千枝「病んじゃいそう・・・」雪子「私も・・・」(481)

千枝「はあ、もっと鳴上くんと一緒にいたい・・・」

雪子「学校でもテレビの中でも一緒なのに・・・」

千枝 雪子「全然足りない」

千枝「一緒に修行したりしてても、それが終わったら帰っちゃうし」

雪子「お料理の味見してもらっても、食べたら顔青くして帰っちゃうし」

千枝「やっぱり付き合うしかない!」

雪子「でも、もしもふられて気まずくなったりしたら・・・」

千枝 雪子「死にたくなる・・・」

千枝「ずるいよね、こっちが辛い時はずっと一緒にいてくれるのに」

雪子「しかたないよ。色んな人を助けてるみたいだから」

千枝「そいつらさえいなければ・・・!」

雪子「でも皆を傷つけたら鳴上くんきっと」

鳴上『最低だな、見損なったよ二人とも』

千枝 雪子「うぎゃああああああ!」

千枝「だめだめ!悪いことはしない方向で!」

雪子「うんうん!それがいいよ!」

千枝「けど、悪いことしないでどうやって鳴上くんを独占する?」

雪子「うーん・・・」

雪子「あ、辛い時は必ず一緒にいてくれるんだから」

雪子「ずっと辛い状況にいたらずっとそばにいてくれるんじゃないかな?」

千枝「それだ!」

千枝「けど辛い状況かあ。どうやってそんな辛くなろう」

雪子「女の子だし、月のものだって言っておけば」

千枝「鳴上くん引いちゃうよ・・・」

千枝「第一どうやって助けるくれるのそれ」

雪子「それはほら、いつもみたいに紳士的に」

千枝「却下!」

雪子「ええー・・・」

千枝「そうだ、あたしらが喧嘩しちゃったっていうのはどう?」

雪子「でも私達喧嘩なんてしたことないよ?」

千枝「そこはほら、アドリブで上手いことやればいいよ」

千枝「普段仲の良いあたしらが喧嘩してるって聞いたらきっと鳴上くんは」

鳴上『俺が話を聞こう。これからは二人の傍を離れないよ』キラキラキラ

千枝「ってなるよきっと」

雪子「・・・いいかもしれない」

千枝「でしょ?」

雪子「じゃあ、早速明日から?」

千枝「学校で鳴上くんに会ったらスタートってことで!」

学校

番長「おはよう」ガラッ

千枝(来た・・・!)

千枝(行くよ雪子!)

雪子(うん!)

千枝「ゆ、雪子のアホー!」

雪子「千枝の男女!」

千枝「ぐっ・・・!雪子の天然!」

雪子「千枝の暴力女!」

千枝(ちょ、ちょっと雪子)

雪子(な、なに?)

千枝(ごめんダメージでかいからもうちょっと優しくして?)

雪子(あ、ご、ごめんね)

雪子「ち、千枝のバカー!」

鳴上「なんだあれは・・・」

千枝「アホ!」

雪子「バカ!」

鳴上「け、喧嘩なのか?」

鳴上「どうしたんだ二人とも」

千枝「あ、鳴上くん!」

雪子「千枝が酷いの!」

千枝「酷いのは雪子の方じゃんか!」

雪子「ぐぬぬ」

千枝「ぐぬぬ」

番長「とりあえず落ち着こうか・・・」

番長「どうしてこうなったんだ?」

千枝「え?」

番長「いやだから、喧嘩の理由は?」

千枝(し、しまった)

雪子(なんにも考えてなかった・・・!」

鳴上「・・・・・・?」

千枝(やばい、怪しまれてる!)

雪子(ど、どうしよう千枝~)

千枝(ここはなんとか乗り切らないと!)

千枝「ゆ、雪子がね、私が鳴上くんに迷惑ばっかりかけてるって言うんだよ!」

雪子「!」

雪子「だ、だって事実じゃない!」

千枝「そんなことないよね!?」

鳴上「あ、ああ。迷惑だなんて思ったことは一度もないさ」

千枝「鳴上くん・・・」キュン

雪子(ず、ずるい千枝!)

千枝(役得だわ~)

鳴上「そんなことで喧嘩しちゃ駄目だろ」

雪子「で、でも!」

雪子「鳴上くんは忙しいのに千枝はいっつもいっつも修行につき合わせて」

千枝「それだったら雪子だってそうじゃんか!雪子の方が迷惑だよね!?」

千枝「変な料理いっぱい食べさせてさ!」

鳴上「・・・・・・」

雪子「鳴上くん、私って迷惑だったのかな・・・?」

鳴上「・・・馬鹿を言うな。天城と一緒で俺も楽しかった」

雪子「本当!?」キュン

雪子(どうしよう千枝、今ので大分満足しちゃったよ・・・)

千枝(正直あたしもそうだけど・・・ここで頑張ったらもっと良いことあるかもよ?)

雪子(も、もっと良いこと!?)

雪子(頑張ろう!)

鳴上「ほら、仲直りしよう」

千枝「や、やだ!雪子が謝らないからあたしも謝らない!」

雪子「ち、千枝がそう言うなら私だって!」

鳴上「今日はどうしたんだ、いつもはあんなに仲良いのに」

千枝「ふんだ!」

雪子「ふんだ!」

千枝(良い調子だよ雪子!)

雪子(あともう一押し!)

千枝「もう知らないから!」スタタタ

鳴上「あ、こら里中!授業どうするんだ!?」

雪子「私だって知らないもん!」プイッ

鳴上「天城・・・」

雪子「ど、どうしよう」

雪子「千枝に酷いこと言っちゃった・・・」

鳴上「頭を冷やして謝りに行こう」

雪子(ここですぐ謝っちゃったら意味がない・・・!)

雪子「こ、怖くてできないよ」

鳴上「・・・少し話そうか天城。授業はちょっとサボることになるけど」

雪子「う、うん」

雪子(キター!)

雪子「ごめんね鳴上くん。私のせいで・・・」

鳴上「いいよ、たまに授業をサボるのも悪くない」

鳴上「それに、授業なんかより二人が大事だ」

雪子「あ、ありがとう」

雪子(千枝にも聞かせてあげたかった・・・!)

鳴上「それで、一体どうして里中にあんなことを」

雪子「それは・・・」

雪子「鳴上くん、バイトもしてるし疲れてると思って」

雪子「それで千枝に鳴上くんが疲れてるから、修行とかもうやめたらって・・・」

鳴上「・・・俺なら平気だよ。皆と会って疲れるなんてことはないから」

鳴上「けど、ありがとう。気遣ってくれたんだな」

鳴上「良い仲間を持ったよ俺は」

雪子(心が痛い・・・)

鳴上「けど、それで里中と喧嘩はやめてくれ」

鳴上「二人が喧嘩していると、俺も辛い」

雪子「鳴上くん・・・」

鳴上「早く仲直りして、また一緒に頑張ろう」

鳴上「それまでは俺も協力する」

雪子(ああ、嘘なのに!喧嘩なんてしてないのに!)

雪子(優しい、優しすぎるよ鳴上くん!)

雪子「そ、それじゃあこれから千枝と仲直りするまで一緒にいてもらってもいい?」

鳴上「ああ、いつでも呼んでくれ」

雪子(やった、やったよ千枝!)

陽介「…」ニヤニヤ

鳴上「里中の所にも行ってやらなきゃな」

雪子「うん、そうしてあげて」

雪子「忙しいのに、ごめんね」

鳴上「いいって。それじゃあとりあえず、もう授業は忘れてどっかでお茶でも飲むか」

雪子「うん!」

物陰

千枝「くぅ~!雪子のやつ上手くやっちゃってー!」ギリギリ

千枝「あたしだって鳴上くんとお茶したいー!」

??「あれ、里中か?」

千枝「うえ!?ってなんだ、花村かー」

陽介「なんだとはなんだよ。学校さぼってなにしてるんだ?」

千枝「うっさいなー大事な用事!」ジー

鳴上 雪子 キャッキャウフフ

陽介「な!?あれは天城と、相棒!」

千枝「ちょっと、でっかい声出さないでよばれちゃうでしょ!」

陽介「そ、そんな天城と相棒が付き合ってるなんて・・・」

千枝「付き合ってなんかないよ!」

千枝「第一、あんたと雪子じゃ釣り合わないから誰と付き合ってようが」

陽介「俺の相棒がー!」

千枝「え」

陽介「俺の相棒なのにー!」

陽介「ちきしょう!天城のやつー!」

千枝「ちょ、ちょっと落ち着きなって」

陽介「これが落ち着いてられるか!悠は俺の相棒なんだぞ!」

千枝「うっさいって!気付かれちゃったら折角の作戦が・・・」

陽介「さ、作戦!?」

千枝「しまっ」

陽介「お前らなんか企んでんだな!」

千枝「ちっ、うるさい!」ドーン!

陽介「あいぼおおおおおお!」ヒューン キラッ

千枝「危ない所だった・・・」

千枝「あ、見失っちゃう!」タタタッ

雪子(ああー)

鳴上「それで陽介が・・・」

雪子(幸せ。鳴上くんと二人で他愛も無い話してるだけなのに)

鳴上「そうしたら今度はクマが・・・」

雪子(良い夢見れそう・・・!?)ゾクッ

雪子(この殺気は!?)

千枝「・・・・・・」ジー

雪子(ち、千枝!)

千枝「・・・・・・」

雪子(何も言ってこないけど分かる!痛いほどに!)

雪子(自分ばっかり楽しみやがってって顔してる!)

雪子「な、鳴上くん!」

鳴上「どうした?」

雪子「私ちょっとお手洗いに行ってくるね!」

鳴上「あ、ああどうぞ」

雪子「千枝!」

千枝「随分とお楽しみでしたねー」

雪子「ご、ごめんね!で、でもね」

千枝「?」

雪子「すっごく良いよ」

千枝「・・・!」

雪子「さあ、今度は千枝の番!」

雪子「存分に幸せをかみ締めて来て!」

千枝「よ、よーし!」スタタ

千枝「な、鳴上くん!」

鳴上「里中?どうしてここに」

千枝「う、うんちょっと走ってたらここまで来ちゃって」

鳴上「そ、そうか。ちょっと座ってこれ飲め」

千枝「ありがとう」ゴクゴク

千枝「はっ!」

千枝(こ、これって今まで鳴上くんが飲んでたジュースだよね!?)

千枝(そのストローを使ってしまったということは・・・!)

千枝(か、間接キス!)

