妹「何のバイトしてるの?」 兄「え?」(538)

妹「毎回もらってくるお給料まちまちじゃない?」

兄「まぁ…」

妹「先月は20万Gだったかと思えば今月は13万Gだったし…」

妹「お兄ちゃんどんなバイトしてるの?危ないバイトとか…やめてよね…お父さんもお母さんも、もういないんだから…」

兄「ごめんな、時期が来たら正直に話すよ」

妹「言えないバイトなの?私もバイトして…」

兄「やめとけ、せっかく良い学校入ってるんだから」

妹「でも、お兄ちゃんもいなくなっちゃったら…私…」

兄「大丈夫、危なくないから。割と」

妹「割と、って…」

ピリリリリリ

兄「おっと、バイトだ」

妹「いつもいきなりだよね」

兄「そういうバイトなんだよ。そうだ、帰ってきたら魔法教えてやるから」

妹「…じゃあ即死魔法教えてよ」

兄「おいおい」

妹「冗談、いってらっしゃい」

兄「ああ、いってくるよ」

バタン

兄「………………転移魔法」



妹「……はぁ」

妹「お父さんとお母さんが死んで、お兄ちゃんは生活費と私の学費を稼ぐためにバイトし始めた」

妹「お兄ちゃんだって学校あるのに…」

妹「…………学校いこう…」

シュン

???「おにーちゃんおはよー!」

兄「よう、いい子にしてるか?」

???「してるー!んとねー、今日は紅竜ちゃんと東の山に行くの!」

兄「そっか、気を付けてな!」ナデナデ

???「うん!…エヘ///」

側近「おはようございます」

兄「おはよう、今日は?」

側近「盗賊1名、魔法使い2名、戦士1名です」

兄「ふむ、実力は?」

側近「Eランクかと思われます」

兄「なら余裕じゃないか…なんで呼んだんだよ」

側近「盗賊に鍵開けのスキルがあります、それも高レベルの」

側近「さらに感知スキルも高いようから」

兄「ああ…戦闘避けの宝荒らしか」

側近「どうされますか?」

兄「全てミミックにしておけ、…まあ、半殺しまでにしとけな」

側近「甘いですね」

兄「うるさいな、用が済んだなら帰るぞ、また何かあったら呼んでくれ」

側近「かしこまりました」






側近「…魔王様」

シュン

兄「ただいま…って妹はもう学校か」

兄「………」

兄「…正直に話す…か…」

兄「話せるわけ……ないだろ」

兄「俺が魔王やってるなんて」

兄「妹は父さんと母さんが何故死んだか知らないけど」

兄「本当は父さんが勇者で」

兄「母さんが魔法使いだった」

兄「父さんと母さんは魔王へ辿り着き、挑み」

兄「そして死んだ」

兄「当時16歳だった俺は敵討ちの為に魔界へ行って」

兄「修行した。しまくった。父が勇者で母が魔法使いのおかげか、俺は強くなった」

兄「結果、簡単に魔王は殺せた。でも」

―――――――――――――

魔王娘「だれー?」

兄「!!??」

魔王娘「あ、こんにちわ!はじめまして、魔王娘です!」

兄「え」

魔王娘「パパのおともだちー?ちょっとまっててね」

兄「あ、いや」

魔王娘「パパ!おきて~!」

魔王娘「おきてってばぁー!…あれ?」

魔王娘「ねえおにーちゃん、パパどうして起きないの?」

兄「…」

魔王娘「きょうはいっしょにひがしのやまいくやくそくだよー!」

魔王娘「おーきーてーよー!」

魔王娘「…パパ?パパ!!ちがでてる!けがしてるの!?」

魔王娘「おにーちゃんたすけて!パパけがしてる!」

兄「…ぁ」

魔王娘「しんじゃやだよパパ…ぅぇ…」

魔王娘「うぇええええ……やだ…」

魔王娘「やだあああああああああ!!」


側近「満足ですか?」

兄「!?」

側近「魔王を殺せて、敵討ちができて、満足ですか?」

兄「…」

側近「確かに魔王はたくさん人を殺しました」

側近「あなたは人々を魔王の手から救ったのです」

側近「しかし魔王はまた現れますよ」

側近「いずれその子が成長すれば新しい魔王になるでしょう」

側近「どうしますか?」

兄「俺…は…」

側近「殺しますか?」

兄「!!!!」

側近「今なら文字通り赤子の手をひねるが如く」

兄「……てやる」

側近「…なんでしょう?」

兄「俺が!魔王になって!魔界を変えてやる!!人間界と魔界が共存できるよう

に!」

側近「…できると思ってるんですか?」

兄「やってやるさ、二度と俺や…この子のような事を起こさせやしない!」

側近「ふふ、カッコイイですね。では私は新魔王の側近として働きましょう」

兄「…いいのか?」

側近「ええ、実力も魔王となるには問題ないですし、正直魔王娘ちゃんはかわいいですが前魔王はキライでした」

兄「そ、そうなのか…」

側近「ええ、これからよろしくお願いしますね、魔王様」

―――――――――――――

兄「さて、俺も学校に行くか」


書き溜めここまで
乗っ取ってくれてもいいし、落ちてもいいわ

おー、読み返したら俺きめえ

兄「ふあ…」

友「よ!兄!」

兄「おー、元気だなお前」

友「まあな!それより聞いたか?」

兄「なにが」

友「2つ上にさ、盗賊っていんじゃん?」

兄「ああ。てか呼び捨てかよ」

友「いんだよ、この前金盗られたし」

兄「老魔法使い先生に言えばいいじゃん」

友「ダメなんだよ…証拠なんて残ってないし、いつ盗られたかもわかんなかった」

兄「じゃあその人が本当に盗ったのかどうかわかんないじゃん」

友「いやいや、忘れたのか?俺の得意魔法」

兄「ああ…嘘発見器な」

友「ちげーよ!たったひとつの真実見抜く、見た目は」

兄「バーロォ!」

友「おお!?」

兄「いいから話続けろよ、嘘発見魔法で見抜いたんだろ?」

友「ああ…うん」

兄「で、その盗賊さんがどうしたの」

友「そいつがさ、取り巻きの戦士と魔法使いと一緒に、勝手に魔王城に行ったんだと」

兄「…あー」

友「したらどうなったと思う?」

兄「ミミックに食われたんじゃない?」

友「なんだ知ってたのか」

兄「まあな」

友「ま、漁った宝も装備してた剣も全部ミミックに取られて半裸で帰ってきてさ」

友「老魔法使い先生にこっぴどく叱られてて、すっげースッキリした!」

兄「お前がスッキリしただけかよ」

友「まあな!」

やめて!俺に文才無いのわかったからもうやめて!
タイトルからでもいいから誰か書いておくれ

>>40
パンツ脱いで待ってる

>>42すまないその予定は多分無いからはいてておくれ


妹友「ねえねえ妹ちゃん」

妹「何?」

妹友「将来さ、何になるの?」

妹「…笑わない?」

妹友「笑わないよぉ~…多分」

妹「…勇者」

妹友「え?」

妹「勇者になって魔王を殺す」

妹友「ぷっ!なにそれ!」

妹「笑わないって言ったのに…まあ笑うと思ったけど」

妹友「大体勇者って男の人がなるもんじゃないの?」

妹「何かな?」

兄「…殺し屋だ」

妹「ふふ…知ってた」

妹「お兄ちゃんの体からするの…血の匂い」

兄「う…」

妹「私が綺麗にしてあげるっ…」ペロッ…

兄「ぬ」

妹「これは…新しいね?」

兄「かすり傷だよ」

妹「治療してあげましょう」ペロペロ

妹「この学校をトップで出ればなれるんだよ」

妹友「え、そうなの?」

妹「この学校はいつでもだれでも入学できて、いつでも辞められる」

妹「けど魔法使いや戦士などの称号を得るにはこの学校を出て実力を認められる必要がある」

妹「称号さえ取れれば稼ぐ手段はいくらでもあるから」

妹「てか何で知らなかったの?」

妹友「いやあ~、あたしは剣の相手が欲しかったから…」

妹「ああ、体力バカだもんね」

妹友「切り刻んでやろうか」

妹「あ、じゃあ妹友は戦士になるの?」

妹友「まあそんなもんかな」

妹友「ねえ、なんでそんなに魔王殺したいの?最近は冒険者殺さないって聞くよ?」

妹「…殺されたの」

妹友「え」

妹「お父さんとお母さんが、魔王に殺されたの」

妹友「…」

妹(お兄ちゃんは、私はお父さんとお母さんが魔王に殺された事知らないと思ってるけど)

妹(ほんとは、知ってる)

