あかり「ドッペルゲンガー?」(112)

ザーザーザーザー

あかり「うう、すごい雨だよぉ」

ドカーン

あかり「うわっ! 凄く近くに落ちた!」

あかり「おへそ隠して早く帰ろう」コソコソ

――――――――――
――――――――
――――――
――――
――

???「ふふっ…………あっかりーん……」

あかり「昨日雷凄かったねー」

ちなつ「近くに落ちた跡が残ってたんだって」

あかり「そうなんだ、でも今日は晴れて良かったよぉ」

櫻子「あ、あれ? あかりちゃん?」

あかり「どうしたの? 櫻子ちゃん」

櫻子「おっかしいなー、さっきあかりちゃん教室の前にいたと思ったんだけど……」

あかり「あかりはちょっと前からここにいたよ」

ちなつ「私も一緒だったよ」

櫻子「うーん、見間違いかな?」

ちなつ「この頭を見間違えるのかな?」

櫻子「確かにお団子も二つあったし......」

あかり「あかりの識別そこだけなの!?」

櫻子「あっ、私生徒会の頼まれ事の途中だった!」

あかり「じゃあまた明日」

ちなつ「バイバーイ」

――――――――
  
あかり「あかりと見間違いなんて珍しいよぉ」

ちなつ(流行ってるのかなこの髪型? いや、そんなバカな……)

あかり×あかりか
一向に構わん

おんねんちゃんか?

あかり「こんにちはー」ガラガラ

結衣「あ、……あかり?」

京子「…………」

あかり「どうしたの? 二人共?」

京子「どうしたの? ……だって?」ガバッ

あかり「キャッ!」

京子「私のラムレーズンを返せ~!」ガクガク

あかり「ちょっ、京子ちゃん!?」

京子「楽しみにとっておいたのをよくも~!」

結衣「京子、落ち着け」ペシ

ちなつ「どういうことですか?」

結衣「それが……」

京子「あかりが私のラムレーズンを食べちゃったんだよ!」

あかり「ええっ! あかりそんなことしてないよ!」アッカリーン

京子「嘘つけ! この~」ムニムニ

結衣「やめろって」ペシ

ちなつ「あかりちゃんはここに来るまで私と一緒でしたよ」

あかり「そ、そうだよぉ、ずっとちなつちゃんといたんだからそんな時間なかったよ!」

京子「でも見たもん! あの髪型はあかりだった」

ちなつ「クマでも見間違えたんじゃないですか?」

あかり「そっちのほうが大問題だよね!?」

結衣「多分生徒会の誰かが来て食べたんだろ」

京子「そうかなあ……」

支援

京子「じゃあ結衣、ラムレーズン買って来て」

結衣「何の『じゃあ』だよ」

ちなつ「櫻子ちゃんもあかりちゃんに似た人を見たらしいですよ」

京子「流行ってるのかなあかりの髪型」

あかり「え、そうなのかなあ……」テレテレ

結衣「なぜ照れる」

お家――

あかり「ただいまー」

あかね「あら……あかり?」

あかり「ん? どうかした? お姉ちゃん」

あかね「あかり……さっき帰って来たわよね?」

あかり「今帰ったばっかりだよぉ」

あかね「変ね……確かに……」

あかり「もー、変なお姉ちゃん」トテトテトテ

あかね「私があかりの声を聞き間違えるなんて……」ブツブツ

期待しえん

あかりのお部屋――

あかり「さーて宿題を……」

あかり「あ、あれ? あかりこの本出しっぱなしだったけ?」

あかり「それになんか……」

あかり(部屋に違和感が)

あかり(机とか……ベッドの感じとか……なんか……)

あかり(それにこの部屋の空気……)

あかり(さっきまで……誰か……いた?)

ゾクッ

あかり「そ、そんなわけないよね! 気のせい、気のせい」ガラガラ

あかり「よ、よーし、宿題がんばるぞー」

翌日――

櫻子「まったく、こんなに早くいかなくてもいいじゃん」ブーブー

向日葵「ダメですわ! 私達は今日は日直ですのよ」

櫻子「あ、あかりちゃんだ」

向日葵「聞きなさい!」

あかり「…………」タタタタタ

櫻子「朝早くから何してたんだろ?」

向日葵「さあ? 教室から出て行ったみたいですけど」

櫻子「何か用事かなー?」ガラガラ

ポスッ!!

