ほむら「私の願いはなんだったのかしら?」(163)

ほむら「私の願いはなんだったのかしら?」

あんこ「はぁ、何言ってんだ?」

マミ「暁美さん、自分の願いを忘れてしまったの?」

ほむら「いえ、忘れてしまったと言うよりは、元々知らないのだけど」

あんこ「おいおい、まどかの次はそれかよ……よくわからねえけど、それが萌えってやつなのか?」

マミ「QBに聞いてみてはどうかしら?」

QB「おっと、それは出来ないよ」

あんこ「あん? そうなのか」

QB「君たち人類はことプライバシーにおいては異常なまでの配慮をするんだろう?」

QB「だったら僕達もそれに倣って遵守する必要があるからね」

ほむら「そう……」

マミ「でも、暁美さんは確かに願いを叶えて魔法少女になったはずよ」

ほむら「それはそうなんだけど……」

あんこ「何か手がかりはねえのか?」

マミ「そうね、彼女特有の魔法を使ってみてはどうかしら?」

ほむら「私の魔法?」

あんこ「なるほどなー、固有魔法は願いを反映しているし」

マミ「私はリボン」

あんこ「あたしは幻惑だ、まあ使えないけどな……」

ほむら「それなら私は……」

ほむら「私はどんな魔法が使えるのかしら?」

ほむら「私の武器は弓ね」

マミ「そうね」

ほむら「……それだけだわ」

あんこ「あん?」

ほむら「他に何か特別な力は感じないわ……」

マミ「そういえば、暁美さんが戦うときはいつも弓を射るだけよね」

あんこ「ま、十分過ぎるほど強いからいいんだけどな」

ほむら「ギミックの付いた装備もないし……」

マミ「おかしいわね?」

マミ「そうだわ、わからないなら思い切って魔力を込めてみてはどうかしら?」

ほむら「魔力を込める?」

マミ「ええ、こんな風に……おっ!」

あんこ「おお、流石マミさんお見事!」

ほむら「やってみるわ……」

ほむら「くっ……!」

あんこ「おおぅ!」

マミ「すごいわね……」

ほむら「背中から黒い翼が生えてきたわ……」

あんこ「おいおい、禍々しいな」

マミ「ここまで強力な魔法少女は見たことがないわね、すごいわ暁美さん」

ほむら「褒められているようだけど、これがどういう魔法なのかさっぱりわからないわね」

マミ「違うわ暁美さん、あなたの潜在的な魔力が溢れ出しているのよ」

ほむら「私の?」

マミ「ええ、能力とは関係なく、あなた自身の魔力量が具現化したのよ」

あんこ「マジかよ、ぱねえ!」

ほむら「私の魔力……どうしてここまで増幅しているのかしら?」

あんこ「結局、ほむらの魔法がなにかわからなかったけど、強いならそれでいいじゃねーか」

マミ「そうね、有り余るほどの魔力がそれを補ってくれているわ」

ほむら「……」

QB「話はおしまいかい? それじゃあそろそろ次の魔獣を狩りに行こうか」

ほむら「QB、私の願いは……」

QB「駄目だよほむら、たとえ本人であっても願いを教えることは出来ない」

QB「君自身がその記憶を忘れたくて忘れてしまった可能性もある」

ほむら「……」

QB「それに君の願いは君の中にある、そうだろう?」

ほむら「私の願いは私の中に……」

あんこ「出たな魔獣め! おい、さやか!」

マミ「佐倉さん、危ない!」

あんこ「くっ、そうだ……もうさやかは」

マミ「美樹さんはもう逝ってしまったわ、円環の理に導かれて」

マミ「それでも私たちは戦わないと、逝ってしまった美樹さんのためにも」

あんこ「ああ、そうだな」

マミ「円環の理に導かれるその日まで」

ほむら「美樹さやか、あなたはまどかに会えたのね」

マミ「ところで、そのまどかって言うのは結局誰なの?」

あんこ「そういや、さやかが導かれた辺りから急に言い出したんだよな」

マミ「文脈からすると、円環の理に導かれた先にいる人のようだけれど」

ほむら「言ったところで理解なんてされないわ」

あんこ「おいおいつれねえな、話してみろよ仲間だろ」

ほむら「仲間……久しい言葉ね」

あんこ「あん? あたしたち前から一緒に戦ってたじゃねーか」

ほむら「そうだったわね、まどかのこと聞かせてあげるわ」

ほむら「まどかは神」

マミ「ふぅん、つまり私達が今こうして魔獣と戦っているのはまどかって子のおかげなの?」

ほむら「ええ、まどかがいなければ、私たちは魔獣ではなく、魔女と戦っている事になるわ」

あんこ「よくわかんねえな」

マミ「にわかには信じがたいわね」

ほむら「そうでしょうね、あなたたちにとってはこの世界があるべき姿だもの」

ほむら「でも、私は違う……まどかの犠牲を知っている、それでも魔獣と戦っているわ」