妹友「なんか、ごめん」

妹「いいよ、別に。ただ、勇者になりたいってのは本気だから」

妹友「…そっ…か。そうなんだ…」

妹「うん、だから学費を稼いでくれてるお兄ちゃんの為にも、私は勇者になって魔王を殺す!」

妹友「そっか、そっか……よし!」

妹「あれ、どしたの?」

妹友「じゃあさ、じゃあさ!もし妹ちゃんが勇者になったら」

妹「うん」

妹友「あたしが戦士として妹ちゃんのサポートするよ!」

妹「え…本気?」

妹友「うん!親友じゃん!」

妹「ありがと…でも私が勇者になったとき妹友が戦士じゃなかったら置いて行っちゃうかんね?」

妹友「逆ですー!あたしが戦士になったとき勇者になってなかったら、他の勇者さんについて行っちゃうもんねー!」

妹「ふふっ」

妹友「あはははは!」

友「ところで兄よ」

兄「なんだい友よ」

友「お前何のバイトしてんの?」

兄「え?」

友「たまに通信石が鳴ったと思ったら行っちゃうじゃん」

兄「バイトだから仕方ない」

友「だから何のバイトだってば」

兄「いいだろ別に何でも…妹の学費と生活費かせがにゃならんのだよ」

友「ふーん、で、何のバイト?」

兄「しつこいな…その手には乗らねーよ」

友「ちぇ、嘘発見魔法はイエス・ノーの判別はできても”何”までは分からないからな」

兄「つか魔力でまる分かりな。そんなんで盗賊さんに魔法使ってるの気づかれなかったな」

友「そりゃあれだろ、盗賊がしょぼ過ぎたんだろ?こんな魔法も感知できないようじゃミミックにもやられるわけだよ」

友「まあ感知されたところで嘘かどうかはわかるけどな」

友ってダービー弟…

老魔法使い「ほい、授業始めるぞ」

友「くそ、早く教えろよバイト先、行ってからかってやっから」

兄「はは…まあ…がんばれ…」

老魔法使い「授業の前に…この学校には実力を測るトーナメントがあるのは知っておるな?」

老魔法使い「その上位になることによって、称号が与えられる」

老魔法使い「しかし一回なればすぐ称号が与えられるのではない。まぐれもたまにある」

老魔法使い「そこで、順位によってランク付けがされる。一番高いのがS、次がA、B、C、D、E、Fと続く」

老魔法使い「三回Sランクを保持するとその者は王様との謁見が許され、直々に称号を授与してくださるのじゃ」

兄「…」ピク

老魔法使い「その他に、Aランクでも魔法の技術に長けていれば、魔法使いの称号がもらえる」

友「あ、質問いいすか?」

老魔法使い「なんじゃ?」

友「回復魔法とか、戦闘向きじゃない人はどうしたらいいんすか?」

老魔法使い「ふむ、今からその話をするところじゃった」

老魔法使い「何も心配せんでええ、トーナメントは一対一で行うわけじゃが、わしら称号持ちが必ず審判をする」

老魔法使い「そのときに、こやつは回復魔法の技術が高いと評価されれば、たとえFランクでも魔法使いの称号がもらえるのじゃ」

兄「俺も質問いいですか?」

老魔法使い「なんじゃい」

兄「先ほど王様との謁見が許されるって言いましたけど、そのときにそのSランク保持者が王様を殺…狙ったらどうなるんですか?」

兄「Sランク保持者ってことは称号をもらえる程強いってことで、現役だから先生よりも強いんじゃないですか?」

老魔法使い「ふむ、それに関しても問題は無い」

老魔法使い「王様の側近にはかつてこの学校でSランクを取った者達が護衛をしておる」

老魔法使い「ああそうそう、Sランクを取れば卒業時に色んな所から引く手数多じゃぞ、精進するがよい」

兄「それともう一つ」

老魔法使い「元気じゃのぉ、話すのが疲れたわい」

兄「称号の授与は王様が決められるのですか?」

老魔法使い「そうじゃな、じゃがトーナメント戦は王様も観戦しておられる。間違っても剣使いが魔法使いの称号をもらいはせんよ」

兄「勇者の称号を取るには?」

老魔法使い「単純じゃ、勇者の素質があれば勇者の称号がもらえる」

兄「い、いい加減ですね…」

老魔法使い「そういえば、おぬしの妹は勇者になりたいと言うとったな」

兄「え?」

老魔法使い「わしは地獄耳じゃからの、まあおなごが勇者になるなぞ前代未聞じゃが、なれることはなれるからの」

兄「そうですか…」

老魔法使い「トーナメント戦が楽しみじゃ」

老魔法使い「では授業に入る」

兄「やっと来たか……」

妹「………」

兄「………しばらく見ないうちにたくましくなっちゃって」

妹「……おに…ち…ん…」

兄「元気そうで良かったよ、死んだ父さん母さんに顔向けができるよ」

妹「…お兄ちゃん!」

兄「……」

妹「……私の夢知ってるよね」

兄「…ああ」

妹「……私はね、その夢を叶えれば全てがハッピーエンドになるって信じてた」

妹「でもそれは間違ってたみたい」

兄「……夢を諦めるのか?」

妹「……ううん。私は筋を通すよ」

兄「……そうか、それがいい。さ、始めようか」

兄「……戦いを」

>>62いやん!まぁそうなるしかないんだけどね!


妹友「ふうー終わった終わった、それにしても妹ちゃんすごいね、今日の魔法演習パーフェクトだったじゃん!」

妹「まーね、でも魔法ができるだけじゃダメ」

妹友「勇者になるんだもんね!」

妹「そういう妹友は魔法…」

妹友「う、うるさいな!あたしは魔法はからっきしなの!」

妹(補助魔法をあと少し頑張れば数倍強くなれると思うんだけどな…)