櫻子「なっ……」

向日葵「これは……黒板消しトラップ?」

櫻子「うがー! 誰だー、こんなことしたのはー!!」

向日葵「誰って、私たちより早く来た人なんて……」ハッ

向日葵「まさか、赤座さんが?」

櫻子「はー? あんたまだ寝ぼけてんの? あかりちゃんがこんなことするわけないじゃん!」

向日葵「わ、私だってそんなこと思っていませんわ! 日ごろの行いが悪い天罰ですわ、きっと」

櫻子「なんだとー!」

あかり「あ、おはよう二人とも、今日は早いね」アッカリアッカリ

櫻子「あかりちゃん、おはよう」

あかり「櫻子ちゃん髪が真っ白だよ! どうしたの?」パタパタ

向日葵「ほっといて良いですわ、それより今日は何かありましたの? 随分早く登校されてたようですけど」

あかり「え? あかり今来たところだよ」

櫻子「え?」

あかり「?」

しえん

その後もこの現象は続いた――

結衣「あれ? あかりじゃん」

あかり「……」バサバサ

結衣(お菓子をぶちまけてる、……一体何を?)


向日葵「赤座さん?」

あかり「……」ガシャーン

向日葵「い、いつも水をあげてる花瓶を……!!」

某掲示板のアニメSSを考察してみる
個人的な感想だが自分的にはゆるゆりSSって面白く無い気がする
誤解されるかもしれないが、これは原作がつまらないとかそういう意味ではない
いやむしろ、原作が面白いからこそ、SSが映えないのだろう
ゆるゆりは完成された面白みというかがあり、穴がないような印象を自分は受ける
SSというのは作品の中にある曖昧な部分などを自分なりにアレンジして
その作品の設定を受け継いだまた違う作品として出すものである
だから、ゆるゆりの完成されたギャグや面白い点を、素人がいじってもあまり面白くないのである
これはギャグ漫画全てにおいてもそのようなことが言えるのではなかろうか
現に、今でも禁書やギアスのSSは書く人がいるのに、けいおんや日常のSSはめっきり見なくなった
また、もう一つの理由として、キャラに原因があるように私は考える
ゆるゆりの登場人物はあまり多いとは言えない
同じように、先ほどあげたけいおんの登場人物も、少ないのである (ただ、日常は比較的登場人物は多い そもそも日常はあまり人気がない作品なのではなかろうか…)

