ほむら「杏子、私が思うにハロウィンは先攻が有利過ぎない?」(73)

杏子「どういうことだ?」

ほむら「例えばここで私が先攻をとってあなたにトリックオアトリートと言うわ」

杏子「あぁ」

ほむら「そうするとあなたはお菓子を出さなくてはイタズラをされるわよね?」

杏子「そうだな」

ほむら「それを回避するためにあなたはポッキーを1本私にくれるとするわ」

杏子「あぁ」

ほむら「その後あなたが仕返しに私にトリックオアトリートと言うと…」

杏子「まさか!」

ほむら「そう、あなたがくれたポッキーを返すだけになってしまうのよ」

杏子「そ、そんなのずりぃじゃねぇかよ」

ほむら「でもお菓子を返されたとはいえお菓子を渡したのは事実」

杏子「クソッそんなのおかしいだろ…」

ほむら「そう、どう考えてもおかしいわ」

ほむら「先に言ったものが必ず勝つなんてもはや勝負が成立しない」

ほむら「まるで♯を描いてマルバツで埋めていく後攻の気分よ」

杏子「あぁ、真ん中をとられてどうしようもないんだよな…」

ほむら「というわけでこの事実を皆に伝えに行きましょう」

ほむら「皆にこの危険性を伝えるためにもトリックオアトリートしにいくのよ!」

杏子「ほむら…お前、また自分をお菓子を巻き上げる犠牲にして…」

ほむら「嫌われるのは慣れているわ」ファサ

杏子「へっいいよ、付き合ってやるよ、一人ぼっちはさみしいもんな」

ほむら「杏子…」

ほむら「さっそく獲物ね」

さやか「ふんふーん♪」

杏子「さやかだな、音楽を聞いてるけど気づくのかあいつ」

ほむら「任せなさい、ハロウィンでお菓子を巻き上げる側といえば仮装よ」

ほむら「この牙をつけてマントを羽織るのよ杏子」

杏子「これは…」

杏子「へっ教会の娘が魔女扱いされて末は吸血鬼なんて笑えねぇ」

ほむら「私はこれでいくわ」

杏子「ネコミミに尻尾で仮装になるのか?」

ほむら「あまり凝った仮装は時間がかかるわ」

杏子「それもそうだな」

さやか「うーんやっぱ音楽はいいなぁ」

ほむら「そこまでよ」

杏子「悪いがお前の楽しいお出かけはここまでだ」

さやか「…は?」ゴシゴシ

さやか「帰って寝た方がいいのかな…」

ほむら「トリックオアトリート」

杏子「トリックオアトリートだ」

さやか「え?あ、あぁ!ハロウィンね、あんた達がそんな仮装なんてしてるから何事かと思ったよ」

さやか「楽しいお出かけおしまいとか言うからそういう魔女でも出たのかと」

ほむら「御託はいいわ、トリックオアトリートよ」

さやか(そんなにお菓子が欲しいのかな?)

