咏「ただいま」えり「お帰りなさいませ」(228)


リベンジ!

ごめん…
URL若干間違えた…焦り過ぎた…

…………………

えり「それでね、じょーしに頭なんて下げられちゃったらなにも言えないじゃないですかっ…」

咏「うんうん」

えり「で…その…ヤケになっちゃって…高いご飯食べちゃって…これは自分が悪いんですけど…」シュン

咏「いやいや、ヤケになっちゃうよー酷いもんねぃ」

えり「でっですよねっ!」

咏「うんうん」

えり「それで…家帰ったら、こわい人たち来て…追い出されて…もうあたままっしろでぇ……」ウルウル

咏「よしよし」ポンポン

咏(話の内容がスゲーシリアスなのはわかるんだけどさー…)

咏(なんか、えりちゃんが酔っぱらってると、微笑ましい)

えり「うぅ……」クスン

咏「うーん、そっか~…仕事と、住むところと、お金か~……」

えり「明日から、がんばらないと……」クスン

咏「…そう簡単には、いかないだろうねぃ…」

えり「…わかってます」

咏「それにさ、えりちゃん住むところは?」

えり「…すこしお金が貯まるまで、友達の家にハシゴして…」

咏「本当に~?」

えり「どうして?」

咏「えりちゃんがそう簡単に他人に頼るとは思えないねぃ」

咏「またこっちに心配かけないようにって、ついた嘘なんじゃないの~?」

えり「えぇっ!?」

咏「おや、図星かよ。しゃーないなー」


えり「…コホンッ!と、とにかく、住むところより仕事です!」

咏「え?住むところが優先じゃね?」

えり「仕事なんです!」

咏「いや、だってs」

えり「しごとなのっ!」

咏「あーはいはい、仕事ね。それで?」

えり「それで、と言いますと?」

咏「いや、なんか検討とかどんなんがいいーとか」

えり「…今は贅沢言ってられません。私は、私にできることならどんな仕事でもします」

咏「…………ほほぅ?」

えり「…………あ。いや、こう、どんな仕事でも、と言っても、なんといいますか。適度な…」

咏「ところでさーえりちゃん」

咏「オイシイ話があるんよ」

えり「オイシイ話?」

咏「そそ。こっちにとっても良いことだし、えりちゃんにとっても良い話」

えり「と、言うと?」

咏「えりちゃん今、できることならなんでもやるっつったよねぃ?」

えり「…こ、言葉のアヤです」

咏「言ったよね。じゃーキマリだ、キマリ」

えり「あの、なにがですか?」

咏「えりちゃん、ここで働きな」

えり「……………」

えり「……………へ?」

咏「ん~!…よぅし、キリもいいし、今日はこの辺で寝るかねぃ」ノビー

えり「いや、全然キリ良くないですよね?なに言ってるんですか?」

咏「詳しいことは明日説明すっから。…ふわ…」アクビ

えり「ちょ、ちょっと、三尋木プロ?!」

咏「あ、そーだそーだ。えりちゃんは今日は2階の向かって一番右の部屋使ってねぃ~」

咏「んじゃ、おやすみ~」フリフリ

えり「え、ぇ……ええー…?」




……………………

えり「2階の……うわぁ、これはまた、部屋がたくさん…」

えり(…なんだろう、あのものすごいカギやらセキュリティロックが施されたかのような威圧感漂う扉…)

えり「…えぇっと…さっき言われたのは…多分この部屋…?」キィ…

えり「…わぁ、普通に部屋だ。…しかも、かなり趣味がいい…好きだなぁ、この感じ…」

えり(三尋木プロも…余った部屋をこんなに綺麗に整えて…掃除も完璧じゃない…)

えり(無駄に広いだなんだ言っておいて、普段使わないであろう部屋まで完璧なんて。なんだかちょっと意外)

えり「わぁ…ベッドも、凄く寝心地いい…」ポフッ

えり「…………」

咏『えりちゃん、ここで働きな』

えり(どーいうこと…なんだろう…)

