Ｐ「手袋はして来なかったのか？」

柚「ン？建物に入るときにはずして来たんだー」ﾍﾍｰ

Ｐ「用意周到だな」ﾍﾟﾁ

柚「ふに。へへっほめられたカモ！」ﾍﾟｶｰ

Ｐ「ほめてないです」ﾍﾟﾁ

柚「ふにぅ」

ちひろ（このやり取りも少し久し振りね…）ｶﾀ

柚「し、新年早々あんまり叩かないのー」ｱｳｰ

Ｐ「叩かれるようなことをしないでください」

柚「あれ？アタシが悪いのかな？」

Ｐ（なんで悪くないと思ったんだ）

柚「でもほらっ」ﾑﾆｰ

Ｐ「うく…つめひゃい」

柚「えへへ。久し振りだからっ」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

Ｐ（謎理論だ）

柚「さわってちゃんとＰサンたしかめなきゃって！」ﾆﾊﾟｰ

Ｐ「……」ﾑﾆﾑﾆ

Ｐ「そっか。それならしかたにゃいな」

柚「うんうん！仕方ないかナー」ﾍﾍｰ

ちひろ（理由が可愛いですねー）ﾎｯｺﾘ…

・・・・・


Ｐ「はい」ｺﾄ

柚「アリガトっ」ﾆﾊﾟ


ｶﾞﾁｬ


ライラ「おはようございますですー」

仁奈「おはようごぜーます！」

Ｐ「おう。なんだか珍しい組み合わせだな。おはよう」

仁奈「えへへー。ちょーどお外で会ったんでごぜーますよ！」

ライラ「はい。ニナさんがちょうど公園を通られるところでもっさり」

Ｐ「ばったりな」

ライラ「あら？」

仁奈「もふふ。仁奈はもっふりですよ！」ﾓﾌﾓﾌ

柚「ホントだぁ♪」ﾓﾌﾓﾌｰ

Ｐ「なんの話だ」

ライラ「えっとですね、ライラさんの今朝のできごとの――」

Ｐ「いやそこじゃなくて」

ライラ「あらら？」ﾊﾃﾅ

ちひろ（あっという間に事務所がにぎやかになりましたね…）ｸｽｸｽ

ライラ「お外はお寒いでございますね」

Ｐ「うん。こたつに入ってるといいよ」

Ｐ「えっと…ちょうど柚にココアを淹れたところなんだけど、二人もいるよな」

仁奈「おお。かたじけねーですよ」ﾍﾟｺｰ

ライラ「かたじけなくございますです」ﾍﾟｺｰ

Ｐ（…このまま仁奈語も交じると大変なことになりそうだ）

柚「とりあえずアタシの一口飲む？」

仁奈「ありがとですよ！」ﾆﾊﾟ

ライラ「ふふ。わたくしお二人のお姉さんですので。プロデューサー殿が淹れてくださるのを待ちますですよ」ﾌﾌｰﾝ

Ｐ「べつにお姉さんじゃなくてもそれが普通だけどな」ｶﾞﾀ

ライラ「ふふーん」ｸﾞｰ

Ｐ「…」

ライラ「…」

Ｐ「急いで淹れて来るよ」ﾀｯ

柚「遠慮はいらないよっ」

ライラ「あー…お二人とも、か、かたじけないです…」

柚「いえいえー♪」

ちひろ（仲良しですねー）ｶﾀｶﾀ…

仁奈「あったかあめーです」ｺｸｺｸ

Ｐ「公園ってことは、まただれかとお喋りでもしてたのか？」ｺﾄ

ライラ「あ…」ﾄﾞｳﾓﾃﾞｽ…

ライラ「はい。お寒いですねー、そうですねーなどとおはなしをしてございました」ｺｸﾝ

Ｐ（中身がないな）

柚「たのしそう！」ﾍﾟｶｰ

ライラ「楽しいですよー」

仁奈「ふー」

Ｐ「冷ますか？」

仁奈「あぅ…か、かたじけねーです。えへへ」

Ｐ「いえいえ」ﾌｰ…

ちひろ（お家みたいね）ｸｽ

Ｐ「やけどしないようにな」

仁奈「はい。気をつけやがります」

Ｐ「うん」


Ｐ「えっと…まああれだ」ﾎﾟﾝ

ライラ「？？」

Ｐ「ライラは可愛いし、…だれとでもおしゃべりするのはいいことだと思うけど、」

Ｐ「話す人みんながいい人だとは限らないからな。気をつけるんだぞ。それにこの季節は寒いし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ライラ「……」