さやか「ほい、飴だけどこれでいい?」

ほむら「え?えぇ…」

杏子「お、おう…」

さやか「んじゃねー」

ほむら「ってちょっと待ちなさいさやか!」

さやか「どうかした?」

杏子「なんか私達にいうことがあるんじゃないか?」

さやか「あんた達に?」

ほむら「…」

杏子「…」

さやか「うーん」

さやか「あ、そうだ」

ほむら「気がついたみたいね」

さやか「あんた達仮装似合ってるけど、そういうことする柄じゃないと思うよ」

杏子「そこじゃねぇよ!」

さやか「え?似合ってるって言って欲しいんじゃないの?」

ほむら「もっと重要なことがあるでしょう」

杏子「そうそう」

さやか「…ごめん、わかんない」

ほむら「あなた、私達にお菓子を奪われたままでいいの?」

さやか「別に飴ぐらいいいけど?」

杏子「…」

ほむら「…」

さやか「よくわかんないけどんじゃね」

杏子「…」

ほむら「…」

ほむら「私は間違っていたというの…」

杏子「いや、あいつがおかしいだけだって…」

ほむら「そうよね!それよりも次に行きましょう」

杏子「そ、そうだな!」

ほむら「さやかが行った方向に行ってまた会うのはなんだか気まずいから逆方向へ行きましょう」

杏子「マミの家がある方向だな」

ほむら「マミの家に乗り込むのもいいわね」

杏子「だな」

ほむら「と思っていたけどマミを発見よ」

杏子「なんか買い物帰りみたいだけど」

ほむら「あれは……いいお菓子をもっていそうね」

杏子「あぁ、マミの家には必ずお菓子があるからな」

ほむら「そんないいお菓子を奪われたマミはきっと怒るわ」

ほむら「そして私達が伝えようとすることに気がついてくれるはずよ」

杏子「だな!」

マミ「暁美さんと佐倉さん?こんな時間に二人で珍しいわね」

マミ「それに…仮装?」

ほむら「マミ、先攻はいただくわ、トリックオアトリートよ」

杏子「トリックオアトリートだ」

マミ「あ、そっか、もうハロウィンの時期だったわね」

ほむら「さぁ、お菓子を渡さなければあなたに私達の本気のイタズラが」

マミ「そうねぇ、今持ってるのはそのお菓子の材料だから…」

マミ「あ、そうだわ、ちょうどこれからクッキーを焼く予定だったから食べてみない?」

マミ「普段は自分が食べて美味しかったものしか出したことはないけどたまにはね?」

杏子(マミのクッキー…)ゴクリ

ほむら(なんて誘惑なの、逆らえないじゃない…)ゴクリ

マミ「すぐに作るから二人共座っていてね」

ほむら「えぇ」

杏子「あぁ」

ほむら「…」

杏子「…」

ほむら「おかしいわ」

杏子「あぁ」

ほむら「突然お菓子をよこせ、さもないとイタズラをすると脅されているのにどういうことなの?」

杏子「わからねぇ…あたしにはさっぱりだ」

マミ「お待たせ二人共、飲み物は紅茶でいいかしら?」

ほむら「えぇ」

杏子「あぁ」

マミ「ふふっわかったわ、すぐに入れてくるわね」

ほむら「…」

杏子「…」

ほむら「どうしてかしら…」

杏子「どうしてだろうな…」

ほむら「そうよ!そうだったのね!」

杏子「どうしたんだ?」

ほむら「マミもさやかも魔法少女、つまりそういうことだったのよ!」

杏子「な、なんだ?」

ほむら「マミは魔法で紅茶を出したりしていたわ」

ほむら「つまりマミもさやかもお菓子ぐらい魔法で作れるってことよ!」

杏子「そ、そうか、少しぐらい魔法をお菓子に使ったっておかしくねぇもんな」

マミ「紅茶がはいったわよって…あら?二人共たべないの?」

ほむら「え?あぁ、食べるわよ」

杏子「あ、そうだった忘れるところだった」

マミ「?」

ほむら「あ、美味しい…」

杏子「だな」

マミ「本当?よかったわ」

ほむら「そんなこんなでまどかを探しに行きましょう」

杏子「にしてもマミのクッキーうまかったなぁ……」

ほむら「そうね、思わず全て食べてしまったわ」

杏子「で、まどかのいる場所に目処はあるのか?」

ほむら「えぇ、私レベルになるとまどかの居場所なんて常に把握できるわ」ファサ

ほむら「というわけでここを真っ直ぐ行くと」

まどか「うぇひひ、今日はいっぱい買い物しちゃった」

ほむら「いたわね」

杏子(やっぱり行動パターンとか知り尽くしてるのかこいつ)

ほむら「さっそく行くわよ杏子」

杏子「ん」コロコロ

ほむら「何を食べているの?」

杏子「さやかの飴」コロコロ

ほむら「そういえば食べてなかったわね」

杏子「うめぇぞこのりんご味の飴」コロコロ

ほむら「私はグレープみたいだけど…まぁいいわ」コロコロ

ほむら「あ、美味しい…今度どこのメーカーのものか聞いておきましょう」コロコロ

ほむら「ってまどかを見失うじゃない!いくわよ杏子」コロコロ

杏子「んな急がなくてもまどか相手なら追いつけるって」コロコロ

ほむら「待ちなさいまどか」

杏子「悪いな、ここは通せねぇ」

まどか「え?え?ほむらちゃんと杏子ちゃん?」

ほむら「心苦しいけれどまd」

まどか「わぁ!ほむらちゃんの猫さんとっても可愛い!」サワサワ

ほむら「ちょ、ちょっとまどか///」テレテレ

まどか「杏子ちゃんもこの牙は作り物?」

杏子「お、おう」

まどか「杏子ちゃんはかっこいい感じでとっても似合ってるね!」

杏子「そ、そうか?」テレテレ

ほむら「ってそうじゃないわ」

杏子「あ、そうだったそうだった」

まどか「あ、そっか!えっとトリックオアトリートだよね」

ほむら「!!」

杏子「!!」

まどか「?」

ほむら(先攻を奪われた…どうしよう…)