えり(もし、冗談でもなく、本気だっだら…)ウト…

えり(…きっと、酔って変なこと言っちゃっただけよね…)ウトウト

えり(今は…ぐっすり、寝よう…今日は……疲れた……)


>>17
× えり(もし、冗談でもなく、本気だっだら…)
○ えり(もし、冗談でもなく、本気だったら…)

翌朝

えり「ん……」

えり「……………」

えり「…あたま……いたい……」ズキズキ

えり「ここは…えっと…?」

えり「……あ……」

えり(色々思い出してきた…けど…そうか…やっぱり、夢じゃないんだ…)

えり(夢だったら、どんなに良かっただろう…未だに、現実味がわかない)

えり(今から家に向かって行けば、普通に帰れると思っている自分がいる…)

えり(………でも……)ズキッ

えり「ぅ…そんな中、二日酔いなんて…」ズキズキズキ

リビング

咏「お、おはよーえりちゃん!」

えり「おはようございます、三尋木プロ」

咏「…顔色悪いけど、どしたん?」

えり「…情けないことに、二日酔いです」ズキズキ

咏「だろーねぃ。ほれ、薬」

えり「ありがとうございます……」

咏「そんじゃま、早速だけど~」

えり「?」クスリクチニフクミ

咏「“?”じゃないっしょ。昨日言ったじゃん」

えり(…昨日…酔っ払ってからの記憶がちょっと曖昧…)ミズフクミ

咏「ここで働きなってやつ」

えり「!?」ゴックン!


えり「んっ……ゴホッ、ケホンッ!」

咏「おいおい、だいじょーぶかよ」

えり「はぁ、は…ぁ…すみません、むせてしまって」

えり「って、そうだ、本気なんですか!?」

咏「モチロン」

咏「えりちゃん、…ここで働きな」  

えり「…とりあえず、それがどんなしごt」

咏「ちなみにもう決定事項で~ぃす、変更不可~♪」

えり「はぁ!?なんですかそれっ!」

咏「知らんし~♪」



すいません限界です寝ます
6時30分前には来たいな

咏「まずえりちゃん」

えり「は、はぁ…」

えり(強引さにちょっと助かってたときもあったけど…これは強引すぎない?)

咏「とりあえず、これに着替えてくれっかい?」

えり「着替え?」

咏「そーそー。ほい」ドサッ

えり「っ、と…」

咏「さ、着替えた着替えた」グイグイ

えり「ち、ちょっと、三尋木プロ、そんなに押さないで…」

咏「ほら、ここの部屋使ってねぃ~」グイッ

えり「わ、わかりましたからそんなに押さな…」

咏「えいっ」ドンッ

えり「きゃあっ!?」

咏「んじゃ、着替え終わったら開けるから~」バタムッ

ガチャンッ

えり「みっ、三尋木プロぉ!?」ガチャガチャ

えり(え?鍵閉まってる…なに、この部屋オートロック!?)

えり(…内側から開けられないってずいぶんな部屋じゃない…!)

えり(……………)

