弦太朗「千早! 学校に行くぞ!!」千早「今日は仕事が……」(663)

弦太朗「仕事仕事って、お前そればっかりじゃねぇか!! 学校は心のホームグラウンド!! 青春の甲子園球場なんだ!!」

千早「……あの」

弦太朗「確かに!! 仕事に打ち込むのもいい! 汗と涙と努力が実を結ぶ、心がスカッとするだろうな!
     でも、仕事はいつだってできるけど、青春は学生時代しかできないんだぞ?」

千早「あの、兄さん……」

弦太朗「ほら、ユウキに行って手に入れてもらった、天高女子の制服もある!!
      青春するなら今しかねぇ!! さぁ、俺と一緒に青春スイッチ・オンだ!!」    トントン   キュピーン

千早「兄さん!」

弦太朗「……な、なんだよ……」

千早「……あんまり騒がないでください……その、兄さんは、良くも悪くも、目立つから……」

弦太朗「お? そうか、そりゃ悪い。それでだな、今日のお前の時間割も考えてあるんだ!
     一時間目から六時間目まではうちのクラスで一緒に勉強! そして放課後は!」

千早「ごめんなさい、兄さん」

弦太朗「俺と一緒にライダー部、に……?」

千早「私、そろそろ事務所に行かないと……」

弦太朗「ええっ!? おい、千早ァ!! 兄ちゃんの話を聞けぇえええ!!!」






                       「宇宙」

          無限のコズミック・エナジーを秘めた、神秘の世界。

        若者達は、アストロスイッチでその扉を開き、未来を創る!

            Space on your hand! その手で宇宙を掴め!






――― 放課後 ラビット・ハッチ

弦太朗「はぁーーー……」

JK「あれあれ? どーしたんすか弦太朗さん、ガラにもなくため息なんかついちゃって」

弦太朗「いや、ちょっとな……」

ユウキ「……あ! もしかして、千早ちゃんのこと?」

友子「……千早、ちゃん?」

賢吾「聞かない名前だな。この学校の生徒に、そんな奴居たか?」

ユウキ「違う違う! 妹だよ、弦ちゃんの妹の、千早ちゃん!」

JK「い、妹ォ!? 弦太朗さん、妹なんて居たんスか!?」

弦太朗「ああ……って、話してなかったか? 高校に行かずにアイドルを目指してるらしいんだけどよ……」

JK「ふむ……待ってください。年齢が高校生、アイドルをしてる、弦太朗さんの妹の、千早ちゃん……
   も、もももももしかしてその人!! 如月千早さんっすかァ!?」

弦太朗「おお、よく知ってるな」

JK「知ってるも何も!! 如月千早さんって言ったら、注目度ナンバーワンアイドルっすよ!?
   えっ、えっ!? マジに妹さんなんスか!? 如月千早さんが!?」

弦太朗「有名かどうかは知らねーが、如月千早は俺の妹、俺は千早の兄ちゃんだ!」

流星「それで……その千早って子がどうしたんだ?」

弦太朗「……天高に、来たがらねぇんだ……」

      ボヘーン

友子「……は?」

弦太朗「一度の人生!! 一度の青春!! 楽しまなきゃ損だろ!?
     だってのにあいつは口を開けばレッスン・仕事・レッスン・仕事!! 聞いてるこっちが息苦しくなる!!」

JK「そりゃあ、まぁ、アイドルですし……」

弦太朗「今朝は時間があったから、一緒に学校に行って授業を受けようって誘ったんだけどよ、断られちまって……
      あぁ、どうしてなんだ千早ぁぁぁ~~~~~!!! 昔はあんなに素直ないい子だったのに!!」

賢吾「ちょっと待て、まさかお前、天高に引っ張ってこようとしたのか?」

弦太朗「へ? 当たり前だろ」

賢吾「……」

JK「あのー……弦太朗さん、無理っす、それ」

弦太朗「へっ? 何がだ」

JK「部外者は、授業受けられないんで、学校来ても門前払いっすよ、基本」

弦太朗「な、なにィィィ―――――!?」

弦太朗「な、なんてこった……それで千早は、誘いを断ったのか!?」

JK「いやいや、聞かれても分かんないっすよ! もしかしたら本当に嫌がってたのかもしれないし」

弦太朗「チクショウ……だったら! 昴星で!!」

流星「昴星も部外者は追い出されるぞ……というよりも、普通はどの学校もそうじゃないのか?」

弦太朗「マジか……だったら……だったら千早はどうやって青春するっていうんだよ!?
     まさか、青春を経験しないまま、味気ない人生を送れって言うのか!?」

賢吾「……それがアイドルってもんなんだろうな。
    脚光を浴びるために血と汗と涙を流して、私を滅して努力して、それで初めてスタートラインに立てる」

弦太朗「そんなのおかしいだろ!! 一番大事な時期に、ダチと思い出作らないでなにしろっていうんだよ!!」

友子「……アイドル活動とか」

弦太朗「ちっがーーーう!!! そういうことを聞きたいんじゃねぇ!! あいつの青春は、どこにあるのかって聞いてるんだ!!」

流星「……アイドル活動じゃないのか?」

ユウキ「んー……だったらさ」

ユウキ「調べてみれば? 本当に千早ちゃんの青春がどこにあるのか」

      ペコンッ

弦太朗「何……?」

――― 765プロ

千早「……はぁ……」

春香「あれ、千早ちゃん? どうしたの、ため息なんかついて」

千早「……なんでもないわ」

春香「そう? ならいいけど」

千早(兄さん、今日からずっとあんな感じで絡んでくるのかな……出来れば、今日みたいにすぐ引きさがってくれればいいけど……)

    ドンドンドン!!    ドンドンドンドン!!!

春香「あれ? 小鳥さーん、お客さんみたいですよー!」

小鳥「へ? 誰かしら……はーい、ただいまー」

雪歩「あ、あの……千早ちゃん……これ、お茶ですぅ……」

千早「……ありがとう、萩原さん」

千早(あんまり邪魔されると仕事にも支障が出るし……帰ったら一回ハッキリ言って、誘うのは辞めてもらわないと……)

<だ、誰ですか貴方!? 警察呼びますよ!?

<うるせぇ!! 俺は、妹に、会いに来たんだ!!

千早「……? この声……」

      ガチャッ

弦太朗「千早ぁ!! 兄ちゃんだぞ!!」

雪歩「ひぃっ!」

千早「ぶっ……くっ、げほっ……!!」

小鳥「千早ちゃん、逃げて!! この人、自分を千早ちゃんの兄だって言って聞かないの!!!」

弦太朗「だから俺は千早の兄ちゃんなんだって!! お、居た居た! よう、今朝ぶりだな!」

千早「へっ、えっ!? に、兄さん!? なんでここが……」

小鳥「……ってええええっ!? に、お、お兄さん!? ホントに!?」

弦太朗「JKに頼んで調べてもらったんだ! お前の青春っぷりを、観察するためにな!!」    シュピーン!

千早「な、ななな、えっ!? な、なっ!!」

春香「ち、千早ちゃん、ホントにこの人、お兄さんなの……?」

雪歩「お、おと、おとおとおとおと」    ガタガタガタガタ

弦太朗「だから、何度も言ってるだろ! 俺は如月弦太郎!! そこに居る如月千早の兄だ!!」

小鳥「でもでも、でも……この髪型って……えぇー……」

千早「……えっと……音無さん、春香、萩原さん、ごめんなさい。少し、兄と二人きりにしてもらってもいいかしら?」

―――

千早「……で?」

弦太朗「おう」

千早「何しに来たんですか」

弦太朗「言っただろ、お前の青春を見定めに来たんだ!!」

千早「それの意味が分からないから聞いてるんです。なんですか、青春の見定めって」

弦太朗「聞いての通りだ! お前の青春を、見定める!!」

     ・   ・   ・   ・   ・   ・

千早「……はぁ……じゃあ、聞き方を変えます。どうやって青春を見定めるんですか?」

弦太朗「……ん? そうだな……まぁ、それは後々でなんとかなるだろ!!」

千早「は?」

弦太朗「方法なんて関係ねぇ、大切なのは心だ!! お前の心が青春してれば、俺の心もつられて青春するはずだ!!」

千早「……あのですね、兄さん」

     ごそごそ

美希「……さっきからうるさいの」

弦太朗「き、金髪!?」

美希「……もう、失礼しちゃう。うるさいからミキ、起きちゃったじゃん」

千早「……美希、居たの?」

美希「居たよ。後から入ってきて邪魔するのってどうかと思うな」

千早「……寝てただけなのに、邪魔もなにもないでしょ」

美希「ミキが先に居たんだから、ミキの方が正しいの。だからミキが邪魔って言ったら邪魔なの。おわり」

弦太朗「おい、千早……お前、ガイジンと知り合いだったのか!?」

千早「……えっ? いや、こっちは私の同僚で、星井美希って言ってですね……髪の毛は金色だけど、立派な日本人で……」

美希「……んー、そこの人」

弦太朗「へっ……俺か?」

美希「そうそう。そこの人はなんで頭に取っ手付けてるの?」

弦太朗「取っ……!?」

千早「ぷっ! ……く、くくく……」

美希「あはっ☆ よく見るとすーっごく握りやすそうだね、それ! ねぇねぇ、ミキも引っ張ってみていい?」

弦太朗「なっ、こ、これは取っ手じゃねぇ!! これは、男の魂が詰まったリーゼントだ!!」

美希「とにかく、ここであんまり騒がないで欲しいな。ミキ、眠れないの」

弦太朗「そうか……じゃあ、どうするかな。どこか話が出来る場所があればいいんだけど……」

千早「気にしなくていいです。美希はいっつもこうなんで」

弦太朗「駄目だ駄目だ! 睡眠は心の充電だ!! 邪魔は出来ねぇ!!」

美希「……へぇ。そこの人、いいこと言うね」

弦太朗「そこの人じゃねぇ、如月弦太郎だ!」

美希「あっそ。じゃあ弦太朗、ミキが寝るの邪魔しないでね」

弦太朗「任せろ!! よし、千早。場所を変えるぞ!」

千早「……はぁ」

―――

千早「……兄さん」

弦太朗「ん、なんだ?」

千早「青春をしてるかどうか見定めるって言ったけど……本当に方法、なにも考えてないんですか?」

千早(とりあえず、言い出したら聞かない人だし、さっさと満足してもらうのが一番よね……)

弦太朗「大丈夫だ、一つだけ方法に心当たりがある!!」

千早「……それって?」

弦太朗「傍に居る!!」

千早「……は?」

弦太朗「傍に居て、千早を見てれば分かるはずだ!! 本当に青春してるかどうかがな!!
      だから、今日からしばらくの間、千早のアイドル生活を見せてもらう!!」

千早「しばらくの間って……その間、学校はどうするんですか!?」

弦太朗「大丈夫だ!! 手は打ってある!!」

―――

大杉「『大杉先生へ。家庭の事情でしばらく学校を休むけど、心配しないでくれ!! ゾディアーツが出たら帰る!  如月弦太朗』」

      わなわなわなわな……

大杉「……きィィ~~~さァァァ~~~~らァァァ~~~~ぎィィィ!!!!」

大杉「まったく、アイツは! また何も言わずに! 担任をなんだと思ってるんだぁ―――!!!」

             バッチィィィ――――ン!!