千枝 チューチュー ペロペロ

鳴上「よ、よっぽど喉が渇いてたんだな」

鳴上「落ち着いたか?」

千枝「う、うんまあね」

千枝(これが落ち着いていられるかっての!)ハァハァ

千枝(だってキスだよ!?鳴上くんと間接キス!)

千枝(良い夜をすごせそう・・・)

物陰
雪子「ぐぬぬ、千枝ずるい!」

雪子「こんなことならお手洗いに行くだなんて言わなければ・・・」

雪子「はっ」

雪子「しまった、お手洗いに行くっていったのにあんまり時間がかかると」

雪子「鳴上くんに誤解される・・・!」

雪子(ち、千枝ー!)ワタワタ

千枝(雪子?まだ早いよ!)

雪子(お、お願い!鳴上くんに誤解されちゃう!)

千枝(もう、仕方ないなー)

千枝「あ、あれは雪子!」

鳴上「お、戻ってきたか」

千枝「ごめん鳴上くん、顔合わせたくないからもう行くね!」スタタ

鳴上「あわただしいやつだな・・・」

雪子「今の、千枝だよね?」

鳴上「ああ」

雪子「私のこと何か言ってた?」

鳴上「顔を合わせられないってさ。里中も気にしてるんだよ」

雪子「そっか・・・」

物陰
千枝「くっそー!話す時間もなかった!」

千枝「けど・・・」ペロ

千枝「えへへ」

千枝「けっこう上手くいきそう。雪子とわざと喧嘩までしたんだし、できるだけ鳴上くんのそばに・・・」

陽介「そ、そういうことだったのか!」

千枝「げ、また出た」

陽介「よくも蹴飛ばしてくれたな里中!」

陽介「その上悠を騙して上手いことやりやがって!」

千枝「うっさいってのこのホモ!しっしっ!」

陽介「こんの~!」

陽介「もういい!悠に全部ばらしてやるからな!」

千枝「んな!駄目に決まってんじゃん!あたしまだ間接キスしかしてないのに!」

陽介「か、間接キス~!?」

陽介「もう許せねえ!」

千枝「何?やろうっての!」

陽介「おうやってやる!」

千枝「・・・・・・」

陽介「・・・・・・」

鳴上「里中はいいやつだ」

千枝「!?」ガタタ

鳴上「俺も一緒にいると自然に笑ってしまう」

千枝「ふわあ!あたしの話してる!」

雪子「そうだよね。私も本当に千枝のことを大事に思ってる」

鳴上「だったらなお更、早く仲直りしような。そしたら三人でまたここに来て好きなだけ話そう」

雪子「うん!」

雪子(聞いた!?千枝聞いた!?)

千枝(ばっちり聞いた!いやったー!)

陽介「ぐぬぬ!」

陽介「汚ねえぞ!」

千枝「はあ?」

陽介「純情で優しい悠を騙して、お前らそれでいいのかよ!」

千枝「・・・・・・」

千枝「やった者勝ちでしょ?」

陽介「このっ!」

陽介「もういい!お前らがそういう考えなら、こっちだってやってやる!」

千枝「おーおーホモが怒ると怖いねー」

陽介「見てろ、悠は俺を受け入れてくれるからな!」

千枝「はん!その前にあたしらが鳴上くんをメロメロにしちゃうんだから!」

陽介「やってみろってのこのゴリ」

千枝「どーん!」ドーン

陽介「おぼえてろおおおおお」ヒューン キラッ

千枝「邪魔は絶対にさせないんだから」

千枝「鳴上くんはあたしたちの大事な人なんだから・・・」

その日の夜

番長「・・・・・・」

番長「結局天城と里中が交互に現れては、色々と話してしまった」

番長「これから家庭教師のバイトだ」スタスタ

ドカ バキバキ

番長「ん?川原の方から音がする」

陽介「うおおおおおお」ドカドカ

完二「おりゃああああ」ベキベキ

番長「陽介と完二が殴り合ってる・・・」

完二「はぁはぁ、こ、これで本当に先輩と仲良くなれるんすか!?」

陽介「あいつが喧嘩してる俺たちを放っておくわけねえ!」

陽介「この時間、あいつがここを通ってバイトに行くのは確認済みだしな!」

陽介「分かったらさっさと来い!」ベキ

完二「痛ってえなあ!もしこれで何も起きなかったら覚えとけよぉ!」バキ

鳴上「・・・・・・なにしてるんだあいつら」

鳴上「・・・・・・あ」ピコーン

鳴上「友情を深めてるんだな。うーん、青春だな」

鳴上「さ、俺はバイトだ。秀のとこに急ごう」スタスタ

鳴上「よし、正解だ。えらいぞ秀」

秀「へへ、やっぱり先生といる方が学校に行くよりも楽しいや」

鳴上「学校だって楽しいさ。秀の心持しだいだ」ピルルルル

鳴上「あ、ちょっとすまん。次の問題やっといてくれ」

秀「はい先生」

鳴上「もしもし?」

千枝『あ、鳴上くん?今平気かな』

鳴上「バイト中だ」

千枝『そ、そっか・・・』

鳴上「・・・何かあったか?」

千枝『ううん、忙しいみたいだからまた明日にでも』

鳴上「後でかけ直す。一人で思い悩むなよ」

千枝『・・・うん!』

鳴上「はぁ・・・」

秀「先生、大丈夫?」

鳴上「ああ、平気だ。さあ、どんどん行こう」

秀「はい!」

2時間後

秀「今日もありがとう先生」

鳴上「ああ、良く頑張ったな。じゃあ、また次の授業までしっかりな」

秀「はい!さようなら」

鳴上「じゃあな」スタスタ

鳴上「さて、と」ピッピッ

千枝『はい里中です!』

鳴上「出るのが速いな」

千枝『ずっと、待ってたから・・・』

鳴上「それで、どうした?」

千枝『あのね、今から会えないかな』

鳴上「もうすぐ夜中だぞ」

千枝『分かってる。けど、一人でいると不安で・・・』

千枝『雪子と仲直りできなかったらどうしようって・・・』

鳴上「俺が絶対にどうにかするから、今日はもう休め」

千枝『でも!』

鳴上「里中は女の子だ。夜に出歩くのは危ない」

千枝(お、女の子!)

鳴上「そばにいるなら俺が絶対に守る」

鳴上「けどそばに行く前に何かあったらと思うと、俺も不安だ」

千枝『そ、そっかー』

鳴上「だから今日は、もう休め。明日また話せばいい」

千枝『うん、そうだよね!』

鳴上「ああ」

千枝『えへへ、ありがとう鳴上くん。すっごく嬉しいよ』

鳴上「気にするな。それじゃあまた、明日朝にでも電話するよ」

千枝『うん!待ってるよ!』ピッ

鳴上「よし、帰ろう」スタスタ

川原

陽介「・・・・・・」ピクピク

完二「・・・・・・」ピクピク

翌朝

鳴上「ああ、今学校に向かってる」

千枝『そっかー。じゃあどっかで落ち合えるかも』

鳴上「そうかもしれないな、あ」

千枝「お、おはよう」

鳴上「ああ、おはよう。昨日は眠れたか?」

千枝「うん、まあね・・・」

千枝(嬉しいことばっかりで、非常に良い夢を見れましたとも)

鳴上「それはよかった・・・ん、あれは」

鳴上「陽介!」

千枝「ちっ」

鳴上「おはよう、陽介・・・」

陽介「・・・・・・」ボロボロ

千枝「ど、どうしたのその顔!」

鳴上「ボコボコじゃないか!」

陽介「・・・・・・喧嘩したんだよ」

千枝「え」

鳴上「喧嘩って、まさか昨日完二と川原で殴り合ってたのは!?」

陽介「そう、あいつが俺をこんな姿に・・・」

鳴上「す、すまない陽介。俺はてっきりまた俺と殴り合ってた時みたいに・・・」

陽介「い、いいんだって相棒。ただその、できれば肩貸しくんね?」

鳴上「ああ、もちろんだ」

陽介「」ニヤリ

千枝「・・・・・・!」ワナワナ

千枝「緊急事態だよ雪子!」

雪子「そのようね」

陽介「いやあ、悪いな相棒。ろくに飯も食えなくてさー」

鳴上「気にするな。ほら、あーん」

陽介「あーん」ニヤニヤ

千枝「むかつく!」

雪子「ねえ、窓の外に放り出したら人ってどうなるのかな」

千枝「そうしたいのはやまやまだけど、鳴上くんがいる前じゃ・・・」

完二「ち、ちーっす」ボロボロ

千枝 雪子「!!」

陽介「ちっ」

鳴上「か、完二!大丈夫なのか!?」

完二「だ、大丈夫じゃねえっす。そいつに殴られまくったんで」ギロリ

陽介「お前だって散々殴っただろうが!」

鳴上「やめろ!」

鳴上「こんなになるまで殴りあうなんてどうかしてるぞ!」

陽介「・・・・・・」

完二「・・・・・・」

鳴上「お互いに謝れ。じゃなきゃもう知らないからな」

陽介「・・・ごめん」

完二「悪かったっす・・・」

鳴上「よし、これでもう恨みっこなしだぞ。さあ、完二も飯まだだろ?」

完二「は、はい!」

鳴上「こっち来て一緒に食おう。食えないなら食べさせてやるから」

完二「うっす!」

完二(いやあ、上手くいったっすね!)