妹友「あーあ、帰るのだるいー。転移魔法使えればなぁーーー」

妹「あんまり転移魔法って使わない方が良いみたいよ」

妹友「なんでぇ?」

妹「だらけるんだってさ。長距離移動ならまだしも、学校と家なら歩きなよ」

妹友「あれ?転移魔法使える人いるの?」

妹「お兄ちゃんが使えるよ、バイトに行くとき使ってるみたい」

妹友「だらけてんじゃん」

妹「かなり遠い…らしいよ」

妹友「らしいって」

妹「知らないんだもん。お兄ちゃん何のバイトしてるのか教えてくんないし。」

厨二病の右腕が勝手に変な文を書いたようだ

妹友「ふうん…その転移魔法って、行き先探知できないの?」

妹「さあ?そんな魔法聞いたことないけど」

妹友「じゃあ老魔法使い先生に聞いてみようよ!もしかしたらわかるかも!」

妹「えー?無いと思うけどな…ま、この話はまた明日ね!」

妹友「そうだね!ばいばーい!」

妹「……探知魔法か…」

老魔法使い「これで授業は終わりじゃ。そうそう、トーナメント戦の参加は自由じゃが、二回参加しないとランクが一つ下がるから気を付けるように」

兄「え、まじか」

友「お前知らなかったのかよ…ああ、バイトで全部休んでたもんな、俺は一回出たことあるけど」

兄「トーナメント戦、どこまでいった?」

友「俺はDランクまでいったよ。まだまだだな、でもお前一度も参加してないならFランクじゃん、今回こそ出ろよ」

兄「そうだな…」

ピリリリリリ

友「あ…」

兄「…バイトが入らなければ」

シュン

側近「魔王様!」

兄「どうした?」

側近「たいへんです!」

兄「だからなんだよ」

側近「魔王娘ちゃんがかわいいです!」

兄「はあ?」

側近「ほら見てくださいこの寝顔!」

魔王娘「ん~…」

兄「まぁ確かにかわいいが…まさかそれだけの為に…」

側近「はい」

兄「帰るぞ」

側近「ちょっと待ってくださいよもう!」

側近「人間界見てたんですけど」

兄「うん」

側近「トーナメント戦って面白そうですね!」

兄「え?」

側近「参加してもいいですか!」

兄「いやいやいや」

兄「俺や側近が参加したらやばいだろ!間違って俺が勇者になっちまったら何か?一人で魔王と勇者やれってか!どんな芝居だよ!」

側近「まあ素敵!見てみたい」

紅竜「私もトーナメント戦出たいです~」

兄「うおわ!紅竜いたのか!」

紅竜「いましたよう~兄さんひどい」

兄「まあお前には魔王娘の面倒見てもらってるしな…けど」

紅竜「?」

兄「お前そもそもドラゴンだろ!人間界に行った時点で大騒ぎだわ!」

紅竜「ちゃんと人間モードになるから大丈夫ですよ?」シュウウ

兄「あ、人間になれ…る…おい」

紅竜「なんです?ちゃんと人間になってるでしょう?」

兄「尻尾」

紅竜「ああ」

兄「何典型的な間違いやってんだよ…あと」

紅竜「まだあるんです?完璧だと思うんですが」




兄「……服を着ろ」

側近「見とれてましたね」

兄「ん?」

側近「まああの変身は失敗ですがね」

兄「そうなのか?」

側近「そうですよ。そもそもあんな所に肉は要りません」

兄「……」

側近「というかですね!戦闘においてあんなものあったら邪魔だと思うのです!」

兄「あ、ああ」

側近「その点私は戦闘に特化した人間タイプの魔族ですからね!」

兄「…トーナメント戦出ていいから落ち着け」

側近「あ、いいんですか?」

兄「そのかわり力抑えてくれよ?…そうだな、Bランク以上にはならないでくれ」

側近「はぁーい♪」

紅竜「服着たよぉ~」

紅竜「ねね、私は?トーナメント戦!私は~?」

兄「炎を使わないのならいいぞ」

紅竜「えーなんでー?」

兄「お前炎の化身だろ、お前が本気出したらあたり一帯焦土になっちまうよ…」

紅竜「うーんわかった~」

兄「あと辛い物は食べるな」

紅竜「食べないよ?」

兄「念のためだ」

紅竜「どして?」

兄「本当にお前は辛い物食べると火を噴くからな…」

兄「この前ふざけて俺の激辛シチュー食った時」

側近「何その食べ物」

兄「30分間暴れられて魔王の間が黒焦げの間になったからだ」

側近「あああの時でしたか」

兄「しかもちょうど冒険者入ってきたし」

側近「びびりましたね~、でもよかったじゃないですか。「あれ、間違えた」って言って帰っていきましたし」

兄「よかった…のか…?」

紅竜「とりあえず人間モードと辛い物食べない、でいいのね?」

兄「ああ」

紅竜「わーい!!も~い~くつね~る~と~ぉ、と~お~な~めんと~♪」

兄「ただ、その間魔王城どうするんだ?」

側近「その件は大丈夫です。この時期魔王城は海に沈みますので」

兄「えええええ?」

側近「あれ、言ってませんでした?てか今もう海の中ですけど」

兄「浸水しないの?」

側近「そこはまあ結界やらいろいろ便利なものがあるのでなんとかなります」

兄「てか海の中なのかよ…」

側近「気づきませんでした?」

兄「俺は基本魔王の間から動かないからな、まわりの風景は見えん」

側近「そうですか、まあトーナメント戦の間は大丈夫ですよ」

兄「ん、わかった」

面白そうなSSじゃないか頑張ってくれ

巣作りドラゴン思い出した

>>84
ありがとう!
巣作りドラゴン持ってる!

兄「魔王娘はどうするんだ?」

側近「それは3人で交代で見てたらいいじゃないですか」

兄「いや、俺は多分それできないぞ?」

側近「なぜです?」

兄「ちょっと考えてみろよ、俺男、お前女、魔王娘子供」

側近「?」

兄「どっからどうみても家族連れじゃねえか…目立つのはいやだぞ」

側近「じゃあ紅竜ちゃんと二人で面倒みますもんねー!トーナメント戦中魔王娘分補給できずに1回戦負けすればいいです!」

兄「なに怒ってんだよ」

魔王娘「あれ、おにいちゃんきてたの?」

兄「おう、よく寝てたな」

魔王娘「うん」

兄「今日は東の山で何して遊んだ?」

魔王娘「んーとねぇ、とりあえず紅竜ちゃんのせなかのって」

兄「うんうん」

魔王娘「ひがしのやまが波動弾なんかいでなくなるかあそんでた!」

兄「うん……え?」

紅竜「てっきり6回かと思ったんだけどね~!」

魔王娘「4回でなくなったね!」

兄「ちょっとまってちょっとまって」

紅竜「どうしたの?」

兄「紅竜の波動弾?」

紅竜「違うよ~?私炎弾しか撃てないの知ってるくせに」

兄「じゃあ魔王娘の波動弾…?」

魔王娘「そうだよー?こうやってしゅうちゅうしてぇーー」キュウウウウウウウン

兄「ちょちょちょストップ!!!」

側近「さすが魔王の娘」

兄「…トーナメント戦…ちゃんと面倒見ててくれよ?お前ら…」

これ保守って何分間隔だっけ…

ぐわー眠い
もし落ちちゃったらまた今度スレ立ててちょ

>>94
わかった、序盤すげー言われて地味にやっぱ俺無理かなと思ったけど
たまにあるレスがすっごいうれしいよ

シュン

兄「ふう…まさかトーナメント戦にあいつらが出るとは…あれ?あいつら入学してないが参加できるのか?」

兄「うーん…まあ明日聞いてみるか」

ガチャ

兄「ただいまー」

妹「おかえり、バイトどうだった?」

兄「なんかしばらく暇もらえそうだよ」

妹「そっか!」

兄「うれしそうだな」

妹「だってさ、最近全然魔法の練習につきあってくんないしさ」

妹「今日も一緒に帰ろうと思ったけどバイトいっちゃってたし」

妹「明日!一緒に帰るんだかんね!」

兄「わかった、心配かけてごめんな」

妹「わかったならいいよ…ご飯、食べなよ」

兄「おう!」

妹 ニコッ



兄「ふーごちそうさま」

妹「ん」

兄「いつもありがとな、妹」

妹「なに急に…」

兄「家事まかせっきりだからな」

妹「お兄ちゃんもバイトで稼いでくれてるでしょ」

兄「…そうだな」

妹「私も、ありがと」

兄「どーも」

妹「そういえばさお兄ちゃん」

兄「何?」

妹「お兄ちゃんが本気でやればランクどのくらいいくの?」

兄「んー…良くてCじゃないのか?」

妹「…………ふーん」



ー朝ー

妹「おはよお兄ちゃん!朝だよ!」

兄「うう…もうちょっと」

妹「ちゅーしちゃうぞ」

兄「おはよう妹、朝ご飯は何かな?」

妹「ちょっと傷ついたよお兄ちゃん…」

兄「てかなんでそんなハイテンション?」

妹「さあ?なんでだろーね!ふふ」

兄「まあいいや」


兄「さて、いくか」

妹「うん!」

ー学校ー

友「よー!兄…と、妹ちゃん?」

妹「どうも」

友「へえ、一緒に登校なんて久しぶりじゃん」

兄「まあたまにはな。バイトしばらく無いし」

友「お、バイトもう入ってないんだ!ならトーナメント戦出れるな!」

兄「そうだな、でもあんまり期待しないでくれよ?どーせ無理だって」




友「嘘だな」

兄(!!!嘘発見魔法!?いや、魔力の変化は無いから…)

兄「それ、でまかせだろ」

友「あ、ばれた?ま、行けるとこまで頑張んなよ」

兄(あぶなかった…)