そして――

京子「あかり! 私の隠してたお菓子取っただろ!」

櫻子「あかりちゃん! 私の漫画どこに持っていったの!」

ちなつ「あかりちゃんが私の手紙隠したんでしょ(ゴゴゴゴゴ)」

あかり「あ、あかりそんなことしてないよ!」

櫻子「絶対あかりちゃんだったよ! 見間違いなわけないもん!」

京子「往生際が悪いぞ! あかり」

あかり「ふぇ、えーん、結衣ちゃ~ん」

結衣「え、えーっと……」

あかり「まさか、結衣ちゃんまで」

結衣「何か悩みがあるなら聞くよ……」

あかり「う、うわーん! みんなのバカー!!」タタタタタ

しえん

ちなつ「ああ、行っちゃった」

結衣「悪いことしたかなこれは……」

京子「でも間違いなく、数々の悪行はあかりだったよね」

向日葵「しかしこの目で見たとはいえ、赤座さんがあんなことするなんて考えられませんわ」

櫻子「わかった! あかりちゃんは双子だったんだ!」

向日葵「バカはほっといて……」

櫻子「なんだとー!!」

ちなつ「確かになんかおかしいです」

京子「あかりもストレス溜まってんのー?」

結衣「そういう感じじゃなかったけど」

櫻子「そういえば昨日もあかりちゃんに似た人がいたよね?」

ちなつ「でもそれはあかりちゃんじゃないよ、同じ時間に私といたもの」

京子「同じ時間にそっくりの人間がいた?」

向日葵「それってなんだか……」

結衣「ドッペルゲンガーみたいな話だね」

ちなつ「ま、まっさかー」

京子「結衣~、お前ゲームのやりすぎだぞ」

結衣「私だって本気で言ってるわけじゃない」

櫻子「ドッペルゲンガー?」

向日葵「自分とそっくりの人間のことですわね」

ちなつ「自分がみると死んでしまうんでしたっけ?」

櫻子「大変じゃん!」

京子「本当にドッペルゲンガーなんていると思う?」

結衣「そうじゃなくてもやっぱりおかしいよ、あかりも心配だし」

ちなつ「そうですね、じゃあ探しに行きましょうか」

生徒会室前――

綾乃「まったく歳納京子は、まーたプリントを……」

綾乃「あら?」

あかり「うう、ぐすっ……」トボトボ

綾乃「あなた……赤座さん? どうしたの? 何かあったみたいだけど」

あかり「あ、杉浦先輩……」グスッ

綾乃「あ、赤座さん?」

あかり「うわーん」ダキッ

綾乃「ちょ、ちょおおおお!」

赤痢展開で自殺期待上げ

綾あかくるか!

綾乃「なるほど、そんなことが」

あかり「はい……」

綾乃「それは不思議な伏見稲荷ね、赤座さんには身に覚えはないんでしょう?」

あかり「そうなんです、あかりもう何が何だか……」

綾乃「大丈夫よ、私からみんなに言って分かってもらうから」

あかり「私のこと信じてくれるんですか?」

しえ

綾乃「赤座さんが良い子なのはみんな知ってるわ」ニッコリ

あかり「杉浦先輩……」ジワッ

綾乃「ま、まあこれくらい生徒会としてはとーぜんのことよ」

あかり「ふふっ、杉浦先輩は優しいんですね」

綾乃(それにしても赤座さんそっくりな人がいるとは……これはなんだか不穏な空気ね)

あかり「杉浦先輩……」ピトッ

ドピュ

イキすぎィ!

綾あかの予感

綾乃「あ、赤座さん!?」

あかり「こんなに優しくしてくれたの、杉浦先輩がはじめて……」

あかり「『あかり』は杉浦先輩ともっと仲良くしたいなー」スリスリ

綾乃「な、ななななな」

あかり「真っ赤になる杉浦先輩、可愛い」

綾乃「そ、そんなふしだらなことはいけません!」

あかり「でも杉浦先輩だって京子ちゃんと……」

綾乃「ど、どうしてそこで歳納京子が出てくるのよ!」

あかり「あかりは分かってますよ、それに『あかり』だってみんなと仲良くしたいんです」

綾乃「仲良くって、みんな仲が良いじゃない」

あかり「うーん、もっと言うと……」

あかり「『あかり』のモノにしたいんです」

綾乃「!?」

ガラガラ

京子「綾乃ー、あかり見なかった……って」

このあかりちゃんはドッペルか

京子「すみません、お邪魔しました……」ガラガラ

綾乃「と、歳納京子ぉー!! ちょっと待って、これはちがっ……」

あかり「ふぅ……京子ちゃんは本当にお邪魔虫だよぉ」ギュー

綾乃「赤座さん! ふざけないで!」

あかり「ふざけてなんていません」

あかり「『あかり』は、もっと杉浦先輩と仲良くしたいんですよ」

あかり「だから……」

綾乃「な、な、な]

チュッ

キマシタワー

――――――――――

結衣「探すにしたって手掛かりなしだな……」

ガサガサ

あかり「……あ、結衣ちゃん」

結衣「あかり、ごめん、みんな心配してるし戻ろ」

あかり「うん、あかりも大人げなかったよぉ」

結衣「みんなもあかりを探しに行ったから、とりあえず部室に……」

櫻子「あ、船見先輩! 歳納先輩があかりちゃんみつけ……た……」

結衣「え? あかりはもうここに」

ウワー アヤノ ノ クチビル ガー!! コレハ チガウ ノ トシノウキョウコー

部室――

櫻子「まじでドッペルゲンガーだったってこと?」

あかり「うわー、本当にそんなことあるんだね~」

結衣「いや、軽いな」

あかり「う~ん、でも何でイタズラなんか……」

結衣「心当たりはある?」

あかり「さっぱりだよぉ~」

櫻子「実はあかりちゃんがしたかったことなんじゃないの~?」

あかり「もー、あかりそんなことしないよぉ~」プンスコ

結衣(なんか嫌な予感がする……)

怨念がオンオンオンフルールよ!

