マスオ「ええ!?カツオくんは呪われた一族の末裔なのかい?!」(169)

「いただきまーす!」

波平「そういえば今日も悪い点数だったそうだな、カツオ」

カツオ「それがなに?」

波平「なにだと!?」

カツオ「僕は気付いたんだ・・・花沢さんのおかげでね」

波平「ま、まさか・・・」

カツオ「これからは呪われた一族“グランディエル”の末裔として生きる」

波平「(こんなにも早く自分の正体に気付いてしまうとは・・・)」

カツオ「じゃあね」シュン

ワカメ「お兄ちゃんが・・・消えた・・・?」

サザエ「どういうことなの父さん!?」

波平「ワシと母さんは昔裏武闘会に出ておった」

ワカメ「裏武闘会?」

波平「秘密離に行われる能力者達の戦いだよ」

波平「ある日、その大会でワシと戦う予定だったはずのあるライバルが、戦闘直前で『この子を頼んだ』という言葉と、赤ちゃんだけを残して消えていった」

波平「その後、そのライバルは死体で発見されたらしい」

サザエ「その赤ちゃんっていうのが・・・」

波平「その通りだ」

波平「それからワシはその男がなぜ消されたのかを調べた」

波平「そしてある事実が分かったのだ」

波平「その男は“グランディエル”一族のカツオを除いた最後の男で、子孫を残したくて誰かは分からんが産んでもらってワシに預けたんだ」

マスオ「その産んだ人は・・・」

波平「恐らく消されただろう」

ワカメ「でもどうして“グランディエル”一族は呪われた一族って言われて消されるの?」

波平「それをまだ話してなかったな」

波平「“グランディエル”一族はとても強大な力と、本来一つしか持てない能力を複数持つ能力を持っておって、かつて地球を滅ぼそうとしたこともあるんだよ」

サザエ「だから血が途絶えるように消そうとしているのね」

波平「しかしワシの知る限りではそのライバルはとても優しい男だった」

波平「恐らく本人達を知ろうとせずに“グランディエル”一族は危険だと思っておるのだろう」

ワカメ「許せないわね」

サザエ「全くよ!」

サザエ「ところで、どうして花沢さんはカツオに真実を伝えたのかしら?」

波平「ふむ・・・恐らく、“グランディエル”一族の強大な力を利用する“エルリバ”というグループの仕業だろう」

波平「“エルリバ”は地球の支配を目論むグループで、今では某国を裏で支配できるほど成長しているという噂もある」

ワカメ「花沢さんは“エルリバ”グループの一員だったのね」

波平「恐らく、カツオの力を覚醒させ、そこを利用して地球を支配するつもりなのだろう」

サザエ「血が繋がってないからって私達は兄弟よ!
それに地球を支配だなんて許せないわ!」

タラ「僕もやるでーす!」

マスオ「そうですね!」

ワカメ「私達はお兄ちゃんを救うために戦うわ!」

フネ「待ちなさい」

「!?」

フネ「さっきも言ったとおり“エルリバ”は強力なグループだよ
それに“グランディエル”一族を狙う輩もいる」

フネ「まずはあなたたちの能力を成長させることが必要だね」

タラ「成長・・・ですか?」

フネ「まだあなたたちの能力は未完全だからね」

フネ「完全な状態にしなければとても立ち向かえないはずだよ」

ワカメ「そんな・・・
こうしている間にもお兄ちゃんは・・・」

フネ「私とお父さんで“エルリバ”に対抗できるほどの力が持てるような稽古をつけてあげるから、今は我慢しなさい」

マスオ「しょうがないよワカメちゃん
助けにいって僕らが死んだら意味ないからね」

フネと波平に稽古をつけてもらって数週間がすぎ・・・

フネ「とりあえずこんなところだろうね」

フネ「(タラちゃんだけは未完成だけど・・・この力は私の手には負えない
実戦で身につけてもらうしかないね)」

波平「決戦は明日の朝だ
明日のために今日はたっぷり休んでおこう」

「はい!」



波平「準備はいいか?」

「うん!」

フネ「じゃあワカメ、頼んだよ」

ワカメ「うん!」

ワカメ:情報処理(インフォメーションプロセッシング) 様々な情報をある程度手に入れることができる

ワカメ「見えた!お兄ちゃんは花沢不動産にいる!」

波平「行くぞ!」

花沢不動産

ガラガラ

マスオ「誰もいないね」

波平「恐らく向こうの能力者がワシらが来ることを感知していたのだろう」

波平「つまり、この後精鋭が待ち構えているはずだ」

サザエ「気を引き締めないと」

ワカメ「ここに地下に続く階段があるわよー!」

サザエ「それじゃあ早速入るわね」

地下室

マスオ「随分広いんだね」

サザエ「花沢不動産の地下にこんなところがあったなんて・・・」

ワカメ「!!
敵が来るわ!」

アナゴ「来たかい、フグ田くん・・・」

マスオ「アナゴくん!」

ワカメ「みんな気をつけて!
アナゴさんは未来予知の力を持ってるわ!」

アナゴ:未来予知(フューチャーヴィジョン) 未来に起こる出来事が過去のように想像できる

アナゴ「その通りだよワカメちゃん」

アナゴ「情報を扱う能力という意味では似てるねえ」

マスオ「アナゴくん・・・どうして」

アナゴ「もう家内に尻に敷かれる生活が嫌なんだよ
そんな生活を変えたくてねえ・・・」

マスオ「そんなことでこんなグループに・・・」