友「妹ちゃんは?」

妹「私ですか?前回Bランクだったので、今回はAランク目指したいですね」

友「Bランク!?すげえ!」

兄「すごいの?」

友「普通にすげーって!いいか、ランクアップするにあたって壁が存在する」

兄「壁?」

妹「ねえ、何のバイトしてるのさ」

兄「え・・・あの、」

妹「はぁ」

兄「・・・」

妹「もういいわ」

兄「ゴメン」ボソッ

妹「は? なんか言った?」

兄「・・・・・・・」

妹「やっぱ嘘じゃん」




こんなん期待したら厨二病だった

友「そう。F~E、D~C、B~Aの間はよく入れ替わったりする。だが」

友「EからD、CからB、AからSになるのがとてつもなく難しい」

友「こんな感じだ」

S>>>>>>A>B>>>C>D>>E>F

兄「Sってすっげー難しいんだな」

友「S!?あれはもうバケモンだろ…」

兄「見たことあるのか?」

友「そりゃトーナメント戦だからトップ争いとか見れるぜ?」

兄「へぇ、楽しみだ」

友「そりゃあな!ただ」

兄「ただ?」


とりあえず保守時間つかって書き溜めながら書いてます

友「遠視魔法で見るしかないんだよな…」

兄「なんで?」

友「だってそうだろ!?近くで観戦しようものならとばっちりで死んじまう!」

兄「おお…すさまじいな」

友「Sランクに近いAランクの人は近くで観戦できるらしいけどな…」

友「最近すげえやつがいてさ、称号持ちでも審判するのが危ないほどなんだぜ」

兄「そんなにすごいのか」

友「ああ。もう魔王倒せるんじゃねえかってくらいの噂だぜ」

兄「まじでか」

友「噂だがな。…あ、話がすげー脱線した」

友「だから、C・Bの壁を突破してる妹ちゃんはすげえ、って話だ」

妹「ありがとうございます」

友「おお、かわいい…」

兄 ギロッ

友「おお、こええ…」


老魔法使い「兄、兄~」

兄「はーい」

老魔法使い「ちょっと手伝ってくれんか?この結晶魔力が効かんから運べんのだ」

兄「へえ、そんな物質あるんですね」

老魔法使い「何をいっとる。二か月前に授業で説明しとるわい」

兄「あ~すみません、でもこれあれば魔王とかにも勝てるんじゃ?」

老魔法使い「そうもいかん。この結晶はな、これ以上小さくすると効果がなくなるんじゃ。」

兄「あ、そうなんですか」

老魔法使い「そして最小サイズの重さは50kg。とても戦闘で使えるものでは無いよ」

兄「なるほどっ…重いっすねぇ…」

老魔法使い「こっちじゃ」



友「…妹ちゃん」

妹「なんでしょう?」

友「妹ちゃんは兄、どこまでいけると思ってる?」

妹「さあ?Cくらいじゃないですか?」

妹「昨日聞いたらそのくらいって言ってました」



友「嘘だな」

妹「…はい?」

友「ごめん、謝っとく。俺、嘘発見魔法つって、特有の魔法持ってんだ」

妹「…なるほど」

友「実際兄ってどのくらい強いんだ?」

妹「そうですね、多分前回のトーナメント戦やった感じだと…」

妹「Aランク以上だと思います」

友「嘘だろ…」

妹「魔法で嘘かどうかわかるんでしょう?」

友「…どうして、そう思うんだ?」

妹「前、魔法の練習に付き合ってもらったことがあるんですけど」

妹「私、小炎弾の操作練習って嘘ついて高密炎弾放ったんです。どれだけ兄が強いのか知りたくて」

妹「この魔法を主軸として私はBランクまで行きました」

妹「それを兄は…ガードもせず受けました…そしたら」

  兄「おいおい、直線じゃないか!操作するんじゃなかったのか~!」

  妹「…ごめん、ちょっと雑念入っちゃって…」

妹「何事もなかったかのように話してました…」

妹「これで私は確信しました」

妹「兄はとてつもなく強い」

友「そう…か…」

妹「おそらく兄なら魔王を倒せるかもしれません。」

妹「でも、兄は魔王を倒しにいく気配が無い…」

妹「私は、兄はこう考えているのだと思いました」

妹「この程度の強さでは魔王は倒せない、と」

妹「だから私は、兄を超えて勇者となり、魔王を倒す!」

兄「ただいまー、何の話してたの?」

友・妹「「!!!!」」

妹「き、聞いてた?」

兄「?…いいや?」

友(嘘はついてないね…)
妹(そうですか、どうもです)

兄(この魔力の感じ…なんで友に嘘発見魔法使われてるんだ?…よほど聞かれたくない内容なのか…)

友「…あ、ああそうだ!今日新しく入学してくる人がいるらしいぜ!」

妹「そ、そうなの!友さんがさっきどんな人か話してくれてて!お兄ちゃんには黙っとこうと思って!」

兄「ああ、そうだったんだ」

兄(だから嘘発見魔法か、なんだ)

妹「あ、そろそろ私Bクラスに行くね!」

書き溜めが少なくなってきたぞ…

友「いいなあCクラス以上は…有名な称号持ちの授業、D以下はごちゃ混ぜでつまんねえ老魔法使い先生の一斉講義」

老魔法使い「ほう…」

友「おわ!!」

老魔法使い「それはどういうことかいな?後でじっくり聞きたいものじゃ」

友「すすすすみません!」

兄「…」スー

友「兄!遠いぞ!助けろ!」

兄「ああ、今助けてやるぞ~」

友「くそ!嘘だなソレ!魔法使わなくてもわかるぞ!」

老魔法使い「よろこべ、後で高等魔法の詠唱を教えてやろう。」

友「お、お、あ…りがとうございます?」

老魔法使い「詠唱に一時間かかるがな」

友「Oh…」

老魔法使い「さて、茶番はここまでにしておいて」

老魔法使い「ほーい、新入生じゃぞ~、なんと美人さんが二人じゃ」

皆「「「おーーーー」」」

老魔法使い「自己紹介頼むぞ」

側近「どうも初めまして側近です!肉弾戦が得意です!」

紅竜「初めまして~紅竜です~。辛い物は食べたくないです」

兄「ブフゥッ!!」

兄(入学してくるのか!まあ、そうしないとトーナメント出れないが…)

老魔法使い「それともう一人」

魔王娘「わーいはじめまして!魔…側近娘です!よろしくおねがいします!」

兄(側近娘って!ま…まあそんなもんか…うん、妥当…か?)

友「おお、やべぇ!あの子かわえええええ!抱きしめたい!!!!」

兄(…こいつにだけは近づけさせねぇ)

老魔法使い「三人とも、もうすぐトーナメント戦じゃが、トーナメント戦については知っておるかな?」

側近「ええ、承知しております。前から説明を受けておりましたので」

紅竜「私も大丈夫です~」

魔王娘「わたしみてるだけ!て、言われた!」

兄(まあ手加減とかできそうにないしな…)

老魔法使い「ふむ、では側近娘ちゃん。つまらなかったらお外へ行っていいからの。のう、友」

友「あ…僕…は残って受けます…ハイ…スミマセン」

ー昼休みー

D女1「ねえねえ側近さん!いつその子産んだの!?」

E女1「旦那さんどんな人!?」

側近「ええと…(今私の年齢の設定が20歳だから…魔王娘ちゃんの年齢を7歳として…)」

側近「13歳?の時かな?」

D女1「えっ」

側近「旦那さん…かあー、えっとぉ…(適当でいっか)」

側近「たしか魔法使いの人だったかなぁ」

E女1「称号持ち!?」

D・E女1「「す、すさまじいね…」」

側近(あ、間違えた?まあいいか)

兄(おい…)


D女とかE女って、ランクが下がるほど・・・ウオッホン

E女2「紅竜ちゃん!紅竜ちゃんて歳いくつ?」

紅竜「んーと、115歳!」

E女2「え…と、15歳ってことでいいのかな?」

紅竜「あ、そういうことだった!」

兄(大丈夫か…?)

E女2「じゃあ私と同じだね!よろしく紅竜ちゃん!」

紅竜「うん!よろしくね~!」

兄(おお、いい感じだな)

友「いやあ~カワイイ子入ってきたなあ!」

兄「そ、そうだな」

友「ふっふ、側近さんの大人びた雰囲気…いや紅竜ちゃんも豊満な…ふふふふははははははは」

老魔法使い「おい、友よ」

友「ははははははいぃいいい!」

老魔法使い「魔法を教えてあげよう」

友「ひ、ひぇあああああああああ!!!」

兄「南無…」

側近「あ、あなたはもしや兄さんでは!?」

兄(えええええええええ!?)

兄「は、はい…」

D女1「え、知り合い?」

側近「ああ、そうでしたか!先日はありがとうございました!」

側近「忘れたんですか?先日、迷子になった側近娘ちゃんを見つけてくださったじゃありませんか!」

魔王娘「おにーちゃんせんじつぶりー!」

兄(合わせろってことか)

兄「あ、ああ~!そうでしたね!」

E女1「なるほどー、偶然てあるもんだねー!」

側近「いや~こうしてまた会えたのも何かの縁!この後ご一緒してよろしいですか?」

魔王娘「いっしょー!」

兄「いいですよ」

兄(ご、強引だが…)

側近「聞いたところ年近いみたいなんで、敬語別にいいですよ」

兄「そっか、わかった。けど側近は?」

側近「これは私のデフォルトですので。お気になさらず」

兄(うまいな…)

兄「じゃ、校舎でも案内しようか」

側近「おねがいしますね」


……

兄「すごいなお前」

側近「ふっふ、これでこっちでもいつも通り話ができますね」

魔王娘「おにーちゃんって呼んでいいんだよね?」

兄「ああいいぞ、今日からこっちでも一緒だよ」

魔王娘「やった!」

ここらで登場人物まとめといたほうがいいかな?

臭いレス1つにつき体感温度は1℃さがるそうです
つまり今俺達は50℃以上冷やされたってことです!!
この>>1………!臭い!!!!!!!

>>151今で65℃くらい下がってるはずだ、絶対零度までいくから安心しろ

――

兄「ここが図書館、全部で20万冊あるらしい。」

側近「ふむ、ここで皆授業以外の知識を蓄えてるんですね」

兄「よく使うよここ。ある授業では、テーマにあった魔法書を選んで来いってのもあったかな」

側近「なるほど」

本を読んでる人達 ジロ…(なんだあの家族連れ)

兄(あれ?でもやっぱり目立ってね?)

あれ、老魔法使い人気?