ライラ「……ふふ…」

ライラ「はい。気をつけますです」

Ｐ「うん」

ライラ「…」ﾆｺ

なでなで


ライラ「…ん。ですが」

Ｐ「？」

ライラ「はい。プロデューサー殿のように、とてもイイ人もたくさんですから、ご心配には及ばないですよ」ﾆｺ

Ｐ「…、…いや、それは」

ちひろ「ふふ。いつも女の子に声をかけているプロデューサーさんだと」

ちひろ「そんな風に気をつけろーなんて言ってもあまり説得力はありませんね。えいっ」ﾍﾟﾁ

Ｐ「いて。…す、すいませんです…」

柚「へへっ。そうカモ♪」

ライラ「ふふ…」

仁奈（ココアはもふもふの次にえれーかもしれねーです）ｺｸｺｸ

ｷﾞｭ


Ｐ「？」

ライラ「ふふ、ふふ。それから、えっと」

ライラ「ご心配も、可愛いと言ってくださるのもライラさんはとても嬉しいですよ。ありがとうございますです」

Ｐ「…うん。どういたしまして」

ライラ「はい」ﾆｺｰ

柚「暖かいねー♪」ｺｸｺｸ

仁奈「ですです」ｺｸｺｸ

Ｐ「ライラも気をつけて」

ライラ「はいです」ｷﾞｭ

ライラ「…、プロデューサー殿の手をつかんだままでは飲めませんですね。……あの、飲ませていただいても」

Ｐ「気をつける気ゼロじゃねえか」ﾍﾟﾁ

ライラ「あー」

ちひろ「…」ｸｽ

・・・・・


柚「仁奈チャンは今年もひつじさんかー」ﾓﾌﾓﾌｰ

仁奈「もふふ。仁奈ひつじは干支なんて目じゃねーんですよ！」ﾓﾌｧｰ

柚「おぉー」

Ｐ（未も干支にいるんだけどな…）

ライラ「…」ﾓﾌﾓﾌ

ライラ（…暖かそうですねー…はっ」

ライラ（ひょっとするときぐるみに白衣が最高の防寒なのでは――です）

ライラ（おお、これはライラさんの節約の新たな一手になりそうな予感でございますよー…ふふふ…）ﾓﾌﾓﾌﾓﾌﾓ

Ｐ（何かしょうもないことを考えている気配だ）ｶﾀｶﾀ

仁奈「くすぐってーですよー♪」ｷｬｯｷｬｯ

ｶﾞﾁｬ


千鶴「…？」

Ｐ「？」

Ｐ「おう。おはよう、千鶴」

千鶴「へ？あ、はい。うん。お、おはよう…ございます」

Ｐ「うん」

千鶴「……」

Ｐ「…？」

柚「そっかー。じゃあ今度柚が着なくなったパーカーとかもって来てあげるよー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ライラ「ほんとでございますですか。えへへ。ぱーかーですか…フードですね。…ふーど……」ｸﾞｰ

楓「ふふっ」

仁奈「？？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ



Ｐ（楓さんあの人いつの間に）

千鶴「ふふっ」

Ｐ「？」

千鶴「楽しそう。…ううん…楽しいな……ふふ…」

Ｐ「…」

Ｐ「コーヒーでも飲むか？ココアもできるけど」

千鶴「うん。…あ、ありがと…コーヒーで。……ココアの方が好きだけど、……甘いのとか、私には似合わないし…」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ…