ほむら「この世界は……あの子が残した世界だから」

ほむら「ん……あの子の守りたかった世界を、私は守りたい」

ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン
ほむら「…」カシャ シュイーン

マミ「それって……」

マミ「もしかしたら、暁美さんの願いはそれかもしれないわね」

ほむら「それ?」

マミ「ええ、この世界を守りたい……そんな途方もない願いなら、あなたの膨大な魔力量も頷けるわ」

あんこ「確かにな、本当にそんな願いをしたならスケールが違うぜ」

ほむら「そうなのかしら……」

マミ「きっとそうよ」

ほむら「まどか……」

マミ「……ねえ暁美さん」

ほむら「なにかしら?」

マミ「あなた、まどかさんの話をしている時、とってもいい表情をしているわ」

マミ「ちょっとドキッとしちゃうくらい」

あんこ「あ、それあたしも思ってた」

ほむら「そ、そんなにかしら」

あんこ「ああ、なんつーか、ふにゃふにゃ? 違うな、ポカポカしてる感じだ」

ほむら「は、恥ずかしいわね」

マミ「段々と頬が紅潮してくるのよね」

あんこ「そうそう、表情もポーっとしてきて」

マミ「なんだか熱に浮かされてるみたいね」

ほむら「こ、この話はもうおしまいよ」

マミ「本当に大切な人だったのね」

ほむら「おしまいって言ったでしょう?」

マミ「だーめっ! もっと聞かせてもらうんだから」

あんこ「ほむらが命がけで守ってきた奴のことなんだろ? 恥ずかしがることなんてねーじゃねーか」

ほむら「それは……そうだけど」

マミ「あなたの魔法のことを理解するチャンスだと思って、ね」

ほむら「私とまどかの話……」

ほむら「そうね……まどかは私の……」

ほむら「ん……憧れだった……」

ほむら「昔の私は、今ほど強くなくて、いつも誰かに迷惑ばかりかけて……」

ほむら「ふぅ……そんな私を、まどかが救ってくれた……」

ほむら「その時始めて見た魔法少女のまどか、ん……今でも鮮明に思い出せるわ……」

ほむら「はぁ……まどか……」

ほむら「あなたの話をしていると、心がとてもあたたかい……」

マミ「……」ゴクリ

あんこ「お、おい……」

マミ「佐倉さん……」

あんこ「……」ゴクリ

ほむら「魔法少女として、最後の戦いに逝くまどかを……私は……」

ほむら「まどか……まどかぁ……くっ……ぐすっ…………ん、まどか」

ほむら「……まどかとの出会いをやり直したい」

ほむら「まどかに守られる私じゃなくて、まどかを守る私になりたい」

ほむら「ふぅ……それが、私の……最初の願い……」

マミ「つ、つまり暁美さんは時間を遡って、まどかさんを救おうとしたのね」

あんこ「じゃあ、ほむらの魔法は時間を操る魔法なのか?」

ほむら「いいえ違うわ、世界が再構成された時、私の願いは変わってしまった」

ほむら「砂時計の盾が無くなり、私の手には弓が握られていた」

マミ「武器も変わっていたの? それにしては様になっているわね」

ほむら「いつもまどかの事を、見ていたもの……」

ほむら「私は魔法少女としての能力が小さかったから、できる事と言ったら時間を止めることだけ」

ほむら「武器はもっぱら現代兵器だったわ」

マミ「現代兵器?」

ほむら「そうね、爆弾とか、銃火器とかよ」

あんこ「ははっ、全然魔法少女っぽくねえな」

ほむら「知っているわ」

マミ「武器が変わって、魔法も変わって、結局暁美さんの魔法が何かわからずじまいね」

ほむら「そうね、でも、まどかの話をいっぱい出来て私は満足よ」

あんこ「まあ楽になったんなら、それでいいか」

ほむら「まどかのために、ぁ……私はこの世界を守り続ける、それだけで十分ね」

マミ「戦う理由が、あなたにはあるのね」

マミ「ちょっと羨ましいわ、あなたも、まどかさんも」

あんこ「あん? 羨ましいがることなんてねーだろ、マミさんはマミさんだ」

マミ「ふふ、ありがとう佐倉さん」

ほむら「ただいま……」

ほむら「ふぅ……まどか……」

ほむら「今日はまどかの事をいっぱい話したわ」

ほむら「ん……まどか、私これからも頑張るね、だからずっと見守っていてね」

ほむら「もう一度会えるって、約束したから……ふぅ、その時まで」

ほむら「ほんの少し、ほんの少し……まどか」

ほむら「う……くっ、ぐすっ……うぅ……あなたの話をしたら」

ほむら「抑えていた気持ちが溢れだして、まどか、あなたが、恋しい……まどかぁ」

ほむら「まどか、まどか……すんっ……ぐすん……ん、ぅん……すー……すーすー」


.

