言うほど新しくもないジャンル『狸娘』その2 (23)

以前ここで書いていた

言うほど新しくもないジャンル『狸娘』
-SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)

の続編と言うか、派生作品です
当時の酉は忘れたので、新しい酉を付けました

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389098863

スレタイ見てあーそんなのあったなーって思ったら1年以上前か
URLkakoがいらねーな

言うほど新しくもないジャンル『狸娘』

>>2
URL貼り間違えてましたか。すいません

>>2
URL貼り損ねてましたか。すいません

【狸娘、家事を手伝いたがる】

男「……うーん」

男「……ふああ……今何時だ……?」

男「……9時か。もうそろそろ起きるかな」

男「あれ?狸娘は?一緒にベッドで寝てたはずなんだが……」

タヌキ「くすぴー……くすぴー……」

男「ありゃ、ベッドから落ちちゃってるよ」

タヌキ「きゅう……ぐう」

男「……ベッドから落ちても目が覚めないとか……おっとりし過ぎだろ……」

~~~~~~

カチャカチャ

男「ふう、やっぱりめんどくさがって洗い物を溜めといても結局は後でめんどくさいんだよなあ」

タヌキ「きゅうん、きゅうん」

男「お、なんだ、起きたのか」

タヌキ「きゅうん♪」ピョン

男「おわっ、何だよ。いきなり台所に飛び乗って来るなよ」

タヌキ「きゅうん」チョイチョイ

男「おいおい、何だよ。洗い物なんてそんなに珍しくないだろ」

タヌキ「きゅきゅきゅ」

男「……まさか、洗い物手伝ってくれるとか?」

タヌキ「きゅうん♪」

男「お前どう考えたって無理だろ、それでどうやって洗い物なんか……」

タヌキ「きゅうん」

男「おい、ちょっと、危な……うわっ!」

タヌキ「きゅうっ!」

ズルッ

バッシャアアン!