Ｐ（牛乳また買っとかないとだな）

柚「？」ﾓｸﾞ

柚「あ、千鶴チャンだー。おっはよ、えいっ」ﾎﾟｲ

千鶴「お、おは――むぐ」

柚「おーナイスキャッチかもー」

千鶴「…」ﾓｸﾞ

千鶴「も、もう。食べ物を投げたりしない。行儀悪い。…ふふ」ﾆｺ

柚「てへー」ﾆﾊﾟｰ

楓「…っ…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

仁奈「楓おねーさんが先ほどから丸まったままでごぜーますよ」ｻｽｻｽ

ちひろ（楓さんはつぼに入ると長いですね…）

ライラ「みかんはおいしいでございますですねー」ﾓｸﾞ　ﾆﾍ

・・・・・


ｶﾞﾁｬ


比奈「おはようございまスー」

Ｐ「おう。おはよう」

晶葉「おはよう助手よ！今日も冷えるな！」ﾊｰ

Ｐ「…気のせいじゃないか？」

晶葉「ん？？」

Ｐ「あいや、なんでもない」

比奈（晶葉ちゃんは元気っスね）ﾌﾌ

Ｐ「そういうお前は、ちゃんと正月は休んだか？」

比奈「はいっスなんとかー。えへへ。充実した寝正月だったっス！」ｴﾍ

Ｐ（不思議な言い回しだな）ｸｽ

柚「比奈サン！晶葉チャンも一緒だーおっはよ！」ﾍﾟｶﾍﾟｶ

比奈「はいっス。ふふ、柚は年明けから元気っスねぇ」

柚「アリガトーっ」ﾆﾊﾟﾊﾟﾊﾟ

仁奈「？？晶葉おねーさんはなんだか暖かいですね」ﾎﾟｶ…

晶葉「おおっ気づいたかね。へへん。ここに仕込んだお手製のカイロたちがいままさにフル稼働なのだ」ｺﾞｿ

仁奈「おおっ」

ライラ「ライラさんの白衣にも入れてあるのでございますよ」ﾌﾌｰﾝ

千鶴「ふふっどうしてライラさんが胸を張るの…おかしい」ｸｽ

Ｐ「…」

Ｐ「…」ｳﾝ

くい

Ｐ「？」

楓「プロデューサーさん」

Ｐ「？はい」

楓「…」ﾆｺ

楓「コーヒー、一緒に淹れませんか？」

Ｐ「…あ、はい。いいですね」

楓「はい」ﾆｺ

・
・
・


わいわい・・


ライラ「なるほど…もふもふにぽかぽかいろでございますか。どちらも暖をとるにステガタく…」ﾑﾑ

比奈（ぽかぽかいろは楓さんの入れ知恵でスかね）ｸｽ

晶葉「きぐるみの中にカイロを入れればいいんじゃないか？」

仁奈「つまり晶葉おねーさんも仁奈と一緒にもふもふしやがるわけですね！？」ﾓﾌﾆﾊﾟｯ

晶葉「えっなぜそうなる」

仁奈「しやがらねーんですか…？」ﾓｮﾎﾞﾝ…

晶葉「うぐ」

晶葉「…い、いいだろう。しやがるさ。て、天才に不可能はないのだ！」ﾓｰﾌﾓｰﾌ

仁奈「ぐへもふ…じゃなかった。わーいです！」ﾜｰｲ

比奈（仁奈ちゃんが若干黒いでス）ｽﾞｽﾞ…

ライラ「わーいでございますー」ﾜｰｲ　ﾓﾌﾎﾟｶ

千鶴「あ、でライラさんも結局両方着けるの…。ふふ、まあ悪くないと思うけど」

ライラ「はい。あったかくてすばらしいです」ﾑﾌｰ

ライラ「チヅルさんもどうでございますか？」ﾓﾌﾓﾌ

千鶴「えっいや私は……に、似合うかな。いやでもこんな可愛い格好…うぅ」

比奈（みんな可愛いなぁ…）

柚「むにー」

比奈「？ふぁふ…ゆ、柚？」

柚「へへー。比奈サンもカワイイよっ」ﾑﾆｰ

比奈「……ふふ。どもっス…えへへ…」

柚「いえいえー♪」ﾍﾍｰ

楓「ふふ」ﾆｺﾆｺ

楓「みんな可愛いですねー…」ｺﾎﾟｺﾎﾟ…

Ｐ「あ、楓さんよそ見してると」

楓「へ？…あ、あら、あわわ」ｻﾞﾊﾞｰ

Ｐ「あー」

ちひろ（楓さんも可愛いですよ）ｸｽ

わいわい


ちひろ「…ふふ」

ちひろ「いいですね。年が変わっても、うちの事務所は和やかで」

Ｐ「ええ」

楓「そうですね」

Ｐ「はいはい。楓さんは早く拭いてください」

楓「あぅ…す、すいません」ﾌｷﾌｷ

ちひろ「…」ｸｽ



ちひろ「今年もいい年になりそうですねー」

Ｐ「ええ」