―――

千早「で、でも、仕事に一般人を連れて回るのは……」

弦太朗「駄目なのか?」

千早「それは、その……部外者は立ち入り禁止の場所とかもあるし……」

弦太朗「部外者、また部外者か!! ったく、心と心に境界線なんてねぇのに、なんだって部外者だなんて……」

千早「だから、もっと別の方法で……」

千早(よかった……これなら兄さんも引きさがってくれそうね……)

高木「いや、その方法でもどうにかなるぞ、如月君!」

千早「……へ? しゃ、社長……?」

高木「話は聞かせてもらったよ。つまり、そちらのお兄さんが君の付き人になればいいんだ。
    そうすれば、彼は部外者ではなくなるし、こちらとしても人出が増えて楽が出来るからね!」

弦太朗「アンタは?」

高木「おや、自己紹介が遅れてしまったかな。私はこの765プロの社長をしている高木だ」

弦太朗「社長? つまり一番偉い人か」

高木「ああ、そうだ。君を見ていてティンと来た!! どうかね? 社会勉強ついでに、しばらく我が765プロで働いてみるというのは?
    それならば、君の青春観察計画も実行できるし、こちらも助かるのだが……」

弦太朗「なんだかしらねぇが、それで千早の青春を見られるんだな!!」

高木「ああ、そうだ。頼めるかね?」

弦太朗「勿論だ!!」

高木「よろしい! じゃあ採用だ!! 早速明日から頼むよ、如月弦太郎プロデューサー!!」

弦太朗「プロデューサー就任キタ――――――――――ッ!!!!」

千早「あ、ああ……」

高木「詳しい仕事内容は……そうだな、この後音無君と律子君に聞いてくれ。
    期待しているぞ、如月……いや、弦太朗君!」

弦太朗「ああ、任せてくれ!」

高木「ハッハッハ、いい返事だ。じゃあ如月君、後は任せたね」

    カツッカツッカツッ……

千早「……安請け合いしてよかったんですか?」

弦太朗「他ならぬ妹のためだ!! 例え炎の中だろうと、水の中だろうと、どこだって行ってやるぜ!!」

       トントン    キュピーン!

千早「……そういうのを安請け合いって言うんですよ。何をするのか全く分からないのに」

弦太朗「大丈夫だ! 困難は心のアクセルペダルだからな!!」

千早「……また、意味の分からないことを……」

弦太朗「それより、その……なんだ、『オトナシ』とか『リツコ』ってのはどこに居るんだ?」

千早「ああ、それなら……」

―――

速水「……天ノ川学園の生徒以外の、ゾディアーツ……ですか?」

我望「そうだ、頼めるかね?」

速水「いえ……ザ・ホールの真下に設立してあるこの学園にゾディアーツが発生するのは分かりますが……
    ここ以外の場所でも、ゾディアーツは生まれるのですか?」

我望「……立神はもともと、私がその才覚を見出してゾディアーツになった。江本もそうだ。
    ザ・ホールの影響下に居なかったにもかかわらず、ゾディアーツとしての才能を持ち、ホロスコープスにまでなった……これがどういうことか分かるかね?」

速水「……ホロスコープスが、外に居る可能性がある、と」

我望「可能性としては、だがね」

速水「しかし、天高内だけならまだしも、外を調べるとなると、それこそどれだけ時間があっても足りないのでは」

我望「フフフ……なにも虱潰しに探せと言っているわけじゃない。心当たりがあるから、その子に会ってみてはどうか、と言ってるのだ。
    当たりならば、天ノ川学園に連れてきて、覚醒させればいい。それだけの話だ」

速水「心当たり!? そ、そいつは、一体……」

我望「……幼いころから宇宙に近い場所に居、今なお大量のコズミックエナジーを受け続けている人物……
    スイッチを押す『きっかけ』もあり、その一歩を踏み越える『狂気』も持ち合わせている者……」

速水「それは……」

我望「如月―――如月 千早……如月弦太郎の、妹だよ、君」

―――

律子「……千早の、兄……居るとは聞いてたけど、まさかこんな人だったとはねぇ……」

弦太朗「明日から千早の専属プロデューサーをすることになった! よろしく頼むぜ、律子、小鳥!!」

小鳥「……おかしい」

弦太朗「は?」

小鳥「ぜーったい嘘ですって! だってさっぱり似てないじゃないですか! 千早ちゃんと、如月さん!!
    兄妹っていうのも嘘なんじゃないですかー?」

千早「えっ……私と兄さんって、似てないですか?」

小鳥(えっ!? 千早ちゃんがそこ突っ込むの!?)

律子「まぁ似てても似てなくても別にいいけど、とりあえず仕事はキチンとやってね。
    掻き回すだけ掻きまわして、尻ぬぐいはこっちに回されます、なんてのは聞かないから」

弦太朗「あー、それだけどよ……プロデューサーって結局何をする仕事なんだ?」

律子「……はぁ……そこからか……」

千早「……使えないと分かったら、はっきり言ってやってください。兄は言われても分からないタイプなので」

弦太朗「大丈夫だ、心配するな!! 他ならぬ千早のことなら、俺が一番理解してる!!」

律子「……まぁ、試しに使うくらいならいいか」

――― 如月家

吾郎「はっはっは!! 成程なぁ、弦の字が、千の字の付き人になるわけだ!! こりゃあ愉快だな!!!」

弦太朗「ああ。だから、今日から少しの間学校に行けねぇけど、心配しないでくれ!」

吾郎「おうおう。若い頃は無茶でもなんでもやるもんだ! 挑戦は心の試金石ってなぁ!!!」

千早「……兄さん」

弦太朗「うん、何だ?」

千早「もう、ついてくることには何も言いません。ただ、格好だけはキチンとしてください。
    服装はいつもの短ランじゃなくてスーツ、髪型もリーゼントは禁止で」

弦太朗「何ィ!? だ、駄目なのか!?」

千早「当たり前です……そんな格好だと、また追い出されますよ」

弦太朗「っつってもなぁ……髪型のほうはまだしも、俺の一張羅はこれしかないし……」

吾郎「背広なら押し入れに一着無かったか?」

弦太朗「親父が使ってた奴か!」

吾郎「アイツも結局そんなに背広着なかったからなァ……まだまだ新品同然、問題なく使えるだろうよ」

弦太朗「よし、じゃあ後で合わせてみるか。千早、おかしくないか見てくれ!!」

千早「……まぁ、いいですけど……」

――― 765プロ事務所

律子「と、いうことで……」

弦太朗「今日から千早のプロデューサーになった、千早の兄ちゃんの、如月弦太郎だ!!
     気軽に弦太朗って呼んでくれ!!」

律子「千早に付きっきりになるだろうから、直接関わる機会は少ないかもしれないけど、よろしくね」

弦太朗「ここに居るので全員か?」

律子「別行動してる子が三人いるわ。また後日挨拶してちょうだい」

響「んー、悪い人じゃなさそうだな!」

真「でも、千早の専属かぁ……結構動けそうな人だから、ちょっと残念」

貴音「……なにやら、月の香りを感じます……」

真美「ほうほう……イケメンですな→!」

小鳥(えっ、誰このイケメン!?)

春香(アレがコレになるんだ……髪型ってすごいなぁ……)

雪歩(……どことなく千早ちゃんに似てる……なんだか、女の人っぽい顔……この格好なら、あんまり怖くないかも……)

美希「取っ手が無いと誰だか分かんないね。ねぇ、取っ手付けないの?」

弦太朗「取っ手じゃねぇ!! 男の魂だ!!」

弦太朗「それで、律子! 今日の千早の仕事はどんな感じになってるんだ?」

律子「今日は一日レッスンね。ついでにやよいの面倒も見てもらえるかしら?」

弦太朗「やよい……やよい、っつーと……髪の毛座の!?」

やよい「あ、あの!」

弦太朗「ん?」

やよい「えーっと……弦太朗さん! 今日は一日、よろしくお願いします!」

律子「そっちが高槻やよい。その子も一緒にレッスンに連れてってちょうだい」

弦太朗「……なんだ、アイドルの名前か……いや、でも、ツインテールな部分は似てるかも……」

やよい「へ? な、なんですか?」

弦太朗「いや、こっちの話だ。じゃあ、早速行ってくるか!」

律子「うん。怪我しないように気をつけてね」

弦太朗「任せろ!! よし、行くぞ!! 千早、やよい!!」

千早「その……先に謝っておくけど、高槻さん、ごめんなさい……うちの兄に振り回されることになっちゃって……」

やよい「大丈夫ですよぉー! 弦太朗さん、とーっても元気で、なんだか私も、ワクワクしてきちゃいます!」

千早「……そう、かしら?」

速水(手に入れた情報によれば……如月千早は今日、ここでレッスンを受けることになっている……)

弦太朗「―――! ――――――!!」

やよい「―――――――!!」

千早「……―――、――――……」

速水(……向かって一番右に居るのが、如月千早……一番左が、同事務所の高槻やよい、か……
    真ん中に居るのは……? 見覚えがあるが……プロデューサーか、マネージャーか、その辺だろうな)

      カチッ
                 シュゥゥゥゥ―――z_____ッ!!

リブラ・ゾディアーツ『……さて』

リブラ『……超新星……』

               キュイィィィィイイイン

リブラ(これは、盾……盾座のゾディアーツ、か……ホロスコープスへの進化の可能性は……)

弦太朗「―――……―――!?」

リブラ(……勘付かれたか。勘のいい奴だ)

          スッ……

リブラ(また、頃合いを見計らって改めて見直すか……ゾディアーツ化の才能はあるようだしホロスコープスの可能性も否定できなくなった……)

 |\ /\ 
 | 0M0) ↓ ネヨウ

(俺の目覚める音)

(朝勢いで立てたスレが残っているのを確認する音)

(俺の怯える声)

     ザッ!

弦太朗「い、居ねぇ……? いや、今確かに……」

千早「……どうしたんですか、兄さん。急に走り出して……」

弦太朗「……いや、なんでもねぇ。見間違いだったみたいだ」

やよい「見間違い、ですか?」

弦太朗「ああ。なんか……知り合いが居た気がしてな」

千早「……」

―――

賢吾{リブラが天高の外に?}

弦太朗「ああ、そうだ。俺たちのことをつけてやがったみたいだった」

賢吾{……それは確かに気になるな。フォーゼの不在を確認しに行ったにしては軽率すぎる。
    人間体で行けばバレずに済んだだろうし……なにか『ゾディアーツにならなければいけない理由』があったのか……」

弦太朗「ゾディアーツにならなきゃならない理由? ……それって……」

賢吾{とにかく、警戒は怠るな。なにが起こっても動けるようにしておけ。天高の方は僕たちと朔田でなんとかする}

弦太朗「了解!」

     pi!

ユウキ「弦ちゃん、なんだって?」

賢吾「……リブラが居た、らしい」

ユウキ「ええええええええ!? なんで、なんでなんで!? だってリブラって、いっつも天高に居るよね!?
     ……もしかして、弦ちゃんのストーカー!?」

流星「……もしくは……弦太朗をスイッチャーとして目覚めさせようとしている、とか?」

賢吾「もしそうだったら面倒だな……NSマグフォンで連絡が取れるっていっても、どちらかが通信不能になればそれまでだ」

ユウキ「じゃあ、バガミールを弦ちゃんの方に送るとか!!」

賢吾「……そうだな、一応、フードロイドを……」

速水?「……おい」

賢吾「ッ!?」

流星(こいつ……いつの間に!?)