えり(…着替えるしか…ないのかな…)ハァ…

えり(ったく…せめて説明くらい、先にするのが普通でしょうに…)シュルッ…

えり(それを、どんな仕事かも言わずに決定って…)パサッ…

えり(…三尋木プロを疑うつもりはなくても、流石にちょっと怖い気が…)ゴソゴソ

えり「…ん?」

えり(こ、……この服は……)ワナワナ


…………

コンコン

咏「お?」

えり「…三尋木プロ、着替え終わりましたから。開けてください」

咏「お、マジで!?おっけ~ぃ」

ガチャ

咏「……おー……!」

えり「……まさかとは思うんですけど……」

咏「…こりゃまた…いいねぃ」ニヤニヤ

えり「…なんですか、これ」

咏「見たまんまだよ」

咏「メイド服」

http://imepic.jp/20121020/248000

えり「…………」


咏「ホントは青いのと迷ったんだけど、それで正解だったかねぃ♪」

えり「……………」

咏「うんうん。よく似合ってるよ~、えりちゃん」ニヤニヤ

えり「…嬉しくありません…」

咏「んじゃ、早速仕事の説明に入るけど~」

えり「…………はぁ」

咏「えりちゃんには、私の専属メイドになってもらうから」

えり「…………メイド」

咏「うんうん」

えり「…………私が」

咏「そうそう」

えり「…………拒否権は」

咏「なぁ~しっ!」ビシッ

えり「…………」

咏「つーか、かーなーり良い話だと思うけどねぃ~?」

えり「…と、言いますと?」

咏「専属メイドなワケだからここに住んでOKってーことは、えりちゃんは住むところと仕事を同時にゲット」

咏「そうだなぁ…借金まだ残ってんならこっちで返済済ましちゃうから、その分のお金はココでえりちゃんが働きゃ良いんだし」

咏「あ、モチロンお金使うなっつーわけじゃなくて。月のお小遣いくらいは渡すよ」

咏「……どうよ、この好条件」ニッ

えり「…細かい仕事内容は」

咏「家事全般が主かな~、いやこの家無駄に広いじゃん?業者に一々頼むのもなんかね~」

えり「あなたがしていたわけじゃないんですか!掃除」

咏「そそ。てか家事はからっきしなんだよねぃ~。ほら、一応お嬢育ちだし?」

えり(この人の家はなにをしているんだろう…)

