苗木「真っ正面から叩き潰してやる」 (17)

地の文があるのとキャラ崩壊注意。もしかしたら安価に甘えるかもしれない

霧切パパ「この希望ヶ峰シェルター計画に異論のある人はいるかね?」

十神「……仕方がないのだろうな」

セレス「未来への希望を紡ぐためですものね」

江ノ島「さんせぇーい(ニヤニヤ」

舞園「き、きっと大丈夫ですよ!ね!苗木君?」

苗木「……」

舞園「苗木君?」

苗木「納得いかない……」

山田「なぬ?」

苗木「もう我慢できないぞ!世に蔓延る絶望どもを真っ正面から叩き潰してやる!!」

江ノ島(え、なにそれ)

霧切「な、なにを」

霧切パパ「やはり、その身に滾る希望の力を抑えることはできなかったか……」

朝日奈「な、なにいってんの!?」

苗木「うん、僕の希望闘方で、この世界を希望で満たしてみせるよ!!」ダダッ

大神「ま、まつのだ苗木よ!!」

戦刃(ど、どうするの盾子ちゃん)

江ノ島(いやぁー……今は黙って見てるしかないかな)

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校門いがいのすべての出入り口が頑丈に封鎖された希望ヶ峰学園、その壁の一部を消し飛ばし、苗木は大地に降り立った!!!

苗木「これが絶望に覆われた大地か……」

学園内でシェルターの準備に協力していた苗木は外の世界をしばらく見ることができなかった。久しぶりに見た外は、以前よりはるかに絶望の汚染が進んでいる。
薄汚れた空気、燃え盛る炎、暴れまわるモノクマ。遠くからは暴動の雄たけびや叫び声が木霊する

苗木「む!?」

後ろから迫る気配に苗木は体を反転させた!そこには苗木の首を刈り取らんと大きな刃を振りかぶるモノクマの姿が!!

苗木「甘いわ!」

紙一重で刃を避け、隙をさらしたモノクマの背中に苗木は右手を突き出した!!

苗木「破ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

希望の破砕エネルギーが手のひらから放出され、モノクマを消し炭にした!!

苗木「こわっぱめが……しかし……」

苗木(この希望ヶ峰学園の周辺には一般市民を守るために、学園より簡易的とはいえ、大量シェルターも備わっていた、そしてそのシェルターを守るための自動防御機構も……)

苗木「それをくぐり抜けて、本丸にすらモノクマがいるということは、すでに突破されているということか……」

モノクマの残骸を踏み潰し、苗木は市街地へと目を向ける。その瞳に映るのは、絶望への怒りか、未来への渇望か。

舞園「な、苗木君!」

桑田「お前なにしてんだよ!壁ぶっ壊しやがって!うわ空気きたねぇ」

マスクをした二人が追いかけてきた。グラウンドに佇む苗木に非難の視線を向けてくる

桑田「こういう時こそ全員が一致団結しなきゃいけないんだろ!?」

苗木「絶望が暴れまわっているのを黙殺して穴倉で縮こまれるほど僕の堪忍袋の尾はきつくない」

舞園「な、なんですかそれ!?」

二人とも苗木のいうことがまるで理解できない

苗木「今この世界を覆う絶望……それの本質が、君たちにはわかるかい?」

桑田「な、なんだよそれ」

苗木「疑問には思わないかな?僕たち78期生には先輩がいたよね、77期生の16人」

舞園「え、ええ。松田さんと神代さんは絶望にやられてしまいましたが、それいがいの14人が」

苗木「彼らはどこに行ってしまったんだろうね」

舞園「え……?」

苗木「……僕にはわかるんだよ。超高校級の希望の僕には……」

苗木「彼らは今や、絶望に侵され、絶望を率いる、超高校級の絶望に成り下がってしまった」

ギチッと右手を握りしめ、忌々しく吐き出すように苗木は残酷な真実を口にした

桑田「な、なんだぁ!?そんなわけ!!」

「いーや、苗木君の言ってることはあってるよ。」

舞園「な!?」

苗木「!?」

苗木ですら気がつかないうちに三人の視覚に回り込んでいたソイツが、苗木の言葉を肯定した

苗木「江ノ島さん……?」

江ノ島「うぷぷぷぷ、流石超高校級の希望だね、苗木」

江ノ島「察しのとおり、あいつら14人、いや、正確には15人……ん?16?いや15か。あいつらは超高校級の絶望になって、世界を絶望に染め上げようと必死で頑張ってまーす」