速水?「授業が始まるぞ、さっさと教室に帰れ」

ユウキ「わわわっ!!! し、失礼しましたぁ~~~!!!」

速水?「フン……」

賢吾「……」

ユウキ「あれ、賢吾くんどうしたの? 授業遅れちゃうよー!」

賢吾「……朔田と城島は教室に行っていてくれ。俺は、弦太朗の方にバガミールとナゲジャロイカを送ってくる」

ユウキ「おお!! じゃあ任せたね!! さぁさぁ流星くん! 私たちは教室に帰ろー!!」

流星「押すな」

   ・   ・   ・   ・   ・   ・

賢吾「……」

賢吾(……校長に話を聞かれたか……? もしそうだとすれば厄介だな……)

賢吾(しかし、学園外でゾディアーツか……初めてのパターンだな。天高自体にゾディアーツ発生に関わるなにかがあると思ってたんだが……
    勉強してる場合じゃないな……しばらく、ラビット・ハッチで弦太朗の方に集中しておこう)

―――

速水?「……」

速水?「……フン、教師のフリも、楽じゃあないな……」

速水(立神)「しかしあの天秤……もうフォーゼにバレたのか……つくづく使えない奴め」

速水(立神)「我望様からの命令とは言え……あんななよなよした男の姿をするハメになるとは……
        なんとも、癪に障る……!!」

大杉「ああ、速水校長~~~!!!」    ブンブンブンブン

速水(立神)「……」

       ギロッ

大杉「ヒィっ!?」

速水(立神)「……授業はどうした、大杉忠太」

大杉「えっ、えぇっ!? えっと、長期欠席をするって連絡があった如月の件で、話をしに来たんですけど……」

速水(立神)「……チッ」

我望「こらこら、『速水君』。そんなに威嚇しちゃあ可哀想だろ」

速水(立神)「……我望様」

我望「すまないね、大杉先生。『速水君』は今ちょっと、気が立っているらしい。またあとにして貰えるかな?」

大杉「あ、はぁい……」

我望「それと、『速水君』。これから少し、私に付き合ってもらってもいいかな?」

速水(立神)「はっ……かしこまりました。すぐに……」

我望「では、失礼するよ。大杉先生」

       ・   ・   ・   ・   ・   ・
大杉「……こ、怖ぁぁぁぁ~~~~~~!!! 校長、怖っ! なに、俺なんか悪いことした!?」

我望「リブラから連絡があった……見つかってしまったためホロスコープスかどうかは判断できなかったが……
    確かに如月千早はゾディアーツとしての才覚を持っていたらしい」

レオ『その件ですが……同行者にフォーゼが居たらしく、リブラが何かを狙って歩きまわっていることがあちら側にもばれているようです』

我望「……フフフ、そうか……なんとも彼らしい……」

レオ『……』

我望「君の言いたいことは分かるよ、レオ……リブラではなく、自分が行っていれば見つかるなんてヘマをしなかった……そう思っているのだろう?」

レオ『いえ、そんなことは……』

我望「ホロスコープスかどうかの判断はリブラしかできない。しかし、『速水君』が学校を長く離れることは出来ない。
    そう思って今回君にはこちらに残って貰ったが……しかし、フォーゼが傍に居るとなると別だ」

レオ『……!! では……』

我望「如月千早の覚醒の方は、リブラに任せよう……レオ、君はそうだな……万が一にも如月千早の覚醒が失敗しないよう、フォーゼの足どめをしてきてくれ」

レオ『かしこまりました……ただちに』

我望「ああ、頼んだよ」

     カツッ……カツッ……カツッ……

我望「……さて」

我望「期待しているよ、リブラ、レオ……」

――― レッスンスタジオ

弦太朗「……」

千早「~~~~~♪ ~~~~~~~~~~♪」

弦太朗「……」

やよい「~~~~♪ ~~~~♪」

弦太朗「……う」

弦太朗「うがあああああああーーーー!!!!」

やよい「はわっ!? ど、どうしたんですか、弦太朗さん!?」

弦太朗「乾いてる!! 乾いてるぞ千早!!」

千早「えっ……何が?」

弦太朗「見ててもちっとも心が震えねぇ、ワクワクしねぇんだ!! お前はホントに、青春してるのか!?」

千早「……兄さん」

弦太朗「なんだ!?」

千早「今はレッスン中です。兄さんもプロデューサーなら、アイドルの邪魔しないで」

弦太朗「あぁっ!?」

弦太朗は人の本質にはかなり鋭いからな―
こっからどう転がるか。

トレーナー「……」

弦太朗「あ、ああ……悪ぃ……邪魔する気はなかったんだ……しかしよ、千早」

千早「それと、確かに私の歌は兄さんが好きなワクワクするようなものじゃありません。
    でも、それは私の歌の方向性がそういうものだからであって」

弦太朗「だとしても!」

トレーナー「ん、んんっ!!」

弦太朗「……ごめんなさい」

千早「……そもそも、歌を歌うのに、私、楽しいとかワクワクするとか、そんなの考えたこともないです。
    それでも私は歌を歌わなきゃならない、だから今もこうして歌を歌い続けてる……
    兄さんには分からないかもしれないけど……それが私の青春なんです」

弦太朗「……千早」

千早「……」

やよい(……うぅ~~~……空気が重いですぅ……)

トレーナー「……そろそろ、練習に戻っても?」

千早「はい、お願いします」

弦太朗「……」

覚醒前の千早か。しえん

    ・   ・   ・   ・   ・   ・

弦太朗「はぁ……」

弦太朗「……昔は、あんなに楽しそうに歌ってたのにな……」

弦太朗「いつから千早は、あんな寂しそうな顔して歌うようになっちまったんだろうな……優……」

弦太朗「……イカンイカン!! 俺は兄ちゃんなんだ! 俺が不安な顔してちゃ、千早も暗いままだ!!
     笑顔は心のカンフル剤だ!! ニカッと笑って!!」

     キュピン!

弦太朗「千早に青春の楽しさを教えてやらないとな!!」

    ・   ・   ・   ・   ・   ・

千早「……」

やよい「あ、あのー……千早さん?」

千早「何?」

やよい「よかったんですか? その……弦太朗さんに、あんなこと言って……」

千早「……」

やよい「その! 私も弟たちと喧嘩しちゃうのはよくありますけど! ……えっと、仲直りするなら、早い方がいいかなーって……」

千早「……ごめんなさい。心配かけちゃったみたいね」

>>212
リーゼント高校生が宇宙の力で変身して
スイッチを駆使してスイッチを悪用するスイッチャーと戦い
学園の平和と青春を守りながらその手で宇宙を掴む話

>>217
ほぼこれであってるな。

千早「……たぶん、私……甘えてるん、だと思う……」

やよい「へっ?」

千早「……兄さんは、私がどんな我儘言っても、笑って諭してくれるから……
    辛いのは私だけじゃなくて、兄さんも一緒なのに……」

やよい「……えっと」

千早「……休憩、そろそろ終わりね。戻りましょうか」

やよい「……はぅ……」

千早(兄さんは、私のために何でもしてくれた……どんな迷惑だって、笑って請け負ってくれた……だから私は、それに答えなきゃいけない……
    私には歌しかないから……優と兄さんのために、歌わなきゃいけない……)

千早(楽しんでる暇なんてない……そんな暇があったら……少しでもレッスンして……)

     カツッカツッカツッ

弦太朗「よう! ここに居たのか!」

やよい「あっ、弦太朗さん……」

千早「……」

弦太朗「ほら、お茶買って来たぞ! 千早もやよいも、喉痛めないようにな!」

千早「……うん。ありがとう、兄さん」

――― レッスン終了後

やよい「弦太朗さん! お疲れ様です!」

弦太朗「おう、お疲れ!!」

やよい「あのあの、右手あげてもらってもいいですか?」

弦太朗「ん? こうか?」

やよい「はい、たーっち! いぇい♪ 千早さんも、はい!」

千早「……はい」

     ぱちーん!

やよい「えへへ……♪」

弦太朗「よし、じゃあ帰るか!!」

やよい「はい!」

千早「そうですね……っ!?」

     ぎゅっ

弦太朗「ん? どうした千早、腕掴まれちゃ帰れ……ッ!」

レオ『……』

支援

レオ『一見して分からなかったが……成程、無い知恵絞って変装したワケか……』

弦太朗「テメェ、レオ!! どうしてここに!!」

レオ『貴様が知る必要はない』

やよい「えっとー……もしかして、あれが弦太朗さんのお知り合いですか?」

千早「兄さん、あれって……!?」

弦太朗「クソッ、下がってろ二人とも!!」

【変身用BGM  http://www.youtube.com/watch?v=MYFptZjWnTU

     スッ……        ガチャッ!!
          カチッ   カチッ!    カチッ   カチッ!!

     -=ニ 3! ニ=-      レオ「……」

千早「……」      -=ニ 2! ニ=-

弦太朗「……!!」          -=ニ 1! ニ=-

弦太朗「変身!!」

             ガコンッ!!

フォーゼ『宇宙……キタ―――――――――――ッ!!!!』

フォーゼ『仮面ライダーフォーゼ!! タイマンはらせてもらうぜ!!!』

宇宙キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

レオ『フン、かかってこい。相手をしてやる!!!』

         ブォンッ!!!   ブォン!!!

フォーゼ『どわっ、危ねぇ!!』

      -=ニ shield! ニ=-      \シールド・オン!/

         ガキィィィ―――ン!!

フォーゼ『ふぅ……こンの、爪には爪だ!!!』

      -=ニ claw! ニ=-        \クロウ・オン!/

フォーゼ『いよいしょぉぉ!!!』
                              ガギィン!!

やよい「えっ、えっ!? えっと……何が……」

フォーゼ『千早!!!』

千早「……兄さん……なの? その格好……」

フォーゼ『説明は後だ!! やよいを連れて逃げろ!!!』

千早「でも、兄さんは……」

フォーゼ『兄ちゃんなら大丈夫だ!! ほら、早く!!』

千早「う、うん。分かった!!」

ライダーは作品が終わると優しくなれるのな

それに比べてガンダムは……

>>242
何が嫌いかより(ry
まぁ余り悲観的になりなさるな。精神衛生上よろしくないぞ。

レオ『余所見するとはいい度胸だな!!!』

         グォン……   ギャリリリリリリリィィィ!!
                                             ゴトッ

フォーゼ『ゲェッ!? またシールド真っ二つかよ!! クソッ!!』

フォーゼ『だったら、触れないようにするまでだ!!』

      -=ニ electric ! ニ=-      \エ・レ・キ・オン!/

【変身用BGM http://www.youtube.com/watch?v=wLLlj-8KErU

フォーゼ・エレキステイツ『さぁ、来やがれ!!』

レオ『小手先の技術で俺に勝てると思うなよ』

フォーゼE『ハッ!! 小手先だかなんだかだか知らないけどな、小手を先に打てるのは俺の方だぜ!!』

          ブォンッ!!
                    ガキィィィン!!!
   バチバチバチバチィィィ!!

レオ『ふ、ゥゥゥゥウウウウウウウウ!!!!』

フォーゼ『おおおおおおおォォォォォ!!!!』

     ガキィィン!!
                            ガキィィン!!
               ガキィィン!!

    リリリリンッ! リリリリリンッ!!

フォーゼE『ッ!? レーダーか!!』

     -=ニ radar! ニ=-    \レー・ダー・オン!/

フォーゼE『どうした!?』

賢吾{弦太朗! 今どこに居る!?}

フォーゼE『どこって、千早のレッスンスタジオの近くだ!! 今、レオの奴と戦ってる!!』

            ガキィン!!!

賢吾{今すぐそいつを撒いて妹たちの方へ行け!!! リブラがお前の妹たちを襲ってるんだ!!}

フォーゼE『ンだとォ!? クソッ!!』

賢吾{ナゲジャロイカとバガミールじゃ無理がある! 早く!!}

フォーゼE『ああ!!』

レオ『ほう、気付いたか。だが、少し遅かったようだな……この距離で俺からは逃げられんぞ!!』

フォーゼE『遅くねぇ!! 絶対に助けてみせる!!』

賢吾{レーダーの能力とエレキのリミットブレイクを使え! そうすれば、足どめくらいにはなる!!}

フォーゼE『分かった!!』

______________________________________
   Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                 エ・レ・キ radar -=ニ limit break! ニ=-

______________________________________
   Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

フォーゼE『ライダー100億ボルト追尾シュゥゥ―――トッ!!!』

           ズバァァァァァ――――ン!!!

レオ『遅い!!』

      ズダンッ!!
                        ギュゥゥゥゥン!!

レオ『何ィ!? 俺の方へ……追尾か!! ガァァァァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!』

             ドゴォォォオオオオン!!

レオ『咆哮弾だ……ハッ、残念だったな、お前の足止めとやらも、俺には……!?』

                -=ニ smoke! ニ=-    \スモーク・オン!/

   -=ニ wheel! ニ=-     \ホイール・オン!/

フォーゼ『じゃあな!!』

レオ『クッ、煙幕か……』

      ギャリリリリリリリリリィィィィ―――――z_________ッ!!!