―――

兄「ここからあっちの校舎がCランク以上で、それぞれのランク毎に教室が違う」

兄「そしてこっちの校舎がDランク以下で、老魔法使い先生が一斉講義をする」

側近「あれ、なぜです?」

兄「単純だ、Cランク以上が全学生中の20%しかいないらしい」

側近「噂に聞く壁、ってやつですか」

兄「そうらしい」

魔王娘「ねー、歩くの疲れたから飛んでいい?」

兄「…おんぶしてやるから…」

魔王娘「ん」

兄「…次行くか」

側近「そうですね」

魔王娘.jpg → 検索 コゼロット

妹友「ちなみにSランクは3人います」

妹友「Aランクは13人で、Bランクは30人、Cランクは80人です。さて、全学生は何人!?そこのアナタ!」

側近「え、私?630人?て、だれ?」

兄「おお、妹友ちゃんじゃないか、久しぶり」

妹友「お久しぶりですお兄さん!で、結果は合ってますか!?」

兄「知らないのかよ!多分630人で合ってるよ!」

側近「そんなにいるんですね」

兄「ほとんどがたまに来るやつらだから、そんなに多くいるようには見えないだろうね」

妹「妹友ー!妹友ー!あ、いた!なにやって、え?」

妹友「あ、妹ちゃん!今お兄さんとばったり会っちゃってさー!」

妹「お兄ちゃん…そちらの方は?」

兄「ああ、友から聞いてたんだろ?新入生の、側近だ」

兄「んで後ろで寝てんのが、側近の娘さんだ」

魔王娘「ん…くぅ…」

側近「初めまして、あなたが兄さんの妹さんですね。私、兄さんの妻の側近と申します」

妹「え…えええええええええ!!??」

兄「えええええええええええ!!??」

側近「冗談です」

妹「あ、そう…だよね!びっくりした!」

兄「俺もびっくりしたわ」

うんこ

妹「それで、側近…さんは、どうして兄と?」

側近「ああ、彼はこの子が迷子になってる時に助けてくれたのです」

妹「ふぅん」

側近「ここに入学して、彼を見つけた時は運命かと思いました」

妹「それで案内を頼んだと」

側近「そういうことです」

すません限界です。少し寝ます
スレあったらまた書きます

おはよう。皆保守ありがとう。頑張ってみるよ
ここまで続くとは思ってなかったからなー…SS速報に移ったほうがよろし?


妹友「そういえばお兄さん、まだ案内の途中でしたよね?」

兄「そうだな」

妹友「じゃあ皆で行きましょう!次は闘技場ですね!」

側近「なんか元気いっぱいな子ですね」

妹「そうですね、でも一緒にいて飽きないし、たまに元気もらっちゃう事もありますから」

妹「大切な、親友です」

側近「親友かぁ…」

兄「なあちょっといいか?」

側近「なんでしょう」

妹「どしたの?」

兄「側近娘のおんぶ代わってくれ、気が付いたらよだれで半端無いことになってた」

側近「あらあら」

妹「…」

兄「よいしょ…っと」

側近「洗ってきては?」

兄「いやいいよ別に、気にならないし」

側近「そうですか」

妹(…ほんとに夫婦みたい)

兄「てか…妹友行っちゃったな」

側近「一度も振り返りませんでしたからね」

妹「あの子は基本天然入ってるんで…」

妹「まぁ私が案内しますよ、行けば妹友も待ってるでしょうし」

側近「ありがとう、お願いしますね」

妹「トーナメント戦の説明ですけど、勝負の付き方はギブアップ、ダウン10カウント、判定終了、場外があります」

妹「場外は10カウント以内に戻れば試合再開、戻れなければ負けです」

妹「あと審判によるこれ以上の試合は危険と判断されての判定終了がありますね」

兄「どこぞの白書みたいだな」

側近「死んでしまうことってないんですか?」

妹「基本B以下は無いですね。重傷はあっても回復魔法専門の称号持ちが何人かいらっしゃるので」

妹「しかしA以上は…死亡者が出ることが希にありますね」

兄「死ぬことがあるのか…」

妹「実力がBランクそこそこなのにまぐれでAランクに入ってしまい、試合開始直後に炎弾直撃したらしいです」

妹「さすがに回復魔法専門がいても、死んでしまったらどうしようもありません」

兄「…妹、お前Sランク目指してるんだろう?大丈夫か?」

妹「焦ったりはしないよお兄ちゃん。ちゃんと実力をつけてから挑むから」

妹「圧倒的な実力差がなければ、死ぬことは無いよ」


妹「着きました。ここがDEF闘技場です。この半径20メートルの円の台の上でトーナメント戦をします」

側近「あ、ランク毎にクラスが違うように、闘技場も違うんですね」

妹「そうです。DEF闘技場はせいぜい半径20メートルですが」

妹「あっちにあるC闘技場は半径30メートル、B闘技場は半径40メートル、さらに向こうのA闘技場は半径50メートル」

妹「そしてS闘技場は…あそこの山の向こうです」

側近「えらい遠いですね」

妹「Sランクの試合はとんでもないですから。Aランクの試合もたまにS闘技場でやることがありますね」

妹「ちなみにあの山の向こうは盆地となってまして、半径1km圏内がフィールドで、台は無く場外はありません」

側近「本当にSは別格なんですね」

妹「はい。山に登って遠視魔法を使えばSランク試合を観戦することができます」

妹「それでもたまに流れ弾が飛んでくることがありますので、十分な注意が必要です」

側近「なるほど」

妹友「おーい!皆ー!」

妹「あ、いた」

妹友「探したよ!勝手に迷子にならないでよね!」

妹「どっちかというと妹友が迷子だったけどね」

妹友「もう昼休み終わりじゃん!あたしが案内したかったのに!」

妹「もう終わっちゃったよ、案内も昼休みも」

妹友「むー。…じゃあ側近さん、あたしたちはこれで」

側近「はい、案内ありがとうございました」

妹「お兄ちゃん、今日は一緒に帰るの忘れないでね」

兄「おう」

                          r;ェ、
  ___      ∧,,,∧ コポコポ !!    _(_'フ__
 l__ o _ヽ    (,,´・ω・)_。_ ∬     |l三三三||¬|
  |: ・ :l   _ _ lつc(__アミ _      |l三旦三||  |
  |:_・_:l  //\   ̄ ̄  ̄旦 \    「  目  「:_]
   ̄ // ※ \__旦~__\    ̄ ̄ ̄  ̄

    \\   ※  ※ ※ ※  ヽ
.      \ヽニニニニニニニニニニフ

兄「…どうだ、学校は」

側近「楽しそうです!特に図書館、魔界に無い本とか探して読んでみたいですね!」

兄「お前本読むんだ」

側近「失礼な!魔王城で暇な時よく読んでます!」

兄「あーあの何書いてるかわかんない本?」

側近「え?あれは魔界文字ですけど…まさか魔王様、魔界文字読めない?」

兄「…い、一応勉強してる…けど」

側近「あ~だから仕事が進んでなかったんですね」

兄「仕方ないだろ!読めないんだから!」

側近「わかりました、今度教えてあげますよ」

兄「む…すまんな、助かる」

兄「そろそろ午後の授業だ、戻ろう」

側近「はい、そういえば紅竜見ませんね」

紅竜「呼んだ?」

兄「うわ!」

側近「気配隠すのあいかわらずうまいですね紅竜」

紅竜「へっへ!かくれんぼは負け知らずだぜ!」

兄「紅竜、もう友達できたのか?」

紅竜「うん!」

兄「良かったな、でもくれぐれも注意してくれよ?」

紅竜「炎を使わないのと、辛い物は食べない!」

兄「うん、わかってるならよろしい」

――――――

E盗賊「あーくそ!老魔法使いなんざ殺してやる!なぁにが魔王城に勝手に乗り込むな!だよ!」

D戦士「まあ落ち着けや」

E盗賊「うっせぇ!くそぉーーー!高そうな物あったのに!くそ~~!!」

E魔法使い「お前が調子に乗ってミミック当てたのが悪いんだろ」

E盗賊「そういうお前こそ何が「俺の火炎魔法は最強」だよ、全然効いてなかったじゃねえか」

E魔法使い「なんだよやんのか」

E盗賊「ああ!?俺の感知スキルなしじゃ魔王城にもたどり着けないやつが何言ってんだ」

D戦士「まぁまぁ、そういやD魔法使いは?」

E魔法使い「チッ…あいつは魔界行ってから新しい魔法ができるとか言ってたな」

D戦士「へぇ、何か掴んだのかね?」

このDとかEはクラスの名前?