陽介(俺に感謝しろよ)

放課後

陽介「送ってもらって悪いな相棒」

完二「まじ感謝っす先輩」

鳴上「気にするな」

千枝「ぐぬぬ、あいつらめぇ・・・!」

雪子「・・・・・・」

千枝「どうしよう、このままじゃ鳴上くんを盗られちゃうよ!」

雪子「それだけはさせない!」

千枝「けど、どうすれば・・・」

雪子「こうなったら仕方がないよ。あの二人にも協力してもらおう」

千枝「あの二人って、りせちゃんと直斗くん?」

雪子「そう。二人が増えると鳴上くんを独占する時間は減ってしまう」

雪子「けど、背に腹は変えられない」

千枝「・・・そうだね、あんなホモたちに渡すぐらいなら」

千枝「それでは、作戦会議を始めます」

りせ「いえーい!」

直斗「あの、どうしてジュネスのフードコートなんですか?」

雪子「違うよ、ここは作戦本部」

直斗「え、捜査本部だったんじゃ・・・」

雪子「今は作戦本部!」

直斗「そ、そうですか。ごめんなさい・・・」

千枝「さあさあ、始めるよ」

千枝「話し合うのは他でもない。今、鳴上くんはホモ二人に騙されています」

千枝「このままでは鳴上くんの貞操が危ない!」

りせ「そ、そんなあ!」

りせ「先輩がホモになっちゃうなんて絶対駄目!」

雪子「でしょ?」

直斗「あの、何がなんだかわからないですけど。先輩がそんなことになるとは思えません」

千枝「油断大敵!」ビシッ

直斗「ふあ!?」

千枝「普段テレビの中で一緒に戦って、自分の悩みにも真摯に向き合ってくれる鳴上くんが!」

千枝「あのホモどもに哀れみを抱いて、えらいことになってしまう可能性は」

千枝「0とは言い切れない!」ドヤア

直斗「そ、それは・・・」

雪子「そうなったら直斗くんも嫌でしょ?」

直斗「もちろんです!先輩は僕の・・・大切な人ですから」

千枝「じゃあ協力してくれるよね?」

直斗「は、はい!」

クマ「(お、逆ナン会議かな…?)」

りせ「へー先輩達、二人だけでそんなズルしてたんだー」

千枝「ご、ごめんね」

りせ「別にいいけど、次からはちゃんと誘ってね」

直斗「で、作戦の方はどうしましょう」

千枝「うーん男どもが殴りあいまでやっちゃったから、それに負けないくらいやらないと」

雪子「四人で喧嘩する?」

りせ「ただ喧嘩してもインパクト弱くない?」

直斗「あ、あの。だったら僕らも手を出し合えばいいのでは?」

千枝「ええ!?女の子同士だよ!?」

直斗「だからこそインパクトを高めることができるんですよ」

直斗「女性同士の殴り合いは、男性のそれよりも見る者に大きな衝撃を与えるものです」

千枝「さ、さすが探偵」

りせ「じゃあ、それで行こうよ。もちろんお互いに手加減してね?」

直斗「・・・・・・」フフッ

直斗「では、作戦開始は邪魔の入りにくい朝の内にということで」

千枝「オッケー!皆で鳴上くんを取り戻そうー!」

りせ「おー!」

雪子「おうよー!」

直斗「頑張りましょう」

直斗(先輩・・・もう少し待っていてくださいね)

直斗(必ず、僕のものにしてみせますから)

翌朝

鳴上「本当に迎えに行かなくていいのか?」

陽介『そこまでしてもらっちゃ悪いって。その代わり、学校では頼むな?』

鳴上「ああ、それは任せて・・・?」ギャーギャー

千枝「なによ!」

りせ「千枝先輩こそなによ!」

直斗「あ、あの、やめてください!」オロオロ

鳴上「何をやってるんだ!」

千枝「鳴上くん!」

りせ「先輩、先輩はりせの味方だよね!?」

鳴上「味方とかそんなんじゃない!どうしてまた喧嘩なんて」

雪子「そ、それは・・・」

りせ「千枝先輩が悪いの!分からず屋で頑固で、先輩も言ってやってよ!」

千枝「そっちこそ!年下だからって我侭放題、迷惑なの!」

雪子「二人とも落ち着いて!」

千枝「もう、うるさいなあ!」ガシッ

りせ「なによー!」ガシ

雪子「やめてよ!」グイグイ

鳴上「こ、こら!女子が取っ組み合いなんて・・・」

直斗(今だ!)

直斗「皆やめて、やめてください!」

りせ「直斗くんは黙ってて!」ドンッ

千枝「そうだよ!」ドンッ

直斗(来た・・・!)

直斗「うわあ!」バターン

千枝「え」

鳴上「直斗!!」

りせ「ちょ、ちょっと直斗くん?」

鳴上「直斗、平気か!?」

直斗「だ、大丈夫で、痛っ!」

鳴上「血が出てる・・・!待ってろすぐ保健室に連れて行くからな」ダキアゲッ

千枝「あ、な、鳴上くん」

鳴上「黙れ」

雪子「え・・・」

鳴上「自分達の喧嘩に後輩を巻き込んで、怪我させて・・・!」

千枝「ち、違うよ!これは」

鳴上「うるさい。しばらく俺に話しかけるな」

鳴上「直斗、ちょっと揺れるけど我慢してくれ」

直斗「は、はい」

千枝「そ、そんな」

雪子「鳴上くん・・・」

りせ「そんなに強く押してないもん!」

鳴上「やめろ。これ以上、怒らせるな」スタスタ

千枝「う、嘘。これって夢だよね・・・」

雪子「こんなのって」

りせ「・・・うわあああん!悠先輩に嫌われちゃったあああ!」

千枝「あたし、小突くぐらいにしか押して無いのに!こんなのおかしいよ!」

雪子「と、とにかく直斗くんに話を聞こう」

りせ「うわああああん!」

保健室

鳴上「痛むか?」

直斗「はい、少しだけ・・・」

直斗「ありがとうございます。わざわざ手当てまで」

鳴上「いいんだ。大事にならなくてよかった」

鳴上「それにしても、あいつら・・・!」

直斗「あ、あの僕は大丈夫ですから。あまり怒らないであげてください」

鳴上「優しいな直斗は。だけど、今回はちょっと簡単には収められそうに無い」

直斗「先輩・・・」

鳴上「ちょっと待ってろよ、保険の先生探して、ちゃんと手当てしてもらおうな」ナデナデ

直斗「あ、あ、はい」テレテレ

鳴上「大人しくしてろよ?」スタスタ

直斗「はい。・・・さて、出てきて大丈夫ですよ」

千枝「な、直斗くん!どういうこと!?」

千枝「なによ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

りせ「どいてよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

りせ「倒れるほど強く押してないよ!」

直斗「ええ、もう少し強く押してもらっても大丈夫でしたよ」

直斗「もっと重い怪我も覚悟していましたから」

雪子「ま、まさかあなた・・・!」

直斗「ええ、最初からこうするつもりで皆さんを利用させてもらいました」

千枝「な、なんでそんなことを!」

直斗「なんで?分かるでしょう、先輩を僕だけのものにするためですよ」

りせ「うそ・・・」

直斗「ここまで上手く行くとは思いませんでしたがね。本当にありがとうございました」

雪子「こ、この!」パシン

直斗「・・・・・・」

雪子「恥を知りなさい!」

直斗「フフ、フフフフ」

雪子「何がおかしいの!?」

直斗「いいえ、お礼を言わせていただきますよ天城先輩」

雪子「・・・?」

直斗「きゃあああああ!!」

雪子「!?」

ダダダダッ

鳴上「直斗!!何があった・・・・・・!」

雪子「あ・・・」

直斗「先輩、先輩・・・」ガクブル

鳴上「何をしてるんだ!!」

鳴上「何をされた、どこが痛む!?」

直斗「み、見ないでください。こんな顔、先輩には見せられない・・・」

鳴上「・・・!女の子どうしたからって、顔を叩いたのか!?」

雪子「ち、違うの話を聞いて鳴上くん!」

鳴上「もう話すことも、聞くこともない!」

雪子「あ・・・」

鳴上「三人とも出て行け!」

りせ「せ、先輩」

鳴上「聞こえなかったか・・・!」ダンッ

りせ「ひっ」

鳴上「・・・もういい」

鳴上「直斗、早退しよう。先生には俺が話をしておく」

直斗「は、はい」

鳴上「・・・次、もし直斗に何かしてみろ」

鳴上「俺ももう抑えきれないからな」スタスタ

千枝「う、あ、お、終わった」

雪子「もう、お仕舞いだね・・・」

りせ「もういやあ・・・!」

数十分後、堂島家

鳴上「ほら、これで冷やすといい」

直斗「ありがとうございます・・・けど、いいんですか?堂島さんが知ったら怒るんじゃ」

鳴上「ちゃんと話せば分かってくれる。知ってるだろ、叔父さんは頑固だけど悪い人じゃない」

直斗「そうですね」クスクス

鳴上「ようやく笑ったな」

直斗「あ、は、恥ずかしいです・・・」

鳴上「相変わらず照れ屋だな、直斗は」

鳴上「ごめんな、こんなことしかしてやれなくて」

直斗「そ、そんな!僕、嬉しいです」

直斗「僕のためにあんなに怒って、優しくしてくれて」

鳴上「・・・・・・もう、絶対に怖い目には遭わせないからな」ナデナデ

直斗「は、はい」ウットリ

ピピピピ

鳴上「ん、ちょっとごめんな」ピッ

鳴上「もしもし、陽介か」

陽介『学校来てないみたいだけど、何かあったのか相棒』

鳴上「ああ、ちょっとな」

陽介『昼からは来るんだろ・・・?』

鳴上「いや、今日はもう行けない。直斗も怪我をしてるんだ」

鳴上「今家に二人でいる。ようやく落ち着いてきて」

陽介『直斗と二人きりだと!?』

鳴上「そ、それがどうかしたか?」

陽介『男と女が二人きりなんて駄目だろ!』

鳴上「いや、怪我を・・・」

陽介『怪我なんて放っておけ!』

鳴上「お前・・・!」

陽介『い、いや今のは違う!』

鳴上「・・・悪い、もう切るから」

陽介『ちょ、ちょっと待ってくれ相ぼ』プツッ

鳴上「・・・皆、どうしてしまったんだ」

直斗「先輩?大丈夫ですか?」

鳴上「あ、ああ。気にするな」

直斗「なんだか、すごく落ち着きます先輩と二人でいると」

鳴上「そうか?」

直斗「はい。こんなの情け無いと思われるかもしれませんけど」

直斗「先輩といると、僕は・・・」

鳴上「・・・・・・」ナデナデ

直斗「ん・・・先輩、もっと近くに行ってもいいですか?」

鳴上「ああ、おいで」

直斗「はい!」

直斗「先輩・・・」ギュッ

鳴上「ここにいるよ」ナデナデ

直斗「すぅ・・・すぅ・・・」

鳴上「寝てしまったか」

鳴上「ここだと風邪を引いてしまいそうだな・・・」

鳴上「しょうがない、俺の部屋で寝かせよう」

直斗「」ピクッ

直斗(計算どおり、先輩の部屋で二人きりになれる!)

直斗(今日は下着も大人っぽいのを選んだ、ちょっと怖いけど・・・)

直斗(ここで既成事実を作れば、先輩が都会に帰っても繋がっていられる!)

鳴上「直斗、ちょっと運ぶからな」ダキアゲ

直斗(お姫様だっこ・・・いい!)

