勇太「もう俺に近寄ってくるな!」六花「えっ……」(68)


六花「ふ、ふっふふふ!!たとえダークフレイムマスターが拒もうとも、この邪王心眼から逃れ―――」

勇太「そういうのマジでいいから」キッ

六花「うっ」

勇太「もう変な勘違いされたくないんだよ。クラスの奴に俺とお前が付き合ってるとか噂されてるし」

六花「で、でも……」ソワソワ

勇太「あと朝は迎えに来なくていいから。待ち伏せも止めろよ。これからは別々に登校する。それじゃあ―――」

ガシッ

勇太「わっ!?なんだよ!!」

六花「ゆ、ゆうたぁ……」ウルウル

勇太「離せ。泣いたって無駄だからな」ビシッ

六花「あうっ」

勇太「俺みたいな元中二病じゃなくて現役の中二病を探せよ。それじゃあな」スタスタ

うっ……ぐすっ……ゆうた……えぐっ……

勇太(何で知り合って間もない俺にそんなに拘るんだコイツは……)


☆放課後☆

六花「……」

勇太「何だよ。もう近付くなって言っただろ」

六花「……部活の時間」

勇太(丹生谷は化けの皮が剥がれてアレだし、凸守は言うまでもない、良心は先輩だけとなると……)

勇太「俺退部するわ」

六花「!?」

一色「おーい富樫、帰りにカラオケ行かねぇかー?」

勇太「おう、行く行く!!(キタキタキタ―――――――――――!!これが俺の求めてた青春だよ!!)」

ガシッ

勇太「わっ!?」ガッシャーン

六花「だ、駄目っ!!」

ざわざわ……ざわざわ……

一色「わ、わりぃ……富樫は小鳥遊さんとデートだったか。それじゃまた今度な!」スタスタ

勇太「ちょ!!違っ!!違うんだ!!待ってくれー!!」


勇太「はぁ……」

六花「ゆ、勇太がいないと部員不足で廃部になるから……」

勇太「同好会だろ。それじゃ、一応部員ってことでいいから活動には参加しない。これでいいだろ」

六花「駄目、勇太が居ないと面白くない」

勇太「駄目じゃない。本来待ったなしで辞めるところを仕方なくこうやってるんだろ」ビシッ

六花「うぅ」

勇太「今日はこのことを先輩達に伝える。それで終わりだ」

六花「……」

勇太「ほら、部室行くぞ」スタスタ

六花「あっ……えぐっ……」ポロポロ

勇太「泣くなよ……」


☆部室☆

ガララララ

勇太「うーっす」

六花「……」トボトボ

くみん「あっ、富樫くん遅いよ~!さぁ、一緒に昼寝しよう!」サッ

勇太「だから寝ませんって。それに、今日限りで部活に来ないつもりなので」

区民「え~!?富樫くん、昼寝部辞めちゃうの~!?」

勇太「まぁ元々成り行きで参加してただけですから(丹生谷がアレな時点でいる意味無いよな)」

区民「そっか……残念。富樫くんと一緒に昼寝したかったのにな……」シュン

勇太「はは……(先輩、凄く残念そうな顔してる……か、可愛い)」ドキッ

区民「六花ちゃん、目元が真っ赤だよ!?どうしたの~!?」

六花「……」

区民「……」

勇太(空気が重い)

区民?