桑田「な、なんでそんなことがわかんだよ!!」

苗木「……なるほど」

ザリッと砂を踏みしめ、苗木が二人をかばうように江ノ島の前に立ちふさがった

苗木「時々感じる嫌な気配は君だったんだね?超高校級のギャル……いや、超高校級の完璧にして、超高校級の絶望の親玉……」

苗木「君しか、いない。江ノ島盾子!!」

舞園「な!?」

江ノ島「……うぷぷぷぷ」

江ノ島「その通りでぇーす、このままうまくいけば全員を殺しあわせることができたのに、残念だなぁぁぁー」

桑田「ま、まじかよ」

舞園「あのままシェルターにこもってたら、私たちは超高校級の絶望と一緒に閉じ込められることに……!!」

苗木「よく今まで潜んでられたものだよ。虫唾が走る」

江ノ島「そりゃーこっちもだよバーカ!!」

江ノ島「マァばれちゃった以上仕方ないしー?私様はこのままトンズラして、オマエのあがく様を高みの見物させてもらおっかなー。まぁ苗木一人じゃ頑張ってもあいつらのうち5人が限界だろうけどせいぜい頑張ってね☆んじゃまたお会いしましょー!」

桑田「う、お!?な、なんだ!?」

突如地面が揺れ始める!!グラウンドの地面を突き破り超巨大モノクマが現れた!!それに乗り込み、江ノ島は地響きを鳴らしながら地平線へと姿を消してしまった……

舞園「なえぎ、くん……」

苗木「……」ギリ

苗木(あいつはいまので、希望ヶ峰を踏み潰して希望を絶つことができたはずだ。それをしなかったということは……僕たち希望を舐め腐っているということ!!!)ギチィッ

苗木「許さないぞ、あいつに希望の力を見せつけてやる」

戦刃「あうぅ……」

苗木「なんでおいてかれちゃったの?」

戦刃「と、とっさのことだったから……」

苗木「とりあえず監禁」

戦刃「ふえぇ」

十神「くそ、まさかやつが超高校級の絶望だったとは……」

葉隠「しかも、あんな巨大なメカを使えるんじゃ、ここに閉じこもってもやられるのは時間の問題だべ……」

霧切パパ「奴らの力を見誤っていたか……」

腐川「ど、どうすんのよぉ、八方ふさがりじゃないのぉ」

苗木「簡単だよ」

腐川「は?」

苗木「こっちから打って出るんだ。僕はさっき言ったよね?真っ正面から叩き潰してやるって」

霧切「あれ、本気だったのね……」

大神「しかし、守勢に入ってはジリ貧なのも事実だ」

大和田「やるしか、ねえのかよ……」

不二咲「こ、こわいわぉ……」

苗木(あいつは、15人の絶望がいると言っていた。対して、こちらは14人、向こうは江ノ島も足して16人なんだ、この差を埋める方法はないか……)

苗木「いや、無い物ねだりをしても仕方が無い、まずは情報をーーー」

突如!!希望ヶ峰を衝撃が襲う!!

舞園「きゃあ!!」

桑田「な、なんだいまのは!!」

十神「外か!?」

全員が慌ててモニタールームから外を確認する。

そこには、変わり果てたザマになった、かつての77期生、超高校級のメカニック……左右田和一の姿があった

とぅーびーこんてにゅーど

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