鳴上の部屋

鳴上「よし、布団を敷いてっと」

直斗「う、うーん」

鳴上「あ、ごめんな。起こしちゃったか」

直斗「あ、れ?ここは・・・」

鳴上「俺の部屋だ。ここならゆっくり眠れるだろうと思って・・・」

直斗「せ、先輩の部屋!?」カァァァ

鳴上「あ、悪い。嫌だったか?」

直斗「嫌だなんてそんな!ただ、ただ・・・・」

直斗「なんだか、変な気分です・・・」モジモジ

鳴上「ば、バカ!」

直斗「ご、ごめんなさい」モジモジ

鳴上「・・・・・・」

直斗「・・・・・・」モジモジ

直斗「あ、あの先輩!」

鳴上「な、なんだ直斗」

直斗「あ、あのこんな時に言うのずるいかもしれないけど」

直斗「ぼ、僕は先輩が大好きです!誰にも負けないくらい!」

鳴上「な、直斗」

直斗「あ、あの、だから、もし先輩がよろしければ・・・」

直斗「ぼ、僕も心の準備はできてますから!」

鳴上「こ、こらあんまりからかうな」

直斗「からかってなんかいません」

直斗「僕は、僕は・・・!」

鳴上「本気、なのか?」

ご飯食べてくるよ

直斗「はい・・・」

鳴上「・・・分かった、じゃあ目を瞑ってくれ」


直斗(つ、ついに僕も大人に・・・)チュ

直斗「ふあ!」

鳴上「ごめんな大人になるまでは、それで我慢してくれ」

直斗(お、おでこにキスされた・・・)

直斗「え、えへへ」ニヘラァ

直斗(はっ!駄目だ駄目だ既成事実!)

直斗「こ、これも嬉しいですけどまだ足りません!」

直斗「だって、先輩は来年帰ってしまうんでしょう?」

直斗「離れてしまったら、これだけじゃ・・・」

鳴上「俺が、距離が離れただけで直斗を忘れると思うか?」

直斗「え・・・」

鳴上「例えどれだけ離れても、会えなくても」

鳴上「ずっとお前を思い続けるって誓う」

鳴上「それでも、足りないか?」ギュッ

直斗(もう、いいや。こんなに幸せなんだから)

直斗「十分です・・・」

直斗「僕、幸せです」

鳴上「実を言うとな」

直斗「はい?」

鳴上「俺もその、ちょっと前から直斗のこと・・・」

直斗「う、うそ」

鳴上「ほ、本当」

直斗「う、嬉しい。嬉しいです!」

先輩と特別な関係になった
もう引き返す必要はない・・・

数時間後

堂島「ただいまー。っと、誰の靴だこりゃ」

菜々子「お帰りなさいお父さん!あのね、直斗くんが来てるんだよ!」

堂島「白鐘が?」

鳴上「お帰りなさい」

直斗「お、お邪魔してます」

堂島「おう。なんだ、今日はお前一人で来たのか」

直斗「は、はい」

堂島「珍しいな。飯、食っていくだろう?」

直斗「そこまでご迷惑をかけるわけには・・・」

堂島「どうせ惣菜だ、遠慮するな」

直斗「あ、はい!」

鳴上「叔父さん、あとでお話があるんですが」

堂島「そうか。じゃあ飯の後にでも話そう」

菜々子「これも美味しいよ!」

直斗「ありがとう菜々子ちゃん」

堂島「はっはっは、仲の良い姉妹みたいだな」

堂島「で、どうして今日は白鐘一人なんだ?」

鳴上「それは・・・」

堂島「・・・訳ありか。話しってのはそれか?」

鳴上「それだけじゃないんです。叔父さんに謝らなきゃいけないこともあって」

堂島「そうかぁ・・・。まあ、今はとにかく飯を食え」

鳴上「はい」

直斗「こ、こんなに沢山は食べられないよ菜々子ちゃん」

菜々子「えへへ、いっぱい食べてね!」

食後

堂島「よし、菜々子は今風呂に入っている」

鳴上「・・・・・・」

堂島「まず、謝りたいことってのを聞こうか」

鳴上「今日、無断で学校を早退しました」

堂島「早退?どこか悪いのか?」

直斗「あ、あの!先輩は、僕のことを気遣って一緒に早退してくれたんです!」

直斗「だ、だから悪いのは僕で」

鳴上「いや、悪いのは俺です」

堂島「・・・・・・何かあったのか」

鳴上「ええ、ちょっと・・・」

堂島「そうか。まあ、白鐘は怪我をしているようだし、嘘はついてないようだな」

堂島「だが、もし今度から何か事情があって早退する時は連絡を入れろ」

堂島「迎えに行ってやることもできるからな」

直斗「堂島さん・・・:

堂島「怪我にはよく注意しろよ」

直斗「はい!」

鳴上「ありがとうございます、堂島さん」

堂島「お前は俺の家族なんだ。あまり心配させるなよ」コツン

鳴上「はい!」

堂島「で、まだなにかあるようだな」

直斗「・・・・・・」モジモジ

堂島「?」

鳴上「あ、あの実は俺たち」

堂島「!?お、お前らまさか!」

直斗「あ、あの今日から先輩とお付き合いをさせていただくことになりました」

堂島「なに!?」

鳴上「突然ですいません」

堂島「そ、そりゃ構わないが・・・」

堂島「まあ、お前らも年頃だからな。そういうのもありだろう」

堂島「だが、節度を守った付き合い方を心がけろよ」

鳴上「もちろんです」

堂島「・・・今日、家で変なことしてないだろうな」

直斗「そ、そんな・・・」カァァァ

堂島「ああ、いや、失言だったな」

堂島「お前なら大丈夫だろうな」

堂島「とにかく、おめでとう」

直斗「み、認めてくれるんですか?」

堂島「しっかり者のお前と、俺の家族のこいつが恋仲になったんだ」

堂島「俺には他に言うことは何も無い」

直斗「やった・・・!」

鳴上「叔父さん、ありがとうございます」

堂島「白鐘を傷つけるなよ。お前はもてそうだからな」

鳴上「そ、そんな」

堂島「冗談だ。さあ、祝いといっちゃあ何だがコーヒーでも入れてやろう」

菜々子「コーヒー!菜々子も飲む!」

堂島「わかったわかった」

鳴上「あはは」

直斗(これで誰にも邪魔はできない)

直斗(先輩は、僕のものだ)

翌日 昼

直斗「先輩!」

鳴上「ああ、どうしたんだ」

直斗「あの、お弁当を作ってきたんですけど。よかったら一緒にと思って」

鳴上「そうか。じゃあ、屋上に行こう」

直斗「はい!」

千枝「・・・・・・」

雪子「・・・・・・」

陽介「・・・・・・」

完二「・・・・・・」

りせ「・・・・・・

陽介「あのおんなああああ!」

千枝「鳴上くんが、盗られちゃった・・・」

雪子「私、もうどうしていいか分からないよ・・・」

りせ「もう、駄目だね・・・」

完二「なんでこんなことになったんすか!」

陽介「あのガキが悠をだましたからに決まってるだろ!」

千枝「そうだよ!あたしらを踏み台にして、自分は鳴上くんと・・・!」ギリリ

雪子「許せない」

りせ「直斗くんが全部悪い!」

陽介「なんとかして相棒にそれを伝えないと」

千枝「けど、鳴上くんあたしらの話聞いてくれないよ・・・」

雪子「挨拶も返してくれなかったね・・・」

陽介「大体、お前らが変なこと始めなきゃこうはならなかったんじゃねえのか!」

千枝「あたしらのせいにする気!?自分達だって同じことしてたくせに!」

完二「先輩ら!言い争ってる場合じゃないっすよ!」

りせ「完二は黙ってて!」

完二「んだとこらあ!」

雪子「もう!皆黙ってよ!」

ガララ

鳴上「・・・・・・」

千枝「あ」

陽介「相棒・・・!」

鳴上「また、喧嘩か」

鳴上「直斗が、皆寂しいだろうから呼んできてあげてほしって言ってくれてたのに」

鳴上「・・・もう、好きにしてくれ」ピシャッ

陽介「ち、ちくしょう」

千枝「ま、まさか今のもあの子が計算して!?」

雪子「・・・・・・」

りせ「もう無理だ、先輩にまた嫌われちゃった・・・」

完二「・・・・・・ちっ」

雪子「・・・・・・ねえ」

千枝「?」

雪子「あの子、消しちゃおうか」

りせ「ええ!?」

完二「何物騒なこと言ってるんすか!?」

千枝「そうだよ!そんなことしたらまた鳴上くんに・・・!」

陽介「いや、ありだな」

千枝「花村まで何言ってんの!?」

陽介「考えてもみろよ、あの悠が女にうつつ抜かして、今までの習慣を辞めると思うか?」

千枝「そ、それが?」

雪子「四六時中一緒にいるわけじゃない、つまり私達が手を出したとは気付けない時間が必ずある」

りせ「!!」

完二「・・・・・・」

千枝「で、でも!」

陽介「いいか里中、協力しないっていうならそれでもいい」

陽介「けど悠を取り戻すにはもうこれしかないんだぞ」

千枝「そんなぁ・・・」

雪子「難しく考えることないよ」

雪子「どこに繋がるかわからないテレビの中に放り込んで、それでおしまいにすればいいだけ」

陽介「後は連日の事件の犯人のせいにしちまえば」

完二「完全犯罪、ってわけっすね」

千枝「・・・・・・」

りせ「・・・私、やる」

雪子「私も当然やる」

完二「俺もやるっす」

陽介「これで4人だ」

千枝「・・・・・・」

陽介「お前は、やめとくか」

千枝「・・・あたしもやる」

千枝「皆に負けない位、誰よりも鳴上くんが好きだから・・・!」

陽介「よし。・・・だが、相棒を一番好きなのは俺だ」

完二「何言ってるんすか、俺に決まってるだろうが!」

りせ「先輩への愛だったら私が一番に決まってるもん!」

雪子「どう考えても私でしょ」

ギャースカギャースカ!!

陽介「俺だ!」

千枝「あたしだっての!」

完二「俺っすよ!」

りせ「わたしだもん!」

雪子「どう考えても私!」

キーンコーンカーンコーン

陽介「もうこんな時間か・・・!いいか、放課後にジュネス集合だぞ!」

完二「了解っす!」

りせ「はーい!」

陽介「よし、悠が戻ってくる前に散れ!」

ワーワー

鳴上「美味しかったぞ直斗」

直斗「喜んでもらえて、僕も嬉しいです」

鳴上「ありがとうな」ナデナデ

直斗「えへへ。あ、先輩今日の放課後は?」

鳴上「・・・悪い、最近顔出してなかったから部活にでないと」

直斗「あ、そう、ですか」

直斗「じゃあ終わるまで待ってますから、一緒に帰りましょう」

鳴上「遅くなるぞ。いいのか?」

直斗「頑張ってる先輩を眺めていることにします」

鳴上「・・・なんか、恥ずかしいな」

直斗「えへへ」

放課後

一条「長瀬、パス!」バシッ

長瀬「よっしゃ、決めろ鳴上!」バシッ

鳴上「うおおお!」ドギャン!