>>312
そうですね、Dランクの戦士と魔法使い、Eランクの盗賊と魔法使いです

E魔法使い「しらねーよあんなガリ勉野郎、魔法の本ばっか読んで暗ぇし」

E盗賊「ま、回復魔法と召喚魔法は便利だったけどな」

E魔法使い「それよか新入生みたか?」

E盗賊「ああ、見た見た。すっげぇ美人だったよな、お前らどっち好みよ?」

E魔法使い「俺は側近だな、年上が良いわやっぱり」

D戦士「俺は紅竜、やっぱ胸だわ。E盗賊、お前はどうなんだよ」

E盗賊「俺?側近娘に決まってんだろ」

D戦士・E魔法使い「「うわぁ…」」

E盗賊「D魔法使いはどうかな?あ、噂をすれば」

D魔法使い「…契約…魔族………ブツブツ」

E盗賊「ようD魔法使い!新入生知ってんだろ!?どっち好みよ?」

D魔法使い「あ、E盗賊…さん。僕は…側近さんが…いいかなって」

E盗賊「はぁ?側近娘だろ普通!ババアには用はねぇよ!」

D戦士(真性だな)
E魔法使い(ああ)

D魔法使い「……は?ふざけんなよ…」ボソ

E盗賊「あ、そういえば新しい魔法できたのかぁ!?」

D魔法使い「あ、はい…もうちょっとで完成しそうなんです…」

E魔法使い「へぇ、俺にも教えろよな。完成したらどんな魔法になんの?」

D魔法使い「あ…この魔法は…魔族に対して使える魔法で…一定の魔力…以上無いと使えなくて…」

E魔法使い「どんぐらいだよ」

D魔法使い「対象とする相手の魔力の…二倍です」

E魔法使い「はああ!?じゃあ格下にしかつかえねーじゃん!はー期待して損した。もう放課後だし、帰ろうぜ」

D戦士「そうだな」

E盗賊「じゃあなD魔法使い、使えねえ魔法じゃなくて、使える魔法を開発しろや!」

D魔法使い「は…はい、さようなら…」



D魔法使い「…何が使えねえ魔法だよ…」

D魔法使い「…この魔法は強制魔族契約魔法」

D魔法使い「…魔族は契約者のしもべになる代わりに強大な力を得ることがあるけど」

D魔法使い「…それをこちら側から強制的に契約させる」

D魔法使い「…魔族契約は絶対の契約」

D魔法使い「…そこらの召喚魔法じゃ話にならないよ」

D魔法使い「…確かにこの魔法を使うには相手の魔力の二倍が必要だ」

D魔法使い「…しかし僕の特有魔法、魔力吸収を使えば」

D魔法使い「…魔力アップなんざ簡単なんだよ…」

D魔法使い「…相手を殺す必要があるけどな」

D魔法使い「…ふふ、待ってて側近さん。僕の天使…」

D魔法使い「…すぐSランクになって、君を僕の虜にしてあげよう」

D魔法使い「…そのために」

D魔法使い「…まずは魔界へ行って、雑魚魔族に強制契約させ」

D魔法使い「…殺して魔力を奪う」

D魔法使い「…そして高めた魔力を元に強い魔族を従え」

D魔法使い「…僕はSランク…いや」

D魔法使い「…この世の頂点に立つ」

D魔法使い「…ク…ク……クハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

―――――――


兄「そういや側近、家とかあるのか?」

側近「家ですか」

兄「もしかして魔王城から転移魔法で?」

側近「いえいえ、ちゃんとこっちに家がありますよ」

兄「あ、あるんだ。どこ?」

魔王娘「んとねんとね!びっくりするよ~!」

兄「へぇ」

側近「まあ同じ方向ですので。一緒に帰りましょう?」

兄「あいよ」

……

兄「あれ?」

側近「どうしました?」

兄「何か忘れてるような気がする」

側近「紅竜ですか?友達と遊んでから帰るって言ってましたけど」

兄「そうか。いや、そうじゃなくて…なんだっけ」

妹「さて、何を忘れてるんでしょうねお兄ちゃん?」

兄「……あ」

妹「あれほど一緒に帰るって言ったじゃん!!!!なんで帰路についてるの!!」

兄「うわあああすまん!」

妹「まったくもー!探したんだから!ていうか!なんで側近さんも一緒なの!?」

側近「方向が一緒なんです」

妹(もぉ!なんでこうなるの!)

魔王娘「ねぇねぇ、このひとだれー?」

兄「あ、側近娘は寝てたから知らないのか」

側近「そういえばそうでしたね」

兄「こいつは俺の妹だ。妹、仲よくしてやってくれ」

妹「はいはい。側近娘ちゃん、よろしくね!」

魔王娘「よろしく~!」

兄「…あれ?俺ん家の隣にこんな家あったっけ?」

側近「これが私の家です」

兄「………」

妹「うわあ」

側近「ある人が一晩でやってくれました」

兄「いやいやいや!!おかしいだろ一晩で一軒家って!」

側近「そうですか?ではまた明日~」ガチャ

E女2→紅友

ー学校ー

紅竜「土魔法!そして水魔法!これによりっ!くらえ、土石流!」

紅友「やるね!でも甘いよ!浮遊魔法!」

紅竜「あ!」

紅友「ふっふ、そして!高圧水魔法!」

紅竜「や、だめー!」

紅友「そしてとどめ!雷魔法!」

紅竜「うわあああああああ!」

>>338
>>343
なんでD魔法使いは側近が魔族だって知ってんだ?

>>364知らないですよ。だから契約させる、じゃなくて強いのを見せつけて虜にする(つもり)なんです


紅竜「へー!ここで水魔法カードに雷魔法カードを使えばいいんだ!」

紅友「そ、さらに自分は土魔法カードでガード!すると自分へのダメージはゼロ、相手へのダメージは二倍!」

紅竜「おもしろいねこれ!」

紅友「でしょ?このカードゲームの戦略は実際に使えるからね、いいシミュレーションになるっしょ?」

紅竜「もう一回!もう一回しよ!」

紅友「だめだめ、もう晩いからまた明日ね。でもさ、なんで火炎魔法使わないの?いっぱい持ってるじゃん」

紅竜「あー私火炎魔法使っちゃ…使えないから、他の魔法で戦略を立てるんだよ」

紅友「ふーん、私初めて紅竜ちゃん見たとき火炎魔法得意だと思ってたのに」

紅竜(す、するどい)

紅竜「じゃあ、はい!カード返すね!」

紅友「ん」

紅竜「それにしても、高圧?水魔法ってすごいね、土+水の合体魔法を簡単に返しちゃった」

紅友「まーね!レアカードなんだよこれ!実際の魔法だとBランクの人たちが使えるかな?」

E盗賊 コソ

紅竜「あれ?でも紅友ちゃんって」

紅友「う…どうせ私はEランクですよー…」

紅竜「あはは…」

紅友「現実では実力なくても、カードゲームでSランクをとる!」

紅竜「それってダメなんじゃ…」

紅友「いーの!このゲームじゃ私今Bランクなの!」

紅友「水使いの紅友って言われてるんだから!」

紅竜「そ、そうなんだ…」

紅友「あ、もうこんな時間!じゃ、紅竜ちゃんまたね!」

紅竜「うん、ばいばーい!」


E盗賊「…」

紅友「ふふ、紅竜ちゃんて結構面白いな!」

紅友「そっかー火炎魔法使えないのか~」

紅友「今度教えてあげよ!」

E盗賊 スッ

紅友「おっと、あぶないなあ。ぶつかるとこだったのに…」

紅友「さて、帰ってデッキの修正だ~♪」




E盗賊「…ふん、ガキがレアカードなんざ持ってんじゃねぇよ」ピラピラ

E盗賊「…確か売れば1万Gくらいになるかな?」

E盗賊「遊ぶ金もできたし、D戦士と女引っ掛けにいっか」

―――――

紅竜「ただいまー!」

側近「おかえり、紅竜」

魔王娘「おかえりー!」

紅竜「ねぇねぇ聞いてよ側近さん!友達になった紅友ちゃんから今流行りのカードゲーム教えてもらった!」

側近「あらあら面白そうね。でもそっちに夢中になるのはいいけどトーナメント戦は?」

紅竜「んとね、このゲームの戦略は実際に使えるものばかりだから」

紅竜「火炎魔法使っちゃだめなら、他の魔法で、そのカードゲームで戦術組み立てようと思って!」

側近「な、なるほど…」

明日は学校とバイトがあるんで0時には寝ると思います。で帰ってくるのが22時くらいになります


紅竜「今日はいっぱい遊んだなー!あ、お風呂入っていい?」

側近「私たちが入った後にしてね」

紅竜「えーなんで?」

側近「私たちは沸騰しているお湯に浸かるのを風呂と呼ばないからです」

魔王娘「紅竜ちゃんがおふろ入ったらぜったいぐつぐついってるもんね…」

紅竜「あ~、温度低くて…つい」

ー兄妹家ー

妹「側近さんて…もしかして大金持ち?」

兄「そういえば旦那が称号持ちの人(っていう設定か)らしいしな」

妹「え、旦那さん称号持ちなんだ…じゃあアドバイスもらいに行こうかな」

兄「あ~~、旅!旅に出ててあんまり帰ってこないらしい」

妹「ふーんそうなんだ」

兄「それより飯にしようぜ」

妹「…どうしよっかなぁー、約束すっぽかされたしなぁー」

兄「ごめんって…」

妹「…いいよ!別に!トーナメント戦は来週だかね!魔力と体力がつく料理しちゃうよ!」

兄「おお、いいねいいね!よろしく!」

ー朝ー

側近「そうそう兄さん、今度魔界文字の勉強するって言ってましたよね?いつします?」

紅竜「え、兄さん魔界文字も読めな」ムグ

兄「ああそうだったな…妹、今日側近家で魔界文字の勉強しに行っていいか?」

魔王娘「おにーちゃんくるの?」

兄「かもな」

妹「お兄ちゃん魔界文字なんて勉強するの?」

兄「あ~、側近から良い本もらったんだけど、魔界文字で書かれてて読めなかったんだよ」

とりあえずSS速報でスレ立てて、今までの投下すればいいですか?