マスオ「このグループがなにをしているのか分かっているのかい!?」

アナゴ「もちろんだよ
カツオくんには犠牲になってもらわないとねえ」

マスオ「許せない!」

マスオ「下がってください皆さん」

マスオ「僕の同僚は僕が片付けます」

サザエ「マスオさん・・・」

アナゴ「実に筋書き通りだよフグ田くん」

アナゴ「行くよ!」ビュン

マスオ「(速い!)」

アナゴ「避けようとしても無駄だよ!」ドガッ

マスオ「ぐっ・・・」

アナゴ「避ける方向が分かる僕の攻撃は避けられない」

アナゴ「僕の勝ちだよ、フグ田くん」

マスオ「それは思い上がりだよ、アナゴくん」

アナゴ「まだ強気でいられるのかい?なら僕のこのパンチをくらうがいい!
ぶるああああ!」

マスオ「」ヒョイッ

アナゴ「!?
馬鹿な!そっちに避けるなんて僕のヴィジョンには・・・」

マスオ「今度はこっちの番だ!」

マスオ「どりゃあ!」ドガン

アナゴ「ぐはっ!」

マスオ「君は能力に頼って身体能力を上げなかったのかい?」

アナゴ「」

マスオ「もう伸びてるなんて弱すぎるよアナゴくん」

サザエ「やったわね!」

波平「よくやったぞマスオくん」

マスオ「ありがとうございます」

マスオ「最後に僕の能力を教えるよ、アナゴくん」

マスオ「僕の能力は記憶操作」

マスオ「君の能力は所詮脳に支配されてるから僕の能力とは相性が悪かったね」

マスオ:記憶操作(メモリーオペレーション) 他人の記憶を操作できる

サザエ「アナゴさんを倒してから大分歩いたんじゃないかしら」

波平「束の間の休息というものだ」

フネ「できれば、このままカツオのところにたどり着ければいいんですけどね」

ワカメ「・・・来るわ」

「!」

オカル「あらお舟ちゃん」

イササカ「皆さんが侵入者だったんですか」

波平「これはこれはイササカ先生、どうも」

イササカ「さて、ご挨拶を済ませたところで」

オカル「侵入者は排除するわよ!」

サザエ「よし、ここは私が!」

波平「ダメだ」

サザエ「なんでよ?」

波平「イササカ先生とオカルさんは裏武闘会でも相当の実力者だった
恐らくワシらでなければ対抗できん」

ワカメ「お父さんの言う通りだわ・・・」

フネ「私達のことはいいから、早く行きなさい」

タラ「はーいです」

サザエ「任せたわよ!母さん、父さん!」

フネ「いいのかい?追いかけなくて」

オカル「あなたたちでも適わない相手が待っているから問題ないわ」

イササカ「さて、始めましょうか」

サザエ「お父さんたち、大丈夫かしら・・・」

ワカメ「・・・」

サザエ「ワカメ?」

マスオ「あ、あれは!」

花沢「よくここまで来たわね」

サザエ「三人しかいなかったからよ」

花沢「急だったから三人しか呼べなかったのよ!」

花沢「ともかく、磯野くんはこのドアの向こうにいるわ」

花沢「ただし、入るのはあたしを倒してからね!」

マスオ「僕がいくよ」

マスオ「(記憶操作!)」

花沢「甘いわ!」

マスオ「!?」

花沢「あたしの能力は能力把握
あたしへの能力は全て無効なのよ!」

花沢:能力把握(アビリティグレースプ) 相手の能力を把握し、自分に対する能力を無効にできる

マスオ「伊達に義父さんと義母さんに鍛えてもらったわけじゃないんだ!
能力がダメなら力で・・・」ブォン

マスオ「消えた!?」

花沢「遅いわ!」ドガッ

マスオ「ぐはっ!」

花沢「あなたたち四人が立ち向かっても無理なのよ!」

タラ「許せないです・・・!」

サザエ「タラちゃん・・・!」

――――――――――

フネ『いいかい?タラちゃんはとてつもない光のパワーを持っている
パワーを発動しそうなときはあなたの能力で沈めなさい、サザエ』

――――――――――

サザエ「今こそ私の能力を使うわ!」

花沢「無駄だと言ったのが分かんないのかしら!?」

サザエ「いいえ!私が能力の対象にするのはマスオさん!」

花沢「!?」

サザエ「いくわよ!タラちゃん!教えた通りに!」

タラ「はいです」

サザエ「はぁああああ!」

サザエ「(よし、送る準備は整ったわ!)」

サザエ「叫んでパワーを解法して!タラちゃん!」

タラ「わかったです」

タラ「光のパワーを受けとれですぅ!!」

サザエ「(何てでかいパワーなの・・・?)」

サザエ「おりゃああああ!」

マスオ「!!」

マスオ「(これが・・・タラちゃんに秘められた力・・・)」

サザエ「私の能力は活力移動」

サザエ「タラちゃんの光のパワーをマスオさんに送りこんでパワーアップさせたのよ!」

サザエ:活力移動(エネルギームーヴメント) 他人の力を別の他人に渡すことができる

花沢「ハッタリだわ」

花沢「私の身体能力に追いつくわけないわ!」ビュウウウン

花沢「オラー!」ヒョイッ

マスオ「どこに攻撃しているんだい?」

一方

イササカ「圧倒的ですね、磯野さん」

波平「くっ・・・」

イササカ「さてそろそろ終わりに・・・」

波平「それはどうでしょうか?イササカ先生」

波平「はああああああ!」

イササカ「!」

波平「」ドン!

波平「これが私の能力です、イササカ先生」

イササカ「噂には聞いていたが・・・四階立てマンションぐらいあるとは・・・」

波平:身体巨大(ボディビッグ)