~~~~~~

男「だからさあ、無理にやんなくてもいいんだよっての」

狸娘「だってぇ……あたし1時間しか人間に化けてられないし」

狸娘「男さんと一緒に住んでるから、ちょっとでもお手伝いがしたいんです」

男「……解ったよ。取り敢えずシャワー浴びて来い。体中べしょべしょなんだから」

狸娘「一緒に入りましょうよ♪」

男「」

狸娘「シャワー浴びてきます」

男『狸娘は、1日1時間だけ人間の女の子に化けられるメスダヌキだ』

男『俺と狸娘は……まあ色々あって一緒に住んでて……一応、それなりの深い仲にもなった』

男『あれから1年』

男『俺は新しい仕事を見付け、過去にも踏ん切りを付け……狸娘と新しい生活を送っていた』

店長「おう、もうこんな時間か。男君、もう上がっていいよ」

男「あ、はい。じゃあこの仕事だけパパッと終わらしちゃいますんで」

同僚女「店長?」

店長「ん?何だ」

同僚女「従業員用の裏口のとこで、何かタヌキが座ってるんですけど」

男「」

店長「タヌキ?」

同僚女「はい。何か待ってるみたいなんですけど……」

店長「待ってる?誰をだよ」

同僚女「良く解んないんですけど……『誰か待ってるの?』って冗談で訊いたら返事したし
……首から家の鍵みたいなのぶら下げてるんです」

男「あーすいませんすいません」バタバタ

店長「……どうしたんだ?男君は」

~~~~~~

男「やっぱりお前か」

タヌキ「きゅうん♪きゅうん♪」

男「寒いだろうに、家で待っててもいいんだぞ」

タヌキ「きゅう」

同僚女「……男さん?」

男「おわっ」

同僚女「……男さんって……動物とお話が出来るタイプの人だったんですか……?」

男「いやいやそれはそのあの」

タヌキ「」ジーッ

同僚女「……うわ、何かタヌキちゃんにめっちゃ見られてる」

タヌキ「……きゅん」

男「こら」ポカッ

タヌキ「きゅうん!」

同僚女「ちょっと、男さん!なにタヌキちゃんに暴力振るってるんですかっ!」

男「いや、だってこいつが解った風な口利くから……」

同僚女「はあ?」

男「あー、いやその」

同僚女「もういいですよ。後は私がやっときますから、男さんは上がって下さい」

今回投下ここまで

因みに、前回もそうでしたが、エロありますんでよろしくお願いします

前回スレより、簡単な登場人物の紹介です

男:27歳。ブラック企業を退職後、悠々自適のフリーな生活を送る。
怪我をした狸娘を助けて以降なんやかんやあって新婚生活?を送っている。
言葉遣いはやや粗暴。

狸娘(たぬこ):見た目年齢16歳ぐらい。正体はタヌキで、車に跳ねられて
怪我をしているところを男に助けられ、以降男に恩返しをすべく男の家に
住み着く。
が、その恩返しが少々違う方向へ……。
何にでも(特に人間の交尾関係)興味を持ちたがる。
まだまだ化け力は未熟で、変身に時間制限がある上にタヌ耳(たまに
しっぽも)だけはどうしても残ってしまう。
おっぱいはデカい上に美乳。

幼馴染:27歳。婚約者あり。男とは小学生から高校生まで同じクラス、
大学は学科こそ違え同じ大学に通っていた。
長身でスレンダー、巻き髪ロングにシュッとした切れ長の、狸娘曰わく
「キツネ的な」美人。
本編では余り登場機会は無かったが、婚約者がかなり理解のある
人間らしく、しょっちゅう男の家に遊びに行っている。

もっとも、お互いに全く恋愛感情は無い。

オスダヌキ:狸娘の幼馴染。以前狸娘に交尾を迫って振られる。
クールな性格だが、狸娘には密かにタヌキの里で真っ当なタヌキとしての
幸せを掴んで欲しいと思っている。
化け力は狸娘より遥かに高く、その力を活かしてギコネコ興産を
破滅に追い込んだ。

【幼馴染があれやこれや】

男「おい」

タヌキ「きゅうん?」

男「なーにが『よし、同僚女さんは男さんの好みじゃないですね』だよ」

タヌキ「きゅう」

男「……お前、もしかして妬いてんのか?ん?どや?」

タヌキ「きゅきゅきゅきゅきゅ!」

男「痛い痛い、そんな必死になんなよ……大体、あの娘じゃなくても職場恋愛なんてめんどくせえ
事はこっちからお断りだよ」

ピロピロピロン♪

男「んあ?こんな時間に電話……幼馴染からかよ」

幼馴染『うおーい、やっと出たあ♪』

男「うーわ、何だコイツ」

幼馴染『おい男、飲もうぜ飲もうぜ今から飲もうぜ♪』

タヌキ「きゅ、きゅうん……」

男「……おい、お前酔っ払ってんのか?」

幼馴染『おーともよ、バリバリ飲んでんぜーグロエップ』

男「えっ?えっ?グロエップってお前、もしかしてリバース……」

ツーツーツー

男「……切れちゃったよ」

タヌキ「……きゅうん」

男「『あの幼馴染さんがこんなに荒れるなんて珍しいですね』?……まあ、そうだよなあ。
何かあったんだろうか」

タヌキ「きゅう、きゅう」

男「『心配だから迎えに行ってあげましょうよ』?……えー……」

タヌキ「きゅうん」

男「……解ったよ……」

男「」

男「」

男「……駄目だ、繋がんねえ」

タヌキ「きゅうん……」

男「あいつ確か婚約者がいたよな。まあ、どうせ喧嘩でもしたんだろ。外野の俺達があんまり
首突っ込む事じゃないよ」

タヌキ「きゅうん」

~一方、その頃~

マスター「お姉さん、もうそのぐらいにしといた方がいいんじゃないですか?」

幼馴染「えー?いーじゃんいーじゃん、もー一杯ちょーらい♪」

マスター「やれやれ……」

イケメン「お姉さん、大丈夫ですか?」

幼馴染「ふにゃ?だれあんた」

マスター「あーすいませんお客さん、ちょっと荒れてしまってるみたいで……」

イケメン「あはは、いいですよ。マスター、僕にジントニックを」

マスター「はい」

イケメン「随分荒れてしまってるみたいですけど……大丈夫ですか?」

幼馴染「……………」ウルウル

イケメン「僕で良ければ、お話聞きますよ」

幼馴染「……おにーさん、優しいのね」

イケメン「はは、そんな事無いですよ。ただ、お姉さんがちょっと心配になっただけで」

幼馴染「でも……男なんて嘘ばっかなんだもん。信用なんて出来ない」

イケメン「そう言いながら僕の股間握るのやめてくれませんかね……」

幼馴染「……この後、時間あるんでしょ?」

イケメン「……」

幼馴染「だったら……ねえ。女に、恥をかかせないで」

~~~~~~

タクシーの運ちゃん「へい、着きましたよ。850円です」

タクシーの運ちゃん「……お姉さん、かなり酔っちゃってますが……大丈夫ですか?」

イケメン「多分大丈夫ですよ……はい、850円」

タクシーの運ちゃん「はい、確かに。ありがとうございました」

幼馴染「ふにゃー♪着いた着いた愛しの我が家ー♪」

イケメン「おっとっと、フラフラだなあ……ん?」

イケメン『このアパートは……』

イケメン「お姉さん、本当にこのアパートでいいんですか?」

幼馴染「うん♪ここにねー、友達が住んでんの♪生意気にじょしこーせーと同棲してやがん
だよ。つーほーしてやる!」

イケメン「…………」

イケメン『なるほどな……』

幼馴染「んじゃ!イケメンのお兄さんさよなら!今からロリコンやろーに突入するのらー!」

イケメン『……行っちゃったか』

イケメン『……まあ……ここなら大丈夫だろ』

~~~~~~

男「………………」

狸娘「………………」

幼馴染「ぐすぴー……ばかやろー……」

男「で、何で酔っ払って行き着く先が俺んちなんだよ……」

狸娘「すごくお酒臭い……」

男「まあ、これだけ飲んでりゃあな。このままじゃ風邪引いちまう。ベッドに連れて行くか
……よっと」

狸娘「……?」クンカクンカ

狸娘『幼馴染さんから……お酒とは別の匂いがする……』

狸娘『何だろ……この匂い……知ってる……』

狸娘『……っ!!』

狸娘『お……オスダヌキ君の匂いだっ!』

今回投下ここまで

てす

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