――――――――――

ちなつ「あかりちゃんどこに行っちゃたの?」

ちなつ「存在感が無いとこういう時に困るわねー」

あかり「ちなつちゃん」

ちなつ「あ、あかりちゃん、良かった、急に出ていくから……」

あかり「……『あかり』はちなつちゃんのことが好きだよ」

ちなつ「は? 急に何言ってるの、あかりちゃん」

あかり「けどその自己中心的な考え方はあかりもどうかかな~って思ってるの」スッ

ちなつ「え、え?」

あかり「でも、もっと仲良くなればそんなこと気にならないよね、あかりもそう思うよぉ」

あかり「さあ、もっと『あかり』と仲良くしようよ、ちなつちゃん」

ちなつ「ちょっと、やめてよ!」ドンッ

あかり「キスまでした仲なのに……ひどい、ちなつちゃんひどい」

ちなつ(あかりちゃんじゃない……!)

アッカネーン

あかり「ひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどい」

ちなつ「あ、あなた……誰?」ゾクゾク

あかり「あかりは……『あかり』だよ、何言ってるの?」

ちなつ「ちがう、あかりちゃんはそんなこと……」

あかり「本当にそうなの? ちなつちゃんは『あかり』のこと本当に分かってる?」

ちなつ「え……?」

気づいたか、さすがチーナ

向日葵「いましたわ!」

京子「ちなつちゃん! そのあかり捕まえて!」

あかり「チッ……」タタタタタ

ちなつ「京子先輩、あのあかりちゃん」

京子「どうやら本当にドッペルゲンガーみたいだよ」

ちなつ「そ、そうですよね!」

ちなつ(あれがあかりちゃんなもんですか)

お前赤痢か!

ちなつ「ところで、杉浦先輩どうしたんですか」

綾乃「…………」ポケー

京子「ちょ、ちょっとね……」

――――――――――

結衣「今京子たちが追っかけてるって」ピッ

あかり「ドキドキするねー」

櫻子「わくわくするねー」

結衣「ははは、でもあかりが戻ってきてよかった、これで二人のあかりがいるってちゃんとわかったし」

櫻子「でも一体どうしてこんなことになったんでしょーか?」

結衣「分からないな、あかり、心当たりある?」

あかり「うーん……」

ドタドタドタ

あかり「え? 何」

あかりたのしそう

バーン!