波平「さて、第二ラウンドと行きましょうか」

フネ「私も行きますよ」

フネ「ちょうどここにゴミがありましたね」

オカル「!?
ゴミが一瞬でダイナマイトに・・・」

フネ「私の能力、物体変化」

フネ:物体変化(オブジェクトチェンジ) あらゆる物体をあらゆる物体へ変化させられる

フネ「ダイナマイトをくらいなさい」

フネ「私も行きますよ」

フネ「ちょうどここにゴミがありましたね」

オカル「!?
波平が一瞬でダイナマイトに・・・」

フネ「私の能力、物体変化」

フネ:物体変化(オブジェクトチェンジ) あらゆる物体をあらゆる物体へ変化させられる

フネ「ダイナマイトをくらいなさい」

イササカ「ほう、磯野さんの奥さんは物体を変化させられるんですね」

波平「随分余裕ですね、イササカ先生」

イササカ「では私も能力解法と行きましょうか」

イササカ「」ビリビリ

波平「これは・・・」

イササカ「空気電気」

イササカ:空気電気(エアーエレクトリシティ) 周りの空気を電気に変えることができる

イササカ「電気は物体ではないですから、磯野さんの奥さんにこの芸当はできないでしょう」

イササカ「行きますよ!」ビリビリ

波平「!」ビリビリビリビリ

イササカ「例え体が大きくても、電気には関係ありません」

波平「・・・」フラッ ドガーン

イササカ「縮んでいく・・・どうやら能力を保つほどの力もないようですね」

フネ「お父さん!」

オカル「こっちに集中しなさい、お舟ちゃん」

オカル「行きますよ!」

オカル「重力操作!」

オカル:重力操作(グラビディオペレーション) 周囲の重力を変化させる

オカル「これでダイナマイトは宙で爆発!」

オカル「お舟ちゃん、物体は重力には逆らえないものよ」

フネ「・・・」

フネ「くっ・・・」

オカル「打つ手がないようね
つぶれなさい」

フネ「うわああああああああああ
・・・」

イササカ「こっちは片付いたよ」

オカル「私もちょうど」

ヒュン

カツオ:瞬間移動(テレポート)