ピピー

長瀬「ナイスシュート!」

鳴上「ああ!」

直斗「せんぱーい!」

鳴上「あ、直斗」

直斗「がんばってくださーい!」

一条「あれは一年の探偵王子!?お前いつの間に・・・!」

部員A「鳴上の彼女か!?」

長瀬「やるなあ」

鳴上「・・・・・・」テレテレ

千枝「ぐぬぬー!」

雪子「落ち着いて千枝。裁きは必ず下るから」

陽介「そのためにはまず作戦会議だ。速く行くぞ!」

千枝「見てろよ直斗くん・・・!」

千枝「そこは、あたしがいるべき場所なんだから!」

直斗「ふーん」

直斗「まだ何かしかけてくるつもりか。もう諦めればいいのに」

直斗「また利用しちゃいますよ。僕と先輩の愛のために」

ピピー ワーワー

直斗「あ、先輩ナイスシュートー!」

千枝「それでは『第一回直斗くんをあれしちゃおう会議』を始めるよ」

雪子「ぶふふ、ち、千枝何その名前」ゲラゲラ

千枝「う、うっさいなあ!殺しちゃおうなんて大声で言えないでしょうが!」

陽介「ば、馬鹿里中!大声だすな!」

千枝「あう、ごめん」

完二「名前なんかどうでもいいから、さっさと始めようぜ」

りせ「うんうん、時は金なりだよ!」

雪子「あーはっはっはっは!」

千枝「うっさいっての!」

千枝「あんたが言いだしっぺなんだから、あんたがちゃんとしなさいよ!」

雪子「ご、ごめねえ。で、でも『直斗くんをあれしちゃおう』だってあはははは!」

千枝「駄目だ使い物にならない」

陽介「天城は放っておくか」

りせ「で、どうするの?」

完二「とりあえず、先輩と直斗が確実に一緒にいない時間を調べないと」

陽介「それなら俺に任せろ。相棒の行動は全部頭に入ってる」

千枝「・・・え?」

りせ「花村先輩、きもい」

完二「先輩まじ引くわー」

陽介「うっせえ、役立つんだからいいだろうが!」

雪子「でもきもいよ?」

陽介「なんで今復活するんだよ!?」

陽介「いいか良く聞けよ。相棒は二つの部活に週にそれぞれ1回か多くて2回参加してる」

陽介「で、バイトを3つ掛け持ちしててこれはほぼ毎晩いずれかに働きに行ってる」

陽介「そうじゃない時は堂島さんか、菜々子ちゃんと一緒にいるか魚釣りに行ってる」

陽介「それ以外だと商店街でキツネに会ってたり、海老原さんと遊んだり、婆さんと話したり」

陽介「あとは俺らといることが多い。それかテレビの中だ」

千枝「・・・詳しいね」

完二「よく俺のことからかってたっすね、先輩の方が筋金入りじゃねえか」

りせ「きもい」

雪子「きもい」

陽介「教えてやらねえぞもう!」

千枝「と、とにかく暇が多そうなのは放課後か夜しかないね」

陽介「休日は直斗と一緒だろうしな」

雪子「バイトに行っている間か、釣りをしている間がベストだね」

りせ「バイトっていってもどれぐらい時間がかかるものなのか分からないと」

完二「難しいっすね」

陽介「ああ、学童保育は夕方で1時間から2時間」

陽介「家庭教師は夜からで長くて3時間か4時間」

陽介「病院の清掃はバスに乗って行くからもうちょっと時間がかかるって感じだ」

千枝「・・・もう何もいうまい」

りせ「わたしは言うよ。きもい」

雪子「うん。きもいよね」

陽介「相棒のことを調べつくして何が悪い!」

完二「その考え方がきもいっすよ」

完二「まあそれは置いといて。狙うならバイト中、それも夜からの家庭教師か病院清掃の間っすね」

雪子「うん。それしかない」

りせ「あとはどうやって直斗くんを捕まえてテレビに放り込むかだけど」

陽介「ジュネスから入れても意味無いしな」

千枝「クマくんでも分からないところに入れなきゃ」

陽介「それに直斗を連れ出すのも難しいぞ」

雪子「それなら、話があるって呼び出せば大丈夫だと思う。逃げるような子じゃないし」

りせ「バイト中なら先輩も来ないしね」

陽介「そうか。だったら後はどこから入れるかだけど・・・」

陽介「あ、そうだ里中!お前の家テレビ買い換えるって行ってなかったか?」

千枝「ええ?うん、まあそうだけど」

陽介「それだ!」

陽介「俺の家、一台あまってるからお前の家にやるよ!」

千枝「えええ!?そりゃ嬉しいけど」

陽介「で、古い方のテレビを捨てるって言って持ち出して」

陽介「どっかに適当に繋いで、そこに直斗を放り込んで、あとはどっか山にでも捨てちまえば!」

完二「おお!完全犯罪っすねえ!」

りせ「証拠も消せるし、完璧!」

雪子「でも、どうやってテレビ運ぶの?流石に外で持ち歩いてると疑われちゃうよ」

陽介「へっへーん!これなーんだ!」ヒラッ

千枝「それって・・・原付の免許?」

陽介「こないだ取ったんだよ。相棒を乗せてやろうと思って」

陽介「バイクで運べば楽勝だろ」

完二「これでもう必要なもんは揃ったんじゃないっすか?」

りせ「花村先輩やるう♪」

雪子「うん。見直した」

陽介「直斗を始末すれば、相棒もきっと俺を・・・!」

千枝「じゃあ、決行は来週。鳴上くんがバイト中にってことで」

雪子「意義無し!」

完二「やってやりましょう!」

りせ「がんばろー!」

千枝「よーし!それじゃあ『第一回直斗くんをあれしちゃおう会議』を終わります!」

雪子「ぶほぉ!あっはっはっは!」

次の週
直斗「じゃあ、今日の夜は家庭教師のバイトに?」

鳴上「ああ。ごめんな」

直斗「いいえ、先輩の大事なお仕事ですから」

直斗「でも、メールか電話をしてくれると嬉しいです」

鳴上「ああ、必ず」

陽介「聞きましたか里中さん」ソローリ

千枝「聞いたよ花村さん」ソローリ

陽介「よし、決行は今夜だ!」

千枝「了解、皆にも伝えるね」

雪子「じゃあ、いよいよだね」

千枝「うん」

完二「ここまで来たらびびることはねえ!」

りせ「やっちゃおう!」

陽介「いいか、家族に怪しまれないように出てこいよ。集合は川原だ」

完二「了解っす!」


直斗「ふーん、どうやら動くみたいですね・・・」

直斗「本当に扱い易い人たちだ」

直斗「精々がんばって、バカ軍団の皆さん」

その夜
千枝「おーい」

陽介「来たか里中」

千枝「暗いねー何も見えないよ」

雪子「お陰で誰にも気付かれなくてすむ」

りせ「ドキドキしてきちゃった」

完二「先輩を取り戻すためだ、気合入れっぞ!」

陽介「直斗の呼び出しは?」

雪子「大丈夫、学校の近くに来てって伝えたから」

陽介「よし、じゃあ行くぞ」

オー!

直斗「ふぅ。さてと・・・」

直斗「こんばんわ。皆さん」

千枝「・・・・・・」

雪子「よくそんな普通でいられるわね」

りせ「直斗くんのせいで先輩が・・・!」

直斗「はぁ、元はといえば浅はかなやり方で先輩の気を引こうとしたあなた方が悪いのでは?」

陽介「うっせえ!お前さえ消えれば!」

直斗「果たして本当にそうでしょうか」

完二「なにぃ!」

直斗「良いことを教えてあげましょうか」

直斗「先日、怪我をした僕を先輩は自分の部屋に通してくれました」

千枝「うええ!?羨ましい・・・」

直斗「先輩のにおいでいっぱいでしたよ」

りせ「ぐぬぬ!」

直斗「僕はその場で先輩に思いを伝え、そして先輩はそれに応えてくれた」

直斗「その時、先輩がなんて言ったか分かりますか?」

千枝「・・・?」

陽介「なんだってんだよ、もったいぶってないでさっさと・・・」

直斗「『俺もちょっと前から直斗のことを』

雪子「!!」

完二「嘘、だろ」

りせ「そんな・・・!」

直斗「本当ですよ。お分かりですか?例えあんな罠で皆さんを貶めなくても」

直斗「始めから僕の勝ちだったんですよ」

陽介「てめえ、黙って聞いてりゃ」

千枝「嘘だ」

陽介「里中・・・?」

千枝「そんなの」

千枝「嘘だっ!!!」

千枝「嘘、嘘、嘘に決まってる!」

千枝「あんたが、鳴上くんに何かしたに決まってる!」

直斗「・・・見苦しいですよ」

千枝「」カチン

千枝「うあああああ!!」ダダッ

陽介「よせ!里中!」

パーン!

雪子「え・・・」

りせ「今のって・・・」

完二「銃声・・・!」

千枝「」フラッ

雪子「ち、千枝!」

完二「てんめえ!!」

直斗「動くな」ジャキン

雪子「千枝!千枝!」

直斗「本当にバカですね。僕が何の準備もせずにここへ来るとでも?」

りせ「こんな所で鉄砲なんて、すぐに人が・・・!」

直斗「来ませんよ。夜の学校は無人。それにこの田舎町は寝静まるのも早い」

直斗「知っているでしょう?」

完二「くそ!里中先輩!」

雪子「どうしよう、血が、血が止まらないよ・・・!」

直斗「僕をテレビの中へ入れるつもりだったんでしょう?だったら、このぐらいは覚悟してもらわないと」

陽介「てめえ、自分が何をしたか分かってるのか!」

直斗「あなたには言われたくありません」

直斗「先輩に付きまとって、相棒なんて馴れ馴れしくして・・・!」ギリッ

陽介「・・・撃つなら撃てよ。だが言っておくぜ」

陽介「お前なんか、あいつとは不釣合いだ!」

直斗「なんとでも言えば良い・・・」

直斗「もう先輩は僕のものなんだから!」ジャキン

完二「は、花村先輩!」

りせ「いやあああ!」

陽介(・・・なあ、相棒)

陽介「もう一回、お前と話したかったぜ・・・」

直斗「さようなら」

パーン!