凸守「ただいま参上デス!!」サッ

三人「……」

凸守「ん?なんなのデスか、この静まり返った雰囲気は。もしや!サイレントの魔術にかかって―――」

三人「……」

凸守「ま、マスター、これはいったいどうしたのデスか?」

六花「ぐすっ……」ウルウル

凸守「!?」

凸守「だ、ダークフレイムマスター、我がマスターに慟哭の刻印を―――」アセアセ

勇太「……(流石のコイツも焦ってるな)」

凸守「……」

四人「……」


勇太「そ、それじゃ俺は帰るから―――」

ストン

六花「えっ……ひぐっ……ゆうたぁ……」グスッ

凸守「ま、マスターが腰を下ろすなんて!!……だ、大丈夫デスか……?」

くみん「富樫くん!やっぱり辞めちゃ駄目だよ!思い直そうよ!」ギュ

勇太「うっ……(せ、先輩がしがみ付いて胸が……!)」ドキドキ

くみん「死ぬまで一緒に添い遂げようよ!」ジー

勇太「ぐうううううううううううう(先輩先輩先輩やばいって!!!)」


勇太「―――――本気にしますよ?」ハァ

区民「え?」

勇太「い、いや……わかりました。辞めません」

六花「!?」パァァ

くみん「本当!良かったぁ……本当に心配しちゃったよぉ……」

凸守「????」キョトン


☆30分後☆

六花「ふん、やはりダークフレイムマスターといえど邪王心眼の前では赤子も同然……!」

凸守「おぉ!!流石は私のマスター、その内なる秘めたる魔力は甚大……!」

勇太「目元真っ赤にして何言ってんだよ!?(踏み止まって気が楽になったか)」ビシッ

六花「あうっ」

凸守「我がマスターに何をするかダークフレイムマスタ――――うぎゃ!?」ドテッ

森夏「邪魔!」ゲシッ

凸守「なっ、偽モリサマー!!影討ちとは卑怯デス!!」

ギャーギャー

六花「……」ニコ

勇太「何喜んでんだよ?」

六花「……勇太が部活辞めないでよかった」ギュ

勇太「袖掴むな(相当友達が少ないんだろうな……俺が言えたことじゃないけど)」

白衣来て大学になってもずっとやってるマッドサイエンティストに会わせたいな

>>43
六花「鳳凰院凶真…?」

>>46
幼馴染もメル友も女助手も弟子もいるしな

>>47
猫耳メイド「」


あの事件から数日、勇太の先輩への明らかな対応の変化に六花は焦りを感じていた―――

勇太「先輩って休日とか何して過ごしてるんですか?」

くみん「主に昼寝とかしてるよ」ニコ

勇太「本当に昼寝が好きなんですね……外に遊びに行ったりしないんですか?」

区民「するよ~昼寝に最適なベストスポットを探したり―――」

勇太「そ、そうなんですか(今更だけど先輩って結構変わってるよな。この部の人間全員そうだけど)」

くみん「今度富樫くんも一緒にベストスポットを探しに行こうよ!」

勇太「は、はい!じゃあ、今度の日曜一緒に出かけませんか?」パァァ

くみん「おぉ~!」

ワイワイガヤガヤ

六花「むっ……!」ジー

森夏「あの二人、最近仲良いわよね」

六花「……」

森夏「ま、先輩は(部員の中じゃ)比較的まともだもんね~?」ニヤリ

六花「勇太……」


くみん「六花ちゃん、極秘に伝えたいことって何!?」ワクワク

六花「最近ダークフレイムマスターに近付きすぎている……このままじゃ闇の炎に妬かれてしまう……!」

くみん「ダークフレイムマスター……って、富樫くんのことだよね?」

六花「魔力を持たない者がダークフレイムマスターの近くにいると暗炎竜の邪気に犯され死ぬ……邪王心眼の私でなければ即死は必至」

くみん「じゃあ私ってもう死んじゃってるのかな~?」ポケー

六花「ぐっ……とにかく勇太に近づいてはいけない……死にたくなければな……!」

くみん「わ、わかったよ!!ありがとう、六花ちゃん!!」

スタタタ

六花「……」

凸守「さぁすがマスター、パンピーを巻き込まないよう忠告を促すとは……!」ニヤァ

六花「っ!?」ビクッ

凸守「流石デス!」

六花「……うん」


勇太「おい、なに先輩にデタラメ吹き込んでんだよ!」ビシッ

六花「あうっ」

くみん「富樫くんに近付くと暗炎竜に犯されてしまう……!」ササッ

勇太「違いますって!!先輩も信じないでください!!」

六花「勇太は私と契約するべき」ボソッ

勇太「何だとッ!?」

六花「……///」

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