今北産業

>>387

>>1
中二病
妄想乙

じゃあとりあえずこのスレが落ちたらSS速報に移ることにします



妹「魔界の本なんて…あぶなくない?」

側近「大丈夫です。内容は料理ですから」

妹「料理ですか…なんで側近さんは魔界文字なんて読めるんです?」

側近「読書が趣味なもので。本に書かれているものなら何でも読みたくなるのです」

側近「そしたらいつのまにか魔界文字を読めるようになってました」

妹「ふぅん…そしたら私も勉強しようかな」

兄「おお、じゃあ一緒に勉強するか」

魔王娘「おねーちゃんもくるの?」

妹(おねーちゃん…)

妹「じゃ、今日は午後から授業ないから、放課後側近さんの家に行きますか」

魔王娘「わーい!」

妹(…か、かわいいっ!)

ー学校ー

妹「じゃ、私はこれで」

兄「おう、またな」



紅竜「…紅~友~ちゃん!またカードゲームやろ!」

紅友「グス…紅竜ちゃぁん…」

紅竜「えええ?ど、どうしたの?」

紅友「昨日帰ったらね、高圧水魔法カードが無いの…」

紅竜「え、あのレアカード?どっかに落としたとかじゃなくて?」

紅友「うん…昨日は確かにカバンの中に入れたのに…」

紅友「あれはお小遣い貯めて、先月ようやく買えたものなのに…グスッ」

兄「あれ?紅竜の友達泣いてる?」

側近「ほんとですね、どうしたんでしょう」

兄「行ってみるか」

側近「ですね」


兄「おーい、どうした?」

紅竜「あ、兄さん!実はかくかくしかじかで」

兄「うーんなんでだろ…?」

友「いえーーい!呼ばれて飛び出てだだだd」ボグッ

兄「うーんなんでだろう?」

友「な…なかった事にされた…このボディーブローの痛みもなかった事にしたいです」

兄「先生にちゃんとしごかれたか?」

友「やめて!あのじじい覚醒魔法でも使ってるのか眠たくもならず…」

友「やっとこさ解放されたと思ったら今朝夢にまで出てきたんだよぉ…」

友「もう…俺のHPは…0よぉ…グス」

兄「ここに二人泣いてる奴がいるが片方は超どうでもいい」

友「それで、どうしたの。なんかあった?」

兄「かくかくしかじかなんだと」

友「ふむふむなるほど…てわかんねえよ!まじでかくかくしかじかって言われると!言えよ!」

兄「仕方ねえなぁ」

友「…それさ、E盗賊ってやつとすれ違わなかったか?」

紅友「E盗賊…さんですか?顔を見ないとどうにも…」

友「まあいいや、どのみちE盗賊ってやつには気をつけろよ」

友「あいつはEランクだが、手癖だけはAランクだ」

友「うーん…今日はあいつ…来てないのか…くそ」

紅友「でも、もしその人が私のカードを盗ってたとして、証拠もないのにどうするんですか?」

友「大丈夫、俺には、」

兄「嘘発見魔法があるからな」

友「俺のセリフ…」

紅友「嘘発見魔法…ですか…?」

友「そ、ためしに~…そうだな、この1Gを両手どっちかに隠し持ってもらえるか?後ろ向いてるから」

紅友「……はい」

友「うし、じゃあいくよ。1Gは右手にある?」

紅友「いいえ」

友「嘘だね、右手だよ」

側近「おー」

紅友「…もう一回いいですか?」

友「何回でも」

……

側近「すごい、全部当たってる」

紅竜「すげー」

友「ど、どうも(やばっ今幸せかも)」

紅友「さ、最後!最後に一回だけ!」

友「ほいほい」

紅友「…はい!これはどうですか!」

友「ん、右手?」

紅友「はい」

友「嘘だな、じゃあ左手だ…まった」

友「…左手にあるの?」

紅友「はい」

友「ふむ、…君、どっちにも持ってないね」

紅友「…すごい」

友「わかってくれた?」

紅友「はい、じゃあ…」

友「そ、今度あいつに会ったらふっかけてみるよ」

紅友「あ、ありがとうございます!」

紅竜「おお、頼りになるね」

友「ど、どうも///」

兄「お前紅竜と話すとき ど、どうも しか言ってないぞ」

友「うるせ!」

兄「あれ?つーか証拠なかったら先生に言えないって前言ってなかった?」

友「大丈夫、先生には言わねぇ。ただぶん殴って取り返すだけだ」

兄「ほー、返り討ちフラグか」

友「あれ、お前きてくんないんだ?」

兄「今日は予定あるからな。明日問い詰めようぜ」

側近「それがいいですね」

友「ま…なんだ、俺もそのカードゲームやってるからさ、今日は新しいカード見に行こうぜ!」

紅友「…」グス

友「え…なんでそこで泣きそうになる?」

紅友「いえ…うれ、しくて…ありが、とうございますっ…」グシグシ

兄(これは…もしや)
側近(もしかしたらですねぇ)

友「じゃあ放課後、またここに集まってカード屋に行こう!」

兄「俺は予定あるって言ったからな、パスだ」

側近「私も予定あるのでご遠慮します」

紅竜「私行く~」

兄・側近(紅竜…)

ー放課後ー

紅友「じゃあ友さんと紅竜ちゃんと私の三人ですね」

友(あれ?両手に花じゃね?)

妹 タタタ…

兄「お、丁度妹も来たし俺らはここで」

紅竜「じゃーね~」

側近「晩くなる前には帰ってきてくださいね」

紅竜「はぁい」


ほい使ってくれ

>>437
どもです。続きはそっちに書き込んだらいいんですね?

ああ了解です

友「…ねぇ、紅友ちゃんは基本何魔法カード使うの?」

紅友「私は水魔法主体ですね、全体攻撃が好きです」

友「水か!ならさならさ!俺、雷魔法主体なんだよね!今度タッグ戦出て見ない?」

紅友「え…タッグ戦ですか?」

紅竜「水・雷コンボだね!」

友「そ!そしてこれが俺のデッキだ」

紅友「…なるほど、確かに水魔法さえあればかなり強いコンボが決まりますね…」

友「だろ?だから今度タッグ用のデッキも一緒に作らない?」

紅友「あ…はい!お願いします!」

紅竜「おお、楽しそう…」

>>438
そいつのはやめておけ
保守連投で埋めるとか言ってるキチだ

>>442
ほんとだ、まあ…とりあえず落ちるまでここに投下します

チリンチリン イラッシャイマセー

友「さて…と、て…あれ?」

友「あ…あいつだ!」

紅友「え?どうしたんです?」

友「E盗賊だよ!こんなところぶらついてたのか…」

紅友「あ!確かに昨日すれ違った人です!でもすれ違っただけで…」

友「!!まずい、カード換金しようとしてる!」ダッ

紅友「ちょ、ちょっと!明日兄さん達と問い詰めるんじゃ…もう!」ダッ



紅竜「ねぇねぇ!このカードかっこいい!あれ?二人ともどこいったの?」ポツン

これかなり長くなりそうだけど完結までの流れは頭の中でちゃんと出来てるの?

友「おい!E盗賊!!」

E盗賊「あ?なんだまたお前かよ…この前の金のことといいうぜぇぞ」

友「お前…何のカード換金しようとしてんだよ!?」

E盗賊「はあ?俺が何をしようと勝手だろが」

友「いいから見せろよ!」

E盗賊「ちょっ離せやコラ!」

紅友「ちょっとやめてください!…あっ高圧水魔法…」

>>447 完結の手前のイメージはある


E盗賊「チッ」ダッ

友「おい待てよ!」ダッ

紅友「ほ、ほんとに持ってた…!」ダッ



紅竜「あ、あれ?」



ー街の外れー

友「ハァ…ハァ…追いつめたぞ…」

紅友「速いです友さん…ハァ…ハァ…」

E盗賊「は?何言ってるの?追いつめられてるのお前らなんだけど?おい、D戦士!E魔法使い!」

D戦士「うぃーす」バッ

E魔法使い「準備できてるよん」バッ

友「何!?囲まれた!?」

紅友「ひっ」

E盗賊「あのさぁ…もういいだろ?盗られた間抜けが悪いんだよ」

E盗賊「それをいつまでもネチネチ…うぜぇんだよ!!」

D戦士「よう友、同じD同士決着つけねーかぁ?お前が勝ったら引いてやるよ」

友「…いいだろう…だが紅友ちゃんには手出すなよ!」

E盗賊「はいはい、わかったわかった。手出さないからD戦士と勝負しろよ。審判やってやっから」

E魔法使い「俺は逃げないように見張ってるだけだから。心配すんなや」

友「…」ギロ

E盗賊「そう睨むなよ。もしD戦士に勝ったらカード返してやるよ。ほれ、試合開始」

D戦士「オラァアアア!!」ブン!