ガイィン!

直斗「・・・え?」

陽介「痛く、ねえ?」

雪子「あ、ああ、来てくれた・・・」

完二「鳴上先輩!」

鳴上「・・・・・・」スチャッ

少し前
アーアーアーアー

イゴール「ようこそ、ベルベットルームへ」

鳴上「・・・どうして、俺は確かバイトに向かう途中だったはず」

マーガレット「緊急事態につき、突然のお呼び出しをお許しください」

イゴール「さて、此度お呼びしたのは他でもない」

イゴール「あなたのお仲間に危機が迫っている」

鳴上「・・・!皆に、何があった!?」

マーガレット「お客様はその人格と優しさでもって、非常に大きな人との繋がりを得てこられました」

マーガレット「しかし、お客様も私どもも気付かずうちに、その繋がりに小さな綻びが生じ」

マーガレット「それが大きな淀みとなって、此度牙を剥いたのでございます」

鳴上「綻びって、まさかこの間から皆の様子がおかしかったのは・・・」

マーガレット「お気づきになられたようでございますね」

イゴール「しかし時はすでに差し迫っております」

イゴール「あなたには幾つかの選択肢がある」

イゴール「しかしどの道を行くのかを選ぶための時間は、嘆かわしいほどに少ない」

マーガレット「これをお持ちください」

鳴上「これは・・・」

イゴール「それは真実を映し出すための宝珠。これまで築いたコミュニティの力があなたを導いてくれる」

マーガレット「道に迷う時は、こちらをお使いください」

イゴール「さて、これ以上の時間の浪費はあなたの選択を鈍らせかねない」

イゴール「お行きなさい。例えそれが、苦しみを伴う道であろうとも」

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茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
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12. アイドルマスターブレイク高木裕太郎
13. バトルアスリーテス 大運動会
14. 伝説の勇者ダ・ガーン
15. 魔動王グランゾート
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

鳴上「・・・・・・!」

鳴上「くそっ!」ピピピ

鳴上「・・・秀か!すまないが今日の授業は中止だ!」ダダダダッ

鳴上「本当にすまない!必ず埋め合わせはするからな!」ピッ

鳴上「直斗、皆・・・!」

鳴上「無事でいてくれ!!」

??「ん?おおうお前さんか」

鳴上「でいだらの・・・すいません、今急いでるんで!」

でいだらの親父「・・・待ちな!何か困りごとならこいつを持って行け」

鳴上「これは・・・?」

でいだら親父「お前のもってきた数々の素材、それを繋ぎ合わせて作った最高の剣だ」

でいだら親父「名づけて、十握剣!」

でいだらじゃなくてだいだらだなw恥ずかしいwww

鳴上「これは、すごい力を感じる」

鳴上「でも、今お金は・・・」

だいだら親父「気にするな、俺の人生最高の一振りを打たせてもらったんだ」

だいだら親父「そいつはお前にやる!ほれ、急いでるんだろう!!」

鳴上「親父さん・・・このお礼は必ず!!」ダダダッ

鳴上「見つからないように、上着でくるんで」

鳴上「後は皆を見つけるだけだ!」

鳴上「どこだ、どこにいるんだ皆!」

ピカー

鳴上「これは・・・?」

イゴール『それは真実を写しだす宝珠・・・』

マーガレット『道に迷う時は、こちらをお使いください』

鳴上「こいつに写しだされた場所は・・・」

鳴上「学校か!」

鳴上「頼む、皆無事でいてくれ・・・!」

ダダダダダッ

鳴上「さっき写ってたのは確か、この辺りだったはずだ」

パーン

鳴上「銃声?直斗・・・!」

ダダダダッ

鳴上「あ、あれは!」

直斗「さようなら」

陽介「・・・・・・」

鳴上「くそっ!間に合えええええ!」

パーン

ガイィン

直斗「せん、ぱい・・・?」

鳴上「はあ、はあ・・・!」

陽介「あ、相棒」

鳴上「陽介、怪我はないか?」

陽介「お、おう!けど、里中が!」

鳴上「遅かったか・・・!」

直斗「ど、どうしてここに先輩が・・・」

鳴上「直斗!お前一体何をやってるんだ!」

直斗「」ビクッ

雪子「鳴上くん!千枝が、千枝が!」

鳴上「くそっ!どうしたらいいんだ!」

りせ「向こうの世界でならペルソナで治せるのに!」

陽介「そうだ、テレビならここにある!」

雪子「けど、電源が・・・」

鳴上「!完二、自動販売機が無いか探してくれ!」

完二「お、おう!」

直斗「せ、先輩、僕は」

鳴上「どうしてだ、どうしてこんな・・・!」

直斗「ぼ、僕は、僕は!」

完二「先輩!見つけたっすよ!」

鳴上「よし、里中をゆっくりでいいから連れてきてくれ!」ダダダッ

陽介「任せろ!天城、りせ、そっち持ってくれ!」

りせ「うん!」

直斗「・・・・・・」

完二「くそっ!コンセントはこの裏か!」

完二「こんのおおおお!」グイグイ

鳴上「完二、どいてろ」シャキン!

鳴上「おおおお!」ズバッ

完二「すげえ、自販機真っ二つ・・・」

陽介「悠!」

鳴上「テレビを早く!」

陽介「おう!」ガチャッ ブツン

陽介「OKだ!」

鳴上「よし、俺が先に入って様子を見てくる。安全を確保してから里中を」

雪子「ど、どこに出るのかも分からないのに・・・」

鳴上「言ってる場合か・・・!」ズブズブ

雪子「鳴上くん!」

ヒューン スタッ

鳴上「・・・・・・」

シャドウ×いっぱい「ウガアァァァ!!」

鳴上「危ない所に出たようだな・・・!」シャキン

鳴上「面倒だ、まとめて来い!」

シャドウいっぱい「ウガアァァァ!!」

鳴上「おおおおお!」

ズバッ シャキン ドガベキ

鳴上「叔父さん、力を貸してくれ!」

鳴上「ペルソナ!」カッ

コウリュウ「・・・・・・」

鳴上「マハジオダイン!!」

コウリュウ「・・・・・・」ピカッ!

鳴上「はぁ、はぁ」

鳴上「これで・・・!」

カエレール 注、ご都合主義で出たとこに戻れる高性能タイプだクマ~

陽介「ゆ、悠!」

完二「無茶するぜ!」

りせ「悠先輩大丈夫?」

鳴上「俺なら平気だ。それより早く里中を!」

雪子「う、うん!」

鳴上「もうシャドウはいないと思うが、陽介と完二で先行して様子を見ておいてくれ」

陽介「わかった!」

鳴上「・・・・・・」

直斗「・・・・・・」

直斗「ぼ、僕は」

鳴上「今は何も言うな」

鳴上「まずは、先に里中を助けよう」

直斗「は、い・・・」

雪子「鳴上くん!」

鳴上「すぐに行く!」

直斗「ぼ、僕は、なんてことを・・・!」

直斗「うあ、うあああああああ!」

鳴上「弾丸は貫通してる、これなら・・・!」

鳴上「もう一度頼む、ペルソナ!」カッ

鳴上「メシアライザー!」

コウリュウ「・・・・・・」キラキラキラキラ

雪子「血が止まった!」

りせ「顔色も戻ってる、千枝先輩!」

千枝「すー、すー」

陽介「や、やった!」

完二「流石だぜ先輩!」

鳴上「一先ずは、これで・・・」

千枝「・・・ん」

雪子「千枝!」

千枝「あれ、雪子?ここ、どこ?」

陽介「お前撃たれたんだよ直斗に!」

りせ「悠先輩が助けてくれたんだよ!」

千枝「鳴上くんが・・・?」

鳴上「すまない、何あっても守るって言ったのに・・・」

千枝「ううん、助けてくれただけで嬉しいよ・・・」

鳴上「・・・一体、何が原因でこんなことに」

直斗「ぼ、僕のせいです」

鳴上「直斗・・・?」

直斗「全部僕が悪いんだ、全部、全部・・・!」

鳴上「どうしたんだ」

直斗「来ないでくださいっ!」ジャキン

りさ「……計画通り」

>>315
誰だよ

鳴上「・・・・・・!」

直斗「僕は、騙していたんです先輩を!」

直斗「気持ちが抑えられなくて、汚い手を使って皆を罠にはめて」

直斗「そして、大切な仲間に銃口を向けて、撃ってしまった」

直斗「もう、僕にはあなたと一緒にいる資格がないんです・・・!」

鳴上「バカなことを言うな!」

直斗「近づくなって言ってるでしょう!!」パーン!