咏「だからちょーど欲しかったんだよねぃ~メイド」

えり「…それで、私ですか」

咏「えりちゃんは家事、出来るっしょ?」

えり「まあ、人並みには」

咏「ならもう決定だよねぃ。えりちゃん就職おっめでと~!」フリフリ

えり「…………」


>>58
× えり「あなたがしていたわけじゃないんですか!掃除」
○ えり「あなたがしていたわけじゃないんですか…掃除」

咏「あとはそーだねぃ…専属メイドなわけだし、色々やってもらうことはたーっくさんあるぜ~知らんけど」

えり「例えば?」

咏「これからは朝起こしてね~!」

えり「…なるほど?」

咏「あと“いってらっしゃい”と“おかえりなさい“は必須だよねぃ」

咏「ま、なんかあったらその都度頼むから」

咏「…いや、違うな…。この場合…“命令”になんのかねぃ~知らんけど」ニヤッ

えり「…拒否権は、ないんですよね」

咏「おう」

えり「…これからよろしくお願いします。三尋木プロ」

咏「はい、ブッブー」

えり「え?」

咏「三尋木プロっつーのなーし!えりちゃんはメイドなんだからさ~」

咏「“ご主人様”でいこう、ご主人様!」

えり「ごしゅ…っ…!?///」

咏「ほれ、言ってみてよ~ご主人様!」ニヤニヤ

えり「あ、あなたは女性でしょう…」

咏「だから“お嬢様”のが良いって?」

えり「そ、そうです」

咏「駄目だね、えりちゃん。そりゃ駄目だ」

えり「え?」

咏「ご主人様っつーのは男だけに言う言葉じゃないんだよ。んで」

咏「この家の主は、だーれだ」ニヤニヤ

えり「う…」

すいません仕事行ってきます
夕方にはペース戻せるといいな
仕事の合間にもたまに書きにくる

えり「と、ところで!」

咏「ん?」

えり「この服、どこで手に入れたんです?」

咏「お、はぐらかすつもりだねぃ?」

えり「そ、そういうわけじゃ…」

咏「ま、いーよ。いつか絶対呼ばせるかんな」

えり「なんでそんなにこだわるんですか…」

咏「へへ。んで、服だって?」

えり「ええ。これ、私が昔バラエティの料理特番をやるときに一度だけ着た服を少し直しただけでしょう?」

咏「おーよく覚えてる~。さっすが」

えり「……まぁ、あの番組は……」

咏「“あの”真面目系清純派美人アナ針生えりが、スーツを脱いで違う服に袖を通した最初で最後の番組とか」ケラケラ

咏「ネットやら一部では伝説とか幻の番組とか言われてるらしいじゃん」

えり「…らしいですね。よく知りませんけど」

咏「しかも料理上手ってことまで晒しやがって。すっげーファン増えてたねぃ~」

えり「…詳しいですね」

咏「録画したし」

えり「え」

咏「ほら、ディスクにもデータはバッチリ」

えり「……正直、あれかなり恥ずかしかったんですけど…」

咏「顔朱かったねぃ」ニヤニヤ

えり「…データ消してください」

咏「知らんし~」


咏「んで、早速なんだけどさ」

えり「はい」

咏「今日はそろそろ仕事なわけよ」

えり「あ、そうなんですか。頑張ってくださいね?」

咏「おー。そんでさ、お昼ご飯欲しいんだけど」

えり「…ああ!お弁当ですか?」

咏「そそ。頼むよ」

えり「ええと…キッチン失礼しますね」

咏「今日から台所はえりちゃんの城だよ、遠慮せずジュージュートントンしちゃって~」

えり「あ…そっか。そうですね」

咏「手料理、期待してるぜ~」


えり(ええと…冷蔵庫には…)パカ

冷蔵庫(カラッ)

えり(……………)

えり「ええええ!?」

咏「おう!?」

えり「三尋木プロ、冷蔵庫、ほとんど入って無いんですが!?」

咏「あー…基本出前かインスタントだからねぃ…」

えり「あるのは…トーストと…お酒のオツマミと…ジュース…あ、インスタントのカレーもあるか…」

咏「あとはこれかねぃ」

えり「どれですか?」

咏「スナック菓子」

えり「……………」

えり「…やり甲斐がありそうですね…」

咏「あっはは~」ケラケラ

えり「とりあえず、スナック菓子見せてください」

咏「お?」

えり「……ん…まぁ、なんとかなりそうですね……」

咏「マジで?」

えり「なんとかしなければいけないでしょう?…不本意とはいえ、今はあなたのメイドです」

えり「御命令とあらば、私は出来る限りのことをするまで…」

えり「…頑張らせていただきます」キリッ

咏「いいよ~、その仕事に生きる女って感じ!最高だねぃ!」


えり(…とりあえず、お酒のオツマミの…枝豆をっと…)