ほむら「あ……私ったら服も着替えないで眠ってしまったのね……」

ほむら「体が冷えない内に、着替えておかないと……」

ほむら「朝御飯も用意して」

ほむら「身だしなみも、いつまどかと会ってもいいように……」

ほむら「ん、ご飯出来たかな……いただきます」

ほむら「美味しい……」

ほむら「さあ、今日もまどかのために、頑張ろう……!」

ほむら「行ってきます、まどか」


.

マミ「暁美さん、こっちこっち」

ほむら「どうしたの?」

あんこ「マミさんがまたお茶会したいんだとさ」

ほむら「そう、巴マミのケーキは美味しいから、歓迎よ」

マミ「ふふ、楽しみね」

あんこ「たらふく食ってやるから覚悟しなよ」

マミ「あらあら、食いしん坊なんだから」

あんこ「わ、悪いかよ」

マミ「いいえ、美味しく食べてもらえて嬉しいわ」

あんこ「なら問題ねーな」

マミ「さて、今回のお茶会だけど」

ほむら「どうしたの?」

マミ「ただケーキを食べるだけじゃないわ」

ほむら「どういうこと?」

マミ「今日は昨日の続き」

あんこ「まどかの話だな」

ほむら「まどか……ぁ」

マミ「昨日の話だと、まどかさんは私と暁美さんとでお茶会をしていたそうじゃない」

ほむら「そんな話もしたわね」

マミ「だから、ちょっと再現してみましょう」

ほむら「ど、どうしてそんなことを?」

マミ「だって、暁美さんのあんな柔らかい表情なかなか見られないもの」

ほむら「……」

マミ「たまには先輩にワガママに付き合ってくれてもいいじゃない?」

ほむら「はぁ、わかったわ……」

マミ「ふふ、それじゃあまどかさんは……」

ほむら「まず、そこから違うわ」

マミ「え?」

ほむら「鹿目まどか」

ほむら「あの子の名前は鹿目まどかよ、あなたは鹿目さんと呼んでいたわ」

あんこ「あたしはいないのか?」

ほむら「残念だけど当分先よ」

あんこ「じゃああたしがまどか役を」

ほむら「そんなの私が許さない」

あんこ「お、おう……」

マミ「鹿目さんは私の部屋でどうしていたのかしら?」

ほむら「そうね、まどかはいつもこのテーブルの鋭角の所に座っていたわ」

ほむら「そして、はぁ……巴マミの作ったケーキを食べながら……私に微笑みかけてくれるの」

マミ「ふぅん、じゃあ何かお人形でも置いておこうかしら」

ほむら「……もっと可愛いのはないの?」

マミ「可愛くないかしら……?」

ほむら「私が用意するわ……」

あんこ「うぉ……ほむら、いつもこれ持ち歩いてんのか?」

ほむら「ええ」

マミ「ピンク色の可愛いお人形ね」

あんこ「フリフリがすげえ!」

ほむら「この辺りは作るのが大変だったわ」

あんこ「手作りなのかよ!」

あんこ「へえ、ほむらってこんな可愛いの作れるんだな」

あんこ「似合わねー」

ほむら「知っているわ」

マミ「ふふ、それで鹿目さんはどうしているの?」

ほむら「それからまどかは……魔法少女の、説明をしてくれて」

ほむら「ぅん……まだなりたてだからなんて、はぁ……謙遜して」

マミ「ええ……」

ほむら「それから……」

ほむら「…………」

ほむら「……まどかぁ……んんぅ……ぐすっ……ひっく、まどかぁ」



マミ「ご、ごめんなさい……やっぱり遠く離れてしまった人を思い出すのは辛いわよね」