カツオ「すごいねイササカ先生」

イササカ「そうでもないよ
さあカツオくんはお部屋に戻ろうか」

カツオ「断る」

カツオ「はあっ!」

イササカ「っ・・・」バタン

オカル「」バタン

カツオ「みんなの能力もらうよ」

カツオ:廃品回収(ジャンキーコレクション) 人から能力をコピーすることができる

マスオ「」ヒュン

花沢「また消え・・・」

マスオ「」ドガッ

花沢「ぐはっ・・・」

サザエ「すごい・・・」

サザエ「(タラちゃんにこんなパワーが・・・)」

花沢「っ・・・」

マスオ「もう動けないようだね
まだやるかい?」

花沢「もち・・・ろんよ・・・」

ヒュン

「もう花沢さんは休みなよ」

サザエ「その声・・・!」

サザエ「カツオ!」

ワカメ「お兄ちゃん・・・」

カツオ「ここからは僕がやるよ」

花沢「磯野・・・くん・・・」

カツオ「廃品回収」

カツオ「花沢さんの能力コピー完了」

マスオ「帰ろうカツオくん、みんなが帰りを待ってるよ」

カツオ「断る」

サザエ「な、なに言ってるのよ」

ワカメ「お姉ちゃん!お兄ちゃんは操られてるのよ!」

サザエ「え!?」

ワカメ「何か強大な力がお兄ちゃんを抑えつけてる・・・なにかは分からないけど」

マスオ「なーに、タラちゃんの能力を借りた僕の敵じゃないさ」

マスオ「行くよ!」ヒュン

マスオ「たあっ!」ボスッ

マスオ「!?」

カツオ「身体巨大」

サザエ「あれは父さんの能力!?
体が大きくてダメージが通らないんだわ・・・!」

カツオ「空気電気」

マスオ「うわああああ!」

サザエ「あなた!」

カツオ「物体変化」

サザエ「今度は母さんの能力!」

サザエ「巨大な剣が出現したわ・・・まさか!」

カツオ「じゃあね、姉さん、ワカメ、タラちゃん」

ブォン

ガキン

カツオ「弾かれた?」

中島「探したぞ磯野!」

三郎「間に合ったみたいだね」

サザエ「サブちゃん!中島くん!」

カツオ「中島、僕の邪魔をする気か?」

中島「当たり前だ!僕は磯野の親友だぞ!」

カツオ「・・・」

中島「こんな危険なグループにはいさせない!」

カツオ「どうしても邪魔するなら中島でも許さないぞ!」

カツオ「空気電気!」

中島「絶対反射!」

カツオ「くっ!」ヒュン

カツオ「(電気が反射した・・・?瞬間移動で避けなければ危なかった・・・)」

中島「僕の能力は絶対反射!」

中島:絶対反射(アブソリュートリフレクト) あらゆる攻撃を任意で反射できる

カツオ「攻撃はできないが、こちらから攻撃すれば危険なのか・・・」

ワカメ「今のうちにあの扉の向こうへ行って!お兄ちゃんを操ってる人がいるの!」

三郎「わかった、乗って!」

サザエ「よいしょっと
それにしてもサブちゃん、どうしてここが?」

三郎「僕の能力は二輪強化」

三郎:二輪強化(バイクリインフォース) 二輪の性能を格段に上げられる

三郎「これでカーナビをつけたんです」

サザエ「なるほど」

サザエ「はああああああ!」

タラ「光のパワーを受けとれですぅ!」

中島「!
この力は・・・」

サザエ「中島くんのパワーを強化したわ!それでカツオを止めて!」

中島「分かりました!」

サザエ「発射して!サブちゃん」

三郎「分かりました!」ブロロロ

カツオ「待て!」ヒュン

中島「行かせない!」ヒュン

カツオ「くっ!離してくれ!」

中島「絶対離さない!」

ドガン

キキー

三郎「ここに操ってる人が・・・」

「よくたどり着きましたねえ」

「まさかここにたどり着くとは思わなかったわ」

サザエ「え・・・!」