咏「……………」ジー

えり(あ、お弁当箱を…)パタパタ

咏「……………」ジー

えり「……あの、何か?」

咏「ん?…んーん、べっつに~」ニヤニヤ

えり「はぁ……」

咏「……………」

………………

えり「…よし。これでなんとか、完成!」

咏「スッゲーえりちゃん!」

えり「このくらいのことしかできませんで…」

咏「いんや、えりちゃん最高だよ。晩飯も期待してるぜ~」

えり「……………あ」

咏「お?」

えり「晩ごはんのこと…忘れて……全部使っちゃいました……」

咏「…あーらら~」

咏「ま、しゃーないなー初日だし」

えり「すみません!私ったら、夢中になっちゃって…!」ペッコリン

咏「いーのいーの、いつか精算すっからね~」

えり「……せいさん?」

咏「失敗が何回か続いたら、ご主人様からのきつぅいオ・シ・オ・キ」ニヤッ

えり「えぇッ!?」ガーン

咏「…なんか、エロいねぃ…メイドにお仕置き…へへ」ジュルリ

えり「ッ!?」ゾクゥッ

仕事終了
そろそろペース戻せそう

咏「ま、今日の晩ごはんはインスタントのカレーっつーことで」

えり「…すみません…」シュン

咏「気にすんな気にすんな~メイドにも失敗はあるもんだぜ~」

えり「は、はぁ…」

咏「…っとぉ、そろそろ時間だ。いかねーと」

えり「…今日のお仕事は…?」

咏「ふつーに麻雀打ってくるだけだよ」

えり「…そ、そうですか…」



えり「……………」ウツムキ

咏「出かけてる間、そーじとか頼んだよ~」

えり「承りました。…帰りは何時頃になりそうですか?」

咏「7時くらいかねぃ~」

えり「お夕飯作って待ってます」

咏「インスタント?」

えり「ぅ…」




咏「あっはは~そんじゃ、行ってくるねぃ」

えり「は、はい」

咏「ほら、命令したでしょ」

えり「…あ、ええと」

えり「いってらっしゃいませ」ペコリ

咏「おう」

えり「お気をつけて」

咏「ん。留守番頼んだよ~」

カチャ…

えり「…………はぁ」タメイキ

えり「三尋木プロ…今日は、麻雀か…」

えり(…なんだろう…少し、ホッとしている自分がいる…)

えり(…実況の仕事じゃなくて、良かったって…)

えり(…やめよう。まるで僻んでるみたい)

えり(今の私には…今の私の仕事があるんだから)

えり「……よしっ」

えり「がんばろっと」

えり(…えっと…掃除、掃除…)

えり(…掃除機、どこよ)

えり(そういえば、私…三尋木プロに細かいこと何も聞いてない!?)ガーン

咏『失敗が何回か続いたら、ご主人様からのきつぅいオ・シ・オ・キ』

咏『…なんか、エロいねぃ…メイドにお仕置き…へへ』

えり「…………」ゾクッ

えり(…ど、どうしよう…)

…………………
……………
………

えり「…あ…」

えり(そろそろ7時…か…)

えり(…2時間くらい、ずっと集中してたみたい)パタパタ

えり(…やっぱり、家事って好き…かも)

えり(よし、間に合っ…)

ガチャンッ

咏「たっだいまー」

えり「おかえりなさい」

えり(…滑り込み、セーフ)