レオ『……フン、逃げられたか……まあいい。俺の使命は『足どめ』だけだ』

―――

フォーゼ『おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』

リブラ『……フォーゼか』

フォーゼ『テメェ、リブラぁ!! 千早から、離れろぉぉぉ―――!!!!』

リブラ『……獅子公の奴め、あれだけ大口叩くくせに、使えないな!!』

      -=ニ chain saw! ニ=-    \チェーン・ソー・オン!/

フォーゼ『でりゃあああああああああ!!』

リブラ『はっ!!』

            ガギンッ!!

フォーゼ『大丈夫か千早! ……やよいは!?』

千早「……」

フォーゼ『千早、千早!?』

千早「……兄、さん?」

フォーゼ『大丈夫か、千早! 俺が分かるか!?』

千早「……うん、大丈夫」

フォーゼ『そうか、よかった……って安心してる場合じゃねぇ! やよいは!?』

千早「たぶん、逃げられたと思う……高槻さんと逃げてる時に、あの怪物に、襲われて……私が囮になって……」

フォーゼ『……ッ、馬鹿野郎!! そんな危ない真似すんじゃねぇ!!』

千早「でも……」

フォーゼ『大丈夫だ!! 千早は俺が守ってみせる!』

リブラ『素晴らしい兄妹愛だな……だが、その子を守りながら、私に―――私たちに勝てるとでも?』

                   シュッ!    ゴゴゴゴゴ……
ダスタード「……」
ダスタード「……」
ダスタード「……」

フォーゼ『ダスタードか……ヘッ、でもな! 昔の偉い人はこう言ってんだぜリブラ!!』

                -=ニ hopping! ニ=-    \ホッ・ピング・オン!/

   -=ニ stealth! ニ=-     \ス・テル・ス・オン!/

フォーゼ『逃げるが勝ち、ってな!!』

フォーゼ『しっかりつかまっとけよ、千早!!』

千早「う、うん……!」

    ピョインッ           ピョインッ
           ピョインッ             ピョインッ       シュッ

リブラ『……消えた? だが―――』

リブラ『上だ!! 上に攻撃しろ!!!』

ダスタード「……!!!!」

         ガガガガガガガガガガガッ!!!!

リブラ『ステルスで隠れてホッピングで飛び越えて逃げる……安直なんだよ、お前の逃げ方は!』

フォーゼ『そうか? へへっ、ま、飛んでないんだけどな!!!』

リブラ『なっ!?』

フォーゼ『全員足元が御留守だぜ!!!』

     -=ニ water! ニ=-    \ウォー・ター・オン!/

フォーゼ『そりゃそりゃそりゃそりゃあああああああああああああああああああああ!!!!』

            バシャァァァァアアアアアアアアアアア――――――ッ!!!!

リブラ(クソッ、ダスタードが……水圧で!!)

フォーゼ『じゃあなリブラ!!』

リブラ『クソッ! 待てっ!!』

     -=ニ winch! ニ=-    \ウインチ・オン!/

        シュルルルルルルル―――――――――――――z__________ッ!!

                                 ガキィンッ!!

フォーゼ『よっしゃ、かかった!! せーの!!!』

     ギュルルルルルルルルルルル―――――――――――z_________ッ!!

     ・   ・   ・   ・   ・   ・

リブラ『逃げられた……チィッ!! 忌々しいフォーゼめ……!!!
     ……だが、まぁいい……第一目標は達成した……』

―――

フォーゼ『……ハァー……危なかったな』

千早「……」

フォーゼ『ん? どうした千早、ムズカシー顔して』

千早「……兄さん、これって……」

フォーゼ『これか? これはウィンチスイッチっつって……って、そういうこと聞いてるんじゃないか』

千早「……つまり、兄さんはあの怪物と戦ってるの?」

弦太朗「まぁ、そういうことになるな! 驚かせちまったか?」

千早「……ええ、まぁ……変身ヒーローなんて、テレビの中だけのものだと思ってたから……」

弦太朗「へへ。こいつは俺のダチが貸してくれてるだけだけどな!
     日夜仮面ライダー部として、天高の平和を守ってるんだ!!」

千早「仮面ライダー部……」

弦太朗「ああ! それが俺の青春だ!! どうだ、ワクワクするだろ?」

千早「……別に」

弦太朗「そうか? 俺はかなりワクワクするけどな、こう、自分たちの青春を自分たちで守ってるって感じでよ!」

千早「兄さんらしい、としか」

     prrrrr    prrrrrr

千早「あっ……」

弦太朗「ん、どうした?」

千早「電話、律子から……」

弦太朗「……や、ヤベェ!! もうとっくに帰ってる時間じゃねぇか!! あー……律子、怒ってるだろうなぁ……」

ここら辺で前半終了だな
つか仮面ライダーが前後編形式になったのっていつから?

    pi!

律子{千早、千早!? アンタ無事なの!?}

弦太朗「ど、どうも……」

律子{へ、弦太朗? なんで貴方が千早の携帯に……ってそうじゃなくて!!
    それより千早よ!! やよいが泣きながら帰ってきて、千早が怪物に襲われたって言ってるの!! 何か知らない!?}

弦太朗「それなら、あれだ! 万事OK!! 解決したぜ!!」

律子{は?}

弦太朗「じゃあ今から帰るから!! ちょっと待っててくれ!」

律子{えっ、ちょっと、弦太朗!?}

      プツッ

弦太朗「よし、じゃあ、帰るか!!」

千早「……そうですね。高槻さんも心配してるみたいだし……」

弦太朗「しかし、お前も命知らずだな。囮になるなんて」

千早「兄さんには言われたくないです」

弦太朗「まぁな。へへ、案外似たもの兄妹なのかもな、俺たち!!」

千早「……」

――― 数分前

リブラ『……』

千早「くっ……また怪物……高槻さん、逃げて!」

やよい「で、でも、千早さんは!?」

千早「私は大丈夫……大丈夫だから」

やよい「で、でも、でもでも……うう……」

千早「早く!!」

やよい「……千早さん! 絶対、絶対!! 帰ってきてくださいね!!」

      てててててててっ

千早「……」

リブラ『自らが囮になって、他者を活かす……成程、素晴らしい自己犠牲の精神だ。
     さすがは、フォーゼ……いや、如月弦太朗の妹だな』

千早「……兄さんを、知ってるの?」

リブラ『勿論。私の天敵だからね……そして、これから君に話すことにも深く関わってくる』

千早(……襲ってこない……さっきの怪物とは、また別……?)

リブラ『なぁ、如月千早くん……君は、もしも君の兄が常に命の危険にあるとしたら、どうするね?』

>>284
電王ぐらいかな

千早「……えっ?」

リブラ『君も見ただろう。先ほど、私によく似た怪物が、彼を襲い、彼が戦っているのを……』

千早「……」

リブラ『彼は、彼の周りの人間のために、『君のために』、日夜死ぬか生きるかの戦闘をしている……
     実際に一度死にかけたこともあると聞いたが……知っていたかね?』

千早(……最近、兄さんには怪我が増えてた……確かに一度、大怪我をして帰ってきたこともあった……)

千早(……それが、『私のために』、あんな化け物と戦っていた、せい……?)

千早「嘘……」

リブラ『嘘かどうかを判断するのは君に任せる。ただ……』

リブラ『私と、先ほど君たちを襲った怪人が、同時に彼を襲えば、どうなるか分かるかな』

千早(兄さんが、兄さんも……死ぬかも、しれない……)

リブラ『ああ、勿論そんな事はしないよ……私は君の味方なんだ』

     カチッ

速水「この姿なら安心できるかな?」

千早「……」

速水「君には、弦太朗君を止めてほしい。君にしかできない、君にしか、弦太朗くんの命は救えないんだ。頼む」

ヒトヲオチョクッテルトブットバスゾ!!

速水「元はと言えば、私たちには争う必要どころか対立する理由もない」

速水「しかし、争いは止む事が無い。それはお互いに少し認識の違いがある、ただそれだけなんだ」

速水「このまま、私たちが争い続ければ、戦力で勝っているこちらが勝つのは自明の理。そうすれば、弦太朗くんは―――」

速水「そうなってしまうのは、こちらとしても望む所ではない。未来有望な若い芽を潰すのは、心が痛む」

速水「だから―――こうやって素顔を晒してまで、私は君に頼みに来たんだ」

―――
――


       ぎゅっ

千早(……夢じゃない。私のポケットに……あの男が渡してきた『スイッチ』が、ある……)

千早(夢じゃなかった、現実だった……兄さんも、話してくれた……怪物と戦っていることを……
    命をかけて、学園と、自分の友達を助けてることを……)

       『君のその力で……弦太朗くんを救ってあげてほしい』

千早(もし、私がここで進まなければ兄さんは……兄さんも……死んでしまう)

千早「……」

千早「……星に、願いを……」

弦太朗「ん? なにか言ったか、千早?」

そういやフォーゼって蛇使い座はでたっけ?

なら千早のホロスコープスは蛇使い座かな?
というかゾディアーツの上位存在がホロスコープスでいいんだよな

歌って(太鼓を)叩ける新感覚アイドルか

P「プロジェクトフェアリーだ!」

美希「キラキラするの!」

貴音「おまかせください」

響鬼「自分、鍛えてますから」シュッ

美希・貴音「」

(OMO)(OwO)<ドゥガチツグヂテ!

―――
我望「それで、彼女はどうだったかね?」

速水「……現在、不安を掻き立てた状態でスイッチを渡しています。おそらく、数日以内にスクトゥム・ゾディアーツのスイッチャーとして覚醒するでしょう」

我望「……速水君、私は回りくどいのが嫌いでね」

速水「は、はっ! 失礼しました……」

我望「それで、スイッチを渡したということは……ホロスコープスだったのかね?」

速水「……」

我望「違うのかね」

速水「……結論から言えば、ホロスコープスではありません」

我望「……とんだ無駄骨か」

速水「ですが、とても強い力を秘めています……最輝星の輝きも確認され……しばらくすれば力を蓄え、新たなゾディアーツに進化するでしょう……」

我望「まるでホロスコープスだな……それで、彼女に与えられた新たな姿とはなんだね」

速水「蛇使い座……オフィウクス・ゾディアーツです」

我望「ほう……面白い。黄道12星座から外れた星座か……!」

速水「ホロスコープスではありませんが、特異な例であるため、覚醒させるのが最善かと思い」

我望「素晴らしい判断だ。称賛に値するよ」

これは完結するまで寝れませんぞ

フォーゼ始まった直後はアルゴ座出てくんじゃないかとか言われてたなぁ

(ネット回線が安定しない音)

(キリがいいところまで書かれていることを確認する音)

(不貞寝ベント)

(グリッドマンが直してくれた音)

 |

ll                 //                  
ll                //                  
 ll               //                   
 ll         ____//                                     | 、.ィ===、----...==t   ィ!
  l;l       / ;; /   //;;ヽ、                                  ,イ!l 、: : : : l}: : : ::| l: : : 丶./,','
  l;l     / ;; / :; //;;;;;;;;;;;;ヽ,                                ,/ /:|! 、: : :トl: : : :ノヘ: : : : /,∧
   l;l   /l  ;; l   //;: ;;; ;;;;;;;l、                              .イl、 ゝV´\: 》-、∧´/: : / /: ::.
   l;l  i ii  ;; | :;  //;  ;; ;;.:;;;;;;;;;;;|、                             { ゝ、_、{: : : }㍉-'小レ㍉  /: :f´',
    l,l  i ll ;; |  //   ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;|                             ゝr、 \ゝイ: :ゝ》`= ´《ノ\/: :ノ /
    | i, |  ll ;;; |  i;i   ;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|                             /|ヽjハ、---、: :: ´∨`: : :≠,.-¨ /|!
    ヽ,ヽ, ll;;; | |;|   」:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|                            |: :!::::`j:::::::丶、\j!:i !_, ,....-‐: : :::i!}
      ヽ,ヽ, ;;; | | | /;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|                            \ゝ::--...:::: : :\ || ,イ: : : : : : :ノ ノ
       ヽヽ;;;l^l´| |//O ヽ::;;;;;;;;;;;;;;|                             ヽ─!:::::フ ,へ ! , ヘ ` 、二ニイ'
       l;´ヽ,,0,l,l::;(     :;;):;;;;;;;;;;;;;;|                               》: :',://: : : ::i: : : ゝ、: : : : /'
       ヽ,,ノ | l;  ヽ _/;;;;;;;;;;;;;;;;|                   /: ̄ ̄: ≧、¨丶、ゝ::::彡'::::、/|: : ::!: ::r、: :\ニニ)

        l ;; 丶 ;;   ヽ,;;;;;;;;;;;;;;;|    _              /: 、: : : : :r─'::::::丶、:ヽ'、:::::::::::!::|: : :j: : :〉|: ://\ '
        ヽl"二二二``> |;;;;;;;;;;;<-、_ /    ̄ ̄;;\       /: : : : :ゝ: : : C∨``ヽ丶: : :: :ヽ::::::/::|::丶::〉' /: ノ!: \
         ヽNyヘソソ//::;l;;;;;;;;;;;;;;;;;`v´   ;;   ;;;;; \    ,: : : : : : : : : : : ヽ: \::::≧=\: : |::::::::/丶∨ //j ∧:|`丶j_