チュイン

直斗「うあ、僕は、何を・・・!」

鳴上「・・・・・・」ツー

直斗「せ、先輩を、ぼ、僕が・・・?」

陽介「悠!」

鳴上「平気だ、当たってない」

完二「直斗!お前誰に向かって・・・!」

直斗「撃つつもりなんて無かった、それなのに・・・!」

雪子「鳴上くんまで傷つけるつもりなの!?」

直斗「ち、違う!僕は、僕は」

鳴上「直斗、銃を降ろせ」

直斗「せ、先輩、僕は!」

鳴上「分かってる。大丈夫だから」

直斗「先輩・・・・・・」

鳴上「さあ、直斗」

直斗「は、はい・・・」

鳴上「・・・・・・」

「駄目だよ」

鳴上「!?」

「そんな子、許す必要ない。ここで、消しちゃお?」

鳴上「何を言ってるんだ・・・」

鳴上「里中!」

千枝「・・・ペルソナ」カッ

スズカゴンゲン「・・・・・・」

直斗「あ、ああ・・・!」

鳴上「ちぃ・・・!ペルソナ!」カッ

ザオウゴンゲン「・・・・・・」

鳴上「やめろ里中!」

千枝「どうして庇うの?その子は私を撃ったんだよ?」

鳴上「分かってる、けどここで殺すなんて間違ってるだろ!」

千枝「分かってないよ。あたしがその子のせいでどれだけ傷ついたと思う?」

千枝「大好きな人から、その子のせいで嫌われて、拒絶されて、盗られて」

千枝「私ね、鳴上くんに怒られた時、死のうかなとも思ったんだよ」

鳴上「里中・・・」

千枝「けどもういいんだ。鳴上くんは助けてくれた。必死になってくれた」

千枝「それだけでとっても嬉しい。だけど、その子だけは許せない」

鳴上「・・・頼む、もう誰にも傷ついてほしくない」

「うん。そうだね」

鳴上「・・・・・・?」

雪子「だから直斗くんで終わりにしよう?」

鳴上「天、城?」

雪子「私も千枝と同じ。せっかく仲良くなれたのに、全部壊された」

雪子「私とあなたの今までを全部。それってね、私にとっては死ぬより辛いことなの」

「同感だな」

鳴上「陽介・・・!」

陽介「俺はお前のことを相棒だと、一番の親友だと思ってる」

陽介「それをこいつが奪おうとしやがった!許せるわけがない」

「俺だってそうっすよ」

鳴上「完二!」

完二「俺を認めてくれた人を、俺が認めた人を失う所だったんだ」

完二「ただじゃ済まさねえ・・・・・・!」

「わたしもだよ、先輩」

鳴上「りせ・・・!」

りせ「先輩はわたしの、ううん皆の大事な人」

りせ「それを皆を騙して、先輩まで騙した直斗くんは、もういちゃいけないんだよ」

はよ屑花村ぶっ殺せ

鳴上「何を、何を言ってるんだ!」

鳴上「確かに直斗はやっちゃいけないことをした!けど!」

鳴上「・・・いつものお前らはどこへ行ったんだ!」

直斗「先輩」

直斗「あの人たちの言うことは、正しいんです」

鳴上「バカなことを言うな!」

直斗「ただし、一部を除いてはですが」

鳴上「なに・・・?」

直斗「先輩を騙していたのは、僕だけじゃないんです」

鳴上「なっ!?」

直斗「ここにいる全員が、先輩の気を引きたくて嘘をついたんです」

直斗「喧嘩をしたから、助けて欲しいって最初に言い出したのは里中先輩です」

千枝「・・・・・・」

俺だって眠いっての

直斗「嘘をついて死ななければならないというのなら、皆同罪ですよね」

鳴上「お前ら、どうしてそんな・・・!」

千枝「決まってるよ」

雪子「皆あなたが欲しかったから」

鳴上「・・・なにを言ってるんだ!」

陽介「親友の俺よりも部活やバイトを優先してたお前が、もどかしくてしかたなかった」

完二「だから俺らは必死になったんすよ」

りせ「先輩も、悪いんだよ?」

鳴上「俺が・・・?」

世の中クソだな

>>335
お前まだいたのかよwww

直斗「先輩」

千枝「もっとあたしだけを見て欲しいな」

雪子「どこにも行かないで」

陽介「俺と一緒に」

完二「ずっと一緒に」

りせ「そう、ずっとずっと」

鳴上「・・・・・・」

鳴上(俺のせいで、皆が・・・)

鳴上(俺は、俺は・・・)

→ 皆と一緒に・・・
  どうでもいい
  いや、ちょっと待てよ・・・?

>>342
おいアダッチー

  皆と一緒に・・・
  どうでもいい
  いや、ちょっと待てよ・・・?
→ちょ、待てよ(キムタク風に)

→いや、ちょっと待てよ・・・

鳴上(あの時イゴールは選択をする時だと言った・・・)

鳴上(ここで皆と死ぬことが俺の選択なのか?)

鳴上(それは本当に、俺が選ぶべき答えなのか?)

ピカー

鳴上「!?」

鳴上「迷った時は、これを使えってことかマーガレット・・・!」

鳴上「そうだ、俺の選択は・・・」

鳴上「こんな所で終わることじゃない!!」

ピカピカピカー!

鳴上「うおおおおおおお!」

千枝「・・・・・・」
雪子「・・・・・・」
陽介「・・・・・・」
完二「・・・・・・」
りせ「・・・・・・」
直斗「・・・・・・」

カッ

鳴上「宝珠のお陰で見える・・・!」

鳴上「お前達は、本当の皆じゃ無い!」

千枝シャドウ「・・・ばれちゃったか」

鳴上「どういうことだ、どうしてまたシャドウが!」

雪子シャドウ「知っているでしょう?私達は願望から生まれる」

陽介「あながち嘘ばかりじゃないんだよ」

鳴上「皆は、本当に俺を・・・!」

陽介だけ素みたいになったww

完二シャドウ「そりゃそうだよー。思わせぶりな態度ばかりで、構ってくれないんだもん」

りせシャドウ「相変わらず鈍いなー」

直斗シャドウ「そういうところが、僕らを追い詰めたんですよ」

鳴上「・・・・・・皆を返せ」

千枝シャドウ「それは無理」

雪子シャドウ「皆、それを望んでいるのに認めようとはしない」

陽介シャドウ「あの時と同じだよ」

完二「もうどうしようもないんだよおー」

鳴上「だったら!」

鳴上「前と同じように、お前らを倒してから認めさせてやる・・・!」

りせシャドウ「先輩一人で?それって無理っぽいよ」

直斗シャドウ「僕らは前よりも強い力を持っている。仮に僕らを倒せたとしても」

千枝シャドウ「認めるわけがないでしょ?自分が好きな人を殺したいと思ってるなんて」

鳴上「小難しいことは後で考える」

鳴上「まずは、お前らを倒す!」

ザオウゴンゲン「・・・・・・」

鳴上「ゴッドハンド!」

ザオウゴンゲン「・・・・・・」ドシャア!

雪子シャドウ「無駄だって言ってるのに」

陽介シャドウ「気に食わないな。この後に及んで部活の仲間の力かよ」

鳴上「・・・・・・!」

鳴上(どうしてそれを・・・!)

完二シャドウ「ほらほら行くよお!」ビリビリビリ

ザオウゴンゲン「・・・・・・!」

りせシャドウ「弱点にヒット!」

鳴上「ぐううう!」

鳴上「りせの力か・・・!」

鳴上「完二のシャドウも、力が強まってる!」

鳴上「チェンジだ!」カッ

コウリュウ「・・・・・・」

陽介シャドウ「今度は堂島さんか」

鳴上(どうして、陽介が知るはずも無いことを・・・)

まさかのペルソナの属性も伏線なのか

鳴上「メシアライザー!」

コウリュウ「・・・・・・」キラキラキラキラ

直斗シャドウ「させませんよ!」ゴオオオオ!

鳴上「万能攻撃、それも何て威力だ!」

千枝シャドウ「はあああああ!」ドグシャア

鳴上「しまっ・・・!がはっ!」

りせシャドウ「弱ってきてるよ、殴れ殴れ負けるな♪」

鳴上「く、くそ!」

鳴上(チェンジしてもすぐに弱点を突かれるし、攻撃を防ぎ切れない・・・!)

鳴上(八方塞か・・・!)

鳴上「だけど・・・!」

陽介シャドウ「くらえっ!」ビュオオオ!

鳴上「まだ、まだだぁ!!」カッ

スラオシャ「・・・・・・」

スラオシャ「・・・・・・」シューン

陽介シャドウ「なに!?」

鳴上「威力が高い分、吸収した時の回復も大きい!」

鳴上「ジオダイン!」

スラオシャ「・・・・・・」ビリビリ!

陽介シャドウ「うがああああああ!」

鳴上「まず、一人!」

鳴上「ありがとう、菜々子・・・!」

雪子シャドウ「いい気にならないで!」ボウッ!

鳴上「!!」

鳴上「チェンジだ!」カッ

アティス「・・・・・・」

スラオシャ

能力
「正義」コミュがMAXに到達することで合体可能となる。
邪悪を討つ者。


初期Lv:74


マハンマオン(初期) ブレイブザッパー(初期) チャージ(初期) ジオダイン(76)


ハマ成功率UP(78) メギドラオン(80) 大天使の加護(81)


疾風吸収 光反射 闇弱点

アティス
能力
「刑死者」コミュがMAXに到達することで合体可能となる。
生贄の神。


初期Lv:82


アギダイン(初期) アムリタ(初期) マハラクカジャ(初期) 不屈の闘志(84)


サマリカーム(86) マハラギダイン(87) マハムドオン(88)


火炎無効 疾風反射 闇弱点

ザオウゴンゲン

能力
「剛毅」コミュがMAXに到達することで合体可能となる。
降伏させる者。


初期Lv:90


マハラギダイン(初期) チャージ(初期) ゴッドハンド(初期)


アニマフリーズ(92) 真・物理見切り(93) 不屈の闘志(94) 火炎ハイブースタ(95) 空間殺法(96)


火炎反射 電撃弱点

コウリュウ

能力
「法王」コミュがMAXに到達することで合体可能となる。
万象の守護神。


初期LV76


ジオダイン(初期) メディアラハン(初期) サマリカーム(初期) マハジオダイン(78)


コンセントレイト(79) 電撃ハイブースタ(80) 魔術の素養(82) メシアライザー(83)


電撃反射、光無効

アティス「・・・・・・」ガイン!

鳴上「火は、効かない!」

千枝シャドウ「だったらこれでええ!」ブンブン!

鳴上「アギダイン!」

アティス「・・・・・・」ゴウッ!

千枝シャドウ「いやあああ!」

鳴上「これで、二人・・・!」

完二シャドウ「もう、大人しくしなよぉ!」ビリビリ

鳴上「負けられないんだぁ!」

不屈の闘士 キラーン

鳴上「うおああああああ!」シャキン!

鳴上「尚紀、だいだらの親父さん!力を借りるぞ!」

鳴上「うおおおおおお!でりゃあ!」ズババッ

完二シャドウ「あああん!!」

鳴上「三人目・・・!」

自動効果スキル
不屈の闘志 HPが0になった際、HP全快で復帰する アティス(84)

直斗シャドウ「残念ですが、そこまでです!」

鳴上「直斗に弱点は無い・・・だが!」

鳴上「チェンジ!」カッ

ヨシツネ「・・・・・・」

鳴上「チャージ!」

ヨシツネ「・・・・・・」キュイーン

鳴上「ランタイマイザ!」

ヨシツネ「・・・・・・」キュイーン

直斗シャドウ「無駄ですっ!」ブン!

ヨシツネ「・・・・・・」カイーン!