えり「お疲れ様でした」

咏「いやいやー、ちょーっち疲れたかなー」

えり「先にご飯にしますか?お風呂にしますか?」

咏「……………」

えり「?」

咏「ちょっとさ、今の感じで『ご飯にする?お風呂にする?それとも私?』ってやってm」

えり「やりません」イラッ

咏「ちぇーッ」

えり「もう…」

咏「………命令っていったら?」

えり「なっ!?」

咏「どうよ、命令」

えり「う…」

咏「………」ニヤニヤ

えり「………ご………」ポソッ

えり「ご飯になs」

咏「なーんつってジョーダーン!」

えり「えっ!?」ビクッ

咏「もーえりちゃんは~、相っ変わらず仕事中毒だねぃ~仕事ってんなら断れないんだから~」ニヤニヤ

えり「…~~~っっ!!」ムカムカ

咏「ま。とりあえず、風呂入ってくるねぃ~」

えり「…じゃあ、夕食の用意して待ってますね」

咏「ほいな~」フリフリ

えり「…………」

えり「…よし。カレー温めて……焼いておこ」

………………

咏「ふぃ~…サッパリ~」

えり「あ、晩ごはんの用意できてますよ」

咏「お、腹減った~」

えり「まずカレーと…」

咏「おや!カレーオンリー?ご飯は?」

チーンッ♪

咏「ん?」

えり「あ、ちょうど焼けました」

咏「なにが?」

えり「薄力粉と強力粉がありましたから…」ガチャ

えり「…せっかくなので、ナンを」

咏「ナン!?」



咏「ナン手作り?マジで!?」

えり「え、ええ…さすがにレトルトカレーでは、と思いまして」

咏「…流石だよ、ホント」

えり「ありがとうございます」

咏「いーにおい~♪」

えり「冷める前に、どうぞ?」

咏「いっただきま~♪」

えり(…ちょっと、緊張するかも…)ドキドキ

咏「…すげぇ、ナンだ」

えり「熱いのでお気をつけて…」

咏「お、おお。ふーふー」

えり「…………」ドキドキ

咏「はむっ…」

咏「んむっ!外パリ中フワだねぃ~」ニコニコ

えり「…お気に召したようで、よかったです」ホッ…

咏「カレーがすすむわ~♪」モグモグ

えり「あの、メインはあくまでカレーで…」

咏「知らんし~♪」

咏「お弁当も美味かったし、やっぱえりちゃん料理上手だねぃ♪」

えり「あ、そういえばお弁当…」

咏「スナック菓子使ったとは思えなかったわー、一緒に食べてた人にも羨ましがられちまったぜぃ」

えり「いえ、そんな…あとでお弁当、ちゃんと出しておいてくださいね」

咏「オッケーオッケー、ところでえりちゃん?」

えり「はい?」

咏「えりちゃんはご飯、食べたの?」

えり「え?いえ、食べてませんけど…」

咏「じゃーなんでそんなところつっ立ってんのさ~」

えり「…メイドって、そういうものじゃありませんでしたっけ?」

咏「いや知らんけど。一緒に食おうよ、晩ごはん」

えり「そういうわけにも」

咏「命令」

えり「………はい。じゃあ、明日からそうします」

咏「ん。…あ、そだ。今日は何してたの?」

えり「今日は1日中掃除を……って三尋木プロ!」

咏「ん?」

えり「私、掃除機がどこにあるか、とか何も聞いていないのですがっ!」

咏「言ってなかったっけ?」

えり「言ってません!」

咏「ゴメンゴメン~それじゃ!何で掃除してたん?なんか凄い綺麗になってるところとかあるけど」

えり「………仕方がないから、布をきって雑巾に」

咏「布?」

えり「えっと……昨日、私が着てた…服……」

咏「…………おっと」

えり「……いいんですけどね、別に」

咏「…今日、さ。宅急便来なかった?」

えり「え?…来てないと思いますけど…」

ピンポーン

えり「あ…」

咏「お、きたきた」

えり「で、出てきますね。はーい」パタパタ

えり「ええと…宅急便でした。大きいダンボール箱…」

咏「開けてみ?」

えり「は、はい…」ゴソゴソ…

えり「……洋服?」

咏「全部えりちゃんのだよ」

えり「わ、私…!?」

咏「おー。なんにもないでしょ?服」

えり「え、ええ…」

咏「しゅーしょく祝いだよ、プレゼント」

えり「そんな!」

咏「遠慮すんなって~」

えり「…私…」

咏「あ、そだ。昨日えりちゃんが泊まった部屋をえりちゃんの部屋っつーことにすっから」

咏「ちょっち狭いかも知れんけど、好きに使ってねぃ~」

えり「………」

咏「…んもぉ~えりちゃん?気にすることないんだからね?」

えり「もう…なんとお礼を言えば…」

咏「気負いすぎだっつの。えりちゃんは、その分仕事やってもらうからさ!」

えり「………私なりに、精一杯……頑張ります!」グッ

咏「……」ニッ

咏「そだ、ダンボールの中見てみ~」

えり「…律儀にも一つ一つビニールに入ってる…今日からもう着れそうですね」

咏「気に入ると良いんだけど…」

えり「…これ、三尋木プロが選んでくださったんですか?」

咏「ま、まぁねぃ~。えりちゃんに似合いそうなやつを片っ端から…」

えり「…ええ。気に入りました。本当にありがとうございます」

咏「あはは…知らんし~」

えり「…あの、ちょっと気になったんですけど」

咏「ん?」

えり「…なんでサイズ知ってたんですか?」

咏「おお。…そのメイド服はテレビ局が採寸して作ったんでしょ?それに合わせたんだよ」

えり「ああ、なるほど…」

えり(……………?)