          ヽ,ヽ__ /ノ::;;l:;/;;;;;;;;;;/:;;/  ;;   ;;;;;;   i     j: : : : : : : -≪彡イゝ<: : :ト: : ̄\》::::::::::::::::::__/lハ ̄ ̄ ̄¨| |
      _,--//::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;; r ´ :;;|  ;;     ;;;   i   (: : : : : / ̄¨¨…―‐、 ̄: /テ===イ`¨¨¨<: : : :∧|---.........,ヘ 〉
/lヽ-=/  ;;  \二二二二二/ ;; :;|      ;;    ヽl   !ヽ: ::/: : : : : : : : : : : ||: : :/: {: ノ、_ゝ: :ノ/: : : : /!<─≧: : : :
/; ヽ-=/ ;;    ;;    |        :;;i   ;;        \|:::::Yゝ______: : : : : : :7:::::::: =====、: : :/: : : : :::::::::、 ィィ´: : /  
        ___ __ _ ___ _ __   __  _   _    _ /,,二ニO、 ____ _____ ____ __
        |_  ___|  |__| || ____||__|| __ \/ _,.,_ \| |   |  \ /  |/,,/=-、V ____||___  ___|| ___|| _ ヽ
          |  | |  ___  || ___|| || |▽) | (○) | |__|  ,   , |i / ///ノ ∧___ ヽ  | |  |  __|| 二" ノ
          |  | |  | | |ヽ ̄ ̄|| ||  ̄ /\  ̄ /ヽ___||  |ヽ_/| |ヽ ー= /|___/ .| |  ヽ__|__| \\
           ̄   ̄   ̄   ̄ ̄  ̄  ̄ ̄     ̄       ̄    ̄\二二/        ̄           ̄

>>371
いつも思ってるけど本名が「伊織」のイブキさんも入れとこうぜ
威吹鬼のAAがあるかわからんけど
というか圧倒的ナマモノ率

(特撮SSを見つけてテンションが上がる音)
(開く音)
(保守モードに入っている音)
(体がひび割れる音)

>>376
ギルス(涼)が加わってもっとナマモノ率が上がるやつがあるはずなんだが、見当たらなんだ

>>379
約束する……俺がお前の、最後の希望だ

(例のBGM)

――― 例の公園

千早「――――――♪ ――――――――――――♪」

弦太朗「……」

千早「――――……兄さん?」

弦太朗「よぉ、邪魔しちまったか?」

千早「邪魔なんて……そんな……」

弦太朗「しっかし、お前、歌上手くなったんだな!! レッスンの時聞いてびっくりしたぜ!!」

千早「それは、まぁ……私には、歌しかないから……」

弦太朗「そう卑屈になんなって! お前がスゲェ人間だってのは、俺が一番よく分かってる!」

千早「……それで、どうしたの?」

弦太朗「ああ……お前に、聞きたいことがあってな」

千早「何?」

弦太朗「千早はさ……なんでアイドルになりたいんだ?」

千早「……」

千早「……どうして、そんなことを?」

弦太朗「……俺にもわかんねぇ」

千早「……」

弦太朗「わかんねぇんだよ……俺は、お前がやりたいことはやるべきだって思ってる。
      親父やお袋だってそれを望んでるだろうし……千早がアイドルをやりたいっていうんなら、周りがなんて言っても、俺は大歓迎だって思ってた!!」

弦太朗「でも、今は納得出来ねぇんだ……むずむずするんだよ! 夢をかなえてアイドルになったっつってんのに、お前はちっとも笑わねぇ! ムズカシー顔してばっかで!!
      あんな寂しい顔して歌うのが、お前の夢なのか!? お前の青春ってのは、あんなに暗いもんなのかよ!?」

千早「……兄さんには、わからないでしょうね」

弦太朗「何がだ?」

千早「青春『なんか』よりも大事な物がある。例え長い時間をかけて、自分を捨ててでも掴まなきゃいけない夢がある。
    私はそのために、例えアイドルになってでも、歌い続けなきゃならないんです」

弦太朗「……そんなのが……お前の夢なのかよ」

千早「……」

弦太朗「……」

千早「……」

弦太朗「……そうか」

千早「……明日」

弦太朗「……」

千早「明日は、大事なオーディションがあるので、少しでも納得のいく出来に仕上げておきたいんです。
    だから、もう少しだけ、練習させてください」

弦太朗「……そうか。やっぱり邪魔しちまったな」

千早「おやすみなさい、兄さん」

弦太朗「ああ。風邪ひかないようにな」

  ―――

      ~~~♪   ~~~♪
            pi!

弦太朗「もしもし」

賢吾{俺だ}

弦太朗「おお。こんな時間にどうした、賢吾?」

賢吾{バガミールの映像を分析していて分かったことがある……
    弦太朗、お前の妹っていうのは、ストレートヘアの方でいいんだよな?」

弦太朗「ああ、そうだけど……」

賢吾{やはりか……いいか、弦太朗。お前の妹、如月千早は、リブラから『スイッチ』を受け取っている可能性がある}

弦太朗「スイッチ……? どうして千早に……」

賢吾{分からない。ただ、レオがお前を襲ったのは、お前の妹と接触するためだったと考えられる。
    どうする? 朔田に言って朔田にも護衛を頼むか?}

弦太朗「……いや、いい」

賢吾{……お前の家族を疑うわけじゃないが、もしもレオ・リブラとお前の妹が手を組んだら……}

弦太朗「……そうだな……でもよ」

弦太朗「明日は大事なオーディションらしいんだよ」

賢吾{は?}

弦太朗「流星を連れて行って、千早が緊張したりしたら台無しだからな!!」

賢吾{……お前、現状を理解してるのか?}

弦太朗「俺はあいつを信じたい。スイッチなんかに頼らずに、夢に真っ直ぐ進んでくれるってよ」

賢吾{兄馬鹿め}

弦太朗「二人だけの兄妹だ! 俺はどんだけだって、馬鹿になってやるぜ!」

賢吾{……ただし、戦いになったら、フードロイドでもマグフォンでもレーダーでもいい、こっちに連絡しろ。
    朔田にはいつでもお前の方にいけるように準備をさせておく}

弦太朗「すまねぇ、心配かけちまって」

――― 翌日 765プロ

律子「今日の予定は知ってる?」

弦太朗「オーディションだろ? 俺は何すればいいんだ?」

律子「特にないわ。強いてあげるなら……そうね、千早が絶対に合格できるって、祈っててもらえる?」

弦太朗「任せろ!!」

律子「それじゃあすぐに行ってきて。いい結果、期待してるわ」

弦太朗「ああ! 大船に乗ったつもりで、期待しててくれ!!」

         トントン キュピーン!

伊織「……なによそのテンション……別にアンタがオーディション受けるわけじゃないでしょ」

弦太朗「いいんだよ! 気合は心の火花だ!! 俺の気合が大きければ大きいほど、周りの奴も燃え上がる!!」

美希「ミキは暑苦しくてウザいだけだって思うな、それ」

弦太朗「よし、じゃあ行くか、千早!」

千早「……はい」

―――
――

SSキターッ!

弦太朗「しかし、いざオーディションが始まってみると……本当にやることがないな……」

弦太朗「……!?」

    カツッ……     カツッ……

リブラ『……』
レオ『……』

弦太朗「……また来やがったか……!! しかも今日は、二人一緒かよ……!!」

リブラ『成程な、昨日のアレがお前だったのか……フォーゼ』

レオ『昨日のように行くとは思うなよ』

弦太朗「マジで千早が狙いだったのか……でも、邪魔はさせねぇぞ……今日は千早の!!」

     スッ……    ガチャッ!

弦太朗「勝負の日、なんだからな!!」

     カチッ   カチッ!     カチッ   カチッ!!

     -=ニ 3! ニ=-    リブラ『……ふん』

レオ『ガァオ……』      -=ニ 2! ニ=-

       弦太朗「……!!」          -=ニ 1! ニ=-

弦太朗「変身!!」

千早「……」

アイドルA「ねぇねぇ、聞いた?」

アイドルB「えっ、なにを?」

アイドルA「この会場の玄関で、なんか特撮の撮影やってるらしいって!」

千早「……!」

アイドルA「こう、真っ白なヒーローっぽいのと、真っ黒な敵っぽいのが戦ってるってさ!」

千早(……まさか……兄さん?)
案内「エントリーNo.72 如月千早さん、そろそろ準備してください」

千早「あっ……」

アイドルA「しかもさ、ヒーロー一人と怪人二人のバトルだってさ! 凄くない?」

千早「……」

       ぎゅっ……

       『君のその力で……弦太朗くんを救ってあげてほしい』

千早「くっ!!」

        たたたたたたたたっ!

案内「如月さん? 如月千早さーん?

―――

フォーゼ『ハァッ……ハァッ……クソッ!!』

レオ『どうした、余裕がなさそうじゃないか、フォーゼェ!!!』

      グォン!!

フォーゼ『わわわっ!! っとと、この!!』

リブラ『私の方も忘れないで貰うか』

                ブォン!!

フォーゼ『だぁーーー! どっち狙えばいいんだよ!! この!!』

        -=ニ net! ニ=-     \ネット・オン!/

        ブォン!
                     ブォン!!        バチィッ!

フォーゼ『大人しくしてろ!! ライオン野郎!!』

レオ『……フン、そんな網程度!!!』

           ズバァァァン!!

フォーゼ『ゲェッ!? これも切れんの!?』

リブラ『隙ありだ!!』

     グォンッ!

フォーゼ(マズい、避けられ―――)

            ガキィィンッ!!

【登場用BGM http://www.youtube.com/watch?v=wz-coVZK23E

リブラ『貴様は……』

        シュゥゥゥゥゥ……

メテオ『……仮面ライダーメテオ……お前の運命は、俺が決める』

レオ『フン……もう一体も登場か』

フォーゼ『メテオ!? どうしてここに!』

メテオ『俺は歌星ほどドライになれないんでな。歌星から話を聞いて、ずっとこの会場を見張ってたんだ。
     お前こそ、危なくなったんならさっさと連絡を寄越せ』

フォーゼ『悪い悪い、レーダー使う暇がなくてよ!』

メテオ『フン、まぁいい……さっさとこいつらを倒すぞ!!』

フォーゼ『おう!! 行くぜメテオ!!』

メテオ『ホォォォオオオオオオオアチャァァァ――――ッ!!!!』

    たたたたたっ!

千早(……止めないと)

千早(兄さんを、止めないと……!)

        カチッ!
―――

フォーゼ『一気に行くぜ、天秤ヤロー!!』

         -=ニ stamper! ニ=-    \スタンパー・オン!/

         -=ニ stamper! limit break! ニ=-

リブラ(リミットブレイク……防ぎ切れるか!?)