ほむら「ううん……いいの、まどかの話をしているとまどかに抱きしめられているような感覚がするから」

ほむら「体の内側からじんわりあたたかくなっていく感覚」

ほむら「その温もりと同時に、込み上げて来て……」

ほむら「つい、泣いてしまったのよ」

あんこ「ほむら……」

マミ「暁美さん……」

ほむら「まどかのために、頑張るって決めたのにね」

ほむら「気丈に振る舞っていないと、まどかに示しが付かないわ」

ほむら「遠くで見てくれているまどかに」

まどか「私のために泣いてくれるほむらちゃんが可愛すぎて円環の理に導かれそう」

さやか「そりゃあんただ」

まどか「ウェヒヒ、そうでした」

さやか「まどかのほむら好きは異常だね、まどかの親友はあたしだったはずなのに」

まどか「ウェヒヒ、さやかちゃんはわかってないなぁ」

さやか「ええ?」

まどか「鹿目まどかの特別は確かにさやかちゃんだけどね」

まどか「今の私、概念になった私の特別はほむらちゃん」

まどか「ほむらちゃんだけなの」

さやか「はいはい、お熱いねー」

まどか「最初に私がほむらちゃんを守って」

まどか「それからはずっとほむらちゃんが私を守ろうとしてくれて……」

まどか「だから、これは恩返しなの……頑張ってくれたほむらちゃんに出来る、私からの恩返し」

まどか「これからはずっと私がほむらちゃんを守るの」

さやか「どうしてそこまで付き合ってるのさ?」

まどか「だって、ほむらちゃんに呼ばれたんだもん」

さやか「ちょっと暖房効きすぎじゃない、マミさん?」

さやか「暑いんですけどー」

まどか「ウェヒヒ」

ほむら「そうね、でも、まどかの話をいっぱい出来て私は満足よ」

ほむら「まどかのために」

まどか「ほむらちゃんのために……」ギュ

ほむら「ぁ……私はこの世界を守り続ける、それだけで十分ね」

まどか「私はほむらちゃんの傍で……」

さやか「傍というか、ベッタベタにくっついてるよ」

まどか「だって、ほむらちゃんが私の話をしてくれてるんだよ?」

まどか「仕方ない、これは致し方ないことなんだよ」

ほむら「ただいま……」

まどか「うん」

ほむら「ふぅ……まどか……」

まどか「何、ほむらちゃん?」スリスリ

ほむら「ん……まどか、私これからも頑張るね、だからずっと見守っていてね」

ほむら「もう一度だけ会えるって、約束したから……」

まどか「交わした約束がほむらちゃんの重荷にならないように」

ほむら「ふぅ、その時までほんの少し、ほんの少し……まどか」

まどか「私が傍でほむらちゃんを支えてあげるから」

ほむら「まどか、あなたが、恋しい……まどかぁ」

まどか「ほむらちゃんが泣きたい時は、私が抱きしめてあげるから」

ほむら「まどか、まどか……すんっ……ぐすん……ん、ぅん……すー……すーすー」

まどか「ほむらちゃん、寝ちゃった……」

まどか「おやすみ、ほむらちゃん」

ほむら「あ……私ったら服も着替えないで眠ってしまったのね……」

ほむら「体が冷えない内に、着替えておかないと……」

まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃんが風邪を引いてしまわないように私が抱いて寝ていたから」