◆ヨシツネ
スタースプレッド(5身合体)で作成可能なペルソナのひとつ。
速・力の伸び率が高く使いやすい能力値に加え、耐性1種・無効1種・反射2種という優秀な耐性、
さらに「ブレイブザッパー」「ヒートライザ」等の高性能なスキルを修得するという優遇っぷり。
(12/24の合体予報を使うと「ランダマイザ」まで覚える)
中でも、専用スキルの「八艘跳び」は「敵全体に少ダメージ×8回」という、何かがおかしいスキル。
命中率が低めなのがむしろチャームポイントのようにさえ思えてくる。
その弱点すらも、ヒートライザとランダマイザを使えばほぼ無意味と化す。
こうした特性から、本作「ペルソナ4」においても最強ペルソナとの呼び声が高い。
効果的な運用方法として、ボス戦開始→チャージ→ランダマイザ→ヒートライザ→八艘跳び……というコンボがある。
このコンボを使うと およそ3000弱のダメージを与える。 例を挙げると、 クニノサギリがコンボ2発で死ぬ。
下手したら一発で死ぬ。
更に、このコンボに使うスキルをヨシツネは 自分で全て修得する。
ただし、ランダマイザを修得する為には恋人とのクリスマスを捨てなければならない。まさに究極の選択である。

能力
初期Lv:75

ブレイブザッパー(初期)チャージ(初期)ジオダイン(初期)ヒートライザ(77継承不可)

電撃反射(78) 電撃ハイブースタ(79) 八艘跳び(83継承不可)

物理無効 火炎耐性 電撃・光反射


◆ランダマイザ
ランダマイザ 30 3ターン、敵単体に全てのンダ系効果

鳴上「物理は無効、今がチャンスだ!ヒートライザー!」

ヨシツネ「・・・・・・」キュイーン

鳴上「準備は出来た・・・!秀、頼む!」

直斗シャドウ「くっ!」

鳴上「八艘跳びだああ!」

ヨシツネ「クワッ!」シュンシュンシュン!ザッシュザッシュ!

直斗シャドウ「う、うわああああああ!」

鳴上「これで4人!」

雪子シャドウ「くっ!」

鳴上「チェンジ!」カッ

イシス「・・・・・・」

鳴上「ブフダイン!」

イシス「・・・・・・」カチンカチン

雪子シャドウ「あああああ!」

鳴上「チェンジ・・・!」カッ

ロキ「・・・・・・」

鳴上「ニブルヘイムっ!」

ロキ「・・・・・・」ガチンゴチン!

りせシャドウ「きゃあああああ!」

鳴上「はぁ、はぁ、はぁ」

鳴上「どうだ、倒したぞ・・・!」

シャドウたち「・・・・・・」

鳴上「あとは、皆にこいつらを・・・!」

千枝「う、うーん」

雪子「あれ?いつの間に・・・」

鳴上「皆・・・」

りせ「うそ!?先輩ボロボロ!?」

直斗「ど、どうして!?」

完二「誰にやられたんすか先輩!!」

鳴上「・・・あいつらだ」

シャドウたち「・・・・・・」

陽介「あれは、俺たち・・・?」

千枝「そんな、だってあたしらのシャドウは・・・!」

◆イシス

「女帝」コミュがMAXに到達することで合体可能となる。
再生の母神。

初期LV:79

メディアラハン(初期) ブフダイン(初期) テトラカーン(初期) 勝利の息吹(80)

氷結吸収(82) マハブフダイン(83) メシアライザー(85) 電撃無効(86)

氷結反射、電撃弱点

◆ロキ
「愚者」コミュがMAXに到達することで合体可能となる。
変わる者。

初期LV64

ブフダイン(初期) ラクカジャ(初期) コーチング(初期)

氷結ハイブースタ(66) ハイパーカウンタ(67) マハブフダイン(68)

火炎無効(69) ニブルヘイム(70)

火炎弱点、氷結吸収、闇無効

もう眠たいんだものww

千枝シャドウ「あたしは、もっと鳴上くんと一緒がいい。それが無理なら、いっそ」

千枝「ち、違う」

雪子シャドウ「この世で結ばれないなら、もう・・・」

雪子「やだ、私そんなこと思ってない!」

鳴上「・・・・・・」

鳴上「本音で話してくれ」

陽介「相棒・・・?」

鳴上「隠すことはない。全部こいつらから聞いたから」

鳴上「俺に言いたいことがあるのなら、今ここで全部言ってくれ」

◆陽介

ジュネス。ホモ。

りせ「ぜ、全部って」

鳴上「・・・お前達が、俺のことを好きだと思ってくれてることも知ってる」

完二「!!」

鳴上「今回のことも、大体想像はつく」

直斗「・・・・・・」

鳴上「もう騙されたり、隠し事は沢山だ。だから!」

千枝「鳴上くん・・・」

千枝「・・・・・・」

千枝「あ、あのね!あたしは、ずっと前からキミのことが好きでした!」

雪子「千枝・・・」

千枝「だから、直斗くんとキミが二人でいるのを見るのが辛くて」

千枝「それで、直人くんを傷つけようとして・・・」

千枝「君の事を騙したのも、元はと言えばあたし」

千枝「本当に、ごめんなさい!」

鳴上「バカ」

千枝「え・・・?」

鳴上「一緒にいたいなら、そう言ってくれれば良かったんだ」

鳴上「思いに応えてあげることはできなかったかもしれないけど」

鳴上「呼んでくれればいつでも駆けつける。これから先も、絶対に」

千枝「・・・・・・うん、ありがとう」

千枝「あなたは、あたしだね」

千枝シャドウ「・・・・・・」

千枝「抑えきれないほど好きだったのに、ずっと言い出せなくてクヨクヨしてたあたしが生み出した」

千枝「もう一人のあたし」

千枝シャドウ「・・・・・・」コク

雪子「私もだ・・・」

雪子「私もあなたが好き」

雪子「諦めきれないほど、大好き」

鳴上「・・・・・・」

雪子「応えてくれなくてもいい。それでも知っておいて」

雪子「いつまでたっても私はあなたが好きだから」

雪子シャドウ「・・・・・・」コク

陽介「・・・俺は、ずっと怖かった」

陽介「男のお前のことを好きになって、それを知られるのが怖かったんだ」

鳴上「陽介・・・」

陽介「気持ち悪いよな!け、けどどうしようもねえんだ」

陽介「俺も、お前が好きだ。なあ、もう一人の俺」

陽介シャドウ「・・・・・・」コク

完二「俺も、花村先輩と同じっす」

完二「認めてくれた先輩を疑って、信じ切れなくて、嫉妬なんてみっともないことを・・・」

鳴上「それでもいい。これからは、お互いにもっと信じあえる」

完二「・・・!はいっす!おら、お前も頭下げろ!」

完二シャドウ「・・・・・・」コク

りせ「わたしも謝らなきゃ」

りせ「それに、言っちゃうね?ずっと言ってたけどわたしが先輩のことを好きだっていうのは本気だよ」

りせ「憧れとか、ミーハーな気持ちじゃない。先輩のことが好き」

鳴上「・・・そうか」

りせ「照れくさいな。いっつも言ってたのにね!」

りせ「けど、これですっきした。ね?」

りせシャドウ「・・・・・・」コク

直斗「・・・・・・僕は、人としてやってはいけないこをしました」

直斗「先輩にそばにいてほしくて、皆を利用して」

直斗「先輩、僕とお付き合いしてくれてありがとうございました」

鳴上「直斗・・・」

直斗「けど、もう忘れてください」

直斗「もう一度、最初からやり直したいんです」

直斗「この子と一緒に」

直斗シャドウ「・・・・・・」コク

直斗「そして、ちゃんと前を向ける日が来たらもう一度、先輩に言います」

直斗「好きですって、今度は後ろめたいことをせずに」

鳴上「・・・・・・」

鳴上「皆の思い、確かに受け取った」

鳴上「俺たちは、仲間だ。これから先もずっと」

鳴上「皆の思いに応えられるかは分からない、けどこれだけは忘れないでくれ」

鳴上「俺も、皆のことが大好きだ」

鳴上「今までも、これからもそれだけは変わらないから」

千枝「鳴上くん・・・」

シャドウたち「・・・・・・」シュウウウ

雪子「消えていく。ううん、帰ってきたんだね

陽介「俺たちの中に、あいつらはいるんだな」

完二「けど、もう絶対に暴走なんかさせねえ」

りせ「うん!」

直斗「僕らには、大好きな人がいますから」

鳴上「・・・・・・」

鳴上「さあ、帰ろう!」

鳴上「あの騒動から数日・・・」

陽介「おっす相棒!なあなあ、今日の放課後」

千枝「おーっす!鳴上くん、今日は私と修行してくれるよね?」

鳴上「なんだか・・・」

雪子「あ、鳴上くん!お弁当作ってきたから、お昼二人で食べない?」

完二「先輩!あみぐるみ、今日完成させちまいましょうよ!」

鳴上「確かに俺は皆が大好きだ。それは嘘じゃない」

りせ「せーんぱい!放課後街の方に行こ?二人だけで!」

直斗「あ、あの先輩。別れたのにこんなこと言うの変ですけど、また先輩の部屋にいけたらなって・・・」

鳴上「けど、これはおかしいだろ!!」

鳴上「なんでうちの玄関先に集合してるんだお前達は!」

千枝「だ、だって会いたい時は会ってくれるって言ったよ?」

鳴上「確かにそれっぽいことを言ったかもしれないけど」

鳴上「戸を開けた途端に人が6人もいたら驚くだろ!」

陽介「そうだ!朝っぱらからお前らときたら・・・」

鳴上「お前もな!」

雪子「あ、あのね?迷惑だったかな・・・」シュン

鳴上「うっ」

りせ「ご、ごめんなさぁい・・・」シュン

鳴上「い、いや」

直斗「僕、また先輩に嫌われるようなことを・・・」シュン

鳴上「だから、嫌ってなんか」

完二「面目ねえっす・・・」シュン

鳴上「・・・・・・」

鳴上「・・・分かった、分かったよ!」

鳴上「俺は怒ってない、怒ってないからとりあえず皆で学校に行こう!」

連続で書き込みするとさるさんというのをくらうと初めて知ったよ

登校中
陽介「相棒相棒!」

鳴上「聞いてるよ陽介」

千枝「ねえねえ鳴上くん!」グイグイ

鳴上「引っ張らなくてもいいの里中」

雪子「ほら、これなんて自信作だよ」

鳴上「・・・昼にもらうから弁当をしまえ」

りせ「だからね、あのお店に先輩と行きたいんだー♪」

鳴上「学校終わってからな」

完二「で、ここがこうなって、次は」

鳴上「歩きながら編み物するな。本当器用だな」

直斗「だから決してやましい思いはなくて、純粋に先輩の部屋でお話できればと」

鳴上「長々と言い訳しなくても来たかったら来い」

鳴上(困ったぞ)

鳴上(素直になりすぎて自制を失ってる・・・)

鳴上(かといって距離をとればまた同じことが起きるかもしれない・・・)

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