フォーゼ『ライダー連続スタンプキィィィ―――ックッ!!!』

        ズダンッ!!

リブラ『っ!?』

フォーゼ『ぜりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃあああああああああああああああああああああ!!!!!』

              ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォッ!!!

フォーゼ『3、2、1……0!!』

        ドガガガガガガガガガガガァァァァン!!!!

フォーゼ『……なっ!?』

      シュゥゥゥゥ……

フォーゼ『リミットブレイクで無傷……!? いや、テメェは……』

スクトゥム・ゾディアーツ『……』

リブラ『ほう、お早いお目覚めだな、スクトゥム』

スクトゥム『フォーゼは私が倒すわ、貴方は下がってて』

リブラ『フン……面白い。どうやって戦うのか、見せてもらおう』

スクトゥム『どうやって、って……どうもしませんよ……私はただ、ここで……
       この盾を構えて立っている、ただそれだけ』

フォーゼ『ヘッ、面白ぇ!! それじゃあその盾ごと、スイッチをブッ壊すまでだ!!!』

  -=ニ  hammer! ニ=-       \ハ・ン・マー・オン!/
                -=ニ spike! ニ=-    \スパイク・オン!/

フォーゼ『うおおおおおぉぉぉぉ!!!』

      ドガッ!!        シュゥゥ……
             ガスッ!!         シュゥゥ……
                    バキッ!!          シュゥゥ……
                           ゴスッ!!            シュゥゥ……

フォーゼ『……ダメージが、消える!?』

フォーゼ『これならどうだ!!』

      -=ニ giant foot! ニ=-    \ジャイアント・フット・オン!/

フォーゼ『せぇのっ!!』

   ドシッ!   ドシン!!  ドシンッ!!

         ドゴォォォオオオン!!!
                          ドゴォォォオオオン!!!
                                          ドゴォォォオオオン!!!

フォーゼ『やったか!?』

         シュウウウゥゥゥゥ……

スクトゥム『無駄よ、フォーゼ……貴方じゃ私を傷つけることは出来ない』

フォーゼ『うげっ、マジかよ!?』

リブラ『ほう……素晴らしい能力だ』

フォーゼ『クソッ、だったら!!』

     -=ニ fire! ニ=-    \ファイヤー・オン!/

【変身用BGM http://www.youtube.com/watch?v=nQd9VSPMx7A

フォーゼ・ファイヤーステイツ『もっと高火力で行くだけだ!!』

メテオ『スクトゥム・ゾディアーツ……なにか裏がありそうだな……』

バガミール<キュイキュイキュイキュイ

メテオ『頼むぞ、歌星!』

レオ『フン……そんな玩具を出して何をする気だ?』

メテオ『お前には関係ない!』

    ドゥイドゥイドゥイ!  \メテオストォォォム!/   \ レディ!?/

【変身用BGM http://www.youtube.com/watch?v=XoO6tUgG5H4

メテオストーム『ホォォォオオオオオオ……』

レオ『ガァァァァアアアアアアアアアア!!!!!』

メテオ『アチャアアアアアアアアアアア―――――ッ!!!』

―――

フォーゼF『一気に決めさせてもらうぜ!!』

    -=ニ Gatling! ニ=-      \ガトリング・オン!/

                 -=ニ launcher! ニ=-     \ラーンーチャー・オン!/


     -=ニGatling!  launcher!  ファイヤー!  limit break!ニ=-

フォーゼF『ライダー超爆熱フルシュゥゥゥ―――――――――ト!!!!!!』

        ガガガガガガガガッ!!

            ズダダダダダダダダァァァッ!

                    ドガガガガガガァァァ――――――ン!!!


フォーゼF『ハァッ……ハァッ……!』

      シュウウウウウウゥゥゥゥゥ……

フォーゼF『マジ、かよ……』

スクトゥム『本当に……』

スクトゥム『『言っても分からない』人……無駄だと分かったら、さっさとやめればいいのに』

フォーゼF『……ッ!? お、お前……まさか……』

スクトゥム『貴方に勝ち目はないわ。だから……諦めて』

フォーゼF『……くっ……』

スクトゥム『……お願いだから、もう、諦めて』

フォーゼF『なんで……なんでだ……なんでスイッチを押した!? 千早!!!』

スクトゥム『……』

リブラ『……行くぞ、スクトゥム』

スクトゥム『……はい』

    カツッ……カツッ……

フォーゼF『待て、千早!! 待ってくれ……』

                            シュルルルルルル……   シュンッ!

フォーゼF『千早……千早ぁぁぁああああああああ!!!!』

―――

レオ『……フン、もう終わりか』

レオ『それじゃあ俺も、退かせてもらおう』

           シュルルルルルル……    シュンッ!

メテオS『なっ、待て!!』

メテオS(……つまり、弦太朗を倒すんじゃなく、スクトゥムを回収するのが目的だったのか)

        カチッ!

流星「しかし……今のスクトゥムが、弦太朗の妹……?」

流星「……面倒なことになりそうだな」

――― 

律子「……事務所に連絡が来たわ。『如月千早がオーディションに来ていないみたいだが大丈夫か』って」

弦太朗「……」

律子「携帯にも出ないし、一緒に帰っても来ない……何があったの?」

弦太朗「……すまねぇ」

律子「……あのねぇ、謝ってばっかりじゃ分かんないでしょ」

弦太朗「……」

律子「……はぁ……とりあえず、今日はもう帰っていいわ。処分はまた追って連絡するから」

―――
―――

流星「終わったか?」

弦太朗「……」

流星「……」

弦太朗「……」

流星(さすがの弦太朗も、こればっかりはいつものようにはいかない、か……)

夕飯食ってもいいかな?

俺がご飯を食べるのが遅いのも、俺がSSを書くのが遅いのも、このスレが時々妙にライダースレっぽくなるのも、全部侑斗が悪い
謝る

     ~~~~~♪   ~~~~~♪

弦太朗「……」

             pi!

弦太朗「……おう」

賢吾{……どうした、弦太朗……声が暗いぞ}

弦太朗「……なんでもねぇ。で、なにかあったのか?」

賢吾{バガミールで撮影したスクトゥム・ゾディアーツの解析が終わった。
    今からこっちに来れるか?}

弦太朗「……ああ、分かった。すぐ行く」

            pi!

流星「賢吾か?」

弦太朗「ああ……スクトゥム・ゾディアーツの解析をしてくれてたらしい」

流星「そうか。じゃあ一旦、ラビット・ハッチに行って……」

やよい「あ、あの!!」

流星「……?」

弦太朗「お前は……やよい?」

やよい「えっと、千早さん、どうしたのかなぁって……」

弦太朗「……」

やよい「……あの……」

流星「……すまない、後にしてやってくれないか? 行くぞ、弦太朗」

弦太朗「……ああ」

やよい「あ、あう……」

―――
―――  ラビット・ハッチ

流星「遅くなってすまない」

賢吾「来たか……ん?」

友子「……誰?」

JK「ちょっとちょっと流星さん!! ラビット・ハッチに勝手に人連れてきちゃ駄目ですって!!」

流星「……? 何のことだ」

ユウキ「あれ、弦ちゃん! 髪下ろしたの~?」

弦太朗「まあな、千早が『プロデューサーがリーゼントなんてありえない』っつてよ」

JK「……え、えええええええええええええ!? げ、弦太朗さん!? ホントに!?」

弦チャンかっこいいにゃあ!

流星「見ればわかるだろ」

友子「……いや、どう見ても、別人……」

ユウキ「こうやって髪下ろしてれば、弦ちゃんモテるって思うのになー」

JK「いやー、前々から顔はいいのに残念だって思ってたんですが、まさかこれほどとは!」

賢吾「……髪型なんてどうでもいい。それより今は、新たなゾディアーツ……スクトゥム・ゾディアーツについてだ」

弦太朗「それだそれだ! 賢吾、頼む」

―――

賢吾「スクトゥム・ゾディアーツ、盾座のゾディアーツだ。両腕についている盾を使って攻撃を防ぐ。
    そして、なぜかその攻撃で生じた衝撃を全て無効化していた」

賢吾「その秘密は、おそらく……これだ」

       カチカチッ!    ピピピピピッ!

弦太朗「……これ、髪か?」

賢吾「そうだ、攻撃を受ける瞬間は常に髪が地面に刺さっている。
    おそらくスクトゥム・ゾディアーツは攻撃を無効化しているんじゃない……盾に受けた衝撃を全て地面に流してたんだ」

JK「……成程、つまり、髪がアースの役割をしてるってことっすね!」

賊刀思い出すわ

賢吾「盾が避雷針、髪がアース。この二つを使って作りだされる衝撃を分散させる『鉄壁防御』。
    それがスクトゥム・ゾディアーツの能力と言っていいだろう」

弦太朗「つまり、攻撃は絶対に当たらねぇってことか!?」

賢吾「いや、違う。要は『衝撃の逃げ道を潰せばいい』だけだ。
    髪を切って無効化するのが一番いいんだろうが……まぁ、地面から離せれば十分だろう」

弦太朗「成程な……」

友子「……髪に触るのは、やめておいた方がいいと思う……」

           ボヘーン

賢吾「ん? なんでだ」

友子「……悪い予感がするの……なんていうか、こう、黒いオーラが……」

流星「……オーラ、か」

賢吾「分かった。じゃあその辺も気を付けてくれ。
    ……ところで、弦太朗……スクトゥム・ゾディアーツだが……もしかして」

弦太朗「……千早だ」

JK「えっ、千早……って」

ユウキ「千早ちゃん!? ち、千早ちゃんがゾディアーツなの!?」

賢吾「……やっぱり、押したのか」

弦太朗「……笑っちまうよな。あれだけ言っておいて、結局スイッチを押されて……
     流星が来なかったら、あの場で死んでてもおかしくなかったわけだし」

賢吾「……人の心は月と一緒だ。誰にだって、誰にも見えない一面がある。
    それが、千早の場合はスイッチを押すに値する理由だったってことだろ」

弦太朗「でも!! 俺は……アイツを止められなかった……
     アイツの兄ちゃんなのに、俺はアイツを止められなかったんだ……」

弦太朗「……俺は、兄ちゃん失格だ……」

賢吾「……だったら、諦めるのか?」

弦太朗「へっ?」

賢吾「仮にお前が兄失格だったとして、それでお前は千早を諦められるのか?
    そんな男じゃないだろう、如月弦太郎は」

弦太朗「……賢吾」

ユウキ「そ、そうだよ!! 悩んで立ち止まるなんて弦ちゃんらしくないよ!!
     いつもの弦ちゃんなら、最後までなんとかしようってするはずだよ!!!」

弦太朗「ユウキ……」

JK「そっすね、ここは一発、兄としてガツーンと言うべきトコっスよ!! 弦太朗さん!!」

友子「……遅くない……たぶん、まだ、千早さんとの心は繋がってるから……」

流星「そういうことだ。いつまでもウジウジするな。こっちの調子が狂う」

――― 如月家

弦太朗「……」

吾郎「どうしたァ、弦の字。火が消えたみたいな面してよぉ」

弦太朗「なぁ、爺ちゃん……千早にとって、俺って、なんだったんだろうな」

吾郎「さあな。そんなもん、爺ちゃんも知らねぇよ」

弦太朗「……そっか」

吾郎「ただ、分かることはあるぞ」

弦太朗「……なんだ?」

吾郎「千の字は、ずっとお前と一緒に過ごしてきた。爺ちゃんと暮らす、ずーっと前からだ。
    そんな千の字の事を一番知ってんのは、弦の字、お前以外に居ねぇってことだよ」

