男「縁談がオレの知らぬ間に勝手に纏まってた」 (33)

男「お見合いすらしていないぞ……なぜだ」


男母「お父さんもいい加減孫の顔が見たくなったのよ」


男「男弟がいるだろうが!アイツ三人も嫁さんに産ましただろ!」


男母「三人とも全員男の子だからねぇ…女の子が良かったのよ、きっと」


男「だからってなんで俺に…」


男母「ちょうどアンタにそういうお話が持ちかかってきたのよ」


男「タイミングが絶望的」


男母「ま、諦めることね。人生諦めが肝心って誰かさんも言ってたでしょー」


男「行ってしまった…まだ聞きたいことがあったのに」


男弟「兄さん」



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弟www
期待

しまったいきなり男の一人称が崩壊していた。男の一人称はオレです。


男「男弟か…お前が女の子作らないからこんなことに……」


男弟「勘弁してよ…。もう三人で手一杯で、正直誰か一人貰ってくれないかって切実に思ってるんだよ」


男「お前も苦労してるんだな………」


男弟「それで兄さんはどうするつもり?」


男「どうするもこうも、断るに決まってんだろ」


男弟「でももう纏まっちゃったみたいだよ」


男「先方には悪いがな、出席はするがその場で大声で断ったらなんとかなるだろ」


男弟「楽観的だなぁ……」


男弟「でもそんなこと言って、相手がスゴイ美人だったらどうするの?気立ても良くってナイスバディー」


男「その場合は………その場合だ」


男弟「俗物だなぁ」

>>2ありがとう頑張ります


???「この度は誠に~~」



男父「いえいえこちらこそ、しかし娘さん、さいぶ緊張してらっしゃるようで。さっきから一言も話しませんなぁ」



男母「まだ若いものねぇ…。でも、どうしてあんな綺麗な娘ちゃんがウチになんか……」



娘父「ま、まあ。本人がいたく気に入っているものですから」



男父•母「「本当に…本当にありがとうございます」」



男「あんな綺麗な娘さんがなぜ……?」



男「臭うぜ臭うぜ…キナ臭ぇ匂いがなぁ…」



娘「………………………」




すみません昨日から一睡もしていないからこんな時間ですけど寝さしてもらいます。建てたばかりですけど本当申し訳ありません。

???は娘父です。なぜ???と表記する必要があったのか…自分でも謎です。


男「でもまあ美人だし……まあいっか。たなぼたたなぼたってね」


男弟「兄さんは昔っから綺麗な人に弱かったからなぁ」


男の控え室にて


男母「アンタ、失礼なことするんじゃないよ」


男父「五年以内に娘を作りなさい」


男「気が早ぇよ」


娘の控え室にて


娘父「いいか、絶対に何も喋るんじゃないぞ、こちらで全て上手くやる」


娘「…………………」コクン


娘母「これで私もようやく肩の荷が下りるというものですわ」




結婚式場(和風)にて


男「あのー……娘さん?」


娘「…………」


男(あからさまに無視されている…)


娘「……………」


色々やって、終わって、男と娘が二人っきりに。


男「ふう…疲れましたね、娘さん」


男「…娘さん、ずーっと喋ってないですけど、どうかしたんですか?具合でも悪いとか?」


娘「……………」


娘「もうだれもいなくなったからだいじょうぶだよね…」


男「え?」


娘「ねえねえおとこさん」


男(なんだか口調が子供っぽいけど……ようやく口を開いてくれたんだ、このチャンスを無駄にはしない!)


男「はい、なんですか?」


娘「ごほん、よんで?」







男「はい?」


男(………オイオイオイオイ。まさかこの結婚、厄介なのを押し付けられたんじゃないだろうな)


男(嫌な予感がしてきたぜ…)


娘「だーかーらー、ごほんよんでっていってるの」


男「……一応聞いておくけど、娘さん、何才?」


娘「えーっとね、たしかねー、ななさい!」


男(どう見たって七才じゃねぇよ!)


男「とんでもねぇ爆弾押し付けられた…こいつとこれから二人で暮らせってのか…」


娘「んー?」


男「喋らなかったのはこういうことかよ…ああイラつく」


娘「ねえねえ」


男「ごめんよ父さん…孫娘の顔、見せれねーわ」


娘「ねえってば!」


男「さっきからうるせぇぞクソガキ!!!!」


娘「!」ビクッ

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