サザエ「ノリスケさんにタイコさん・・・」

ノリスケ「僕たちが“エルリバ”のリーダーなんですよ」

サザエ「そんな・・・」

ノリスケ「いやぁ出来ればバレずに済ませたくてカツオくんの覚醒を部下に頼んだんですが・・・」

タイコ「見つかったものはしょうがないわね」

ワカメ「お兄ちゃんを操っているのはタイコさんだったのね」

タイコ「その通りよ」

サザエ「なんでこんなことを!」

タイコ「もう退屈な毎日をずっと続けるのは嫌だった
それだけよ」

サザエ「そんなことで・・・絶対に許せない!」

ノリスケ「僕がいくよ、タイコ」

ノリスケ「はぁっ!」

サザエ「!・・・」バタン

三郎「」バタン

ワカメ「」バタン

タラ「」バタン

ノリスケ「僕の能力は超威圧感」

ノリスケ:超威圧感(ハイパーインティミデイティング) 圧倒的な威圧感を与えて気絶させる

ノリスケ「まあ、こんなもんだよ」

「うぅっ・・・」

ノリスケ「!?
まだ動けるやつが!?」

「許さないです」

ノリスケ「この声は・・・!」

タラ「はぁぁぁあああああああ!」

ノリスケ「な、なんだこの力は!?」

タラ「」ヒュン

ノリスケ「っ」ドガッ

ノリスケ「・・・」バタン

タイコ「あなた!」

タラ「」ヒュン

タイコ「っ」ドガン

タイコ「」バタン

タラ「みんなをいじめるのは許せないです」

カツオ「はっ」

中島「磯野?」

カツオ「中島、一体僕は今まで何を・・・?」

中島「正気に戻ったんだね!磯野」

カツオ「え?」

ヒュン

中島「なんだ?」

「ハァイ」

カツオ「イk

ドガーン

中島「」

カツオ「」

「洗脳の解除と共に力を失ったお前に用はない」

ヒュン

タラ「イクラちゃん・・・」

イクラ「よう」

イクラ「お前、俺と一緒に世界を支配しないか?」

タラ「世界・・・ですか?」

イクラ「ああ
ただの日常を繰り返す今のつまらん人生から抜け出すんだよ」

タラ「お断りです」

イクラ「なに!?」

タラ「僕はみんなと笑いあえるただの日常が大好きです
変えようとは思わないです」

イクラ「そうか・・・なら」

イクラ「このグループのトップである俺が直直に侵入者を排除してやるよ」

タラ「臨むところです」

イクラ「はぁぁぁあああああああ!」

タラ「すごい闇のパワーです・・・」

イクラ「くらいな!ダークネスビーム!」

タラ「そんな細いの当たらないですよ」

イクラ「そいつはどうかな?」

タラ「!
巨大化したです」

イクラ「追尾もできるんだぜ!」

タラ「避けきれないです」

タラ「なら、ライトニングビームです!」

イクラ「相殺したか・・・!」

タラ「イクラちゃん・・・!」

イクラ「ん?」

タラ「僕はみんなが大好きです」

タラ「それを邪魔するなら誰だって許さないです!」

タラ「ライトニングバースト!です!」

イクラ「なら、ダークネスバースト!」

ドガアアアン

イクラ「なぜ・・・対照的な力のはずなのに・・・」

タラ「僕には家族の力を感じるです」

イクラ「家族・・・か・・・
身近すぎて忘れちまってたぜ・・・」バタン

・・・

波平「バカモーン!」

あれから、僕の光のパワーでみんなを回復して普通の日常に戻ったです
カツオ兄ちゃんは血は繋がってないけど、僕の家族です!
イクラちゃんたちは改心してまた磯野家の騒動に巻き込まれているです
でも、そんな毎日を今は楽しんでいるように見えるです
めでたしめでたしです!

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