弦太朗「……」

    トントン

吾郎「んぁ? 客か? 珍しいな……はいはい、ただいまァ~っと」

    ・   ・   ・   ・   ・   ・

吾郎「おーい、弦の字ィ、お前にお客さんだぜ」

弦太朗「俺に、客?」

「人の心は月と一緒だ」は本編であったのかと思うレベル
この部員のセリフの流れ、スバラシィッ!賢吾がイケメンに見えてくるよ

やよい「すみません、夜分遅くにお邪魔しちゃって」

弦太朗「よく俺の家が分かったな」

やよい「えっと、律子さんに調べてもらって! それで来たんです!! あのー、今なら、お時間ありますか?」

弦太朗「ああ、まぁ……狭い家だけどあがってくれ」

やよい「大丈夫です! 狭いのにはお家で慣れてます!!」

―――

やよい「……それで、お話があってきたんですけど……」

弦太朗「ああ、なんだ?」

やよい「……その……千早ちゃんのこと、怒らないでもらえませんか?」

弦太朗「へ?」

やよい「え、えっと……千早ちゃん、いっつもお仕事サボることなんてなくて! いーっつも、真面目に、レッスンとか、お仕事とかしてて!!
     だから、そのー……千早ちゃんがお仕事サボるのって、きっと大事なわけがあったはずなんです!!」

弦太朗「わけ……?」

やよい「その、よく分からないけど……きっと、すっごく、すーっごく! 大事なことなはずなんです!!」

弦太朗「大事なこと……か」

やよい「はい!」

千早「さん」、一応な

>>506
今まで間違ってないのにどうして間違ったんだろうな……
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やよい「すみません、夜分遅くにお邪魔しちゃって」

弦太朗「よく俺の家が分かったな」

やよい「えっと、律子さんに調べてもらって! それで来たんです!! あのー、今なら、お時間ありますか?」

弦太朗「ああ、まぁ……狭い家だけどあがってくれ」

やよい「大丈夫です! 狭いのにはお家で慣れてます!!」

―――

やよい「……それで、お話があってきたんですけど……」

弦太朗「ああ、なんだ?」

やよい「……その……千早さんのこと、怒らないでもらえませんか?」

弦太朗「へ?」

やよい「え、えっと……千早さん、いっつもお仕事サボることなんてなくて! いーっつも、真面目に、レッスンとか、お仕事とかしてて!!
     だから、そのー……千早さんがお仕事サボるのって、きっと大事なわけがあったはずなんです!!」

弦太朗「わけ……?」

やよい「その、よく分からないけど……きっと、すっごく、すーっごく! 大事なことなはずなんです!!」

弦太朗「大事なこと……か」

やよい「はい!」

弦太朗「そんなこと言うためにわざわざ来たのか?」

やよい「私、千早さんのことよく知らないですけど、それでも、時々弦太朗さんのこと話す時は楽しそうでしたから!
     だから、弦太朗さんに怒られちゃうのは、千早さんも悲しいかなーって」

弦太朗「楽しそう? 千早がか?」

やよい「はい! ……昨日、レッスンでけんかした時も、休憩のとき、すっごく悲しそうな顔してましたし」

弦太朗「……あの時か」

やよい「千早さん、すっごく悲しそうでした。弦太朗さんに甘えてるーって」

弦太朗「そうか……ありがとな。言いに来てくれて」

やよい「いいんです! 私、いーっつも千早さんに助けてもらってて、少しでも千早さんの助けになれればなーって!」

弦太朗「この辺で大丈夫か?」

やよい「はい! すぐそこが私のお家なので!!」

弦太朗「そうか。じゃあ気を付けてな」

やよい「はい! じゃあ、失礼しまーす!!」   ガルーン

    とてとてとて
               パタンッ

弦太朗「……いいダチが居るじゃねぇか、千早」

弦太朗「……優、兄ちゃんな」

弦太朗「やっぱ、千早のことわかんねぇ!」

弦太朗「でもよ、やらなきゃなんねえ事は分かった」

弦太朗「それと、アイツの青春がどこにあるかも、なんかわかった気がする」

弦太朗「だからよ、少しだけ……兄ちゃんと千早が仲直りできるように、見守っててくれるか?」

――― 翌日 765プロ

弦太朗「……っつーことで、スンマセン!! 男、如月弦太朗、今日を持ってプロデューサーをやめます!!!」

律子「……勝手に入って、勝手にやめる……まぁいいわ、戦力としては期待してなかったし……ただし、最後に一つ仕事!」

弦太朗「は?」

律子「千早を連れて帰ってくること。何があったか知らないけど、貴方はなにか知ってるんでしょ。
    だったらちゃんと連れて帰ってきて。言いたいことが山ほどあるから……ちゃんと連れて帰ってこないと、承知しないわよ?」

弦太朗「……ああ!!! 任せてくれ!!!」

美希「……」

弦太朗「ん、どうした?」

美希「……取っ手、やっぱりついてる方がいいね! 似合ってるよ」

弦太朗「取っ手じゃねぇ!! 男の……俺の魂だ!!」    キュイーン

――― 天高 中庭

JK「で、ここで何するんスか?」

フォーゼ『待つ!!』

友子「……待つ、って……」

フォーゼ『千早は来る、だからここで待つ!!』

友子「……根拠は?」

フォーゼ『兄ちゃんとしての俺の勘だ! 千早は絶対、ここに来る!!』

JK「……」

友子「……」

賢吾「いや、あながち間違いじゃないかもしれないな、その勘も」

JK「えっ」

賢吾「リブラとレオはもともと天高に居たんだ。だったらスクトゥムを天高につれて帰ってきている可能性も考えられる。
    そして、校内で目立つ場所にフォーゼの姿で居れば……」

         ザッ……ザッ……

千早「……」

友子「ほ、ホントに来た……」

フォーゼ『よう、久しぶりだな、千早!!』

千早「……なんで」

千早「……勝ち目はないって分からないんですか……」

フォーゼ『分かんねえな。何度言われたって、分かるつもりもねぇ!
       千早も、フォーゼも、全部ひっくるめて俺の青春だ!!! だから、例え勝ち目がなかろうが、俺は戦う、俺のためにだ!!』

千早「……くっ……本当に……」

      スッ……

千早「何度言っても、分からない人……!!」

フォーゼ『スイッチを押すってのがお前の青春だっていうんなら、それも否定しねぇ!!
      ただ、受け止めてやる!! スイッチごと、スクトゥム・ゾディアーツごと!! 千早!! お前と、お前の青春を受け止めてやる!!』

千早「……だったら……」

     ―― last one …… ――

        カチッ!
                   シュルシュルルルルルルルル――――――z__________!!!

                 どさっ……

スクトゥム『二度と戦う気が起きないようにしてあげます』

フォーゼ『ヘッ、やってみろ!! 全部受け止めてやるよ!! 兄ちゃんとしてな!!!』

    -=ニ magic hand! ニ=-     \マジックハンド・オン!/

フォーゼ『いよいしょぉぉおおお!!」

    グニィッ
           グニィ――――ッ     ガシッ!!

フォーゼ『JK!!』

          ブォン!!

JK「わっ、ちょっ!!」

                   ガシッッ!!

JK「あぶねー……」

フォーゼ『千早の体、頼んだぞ!!』

JK「頼むんならもう少し優しく投げてくださいよ!! 危うく墜落死ですよ!?」

フォーゼ『へへ、悪ぃ悪ぃ!!』

スクトゥム『はぁっ!!』

         ズガッ!

フォーゼ『っとと、攻撃までできんのかよ、その盾……反則じゃねぇか、それ!』

スクトゥム『なんとでも言ってください!』

フォーゼ『だったら……!!』

     -=ニ scissors! ニ=-   \シザース・オン!/

              -=ニ flash! ニ=-   \フラッシュ・オン!/

フォーゼ『ぶった切ってやるぜ!!』

         グォッ……         ガギィン!!!
                                     シュゥゥ……

スクトゥム『……無駄だって言ってるじゃないですか』

フォーゼ『そいつはどうかな、ハイ、チーズ!!!』

          ピカッ!!

スクトゥム『っ!? くっ……』

     -=ニ aero! ニ=-     \エアロ・オン!/

フォーゼ『今だ、吹き飛べぇぇぇぇえええええええええ!!!』

         ゴォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

JK「上手い! 目くらましを利用して!!」

賢吾「……成程、確かに攻撃じゃなければ無効化できない」

エレキ→ファイヤーときたからには不遇のマグネットも活躍のチャンスが!
しかし戦闘描写いいねぇ

とりあえずスクトゥム・ゾディアーツはシュヴァルツェア・トーアでイメージしてるわ

スクトゥム(しまった……空中じゃ、アースがさせない……!!)

フォーゼ『そしてこのまま……落とさず決める!!』

     -=ニ radar! ニ=-   \レーダー・オン!/

              -=ニ launcher! ニ=-   \ランチャー・オン!/

フォーゼ『ロックオン! 喰らえ!!』
                                           ズガァン!
       ドドドドドドヒュ―――――ッ……          ズガァン!
                            ズガァン!            ズガァン!
                                         ズガァン!
                                                 ズガァン!
賢吾「舞い上がった! 今だ、いけ、弦太朗!!」

フォーゼ『よっしゃあ、このままリミットブレイクだ!!』

      -=ニ rocket! ニ=-   \ロケット・オン!/

             -=ニ drill! ニ=-   \ドリル・オン!/

      -=ニ rocket! drill! launcher! radar!  limit break!! ニ=-

フォーゼ『うぉぉぉおおおおおおおおお!!!! ライダーロケットドリルキィィ―――ック!!!』

スクトゥム『……くっ!!』

          ギャリギャリギャリギャリギャリィィィ―――――ッ!!!!

フォーゼって設定上安全とはいえ知り合い相手に手加減しない珍しいライダーだよな

スクトゥム(……この手だけは、使いたくなかったけど……!!)

スクトゥム『……ぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!』

フォーゼ『なっ……髪が、俺の体に!?』

        ガガガガガガガガガァァァァァ―――――ッ!!!

フォーゼ『う、ぐあああああああああああああああああああ!!!!!』

         ドゴォォォオオオオオオオン!!!

賢吾「……馬鹿な、アースが……」

スクトゥム『……何も、刺せるのは地面だけじゃないんですよ』

フォーゼ『……ハァ―――ッ……ハァ―――ッ……』

JK「弦太朗さん!!!」

フォーゼ『……クソッ……どうすりゃいいんだ……!!』

賢吾(……地面にいれば攻撃は通らない……しかし空中に行けば自分がダメージを喰らう……どうすれば……)

賢吾「……待てよ……弦太朗!! マグネットだ!!!」

フォーゼ『なにっ!?』

賢吾「マグネットステイツで戦え!!」

>>547
ニセモノと勘違いしてたとはいえ友人にクロー・チェーンソー・スパイク・シザースの超凶悪コンボブチ込んだしな

そろそろロケットステイツさんがアップを始めました

>>552
メテオフュージョン「…。」ソワソワ
ロケットドリルステイツ「…。」チラッ

弦ちゃん「撫子!中で出すぞッ!!」ヌチョヌチョ

スライム撫子「ダメェッ!ワタシニゴッチャウゥ!」

フォーゼ『なんか良く分からないけど……割って、刺す!!』

  -=ニ N magnet! ニ=-     -=ニ S magnet! ニ=-

          \\マーグーネーット・オン!//

【変身用BGM http://www.youtube.com/watch?v=Skv6NGo-Svk

フォーゼ・マグネットステイツ『これでどうすりゃいいんだ!?』

賢吾「マグネットキャノンを打ちまくれ!!!」

フォーゼM『えっ、でも、ダメージが……』

賢吾「大丈夫だ、俺を信じろ」

フォーゼM『……分かった、信じるぜ賢吾!! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』

         ドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!

スクトゥム『……だから無駄なんですよ!!』

             ガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!

          シュゥゥ……

賢吾「……ッ!! 今だ、浮かせろ!!!」

フォーゼM『オッケイ!!』

http://www.youtube.com/watch?v=iD-aCsDHUHc

      -=ニ aero! ニ=-   \エアロ・オン!/      

スクトゥム『くっ……でも!』

      -=ニ rocket! ニ=-   \ロケット・オン!/

フォーゼ『うおおおおおおおおおお!!!』

スクトゥム『何度やっても同じ事!』

        シュルルルルッ……

賢吾「そいつはどうかな……チェーンアレイだ、上に放り投げろ!!」

   -=ニ chain array! ニ=-   \チェインアレイ・オン!/

フォーゼ『そらよっ!!!』

      シュッ!!
                    グィィイイイ―――――ッ!!!

スクトゥム『なっ、髪が……チェーンアレイの方に……!?』

賢吾「マグネットキャノンは磁力、強大な磁力を取り込めば、物体は一時的に磁石になる!
    磁石は鉄に……チェーンアレイに吸い寄せられる! そして!!』

フォーゼ『そしてヒットする瞬間にを解除!! さっきは失敗したが、今度は、髪を付ける暇も与えねえ!!!』

      -=ニ rocket super! ニ=-   \ロケット・オン!/

ススススゥーパァー!

スーパーバッタ!?

【変身用BGM http://www.youtube.com/watch?v=PWq8VKIT_oA

フォーゼ・ロケットステイツ『……悪いな、借りるぜ撫子!!!』

      -=ニ rocket! limit break!! ニ=-

スクトゥム(……くっ、髪が……磁力のせいで……くっついたり反発したりで……思ったように動かせない!!)

フォーゼR『受け取れ千早!! これが兄ちゃんの、青春の、一撃だぁぁぁ―――!!!』

        ギュルルルルルルル―――――――ッッ!!!!

フォーゼR『ライダーきりもみクラッシャァァァァァ―――――――!!!!』

     ぞ く っ ……

友子「……!! 駄目……弦太朗さん、駄目ぇぇぇええええええええ!!!」

JK「は? 何言いだしてんの友子ちゃん」

友子「今倒すと、今倒すと、力が―――」

賢吾「なにっ!?」

フォーゼR『おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』
スクトゥム『あああああああああああああああ!!!!!』

           ドガァァァァァアアアアアアアアアン!!!!

フォーゼR『決まったァ!!!』

フォーゼ『……ありがとよ、なでしこ……さて、JK、千早は?』

JK「……ないんす」

フォーゼ『は?』

JK「起きないんス!! ラストワン状態のままで!! うんともすんとも言わないんです!!」

フォーゼ『……おいおい、どういうことだよ!! ゾディアーツは確かに……』

賢吾「……野座間、何が見えてた?」

友子「攻撃を受けるたびに……黒いオーラが大きくなっていって……
    倒される瞬間に、それが、噴き出して……!!」

フォーゼ『……それって!』

      チカッ

賢吾「まさか……最輝星が!?」

          シュウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!

オフィウクス・ゾディアーツ『……くっ……はぁっ……はぁっ……ああ、ああああああああああああああああ!!!!』

―――

リブラ『……成程、ラストワン状態のまま人間体に戻ることが出来ないホロスコープスか……確かに、ホロスコープスとしては紛い物だな……』

リブラ『せいぜい、理事長のために働いてくれよ……オフィウクス』

しえ

オフィウクス『あああああ、ああああああああああああああ!!!!』

友子「……蛇使い……」

JK「マジに、ホロスコープスなんすか……? どうやって倒すんスか!?」

賢吾「……流星を呼ぼう」

フォーゼ『駄目だ!!』

賢吾「つべこべ言っている場合じゃない!! 流星と、メテオストームとならあるいは……」

フォーゼ『これは俺と千早の兄妹喧嘩なんだ……喧嘩はタイマン!! 卑怯なマネなんてできねぇ!!』

賢吾「だが!!」

流星「俺からも頼む、歌星」

フォーゼ『……流星』

流星「ただ、弦太朗が負けたら、俺が戦う。それでいいな?」

ユウキ「わ、わあああ!!! ほ、ほ、ホロスコープス、キターーー!?」

フォーゼ『……流星、ユウキ……』

ユウキ「その……ゴメン、弦ちゃん!! 来るなって言われたけど、部長権限で来ちゃった!!」

フォーゼ『お前、なんで……』

ユウキ「確かにさ、弦ちゃんと千早ちゃんが喧嘩する所とか……千早ちゃんが苦しむところは見たくないけど……
     でも、私だって千早ちゃんに戻ってきてほしいから! だから、この戦い、見届けなきゃって!」

流星「俺は、部長についてきただけだ。ついでに、友達の安否の確認にな」

フォーゼ『テメェら……』

賢吾「……もう何を言っても無駄、か」

フォーゼ『悪いな、賢吾。折角の提案を無駄にしちまって』

賢吾「……君が理屈で動かない馬鹿野郎なのはもう知ってる。
    存分に暴れて、千早を取り返してこい、馬鹿野郎」

フォーゼ『よっしゃ、じゃあ!!!』
______________________________________
   Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             -=ニ cosmic! ニ=-    \コーズーミーック・オン!/
______________________________________
   Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【変身用BGM http://www.youtube.com/watch?v=aNIQZi62UuY


フォーゼ・コズミックステイツ『みんなの絆で、宇宙を掴む!!!』

フォーゼC『仮面ライダーフォーゼ、タイマンはらせてもらうぜ!!!』

http://www.youtube.com/watch?v=k1G55rWB924&feature=related

【戦闘用BGM >>583

フォーゼC『うおおおおおおおおおおお!!!!』

オフィウクス『ああああああああああああああああ!!!!』

         ずぞぞっ……

        ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ……!!!

ユウキ「うええ!? 蛇がいっぱい!!」

フォーゼC『さすがは蛇使いってか! でも!!』

    -=ニ screw freeze water ニ=-

フォーゼC『ライダー冷凍ビーム!!!』

            ヒュゴォォォオオオオオオオオ!!!!

フォーゼC『蛇は黙って冬眠してろ!!!』

オフィウクス『あああああああ!!!!』

フォーゼC『あらよっと!!』

          ガキィン!!!

                        ガキィン!!

友子「弦太朗さん! 千早さんが!!」

フォーゼC『何っ、どうした!?』

賢吾「まずいぞ……徐々に衰弱していってる!! ホロスコープスの方が、本体になりつつあるのかもしれない!!
    弦太朗!! なんとかして千早を『千早』に引き戻せ!!」

フォーゼC『分かった!!』

オフィウクス『ああああ……あああああ!!!』

フォーゼC『千早を、千早に……だったら、やっぱり、これしかねぇよなぁ!!!!』

   -=ニ beat ニ=-

フォーゼC『お前の青春だ、受け取れ千早ァァァァァ!!!!』

      ドガァンッ!!           ドガァンッ!!!
                 ドガァンッ!!             ドガァンッ!!!

ユウキ「み、耳が割れるー!!!」

JK「これが千早ちゃんの青春の音楽なんスかぁぁぁ!?」

フォーゼC『青い鳥feetコズミックステイツだ!!』

オフィウクス『あ、あああ……』

賢吾「いいぞ……少しずつ、戻ってきてる……!」

オフィウクス『あああ、あああああああ……』

フォーゼC『歌え、千早ぁぁぁぁああああ!!!!』

オフィウクス『ん、んんん、あああああああああああああ!!!』

フォーゼC『俺のためじゃねぇ、優のためでもねぇ!!!!
        お前のために、自分のために歌ってみろ、千早ぁぁぁぁ―――!!!!』

フォーゼC『それがお前の! 青春だ!!!!』

          ア・オ・イ……
                    ト・リ……

千早「……ぅ……」

賢吾「よし、持ち直した!! 今だ、一気に決めろ!!」

オフィウクス『あああああああああ!!!』

フォーゼC『バリッと割って!! ズン、と刺す!!!』

フォーゼC『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』
______________________________________
   Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 -=ニ cosmic!  limit break!!  ニ=-    
______________________________________
   Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! Caution! 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄















                       フォーゼC『ライダー超銀河フィニィィィ―――――ッシュ!!!!」














あ、因みにスクリューは左足、フリーズは右足、ウォーターは左足
左から出して右で凍らせてるわけだな

>>596
コズミックだと一緒に出せるから(震え声)

   -=ニ parachute ニ=-

フォーゼC『……千早は!?』

賢吾「意識はある……だが衰弱が酷くてな……」

フォーゼC『クソッ!』

   -=ニ medical hand ニ=-

           シュイィィィ――ン……

フォーゼC『頼む、治れ……治ってくれ……!!!』

賢吾「あ、おい、弦太朗!」

フォーゼC『大丈夫だ、俺が助ける!!』

千早「……兄さん、痛い……」

フォーゼC『……へ?』

賢吾「人の話は最後まで聞け。衰弱は酷いが……二・三日休めば問題なく動けるだろう」

ユウキ「弦ちゃんってば早とちりしちゃってー!」

JK「いやぁ、さすがシスコン。妹のこととなると目の前のこと見えなくなっちゃって!」

フォーゼC『は、はあぁぁぁ!?』

―――

弦太朗「ったく、人騒がせな奴らだぜ……治ってるなら治ってるって、先に言ってくれっての!!」

千早「ふふふ……兄さん、仮面越しなのに表情、丸分かりでしたよ」

弦太朗「言うなっての!!」

   ・   ・   ・   ・   ・   ・

千早「……そういえば、こうやっておんぶしてもらうの、久しぶりですね」

弦太朗「そういえばそうだな」

千早「いつ以来ですっけ、こんなの」

弦太朗「さぁなー……結構前じゃねーか?」

千早「……やだなぁ、私……こんな年になって、また兄さんに甘えちゃって……」

弦太朗「千早はな、もっと俺に甘えていいんだぞ? そうしなきゃ、俺が世話んなってばっかだからよ」

千早「……私だって、兄さんに甘えっぱなしですよ」

弦太朗「そうか? ……気付かないもんだな、お互い!」

千早「……そうですね。ちょっと……お互いに、肩肘張り過ぎてたのかもしれません」

千早「……」

弦太朗「……」

千早「兄さん」

弦太朗「どうした?」

千早「聞こえましたよ、兄さんの声」

弦太朗「俺の声?」

千早「『俺のためでも、優のためでもなく、自分自身のために歌え……それがお前の青春だ』」

弦太朗「……」

千早「……あれが、青春なんですね」

弦太朗「そうだ、あれが青春だ!! どうだった、青春は?」

千早「……少し、悲しかったけど……少しだけ、ワクワクしました」

弦太朗「そうか」

千早「……でも、しばらくは……もう少しだけ、自分の青春は、先延ばしでもいいですか?」

弦太朗「……構わねえよ。いざとなったら、俺の青春に千早を巻き込むからな!!」

千早「……ふふ」

――― その後

賢吾「……」

ユウキ「……」

流星「……」

友子「……」

JK「……」

弦太朗「と、言うことで、ライダー部見習いになった」

千早「如月千早です、兄ともどもよろしくお願いします」

賢吾「……編入、したのか?」

千早「天ノ川学園なら、芸能活動をやりながらでも卒業できると聞いたので」

JK「……こっちも、かなりのブラコンか……トホホ」

弦太朗「行くぞユウキ!!」

ユウキ「うん、弦ちゃん!!」

      「「  新 入 部 員、 キ タ ―――――――――― ッ !!!!」」


仮面ライダーフォーゼ 第X話・第Y話   『兄・妹・模・様』    『新・入・部・員』    END

おわった
ふぇぇ……アイマス要素少ないよぉ……

立て逃げのつもりがどうしてこうなった、どうしてこうなった!?

ちなみに、バガミールとナゲジャロイカでカメラとジャイロを使い、ペンさんとスコップさんは作中使うつもりだったけど、うっかり忘れてました
最後の一つは……うん

(話が一段落したところでお目汚しする音)

ゾディアーツのデザイン超好きだったけど自分で考えるとなると超難しかった・・・
今から読んでるくるからオフィウクス・ゾディアーツは任せた
http://s1.gazo.cc/up/s1_39887.jpg

ダイザーさんもごめんね、大宇宙キックで使うつもりだったけど出番なくてごめんね
キングとクイーンもごめんね、立ち位置微妙だからって出さなくてごめんね

あと、作中何度か『弦太郎』と書いてありますが、正しくは『弦太朗』です

>>635
(可愛いゾディアーツだなと思う音)

(ヴァルゴの中身を思い出す音)

(俺の怯える声)

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