ほむら「朝御飯も用意して」

ほむら「身だしなみも、いつまどかと会ってもいいように……」

まどか「今日もほむらちゃんは可愛いよ」ギュ

ほむら「ん、ご飯出来たかな……いただきます」

ほむら「美味しい……」

ほむら「さあ、今日もまどかのために、頑張ろう……!」

ほむら「行ってきます、まどか」

まどか「いってらっしゃい」

まどか「って私も一緒なんだけどね、ウェヒヒ」

さやか「まどか、マミさんがまどかの再現しようって」

まどか「私の?」

さやか「昨日ほむらが泣いちゃったからじゃない?」

まどか「ほむらちゃんは私がいなくなっちゃってすっかり昔の泣き虫ほむらちゃんに戻っちゃったね」

さやか「その頃のを再現するんでしょ?」

まどか「きっとまた泣いちゃうね、そう思うとほむらちゃんが可愛すぎて円環の理に導かれそう」

さやか「だからそりゃあんただって」

まどか「ウェヒヒ」

マミ「鹿目さんは私の部屋でどうしていたのかしら?」

ほむら「そうね、まどかはいつもこのテーブルの鋭角の所に座っていたわ、そして」

まどか「でも、今はそこにはいないよ……ね」

ほむら「はぁ……巴マミの作ったケーキを食べながら……私に微笑みかけてくれるの」

マミ「ふぅん、じゃあ何かお人形でも置いておこうかしら」

ほむら「……もっと可愛いのはないの?」

マミ「可愛くないかしら……?」

まどか「ほむらちゃんのお人形の方がずっとすごいよ!」

ほむら「私が用意するわ……」

まどか「ほら、出た!」

さやか「再現度すごすぎて正直ひくわー」

まどか「……」ニコ

さやか「ごめんなさいでした」

マミ「ふふ、それで鹿目さんはどうしているの?」

ほむら「それからまどかは……魔法少女の、説明をしてくれて」

まどか「そうだね」

ほむら「ぅん……まだなりたてだからなんて、はぁ……謙遜して」

マミ「ええ……」

ほむら「それから……」

ほむら「…………」

まどか「あなたが魔女に襲われた時、間に合って……今でもそれが自慢なの」

ほむら「……まどかぁ……んんぅ……ぐすっ……ひっく、まどかぁ」

まどか「だから魔法少女になって本当に良かったって、そう思うんだ」

まどか「あの時の私とほむらちゃんがいたから、こうしてほむらちゃんを支えられる、傍にいられる」

マミ「ご、ごめんなさい……やっぱり遠く離れてしまった人を思い出すのは辛いわよね」

ほむら「ううん……いいの、まどかの話をしているとまどかに抱きしめられているような感覚がするから」

まどか「なんとなくでも、私だってわかってくれてるのかな、だったら嬉しいな……」

ほむら「時は流れて」

あんこ「はぁ……あたしももう、限界か……この一撃で……さやか」

マミ「佐倉さん!」

ほむら「杏子……!」

マミ「……逝ってしまったわ、円環の理に導かれて」

ほむら「杏子……あなたも、まどかに……」

まどか「あんこちゃん、迎えに来たよ……」

あんこ「うおぉ! これか、円環の理!」

まどか「私、鹿目まどか」

あんこ「おお、本当にまどかなのか! ほむらの言ってた通りじゃねーか!」

さやか「よっす」

あんこ「さやかぁ!」

さやか「ついに杏子も導かれちゃったか」

あんこ「ああ、導かれちまったぜ……」

まどか「ウェヒヒ、導いちゃった」

三人「円環の理に!」

あんこ「とは言え、いまいちあんたがどういうものなのかわかってねえんだよな」

まどか「……」

あんこ「ん?」

まどか「じゃあ、思い出しちゃえ!」

あんこ「ちょ、まて! まさかの弓で射……ッ!」

まどか「ウェヒヒ」

あんこ「ぎゃあああああああああ!」

さやか「こいつはグロい……」

あんこ「あああああああ……う、お……思い出した」

さやか「説明しよう、まどかは弓で蜂の巣にすると同時に各世界の記憶を埋め込んでいるのだ!」

あんこ「円環の理に導かれると、こうなるのか」

さやか「そうなんだよね」

まどか「ウェヒヒ、いらっしゃいあんこちゃん」

あんこ「おう、これからもよろしくな」

あんこ「それにしてもさ、こうやってあたしたちの事見ててくれたんだな」

さやか「まあね、あんたを放っておくと心配でさ」

あんこ「さやか……」

さやか「杏子あれでしょ、あたしと友達になりたかったんでしょ?」

あんこ「なっ、ばっばかやろう、んなわけねーだろ!」

さやか「全部見てたから知ってるもんね」

あんこ「くっ!」

まどか「ほむらちゃんがマミさんと二人になって」

マミ「私たち魔法少女の逃れられない運命」

まどか「でもほむらちゃんなら大丈夫、私もついてる」

まどか「ね、ほむらちゃん」

ほむら「まどか……」

ほむら「美樹さやかが逝って、佐倉杏子が逝って……」

ほむら「確実に、近づいているのね……あなたに、まどか」

マミ「悲しいけれど、仕方のないことよ」

マミ「円環の理は別け隔てなく誰にでも訪れるわ……」

さやか「マミさん独り言多いな」

あんこ「独り言だったのか!?」

さやか「だってほむら話し聞いてないし」

マミ「このお茶会もすっかり寂しくなっちゃったわね……」

ほむら「そうね……」

マミ「こうして仲間が少しずつ減っていって……」