あかり「あっ!」

あかり?「…………」ニヤッ

京子「追い詰めたぞ! ドッペルあっかりん!」

あかり×2『なにその名前!!』ドッペリーン

京子「うお……どっちだ?」

結衣「こっちに座っていたのが……」

あかり?「必殺……チョーク煙幕!!」ボフッ

モクモクモクモク

ちなつ「う、げほっごほっ」

向日葵「何も見えませんわ!」

結衣「しまった、これじゃあ……」

あかり1「うう、のどが痛いよぉ」

あかり2「み、みんな~大丈夫……?」

櫻子「混ざった」

京子「これじゃ、どっちがあかりか判断できないぞ!」

あかり1「うわ、本当にあかりそっくりだぁー」

あかり2「うわ~なんだか不思議な気分」

あかり1「はじめまして、赤座あかりです」

あかり2「こちらこそはじめまして、同じく赤座あかりです」

結衣「本当に見分けがつかないぞ……」

かわいい

櫻子「う~ん」プニプニ

あかり1「ちょっと櫻子ちゃ~ん、やめてよぉ」

櫻子「う~ん」サワサワ

あかり2「くすぐったいよぉ、櫻子ちゃん///」

櫻子「全然わかんないや」

向日葵「意味ありましたの? それ」

あかり1「もう……あ、あかりお茶淹れてくるね」トテトテ

あかり2「あかりもお菓子出してくるよぉ」トテトテ

櫻子「見た目も行動もほとんど同じですわね」

結衣「でもどちらかがイタズラをするドッペルあっかりんだ」

京子「そう! 綾乃の唇を奪ったあかりがこの中にいる」

京子「待ってろ綾乃! お前の仇は私が取る!」

結衣「死んでねーだろ」

ちなつ(でも、たしかにどちらかが『あの』あかりちゃん……)ゾクッ

いたずらしなければ、ただ天使が増えただけだな

あかりに迫られるあかり

お茶が入りました――

みんな「ズズー」

櫻子「けどどうしたらいいんだろ?」

京子「本物のあかりしか知らないことを質問したらいいんじゃない?」

結衣「本物のあかりしか知らないこと?」

向日葵「例えば……前のテストの点数とか」

あかり1・2『78点だよぉ』

櫻子「うっわ、私より全然高い」

向日葵「当たり前ですわ」

ちなつ「あってるなー」ガサガサ

あかり2「ちょ、勝手に見ないでよぉ~」

あかり1「ちなつちゃんひどーい」

京子「今日のあかりのパンツの柄は?」

結衣「それ私たちも知らないだろ」

あかり1・2『えーっと、今日はクラゲパンツだよぉ///』

櫻子「確かめよう!」

京子「おりゃー!!」

あかり1・2「いやああああ!!」アッカリーン

向日葵「やめなさい!」

結衣「二人が同じこと言った時点で意味ねーだろ」

しえ

京子「結局同じだったかー」

あかり1「うう、ひどい……」

あかり2「あんまりだよぉ……」

結衣「しかしまいったな、この感じだとあかりと同じ記憶を持っているみたいだし」

ちなつ(そういえばキスのことも知ってたな……)

あかり1「どうしよー京子ちゃん」

あかり2「どっちが本物か分かるのかなぁ……」

京子「そもそも、もとから特徴が無いあかりを見分けるのは難しいんだよ!」

あかねさんなら!あかねさんならきっと…!

直前のやり取りを聞き出せば良かろう

あかり1・2「ひどい!」

結衣「おまえなぁ……」

京子「てゆーかこのままでいいんじゃね? なんか問題ある?」

向日葵「イタズラばかりされたら困りますわ」

京子「二人一緒にいれば大丈夫だろ? イタズラした方がドッペルあっかりんって分かるし」

結衣「綾乃の仇は?」

京子「綾乃はもう犬にかまれたとでも思ってさー……」

あかり2「もう! 京子ちゃ~んひっど~い」プンスコ

あかり1「ひどいよ……京子ちゃん……」

京子「ん?」

あかり1「ひどいよ、京子ちゃんひどい」

あかり1「『あかり』のこと何にも考えてない」

あかり1「みんなだってそう」

あかり1「だれも『あかり』のことなんて分かってないんだ!!」バンッ

結衣「あかり……?」

あかり1「『あかり』はみんなといっつも仲良くしたいと思ってるのに!」

あかり1「結局いつもないがしろにされて……」

あかり1「これじゃ『あかり』が可哀想だって、あかりは思ってるよぉ」

あかり1「だからあかりは『あかり』がしたいことをするの」

あかり1「『あかり』が本当にしたいことをね」

可哀想にあの子…ルートじゃなかったんだ…

結衣「お前がドッペル……ん?」クラッ

結衣(なんだ急に眠気が……)

櫻子「ぐー」zzz

向日葵「うーん」zzz

ちなつ・京子「zzz」

結衣「まさか……お前、お茶に……」

あかり1「さすがは結衣ちゃんだね、西垣先生のところから色々持ってきてよかったよぉ」ニッコリ

これは天使あかりと堕天使あがりに挟まれたあかねさんに期待

結衣「何をする気だ……」

あかり1「『あかり』がしたいことだよ」

結衣「く……」ガクッ

あかり(ド)「やっぱり結衣ちゃんは凄いな、『あかり』もずっと頼りにしてたし……あかりも大好きだよ」

あかり「み、みんな……」

あかり(ド)「改めてはじめましてかな?」

あかり「あなたは……誰?」

あかり(ド)「あかりは『あかり』だよ」

あかり(ドレッドヘアー)