杏子(お菓子もってない…)

ほむら(待って、そうよ私には口の中に飴が…)コロコロ

まどか「どうかしたの?」

ほむら「わかったわ、まどか、目を閉じてもらえるかしら?」

まどか「?うん、わかったよ」パチ

ほむら「食べかけで悪いけれど…」

杏子「ってちょっと待て!」

ほむら「離しなさい!このままだとまどかは望まないイタズラをしなくてはいけないのよ!」

ほむら「まどかは優しいからきっと心を傷つけながらイタズラをするのよ!」

杏子「落ち着け!ちょっと落ち着けって!」

まどか(どうしたんだろう?)

ほむら「ごめんなさい杏子、取り乱したわ」

杏子「いや、まぁお菓子持ってないんだからしょうがねぇよ」

まどか「えっと、もう目を開けてもいいの?」

ほむら「えぇいいわよ」

まどか「えっと、どうしたの?」

ほむら「まどか、ごめんなさい…私たちはお菓子を持っていないわ…」

杏子「イタズラでもなんでも受け入れるよ悪いな」

まどか「え?え?」

ほむら「確か本場だと生卵を叩きつけるのよね、いいわ、存分に投げつけなさい」

杏子「食い物を粗末にするのはやめてくれ、そうだな、私達ならその辺の石でも死にはしないから」

ほむら「そうね、じゃあその辺の石でも投げつけなさいまどか」

まどか「とっても危ないよ!?」

まどか「皆言ってるだけで本当にイタズラなんてしないよ?」

ほむら「え?そ、そうなの?」

杏子「ど、どうしてだよ」

まどか「え?うーん、お菓子は皆で食べたほうが楽しいよね?」

杏子「まぁマミの家で皆で食べると確かに楽しいな…」

ほむら「…確かにまどかと食べると幸せね…」

まどか「こういうのも皆で楽しもうってしてるだけだから本気にしなくてもいいんじゃないかな」

まどか「あ、そうだ」ゴソゴソ

まどか「あった!」

ほむら(途中まで食べたと思われるポッキー?)

まどか「はい、ほむらちゃんあーん」

ほむら「あ、あーん」パク

まどか「美味しい?」

ほむら「え、えぇ…」

まどか「うぇひひ、こうやって食べてもらって美味しいって言ってもらえても嬉しいんだよ」

まどか「杏子ちゃんもあーん」

杏子「い、いやあたしはあーんはいいって」

まどか「…」ジー

杏子「わ、わかったよ!あーん」パク

まどか「うぇひひ」

ほむら「というわけで…」

杏子「んでほむらと一緒にってわけだ」

まどか「えっと、ところでどうしてそんなふうに考えたの?」

ほむら「言われてみるとどうしてだったかしら…」

杏子「あたしはほむらに言われてそういえば本来はそういうイベントだったって思って」

杏子「元々そういうイベント参加してないしな」

ほむら「私も同じだけどどうしてだったかしら…うーん…」

さやか「そういえばさぁもうすぐハロウィンだね」

ほむら「そういえばお菓子がもらえるイベントだったわよね、病院でもらっていたわ」

さやか「あーそっか、病院にいたから真のハロウィンを知らないんだね」

ほむら「真のハロウィン?」

さやか「そうそう、実はさ、その日は…」




ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「さやかあああああああああああああああああ騙したわねええええええええ」

杏子(犯人がさやかならさやかから飴もらった時点できがつけよ!)

まどか「あ、そうだ!せっかくだから二人共うちのハロウィンパーティにこない?」

ほむら「え?」

まどか「仮装してるしママもパパもきっとびっくりするよ!」

杏子「いいのか?」

まどか「うん、大歓迎だよ」

ほむら「じゃ、じゃあ是非…」

杏子「あ、あたしも行こうかな…」

まどか「どうせならさやかちゃんや仁美ちゃん、マミさんも呼んでみようかな…」

ほむら「あなたのご家族がいいなら良いんじゃないかしら?」

ほむら(さやかに軽い復讐も考えておこう…)

杏子「だな、複数人で食べたほうがうめぇっていうなら呼ばない手はないし」

まどか「うぇひひ、そうだね!」



このあと流れでまどっちのお家にお泊りでまどっちの無防備さにほむほむがどっきどき

と言いたいけど眠いしハロウィン終わったし終わりにしましょうおやすみなさい

マジカ30だと思い込んでた

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