ほむら「でも悲しむことじゃないわ」

マミ「暁美さん……」

ほむら「まどかのその優しさに抱きしめられるんだもの……」

まどか「こんな風に……」ギュ

ほむら「ぁ……むしろ、私は羨ましい……過去に導かれていった魔法少女たちが」

さやか「その羨ましい行為を、毎日のように享受しているのはほむらなわけだが」

あんこ「過保護にも程があるだろ」

まどか「え? まだまだ足りないくらいだけど……?」スリスリ

マミ「ふふ、暁美さんは本当に鹿目さんのことが大好きなのね」

ほむら「ええ、だ、だ……だい、大好き……よ」

まどか「ほむらちゃん! ほむらちゃん! ほむらちゃん!」ギュウウウ

ほむら「んんッ……本当に、大好きなの……まどか」

まどか「聞いた!? さやかちゃん! ほむらちゃんが好きって言ってくれた!」

さやか「はいはい、聞いた聞いた」

まどか「私も大好きだよぉ、ほむらちゃん!」

ほむら「ぁ……はぁ……」

あんこ「いつもこうなのか?」

さやか「今日はいつもよりちょっと酷いかな」

まどか「初めてだよ! ほむらちゃんが好きって、初めて言ってくれたの!」

さやか「え!?」

さやか「ちょっと待って」

まどか「何さやかちゃん、今忙しい!」

さやか「初めてって言った? ほむらがまどかに好きって初めて?」

まどか「そうだよ! あまりの感動に円環の理に導かれそうだよ!」

さやか「何度繰り返してると思ってるんだ、あの子は」

あんこ「それでただの一度も言ってないって……」

さやか「どんだけヘタレなんだ、ほむら」

まどか「ウェヒヒ、こうやって直接聞くと、感動もひとしおだよ」

まどか「ほむらちゃんの気持ちは私にちゃんと伝わってるよ、大好きほむらちゃん」

ほむら「まどかぁ……」

マミ「ふふ、どうやらあなた達に割って入るなんて出来そうにないわね」

ほむら「ん……巴マミ、何か言ったかしら?」

マミ「……いいえ、なんでもないわ」

ほむら「時は流れて」

マミ「体が重い……でも、心は軽い……」

ほむら「巴……マミ?」

マミ「私ももう限界みたい、ごめんなさい暁美さん……私、一足お先に」

マミ「逝ってしまうわ、円環の理に導かれて」

ほむら「マミ……あなた最期の言葉がそれでよかったの……?」

ほむら「私一人……まどか」

まどか「マミさん、迎えに来たよ」

マミ「円環の理に導かれ、私は次のステージに登るのね」

まどか「マミさんは変わらないね」

マミ「私の事を知っているのね、鹿目さん」

まどか「はい、もちろんです」

マミ「なるほどね、暁美さんが好きになるのもわかるわ、とっても温かいもの」

まどか「ウェヒヒ、ありがとうマミさん」

さやか「それじゃあ、マミさんも洗礼を受けようね」

マミ「な、なんのことかしら?」

あんこ「ははは」

マミ「怖い、笑顔が怖いわ佐倉さん!」

マミ「きゃあああああああ!」

あんこ「こいつはグロい……」

さやか「そうでしょう?」

あんこ「あたしもこんなにだったのか……」

さやか「寸分違わず」

あんこ「おえー」

マミ「ちょっとやり過ぎじゃないかしら、鹿目さん」

まどか「寂しさにかまけてほむらちゃんにモーションかけようと考えた罰です」

マミ「それは……ごめんなさいね」

まどか「はい」

マミ「佐倉さんも美樹さんも、鹿目さんもいて……私は一人じゃないのね」

マミ「円環の理か……ふふ、私たちの絆の輪ね」

さやか「なんだかんだ、ほむらのお陰で付き合い長いですもんね」

あんこ「繰り返される時間の分だけ、あたしたちの関係も深まったわけだ」

マミ「ああやって鹿目さんに射抜かれることでね」

まどか「あー、ほむらちゃんは可愛いなあ」

あんこ「聞いてねえ!」

さやか「あれは聞こえないフリしてるだけだよ」

まどか「一人になっちゃったほむらちゃんが泣いちゃわないか心配だよ!」

ほむら「まどか……次は私、ようやく……私なのね」

ほむら「長かった……いいえ、今までに比べれば長くはなかったわね」

ほむら「喪失感がそう感じさせただけ……」

まどか「ごめんね」

ほむら「ん……」

まどか「無理ばっかりさせて、ごめん」

ほむら「うん……」

まどか「辛い思いばっかりさせて、ごめん」

ほむら「いいの……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「……私、今……?」

ほむら「まどかの声が聞こえたような、気がした」

まどか「ほむらちゃん……」ギュ

ほむら「まどかに触れられているような、気がした」

まどか「それでも、ほむらちゃんは私を感じられない……」

まどか「切ないよ、ほむらちゃん」

ほむら「たとえそれが幻想でも、私を満たしてくれるのね、まどか」

ほむら「ああ……ソウルジェムもこんなに濁って」

ほむら「もう近い……嬉しい」

QB「やあほむら、調子はどうだい?」

ほむら「QB、そうね気分は晴れやかだわ」

QB「それはよかった、君たち魔法少女のコンディションは精神面にも大きく左右されるからね」

ほむら「さあ、今日も魔獣を狩りに行くわよ」

QB「そうだね、今夜はつくづく瘴気が濃い」