あかり「ち、ちがうよ! 『あかり』はあかりだもん!」

あかり(ド)「ちがわないよ、『あかり』とあかりは同じだよ」

あかり「そんなわけないよ! 『あかり』はずっと……あかりだけだよ」

あかり(ド)「うーん、ちょっと考えてみてよぉ、あかりとあかりちゃんで何が違うのかな?」

あかり「性格が違うよ! あかりはイタズラなんてしてないし」

あかり(ド)「性格なんて変わるものだよ、それにあかりちゃんは今まで一度もイタズラしたことないの?」

あかり「それは……」

あかり(ド)「性格の違いだけなら子供の頃の『あかり』は今のあかりちゃんとは別人だよねぇ」

支援
面白いな

あかり「あ、あなたは今までいなかったじゃない! 『あかり』の経験はあかりだけのものだよぉ」

あかり(ド)「けどあかりは、あかりちゃんとそっくりそのまま同じ姿で、同じ記憶も持ってるよ」

あかり(ド)「私が今までの『赤座あかり』は、あかりだったって言えば、それを違うなんて言える人はいるのかな?」

あかり「あかりが証人だよ!」

あかり(ド)「あかりだって同じように言うよ、『あかり』は私、私だけが『赤座あかり』であるってね」

あかり「そんな!」

あかり(ド)「それにあかりちゃんは自分が『本物』って信じてるみたいだけど……」

あかり(ド)「本当にそうなの?」ニヤッ

「あかり」がドッペルライナー崩壊した

あかり「何……言ってるの……?」

あかり(ド)「例えばあかりちゃんは私のように同じ姿、同じ記憶で昨日突然生まれたとして……」

あかり(ド)「自分がニセモノだという記憶を忘れちゃったとしたら?」

あかり「!?」

あかり(ド)「それで例えば『本物』はどこかで行方不明になっていたとしたら?」

あかり(ド)「きっとニセモノだっていう自覚のないあかりちゃんはいつもと同じように学校に行って、部活をして、家に帰って」

あかり(ド)「普通に生活してると思うよ」

あかり?「そんな……そんなこと……」

あかり(ド)「あかりがあかりちゃんの真似をしたら誰も分かんなかったもんね~、断言するけど他人は絶対気付かないよ」

あかり(ド)「ねぇ、もし今扉が開いて、もう一人赤座あかりが現れたとしたら? それで『昨日の雨で崖から落ちちゃったよ~』って言ったとしたら」

あかり(ド)?「あかりちゃんは自信をもって『私が赤座あかりだ』と言える?」

あかり?「いやっ! 聞きたくない! あかりはあかりだよ!」

あかり?「ねぇ、例えば私が今あかりちゃんを殺して……」グイッ

あかり?「んんっ」

あかり?「ドッペルゲンガーは消えちゃったって言えば……」スッ ボクトウー

あかり?「い、いやっ……」

あかり?「どうなると思うっ!!」ブンッ

あかり?「いやあああああああああああああああ!!」

てっきり存在が軽くなりすぎてクエスチョンついてんのかと思ったけどあんまり間違ってなかった

ぶっちゃけどっちでもいい

――――――――――

あかり「え…………?」

あかり(ド)「ふふっごめんね、冗談だよ」ギュッ

あかり「なっ、何を?」

あかり(ド)「あかりは別に本物になりたいわけじゃないよ、もちろんあかりちゃんが本物」

あかり(ド)「あかりはあかりちゃんとも仲良くしたいんだよぉ」スリスリ

あかり「そ、そうなんだ……」ホッ

あかり(ド)「あかり、あかりちゃんにもっと幸せになってほしいんだ」

あかり「じゃあ、どうしてイタズラなんかしたの?」

あかり(ド)「あかりちゃんがしたいことをしたんだよ」

どっぺりんの声が
ゲスっぽいみかしーで再生されてゾクゾクする

支援

あかり「あかりそんなこと思ってないよ!」

あかり(ド)「京子ちゃんや櫻子ちゃんにイタズラしたのは、いっつも無茶を言うお返し」

あかり(ド)「お菓子はアリさんにもっと美味しいものをあげようと思ったから」

あかり(ド)「花瓶はもっときれいなモノの方がお花さんもいいかなと思ったし」

あかり(ド)「ちなつちゃんともっと仲良くしたいから、結衣ちゃんと恋人さんにならないように手紙は隠しちゃった」

あかり(ド)「もちろん結衣ちゃんとも仲良くしたいし、他の人とも、もっともっと仲良くなりたいな」

あかり「でも、他の人に迷惑かけちゃダメだよぉ……」

あかり(ド)「なんで? なんで他の人が出てくるのかな? あかりは、あかりちゃんに幸せになってほしいの」

あかり(ド)「あかりちゃんも望んでいることでしょ?」

あかり「あかりはそんなこと望んでないよ!」

あかり(ド)「本当に? 心の底ではそうしたかったんじゃない?」

あかり「そ、そんなこと……」

あかり(ド)「もっと素直になろうよ、あかりちゃん……」スルスル

スルスル?

ペルソナ?