えり(あれ?でもあの番組…結構前のだから…あれから少し、サイズも変わった筈なのに)

えり(…気のせいか、すごいピッタリな……)

えり(…いや、気のせいよね)

すみません1時間ほど抜けます

えり(しかし…こんなにたくさんの服…)ゴソゴソ…

えり(………え)

えり「みっ…み、みっみっ……ッ!?///」

咏「みみ?」

えり「三尋木プロ!?」

咏「おう」

えり「こ、こ、これ、は、」

咏「ん?えりちゃん用のブラジャー」

えり「こ、こんな、……ッ」

咏「ん?…あれ、サイズミスった?たしかDじゃn」

えり「なんで知ってるんですかあああああ!?///」カアァ

咏「さっき言ったじゃんか、メイド服の」

えり「ええもうそっちは追求しません!そうじゃなくて!」

咏「わかんねー…」

えり「な、な、なんで、こんな…面積の少ないのとか…ふ、ふりふり…とか…これなんて、…す、すっ…///」

咏「うは、すっけすけじゃーん!スゲー!」

えり「こ、これ、私!?これを私がッ!?」アワワ

咏「ぜってー似合うって」

えり「嬉しくありませんっ!」



咏「まーまー落ち着けってー」ケラケラ

えり「だ、だって、こんな、こん……」

咏「所詮下着だしー見られるわけもなしーよくね~?」

えり「で、ですがっ…」

咏「なぁにえりちゃん、エロエロ下着着てるとこ、誰かに見せんの?」

えり「誰がそんなことしますかっ!!」

咏「じゃーいーじゃん。ほら、風呂でも入って落ち着けぃ」フリフリ

えり「…~~~っ」ムムム

咏「寝間着も入ってるはずだぜ~」

えり「……はい……あ、これか……な…」ゴソゴソ

えり「」

咏「ネグリジェ」

えり「三尋木プロおおおお!!」

咏「知らんし~」ケラケラ

お風呂

チャポン

えり(…ああ、もう……!)

えり(凄く感謝はしてるけど!凄くありがたいけど!)

えり(なんか…なんか、もうっ!もうっ!)

えり(…ま、まぁ…普通の洋服は、私の好みとピッタリだったんだけど…不思議なくらい)

えり(…お風呂から出たくないー…あんな、スケスケふりふりで出るなんてー…)

えり(……………)

えり「もうっ!」ブンブン

えり(何を欲張りになっているの針生えり!こんなこと、凄くありがたいことじゃない!)

えり(三尋木プロがいなかったら、私は今頃公園で一夜明かしていたんだから!)

えり(…興奮しすぎたかな…のぼせそう…出よう)バシャ

お風呂上がり

えり(やっぱりいやあああ……!)プルプルプル

えり「…………」

えり(……だれも、いない…よし、このまま部屋まで…)

えり「…………」ソローリ

咏「何してんの~?」

えり「ひゃあ!?」ビクッ

咏「おー……おーおーおー……」ジー…

えり(見られた!)バッ

咏「これはこれは」ニヤニヤニヤ

えり「くぅ……っ///」ギュウ

咏「えりちゃん、知ってっかい?自分の身体を庇うように自分を抱き締めると」

咏「…おっぱいが強調されてるように見えて目立つって」ニヤニヤ

えり「どっどこ見てるんですかぁッ!///」

咏「あ、そーだそーだ」

えり「今度はなんですか…」

咏「実はさ、明日の仕事早いんよ」

えり「はぁ」

咏「7時頃、起こしてねぃ~」

えり「あ、はい。畏まりました」

咏「あとは…あ、お弁当は免除。で、帰りはまた夜の7時くらいね」

えり「は、はい…あの」

咏「ん?」

えり「明日…外出してもよろしいでしょうか?」

咏「…外出?」

えり「はい」


咏「…………なんで?」

えり「あの、お料理の材料とか…」

咏「……………」

えり「………?」

えり(そんなに考え込むことなのかな…)

咏「…そうだねぃ…オッケー、許可する」

えり「あ、ありがとうございます…」

咏「ただし。あんまり遠出しない、用が済んだらすぐ帰る。良いかい?」

えり「は、はい…気をつけます」

咏「気をつける~じゃ駄目だねぃ。命令だよ


えり「…畏まりました」

咏「それで良し」

咏「出かけるときは、今みたいに全部報告すること」

えり「全部?」

咏「そう、命令!」ビシッ

えり「は、はい」

咏「報告があったら、ちゃんとこの家のカギ渡すから。…わかったね?」

えり「わかりました…」

咏「ん、じゃー寝よっかー!」

えり「そう、ですね…」

えり(三尋木プロ…?)