友(…とりあえず勝つしかない…けど)スカッ

D戦士「避けてんじゃねえ!!」シュッ!

友(切り返し!?速い!)ザクッ

紅友「友さん!」

ポタ…ポタ…

友「D戦士…前のお前はここまで強くなかった」

D戦士「そりゃ才能の差だろ?てめえなんざ俺がボロクソにしてやるよ!」

友「…」



友(ちがうな!嘘だ!補助魔法…E魔法使いか!!)

E魔法使い「……」ニヤニヤ

友(速度増加と…攻撃範囲増加だな…)

友(避けたはずが切られている)

友(幸いEランク魔法使い。そんなに大した補助魔法じゃないが)

友(俺とD戦士のもともとの実力は近かった。この差はでかいな…)

友(さて、どうする…)

D戦士「フヒヒヒヒ…」

友「何笑ってやが…ッ!紅友!危ない!」

紅友「え」

友「くそ!」バッ

グサッ

友「ガ…ハァッ…」

紅友「友さ…!!」

E盗賊「へぇ、完全な死角から攻撃したのに気づくんだ」

友「手出さないから勝負しろ…、逃げないように見張ってるだけ…」

友「どっちも…嘘だったからな…」

紅友「友さん…友さん!」パァァ

E盗賊「へえ、この子回復魔法使えるんだ」

E盗賊「まあ関係ねーや、おいD戦士」

友「…!!」

D戦士「ほーい、はーつまんね、結局攻撃もせず終わりかよ」グラッ

D戦士「おおっと、なんだ?地震?」ズブッ

D戦士「え?…沼?」

E盗賊「う…お…なんだこれッ…動けん!」ズブブ

E魔法使い「うわっ!沈む!」ズブブ

友「俺が…攻撃してなかったって?…ちげぇよ」

友「まず土魔法でお前らの足元を柔らかい土に変え…」

友「水魔法で水分を含ませる」

友「そして最後に土魔法・地響き…」

友「どれもD級魔法でしょぼい魔法だが…組み合わせることで」

友「液状化現象を引き起こす」

友「ま、強え人なら一発で液状化できるんだが…」

友「俺にはせいぜいこれが精一杯…だけど、逃げる時間くらいは…できたかな…」

友「ハァ…ハァ…ここまでくれば安全か…?」

友「ガハァッ!」ボタボタ

紅友「友さん!」

友「ハァ…ハァ…大丈夫…」

紅友「全然大丈夫じゃないです!もうしゃべらないで!短刀が肺に刺さってる可能性があります!」

友「…」

紅友「~~~~!」パアア

友「お…おお……」

友「回復…ありがとう、だいぶ楽になった」

紅友「まだです、単なる応急処置に過ぎません。しばらく寝ててください」

友「……ごめん、カード取り返せなかった…」

紅友「何言ってるんです、私は…友さんさえ無事ならカードなんてどうでもいいです」

友「…え」

紅友「…友さんが…カード探しに必死になってくれて…タッグ戦一緒に出ようって言ってくれて…本当にうれしかったです」

友「紅友ちゃん…」

紅友「…」スッ
友「…」





紅竜「あ!いたーーー!」


紅友・友「!!!!!」ビックウウウウウ!!!

紅竜「ちょっとなにこれ!血まみれじゃん!」

紅友「ハハ、紅竜ちゃん…」

友「おお、空気が反転したわ…」




E盗賊「みつけたぞ」

友・紅友「!!!!」

友「くそ、なんで…」

E盗賊「お前バカか?こんな道しるべ垂らして逃げた気になってたのか?」

紅友「あ…血…!」

紅竜「…ねぇ、あいつらがこんなひどいことしたの?」

友「ああ、こいつが紅友ちゃんのカード盗った張本人…ッ!ア…グ…」

紅友「友さん!」

E盗賊「あー、その短刀毒塗ってるから。まあ意識失った10分後には安楽死かな」

紅友「い…や…いやあああああああああ!!!!」

紅竜「…友さん死んじゃうの?…紅友ちゃん泣いてるの?」

紅竜「…許せない」

E盗賊「ッハーーーーーーーーーもーーーーーどうでもいいわ!おい!」

E魔法使い「オラア!呪縛魔法!」

紅竜「!!手足が!」

D戦士「死ねや!!!」ブン!!

紅竜「!!!!」

遅すぎて兄たちが空気になりつつあるな

ジュッ



D戦士「………は?」

紅竜「すみません兄さん。約束を守って大切な人を守れないくらいなら…」

紅竜「人を守って約束を破ります!」メラァ…

紅友「紅竜…ちゃん…?」


D戦士「剣先が…溶けてる…!あっつ!!」

E盗賊「くそっ!離れろ!…E魔法使い!呪縛解いてねえだろな!」

E魔法使い「ああ…も、もちろんだ…手足は封じてるはずだ」

E盗賊「…近距離がダメなら遠距離だ!炎使いなら雷や土だ!それくらいは撃てるだろ!?」

D戦士「あ、ああ…」

E盗賊「俺とお前で遠距離からリンチだ!行くぞ!」

D戦士「岩弾!!」

E盗賊「雷撃!!」



紅竜「カッ!!!!!!!」



ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!



紅竜「…ドラゴンは口から炎を吐けるんだよ」

紅友「あ…あ…」

紅竜「ごめんね紅友ちゃん、私本当は炎の化身・火竜なんだ」

紅竜「はー短い学校生活だったな~…でも、紅友ちゃんと出会えて良かった」

紅竜「…さよなら」

紅友「あ…ば…ばかああああ!!!!」

紅竜「えええ!?」

紅友「なんでさよならなのよ!」

紅竜「ええ?…でも私って人間の敵だし…」

紅友「関係ない!」

紅竜「え」

紅友「紅竜ちゃんが人間の敵だったとしても!私や友にとっては仲間で!」


紅友「…ともだちじゃない…」

紅竜「……紅友ちゃん…」

紅友「わかった!?」

紅竜「…うん…ありが」

紅友「わかったらさっさと友を病院に連れて行って!」

紅竜「…あれ、もしかして友を運ぶために引きとめた?」

ー側近家ー

側近「それでですね、この文字は他の単語と単語をつなぐ文字で」


ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!


妹「うわ!何!?」

側近「この音…まさか」

兄「何!?何の爆発?知ってるのか側近?」

魔王娘「これって紅…ムグ」

側近(…紅竜の炎弾です)
兄(はあ!?約束破ったのか!?)
側近(そんな子じゃないはずなんですが…行きますか?)
兄(当然だ)

兄「妹、ちょっとバイトいってくるわ」

妹「ええっ、せっかく側近さんが教えてくれてるのに!」

兄「しかたないだろ」

兄「側近、途中ですまんな」

側近「いえ、続きはまたの機会にしましょう」

妹「いっつもバイトバイトって。聞いてくださいよ側近さんー」

兄「はは..とりあず行ってくるよ」

シュン

兄「妹!側近娘と遊んでてくれないか!ちょっと見てくる!」

妹「え」

側近「妹さん、側近娘ちゃん、留守番頼みます!」

側近「…紅竜の事は話さないように!」ボソ

側近娘「? はぁーい」


………


タタタタタ…


兄「!!…ここか!」


E盗賊「ひいいいい炎が!炎が迫ってくるぅうう!」

D戦士「…」 ガタガタガタガタ

E魔法使い「た、助けてぇえ…」

兄「…一応死人はいないな…?」

側近「そのよう…ですね?」

側近「忘却魔法、かけときますか?」

兄「そうだな、紅竜達に何かあったから炎弾…あ、こいつE盗賊か。なら…」ゴソ

兄「お、あったあった。高圧水魔法カード」

側近「それが紅友さんが盗られたっていう?」

兄「ああ。とりあえずこの場は後にするか…野次馬が集まってきた」

側近「そのようですね」

側近「!…魔王様、見てくださいここ!」

兄「ん…うわ、結構な血だまりだな…」

側近「倒れてる三人に目立った外傷はありません…すると」

兄「紅竜達の誰かが怪我してる可能性が高い…か!」

側近「可能性としては近くの病院ですね」

兄「よし、行こう!」



ー病院ー

医者「とりあえず峠は越えました。安心してください」

紅友「…よ、よかった…よかったよぉ…」グシ

紅竜「ごめんね紅友ちゃん、私が最初からついていれば…こんなことには…」

紅友「ううん、別にいいよ。それに…///」

紅竜「…???」

毒の時間20分くらいのが良かったな…10分は短すぎた

おおあ、皆ありがとう!でも今日はそろそろ風呂入って寝ます。こんなに書けたのは今日が授業なかったからなんですよね
明日以降ガクッと更新速度が落ちると思います…ですが、完結はさせたいと思ってますので、ここが落ちたらSS速報に行きます

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