ほむら「まどかの残したこの世界を、私は守る」

まどか「そして、頑張ってくれたほむらちゃんを私が抱きしめるの」

ほむら「たった一人でも」

まどか「一人じゃないって、私の声が聞こえるようになるその日まで」

ほむら「まどかにもう一度会えるその日まで」

まどか「頑張って」

ほむら「うん」

QB「そういえばほむら、君は自分の願いを思い出したのかい?」

ほむら「言ってるでしょう? 思い出すんじゃないわ、始めから知らないの」

QB「うーん、僕は平行世界のことを認識できないから」

QB「ほむらの言っている事は君の頭の中にしかない夢物語としか思えないね」

ほむら「ふん……」

QB「まあいいさ、君の願いが何をもたらしたのか、君自身自覚はなくても感じるものはあるだろう?」

ほむら「もったいぶった言い方ね」

QB「仕方ないさ、これはルール違反だからね」

ほむら「だったら何故?」

QB「君のソウルジェムはもう限界が近い、ヒントくらいはあげたくなってね」

ほむら「そう」

マミ「そういえば、暁美さんの願いは結局なんだったのかしら?」

あんこ「この世界を守りたい、じゃなかったのか?」

さやか「さあ? あたしはよく知らないな」

まどか「……」

マミ「鹿目さんは知っている……わよね?」

まどか「はい、もちろん」

あんこ「なんなんだ? 教えろよ」

さやか「あたしも知りたい」

まどか「それはね……秘密!」

まどか「私とほむらちゃんだけの秘密なの」

ほむら「ふっ……、くっ!」

ほむら「もう力が出ないわ……」

ほむら「弓を射るのも億劫なほどに」

ほむら「今ならわかる、魔法少女が放つ最後の感覚」

ほむら「これが私の最後の一撃」

ほむら「はぁ、目が霞むわ……ろくに前が見えない」

まどか「最後の一撃は一緒に、ね」

ほむら「まどか、なの?」

まどか「そうだよ、今までありがとう……頑張ったね」

ほむら「まどかぁ……」

まどか「さあ、行くよ」

ほむら「ええ……ええ……!」

ほむら「まどかの言葉は歌声のように心地よくて、そのまま身を委ねてしまいそう」

まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃんは戦わなくていい、もう全部終わったから」

ほむら「ここが、まどかのいた場所なのね」

まどか「うん、みんなもいるよ」

ほむら「そう」

まどか「でも、今はちょっとだけほむらちゃんと二人っきりで」

ほむら「まどか……」

まどか「こうして、ほむらちゃんに触れる」

ほむら「ぁ……」

まどか「私のことを感じてくれる」

まどか「それはとっても嬉しいなって」ギュ

ほむら「まどか、あなたに抱きしめられて、ずっと感じていたものが何かわかったわ」

まどか「うん」

ほむら「願いが何かもわかった」

まどか「うん」

ほむら「私の願いはとても単純で」

ほむら「私の本心で」

まどか「私の事を知らなかった時に叶えたほむらちゃんの願い」

ほむら「この世界と共に在りたい、それが私の願い」

まどか「その願いはほむらちゃんに私を与えた」

ほむら「温もりも、安らぎも、全部まどかと共に在ったから、そうだったのね」

まどか「ずっと傍にいたよ、ほむらちゃんは一人じゃないよ」

ほむら「私の魔法は、まどかの力を少し借りること」

ほむら「私は外からも、中からも、まどかに満たされていた」

まどか「私はずっとほむらちゃんを感じることが出来たけど、ほむらちゃんはそうじゃないよね」

まどか「だからこれから満足いくまで私を感じて」

ほむら「まどか!」ギュ

まどか「ウェヒヒ」

ほむら「まどかぁ……ぐすっ……まどか、まどか……」

まどか「泣かないで、ほむらちゃん」

ほむら「でも、嬉しくて」

まどか「笑って? 私ほむらちゃんの笑顔が見たい」

ほむら「まどか……ええ……」

まどか「えへへ、やっぱりほむらちゃんには笑顔が似合うよ、すっごく可愛い」

ほむら「それはまどかだって……可愛い笑顔」

まどか「楽しみだね、これからほむらちゃんは私と一緒に永遠の時を生きるんだから」

ほむら「その言い方怖いわ、まどか!」

ほむら「まどか、もう一度だけ会えるって」

まどか「もう一度、だよ、それってもう二度と離れないってこと」

まどか「これからはずっと一緒だよ」

まどか「私の大好きなほむらちゃんと」

ほむら「私の大好きなまどかと」

まどか「うぅ……」

ほむら「まどか?」

まどか「そうやって、私を見つめながら言われると……」

ほむら「大好きよ、まどか」

まどか「ほむらちゃん、急に積極的すぎ!」

ほむら「ふふ、まどかがいなかった反動かしらね?」ツン

まどか「ほむらちゃん! 恥ずかしいけど、とっても嬉しい……」スリスリ

まどか「もういいの?」

ほむら「ええ」

まどか「まだ足りないよ?」

ほむら「大丈夫、だってこれからはずっと一緒だもの」

まどか「もっとワガママになっていいんだよ?」

ほむら「私のワガママはもう叶っているもの」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「それに、みんなも待っているんでしょう?」

