んでてさ」

さやか「……!」

さやか「まどか!このキュゥべえを見てよ!」

まどか「うん」

さやか「この2匹そっくりじゃん!似てるけど別の個体じゃん!」
さやか「似てる=同じ世界にはならないじゃん!?」

まどか「キュゥべえ二匹いるんだから当たり前でしょ」

さやか「うん」

まどか「うんうん」

さやか「うん?」

まどか「あのね、さやかちゃん。世界を作るんじゃないの」

まどか「世界を改変するの」

まどか「上書き保存みたいなものだよ」

さやか「うう……」

まどか「大丈夫。落ち着いて」

まどか「新しい世界にはみんながいる。さやかちゃんもいる」

まどか「さやかちゃんはさやかちゃんだよ」
まどか「だから、さやかちゃんは安心していいんだよ……」

さやか「まどか……」

さやか「で、でも……」

さやか「魔女のいない世界にいるさやかは……」

さやか「『私』……じゃない気がする……」

まどか「なんで?さやかちゃんはさやかちゃんだよ」

さやか「そうだよ!私なわけないじゃん!」

さやか「だって私は魔女がいることを知ってる!何度も戦った!」

さやか「魔女のいない世界の私なんて私じゃない!別人じゃん!」

まどか「え……?」

さやか「ほむらはあんた以外のまどかに出会ってる!でもその記憶はあんたにはない!」

さやか「『過去にほむらが出会ったまどか』と『今私の目の前にいるまどか』!」

さやか「『魔女のいるこの世界』と『最初から魔女がいない世界』!」

さやか「どっちもそれぞれ別物でしょ!?」

まどか「もう!さっきからわけわかんないことばかり言って!」

まどか「さやかちゃんは私にどうして欲しいの!?」

さやか「え?」

さやか「ちょ、ちょっとタンマ」

さやか「んーと、んーと」

さやか「えっと、取りあえず過去を改変するんでなければいいかな?」

さやか「今後魔女は生まれませんーみたいな」

まどか「酷い……過去に魔女になっちゃった魔法少女がかわいそう……」

さやか「でも……それ言い出したらきりがないし……」

さやか「原発事故が起こらなかったらとか、民主党が政権取らなかったらとか」

まどか「それとこれとは話が別だよ!」

まどか「今してるのは魔女と魔法少女の話でしょ!」

さやか「あ、あれー?」

まどか「キュゥべえ。願いが決まったよ」

QB「ほう」

さやか「まどか!?」

まどか「私の願いは!!!!!!!!!」


>>118
1 アニメのまんま
2 基本元のままだけど過去の改変はしない
3 その他(具体的に)

なんかいいカンジの世界にして!

ほむらが守りたかったまどかと最後のまどかってぶっちゃけ別人だよねってSS思い出す

まどか「なんかいいカンジの世界にして!」
QB「君の祈りはエントロピーを凌駕した!」ピカアアアア

さやか「まどかアーッ!!」

ほむら「まどかアーッ!!」

マミ「まどかアーッ!!」

杏子「まどかアーッ!!」

まどかの祈りによりワルプルギスの夜は消え去った
それだけではない。戦争、病気、憎しみ、痛み、悲しみ等、あらゆる苦しみが世界から消え去った
全ての魂はまどかによって浄化され、新世界に導かれた
そこにあるのは永遠の安らぎのみ
地球上の全ての生命はまどかによって救われたのだ
キュゥべえが回収したエネルギーにより、宇宙の死も回避された
まさにいうことなしである


魔法少女まどか☆マギカ HAPPY END

>>123
ん?

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom