ぼくのなつやすみ アフターライフ (7)

…ジジッ……只今より…人口バランスを予測平均値に復元する為…生物兵器を配布します…

おじ「ついにこの日が…人口削減プロジェクト…」

おば「……とりあえず避難しましょう…」

萌「…」

詩「…」

おば「落ち込んでいてはダメよ…この先に希望はあるもの」

おじ「おばの言う通りだ。希望は存在するよ…」

ぼく「」ヒック

おば「ぼく君…泣かないで…きっと都会にいる家族は死んでいないわ」

ぼく「」コクッ





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おじ「もうそろそろ行こう…そしてこの家とは暫くお別れだ」

おば「みんな、バラバラになっても心はひとつ…」

萌「希望は…」

詩「存在するわ…絶対にね」

おじ「みんないるね…じゃあ行こう」

-森-

おじ「真っ暗だ…」

おば「この懐中電灯だけが頼り」

おじ「ラジオを付けよう…何か情報が得られるかもしれない」

カチッ

ラジオ「…只今の確認できる死者は3000人を超えました…明日までの死者は50000人を超える予想です」

おじ「…」

おば「……狂ってるわ…」

詩「ねぇ…萌ねぇちゃん…」

萌「…なに」

詩「どうして私達は森なんかにいるの…」

萌「分からない…ただ森の方がウイルスを自然浄化してくれるからなんじゃないの…?」

詩「へぇ…」












おじ「よし…そろそろテントを張って寝よう…」

おば「明日も生きられるといいわね…」

おじ「ああ…ぼく君…手伝ってくれ」

ぼく「」コクッ

トーンチーンカーン

おじ「出来た…」

おば「もう寝ましょう…明日の核爆発に備えて…」

-翌日-

ぼく(おいしい料理や温かい布団)

ぼく(楽しい会話や友達と昆虫採集)

ぼく(だけど今は違う…)

ぼく(政府の命令によって人口削減プロジェクトが実行された)

ぼく(何せ今は日本の人口が2億人を超えているからだ)

ぼく(僕はこのまま死んじゃうの?)

ぼく(どこぞの天才研究者が発見したウイルス…それによってこの有様だ)

ぼく「ハッ!」

ぼく「夢…」

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