咏「じゃーおやすみぃ~」

えり「おやすみなさい…」

えり(…どうしたんだろう…少し、様子が違ったような…)

えり(……気のせい、かなぁ……すぐに、普段通りに戻ったし…)

えり(…………)

えり(って、もうこんな時間!?)

えり(明日は朝から三尋木プロを起こさないといけないから、早く寝ないと…!)

えり(…お金が貯まったら一番最初に買うのは目覚まし時計かな…)




翌朝

えり「三尋木プロー」コンコン

シーン…

えり「…………」

えり「朝ですよー、三尋木プロー」コンコン!

シーン…

えり「………………」

えり(……入っちゃって、いいのかな?)

えり「三尋木プロー、失礼しますね…?」

ガチャ…

えり「………三尋木プロ?」オソルオソル

咏「すかー……ぐぅ」zzZ

えり(…本当にぐっすり寝てる…)

咏「んにゅ……むにゃ…」zzZ

えり「起きてください、三尋木プロ」

咏「ん~………」

えり「遅刻しますよ」ユサユサ

咏「もーちょい~……」

えり「だめです、起きてください」

咏「おはようのちゅーしてー…」

えり「なに寝ぼけてるんですか」

咏「めーれーだよー…」

えり「な………」

晩ごはん食べてきます

えり「…………寝ぼけてないで、早く起きてください」

咏「ちゅーぅー……」

えり「…起きないと、怒りますよ」

咏「知らんし~…」ニヘラ

えり「……」イラッ

えり(……いや、ホントに怒るのはだめ…一応、お仕事なんだから……でも…)

咏「ちゅー……」zzZ

えり(…………)イラッ

えり「………三尋木プロー、起きないと」グググ

咏「んぁ~……?」

えり「デコピンします」ビシッ

咏「って!?」


えり「おはようございます」ニコッ

咏「うっはー…今のは効いたねぃ…」ヒリヒリ

えり「目、覚めたでしょう?」

咏「だからってねぃ~?」

えり「朝ごはんできてますから。パンしかないですけど」

咏「ほいほーい…」

えり「とりあえず、顔洗ってきてください」スタスタ

咏「ほいほーい…」

咏「……………」

咏「……………流石に2日は無理か」ボソッ

………………

咏「そんじゃま、行ってくるねぃ」

えり「お気をつけて」

咏「カギと、これ。お金ね」

えり「…どうも」

咏「早く帰って来いよ?」

えり「大丈夫ですから。遅れますよ?」

咏「あ、ああ…」

えり「いってらっしゃいませ」ペコリ

咏「………ん」

パタン…

えり「……………」

えり(……初めてのお使いじゃあるまいし…)

…………………

えり(ええと……買い物は、こんな感じでいいかな…)

えり(近くにスーパーがあって良かった…三尋木プロ、外出には良い印象もってないみたいだし)

えり(…ちょっと買いすぎたかもしれないけど…)

えり(…でも、安く済んだし。これだけあれば、何日かもつでしょう)

えり「………あ………」

えり(本屋さん…ちょっと寄ろうかな…)

えり(…少しくらい寄り道して、いいよね)

本屋

えり「…………♪」

えり(本屋さんって、なんとなく好きだなぁ…)

えり(あ、この作家さん。いつの間に新刊出したんだろう…)

えり「……………」

えり「!」

えり「…………」キョロキョロ

えり「…………」オソルオソル…

スッ…

『メイドの仕事』

えり「……………」プルプル

ごめん、ちょっと上司から電話きた

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