まどか「……そっか、そうだね」

ほむら「それじゃあ行きましょう?」

まどか「うん、円環の理に導かれて、ね」

さやか「おかえり」

マミ「おかえりなさい」

あんこ「おかえり」

まどか「おかえり、ほむらちゃん」

ほむら「みんな……ただいま」

マミ「暁美さん、覚悟はいいかしら?」

ほむら「え?」

あんこ「ここへ来たからには洗礼を受けてもらわないとな」

さやか「大丈夫、痛いのは最初だけだから」

ほむら「な、なに?」

マミ「さあ、鹿目さん……」

まどか「何やってるの、みんな?」

さやか「何って、あれだよあれ」

あんこ「お約束があるだろ?」

まどか「ウェヒヒ、やるわけないよ?」

マミ「なん……ですって?」

さやか「ほむらだけ特別扱いかよ」

マミ「私だけ自分がどうなっていたか確認できないの……」

あんこ「いや、正直あれは見ない方がいい」

ほむら「何の話をしているのかしら……?」

まどか「特別扱いして何が悪いの! 神様だって好きな人くらいいるよ!」

ほむら「も、もうみんなの前で……!」

まどか「みんなの前でも関係ないよ、ほむらちゃん」ギュ

ほむら「まどか……うん」

マミ「ソウルジェムがあったら濁っていたところだわ」

さやか「右に同じ」

さやか「今まではまどかの一方的なスキンシップだったからまだよかったけど」

あんこ「ほむらの方もノリノリだとすげえな」

ほむら「まどか、あたたかい」

まどか「体の奥からあたたかくなっていくね」

マミ「目に毒だわ……」

まどか「気持ちに嘘は付けないよ」

ほむら「あ……」

まどか「好き」

ほむら「大好き」

まどか「ほむらちゃんと同じで嬉しい、大好きだよほむらちゃん」

まどか「私ね、これから行かなきゃいけない所があるの」

ほむら「え?」

まどか「もちろん、ほむらちゃんと二人で」

あんこ「そうなのか?」

ほむら「どこへ行くの?」

まどか「それは私とほむらちゃんだけの秘密」

さやか「またか」

マミ「しょうがないわね」

あんこ「早めに帰ってこいよ」

まどか「うん、行ってくるね」

ほむら「まどか、どこに行くの?」

まどか「すぐにわかるよ」

ほむら「そう」

まどか「ほむらちゃん、手繋いでもらえないかな」

ほむら「もちろん」ギュ

まどか「ウェヒヒ」

ほむら「まどかの手、あたたかい……」

まどか「ほむらちゃんの手、ちょっぴり汗かいてるね」

ほむら「……それはまどかだって」

まどか「私でもね、緊張しちゃうことってあるんだ」

ほむら「神様なのに?」

まどか「そうだよ、私は確かに神様だけど、それでもやっぱり一人の女の子だから」

まどか「好きな人を前にしたら緊張もするし、動悸も激しくなるよ」

ほむら「一緒ね」

まどか「うん……」

ほむら「まどかの心臓の音が聞こえてきそう」

まどか「……だからね、これから行く所は私にとってとても大切な所なんだ」

まどか「もちろん、ほむらちゃんにとっても」

「私の願いは、全ての魔女を消し去ること」

「本当にそれが叶ったんだとしたら、私だって、もう絶望する必要なんて、ない!」

ほむら「これって……」

まどか「うん」

まどか「ほむらちゃんは特別だから、私が直接、会いに行くの」

ほむら「まどか……そのリボン?」

まどか「ウェヒヒ、ちょっとの間だけ、お揃いだね」

「これじゃ、死ぬよりも……もっとひどい……ひどい」

まどか「ううん、違うよ……ほむらちゃん」

ほむら「私と……まどか……」

まどか「あなたは私の、最高の友達だったんだね」

「だからって、あなたはこのまま、帰る場所もなくなって」

「大好きな人たちとも離れ離れになって」

「こんな場所に、一人ぼっちで永遠に取り残されるって言うの?」

ほむら「違うわ、まどかは一人じゃない、そして私も」

まどか「うん、一人じゃないよ」

まどか「みんな、みんないつまでも私と一緒だよ」

ほむら「まどかがいない悲しさで泣いてしまうことも沢山あるわ、でも大丈夫安心して」

ほむら「まどかとはずっと一緒にいるから、あなたの、私の傍でずっと見守っていてくれるから」

「まどか……」

ほむら「笑顔が似合うってまどかが言ってくれた、だから泣かないで」

ほむら「その悲しみも苦しみも報われる時がもうすぐ来る、頑張って……私」

まどか「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」

ほむら「私の願いはようやく叶ったんだから」

おしまい

ほむらとまどかの話なので他キャラのエピソードはカットしたった

何かわからんことなんてあったっけ?

最高の友達なんて言う告白はまどか一人では緊張して出来なかったからほむほむと一緒に行く事に
>>88でほむらから好きだと言ってもらえるまでは自分から好きだと言うことも出来なかったまどか

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