アリさんwww花瓶www

あかり「あっ……///」ゾクッ

あかり(ド)「あかりちゃんも本当はもっといろんなことをしたいと思ってる、だから私が代わりにしてあげる」チュッ

あかり「んんっ///」

あかり(ド)「ひとつになろうよ……あかりちゃん」レロ

あかり「やだ……怖い……」フルフル

あかり(ド)「気持ちよくしてあげるよぉ、大丈夫、あかりに任せて……」

あかり「助けて……みんな」

あかり(ド)「どうしてあかりを拒否するの? あかり悲しいよぉ」

あかり「こんなの間違ってるよ……、あかりたち、女の子同士……」

あかり(ド)「そんなこと気にしなくていいよぉ……」

あかり(ド)「だってこれからみんなと仲良くするんだよ」

あかり(ド)「京子ちゃんも結衣ちゃんもちなつちゃんも櫻子ちゃんも向日葵ちゃんも杉浦先輩も池田先輩もお姉ちゃんも」

あかり(ド)「みんなで仲良くなって、気持よくなって」チュパチュパ

あかり(ド)「とっても幸せだよね」ニコッ

あかり「あ、んんっ……はぁ、はぁ……」

あかり(そうかな……そうなのかな? ダメ、あかりもう、何も考えられない)

あかり(ド)「あかりに任せてひとつになろうよ、あかりちゃん」

あかり(きもちいい……幸せ……)

どうしてゆるゆりはいちいちエロ展開になるんだろう、わからない

何時の間にか
あかあかになっていた

――――――――――
ザー ザー ゴロゴロ
ドカーン

結衣「……うっ」

結衣「何? 雷……あかり、そうだ、あかりは!?」

みんな「う、うーん……」

結衣「あかり! しっかりしろ」ペシペシ

あかり「う、ううん、あ……結衣ちゃん」ムニャムニャ

櫻子「ああれ? もう一人のあかりちゃんは?」

向日葵「大丈夫ですの? 赤座さん、服がはだけてますわよ」

結衣「あかり、あいつは……」

あかり「わかんない……なんか、ぼーっとする」

京子「消えちゃったのかな?」

ちなつ「うーん……それより、あかりちゃんは本物のあかりちゃんだよね?」

あかり「え?」


(あかりちゃんは自信をもって『私が赤座あかりだ』と言える?)


あかり「……うん、あかりはあかりだよぉ」ニッコリ

ちなつ「そう、良かった……」

結衣「けどまたあいつが出たら」

あかり「もう大丈夫だと思うよ……なんとなくそんな気がするの」

京子「まあ、あかりが言うなら……」

向日葵「けど結局なんでしたの?」

櫻子「ドッペルゲンガーか……」

あかり「それよりみんな、この雨だと帰れないよぉ」

櫻子「げ、本当だー」

向日葵「しばらく雨宿りするしかありませんわね……」

あかり「じゃああかりお茶を入れてくるよ」

ちなつ「動いて大丈夫なの?」

あかり「動いてた方が楽なんだ~」ガラガラ

京子「けど本当になんだったんだ?」

結衣「みんなあかりに迷惑かけ過ぎなんだよ、本物がああなっても私は驚かないよ……」

櫻子「そうかなぁー?」

向日葵「あなたに関して間違いありませんわ!」

あかり「…………」

あかり「ふふっ……」

あかり「待っててね『あかり』ちゃん、すぐみんなと仲良くなるよぉ」

あかり「心配しないで、みんな気持ちよくって、幸せになれるからね」

あかり「ふふふふふふふふふふふふふふ……」


おわり

あかり「ドッペルライナーシステム?」

あかあか=あかり×あかりという電波を受信してこうなった次第
我ながらわけのわからんものが出てきたなと思う
見てたと人とか支援してくれた人はありがとう

そら乙よ!

いまさらだけどタイトルを あかり「ドッペルあっかりん?」 にすればよかった


こういうの好き

乙でした

このあかりちゃんと対峙したあかねさんは取り乱しそう
あかね「私のあかりをどこにやったの!?」 てな感じで

し あ わ せ


良い電波でした

さあレズレイプを繰り返す鬼畜あかりんを

\アッカリーン/

オッツリーン


俺もあかりちゃんと仲良くなりたい

>>108
エロスはお察しだから(震え声)

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